JP5526266B1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP5526266B1
JP5526266B1 JP2013131763A JP2013131763A JP5526266B1 JP 5526266 B1 JP5526266 B1 JP 5526266B1 JP 2013131763 A JP2013131763 A JP 2013131763A JP 2013131763 A JP2013131763 A JP 2013131763A JP 5526266 B1 JP5526266 B1 JP 5526266B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sipe
region
tread
tire
radial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013131763A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015003702A (ja
Inventor
賢太郎 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2013131763A priority Critical patent/JP5526266B1/ja
Priority to US14/787,286 priority patent/US10131189B2/en
Priority to CN201480034719.5A priority patent/CN105324254B/zh
Priority to EP14817390.9A priority patent/EP3015289B1/en
Priority to PCT/JP2014/002474 priority patent/WO2014207981A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5526266B1 publication Critical patent/JP5526266B1/ja
Publication of JP2015003702A publication Critical patent/JP2015003702A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C11/1218Three-dimensional shape with regard to depth and extending direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0327Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/0327Tread patterns characterised by special properties of the tread pattern
    • B60C2011/0334Stiffness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0339Grooves
    • B60C2011/0341Circumferential grooves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C2011/1209Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe straight at the tread surface

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】耐摩耗性能を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド踏面1に、周方向に延びる1本以上の周方向溝2同士若しくは前記周方向溝とトレッド端TEとにより区画される複数の陸部3のうち少なくとも1つの陸部に、トレッド幅方向に延びて、端部が前記周方向溝又は前記トレッド端に開口するサイプ6を有する空気入りタイヤであって、該サイプの両端からサイプの延在長さの1/6ずつの2つの領域を端部領域S、端部領域に隣接する、前記サイプの延在長さの1/6ずつの2つの領域を中間領域M、中間領域に挟まれる、前記サイプの延在長さの1/3の領域を中央領域Cとするとき、前記サイプは、該サイプの深さ方向において、一方の前記端部領域から他方の前記端部領域まで該サイプの延在方向に連続して延びる少なくとも1つの屈曲部を有し、該屈曲部は、前記中央領域において前記端部領域よりタイヤ径方向外側に位置することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
空気入りタイヤの制動時及び駆動時には、路面からの入力によってトレッドに作用するせん断力が増加する。特に、耐摩耗性能を向上させるためには、蹴り出し時のせん断力を低減することが重要となる。
これに対し、例えば特許文献1では、ブロックの配置の適正化を図ることにより、制動時及び駆動時に踏み込み時からせん断力を発生させ、蹴り出し時にトレッドに作用するせん断力を低減させて耐摩耗性能を向上させる技術が提案されている。
特開2010−125977号公報
