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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の窓等に配置し、必要に応じてこれら窓等の目隠しをするブラインド装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種のブラインド装置は、通常、上下方向に並置された複数のスラットからなるブラインドを上方に配置し、昇降装置の作動により当該ブラインドを上方から下降させて建物の窓等の開口部を目隠しし、昇降装置の逆作動によりブラインドを上昇させて開口部を開口するように、構成されている。
【0003】
斯かるブラインド装置では、上記のように、開口部の開口の際には、ブラインドを構成する複数のスラットが開口部の上方に、通常、互いに密に重合されて配置されるため、全開時でも、重合されたスラットにより開口部が一部閉鎖されたようになり、開口部の全開時に十分な解放感を味わうことができず、目障りとなる。これをなくすためにスラット収容枠を上方に設けても、スラット収容枠分の占有空間を上方に必要とし、一般の家屋等においてはこれが困難な場合があり、必ずしも満足し得るものではない。また、開口部の下方のみの目隠しを行いたい場合等においては、従来のブラインド装置ではそれができないという問題もあり、更に、スラットの清掃は梯子や台等を使用しなければならず、また、閉鎖動作におけるブラインドの下降で物又は人が挟まれる危険性もある。
【0004】
そこで、特開平8−210049号公報に記載のようなブラインド装置が提案されており、提案のブラインド装置によれば上記の種々の問題点を好ましく解決でき、その点では満足できるのであるが、公報に記載の限りのブラインド装置では、チルト機構の動作はスラット及びリンク部材の重量に依存するところがあり、これらスラット及びリンク部材の重量が小さい場合には、ブラインドの開放位置への移行においてスラットを水平状態にできないという不都合が生じる虞がある。斯かる不都合は、軸部における摩擦抵抗に起因するものと考えられるが、この不都合を解決するために、ボール軸受等を用いて軸部における摩擦抵抗を小さくすることは、費用がかかり、コストアップとなり、必ずしも満足し得るものではない。
【0005】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、特開平8−210049号公報に記載のようなブラインド装置の利点を生かして、しかも、スラットの水平状態への移行を低コストで且つ高い信頼度をもって行わせることができるブラインド装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一の態様のブラインド装置は、一対の縦枠間に互いに上下方向に並置された複数のスラットからなるブラインドと、縦枠に配された伸縮自在なリンク機構と、このリンク機構を介してスラットのそれぞれを傾動させるチルト機構と、下端部が縦枠に連結されたリンク機構の上端部をチルト機構を介して持上げて、ブラインドを閉鎖位置に配するリンク持上げ機構とを具備しており、ここで、リンク機構は、第一の縦リンク列と、この第一の縦リンク列に並設されてなる第二の縦リンク列と、第一及び第二の縦リンク列に回動自在に連結された複数の横リンク部材とを具備しており、各スラットの端部は、対応の横リンク部材の夫々に支持されており、チルト機構は、縦枠に直動自在に案内されると共に、回動が縦枠によって規制されており、且つ、一方では最上位の横リンク部材が回動自在に、他方ではリンク持上げ機構が夫々連結されてなる直動自在部材と、一端が直動自在部材に、他端が最上位の横リンク部材に夫々連結されており、当該最上位の横リンク部材に弾性的な一の方向の回動力を与える弾性部材と、最上位の横リンク部材の上方での上昇に際して、弾性部材の弾性的な一の方向の回動力に抗して最上位の横リンク部材を逆の方向に強制的に回動させる逆強制回動機構とを具備している。
【0007】
第一の態様のブラインド装置によれば、最上位の横リンク部材に弾性的な一の方向の回動力を与える弾性部材を具備しているために、逆強制回動機構により最上位の横リンク部材が逆の方向に強制的に回動された後に、再びブラインドを開放位置に移行させるべく、最上位の横リンク部材を下降させる際に、最上位の横リンク部材を弾性部材の弾性的な回動力により一の方向に強制的に回動させることができる結果、スラットの水平状態への移行を低コストで且つ高い信頼度をもって行わせることができる。
【0008】
