JP5308802B2 - Canノード - Google Patents

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Description

本発明は、CAN(Controller Area Network)システムにおける通信技術に関する。
昨今の自動車には、エンジンの点火タイミング制御、ギアボックス、ABS(Anti−Block Sysytem)など多種多様な電子制御システムが搭載されている。搭載されるシステムの増大に従い配線数の増大、センサーの重複などの問題がある。また、さらに高度な性能を追求した結果、これらのシステムを統合または協調して制御する必要が生じる。
統合または協調して制御するために、上記システム間でデータ通信を行う必要がある。ISO11898−1(非特許文献1)で規定されるCAN(Controller Area Network)は、このために開発された通信プロトコルであり、自動車に限らず、船舶、医療機器などの広い分野に利用されている。ここでCANプロトコルを簡単に説明する。
図9は、CANシステムの接続例を示す模式図である。図9に示すように、CANシステム10は、複数のCANノード(以下単にノードという)12が、CANバス14により接続してなる。CANバス14は、2本のワイヤ(ワイヤ16とワイヤ18)により構成され、各ノードにおけるCANコントローラ(図示せず)は、CANバス14の2本のワイヤの電位差によりそのバスのレベルを判断する。送信側のノード12は、このレベルを変化させることによって、別のノード12にメッセージを送信できる。
後述するバスオフ状態にあるノードを除き、CANバス14が空いているときは、CANバス14に接続されたすべてのノード12がメッセージの送信を開始することができ、CANバス14に対して最初に送信を開始したノードが送信権を得る。また、同時に複数のノードが送信を開始した場合は、優先順位の最も高いメッセージを送信しているノードが送信権を得る。優先順位について、CANプロトコルで定められるフレームの構造と共に説明する。
CANプロトコルでは、データフレーム、リモートフレーム、エラーフレーム、オーバーロードフレーム、インターフレームスペースの5種類のフレームが定められている。データフレームは、送信側のノード(送信ノード)が受信側のノード(受信ノード)へメッセージを送るためのフレームであり、リモートフレームは同じ優先順位をもつメッセージを送信ノードへ要求するためのフレームである。また、エラーフレームは、エラーを検出したときに他のノードへエラーを通知するためのフレームであり、オーバーロードフレームは、受信ノードが受信準備未完了を通知するためのフレームであり、インターフレームスペースは、データフレームおよびリモートフレームを前のフレームと分離させるためのフレームである。ここで、データフレームのフォーマットを例に説明する。
図10は、CANプロトコルで定められるデータフレームの標準フォーマットを示す。図示のように、CANのデータフレームは、複数のフィールドを含む。「SOF」と「EOF」は、フレームの開始と終了をそれぞれ示すフィールドである。「調停フィールド」は、フレームの優先順位を表すフィールドであり、優先順位を示す識別IDが格納される。同時に複数のノードが送信を開始した場合、送信される各データフレームのIDに基づいて調停が行われる。調停の結果、優先順位が最も高いIDを有するデータフレームを送信するノードはそのまま送信を続け、他のノードは直ちに送信をやめ受信動作に移る。制御フィールド(DLC)は、予約ビットとデータのバイト数を表すフィールドであり、データフィールドは、メッセージの中身である。また、CRCフィールドは、フレームの伝送誤りをチェックするフィールドであり、ACKフィールドは、正常受信した確認の合図を表すフィールドである。
各ノード12は、送信エラーと受信エラーをそれぞれカウントする送信エラーカウンタと受信エラーカウンタを備える。送信エラーカウンタと受信エラーカウンタのカウントアップおよびカウントダウンのタイミングおよびカウント数は、CANプロトコルの規格を参照されたいが、概して、送信エラーカウンタは、送信エラーを検出したときにはカウントアップし、正常送信できたときにはカウントダウンする。同様に、受信エラーカウンタは、受信エラーを検出したときにはカウントアップし、正常受信できたときにはカウントダウンする。
各ノードは、その受信エラーカウンタのカウント値(REC)と、送信エラーカウンタのカウント値(TEC)に応じて、エラーアクティブ状態、エラーパッシブ状態、バスオフ状態の3つのエラー状態間で遷移する。エラーアクティブ状態は、バス上の通信に正常に参加できる状態であり、エラーパッシブ状態は、エラーアクティブ状態よりエラーを起こしやすい状態である。エラーパッシブ状態にあるノードは、エラーアクティブ状態のノードと比べ、連続送信時の制限と、エラー通知の制限が設けられている。また、バスオフ状態は、エラーパッシブ状態よりさらにエラーを起こしやすい状態であり、この状態にあるノードは、送受信すべての動作が禁止され、バス上の通信に参加できない。
