JP4492676B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、記録シートに転写されなかった現像剤(廃トナー)を回収する収容容器を備えている。
すなわち、特許文献1に記載の発明では、所定以上のトルクが作用したときに回転力の伝達が遮断されるスリッパークラッチを介して廃トナーを搬送するスクリュー軸に動力を供給するとともに、スクリュー軸と一体的に回転するエンコーダにてスクリュー軸の回転速を検出している。
そして、収容容器に蓄積された廃トナー量が増大すると、スクリュー軸を回転させるための回転力が増大することから、スリッパークラッチにて動力の伝達が遮断されてスクリュー軸の回転速が低下したときに、収容容器に蓄積された廃トナーが規定量を超え、収容容器が交換時期になったものと判定している。
特開2005−257813号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、円盤型エンコーダを用いているので、収容容器の最大高さ寸法をエンコーダの直径寸法より小型にすることは不可能であり、画像形成装置の高さ寸法を小型にすることは非常に難しい。
本発明は、上記点に鑑み、収容容器の最大高さ寸法の小型化を可能とすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、現像剤像を記録シートに転写することにより、記録シートに画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、記録シートに転写されなかった現像剤が収容される収容容器(101)と、収容容器(101)のうち現像剤が溜まる空間を通過した光を検知する検知手段(114)と、検知手段(114)にて検知される光の光路を遮る位置と光路を開放する位置との間で変位する遮蔽部材(115)と、遮蔽部材(115)を鉛直方向と異なる方向に周期的に往復変位させる駆動機構(117)とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明では、鉛直方向と異なる方向に遮蔽部材(115)を周期的に往復変位させるので、鉛直方向、つまり高さ方向に遮蔽部材(115)の可動領域を確保する必要がない。したがって、収容容器(101)の最大高さ寸法の小型化を可能とすることができるので、画像形成装置の高さ寸法の小型化も可能となる。
なお、請求項2に記載の発明では、駆動機構(117)は、遮蔽部材(115)を水平方向に揺動させることにより、遮蔽部材(115)を鉛直方向と異なる方向に往復変位させることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明では、遮蔽部材(115)の揺動中心(115B)は、遮蔽部材(115)の上端側に設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明では、収容容器(101)のうち、光路が設定された検知用空間(113)に現像剤を搬送する搬送機構(116)を備えており、駆動機構(117)は、搬送機構(116)から動力を得て遮蔽部材(115)を周期的に往復変位させることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明では、検知用空間(113)には、検知用空間(113)に搬送されてきた現像剤を光路側に導く傾斜案内面(113A)が設けられていることを特徴とする。
これにより、請求項5に記載の発明では、検知用空間(113)に搬送されてきた現像剤を確実に検知することができる。
また、請求項6に記載の発明では、搬送機構(116)は、螺旋状の羽根が回転軸周りに設けられたスクリューを有して構成されており、さらに、スクリューの回転中心(116D)から水平方向にずれた位置に遮蔽部材(115)の揺動中心(115B)が設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明では、記録シートを搬送する搬送ベルト(33)を備え、収容容器(101)は、搬送ベルト(33)の表面と対向配置され、搬送ベルト(33)の表面に残留した現像剤が収容されることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明では、収容容器(101)は装置本体に着脱自在に組み付けられ、遮蔽部材は、収容容器のうち現像剤が溜まる空間に設けられ、検知手段(114)は装置本体に固定され、検知手段(114)の検知結果に基づいて、収容容器(101)の状態を判定する判定手段(208)を備えており、判定手段(208)は、検知手段(114)にて光を周期的に検知したときには、収容容器(101)が装置本体に組み付けられ、かつ、収容容器(101)に更に現像剤を蓄積することが可能な状態であると判定し、判定手段(208)は、検知手段(114)にて光を周期的に検知できないときには、収容容器(101)に更に現像剤を蓄積することが不可能な状態であると判定し、さらに、判定手段(208)は、検知手段(114)にて光を連続的に検知したときには、収容容器(101)が装置本体に組み付けられていない状態であると判定することを特徴とするものである。