しかし、特許文献1に記載の手法によると、細溝を形成することにより高い効果が得られる一方で、細溝を入れるとブロックの剛性が低下するという背反があるため、あまり多くの溝を形成することができないという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、耐摩耗性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、いわゆる3次元サイプを陸部に形成することにより、空気入りタイヤに制動力及び駆動力が加わった際に、サイプの壁面が係合して踏み込み時から大きなせん断力を発生させられることがわかった。ところが、サイプを形成すると陸部の剛性が低下するため、耐摩耗性能が却って悪化するおそれがあることもわかった。
そこで、サイプ壁面の係合による変形拘束がもたらす、剛性の向上効果と、上述した踏み込み時からのせん断力発生との両立を試みた。そして、発明者は、サイプの延在方向に連続して延びる屈曲部のサイプ深さ方向の位置をサイプの延在方向によって変化させることが有効であるとの新規知見を得た。
すなわち、上述した踏み込み時からのせん断力の発生については、陸部の中央部付近でサイプ壁面同士が係合する効果が大きく、一方で、上述した剛性向上効果については、陸部の端部付近の変形を拘束することが有効であり、さらに、上記屈曲部のサイプ深さ方向の位置を陸部の中央部側で端部側より浅くすることが有効であることを突き止めた。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、その要旨構成は、以下の通りである。本発明の空気入りタイヤは、トレッド踏面に、トレッド周方向に延びる1本以上の周方向溝同士若しくは前記周方向溝とトレッド端とにより区画される複数の陸部を有し、前記複数の陸部のうち少なくとも1つの陸部に、トレッド幅方向に延びて、端部が前記周方向溝又は前記トレッド端に開口するサイプを有し、前記サイプが延在する領域のうち、該サイプの両端から前記サイプの延在長さの1/6ずつの2つの領域を端部領域とし、前記2つの端部領域に隣接する、前記サイプの延在長さの1/6ずつの2つの領域を中間領域とし、前記2つの中間領域に挟まれる、前記サイプの延在長さの1/3の領域を中央領域とするとき、前記サイプは、該サイプの深さ方向において、該サイプの一方の前記端部領域から他方の前記端部領域まで該サイプの延在方向に連続して延びる少なくとも1つの屈曲部を有し、前記少なくとも1つの屈曲部は、前記中央領域において前記端部領域よりタイヤ径方向外側に位置することを特徴とする。これにより、陸部の剛性向上の効果と蹴り出し時のせん断力向上の効果とを両立させて、タイヤの耐摩耗性を向上させることができる。ここで、「サイプ」とは、陸部の表面から内部に切り込まれた薄い切込みであって、接地時に閉じることが可能なものをいい、特には限定しないが、トレッド踏面に開口する幅が、例えば2mm以下のものとすることができる。また、「サイプがトレッド幅方向に延びる」とは、サイプがトレッド幅方向に延びる場合のみならず、トレッド幅方向に対して傾斜して延びていてもよい。また、「屈曲部の位置」とは、上記屈曲部の最大振幅を有する点の、各領域(中央領域、中間領域、端部領域)での平均のタイヤ径方向位置をいうものとする。なお、最大振幅を有する位置が複数個所ある場合は、その中のタイヤ径方向最外側点の、平均のタイヤ径方向位置をいうものとする。
また、本発明の空気入りタイヤでは、前記サイプの深さをh(mm)とするとき、
前記中央領域における前記少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置は、前記端部領域における前記少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置より、0.05h〜0.25h(mm)タイヤ径方向外側に位置することが好ましい。上記の範囲とすることにより、耐摩耗性をより向上させるができる。
さらに、本発明の空気入りタイヤにあっては、前記サイプの深さをh(mm)とするとき、前記少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置は、前記中間領域の前記端部領域との境界から前記中間領域の前記中央領域との境界までの範囲で、0.05h〜0.25h(mm)タイヤ径方向外側に変位することが好ましい。上記の範囲とすることにより、さらに耐摩耗性を向上させることができる。
また、本発明の空気入りタイヤでは、前記サイプの深さをh(mm)とするとき、前記少なくとも1つの屈曲部は、前記トレッド踏面から前記サイプ深さh(mm)の30%以上55%以下のタイヤ径方向範囲で前記サイプの両端間を前記サイプの延在方向に連続して延びることが好ましい。上記の範囲とすることにより、効果的に耐摩耗性を向上させることができるからである。
本発明によれば、耐摩耗性能を向上させた空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかるタイヤのトレッド踏面を示す概略展開図である。 本発明のサイプ形状を示す図である。 本発明の一実施形態にかかるタイヤの作用効果について説明するための図である。 (a)〜(d)発明例にかかるタイヤのサイプ形状を示す図である。 (a)〜(c)比較例にかかるタイヤのサイプ形状を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる空気入りタイヤ(以下、タイヤとも称する)について図面を参照して詳細に例示説明する。なお、このタイヤの内部構造は、一般の空気入りタイヤのそれと何ら変わらないため説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるタイヤのトレッド踏面を示す概略展開図である。図1に示すように、このタイヤは、トレッド踏面1に、トレッド周方向に延びる1本以上の、図示例では4本の周方向溝2を有する。そして、これらの周方向溝2同士若しくは周方向溝2とトレッド端TEにより、複数の(図示例では5つの)陸部3が区画形成されている。特に、図示例で、トレッド幅方向最外側の2つの陸部3aは、トレッド周方向に連続するリブ状の陸部であり、一方で、陸部3aよりトレッド幅方向内側にある図示例で3列の陸部3bは、トレッド幅方向に延びる複数の幅方向溝4により複数のブロック5に区画されている。