上述した3つのエラー状態の遷移は、送信エラーカウンタと受信エラーカウンタのカウント値に基づいてなされる。図11に示すように、送信エラーカウンタのカウント値TECと受信エラーカウンタのカウント値RECが共に0〜127であるときには、該ノードはエラーアクティブ状態にあり、TECとRECのいずれか一方が128〜255であるときには、該ノードはエラーパッシブ状態になる。また、RECに関わらず、TECが256以上になったときには、該ノードはバスオフ状態になり、CANバス上の通信から切り離される。
CANでは、このようにして、エラーを起しやすい程度に応じたエラー状態を規定し、エラー状態に応じた制限を当該ノードの送受信動作に加えることにより、エラーを起こしやすいノードによる通信の妨害を回避する。
CANプロトコルでは、メッセージが確実に送信宛ノードに届き、受信の取りこぼしを軽減するために、メッセージの自動再送機能が用意されている。メッセージの自動再送は、送信時の優先順位調停負けや、送信エラーを検出したことをトリガーとして行われる。なお、送信エラーの検出は、送信宛ノードがメッセージを正常に受信できなかったときに行うエラー通知により知らされる場合も含む。
ISO11898-1,"Road vehicles Interchange of digital information Part 1: Controller area network data link layer and medium access control"
CANシステムにおいて、エラーアクティブ状態にあるノードが、受信エラーを検出したときにアクティブエラーフラグを出力してエラー通知を行う。これにより、送信元ノードが送信エラーを認識し、メッセージを再送する。
一方、エラーパッシブ状態は、エラーを起こしやすい状態であり、この状態にあるノードは、バス上の通信に参加できるが、他のノードの通信を妨害しないように、受信時において積極的にエラー通知を行うことができない。具体的には、エラーパッシブ状態にあるノードは、エラーを検出していても、他のエラーアクティブ状態のノードがエラーを検出していなければ、バス全体としてはエラーがなかったと判断される。エラーパッシブ状態のノードは、エラーを検出したときに、パッシブエラーフラグを出力する。
例えば、図12に示すように、ノードAとノードBはエラーアクティブ状態にあり、ノードCがローカルに障害を持つことによりローカルエラーが頻発してエラーパッシブ状態に陥っている。この状態において、ノードAがノードCにメッセージを送信した場合を考える。
ノードCは、正常に受信できず、エラーフラグをバスに出力するが、このエラーフラグは、パッシブエラーフラグである。パッシブエラーフラグは、レセッシブレベルであるため、他のノードに感知されない。したがって、ノードAは、ノードBが正常に受信できなかったことを知ることができず、再送を行わない。
この場合、受信側のノードに正常に受信できたか否かの確認は、上位階層のソフトウェアにより行われる。この確認は、受信側ノードへの問合せや、受領通知などの処理を含む。したがって、再送が必要な場合には、実際に再送が実行されるまで、長いレイテンシが生じる。また、最近、自動車内の処理内容が複雑化し、車内LANのトラフィックが増加する一方である。そのため、受信が正常に出来たか否かを確認するための問合せや、受領通知などの処理によるトラフィックの増加を回避し、バス帯域への圧迫を軽減することが要望されている。
本発明の1つの態様は、CAN(Controller Area Network)ノードである。このCANノードは、変換再送部と変換受信部を備える。
変換再送部は、送信メッセージの優先順位を示す識別IDのうちの、該送信メッセージが再送対象であることを示す再送対象IDを有する送信メッセージに対して、該送信メッセージの識別IDを、前記再送対象IDから、該再送対象IDに対応した、再送のための専用識別IDである再送専用IDに置き換えて再送を行う。
変換受信部は、再送専用IDを有する受信メッセージである再送メッセージについて、該再送メッセージに対応するメッセージを正常に受信したか否かを確認し、正常に受信したときには、該再送メッセージを破棄し、正常に受信していなかったときには、該再送メッセージの識別IDを、再送専用IDから、該再送専用IDに対応する再送対象IDに変換する。
なお、上記態様のCANノードを方法や、コンピュータを当該ノードまたは当該ノードの一部として動作せしめるプログラムとして置き換えて表現したものも、本発明の態様として有効である。また、上記態様のCANノードを複数備えたシステムも、本発明の態様として有効である。
本発明の技術によれば、CANシステムにおいて、受信メッセージの取りこぼしを軽減しつつ、トラフィックの過増大を回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明に用いられる図面に、様々な処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、プロセッサ、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリに記録された、またはロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。また、分かりやすいように、これらの図面において、本発明にかかる技術を説明するために必要なもののみを示す。また、説明に際して、メッセージとフレームとを同じ意味で用いる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるCANシステム100を示す。CANシステム100は、CANプロトコルに準拠し、複数のCANノード(以下単にノードという)120が、CANバス110により接続されている。
