JP5828714B2 - 車両用灯具の半導体型光源、車両用灯具の半導体型光源ユニット、車両用灯具 - Google Patents
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Description
以下、この第1の実施形態における車両用灯具の半導体型光源およびこの第1の実施形態における車両用灯具の半導体型光源ユニットおよびこの第1の実施形態における車両用灯具の構成について説明する。図1において、符号100は、この第1の実施形態における車両用灯具である。
前記車両用灯具100は、この例では1灯式のテール・ストップランプである。すなわち、前記車両用灯具100は、1灯、すなわち、1個のランプ、1個の灯具、でテールランプ機能とストップランプ機能とを併用するものである。前記車両用灯具100は、車両(図示せず)の後部の左右にそれぞれ装備される。前記車両用灯具100は、図示しない他のランプ機能、たとえば、バックアップランプ機能、ターンシグナルランプ機能、と組み合わせられてリヤコンビネーションランプを構成する場合がある。
前記半導体型光源ユニット1は、図1〜図5に示すように、前記光源部10と、ソケット部11と、光学部品としてのカバー部12と、を備える。前記光源部10は、前記ソケット部11の一端部(上端部)に取り付けられている。前記カバー部12は、前記ソケット部11の一端部に固定もしくは着脱可能に取り付けられている。前記光源部10は、前記カバー部12によりカバーされている。前記カバー部12は、前記リフレクタ103を挟む機能を有する場合がある。
前記光源部10は、図2〜図6、図10、図11に示すように、基板3と、複数個この例では5個の半導体発光素子(LEDチップ)40、41、42、43、44(以下、「40〜44」と記載する場合がある)と、制御素子としての抵抗(図示せず)およびダイオード(図示せず)と、配線素子としての配線パターン(図示せず)およびボンディングワイヤ60、61、62、63、64(以下、「60〜64」と記載する場合がある)および導電性接着剤600、610、620、630、640(以下、「600〜640」と記載する場合がある)および実装パッド601、611、621、631、641(以下、「601〜641」と記載する場合がある)およびワイヤパッド602、612、622、632、642(以下、「602〜642」と記載する場合がある)と、包囲壁部材18と、封止部材180と、を備えるものである。
前記ソケット部11は、図1〜図5に示すように、絶縁部材7と、放熱部材8と、3本の給電部材91、92、93と、を備えるものである。熱伝導性と導電性を有する前記放熱部材8と、導電性を有する前記給電部材91〜93とは、絶縁性を有する前記絶縁部材7中に、相互に絶縁状態で一体に組み込まれている。
前記半導体型光源ユニット1は、図1〜図5に示すように、前記絶縁部材7と前記放熱部材8と前記給電部材91〜93が一体成型された前記ソケット部11の前記放熱部材8の表面の当接面80と、前記光源部10の前記半導体発光素子40〜44がマウント封止された前記基板3の裏面の当接面35と、が密接状態に配置されている。それと同時に、前記ソケット部11の前記給電部材91〜93と、前記基板3の前記配線パターンと、が接続部材17を介して、前記放熱部材8前記当接面80と前記基板3の前記当接面35との密接状態を維持しつつ、強固に電気的に接続されている。すなわち、前記ソケット部11の前記放熱部材8の表面側から突き出た前記給電部材91〜93の一端部を、前記接続部材17の切欠孔中に挿入して、前記給電部材91〜93の一端部と前記接続部材17とを、弾性当接や加締め付けおよび溶接などにより、電気的にかつ機械的に接続する。一方、前記接続部材17を、嵌合などにより、前記基板3に機械的に接続し、かつ、半田または導電性接着剤により、前記基板3の前記配線パターンに電気的に接続する。前記接続部材17により、前記基板3の裏面と前記放熱部材8の表面との密接状態が維持される。この結果、前記半導体型光源ユニット1は、放熱性能に優れている。また、前記ソケット部11の前記給電部材91〜93と、前記基板3の前記配線パターンと、の電気的接続状態が維持される。この結果、電気回路的接続状態が強固となる。
