JP4859878B2 - Sprinkler head - Google Patents
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Description
本発明は、スプリンクラヘッドに関するものである。 The present invention relates to a sprinkler head.
従来のスプリンクラヘッドにおいては、スライダーとバランサーとによって外周へ迫り出したボールをフレーム下端の環状突縁に掛止することによって、弁体を止水状態に維持し、また、火災が発生した場合には、感熱部が熱応動して前記スライダーとバランサーとの迫り合いが緩み、これと相まってばねの弾力によりスライダーを下方へ弾圧し、ボールとフレーム下端の環状突縁との掛止状態を解除し、消火動作を開始するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 In conventional sprinkler heads, the valve body is maintained in a water-stopped state by catching the ball that has been pushed to the outer periphery by the slider and balancer on the annular projecting edge at the lower end of the frame. The heat-sensitive part is thermally responsive to loosen the contact between the slider and the balancer, and coupled with this, the slider is pressed downward by the elasticity of the spring, releasing the hooked state between the ball and the annular projecting edge at the lower end of the frame. The thing which starts a fire extinguishing operation is proposed (for example, refer to patent documents 1).
従来のスプリンクラヘッドにおいては、半田などの感熱素子が熱により溶解し、これに応動してロックボール受け部が移動して、ロックボールの係止を解除する。このロックボールが当接するロックボール受け部の当接面は、その傾斜角が一定であるため、ロックボール受け部の移動量とボール移動量とは比例関係にある。このため、例えば感熱素子が経年により変位(以下「クリープ」ともいう。)した場合、そのクリープ量に比例してロックボールが移動して誤作動してしまうという問題点があった。 In a conventional sprinkler head, a heat sensitive element such as solder is melted by heat, and in response to this, the lock ball receiving portion moves to release the lock ball. Since the abutment surface of the lock ball receiving portion with which the lock ball abuts has a constant inclination angle, the movement amount of the lock ball receiving portion and the ball movement amount are in a proportional relationship. For this reason, for example, when the thermal element is displaced over time (hereinafter also referred to as “creep”), there is a problem that the lock ball moves in proportion to the creep amount and malfunctions.
一方、誤作動を防止するため、ロックボール受け部の当接面の傾斜角を急勾配(垂直を含む)にすることも考えられるが、このようにすると、火災による熱により感熱素子が溶解しても、ロックボールの移動量は少なくなり、ロックボールの移動量を確保するため、ピストンの移動量を大きくする必要があり、火災が発生した際に速やかに作動させることができないという問題点がある。また、傾斜角が小さい場合は、ピストンが受ける下方向の力が大きくなり、クリープを促すことになってしまう。 On the other hand, in order to prevent malfunction, it is conceivable that the inclination angle of the contact surface of the lock ball receiving portion is steep (including vertical), but in this case, the thermal element is dissolved by heat from the fire. However, the amount of movement of the lock ball is reduced, and in order to secure the amount of movement of the lock ball, it is necessary to increase the amount of movement of the piston, and there is a problem that it cannot be operated quickly in the event of a fire. is there. Further, when the inclination angle is small, the downward force received by the piston is increased, and creep is promoted.
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、感熱素子の経年変位による誤作動を防止することができ、火災が発生した際に速やかに作動させることができるスプリンクラヘッドを得ることを目的とする。 The present invention has been made in order to solve the above-described problems. A sprinkler head that can prevent malfunction due to secular displacement of a thermal element and can be quickly activated when a fire occurs is provided. The purpose is to obtain.
本発明に係るスプリンクラヘッドは、放水口を有するヘッド本体と、前記放水口を塞ぐ弁体と、該弁体を支持する感熱分解機構とを備え、前記感熱分解機構が、前記ヘッド本体からの離脱を阻止するロックボールと、前記ロックボールを支えるロックボール受け部が形成されたピストンと、前記ピストンの下方に設けられ、熱によって溶融する感熱素子とからなるスプリンクラヘッドにおいて、前記ロックボール受け部には前記ロックボールが当接する傾斜面が設けられ、前記ロックボール受け部の傾斜面は、傾斜角がそれぞれ異なる少なくとも2段以上の傾斜面からなるものである。 A sprinkler head according to the present invention includes a head body having a water discharge port, a valve body that closes the water discharge port, and a thermal decomposition mechanism that supports the valve body, and the thermal decomposition mechanism is detached from the head body. a lock ball to prevent, a piston lock ball receiving part is formed to support the locking ball, provided under the piston, the sprinkler head comprising a thermal element that melts by heat, the locking ball receiving unit Is provided with an inclined surface with which the lock ball abuts, and the inclined surface of the lock ball receiving portion is composed of at least two or more inclined surfaces having different inclination angles.
