JP5255955B2 - トナーカートリッジの着脱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ及びこれらの複合機に備えられている現像装置にトナーを補給するためのトナーカートリッジの着脱構造に関する。
画像形成装置の現像装置においては、現像の遂行に応じてトナーが消費され、現像室内にトナーを適宜に補給することが必要である。そこで、通常、現像ハウジングにトナーカートリッジを着脱自在に装着し(図3参照)、かかるトナーカートリッジから現像室にトナーを補給するようにしている。
図14は、従来のトナーカートリッジのロック構造を示している。図中に示すロック手段112のロック部材114、操作レバー66は、各々単独で操作される。ロック手段112は、スライドレバー116でロック部材114の長手方向へスライドが可能であり、このロック部材114に図示しないトナーカートリッジの外表面に形成されているフック196a,196b(図12の符合196a,196b参照:これらを、総称して符号196を付す)が係止される。
すなわち、トナーカートリッジの装着時に、フック196(トナーカートリッジは図示せず)が係合部120に形成した傾斜面120aを介して上方から下方に押し込まれ、フック196が傾斜面120aを乗り越えて係合部120の底面に係止され、トナーカートリッジは現像ハウジングにロックされる。
トナーカートリッジのロックを解除するときは、ロック部材114の本体部から上方に突出しているスライドレバー116をスライドさせることによって、フック196と係合部120との係合を解除してからトナーカートリッジを取り外すことができる。又、トナーカートリッジの補給口の開閉動作は、操作レバー66に設けられるアーム68で行われ、トナーカートリッジのロック動作とは個別に行われる。すなわち、スライドレバー116は、フック196を解除するものであり、アーム68はトナーカートリッジの補給口の開閉動作を行うためにある。
特開2001−235933号公報
トナーカートリッジを取り外すときには、トナーが飛散することなく行われることが必要である。上述したように、ロック部材114には、その長手方向に亘り、2箇所以上の係合部120が備えられている。トナーカートリッジをトナーハウジングのような装着部に装着する際、トナーカートリッジを斜めに挿入し、操作レバー66に近い側の係止部120にフック196が強引に挿入された状態でも、操作レバー66は動作可能であり、操作レバー66を回動させて、シャッタ開閉部材67を動作させて、シャッタは開状態になる。
このような開状態で、トナーコンテナを強制離脱(通常動作以上の負荷をかけた状態)させると、カートリッジのシャッタは開放されているため、トナー漏れの原因となることがあった。
また、トナーカートリッジを外すときに、シャッタを閉塞し、トナーカートリッジのロックを外す、複数の操作が必要となっている。
図14に示すシャッタ開閉部材67がトナーカートリッジのシャッタに連結されているシャッタを開閉し、図14の(a)に示すようにシャッタ開閉部材67の直立した状態が、シャッタが閉状態となり、図14の(b)に示すシャッタ開閉部材67の傾倒した状態がシャッタの開状態となる。シャッタ開閉部材67を回転させるためには、アーム68を操作して操作レバー66を回動させることによって行う。したがって、トナーカートリッジを外すには、操作レバー66を図14の(b)に示す位置から、図14の(a)に示す位置に回動させ、さらにスライドレバー116をスライドさせて、ロック部材114の長手方向に突出した係止部120とフック196との係合を解除する2レバー操作方式である。
このように、トナーカートリッジの取り外し操作が複数になると、ユーザが手順を誤って誤操作を引き起こすことがあり、これを防止するため、画像形成装置に操作手順を明記したラベル等を貼る必要がある。
また、トナーカートリッジを取り外すには、ユーザは一方の手でトナーカートリッジの一端を掴み、他方の手でトナーカートリッジの他端を掴もうとするため、ロック部材114のスライドレバー116をスライドさせることが困難でもある。
さらに、トナーカートリッジを脱着する機構は、トナー供給口を精度よく固定するために、トナー供給口、すなわちシャッタ近傍に配置されることが多い。この場合、通常のレイアウトでは装置本体の奥側に配置されることになる。したがって、この機構をレバー操作にて動作させる場合は、奥側での操作となって操作性が悪くなる。
本発明はこのような事情に鑑みてされたものであって、シャッタ開閉部材が閉位置にあるとき以外に、ロック部材を動作できないようにするとともに、1回のレバー操作でトナーカートリッジのシャッタを閉じてかつロック部材のロックを外すことができるようにするトナーカートリッジの脱着構造を提供することを目的とする。