また、図1に示す例では、このタイヤは、タイヤ赤道面CL上に位置する中央陸部3bの各ブロックに1本ずつのトレッド幅方向に延びるサイプ6を有している。
図2は、本発明のサイプ形状を示す図であり、サイプ壁面を平面視した図と、サイプ延在領域端でのサイプの屈曲形状を示す図と、を組み合わせて示す図である(実施例における図4(a)〜(d)及び図5(a)〜(c)も同様である)。図2に示すように、サイプ6が延在する領域のうち、サイプ6の両端からサイプ6の延在長さの1/6ずつの2つの領域を端部領域Sとし、2つの端部領域Sに隣接する、サイプ6の延在長さの1/6ずつの2つの領域を中間領域Mとし、2つの中間領域Mに挟まれる、サイプ6の延在長さの1/3の領域を中央領域Cとし、サイプ6の深さをh(mm)とする。ここで、図示例では、サイプ6は、該サイプ6の延在方向に略一定の深さとなっている。図2に示すように、サイプ6は、該サイプ6の深さ方向において、少なくとも1つの、図示の範囲で4つの屈曲部7a、7b、7c、7dを有している。なお、図2に示す例では、4つの屈曲部7a、7b、7c、7dは、交互に逆向きの振幅を有しているが、全て同じ方向の振幅を有していても良い。ここで、図2に示す例では、上記4つの屈曲部7a、7b、7c、7dは、サイプ6の一方の端部領域Sから他方の端部領域Sまでサイプ6の延在方向に連続して延びており、且つ、中央領域Cでの位置が端部領域Sでの位置よりタイヤ径方向外側である。このように、本発明では、サイプ6の両端間をサイプ6の延在方向に連続して延び、且つ、中央領域Cでの位置が端部領域Sでの位置よりタイヤ径方向外側にある、少なくとも1つの屈曲部を、サイプ6が有することが肝要である。以下、本実施形態のタイヤの作用効果について説明する。
本実施形態のタイヤによれば、深さ方向において少なくとも1つの屈曲部を有するサイプ6を陸部に設け、当該サイプ6の屈曲部7a、7b、7c、7dの位置を中央領域Cでの位置が端部領域Sでの位置よりタイヤ径方向外側となるようにしたことにより、中央領域においては、サイプ壁面が係合することで、図3に示すように、駆動時及び制動時での踏み込み時のせん断力を発生させて、蹴り出し時のせん断力のピークを低下させる効果を有効に発揮させることができ、一方で、端部領域Sにおいては、陸部(ブロック)の端部の剛性を効果的に向上させることができる。すなわち、踏み込み時のせん断力を発生させる効果の大きい中央領域Cでは、上記せん断力の低減に有効な、よりタイヤ径方向外側に屈曲部を位置させており、一方で、陸部(ブロック)の剛性の向上効果の大きい端部領域Sでは、剛性向上に有効な、よりタイヤ径方向内側に屈曲部を位置させているため、これらの効果を両立させることができる。さらに、屈曲部7a、7b、7c、7dは、サイプ6の延在方向に連続して延びているため、横方向の入力に対するブロック剛性が高まる結果、幅方向の入力に起因する摩耗を抑制することができる。従って、本実施形態のタイヤによれば、踏み込み時にせん断力を発生させる効果と、陸部の剛性が向上する効果とが相まって、タイヤの耐摩耗性を向上させることができる。
具体的には、本発明にあっては、サイプ6の深さをh(mm)とするとき、中央領域Cにおける少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置は、端部領域Sにおける当該少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置より、0.05h〜0.25h(mm)タイヤ径方向外側に位置することがより好ましい。上記の範囲とすることにより、踏み込み時にせん断力を発生させる効果と、陸部の剛性が向上する効果とをより一層両立させてタイヤの耐摩耗性を向上させることができるからである。
さらに、本発明にあっては、少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置は、中間領域Mの端部領域Sとの境界から中間領域Mの中央領域Cとの境界までの範囲で、0.05h〜0.25h(mm)タイヤ径方向外側に変位することが好ましい。上記の範囲とすることにより、踏み込み時にせん断力を発生させる効果と、陸部の剛性が向上する効果とをより一層両立させてタイヤの耐摩耗性を向上させることができるからである。
さらにまた、本発明にあっては、少なくとも1つの屈曲部は、トレッド踏面1からサイプ深さh(mm)の30%以上55%以下のタイヤ径方向範囲でサイプ6の両端間をサイプ6の延在方向に連続して延びることが好ましい。上記の範囲で、踏み込み時に陸部(ブロック)に発生するせん断力を低減する効果と、陸部(ブロック)の剛性を向上させる効果とを有効に両立させることができるからである。さらに、本発明のタイヤでは、屈曲部の振幅の大きさは、1.0〜4.0mmとすることが好ましい。1.0mm以上とすることにより、サイプ壁面同士が係合する効果を高めることができるからである。一方で、4.0mm以下とすることにより、タイヤ釜抜け後時のブロック損傷を抑制することができるからである。