本発明の第二の態様のブラインド装置では、第一の態様のブラインド装置において、直動自在部材は、一方では最上位の横リンク部材が回動自在に、他方ではリンク持上げ機構が夫々連結されてなる板状の本体と、この本体に設けられた突起とを具備しており、突起が縦枠の縦方向に伸びるスリットに挿通されて、縦枠に直動自在に案内されていると共に、回動が縦枠によって規制されており、本発明の第三の態様のブラインド装置では、第二の態様のブラインド装置において、突起は、縦方向に伸びる長突起又は縦方向に配列された複数個からなる。
【0009】
第二及び第三の態様のブラインド装置おいて、突起としては、円柱状若しくは円筒状、角柱状若しくは角筒状及び楕円柱状若しくは楕円筒状等のいずれの形状であってもよく、また、円柱状若しくは円筒状等である場合には、直動自在部材の回動が縦枠によって規制されるように、複数個の突起が板状の本体に設けられるのが好ましく、更に、縦枠に低摩擦をもって直動自在に案内されるために、同じく円柱状若しくは円筒状等である場合には、板状の本体に回転自在に支持されたローラの形態であってもよい。
【0010】
本発明の第四の態様のブラインド装置では、第一から第三のいずれかの態様のブラインド装置において、弾性部材は、コイルばね又はぜんまいばねからなる。
【0011】
本発明では、弾性部材としては、弾性ゴム又は空気ばね等のもので構成してもよいが、第四の態様のブラインド装置のように、コイルばね又はぜんまいばねから構成すると、コスト低下を更に図り得ると共に、簡単な構造とできる。
【0012】
本発明の第五の態様のブラインド装置では、第一から第四のいずれかの態様のブラインド装置において、弾性部材の他端は、最上位の横リンク部材に取り付けられた取付部材を介して最上位の横リンク部材に連結されている。
【0013】
本発明における弾性部材は、その他端を最上位の横リンク部材に直接連結して構成してもよいのであるが、第五の態様のブラインド装置のように、取付部材を介して最上位の横リンク部材に連結して構成してもよく、斯かる取付部材を介することにより、横リンク部材に汎用性をもたせることができて好ましい。
【0014】
本発明の第六の態様のブラインド装置では、第一から第五のいずれかの態様のブラインド装置において、直動自在部材は、最上位の横リンク部材に軸部材を介して回動自在に連結されており、弾性部材は、軸部材の回りに配されている。
【0015】
第六の態様のブラインド装置によれば、弾性部材を軸部材の回りに配するために、横リンク部材と直動自在部材との間をコンパクトな構造にできる。なお、斯かる軸部材の回りに配される弾性部材としてぜんまいばねを好適な例として挙げることができる。
【0016】
本発明の第七の態様のブラインド装置では、第一から第六のいずれかの態様のブラインド装置において、逆強制回動機構は、最上位の横リンク部材に回転自在に設けられたカムローラと、最上位の横リンク部材の上方での上昇に際して、カムローラが当接するように、縦枠に設けられたカム面とを具備している。
【0017】
第七の態様のブラインド装置においてカム面は、縦枠に形成されたスリットを規定する面で構成されていてもよいが、これに代えて、縦枠に突起を取り付けて、この突起の表面で構成されていてもよく、いずれにしても、カム面に当接するカムが第七の態様のブラインド装置のようにカムローラであると、滑らかな逆強制回動を行わせることができる。
【0018】
本発明の第八の態様のブラインド装置では、第一から第七のいずれかの態様のブラインド装置において、リンク持上げ機構は、一端部が直動自在部材に連結される可撓性の長尺体と、この長尺体の他端部が連結されていると共に、回転により長尺体を巻き取り、繰り出す回転体と、この回転体を回転させる回転駆動装置とを具備しており、回転駆動装置は、回転体に連結されたウオームホイールと、第一の回動位置ではウオームホイールに噛み合い、第二の回動位置ではウオームホイールとの噛み合いが解除されるように、回動自在に支持されたウオームとを具備している。
【0019】
第八の態様のブラインド装置によれば、回転駆動装置が互いに噛み合ったウオームホイールとウオームとを具備してなるために、長尺体の意図しない繰り出しを好ましく防止でき、しかも、ウオームがウオームホイールとの噛み合いを解除できるようになっているために、必要なときに長尺体の繰り出しを迅速に行うことができる。
【0020】
本発明の第九の態様のブラインド装置では、第八の態様のブラインド装置において、緊急時に、リンク持上げ機構による直動自在部材の持上げを解除してスラットをその自重により下降させ、ブラインドを開放位置に配することを可能にする緊急開放機構を更に具備している。
【0021】
第九の態様のブラインド装置によれば、緊急開放機構を具備しているために、緊急時にブラインドを開放状態にもたらすことが可能となり、しかも、緊急開放機構がリンク持上げ機構によるリンク機構の上端部の持上げを解除してスラットをその自重により下降させ、ブラインドを開放位置に配することを可能にするために、特に、動力を必要としなく、停電時等の異常事態にも問題なく緊急開放をなすことができる上に、緊急開放機構の不注意による意図しない作動によっては直ちにはスラットの自重による下降を生じさせず、フェールセーフな装置とし得る。