前記基板3は、この例では、セラミックからなる。前記基板3は、図2〜図5に示すように、平面すなわち上から見てほぼ八角形の板形状をなす。前記基板3の3辺の右辺、左辺、下辺のほぼ中央には、前記ソケット部11の給電部材91、92、93が挿通する挿通孔31、32、33がそれぞれ設けられている。前記基板3の一面の上面には、平面の実装面34が設けられている。前記基板3の他面の下面には、平面の当接面35が設けられている。なお、高反射部材のセラミック製の前記基板3の実装面34に、さらに高反射塗料や高反射蒸着などの高反射面30を設けても良い。
前記5個の半導体発光素子40〜44からなる前記半導体型光源は、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源、この第1の実施形態では、LEDを使用する。前記半導体発光素子40〜44は、図2〜図6に示すように、平面から、すなわち、前記基板3の実装面34に対して垂直方向から、見て微小な矩形すなわち正方形もしくは長方形形状の半導体チップ(光源チップ)からなり、この例では、ベアチップからなる。前記5個の半導体発光素子40〜44は、前記基板3に実装されている面以外の一正面および四側面から光を放射する。前記5個の半導体発光素子40〜44は、図2に示すように、光学系の前記リフレクタ103の焦点F、および、前記半導体型光源ユニット1の前記ソケット部11の中心であって取付回転中心O近傍に一列に一直線X−X上に、ほぼ等間隔の隙間を開けて配置されている。
前記抵抗および前記ダイオードは、前記基板3に実装されていて、前記ソケット部11の前記給電部材91〜93と前記5個の半導体発光素子40〜44との間を前記配線素子を介して電気的に接続されている。前記抵抗および前記ダイオードは、前記5個の半導体発光素子40〜44に供給する電流を制御する素子である。
前記配線素子は、図6、図10、図11に示すように、配線パターンと、5本のボンディングワイヤ60〜64と、5個の実装パッドのファーストパッド601〜641と、5個のワイヤパッドのセカンドパッド602〜642と、から構成されている。前記配線素子、60〜64、601〜641、602〜642は、接続部材17を介して前記ソケット部11の給電部材91、92、93と電気的に接続されていて、前記制御素子を介して前記5個の半導体発光素子40〜44に給電するものである。
前記包囲壁部材18は、絶縁性部材たとえば樹脂、この例では、前記封止部材180の膨張収縮に追随できる柔軟性を持つエラストマー性を有する樹脂、たとえば、熱可塑性エラストマー、オレフィン系TPO樹脂などから構成されている。前記包囲壁部材18は、図2〜図6に示すように、5個の前記半導体発光素子40〜44全部と、前記配線素子の一部、すなわち、前記配線パターンの一部および5本の前記ボンディングワイヤ60〜64全部および5個の前記実装パッド601〜641全部および5個の前記ワイヤパッド602〜642全部、を包囲する環形状をなすものである。すなわち、前記包囲壁部材18は、中央部が中空部181であり、かつ、周囲部が壁部182である環形状をなすものである。
前記包囲壁部材18の前記壁部182の内周面の形状とは、前記基板3の前記実装面34と前記包囲壁部材18の前記壁部182の内周面とが接する部分の輪郭形状、すなわち、前記包囲壁部材18の前記壁部182の内周面と底面とのなす角の輪郭形状である。前記包囲壁部材18の前記壁部182の内周面の形状は、図6、図7に示すように、前記基板3の実装面34に対して垂直方向に見て、5個の前記半導体発光素子40〜44の列方向X−Xを長軸方向とする楕円を基調とした形状である。
前記封止部材180は、光透過性部材、たとえば、光透過性を有するエポキシ系樹脂もしくはシリコーン系樹脂から構成されている。前記封止部材180は、この例では、前記接着剤とほぼ同様に、前記半導体発光素子40〜44の高温環境域では低弾性特性を有したエポキシ系樹脂もしくはシリコーン系樹脂を使用する。