本発明のトナーカートリッジの脱着構造は、画像形成装置に設けられる装着部に着脱可能に装着されるトナーカートリッジにおいて、前記トナーカートリッジがトナー供給を行う排出開口を開閉する開閉シャッタと、該開閉シャッタを開位置又は閉位置に操作するシャッタ開閉部材と、前記トナーカートリッジに形成された被ロック部と係合して前記トナーカートリッジが前記装着部にロックされるロック部を設けたロック部材とを備え、前記開閉シャッタの閉時に前記ロック部材の移動を許容し、前記開閉シャッタの開時に前記ロック部材の移動を阻止し、前記装着部には、前記シャッタ開閉部材を操作し、前記開閉シャッタを開く第1の回動位置と前記開閉シャッタを閉じる第2の回動位置と、前記ロック部の係合を解除する第3の回動位置回動する操作レバーと、該操作レバーと協働して該操作レバーの第3の回動位置で、前記ロック部材を前記被ロック部と前記ロック部の係合を解除する位置にスライドさせるカム部材を備え、前記カム部材には、前記ロック部材をスライドさせる出力傾斜面を形成するとともに前記ロック部材の前記一端部には前記出力傾斜面に当接する入力部を形成し、前記出力傾斜面が前記入力部を摺動して、前記ロック部材をスライドさせるようにし、前記操作レバーは、該操作レバーの前記第2の回動位置が、前記第1の回動位置と第3の回動位置との間に配置されるようにした。
上記トナーカートリッジの着脱構造の前記ロック部材は、前記被ロック部と前記ロック部の係合を行う第1のスライド位置と前記被ロック部と前記ロック部の係合と解除を行う第2のスライド位置へ移動可能であって、前記ロック部材のスライド方向の一端部を前記シャッタ開閉部材に臨む位置に配置し、前記ロック部材には、該ロック部材のスライドが阻止される係合部を設けるとともに前記シャッタ開閉部材には前記係合部に係合して前記ロック部材第1のスライド位置から第2のスライド位置への移動を規制するスライド阻止部を形成してなり、該シャッタ開閉部材が前記閉位置にあるとき、前記係合部と前記スライド阻止部とが非係合関係にあり、前記シャッタ開閉部材が前記閉位置以外の位置にあるとき、前記係合部が前記スライド阻止部に係止されることが好ましい。
上記トナーカートリッジの着脱構造の前記ロック部材の係合部は、該ロック部材面から前記シャッタ開閉部材側へ突出した突部であって、前記シャッタ開閉部材は、該シャッタ開閉部材を前記開位置と前記閉位置に規定する回動軸を設け、前記シャッタ開閉部材のスライド阻止部は、前記シャッタ開閉部材の周囲に形成した円弧形状の突出部であり、該突出部は前記係合部が前記ロック部材のスライドを規制する側に配置することができる。
上記トナーカートリッジの着脱構造の前記操作レバーの外周部には、前記シャッタ開閉部材に形成した歯車を回転させて前記開閉シャッタを開閉させる歯車領域と、該歯車領域に連続し前記開閉シャッタを閉位置にさせた状態で前記シャッタ開閉部材の歯車と非係合状態にある歯車レス領域と、該歯車レス領域の終端位置に対応させて前記カム部材を回転させるカム駆動部を形成することができる。
上記トナーカートリッジの着脱構造は、前記操作レバーの前記歯車領域と前記歯車レス領域に対して、前記カム駆動部を前記操作レバーの軸方向外側へオフセットすることが好ましい。
本発明のトナーカートリッジの着脱構造は、ロック部材のスライド方向の一端部をシャッタ開閉部材に臨む位置に配置し、前記ロック部材には、該ロック部材のスライドが阻止される係合部を設けるとともにシャッタ開閉部材には前記係合部に係合して前記ロック部材第1のスライド位置から第2のスライド位置への移動を規制するスライド阻止部を形成してなり、該シャッタ開閉部材が前記閉位置にあるとき、前記係合部と前記スライド阻止部とが非係合関係にあり、前記シャッタ開閉部材が前記閉位置以外に位置にあるとき、前記係合部が前記スライド阻止部に係止されるようにしたので、シャッタが開状態にあるとき、ロック部材が動作することがないので、トナーカートリッジが操作部から外れることを防止でき、トナー漏れを防止することができる。
また、上記トナーカートリッジの着脱構造は、上記トナーカートリッジの着脱構造の前記装着部には、前記操作レバーと協働して該操作レバーの第3の位置で、前記ロック部材を前記被ロック部と前記ロック部の係合を解除する位置にスライドさせるカム部材を備えたので、従来のように2つの操作レバーを作動させることなく、操作レバーの1回の操作によって、トナーカートリッジを現像ハウジングから離脱させることができる。また、操作レバーが第1の回動位置から第2の回動位置に達したときに、カートリッジシャッタ開位置からを閉位置に回転させるので、トナーカートリッジが脱着される第3の位置でも同様にシャッタが閉じ状態にあり、トナーカートリッジの脱着時にトナーを周囲に飛散させるようなことが防止される。
以下、本発明に従って構成された画像形成装置のトナーカートリッジの脱着構造について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照して、画像形成装置としてのレーザプリンタ1(以下、単に「プリンタ1」と略称する)は、図1のほぼ直方体形状の装置本体であるプリンタ本体2を備えている。プリンタ本体2は図1中の右側を装置の前方として説明する。
プリンタ本体2の下部には、給紙カセット16が配設され、給紙カセット16内には、一端が軸21まわりに回動自在に支持された用紙載置板である底板22、底板22の他端を上方に押し上げる圧縮コイルばね28などが配設されている。底板22上に積層・収容された用紙Pの先端部における上面は、プリンタ本体2内に配設されたピックアップローラ23に圧接される。ピックアップローラ23は、用紙Pを給紙カセット16から搬送路15側へ引き出す役割を果たす。
搬送路15の入口には、分離ローラ対18が設けられ、下流側へ向かって、搬送ローラ対19及びレジストローラ対20が配設されている。レジストローラ対20の上流側には、搬送される用紙Pを検知することができる用紙検知センサSが配設されている。
