JP5284329B2 - 抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構による垂直軸型風力運動エネルギー生成装置 - Google Patents
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Description
図11、図12に示すように、従来の風力エネルギー源を運用する装置は、三枚翼片、或いは多数翼片の「水平軸、或いは垂直軸」型風車翼片、或いはフライボールを使って発電機の機軸を回転させるものである。翼片、或いはフライボールの回転運動は、空気動力の作用(揚力及び抗力を含む)に由来するもので、翼片、或いはフライボールに対してトルクが発成し、トルクから回転運動の慣性質量が生まれ、その運動エネルギーによって有用な機械的エネルギー、或いは電気エネルギーに転換される。
(1)翼片、或いはフライボールは、ただ一部分の風力エネルギーしか利用できず、大部分の翼片、或いはフライボールは、断面に当たる風及び乱気流などの要因によって、風エネルギーの有効転換率は約20%〜30%の間に有る。
実際には風向きが変わるので、元の効率の約七割しか残らず、更に機械的電気的転換の消耗により、出力効率は残り少ないものとなる。
(2)巨大なエネルギーを生成するには、一層大きな風力装置を設置しなければならず、据え付けや分解保守がかなり困難で有るばかりでなく、更に工事のコストが増える。
(3)強風の作用下では、翼片が風を切る際に明らかに乱気流が起こり、それに風向きが変わる要素が加わって、風力が超強等級に達した場合、風力翼片に損害をもたらす恐れがあるので、機械が壊れるのを避けるためには、風車の運転を停止しなければならない。
(4)一般的に言って、風力の強さは地表の高さに正比例する、従って有効な風力を得るためには、高いところに設置するのが最も好ましいが、従来型の風車を大きくすればするほど、コストが増え、同時に保守上の困難も増加する。
(5)風況において最も制御が難しく且つ最も重大な問題になるのは乱気流であり、風力翼片の大部分が折れたり破壊されたりするのは、瞬間的強力な乱気流のためであり、このことは、現在市場でコントロールしにくいことでも有る。
尚、本件の発明者は、従来の風力エネルギー源装置の問題を解決するため、米国特許第7,413,404号「軌跡幌型動力生成装置/Sail Wing Type Windmill」を提示した。これは垂直軸型風力運動エネルギー設計を採用し、「抗力翼片」を利用して空気動力中の抗力を取得し、且つ逆向きの時にリアルタイムに翼片の角度を調整し、最大風力エネルギーを截ち取り、且つ弱風の時に抗力が生じるのを避ける。これによって現行風力運動エネルギー装置より一層好ましい効能を生成させるものである。
尚、回転角度をコントロールするとき、凸輪軸上で、ガイド溝の中でスライドするとき、Y軸及びX軸の組合せしか設計されていないため、逆方向回転するとき、X軸が上へ向かったときにレールから外れる事がある(図7A、図7B参照)。
これによって分かるように、上述した従来技術には尚欠点があり、よい設計とは言いがたく、その改良が待たれていた。
本発明の二番目の目的は、複数セットのユニットを搭載して運転し、フロア設計及びコンピュータ制御ゲートウォールを運用して風力エネルギーの流れを引導し、有効に垂直軸型風力運動エネルギー装置の風圧を制御できるようにすることである。
本発明の三番目の目的は、「流水式抗力翼片」の設計を提供し、抗力翼片の風を切る断面に負荷がかかるとき、翼片上に設計された斜め穴を利用して負荷風力エネルギーを翼片の背面に流して、流水式抗力翼片を形成し、且つ一般抗力翼片に生じる風力抵抗効果を改善し、風力エネルギー及び機械的エネルギーの転換効率を向上させる技術の装置を提供することにある。
本発明の四番目の目的は、流水式抗力翼片と風向きが90度角度を保持する設計によって、風向きがいつも風を切る断面を指し、風力運動エネルギーの出力を安定させる垂直軸型風力運動エネルギー生成装置の機構設計を提供することにある。
