JP4663930B2 - Reverse recovery time characteristic measuring device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファースト・リカバリ・ダイオード(以下、FRDと略記する。)、ショットキー・バリア・ダイオード(以下、SBDと略記する。)等の整流用ダイオードにおける逆回復時間特性(trr)測定装置に関し、特にtrr特性測定において、(1)測定条件の設定、(2)測定、(3)測定結果の計算、(4)測定結果の表示・保存・管理等の一連の作業を総合的かつ効率的に行なうことができるようにした逆回復時間特性測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のダイオードに求められる市場のニーズは、高耐圧化は勿論、高速化でしかも低損失であることが求められている。さらにL負荷運転時の装置から発信されるノイズや騒音の対策として、穏やかな逆回復波形を有するいわゆるソフトリカバリ特性であることが求められている。
これはダイオードを高速化、すなわち、FRDにおいては、素材のN↑−半導体基板中や、素子内部のPN接合部付近に、ライフタイムキラーを導入したり、また、SBDにおいては、素材のN↑−半導体基板中の不純物濃度・厚み、あるいは半導体チップ周辺のガードリング構造等の最適化により、trr特性をより短くするという試みであるが、高速化すればするほど高い周波数でのオン・オフ動作の繰り返しが不可欠となり、特にL負荷時においてはオンモードからオフモードに移行する時の跳ね上がり電圧がより深刻となっている。
【0003】
なお、跳ね上がり電圧(V)は、V=L・di/dtで表され、同じL成分に対し、高速の場合、di/dtがより大きくなる。
上記の跳ね上がり電圧を防止するため、穏やかな(ソフト化した)逆回復波形とするための手段が、デバイスの設計・製造工程で種々なされている。
【0004】
ところで、問題はソフト化されたtrr特性の良否を、どのような判定方法によって厳密に比較するかについては、trr特性の定義そのものの統一した定義がなく、低速かつ非ソフト化であった従来のtrr特性の定義、測定方法が現在でも使用されているのが現状である。また、具体的に如何にして、trr特性の正確な値を測定・表現するかを明確に開示した公知例も、十分なものが見当たらない。
【0005】
そこで、先ずはじめに、trr特性の測定方法について、その概略を図16〜図18に基づいて述べる。
図16において、(VR)は直流電源、(C)は平滑コンデンサ、(Q)はスイッチング素子、(VGS)はスイッチング素子(Q)のゲート信号、(L)は誘導負荷想定時のL成分であり、また、DUT(Device Under Test)は測定対象のダイオードである。
trr特性の測定においては、図17(a)のVGS信号波形のように、ダブルパルス信号を与え、このダブルパルス信号の2つ目がオンした瞬間がtrr特性測定の瞬間である。
【0006】
(1)図17(a)のVGS信号波形の期間▲1▼において、スイッチング素子(Q)がオンすると、L負荷に電流ILが流れる。このILは、IL=VR/L・t式で算出でき、図17(b)に示すように時間tに比例して上昇する。
【0007】
(2)次に、VGS信号波形の期間▲2▼において、スイッチング素子(Q)がオフすると、該スイッチング素子(Q)の両端で回路が閉じられるため、直流電源(VR)→スイッチング素子(Q)→誘導負荷(L)→直流電源(VR)の還流電流は最早流れることができなくなり、行き場を失う。その結果、今度は、誘導負荷(L)→DUT→誘導負荷(L)を還流する電流(以下、順電流IFという。
)が流れる。
すなわち、スイッチング素子(Q)がオフしている時にはDUTに順電流IFが流れることになりrこの様子を図17(c)に順電流IF波形として示してある。
なお、上記の期間▲2▼における順電流IFは、誘導負荷(L)に蓄えられたエネルギーの大きさにより決まるので、厳密には、DUTの順方向損失分のみ僅かに下がることを無視すれば、略一定である。
【0008】
(3)続いて、VGS信号波形の期間▲3▼において、再びスイッチング素子(Q)がオンすると、電流はDUTを通じて還流するよりは、誘導負荷(L)を流れる方が、Lの抵抗分とDUTのVF抵抗分の差により流れ易いので、電流の経路が、誘導負荷(L)→DUT→誘導負荷(L)から、直流電源(VR)→スイッチング素子(Q)→誘導負荷(L)→直流電源(VR)にと徐々に移行する。
この時、DUTの内部では、N↑−基板中に注入され多数キャリヤの電子はカソード側の(+)電位に引かれ、また、少数キャリヤのホール(正孔)はアノード側の(−)電位に引かれて、デバイス内部を逆方向の電流(IR)が流れることによって、オン→オフモードにと最終的に落ち着く。この様子を示すのが図17(c)の鎖線による丸印のIRである。図18にこのIR波形をさらに拡大して示した。
【0009】
図18の拡大したIR波形において、実線はソフト・リカバリ(回復)波形を、点線はハード・リカバリ波形を示している。また、L負荷運転において、この逆回復の瞬間に発生する電圧が、前記の跳ね上がり電圧V=L・di/dtに相当する。
なお、DUTの主電極間電圧波形は図示を省略してある。
上記の際、誘導負荷(L)を流れる電流は、図17(a)における期間▲2▼で流れ続けていた一定電流に加え、さらに期間▲1▼と同じ上昇率を持ったIL(+)=VR/L・tが加算されて流れ続ける(図17(b)の期間▲3▼におけるIL波形参照)
【0010】
(4)続いて、VGS信号波形の期間▲3▼の先の期間において、再びスイッチング素子(Q)がオフされると、誘導負荷(L)中に蓄えられたエネルギーの大きさ(期間▲3▼の終わり)、すなわち、その時のILの大きさから、再び期間▲2▼における電流の経路による還流電流モードと同じか僅かな減少の傾斜、すなわち、誘導負荷(L)→DUT→誘導負荷(L)の継続時間中、DUTのVF損失を経て徐々にIL及びIFを下降させながら、検査開始のリセットモードに戻る。この様子が図17(b),(c)の期間▲3▼の先に示したIL及びIF波形である。
【0011】
次に、上記trr特性測定方法における測定条件の選定にあたり、(1)Lの値、(2)−di/dtの値、(3)IFの値、(4)VR(主電源電圧)の値、(5)IR(逆電流)の値等の設定方法の概要について述べる。
(1)Lの値について
図17(a)VGS波形の期間▲1▼〜▲3▼及び▲3▼以降の概略の設定時間を表1に示す。
【表1】

Figure 0004663930
すなわち、期間▲1▼は約20μsまで、期間▲2▼は5μsに固定し、期間▲3▼は約5μsまで、期間▲3▼以降は20〜30msの範囲に設定した。
これらの値はDUTの測定されるべき条件を念頭に置いた時、測定精度の安定性、DUT測定中の発熱、DUTに与える検査中のダメージ、他の周辺機器との信号授受時間等を考慮すると、通常は、期間▲1▼〜▲3▼において、略10μs程度の時間が好都合である。
【0012】
上記のような背景を基礎として、今、前記のIL=VR/L・t式において、tが期間▲1▼の約20μsであって、また、例えば10A定格のDUTであれば、IL≡IF≒10Aとし、VR=50Vを代入する。この場合に、上記の式を、L=(VR/IL)・t式と変形した上で、上記の値を用いてこれを算出すると、L=(50/10)×20E−6=100(E)−6〔H〕≒100〔μH(マイクロヘンリー)〕の値が選ばれる。
【0013】
(2)(−di/dt)の値について
続いて、(−di/dt)の値に関しては、従来は、(−di/dt)=−50〔A/μs〕程度が良く用いられていたが、近年の高速用途においては、当然より急峻な電流減少率が求められるので、(−di/dt)≧200〔A/μs〕程度であることが望ましいが、この(−di/dt)を直接決定しているのが、スイッチング素子(Q)のゲート入力抵抗(RG)の値である。
【0014】
すなわち、速い電流の立下り(急峻な電流減少率)が要求される場合には、ゲート入力抵抗(RG)の値を小さくして、スイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間容量(CGS)と前記ゲート入力抵抗(RG)で決まる時定数(τ=RG・CGS)を小さくする必要がある。また、遅い電流の立下り(緩慢な電流減少率)が必要な場合には、前記ゲート入力抵抗(RG)の値を大きくして、時定数(τ)を大きくする必要がある。
【0015】
(3)IF(順電流)の値について
IF値は、通常、DUTの定格電流が選択されるべきである。しかしながら、これは前述のLの値と極めて相関が深いが、具体的にはLを固定した後、期間▲1▼の時間tを可変し、この期間内に上昇するIL≡IF≒10Aとなる時間tを以って決定している。
【0016】
(4)VR(主電源電圧)の値について
VR値は、DUTの定格逆耐電圧(VRRM)の1/2〜1/3が通常用いられる必要がある。
【0017】
(5)IR(逆電流)の値について
IR値に関しては、上記の(−di/dt)、それにIF(あるいはIL)等の測定条件を決定すれば、DUT自体の構造要因(逆回復時に、内部に存在する電荷量、又は注入キャリヤ総数)によって決まる値であり、また、この値の大きさや、その時の回復波形を知ることが測定の目的である。
【0018】
以上、trr測定方法の概要と測定条件における各値の設定方法について述べたが、上記のような高速用途向けDUT(FRD,SBD)の測定対象の種類は、定格電流、実効順電流(IF(RMS))において、IF=1〜50A、また、定格逆耐電圧、繰り返しピーク逆電圧(VRRM)において、VRRM=30〜600Vと多岐に亘っている。
上記のようなデバイスの開発の特性評価段階におけるtrr測定に関する従来の方法は、測定の度に所定の回路を組み立て、標準サンプルによる校正をこれまた毎回行なって、初めて実際の測定作業に入るようにしており、また、その測定条件の設定に関してもすべて手動設定方式であった。
【0019】
これらのうちの各々種類について、デバイスの種類を数グループにまとめて限定したとしても、専用の高価な自動設定方式のtrr測定装置を複数台準備することは、費用対効果の点で明らかに得策ではない。一台の測定装置で上記の全領域をカバーした方が、設備投資効率や設置面積の点でも遥かに賢明である。また、測定装置間の誤差や精度の管理・維持の面から見ても一台の測定装置による方が明らかに有利である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来ではすべてに関する測定を一台の測定装置で賄うことは行なわれていなかった。
その理由としては、上記の説明の中でも概略述べたが、まとめて述べれば以下のような点が挙げられる。
【0021】
(1)(−di/dt)を制御するためのゲート入力抵抗(RG)を、自動的に、かつ、連続的に所望の値に可変させることが必要であるにも拘らず、これを実現することが困難であったこと。
【0022】
(2)IF及びIRを制御するためには、期間▲1▼の最適時間を設定しなければならないが、この最適値を予測し、自動的に、かつ、連続的に所望の値に可変させることが困難であったこと。
【0023】
(3)3系統の直流電源電圧、すなわち、(イ)ゲート抵抗(RG)の両端にかかる電源電圧(VGR)、(ロ)スイッチング素子(Q)(MOS FET)のゲート(G)・ソース(S)間の電源電圧(VGS)及び(ハ)主電源電圧(VR)の3つのうちでも特に、(VGR)と(VGS)を変えると、他の特性にも与える影響が大きいので、その値を正確にモニタした上で、最適値となるようにフィードバックをかける部分を自動化することが困難であったこと。また、(イ)〜(ハ)の所望の初期設定電圧値そのものも、どのような指令・伝達方式で、自動的に、かつ、連続的に所望の値に可変させるかが困難であったこと。
【0024】
(4)さらに、以上に加えて、広い範囲のIF(RMS)=1〜50A/VRRM=30〜600Vの範囲をカバーする上で、図16のように、一つのスイッチング素子(Q)のみでは対応しきれないことにも問題がある。したがって、これらを目的の測定電流及び耐圧レンジに応じて、何種類かをどう使い分け、またそれらの切り替えに伴って変わる要因、例えばスイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間容量(CGS)に対して、どのような指令・伝達方式で、自動的に、かつ、連続的に所望の値に、どのように補正を加えるかの対策が困難であったこと。
【0025】
(5)IF及びILの設計上、必要なLについても同様に、一種類のLですべてのレンジに対応することは、極めて困難であるため、これらを目的の測定電流及び耐圧レンジに応じて、何種類かを使い分け、かつ、切り替えればよいか、また、切り替えた後のLの値の変更に伴う要因、例えば図17(a)の期間▲1▼の時間tに対してどのような指令・伝達方式で自動化し、どのように補正を加えるかの対策が困難であったこと。
【0026】
(6)さらに、trr測定波形の処理に関しても従来より解決すべき点があった。
この点については、以下に、図19を参照して詳述する。
図19は、従来技術におけるtrr測定のオシロスコープ波形から、trr値を決定する手順を示すための説明図である。
図において、(a)点はDUTがオフを開始する点、(b)点は順方向の電流が零になった点、(c)点は最大の逆電流(IR)に到達した点、(d)点は0.75×IRの点、(e)点は0.50×IRの点、(f)点は(d)点−(e)点を通る延長線が時間軸と交差する点、(g)点は(f)点を通る垂線が、trr波形と交わる点、(h)点はtrr波形が時間軸と交差する点である。
【0027】
また、図中、trr1は、(b)点から(c)点までの間の時間軸の長さである。同様にtrr2は、(c)点から(f)点までの間の時間軸の長さである。また、trrは、前記trr1とtrr2の合計時間である。さらに、ttailは(f)点から(h)点までの時間であって、より現実的なQrrを考察すべきとの配慮から、最近になって追加・定義されるようになったDUTの完全回復までの時間を示している。
また、Qrrは、trr時間内の逆回復電荷量の総量を、さらにQtailは、ttail時間内の逆回復電荷量の総量を表している。
また、Qrr1は、trr1時間内の逆回復電荷量の総量を、Qrr2は、trr2時間内の逆回復電荷量の総量を、それぞれ表し、Qrr=Qrr1+Qrr2によって表される。
【0028】
さて、デバイスのソフト化を議論する上では、上記のtrr1とtrr2の比(trr2/trr1)の値が大きな意味を持つことは勿論であるが、Qrr1とQrr2の比(Qrr2/Qrr1)が持つ意味もまた大きい。
しかしながら、従来から行なわれていた図19から求められるQrr1及びQrr2とQtailの算出方法においては、正確な値を示していないことも明らかである。
【0029】
すなわち、従来の算出方法では、Qrr1及びQrr2が(b),(c),(f)点で決まる三角形の面積から、また、Qtailが(f),(g),(h)点で三角形の面積からそれぞれ求めていたところに起因している。
つまり、trr曲線(b−c間)と(b)点−(c)点間直線で囲まれた白地領域W1及びtrr曲線(c,d,e,g,f間)と、(c)点−(f)点間直線で囲まれた白地領域W2がそれぞれQrr1及びQrr2に加算された上で、trr特性が考察されるべきものと考えられる。
さらに、trr曲線(c,d,e,g,f間)と、(d)点−(e)点−(f)点間直線で囲まれた白地領域W3についても考察されるべきである。
なお、白地領域W3は、Qrr2に含まれるべきことは言うまでもない。
【0030】
また、trr特性におけるソフト化がより厳密に検討される際には、上記の白地領域W1,W2が実質的な寄与分としてより厳密に評価・考察された上で、上記の比(以下、ソフトネス・ファクタという。)を以って、ソフト化対応デバイスにおける仕上がり特性の是非が問われるべきものと考えられる。
【0031】
(7)さらに、上記のようなtrr特性を始めとする半導体デバイス特性測定においては、忘れてならないのが温度変動する時の室温・高温特性での比較である。高温特性を測定するためにはDUT全体を、所望の測定温度、例えば、Tj=150℃にヒートアップされたパー・フルオロ・ポリエーテル等の不活性溶液、例えばガルデン(商品名)溶液中に浸漬してデバイスの温度が安定するまで、一定時間待機した上で、本来の測定を開始するようにしている。このため、DUTは容易に測定治具に対して装着・脱着される必要があるが、この点、従来では特に配慮がなされていなかった。
一方、前記の不活性溶液は150℃というように高温に加熱されるため、測定中や測定後に誤って触れると、火傷する虞がある。したがって、DUTの出し入れが安全であると同時に、繰り返される個々の測定に際し、溶液中での安定した昇温、測定温度維持、降温特性が得られるような浸漬方法・容器構造等に特別な工夫が求められるが、従来では、それらの点も不十分であった。
【0032】
(8)また、trr測定をシステム化する上での問題がある。すなわち、図16の測定回路の要部に測定設定条件(各部電圧、電流、時間、温度、−di/dt、オシロスコープ等の測定機器の設定条件等)を満たす指令信号を与え、測定値に見合うこれらの取り出し信号の受理及び演算処理(例えば、図19におけるtrr、Qrr、ソフトネス・ファクタ(係数)の算出等)、それらの表示、データの保管等を、如何なる方法で行なうかをシーケンスに沿ってきめ細かく構築して行く必要があるが、従来ではそのような工夫がなされていなかった。
【0033】
【発明の目的】
本発明は上記のような各課題を解決するためになされたもので、(1)予め設定する各部電源電圧値、電流値、時間、温度、(−di/dt)値の精度を向上させ、測定値の高精度化を図ること、(2)逆回復時間(trr)特性における逆回復電荷量の総量(Qrr)計算の細分化を図ること、(3)IF、VR、(−di/dt)値の任意設定により複数条件での測定を可能にすること、(4)パーソナルコンピュータ(PC)による測定条件の設定、測定等を自動化すること、(5)容器にDUTを浸漬するための安全性が高く構造がシンプル、かつ、便利な機構・装置を提供すること等を目的とするものである。
【0034】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の逆回復時間特性測定装置は、逆回復時間(trr)特性測定のための各外部構成装置の駆動条件設定及びそれら各外部構成装置の集中管理を行なうパーソナルコンピュータ(PC)と、
該PCからのパルス幅データ等の測定条件選定信号を送出する外付けの中央演算処理装置(CPU)と、
該CPUからのパルス幅データ等の測定条件選定信号を受けるMOS FET等のスイッチング素子(Q)及び被試験素子(DUT)を有する測定治具と、
該測定治具を介して得られた実測波形データが、測定条件データと共に送られ、これを取り込んで画面表示するオシロスコープ(OSC)等の表示装置と、
前記スイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)の電源電圧(VGS)の値を所定の値に設定する制御信号、前記trr特性測定のための回路中の主電源電圧(VR)の値を所定の値に設定する制御信号、及び前記スイッチング素子(Q)のゲート入力抵抗(RG)の両端に印加される電源電圧(VGR)の値を所定の値に設定する制御信号を送出するように、前記PCにより操作されるGPIBプログラマブル・コントローラと、
を備えたことを特徴とするものである。
【0035】
第2の発明のIF(順電流)の制御方法は、初期設定値として予め定めた順電流(IF)値、電流減少率(−di/dt)値、誘導負荷(L)値、直流電源電圧(VR)値をパーソナルコンピュータ(PC)に入力するステップと、
上記各初期設定値の組み合わせに基づき、該PCで、誘導負荷(L)に流れる電流(IL)を、IL(≒IF)=VR/L・t式から推奨パルス幅値(t1)として計算し、このt1値を外付けの中央演算処理装置(CPU)に送信するステップと、
前記PCから得た推奨t1値の信号を受け、前記CPUは、これに見合ったパルス幅信号t2をスイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間に出力させるように制御するステップと、
上記の各ステップを経て仮決定されたIFがDUT中を流れるので、これを実際のIFとしてモニタするステップと、
このモニタしたIF値と初期入力値のIF値が一致、あるいは指定許容誤差範囲内であればIFの自動制御を完了するステップと、
前記モニタしたIF値と初期入力値のIF値が不一致、あるいは指定許容誤差範囲外であれば、該IF値の大・小関係を判別して、その情報を前記PCに帰還し、再度、推奨t1値を再計算し、上記各ステップを順次繰り返すことを特徴とするものである。
【0036】
第3の発明である電流減少率(−di/dt)自動制御方法は、初期設定値として、予め定められたIF値、(−di/dt)値、L値、VR値をPCに入力するステップと、
入力された上記初期設定値に基づいてゲート入力抵抗(RG)の両端に印加する電源電圧(VGR)をPCで計算するステップと、