レジストローラ対20の下流側でプリンタ本体2内のほぼ中央領域には、像担持体である感光体ドラム7が配設され、感光体ドラム7の駆動時では、図1において時計方向に回転駆動される。感光体ドラム7の感光体としては、a−Si系又はOPC等が使用される。
感光体ドラム7の周囲には、主帯電ローラ8、現像装置の現像スリーブ9、転写ローラ10、クリーニングローラ11及びクリーニングブレード12、図示しない除電器などが備えられている。現像装置は、現像ハウジング39内に配設された現像スリーブ9及び現像室41、現像ハウジング39内にトナーを補給するトナーカートリッジ37を備えている(図2参照)。プリンタ本体2内の上部位置には、入力された画像情報をレーザ光に変換し、感光体ドラム7の表面に照射するレーザスキャニングユニットLSUが配設されている。
図示しない帯電バイアス電源装置により主帯電ローラ8に帯電バイアスが印加されると、感光体ドラム7の表面が一様に帯電させられる。実施形態においては正極性の帯電バイアスが印加され、感光体ドラム7の表面は一様に正帯電させられる。
現像バイアス電源装置により、現像スリーブ9に現像バイアスが印加されると、レーザスキャニングユニットLSUによって露光されることにより感光体ドラム7の表面に形成された静電潜像が現像される。実施形態においては、帯電バイアスの極性と同じ正極性の現像バイアスが印加され、磁性を有する一成分現像剤であるトナーが、感光体ドラム7の表面に形成された静電潜像に対し反転現像させられるよう構成されている。
搬送路15における感光体ドラム7の下流側には、定着装置24が配設されている。定着装置24は、熱ローラ25と、熱ローラ25に下方から圧接された圧ローラ26とを備えている。
搬送路15における定着装置24の下流側には、搬送ローラ対27が配設されている。搬送ローラ対27は、駆動ローラ30と、駆動ローラ30に圧接された従動ローラ31とを備えている。搬送ローラ対27の下流側には排出搬送路29が配設されている。排出搬送路29は、プリンタ本体2の、後壁の内側に沿って上方に延在し、上端部においてプリンタ本体2の前方側にカーブして上記排出口5に接続されている。排出搬送路29の、上下方向におけるほぼ中央位置には、搬送ローラ対32が配設され、上端(下流端)には排出ローラ対33が配設されている。搬送ローラ対32及び排出ローラ対33は、それぞれ、駆動ローラと、駆動ローラに圧接された従動ローラとで構成されている。
プリンタ本体2の上面には排紙トレイ4が形成されている。排紙トレイ4は、後方側が低く位置するように緩く傾斜した傾斜面とこの傾斜面の前方側へ続く平面とによって構成されている。排紙トレイ4は、後述するように画像形成後にシート排出口5から前方に排出されたシートを載置する。プリンタ本体2の、前面には、手差し用給紙トレイ蓋6が配設され、上端側が前方に開くように構成されている。
図2乃至図4には、本発明に従って構成されたトナーカートリッジの着脱構造の好適実施形態が図示されている。全体を番号35で示す図示の現像装置は、現像装置本体36とトナーカートリッジ37とから構成されている。
現像装置本体36は現像ハウジング39を含んでおり、現像ハウジング39は底壁42、両側壁43及び44並びに連結壁45を有する。連結壁45は、両側壁43及び44の間を延びている。現像ハウジング39の底壁42は、並列配置された3個の、横断面形状が円弧状である弧状部42a、42b及び42cを有する。弧状部42aと弧状部42bとの間には実質状鉛直に上方に延びる直立壁46が形成されており、かかる直立壁46の両側には直線状径路47a及び47bが規定されている。
図2に示す現像ハウジング39の側壁43には、図5〜図8に示す操作レバー66とシャッタ開閉部材67とが装着されている。操作レバー66は、現像ハウジング39に支持されている回動軸48を軸として回動(揺動)することができる。操作レバー66には、上方に突出するアーム68が形成され、その外周面には略90度の角度範囲に渡って存在する噛合歯70が形成されている。そして、さらに噛合歯70に隣接して、図6及び図8の(a)に示す歯車の歯のない部分であるニュートラル領域49が形成されている。
操作レバー66には、現像ハウジング39に支持される回動軸51に回動可能に配設されたシャッタ開閉部材67が併設されている。シャッタ開閉部材67の外側面には回転軸51の軸方向外側へ突出する部分が形成され、該突出部には、略90度の角度範囲に渡って存在する噛合歯72が形成されている。噛合歯72は、操作レバー66の噛合歯70と噛み合わされている。
シャッタ開閉部材67の外側面には、カム部材50がシャッタ開閉部材67に設けられている回動軸51を中心に回転可能に配設されている。カム部材50は、回動軸51を軸として回動可能であり、シャッタ開閉部材67の回転とカム部材50の回転は各々が独立しており、一体的には回動しない。カム部材50は、カム部材50の軸の半径方向外側へ突出する入力斜面50aを形成し、入力斜面50aは操作レバー66の軸方向外側にオフセットするように位置させている。操作レバー66には、上述したニュートラル領域49の終端位置に、噛合歯70よりも軸方向外側に突出する段差を設けた押し上げ部52を形成している。そして、操作レバー66の回動によって、入力斜面50aと押し上げ部52とが接触するように形成されている。カム部材50が入力斜面50aを形成した位置に対して周方向反対側、すなわちロック部材114の入力板114aに臨んだ位置には、出力斜面50bが形成されている。出力斜面50bは入力板114aに接し、図6の状態から、カム部材50を反時計回りに回転させると、出力斜面50bが下方へ下がり、ロック部材114を矢印方向Xへ移動させることができる。
