JP5871085B2 - 冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼 - Google Patents
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Description
また、特許文献4では、Al, Nb, Ti等の窒化物、炭化物、炭窒化物形成元素の含有量と、各析出物の大きさ、分布密度、ベイナイト組織分率、フェライトバンド評点および圧延条件とを制御することによって、上記した問題の解決を図ることが提案されているが、種々の寸法形状の鋼材を圧延により製造する実操業では、これら多数のパラメーターを制御することは事実上不可能であった。
(1)C:0.10〜0.35質量%、
Si:0.01〜0.50質量%、
Mn:0.30〜1.50質量%、
P:0.02質量%以下、
S:0.03質量%以下、
Al:0.04〜0.10質量%、
Cr:0.5〜2.5質量%、
B:0.0005〜0.0050質量%、
Nb:0.015〜0.10質量%、
Ti:0.003質量%以下、
Mo:0.01質量%以下および
N:0.0080質量%未満
を含有し、残部はFe及び不可避不純物からなる成分組成を有し、フェライトおよびパーライトの分率が80%以上の組織を有し、Nbを含む直径50nm未満の析出物が30個/μm2以上および、Nbを含む直径50nm以上100nm以下の析出物が3個/μm2以下であり、かつNbを含む直径50nm未満の析出物数nAおよびNbを含む直径50nm以上100nm以下の析出物数nBが、
nA−5nB>30
の関係を満たすことを特徴とする冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼。
Cu:1.0質量%以下、
Ni:0.50質量%以下および
V:0.50質量%以下
のうちから選ばれる1種または2種以上を含有する前記(1)に記載の冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼。
まず、本発明において、鋼の成分組成を上記の範囲に限定した理由について、成分毎に詳しく説明する。
C:0.10〜0.35質量%
浸炭熱処理後の焼入れにより中心部の硬度を高めるために、0.10質量%以上のCを必要とするが、含有量が0.35質量%を超えると、鋼素材芯部の靭性が低下するため、C量は0.10〜0.35質量%の範囲に限定した。好ましくは、0.3質量%以下の範囲である。
Siは、脱酸剤として必要であり、少なくとも0.01質量%以上の添加が必要である。しかしながら、Siは浸炭表層で優先的に酸化し、粒界酸化を促進する元素である。また、フェライトを固溶強化するため、変形抵抗を高めて冷間鍛造性を劣化させることから、上限を0.50質量%とする。好ましくは0.03〜0.35質量%である。
Mnは、焼入性の向上に有効な元素であり、少なくとも0.30質量%の添加を必要とする。しかし、Mnは粒界酸化を引き起こしやすく、また過剰な添加は残留オーステナイトを増加させ、表面硬さの低下を招くことから、上限を1.50質量%とした。好ましくは0.60〜1.40質量%の範囲である。
Pは、結晶粒界に偏析し、靭性を低下させるため、その混入は低いほど望ましいが、0.02質量%までは許容される。好ましくは、0.018質量%以下である。
Sは、硫化物系介在物として存在し、被削性の向上に有効な元素であり、0.005質量%以上で添加することが好ましい。しかしながら、過剰な添加は疲労強度や靱性の低下を招くため、上限を0.03質量%とした。好ましくは、0.025質量%以下である。
Alは、鋼中のNをAlNとして固定することによって、Bの焼入れ性効果を得るための重要な元素である。この効果を得るためには、少なくとも0.04質量%の添加が必要である。しかしながら、含有量が0.10質量%を超えると、疲労強度に対して有害なA1203介在物の生成を助長するため、Al量は0.04〜0.10質量%の範囲に限定した。好ましくは0.045〜0.09質量%である。
Crは、焼入性のみならず、焼戻し軟化抵抗の向上に寄与し、さらには炭化物の球状化促進にも有用な元素であるが、含有量が0.5質量%に満たないと、その添加効果に乏しく、一方、2.5質量%を超えると、浸炭部での残留オーステナイトの生成を促進し、疲労強度に悪影響を与える場合がある。よって、Cr量は0.5〜2.5質量%の範囲に限定した。好ましくは0.6〜2.0質量%の範囲である。