入力された上記初期設定値に基づいてスイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間の電源電圧(VGS)をPCで計算するステップと、
上記電源電圧(VGR)をPCで計算するステップにより得た結果に基づき、(VGR)の補正が行なわれ、かつ、(−di/dt)値が更新され、オシロスコープの画面に表示すると共に、この更新された(−di/dt)値が該オシロスコープ内部で自動計測され、実際の(−di/dt)値がモニタされ、
実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値が一致、あるいは指定許容誤差範囲内であれば、(−di/dt)の自動制御を完了するステップと、
実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値が不一致、あるいは指定許容誤差範囲外の場合には、実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値との大・小関係の情報をPCに帰還し、該PCが大・小関係の情報に基づき、補正分に応じた推奨の(VGR)値を再計算し、上記各ステップを繰り返すことを特徴とする。
【0037】
第4の発明である逆回復時間(trr)内の逆回復電荷量(Qrr)の総量算出方法は、オシロスコープに表示された実際のtrr波形と時間軸とで囲まれた領域内の面積を算出するに当たり、微細に細分化された時間(t)での各逆電流値(IR)をポイント・データとし、これをシンプソン・データとしてPCに入力し、上記trr波形上の隣接する3点をとってシンプソン則により上記面積を算出することを特徴とするものである。
【0038】
第5の発明の電源電圧自動制御方法は、主電源電圧(VR)の制御レンジが0〜500Vの範囲で、かつ、分解能が2.0Vである第1の条件と、
スイッチング素子(Q)のG・S間電源電圧(VGS)の制御レンジが0〜25Vの範囲で、かつ、分解能が0.025Vである第2の条件と、
上記スイッチング素子(Q)のゲート入力抵抗(RG)の両端に印加する電源電圧(VGR)の制御レンジが、フォトカプラの電流源を可変制御した場合に、制御レンジが0〜25mAの範囲で、かつ、分解能が0.0005Aである第3の条件とを備えたことを特徴とするものである。
【0039】
第6の発明の逆回復時間特性測定装置に使用されるtrr測定回路内のスイッチング素子(Q)として定格電流・定格電圧の異なる複数の該スイッチング素子(Q)を備え、DUTの定格に応じて該スイッチング素子(Q)を切り替えて使用するようにしたことを特徴とするものである。
【0040】
第7の発明の逆回復時間特性測定装置は、オシロスコープ(OSC)表示される順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、ノイズを含まず正確に表示させるために、DUTの電流減少率(−di/dt)が高い時(ハード・リカバリ時)には、ピアソン電流プローブを優先して使用し、DUTの(−di/dt)が低い場合(ソフト・リカバリ時)には、無誘導抵抗を優先して使用するようにしたことを特徴とする。
【0041】
第8の発明の逆回復時間特性測定装置は、オシロスコープ(OSC)表示される順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、高周波ノイズを含まず正確に表示させるために、DUTに直列にCRスナッバ回路を接続したことを特徴とする。
【0042】
第9の発明は、測定治具が、台座の所定の位置に着脱可能に載置したパー・フルオロ・ポリエーテル等の不活性溶液を満たした容器と、該容器内の不活性溶液を所定の温度に加熱する加熱源と、DUTを着脱自在に保持する測定治具支持板と、該支持板に保持されたDUTを、前記不活性溶液を満たした容器内に垂直に降下させて浸漬させ、かつ、前記DUTのtrr特性測定・検査後は該容器から垂直に引き上げる動作を行なうリンク機構と、該リンク機構により前記測定治具支持板が下降した際に自動的に連結する逆回復時間特性測定回路とを備えたことを特徴する。
【0043】
第10の発明の逆回復時間特性測定装置は、測定治具を介して得られたDUTの実測波形データをオシロスコープ(OSC)に取り込み、PCへ該波形データを転送する際に、予め前記OSCに取り込まれた波形データのチェックを行ない、該チェック結果が有限の数値データを含む場合にのみ、前記PC側に波形データを転送するようにすることを特徴とする。
【0044】
第11の発明の逆回復時間特性測定装置のおける測定結果の保存・表示方法は、1レコードが複数の項目データで構成されている場合に、各項目データの区切りをカンマ(,)で区切るCSVファイル形式で(−di/dt)、trr1、trr2等の値及びBMP(ビット・マップ)ファイル形式でtrr波形等の測定・検査結果の表示及び保存を行なうことを特徴とする。
【0045】
【作用】
第1の発明は、PCの集中管理のもとで、(1)OSC、(2)外付け制御のCPU、(3)測定治具、(4)GPIBプログラマブル・コントローラを備え、該コントローラで(5)スイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間の電源電圧(VGS)、(6)主電源電圧(VR)、(7)スイッチング素子(Q)のゲート抵抗(RG)の両端に印加される電源電圧(VGR)の各々について、自動制御できるようにしたので、最終的に正確なtrrの測定が可能となる。
また、ゲート入力抵抗(RG)の値が自動的に可変できるようになるので、(−di/dt)値の自動的な設定も可能となる。
【0046】
第2の発明は、各ステップを通して順電流(IF)を自動的に制御し、最適値を逆回復時間特性測定装置に入力できるようにしたので、的確なtrr特性の測定が可能となる。
【0047】
第3の発明は、各ステップを通して電流減少率(−di/dt)を自動的に制御し、最適な(−di/dt)値を得ることができるようにしたので、的確なtrr特性の測定が可能となる。
【0048】
第4の発明は、シンプソン則によりtrr時間内の逆回復電荷量の総量を、白地領域を含めた正確な全体面積から算出できるようにしたので、より信頼性の高いtrr特性値が得られる。
【0049】
第5の発明は、主電源電圧(VR)、スイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間の電源電圧(VGS)、同じくスイッチング素子(Q)のゲート入力抵抗(RG)電源電圧の3系統の電源電圧をGPIBプログラマブル・コントローラで自動的に制御するので、正確かつ的確なtrr特性の測定が可能となる。
【0050】
第6の発明は、逆回復時間(trr)特性測定装置に使用されるtrr測定回路内のスイッチング素子(Q)として、定格電流・定格電圧の異なる複数のスイッチング素子(Q)を備え、DUTの定格に応じて切り替えて使用するようにしたので、定格の異なるDUTのtrr特性を効率的に、かつ、的確に測定することが可能となる。
【0051】
第7の発明は、DUTの電流減少率(−di/dt)が高い時(ハード・リカバリ時)には、ピアソン電流プローブを優先して使用し、DUTの(−di/dt)が低い場合(ソフト・リカバリ時)には、無誘導抵抗を優先して使用するようにしたので、オシロスコープ(OSC)に順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、ノイズを含まず正確に表示させることができる。
【0052】
第8の発明は、DUTに直列にCRスナッバ回路を接続するようにしたので、オシロスコープ(OSC)に順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、高周波ノイズを含まず正確に表示させることができる。
【0053】
第9の発明は、台座の所定の位置に着脱可能に載置したパー・フルオロ・ポリエーテル等の不活性溶液を満たした容器と、該容器内の不活性溶液を所定の温度に加熱する加熱源と、DUTを着脱自在に保持する測定治具支持板と、該支持板に保持されたDUTを、前記不活性溶液を満たした容器内に垂直に降下させて浸漬させ、かつ、前記DUTのtrr特性測定・検査後は該容器から垂直に引き上げる動作を行なうリンク機構と、該リンク機構により前記測定治具支持板が下降した際に自動的に連結する逆回復時間特性測定回路とを備えたので、DUTのtrr特性を安全に、かつ、効率的に測定することが可能となる。
【0054】
第10の発明は、測定治具を介して得られたDUTの実測波形データをオシロスコープ(OSC)に取り込み、PCへ該波形データを転送する際に、予め前記OSCに取り込まれた波形データのチェックを行ない、該チェック結果が有限の数値データを含む場合にのみ、前記PC側に波形データを転送するようにするので、逆回復時間特性測定装置の異常停止が回避できる。
【0055】
第11の発明は、1レコードが複数の項目データで構成されている場合に、各項目データの区切りをカンマ(,)で区切るCSVファイル形式で(−di/dt)、trr1、trr2等の値及びBMP(ビット・マップ)ファイル形式でtrr曲線等の測定・検査結果の表示及び保存を行なうようにしたので、
trr曲線等の測定・検査結果の表示及び保存を容易に行なうことができると共に、その後のデータ処理等が簡単となる。
【0056】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図を参照して説明する。
図1は、第1の発明である逆回復時間特性測定装置の構成を示すブロック図である。
図において、1はシステム全体を集中管理するPCである。このPC1の下に外付けのコントロールCPU2を有しており、PC1→コントロールCPU2の経路で、順電流(IF)及びL負荷に流れる電流(IL)の大きさを決定するためのパルス幅、特にこの場合、ダブルパルスの第1パルス幅が重要であるが、かかるパルス幅データ等の測定条件選定信号を送る。
【0057】
次に、上記パルス幅データ信号等を受けて測定治具3に実装された図示しないスイッチング素子(Q)、この実施例ではMOS FETのソース(S)・ゲート(G)・ドレイン(D)の各電極や、DUTの両電極間に必要な信号が、上記CPU2→測定治具3の経路で印加される。
次に、測定治具3の部分で得られた実測波形データが、測定条件データと共に、測定治具3→オシロスコープ(OSC)4の経路を経てOSC4中に取り込まれ、画面表示される。その後、これらのデータは、OSC4→PC1の経路でPC1に戻され、該PC1内に取り込まれる。
【0058】
上記PCのもう一つの重要な機能は、PC1自体のキーボードからGPIB(General Purpose Interface Bus)プログラマブル・コントローラ(以下、GPIBプログラマと略記する。)5を操作している機能である。PC1とGPIBプログラマ5間での測定条件等の信号のやり取りは、PC1→GPIBプログラマ5の経路を経由して行なわれる。
また、前記GPIBプログラマ5に書き込まれたスイッチング素子(Q)のG・S間電源電圧(VGS)6の制御信号は、該GPIBプログラマ5の出力端を介して、電源電圧(VGS)6の値を指定の値に設定する。
同様にGPIBプログラマ5に書き込まれた主電源電圧(VR)7の制御信号は、該GPIBプログラマ5の出力端を介して、(VR)の値を指定の値に設定する。
また、 スイッチング素子(Q)のゲート入力抵抗(RG)の両端にかかる電源電圧(VGR)8の制御信号についても、GPIBプログラマ5に書き込まれた(VGR)8の制御信号は、該GPIBプログラマの出力端を介して、(VGR)8の値を指定の値に設定する。
【0059】
上記のように構成の逆回復時間特性測定装置では、PC1による集中管理の下で、OSC4、外付けコントロールCPU2、測定治具3、GPIBプログラマ4、電源電圧(VGS)6、電源電圧(VR)7、電源電圧(VR)8の各々が、trr自動測定において十分機能するシステム環境を構築されている。
したがって、上記システム環境の下で、測定条件の自動的な設定が可能となる。また、ゲート入力抵抗(RG)の値が自動的に可変できるようになるので、電流減少率(−di/dt)値の自動設定も可能となる。
【0060】
次に、第2の発明である順電流(IF)の自動制御方法について、図2を参照して説明する。
この発明では、順電流(IF)、電流減少率(−di/dt)、誘導負荷(L)、直流電源電圧(VR)についての初期値20をPC1に入力するステップ21を有する。
また、上記各初期値20の組み合わせに基づき、該PC1で、誘導負荷(L)に流れる電流(IL)(≒IF)=VR/L・t式から推奨パルス幅値t1(図17(a)の▲1▼期間参照)を計算し、このt1値を外付けのCPU2に送信するステップ22を有する。
【0061】
前記PC1から得た推奨t1値の信号を受け、前記CPU2は、これに見合ったパルス幅信号をスイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間に出力させるように制御し、上記の各ステップを経て仮決定されたIFがDUT中を流れるので、これを電流シャント等の手段により実際のIFをモニタする。
このモニタしたIF値と初期入力値(20)のIF値が一致、あるいは指定許容誤差範囲内であればIFの自動制御を完了する。
【0062】
一方、モニタしたIF値と初期入力値(20)のIF値が不一致、あるいは指定許容誤差範囲外であれば、該IF値の大・小関係を判別して、その情報を前記PC1に帰還し、再度、推奨t1値を再計算し、上記各ステップを順次繰り返すステップ(23)とを備えている。
したがって、上記各ステップを通じて最適なIF値が自動的に決定・制御され、その結果、的確なtrr特性の測定が可能となる。
【0063】
次に、第3の発明である電流減少率(−di/dt)自動制御方法について、図3〜図5を参照して説明する。
先ず、(−di/dt)を自動的に制御するためには、ゲート入力抵抗(RG)を自動制御する必要あるが、これについては既に述べたので繰り返さない。
次に、前記(RG)を可変するためには如何なる手段があるかについて検討する。
その手段の一つとして、Cdsフォトカプラ30を用いることが良く知られている。
図3にCdsフォトカプラ30の内部回路図を、また、Cdsフォトカプラ30のRon−I(LED)特性を示すグラフを図4に示す。
【0064】
図3のCdsフォトカプラ30の内部回路図において、IF1はLED31の陽極端子、IF2はLED31の陰極端子、InはCdsフォトカプラ30の受光セルの入力端子、Outは同じく受光セルの出力端子を示す。
今、Cdsフォトカプラ30のIF1端子−IF2端子間に、I(LED)の電流を流すと、Cds受光セルにはLED31からの光が照射され、光励起されたキャリヤが発生するので、その抵抗値(Ron)が下がる。その関係を示したのが図4である。
なお、図4で横軸は電流I(LED)(mA)、縦軸に抵抗値Ron(Ω)がとってある。
【0065】
図4のグラフから分かるように、(Ron)の値から、実用的な(Ron)の範囲は、I(LED)≧1mAであるが、その一方で、Cdsフォトカプラ30に流せる電流が、推奨値;0.1〜20mA、最大定格;25mAに制限されている。
したがって、単品のCdsフォトカプラ30から得られる最小の(Ron)は、Ron=67Ω、I(LED)=20mA程度である。しかしながら、この程度の(Ron)値では、(di/dt)=200〔A/μs〕の電流上昇率を得ることはできないので、(Ron)値を下げるための対策が明らかに必要となる。
【0066】
そのための対策として、本発明ではCdsフォトカプラ30を、10個、並列接続して使用することとした。このようにして使用する場合、単純に考えれば、Ron≒6.7Ω、I(LED)≒200mAが得られる筈である。しかし、現実には、それぞれのCdsフォトカプラ30に内蔵されたLED31の出力特性のばらつき、また、該Cdsフォトカプラ30の受光特性のばらつき、さらには該Cdsフォトカプラ30の非受光時の(Ron)値のばらつき等があって、結果的にCdsフォトカプラ30を10個、並列接続した場合の(Ron)値は以下のようになった。
Ron(10)≒9.5Ω、I(LED)(10)=200mA
【0067】
上記の数値が現実的に得られる(Ron)値である。また、この程度の(Ron)値であれば、通常のスイッチング素子(Q)、ここではパワーMOS FETの入力容量(CGS≒1500pF/10A)を駆動し、かつ、(di/dt)≒200〔A/μs〕の電流上昇率を得ることも可能である。
【0068】
次に、(VGR)及び(VGS)によるゲート入力抵抗の(RG)値の制御について述べる。
最小の(RG)値を得るために、Cdsフォトカプラ30の最小の(Ron)値を得ることに続いて、今度は比較的小さい(di/dt)値、すなわち、di/dt≒50〔A/μs〕を得る場合であるが、これは基本的には、図4に示されるようにILEDを少なくすること。具体的にはLED31に流れる直流電流の値を制御することによって、より大き目のRG(=Ron)値を得ることが可能である。
そして、I(LED)を少なくするためには、LED31の両端にかかる(VGR)を下げることにより行なう。しかしながら、(RG)が大きくなると、実効的にスイッチング素子(Q)のG・S間にかかる電源電圧(VGS)を下げることになる。したがって、またIF値が下がり、その結果、(−di/dt)値も下がる結果となる。
【0069】
次に、図5を参照して、(−di/dt)値を自動制御する手順を説明する。
図5において、先ず初期値(IF、−di/dt、L、VR)がPCに入力される(ステップ50、51)。ただし、今、ここで入力した(−di/dt)は、自動制御の説明の都合上、より小さい(−di/dt)値を指定したものとする。
すると、(VGR)が自動的に制御され、(RG)をより大きい方に制御される。しかし、これは結果として実効の(VGS)を下げ、(−di/dt)を下げる方向に働く。一方、IFも当然下がる方向になるが、該IFは、(−di/dt)に比べ、あまり変化しない。すなわち、(RG)の変化に対する依存性は、IFよりも(−di/dt)の方が遥かに大きい。
【0070】
しかるに、trr特性測定時の(−di/dt)値は所定の値が維持されなくてはならないので、この分に見合った補正(微増側に)が必要となることが確認された後(ステップ52)、ひとまず、次の(VGS)補正のステップ53に移る。
ここで、(VGS)の補正が必要であることが分かったまま、直ちに該(VGS)を補正(微増側に)してしまうと、IFが大きく変わってしまうので、(VGS)は通常、微調(Fine)モードのため、補正(微増側に)されない。
【0071】
上記の微調(Fine)モードのみの(VGR)の補正(微増側に)が行なわれた結果、(−di/dt)値が更新され、オシロスコープの画面に表示される。この更新された(−di/dt)値がモニタされる。
このモニタされた実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値が一致、あるいは指定許容誤差範囲内であれば、(−di/dt)の自動制御を完了し、次の段階に移る(ステップ54)。
しかしながら、上記のVGR補正ステップのみでは、所望の(−di/dt)値の範囲に入らない場合、今度はVGSが補正(微増側に)される。
一方、実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値が不一致、あるいは指定許容誤差範囲外の場合には、実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値との大・小関係の情報をPC1に帰還させ、該PC1が大・小関係の情報に基づき、補正分に応じた推奨の(VGR)値を再計算し、上記各ステップ50〜ステップ54を繰り返す。
【0072】
しかしながら、(VGS)の補正は、IFを大きく変える可能性がある。この場合は図2のIF自動制御方法の機能が再び働き、上記の各ステップ50〜ステップ54を繰り返した後、新しいt1値が再設定される。その後(VGSの補正が行なわれた後)、再び繰り返しプログラムの内ループに戻り、上記各ステップ50〜ステップ54の(−di/dt)自動制御方法が繰り返され、最終的に(−di/dt)自動制御が完了する。
以上の(−di/dt)値の自動制御ループに関しては、IF自動制御ループにおけるように、外付けのCPU2は、直接関与せず、PC1のみが管理している。しかし、基本的には、(−di/dt)制御とIF制御の制御系は、独立はしているものの、同一のPC1をもって集中管理されているということは変わりがない。
第3の発明は、以上のように、各ステップを通して(−di/dt)値を自動的に制御し得るようにしたので、的確なtrr特性の測定が可能となる。
【0073】
次に、第4の発明を、図6参照して説明する。
第4の発明は、OSC4の画面に表示されたtrr波形からtrr時間内の逆回復電荷量の総量(Qrr)及びttail時間内の逆回復電荷量の総量(Qtail)を計算する算出方法に関するものである。
なお、Qrr全体の総量は、Qrr+Qtailにより計算される。
先ず、従来技術の説明の欄で述べたように、Qrr、Qtailの算出方法については、図19に示すように三角形に分割した近似法によりその面積を求めていた。しかしながらこのような方法では白地領域W1,W2及びW3が除外されてしまうので、実際の値よりも小さくなってしまう。