シャッタ開閉部材67の内面側(軸方向内方側)には、図9及び図10に示すように、スライド阻止部67aが形成されている。スライド阻止部67aは、シャッタ開閉部材67の直立姿勢(図5のAの状態)にて、水平方向から垂直方向下方へほぼ90度の範囲に形成され、ほぼ半円形状をしたシャッタ開閉部材67の下部の外周部から半径方向外側へ、ほぼ円弧形状に突出させている。また、スライド阻止部67aは、シャッタ開閉部材67の内面側の基準面67bから、シャッタ開閉部材67の軸方向内方側に突出(オフセット)させている。そして、シャッタ開閉部材67が直立姿勢の状態では、ロック部材114のスライドを許容し、シャッタ開閉部材67が少しでも傾倒し、最終的に傾倒状態になるまで、平面視から見てスライド阻止部67aが、図11に示すように、入力板114aの側面に突出する。したがって、ロック部材114のスライドが阻止される。
なお、操作レバー66の回動動作について、図6及び図8の(a)に示すように、噛合歯70,72が噛合して、アーム68が図中における反時計回り方向へ最大に回動した位置を操作レバー66の第1の回動位置とし、図8の(b)に示すように、押し上げ部52と入力斜面50aとが当接する個所を操作レバー66の第2の回動位置とし、図7及び図8の(c)に示す押し上げ部52が入力斜面50aを押し上げ、時計回り方向へ最大に回動した位置を操作レバー66の第3の回動位置とする。
図5に示すように、シャッタ開閉部材67の内面には略U字形状の受入凹部74が形成されている。受入凹部74には弧状底面から上方に延びる係止突条76が形成されている。受入凹部74及び係止突条76の作用については、後に言及する。
図2乃至図4を参照して説明を続けると、現像ハウジング39には上面壁部材40が装着される。上面壁部材40は現像室41の上面を覆う上面壁80を有する。かかる上面壁80には幅方向に延びる細長い没入域82が形成されている。没入域82の横断面形状は弧状である。かかる没入域82には長方形のトナー受入開口60が形成されている。上面壁部材40は、図3及び図4において没入域82の左方を没入域82に沿って延びる直立壁84を有する。この直立壁84には、実質上水平に突出する一対の支持棒86が幅方向に間隔をおいて形成されている(図3及び図4には一対の支持棒86の一方のみを図示している)。
上面壁部材40には現像室シャッタ88が装着されている。現像室シャッタ88は平板状のシャッタ壁90を有する。シャッタ壁90の上面には一対の突条92が形成されている。突条92の各々の先端には被当接手段を構成する傾斜面94が形成されている。シャッタ壁90には、更に、その両端から前方に突出する一対の突起98が形成されている。
このような現像室シャッタ88は図3に図示する閉位置と、図4に図示する開位置との間を上面壁80の上面に沿って移動自在に上面壁部材40上に装着される。上面壁部材40における一対の支持棒86の各々と現像室シャッタ88における一対の突条92の延在部の各々との間には、現像室シャッタ88を閉位置に弾性的に偏倚するための、圧縮コイル100が介在されている。
現像ハウジング39に上面壁部材40が装着され、そして上面壁部材40に現像室シャッタ88が装着されている状態において、圧縮コイル100の弾性作用によって現像室シャッタ88が図3に示す閉位置に位置させられると、現像室シャッタ88の一対の突起98の先端が現像ハウジング39に形成されている直立壁102(図3)に当接され、かくして現像室シャッタ88が図3において右方に閉位置を越えて移動することが阻止される。現像室シャッタ88が閉位置に位置させられると、シャッタ壁90が上面壁部材40に形成されているトナー受入開口60を覆う。
図2に図示する如く、上面壁部材40における上面壁80の片端縁には上方に突出する直立壁106が形成されており、この直立壁106にはその上端から下方に延びる案内溝108が形成されている。上面壁80には、更に、幅方向に延びる収納壁部110が配設されている。そして、この収納壁部110にはロック手段112が収納されている。
図2乃至図4と共に図5a及び図5bを参照して説明すると、ロック手段112は幅方向に細長く延びるロック部材114を有する。ロック部材114にはその長さ方向に間隔をおいて一対のロック溝118が形成されている。
ロック溝118の各々は略L字状であり、該ロック溝118には、ロック溝118の内方へかつ横方向へ突出する係合部120を形成し、その係合部120の上部片縁は傾斜面120aが形成されている。このようなロック手段112は、図5aの実線に示すロック位置(以下、第1のスライド位置いう)と図5aの想像線(二点鎖線)に示す非ロック位置(以下、第2のスライド位置という)との間を移動自在に、収納壁部110(図2)に装着されている。収納壁部110とロック手段112の他端との間には、ロック手段112をロック位置に弾性的に偏倚するための、圧縮状態のコイルばね124(図5参照)が配設されている。
図6及び図7を参照して、ロック部材114の操作レバー66がある側の端部には、操作レバー66側に突出した入力板114aが形成されている。前述したように、入力板114aは、カム部材50の出力斜面50bに当接している。
