JP4711037B2 - Oil seal - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密封装置の一種であるオイルシールに係り、更に詳しくは、バックアップリングを用いてシールリップをバックアップする構造を備えた耐圧用のオイルシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図6に示すように、軸52等の相手部材の周面52aに摺動自在に密接するシールリップ53を設け、シールリップ53の背後(図上下側)にバックアップリング55を保持するバックアップリングホルダー部54を設け、バックアップリングホルダー部54にシールリップ53をバックアップするバックアップリング55を設けた耐圧用ないし高圧条件用のオイルシール51が知られている。
【0003】
しかしながら、この従来技術においては、図示したようにバックアップリング55の内径寸法φAが軸52の外径寸法φBよりも大きく形成され、よってこのバックアップリング55と軸52との間に比較的大きな径方向間隙cが形成されているために、この径方向間隙cにオイルシール51のゴムの一部(シールリップ53の背面側の一部であって所謂ヒール部53aである)が圧力変形によって挟み込まれるヒールはみ出しが発生し、この状態でシールリップ53が軸52と摺動するとシールリップ53にむしれやえぐれ摩耗が発生し、シール性が阻害されることがある。
【0004】
この問題を解決するには、図7に示すように、バックアップリング55の内径寸法φAを縮小設定して軸52の外径寸法φBと略同一寸法に形成し、もってバックアップリング55と軸52との間に径方向間隙cが形成されないようにすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、この場合には、図8に示すように、軸52の挿入時に軸52によってバックアップリング55が押し広げられるときにバックアップリング55の外周側にその逃げ場がないために、バックアップリング55が広がりにくく、よって軸52の挿入に関して組付作業性が余り良くないと云う不都合があり、また、図9に示すように、軸52の挿入後に軸52の偏心によりバックアップリング55が径方向に押されると、オイルシール51におけるゴムと金属との接着部56に比較的大きな負荷が作用し、よって接着剥がれが発生する虞がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑みて、バックアップリングを用いてシールリップをバックアップする構造を備えたオイルシールにおいて、軸等の組付作業性を向上させることができ、しかもオイルシールにゴムと金属との接着部がある場合にその接着剥がれが発生するのを抑えることが可能なオイルシールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のオイルシールは、軸等の相手部材の周面に摺動自在に密接するシールリップを有し、前記シールリップの背後にバックアップリングホルダー部を設け、前記バックアップリングホルダー部にバックアップリングを配置したオイルシールにおいて、前記バックアップリングは、その円周上の一箇所を斜めに切断したバイアスカットを設けたものであり、前記バックアップリングホルダー部の内面とバックアップリングとの間に環状の空隙が形成され、前記バックアップリングホルダー部の内面に前記バックアップリングに向けて弾性突起が設けられ、前記弾性突起は環状に形成されるとともに、この環状の弾性突起が前記バックアップリングを前記軸等の相手部材に押し付けることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成を備えた本発明のオイルシールにおいては、バックアップリングホルダー部の内面とバックアップリングとの間に環状の空隙が形成されたうえでバックアップリングホルダー部にバックアップリングに向けて環状の弾性突起が設けられているために、軸等の挿入時に軸等によってバックアップリングが押し広げられてもバックアップリングが弾性突起を押しつぶすことにより逃げ場を確保することが可能となる。また、軸等の挿入後、軸等の偏心によりバックアップリングが径方向に押されてもバックアップリングが弾性突起を押しつぶすことにより負荷を吸収することが可能となる。また併せて、本発明のオイルシールにおいては、バックアップリングホルダー部に設けられる弾性突起によりバックアップリングを軸等に押し付ける構成であるために、バックアップリングと軸等との間に径方向間隙が形成されることがなく、よって上記したヒールはみ出しの発生を有効に抑えることが可能となる。
【0011】
尚、本件提案には、以下の技術的事項が含まれる。
【0012】
すなわち、上記目的を達成するため、本件出願が提案する一のオイルシールはバックアップリングホルダー部に突起を設け、バックアップリングを常に軸に押し当てることにより軸とバックアップリング間の間隙を最小にし、これによりバックアップリングと軸の間隙にゴムが入り込む現象を抑制するものである。またバックアップリングを軸に押し付ける機構を突起にすることにより、バックアップリングは外側に広がることができる。したがって、これによりシール組付けの容易性を維持することができ、かつ軸偏心による弊害を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施例に係るオイルシール1の断面(切断端面)を示している。
【0015】
当該実施例に係るオイルシール1は、その構成要素であるシールリップ6をバックアップリング8によりバックアップする構造を備えた耐圧用ないし高圧条件用のオイルシールであって、以下のように構成されている。
【0016】
すなわち先ず、金属製の取付環3にゴム4を加硫接着することによりオイルシール本体2が設けられており、このオイルシール本体2に、軸5の周面5aに摺動自在に密接して当該オイルシール1と軸5との間をシールするシールリップ6と、バックアップリング8を保持するバックアップホルダー部7と、当該オイルシール1と当該オイルシール1を装着するハウジング(図示せず)との間をシールする外周シール部9とが一体成形されている。シールリップ6には接触圧力調整用のガータースプリング10が嵌着されている。
【0017】