【0074】
そこで、本発明ではシンプソン則を用いて、trr特性波形の近似した3点をとって数値積分することによりその値を求める方法を採用した。その手順としてはOSC4によるtrr特性波形の各ポイント・データ(I(t);総計500点)をシンプソン・データとした。その従来法による算出結果と本発明法による算出結果を比較して表2に示す。
【表2】
Figure 0004663930
本発明方法によれば、従来法で白地領域W1,W2及びW3(図19参照)について算出されていなかったものをその部分を加えて正確に算出することができ、略trr特性の実測波形に沿った全体のQrrの総量を求めることができる。
なお、表2の誤差の欄に述べたように、従来法と本発明の方法とでは、約10〜15%の差が生じている。
【0075】
また、ソフト・リカバリ素子について、Qtailの最終値(零点)を検出し、数値積分を行なうと、Qtailの部分が時間軸方向にかなり長いので、その結果、Qrr部分のデータ数が減少し、精度が落ちる。したがって、Qtailの部分については、近似式(最小自乗法等)を用いて各ポイント・データ(I(t))に加工を加えた後に、数値積分を行なう方が良い。さらにまた、数値積分を行なう方向は、桁落ち防止の見地から、Qtailの最終値→t0の方向(逆向き)に行なう方が良い。
【0076】
次に、第5の発明である3系統の電源電圧(VR,VGS,VGR)の自動制御方法を説明する。
これらの電源電圧は図1に示したGPIBプログラマ5、例えば、高砂製AP−1228Tを用いて制御することが可能である。また、3電源電圧制御用のプログラムは、所定の書式に沿ってプログラムを作成すれば、正常に動作させることができる。しかし、制御レンジと分解能については特に配慮する必要があり、これを表3に示す。
【表3】
Figure 0004663930
また、各電源間、あるいは電源・GPIBプログラマ5間のノイズ遮断には特別の注意が必要であり、グランドを経由したノイズの伝播を阻止するために、周辺の配線の処理には工夫が大切である。特に、GPIBプログラマ5を誤動作させることが、しばしばあるので特別の注意が必要である。
本発明では、表3の制御レンジと分解能で3系統の電源電圧(VR,VGS,VGR)を自動制御することにより、正確かつ的確なtrr特性の測定が可能となる。
【0077】
次に、第6の発明について説明する。
第6の発明は、逆回復時間特性測定装置に使用されるtrr測定回路内のスイッチング素子(Q)として、定格電流・定格電圧の異なる複数の前記素子を備え、DUTの定格に応じてそれらの素子を切り替えて使用することができる構成とすることである。
先ず、本発明では、(−di/dt)の測定範囲が少なくとも50〜200〔A/μs〕の範囲をカバーすることを目標としているため、自動制御の範囲としては、200〔A/μs〕以上、あるいは50〔A/μs〕以下の(−di/dt)値が達成できなければならない。
【0078】
また、IF=1〜50〔A〕、VRRM=30〜600〔V〕と広い範囲に亘っているため、基本的にはこれらの範囲をカバーするには、それ以上の大きいスイッチング素子(Q)を用いることが必要である。
しかし、一つのスイッチング素子(Q)のみで、すべての範囲をカバーするのは、やはり問題があることが分かった。例えば、比較的電流容量の小さいIFで、かつ、高い(di/dt)≧200〔A/μs〕が求められるDUTである場合に、上記のような大きいスイッチング素子(Q)、例えば、80〔A〕/450〔V〕定格のものを用いることが特に困難になる。
【0079】
上記の困難になる理由は、高い(di/dt)の試験波形を得るためには、スイッチング素子(Q)の速い立上り速度が必要であるが、そのような大きいスイッチング素子(Q)のG・S間の入力容量(Ciss≒1500pF/10A)がかなり大きく、ドライブ回路からの入力容量・充電電流に限りがあって、特にIFをスイッチング素子(Q)の定格電流よりもかなり小さめに絞った低(VGS)電源電圧のドライブ時においては、十分速く立ち上げることができないことに起因している。
【0080】
上記のための対策として、電流容量が比較的小さ目で、かつ、(di/dt)が比較的高めのDUTにおけるtrr特性測定に関しては、小さいスイッチング素子(Q)、例えば、22〔A〕/450〔V〕定格のものを使用することとした。ただし、この場合、スイッチング素子(Q)の外形が異なるため、ワンタッチ式で交換できる工夫が必要である。
例えば、モジュール外形の大きいスイッチング素子(Q)(80〔A〕/450〔V〕定格)と、小さいスイッチング素子(Q)(22〔A〕/450〔V〕定格)との場合が考えられるが、かかる問題を解消するため、図7に示すような構造を考案した。
【0081】
図7は、上記スイッチング素子(Q)の使い分け・取り付け交換を可能とする構造を示す斜視図である。
図において、最初の取り付けは、モジュール外形の大きなスイッチング素子71に合わせておき、小さいスイッチング素子72を用いる場合には、モジュール外形を有し、かつ、同じねじ孔を有するテフロン樹脂等で形成した絶縁性のダミー治具(図示せず)と交換し、ドレイン(D)、ソース(S)主電極となる配線板73,74を、そのダミー治具の固定ねじ孔に取り付ける。
なお、配線板73,74は、板状の比較的広い幅の銅材等によって形成されている。
【0082】
上記の小さいスイッチング素子72の(D)、(S)主電極配線76,77は、この専用ソケット75のピンに半田付けされている。これらの主電極配線76,77の他方の端部には圧着端子78が固定され、この圧着端子78を介して、配線板73,74に予め固定しておく。
【0083】
したがって、大、小いずれにしても一方のスイッチング素子(Q)が用いられている場合には、他方のスイッチング素子(Q)の(D)・(S)主電極はオープンとなっているので、寄生L成分等の影響を与えることがない。ゲート(G)電極に関しては、D、S主電極ほどの配慮は不要であるが、それでもより太目の配線(図示せず)が、モジュール外形の大きな素子71と小さい素子72とに共通して用いることができるように配慮され、結線されている。
【0084】
なお、モジュール外形の大きいスイッチング素子71を外し、ダミー治具に交換して測定治具支持板83にねじ止めした後は、小さいスイッチング素子72を専用ソケット75に深く、確実に差し込むだけでスイッチング素子の交換を容易に行なうことができる。また、図中、DUT79は専用ソケット80に差し込まれ、この専用ソケット80は板状の配線板81,82の下端に取り付けられ、この配線板82の上端は前記モジュール外形の大きな素子71のS主電極端子に接続されている。
一方、配線板81の上端はL字状に折り曲げられ、配線板73,74と同一水平面内に配置されている。
【0085】
さらに、測定治具支持板83には、長方形の切欠穴84が設けてあり、この切欠穴84の直下に不活性溶液を満たした容器85が配置され、図示を省略した操作レバーの操作により測定治具支持板84が一定角度回転し、切欠穴84を通して配線板81,82により吊り下げたDUT79を容器85内に浸漬させる。これらの詳細な説明は、第9の発明において行なう。
また、同時にD主電極配線板73、S主電極配線板74の一端及びL字状に折り曲げた前記配線板81の一端にはそれぞれ接続ピン86,87,88が設けられ、これらのピン86,87,88を介して図16に示したtrr特性測定回路の所定の箇所に接続がなされるように構成されている。
【0086】
次に、第7の発明について説明する。
先ず、本発明においては、IF、IRの電流値が正確にOSC4に表示画面に取り込まれ、再現されていなければならない。しかし、測定した波形がノイズレスの状態で、しかも高周波測定において忠実に再現させることは極めて困難である場合が多い。
例えば、以下の無誘導抵抗による電流検出法において、プローブ(同軸BNCケーブル)の長さ一つとって見ても、電流波形を忠実に再現させることの困難性が分かる。
表4にプローブ長が電流波形に与える影響を調査するための条件を示す。
【表4】
Figure 0004663930
表の上段にプローブ番号、下段にプローブ長(cm)を示し、測定条件は、IF=1A、VR=50V、(−di/dt)=250A/μs、サンプルは、センタ・タップ型の超高速3A、600V定格のFRDを使用した。
【0087】
上記の確認実験を行なった動機は、測定した電流波形に低周波(波形の大きな異常振動)が見られる原因を特定するためである。上記の表4のように、プローブ長を5段階に調整し、比較を行なった。その結果の電流波形を図8及び図9に示す。
図8は、プローブ長▲1▼112cmと▲2▼91cmのものの電流波形を比較して示し、図9は、プローブ長▲4▼63cmと▲5▼32cmのものの電流波形を比較して示した。
これらの図からも明らかなように、プローブ長が▲1▼→▲5▼に移るにしたがって、低周波振動が抑えられていることが分かる。
【0088】
以上の現象から推論すると、電流波形に低周波振動が見られていたのは、プローブ長が長めの場合、該プローブの自己インピーダンスと、OSC4内に内蔵のインピーダンス(通常50Ω)との値のずれが、より大きくなる結果、両者のインピーダンス・マッチングが取れなくなって、反射波が発生し、波形を歪ませるという現象に至ったと考えられる。したがって、本発明においては、可能な限りプローブ長が短いプローブ番号▲5▼、又は▲4▼の用いることを前提とするものである。
【0089】
ところで、プローブをより短いものを用いる場合、更なる新たな問題が生じることが分かった。
すなわち、それはプローブをより短いものを用いると、OSC4と測定治具3との間の距離が十分取れなくなり、操作性が悪くなるという問題である。したがって、無誘導抵抗による電流検出法以外に、別途、何か適切な電流検出法がないかについて検討する必要が生じた。
そこで、別の電流検出方法の候補として挙げられるピアソン(Peason)の電流プローブについての電流検出能力の確認を行なうこととした。
【0090】
ピアソンの電流プローブの長所としては、主配線の周りに発生する渦電流を検知する方式の還流プローブであるため、回路から分離(非接触)されていて、本質的にプローブが持つ寄生のL成分が載らないことである。したがって、上記の無誘導抵抗による電流検出方法のように、プローブ長に対する依存性がなく、本質的にL成分に起因する振動(波形)が少ないという性質を有している。したがって、長いプローブも、問題なく使用できる。その結果、trr特性測定中の操作性に関しては、全く問題がないこととなる。
【0091】
一方、ピアソンの電流プローブの短所としては、回路にプローブのグランド(Gnd)レベルが固定されていないという理由から、特に大電流検出時において、必ず発生するグランドレベルの位置ずれの問題がある。このことは、ソフト・リカバリ特性のDUTにおいて、逆回復電流が漸近的にグランドレベルに向かって最終的に収束する時、交点であるところのゼロクロス点検出を極めて困難にさせてしまう。
【0092】
しかしながら、ハード・リカバリ特性のDUTにおいて、逆回復波形が一旦、グランドレベルをオーバー・シュートした後、グランドレベルを基準レベルにした上下の減衰振動を繰り返した後に、グランドレベルに収束するので、グランドレベルの位置ずれの問題は気にならない。
要は、ピアソン電流プローブの特徴として、本質的に寄生L成分による振動に対しては強い一方で、ソフト・リカバリ波形におけるゼロクロス点検出においては、問題があるということを十分に認識した上でその種の対策を講じることである。
【0093】
本発明は、上記の認識に基づき、無誘導抵抗とピアソン電流プローブとを以下のように使い分け、かつ、併用する方法を採用した。
すなわち、本発明は、オシロスコープ(OSC)表示される順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、ノイズを含まず正確に表示させるために、(1)DUTの電流減少率(−di/dt)が高い時(ハード・リカバリ時)には、ピアソン電流プローブを優先して使用し、(2)DUTの(−di/dt)が低い場合(ソフト・リカバリ時)には、無誘導抵抗を優先して使用するようにしたものである。
【0094】
さらに、具体的にその方法を述べると、無誘導抵抗用の配線とBNCコネクタを固定し、ピアソン電流プローブは、やや長めのプローブ付きの状態で最初から無誘導抵抗用の配線に通したままにしておく。
なお、最悪のケースを想定して、やや長めのプローブが付いていたとしても非接触のため、直接電気的な影響はない。
(1)(−di/dt)が高い(ハード・リカバリ時)は、やや長めのプローブ付きのピアソン電流プローブをそのままOSC4のコネクタと連結する。
(2)(−di/dt)が低い(ソフト・リカバリ時)は、ピアソン・モニタ(円形磁束)部のみを残し、やや長めのプローブは付いていても影響はないが、作業上邪魔なので外す。続いて、短い無誘導抵抗電流検出法用のプローブの一方を、上記固定済みBNCコネクタに、他端をOSC側のコネクタに連結する。以上で、無誘導抵抗からピアソン電流プローブ、あるいはピアソン電流プローブから無誘導抵抗への交換作業は終了する。
本発明により、ノイズレスの状態でIF,IRの電流値が正確にOSC4に取り込まれ、再現させることが可能となる。
【0095】
次に、第8の発明について説明する。
本発明は、OSC4に表示される順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、高周波ノイズを含まず、さらに正確に表示させるために、DUTに直列にCRスナッバ回路を接続したものである。
本発明においては、上記の第7の発明の説明でも述べたように、IF、IRの電流値を正確にOSC4の表示画面に取り込まれ、再現されていなければならない。
しかしながら、前述の無誘導抵抗及びピアソン電流プローブの使い分けを以ってしても、まだ、OSC4の表示画面上に得られた波形に問題が残る。すなわち、本来忠実に再現されるべき波形に載る高周波と低周波の問題である。
【0096】
この低周波と高周波が載った電流波形を図10に示す。この現象は、特に無誘導抵抗電流検出法を用いて、ハードリカバリなDUTにおいて顕著に見られる。
かかる原因を調査した結果、(1)低周波成分の除去に関しては、前述のプローブ長を最適化(より短く)し、OSC4に内蔵されたインピーダンス(通常50Ω)と、無誘導抵抗用プローブの寄生インピーダンスと(より50Ωに近づけ)マッチングを取ることで、対応できることが分かってきた。
しかし、問題は、(2)高周波成分の除去のための対策である。その対策を検討した結果、CRスナッバ回路が最も有効であるとの結論を得た。図11に、本発明に使用する高周波対策用のノイズ・フィルタ(CRスナッバ)回路を示す。
【0097】
図11中のDUTに直列に接続された無誘導抵抗(RD)の具体的値は、0.1Ωである。これに並列にCRスナッバ回路が挿入されるが、この場合のスナッバ回路用コンデンサ(Cs)の具体的値は、Cs=30nF、また、スナッバ回路用抵抗(Rs)の具体的値は、Rs=47Ωである。
かかる定数を選定した時に、図10に示すようにスナッバ回路を有さないの波形(1)からスナッバ回路を有する波形(2)のように改善されることが分かる。
すなわち、スナッバ回路を有さない波形(1)は、大きな波の振動(低周波)に加え、小さな波の振動(高周波)がかなりあるが、スナッバ回路を有する波形(2)では、それらの両成分がかなり除去・緩和されていることがこの図から了解される。
【0098】
次に、第9の発明について図12及び図13概略構成図を参照して説明する。
本発明の逆回復時間特性測定装置用測定治具12は、台座13の所定の位置に着脱可能に載置したパー・フルオロ・ポリエーテル等の不活性溶液を満たした容器85と、該容器85内の不活性溶液を所定の温度に加熱する加熱源29と、DUTを着脱自在に保持する測定治具支持板83と、該支持板83に保持されたDUTを、前記不活性溶液を満たした容器85内に垂直に降下させて浸漬させ、かつ、前記DUTのtrr特性測定・検査後は該容器85から垂直に引き上げる動作を行なうリンク機構14と、該リンク機構14により前記測定治具支持板83が下降した際に自動的に連結する逆回復時間特性測定回路16(図16参照)とを備えている。
【0099】
本発明においては、パー・フルオロ・ポリエーテル等の不活性溶液の蒸発量を抑え、加熱・温度制御が確実で、しかも、DUTの出し入れをスムーズに行なうことができる開口部寸法、形状、機構等を備えている必要がある。
全体の枠組みは、容器85を載置する台座13と、この台座13に固定された側板15から成る。
上記側板15の上端には上板17が設けられている。この上板17と、台座13間には一対の支柱18が垂設されている。この支柱18には、該支柱18に沿って上下に可動できる基板19が挿通されている。支柱18には、図13に示すようにコイルスプリング20及びとう管21が挿通され、基板19をコイルスプリング20の付勢力により上方に押し上げている。
【0100】
上記の基板19の先端部には、一対のヒンジ22を介して測定治具支持板83が取り付けられている。
測定治具支持板83は、長方形の切欠穴84を有し、この切欠穴84は、図7に示した配線板81,82が通され、この配線板81,82の先端部には、専用ソケット80が固定されている(図13参照)。
上記専用ソケット80は、DUT79が着脱自在に装着できる構造となっている。
また、上記測定治具支持板83は、リンク機構14に結合され、このリンク機構14を介してヒンジ22を支点として一定角度回転できる。
【0101】
上記のリンク機構14は、第1アーム23と第2アーム24とが回り対偶の固定点25を介して連結され、第2アーム24の端部は、両側板15間に横架した回転軸26に固定されている。回転軸26の一端にはレバー27が取り付けられ、このレバー27を、図13において、例えば左回りに回動させれば、回転軸26が回動し、この運動が第2アーム24、第1アーム23を介して測定治具支持板83に伝わり、該支持板83を水平位置まで左回りに回動させる。
【0102】
さらに、レバー27を左回りに回動させると、前記支持板83はヒンジ22の端面と基板19の端面とが衝合し、それ以上回動できないので、該支持板83と基板19とが剛体となって、基板支柱18をコイルスプリング20の付勢力に抗して水平状態を保って下降する。
上記支持板83の側面の運動軌跡を表したのが、図13の太線の矢印である。
すなわち、測定治具支持板83は、レバー27の操作により当初一定角度、例えば、60度回動した後、水平状態で下降し、再びレバー27を元に戻す方向に操作すれば、水平状態で上昇した後、折り曲がり、60度回動した位置で初期位置に復帰する。
なお、上記支持板83の上下動は、コイルスプリング20の付勢力を受けていわゆる遊びを作らないのでスムーズに行なわれる。
【0103】
ここで、注意すべきは、測定治具支持板83に上記のような動きをさせる意義は何かである。
それは、容器85の開口部や内側面に接触されることなく、DUT79を不活性溶液内に垂直に降下して浸漬させ、trr特性の測定後、再び容器85の開口部や内側面に接触されることなく垂直に上昇させて取り出し、かつ、測定済みのDUT79を専用ソケット80から取り外し、次の測定すべきDUT79を装着し易くするためである。
【0104】
すなわち、DUT79を装着する専用ソケット80は、配線板81,82の先端部に取り付けられ、該配線板82の他端は、図7に示すようにその先端部がL字状に折り曲げられ、ソース主電極配線板74と共に、モジュール外形の大きいスイッチング素子71の上面端子に固定されているため、前記支持板83がレバー27の操作で一定角度傾斜すれば、前記支持板83上のスイッチング素子71に固定された配線板82も一定角度傾斜することになる。つまり、配線板82の先端部に専用ソケット80を介して装着されたDUT79が、容器85の不活性溶液から引き上げられ、一定角度傾斜した位置で停止することになる。
この位置で、DUT79の装着・脱着作業を行なうことは、きわめてやり易い。
【0105】
上記測定治具支持板83の水平状態を保って下降する動きは、容器85内にDUT79を垂直に下降させて浸漬させることの他に、もう一つの重要な働きがある。それは、図7に示したドレイン主電極配線板73、ソース主電極配線板74及び配線板81の先端部に設けた接続ピン86,87,88を、図示していない逆回復時間特性測定回路16(図16参照)の所定の箇所と接続するためのコネクタ群に垂直に下降させて確実に結合させる働きである。
【0106】
一方、上記の容器85は、台座13の所定の位置に位置決めして載置されるが、このため、容器85の外周四隅を支持する位置決めパッド28が設けられている。また、位置決めパッド28内には絶縁物を介して面状ヒータ29が設けられている。この面状ヒータ29は図示を省略した電源に接続され、この面状ヒータ29上に、容器85を載せることにより、容器85内の不活性溶液が一定温度、例えば150℃になるまで、同じく図示を省略した温度調整システムを介して加熱される。
【0107】
なお、容器85は、ステンレス製で、例えば100(L)×100(W)×75(H)mmの大きさに形成されている。この容器85に満たされる不活性溶液は、例えばパー・フルオロ・ポリエーテルであり、高い測定温度(125℃〜150℃)ではどうしても蒸発が避けられず、特に開口部の寸法に対して注意が必要である。
