JP5574672B2 - X線管装置及びx線装置 - Google Patents
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Description
X線管(4)は、電子を放出する3つ以上の電子発生源(446〜448)及び電子発生源から放出された電子を細いビーム状の電子線に集束させる集束系(442,442a,442b,449,449a)を含む陰極(44,44a)と、
陰極と対向して配置され、その対向面上に電子線が衝突してX線を放射するX線源を形成するターゲット(462)を有する陽極(46)と、
陰極及び陽極を真空気密に封入する外囲器(42)とを有し、
2つ以上の電子発生源(446,448)によりターゲット上に大焦点用のX線源を形成するとともに、1つ以上の電子発生源(447)によりターゲット上に微小焦点用のX線源を形成するように構成したことを特徴とする。
陽極(46)に対して後方に凹む集束溝(443〜445)が電子発生源の数と同一数だけ形成された集束体(442)と、
この集束体の陽極側端に接続された集束電極(449)を有し、
複数の集束溝のうち中央側の溝(444)には、微小焦点を形成するための第1のカソード(447)が配置してあり、中央側の溝を挟んで対称となる位置の溝(443,445)には、大焦点を形成するための第2のカソード(446,448)がそれぞれ配置してあることを特徴とする。
陽極(46)に対して後方に凹む単一の集束溝が形成された第1の集束体(442a)と、
第1の集束体の陽極側端に接続された集束電極(449a)と、
陽極(46)に対して後方に凹む複数の集束溝が形成された第2の集束体(442b)とを有し、
第1の集束体に形成された単一の溝には、微小焦点を形成するための第1のカソード(447)が配置してあり、第2の集束体に形成された複数の溝には、それぞれ大焦点を形成するための第2のカソード(446,448)が配置してあることを特徴とする。
図1に示すように、本実施形態に係るX線管装置1は、略円筒状の中空体である筐体2を有する。筐体2(X線管容器)は、直方体状または円筒形状をしており、鋼板やアルミニウム合金鋳物などで構成される。本実施形態では、筐体2には、所定強度のX線を所定方向に向けて放射可能なX線管4と、このX線管4の陽極46と陰極44との間に高電圧のX線管電圧を供給する高電圧電源(図示省略)と、X線管4の陰極44にカソードヒータの加熱電圧、その他各種電圧を供給する陰極電源(図示省略)と、X線管4の陽極を回転させるためのステータ6と、ステータ6を駆動するためのステータ電源(図示省略)と、X線管4をその内壁などに支持するためのX線管支持体(図示省略)と、X線管4や高電圧電源などを絶縁し冷却するために充填される絶縁油(図示省略)と、この絶縁油の膨張や収縮を緩衝するために取り付けられるベローズ(図示省略)などが収容されている。筐体2の円筒側面には、これに直接または近接してX線管4の放射窓43が配置されるように寸法調整されている。なお、筐体2の内壁面の少なくともX線管4に近接する部分には、防X線処置が施されている。
図1〜図5に示すX線管装置1においては、ステータ電源を通じてステータ6が駆動されると、当該ステータ6からの回転磁界を受けてロータ464が所定速度で回転し、これに伴ってターゲット462も回転する。この状態で陰極44から放射された電子ビームがターゲット462の傾斜面(焦点面)462aに衝突すると、その衝突部分(焦点)から所定波長のX線が出力される。出力されたX線は、外囲器42の円筒部422aの所定位置に設けられた放射窓43を通じて筐体2の外部へ放射される。
図1〜図4に示すように、大焦点用のフィラメント446,448と微小焦点用のフィラメント447とを単一の集束体442の中に設ける場合を例示した第1実施形態とは異なり、本実施形態では支持部材48上に複数の集束体を設け、その一方を大焦点用に、他方を微小焦点用に用いる場合を例示する。なお、以降のすべての実施形態において、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図8、図10及び図11に示すように、撮影切替手段として、筐体2の外部に設置され、陽極46の中心軸mを中心に筐体2を回転させる筐体回転装置100を用いる場合を例示した第2実施形態とは異なり、本実施形態では、撮影切替手段として、筐体2内のX線管4を回転させるX線管回転装置100aを用いる場合を例示する。
図12及び図13に示すように、撮影切替手段として、筐体2の内部に設置され、陽極46の中心軸mを中心にX線管4を回転させるX線管回転装置100a,100bを用いる場合を例示した第3実施形態とは異なり、本実施形態では、撮影切替手段として、X線管4内の陰極44aを回転させる陰極回転装置100cを用いる場合を例示する。
2…筐体(X線管容器)
22…放射窓
4…X線管
42…外囲器