上述した図8の(a)に示す操作レバー66の第1の回動位置から操作レバー66の時計回りの回転によって、図8の(b)に示す第2の回動位置に移動し、上述した押し上げ部52が、入力斜面50aに当接する。操作レバー66をさらに回転させると、押し上げ部52は、時計回りに回転する。すると、入力斜面50aが反時計回りに回動する一方、出力斜面50bが反時計回りの下側へ移動(回動)するため、入力板114aが出力斜面50bの傾斜面によって案内されて、第1のスライド位置にあるロック部材114が、カム部材50の軸方向へ該カム部材50と離れる方向へ移動する。こうして、操作レバー66が第2の回動位置から第3の回動位置に移動すると、ロック部材114が第1のスライド位置(図5のaの実線)から第2のスライド位置(図5のaの想像線)に移動する。
この第3の回動位置で、操作レバー66のアーム68を離すと、コイルばね124の弾性力によって、ロック部材114が第2のスライド位置から第1のスライド位置に戻り、ロック部材114の入力板114aが出力斜面50bを押圧して、操作レバー66は第2の回動位置に戻る。
図2乃至図4と共に図12を参照して説明すると、トナーカートリッジ37はカートリッジケース126を含んでいる。カートリッジケース126は上面が開口した箱状ケース本体128とこのケース本体128に超音波溶接の如き適宜の手段によって固定される蓋体130とから構成されている。ケース本体128の底壁は横断面形状が弧状である2個の弧状部132a及び132bを有する。弧状部132aの曲率半径は比較的大きく、弧状部132bの曲率半径は比較的小さい。図12を参照することによって理解される如く、弧状部132bには下方に突出せしめられた突出域134が配設されている。突出域134には長方形のトナー排出開口136が形成されている。
図3及び図4と共に図13を参照して説明すると、カートリッジケース126内にはカートリッジシャッタ172が配設されている。図13に示す如く、カートリッジシャッタ172はシャッタ部材174と連結シャフト176とから構成されている。シャッタ部材174は円筒形状である両端部178及び180を有する、片端部178には略三角形状の突出部を有する2個のフランジ182が形成されている。シャッタ部材174の主部184は横断面形状が略200度の角度範囲に渡る弧状である。シャッタ部材174の主部184には、長方形のトナー通過開口186が形成されている。このトナー通過開口186の大きさはケース本体128に形成されている上記トナー排出開口136(図12)と実質上同一でよい。シャッタ部材174の主部184の外周面には、トナー通過開口186に沿って延びる長方形状のシール部材188(図3)が貼着されている。連結シャフト176の一端部は比較的小径にせしめられており、その外周面には複数個の係止片190が形成されている。連結シャフト176の他端部には該連結シャフト176の直径方向に延びる係止溝192が形成されている。
図12を参照して、シャッタ部材174はケース本体128の弧状部132bにおける上述した突出域134に配置され、連結シャフト176は、その一端部がケース本体128の側壁138に形成されている貫通穴を通してシャッタ部材174の片端部178内に配設される。シャッタ部材174の片端部178内には、連結シャフト176の係止片190に対応した係止片(図示していない)が形成されており、シャッタ部材174の片端部178内に連結シャフト176の一端部が挿入されると、連結シャフト176の係止片190とシャッタ部材174の係止片とが弾性的に変形することによって相互に連結される構造になっており、シャッタ部材174に連結シャフト176が固定される。係止溝192は、ケース本体128の側壁138から外方に突出するように配設されている。
図12に示すように、ケース本体128には、幅方向に間隔をおいて一対の被ロック手段194が配設されている。被ロック手段194の各々は横方向へ突出したフック196とフック196の上面の水平面198とを有する。
次に、本実施形態によるトナーカートリッジの脱着構造の作用について説明する。
図3及び図4に示すように、トナーカートリッジ37は現像装置本体36の現像ハウジング39に着脱自在に装着される。現像ハウジング39の所定位置にトナーカートリッジ37を装着する際には、図3と図4を比較参照することによって理解されるように、ケース本体128の底壁の弧状部132bにおける突出域134が、現像ハウジング39の現像室シャッタ88の一対の突条92に形成されている傾斜面94に当接し、現像室シャッタ88を図3に示す閉位置から図4に示す開位置に移動させ、現像室41のトナー受入開口60が露呈される。
図5、図8及び図12を参照して、現像装置本体36の現像ハウジング39にトナーカートリッジ37を装着する際には、操作レバー66は図8の(b)に示す第2の回動位置にあり、ロック部材114は図5の(a)の実線に示す第1のスライド位置にある。初期状態で操作レバー66が図8の(b)に示す位置にあるのは、ロック部材114のコイルばね124の付勢力が大きく、ロック部材114の端部にある入力板114aが出力斜面50bを押圧するからである。
また、シャッタ開閉部材67は、受入凹部74の係止突条76の向きが上下方向へ向いた状態となる(図5のA参照)。トナーカートリッジ37のカートリッジシャッタ172は連結シャフト176の係止溝192の向きが、開口を下にして上下方向に向いている(図12参照)。