図2は、図1に示すCANシステム100におけるノード120を示す。ノード120は、トランシーバ122と、CPU124と、周辺チップ126と、CANコントローラ130を備える。CPU124と、周辺チップ126と、CANコントローラ130は、ローカルバス128により接続される。
トランシーバ122は、CANバス110と接続し、CANバス110上のフレームを受信してCANコントローラ130に転送すると共に、CANコントローラ130から送出されるフレームをCANバス110に出力する。ノード120とCANバス110間のすべての送受信は、トランシーバ122を介して行われる。
CANコントローラ130は、ビットストリーム制御部132と、エラー管理部134と、送受信タイミング制御部136と、ID変換再送メッセージ管理部(以下ID変換再送MSG管理部という)140と、メッセージハンドラ150と、メッセージバッファ152を有する。メッセージバッファ152は、さらに受信バッファ154と送信バッファ156を備える。
ビットストリーム制御部132は、通信(送信/受信)にエラーが生じたか否かを検知する機能を備え、通信エラーが発生すると、その旨を示す信号をエラー管理部134に出力する。また、送信エラーが生じたときには、その旨を示す送信エラー検出信号をID変換再送MSG管理部140にも出力する。
ビットストリーム制御部132は、通信が正常に終了した際にも、その旨をエラー管理部134に通知する。また、ビットストリーム制御部132は、受信が完了した時には受信完了を示すEOF信号を、送信が完了した時には送信完了を示すEOF信号を送受信タイミング制御部136に出力する。
さらに、ビットストリーム制御部132は、受信したフレーム(受信フレーム)を、ID変換再送MSG管理部140に出力すると共に、ID変換再送MSG管理部140からのフレーム(出力フレーム)を、トランシーバ122を介してCANバス110に送出する。なお、ビットストリーム制御部132がフレームをCANバス110に送出するタイミングは、送受信タイミング制御部136により制御される。
ID変換再送MSG管理部140は、ビットストリーム制御部132からの受信フレームに対して、「そのままメッセージハンドラ150に出力する」、「識別IDを変換してからメッセージハンドラ150に出力する」、「破棄する」の3種類の処理を行う。また、ID変換再送MSG管理部140は、メッセージハンドラ150からの出力フレームに対して、「そのままビットストリーム制御部132に出力する」、「そのままビットストリーム制御部132に出力すると共に、該フレームの識別IDを変換して再度出力する」の2種類の処理を行う。ID変換再送MSG管理部140は、本発明の特徴部分であり、後にその詳細を説明する。
メッセージハンドラ150は、ID変換再送MSG管理部140とメッセージバッファ152間に接続され、メッセージハンドラ150からの受信フレームをメッセージバッファ152における受信バッファ154に格納させ、送信バッファ156に格納された未送信の送信フレームをID変換再送MSG管理部140に出力する。
図3は、メッセージバッファ152を示す。メッセージバッファ152は、受信バッファ154と送信バッファ156を有する。受信バッファ154は、メッセージハンドラ150からの受信フレームを格納しており、送信バッファ156は、未送信の送信フレームを格納している。図示のように、受信フレームと送信フレームは、識別ID(受信フレームの場合は受信ID、送信フレームの場合は送信IDという)と、DLC(制御フィールドのデータ)と、データフィールドの内容(受信フレームの場合は受信データ、送信フレームの場合は送信データという)とを対応付けて格納されている。
なお、受信バッファ154に格納された受信フレームは、ローカルバス128を介して後にCPU124と周辺チップ126に供される。また、送信バッファ156に格納された未送信の送信フレームは、ローカルバス128を介してCPU124または周辺チップ126から受け取ったものである。
図2に戻って説明する。エラー管理部134は、図示しない受信エラーカウンタと送信エラーカウンタを備え、ビットストリーム制御部132から受信した信号に基づいて受信エラーカウンタと送信エラーカウンタのカウントアップまたはカウントダウンを制御する。具体的には、ビットストリーム制御部132から受信エラーの通知信号を受信すると、受信エラーカウンタをインクリメントさせ、送信エラーの通知を受信すると、送信エラーカウンタをインクリメントさせる。また、ビットストリーム制御部132から受信が正常に終了した信号を受信すると、受信エラーカウンタをデクリメントさせ、送信が正常に終了した信号を受信すると、送信エラーカウンタをデクリメントさせる。