Bは、本発明において最も重要な元素である。Bは、焼入れ熱処理時にオーステナイト粒界に偏析することにより焼入れ性を高め、素材の硬度上昇に寄与する。この効果により、他の強化元素を削減でき、その結果、変形抵抗の低下による冷間鍛造性の向上が得られる。この効果を発揮するためには、少なくとも0.0005質量%以上の添加が必要である。一方、過剰な添加は、靭性や鍛造性などの低下を招くことから、上限を0.0050質量%とした。好ましいB含有量の上限は、0.0030質量%である。
Nbは、鋼中でNbCを形成し、浸炭熱処理時のオーステナイト粒径の粗粒化をピン止め効果により抑制する。この効果を十分に得るためには、少なくとも0.015質量%以上の添加が必要である。一方、0.10質量%を超えて添加すると、粗大なNbCの析出による粗粒化抑制能の低下や疲労強度の劣化を招く、おそれがあるため、0.10質量%以下とする。好ましくは、0.022〜0.060質量%である。
Tiは、鋼中への混入を極力回避することが好ましい成分である。Tiは、Nと結合し、粗大なTiNを形成しやすく、かように形成されたTiNは(Nb,Ti)(C,N)として複合析出し、粗粒化抑制に有効な微細NbCを減少させるため、上限を0.003質量%とする。
Moは、フェライトを固溶強化し冷間鍛造時の変形抵抗を高めてしまうため、混入を極力回避することが好ましい。そこで、上限を0.01質量%とする。
Nは、鋼中への混入を極力回避することが好ましい成分である。従って、Nは、Bの焼入れ性を確保することと、TiNの形成を抑制するために、0.008質量%未満とした。好まし6質量%以下である。
Cuは、焼き入れ性の向上に有効な元素であり、好ましくは0.1質量%以上で添加するが、多量の添加は鋼材の表面性状の劣化や合金コストの増加を招くため、上限を1.0質量%とした。好ましくは0.6質量%以下である。
(i)鋼組織の80%以上がフェライト+パーライトの組織であること、
(ii)Nbを含む直径50nm未満の析出物が30個/μm2以上、Nbを含む直径50nm以上100nm以下の析出物が3個/μm2以下であること、そして
(iii)Nbを含む直径50nm未満の析出物数nAおよびNbを含む直径50nm以上の析出物数nBがnA−5nB>30の関係を満たすこと、を同時に満足することが肝要である。
図1に示すように、上記した条件(i)、(ii)および(iii)を共に満足して初めて粗粒化温度960℃以上とすることができる。
なお、粗粒化温度の評価において960℃を境界としたのは、一般的な浸炭温度が930〜960℃程度であり、結晶粒粗大化抑制能を厳しく評価するためである。
以下に、上記した条件(i)、(ii)および(iii)につき、その限定理由を述べる。
冷間鍛造に供する肌焼鋼の組織は、ベイナイトやマルテンサイトを多く含んでいる場合、冷間鍛造時の変形抵抗が増すことや、その後の浸炭時に結晶粒の粗粒化を生じやすくなることから、フェライトおよびパーライトからなる組織を主体とする必要がある。このため、フェライトおよびパーライトの組織分率を80%以上とする。フェライトおよびパーライトの組織分率が100%であってもよい。さらに好ましくは、冷間鍛造時の変形抵抗をより減少させるため、フェライトの組織分率を70%以上とする。
尚、ここでの組織分率は、面積分率である。
Nbを含む析出物は、微細なものほど結晶粒の粗大化を抑制するピンニング効果が強い。しかしながら、NとAlが結合したAlNを核として析出するAlN・Nb(C,N)は粗大であり、結晶粒の成長を抑制する効果はない。このような析出物のうち、粗大な析出物は鋼材の加工性を低下させるため、できるだけ微細なNbCを生成させることが好ましい。そこで、
(iii)Nbを含む析出物で直径50nm未満のものの個数nAを、単位面積μm2当たり30個以上、Nbを含む析出物で直径50nm以上100nm以下のものの個数nBを、単位面積μm2当たり3個以下と規定し、さらにnA−5nB>30を満たすことが重要である。
本発明に係る肌焼鋼は、まず、1160℃以上の温度に加熱して第1段の熱間加工を施し、次いで1000℃以下に加熱して行う第2段の熱間加工を、900℃以下の温度にて終了し、その後0.1〜1.0℃/sの速度にて冷却する。