本発明の五番目の目的は、流水式抗力翼片及び直立式揚力翼片によって慣性的フライホイールを推進して回転させる垂直軸型風力運動エネルギー生成装置を提供することにある。
本発明の六番目の目的は、フライホイールによって発成した慣性及び遠心力を利用して、エネルギーを蓄積し且つ出力エネルギーの安定性を高め、及び有効に効能を平準化させることの出来る垂直軸型風力運動エネルギー生成装置を提供することにある。
本発明の七番目の目的は、ユニット部品を全てモジュール化し、且つ単独に取替え使用でき、全部一般工事材料及び製造技術を使用し、製造周期が短く、施工メンテナンスコストの安い、安全且つ据付が便利な、より好ましい垂直軸型風力運動エネルギー生成装置を提供することにある。
発明に係る「風洞式垂直軸型風力運動エネルギー生成装置」は、タワーと、風力機固定台座と、エネルギー出力ユニットと、方向決めユニットと、を含む。
前記タワーは、マルチフロア設計を採用し、複数組の風力ユニットを設けてコンピュータで上下フロアプレートの側面ゲートウォールを制御して風力エネルギーの流れ方向を引導する。
前記風力機固定台座は、その他の構造を搭載するために用いられる。
前記エネルギー出力ユニットは、固定台座の上に軸受けによって自由に回転できる円形荷重平台を設け、平台の上にはスリーブが設けられ、前記スリーブは前記円形荷重平台外部にセットされ且つ一体となって回転することが出来る。スリーブの外に翼片ユニットを連接し、この翼片ユニットは、上・下層の繋ぎ部を有し、前記二つの繋ぎ部はスリーブの上・下端に固定され、各繋ぎ部には複数の翼片モジュールが連接され、一つ一つの翼片モジュールには複数の抗力翼片が含まれ、その抗力翼片の一端に回転軸が設置され、前記回転軸末端に凸輪軸が設けられ、凸輪を軌跡制御ガイド溝へ深く嵌めさせ、軌跡のX.Y.Z.三軸方向運動を利用すると、凸輪を完全に軌跡の上に落ち着かせ、同時に抗力翼片の角度を調整できる。
翼片モジュールでは、抗力翼片の外側に複数の直立式揚力翼片を設けてあり、受風の時揚力翼片にバイアスが生じ、ユニットを回転させる。揚力翼片の最外側にフライホイールを設け、遠心力フライホイールが回転すると、エネルギーの蓄積及び平準化の二つの効能があり、エネルギーの出力を維持する。又、スリーブ底部の円形荷重平台は、その中心に出力軸が連接され、発電機に接続して発電を行う。
前記方向決めユニットは、回転導引管を有し、円形荷重平台の上に設置されて軸受けによって独立回転することができる、前記回転導引管表面に軌跡制御ガイド溝を設置し、そして方向決めユニットの頂部には風向き決め装置がある。この装置の後端に導流テールプレートが有って、風向き決め装置を風表へ向かって維持させ、風の方向によって回転導引管を回転させ、自動的に翼片ユニットの風に向かう角度を調整できる。
2.本発明に係る抗力翼片及び直立式揚力翼片によって回転される垂直軸型風力運動エネルギー生成装置は、翼片と風向きが90度の角度となるように機構設計され、いつも風表へ向かうようになっている。
3.風速制限の起動点が低く、低速の時でも、エネルギーを貯蔵ボックスへ転送して保存し、一定の貯蔵量に達したときに発電させることが出来るので、発電効率が高く、単位当たりのコストが安い。
4.軽量化の設計を採用し、且つ機構及び構造の強度を強化したので、強風が襲来しても機械を止めなくてよいだけでなく、かえってハイエネルギーが入力され、満載発電を行うことが出来る。
且つ前記ゲートウォール51の上には、別途強風を防止する風孔52を設置し、風圧が過大であるときは、ゲートウォール51を降ろして瞬間的な風を阻み、一方、風孔52によって、適当な風圧を流入させ、仕事を進行することが出来る。
前記スリーブ32の外に翼片ユニット30が連接される。この翼片ユニット30には、上・下繋ぎ部33を有する。
前記回転導引管21の表面には前記軌跡制御ガイド溝23が設置される。
図10に示すように、同様にして、風力の比較的強いサイトでは、抗力翼片35の分布を増加し、且つ直立式揚力翼片36の数量を減らすことによって、豊富な風量を最も有効に応用し、エネルギー出力の目的を達成することが出来る。場合によっては、完全に抗力翼片35によって直立式揚力翼片36にとってかわり、全体の設計を簡素化することも出来る。