さらに、エラー管理部134は、受信エラーカウンタのカウント値RECと送信エラーカウンタのカウント値TECに基づいてノード120のエラー状態を管理する。具体的には、図11に示すようにRECとTECに基づいてノード120のエラー状態を、エラーアクティブ状態、エラーパッシブ状態、バスオフ状態間で遷移させる。
エラー管理部134は、ノード120の現在のエラー状態を示す信号(エラー状態通知信号)を送受信タイミング制御部136とID変換再送MSG管理部140に通知する。
送受信タイミング制御部136は、ノード120から、具体的にはCANコントローラ130からCANバス110に送信するタイミングの制御をするものであり、この制御は、ビットストリーム制御部132からのEOF信号、エラー管理部134からのエラー状態通知信号に基づく。
送受信タイミング制御部136は、エラー状態通知信号と、正常送信が終了したことを示すEOF信号(以下送信EOFという)と、他のノードが送信したフレームの受信完了を示すEOF信号(以下受信EOF)とを入力とし、エラー状態通知信号が示すエラー状態に応じて、CANプロトコルで規定された送信タイミングで送信信号をビットストリーム制御部132に出力する。
具体的には、送受信タイミング制御部136は、エラーアクティブ状態において、送信EOFまたは受信EOFを受信すると計時を開始し、CANプロトコルで規定された間隔(3ビット)に達したときに、送信信号をビットストリーム制御部132に出力する。すなわち、このとき、連続送信と非連続送信のいずれの場合においても、ノード120の最小送信間隔は、3ビットである。
一方、エラーパッシブ状態においては、送受信タイミング制御部136は、非連続送信時と連続送信時とで異なる送信タイミングで送信信号をビットストリーム制御部132に出力する。具体的には、送受信タイミング制御部136は、送信EOFと受信EOFのいずれかを受信すると計時を開始し、非連続送信時には、3ビット間隔に達したタイミングで送信信号を出力するが、連続送信時には、11ビット間隔に達したタイミングで送信信号を出力する。これは、CANプロトコルでエラーパッシブ状態のノードの連続送信に対して設けられた制限に従ったものである。
ID変換再送MSG管理部140は、送信エラーが検出されたときに当該メッセージを再送する通常のCANノードの再送機能以外に、再送対象に設定されたメッセージを、該メッセージの送信直後に再送する機能を有する。また、再送対象に設定されたメッセージの再送時には、該メッセージの識別IDを再送専用IDに変換する。この再送専用IDは、再送対象に設定されたメッセージであることを示す再送対象IDと一対一の関係にあり、通常の送信(送信エラーが検出されたときの再送を含む)に使用されないものである。
また、ID変換再送MSG管理部140は、通常のCANノードの受信機能以外に、他のノードから受信したメッセージが再送専用IDを有するものである場合に、このメッセージに対応したメッセージを正常に受信したか否かを確認し、確認結果に応じて異なる処理を行う機能を有する。図4を参照して、ID変換再送MSG管理部140を詳細に説明する。
図4に示すように、ID変換再送MSG管理部140は、再送対象IDレジスタ142と、再送専用IDレジスタ144と、変換再送部200と、変換受信部220を有する。
再送対象IDレジスタ142は、再送対象であるメッセージの識別IDとなる再送対象IDを設定するためのものである。例えば、IDAが再送対象IDに設定されたとする。これにより、識別IDがIDAであるメッセージが再送対象メッセージとなる。
再送専用IDレジスタ144は、再送対象IDレジスタ142に設定された再送対象IDに対応する再送専用IDを設定するためのものである。ここでは、再送対象IDレジスタ142に設定されたIDAに対応するIDBが設定されたとする。また、本実施の形態において、再送専用IDがそれに対応する再送対象IDより優先順位が低いルールが設けられており、IDBが示す優先順位はIDAのそれより低くい。
なお、ここで例として再送対象IDと再送専用IDが1つずつ設定されているが、再送対象IDと再送専用IDのペアは複数設定されてもよい。
変換再送部200は、比較器202と、変換再送制御部204と、ANDゲート206と、インバータ208と、再送フレーム生成部210を有する。図5を参照しながら変換再送部200を説明する。
比較器202は、送信したメッセージ(送信フレームSMSG1)の識別ID(以下送信IDという)と、再送対象IDレジスタ142に設定された再送対象ID(ここではIDA)とが入力され、入力された2つのIDを比較する。図5に示すように、送信IDがIDAであるときには、比較器202は、出力S1をアクティブ(H)にする。
比較器202の出力S1は、変換再送制御部204とANDゲート206に入力される。
変換再送制御部204は、エラー管理部134からの送信エラー検出信号と、比較器202の出力S1と、変換受信部220の比較器222の出力S5と、変換受信部220の比較器224の出力S6が入力され、これらの入力に応じて、ビットストリーム制御部132への再送要求と、ANDゲート206への出力S2のアクティブ(H)/非アクティブ(L)にする。