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段に限定されるものではない。
本実施形態は本発明に係る電子写真方式の画像形成装置を、粉体状のトナーを現像剤として用いたレーザプリンタに適用したものであり、以下に本実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.図面の説明
図1は画像形成装置1の要部を示す側断面図であり、図2はベルトクリーナ100を上面側から見た斜視図であり、図3はベルトクリーナ100を下面側から見た斜視図であり、図4は上部カバー103を取り外したときベルトクリーナ100を上面側から見た斜視図であり、図5は図4のA部拡大図であり、図6は図4のB矢視図であり、図7は図6のA−A断面図であり、図8は図6のB部拡大図である。
また、図9は遮蔽部材115を駆動するための機構を示す図であり、図10は画像形成装置1の制御系統を示すブロック図であり、図11はセンサ制御部204の概要を示すブロック図であり、図12は本実施形態に係る遮蔽部材115の制御に係るフローチャートであり、図13〜図15はセンサ制御部204から出力される信号と時間との関係を示すグラフである。
2.画像形成装置の構成
図1に示す画像形成装置1は、紙面上側を重力方向上方側として設置され、通常、紙面右側を前側として使用される。そして、画像形成装置1の筐体3は略箱状(立方体状)に形成されており、この筐体3の上面側には、印刷を終えて筐体3から排出される用紙やOHPシート等(以下、単に用紙という。)が載置される排紙トレイ5が設けられている。
なお、本実施形態では、筐体3の内側には、金属又は樹脂等からなるフレーム部材が設けられており、後述するトナーカートリッジ70や定着ユニット80等は、筐体3の内側に設けられたフレーム部材(図示せず。)に着脱可能に組み付けられている。
画像形成部10は用紙に画像を形成する画像形成手段であり、フィーダ部20は、画像形成部10に用紙を供給する搬送手段の一部を構成するものであり、搬送機構30は、画像形成部10を構成する4つのトナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cに用紙を搬送する搬送手段である。
なお、画像形成部10にて画像形成が終了した用紙は、中間搬送ローラ90及び排出シュート(図示せず。)にてその搬送方向が上方側に略180°転向された後、排出ローラ91により排出部7から排紙トレイ5に排出される。
2.1.フィーダ部
フィーダ部20は、筐体3の最下部に収納された給紙トレイ21、給紙トレイ21の前端部上方に設けられて給紙トレイ21に載置された用紙を画像形成部10に給紙(搬送)する給紙ローラ22、及び用紙に所定の搬送抵抗を与えることにより給紙ローラ22により給紙される用紙を1枚毎に分離する分離パッド23等を有して構成されている。
そして、給紙トレイ21に載置されている用紙は、筐体3内の前方側にてUターンするようにして、筐体3内の略中央部に配設された画像形成部10に搬送される。このため、給紙トレイ21から画像形成部10に至る用紙の搬送経路のうち、略U字状に転向する部位には、略U字状に湾曲しながら画像形成部10に搬送される用紙に搬送力を与える搬送ローラ24が配設されている。
また、用紙を挟んで搬送ローラ24と対向する部位には、用紙を搬送ローラ24側に押さえ付ける加圧ローラ25が配設されており、この加圧ローラ25は、コイルバネ(図示せず。)等の弾性手段にて搬送ローラ24側に押圧されている。
そして、搬送ローラ24よりも用紙搬送方向下流側には、搬送ローラ24により搬送されてくる用紙の先端に接触することでその用紙の斜行を補正した後、その用紙をさらに画像形成部10へ向けて搬送するレジストローラ26、及びレジストローラ26に対向配置されたレジストコロ27が設けられている。なお、レジストコロ27はコイルバネ(図示せず。)等の弾性手段にてレジストローラ26側に押圧されている。
2.2.搬送機構