トナーカートリッジ37におけるカートリッジシャッタ172は、図3に示す閉位置に位置しており、シール部材188がトナーカートリッジ37のトナー排出開口136を覆って、該トナー排出開口136を閉じている。
このような状態で、トナーカートリッジ37を現像ハウジング39の所要位置に装着すると、フック193が係合部120に形成した傾斜面120aを介して上方から下方に押し込まれ、被ロック手段198が傾斜面120aを乗り越えて係合部120の底面に係止され、トナーカートリッジ37の一対のフック196の各々が現像ハウジング39のロック部材114に形成されている一対の係止部120に係止されることによって、トナーカートリッジ37が現像ハウジング39にロックされる。
一方、カートリッジシャッタ172における連結シャフト176の係止溝192が形成されている端部は、現像ハウジング39における上面壁部材40の片端縁に形成されている直立壁106の案内溝108に案内されて下降し、現像ハウジング39の片端に配設されている図5の(a)に示すシャッタ開閉部材67の受入凹部74内に差し込まれる。
そして、シャッタ開閉部材67の受入凹部74に形成されている係止突条76が、カートリッジシャッタ172の連結シャフト176に形成されている係止溝192内に挿入される。
この状態では、操作レバー66は、図8の(b)の第2の回動位置にあり、トナーカートリッジ37は現像ハウジング39にロックされカートリッジシャッタ172は、閉鎖位置にある状態となる。また、シャッタ開閉部材67は、直立姿勢であるので、スライド阻止部67aはロック部材114の入力板114aとは非係合状態にある。
ここで操作レバー66を第2の回動位置から第1の回動位置に回動すると、シャッタ開閉部材67の噛合歯72は、操作レバー66の噛合歯70と噛み合わされた状態で回動し、シャッタ開閉部材67が図5の(a)に示す直立状態から図5の(b)に示すように傾倒し、カートリッジシャッタ172は図3に示す閉位置から図4に示す開位置に回転させられる。したがって、シャッタ開閉部材67は、傾倒姿勢となるので、スライド阻止部67aはロック部材114の入力板114aと係合状態となる。
カートリッジシャッタ172が開位置に回転すると、トナー通過開口186がトナー排出開口136と整合し、かくしてトナー排出開口136が開放される。従って、カートリッジケース126内のトナーがトナー通過開口186、トナー排出開口136及びトナー受入開口60を通して現像室41内に供給される。
図5の(a),(b)において、トナーカートリッジ37の装着時に、トナーカートリッジ37を傾けた状態で組み付けた場合では、一対のフック196のうち、一方のフック196aが図中の左側の係合部120のみにロックされ、他方のフック196bが係合部120を越えないで、誤装着されることがある。このような状態では、上述したように、操作レバー66の操作が可能である。したがって、作業者が誤装着だと気付かず、操作レバー66を第1の回動位置へ操作をした場合に、カートリッジシャッタ172がトナー排出開口136を開放してしまう。その後、作業者が誤装着に気付き、トナーカートリッジ37を外そうとすると、図10の(b)及び図11に示すように、シャッタ開閉部材67のスライド阻止部67aが、入力板114aの側面に突出する。したがって、ロック部材114の右方へのスライドが阻止される。このように、ロック部材114のスライドが阻止されるので、フック196aと係合部とのロック状態が維持されるので、トナーカートリッジ37が外れて、トナーの飛散を防止することができる。
このような誤装着において、作業者は、トナーカートリッジ37の他方のフック196bを係合部120に挿入して、トナーカートリッジ37を正規の状態に装着することができ、正常な装着に戻る。なお、シャッタ開閉部材67は、傾倒姿勢のままであるので、スライド阻止部67aはロック部材114の入力板114aと係合状態となる。
カートリッジケース126内のトナーが消尽された場合には、トナーカートリッジ37を交換することが必要である。この場合には、先ず、操作レバー66を図8の(a)に示す第1の回動位置から図8の(c)に示す第3の回動位置まで回転させる。
この際、図8の(a)に示す状態では、トナーカートリッジ37のカートリッジシャッタ172は使用時における開位置にある。そして、操作レバー66の時計回りの回転によって、シャッタ開閉部材67の噛合歯72は、操作レバー66の噛合歯70との回動によって、シャッタ開閉部材67が図5の(b)に示す傾倒状態から図5の(a)に示す直立状態へ移行する回転が始まる。そして、図8の(b)に示すように、操作レバー66の時計回りの回転によって、カム部材50の入力斜面50aが、上述したニュートラル領域49の終端位置に形成した押し上げ部52と当接して、シャッタ開閉部材67が傾倒姿勢から直立姿勢となる。トナーカートリッジ37のカートリッジシャッタ172が閉状態となり、カートリッジケース126のトナー排出開口136が閉じられる。
なお、カートリッジシャッタ172の閉動作は、上述の開動作の逆の手順である。
シャッタ開閉部材67は、傾倒姿勢となるので、スライド阻止部67aはロック部材114の入力板114aと係合状態となる。