送信エラー検出信号は、ノード120が送信フレームSMSG1を送信した際にエラーが生じたとき(送信フレームSMSG1について他のノードからエラー通知を受けたときを含む)にHになる。図5に示すように、送信エラー検出信号がHになった際に、変換再送制御部204は、比較器202の出力S1、比較器222の出力S5、比較器224の出力S6のH/Lに関らず、再送要求をHにし、ANDゲート206への出力S2をLにする。これにより、ANDゲート206の出力S3はLになり、インバータ208の出力S4はHになる。
ANDゲート206の出力S3とインバータ208の出力S4は、再送フレーム生成部210に入力される。再送フレーム生成部210は、送信フレームSMSG1の識別ID(送信ID)と、再送専用ID(IDB)とのいずれかを選択し、選択した識別IDと、送信フレームSMSG1のDLC/DATA部分とを合成して再送フレームSMSG2を生成する。IDの選択に際して、S3とS4が「H」[L]である場合には、専用ID(IDB)を選択し、S3とS4が「L」[H]である場合には、送信IDを選択する。
図5に示すように、送信エラー検出信号がHであるときに、変換再送制御部204の出力S2がLであるため、再送フレーム生成部210は送信IDを選択する。その結果、再送フレーム生成部210が生成した再送フレームSMSG2は、送信フレームSMSG1と同様である。
また、変換再送制御部204が再送要求をHにしてビットストリーム制御部132へ再送要求を行うので、送信フレームSMSG1は再送されることになる。
送信エラー検出信号がLであるとき、すなわち送信エラーが生じていないときを説明する。
送信IDがIDAである場合、比較器202の出力S1はHになる。このとき、変換再送制御部204は、比較器222の出力S5と、比較器224の出力S6に応じて再送するか否かを決定する。
比較器222と比較器224、およびそれらの出力S5とS6の詳細については後述するが、出力S5がHであることは、送信フレームSMSG1の送信後、他のノードが再送専用IDのIDBを有するメッセージを送信したことを示し、出力S6がHであることが、送信フレームSMSG1の送信後、他のノードが再送対象IDのIDAを有するメッセージを送信したことを示す。図5に示すように、比較器222の出力S5と、比較器224の出力S6のいずれか一方がHであるときに、変換受信部220は、再送要求をしない。これにより、送信フレームSMSG1は、再送されない。
一方、比較器222の出力S5と比較器224の出力S6のいずれもLであるときに、すなわち、送信フレームSMSG1の送信後に、他のノードから再送専用IDと再送対象IDのいずれのメッセーも送信されていない場合、変換受信部220は、再送要求をHにすると共に、S2をHにする。これにより、ANDゲート206の出力S3がHになり、インバータ208の出力S4がLになる。その結果、再送フレーム生成部210により生成された再送フレームSMSG2は、「再送専用IDのIDB+送信フレームSMSG1のDLC/DATA」になる。すなわち、送信フレームSMSG1は、識別IDが再送対象IDのIDAから再送専用IDのIDBに変換されてから再送される。
なお、送信フレームSMSG1の識別IDが再送対象IDのIDA以外であるときには、変換再送制御部204は再送要求をしない。
図6は、変換再送部200における処理の流れを示すフローチャートである。ノード120から送信フレームSMSG1が送信される(S10)と、変換再送部200は、送信フレームSMSG1の識別IDが再送対象IDのIDAであるか否かを確認する(S20)。
送信フレームSMSG1の識別IDがIDAであれば(S20:Yes)、変換再送部200は、さらに他のノードからIDAを有するメッセージ、またはIDAに対応する再送専用ID(IDB)のメッセージが送信されたか否かを確認する(S22)。他のノードからIDAとIDBのいずれのメッセージも送信されていなければ、変換再送部200は、送信フレームSMSG1の識別IDをIDBに置き換えて再送する(S22:No、S24)。一方、他のノードからIDAまたはIDBのメッセージが送信されていれば(S22:Yes)、変換再送部200は、送信フレームSMSG1の識別IDを変換しての再送をしない。
なお、送信フレームSMSG1の識別IDがIDA以外である場合(S20:No)にも、変換再送部200は、送信フレームSMSG1の識別IDを変換しての再送をしない。
また、送信エラーが生じた場合(S30:Yes)、変換再送部200は、当該メッセージを再送し、再送に際しては、識別IDの変換をしない(S32)。なお、この場合の再送は、送信エラーが生じた送信メッセージの再送であり、例えば、ステップS10で送信した送信フレームSMSG1の送信エラーであれば、送信フレームSMSG1が送信され、ステップS24で送信した再送メッセージ(送信フレームSMSG1の識別子がIDBに変換されたもの)の送信エラーであれば、再送メッセージが再度送信される。
変換受信部220は、比較器222と、比較器224と、DLC/DATAテンポラリバッファ(以下単にテンポラリバッファという)226と、比較器228と、変換受信制御部230と、インバータ232と、受信フレーム生成部234を有する。図7を参照しながら変換受信部220を説明する。
変換受信制御部230は、ビットストリーム制御部132から受信EOF、エラー管理部134からエラー状態通知信号、比較器222から信号S5、比較器228から信号S7を受信する。変換受信制御部230は、受信EOFを受信すると、エラー状態通知信号が示す自ノードのエラー状態と、信号S5のH/L、信号S7のH/Lに応じて、出力S8とS9をH/Lにする。