前記絶縁部材7は、前記半導体型光源ユニット1を前記車両用灯具100に、着脱可能にあるいは固定的に取り付けるための取付部が設けられているものである。前記絶縁部材7は、たとえば、絶縁性の樹脂部材からなる。前記絶縁部材7は、外径が前記ランプハウジング101の前記透孔104の内径より若干小さいほぼ円筒形状をなす。前記絶縁部材7の一端部の上端部には、鍔部71が一体に設けられている。前記絶縁部材7の一端部の上端部には、複数個この例では4個の取付部70が、前記ランプハウジング101の前記凹部と対応させて、一体に設けられている。なお、前記取付部70は、図3〜図5において3個しか図示されていない。
前記放熱部材8は、前記光源部10で発生する熱を外部に放射させるものである。前記放熱部材8は、たとえば、熱伝導性なお導電性をも有するアルミダイカストや樹脂部材からなる。前記放熱部材8は、一端部の上端部が平板形状をなし、中間部から他端部の下端部にかけてフィン形状をなす。前記放熱部材8の一端部の上面には、当接面80が設けられている。前記放熱部材8の前記当接面80には、前記基板3の前記当接面35が相互に当接されている状態で、熱伝導性媒体(図示せず)により接着されている。この結果、前記半導体発光素子40〜44は、前記基板3を介して前記放熱部材8の中心Oであって前記ソケット部11の中心O近傍部分が位置する箇所に対応して位置することとなる。
前記給電部材91〜93は、前記光源部10に給電するものである。前記給電部材91〜93は、たとえば、導電性の金属部材からなる。前記給電部材91〜93の一端部の上端部は、末広形状をなしていて、前記放熱部材8の切欠81〜83および前記基板3の前記挿通孔31〜33にそれぞれ位置する。前記給電部材91〜93の一端部は、前記絶縁部材7の前記凸部72から突出して、前記接続部材17に電気的にかつ機械的に接続されている。
前記接続部材17は、導電性および弾性および展性、延性、塑性を有する部材、たとえば、リン青銅や黄銅などの部材から構成されている。前記接続部材17は、前記光源部10と前記ソケット部11とを電気的に接続するものである。
前記コネクタ14には、前記コネクタ部13の前記オスターミナル910〜930に電気的に断続するメスターミナルすなわちめす型端子(図示せず)が設けられている。前記コネクタ14を前記コネクタ部13に取り付けることにより、前記メスターミナルが前記オスターミナル910〜930に電気的に接続する。また、前記コネクタ14を前記コネクタ部13から取り外すことにより、前記メスターミナルと前記オスターミナル910〜930との電気的接続が遮断される。
前記カバー部12は、光透過性部材からなる。前記カバー部12には、前記5個の半導体発光素子40〜44からの光を光学制御して射出するプリズムなどの光学制御部(図示せず)が設けられている。前記カバー部12は、光学部品である。
この第1の実施形態における車両用灯具の半導体型光源(光源部10)およびこの第1の実施形態における車両用灯具の半導体型光源ユニット1およびこの第1の実施形態における車両用灯具100(以下、「この第1の実施形態における半導体型光源(光源部10)および半導体型光源ユニット1および車両用灯具100」と称する)は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
この第1の実施形態における半導体型光源すなわち光源部10および半導体型光源ユニット1および車両用灯具100は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
なお、前記第1の実施形態においては、5個の半導体発光素子40〜44を使用するものである。ところが、この発明においては、半導体発光素子として、2個〜4個、6個以上であっても良い。テールランプ機能として使用する半導体発光素子の個数やレイアウト、および、ストップランプ機能として使用する半導体発光素子の個数やレイアウトは、特に限定しない。すなわち、複数個の半導体発光素子が一列に実装されていれば良い。
101 ランプハウジング
102 ランプレンズ
103 リフレクタ
104 透孔
105 灯室
106 透孔
107 反射面
108 パッキン
1 半導体型光源ユニット
10 光源部(半導体型光源)
11 ソケット部
12 カバー部
13 コネクタ部
14 コネクタ
144、145、146 ハーネス
17 接続部材
18 包囲壁部材
180 封止部材
181 中空部
182 壁部
184 反射面
185 嵌合凸部
3 基板