また、前記ピストンのロックボール受け部は、初段の傾斜面の傾斜角が、2段目以降の傾斜面の傾斜角より大きいものである。 Further, in the lock ball receiving portion of the piston, the inclination angle of the first inclined surface is larger than the inclination angle of the second and subsequent inclined surfaces.
また、本発明に係るスプリンクラヘッドは、放水口を有するヘッド本体と、前記放水口を塞ぐ弁体と、該弁体を支持する感熱分解機構とを備え、前記感熱分解機構が、前記ヘッド本体からの離脱を阻止するロックボールと、前記ロックボールを支えるロックボール受け部が形成されたピストンと、前記ピストンの下方に設けられ、熱によって溶融する感熱素子とからなるスプリンクラヘッドにおいて、前記ロックボール受け部に、前記ロックボールとの当接面が外周に向かうにつれて急勾配となる曲面テーパを設けたものである。
The sprinkler head according to the present invention includes a head body having a water outlet, a valve body that closes the water outlet, and a thermal decomposition mechanism that supports the valve body, and the thermal decomposition mechanism is separated from the head body. In a sprinkler head comprising: a lock ball that prevents the release of the lock ball; a piston having a lock ball receiving portion that supports the lock ball; and a thermal element that is provided below the piston and melts by heat. The surface is provided with a curved taper that becomes steeper as the contact surface with the lock ball moves toward the outer periphery.
本発明においては、ロックボール受け部に、傾斜角がそれぞれ異なる少なくとも2段以上の傾斜面を設けたので、感熱素子の経年変位による誤作動を防止することができ、火災が発生した際に速やかに作動させることができる。 In the present invention, at least two or more inclined surfaces with different inclination angles are provided on the lock ball receiving portion, so that malfunction due to secular displacement of the thermal element can be prevented, and promptly when a fire occurs. Can be operated.
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る縦断面図、図2は図1のヘッド本体の縦断面図、図3は図1のフレームの縦断面図、図4は図1の弁体の縦断面図、図5は図1のデフレクタアッセンブリを示す図、図6は図1の感熱分解機構を示す図、図7は図1のピストンを示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図、図8は図1の感熱板を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図、図9は図1の外観図である。
1 is a longitudinal sectional view according to the first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the head main body of FIG. 1, FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the frame of FIG. FIG. 5 shows the deflector assembly of FIG. 1, FIG. 6 shows the thermal decomposition mechanism of FIG. 1, FIG. 7 shows the piston of FIG. 1, (a) is a plan view, (b) 8 is a sectional view, FIG. 8 shows the heat sensitive plate of FIG. 1, (a) is a plan view, (b) is a sectional view, and FIG. 9 is an external view of FIG.
図において、1はヘッド本体で、中心部が貫設され、内部に放水口2を有する。フランジ4の上面には給水管に接続されるねじ部3が設けられ、フランジ4の下面には、後述するフレーム10が螺合されるねじ部5が設けられた円筒部6が突設されている。円筒部6には、後述する支柱23が遊嵌合される孔7が周方向に形成されている。また円筒部6の内周面側には、後述するロックボール71が当接するテーパ面が形成された溝部8が形成されている。フレーム10は、ヘッド本体1と接続されるものであればよく、例えば、両者は一体にしてもよく、この場合にはフレーム10はフレーム部となる。
In the figure,
