JP4844153B2 - コネクタ - Google Patents
コネクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4844153B2 JP4844153B2 JP2006036809A JP2006036809A JP4844153B2 JP 4844153 B2 JP4844153 B2 JP 4844153B2 JP 2006036809 A JP2006036809 A JP 2006036809A JP 2006036809 A JP2006036809 A JP 2006036809A JP 4844153 B2 JP4844153 B2 JP 4844153B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lance
- cavity
- terminal fitting
- retainer
- bending space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ランスの抜止め機能の信頼性向上を図るところにある。
ランスの撓み支点となる基端側を幅広にしたから剛性が高められ、大きな弾発力が得られて端子金具を抜止めする機能の信頼性が高められる。ランスを全長にわたって幅広にすると、ランスの両側を抜く型ピンが細くならざるを得なくて強度的に問題が生じるが、ランスの基端側のみを幅広としたから、ランスの両側を抜く型ピンが細くなるのが極力抑えられ、耐久性が確保されて製造が担保される。
また、基端側を幅広としたことによって補強ビードも幅広に形成できるから、より高い剛性を得ることが可能となる。さらに、補強ビードの幅が広範囲にわたって変更でき、その幅を変えることで補強ビードひいてはランスの剛性を広範囲にわたって調整することができる。
本発明の一実施形態を図1ないし図9によって説明する。
この実施形態では雌側のコネクタを例示しており、合成樹脂製のハウジング20内に、図示4本の雌端子10が収容されるようになっている。
雌端子10は、図5に示すように、角筒状をなす接続部11の後方にバレル部12が形成された形状であって、被覆電線15の端末に対してバレル部12を圧着することにより接続されている。接続部11の下面には、後記するランス30の係止突起35を係止させるための係止孔(図示せず)が形成されている。
より詳細には、ランス30は扁平な板状であって、図4に示すように、前端側のほぼ1/3の長さ部分が、幅の狭い等幅部32となっており、残りの長さ部分では、基端に向けて次第に幅が広くなったテーパ部33となっている。したがって上記の両スリット31は、前端の開口側が幅広で、奥に向けて次第に幅が狭くなっている。
このようなランス30が、後端部(基端部)を支点として上下方向(キャビティ21に対する雌端子10の挿入・抜取り方向と直交する厚さ方向)へ弾性撓みし得るようになっている。ランス30が自由状態にあるときは、ランス30の上面はキャビティ21の下面壁25とほぼ面一の高さとなり、係止突起35がキャビティ21内に進出する。また、ランス30が下方の撓み空間36側へ弾性撓みしたときには、係止突起35がキャビティ21よりも下方へ退避した状態となる。
また、ランス30の上面における係止突起35の前方領域は、下り勾配に形成されて、ランス30を強制的に弾性撓みさせるための治具(図示せず)を受ける治具受け面37となっている。
リテーナ50は合成樹脂製であって、ハウジング20の下面側から装着されるようになっており、大まかには図5及び図6に示すように、ハウジング20の下面に沿った底壁51と、この底壁51の左右両側縁から立ち上がった一対の側壁52と、底壁51の後端部から立ち上った後壁53とを備えている。この後壁53は、ハウジング20の下面から上方に切り込み形成された上記の挿入溝27内に進入可能であって、各キャビティ21と対応した窓孔54が形成された格子状に形成されており、各窓孔54の下縁には、雌端子10の接続部11の後縁(あご部13)に係止可能な二次係止部55が形成されている。また、リテーナ50の側壁52はあり状に形成されており、これに対してハウジング20の左右の側面には、側壁52を下面から挿入可能とするあり溝状のガイド溝28が形成されている。
リテーナ50は、後壁53を挿入溝27に、両側壁52をガイド溝28に嵌合しつつ、下方からハウジング20に対して組み付けられるようになっており、詳しい説明は省略するが、挿入溝27と後壁53との間に設けられた係止手段を介して、仮係止位置(図5)と、それよりも深い本係止位置(図9)とで、それぞれ保持されるようになっている。
なお、ハウジング20の上面には、相手の雄側のハウジング(図示せず)との間を嵌合状態にロックするロックアーム29が設けられている。
雌端子10をキャビティ21に挿入する際には、図5に示すように、リテーナ50を仮係止位置に保持しておく。この状態では、ランス30の撓み空間36が確保されるとともに、二次係止部55がキャビティ21よりも下方へ退避している。係る状態から、雌端子10がキャビティ21に後方から挿入されると、途中で図7に示すように、接続部11の前面の下角部が、ランス30の後面のガイド面35Bに乗り上げ、ランス30を撓み空間36に弾性撓みさせつつ押し込まれる。
また、リテーナ50が本係止位置に変位することに伴い、底壁51が上昇してランス30の下面に当接またはごく接近して対向する状態になるとともに、補強ビード40が逃がし溝58内に収容される。これにより雌端子10は、底壁51がランス30の弾性撓みを規制することになるから、結果、三重に抜止めされることになる。
そのため、治具を治具挿入口23内に差し込んでランス30の治具受け面37に当て、治具の操作によってランス30を撓み空間36側へ強制的に弾性撓みさせる。これにより、雌端子10がランス30による抜止め状態から解放されるから、引き続き、被覆電線15を摘んで雌端子10を後方へ引き抜けばよい。
ここで、ランス30を全長にわたって幅広にすると、ランス30の両側のスリット31を抜く型ピンが細くならざるを得なくて、ピンの強度に問題が出るが、ランス30の基端側(テーパ部33)のみを幅広としたから、ランス30の両側のスリット31を抜く型ピンが細くなるのが極力抑えられ、その耐久性が確保されて製造が担保される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、ランスの基端側がテーパ状に幅広とされた場合を例示したが、段差状に幅広となっていてもよい。
(2)補強ビードの後端は必ずしもリテーナ挿入溝の位置まで延びている必要はなく、少なくともランスの撓み支点となる付近に設けられていればよい。
(4)ランスの基端側がテーパ状であれば、基端の幅をキャビティの幅一杯まで広げることも可能である。
(5)本発明は、ランスを備えたキャビティが多段に設けられた形式のコネクタにも、同様に適用することができる。
(6)また、雄端子をハウジングのキャビティ内に収容する雄側のコネクタにも、適用可能である。
20…ハウジング
21…キャビティ
25…下面壁(一壁面)
30…ランス
32…等幅部(先端側)
33…テーパ部(基端側)
35…係止突起
36…撓み空間
40…補強ビード
41…前端部
42…後端部
Claims (1)
- ハウジング内には端子金具が挿入されるキャビティが設けられ、このキャビティの一壁面には、前記端子金具に係止するランスが、前記端子金具の挿入方向を向いた片持ち状で弾性撓み可能に設けられ、
前記端子金具が前記キャビティに挿入される過程では、前記端子金具との干渉により前記ランスが前記キャビティの外側の撓み空間に向けて弾性撓みし、前記端子金具が正規挿入された状態では、前記ランスが弾性復帰して前記端子金具に係止することによりこの端子金具が抜止め状態に保持されるとともに、