さらに、本発明にあっては、タイヤ赤道面CL上に陸部3が位置し、タイヤ赤道面CL上に位置する当該陸部3のみがサイプ6を有することが好ましい。一般的なタイヤでは、センター部での駆動力負担が大きいため、上記のようにすれば摩耗がより均一となるからである。
ここで、上記実施形態においては、陸部3は、リブ状陸部とブロック5との双方を有するが、リブ状陸部のみからなるパターンとすることもでき、あるいは、ブロックのみからなるパターンとすることもできる。また、上記実施形態のように、タイヤ赤道面CL上に位置する陸部3bが区画されてなる各ブロック5に1本ずつのトレッド幅方向に延びるサイプ6を有することが、接地圧が高いセンター部において耐摩耗性を向上させるのに好ましい(特に、高荷重が負荷されるトラック・バス用タイヤに好適である)。一方で、本発明は、複数の陸部3のうち少なくとも1つの陸部3にサイプ6を有していれば良く、例えば、トレッド幅方向最外側の陸部3aのみにサイプ6を有していても良い。
また、本発明にあっては、サイプ6は、トレッド幅方向に延びるか、あるいは、トレッド幅方向に対して、0°超60°以下の角度で傾斜して延びることが好ましい。幅方向にサイプによるエッジを持たせることにより、ウェット走行時の旋回性能が向上するからである。一方で、60°を超えると幅方向の剛性が低下する場合があるからである。
さらに、本発明のサイプ6は、当該サイプ6の深さ方向のみならず、当該サイプ6の延在方向にも屈曲部を有するものとすることができ、例えば延在方向にジグザグ状に延びるサイプ6とすることができる。これにより、サイプ6の壁面同士が係合する効果をさらに高めて、耐摩耗性を向上させることができる。
また、本発明にあっては、サイプ6の深さh(mm)は、当該サイプが形成される陸部の高さH(mm)の60%〜90%とすることが好ましい。比h/Hを60%以上とすることにより、摩耗進展時にも十分な効果を発揮することができ、一方で、比h/Hを90%以下とすることにより、初期の剛性を十分確保することができるからである。
さらに、本発明において、陸部がリブ状陸部である場合には、トレッド周方向に、h〜10hの間隔でサイプを配置し、一方で、陸部がブロックに区画されている場合には1つのブロックにつき、1本から3本のサイプを形成することが好ましい。特にトラック・バス用タイヤでは、入力が大きいため、サイプが多い場合には、トレッド部の剛性を確保しづらくなり、一方で、少なすぎても踏み込み時から大きな力を発揮させる効果が小さくなるからである。
本発明の効果を確かめるため、いわゆる3次元サイプを陸部に有する、発明例1〜8及び比較例1〜3にかかるタイヤを試作し、また、サイプを有しない、従来例にかかるタイヤを用意した。各タイヤの諸元は、表1に示している。なお、各タイヤの周方向溝及び幅方向溝の溝深さ(陸部の高さH)は、16mmで共通であり、サイプ深さは、従来例を除いて13mmで共通である。また、発明例4については、サイプが、サイプの深さ方向のみならず、延在方向にも2mmの振幅で屈曲しながら延びている。また、表1において、「変位量」とは、中央領域Cにおける少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置が、端部領域Sにおける少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置より、どの程度タイヤ径方向外側に位置するかを示す変位量を意味する。さらに「変位率」とは、少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置が、中間領域Mの端部領域Sとの境界から中間領域Mの中央領域Cとの境界までの範囲でどの程度タイヤ径方向外側に変位するかを示すものである。加えて、「所定のタイヤ径方向範囲」とは、トレッド踏面からサイプ深さの30%以上55%以下のタイヤ径方向範囲を意味する。上記各タイヤについて、耐摩耗性を評価する以下の試験を行った。
<耐摩耗性>
タイヤサイズ275/80R22.5の上記各タイヤをリムサイズ8.25×22.5のリムに装着し、内圧を900kPaとして、完摩耗までの総走行距離を測定した。評価結果を以下の表1に示している。なお、表1において、評価結果は、従来例の走行距離を100としたときの指数で表し、指数が大きい方が耐摩耗性に優れていることがわかる。
Figure 0005526266
表1に示すように、発明例1〜8にかかるタイヤは、従来例及び比較例1〜3にかかるタイヤより耐摩耗性に優れていることがわかる。また、発明例1、発明例5〜8の比較により、「変位量」及び「変位率」を好適化した発明例1、6、7にかかるタイヤは、発明例5、8にかかるタイヤより耐摩耗性に優れていることがわかる。
本発明によれば、耐摩耗性能を向上させた空気入りタイヤを提供することができる。本発明は、特に高荷重が負荷されるトラック・バス用タイヤに好適に用いられる。
1:トレッド踏面、2:周方向溝、3、3a、3b:陸部、4:幅方向溝、
5:ブロック、6:サイプ、7a、7b、7c:屈曲部、TE:トレッド端、
CL:タイヤ赤道面

Claims (4)

  1. トレッド踏面に、トレッド周方向に延びる1本以上の周方向溝同士若しくは前記周方向溝とトレッド端とにより区画される複数の陸部を有し、
    前記複数の陸部のうち少なくとも1つの陸部に、トレッド幅方向に延びて、端部が前記周方向溝又は前記トレッド端に開口するサイプを有する空気入りタイヤであって、