30 高反射面
31、32、33 挿通孔
34 実装面
35 当接面
40、41、42、43、44 半導体発光素子
60、61、62、63、64 ボンディングワイヤ(配線素子)
600、610、620、630、640 導電性接着剤(配線素子)
601、611、621、631、641 実装パッド(配線素子)
602、612、622、632、642 ワイヤパッド(配線素子)
7 絶縁部材
70 取付部
71 鍔部
72 凸部
8 放熱部材
80 当接面
81、82、83 切欠
91、92、93 給電部材
910、920、930 オスターミナル
A 基準楕円
B ワイヤパッドから距離T1離れた点
C 導電性接着剤から距離T2離れた点
F 焦点
O 中心
R 基準楕円の曲線
R1、R2 変位曲線
T1 包囲壁部材とワイヤパッド間の距離
T2 包囲壁部材と導電性接着剤間の距離
X−X 一直線、長軸方向
Y−Y 一直線、短軸方向
Claims (7)
- 実装面を有する基板と、
前記基板の前記実装面に一列に実装されている複数個の半導体発光素子と、
前記半導体発光素子の発光を制御する制御素子と、
前記制御素子を介して前記半導体発光素子に給電する配線素子と、
複数個の前記半導体発光素子全部を包囲する環形状の包囲壁部材と、
前記基板の前記実装面と前記包囲壁部材中で構成された凹部内の複数個の前記半導体発光素子を封止する光透過性の封止部材と、
を備え、
前記包囲壁部材の内周面の形状は、複数個の前記半導体発光素子の列方向を長軸方向とする楕円を基調とした形状であり、
楕円を基調とした形状とは、基準楕円の長軸方向の両端部の曲線であって、前記包囲壁部材の内周面と前記配線素子とが相互に接触しない程度の距離以上離れた点から前記基準楕円の中心反対側の曲線を、前記基準楕円の中心側に変位させて、左右両端の前記半導体発光素子から、前記長軸方向に、前記包囲壁部材の内周面と前記半導体発光素子とが相互に接触しない程度の距離以上離れた点を通る変位曲線とする形状である、
ことを特徴とする車両用灯具の半導体型光源。 - 絶縁部材と放熱部材と給電部材とを組み合わせてなるソケット部と、
前記ソケット部に取り付けられている請求項1に記載の車両用灯具の半導体型光源と、
を備える、
ことを特徴とする車両用灯具の半導体型光源ユニット。 - 前記包囲壁部材は、中央部が中空部であり、かつ、周囲部が壁部である環形状をなし、
前記基板の前記実装面と前記包囲壁部材の底面には、相互に嵌合する凹凸嵌合部が少なくとも1箇所以上設けられ、
前記半導体発光素子を封止する前記封止部材の充填によって前記基板と前記包囲壁部材が接合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具の半導体型光源もしくは請求項2に記載の車両用灯具の半導体型光源ユニット。 - 前記包囲壁部材の前記壁部の内周面の形状は、複数個の前記半導体発光素子の導電性接着剤とワイヤパッドの何れに対しても接触しない距離を0.5mm以上有する楕円を基調とした形状である、
ことを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具の半導体型光源ユニット。 - 複数個の前記ワイヤパッドは、隣り合う2個の前記半導体発光素子の中間線上に、かつ、前記半導体発光素子から等距離に離れた位置に位置する、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具の半導体型光源ユニット。 - 前記包囲壁部材の前記壁部の断面形状および大きさは、均一である、
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の車両用灯具の半導体型光源ユニット。 - 半導体型光源を光源とする車両用灯具において、
灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
前記灯室内に配置されている前記請求項1に記載の車両用灯具の半導体型光源もしくは前記請求項2〜6のいずれか1項に記載の車両用灯具の半導体型光源ユニットと、
を備える、ことを特徴とする車両用灯具。
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