2 方向決めユニット
21 回転導引管
22 軸受け
23 軌跡制御ガイド溝
24 風向き決め装置
25 導流テールプレート
3 エネルギー出力ユニット
30 翼片ユニット
31 出力軸
32 スリーブ
321 延伸スリーブ
322 軸受け
323 軸受け
33 繋ぎ部
34 翼片モジュール
341 支持架
342 引き紐
35 抗力翼片
351 回転軸
352 斜め穴
353 蝶つがい単元
354 翼片
36 直立式揚力翼片
37 フライホイール式慣性質量単元
38 凸輪軸
381 凸輪
382 回転軸
383 パッキングブロック
384 スプリング
385 球形回転軸
39 円形荷重平台
4 アンテナ及び計器装置
40 導管
41 軸受け
5 タワー
51 ゲートウォール
6 フライホイール
7 ブレーキ盤
F 負圧
U 揚力
D 抗力
Claims (11)
- 抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置(風洞式垂直軸型風力運動エネルギー生成装置)であって、
マルチフロア設計で、複数組の風力ユニットをコンピュータで上・下フロアプレート側面のゲートウォールを制御することによって、風力エネルギーの流動方向を引導するタワーと、
前記風力機に更に含まれるその他の構造を搭載するための風力機固定台座と、
エネルギー出力ユニットと、
方向決めユニットと、を含み、
前記エネルギー出力ユニットは、固定台座の上に軸受けによって自由に回転できる円形荷重平台を設けられ、
平台の上にはスリーブが設けられ、前記スリーブは前記円形荷重平台外部にセットされ且つ一体となって回転出来、
スリーブの外に翼片のユニットが連接され、
この翼片のユニットは、上・下層の繋ぎ部を有し、
前記二つの繋ぎ部はスリーブの上・下端に固定され、
各繋ぎ部には複数の翼片モジュールが連接され、
一つ一つの翼片モジュールには複数の抗力翼片が含まれ、
その抗力翼片の一端に回転軸が設置され、
前記回転軸末端に凸輪軸が設けられ、
凸輪が軌跡制御ガイド溝へ深く設置され、軌跡のX.Y.Z.三軸方向運動を利用して、凸輪を完全に軌跡の上に落ち着かせ、同時に抗力翼片の角度を調整可能であり、
翼片モジュールでは、抗力翼片の外側に複数の直立式揚力翼片が設けられていて、受風時に揚力翼片にバイアスが生じてユニットを回転させ、
揚力翼片の最外側にはフライホイールが設けられていて、遠心力フライホイールが回転すると、エネルギーの蓄積及び平準化の二つの効能があり、エネルギーの出力を維持し、
スリーブの底部の円形荷重平台は、その中心に出力軸が連接されていて、該出力軸が発電機と接続して発電可能であり、
前記方向決めユニットは回転導引管を有し、円形荷重平台の上に設置されて軸受けによって独立して回転可能であり、
前記回転導引管の表面には軌跡制御ガイド溝が設けられ、
前記方向決めユニットの頂部には風向き決め装置があり、
前記風向き決め装置の後端には導流テールプレートが有って、風向決め装置を風表へ向かって維持させ、同時に回転導引管を回転させて、自動的に翼片のユニットの風に向かう角度を調整できる、ことを特徴とする抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。 - アンテナと計器盤が設けられ、下方に向かって導管が延伸され、前記導管は風力機固定台座と、エネルギー出力ユニット及び方向決めユニットの中心に穿設され、各細部装置の間は軸受けで区分され、前記導管の頂端には計器、アンテナ、或いは避雷針があり、導線を導管によって地面まで延伸されたことを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記方向決めユニットの回転導引管と、エネルギー出力ユニットの円形荷重平台の間に軸受けを設けることによって、前記回転導引管とエネルギー出力ユニットがそれぞれ軸受けの内側、外側(、或いは上、下側)に設置され、独立回転して風向き決め管となることを