因みに、200(L)×300(W)程度の開口部寸法を有する容器では、面積が約6倍にもなるので、不活性溶液の蒸発量が多く、溶液の補充が頻繁となること、また、溶液量が多いために、加熱に長時間要し、別の熱板で予備加熱が必要となる等の不都合がある。
その点、本発明で使用する容器85の開口部寸法は、100(L)×100(W)mm程度であるので、上記のような不都合が発生せず、きわめて適当な大きさに設計されている。
【0108】
上記のように構成の測定治具12を使用することによって、不活性溶液の蒸発量を抑え、加熱・温度制御が確実でき、かつ、DUTの出し入れをスムーズに行なうことができ、作業者の安全性の確保や良好な作業性と共に、正確で効率的なtrr特性測定が可能となる。
【0109】
上記の測定治具12によるDUTの測定波形データは、図1に示したように、OSC4に取り込まれ、PC1に転送される。しかしながら、上記のすべての対策・改善を行なったにも拘らず、(−di/dt)の自動制御時において、本発明によるtrr特性測定装置が異常停止する現象が少なからず発生した。
その原因を調査した結果、OSC4からPC1へ波形データを転送するタイミングのずれ、すなわち、OSC4が測定波形データを未だ取り込んでいないか、あるいは、取り込みが完了していない間に、PC1に波形データを転送する命令が出ていたためであることが分かった。
【0110】
すなわち、転送された波形データに基づいて、PC1は次のステップのプログラム、例えばQrr値の数値積分等を進める訳であるが、データがない場合は、波形取り込み用に確保された配列内は零となっている。また、この値を次のステップに帰還させるので、上記の数値積分ステップ等において、分母が零となってしまっているような割り算を行なう結果、PC1が本来、処理可能な有限の数値、例えば、−1E38〜+1E38の浮動小数点付き実数の範囲内に収まらなくなって、異常停止するような場合が考えられる。
【0111】
第10の発明は、上記の対策として、PC1への転送命令の前に、OSC4に取り込まれた波形データのチェックを行ない、そのチック結果が妥当であることを確認・判定した後に、PC1側に波形データを転送するという制御ソフトの処理方法を採用することである。
その結果、上記のような配列に有限の数値のデータが入っていることを確認した後でなければ、プログラムのステップが次のステップに進まないようになるので、数値積分のステップ等において、分母が零となってしまうような割り算を行なうことは有り得なくなり、trr特性測定装置が異常停止するといった不都合が完全に解消できるようになる利点がある。
【0112】
次に、第11の発明について説明する。
本発明における測定結果の保存・表示方法は、1レコードが複数の項目データで構成されている場合に、各項目データの区切りをカンマ(,)で区切るCSVファイル形式で(−di/dt)、trr1、trr2等の値及びBMP(ビット・マップ)ファイル形式でtrr曲線等の測定・検査結果の表示及び保存を行なうことである。
【0113】
先ず、測定結果を自動計測して保存する際には、何らかのファイル形式が必要である。昨今のPC用OSで扱える表計算ソフトには、例えば「Microsoft Excel」や「三四郎」等があり、広く普及している。
本発明の測定結果を自動計測して保存する際、そのようなソフトとの互換性が取れるファイル形式によって処理を進めることは不可欠である。本発明では、そのような観点から「CSVファイル形式」を採用している。
【0114】
上記のファイル形式を採用することで、測定結果の外部機器間のやり取りをするステップでの処理は勿論、後の測定結果ファイルの加工や保存の処理が、安価な汎用表計算ソフト上で扱える利点があり、一度紙にプリント・アウトしたデータを再入力する手間が省けると共に、再入力時の人為的ミスも回避することができる。その結果、データの利用価値が高くなり、応用範囲が広まる等の波及効果が得られる。
図14に、CSVファイル形式を利用して出力データを整理し、それを保存する表示画面の一例を示す。
【0115】
また、本発明では、OSC4の画面に表示されたtrr特性波形をPC画面上に取り込み、Qrrを求めるための数値積分を行なったり、その後さらに、波形の特定の領域のみを着色したり、補助線や文字を挿入したりして加工している。これらの作業を行なうには、測定データの画像ファイル形式が定められなければならないが、これについても市場に広く浸透している安価な汎用画像処理ソフト上で扱えると便利である。そのような観点から「BMP(ビットマップ)ファイル形式」を採用している。
【0116】
上記のようなBMPファイル形式であれば、例えば「ペイント」という汎用ソフトで処理することができ、非常に便利である。これについてもCSVファイル形式と同様に、結果としてデータの利用価値が高くなったり、応用範囲が広まったりして大変都合が良い。
因みに、図6はBMPファイル形式を利用し、trr特性波形を加工して示した例である。
【0117】
以上の各発明を総合して実施した結果、表5及び図15に示すようなtrr特性測定装置の能力を得ることができた。
【表5】
Figure 0004663930
例えば、(−di/dt)=50〜200A/μsの目標に対して、VR=50Vの電源電圧に対しても、IF≧10Aの領域であれば、確保できていることが分かる。
勿論、VR=100V,200V系においては、同じくIF≧10Aの領域において、(−di/dt)≧500A/μs、600〜900A/μs程度の値を以って、IF及び(−di/dt)値の自動制御が達成されていることが分かる。
【0118】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、概略以下の効果を奏する。
(1)予め設定する各部電源電圧値、電流値、時間、温度、(−di/dt)値の精度を向上させ、測定値の高精度化を図ることができる。
(2)逆回復時間(trr)特性における逆回復電荷量の総量(Qrr)計算の細分化により、正確な(Qrr)値を得ることができる。
(3)IF、VR、(−di/dt)値の任意設定により複数条件での測定が可能となる。
(4)PCによる測定条件の設定、測定等を自動化することができる。
(5)不活性溶液を満たした容器にDUTを浸漬するための安全性が高く、構造がシンプルかつ便利な機構・装置が得られ、その結果、正確なtrr特性の測定ができる。
(6)trr特性測定装置の異常停止が回避できる。
(7)CSVファイル形式及びBMPファイル形式の採用によりデータ処理・保存・加工等が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のtrr特性測定装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のIF自動制御方法の各ステップを示す図である。
【図3】本発明に用いるCdsフォトカプラの内部回路図である。
【図4】上記CdsフォトカプラのRon・I(LED)特性を示す図である。
【図5】本発明の(−di/dt)値自動制御方法の各ステップを示す図である。
【図6】本発明のQrr算出方法を説明するための図である。
【図7】本発明のスイッチング素子(Q)の使い分け・取り付け交換ができる構造を示す斜視図である。
【図8】本発明の確認段階でのプローブ長と電流波形の関係を示す図である。
【図9】同じく本発明の確認段階での他のプローブ長と電流波形の関係を示す図である。
【図10】本発明の確認段階での低周波と高周波が載った電流波形を示す図である。
【図11】本発明の高周波対策ノイズ・フィルタ回路を示す図である。
【図12】本発明の測定治具の概略構成を示す斜視図である。
【図13】上記測定治具の概略構成を示す側面図である。
【図14】本発明のCSVファイル形式による出力結果表示画面を示す図である。
【図15】本発明によるtrr特性測定におけるIF及び(−di/dt)の自動制御能力を示す図である。
【図16】本発明及び従来のtrr特性測定回路図である。
【図17】本発明及び従来のtrr特性測定における各部の波形を示し、(a)はVGS波形、(b)はIL波形、(c)はIF波形を示す図である。
【図18】上記図17(c)の鎖線丸印の波形を拡大して示した図である。
【図19】従来のQrr算出方法及びtrr特性の処理方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 PC
2 CPU
3 測定治具
4 OSC
5 GPIB
6 スイッチング素子(Q)のG・S間の電源電圧(VGS)
7 主電源電圧(VR)
8 スイッチング素子(Q)のゲート抵抗(RG)の両端に印加される電源電圧
12 測定治具
13 台座
14 リンク機構
15 側板
16 逆回復時間特性測定回路
17 上板
18 支柱
19 基板
20 コイルスプリング
21 とう管
22 ヒンジ
23 第1アーム
24 第2アーム
25 固定点
26 回転軸
27 レバー
28 位置決めパッド
29 面状ヒータ
30 フォトカプラ
31 LED
70 取り付け構造
71 モジュール外形の大きなスイッチング素子
72 小さいスイッチング素子
73 ドレイン主電極配線板
74 ソース主電極配線板
75 専用ソケット
76,77 太目の銅線
78 圧着端子
79 DUT
80 専用ソケット
81,82 配線板
83 測定治具支持板
84 切欠穴
85 容器
86,87,88 接続ピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a device for measuring reverse recovery time characteristics (trr) in a rectifying diode such as a fast recovery diode (hereinafter abbreviated as FRD) and a Schottky barrier diode (hereinafter abbreviated as SBD). In particular, in the trr characteristic measurement, a series of operations such as (1) setting measurement conditions, (2) measurement, (3) calculation of measurement results, and (4) display / storage / management of measurement results are comprehensive and efficient. The present invention relates to an apparatus for measuring reverse recovery time characteristics that can be performed in a short time.
[0002]
[Prior art]
In recent years, market needs for diodes are required to be high speed and low loss as well as high breakdown voltage. Furthermore, so-called soft recovery characteristics having a gentle reverse recovery waveform are required as countermeasures against noise and noise transmitted from the device during L load operation.
This speeds up the diode, that is, N ↑ of the material in the FRD—introducing a lifetime killer in the semiconductor substrate or in the vicinity of the PN junction inside the device, or N ↑ of the material in the SBD. -Trying to shorten the trr characteristics by optimizing the impurity concentration and thickness in the semiconductor substrate, or the guard ring structure around the semiconductor chip, etc., but the higher the speed, the higher the on / off operation. It is indispensable to repeat the above, and particularly at the L load, the jumping voltage when shifting from the on mode to the off mode becomes more serious.
[0003]
The jump voltage (V) is expressed by V = L · di / dt, and for the same L component, di / dt becomes larger at high speed.
In order to prevent the above jumping voltage, various means for making a gentle (softened) reverse recovery waveform are used in the device design / manufacturing process.
[0004]
By the way, there is no unified definition of the definition of the trr characteristic itself as to what kind of determination method is used to strictly compare the quality of the softened trr characteristic. At present, the definition and measurement method of trr characteristics are still used. Also, there are not enough known examples that clearly disclose how to accurately measure and express the trr characteristic.
[0005]
First, an outline of the trr characteristic measurement method will be described with reference to FIGS.
In FIG. 16, (VR) is a DC power supply, (C) is a smoothing capacitor, (Q) is a switching element, (VGS) is a gate signal of the switching element (Q), and (L) is an L component when an inductive load is assumed. In addition, DUT (Device Under Test) is a diode to be measured.
In the measurement of the trr characteristic, a double pulse signal is given as in the VGS signal waveform of FIG. 17A, and the moment when the second of the double pulse signal is turned on is the moment of the trr characteristic measurement.
[0006]
(1) In the period (1) of the VGS signal waveform in FIG. 17A, when the switching element (Q) is turned on, a current IL flows through the L load. This IL can be calculated by the equation IL = VR / L · t, and rises in proportion to time t as shown in FIG.
[0007]
(2) Next, in the period (2) of the VGS signal waveform, when the switching element (Q) is turned off, the circuit is closed at both ends of the switching element (Q), so the DC power supply (VR) → the switching element (Q ) → Inductive load (L) → The return current of the DC power supply (VR) can no longer flow and loses its place. As a result, this time, the current flowing through the inductive load (L) → DUT → inductive load (L) (hereinafter referred to as forward current IF).
) Flows.
That is, when the switching element (Q) is off, the forward current IF flows through the DUT, and this state is shown as a forward current IF waveform in FIG.
Note that the forward current IF in the period {circle around (2)} is determined by the amount of energy stored in the inductive load (L). Strictly speaking, neglecting that the forward current loss of the DUT slightly decreases. It is almost constant.
[0008]
(3) Subsequently, when the switching element (Q) is turned on again in the period (3) of the VGS signal waveform, the current flowing through the inductive load (L) is less than the resistance component of L rather than the current flowing back through the DUT. Since current flows easily due to the difference in VF resistance of the DUT, the current path is changed from inductive load (L) → DUT → inductive load (L) to DC power supply (VR) → switching element (Q) → inductive load (L) → Gradually shift to DC power supply (VR).
At this time, inside the DUT, N ↑ − the electrons of the majority carriers injected into the substrate are attracted to the (+) potential on the cathode side, and the holes (holes) of the minority carrier are on the (−) potential on the anode side. As a result, a reverse current (IR) flows through the inside of the device, and finally the on-off mode is settled. This state is indicated by the IR of the circle by the chain line in FIG. FIG. 18 shows the IR waveform further enlarged.
