JP5333737B2 - レジスト下層膜形成組成物及びそれを用いたレジストパターンの形成方法 - Google Patents
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〔式中、Arはベンゼン環を表し、A1、A2、A3、A4、A5及びA6はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Qは2つの炭素原子間の二価の有機基を表し、R1は炭素原子数1乃至13のアルコキシ基、炭素原子数2乃至13のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数2乃至13のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1乃至13のアルキルチオ基、炭素原子数1乃至13のアルキルスルホニルオキシ基及び炭素原子数1乃至13のアルコキシスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有する炭素原子数1乃至13のアルキル基、無置換の炭素原子数1乃至13のアルキル基、又は炭素原子数3乃至13のシクロアルキル基を表す。〕
で表される繰り返しの単位構造を有するポリマー及び溶剤を含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物である。
(式中Q1は炭素原子数1乃至10のアルキレン基、炭素原子数3乃至10の脂環式炭化水素環を有する二価の有機基、フェニレン基、ナフチレン基又はアントリレン基を表し、前記フェニレン基、ナフチレン基及びアントリレン基は、それぞれ、炭素原子数1乃至6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基及び炭素原子数1乃至6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基で置換されていてもよく、n1及びn2はそれぞれ独立に0又は1の数を表す。)
で表される基である。
(式中、R2は炭素原子数1乃至6のアルキル基、炭素原子数3乃至6のアルケニル基、ベンジル基又はフェニル基を表し、前記フェニル基は、炭素原子数1乃至6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基及び炭素原子数1乃至6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基で置換されていてもよい。)
で表される基でもよい。
(式中、A1、A2、A3、A4、A5及びA6はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Qは2つの炭素原子間の二価の有機基を表し、R1は炭素原子数1乃至13のアルコキシ基、炭素原子数2乃至13のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数2乃至13のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1乃至13のアルキルチオ基、炭素原子数1乃至13のアルキルスルホニルオキシ基及び炭素原子数1乃至13のアルコキシスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有する炭素原子数1乃至13のアルキル基、無置換の炭素原子数1乃至13のアルキル基、又は炭素原子数3乃至13のシクロアルキル基を表す。)
の反応生成物である。
(式中、Yは炭素原子数1乃至6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基または炭素原子数1乃至6のアルキルチオ基を表し、mは0乃至4の整数を表し、mが2乃至4の整数である場合前記Yは同一であっても異なっていてもよい。)
で表されるジエポキシ化合物である。
GPCカラム:Shodex〔登録商標〕Asahipak〔登録商標〕(昭和電工株式会社製)
カラム温度: 40℃
溶媒:N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
流量:0.6ml/分
標準試料: 標準ポリスチレン試料(東ソー株式会社製)
ディテクター:RIディテクター(東ソー株式会社製、RI−8020)
テレフタル酸ジグリシジルエステル(ナガセケムテックス株式会社製、商品名:デナコールEX711)4g、トリメリット酸無水物(東京化成工業株式会社製)2.65g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.256gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル27.6gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテルに対する溶解性は良好である。GPC分析を行ったところ、得られたポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量17000、分散度は2.77であった。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸(四国化成工業株式会社製)4g、トリメリット酸無水物(東京化成工業株式会社製)2.8g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.27gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル28.2gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテルに対する溶解性は良好である。GPC分析を行ったところ、得られたポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量9800、分散度は2.34であった。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸(四国化成工業株式会社製)4g、トリメリット酸無水物(東京化成工業株式会社製)2.8g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.27gを、プロピレングリコールモノエチルエーテル28.2gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノエチルエーテルに対する溶解性は良好である。GPC分析を行ったところ、得られたポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量16500、分散度は2.94であった。