より好ましくは、上述した成分組成になる溶鋼から鋳片を作製し、該鋳片を、一旦、1160℃以上の温度に10分以上加熱して1160℃〜850℃の温度範囲にて減面率40%以上の圧延を行い、750℃以上の温度範囲にて圧延を終了(ここまでの圧延工程を鋼片圧延)し、次いで950℃〜800℃の温度範囲に加熱後、950℃〜800℃の温度範囲にて減面率40%以上の圧延を行い、820℃〜720℃の温度以上の温度範囲にて圧延を終了(ここまでの圧延工程を棒鋼圧延)し、その後0.1〜1.0℃/sの速度にて冷却する。
ここで、減面率とは、上記した指定の温度域において1パス以上の圧延を行った際の、累積減面率を意味する。
第1段の熱間加工(鋼片圧延)における加熱温度:1160℃以上
本発明では鋼片圧延に際し、析出物を十分に固溶させ、熱間加工時およびその後の冷却過程で微細に分散させる。その際、加熱温度が1160℃未満では、析出物を十分に固溶させることができない。すると、熱間加工後に粗大な析出物が残存または生成し、浸炭時にγ粒の粗大化を抑制することができなくなる。そのため、鋼片圧延加熱温度は1160℃以上に規定した。
より好ましくは、結晶粒を微細化し、後述の第2段の熱間加工(棒鋼圧延)後のフェライト分率を上げるため、1160℃以上にて10分以上加熱し、1160℃〜850℃の温度範囲にて減面率40%以上の圧延を行い、γ域にて加工することによってフェライトの核生成サイトを増加させた上で、加工組織が残らないように750℃以上の温度範囲にて圧延を終了することである。
上記の加熱により固溶したNbCを微細に析出させ、浸炭時の粗粒化抑制効果を向上させるために、1000℃以下の温度範囲に加熱することが肝要である。なお、加熱温度は、後述する仕上げ温度を900℃以下にできる温度以上とすればよい。
また、本発明では、圧延後の組織とNbCの状態を制御するために、熱間加工の仕上げ温度を900℃以下とする。すなわち、仕上げ温度が900℃より高いと、冷間鍛造時の変形抵抗が増すことや、NbCの成長による結晶粒の粗大化等が生じてしまう。フェライトの分率を上げて冷間鍛造時の変形抵抗を減少させるために、第2段の熱間加工(棒鋼圧延)につき、950℃〜800℃の温度範囲に加熱後、950℃〜800℃の温度範囲にて減面率40%以上の圧延を行い、820℃〜720℃の温度範囲にて圧延を終了することが、より好ましい。このことにより、組織を微細化して圧延後のフェライト分率を増加させることができる。
鋼組織は、熱間加工(圧延)終了後の冷却速度に依存して変化する。冷却速度が大き過ぎる場合に生成される、ベイナイトやマルテンサイトといった組織は、冷間加工(鍛造)時の変形抵抗を著しく増大させ、また、これらの組織が鋼中に多く存在すると浸炭時に結晶粒を粗大化させてしまう。このため、棒鋼圧延終了後の冷却速度は0.1〜1.0℃/sとする。
また、直径:50〜100nmのNb析出物の数密度は抽出レプリカ法により試料を作製し、10万倍の倍率で、鋼毎に20視野観察し、EDXにてNb含有析出物と検出されたものについて画像処理により円相当径ならびにその密度を算出することで求めた。
Claims (3)
- C:0.10〜0.35質量%、
Si:0.01〜0.50質量%、
Mn:0.30〜1.50質量%、
P:0.02質量%以下、
S:0.03質量%以下、
Al:0.04〜0.10質量%、
Cr:0.5〜2.5質量%、
B:0.0005〜0.0050質量%、
Nb:0.015〜0.10質量%、
Ti:0.003質量%以下、
Mo:0.01質量%以下および
N:0.0080質量%未満
を含有し、残部はFe及び不可避不純物からなる成分組成を有し、フェライトおよびパーライトの分率が80%以上の組織を有し、Nbを含む直径50nm未満の析出物が30個/μm2以上および、Nbを含む直径50nm以上100nm以下の析出物が3個/μm2以下であり、かつNbを含む直径50nm未満の析出物数nAおよびNbを含む直径50nm以上100nm以下の析出物数nBが、
nA−5nB>30
の関係を満たすことを特徴とする冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼。 - 前記成分組成は、更に、
Cu:1.0質量%以下、
Ni:0.50質量%以下および
V:0.50質量%以下
のうちから選ばれる1種または2種以上を含有する請求項1に記載の冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼。 - 前記組織はフェライトの分率が70%以上である請求項1または2に記載の冷間鍛造性および結晶粒粗大化抑制能に優れた肌焼鋼。
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