422…大径部
422a…円筒部
424…陽極端
426…陽極絶縁部
43…放射窓
44,44a…陰極
442…集束体(集束系)
442a…第1の集束体(集束系)
442b…第2の集束体(集束系)
443〜445,443a〜445a…集束溝
446〜448…カソード、フィラメント(電子発生源)
449,449a…集束電極(集束系)
46…陽極
462…ターゲット
464…ロータ
48…支持部材
5…固定部
6,6a,6b…ステータ
10…焦点軌道
100…筐体回転装置(撮影切替手段)
100a,100b…X線管回転装置(撮影切替手段)
100c…陰極回転装置(撮影切替手段)
102,102a…ギア
103…ベルト
104,104a…モータ
106,106a,106b…ロッド
107,107a,107b…回転角度認識センサー
Claims (8)
- X線管を含むX線管容器を備えたX線管装置において、
前記X線管は、電子を放出する3つ以上の電子発生源及び前記電子発生源から放出された電子をビーム状の電子線に集束させる集束系を含む陰極と、前記陰極と対向して配置され、その対向面上に前記電子線が衝突してX線を放射するX線源を形成するターゲットを有する陽極と、前記陰極及び前記陽極を真空気密に封入する外囲器とを有し、
前記3つ以上の電子発生源は、前記ターゲット上に微小焦点用のX線源を形成する第1の電子発生源と、前記ターゲット上に大焦点用のX線源を形成する第2および第3の電子発生源とを含み、
前記陰極の前記集束系は、前記陽極に対して後方に凹む集束溝が前記電子発生源の数と同一数だけ形成された集束体と、前記集束体の前記陽極側端に接続された集束電極を有し、
複数の前記集束溝は、中央に位置する第1の溝と、前記第1の溝を挟んで対称に配置された第2および第3の溝とを含み、前記第1の溝の中には、前記第1の電子発生源が配置され、前記第2および第3の溝の中には、前記第2および第3の電子発生源がそれぞれ配置され、
前記第2および第3の溝は、深さ方向が、前記第1の溝と前記陽極とを結ぶ前記第1の溝の中心軸に向けて傾斜していることを特徴とするX線管装置。 - X線管を含むX線管容器を備えたX線管装置において、
前記X線管は、電子を放出する3つ以上の電子発生源及び前記電子発生源から放出された電子をビーム状の電子線に集束させる集束系を含む陰極と、前記陰極と対向して配置され、その対向面上に前記電子線が衝突してX線を放射するX線源を形成するターゲットを有する陽極と、前記陰極及び前記陽極を真空気密に封入する外囲器とを有し、2つ以上の前記電子発生源により前記ターゲット上に大焦点用のX線源を形成するとともに、1つ以上の前記電子発生源により前記ターゲット上に微小焦点用のX線源を形成するように構成され、
前記陰極の前記集束系は、前記陽極に対して後方に凹む単一の集束溝が形成された第1の集束体と、前記第1の集束体の前記陽極側端に接続された集束電極と、前記陽極に対して後方に凹む複数の集束溝が形成された第2の集束体とを有し、
前記第1の集束体に形成された単一の溝には、微小焦点を形成するための第1の電子発生源が配置してあり、前記第2の集束体に形成された複数の溝には、それぞれ大焦点を形成するための第2の電子発生源が配置してあることを特徴とするX線管装置。 - 請求項2記載のX線管装置において、
前記第2の集束体は、前記陽極の中心軸を中心に、前記第1の集束体から30°から150°の範囲で離間した位置に配置されていることを特徴とするX線管装置。 - 請求項2又は3記載のX線管装置において、
前記各集束体と対向する前記X線管容器のそれぞれの位置には、前記ターゲットの前記X線源から放射されるX線を外部に照射可能な放射窓が設けてあり、
前記放射窓から前記X線管容器の外部へと照射されるX線の種類を切替可能な撮影切替手段を有することを特徴とするX線管装置。 - 請求項4記載のX線管装置において、
前記撮影切替手段は、前記X線管容器を、前記陽極の中心軸を中心に回転可能なX線管容器回転装置で構成されていることを特徴とするX線管装置。 - 請求項4記載のX線管装置において、
前記撮影切替手段は、前記X線管を、前記陽極の中心軸を中心に回転可能なX線管回転装置で構成されていることを特徴とするX線管装置。 - 請求項4記載のX線管装置において、
前記撮影切替手段は、前記X線管内の陰極を、前記陽極の中心軸を中心に回転可能な陰極回転装置で構成されていることを特徴とするX線管装置。 - 請求項1〜7の何れか一項記載のX線管装置を搭載したX線装置。
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JP2009254838A JP5574672B2 (ja) | 2009-11-06 | 2009-11-06 | X線管装置及びx線装置 |
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