10はヘッド本体1に結合された円筒状のフレームで、円筒部6よりも長く形成されており、上部にはヘッド本体1のねじ部5に螺合されるめねじ部11が設けられており、下端部にはフランジ状の段部12が内側に環状で形成されている。
15は弁体で、ヘッド本体1の放水口2を塞ぐ。弁体15は、ヘッド本体1の円筒部6の内径より僅かに小さい外径の本体部51、本体部51の中央上面に突設されヘッド本体1の放水口2内に挿入される頭部52、本体部51の放水口側である上面53の外周部に上部に突設された段部54から構成される。
A
弁体15と放水口2との間には、例えばフッ化樹脂がコーティングされ、断面ほぼハ字状で円形の皿ばね17が介設されている。皿ばね17は、ドーナツ状に形成され、中央には連結用の穴が設けられる。この連結穴の内径は、弁体15の頭部52の外径とほぼ同じであり、連結穴により、皿ばね17は弁体15の頭部52に取り付けられる。この皿ばね17は、放水口2の下端外周にある放水口端縁9に接している。また、弁体15の段部54の上面は、皿ばね17の外側でヘッド本体1の放水口端縁9と当接し、皿ばね17が所定の変位量となるように、弁体15の上面53とヘッド本体1の放水口端縁9の下面との間に間隙を形成する。これにより、皿ばね17の外周側には上向に作用する所定の復元力が生じて、皿ばね17の外周縁が放水口端縁9と圧接し、また内周側には下方に作用する所定の復元力が生じて、皿ばね17の内周縁が弁体15の上面53と圧接し、放水口2と弁体15との水密を保つ。尚、耐腐食性を向上させるため、フッ化樹脂コーティングを施しているが、これは省略しても良い。
Between the
20はデフレクタアッセンブリで、デフレクタ21、支柱23、ストッパリング25、弁体15から構成される。支柱23は、その上端及び下端にフランジ状の係止部が形成され、ヘッド本体1の孔7に挿入されている。ストッパリング25は、支柱23が遊嵌合される貫通孔が周方向に設けられ、その内径は弁体15の本体部51の外径より僅かに大きく形成され、外径はフレーム10の内径より小さく、かつ、放水時における降下時にフレーム10の段部12に係止する大きさに形成されている。円板状のデフレクタ21は、支柱23が嵌合される貫通孔が周方向に設けられ、その外径はフレーム10の段部12の内径より小さく形成され、内径は弁体15の本体部51の外径より小さく形成され、放水時における降下時に弁体15を係止する。
A
30は弁体15を支持する感熱分解機構で、ボール支持筒31、感熱部40、ガード部材35から構成される。円筒状のボール支持筒31は、フレーム10内に摺動可能に配設され、その上部の側面には、後述するロックボール71の挿入穴32が例えば6つ形成されている。またその下部において内側は縮径されて、内周面には後述するシリンダ41が螺合されるねじ部が形成され、下部の外周面には、後述するガード部材35が螺合されるねじ部が形成されている。尚、挿入穴32の内径は、ロックボール71の外径より大きく形成されている。またボール支持筒31の上部外径は、弁体15の本体部51とほぼ同型に形成され、本体部51の下面に環状の段部を形成することで、ボール支持筒31の上部に弁体15が係止するようにしている。
感熱部40は、シリンダ41、感熱板42、可溶合金62、ピストン63から構成される。シリンダ41は、有底円筒状に形成され、その外周上部に設けられたねじ部によりボール支持筒31と螺合し、その下部はボール支持筒31の下端から突出している。またその下面には感熱板42の連結穴を挿入した後、カシメ付けて感熱板42を一体化して固定している。
The heat
可溶合金62は、例えばコンプレッション半田等からなる感熱素子であり、シリンダ41内のピストン63の下方に収容され、熱によって溶融する。この可溶合金62は、ボール支持筒31の下面から下方に突出しており、熱気流に当たりやすい位置に設けられる。感熱素子となる可溶合金62は、合金でなくてもよく、例えば樹脂からなる可溶片であってもよい。
The fusible alloy 62 is a heat-sensitive element made of, for example, compression solder, and is accommodated under the
ピストン63は、断面T字型に形成され、シリンダ41内において可溶合金62の上に上下に摺動可能に収容される。またピストン63の上部には円板状のロックボール受け部64が設けられ、その外径はボール支持筒31上部の内径より僅かに小さく形成されている。またこのロックボール受け部64の外周には、傾斜角がそれぞれ異なる2段の傾斜面からなり、ロックボール71が当接する傾斜面(テーパ面)が設けられている。ここで、ピストン63とは、可溶合金をを押圧する部材の総称である。
The
このロックボール受け部64の傾斜面は、第1傾斜面65と、第2傾斜面66とからなり、初段の傾斜面となる第1傾斜面65は、その傾斜角が、2段目の傾斜面となる第2傾斜面66の傾斜角より大きく、急勾配(垂直を含む)に形成されている。ここで傾斜角とは、ロックボール受け部64の水平な底面に対する角度をいう。
The inclined surface of the lock
ロックボール71は、鋼材等からなり、ボール支持筒31の挿入穴32に入って、ヘッド本体1の溝部8及びロックボール受け部64の傾斜面で当接して、感熱分解機構30がヘッド本体1及びフレーム10から離脱するのを阻止している。
The
感熱板42は、中央部が円錐台状に折曲した円板で、中心部には連結穴43が設けられており、その上部44がシリンダ41底面にカシメ付けて固定され、傾斜面45がシリンダ41内に収容された可溶合金62に向かって傾斜するように折曲している。感熱板42の下部46はほぼ水平に形成され、ガード部材35の下方まで延出している。また、感熱板42の下部46とガード部材35の下端との間には、所定の隙間(熱気流空間)が設けられている。尚、本実施形態では感熱板42が1枚の場合を説明するが、これに限らず複数設けても良い。
The heat
