JP5827029B2 - 易分散性粒状ホワイトナー - Google Patents
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Description
(2)増粘安定剤が天然添加物である、(1)に記載の易分散性粒状ホワイトナー。
(3)増粘安定剤を含む微結晶セルロース製剤が易分散性である、(1)または(2)に記載の易分散性粒状ホワイトナー。
(4)さらに部分アルファー化澱粉(固形分)を1〜30質量%を含有することを特徴とする、(1)〜(3)のいずれか一つに記載の易分散性粒状ホワイトナー。
(5)さらに糖アルコール(固形分)を0.5〜15質量%含有することを特徴とする、(1)〜(4)のいずれか一つに記載の易分散性粒状ホワイトナー。
本発明のホワイトナーは、蛋白素材、増粘安定剤を含む微結晶セルロース製剤、白色剤を含有する。
さらに、再分散性の補助剤としてデキストリンが入っていることが好ましい。
難消化性澱粉の例としては、アミロジェル(商品名、三和澱粉工業株式会社製)が挙げられる。
(1)固形分濃度が1%、総量1300〜1700mlの水分散液となるようにサンプルと純水を2Lステンビーカーに量り取り、汎用攪拌翼かい十字(半径35mm)を取り付けたプロペラ攪拌機(スリーワンモーターHEIDON(商品名)BL−600)を用いて25℃、500rpmで20分間分散した。
(2)レーザー回折散乱装置((株)堀場製作所製 LA−910、超音波分散1分)により積算体積が50%になる値(メジアン径)を読み取り、平均粒径とした。
インスタントコーヒー(商品名:ネスカフェゴールドブレンド、ネスレ日本(株)製)1.5gを98℃の温水100gに投入し、スプーンで撹拌し溶解させる。次いで、易分散性粒状ホワイトナー2.0gを投入し、スプーンで10秒間撹拌し、易分散性粒状ホワイトナーの分散性を以下の通り評価した。
○:速やかに分散し、分散性良好
△:分散するが未分散物が存在する
×:分散し難く、未分散物が多く存在し分散性不良
(1)易分散性粒状ホワイトナーの分散性を評価した液を液中の未分散物がなくなるまでスプーンで撹拌した後、室温まで冷却した。
(2)冷却した液をスプーンで10秒間撹拌後、丸セル(直径35mm、高さ15mm)に6.5g投入し、直ちに分光色差計(日本電色工業(株)製、SE−2000、反射モード)で白色度を測定した。易分散性粒状ホワイトナーのホワイトニング性は、以下の式により求めた。
ホワイトニング性(−)=易分散性粒状ホワイトナーの白色度(−)−インスタントコーヒーの白色度(−)
60℃の温水10kgを用意し、軽く攪拌しながら、微結晶性セルロース80質量%とカラヤガム10質量%とデキストリン10質量%からなる乾燥状態のセルロース複合体(商品名:セオラスRC−N81、旭化成ケミカルズ(株)製)を1.35kg加えた後、分散助剤として、デキストリン(商品名:パインデックス#3、松谷化学工業(株)製)1.65kgを加え、さらに20分間攪拌した。この分散溶解液を高圧ホモジナイザー(APV社製)を用いて15MPaの圧力で2パスして混合処理したのち、スプレードライヤーを用いて入り口温度が90〜100℃、出口温度が70〜80℃の条件で噴霧乾燥して、易分散性の微結晶セルロース製剤Aを得た。この微結晶セルロース製剤Aは、分散助剤を加えて高圧ホモジナイザーで処理し、スプレードライで乾燥しているので、非常に分散し易い微結晶セルロース製剤である。微結晶セルロース製剤Aの平均粒径は8.0μmであった。
60℃の温水10kgを用意し、軽く攪拌しながら、微結晶性セルロース75質量%とキサンタンガム5質量%とデキストリン20質量%からなる乾燥状態のセルロース複合体(商品名:セオラスRC−N30、旭化成ケミカルズ(株)製)を1.2kg加えた後、分散助剤として、デキストリン(商品名:パインデックス#3、松谷化学工業(株)製)1.8kgを加え、さらに20分間攪拌した。この分散溶解液を高圧ホモジナイザーを用いて15MPaの圧力で2パスして混合処理したのち、スプレードライヤーを用いて入り口温度が90〜100℃、出口温度が70〜80℃の条件で噴霧乾燥して、易分散性の微結晶セルロース製剤Bを得た。この微結晶セルロース製剤Bは、分散助剤を加えて高圧ホモジナイザーで処理し、スプレードライで乾燥しているので、非常に分散し易い微結晶セルロース製剤である。微結晶セルロース製剤Bの平均粒径は7.3μmであった。
デキストリン(サンデック#300、三和澱粉工業(株)製)31.8質量%、乳蛋白(MPC480、フォンテラジャパン(株)製)20質量%、難消化性澱粉(商品名アミロジェルHB−450)20質量%、部分アルファー化澱粉(PCS FC−30、旭化成ケミカルズ製)10質量%、平均粒径7.2μmの微結晶セルロース製剤(セオラス DX−2(微結晶性セルロース36質量%とカラヤガム4.5質量%とデキストリン59.5質量%からなる乾燥状態の微結晶セルロース複合体)6質量%、シュガーエステル(商品名:リョートーシュガーエステルP−1670、三菱化学フーズ(株)製)4.64質量%、ソルビトール(物産フードサイエンス(株)製)1.8質量%の割合で固形分として471.2gをビニール袋に入れ、3分間混合した。この混合粉体を転動流動コーティング装置((株)パウレック製、「マルチプレックス」MP−01型)の流動層カラムを用いて、スプレーノズル径1.2mm、ノズル先端1mm出し、スプレー位置はトップ(中段セット)、スプレー圧力0.12MPa、スプレー流量30L/分、バグフィルター種はT−4000、バグフィルター払い落とし圧力0.65MPa、給気温度設定80℃、風量30〜50m3/時、結合液投入速度12g/分の条件で造粒した。なお、混合粉体を造粒する際の結合液としては、ソルビトールとシュガーエステルの混合溶液180g(混合溶液中のソルビトールの固形分:27.0g、シュガーエステルの固形分:1.8g)噴霧後、造粒された混合粉体を排気温度が40℃になるまで乾燥させた。さらに、目開き:500μmの篩で篩過して粗大粒子を取り除き、易分散性粒状ホワイトナーAを得た。粗大粒子の割合は0.9%、水分は4.1%であった。