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジルエステル(阪本薬品工業株式会社製、商品名:SR−HHPA)4g、トリメリット酸無水物(東京化成工業株式会社製)2.53g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.244gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル27.1gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテルに対する溶解性は良好である。GPC分析を行ったところ、得られたポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量4300、分散度は1.64であった。
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジルエステル(阪本薬品工業株式会社製、商品名:SR−HHPA)4g、トリメリット酸無水物(東京化成工業株式会社製)2.53g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.244gを、プロピレングリコールモノエチルエーテル27.1gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノエチルエーテルに対する溶解性は良好である。GPC分析を行ったところ、得られたポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量5500、分散度は1.81であった。
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジグリシジルエステル(阪本薬品工業株式会社製、商品名:SR−HHPA)4g、トリメリット酸無水物(東京化成工業株式会社製)2.53g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.244gを、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテル27.1gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノイソプロピルエーテルに対する溶解性は良好である。GPC分析を行ったところ、得られたポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量2500、分散度は1.61であった。
上記合成例1で得られたポリマー0.5gを含む溶液1.81gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ〔旧三井サイテック〕株式会社製、商品名:POWDERLINK〔登録商標〕1174)0.125g、5−スルホサリチル酸0.0125gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテル12.5g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート5.36gを加え溶解した。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物とした。当該組成物中には、合成例1で用いたトリメリット酸無水物は残留していない。
使用するポリマー溶液が異なる以外は上記実施例1と同様の方法により、リソグラフィー用レジスト下層組成物を調製した。すなわち、合成例2乃至合成例6で得られたポリマー0.5gを含む溶液1.81gにテトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ〔旧三井サイテック〕株式会社製、商品名:POWDERLINK〔登録商標〕1174)0.125g、5−スルホサリチル酸0.0125gを混合し、プロピレングリコールモノメチルエーテル12.5g、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート5.36gを加え溶解した。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物とした。当該組成物中には、合成例2乃至合成例6で用いたトリメリット酸無水物は残留していない。
実施例1乃至実施例6で調製されたリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を、それぞれ、スピナーにより、半導体基板であるシリコンウェハー上に塗布した。そのシリコンウェハーをホットプレート上に配置し、205℃で1分間ベークし、レジスト下層膜(膜厚0.05μm)を形成した。これらのレジスト下層膜をフォトレジストに使用する溶剤である乳酸エチル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルに浸漬し、それらの溶剤に不溶であることを確認した。
実施例1乃至実施例6で調製されたリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を、それぞれ、スピナーにより、シリコンウェハー上に塗布した。そのシリコンウェハーをホットプレート上に配置し、205℃で1分間ベークし、レジスト下層膜(膜厚0.50μm)を形成した。これらのレジスト下層膜を分光エリプソメーター(J.A.Woollam社製、VUV−VASE VU−302)を用い、波長193nmでの屈折率(n値)及び減衰係数(k値)を測定した。その結果を表1に示す。
実施例1乃至実施例6で調製されたリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を、それぞれ、スピナーにより、シリコンウェハー上に塗布した。そのシリコンウェハーをホットプレート上に配置し、205℃で1分間ベークし、レジスト下層膜(膜厚0.1μm)を形成した。そして、日本サイエンティフィック株式会社製、RIEシステムES401を用い、ドライエッチングガスとしてテトラフルオロメタンを使用した条件下でドライエッチング速度(単位時間当たりの膜厚の減少量)を測定した。