[0009]
In the enlarged IR waveform of FIG. 18, the solid line indicates the soft recovery (recovery) waveform, and the dotted line indicates the hard recovery waveform. In the L load operation, the voltage generated at the moment of reverse recovery corresponds to the jump voltage V = L · di / dt.
Note that the voltage waveform between the main electrodes of the DUT is not shown.
In the above case, the current flowing through the inductive load (L) is IL (+) having the same rate of increase as in period (1) in addition to the constant current that continued to flow in period (2) in FIG. = VR / L · t is added and the flow continues (see IL waveform in period (3) in FIG. 17B)
[0010]
(4) Subsequently, when the switching element (Q) is turned off again in the period preceding the period (3) of the VGS signal waveform, the magnitude of energy stored in the inductive load (L) (period (3)) (End of ▼), that is, from the magnitude of IL at that time, again, the slope of the same or slight decrease as in the return current mode by the current path in the period (2), that is, inductive load (L) → DUT → inductive load ( During the duration of L), the test mode is returned to the reset mode while the IL and IF are gradually lowered through the VF loss of the DUT. This is the IL and IF waveforms shown earlier in period (3) of FIGS. 17 (b) and 17 (c).
[0011]
Next, in selecting the measurement conditions in the trr characteristic measurement method, (1) L value, (2) -di / dt value, (3) IF value, and (4) VR (main power supply voltage) value. (5) An outline of a method for setting the IR (reverse current) value and the like will be described.
(1) About the value of L
FIG. 17A shows the VGS waveform periods {circle around (1)} to {circle around (3)} and rough set times after {circle around (3)}.
[Table 1]
Figure 0004663930
That is, the period (1) is fixed to about 20 μs, the period (2) is fixed to 5 μs, the period (3) is set to about 5 μs, and after the period (3), the range is set to 20 to 30 ms.
These values take into account the conditions under which the DUT is to be measured, taking into account the stability of measurement accuracy, heat generation during DUT measurement, damage to the DUT during inspection, signal exchange time with other peripheral devices, etc. Then, generally, a time of about 10 μs is convenient in the periods (1) to (3).
[0012]
Based on the above background, if t is about 20 μs in the period (1) in the IL = VR / L · t equation, and if it is a DUT rated for 10A, for example, IL≡IF Set ≈10A and substitute VR = 50V. In this case, when the above formula is transformed into the formula L = (VR / IL) · t and calculated using the above value, L = (50/10) × 20E−6 = 100 ( E) A value of −6 [H] ≈100 [μH (microhenry)] is selected.
[0013]
(2) About the value of (-di / dt)
Subsequently, with regard to the value of (−di / dt), conventionally, (−di / dt) = − 50 [A / μs] has been often used. Therefore, it is desirable that (−di / dt) ≧ 200 [A / μs]. However, it is the switching element (Q) that directly determines (−di / dt). ) Of the gate input resistance (RG).
[0014]
That is, when fast current fall (steep current decrease rate) is required, the value of the gate input resistance (RG) is reduced to reduce the gate (G) / source (S) of the switching element (Q). It is necessary to reduce the time constant (τ = RG · CGS) determined by the inter-capacitance (CGS) and the gate input resistance (RG). When a slow current fall (slow current decrease rate) is required, the value of the gate input resistance (RG) must be increased to increase the time constant (τ).
[0015]
(3) IF (forward current) value
The IF value should normally be selected for the DUT's rated current. However, this is very closely correlated with the above-mentioned value of L. Specifically, after fixing L, the time t in the period (1) is varied, and IL≡IF≈10A that rises within this period. It is determined with time t.
[0016]
(4) VR (main power supply voltage) value
The VR value usually needs to be 1/2 to 1/3 of the rated reverse withstand voltage (VRRM) of the DUT.
[0017]
(5) IR (reverse current) value
Regarding the IR value, if the measurement conditions such as (−di / dt) and IF (or IL) are determined, the structure factor of the DUT itself (the amount of charge existing inside or the total number of injected carriers during reverse recovery) ), And the purpose of the measurement is to know the magnitude of this value and the recovery waveform at that time.
[0018]
The outline of the trr measurement method and the method of setting each value in the measurement conditions have been described above. The types of measurement target of the DUT (FRD, SBD) for high-speed applications as described above are rated current, effective forward current (IF ( RMS)), IF = 1 to 50A, and rated reverse withstand voltage and repetitive peak reverse voltage (VRRM), VRRM = 30 to 600V.
The conventional method for measuring trr in the characteristic evaluation stage of device development as described above is that a predetermined circuit is assembled every time measurement is performed, calibration with a standard sample is performed again and again, and actual measurement work is started for the first time. In addition, all the measurement conditions were set manually.
[0019]
For each of these types, even if the types of devices are limited to several groups, it is clearly advantageous in terms of cost effectiveness to prepare a plurality of dedicated and expensive automatic setting type trr measuring devices. is not. It is much wise to cover the whole area with one measuring device in terms of capital investment efficiency and installation area. From the standpoint of error management and accuracy management / maintenance between measurement devices, the use of a single measurement device is clearly advantageous.
[0020]
[Problems to be solved by the invention]
Conventionally, however, it has not been possible to cover all measurements with a single measuring device.
The reason for this has been outlined in the above description, but the following points can be cited as a summary.
[0021]
(1) The gate input resistance (RG) for controlling (-di / dt) is automatically and continuously changed to a desired value, but this is realized. It was difficult to do.
[0022]
(2) In order to control IF and IR, it is necessary to set the optimum time of period (1). This optimum value is predicted and automatically and continuously changed to a desired value. That was difficult.
[0023]
(3) DC power supply voltages of three systems, that is, (a) power supply voltage (VGR) applied to both ends of the gate resistance (RG), (b) gate (G) / source of switching element (Q) (MOS FET) ( Among the three of the power supply voltage (VGS) between (S) and (C) the main power supply voltage (VR), changing (VGR) and (VGS) has a great effect on other characteristics. It was difficult to automate the part where the feedback is applied so that the optimum value can be obtained after accurately monitoring. In addition, it is difficult to change the desired initial setting voltage value of (A) to (C) to the desired value automatically and continuously by any command / transmission method. .
[0024]
(4) Further, in addition to the above, in order to cover a wide range of IF (RMS) = 1 to 50 A / VRRM = 30 to 600 V, only one switching element (Q) as shown in FIG. There is also a problem in being unable to cope. Therefore, depending on the target measurement current and withstand voltage range, how many types are used properly, and factors that change with the switching, for example, the capacitance between the gate (G) and source (S) of the switching element (Q) (CGS) It was difficult to take measures to determine how to apply corrections to desired values automatically and continuously using any command / transmission method.
[0025]
(5) Similarly, it is extremely difficult to deal with all the ranges with a single type of L in terms of IF and IL design. Depending on how many types should be used and switched, and what causes the change in the value of L after the switching, for example, the time t in the period (1) in FIG. -It was difficult to take measures to automate the transmission method and how to make corrections.
[0026]
(6) Furthermore, there has been a problem to be solved with respect to the processing of the trr measurement waveform.
This point will be described in detail below with reference to FIG.
FIG. 19 is an explanatory diagram for illustrating a procedure for determining a trr value from an oscilloscope waveform of trr measurement in the prior art.
In the figure, point (a) is the point where the DUT starts to turn off, point (b) is the point where the forward current becomes zero, point (c) is the point where the maximum reverse current (IR) is reached, d) point is 0.75 × IR point, (e) point is 0.50 × IR point, (f) point is (d) point-the point where the extended line passing through point (e) intersects the time axis (G) is a point where a perpendicular passing through the point (f) intersects the trr waveform, and (h) is a point where the trr waveform intersects the time axis.
[0027]
In the figure, trr1 is the length of the time axis from point (b) to point (c). Similarly, trr2 is the length of the time axis from point (c) to point (f). Trr is the total time of trr1 and trr2. Furthermore, ttail is the time from point (f) to point (h), and because of the consideration that more realistic Qrr should be considered, the complete DUT that has recently been added and defined Shows the time to recovery.
Further, Qrr represents the total amount of reverse recovery charge within the trr time, and Qtail represents the total amount of reverse recovery charge within the ttail time.
Further, Qrr1 represents the total amount of reverse recovery charge within the time trr1, and Qrr2 represents the total amount of reverse recovery charge within the time trr2, and is represented by Qrr = Qrr1 + Qrr2.
[0028]
In discussing device softening, the ratio of trr1 and trr2 (trr2 / trr1) is of course significant, but the ratio of Qrr1 and Qrr2 (Qrr2 / Qrr1) has. The meaning is also great.
However, it is also clear that the conventional methods for calculating Qrr1, Qrr2 and Qtail obtained from FIG. 19 do not show accurate values.
[0029]
That is, in the conventional calculation method, Qrr1 and Qrr2 are triangular areas determined by points (b), (c), and (f), and Qtail is triangular at points (f), (g), and (h). This is due to the fact that each area was calculated.
In other words, the trr curve (between bc), the white background region W1 surrounded by the straight line between the point (b) and the point (c) and the trr curve (between c, d, e, g, and f), and the point (c) -(F) It is considered that the trr characteristic should be considered after the white background region W2 surrounded by the straight line between points is added to Qrr1 and Qrr2, respectively.
Furthermore, a white background region W3 surrounded by a trr curve (between c, d, e, g, and f) and a straight line between (d) point- (e) point- (f) points should be considered.
Needless to say, the white background region W3 should be included in Qrr2.
[0030]
Further, when the softening of the trr characteristic is more strictly studied, the above-described ratio (hereinafter referred to as the soft) is determined after the above-described white background regions W1 and W2 are more strictly evaluated and considered as substantial contributions. Therefore, it is considered that the final characteristics of the software-compatible device should be questioned.
[0031]
(7) Furthermore, in the semiconductor device characteristic measurement including the trr characteristic as described above, it is important to compare the room temperature / high temperature characteristic when the temperature fluctuates. In order to measure the high temperature characteristics, the entire DUT is immersed in an inert solution such as perfluoropolyether heated to a desired measurement temperature, for example, Tj = 150 ° C., such as a Galden (trade name) solution. Then, after waiting for a certain time until the temperature of the device is stabilized, the original measurement is started. For this reason, the DUT needs to be easily attached to and detached from the measuring jig, but this point has not been particularly considered in the past.
On the other hand, since the inert solution is heated to a high temperature of 150 ° C., it may be burned if touched accidentally during or after the measurement. Therefore, it is safe to put in and out of the DUT, and at the same time, special measures are taken in the immersion method / container structure, etc., to obtain stable temperature rise, measurement temperature maintenance, and temperature drop characteristics in repeated measurements. Although demanded, those points have been insufficient in the past.
[0032]
(8) There is also a problem in systematizing trr measurement. That is, a command signal that satisfies the measurement setting conditions (voltage, current, time, temperature, -di / dt, setting conditions of measurement equipment such as an oscilloscope, etc.) is given to the main part of the measurement circuit in FIG. In accordance with the sequence, how these fetched signals are received and processed (for example, calculation of trr, Qrr, softness factor (coefficient) in FIG. 19), their display, data storage, and the like are performed. Although it is necessary to make a detailed structure, such a device has not been made in the past.
[0033]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been made to solve the above-described problems. (1) Improve the accuracy of the power supply voltage value, current value, time, temperature, (-di / dt) value to be set in advance, (2) To refine the total amount of reverse recovery charge (Qrr) in the reverse recovery time (trr) characteristics, and (3) IF, VR, (−di / dt) ) Enables measurement under multiple conditions by arbitrarily setting values, (4) Automates measurement condition setting and measurement by personal computer (PC), (5) Safety for immersing DUT in container The purpose of the present invention is to provide a mechanism / device that is highly functional and simple in structure and convenient.
[0034]
[Means for Solving the Problems]
A reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to a first aspect of the present invention is a personal computer (PC) that performs drive condition setting of each external component device for reverse recovery time (trr) characteristic measurement and centralized management of each external component device,
An external central processing unit (CPU) for sending measurement condition selection signals such as pulse width data from the PC;
A measurement jig having a switching element (Q) such as a MOS FET and a device under test (DUT) that receives a measurement condition selection signal such as pulse width data from the CPU;
Measured waveform data obtained through the measurement jig is sent together with measurement condition data, and this is taken in and displayed on a screen such as an oscilloscope (OSC);
Control signal for setting the power supply voltage (VGS) of the gate (G) / source (S) of the switching element (Q) to a predetermined value, main power supply voltage (VR) in the circuit for measuring the trr characteristic And a control signal for setting the value of the power supply voltage (VGR) applied to both ends of the gate input resistance (RG) of the switching element (Q) to a predetermined value. A GPIB programmable controller operated by the PC;
It is characterized by comprising.
[0035]
The IF (forward current) control method according to the second aspect of the invention includes a forward current (IF) value, current reduction rate (-di / dt) value, inductive load (L) value, DC power supply voltage, which are predetermined as initial setting values. Inputting a (VR) value into a personal computer (PC);
Based on the combination of the above initial setting values, the current (IL) flowing through the inductive load (L) is calculated as the recommended pulse width value (t1) from the formula IL (≈IF) = VR / L · t. Sending the t1 value to an external central processing unit (CPU);
The CPU receives the signal of the recommended t1 value obtained from the PC, and the CPU controls to output a pulse width signal t2 corresponding to the signal between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q). When,
Since the IF temporarily determined through the above steps flows in the DUT, monitoring this as the actual IF;
A step of completing IF automatic control if the monitored IF value matches the IF value of the initial input value or is within a specified allowable error range;
If the monitored IF value does not match the IF value of the initial input value or is outside the specified allowable error range, the magnitude relationship of the IF value is determined, the information is fed back to the PC, and recommended again The t1 value is recalculated, and the above steps are sequentially repeated.
[0036]
In the current reduction rate (-di / dt) automatic control method according to the third aspect of the invention, predetermined IF values, (-di / dt) values, L values, and VR values are input to the PC as initial setting values. Steps,
Calculating a power supply voltage (VGR) to be applied to both ends of the gate input resistance (RG) based on the input initial setting value by PC;
Calculating a power supply voltage (VGS) between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q) based on the input initial setting value by a PC;
Based on the result obtained by the step of calculating the power supply voltage (VGR) by the PC, (VGR) is corrected, and the (−di / dt) value is updated and displayed on the oscilloscope screen. The updated (−di / dt) value is automatically measured inside the oscilloscope, and the actual (−di / dt) value is monitored.
If the actual (−di / dt) value matches the (−di / dt) value of the initial input value, or is within a specified tolerance range, the step of completing the automatic control of (−di / dt);
If the actual (-di / dt) value does not match the (-di / dt) value of the initial input value, or is outside the specified allowable error range, the actual (-di / dt) value and the initial input value ( -Di / dt) value is returned to the PC, and the PC recalculates the recommended (VGR) value corresponding to the correction amount based on the information on the size relationship. It is characterized by repeating steps.
[0037]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a method for calculating a total amount of reverse recovery charge (Qrr) within a reverse recovery time (trr), wherein an area in a region surrounded by an actual trr waveform displayed on an oscilloscope and a time axis is calculated. In doing so, each reverse current value (IR) at a finely subdivided time (t) is used as point data, which is input to the PC as Simpson data, and three adjacent points on the trr waveform are taken. Thus, the area is calculated according to the Simpson rule.
[0038]
The power supply voltage automatic control method according to the fifth aspect of the present invention is the first condition in which the control range of the main power supply voltage (VR) is in the range of 0 to 500V and the resolution is 2.0V.
A second condition in which the control range of the G / S power supply voltage (VGS) of the switching element (Q) is in the range of 0 to 25 V, and the resolution is 0.025 V;
When the control range of the power supply voltage (VGR) applied to both ends of the gate input resistance (RG) of the switching element (Q) variably controls the current source of the photocoupler, the control range is in the range of 0 to 25 mA. The third condition is that the resolution is 0.0005A.
[0039]
The switching element (Q) in the trr measurement circuit used in the reverse recovery time characteristic measuring apparatus of the sixth invention is provided with a plurality of switching elements (Q) having different rated currents and rated voltages, and according to the DUT rating. The switching element (Q) is switched and used.
[0040]
According to a seventh aspect of the present invention, there is provided a reverse recovery time characteristic measuring apparatus, in which a forward current (IF) waveform and a reverse current (IR) waveform displayed on an oscilloscope (OSC) are accurately displayed without including noise. When the rate (-di / dt) is high (hard recovery), the Pearson current probe is preferentially used, and when the DUT (-di / dt) is low (soft recovery), there is no Inductive resistance is used with priority.
[0041]
The reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to the eighth aspect of the present invention is connected in series to the DUT in order to accurately display the forward current (IF) waveform and the reverse current (IR) waveform displayed on the oscilloscope (OSC) without including high-frequency noise. It is characterized by connecting a CR snubber circuit.
[0042]
Ninth invention Is Measurement jig But, A container filled with an inert solution such as perfluoropolyether detachably placed at a predetermined position on the pedestal, a heating source for heating the inert solution in the container to a predetermined temperature, and the DUT being attached and detached A measurement jig support plate that is freely held, and a DUT held on the support plate is vertically lowered and immersed in a container filled with the inert solution, and after measurement and inspection of trr characteristics of the DUT Comprises a link mechanism that vertically pulls up from the container, and a reverse recovery time characteristic measurement circuit that automatically connects when the measurement jig support plate is lowered by the link mechanism. When To do.
[0043]
The reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to the tenth aspect of the present invention captures the measured waveform data of the DUT obtained through the measurement jig into an oscilloscope (OSC) and transfers the waveform data to the PC in advance when the waveform data is transferred to the PC. The captured waveform data is checked, and the waveform data is transferred to the PC side only when the check result includes finite numerical data.
[0044]
The measurement result storing and displaying method in the reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to the eleventh invention is a CSV in which each item data is separated by a comma (,) when one record is composed of a plurality of item data. It is characterized in that values such as (-di / dt), trr1, trr2, etc. are displayed in a file format, and measurement / inspection results such as a trr waveform are displayed and stored in a BMP (bit map) file format.
[0045]
[Action]
The first invention comprises (1) OSC, (2) CPU for external control, (3) measurement jig, and (4) GPIB programmable controller under the centralized management of the PC. 5) Power supply voltage (VGS) between the gate (G) and source (S) of the switching element (Q), (6) Main power supply voltage (VR), (7) Gate resistance (RG) of the switching element (Q) Since each of the power supply voltages (VGR) applied to both ends can be automatically controlled, finally accurate trr measurement can be performed.