ガード部材35は、ほぼ円筒体でその上部の外径は縮径され、その外径はフレーム10の段部12の内径より小さく形成され、またその上部の内径は縮径され、ボール支持筒31が螺合されるねじ部が形成されている。また、ガード部材35の外周側には下側が拡径される段部が設けられ、フレーム10の段部12の下面と上下方向に当接する当接部37が形成されている。そして当接部37より下側は下方に向かって先細りのテーパ状に形成されている。このガード部材35の高さは、ボール支持筒31と螺合した際に、その下端が、可溶合金62よりも下方であって、かつ感熱板42の下部46よりも上方となるように選ばれている。さらにガード部材35は、感熱分解機構30のボール支持筒31と、ヘッド本体1に結合されたフレーム10との間に、両者のすき間を塞ぐように設けられ、つまり両者の隙間を塞げる幅を有しており、フレーム10内部を封止する。
The
上記のようなスプリンクラヘッドにおいては、弁体15によりヘッド本体1の放水口2を組立荷重で封止して水漏れを防止しており、この組立荷重がボール支持筒31を介してロックボール71に下向きに作用する。ロックボール71はこの荷重によりヘッド本体1の溝部8のテーパ面に圧接される。このため、ロックボール71には常にボール支持筒31の内側に入ろうとする力が作用している。しかしながら、ロックボール71はピストン63のロックボール受け部64の当接面により移動が阻止されているためその位置に保持され、ボール支持筒31をロックしている。
In the sprinkler head as described above, the
次に、本実施形態の作用を説明する。
図10はスプリンクラヘッドが警戒状態にある場合を示すもので、ヘッド本体1の放水口2には加圧された消火水が供給されており、弁体15には消火水の圧力が加えられている。
Next, the operation of this embodiment will be described.
FIG. 10 shows a case where the sprinkler head is in a warning state. Pressurized fire-extinguishing water is supplied to the
いま、火災が発生すると、天井板(図示せず)の下面を沿ってその熱気流が横方又は下方から上方に流動して感熱板42に当たって加熱され、その熱がシリンダ41へ伝播する。そしてシリンダ41内に収容された可溶合金62が周囲から加熱されて溶融し始め、溶融した可溶合金62はシリンダ41とピストン63の間から流出してその体積が減少する。
Now, when a fire occurs, the hot airflow flows along the lower surface of the ceiling plate (not shown) from the side or from below to heat up against the heat
このとき、図10の矢印で示すように、横方向からの熱気流は、感熱板42を加熱するとともに、感熱板42の下部46とガード部材35下端との間の隙間(熱気流空間)に流入し、傾斜面45の傾斜に沿って上昇してシリンダ41に直接当たってシリンダ41を加熱する。また、下方からの熱気流も傾斜面45の下面側に沿って上昇してシリンダ41の下面側を加熱する。このため、可溶合金62がガード部材35の下端部より上方に設けられ、スプリンクラヘッドの外部に突設されていなくても受熱効率が向上して、シリンダ41内の可溶合金62は短時間で溶融する。
At this time, as indicated by the arrows in FIG. 10, the hot airflow from the lateral direction heats the heat
可溶合金62が溶融してその体積が減少すると、図11に示すように、ピストン63のロックボール受け部64が下降する。これにより、ロックボール71はヘッド本体1の溝部8から外れて、ボール支持筒31の内側に入り込みボール支持筒31のロックが解除される。
When the soluble alloy 62 melts and its volume decreases, the lock
そして、図12に示すように、感熱分解機構30は自重及び消火水の水圧により下降して、フレーム10から離脱して落下する。同時に、弁体15を含むデフレクタアッセンブリ20も自重及び消火水の水圧によって落下し、ストッパリング25がフレーム10の段部12上に着座して停止する。このとき、弁体15はボール支持筒31にガイドされて降下し、デフレクタ21上に着座する。これにより、ヘッド本体1の放水口2が開放され、消火水はデフレクタ21から散水されて火災を消火する。
Then, as shown in FIG. 12, the
ここで、ピストン移動量とロックボール移動量との関係について説明する。
図13はロックボール受け部64が1段テーパにおけるピストン移動量とロックボール移動量との関係を説明する図である。まず、図13(a)に示すように、ロックボール受け部64が1段テーパの場合を考える。上述のように可溶合金62の体積が減少すると、その変位に応動してピストン63は下方へと移動する。このときロックボール71は内側(ピストン63側)に入ろうとする力が作用しているため、ロックボール受け部64の傾斜面と摺接しながら内側へ移動する。1段テーパの場合、ロックボール受け部64の傾斜角は一定であるので、図13(b)に示すように、ロックボール受け部64の下方への移動量、即ちピストン移動量と、ロックボール移動量との関係は比例関係になる。
Here, the relationship between the piston movement amount and the rock ball movement amount will be described.
FIG. 13 is a diagram for explaining the relationship between the piston movement amount and the lock ball movement amount when the lock