シールリップ6の軸方向背面側(図上下側)に設けられたバックアップリングホルダー部7は、上記したゴム4および取付環3によって径方向内方へ向けて開いた環状の溝状に形成されており、この溝状のホルダー部7にシールリップ6をバックアップするバックアップリング8が嵌着されている。また、このホルダー部7にはその内面に径方向内方へ向けて弾性突起11が一体成形されており、この弾性突起11の内周側にバックアップリング8が配置されており、弾性突起11がその弾性によりバックアップリング8を軸5の周面5aに摺動自在に押し付けている。ホルダー部7の内面とバックアップリング8との間には環状の空隙12が形成されている。
【0018】
突起11は、図2に示すように、複数が円周上所定の間隔をもって等配状に形成されているが、環状に形成されるものであっても良い。突起11の断面形状は特に限定されない。
【0019】
また、バックアップリング8は、オイルシール本体2のゴム4よりも高硬度の樹脂等の材料によって形成されており、その初期状態における内径寸法φAを軸5の外径寸法φBと略同一寸法に形成されている。また、このバックアップリング8には、図3に示すように、円周上の一箇所を斜めに切断したバイアスカット8aが設けられており、よって図3(A)の初期状態から同図(B)に示すように変形することにより径寸法を拡大することが可能であり、また図3(A)の初期状態から同図(C)に示すように変形することにより径寸法を縮小することが可能とされている。
【0020】
上記構成のオイルシール1においては、オイルシール本体2におけるバックアップリングホルダー部7の内面に径方向内方へ向けて弾性突起11が設けられるとともにこの弾性突起11の内径側にバックアップリング8が配置されているために、図4に示すように、軸5の挿入時に軸5によってバックアップリング8が押し広げられると、バックアップリング8は弾性突起11を一時的に押しつぶすことにより径方向外方へ逃げることが可能である。したがって、このように軸5挿入時におけるバックアップリング8の逃げ場が確保されているために、軸5挿入時の組付作業性を向上させることができる。
【0021】
また、図5に示すように、軸5の挿入後、軸5の偏心によりバックアップリング8が径方向に押されると、バックアップリング8が弾性突起11を一時的に押しつぶすことにより軸5の偏心による負荷を吸収することが可能である。したがって、このようにして負荷が吸収されることにより、オイルシール本体2におけるゴム4と取付環3との接着部13に負荷が作用するのを抑えることができ、よって接着剥がれが発生するのを抑えることができる。
【0022】
また、上記弾性突起11によってバックアップリング8が軸5の周面5aに押し付けられるために、この構成によるとバックアップリング8と軸5との間に上記従来技術のように径方向間隙が形成されることがない。したがって、シールリップ6のヒール部6aが径方向間隙に挟み込まれるヒールはみ出しが発生するのを抑えることができ、これによりシールリップ6にむしれやえぐれ摩耗等が発生するのを抑えることができる。
【0023】
また、上記したようにバックアップリング8がカットされている場合、弾性突起11が設けられていることによって、カット部分の密着性を良好に保つとともに、軸5に対する偏心追随性や密着性を向上させることができる。
【0024】
尚、上記したヒールはみ出しの防止効果は、弾性突起11によってバックアップリング8が軸5の周面5aに押し付けられる場合だけでなく、弾性突起11が一種のスペーサーとして機能してバックアップリング8の軸5に対する接触圧力が零に設定される場合にもある程度奏することが可能である。したがって、軸5が未だ偏心していない状態において、バックアップリング8は弾性突起11により軸5に押し付けられるのではなく、丁度接触圧力零の状態で軸5に接するように構成されても良い。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0028】
すなわち、上記構成を備えた本発明のオイルシールにおいては、バックアップリングホルダー部の内面とバックアップリングとの間に環状の空隙が形成されたうえでバックアップリングホルダー部にバックアップリングに向けて環状の弾性突起が設けられているために、軸等の挿入時に軸等によってバックアップリングが押し広げられると、バックアップリングは弾性突起を押しつぶすことにより径方向へ逃げることが可能である。したがって、このように軸等の挿入時にバックアップリングが逃げることが可能であるために、軸等の挿入時における組付作業性を向上させることができる。
【0029】
また、軸等の挿入後、軸等の偏心によりバックアップリングが径方向に押されると、バックアップリングは弾性突起を押しつぶすことにより軸等の偏心による負荷を吸収することが可能である。したがって、このように負荷を吸収することが可能であるために、オイルシールにゴムと金属との接着部がある場合にこの接着部に負荷が作用するのを抑えることができ、よって接着剥がれが発生するのを抑えることができる。
【0030】
また、バックアップリングホルダー部に設けられる弾性突起によってバックアップリングが軸等の周面に押し付けられるために、バックアップリングと軸等との間には上記従来技術のように径方向間隙が形成されることがない。したがってシールリップのヒール部が径方向間隙に挟み込まれるヒールはみ出しが発生するのを抑えることができ、これによりシールリップにむしれやえぐれ摩耗が発生するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るオイルシールの半裁切断端面図
【図2】同オイルシールにおけるオイルシール本体の一部断面図
【図3】(A)は同オイルシールにおけるバックアップリングの初期状態を示す一部断面図、(B)は同バックアップリングの拡径変形状態を示す一部断面図、(C)は同バックアップリングの縮径変形状態を示す一部断面図
【図4】同オイルシールの軸挿入時の状態を示す半裁切断端面図
【図5】同オイルシールの軸偏心時の状態を示す半裁切断端面図
【図6】従来例に係るオイルシールの半裁切断端面図
【図7】比較例に係るオイルシールの半裁切断端面図
【図8】同オイルシールの軸挿入時の状態を示す半裁切断端面図
【図9】同オイルシールの軸偏心時の状態を示す半裁切断端面図
【符号の説明】
1 オイルシール
2 オイルシール本体
3 取付環
4 ゴム
5 軸
5a 周面
6 シールリップ
6a ヒール部
7 バックアップリングホルダー部
8 バックアップリング
8a バイアスカット
9 外周シール部
10 ガータースプリング
11 弾性突起
12 空隙
