JP5058565B2 - ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び成形品 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は
(A) 5〜30モル%のイソフタル酸ユニットを含有する固有粘度(IV)が0.60〜0.80の変性ポリブチレンテレフタレート樹脂95〜55重量%と、
(B) ポリカーボネート樹脂5〜45重量%からなる樹脂成分100重量部に対し、
(C) 扁平な断面形状を有するガラス繊維60〜150重量部、
(D) 平均粒径10〜60μmの粒子状もしくは板状充填剤10〜50重量部及び
(E) モンタン酸化合物0.1〜5重量部
を配合してなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物である。
a.流動性
東洋精機製作所製キャピログラフを使用して測定した溶融粘度を流動性として評価した。詳細な条件は以下の通りである。
測定ポイント;SR=1000sec-1
温度;260℃
キャピラリー;径φ1.0mm
長さ;20mm
b.引張強さ
ISO−527(試験片ISOタイプ型;厚み4mm)に準じて測定した。
c.曲げ強さ・弾性率
ISO−178に準じて測定した。
d.シャルピー衝撃強さ
ISO−179に準じて測定した。
図1に示すモデル試験金型(自動車アウトドアハンドルエスカッション)を用いて下記条件にて成形したサンプルの表面状態を観察し評価した。
成形機 住友重機械工業(株)製SG−150U SYCAP−MIV
(成形条件)
シリンダー温度(℃) ノズル 265−265−265−250
射出圧力 80MPa
射出速度 35mm/sec
金型温度 95℃
a.表面外観−1
上記成形サンプルの表面状態を目視にて観察し、充填剤の表面への浮き出し状態を評価し、下記点数をつけた。
5;表面全体に充填剤の浮きが全くなく、均一な表面を示す
4;表面一部に充填剤の浮きがほんの僅かに見られる
3;表面一部に充填剤の浮きが見られる
2;表面数カ所に充填剤の浮きが多く見られる
1;表面全体に充填剤の浮きが激しく見られる
b.表面外観−2
上記成形サンプルのボス裏のひけレベルの状態を目視観察および輪郭形状測定機((株)ミツトヨ製SV600)にて評価し、下記点数をつけた。
5;表面にひけマークが全く見られず、ひけレベルがほとんど0μmである
4;表面に僅かにひけが見られ、ひけレベルが5μm以下である
3;表面に多少ひけが見られ、ひけレベルが5〜10μmである
2;表面にひけが見られ、ひけレベルが10〜20μmである
1;表面に大きくひけが見られ、ひけレベルが20μm以上である
c.表面外観−3
上記成形サンプルの表面状態を目視にて観察し、シボ面への転写性を評価し、下記点数をつけた。
5;表面全体が平滑で均一である
4;表面の一部にほんの僅かに転写むらが見られる
3;表面の一部に転写むらが見られる
2;表面の数カ所に転写むらが見られる
1;表面全体に転写むらが見られる
図1に示すモデル試験金型(自動車アウトドアハンドルエスカッション)を用いて、下記の基本条件にて安定成形後、冷却時間を短縮し連続成形性を評価した。
成形機 住友重機械工業(株)製SG−150U SYCAP−MIV
(基本成形条件)
シリンダー温度(℃) ノズル 265−265−265−250
射出圧力 80MPa
射出速度 35mm/sec
金型温度 95℃
成形サイクル;射出・保圧時間12sec 、冷却時間23sec 、中間時間15sec
a.成形性−1(成形条件出しショット数)
上記基本成形条件にて成形を開始し、成形条件調整を含む1ショット目から良外観品が得られるショット数を成形条件出しショット数とする。基本成形条件の範囲で良外観品が得られない場合はNGとする。
b.成形性−2(成形サイクル)
上記基本成形条件にて成形が安定(約10ショット)した後、冷却時間を徐々に短縮し、各時間の連続成形性を調べる。金型開き時のスプルー及びランナーの折れが発生しない最短冷却時間を限界成形サイクルとする。
c.成形性−3(離型性)
上記基本成形条件にて成形が安定(約10ショット)した後、冷却時間を徐々に短縮した時の成形品の離型性を調べる。離型時の突出しピン跡が発生しない最短冷却時間を離型性とする。
下記条件で成形した120mm ×120mm ×3t平板に関西ペイント(株)製の二液ウレタン塗料(レタンPG60)をコート塗装し、80℃×30分乾燥後、一昼夜放置し、JIS K5400に準拠し碁盤目試験を行い塗装性を評価した。