易分散性粒状ホワイトナーAは、分散性○、ホワイトニング性18.4であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
デキストリンを21.8質量%、乳蛋白を20質量%、難消化性澱粉を20質量%、部分アルファー化澱粉を20質量%、DX−2を6質量%、シュガーエステルを4.82質量%、ソルビトール4.5質量%の割合で固形分として485.6gをビニール袋に入れ、3分間混合した。この混合粉体を造粒する際の結合液として、ソルビトールとシュガーエステルの混合溶液90g(混合溶液中のソルビトールの固形分:13.5g、シュガーエステルの固形分:0.9g)とした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーBを得た。粗大粒子の割合は0.3%、水分は4.9%であった。
易分散性粒状ホワイトナーBは、分散性○、ホワイトニング性18.5であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
難消化性澱粉を10質量%、ソルビトール11.8質量%とした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーCを得た。粗大粒子の割合は1.0%、水分は3.8%であった。
易分散性粒状ホワイトナーCは、分散性○、ホワイトニング性16.9であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
DX−2を微結晶セルロース製剤Aとした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーDを得た。粗大粒子の割合は0.5%、水分は4.0%であった。
易分散性粒状ホワイトナーDは、分散性○、ホワイトニング性17.9であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
DX−2を微結晶セルロース製剤Bとした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーEを得た。粗大粒子の割合は1.2%、水分は4.3%であった。
易分散性粒状ホワイトナーDは、分散性○、ホワイトニング性17.7であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
DX−2を製造例1で使用したRC−N81(微結晶セルロース製剤の平均粒径は約70μm)とした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーFを得た。
粗大粒子の割合は0.6%、水分は3.8%であった。
易分散性粒状ホワイトナーFは、分散性△、ホワイトニング性16.4であり、分散性はほぼ良好であり、ホワイトニング性は良好だった。
DX−2を結晶性セルロース89質量%とカルボキシメチルセルロースナトリウム11質量%からなる乾燥状態のセルロース複合体(商品名:セオラスRC−591、旭化成ケミカルズ(株)製、微結晶セルロースの平均粒径は約35μm)とした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーGを得た。粗大粒子の割合は1.1%、水分は4.2%であった。
易分散性粒状ホワイトナーGは、分散性△、ホワイトニング性15.7であり、分散性はほぼ良好であり、ホワイトニング性は良好だった。
デキストリンを51.55質量%、乳蛋白を20質量%、二酸化チタン(CR−97、石原産業(株)製)0.25質量%、部分アルファー化澱粉を10質量%、DX−2を6質量%、シュガーエステルを4.64質量%、ソルビトール1.8質量%の割合で固形分として471.2gとした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーHを得た。粗大粒子の割合は1.5%、水分は4.4%であった。
易分散性粒状ホワイトナーHは、分散性○、ホワイトニング性16.7であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
デキストリンを50.8質量%、乳蛋白を20質量%、二酸化チタン(CR−97、石原産業(株)製)1質量%、部分アルファー化澱粉を10質量%、DX−2を6質量%、シュガーエステルを4.64質量%、ソルビトール1.8質量%の割合で固形分として471.2gとした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーIを得た。粗大粒子の割合は1.3%、水分は4.0%であった。
易分散性粒状ホワイトナーIは、分散性○、ホワイトニング性21.8であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