同時に、操作レバー66が第2の回動位置を超えると、押し上げ部52は、図8の(c)に示すように、入力斜面50aを押し上げてカム部材50を反時計回りに回転させる。これによって、カム部材50の入力斜面50aと反対側の位置に形成された出力斜面50bが下側へ移動(回動)するため、出力斜面50bと当接している入力板114aが、カム部材50の出力斜面50bの傾斜面によって案内されて、第1のスライド位置に配置されているロック部材114が、カム部材50の軸方向へ該カム部材50と離れる方向へ移動し、操作レバー66が第2の回動位置から第3の回動位置に移動すると、ロック部材114が、コイルばね124の弾性力に抗して図5の(a)の想像線で示す第2のスライド位置に移動する。
すると、トナーカートリッジ37の一対の被ロック手段194のフック196の水平面198(図12参照)の各々が現像装置本体36のロック手段112に形成されている一対のロック溝118の係合部120との係合を解除し、トナーカートリッジ37を現像ハウジング39から離脱させることができる。この後、ロック部材114は、コイルばね124の弾性力によって、第1のスライド位置に戻る。
なお、操作レバー66の第2の回動位置では、トナーカートリッジ37が装着されていない状態では、図8の(b)の実線に示すように、シャッタ開閉部材67は直立状態にあるので、スライド阻止部67aはロック部材114の入力板114aと非係合状態となり、ロック部材114のスライドを許容する。トナーカートリッジの取り外し時では、シャッタ開閉部材67は図8の(b)の点線に示すように、傾倒状態にあるので、スライド阻止部67aはロック部材114の入力板114aと係合状態となるので、ロック部材114のスライドを阻止する。
このように本実施形態によると、トナーカートリッジ37の装着時に、操作レバー66を操作し、作業者が誤装着だと気付かず、操作レバー66の操作をした後に、作業者が誤装着に気付き、トナーカートリッジ37を強制的に外そうとしても、シャッタ開閉部材67のスライド阻止部67aが、入力板114aの動きを制限するので、ロック部材114の右方へのスライドが阻止される。トナーカートリッジ37は、フック196aと係合部とのロック状態が維持されるので、トナーカートリッジ37が外れて、トナーの飛散を防止することができる。
従来のように2つの操作レバーを作動させることなく、操作レバー66の1回のレバー操作によって、トナーカートリッジ37を現像ハウジング39から離脱させることができる。また、操作レバー66が第1の回動位置と第3の回動位置との間にある第2の位置に達したときに、カートリッジシャッタ172を閉位置に回転させるので、トナーを周囲に飛散させるようなことが防止される。
なお、現像装置本体36の現像ハウジング39にトナーカートリッジ37を装着する際には、操作レバー66は図8の(c)に示す第3の回動位置にあり、ロック部材114は図5の(a)の想像線に示す第2のスライド位置にある状態でもかまわない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、従来のように2つの操作レバーを作動させることなく、1つの操作レバー66のレバー操作によって、トナーカートリッジ37を現像ハウジング39から離脱させるようにした。
しかしながら、図14に示すように、従来のようにカム部材50が無く、ロック部材114にスライドレバー116が形成されており、操作レバー66とスライドレバー116の2つのレバーを操作するものであっても、シャッタ開閉部材67にスライド阻止部67aを設けることによって、シャッタ開閉部材67が直立状態の位置にあるとき以外に、ロック部材124のスライドを防止できる。したがって、トナーカートリッジ37の装着部(現像ハウジングなど)への誤装着以外にスライドレバー116を操作したときにも、ロック部材114のスライドを防止できる。この意味では、従来のように、スライドレバー116があるタイプのものに、本願発明のシャッタ開閉部材67のスライド阻止部67aとロック部材114の入力板11aを用いて、ロック部材114のスライドを阻止することが効果的である。
そして、上記実施形態と同様な効果があり、トナーカートリッジ37の誤装着時における、トナーカートリッジ37の強制脱着によるトナーの飛散を防止することができる。
また、スライド阻止部67は、シャッタ開閉部材67に設けたが、シャッタ開閉部材67に限らず、他の部分、例えば、トナーカートリッジの連結シャフト176に設け、連結シャフト176の回動によって、ロック部材114の入力板11aの移動を規制又は規制解除するようにしてもよい。
本発明の実施形態によるトナーカートリッジの着脱構造を採用している画像形成装置の断面図である。 図1の画像形成装置の現像装置の分解斜視図である。 図2に示す現像装置の分解断面図である。 図2に示す現像装置の断面図である。 (a)は図2に示す現像装置における操作レバー、シャッタ開閉部材及びロック手段を示し、ロック手段の実線は、該ロック手段の第1のスライド位置を示し、想像線は第2のスライド位置を示す斜視図(カム部材は省略している)、(b)は図2に示す現像装置における操作レバー、シャッタ開閉部材及びロック手段を、操作レバーが第1の回動位置にある状態で示す斜視図(カム部材は省略している)である。 図2の現像装置の操作レバーが第1の回動位置にある状態の斜視図である。 図2の現像装置の操作レバーが第3の回動位置にある状態の斜視図である。 (a)は、図2の現像装置の操作レバーが第1の回動位置にある状態(シャッタの閉状態にて)の側面図、(b)は図2の現像装置の操作レバーが第2の回動位置にある状態の断面図、(c)は図2の現像装置の操作レバーが第3の回動位置にある状態(シャッタの開状態にて)の側面図である。 (a)は、図5に示すシャッタ開閉部材の軸方向外側から見たシャッタ開閉部材の拡大斜視図、(b)はシャッタ開閉部材を軸方向内側から見たシャッタ開閉部材の拡大斜視図である。 (a)は、図5に示すシャッタ開閉部材のスライド阻止部が入力板を規制していない状態のシャッタ開閉部材と入力板の位置関係を示す斜視図であり、(b)は、スライド阻止部が入力板を規制している状態のシャッタ開閉部材と入力板の位置関係を示す斜視図である。 図5に示すは、スライド阻止部が入力板を規制している状態のシャッタ開閉部材と入力板の位置関係を示す平面図である。 図2に示す現像装置におけるトナーカートリッジの斜視図。 図2に示す現像装置におけるトナーカートリッジに配設されているカートリジシャッタの斜視図。 (a)の実線は従来の現像装置におけるロック手段がロック位置にある状態(シャッタの閉状態にて)、想像線は従来の現像装置におけるロック手段が非ロック位置にある状態の斜視図、(b)はロック位置にある状態(シャッタの開状態にて)の斜視図である。
符号の説明
1 プリンタ
2 プリンタ本体
35 現像装置
36 現像装置本体
37 トナーカートリッジ
39 現像ハウジング
49 ニュートラル領域(歯車レス領域)
50 カム部材
50a 入力斜面
50b 出力斜面(出力傾斜面)
52 押し上げ部(カム駆動部)
66 操作レバー
67 シャッタ開閉部材
67a スライド阻止部
70 噛合歯(歯車領域)
112 ロック手段
114 ロック部材
114a 入力板(係合部)
118 ロック溝
120a 傾斜面
194 被ロック手段
196 フック(被ロック部)

Claims (5)

  1. 画像形成装置に設けられる装着部に着脱可能に装着されるトナーカートリッジにおいて、
    前記トナーカートリッジがトナー供給を行う排出開口を開閉する開閉シャッタと、
    該開閉シャッタを開位置又は閉位置に操作するシャッタ開閉部材と、
    前記トナーカートリッジに形成された被ロック部と係合して前記トナーカートリッジが前記装着部にロックされるロック部を設けたロック部材とを備え、
    前記開閉シャッタの閉時に前記ロック部材の移動を許容し、前記開閉シャッタの開時に前記ロック部材の移動を阻止し、
    前記装着部には、前記シャッタ開閉部材を操作し、前記開閉シャッタを開く第1の回動位置と前記開閉シャッタを閉じる第2の回動位置と、前記ロック部の係合を解除する第3の回動位置回動する操作レバーと、
    該操作レバーと協働して該操作レバーの第3の回動位置で、前記ロック部材を前記被ロック部と前記ロック部の係合を解除する位置にスライドさせるカム部材を備え、
    前記カム部材には、前記ロック部材をスライドさせる出力傾斜面を形成するとともに前記ロック部材の前記一端部には前記出力傾斜面に当接する入力部を形成し、前記出力傾斜面が前記入力部を摺動して、前記ロック部材をスライドさせるようにし、
    前記操作レバーは、該操作レバーの前記第2の回動位置が、前記第1の回動位置と第3の回動位置との間に配置されている
    ことを特徴とするトナーカートリッジの着脱構造。
  2. 前記ロック部材は、前記被ロック部と前記ロック部の係合を行う第1のスライド位置と前記被ロック部と前記ロック部の係合と解除を行う第2のスライド位置へ移動可能であって、
    前記ロック部材のスライド方向の一端部を前記シャッタ開閉部材に臨む位置に配置し、
    前記ロック部材には、該ロック部材のスライドが阻止される係合部を設けるとともに前記シャッタ開閉部材には前記係合部に係合して前記ロック部材第1のスライド位置から第2のスライド位置への移動を規制するスライド阻止部を形成してなり、
    該シャッタ開閉部材が前記閉位置にあるとき、前記係合部と前記スライド阻止部とが非係合関係にあり、前記シャッタ開閉部材が前記閉位置以外の位置にあるとき、前記係合部が前記スライド阻止部に係止されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジの着脱構造。
  3. 前記ロック部材の係合部は、該ロック部材面から前記シャッタ開閉部材側へ突出した突部であって、前記シャッタ開閉部材は、該シャッタ開閉部材を前記開位置と前記閉位置に規定する回動軸を設け、前記シャッタ開閉部材のスライド阻止部は、前記シャッタ開閉部材の周囲に形成した円弧形状の突出部であり、該突出部は前記係合部が前記ロック部材のスライドを規制する側に配置するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトナーカートリッジの着脱構造。
  4. 前記操作レバーの外周部には、前記シャッタ開閉部材に形成した歯車を回転させて前記開閉シャッタを開閉させる歯車領域と、該歯車領域に連続し前記開閉シャッタを閉位置にさせた状態で前記シャッタ開閉部材の歯車と非係合状態にある歯車レス領域と、該歯車レス領域の終端位置に対応させて前記カム部材を回転させるカム駆動部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のトナーカートリッジの着脱構造。
  5. 前記操作レバーの前記歯車領域と前記歯車レス領域に対して、前記カム駆動部を前記操作レバーの軸方向外側へオフセットしたことを特徴とする請求項に記載のトナーカートリッジの着脱構造。
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