搬送機構30は、画像形成部10の作動と連動して回転する駆動ローラ31、駆動ローラ31と離隔した位置に回転可能に配設された従動ローラ32、及び駆動ローラ31及び従動ローラ32間に巻き付けられた搬送ベルト33等から構成されている。
そして、搬送ベルト33が用紙を載せた状態で回転することにより、給紙トレイ21から搬送されてきた用紙は、4つのトナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cに順次搬送される。
また、ベルトクリーナ100は、搬送ベルト33の表面に付着したトナーを除去するクリーニング手段であり、その詳細は後述する。
2.3.画像形成部
画像形成部10は、スキャナ部60、トナーカートリッジ70及び定着器ユニット80等を有して構成されており、本実施形態に係る画像形成部10はカラー印刷が可能な、いわゆるダイレクトタンデム方式のものである。
そして、本実施形態では、用紙の搬送方向上流側からブラック、イエロー、マゼンダ、シアンの4色のトナー(現像剤)に対応した4つのトナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cが、用紙の搬送方向に沿って直列に並んで配設されている。
2.3.1.スキャナ部
スキャナ部60は、筐体3内の上部に設けられて4つのトナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cそれぞれに設けられた感光ドラム71の表面に静電潜像を形成する露光装置であり、具体的には、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等から構成されている。
そして、画像データに基づいてレーザ光源から発光されるレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズを通過した後、反射鏡によって光路が折り返された後、反射鏡によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、感光ドラム71の表面上に照射され、静電潜像が形成される。
2.3.2.トナーカートリッジ
4つのトナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cはトナーの色が異なるのみで、その他は同一であるので、以下、トナーカートリッジ70Cを例にその構造を説明する。なお、4つのトナーカートリッジ70K、70Y、70M、70Cを総称するときは、トナーカートリッジ70と記す。
トナーカートリッジ70は、スキャナ部60の下方側において着脱可能に筐体3内に配設されており、このトナーカートリッジ70は、感光ドラム71、帯電器72、及びトナー収容部74等を有して構成されている。
そして、感光ドラム71は、用紙に転写される画像を担持する画像担持手段をなすもので、最表層がポリカーボネート等からなる正帯電性の感光層により形成される円筒状の感光体である。
帯電器72は、感光ドラム71の表面を帯電させる帯電手段をなすもので、感光ドラム71の後側斜め上方において、感光ドラム71と接触しないように所定間隔を有して感光ドラム71と対向配設されている。
なお、本実施形態に係る帯電器72は、タングステン等からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を行うことにより感光ドラム71の表面に略均一に正電荷を帯電させるスコロトロン型帯電器を採用している。
転写ローラ73は、感光ドラム71に帯電した電荷と反対の電荷(本実施形態では、負電荷)を印刷面と反対側から用紙に作用させることにより、感光ドラム71の表面に付着したトナーを用紙の印刷面に転写させる転写手段をなすものである。
なお、転写ローラ73は、搬送ベルト33を挟んで感光ドラム71と反対側に配置され、かつ、搬送機構30のフレーム部材(図示せず。)に回転可能に支持されており、転写ベルト33の回転と連動して回転し、用紙が感光ドラム71近傍を通過する際に、感光ドラム71に担持されているトナー像を用紙に転写させる。
トナー収容部74は、トナーが収容されたトナー収容室74A、トナーを感光ドラム71に供給するトナー供給ローラ74B及び現像ローラ74C等を有して構成されている。
そして、トナー収容室74Aに収容されているトナーは、トナー供給ローラ74Bの回転によって現像ローラ74C側に供給され、さらに、現像ローラ74C側に供給されたトナーは、現像ローラ74Cの表面に担持されるとともに、層厚規制ブレード74Dにより担持されたトナーの厚みが所定の厚みにて一定(均一)となるよう調整された後、スキャナ部60にて露光された感光ドラム71の表面に供給される。