図7に示すように、エラー管理部134からのエラー状態通知信号がエラーアクティブ状態を示すときに、変換受信制御部230は、比較器222から信号S5と、比較器228から信号S7のH/Lにかかわらず、出力S8とS9をHにする。これにより、インバータ232の出力S10は、Lになる。
変換受信制御部230の出力S9は、受信フレーム生成部234に受信フレームを生成させるか否かの制御信号であり、以下受信フレーム生成要求という。受信フレーム生成部234は、受信フレーム生成要求S9がHであるときに、受信フレームRMSG1の識別ID(受信ID)と、再送対象ID(IDA)とのいずれかを選択し、選択した識別IDと、受信フレームRMSG1のDLC/DATAとを合成して受信フレームRMSG2を生成する。この受信フレームRMSG2は、受信フレーム生成部234からメッセージハンドラ150に出力され、メッセージハンドラ150を介してさらに受信バッファ154に送信され、受信バッファ154に格納される。なお、受信フレーム生成要求S9がLであるときに、受信フレーム生成部234は、フレームの生成をしない。この場合、受信フレームRMSG1は、破棄されることになる。
受信フレーム生成部234は、IDの選択に際して、変換受信制御部230の出力S8とインバータ232の出力S10が「H」」「L」であるときには、再送対象ID(IDA)を選択し、S8とS10が「L」「H」であるときには、受信IDを選択する。
図7に示すように、エラーアクティブ状態のとき、変換受信制御部230からの出力S8が常にLであり、受信フレーム生成要求S9が常にHであるため、受信フレーム生成部234は、メッセージの受信があるたびに、受信フレームRMSG1と同様の受信フレームRMSG2を生成してメッセージハンドラ150に出力する。
エラーパッシブ状態において、変換受信制御部230の出力S8とS9は、比較器222の出力S5と、比較器228の出力S7によって異なる。
比較器222は、受信したメッセージ(受信フレームRMSG1)の識別ID(以下受信IDという)と、再送専用IDレジスタ144に設定された再送専用ID(ここではIDB)とが入力され、入力された2つのIDを比較する。図7に示すように、受信IDがIDBであれば、比較器222は、出力S5をHにする。
比較器222の出力S5は、変換再送部200の変換再送制御部204と、変換受信制御部230に入力される。
比較器224は、受信IDと、再送対象IDレジスタ142に設定された再送対象ID(ここではIDA)とが入力され、入力された2つのIDを比較する。図7に示すように、受信IDがIDAであれば、比較器224は、出力S6をHにする。
テンポラリバッファ226は、比較器224の出力S6がHになると、受信フレームRMSG1のDLC/DATA部分を一時的に格納する。すなわち、テンポラリバッファ226は、受信フレームのうちの、識別IDが再送対象IDであるフレームを格納する。
比較器228は、今回受信した受信フレームのDLC/DATAと、テンポラリバッファ226に格納された、最も後に受信したフレームのDLC/DATAと比較する。比較の結果、両者が一致すれば、出力S7をHにする一方、一致しなければ、出力S7をHにしない。
変換受信制御部230は、比較器222の出力S5と、比較器228の出力S7が共にHであるときに、受信フレーム生成要求S9をLにする。比較器222の出力S5と、比較器228の出力S7が共にHであることは、受信フレームRMSG1は、識別IDが再送専用IDであり、それに対応するメッセージが既に正常に受信したことを示す。これにより、受信フレームRMSG1が破棄される。
変換受信制御部230は、比較器222の出力S5がHであり、比較器228の出力S7がLであるときに、出力S8と受信フレーム生成要求S9を共にHにする。比較器222の出力S5がHであり、比較器228の出力S7がLであることは、受信フレームRMSG1は、識別IDが再送専用IDであり、それに対応するメッセージが正常に受信できなかったことを示す。これにより、受信フレーム生成部234は、受信フレームRMSG1の識別IDをIDBからIDAに変換して受信フレームRMSG2を生成する。
また、受信IDが再送対象ID(IDA)であるときには、比較器222の出力S5はLになり、比較器224の出力S6はHになる。この場合、比較器228の出力S7にかかわらず、変換受信制御部230は、出力S8をLにすると共に、受信フレーム生成要求S9をHにする。これにより、受信フレーム生成部234は、受信フレームRMSG1と同様の受信フレームRMSG2を生成してメッセージハンドラ150に出力する。
最後に、受信IDがIDAとIDBのいずれでもないときには、比較器222の出力S5と比較器224の出力S6のいずれもLになる。この場合においても、変換受信制御部230は、出力S8をLにすると共に、受信フレーム生成要求S9をHにする。これにより、受信フレーム生成部234は、受信フレームRMSG1と同様の受信フレームRMSG2を生成してメッセージハンドラ150に出力する。