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記エネルギー出力ユニットの円形荷重平台の側面に延伸スリーブが連接され、前記延伸スリーブの辺縁は内側に折れ曲がり且つ風力機の固定台座底部に嵌められることによって、前記スリーブが外から内へ向かって風力機の固定台座に嵌められ、前記スリーブの中には底座があり、前記底座と風力機固定台座の間に軸受けが設置されることによって、前記底座と風力機固定台座がそれぞれ前記軸受けの内側、外側(、或いは上、下)に設置されて個別的に回転でき、前記延伸スリーブの別の一端は出力ユニットの円形荷重平台の上に固定されて一体となり、エネルギー出力ユニットが回転するとき安定性を保つようにしたことを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記導流テールプレートは、複数のプレートブロックを連結して左右両側を形成し、且つ前記両側の導流テールプレートの間を連接棒で支持してテーパーを形成することによって、前記導流テールプレートが自動的に気体の移動方向へ向かい、方向決めユニットが凸輪回転に必要な角度を制御できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記抗力翼片の表面に斜め穴を設置することによって、抗力翼片が(別名「流水式主力翼片」と呼ぶ)風を切って負荷が生じるとき、この負荷を斜め穴によって風の方向を引導して抗力背風面の負圧形成を減少させることを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記抗力翼片と回転軸の間には蝶つがい単元があり、前記抗力翼片が瞬間強風を受けた場合、蝶つがい単元の翼片を開くことによって、抗力翼片が受ける衝撃を緩和させ、構造の安定性を維持することが出来ることを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記凸輪軸にはパッキングブロックが連接され、前記パッキングブロックはスプリングに支えられ、且つ前記パッキングブロックの一端に球形回転軸が設置され、更に前記凸輪が前記球形回転軸の上に設置されることによって、X.Y.Z.の三軸方向運動によって、前記凸輪を常に軌跡制御ガイド溝の中に深く嵌めこむ立体設計となし、完全に軌跡の上に落ち着かせて動作の安定性を維持出来るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記設計には、マルチフロア設計のタワーがあり、各フロアには、抗力翼片及び直力式翼片によって推進回転される垂直軸型風力運動エネルギー生成装置が設けられ、各フロアの外に風をさえぎるゲートウォールを設置し、コンピュータに制御されるゲートウォールは、測定された風向きによってゲートウォールの昇降を調整することが出来、且つゲートウォールの上に風孔が設けられて風圧を低減することが出来る、フロア及びゲートウォールを運用することで、高低気流及び横方向の流れを制御し、有効に風洞のエネルギー出力を維持し、垂直軸型の風力運動エネルギー装置も制御できることを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 風力の強弱地区によって区分し、翼片モジュール方式を使用して、それぞれ直立式揚力翼片の分布を増加して、抗力翼片の配置を減少させることが出来ることを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
- 前記最外側の揚力翼片の質重を引き上げてフライホイール式慣性質量単元を形成し、且つ外側の数枚の翼片と結合して複合構成でフライホイールを形成し、遠心力フライホイール式で回転運動を行うとき、エネルギー貯蓄及び平準化の二つの効能を生じることが出来ることを特徴とする請求項1に記載の抗力翼片及び直立式揚力翼片の複合式回転機構の垂直軸型風力運動エネルギー生成装置。
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