2.3.3.定着ユニット
定着ユニット80は、用紙の搬送方向において感光ドラム71より後流側に配設され、用紙に転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるものであり、この定着ユニット80は、前記したフレーム部材に着脱可能に組み付けられている。
具体的には、定着ユニット80は、用紙の印刷面側に配設されてトナーを加熱しながら用紙に搬送力を付与する加熱ローラ81、及び用紙を挟んで加熱ローラ81と反対側に配設されて用紙を加熱ローラ81側に押圧する加圧ローラ82等を有して構成されている。
3.ベルトクリーナの詳細
本実施形態に係るベルトクリーナ100は、図2又は図3に示すように、装置本体を成す前記フレーム部材に着脱自在に組み付けられたユニット状のものである。
そして、用紙に転写されなかったトナーが収容される収容容器101は、容器本体102と容器本体102の上部側を覆う上部カバー103とからなるもので、両者102、103はネジ等の締結手段にて分離可能に組み付けられている。
また、収容容器101(上部カバー103)の前端側上面には、図2に示すように、搬送ベルト33から除去されたトナーを収容容器101内に取り込むための取込口104が設けられている。
そして、取込口104には、搬送ベルト33の表面に付着したトナーを搬送ベルト33から除去する除去手段をなすクリーニングローラ105が設けられており、クリーニングローラ105の表面に付着したトナーは、廃トナー搬送手段をなすクリーニングシャフト106により収容容器101の廃トナー収容部107(図1参照)に搬送される。
なお、本実施形態では、クリーニングローラ105は、搬送ベルト33の回転方向D1(図1参照)の回転方向と逆向きに回転しながら搬送ベルト33に接触することにより、搬送ベルト33に付着したトナーを擦り落とすようにしてトナーを除去する。
また、クリーニングシャフト106は、トナーが帯びている電荷と反対の電荷(本実施形態では、負電荷)が印加された状態でクリーニングローラ105の外表面に接触しながら回転することにより、クリーニングローラ105の表面に付着したトナーをクリーニングシャフト106に転写させるようにしてクリーニングローラ105から廃トナーを除去する。
そして、クリーニングシャフト106の表面に転写付着した廃トナーは、図1に示すように、薄板状の剥離ブレード108によって掻き落とされた後、廃トナー収容部107に搬送される。
また、廃トナー収容部107は、廃トナーが収容される収容空間を構成するものであり、この廃トナー収容部107内には、廃トナーを廃トナー収容部107の奥側(後方側)に向けて搬送しながら、廃トナー収容部107内に収容された廃トナーを圧縮する第1、2廃トナー圧送ポンプ機構109、110が設けられている。
なお、第1、2廃トナー圧送ポンプ機構109、110は、回転軸と直交する方向の断面が楕円状に形成された楕円ロータ109A、110Aを有するポンプ手段であり、これらの楕円ロータ109A、110Aは、クリーニングローラ105の軸方向と平行な方向(以下、幅方向という。)に延びて廃トナー収容部107に取り込まれた廃トナーを後方側に圧送する。
また、収容容器101の端部側うち、第1、2廃トナー圧送ポンプ機構109、110による廃トナーの搬送方向前進側、つまり収容容器101の後端側には、図4に示すように、廃トナー収容部107の幅方向略全域に渡って延びる壁部111が設けられており、この壁部111により第1、2廃トナー圧送ポンプ機構109、110によって搬送されてきた廃トナーが、更に後端側まで移動することが堰き止められる。
そして、壁部111の高さ寸法H1は、図1に示すように、廃トナー収容部107の高さ寸法H2より低い(小さい)寸法に設定されているため、廃トナー収容部107に蓄積した廃トナーが増大すると、図7に示すように、廃トナー収容部107に取り込まれた廃トナーは、壁部111を乗り越えて、壁部111を挟んで廃トナー収容部107に隣接して設けられた廃トナー検出部112に流入する。
また、廃トナー検出部112のうち幅方向一端側には、図4に示すように、壁部111を乗り越えて廃トナー検出部112に流入した廃トナーが溜まる空間113(以下、この空間を検知用空間113という。)が設けられており、この検知用空間113は、図3に示すように、容器本体102に設けられた凹部102Aから下方側に突出するように形成されている。
そして、検知用空間113に対応する装置本体には、検知用空間113にビーム状の光を入射させるとともに、その入射された光を受光する光センサ114(図4参照)が組み付け固定されている。