13 接着部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an oil seal which is a kind of sealing device, and more particularly to a pressure-resistant oil seal having a structure for backing up a seal lip using a backup ring.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIG. 6, a
[0003]
However, in this prior art, the inner diameter φA of the
[0004]
In order to solve this problem, as shown in FIG. 7, the inner diameter φA of the
[0005]
However, in this case, as shown in FIG. 8, when the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above, the present invention can improve the assembly workability of a shaft and the like in an oil seal having a structure for backing up a seal lip using a backup ring. It is an object of the present invention to provide an oil seal capable of suppressing the occurrence of peeling of adhesion when there are adhesive portions.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the oil seal of the present invention has a seal lip that is slidably in close contact with a peripheral surface of a mating member such as a shaft, and a backup ring holder portion is provided behind the seal lip, and the backup In the oil seal in which the backup ring is arranged in the ring holder part, the backup ring is provided with a bias cut obtained by obliquely cutting one place on the circumference, and the inner surface of the backup ring holder part and the backup ring An annular gap is formed between the elastic ring, an elastic protrusion is provided on the inner surface of the backup ring holder portion toward the backup ring, the elastic protrusion is formed in an annular shape, and the annular elastic protrusion is formed on the backup ring. Is pressed against a mating member such as the shaft .
[0010]
In the oil seal of the present invention having the above-described configuration, an annular gap is formed between the inner surface of the backup ring holder portion and the backup ring, and an annular elastic protrusion is formed on the backup ring holder portion toward the backup ring. Therefore, even if the backup ring is pushed and expanded by the shaft or the like when the shaft or the like is inserted, the backup ring can secure the escape area by crushing the elastic protrusion. Further, after the shaft or the like is inserted, even if the backup ring is pushed in the radial direction due to the eccentricity of the shaft or the like, the load can be absorbed by the backup ring crushing the elastic protrusion. In addition, in the oil seal of the present invention , since the backup ring is pressed against the shaft or the like by the elastic protrusion provided on the backup ring holder portion, a radial gap is formed between the backup ring and the shaft or the like. Therefore, it is possible to effectively suppress the occurrence of the above-described heel protrusion.
[0011]
The proposal includes the following technical matters.