デキストリンを53質量%、乳蛋白を20質量%、難消化性澱粉を20質量%、DX−2を6質量%の割合で固形分として495.0gをビニール袋に入れ、3分間混合した。この混合粉体を造粒する際の結合液として、デキストリン水溶液100g(混合溶液中のデキストリンの固形分:5g)とした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーJを得た。粗大粒子の割合は1.8%、水分は4.6%であった。
易分散性粒状ホワイトナーJは、分散性△、ホワイトニング性17.1であり、分散性はほぼ良好であり、ホワイトニング性は良好だった。
デキストリンを43質量%、乳蛋白を20質量%、難消化性澱粉を10質量%、部分アルファー化澱粉を20質量%、DX−2を6質量%の割合で固形分として495.0gとした以外は、実施例10と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーKを得た。粗大粒子の割合は1.8%、水分は4.6%であった。
易分散性粒状ホワイトナーKは、分散性△、ホワイトニング性17.5であり、分散性はほぼ良好であり、ホワイトニング性は良好だった。
デキストリンを43.1質量%、乳蛋白を20質量%、難消化性澱粉を10質量%、部分アルファー化澱粉を10質量%、DX−2を2質量%、シュガーエステルを4.64質量%、ソルビトール4.5質量%の割合で固形分として471.2gとした以外は、実施例1と同様に造粒し、易分散性粒状ホワイトナーLを得た。粗大粒子の割合は0.8%、水分は4.0%であった。
易分散性粒状ホワイトナーLは、分散性○、ホワイトニング性17.0であり、分散性、ホワイトニング性ともに良好だった。
デキストリンを51.8質量%、乳蛋白を20質量%、部分アルファー化澱粉を10質量%、DX−2を6質量%、シュガーエステルを4.64質量%、ソルビトール1.8質量%の割合で固形分として471.2gとした以外は、実施例1と同様に造粒し、粒状ホワイトナーMを得た。粗大粒子の割合は0.8%、水分は3.8%であった。
粒状ホワイトナーMは、分散性○、ホワイトニング性14.3であり、分散性は良好だが、ホワイトニング性が良好ではなかった。
デキストリンを67.8質量%、乳蛋白を20質量%、シュガーエステルを4.64質量%、ソルビトール1.8質量%の割合で固形分として485.7gとした以外は、実施例1と同様に造粒し、粒状ホワイトナーNを得た。粗大粒子の割合は0.5%、水分は4.0%であった。
粒状ホワイトナーNは、分散性△、ホワイトニング性12.2であり、分散性はほぼ良好だが、直ぐに沈殿物を生じ、ホワイトニング性は良好ではなかった。
デキストリンを37.8質量%、乳蛋白を20質量%、難消化性澱粉を10質量%、部分アルファー化澱粉を10質量%、シュガーエステルを4.64質量%、ソルビトール11.8質量%の割合で固形分として471.2gとした以外は、実施例1と同様に造粒し、粒状ホワイトナーOを得た。粗大粒子の割合は0.5%、水分は3.8%であった。
粒状ホワイトナーOは、分散性×、ホワイトニング性15.8であり、分散性は不良で、直ぐに沈殿を生じ、ホワイトニング性は良好だった。
デキストリンを79質量%、乳蛋白を20質量%の割合で固形分として495gとした以外は、実施例10と同様に造粒し、粒状ホワイトナーPを得た。粗大粒子の割合は0.8%、水分は4.0%であった。
粒状ホワイトナーPは、分散性△、ホワイトニング性13.5であり、分散性はほぼ良好だが、直ぐに沈殿を生じ、ホワイトニング性は良好ではなかった。
DX−2をポリデキストロース(商品名ライテス、ダニスコジャパン(株)製)に代えた以外は、実施例1と同様に造粒し、粒状ホワイトナーQを得た。粗大粒子の割合は1.8%、水分は4.3%であった。
粒状ホワイトナーQは、分散性×、ホワイトニング性15.1であり、分散性は不良で、直ぐに沈殿を生じ、ホワイトニング性は良好だった。
デキストリンを11.12質量%、乳蛋白を50質量%、部分アルファー化澱粉を10質量%、DX−2を6質量%、難消化性澱粉を20質量%の割合で固形分として485.6gとした以外は、実施例2と同様に造粒し、粒状ホワイトナーRを得た。粗大粒子の割合は2.3%、水分は4.4%であった。
粒状ホワイトナーRは、スプーンで撹拌しても大きな未分散物がなくならず分散性×で、ホワイトニング性も評価できなかった。
Claims (3)
- 蛋白素材を5〜30質量%を含有し、増粘安定剤を含む易分散性微結晶セルロース製剤(固形分)を0.3〜10質量%、白色剤を0.2〜30質量%、糖アルコール(固形分)を0.5〜15質量%を含有し、上記易分散性微結晶セルロース製剤が該セルロース製剤1質量%を純水中でプロペラ攪拌機を用いて25℃、500rpm、20分間分散させた水分散液においてレーザー回折散乱装置によって測定される平均粒径が10μm以下であることを特徴とする易分散性粒状ホワイトナー。
- 増粘安定剤が天然添加物である、請求項1に記載の易分散性粒状ホワイトナー。
- さらに部分アルファー化澱粉(固形分)を1〜30質量%を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の易分散性粒状ホワイトナー。
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