すなわち、エラーパッシブ状態において、変換受信部220は、受信フレームRMSG1の識別IDが再送専用IDであるときに、それに対応するメッセージが既に正常に受信したか否かを確認し、既に受信したならば、受信フレームRMSG1を破棄する。一方、正常に受信していなければ、受信フレームRMSG1の識別IDを再送専用ID(IDB)から再送対象ID(IDA)に変換してメッセージハンドラ150に出力する。
図8は、変換受信部220における処理の流れを示すフローチャートである。ノード120がメッセージ(受信フレームRMSG1)を受信する(S50)と、変換受信部220は、自ノードのエラー状態を確認する(S52)。
エラーアクティブ状態において、変換受信部220は、受信フレームRMSG1をそのままメッセージハンドラ150に出力する(S52:エラーアクティブ、S80)。
エラーパッシブ状態において、変換受信部220は、受信フレームRMSG1の識別IDが再送対象IDと再送専用IDのいずれであるか、受信フレームRMSG1のDLC/DATAと、テンポラリバッファ226に格納された、最後のフレームのDLC/DATAと一致するか否かの確認をする(S60、S62、S70)
受信フレームRMSG1の識別IDが再送対象IDであるときには(S60:No、S62、Yes)、変換受信部220は、受信フレームRMSG1のDLC/DATAをテンポラリバッファ226に格納すると共に、受信フレームRMSG1をメッセージハンドラ150に出力する。
受信フレームRMSG1の識別IDが再送専用IDと再送対象IDのいずれでもないときには(S60:No、S62:No)、変換受信部220は、受信フレームRMSG1をそのままメッセージハンドラ150に出力する。この場合、テンポラリバッファ226への格納を行わない。
受信フレームRMSG1の識別IDが再送専用IDであり、かつ、受信フレームRMSG1のDLC/DATAと、テンポラリバッファ226に格納された、最後のフレームのDLC/DATAと一致する場合には(S60:Yes、S70:Yes)、変換受信部220は、受信フレームRMSG1を破棄する。
受信フレームRMSG1の識別IDが再送専用IDであり、かつ、受信フレームRMSG1のDLC/DATAと、テンポラリバッファ226に格納された、最後のフレームのDLC/DATAと一致しない場合には(S60:Yes、S70:No)、変換受信部220は、受信フレームRMSG1の識別IDを再送専用IDから再送対象IDに変換して受信フレームRMSG2を生成し、メッセージハンドラ150に出力する(S72、S80)。
本実施の形態のCANシステム100において、各ノードは、メッセージを送信する際に、該メッセージの識別IDが再送対象IDであれば、該メッセージの識別IDを再送専用IDに変換して再送する。また、メッセージを受信する際に、該メッセージの識別IDが再送専用IDであり、かつ、それに対応するメッセージを正常に受信していなければ、受信したメッセージの識別を再送対象IDに変換してから、受信バッファに格納するなどの通常の受信フローを実施する。そのため、再送対象に設定されたメッセージが必ず再送されるので、エラーパッシブ状態のノードに送信したメッセージが正常に受信されていない場合も、取りこぼしを軽減することができる。これにより、上位階層のソフトウェアによる受信側ノードへの問合せや、受領通知などの処理も減り、トラフィックの過増大を回避することができる。
また、再送専用IDとして、再送対象IDより優先順位が低いものを用いるので、他のノードの送信への影響を軽減することができる。
また、自ノードがエラーアクティブ状態であれば、メッセージを正常に受信できていなければ、該ノードがエラー通知(送信ノード側では送信エラーとして認識する)をするので、メッセージの取りこぼしのリスクが少ない。そのため、本実施の形態において、各ノードは、自身がエラーアクティブ状態にあるときには通常の受信フローを実施し、自身がエラーパッシブ状態にあるときにのみ、再送専用IDを有する受信メッセージを対象とする処理(それに対応するメッセージが既に正常に受信したならば破棄し、正常に受信していなければIDを再送対象IDに変換して通常の受信フローを実施する)を行う。こうすることにより、エラーアクティブ状態における受信制御が簡単にできる。
さらに、例えばノード120(A)がノード120(B)宛に再送対象ID(IDA)のメッセージの送信後に、該メッセージの識別IDをIDBに変換して再送する前に、他のノード例えばノード120(C)からも、ノード120(B)宛てにIDAのメッセージが送信された場合に、ノード120(A)がメッセージを再送した際に、ノード120(B)のテンポラリバッファ226に格納された、最後のフレームのDLC/DATAは、ノード120(C)からのメッセージのものである。そのため、ノード120(A)が再送したメッセージ(IDBのメッセージ)のDLC/DATAと、ノード120(C)が送信したメッセージ(IDAのメッセージ)のDLC/DATAとの比較がなされ、ノード120(A)が送信したIDAのメッセージが正常に受信されていないとの誤判断がなされる。