    前記サイプが延在する領域のうち、該サイプの両端から前記サイプの延在長さの1/6ずつの2つの領域を端部領域とし、前記2つの端部領域に隣接する、前記サイプの延在長さの1/6ずつの2つの領域を中間領域とし、前記2つの中間領域に挟まれる、前記サイプの延在長さの1/3の領域を中央領域とするとき、
    前記サイプは、該サイプの深さ方向において、該サイプの一方の前記端部領域から他方の前記端部領域まで該サイプの延在方向に連続して延びる少なくとも1つの屈曲部を有し、
    前記少なくとも1つの屈曲部は、前記中央領域において前記端部領域よりタイヤ径方向外側に位置することを特徴とする、空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプの深さをh(mm)とするとき、
    前記中央領域における前記少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置は、前記端部領域における前記少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置より、0.05h〜0.25h(mm)タイヤ径方向外側に位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプの深さをh(mm)とするとき、
    前記少なくとも1つの屈曲部のタイヤ径方向位置は、前記中間領域の前記端部領域との境界から前記中間領域の前記中央領域との境界までの範囲で、0.05h〜0.25h(mm)タイヤ径方向外側に変位する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイプの深さをh(mm)とするとき、
    前記少なくとも1つの屈曲部は、前記トレッド踏面から前記サイプ深さh(mm)の30%以上55%以下のタイヤ径方向範囲で前記サイプの両端間を前記サイプの延在方向に連続して延びる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
JP2013131763A 2013-06-24 2013-06-24 空気入りタイヤ Active JP5526266B1 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013131763A JP5526266B1 (ja) 2013-06-24 2013-06-24 空気入りタイヤ
US14/787,286 US10131189B2 (en) 2013-06-24 2014-05-09 Pneumatic tire
CN201480034719.5A CN105324254B (zh) 2013-06-24 2014-05-09 充气轮胎
EP14817390.9A EP3015289B1 (en) 2013-06-24 2014-05-09 Pneumatic tire
PCT/JP2014/002474 WO2014207981A1 (ja) 2013-06-24 2014-05-09 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013131763A JP5526266B1 (ja) 2013-06-24 2013-06-24 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5526266B1 true JP5526266B1 (ja) 2014-06-18
JP2015003702A JP2015003702A (ja) 2015-01-08

Family

ID=51175737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013131763A Active JP5526266B1 (ja) 2013-06-24 2013-06-24 空気入りタイヤ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10131189B2 (ja)
EP (1) EP3015289B1 (ja)
JP (1) JP5526266B1 (ja)
CN (1) CN105324254B (ja)
WO (1) WO2014207981A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6650216B2 (ja) * 2015-05-26 2020-02-19 株式会社ブリヂストン タイヤ
DE102017206731A1 (de) * 2017-04-21 2018-10-25 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen mit einem eine Kontaktfläche umfassenden Laufstreifen, wobei der Laufstreifen mindestens einen Feineinschnitt in einem Profilblockelement aufweist
JP2019111845A (ja) * 2017-12-20 2019-07-11 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
KR102038468B1 (ko) * 2018-03-13 2019-10-30 한국타이어앤테크놀로지주식회사 메인커프 및 보조커프를 포함하는 타이어