成形機 住友重機械工業(株)製SG−150U SYCAP−MIV
(基本成形条件)
シリンダー温度(℃) ノズル 265−265−265−250
射出圧力 80MPa
射出速度 35mm/sec
金型温度 95℃
成形サイクル;射出・保圧時間15sec 、冷却時間20sec 、中間時間15sec
表1〜2に示す各成分を表1〜2に示す割合で二軸押出機(日本製鋼製TEX30)に供給し、シリンダー温度260 ℃で溶融混練し、ペレット化した。得られたペレット状のポリエステル樹脂組成物を用いて上記各種評価を行った。結果を表1〜2に示す。
(A) 変性ポリブチレンテレフタレート樹脂
(A-1) ;ジメチルイソフタレートを12.5モル%共重合することにより変性したポリブチレンテレフタレート共重合体(IV=0.65);ウィンテックポリマー(株)製200JP
(A-2) ;ジメチルイソフタレートを12.5モル%共重合することにより変性したポリブチレンテレフタレート共重合体(IV=0.76);ウィンテックポリマー(株)製400JP
(A-3) ;ジメチルイソフタレートを12.5モル%共重合することにより変性したポリブチレンテレフタレート共重合体(IV=0.85);上記(A-1) を用いて、窒素通気下で170 ℃×40時間の固相重合処理を行ってIVを調整したもの
(A-0) ;未変性ポリブチレンテレフタレー樹脂(IV=0.65);ウィンテックポリマー(株)製200FP
(B) ポリカーボネート樹脂
帝人化成(株)製パンライト1225WX
(C) ガラス繊維
(C-1) ;日東紡(株)製CSG3PA−830、扁平な断面形状を有するガラス繊維、長径・短径比:4、平均断面積196μm2
(C'-1) ;日本電気ガラス(株)製ECS03T−187、平均繊維径13μm(円形断面)
(D) 粒子状・板状充填剤
(D-1-1) マスコバイト、(株)山口雲母工業所製ミカレット21P5(330)、平均粒径23μm
(D-1-2) マスコバイト、(株)山口雲母工業所製A61、平均粒径55μm
(D'-1-1)マスコバイト、(株)山口雲母工業所製A11、平均粒径5μm
(D'-1-2)マスコバイト、(株)レプコ製M−100W、平均径65μm
(E) エステル化合物
(E-1) モンタン酸エステルワックス、クラリアントジャパン(株)製Luzawax-EP、リコルブWE1
(E'-1) ペンタエリスリトールテトラステアレート、日本油脂(株)製ユニスターH−476
Claims (6)
- (A) 5〜30モル%のイソフタル酸ユニットを含有する固有粘度(IV)が0.60〜0.80の変性ポリブチレンテレフタレート樹脂95〜55重量%と、
(B) ポリカーボネート樹脂5〜45重量%からなる樹脂成分100重量部に対し、
(C) 扁平な断面形状を有するガラス繊維60〜150重量部、
(D) 平均粒径10〜60μmの粒子状もしくは板状充填剤10〜50重量部及び
(E) モンタン酸エステルワックス0.1〜5重量部
を配合してなるポリブチレンテレフタレート樹脂組成物であり、
前記(C) 扁平な断面形状を有するガラス繊維が、長さ方向に直角の断面の長径(断面の最長の直線距離)と短径(長径と直角方向の最長の直線距離)の比が1.3〜10の間にあるものであり、かつ平均断面積100〜300マイクロ平方メートルのものである、ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。 - (D) 粒子状もしくは板状充填剤がフロゴバイト及びマスコトバイトの何れか1種以上である請求項1記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物。
- 請求項1または2記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を成形してなるドアミラー。
- 請求項1または2記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を成形してなるインナーミラー用のステー。
- 請求項1または2記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を成形してなるアウターハンドル。
- 請求項1または2記載のポリブチレンテレフタレート樹脂組成物を成形してなるワイパー部品。
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