それに対して、本実施の形態において、各ノードは、再送対象IDのメッセージの送信後に、他のノードから該再送対象IDのメッセージ、または該再送対象IDに対応する再送専用IDのメッセージが送信されたならば、自ノードからの再送を取りやめることにしている。こうすることにより、上述した誤判断を防ぐことができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、さまざまな変更、増減を加えてもよい。これらの変更、増減が加えられた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上述した実施の形態において、再送対象IDは、再送対象IDレジスタ142に設定されるようにしている。例えば、所定の優先順位以上を示す全ての識別IDをすべて再送対象IDとするようにしてもよい。こうすることにより、重要なメッセージが必ず再送されることになる。
本発明の実施の形態にかかるCANシステムを示す図である。 図1に示すCANシステムにおけるノードを示す図である。 図2に示すノードのメッセージバッファを示す図である。 図2に示すノードのID変換再送MSG管理部を示す図である。 図4に示すID変換再送MSG管理部の変換再送部における各信号の対応関係を示す図である。 図4に示すID変換再送MSG管理部の変換再送部における処理の流れを示すフローチャートである。 図4に示すID変換再送MSG管理部の変換受信部220における各信号の対応関係を示す図である。 図4に示すID変換再送MSG管理部の変換受信部220における処理の流れを示すフローチャートである。 CANシステムの接続例を示す図である。 CANプロトコルで定められたデータフレームの標準フォーマットを示す図である。 CANシステムにおけるノードのエラー状態の遷移と、受信エラーカウント値と送信エラーカウント値との関係を示す図である。 CANシステムにおける受信メッセージの取りこぼしリスクを説明するための図である。
符号の説明
10 CANシステム
12 ノード
14 CANバス
16 ワイヤ
18 ワイヤ
100 CANシステム
110 CANバス
120 ノード
122 トランシーバ
124 CPU
126 周辺チップ
128 ローカルバス
130 CANコントローラ
132 ビットストリーム制御部
134 エラー管理部
136 送受信タイミング制御部
140 ID変換再送MSG管理部
142 再送対象IDレジスタ
144 再送専用IDレジスタ
150 メッセージハンドラ
152 メッセージバッファ
154 受信バッファ
156 送信バッファ
200 変換再送部
202 比較器
204 変換再送制御部
206 ANDゲート
208 インバータ
210 再送フレーム生成部
220 変換受信部
222 比較器
224 比較器
226 DLC/DATAテンポラリバッファ
228 比較器
230 変換受信制御部
232 インバータ
234 受信フレーム生成部

Claims (6)

  1. 送信メッセージの優先順位を示す識別IDのうちの、該送信メッセージが再送対象であることを示す再送対象IDを有する送信メッセージの送信後に、該送信メッセージの識別IDを、前記再送対象IDに対応した、再送のための専用識別IDである再送専用IDに置き換えて前記送信メッセージを再送する変換再送部と、
    前記再送専用IDを有する受信メッセージである第2の受信メッセージについて、該第2の受信メッセージに対応する第1の受信メッセージであって、前記再送専用IDに対応する前記再送対象IDを有する前記第1の受信メッセージを既に正常に受信したか否かを確認し、正常に受信したときには、前記第2の受信メッセージを破棄し、正常に受信していなかったときには、前記第2の受信メッセージの識別IDを、前記再送専用IDに対応する再送対象IDに変換する変換受信部とを備えることを特徴とするCAN(Controller Area Network)ノード。
  2. 前記再送専用IDは、前記再送対象IDより低い優先順位を示すものであることを特徴とする請求項1に記載のCANノード。
  3. 前記再送対象IDは、予め設定された識別IDであることを特徴とする請求項1または2に記載のCANノード。
  4. 前記再送対象IDは、所定の優先順位以上を示す識別IDであることを特徴とする請求項1または2に記載のCANノード。
  5. 受信メッセージを一時的に格納するバッファをさらに備え、
    前記変換受信部は、受信した前記第2の受信メッセージのメッセージ内容と、前記バッファに格納された、前記第2の受信メッセージの識別IDに対応する再送対象IDの受信メッセージのうちの、最も後に受信した受信メッセージの内容とが一致するか否かを比較することにより、前記第2の受信メッセージに対応する第1の受信メッセージを正常に受信したかの確認を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のCANノード。
  6. 前記変換再送部は、前記再送専用IDを有する送信メッセージの送信前に、他のCANノードから、前記再送専用ID、または該再送専用IDに対応する再送対象IDのメッセージが送信された際に、前記再送専用IDを有する送信メッセージの送信を取りやめることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のCANノード。
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