すなわち、ベルトクリーナ100が装置本体(フレーム部材)に組み付けられた状態においては、図8に示すように、検知用空間113を挟んで一方側に光センサ114の発光部114Aが位置し、他方側に光センサ114の受光部114Bが位置する。
なお、検知用空間113を構成する部材のうち、発光部114Aから発光される光の光路Lに対応する部位には、光が通過可能な窓部を設ける必要があるが、本実施形態では、検知用空間113を構成する部材全体をアクリル等の透明な部材にて構成することにより光が通過可能としている。
また、検知用空間113には、光路Lを遮る位置と光路Lを開放する位置との間で変位する遮蔽部材115が設けられており、この遮蔽部材115は、図7に示すように、遮蔽部材115の上端側に設定された揺動シャフト115Aにより水平方向(本実施形態では、前後方向)に周期的に揺動させられる。
また、廃トナー検出部112のうち壁部111近傍には、壁部111を乗り越えて廃トナー検出部112に流入した廃トナーを検知用空間113に搬送するオーガ116が設けられており、このオーガ116により幅方向一端側以外の部位から廃トナー検出部112に流入した廃トナーが幅方向一端側に設けられた検知用空間113に搬送される。
なお、オーガ116は、図5に示すように、螺旋状の羽根116Aが回転軸116B周りに設けられたスクリューにて構成されたスクリュー型の粉体搬送用ポンプである。
そして、検知用空間113には、図7に示すように、オーガ116により搬送されてきた廃トナーを光路L側、つまり検知用空間113のうち発光部114Aと受光部114Bとにより挟まれた部位に導く傾斜案内面113Aが設けられており、この傾斜案内面113Aは、検知用空間113の下端側のうちオーガ116の排出口116Cに対向する部位にて、鉛直方向に対して傾斜している。
また、揺動シャフト115Aは、その揺動中心115Bが、図9に示すように、オーガ116(回転軸116B)の回転中心116Dから水平方向にずれた位置に設定されているとともに、回転軸116Bの回転運動を揺動運動に変換するリンク機構117を介して回転軸116B(オーガ116)に連結されている。このため、オーガ116(回転軸116B)が回転すると、この回転速度に比例した周期にて遮蔽部材115が水平方向に揺動変位する。
因みに、リンク機構117は、回転軸116Bの回転中心116Dから偏心した位置に設けられたクランクピン117A、及び一端側が揺動シャフト115Aに固定され、他端側にクランクピン117Aの外周面と摺動可能に接触するU字状のカム溝117Cが設けられたリンクレバー117B等から構成された機構である。
なお、本実施形態では、ベルトクリーナ100は、電動モータ等の駆動手段を有していないため、オーガ116、クリーニングローラ105及び第1、2廃トナー圧送ポンプ機構109、110等は、装置本体から駆動力を得て回転し、本実施形態では、搬送ベルト33の回転と機械的に連動して回転する。
4.画像形成装置の電気的構成
図10中、露光制御部201はスキャナ部60の作動を制御する制御手段であり、高圧制御部202はトナーカートリッジ70の作動、つまり感光ドラム71、トナー現像及び転写等の高電圧を制御する制御手段である。
パネル制御部203は、ユーザが設定操作する操作パネル(図示せず。)を制御する制御手段であり、センサ制御部204は、光センサ114の発光部114A及び受光部114B等を制御する制御手段であり、モータ制御部205は、画像形成装置1に設けられた駆動源としての電動モータを制御する制御手段である。
また、ROM206及びRAM207は情報を記憶する記憶手段である、なお、ROM206は電力の供給が遮断された場合にも記憶内容を保持できる読み込み専用記憶装置であり、RAM207は電力の供給時にのみ情報を記憶することができる読み書き可能な記憶装置である。
CPU208はROM206に予め記憶されたプログラムに従って露光制御部201等の制御部を制御するための演算処理を行う判定手段であり、タイマ209は時間を計時するとともに時間を示す信号を出力する計時手段である。
また、センサ制御部204は、図11に示すように、発光部114Aの発光作動を制御する発光制御回路210、及び受光素子114Bが光を受光した際に発する信号レベルが基準レベルを超えたか否かを判定し、その信号レベルが基準レベルを超えたときにはLo信号をCPU208に向けて出力し、信号レベルが基準レベル未満のときにはHi信号をCPU208に向けて出力するコンパレータ211等から構成されている。