In addition, since the value of the gate input resistance (RG) can be automatically changed, the (−di / dt) value can be automatically set.
[0046]
In the second aspect of the invention, the forward current (IF) is automatically controlled through each step so that the optimum value can be input to the reverse recovery time characteristic measuring apparatus, so that an accurate trr characteristic can be measured.
[0047]
In the third invention, the current reduction rate (-di / dt) is automatically controlled through each step so that the optimum (-di / dt) value can be obtained. Is possible.
[0048]
In the fourth aspect of the invention, the total amount of the reverse recovery charge within the trr time can be calculated from the exact entire area including the white background region by the Simpson rule, so that a more reliable trr characteristic value can be obtained.
[0049]
The fifth invention provides a main power supply voltage (VR), a power supply voltage (VGS) between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q), and a gate input resistance (RG) power supply of the switching element (Q). Since the three power supply voltages are automatically controlled by the GPIB programmable controller, the trr characteristic can be measured accurately and accurately.
[0050]
A sixth invention includes a plurality of switching elements (Q) having different rated currents and rated voltages as switching elements (Q) in a trr measurement circuit used in a reverse recovery time (trr) characteristic measuring apparatus, Since switching is used according to the rating, the trr characteristics of DUTs with different ratings can be measured efficiently and accurately.
[0051]
In the seventh invention, when the current decrease rate (−di / dt) of the DUT is high (during hard recovery), the Pearson current probe is preferentially used, and (−di / dt) of the DUT is low (At the time of soft recovery), the non-inductive resistance is given priority, so the oscilloscope (OSC) accurately displays the forward current (IF) waveform and the reverse current (IR) waveform without noise. Can be made.
[0052]
In the eighth invention, since the CR snubber circuit is connected in series to the DUT, the oscilloscope (OSC) accurately displays the forward current (IF) waveform and the reverse current (IR) waveform without high frequency noise. be able to.
[0053]
According to a ninth aspect of the present invention, there is provided a container filled with an inert solution such as perfluoropolyether detachably mounted at a predetermined position of a pedestal, and heating for heating the inert solution in the container to a predetermined temperature. A source, a measurement jig support plate that detachably holds the DUT, and a DUT held on the support plate is vertically lowered and immersed in a container filled with the inert solution, and the DUT After the trr characteristic measurement / inspection, it is provided with a link mechanism that vertically pulls up from the container, and a reverse recovery time characteristic measurement circuit that automatically connects when the measurement jig support plate is lowered by the link mechanism. Therefore, the trr characteristic of the DUT can be measured safely and efficiently.
[0054]
In the tenth aspect of the invention, when the measured waveform data of the DUT obtained through the measurement jig is taken into an oscilloscope (OSC) and the waveform data is transferred to the PC, the waveform data previously taken into the OSC is checked. The waveform data is transferred to the PC side only when the check result includes finite numerical data, so that an abnormal stop of the reverse recovery time characteristic measuring apparatus can be avoided.
[0055]
In an eleventh aspect of the invention, when one record is composed of a plurality of item data, each item data is separated by a comma (,) in a CSV file format (-di / dt), trr1, trr2, etc. And BMP (bit map) file format, so that the measurement and inspection results such as trr curves are displayed and saved.
Measurement and inspection results such as trr curves can be easily displayed and stored, and subsequent data processing is simplified.
[0056]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing the configuration of a reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to the first invention.
In the figure, reference numeral 1 denotes a PC that centrally manages the entire system. An external control CPU 2 is provided under the PC 1, and a pulse width for determining the magnitude of the forward current (IF) and the current (IL) flowing through the L load in the path from the PC 1 to the control CPU 2, particularly, In this case, the first pulse width of the double pulse is important, but a measurement condition selection signal such as such pulse width data is sent.
[0057]
Next, a switching element (Q) (not shown) mounted on the measuring jig 3 in response to the pulse width data signal, etc., in this embodiment, the source (S), gate (G), and drain (D) of the MOS FET. Necessary signals are applied between the respective electrodes and both electrodes of the DUT through the path of the CPU 2 to the measurement jig 3.
Next, the measured waveform data obtained at the measurement jig 3 is taken together with the measurement condition data into the OSC 4 via the path of the measurement jig 3 → oscilloscope (OSC) 4 and displayed on the screen. Thereafter, these data are returned to the PC 1 through the path of OSC 4 → PC 1 and are taken into the PC 1.
[0058]
Another important function of the PC is a function of operating a GPIB (General Purpose Interface Bus) programmable controller (hereinafter abbreviated as GPIB programmer) 5 from the keyboard of the PC 1 itself. Signals such as measurement conditions are exchanged between the PC 1 and the GPIB programmer 5 through a path from the PC 1 to the GPIB programmer 5.
The control signal for the G / S power supply voltage (VGS) 6 of the switching element (Q) written in the GPIB programmer 5 is supplied to the value of the power supply voltage (VGS) 6 via the output terminal of the GPIB programmer 5. Is set to the specified value.
Similarly, the control signal of the main power supply voltage (VR) 7 written in the GPIB programmer 5 sets the value of (VR) to a specified value via the output terminal of the GPIB programmer 5.
Also, regarding the control signal of the power supply voltage (VGR) 8 applied to both ends of the gate input resistance (RG) of the switching element (Q), the control signal of (VGR) 8 written in the GPIB programmer 5 is the same as that of the GPIB programmer. The value of (VGR) 8 is set to a specified value via the output terminal.
[0059]
In the reverse recovery time characteristic measuring apparatus configured as described above, the OSC 4, the external control CPU 2, the measurement jig 3, the GPIB programmer 4, the power supply voltage (VGS) 6, and the power supply voltage (VR) are under centralized management by the PC 1. 7. A system environment in which each of the power supply voltages (VR) 8 sufficiently functions in trr automatic measurement is constructed.
Accordingly, measurement conditions can be automatically set under the system environment. In addition, since the value of the gate input resistance (RG) can be automatically changed, the current reduction rate (−di / dt) value can be automatically set.
[0060]
Next, a method for automatically controlling the forward current (IF) according to the second invention will be described with reference to FIG.
In this invention, it has the step 21 which inputs into PC1 the initial value 20 about forward current (IF), current decreasing rate (-di / dt), inductive load (L), and DC power supply voltage (VR).
Further, based on the combination of the initial values 20, the current (IL) (≈IF) flowing through the inductive load (L) with the PC 1 is calculated from the VR / L · t formula, and the recommended pulse width value t1 (FIG. 17A). (See (1) period) of step (2), and a step 22 for transmitting the t1 value to the external CPU 2 is provided.
[0061]
The CPU 2 receives the signal of the recommended t1 value obtained from the PC 1 and controls the CPU 2 to output a pulse width signal corresponding to the signal between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q). Since the IF temporarily determined through each of the steps flows in the DUT, the actual IF is monitored by means such as a current shunt.
If the monitored IF value matches the IF value of the initial input value (20), or if it is within the specified allowable error range, the IF automatic control is completed.
[0062]
On the other hand, if the monitored IF value does not match the IF value of the initial input value (20) or is outside the specified allowable error range, the magnitude relation of the IF value is determined and the information is fed back to the PC1. The recommended t1 value is recalculated again, and the above steps are sequentially repeated (23).
Therefore, the optimum IF value is automatically determined and controlled through the above steps, and as a result, accurate trr characteristics can be measured.
[0063]
Next, a current reduction rate (-di / dt) automatic control method according to a third aspect of the invention will be described with reference to FIGS.
First, in order to automatically control (−di / dt), it is necessary to automatically control the gate input resistance (RG), but since this has already been described, it will not be repeated.
Next, what means is available for changing the (RG) will be examined.
It is well known to use a Cds photocoupler 30 as one of the means.
FIG. 3 shows an internal circuit diagram of the Cds photocoupler 30, and FIG. 4 shows a graph showing the Ron-I (LED) characteristics of the Cds photocoupler 30.
[0064]
In the internal circuit diagram of the Cds photocoupler 30 in FIG. 3, IF1 is the anode terminal of the LED 31, IF2 is the cathode terminal of the LED 31, In is the input terminal of the light receiving cell of the Cds photocoupler 30, and Out is the output terminal of the light receiving cell. .
Now, when a current of I (LED) is passed between the IF1 terminal and the IF2 terminal of the Cds photocoupler 30, the Cds light receiving cell is irradiated with light from the LED 31 and photoexcited carriers are generated. (Ron) goes down. FIG. 4 shows the relationship.
In FIG. 4, the horizontal axis represents current I (LED) (mA), and the vertical axis represents resistance value Ron (Ω).
[0065]
As can be seen from the graph of FIG. 4, from the value of (Ron), the practical range of (Ron) is I (LED) ≧ 1 mA, while the current that can be passed through the Cds photocoupler 30 is recommended. Value: 0.1-20 mA, maximum rating: limited to 25 mA.
Therefore, the minimum (Ron) obtained from the single Cds photocoupler 30 is about Ron = 67Ω and I (LED) = 20 mA. However, since the current rise rate of (di / dt) = 200 [A / μs] cannot be obtained with this (Ron) value, it is clearly necessary to take measures to lower the (Ron) value.
[0066]
As a countermeasure for this, in the present invention, ten Cds photocouplers 30 are connected in parallel. When used in this way, simply thinking, Ron≈6.7Ω and I (LED) ≈200 mA should be obtained. However, in reality, variations in the output characteristics of the LEDs 31 incorporated in each Cds photocoupler 30, variations in the light reception characteristics of the Cds photocoupler 30, and (Ron when the Cds photocoupler 30 is not receiving light) ) There is a variation in value, and as a result, the (Ron) value when 10 Cds photocouplers 30 are connected in parallel is as follows.
Ron (10) ≈9.5Ω, I (LED) (10) = 200 mA
[0067]
The above numerical value is a (Ron) value that can be actually obtained. Also, if this value is (Ron), a normal switching element (Q), here, the input capacitance (CGS≈1500 pF / 10A) of the power MOS FET is driven, and (di / dt) ≈200 [ It is also possible to obtain a current increase rate of [A / μs].
[0068]
Next, control of the (RG) value of the gate input resistance by (VGR) and (VGS) will be described.
In order to obtain the minimum (RG) value, following obtaining the minimum (Ron) value of the Cds photocoupler 30, this time a relatively small (di / dt) value, ie, di / dt≈50 [A / Μs], this is basically to reduce ILED as shown in FIG. Specifically, it is possible to obtain a larger RG (= Ron) value by controlling the value of the direct current flowing through the LED 31.
And in order to reduce I (LED), it carries out by lowering (VGR) concerning both ends of LED31. However, when (RG) increases, the power supply voltage (VGS) applied between G and S of the switching element (Q) is effectively lowered. Therefore, the IF value also decreases, and as a result, the (−di / dt) value also decreases.
[0069]
Next, a procedure for automatically controlling the (−di / dt) value will be described with reference to FIG.
In FIG. 5, first, initial values (IF, -di / dt, L, VR) are input to the PC (steps 50 and 51). However, it is assumed that a smaller value (−di / dt) is specified for (−di / dt) input here for convenience of explanation of automatic control.
Then, (VGR) is automatically controlled, and (RG) is controlled to be larger. However, this results in lowering the effective (VGS) and lowering (−di / dt). On the other hand, the IF also naturally decreases, but the IF does not change much compared to (−di / dt). That is, the dependence on the change in (RG) is much greater for (−di / dt) than for IF.
[0070]
However, since the (−di / dt) value at the time of measuring the trr characteristic must be maintained at a predetermined value, it is confirmed that a correction corresponding to this amount (on the slightly increasing side) is necessary (step). 52) First, the process proceeds to step 53 of the next (VGS) correction.
Here, if (VGS) is corrected (to the slight increase side) immediately after knowing that (VGS) correction is necessary, IF will change greatly. Therefore, (VGS) is usually finely adjusted. Since (Fine) mode, it is not corrected (to the slight increase side).
[0071]
As a result of performing (VGR) correction (to the slightly increasing side) only in the fine mode (Fine), the (−di / dt) value is updated and displayed on the oscilloscope screen. This updated (-di / dt) value is monitored.
If the monitored actual (-di / dt) value matches the (-di / dt) value of the initial input value, or is within the specified allowable error range, the automatic control of (-di / dt) is completed. The process proceeds to the next stage (step 54).
However, if the VGR correction step alone does not fall within the desired (−di / dt) value range, the VGS is corrected (to the slight increase side) this time.
On the other hand, if the actual (-di / dt) value does not match the (-di / dt) value of the initial input value, or is outside the specified allowable error range, the actual (-di / dt) value and the initial input value The information on the magnitude relationship with the (−di / dt) value is fed back to the PC 1, and the PC 1 recalculates the recommended (VGR) value corresponding to the correction based on the information on the magnitude relationship. The above steps 50 to 54 are repeated.
[0072]
However, correction of (VGS) can significantly change IF. In this case, the function of the IF automatic control method of FIG. 2 works again, and after repeating the above steps 50 to 54, a new t1 value is reset. Thereafter (after the correction of VGS), the program loops again to the inner loop of the program, and the (-di / dt) automatic control method in steps 50 to 54 is repeated, and finally (-di / dt ) Automatic control is complete.
Regarding the automatic control loop of the above (−di / dt) value, as in the IF automatic control loop, the external CPU 2 is not directly involved and is managed only by the PC 1. However, basically, although the control systems of (−di / dt) control and IF control are independent, there is no change in that they are centrally managed by the same PC 1.
As described above, since the (-di / dt) value can be automatically controlled through each step in the third invention, it is possible to accurately measure the trr characteristic.
[0073]
Next, a fourth invention will be described with reference to FIG.
The fourth invention relates to a calculation method for calculating the total amount (Qrr) of the reverse recovery charge amount within the trr time and the total amount (Qtail) of the reverse recovery charge amount within the ttail time from the trr waveform displayed on the OSC4 screen. It is.
Note that the total amount of the entire Qrr is calculated by Qrr + Qtail.
First, as described in the description of the prior art, regarding the calculation method of Qrr and Qtail, the area was obtained by an approximation method divided into triangles as shown in FIG. However, in such a method, the white background regions W1, W2, and W3 are excluded, and thus become smaller than the actual value.
[0074]
Therefore, the present invention employs a method of obtaining the value by numerically integrating three approximated trr characteristic waveforms using the Simpson rule. As the procedure, each point data (I (t); 500 points in total) of trr characteristic waveform by OSC4 was used as Simpson data. Table 2 shows a comparison between the calculation results obtained by the conventional method and the calculation results obtained by the method of the present invention.
[Table 2]
Figure 0004663930
According to the method of the present invention, what was not calculated for the white background regions W1, W2, and W3 (see FIG. 19) by the conventional method can be accurately calculated by adding the portion, and the measured waveform of the approximate trr characteristic can be obtained. The total amount of overall Qrr along can be determined.
As described in the error column of Table 2, there is a difference of about 10 to 15% between the conventional method and the method of the present invention.
[0075]
Further, when the final value (zero point) of Qtail is detected for the soft recovery element and numerical integration is performed, the Qtail portion is considerably long in the time axis direction. As a result, the number of data in the Qrr portion is reduced and the accuracy is increased. Falls. Therefore, for the Qtail part, it is better to perform numerical integration after processing each point data (I (t)) using an approximate expression (such as the least square method). Furthermore, it is better to carry out the numerical integration in the direction from the final value of Qtail to t0 (reverse direction) from the viewpoint of preventing digit loss.
[0076]
Next, an automatic control method for the three systems of power supply voltages (VR, VGS, VGR) according to the fifth invention will be described.
These power supply voltages can be controlled using the GPIB programmer 5 shown in FIG. 1, for example, Takasago AP-1228T. The three power supply voltage control program can be operated normally if the program is created in accordance with a predetermined format. However, special consideration must be given to the control range and resolution, as shown in Table 3.
[Table 3]
Figure 0004663930
In addition, special attention is required to cut off noise between each power supply or between the power supply and GPIB programmer 5, and in order to prevent the propagation of noise via the ground, it is important to devise the processing of the surrounding wiring. is there. In particular, since the GPIB programmer 5 often malfunctions, special attention is required.
In the present invention, the trr characteristic can be measured accurately and accurately by automatically controlling the three power supply voltages (VR, VGS, VGR) with the control range and resolution shown in Table 3.
[0077]
Next, a sixth invention will be described.
The sixth invention includes a plurality of the elements having different rated currents and rated voltages as switching elements (Q) in the trr measurement circuit used in the reverse recovery time characteristic measuring apparatus, and depending on the rating of the DUT, The configuration is such that the elements can be switched and used.
First, in the present invention, since the measurement range of (−di / dt) is intended to cover at least the range of 50 to 200 [A / μs], the automatic control range is 200 [A / μs]. A (−di / dt) value of 50 [A / μs] or less must be achieved.
[0078]
Moreover, since it covers a wide range such as IF = 1 to 50 [A] and VRRM = 30 to 600 [V], basically a larger switching element (Q) is required to cover these ranges. Must be used.
However, it has been found that it is still a problem to cover the entire range with only one switching element (Q). For example, in the case of a DUT that requires a relatively small current capacity IF and a high (di / dt) ≧ 200 [A / μs], the large switching element (Q) as described above, for example, 80 [ A] / 450 [V] rated is particularly difficult to use.
[0079]
The reason for the difficulty described above is that in order to obtain a high (di / dt) test waveform, a fast rising speed of the switching element (Q) is required. The input capacitance between S (Ciss ≒ 1500pF / 10A) is quite large, and the input capacitance and charging current from the drive circuit are limited. Especially, the IF is low enough to be much smaller than the rated current of the switching element (Q). This is because the (VGS) power supply voltage cannot be driven quickly enough when driving.
[0080]
As a countermeasure for the above, a small switching element (Q), for example, 22 [A] / 450 is used for measuring trr characteristics in a DUT having a relatively small current capacity and a relatively high (di / dt). [V] The rated one was used. However, in this case, since the external shape of the switching element (Q) is different, a device that can be replaced by a one-touch type is required.
For example, the switching element (Q) having a large module outer shape (80 [A] / 450 [V] rating) and the small switching element (Q) (22 [A] / 450 [V] rating) may be considered. In order to solve this problem, a structure as shown in FIG. 7 was devised.
[0081]
FIG. 7 is a perspective view showing a structure that allows the switching element (Q) to be selectively used and replaced.
In the figure, the first mounting is made in accordance with the switching element 71 having a large module outer shape. When the small switching element 72 is used, the insulation is formed of Teflon resin having the module outer shape and the same screw hole. The wiring boards 73 and 74 to be the drain (D) and source (S) main electrodes are attached to the fixing screw holes of the dummy jig.
The wiring boards 73 and 74 are made of a plate-like copper material having a relatively wide width.
[0082]
The (D) and (S) main electrode wirings 76 and 77 of the small switching element 72 are soldered to the pins of the dedicated socket 75. A crimp terminal 78 is fixed to the other end of the main electrode wirings 76 and 77, and is fixed to the wiring boards 73 and 74 in advance via the crimp terminal 78.
[0083]
Therefore, when one switching element (Q) is used for both large and small, the (D) and (S) main electrodes of the other switching element (Q) are open. There is no influence of a parasitic L component or the like. With regard to the gate (G) electrode, considerations as much as those of the D and S main electrodes are unnecessary, but a thicker wiring (not shown) is still used in common for the element 71 having a large module outer shape and the element 72 having a small module outer shape. It is considered and connected so that it can.
[0084]
After the switching element 71 having a large module outer shape is removed and replaced with a dummy jig and screwed to the measurement jig support plate 83, the small switching element 72 is inserted deeply into the dedicated socket 75 and the switching element is simply inserted. Can be easily exchanged. In the figure, a DUT 79 is inserted into a dedicated socket 80, and this dedicated socket 80 is attached to the lower ends of the plate-like wiring boards 81, 82. The upper end of the wiring board 82 is the S main of the element 71 having a large module outer shape. Connected to electrode terminals.
On the other hand, the upper end of the wiring board 81 is bent in an L shape and is disposed in the same horizontal plane as the wiring boards 73 and 74.
[0085]
Further, the measurement jig support plate 83 is provided with a rectangular cutout hole 84, and a container 85 filled with an inert solution is disposed immediately below the cutout hole 84, and measurement is performed by operating an operation lever (not shown). The jig support plate 84 rotates by a certain angle, and the DUT 79 suspended by the wiring boards 81 and 82 through the notch hole 84 is immersed in the container 85. These detailed explanations are given in the ninth invention.
At the same time, connection pins 86, 87, 88 are provided on one end of the D main electrode wiring board 73 and the S main electrode wiring board 74 and one end of the wiring board 81 bent in an L shape. The trr characteristic measuring circuit shown in FIG. 16 is connected to a predetermined location via 87 and 88.
[0086]
Next, a seventh invention will be described.
First, in the present invention, the current values of IF and IR must be accurately captured and reproduced by the OSC 4 on the display screen. However, it is often very difficult to reproduce the measured waveform in a noiseless state and faithfully reproduce it in high frequency measurement.
For example, in the current detection method using the following non-inductive resistance, even if the length of the probe (coaxial BNC cable) is taken as one, the difficulty of faithfully reproducing the current waveform can be understood.
Table 4 shows the conditions for investigating the influence of the probe length on the current waveform.
[Table 4]
Figure 0004663930
The upper part of the table shows the probe number, the lower part shows the probe length (cm), the measurement conditions are IF = 1A, VR = 50V, (−di / dt) = 250 A / μs, and the sample is a center tap type ultra-high speed An FRD rated at 3A and 600V was used.
[0087]
The motivation for conducting the above confirmation experiment is to identify the cause of low frequency (abnormal vibration with a large waveform) in the measured current waveform. As shown in Table 4 above, the probe length was adjusted to 5 levels for comparison. The resulting current waveforms are shown in FIGS.
FIG. 8 shows a comparison of current waveforms of probes having lengths of 112 cm and 112 cm, and FIG. 9 shows a comparison of current waveforms of probes having lengths of 43 cm and 32 cm. .
As is apparent from these figures, it can be seen that the low frequency vibration is suppressed as the probe length is changed from (1) to (5).
[0088]
Inferring from the above phenomenon, the low-frequency oscillation was observed in the current waveform because the difference between the self-impedance of the probe and the impedance (usually 50Ω) built into the OSC 4 when the probe length is long. However, as a result of the larger size, it is considered that the impedance matching between the two cannot be obtained, a reflected wave is generated, and the waveform is distorted. Therefore, in the present invention, it is assumed that the probe number (5) or (4) having the shortest probe length is used.
[0089]
By the way, it has been found that when a shorter probe is used, a further new problem arises.
That is, when a shorter probe is used, the distance between the OSC 4 and the measurement jig 3 cannot be sufficiently obtained, and the operability is deteriorated. Therefore, in addition to the current detection method using non-inductive resistance, it has become necessary to examine whether there is any other appropriate current detection method.
Therefore, it was decided to confirm the current detection capability of a Pearson current probe, which is a candidate for another current detection method.
[0090]
The advantage of Pearson's current probe is that it is a reflux probe that detects eddy currents generated around the main wiring, so it is separated (non-contact) from the circuit and is essentially a parasitic L component of the probe. Is not listed. Therefore, unlike the above-described current detection method using non-inductive resistance, there is no dependency on the probe length and there is essentially a property that vibration (waveform) due to the L component is small. Therefore, a long probe can be used without any problem. As a result, there is no problem with the operability during the trr characteristic measurement.
[0091]
On the other hand, the disadvantage of Pearson's current probe is that the ground level (Gnd) level of the probe is not fixed to the circuit, so that there is a problem of positional deviation of the ground level that is always generated particularly when a large current is detected. This makes it extremely difficult to detect the zero-cross point at the intersection when the reverse recovery current finally converges asymptotically toward the ground level in the soft recovery characteristic DUT.
[0092]
However, in the DUT with hard recovery characteristics, the reverse recovery waveform once overshoots the ground level, and then converges to the ground level after repeating the up and down damping vibration with the ground level as the reference level. I do not mind the problem of misalignment.
In short, the characteristic of the Pearson current probe is that it is inherently strong against vibration due to the parasitic L component, but it has been fully recognized that there is a problem in detecting the zero cross point in the soft recovery waveform. It is to take a kind of countermeasure.
[0093]
Based on the above recognition, the present invention employs a method in which a non-inductive resistor and a Pearson current probe are selectively used as follows.
That is, according to the present invention, in order to accurately display the forward current (IF) waveform and the reverse current (IR) waveform displayed on the oscilloscope (OSC) without including noise, (1) the current decrease rate of the DUT (−di / Dt) is high (during hard recovery), Pearson current probe is used preferentially. (2) When DUT (-di / dt) is low (during soft recovery), non-inductive The resistor is used preferentially.
[0094]
More specifically, the non-inductive resistance wiring and the BNC connector are fixed, and the Pearson current probe is passed through the non-inductive resistance wiring from the beginning with a slightly longer probe. Keep it.
Even in the worst case, even if a slightly longer probe is attached, there is no direct electrical influence because it is non-contact.
(1) When (-di / dt) is high (during hard recovery), a Pearson current probe with a slightly longer probe is directly connected to the connector of OSC4.
(2) When (-di / dt) is low (during soft recovery), leaving only the Pearson monitor (circular magnetic flux) part and having a slightly longer probe is not affected, but removes it because it interferes with work . Subsequently, one of the short probes for non-inductive resistance current detection is connected to the fixed BNC connector, and the other end is connected to the connector on the OSC side. This completes the replacement work from the non-inductive resistance to the Pearson current probe or from the Pearson current probe to the non-inductive resistance.
According to the present invention, the current values of IF and IR can be accurately taken into the OSC 4 and reproduced in a noiseless state.
[0095]
Next, an eighth invention will be described.
In the present invention, in order to display the forward current (IF) waveform and the reverse current (IR) waveform displayed on the OSC 4 more accurately without including high-frequency noise, a CR snubber circuit is connected in series with the DUT. is there.
In the present invention, as described in the description of the seventh invention, the current values of IF and IR must be accurately captured and reproduced on the display screen of the OSC 4.
However, there is still a problem with the waveform obtained on the display screen of the OSC 4 even if the non-inductive resistance and the Pearson current probe are properly used. That is, it is a problem of high frequency and low frequency on the waveform that should be faithfully reproduced.
[0096]
FIG. 10 shows a current waveform on which the low frequency and the high frequency are mounted. This phenomenon is particularly noticeable in a hard recovery DUT using a non-inductive resistance current detection method.
As a result of investigating the cause, (1) with respect to the removal of low frequency components, the probe length is optimized (shorter), the impedance (usually 50Ω) built in the OSC4, and the parasitic resistance of the probe for non-inductive resistance It has been found that matching can be achieved by matching impedance (closer to 50Ω).
However, the problem is (2) countermeasures for removing high-frequency components. As a result of examining the countermeasures, it was concluded that the CR snubber circuit is most effective. FIG. 11 shows a noise filter (CR snubber) circuit for high frequency countermeasures used in the present invention.
[0097]
A specific value of the non-inductive resistance (RD) connected in series to the DUT in FIG. 11 is 0.1Ω. In this case, a CR snubber circuit is inserted in parallel. In this case, the specific value of the snubber circuit capacitor (Cs) is Cs = 30 nF, and the specific value of the snubber circuit resistance (Rs) is Rs = 47Ω.
When such a constant is selected, it can be seen that the waveform (1) without the snubber circuit is improved to the waveform (2) with the snubber circuit as shown in FIG.
That is, the waveform (1) having no snubber circuit has a large wave vibration (low frequency) and a small wave vibration (high frequency), but the waveform (2) having a snubber circuit has both of them. It can be seen from this figure that the components have been considerably removed and relaxed.
[0098]
Next, a ninth invention will be described with reference to the schematic configuration diagrams of FIGS.
The measuring tool 12 for a reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to the present invention includes a container 85 filled with an inert solution such as perfluoropolyether, which is detachably placed at a predetermined position of a pedestal 13, and the container 85. A heating source 29 for heating the inactive solution to a predetermined temperature, a measuring jig support plate 83 for detachably holding the DUT, and the DUT held on the support plate 83 are filled with the inactive solution. A link mechanism 14 for vertically lowering and immersing the container 85 in the container 85 and pulling it up vertically from the container 85 after measuring and inspecting the trr characteristics of the DUT, and the measurement mechanism supporting plate by the link mechanism 14 And a reverse recovery time characteristic measurement circuit 16 (see FIG. 16) that is automatically connected when 83 is lowered.
[0099]
In the present invention, the size, shape, mechanism, etc. of the opening that can suppress the evaporation amount of an inert solution such as perfluoropolyether, can reliably perform heating and temperature control, and can smoothly insert and remove the DUT It is necessary to have.
The entire framework is composed of a pedestal 13 on which the container 85 is placed and a side plate 15 fixed to the pedestal 13.
An upper plate 17 is provided at the upper end of the side plate 15. Between the upper plate 17 and the pedestal 13, a pair of support columns 18 are suspended. A substrate 19 that is movable up and down along the column 18 is inserted into the column 18. As shown in FIG. 13, a coil spring 20 and a tubular tube 21 are inserted into the support column 18, and the substrate 19 is pushed upward by the urging force of the coil spring 20.
[0100]
A measurement jig support plate 83 is attached to the tip of the substrate 19 via a pair of hinges 22.
The measurement jig support plate 83 has a rectangular cutout hole 84, and the cutout holes 84 are passed through the wiring boards 81 and 82 shown in FIG. 7. The socket 80 is fixed (see FIG. 13).
The dedicated socket 80 has a structure in which the DUT 79 can be detachably mounted.
The measuring jig support plate 83 is coupled to the link mechanism 14 and can rotate through the link mechanism 14 at a certain angle with the hinge 22 as a fulcrum.
[0101]
In the link mechanism 14, the first arm 23 and the second arm 24 are connected to each other via a fixed point 25 that is a pair, and the end of the second arm 24 is a rotary shaft 26 that is horizontally mounted between the side plates 15. It is fixed to. A lever 27 is attached to one end of the rotating shaft 26. If the lever 27 is rotated, for example, counterclockwise in FIG. 13, the rotating shaft 26 is rotated. It is transmitted to the measurement jig support plate 83 via the arm 23, and the support plate 83 is rotated counterclockwise to the horizontal position.
[0102]
Further, when the lever 27 is rotated counterclockwise, the end surface of the hinge 22 and the end surface of the substrate 19 abut against each other and the support plate 83 cannot be rotated any further, so that the support plate 83 and the substrate 19 are rigid. Thus, the substrate column 18 is lowered while maintaining the horizontal state against the urging force of the coil spring 20.
A thick line arrow in FIG. 13 represents the movement trajectory of the side surface of the support plate 83.
In other words, the measuring jig support plate 83 is initially rotated by a certain angle, for example, 60 degrees by the operation of the lever 27, then descends in a horizontal state, and is operated in a direction to return the lever 27 to the original state again. After rising, it bends and returns to its initial position at a position rotated 60 degrees.
Note that the vertical movement of the support plate 83 is smoothly performed because no so-called play is generated by the urging force of the coil spring 20.
[0103]
Here, it should be noted what is the significance of causing the measurement jig support plate 83 to move as described above.
That is, the DUT 79 is vertically lowered and immersed in the inert solution without being brought into contact with the opening or inner surface of the container 85, and after the trr characteristic is measured, it is again brought into contact with the opening or inner surface of the container 85. This is because the measured DUT 79 is removed from the dedicated socket 80 so that the next DUT 79 to be measured can be easily attached.
[0104]
That is, the dedicated socket 80 to which the DUT 79 is attached is attached to the front end portions of the wiring boards 81 and 82, and the other end of the wiring board 82 is bent in an L shape as shown in FIG. Since the main electrode wiring board 74 is fixed to the upper surface terminal of the switching element 71 having a large module outer shape, if the support plate 83 is inclined by a certain angle by the operation of the lever 27, the switching element 71 on the support plate 83 is The fixed wiring board 82 is also inclined at a certain angle. That is, the DUT 79 attached to the tip of the wiring board 82 via the dedicated socket 80 is pulled up from the inert solution in the container 85 and stops at a position inclined by a certain angle.
At this position, it is very easy to perform the mounting / demounting operation of the DUT 79.
[0105]
The downward movement of the measuring jig support plate 83 while maintaining the horizontal state has another important function in addition to vertically dipping the DUT 79 in the container 85. That is, the reverse recovery time characteristic measuring circuit 16 (not shown) includes connection pins 86, 87, 88 provided at the leading ends of the drain main electrode wiring board 73, the source main electrode wiring board 74, and the wiring board 81 shown in FIG. 7. This is a function of lowering the connector group for connection with a predetermined portion (see FIG. 16) vertically and securely coupling it.
[0106]
On the other hand, the container 85 is positioned and placed at a predetermined position on the pedestal 13. For this reason, positioning pads 28 that support the four outer corners of the container 85 are provided. A planar heater 29 is provided in the positioning pad 28 via an insulator. The planar heater 29 is connected to a power source (not shown). By placing the container 85 on the planar heater 29, the planar heater 29 is also illustrated until the inert solution in the container 85 reaches a certain temperature, for example, 150 ° C. It is heated through a temperature control system that omits the.
[0107]
Note that the container 85 is made of stainless steel and has a size of, for example, 100 (L) × 100 (W) × 75 (H) mm. The inert solution filled in the container 85 is, for example, perfluoropolyether, and evaporation cannot be avoided at a high measurement temperature (125 ° C. to 150 ° C.). In particular, attention should be paid to the size of the opening. It is.
Incidentally, in a container having an opening size of about 200 (L) × 300 (W), the area becomes about 6 times, so that the evaporation amount of the inert solution is large and the solution is frequently replenished. Since the amount of the solution is large, it takes a long time for heating, and there is a disadvantage that preheating is required with another hot plate.
In that respect, since the opening size of the container 85 used in the present invention is about 100 (L) × 100 (W) mm, the above-described disadvantage does not occur, and the container 85 is designed to have a very appropriate size. Yes.
[0108]
By using the measuring jig 12 configured as described above, the evaporation amount of the inert solution can be suppressed, the heating and temperature control can be ensured, and the DUT can be taken in and out smoothly. As a result, the trr characteristic can be measured accurately and efficiently, as well as ensuring safety.
[0109]
As shown in FIG. 1, the DUT measurement waveform data by the measurement jig 12 is taken into the OSC 4 and transferred to the PC 1. However, in spite of all the countermeasures and improvements described above, the trr characteristic measuring device according to the present invention has not abruptly stopped during the automatic control of (−di / dt).
As a result of investigating the cause, the timing difference in transferring the waveform data from the OSC 4 to the PC 1, that is, the waveform data is stored in the PC 1 while the OSC 4 has not yet acquired the measured waveform data or the acquisition has not been completed. It turned out that it was because the command to transfer was issued.
[0110]
That is, on the basis of the transferred waveform data, the PC 1 proceeds with the program of the next step, for example, the numerical integration of the Qrr value, etc., but if there is no data, the array reserved for waveform acquisition is zero. It has become. In addition, since this value is fed back to the next step, as a result of performing division such that the denominator is zero in the numerical integration step or the like, a finite numerical value that can be originally processed by the PC 1, for example, There may be a case where an abnormal stop occurs because the floating point does not fall within the range of -1E38 to + 1E38.
[0111]
As a countermeasure against the above, the tenth aspect of the invention checks the waveform data fetched into the OSC 4 before the transfer command to the PC 1 and confirms / determines that the tick result is valid. The control software processing method of transferring the waveform data is adopted.
As a result, the program step will not advance to the next step unless it is confirmed that finite numeric data is contained in the array as described above. Therefore, there is an advantage that the inconvenience that the trr characteristic measuring apparatus is abnormally stopped can be completely eliminated.
[0112]
Next, an eleventh invention will be described.
The measurement result storage / display method according to the present invention is a CSV file format in which each item data is separated by a comma (,) when a record is composed of a plurality of item data (-di / dt), It is to display and store the measurement / inspection results such as trr curve in the value of trr1, trr2, etc. and the BMP (bit map) file format.
[0113]
First, in order to automatically measure and save the measurement result, some file format is required. Spreadsheet software that can be handled by recent OSs for PCs includes, for example, “Microsoft Excel” and “Sanshiro”, which are widely used.
When the measurement results of the present invention are automatically measured and stored, it is essential to proceed with the process using a file format that is compatible with such software. In the present invention, the “CSV file format” is adopted from such a viewpoint.
[0114]
By adopting the above file format, the processing in the step of exchanging measurement results between external devices, as well as the processing and saving of subsequent measurement result files can be handled on inexpensive general-purpose spreadsheet software. This eliminates the trouble of re-inputting data once printed out on paper, and avoids human error during re-input. As a result, it is possible to obtain a ripple effect such as an increase in the utility value of data and a wide application range.
FIG. 14 shows an example of a display screen for organizing output data using the CSV file format and storing it.
[0115]
In the present invention, the trr characteristic waveform displayed on the screen of the OSC 4 is captured on the PC screen, and numerical integration for obtaining Qrr is performed. Thereafter, only a specific region of the waveform is colored, or an auxiliary line is obtained. And processing by inserting characters. In order to perform these operations, the image file format of the measurement data must be defined, and it is convenient if this can be handled on inexpensive general-purpose image processing software that is widely spread in the market. From such a viewpoint, the “BMP (bitmap) file format” is adopted.
[0116]
The BMP file format as described above can be processed with general-purpose software such as “Paint”, which is very convenient. As with the CSV file format, this is very convenient as a result of increasing the utility value of the data and widening the application range.
Incidentally, FIG. 6 shows an example of processing the trr characteristic waveform using the BMP file format.
[0117]
As a result of comprehensively implementing the above inventions, the ability of the trr characteristic measuring apparatus as shown in Table 5 and FIG. 15 could be obtained.
[Table 5]
Figure 0004663930
For example, with respect to a target of (−di / dt) = 50 to 200 A / μs, it can be seen that a region of IF ≧ 10 A can be secured even for a power supply voltage of VR = 50 V.
Of course, in the VR = 100V and 200V systems, IF and (−di / dt) with values of (−di / dt) ≧ 500 A / μs and 600 to 900 A / μs in the region of IF ≧ 10 A. ) It can be seen that automatic control of values has been achieved.
[0118]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
(1) The accuracy of the power supply voltage value, current value, time, temperature, (−di / dt) value set in advance can be improved, and the measurement value can be highly accurate.
(2) An accurate (Qrr) value can be obtained by subdividing the calculation of the total amount (Qrr) of the reverse recovery charge amount in the reverse recovery time (trr) characteristic.
(3) Measurement under a plurality of conditions is possible by arbitrarily setting IF, VR, and (-di / dt) values.
(4) It is possible to automate the setting and measurement of measurement conditions by a PC.
(5) A highly safe mechanism and apparatus for immersing the DUT in a container filled with an inert solution and having a simple and convenient structure can be obtained. As a result, accurate trr characteristics can be measured.
(6) An abnormal stop of the trr characteristic measuring device can be avoided.
(7) Data processing, storage, and processing are facilitated by adopting the CSV file format and the BMP file format.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of a trr characteristic measuring apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing each step of the IF automatic control method of the present invention.
FIG. 3 is an internal circuit diagram of a Cds photocoupler used in the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing Ron · I (LED) characteristics of the Cds photocoupler.
FIG. 5 is a diagram showing each step of the (−di / dt) value automatic control method of the present invention.
FIG. 6 is a diagram for explaining a Qrr calculation method of the present invention.
FIG. 7 is a perspective view showing a structure in which the switching element (Q) according to the present invention can be selectively used and mounted / replaced.
FIG. 8 is a diagram showing the relationship between the probe length and the current waveform at the confirmation stage of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing another relationship between the probe length and the current waveform at the confirmation stage of the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing current waveforms on which a low frequency and a high frequency are recorded at the confirmation stage of the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing a high frequency countermeasure noise filter circuit of the present invention.
FIG. 12 is a perspective view showing a schematic configuration of a measuring jig of the present invention.
FIG. 13 is a side view showing a schematic configuration of the measurement jig.
FIG. 14 is a diagram showing an output result display screen in the CSV file format of the present invention.
FIG. 15 is a diagram illustrating an automatic control capability of IF and (−di / dt) in the trr characteristic measurement according to the present invention.
FIG. 16 is a circuit diagram for measuring trr characteristics according to the present invention and the related art.
FIGS. 17A and 17B show waveforms at various parts in the present invention and the conventional trr characteristic measurement, where FIG. 17A shows a VGS waveform, FIG. 17B shows an IL waveform, and FIG. 17C shows an IF waveform;
18 is an enlarged view of the waveform of the chain line circle in FIG. 17 (c).
FIG. 19 is a diagram for explaining a conventional Qrr calculation method and a trr characteristic processing method;
[Explanation of symbols]
1 PC
2 CPU
3 Measuring jig
4 OSC
5 GPIB
6 Power supply voltage (VGS) between G and S of switching element (Q)
7 Main power supply voltage (VR)
8 Power supply voltage applied across the gate resistance (RG) of the switching element (Q)
12 Measuring jig
13 pedestal
14 Link mechanism
15 Side plate
16 Reverse recovery time characteristics measurement circuit
17 Upper plate
18 props
19 Substrate
20 Coil spring
21 tube
22 Hinge
23 First arm
24 Second arm
25 fixed points
26 Rotating shaft
27 Lever
28 Positioning pads
29 Planar heater
30 Photocoupler
31 LED
70 Mounting structure
71 Switching elements with large module outline
72 Small switching elements
73 Drain main electrode wiring board
74 Source main electrode wiring board
75 Dedicated socket
76,77 Thick copper wire
78 Crimp terminal
79 DUT
80 Dedicated socket
81,82 Wiring board
83 Measuring jig support plate
84 Notch hole
85 containers
86, 87, 88 connection pins

Claims (11)

逆回復時間(trr)特性測定のための各外部構成装置の駆動条件設定及びそれら各外部構成装置の集中管理を行なうパーソナルコンピュータ(PC)と、
該PCからのパルス幅データ等の測定条件選定信号を送出する外付けの中央演算処理装置(CPU)と、
該CPUからのパルス幅データ等の測定条件選定信号を受けるMOS FET等のスイッチング素子(Q)及び被試験素子(DUT)を有する測定治具と、
該測定治具を介して得られた実測波形データが、測定条件データと共に送られ、これを取り込んで画面表示するオシロスコープ(OSC)等の表示装置と、
前記スイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間の電源電圧(VGS)の値を所定の値に設定する制御信号、前記trr特性測定のための回路中の主電源電圧(VR)の値を所定の値に設定する制御信号、及び前記スイッチング素子(Q)のゲート抵抗(RG)の両端に印加される電源電圧(VGR)の値を所定の値に設定する制御信号を送出するように、前記PCにより操作されるGPIBプログラマブル・コントローラと、
を備えたことを特徴とする逆回復時間特性測定装置。
A personal computer (PC) for setting drive conditions of each external component device for measuring the reverse recovery time (trr) characteristics and performing centralized management of each external component device;
An external central processing unit (CPU) for sending measurement condition selection signals such as pulse width data from the PC;
A measurement jig having a switching element (Q) such as a MOS FET and a device under test (DUT) that receives a measurement condition selection signal such as pulse width data from the CPU;
Measured waveform data obtained through the measurement jig is sent together with measurement condition data, and this is taken in and displayed on a screen such as an oscilloscope (OSC);
A control signal for setting the power supply voltage (VGS) between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q) to a predetermined value, a main power supply voltage (VR in the circuit for measuring the trr characteristic) ) And a control signal for setting the power supply voltage (VGR) applied across the gate resistance (RG) of the switching element (Q) to a predetermined value. A GPIB programmable controller operated by the PC;
A reverse recovery time characteristic measuring device comprising:
初期設定値として予め定められた順電流(IF)値、電流減少率(−di/dt)値、誘導負荷(L)値、直流電源電圧(VR)値をパーソナルコンピュータ(PC)に入力するステップと、
上記各初期設定値の組み合わせに基づき、該PCで、誘導負荷(L)に流れる電流(IL)を、(≒IF)=VR/L・t式から推奨パルス幅値(t1)として計算し、このt1値を外付けの中央演算処理装置(CPU)に送信するステップと、
前記PCから得た推奨t1値の信号を受け、前記CPUは、これに見合ったパルス幅信号t2をスイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間に出力させるように制御するステップと、
上記の各ステップを経て仮決定されたIFがDUT中を流れるので、これを実際のIFとしてモニタするステップと、
このモニタしたIF値と初期入力値のIF値が一致、あるいは指定許容誤差範囲内であればIFの自動制御を完了するステップと、
前記モニタしたIF値と初期入力値のIF値が不一致、あるいは指定許容誤差範囲外であれば、該IF値の大・小関係を判別して、その情報を前記PCに帰還し、再度、推奨t1値を再計算し、上記各ステップを順次繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置におけるIF(順電流)の制御方法。
A step of inputting a forward current (IF) value, a current reduction rate (−di / dt) value, an inductive load (L) value, and a DC power supply voltage (VR) value, which are predetermined as initial setting values, to a personal computer (PC). When,
Based on the combination of the above initial setting values, the PC calculates the current (IL) flowing through the inductive load (L) as the recommended pulse width value (t1) from the equation (≈IF) = VR / L · t, Transmitting the t1 value to an external central processing unit (CPU);
The CPU receives the signal of the recommended t1 value obtained from the PC, and the CPU controls to output a pulse width signal t2 corresponding to the signal between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q). When,
Since the IF temporarily determined through the above steps flows in the DUT, monitoring this as the actual IF;
A step of completing IF automatic control if the monitored IF value matches the IF value of the initial input value or is within a specified allowable error range;
If the monitored IF value does not match the IF value of the initial input value or is outside the specified allowable error range, the magnitude relationship of the IF value is determined, the information is fed back to the PC, and recommended again 2. The IF (forward current) control method for a reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein the t1 value is recalculated and the above steps are sequentially repeated.
初期設定値として、予め定められたIF値、(−di/dt)値、L値、VR値をPCに入力するステップと、
入力された上記初期設定値に基づいてゲート入力抵抗(RG)の両端に印加する電源電圧(VGR)をPCで計算するステップと、
入力された上記初期設定値に基づいてスイッチング素子(Q)のゲート(G)・ソース(S)間の電源電圧(VGS)をPCで計算するステップと、
上記電源電圧(VGR)をPCで計算するステップにより得た結果に基づき、(VGR)の補正が行なわれ、かつ、(−di/dt)値が更新され、オシロスコープの画面に表示すると共に、この更新された(−di/dt)値が該オシロスコープ内部で自動計測され、実際の(−di/dt)値がモニタされ、
実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値が一致、あるいは指定許容誤差範囲内であれば、(−di/dt)の自動制御を完了するステップと、
実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値が不一致、あるいは指定許容誤差範囲外の場合には、実際の(−di/dt)値と初期入力値の(−di/dt)値との大・小関係の情報をPCに帰還し、該PCが大・小関係の情報に基づき、補正分に応じた推奨の(VGR)値を再計算し、上記各ステップを繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置における電流減少率(−di/dt)自動制御方法。
A step of inputting a predetermined IF value, (−di / dt) value, L value, and VR value to the PC as initial setting values;
Calculating a power supply voltage (VGR) to be applied to both ends of the gate input resistance (RG) based on the input initial setting value by PC;
Calculating a power supply voltage (VGS) between the gate (G) and the source (S) of the switching element (Q) based on the input initial setting value by a PC;
Based on the result obtained by the step of calculating the power supply voltage (VGR) by the PC, (VGR) is corrected, and the (−di / dt) value is updated and displayed on the oscilloscope screen. The updated (−di / dt) value is automatically measured inside the oscilloscope, and the actual (−di / dt) value is monitored.
If the actual (−di / dt) value matches the (−di / dt) value of the initial input value, or is within a specified tolerance range, the step of completing the automatic control of (−di / dt);
If the actual (-di / dt) value does not match the (-di / dt) value of the initial input value, or is outside the specified allowable error range, the actual (-di / dt) value and the initial input value ( -Di / dt) value is returned to the PC, and the PC recalculates the recommended (VGR) value corresponding to the correction based on the information on the size relationship. 2. The method for automatically controlling a current reduction rate (-di / dt) in the reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein the steps are repeated.
オシロスコープに表示された実際のtrr波形と時間軸とで囲まれた領域内の面積を算出するに当たり、微細に細分化された時間(t)での各逆電流値(IR)をポイント・データとし、これをシンプソン・データとしてPCに入力し、上記trr波形上の隣接する3点をとってシンプソン則により上記面積を算出することを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置における逆回復時間(trr)決定のための逆回復電荷量(Qrr)の総量算出方法。In calculating the area in the region surrounded by the actual trr waveform displayed on the oscilloscope and the time axis, each reverse current value (IR) at a finely divided time (t) is used as point data. The reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein the area is input to a PC as Simpson data, and the area is calculated by the Simpson rule by taking three adjacent points on the trr waveform. A method for calculating the total amount of reverse recovery charge (Qrr) for determining the reverse recovery time (trr). 主電源電圧(VR)の制御レンジが0〜500Vの範囲で、かつ、分解能が2.0Vである第1の条件と、
スイッチング素子(Q)のG・S間電源電圧(VGS)の制御レンジが0〜25Vの範囲で、かつ、分解能が0.025Vである第2の条件と、
上記スイッチング素子(Q)のゲート入力抵抗(RG)の両端に印加する電源電圧(VGR)の制御レンジが、フォトカプラの電流源を可変制御した場合に、制御レンジが0〜25mAの範囲で、かつ、分解能が0.0005Aである第3の条件とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置における電源電圧自動制御方法。
A first condition in which the control range of the main power supply voltage (VR) is in the range of 0 to 500 V and the resolution is 2.0 V;
A second condition in which the control range of the G / S power supply voltage (VGS) of the switching element (Q) is in the range of 0 to 25 V, and the resolution is 0.025 V;
When the control range of the power supply voltage (VGR) applied to both ends of the gate input resistance (RG) of the switching element (Q) variably controls the current source of the photocoupler, the control range is in the range of 0 to 25 mA. The power supply voltage automatic control method in the reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, further comprising: a third condition having a resolution of 0.0005 A.
逆回復時間特性測定装置に使用されるtrr測定回路内のスイッチング素子(Q)として定格電流・定格電圧の異なる複数の該スイッチング素子(Q)を備え、DUTの定格に応じて該スイッチング素子(Q)を切り替えて使用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置。A plurality of switching elements (Q) having different rated currents and rated voltages are provided as switching elements (Q) in the trr measurement circuit used in the reverse recovery time characteristic measuring apparatus, and the switching elements (Q The reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein: オシロスコープ(OSC)表示される順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、ノイズを含まず正確に表示させるために、DUTの電流減少率(−di/dt)が高い時(ハード・リカバリ時)には、ピアソン電流プローブを優先して使用し、DUTの(−di/dt)が低い場合(ソフト・リカバリ時)には、無誘導抵抗を優先して使用するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置。In order to accurately display the forward current (IF) waveform and reverse current (IR) waveform displayed on the oscilloscope (OSC) without noise, the DUT current reduction rate (−di / dt) is high (hard When recovering), Pearson current probe was used preferentially. When DUT (-di / dt) was low (soft recovery), non-inductive resistance was used preferentially. The reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein オシロスコープ(OSC)表示される順電流(IF)波形及び逆電流(IR)波形を、高周波ノイズを含まず正確に表示させるために、DUTに直列にCRスナッバ回路を接続したことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置。A CR snubber circuit is connected in series with the DUT in order to accurately display the forward current (IF) waveform and the reverse current (IR) waveform displayed on the oscilloscope (OSC) without high frequency noise. Item 3. The reverse recovery time characteristic measuring device according to Item 1. 測定治具が、台座の所定の位置に着脱可能に載置したパー・フルオロ・ポリエーテル等の不活性溶液を満たした容器と、該容器内の不活性溶液を所定の温度に加熱する加熱源と、DUTを着脱自在に保持する測定治具支持板と、該支持板に保持されたDUTを、前記不活性溶液を満たした容器内に垂直に降下させて浸漬させ、かつ、前記DUTのtrr特性測定・検査後は該容器から垂直に引き上げる動作を行なうリンク機構と、該リンク機構により前記測定治具支持板が下降した際に自動的に連結する逆回復時間特性測定回路とを備えたことを特徴する請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置。 A measurement jig is a container filled with an inert solution such as perfluoropolyether, which is detachably mounted at a predetermined position on the base, and a heating source for heating the inert solution in the container to a predetermined temperature. And a measurement jig support plate that detachably holds the DUT, and the DUT held on the support plate is vertically lowered and immersed in a container filled with the inert solution, and the trr of the DUT A link mechanism that vertically pulls up from the container after the characteristic measurement / inspection, and a reverse recovery time characteristic measurement circuit that automatically connects when the measurement jig support plate is lowered by the link mechanism. reverse recovery time characteristic measuring equipment according to claim 1, wherein the. 測定治具を介して得られたDUTの実測波形データをオシロスコープ(OSC)に取り込み、PCへ該波形データを転送する際に、予め前記OSCに取り込まれた波形データのチェックを行ない、該チェック結果が有限の数値データを含む場合にのみ、前記PC側に波形データを転送するようにすることを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置。When the measured waveform data of the DUT obtained through the measurement jig is loaded into an oscilloscope (OSC) and transferred to the PC, the waveform data loaded in the OSC is checked in advance, and the check result 2. The reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein waveform data is transferred to the PC side only when includes a finite numerical data. 1レコードが複数の項目データで構成されている場合に、各項目データの区切りをカンマ(,)で区切るCSVファイル形式で(−di/dt)、trr1、trr2等の値及びBMP(ビット・マップ)ファイル形式でtrr波形等の測定・検査結果の表示及び保存を行なうことを特徴とする請求項1に記載の逆回復時間特性測定装置における測定結果の保存・表示方法。When one record is composed of a plurality of item data, each item data is separated by a comma (,) in a CSV file format (-di / dt), values such as trr1, trr2, etc. and BMP (bit map) 2. A method for storing and displaying measurement results in a reverse recovery time characteristic measuring apparatus according to claim 1, wherein the measurement and inspection results such as trr waveforms are displayed and stored in a file format.
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