テレフタル酸ジグリシジルエステル(ナガセケムテックス株式会社製、商品名:デナコールEX711)4g、テレフタル酸2.29g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.256gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル26.2gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させた。反応温度を室温程度まで冷却したところポリマーが析出し、均一なポリマー溶液を得ることが出来なかった。この結果は、原料化合物として、トリメリット酸無水物を用いず、テレフタル酸を用いたことに起因する。
モノアリルジグリシジルイソシアヌル酸(四国化成工業株式会社製)4g、テレフタル酸2.42g及びエチルトリフェニルホスホニウムブロミド0.27gを、プロピレングリコールモノメチルエーテル26.8gに加え溶解した。反応容器を窒素置換後、125℃で6時間反応させた。反応温度を室温程度まで冷却したところポリマーが析出し、均一なポリマー溶液を得ることが出来なかった。この結果は、原料化合物として、トリメリット酸無水物を用いず、テレフタル酸を用いたことに起因する。
Claims (6)
- 下記式(1):
[式中、Arはベンゼン環を表し、A1、A2、A3、A4、A5及びA6はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Qは下記式(2):
(式中Q 1 は炭素原子数1乃至10のアルキレン基、炭素原子数3乃至10の脂環式炭化水素環を有する二価の有機基、フェニレン基、ナフチレン基又はアントリレン基を表し、前記フェニレン基、ナフチレン基及びアントリレン基は、それぞれ、炭素原子数1乃至6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基及び炭素原子数1乃至6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基で置換されていてもよく、n 1 及びn 2 はそれぞれ独立に0又は1の数を表す。)
で表される2つの炭素原子間の二価の有機基を表し、R1は炭素原子数1乃至13のアルコキシ基、炭素原子数2乃至13のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数2乃至13のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1乃至13のアルキルチオ基、炭素原子数1乃至13のアルキルスルホニルオキシ基及び炭素原子数1乃至13のアルコキシスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有する炭素原子数1乃至13のアルキル基、無置換の炭素原子数1乃至13のアルキル基、又は炭素原子数3乃至13のシクロアルキル基を表す。]
で表される繰り返しの単位構造を有するポリマー及び溶剤を含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物。 - 前記式(2)におけるQ1は、炭素原子数3乃至10の脂環式炭化水素環を有する二価の有機基であり、該二価の有機基は少なくとも1つのシクロヘキサン環を有する、請求項1に記載のリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物。
- 前記式(2)におけるQ1はフェニレン基である、請求項1に記載のリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物。
- 下記式(1):
[式中、Arはベンゼン環を表し、A 1 、A 2 、A 3 、A 4 、A 5 及びA 6 はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Qは下記式(3):
(式中、R2は炭素原子数1乃至6のアルキル基、炭素原子数3乃至6のアルケニル基、ベンジル基又はフェニル基を表し、前記フェニル基は、炭素原子数1乃至6のアルキル基、ハロゲン原子、炭素原子数1乃至6のアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基及び炭素原子数1乃至6のアルキルチオ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基で置換されていてもよい。)
で表される2つの炭素原子間の二価の有機基を表し、R 1 は炭素原子数1乃至13のアルコキシ基、炭素原子数2乃至13のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数2乃至13のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1乃至13のアルキルチオ基、炭素原子数1乃至13のアルキルスルホニルオキシ基及び炭素原子数1乃至13のアルコキシスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有する炭素原子数1乃至13のアルキル基、無置換の炭素原子数1乃至13のアルキル基、又は炭素原子数3乃至13のシクロアルキル基を表す。]
で表される繰り返しの単位構造を有するポリマー及び溶剤を含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物。 - 前記ポリマーはトリメリット酸無水物、下記式(4)で表される少なくとも1種の化合物及び下記式(5)で表される化合物:
(式中、A1、A2、A3、A4、A5及びA6はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基又はエチル基を表し、Qは前記二価の有機基を表し、R1は炭素原子数1乃至13のアルコキシ基、炭素原子数2乃至13のアルキルカルボニルオキシ基、炭素原子数2乃至13のアルコキシカルボニル基、炭素原子数1乃至13のアルキルチオ基、炭素原子数1乃至13のアルキルスルホニルオキシ基及び炭素原子数1乃至13のアルコキシスルホニル基からなる群から選ばれる置換基を有する炭素原子数1乃至13のアルキル基、無置換の炭素原子数1乃至13のアルキル基、又は炭素原子数3乃至13のシクロアルキル基を表す。)
の反応生成物である、請求項1に記載のリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物を半導体基板上に塗布しベークしてレジスト下層膜を形成する工程、前記レジスト下層膜上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト下層膜と前記レジスト膜で被覆された半導体基板を露光する工程、及び露光後に前記レジスト膜を現像する工程、を含む半導体装置の製造に用いるレジストパターンの形成方法。
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