前記ハウジングには、前記ランスにより係止された前記端子金具に二次係止する二次係止部を備えたリテーナが装着され、このリテーナは、前記二次係止部が前記キャビティの外側に退避して前記端子金具の挿入を許容する仮係止位置から、前記二次係止部が前記端子金具に二次係止するべく前記キャビティ内に突入する本係止位置に押し込み可能となっているコネクタにおいて、
前記ランスにおける撓み支点となる基端側が先端側と比べて幅広に形成され、このランスの基端側における前記撓み空間と対向した面には、補強ビードが長さ方向に沿って形成されているとともに、
前記ハウジングに設けられた前記撓み空間が外面に開口されている一方、前記リテーナには前記撓み空間を塞ぐことが可能な底壁が形成され、前記リテーナが前記仮係止位置にあるときには、前記底壁は前記撓み空間の外方に退避して、前記端子金具の挿入に伴い前記ランスが同撓み空間に向けて弾性撓みすることを許容し、前記本係止位置にあるときには、前記底壁が前記撓み空間を塞いで前記ランスの同撓み空間側への弾性撓みを規制するようになっており、
このリテーナの前記底壁には、前記ランスに設けられた前記補強ビードを嵌めて逃がす逃がし溝が形成されており、
さらに前記ランスは、長さ方向の途中位置から基端に向けて次第に幅広となるように形成されているとともに、前記補強ビードは、前記ランスが幅広となる始端位置付近から同ランスの基端を越えて当該ランスが形成された前記キャビティの一壁面に達するまで後方に向けて延びるように形成されていることを特徴とするコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006036809A JP4844153B2 (ja) | 2006-02-14 | 2006-02-14 | コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006036809A JP4844153B2 (ja) | 2006-02-14 | 2006-02-14 | コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007220354A JP2007220354A (ja) | 2007-08-30 |
JP4844153B2 true JP4844153B2 (ja) | 2011-12-28 |
Family
ID=38497416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006036809A Expired - Fee Related JP4844153B2 (ja) | 2006-02-14 | 2006-02-14 | コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4844153B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5486916B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2014-05-07 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
KR101707144B1 (ko) * | 2010-03-31 | 2017-02-15 | 한국단자공업 주식회사 | 커넥터 |
JP5646919B2 (ja) | 2010-08-30 | 2014-12-24 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1140235A (ja) * | 1997-07-22 | 1999-02-12 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
JPH11111374A (ja) * | 1997-10-08 | 1999-04-23 | Yazaki Corp | コネクタ |
JP2002252051A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-06 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
JP3788593B2 (ja) * | 2001-10-12 | 2006-06-21 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP4254482B2 (ja) * | 2003-10-28 | 2009-04-15 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
JP4483529B2 (ja) * | 2004-09-28 | 2010-06-16 | 住友電装株式会社 | コネクタ |
-
2006
- 2006-02-14 JP JP2006036809A patent/JP4844153B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007220354A (ja) | 2007-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2530787B1 (en) | Connector and assembly method therefor | |
JP4457927B2 (ja) | コネクタ | |
JP4743109B2 (ja) | 端子金具及びコネクタ | |
JP4186866B2 (ja) | コネクタ | |
JP4432797B2 (ja) | コネクタ | |
JP4356567B2 (ja) | コネクタ | |
JP4238746B2 (ja) | コネクタ | |
JP4483529B2 (ja) | コネクタ | |
JP2005327502A (ja) | コネクタ | |
JP4844153B2 (ja) | コネクタ | |
JP3755431B2 (ja) | コネクタ | |
JP4214889B2 (ja) | コネクタ | |
JP4655997B2 (ja) | コネクタ | |
JP4254482B2 (ja) | コネクタ | |
JP2005158418A (ja) | コネクタ | |
JP4356510B2 (ja) | コネクタ | |
JP3755433B2 (ja) | コネクタ | |
JP3988424B2 (ja) | コネクタ | |
JP4457936B2 (ja) | コネクタ | |
JP2008235050A (ja) | コネクタ | |
JP4228982B2 (ja) | コネクタ | |
JP7533290B2 (ja) | コネクタ | |
JP4992582B2 (ja) | コネクタ | |
JP4165089B2 (ja) | コネクタ | |
JP4341465B2 (ja) | コネクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080627 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090930 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090930 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110913 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110926 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |