JP4660000B2 - Rotating damper - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば蓋、扉等の開閉に際してこれに制動力を与える回転ダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
図22に示すような従来の回転ダンパは、流体が充填される流体室を有するケーシングと、前記流体室内に収納される基部と該流体室外に突出する軸部とから成り前記ケーシングに対して相対回転自在な回転部材と、前記ケーシングに設けられ前記流体室内での前記回転部材の回転角度を限定するストッパ壁と、前記回転部材の相対回転時に前記ストッパ壁と協働してトルクを発生させるための、回転部材の基部に設けられた羽根とを有する。
【0003】
上記従来の回転ダンパのうち、図22(1)に示すような特開平11−182607号公報で提案された回転ダンパの場合、回転部材が反時計方向及び時計方向のいずれの方向に回転する時にも、即ち開扉・閉扉のいずれにおいても、前記羽根の回転ストロークの終端領域で高トルクが発生するようにしている。また、図22(2)及び(3)に示すような米国特許第4653141号明細書及び特開昭58−50342号公報で提案された回転ダンパの場合、両方向への回転ストロークの終端領域だけでなく始端領域でも高トルクが発生するようにしている。しかし、従来の回転ダンパでは、開扉時と閉扉時に発生する最大トルクの大きさを同一とせざるを得なかった。
【0004】
上記従来の回転ダンパの場合でも、反時計方向及び時計方向のいずれかの回転方向へ回転する時にのみ有効に作用する溝をケーシングの内周面や回転部材の基部の外周面の周方向に適当な長さと、幅及び深さで形成することにより、反時計方向回転時に発生する最大トルクと時計方向回転時に発生する最大トルクとを相異なるものにすることは可能である。しかし、この方法では、前記溝の幅と深さの僅かな違いによりトルクが大きく変化してしまい、設計した最大トルクが大きく変わる恐れがある。そのため、両方向回転時に必要とする所望の最大トルクを得るためには、極めて精度の高い溝の加工が必要であり、加工コストの増大を招く。
【0005】
反時計方向回転時に発生する最大トルクと時計方向回転時に発生する最大トルクとを相異るものにする必要がある場合には、幅又は深さが相異なる溝を備えた2種類の回転ダンパを併用することも考えられる。しかし、各回転ダンパはケーシング、回転部材、ストッパ壁、トルク発生手段等を備えているので、ダンパ装置の全体も必然的に大型化せざるを得ず、しかも高価になるという欠点があった。
【0006】
また、前記単一の回転ダンパを用いたときはいずれの場合も、反時計方向回転時の最大トルクの発生領域と時計方向回転時の最大トルクの発生領域は、前記羽根の回転ストロークのほぼ同一角度範囲に存在する。即ち、図22(1)に示す従来の回転ダンパでは、反時計方向回転時に発生するトルクの大きさは、前記羽根の回転ストロークの始端領域から終端領域に亘って低⇒低⇒高と変化し、一方、時計方向回転時に発生するトルクの大きさも、同様に低⇒低⇒高と変化する。また、図22(2)及(3)に示す従来の回転ダンパでは、反時計方向回転時に発生するトルクの大きさは高⇒低⇒高と変化し、一方、時計方向回転時に発生するトルクの大きさも、同様に高⇒低⇒高と変化する。
【0007】
また、前述したような高精度の溝加工を施した場合でも、反時計方向回転時のトルクの大きさを中⇒低⇒高に設計すれば、時計方向回転時のトルクの大きさは高⇒低⇒中とせざるを得ないため、設計の自由が大きく制限される。従って、上記の従来の回転ダンパでは、反時計方向回転時の最大トルクの発生領域と時計方向回転時の最大トルクの発生領域を夫々独立して自由に変えて設計することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の回転ダンパは、反時計方向回転時と時計方向回転時に発生するトルクの大きさとそのトルク発生領域を自在に相異ならしめることができなかったために用途に制約があった。例えば、トイレの便座用便蓋や複写機の蓋等に使用する場合には、閉方向の終端領域、即ち該蓋の閉まる直前では、閉鎖時の衝撃を吸収するために、高トルクでブレーキをかける必要があり、一方、開方向の終端領域、即ち該蓋の最大の開状態では、あまり大きな制動力がかかると、完全に開状態にならないうちに手を離してしまう恐れがあるので、中程度のダンパ力が適当である。そのため、従来の回転ダンパはこのような用途には適切に対処できなかった。
【0009】
また、自動販売機等の商品取り出し用蓋の場合は、該蓋の開方向の終端領域、即ち該蓋の最大の開状態で蓋が落下しない程度のトルクで十分である。一方、缶コーヒーやカップ等を慌てずに余裕を持って取り出せるようにするためには、該蓋が落下する初期の段階で高トルクを作用させて、蓋がゆっくりと閉まるように設計されているのが良い。そして、該蓋が閉鎖する途中は、ほとんど制動力は必要ではなく、低トルクで速やかに閉まれば良い。完全に閉鎖する直前は、衝撃的に閉鎖するのを防止するために、ある程度の制動力を持って閉まる必要がある。しかも、完全に閉鎖する直前の該蓋はほぼ最下方を向いている状態にありで、高トルクでブレーキをかけると該蓋が閉鎖の直前で止まってしまう恐れがあるため、完全に閉鎖する直前のトルクは小さくて良い。しかしながら、該蓋が閉鎖状態のときは、閉まった状態で風等による蓋のばたつきを防止するために、中程度のトルクが必要である。従って、従来の回転ダンパを開方向時と閉方向時に発生するトルクの大きさとその発生領域とが相異なるようにすることが望ましい上記のような蓋に使用することも適切ではない。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の回転ダンパは、流体が充填される流体室を有するケーシングと、前記流体室内に収納される基部と該流体室外に突出する軸部とから成り前記ケーシングに対して相対回転自在な回転部材と、前記ケーシングに設けられ前記流体室内での前記回転部材の回転角度を限定するストッパ壁と、前記回転部材の相対回転時に前記ストッパ壁と協働してトルクを発生させるトルク発生手段とを有する回転ダンパにおいて、前記ケーシングは前記流体室を第1室と第2室とに区画する仕切り壁を備え、前記回転部材は、前記第1室に位置する第1基部と前記第2室に位置する第2基部とを一体回転するように有し、該第1基部は該回転部材の第1方向への回転時に前記第1室においてトルクを発生する第1トルク発生手段を備え、該第2基部は同回転部材の第2方向への回転時に前記第2室においてトルクを発生する第2トルク発生手段を備えるようにした。
【0011】
従来の回転ダンパのケーシング室を仕切り壁により2室に区画した構造なので、ダンパ装置は小型にでき、しかも安価である。
【0012】
また、前記回転部材は、前記第1室に位置する第1基部と前記第2室に位置する第2基部とを一体回転するように有し、該第1基部は該回転部材の第1方向への回転時に前記第1室においてトルクを発生する第1トルク発生手段を備え、該第2基部は同回転部材の第2方向への回転時に前記第2室においてトルクを発生する第2トルク発生手段を備えるようにしたので、回転部材の反時計方向回転時と時計方向回転時のそれぞれにおいて必要とする所望の最大トルクをそれぞれの室で相互に独立して得ることができる。
【0013】
請求項2では、前記第1室と前記第2室は容積がほぼ等しくなるように形成したので、回転部材の第1方向への回転時に第1室において第1トルク発生手段により発生する最大トルクと、第2方向への回転時に第2室において第2トルク発生手段により発生する最大トルクを容易にほぼ等しくすることができる。
【0014】
請求項3では、前記回転部材の第1トルク発生手段は、前記第1室において前記第1基部の外周面に軸方向に沿って前記第1室の前記ケーシング内周面まで突出するように形成された少なくとも1つの第1羽根から成り、該第1羽根は前記回転部材の前記第1方向への回転時に前記第1室内の流体の抵抗を受ける第1受圧面を有し、前記第2トルク発生手段は、前記第2室において前記第2基部の外周面に軸方向に沿って前記第2室の前記ケーシング内周面まで突出するように形成された少なくとも1つの第2羽根から成り、該第2羽根は前記回転部材の前記第2方向への回転時に前記第2室内の流体の抵抗を受ける第2受圧面を有し、前記第1受圧面の面積と前記第2受圧面の面積をほぼ等しくした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室において第1トルク発生手段により発生する最大トルクと、第2方向への回転時に第2室において第2トルク発生手段により発生する最大トルクを容易にほぼ等しくすることができる。
【0015】
請求項4では、前記第1室と前記第2室は容積が相異なるように形成したので、回転部材の第1方向への回転時に第1室において第1トルク発生手段により発生する最大トルクと、第2方向への回転時に第2室において前記第2トルク発生手段により発生する最大トルクを容易に相異なるようにすることができる。。
【0016】
請求項5では、前記回転部材の前記第1トルク発生手段は、前記第1室において前記第1基部の外周面に軸方向に沿って前記第1室の前記ケーシング内周面まで突出するように形成された少なくとも1つの第1羽根から成り、該第1羽根は前記回転部材の前記第1方向への回転時に前記第1室内の流体の抵抗を受ける第1受圧面を有し、前記第2トルク発生手段は、前記第2室において前記第2基部の外周面に軸方向に沿って前記第2室の前記ケーシング内周面まで突出するように形成された少なくとも1つの第2羽根から成り、該第2羽根は前記回転部材の前記第2方向への回転時に前記第2室内の流体の抵抗を受ける第2受圧面を有し、前記第1受圧面の面積と前記第2受圧面の面積を相異なるようにした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室において第1トルク発生手段により発生する最大トルクと、第2方向への回転時に第2室において前記第2トルク発生手段により発生する最大トルクを容易に相異なるようにすることができる。
【0017】
請求項6では、前記第1トルク発生手段の前記第1羽根と前記第2トルク発生手段の前記第2羽根の数を相異ならしたことにより、前記回転部材の前記第1方向への回転時に前記第1室において前記第1トルク発生手段により発生する最大トルクと、前記回転部材の前記第2方向への回転時に前記第2室において前記第2トルク発生手段により発生する最大トルクを容易に相異なるようにすることができる。
【0018】
請求項7では、前記回転ダンパは、前記第1室において、前記回転部材の前記第2方向への回転時に前記第1方向への回転時に発生するトルクに比して発生トルクを低減させる第1トルク制御手段と、前記第2室において、前記回転部材の前記第1方向への回転時に前記第2方向への回転時に発生するトルクに比して発生トルクを低減させる第2トルク制御手段とを有するようにした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室においてのみ高トルクを発生し、第2方向への回転時に第2室においてのみ高トルクを発生するような回転ダンパが得られる。
【0019】
請求項8では、前記第1トルク制御手段は、前記第1羽根の先端と前記第1室の内周面との間に設けられた第1弁体から成り、該第1弁体は前記回転部材の前記第2方向への回転時に流体通路を開口し、前記第2トルク制御手段は、前記第2羽根の先端と前記第2室の内周面との間に設けられた第2弁体から成り、該第2弁体は前記回転部材の前記第1方向への回転時に流体通路を開口するようにした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室においてのみ発生する最大トルクの大きさと、第2方向への回転時に第2室においてのみ発生する最大トルクの大きさを夫々自在に設計可能な回転ダンパが得られる。
【0020】
請求項9では、前記第1トルク制御手段は、前記第1室の内周面に形成された第1ストッパ壁の先端と前記回転部材の第1基部の外周面との間に設けられた第3弁体から成り、該第3弁体は前記回転部材の前記第2方向への回転時に流体通路を開口し、前記第2トルク制御手段は、前記第2室の内周面に形成された第2ストッパ壁の先端と前記回転部材の第2基部の外周面との間に設けられた第4弁体から成り、該第4弁体は前記回転部材の前記第1方向への回転時に流体通路を開口するようにした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室においてのみ発生する最大トルクの大きさと、第2方向への回転時に第2室においてのみ発生する最大トルクの大きさを夫々自在に設計可能な回転ダンパが得られる。
【0021】
請求項10では、前記回転ダンパは、前記回転部材の前記第1方向への回転時に、前記第1室において前記第1羽根の回転ストローク中に発生するトルクの高低及び高トルクないし低トルクの発生領域を制御する第3トルク制御手段と、前記回転部材の前記第2方向への回転時に、前記第2室において前記第2羽根の回転ストローク中に発生するトルクの高低及び高トルクないし低トルクの発生領域を制御する第4トルク制御手段とを有するようにした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室においてのみ発生するトルクの大きさ及びそのトルク発生領域と、第2方向への回転時に第2室においてのみ発生するトルクの大きさ及びそのトルク発生領域を夫々自在に設計可能な回転ダンパが得られる。
【0022】
請求項11では、前記第3トルク制御手段は、前記第1室を画設する壁面又は前記第1基部の外周面の少なくとも一部に周方向に沿って形成された溝から成り、前記第4トルク制御手段は、前記第2室を画設する壁面又は前記第2基部の外周面の少なくとも一部に周方向に沿って形成された溝から成るようにした。これにより、回転部材の第1方向への回転時に第1室においてのみ発生するトルクの所望する大きさ及びそのトルク発生領域と、第2方向への回転時に第2室においてのみ発生するトルクの所望する大きさ及びそのトルク発生領域を夫々容易かつ自在に設計可能な回転ダンパが得られる。
【0023】
請求項12では、前記第1室と第2室は前記ケーシングの中心軸を横断する方向に伸びる前記仕切り壁を介して連設されるようにし、請求項14では、前記第1室と第2室は前記回転部材の軸方向に伸びる前記仕切り壁を介して並設されるようにしているので、従来の回転ダンパのケーシング室を軸方向又は径方向に区画することにより2室構造の回転ダンパを容易に得ることができる。
【0024】
請求項13では、前記ケーシングの中空軸を横断する方向に伸びる前記仕切り壁に流体の連通路を形成したことにより、本発明の回転ダンパの組立てに際し、前記第1室と第2室の間に流体の移動が可能なケーシング室の構造であるために、1回の流体注入工程で各室に流体を充填でき、組立てが極めて容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。図1〜図12は本発明の回転ダンパの第1構成例、図13〜図16は第2構成例、図17〜図19は第3構成例、図20〜図21は第4構成例をそれぞれ示す。
【0026】
まず、本発明の回転ダンパの基本構成を示す第1構成例について説明する。図1は本発明の第1構成例の縦断面図、図2(a)及び(b)は図1のA−A線及びB-B線に沿う断面図をそれぞれ示す。
【0027】
図1に示すように、この回転ダンパ1は、粘性の高いシリコンオイル等の流体が充填封入されるケーシング2の流体室3内に回転部材4の基部5が組込まれ、回転部材4の軸部6が該流体室3外に突出する構造を有する。
ケーシング2の一方の端部7は閉塞されて流体室3の一方の側壁を成す。該端部7の流体室3側の中央部に軸受凸部8が形成されている。ケーシング2の他方の端部9は開口され、該開口端部9は、流体室3の他方の側壁を成す圧力隔壁10とOリング11とを介してエンドキャップ12が嵌合固定されて封止されている。
【0028】
回転部材4の基部5が該基部の自由端に形成された凹部に挿入されたブッシュ13を介してケーシング2の軸受凸部8に軸承され、その軸部6が圧力隔壁10及びエンドキャップ12の中央部にそれぞれ形成された軸受開口14及び15に軸承されているので、回転部材4はケーシング2に対して相対回転自在にされている。
【0029】
図1と図2に示すように、本発明の第1構成例は、ケーシング2の前記流体室3を仕切り壁16により第1流体室17と第2流体室18に区画することを特徴とする。この構成例では、本発明の仕切り壁16はケーシング室3の内径にほぼ等しい外径を有し、その中心部には回転部材4の基部5を軸承する軸受開口が形成されている円板から成る。該仕切り壁16の一部は、後述するストッパ壁21が嵌挿可能なように断面V字形に切り欠かれている。該仕切り壁16の片面にはフランジ16’が設けられている。
【0030】
該仕切り壁16は、前記圧力隔壁10が前記開口端部9に組込まれる以前に、回転部材4の基部5に取付けられる。該仕切り壁16はケーシング2の中心軸を横断する方向に垂直に伸びてケーシング室3内に取り付けられているので、第1室17と第2室18は軸方向に連設される。回転部材4の基部5も、前記仕切り壁16により第1室17に位置する第1基部19と第2室18に位置する第2基部20に分けられている。しかし、第1基部19と第2基部20は一体であるので、回転部材4の回転により一緒に回転する。
【0031】
ケーシング2の第1室17と第2室18の内周面を通して軸方向に沿ってストッパ壁21が設けられている。該ストッパ壁21は、回転部材4の回転角度を限定する機能を有するが、トルク発生の機能も併有する。回転部材4の第1基部19と第2基部20の夫々の外周面の一部に軸方向に沿って凸条の第1羽根22と第2羽根25が設けられている。第1羽根22と第2羽根25の先端部には夫々第1弁体23と第2弁体26が該先端部を跨がって可動に装着されている。
図2において、第1羽根22及び第2羽根25の先端部は断面円形を有し、第1弁体23及び第2弁体26は断面C字形を有する。
【0032】
図2(a)において、第1羽根22の回転方向側面の平坦部22’と第1弁体23の回転方向側面の平坦部23’が一体となって第1受圧面24を形成する。図2(a)において、回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転すると、該第1受圧面24は第1流体室17に充填された粘性流体により抵抗を受け、第1弁体23は第1羽根22上を時計方向(図2(a)の矢印方向とは反対方向)に回動する。第1弁体23のケーシング2内周面に対向する面には流体通路30’が形成されており、流体通路30’は、第1弁体23が、図2(a)において、時計方向に最大限回動したとき、、ケーシング2内周面と第1弁体23との間で該通路30’は殆ど閉鎖して、粘性流体が殆ど通流しない状態となり、第1弁体23が反時計方向に回動した状態においては、ケーシング2内周面と第1弁体23との間で該通路30’は開口されて、粘性流体がここを通流するようになる。
【0033】
そして、図2(a)において、第1弁体23の反回動方向側(即ち、前記平坦部23’側)の外面は第1流体室17のケーシング2の内周面に摺接する。更に、回転部材4が反時計方向(図2(a)の矢印方向)に回転すると、粘性流体は前記第1受圧面24により押され、ストッパ壁21の先端と第1基部19との間の狭い隙間等から流動する。この時、第1羽根22と第1弁体23は大きな抵抗を受けて回転するため、第1室17では高トルクが得られる。
【0034】
一方、回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転すると、第2室18の第2羽根25及び第2弁体26も一緒に図2(a)の矢印方向に回転する。その時、第2弁体26も第2室18に充填された粘性流体の抵抗を受けて第2羽根25上を時計方向(図2(a)の矢印方向とは反対方向)に回動する。そのため、第2室18のケーシング2の内周面と第2弁体26との間には、第2羽根25及び第2弁体26の反時計方向(図2(a)の矢印方向)の全回転ストロークにおいて流体通路31’が開口されている。従って、回転部材4の反時計方向の回転中は、第2室18ではダンパ作用がほとんどない状態となっている。
【0035】
図2(b)において、第2羽根25の回転方向側面の平坦部25’と第2弁体26の回転方向側面の平坦部26’が一体となって第2受圧面27を形成する。図2(b)において、回転部材4が時計方向(矢印方向とは反対方向)に回転すると、該第2受圧面27は第2室18に充填された粘性流体により抵抗を受け、第2弁体26は第2羽根25上を反時計方向(図2(b)の矢印方向とは反対方向)に回動する。第2弁体26のケーシング2内周面に対向する面には流体通路31’が形成されており、流体通路31’は、第2弁体26が、図2(b)において、反時計方向に最大限回動したとき、ケーシング2内周面と第2弁体26との間で該通路31’は殆ど閉鎖して、粘性流体が殆ど通流しない状態となり、第2弁体26が時計方向に回動した状態においては、ケーシング2内周面と第2弁体26との間で該通路31’は開口されて、粘性流体がここを通流するようになる。
【0036】
そして、図2(b)において、第2弁体26の反回動方向側(即ち、前記平坦部26’側)の外面は第2室18のケーシング2の内周面に摺接する。更に、回転部材4が時計方向(図2(b)の矢印方向)に回転すると、粘性流体は前記第2受圧面27により押され、ストッパ壁21の先端と第2基部20との間の狭い隙間等から流動する。この時、第2羽根25と第2弁体26は大きな抵抗を受けて回転するため、第2室18では高トルクが得られる。
【0037】
一方、回転部材4が時計方向(矢印方向)に回転すると、第1室17の第1羽根22及び第1弁体23も一緒に図2(b)の矢印方向に回転する。その時、第1弁体23も第1室17に充填された粘性流体の抵抗を受けて第1羽根22上を反時計方向(図2(b)の矢印方向とは反対方向)に回動する。そのため、第1室17のケーシング2の内周面と第1弁体23との間には、第1羽根22及び第1弁体23の時計方向(図2(b)の矢印方向)の全回転ストロークにおいて流体通路30’が開口されている。従って、回転部材4の時計方向の回転中は、第1室17ではダンパ作用がほとんどない状態となっている。
【0038】
上述の本発明の第1構成例において、回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転する時(図2(a)を参照。)に第1室17で発生する最大トルクと、回転部材4が時計方向(矢印方向)に回転する時(図2(b)を参照。)に第2室18で発生する最大トルクとを等しくするには、図3及び図4(a)、(b)に示すように、第1基部19の直径と第2基部20の直径とを等しくした場合は、第1室17の内径δと第2室18の内径σを等しくし、且つ第1室17の幅αと第2室18の幅βを等しくすれば良い。図5及び図6(a)、(b)に示すように、第1基部19の直径と第2基部20の直径とを等しくした場合は、要は、第1室17の容積(α×π・δ)と第2室18の容積(β×π・σ)がほぼ等しくなるようにすれば良い。前記第1受圧面24の面積と前記第2受圧面27の面積をほぼ等しくしても良い。
【0039】
上述の本発明の第1構成例において、回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転する時(図2(a)を参照。)に第1室17で発生する最大トルクと、回転部材4が時計方向(矢印方向)に回転する時(図2(b)を参照。)に第2室18で発生する最大トルクとを相異なるようにするには、第1基部19の直径と第2基部20の直径とを等しくした場合は、図11及び図12(a)、(b)に示すように、第1室17の容積(α×π・δ)と第2室18の容積(β×π・σ)が相異なるようにすれば良い。
【0040】
即ち、第1基部19の直径と第2基部20の直径とを等しくした場合は、図7及び図8(a)、(b)に示すように、第1室17の幅αと第2室18の幅βを等しくした場合、第1室17の内径δを第2室18の内径σよりも大きくすれば、第1室17で発生する最大トルクを第2室18で発生する最大トルクよりも大きくすることができ、逆に、第1室17の内径δを第2室18の内径σよりも小さくすれば、第1室17で発生する最大トルクを第2室18で発生する最大トルクよりも小さくすることができる。また、図9及び図10(a)、(b)に示すように、第1室17の内径δと第2室18の内径σを等しくした場合、第1室17の幅αを第2室18の幅βよりも大きくすれば、第1室17で発生する最大トルクを第2室18で発生する最大トルクよりも大きくすることができ、逆に、第1室17の幅αを第2室18の幅β―よりも小さくすれば、第1室17で発生する最大トルクを第2室18で発生する最大トルクよりも小さくすることができる。
【0041】
前記第1受圧面24の面積と前記第2受圧面27の面積を相異なるようにしたり、第1羽根22と第2羽根24の数を相異ならして第1受圧面と第2受圧面の総面積を相異なるようにしても、両室17,18で相異なる最大トルクが容易に得られる。
その他にも、種々の方法によって、反時計回転方向の最大トルクと時計回転方向の最大トルクを等しくしたり、異なるものにしたりして、自由に設計が可能である。
【0042】
上述の本発明の第1構成例において、前記第1弁体23の前述した機能と同一機能を有する弁体を第1室17に位置するストッパ壁21の先端部に設け、前記第2弁体26の前述した機能と同一機能を有する弁体を第2室18に位置するストッパ壁21の先端部に設けても、両室17,18で発生する最大トルクの大きさは夫々自在に設計できる。
【0043】
次に、本発明の回転ダンパの第2構成例について説明する。図13は、第1構成例における図2に対応する、本発明の第2構成例の断面図を示す。なお、第1構成例と同一の構成部分には同一の符号を付す。
【0044】
図13に示すように、本発明の第2構成例は、上述の第1構成例の回転ダンパの第1室17に第3トルク制御手段を備え、同第2室18に第4トルク制御手段を備えていることを特徴とする。図13(a)では第3トルク制御手段として、第1室17に位置する第1基部19の外周面に周方向に沿って溝28が設けられている。図13(b)では第4トルク制御手段として、第2室18に位置する第2基部20の外周面に周方向に沿って溝29が設けられている。各室17、18が位置するケーシング2の流体室内周面等に前記溝28、29に相当する溝を設けても良い。
該溝28、29は、前記基部19、20の周方向に沿って設けられたその箇所とその長さによって、前記室17,18における夫々の高トルクないし低トルクの発生領域が決定され、その幅と深さによって、前記室17,18における夫々の発生するトルクの大きさが決定される。
【0045】
図13(a)に示すように、前記溝28は、第1羽根22の反第1受圧面24側の第1基部19の外周面を始端として時計方向に回転部材の軸を中心として約180°の開角度で、溝深さが一定で刻設されている。一方、前記溝29は、図13(b)に示すように、第2羽根25の反第2受圧面27側の第2基部20の外周面を始端として反時計方向に回転部材の軸を中心として約180°の開角度で、溝深さが一定で且つ前記溝28とほぼ同一の深さに刻設されている。
【0046】
次に、上記のように構成された第3及び第4トルク制御手段の作用を第14図及び第15図に基づいて説明する。先ず、図14に示すように、回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転する場合について説明する。
【0047】
回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転して図14(1)に示す状態になると、前記第1受圧面24は第1室17に充填された粘性流体により抵抗を受け、第1弁体23は第1羽根22上を時計方向(矢印方向とは反対方向)に回動して、第1弁体23の反回動方向側の外面は第1流体室17のケーシング2の内周面に摺接する。更に、回転部材4が反時計方向(矢印方向)に回転すると、図14(1)、(2)に示すように、粘性流体は前記第1受圧面24により押され、ストッパ壁21と第1基部19に刻設された前記溝28との間に形成された流体通路30を通して矢印方向に流動する。この時、第1羽根22と第1弁体23は大きな抵抗を受けずにスムーズに回転する。前記溝28の終端が第1室17のストッパ壁21の先端の側面に達して前記流体通路30が閉鎖されるまでの間は、粘性流体の流動が確保されるているので、第1室17では低トルクが維持される。
【0048】
図14(2)と(3)の間で示される状態まで、即ち該流体通路30が閉鎖する角度まで回転部材4が回転すると、第1羽根22と第1弁体23は突然大きな抵抗を受けて回転するため、第1室17では高トルクが得られる。
【0049】
一方、図14(1)〜(3)に示すように、第2羽根25及び第2弁体26の反時計方向(矢印方向)の全回転ストロークにおいて、第2室18のケーシング2の内周面と第2弁体26との間及びストッパ壁21と第2基部20に刻設された前記溝28との間に少なくとも一つの流体通路31、31’が形成されている。そのため、粘性流体は、流体通路31、31’を通してそれぞれ矢印方向に流動する。従って、第2室18では常時ダンパ作用がほとんどない状態、即ち低トルクが維持される。
【0050】
次に、図15に示すように、回転部材4が時計方向(矢印方向)に回転する場合について説明する。
回転部材4が時計方向(矢印方向)に回転すると、第1室17の第3トルク制御手段と第2室18の第4トルク制御手段は、回転部材4が反時計方向に回転する上述の場合とは逆に作動する。従って、第1室17のトルクは、回転部材4の全角度範囲に亘って、低⇒低⇒低が維持され、一方、第2室のトルクは低⇒低⇒高に変化する。
【0051】
上記のように夫々独立して作動する2つのダンパ室17及び18から成る本発明の回転ダンパは、総じて、上記第2構成例の回転部材4が反時計方向に回転する場合は、その回転角度範囲に応じて低⇒低⇒高へとダンパトルクを変化し、回転部材4が時計方向に回転する場合は、その回転角度範囲に応じて低⇒低⇒高へとダンパトルクを変化することができる。
【0052】
図16(1)は、上述の本発明の第1構成例により発生するトルク線図を示す。更に、上記第2構成例の溝28、29の長さ、その刻設箇所、その幅や深さを相異ならしたりすることにより、本発明の回転トルクは、第1羽根22及び第2羽根25の反時計方向及び時計方向への回転ストロークにおける発生トルクの高低Ta及びTbを、図16(2)〜(5)に示すように、回転部材4の反時計方向回転及び時計方向回転の角度範囲に応じて自在に高ないし低トルクを発生できる。
【0053】
例えば、図16(2)のトルク線図によれば、反時計方向及び時計方向への羽根の回転ストロークの始端領域と終端領域で、大きさがほぼ等しい高トルクを発生できるようにしたものである。図16(3)のトルク線図によれば、反時計方向及び時計方向への回転ストロークの終端領域で相異なる大きさのトルクを発生できるようにしたものである。図16(4)のトルク線図によれば、反時計方向及び時計方向への回転ストロークの終端領域で高トルク域を重複できるようにしたものである。図16(5)のトルク線図によれば、反時計方向及び時計方向への回転ストロークの始端領域でほぼ同等の高トルクをできるようにしたものである。
【0054】
しかしながら、本発明の回転ダンパは、上記トルク線図の例に限られるものではなく、刻設した上記溝28、29の長さ、箇所、幅及び深さののいずれかを任意に組合せることにより、その他の発生トルクの大きさとその高、中又は低トルクの発生領域とを変化することができる。
【0055】
次に、本発明の回転ダンパの第3構成例について説明する。図17は、本発明の仕切り壁16の構造を示し、図17(1)はその正面を示し、図17(2)はその断面を示す。図18は、前記仕切り壁16をケーシング2の流体室3内に取付けた状態の縦断面を示す。
【0056】
図17に示すように、本発明の仕切り壁16は、回転ダンパの組立ての際の第1及び第2室へのオイル注入と、組立て後のエア抜きを容易化するために、該壁16の面にオイルの連通孔32を設けた。該連通孔32は、回転部材4が反時計方向及び時計方向のいずれに回転する場合でも、トルク発生に障害とならない角度範囲bの前記仕切り壁16に切り欠かなければならない。即ち、図19に示すように、回転部材4の反時計方向及び時計方向回転で低トルク域が重なる角度領域の部分aに該孔32を空けることが適切である。
【0057】
次に、本発明の回転ダンパの第4構成例について説明する。図20(1)は、本発明の上記仕切り壁16とは別構造のものを備えた回転ダンパを縦断面で示し、図20(2)は、そのA-A線に沿う断面を示す。この構成例の仕切り壁は、前記仕切り壁16の代わりに、前記回転部材4の軸方向に伸びる一対の壁33、33が前記ケーシング2の流体室3の内周面に突出して形成されている。この仕切り壁33,33を介して流体室3が第1室34と第2室35に区画されて径方向に並設される。そして、第1羽根と第1弁体が一体となって一側面で第1受圧面38を形成し、第2羽根と第2弁体が一体となって一側面で第2受圧面39を形成する。また、該第1受圧面38と第2受圧面39は、回転方向に対して、反対向きになっている。
【0058】
この仕切り壁33,33を備えた本発明の回転ダンパは、前記仕切り壁16を備えた第1構成例の回転ダンパよりもダンパ室幅を更に小さくできるという長所を有する。しかしながら、前記第1室34と第2室35に位置する基部5のそれぞれの外周面の一部に軸方向に沿って設けられる羽根の回転ストロークは、第1構成例の回転ダンパのそれよりも小さくなる。
【0059】
図20で示すように、この構成例では、前記第3トルク制御手段及び前記第4トルク制御手段として、それぞれ上記第1室34及び第2室35に位置するケーシング2の流体室内周面に溝36及び37が設けられている。さらに、この構成例では、ダンパ室34及び35の内径を相異なるようにしているので、両室で発生する最大トルクは相異なる。
【0060】
図21は上記ダンパ室34及び35の幅(奥行き)が相異なる例を示し、図20(1)はその縦断面を示し、、図20(2)は図20(1)のA-A線に沿う断面を示す。この実施例では、ダンパ室34及び35の幅を相異なるようにしているので、両室で発生する最大トルクは相異なる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明の回転ダンパは、第1構成例によれば、回転部材4の反時計方向及び時計方向回転時に発生する最大トルクを相互に独立して自在に変更でき、第2構成例によれば、更にその変更したトルクの発生領域も相互に独立して自在に設定できるという効果を有する。さらに、本発明の回転ダンパは、第3構成例によれば第1室及び第2室から成る本発明の回転ダンパの組立ての際のオイル注入を容易化し、組立て後のエア抜きを容易化するという効果を有する。さらに、本発明の回転ダンパは、ダンパ装置を小型化でき、第4構成例によれば、なお一層小型化できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1構成例による回転ダンパを示す縦断面図。
【図2】図1の断面図で、(a)はA−A線に沿う断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図3】第1構成例のトルク発生手段の変更例を示す縦断面図。
【図4】図3の断面図で、(a)はA−A線に沿う断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図5】第1構成例のトルク発生手段の他の変更例を示す縦断面図。
【図6】図5の断面図で、(a)はA−A線に沿う断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図7】第1構成例のトルク発生手段の他の変更例を示す縦断面図。
【図8】図7の断面図で、(a)はA−A線に沿う断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図9】第1構成例のトルク発生手段の他の変更例を示す縦断面図。
【図10】図9の断面図で、(a)A−A線に沿う断面図。(b)はB−B線に沿う断面図。
【図11】第1構成例のトルク発生手段の他の変更例を示す縦断面図。
【図12】図11の断面図で、(a)はA−A線に沿う断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。
【図13】本発明の第2構成例による回転ダンパを示す断面図。
【図14】第2構成例のトルク制御手段の反時計方向に回転時の作用を示す断面図。
【図15】第2構成例のトルク制御手段の時計方向に回転時の作用を示す断面図。
【図16】第1構成例のトルク発生手段により発生するトルク線図で、(1)は第1構成例のトルク発生手段により発生するトルク線図、(2)〜(5)は第2構成例のトルク発生手段により発生するトルク線図。
【図17】本発明の第3構成例による回転ダンパに備えた仕切り壁を示す正面図及び断面図。
【図18】本発明の第3構成例による回転ダンパを示す縦断面図。
【図19】第3構成例によるトルク線図。
【図20】本発明の第4構成例による回転ダンパを示す断面図で、(1)は縦断面図、(2)は(1)のA−A線に沿う断面図。
【図21】第4構成例の変更例を示す断面図で、(2)は(1)のA−A線に沿う断面図。
【図22】従来の回転ダンパの断面図。
【符号の説明】
1…回転ダンパ、2…ケーシング、3…流体室、4…回転部材、5…基部、6…軸部、7…ケーシングの端部、8…軸受凸部、9…ケーシングの開口端部、10…圧力隔壁、11…Oリング、12…エンドキャップ、13…ブッシュ、14、15…軸受開口、16…仕切り壁、16’…仕切り壁のフランジ、17…第1室、18…第2室、19…第1基部、20…第2基部、21…ストッパ壁、22…第1羽根、22’…第1羽根の平坦部、23…第1弁体、23’…第1弁体の平坦部、24…第1受圧面、25…第2羽根、25’…第2羽根の平坦部、26…第2弁体、27…第2受圧面、28,29…溝、30、30’、31、31’…流体通路、32…連通孔、33…仕切り壁、34…第1室、35…第2室、36,37…溝、38…第1受圧面、39…第2受圧面。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary damper that applies a braking force to a lid, a door, or the like when the lid is opened or closed.
[0002]
[Prior art]
A conventional rotary damper as shown in FIG. 22 includes a casing having a fluid chamber filled with a fluid, a base portion accommodated in the fluid chamber, and a shaft portion projecting outside the fluid chamber. A rotatable rotating member; a stopper wall provided in the casing for limiting a rotation angle of the rotating member in the fluid chamber; and for generating torque in cooperation with the stopper wall during relative rotation of the rotating member. And a blade provided at the base of the rotating member.
[0003]
Among the conventional rotary dampers described above, in the case of the rotary damper proposed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-182607 as shown in FIG. 22 (1), when the rotary member rotates in either the counterclockwise direction or the clockwise direction. In other words, in both the opening and closing, high torque is generated in the terminal region of the rotation stroke of the blade. Further, in the case of the rotary damper proposed in US Pat. No. 4,653,141 and Japanese Patent Laid-Open No. 58-50342 as shown in FIGS. 22 (2) and (3), only the end region of the rotational stroke in both directions is used. High torque is generated even in the start end region. However, in the conventional rotary damper, the magnitude of the maximum torque generated when the door is opened and when the door is closed has to be the same.
[0004]
Even in the case of the conventional rotary damper described above, a groove that works effectively only when rotating in either the counterclockwise direction or the clockwise direction is suitable for the inner peripheral surface of the casing or the outer peripheral surface of the base of the rotating member. It is possible to make the maximum torque generated during counterclockwise rotation different from the maximum torque generated during clockwise rotation by forming a long length, a width and a depth. However, in this method, the torque changes greatly due to a slight difference in the width and depth of the groove, and the designed maximum torque may change significantly. For this reason, in order to obtain the desired maximum torque required during the bi-directional rotation, it is necessary to process the groove with extremely high accuracy, resulting in an increase in processing cost.
[0005]
When it is necessary to make the maximum torque generated during counterclockwise rotation different from the maximum torque generated during clockwise rotation, two types of rotary dampers with grooves having different widths or depths are used. It can also be used in combination. However, since each rotary damper is provided with a casing, a rotating member, a stopper wall, torque generating means, etc., the entire damper device inevitably has to be increased in size and has a drawback of becoming expensive.
[0006]
Further, in any case where the single rotary damper is used, the maximum torque generation region during counterclockwise rotation and the maximum torque generation region during clockwise rotation are substantially the same as the rotation stroke of the blade. Exists in the angular range. That is, in the conventional rotary damper shown in FIG. 22 (1), the magnitude of the torque generated during the counterclockwise rotation varies from low to low to high from the start end region to the end region of the blade rotation stroke. On the other hand, the magnitude of torque generated during clockwise rotation also changes from low to low to high. Further, in the conventional rotary damper shown in FIGS. 22 (2) and (3), the magnitude of the torque generated during the counterclockwise rotation changes from high ⇒ low ⇒ high, while the torque generated during the clockwise rotation Similarly, the size varies from high to low to high.
[0007]
In addition, even when high-precision grooving as described above is performed, if the torque magnitude during counterclockwise rotation is designed as medium ⇒ low ⇒ high, the torque magnitude during clockwise rotation will be high ⇒ Low ⇒ Medium, so design freedom is greatly limited. Therefore, the conventional rotary damper described above cannot be designed by independently changing the maximum torque generation region during counterclockwise rotation and the maximum torque generation region during clockwise rotation independently of each other.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, conventional rotary dampers have limited applications because the magnitude of torque generated during counterclockwise rotation and clockwise rotation and the torque generation region thereof cannot be freely varied. For example, when it is used as a toilet lid for a toilet seat or a lid of a copying machine, the brake is applied with a high torque in order to absorb the impact at the end of the closing direction, that is, immediately before the lid is closed. On the other hand, in the end region in the opening direction, that is, in the maximum open state of the lid, if too much braking force is applied, there is a risk that the hand will be released before it is fully opened. A moderate damper force is appropriate. Therefore, the conventional rotary damper has not been able to properly cope with such applications.
[0009]
Further, in the case of a product takeout lid such as a vending machine, a torque sufficient to prevent the lid from falling in the maximum opening state of the lid, that is, the maximum opening state of the lid is sufficient. On the other hand, in order to be able to take out canned coffee or cups without having to squeeze it, it is designed so that the lid closes slowly by applying high torque at the initial stage when the lid falls. Is good. During the closing of the lid, almost no braking force is required, and it should be closed quickly with low torque. Immediately before complete closing, it is necessary to close with a certain degree of braking force in order to prevent shocking closing. In addition, the lid just before it is completely closed is in a state of being almost directed downward, and if the brake is applied with high torque, there is a possibility that the lid may stop immediately before closing. The torque of can be small. However, when the lid is in a closed state, a moderate torque is required to prevent the lid from flapping due to wind or the like in the closed state. Therefore, it is not appropriate to use the conventional rotary damper for the lid as described above in which it is desirable that the magnitude of the torque generated in the opening direction and the closing direction be different from each other.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a rotary damper according to the present invention comprises a casing having a fluid chamber filled with a fluid, a base portion accommodated in the fluid chamber, and a shaft portion projecting outside the fluid chamber. A rotating member that is relatively rotatable, a stopper wall that is provided in the casing and limits a rotation angle of the rotating member in the fluid chamber, and generates torque in cooperation with the stopper wall during relative rotation of the rotating member. In the rotary damper having torque generating means, the casing includes a partition wall that divides the fluid chamber into a first chamber and a second chamber, and the rotating member includes a first base portion located in the first chamber; Integrated with the second base located in the second chamber To rotate The first base includes first torque generating means for generating torque in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction, and the second base extends in the second direction of the rotating member. The second torque generating means for generating torque in the second chamber at the time of rotation is provided.
[0011]
Since the casing chamber of the conventional rotary damper is divided into two chambers by a partition wall, the damper device can be reduced in size and is inexpensive.
[0012]
In addition, the rotating member integrally includes a first base located in the first chamber and a second base located in the second chamber. To rotate The first base includes first torque generating means for generating torque in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction, and the second base extends in the second direction of the rotating member. Since the second torque generating means for generating the torque in the second chamber at the time of rotation of the rotating member is provided, the desired maximum torque required for each of the rotating member rotating in the counterclockwise direction and rotating clockwise is set. In the chamber can be obtained independently of each other.
[0013]
According to
[0014]
According to a third aspect of the present invention, the first torque generating means of the rotating member is formed so as to protrude from the outer peripheral surface of the first base portion along the axial direction to the inner peripheral surface of the casing of the first chamber in the first chamber. The first blade has a first pressure receiving surface that receives the resistance of the fluid in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction, and the second torque The generating means includes at least one second blade formed in the second chamber so as to protrude on the outer peripheral surface of the second base portion along the axial direction to the inner peripheral surface of the casing of the second chamber, The second blade has a second pressure receiving surface that receives the resistance of the fluid in the second chamber when the rotating member rotates in the second direction, and determines the area of the first pressure receiving surface and the area of the second pressure receiving surface. Almost equal. Accordingly, the maximum torque generated by the first torque generating means in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction, and the maximum torque generated by the second torque generating means in the second chamber when rotated in the second direction. Can easily be made approximately equal.
[0015]
In
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, the first torque generating means of the rotating member protrudes from the outer peripheral surface of the first base portion along the axial direction to the inner peripheral surface of the casing of the first chamber in the first chamber. The first blade is formed of at least one first blade, and the first blade has a first pressure receiving surface that receives the resistance of the fluid in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction, and the second blade The torque generating means includes at least one second blade formed in the second chamber so as to protrude along the axial direction on the outer peripheral surface of the second base portion to the casing inner peripheral surface of the second chamber, The second blade has a second pressure receiving surface that receives the resistance of the fluid in the second chamber when the rotating member rotates in the second direction, and the area of the first pressure receiving surface and the area of the second pressure receiving surface. Were made different. Thus, the maximum torque generated by the first torque generating means in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction and the maximum torque generated by the second torque generating means in the second chamber when rotating in the second direction. The torque can be easily made different.
[0017]
According to a sixth aspect of the present invention, the number of the first blades of the first torque generating means and the number of the second blades of the second torque generating means are different, so that the rotation member is rotated in the first direction. The maximum torque generated by the first torque generating means in the first chamber easily differs from the maximum torque generated by the second torque generating means in the second chamber when the rotating member rotates in the second direction. Can be.
[0018]
According to a seventh aspect of the present invention, the rotating damper reduces the generated torque in the first chamber compared to the torque generated when the rotating member rotates in the second direction compared to the torque generated when the rotating member rotates in the first direction. Torque control means, and second torque control means for reducing the generated torque in the second chamber as compared to the torque generated when the rotating member rotates in the first direction compared to the torque generated when the rotating member rotates in the second direction. To have. As a result, a rotary damper is obtained that generates high torque only in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction and generates high torque only in the second chamber when rotated in the second direction.
[0019]
According to an eighth aspect of the present invention, the first torque control means includes a first valve body provided between a tip end of the first blade and an inner peripheral surface of the first chamber. A fluid passage is opened when the member rotates in the second direction, and the second torque control means is a second valve body provided between the tip of the second blade and the inner peripheral surface of the second chamber. The second valve element opens a fluid passage when the rotating member rotates in the first direction. As a result, the maximum torque generated only in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction and the maximum torque generated only in the second chamber when rotated in the second direction can be freely designed. A possible rotary damper is obtained.
[0020]
In a ninth aspect of the present invention, the first torque control means is provided between a tip end of a first stopper wall formed on an inner peripheral surface of the first chamber and an outer peripheral surface of the first base portion of the rotating member. The third valve body opens a fluid passage when the rotating member rotates in the second direction, and the second torque control means is formed on the inner peripheral surface of the second chamber. A fourth valve body is provided between the tip of the second stopper wall and the outer peripheral surface of the second base portion of the rotating member, and the fourth valve body is fluid when the rotating member rotates in the first direction. The passage was opened. As a result, the maximum torque generated only in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction and the maximum torque generated only in the second chamber when rotated in the second direction can be freely designed. A possible rotary damper is obtained.
[0021]
According to a tenth aspect of the present invention, the rotary damper generates a high and low torque and a high torque or a low torque generated during the rotation stroke of the first blade in the first chamber when the rotary member rotates in the first direction. A third torque control means for controlling a region; and a level of torque generated during a rotation stroke of the second blade in the second chamber and a high torque or a low torque when the rotating member rotates in the second direction. And fourth torque control means for controlling the generation region. Thereby, the magnitude of the torque generated only in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction and the torque generation region thereof, the magnitude of the torque generated only in the second chamber when rotated in the second direction, and A rotary damper that can freely design the torque generation region can be obtained.
[0022]
According to an eleventh aspect, the third torque control means includes a groove formed along a circumferential direction on at least a part of a wall surface defining the first chamber or an outer peripheral surface of the first base, and The torque control means includes a groove formed along a circumferential direction on at least a part of a wall surface defining the second chamber or an outer peripheral surface of the second base portion. Accordingly, the desired magnitude of the torque generated only in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction and the torque generation region thereof, and the desired torque generated only in the second chamber when rotated in the second direction. Thus, it is possible to obtain a rotary damper whose size and torque generation region can be designed easily and freely.
[0023]
In
[0024]
According to a thirteenth aspect of the present invention, a fluid communication passage is formed in the partition wall extending in a direction crossing the hollow shaft of the casing, so that when the rotary damper according to the present invention is assembled, the fluid is connected between the first chamber and the second chamber. Because of the structure of the casing chamber capable of moving the fluid, each chamber can be filled with fluid in a single fluid injection step, and assembly becomes extremely easy.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. 1 to 12 are a first configuration example of the rotary damper of the present invention, FIGS. 13 to 16 are a second configuration example, FIGS. 17 to 19 are a third configuration example, and FIGS. 20 to 21 are a fourth configuration example. Each is shown.
[0026]
First, a first configuration example showing the basic configuration of the rotary damper of the present invention will be described. 1 is a longitudinal sectional view of a first configuration example of the present invention, and FIGS. 2A and 2B are sectional views taken along lines AA and BB in FIG. 1, respectively.
[0027]
As shown in FIG. 1, the
One
[0028]
The
[0029]
As shown in FIGS. 1 and 2, the first configuration example of the present invention is characterized in that the
[0030]
The
[0031]
A
In FIG. 2, the front-end | tip part of the 1st blade |
[0032]
In FIG. 2A, the
[0033]
In FIG. 2A, the outer surface of the
[0034]
On the other hand, when the rotating
[0035]
In FIG. 2 (b), the
[0036]
In FIG. 2 (b), the outer surface of the
[0037]
On the other hand, when the rotating
[0038]
In the first configuration example of the present invention described above, the maximum torque generated in the
[0039]
In the first configuration example of the present invention described above, the maximum torque generated in the
[0040]
That is, when the diameter of the
[0041]
The area of the first
In addition, the maximum torque in the counterclockwise direction and the maximum torque in the clockwise direction can be made equal to or different from each other by various methods.
[0042]
In the first configuration example of the present invention described above, a valve body having the same function as the function of the
[0043]
Next, a second configuration example of the rotary damper according to the present invention will be described. FIG. 13 shows a cross-sectional view of a second configuration example of the present invention corresponding to FIG. 2 in the first configuration example. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the component same as a 1st structural example.
[0044]
As shown in FIG. 13, the second configuration example of the present invention includes the third torque control means in the
The
[0045]
As shown in FIG. 13 (a), the
[0046]
Next, the operation of the third and fourth torque control means configured as described above will be described with reference to FIGS. First, as shown in FIG. 14, the case where the rotating
[0047]
When the rotating
[0048]
When the rotating
[0049]
On the other hand, as shown in FIGS. 14 (1) to (3), the inner circumference of the
[0050]
Next, as shown in FIG. 15, the case where the rotating
When the rotating
[0051]
As described above, the rotary damper of the present invention composed of the two
[0052]
FIG. 16 (1) shows a torque diagram generated by the above-described first configuration example of the present invention. Furthermore, the rotational torque of the present invention can be obtained by making the lengths of the
[0053]
For example, according to the torque diagram in FIG. 16 (2), high torques having substantially the same magnitude can be generated in the start and end regions of the rotation stroke of the blades in the counterclockwise and clockwise directions. is there. According to the torque diagram of FIG. 16 (3), different torques can be generated in the end regions of the counterclockwise and clockwise rotation strokes. According to the torque diagram of FIG. 16 (4), the high torque region can be overlapped in the end region of the counterclockwise and clockwise rotation strokes. According to the torque diagram of FIG. 16 (5), substantially the same high torque can be generated in the start end region of the counterclockwise and clockwise rotation strokes.
[0054]
However, the rotary damper of the present invention is not limited to the example of the torque diagram, and any combination of the length, location, width, and depth of the
[0055]
Next, a third configuration example of the rotary damper according to the present invention will be described. FIG. 17 shows the structure of the
[0056]
As shown in FIG. 17, the
[0057]
Next, a fourth configuration example of the rotary damper according to the present invention will be described. FIG. 20 (1) shows a rotary damper having a structure different from that of the
[0058]
The rotary damper of the present invention including the
[0059]
As shown in FIG. 20, in this configuration example, as the third torque control means and the fourth torque control means, grooves are formed in the fluid chamber circumferential surface of the
[0060]
FIG. 21 shows an example in which the
[0061]
【The invention's effect】
As described above, according to the first configuration example, the rotary damper of the present invention can freely change the maximum torque generated when the rotating
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a rotary damper according to a first configuration example of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 1, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line BB.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a modified example of the torque generating means of the first configuration example.
4 is a cross-sectional view of FIG. 3, in which (a) is a cross-sectional view taken along line AA, and (b) is a cross-sectional view taken along line BB.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view showing another modified example of the torque generating means of the first configuration example.
6 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 5, and FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line BB.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing another modified example of the torque generating means of the first configuration example.
8 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 7, and FIG. 8B is a cross-sectional view taken along line BB.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing another modification of the torque generating means of the first configuration example.
10 is a cross-sectional view taken along the line AA in the cross-sectional view of FIG. 9; (b) is sectional drawing which follows the BB line.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing another modified example of the torque generating means of the first configuration example.
12 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 11, and FIG. 12B is a cross-sectional view taken along line BB.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a rotary damper according to a second configuration example of the present invention.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing an operation when the torque control means of the second configuration example is rotated counterclockwise.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing an operation when the torque control means of the second configuration example is rotated clockwise.
FIG. 16 is a torque diagram generated by the torque generating means of the first configuration example, (1) is a torque diagram generated by the torque generating means of the first configuration example, and (2) to (5) are second configurations. A torque diagram generated by an example torque generating means.
FIGS. 17A and 17B are a front view and a cross-sectional view showing a partition wall provided in a rotary damper according to a third configuration example of the present invention. FIGS.
FIG. 18 is a longitudinal sectional view showing a rotary damper according to a third configuration example of the present invention.
FIG. 19 is a torque diagram according to a third configuration example.
FIGS. 20A and 20B are cross-sectional views showing a rotary damper according to a fourth configuration example of the present invention, in which FIG. 20A is a vertical cross-sectional view, and FIG. 20B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 21 is a cross-sectional view showing a modified example of the fourth configuration example, (2) is a cross-sectional view taken along line AA in (1).
FIG. 22 is a cross-sectional view of a conventional rotary damper.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (13)
前記ケーシングは前記流体室を第1室と第2室とに区画する仕切り壁を備え、
前記回転部材は、前記第1室に位置する第1基部と前記第2室に位置する第2基部とを一体回転するように有し、該第1基部は、外周面に前記第1室の前記ケーシング内周面まで径方向に突出した少なくとも1つの第1羽根から成る、該回転部材の第1方向への回転時に前記第1室においてトルクを発生する第1トルク発生手段を備え、該第2基部は、外周面に前記第2室の前記ケーシング内周面まで径方向に突出した少なくとも1つの第2羽根から成る、前記回転部材の前記第1方向とは逆の第2方向への回転時に前記第2室においてトルクを発生する第2トルク発生手段を備え、
前記回転ダンパは、前記第1室において、前記回転部材の前記第2方向への回転時に前記第1方向への回転時に発生するトルクに比して発生トルクを低減させる第1トルク制御手段と、前記第2室において、前記回転部材の前記第1方向への回転時に前記第2方向への回転時に発生するトルクに比して発生トルクを低減させる第2トルク制御手段とを備え、
前記回転ダンパは、更に、前記回転部材の前記第1方向への回転時に、前記第1室において前記第1羽根の回転ストローク中に発生する高トルクないし低トルクの発生領域を制御する第3トルク制御手段と、前記回転部材の前記第2方向への回転時に、前記第2室において前記第2羽根の回転ストローク中に発生する高トルクないし低トルクの発生領域を制御する第4トルク制御手段とを備え、該第3トルク制御手段と第4トルク制御手段とは、高トルクないし低トルクの発生領域が第1室と第2室間で相異なるようにされていることを特徴とする回転ダンパ。A casing having a fluid chamber filled with fluid; a base portion accommodated in the fluid chamber; and a shaft portion projecting outside the fluid chamber; a rotating member that is rotatable relative to the casing; and provided in the casing. In a rotary damper having a stopper wall that limits a rotation angle of the rotating member in the fluid chamber, and a torque generating means that generates torque in cooperation with the stopper wall at the time of relative rotation of the rotating member,
The casing includes a partition wall that divides the fluid chamber into a first chamber and a second chamber,
The rotating member has a first base located in the first chamber and a second base located in the second chamber so as to rotate integrally, and the first base is formed on the outer peripheral surface of the first chamber. First torque generating means for generating torque in the first chamber when the rotating member rotates in the first direction, comprising at least one first blade projecting radially to the inner peripheral surface of the casing ; The two base portions are composed of at least one second blade protruding radially on the outer peripheral surface to the inner peripheral surface of the casing of the second chamber, and the rotation member rotates in the second direction opposite to the first direction. A second torque generating means for generating torque in the second chamber sometimes,
The rotary damper includes a first torque control unit configured to reduce a generated torque in the first chamber as compared with a torque generated when the rotating member rotates in the second direction, when rotating in the first direction; A second torque control means for reducing the generated torque in the second chamber as compared with the torque generated when rotating in the second direction when the rotating member rotates in the first direction;
The rotary damper further controls a generation region of high torque or low torque generated during a rotation stroke of the first blade in the first chamber when the rotary member rotates in the first direction. Control means, and fourth torque control means for controlling a generation region of high torque or low torque generated during a rotation stroke of the second blade in the second chamber when the rotating member rotates in the second direction. the provided, and the third torque control means and fourth torque control means, the rotary damper, wherein that you have generated region of high torque or low torque is in a phase different between the first and second chambers .
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