5.光センサに関する制御作動
5.1.制御フロー
画像形成装置1の電源スイッチ(図示せず。)が投入されると、画像形成装置1のウォームアップ運転が開始され、搬送ベルト33の回転とともにオーガ116が回転し始めると、図12に示す制御フロー(以下、この制御をトナー検知制御という。)が起動され、CPU208にて実行される。
そして、トナー検知制御が起動されると、センサ制御部204が起動され(S100)、センサ制御部204の出力に基づいてベルトクリーナ100が装置本体に装着(組み付け)られているか否かが判定される(S110)。なお、ベルトクリーナ100が装置本体に装着されているか否かの判定方法の詳細は、後述する。
このとき、ベルトクリーナ100が装置本体に装着されていると判定された場合には(S110:YES)、センサ制御部204の出力に基づいて廃トナー収容部107に更にトナーを蓄積することが可能であるか否か、つまり廃トナー収容部107に収容された廃トナーが予め設定された所定量を超えたか否かが判定される(S120)。なお、廃トナー収容部107に更にトナーを蓄積することが可能であるか否かの判定方法の詳細は、後述する。
そして、廃トナー収容部107に更にトナーを蓄積することが可能であると判定された場合には(S120:YES)、本制御が終了し、一方、廃トナー収容部107に更にトナーを蓄積することが不可能であると判定された場合には(S120:NO)、その旨の警告が発せられて(S130)、本制御が終了する。なお、本実施形態では、S130において、警告(エラー)メッセージが操作パネルの表示部(図示せず。)に表示される。
また、S110にてベルトクリーナ100が装置本体に装着されていないと判定された場合には(S110:NO)、その旨の警告が発せられて(S140)、本制御が終了する。なお、本実施形態では、S140において、警告(エラー)メッセージが操作パネルの表示部(図示せず。)に表示される。
5.2.ベルトクリーナ100の装着判定、及びトナー量の判定
遮蔽部材115は、揺動シャフト115Aにより周期的に揺動させられるので、ベルトクリーナ100が装置本体に装着され、かつ、検知用空間113にトナーが溜まっていない場合には、光路Lが周期的に遮られる。
したがって、ベルトクリーナ100が装置本体に装着され、かつ、検知用空間113にトナーが溜まっていない場合には、図13に示すように、Hi信号とLo信号とが周期的に交互にコンパレータ211から出力される。
また、ベルトクリーナ100が装置本体に装着され、かつ、検知用空間113にトナーが溜まっている場合には、光路Lがトナーにより遮られたままとなるので、図14に示すように、Hi信号が連像的にコンパレータ211から出力される。
また、光センサ114は装置本体に装着されているので、ベルトクリーナ100が装置本体に装着されていない場合には、光路Lを遮るものが無い状態となり、図15に示すように、Lo信号が連像的にコンパレータ211から出力される。
そこで、本実施形態では、光を周期的に検知したとき(図13)には、ベルトクリーナ100が装置本体に装着され、かつ、廃トナー収容部107に更に現像剤を蓄積することが可能な状態であると判定し、光を周期的に検知できないとき(図14)には、廃トナー収容部107に更にトナーを蓄積することが不可能な状態であると判定し、光を連続的に検知したとき(図15)には、ベルトクリーナ100が装置本体に組み付けられていない状態であると判定している。
ところで、オーガ116、揺動シャフト115A又は遮蔽部材115のいずれかに不具合が発生して遮蔽部材115が揺動できない状態となった場合にも、Hi信号又はLo信号が連続的にコンパレータ211から出力されるので、本実施形態では、遮蔽部材115等に不具合が発生している状態と、トナーを蓄積することが不可能な状態もしくはベルトクリーナ100が装置本体に組み付けられていない状態とを区別することができない。
しかし、いずれの状態であっても、そのまま画像形成装置1を運転し続けることはできず、何らかの警告を発する必要がある。
そこで、本実施形態では、光を周期的に検知したとき以外は、上述のように、警告を発することにより、ユーザに対して注意を喚起している。
6.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、受光部114Bにて検知される光の光路Lを遮る位置と光路Lを開放する位置との間で変位する遮蔽部材115を水平方向に周期的に往復変位させるので、鉛直方向、つまり高さ方向に遮蔽部材115の可動領域を確保する必要がない。
したがって、ベルトクリーナ100の最大高さ寸法の小型化を可能とすることができるので、画像形成装置1の高さ寸法の小型化も可能となる。
また、本実施形態では、検知用空間113には、検知用空間113に搬送されてきた現像剤を光路L側に導く傾斜案内面113Aが設けられているので、検知用空間113に搬送されてきたトナーを確実に検知することができる。
7.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、光センサ114が特許請求の範囲に記載された検知手段に相当し、リンク機構117が特許請求の範囲に記載された駆動機構に相当し、オーガ116が特許請求の範囲に記載された搬送機構に相当し、CPU208が特許請求の範囲に記載された判定手段に相当する。
(第2実施形態)
第1実施形態では、遮蔽部材115を揺動させたが、本実施形態は、図16に示すように、遮蔽部材115を水平方向と平行に往復変位させるものである。
すなわち、図16中、レバー117Dは、リンクレバー117Bと一体的に揺動するものであり、規制ピン117Eは、遮蔽部材115の長穴115Cに摺動可能に挿入されて遮蔽部材115の変位を規制するものであり、連結ピン115Dは、遮蔽部材115に固定され、かつ、レバー117Dの長穴117Fに摺動可能に挿入された連結部材である。
そして、リンクレバー117Bが揺動すると、遮蔽部材115は、規制ピン117Eにより上下方向の変位が規制されながら、前後方向(紙面左右方向)に往復変位する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、遮蔽部材115を画像形成装置1の前後方向に往復変位させたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば幅方向に往復変位させてもよい。
また、上述の実施形態では、「鉛直方向と異なる方向」として、水平方向を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、オーガ116から駆動力を得て遮蔽部材115を往復変位させたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、ダイレクトタンデム式のレーザプリンタに本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、モノクロ方式の電子写真方式の画像形成装置にも適用することができる。
また、上述の実施形態では、レーザ光を走査しながら感光ドラム71を露光する露光装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、多数個のLEDを感光ドラム71の軸方向と平行な方向に並べ、これらのLEDの点滅制御を行うことにより感光ドラム71を露光する露光装置を用いてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置1の要部を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るベルトクリーナ100を上面側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係るベルトクリーナ100を下面側から見た斜視図である。 上部カバー103を取り外したときベルトクリーナ100を上面側から見た斜視図である。 図4のA部拡大図である。 図4のB矢視図である。 図6のA−A断面図である。 図6のB部拡大図である。 第1実施形態に係る遮蔽部材115を駆動するための機構を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御系統を示すブロック図である。 本実施形態に係るセンサ制御部204の概要を示すブロック図である。 本実施形態に係る遮蔽部材115の制御に係るフローチャートである。 センサ制御部204から出力される信号と時間との関係を示すグラフである。 センサ制御部204から出力される信号と時間との関係を示すグラフである。 センサ制御部204から出力される信号と時間との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る遮蔽部材115を駆動するための機構を示す図である。
符号の説明
1…画像形成装置、3…筐体、5…排紙トレイ、7…排出部、10…画像形成部、
20…フィーダ部、21…給紙トレイ、22…給紙ローラ、24…搬送ローラ、
25…加圧ローラ、26…レジストローラ、27…レジストコロ、30…搬送機構、
31…駆動ローラ、32…従動ローラ、33…転写ベルト、33…搬送ベルト、