[0012]
That is, in order to achieve the above object, one oil seal proposed in the present application is provided with a protrusion on the backup ring holder portion, and the backup ring is always pressed against the shaft to minimize the gap between the shaft and the backup ring. This suppresses the phenomenon of rubber entering the gap between the backup ring and the shaft. Moreover, the backup ring can spread outward by using a protrusion as a mechanism for pressing the backup ring against the shaft. Therefore, the ease of assembly of the seal can be maintained by this, and the adverse effects due to the shaft eccentricity can be avoided.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 shows a cross section (cut end face) of an
[0015]
The
[0016]
That is, first, an
[0017]
The backup
[0018]
As shown in FIG. 2, a plurality of
[0019]
Further, the
[0020]
In the
[0021]
Further, as shown in FIG. 5, after the
[0022]
In addition, since the
[0023]
In addition, when the
[0024]
The effect of preventing the heel from protruding is not only when the
[0025]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
[0028]
That is, in the oil seal of the present invention having the above-described configuration, an annular space is formed between the inner surface of the backup ring holder portion and the backup ring, and then the elastic elasticity of the annular shape toward the backup ring is formed in the backup ring holder portion. Since the protrusion is provided, when the backup ring is pushed and expanded by the shaft or the like during insertion of the shaft or the like, the backup ring can escape in the radial direction by squeezing the elastic protrusion. Therefore, since the backup ring can escape when the shaft or the like is inserted in this way, the assembling workability when the shaft or the like is inserted can be improved.
[0029]
When the backup ring is pushed in the radial direction due to the eccentricity of the shaft or the like after the shaft or the like is inserted, the backup ring can absorb the load due to the eccentricity of the shaft or the like by crushing the elastic protrusion. Therefore, since it is possible to absorb the load in this way, when the oil seal has an adhesive portion between rubber and metal, it is possible to suppress the load from acting on the adhesive portion, and thus the adhesion peeling does not occur. Occurrence can be suppressed.
[0030]
In addition, since the backup ring is pressed against the peripheral surface of the shaft or the like by the elastic protrusion provided on the backup ring holder portion, a radial gap is formed between the backup ring and the shaft or the like as in the above-described prior art. There is no. Therefore, it is possible to suppress the occurrence of heel protrusion in which the heel portion of the seal lip is sandwiched between the radial gaps, and thereby it is possible to prevent the seal lip from being peeled or swept away.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half cut end view of an oil seal according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a partial sectional view of an oil seal body in the oil seal. FIG. 3A is an initial view of a backup ring in the oil seal. FIG. 4B is a partial cross-sectional view showing a state in which the backup ring is enlarged in diameter, and FIG. 4C is a partial cross-sectional view showing the state in which the backup ring is reduced in diameter. Half-cut end view showing the state of the oil seal when the shaft is inserted [FIG. 5] Half-cut end view showing the state of the oil seal when the shaft is eccentric [FIG. 6] Half-cut end view of the oil seal according to the prior art 7] Half cut end view of the oil seal according to the comparative example. [FIG. 8] Half cut end view showing the state of the oil seal when the shaft is inserted. [FIG. 9] Half cut end face showing the state of the oil seal when the shaft is eccentric. Figure [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記バックアップリング(8)は、その円周上の一箇所を斜めに切断したバイアスカット(8a)を設けたものであり、
前記バックアップリングホルダー部(7)の内面とバックアップリング(8)との間に環状の空隙(12)が形成され、
前記バックアップリングホルダー部(7)の内面に前記バックアップリング(8)に向けて弾性突起(11)が設けられ、
前記弾性突起(11)は環状に形成されるとともに、この環状の弾性突起(11)が前記バックアップリング(8)を前記軸(5)等の相手部材に押し付けることを特徴とするオイルシール。A seal lip (6) slidably in contact with a peripheral surface (5a) of a mating member such as a shaft (5), and a backup ring holder portion (7) provided behind the seal lip (6); In the oil seal (1) in which the backup ring (8) is arranged in the backup ring holder part (7),
The backup ring (8) is provided with a bias cut (8a) obtained by obliquely cutting one place on its circumference.
An annular gap (12) is formed between the inner surface of the backup ring holder part (7) and the backup ring (8),
An elastic protrusion (11) is provided on the inner surface of the backup ring holder part (7) toward the backup ring (8) ,
The oil seal characterized in that the elastic protrusion (11) is formed in an annular shape, and the annular elastic protrusion (11) presses the backup ring (8) against a mating member such as the shaft (5) .
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