このような1段テーパにおいては、例えば経年変位などにより、可溶合金62に少量のクリープが生じた場合など、ピストン移動量が少ない場合におけるロックボール移動量の増加量と、火災の熱を受けて可溶合金62が溶解した場合など、ピストン移動量が大きい場合におけるロックボール移動量の増加量とは同じである。またロックボールの移動量を確保するためピストンの移動量を大きくする必要がある。
したがって、火災の際の速動性を向上させるため、ロックボール受け部64の傾斜角を緩やかに形成すると、経年によるクリープによってロックボール71の係止が解除され誤作動しやすくなる。また、誤作動を防止するため、傾斜角を急勾配に形成すると、火災の際の速動性を低下させることとなる。
In such a one-step taper, for example, when a small amount of creep occurs in the fusible alloy 62 due to secular displacement or the like, the amount of movement of the lock ball when the amount of movement of the piston is small and the heat of the fire are received. Thus, the amount of increase in the amount of movement of the rock ball when the amount of movement of the piston is large, such as when the soluble alloy 62 is dissolved, is the same. Further, it is necessary to increase the movement amount of the piston in order to secure the movement amount of the lock ball.
Therefore, if the inclination angle of the lock
次に、本実施形態1におけるピストン移動量とロックボール移動量との関係を説明する。
図14は本発明の実施形態1に係るピストン移動量とロックボール移動量との関係を説明する図である。図14(a)に示すように、本実施形態においては、ロックボール受け部64の傾斜面は、第1傾斜面65と、第2傾斜面66とからなり、第1傾斜面65の傾斜角が、第2傾斜面66の傾斜角より急勾配に形成され、言い換えれば第2傾斜面66が緩やかな傾斜になるように形成されている。
Next, the relationship between the piston movement amount and the lock ball movement amount in the first embodiment will be described.
FIG. 14 is a diagram for explaining the relationship between the piston movement amount and the rock ball movement amount according to the first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 14A, in the present embodiment, the inclined surface of the lock
このような2段テーパのロックボール受け部64においては、ピストン63の移動量が少ないときは、第1傾斜面65とロックボール71とが当接し、ピストン63の移動量が大きいときは、第2傾斜面65とロックボール71とが当接する。つまり、図14(b)に示すように、例えば経年変位などにより、可溶合金62に少量のクリープが生じた場合など、ピストン移動量が少ない場合におけるロックボール移動量の増加量は小さい。また、ピストン63の下方向の力は、傾斜角度によってく小さくなっているので、クリープしにくい。そして、火災の熱を受けて可溶合金62が溶解した場合など、ピストン移動量が大きい場合におけるロックボール移動量の増加量は大きい。
In such a two-step tapered lock
このように本実施の形態においては、ロックボール受け部に、傾斜角がそれぞれ異なる2段の傾斜面を設けたので、ピストン移動量に応じてロックボール71の移動量を設定することができる。また、第1傾斜面65の傾斜角が、第2傾斜面66の傾斜角より急勾配に形成しているので、可溶合金62の経年変位によるピストン63の移動においてはロックボール71の移動量を少なくすることができ、誤作動を防止することができる。また、火災の熱によって可溶合金62が溶解し、ピストン63が熱応動した場合においてはロックボール71の移動量を大きくすることができ、火災が発生した際には速やかに作動させることができる。
As described above, in the present embodiment, since the lock ball receiving portion is provided with the two inclined surfaces having different inclination angles, the movement amount of the
尚、本実施形態においては、ロックボール受け部64の傾斜面が2段の場合を説明したが、本発明はこれに限らず、2段以上の傾斜面を設けるようにしても良い。また、各傾斜面の傾斜角を任意に設定することにより、ピストン移動量とロックボール移動量との関係を任意に設定することができる。
In the present embodiment, the case where the inclined surface of the lock
実施形態2.