JP7199311B2 (ja) * 2019-06-19 2023-01-05 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162247A (ja) * 2011-01-19 2012-08-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT401160B (de) 1991-05-21 1996-07-25 Semperit Ag Luftreifen mit einer lauffläche
JP3961628B2 (ja) 1996-07-24 2007-08-22 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
US6116310A (en) 1996-07-24 2000-09-12 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
JP4689402B2 (ja) 2005-08-10 2011-05-25 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP4318148B2 (ja) * 2007-05-29 2009-08-19 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5249627B2 (ja) 2008-04-25 2013-07-31 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
JP5331462B2 (ja) 2008-11-27 2013-10-30 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP5192363B2 (ja) * 2008-12-18 2013-05-08 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2011049062A1 (ja) 2009-10-20 2011-04-28 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162247A (ja) * 2011-01-19 2012-08-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
CN105324254A (zh) 2016-02-10
WO2014207981A1 (ja) 2014-12-31
CN105324254B (zh) 2017-07-28
JP2015003702A (ja) 2015-01-08
EP3015289A1 (en) 2016-05-04
EP3015289B1 (en) 2018-04-25
EP3015289A4 (en) 2016-06-01
US10131189B2 (en) 2018-11-20
US20160114630A1 (en) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10507696B2 (en) Pneumatic tire
JP6627426B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6790495B2 (ja) タイヤ
JP6514591B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP6371726B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5526266B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP6130824B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2018001941A (ja) 空気入りタイヤ
JP2009161112A (ja) 空気入りタイヤ
JPWO2014002697A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2011240773A (ja) 空気入りタイヤ
JP6801386B2 (ja) 重荷重用タイヤ
JP5524008B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6517601B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6430310B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6367139B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014148268A (ja) 空気入りタイヤ
JP5762216B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2020152269A (ja) タイヤ
JP2018075880A (ja) タイヤ
JP2015003703A (ja) 空気入りタイヤ
JP2012218511A (ja) 空気入りタイヤ
JP2012076718A (ja) 空気入りタイヤ
JP4688155B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6612608B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5526266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250