60…スキャナ部、70…トナーカートリッジ、71…感光ドラム、72…帯電器、
73…転写ローラ、74…トナー収容部、74A…トナー収容室、
74B…トナー供給ローラ、74C…現像ローラ、74D…層厚規制ブレード、
80…定着ユニット、81…加熱ローラ、91…排出ローラ、
100…ベルトクリーナ、101…収容容器、102…容器本体、102A…凹部、
103…上部カバー、104…取込口、105…クリーニングローラ、
106…クリーニングシャフト、107…廃トナー収容部、108…剥離ブレード、
109…廃トナー圧送ポンプ機構、109A…楕円ロータ、
110…廃トナー圧送ポンプ機構、111…壁部、112…廃トナー検出部、
113…空間、113…検知用空間、113A…傾斜案内面、114…光センサ、
114A…発光部、114B…受光部、115…遮蔽部材、
115A…揺動シャフト、115B…揺動中心、116…オーガ、
116A…羽根、116B…回転軸、116C…排出口、
117…リンク機構、117A…クランクピン、117B…リンクレバー、
117C…カム溝、201…露光制御部、203…パネル制御部、
204…センサ制御部、205…モータ制御部、209…タイマ、
210…発光制御回路、211…コンパレータ。

Claims (8)

  1. 現像剤像を記録シートに転写することにより、記録シートに画像を形成する電子写真方式の画像形成装置であって、
    記録シートに転写されなかった現像剤が収容される収容容器と、
    前記収容容器のうち現像剤が溜まる空間を通過した光を検知する検知手段と、
    前記検知手段にて検知される光の光路を遮る位置と前記光路を開放する位置との間で変位する遮蔽部材と、
    前記遮蔽部材を鉛直方向と異なる方向に周期的に往復変位させる駆動機構と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記駆動機構は、前記遮蔽部材を水平方向に揺動させることにより、前記遮蔽部材を鉛直方向と異なる方向に往復変位させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記遮蔽部材の揺動中心は、前記遮蔽部材の上端側に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記収容容器のうち、前記光路が設定された検知用空間に現像剤を搬送する搬送機構を備えており、
    前記駆動機構は、前記搬送機構から動力を得て前記遮蔽部材を周期的に往復変位させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記検知用空間には、前記検知用空間に搬送されてきた現像剤を前記光路側に導く傾斜案内面が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記搬送機構は、螺旋状の羽根が回転軸周りに設けられたスクリューを有して構成されており、
    さらに、前記スクリューの回転中心から水平方向にずれた位置に前記遮蔽部材の揺動中心が設定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 記録シートを搬送する搬送ベルトを備え、
    前記収容容器は、前記搬送ベルトの表面と対向配置され、前記搬送ベルトの表面に残留した現像剤が収容されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の画像絵形成装置。
  8. 前記収容容器は装置本体に着脱自在に組み付けられ、
    前記遮蔽部材は、前記収容容器のうち現像剤が溜まる空間に設けられ、
    前記検知手段は前記装置本体に固定され、
    前記検知手段の検知結果に基づいて、前記収容容器の状態を判定する判定手段を備えており、
    前記判定手段は、前記検知手段にて光を周期的に検知したときには、前記収容容器が前記装置本体に組み付けられ、かつ、前記収容容器に更に現像剤を蓄積することが可能な状態であると判定し、
    前記判定手段は、前記検知手段にて光を周期的に検知できないときには、前記収容容器に更に現像剤を蓄積することが不可能な状態であると判定し、
    さらに、前記判定手段は、前記検知手段にて光を連続的に検知したときには、前記収容容器が前記装置本体に組み付けられていない状態であると判定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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