以下、本発明の実施形態2に係るスプリンクラヘッドを説明するが、上記実施形態1と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
Hereinafter, although the sprinkler head according to the second embodiment of the present invention will be described, the same parts as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted.
図15は本発明の実施形態2に係るピストン移動量とロックボール移動量との関係を説明する図である。図15(a)に示すように、本実施の形態2に係るロックボール受け部64は、ロックボール71との当接面が曲面状となるような曲面テーパ67を形成する。この曲面テーパ67は、その接線の傾斜角が、ロックボール受け部64の外周に向かうにつれて急勾配となるように形成されている。このような曲面テーパ67を形成することにより、本実施形態2におけるピストン移動量とロックボール移動量との関係は、図15(b)に示すように、ピストン移動量の増加に伴い、ボール移動量が例えば指数関数的に増加することとなる。
このような構成によっても、上記実施形態1と同様に、可溶合金62の経年変位による誤作動を防止することができ、火災が発生した際には速やかに作動させることができる。
以上のように、ロックボール71の移動量が初めは少なくしておき、ある時点から、移動量を大きくできるように、ロックボール受け部64の傾斜面は適宜調整してもよい。
FIG. 15 is a diagram for explaining the relationship between the piston movement amount and the rock ball movement amount according to the second embodiment of the present invention. As shown in FIG. 15A, the lock
Even with such a configuration, similarly to the first embodiment, it is possible to prevent malfunction due to the secular displacement of the fusible alloy 62, and it is possible to operate quickly when a fire occurs.
As described above, the amount of movement of the
尚、上記実施形態1及び2においてはガード部材35を設ける場合を説明した。ボール支持筒31と螺合するガード部材35を設け、その下端が可溶合金62よりも下方であって、かつ可溶合金62の外周に位置して、外力を受けるようにしている。このため、可溶合金62を含む感熱分解機構30及びこれに支持される弁体15は、外力の影響を受けにくくすることができる。したがって、可溶合金62を含む感熱分解機構30及びこれに支持される弁体15の外的衝撃による破壊又は変形を防止して誤動作や漏水を生じにくくすることができる。
In the first and second embodiments, the case where the
また、ガード部材35に、フレーム10の段部12に当接する当接部37を設け、当該ガード部材35が受けた外力を、フレーム10に伝達するようにしている。このため、ガード部材35が受けた外力が、感熱分解機構30又は弁体15に加わりにくくなり、可溶合金62を含む感熱分解機構30及びこれに支持される弁体15の外的衝撃による破壊又は変形を防止して誤動作や漏水を生じにくくすることができる。
Further, the
また、ガード部材35は、その内周面をボール支持筒31と螺合し、外周面を当接部37によりフレーム10と当接して、感熱分解機構30とフレーム10とのすき間を塞いでフレーム10内部を封止している。このため、フレーム10(及びヘッド本体1)内部が密封構造になるため、腐食性の高い雰囲気中に設置されても、感熱分解機構30のロックボール71や可溶合金62等は腐食するおそれがない。
The
また、ガード部材35をフレーム10より内側に設けることで、可溶合金62のより近傍で外力を受けることができ、可溶合金62を含む感熱分解機構30が外力を受けるのを防止することができる。
Further, by providing the
また、上記のようなガード部材35を設けて、可溶合金62がガード部材35の下端部より上方に位置する場合であっても、感熱板42を可溶合金62に向かって傾斜する傾斜面45を有するように折曲したので、熱気流は、感熱板42の下部46とガード部材35下端との間の隙間に流入し、傾斜面45の傾斜に沿って上昇してシリンダ41に直接当たってシリンダ41を加熱することができる。したがって、可溶合金62がヘッドの外部に突設されていない場合であっても、受熱効率を向上させることができる。
Moreover, even if it is a case where the
尚、上記実施形態1及び2においては、ガード部材35がボール支持筒31に螺合する場合を説明したが、本発明はこれに限らず、ボール支持筒31にガード部材35を一体形成するようにしても良い。
なお、実施形態において、傾斜面を有する感熱板とガード部材とを両方備えたスプリンクラヘッド用いて説明したが、これらは、本発明において任意の構成であるので、省略してもよい。
また、ガード部材は、感熱素子の外周に位置するとしたが、これは全周である必要はなく、特定方向の外周部分だけをガードするものであってもよい。特にガード部材において、フレーム下端から突出する部分を省略して、感熱素子に直接、熱気流があたる構成にしてもよい。この場合には、感熱板は、水平の平板で構成することができる。また、感熱板は、感熱素子に向かって熱気流を流す傾斜面が結果として形成されていればよく、折曲でなく、例えば、平板の感熱板と傾斜面となる感熱板とを溶接などにより接合させて、一体化させるようにしてもよい。
In the first and second embodiments, the case where the
In addition, although it demonstrated using the sprinkler head provided with both the heat sensitive board which has an inclined surface, and a guard member in embodiment, since these are arbitrary structures in this invention, you may abbreviate | omit.
In addition, the guard member is positioned on the outer periphery of the thermal element, but this does not have to be the entire periphery, and may guard only the outer peripheral portion in a specific direction. In particular, in the guard member, the portion protruding from the lower end of the frame may be omitted, and the heat sensitive element may be directly exposed to the hot air flow. In this case, the heat sensitive plate can be constituted by a horizontal flat plate. In addition, the thermal plate only needs to be formed as a result of an inclined surface for flowing a hot air flow toward the thermal element, and is not bent. For example, a flat thermal plate and an inclined thermal plate are welded together. They may be joined and integrated.
1 ヘッド本体、2 放水口、3 ねじ部、4 フランジ、5 ねじ部、6 円筒部、7 孔、8 溝部、9 放水口端縁、10 フレーム、11 めねじ部、12 段部、15 弁体、20 デフレクタアッセンブリ、21 デフレクタ、23 支柱、25 ストッパリング、30 感熱分解機構、31 ボール支持筒、32 挿入穴、35 ガード部材、37 当接部、38 切り欠き、40 感熱部、41 シリンダ、42 感熱板、43 連結穴、44 上部、45 傾斜面、46 下部、51 本体部、52 頭部、53 上面、54 段部、62 可溶合金、63 ピストン、64 ロックボール受け部、65 第1傾斜面、66 第2傾斜面、67 曲面テーパ、71 ロックボール。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記ロックボール受け部には前記ロックボールが当接する傾斜面が設けられ、
前記ロックボール受け部の傾斜面は、傾斜角がそれぞれ異なる少なくとも2段以上の傾斜面からなることを特徴とするスプリンクラヘッド。 A head body having a water outlet, a valve body that closes the water outlet, and a thermal decomposition mechanism that supports the valve body, wherein the thermal decomposition mechanism prevents the detachment from the head body, and In a sprinkler head composed of a piston formed with a lock ball receiving portion for supporting a lock ball, and a thermal element provided below the piston and melted by heat,
The lock ball receiving portion is provided with an inclined surface with which the lock ball abuts,
The locking inclined surface of the ball receiving part, sprinkler head, wherein the tilt angle is composed of different at least two stages or more inclined surfaces.
前記ロックボール受け部に、前記ロックボールとの当接面が外周に向かうにつれて急勾配となる曲面テーパを設けたことを特徴とするスプリンクラヘッド。 A head body having a water outlet, a valve body that closes the water outlet, and a thermal decomposition mechanism that supports the valve body, wherein the thermal decomposition mechanism prevents the detachment from the head body, and In a sprinkler head composed of a piston formed with a lock ball receiving portion for supporting a lock ball, and a thermal element provided below the piston and melted by heat,
A sprinkler head, wherein the lock ball receiving portion is provided with a curved taper that becomes steep as the contact surface with the lock ball moves toward the outer periphery.
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