【0022】
本発明の第十の態様のブラインド装置では、第九の態様のブラインド装置において、緊急開放機構は、それが作動される時には、ウオームの第二の回動位置への回動を可能にするようになっている。
【0023】
本発明では、手動でウオームを回転させて、ブラインドを閉鎖位置に配するようにしてもよいのであるが、これに代えて、電動モータ等を設け、この電動モータ等の作動により自動でウオームを回転させ、ブラインドを閉鎖位置に配するようにしてもよい。
【0024】
なお、本発明のブラインド装置では、リンク機構の下端部を弾性的な終端機構により弾性的に引っ張るようにしてもよく、リンク機構の下端部を斯かる終端機構により弾性的に下方に引っ張るようにすると、スラットにその自重に加えて下降力を付与できるために、緊急開放をより確実に且つ迅速に行わせることができる上に、ブラインドを開放位置に配する際のリンク持上げ機構の過操作においても、リンク機構に多少の上昇を生じさせることができるために、リンク機構の損傷を防ぎ得る。
【0025】
本発明において、可撓性の長尺体としては、ベルト、ワイヤロープ、チェーン、ひも等を好ましい例として示すことができ、回転体としては、可撓性の長尺体としてベルト、ワイヤロープ又はひもが用いられる場合には、これらが巻き付けられて係合するプーリが好ましく用いられ、長尺体としてチェーンが用いられる場合には、チェーンに噛み合って係合するスプロケットホイールが好ましく用いられる。
【0026】
次に本発明を、図に示す好ましい実施の形態の好ましい例を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1から図9において、本例のブラインド装置1は、一対の縦枠2及び3間に互いに上下方向に並置された複数のスラット4からなるブラインド5と、スラット4のそれぞれの長手方向の端部6を支持しており、縦枠2及び3内に配された伸縮自在なリンク機構7(縦枠3側は図示せず、以下同じ)と、リンク機構7を介してスラット4のそれぞれを傾動させるべく、リンク機構7に連結されたチルト機構10(縦枠3側は図示せず、以下同じ)と、下端部が終端機構8(同じく縦枠3側は図示せず、以下同じ)を介して縦枠2及び3に連結されたリンク機構7の上端部をチルト機構10を介して持上げて、ブラインド5を閉鎖位置に配するリンク持上げ機構9と、緊急時に、リンク持上げ機構9によるリンク機構7の上端部の持上げを解除してスラット4をその自重により下降させ、ブラインド5を開放位置に配することを可能にする緊急開放機構11とを具備している。
【0028】
縦枠3並びに縦枠3側のリンク機構、終端機構及びチルト機構等の夫々は、縦枠2並びに縦枠2側のリンク機構7、終端機構8及びチルト機構10等の夫々と同様に構成されているため、以下主に縦枠2側について説明し、必要に応じて縦枠3側について説明する。
【0029】
縦枠2と縦枠3とは、上枠15により橋絡されて、ブラインド5により開放、閉鎖される開口部16を形成している。縦枠2には、上下方向に伸びるスリット17が形成されている。
【0030】
スラット4のそれぞれは、開口部16を閉鎖した際に外部に露出される大樋状部21と、開口部16を閉鎖した際に上段の大樋状部21の下端側に重合される小樋状部22とを一体的に有しており、大樋状部21の下端部にシール23が嵌装されてなる。
【0031】
リンク機構7は、複数の縦リンク部材25が軸ピン26を介して互いに回動自在に直列に連結されてなる縦リンク列27と、縦リンク列27と同様に、複数の縦リンク部材28が軸ピン29を介して互いに回動自在に直列に連結されて、縦リンク列27に並設されてなる縦リンク列30と、一端部が一個おきの軸ピン26を介して縦リンク列27に、他端部が一個おきの軸ピン29を介して縦リンク列30にそれぞれ回動自在に連結された複数の横リンク部材31からなる横リンク列32とを具備しており、スラット4のそれぞれの端部6は、横リンク部材31に、スリット17を通る取付具33により固定して連結されている。なお、縦リンク列27及び30の折り畳み方向を規定すべく、縦リンク部材25及び28には阻止片34が一体的に設けられている。
【0032】
終端機構8は、一端で横リンク列32の最下位の横リンク部材31に軸ピン(図示せず)を介して回動自在に連結されたリンク部材41と、一端でリンク部材41の他端に軸ピン42を介して回動自在に連結されたリンク部材43と、リンク部材43の他端が軸ピン44を介して回動自在に連結されていると共に、縦枠2の底壁45に固着されている基部材46とを具備しており、斯かる終端機構8を介してリンク機構7の下端部が縦枠2に連結されている。
【0033】
終端機構8におけるリンク部材41又は43を伸縮自在なコイルばね等で構成して、斯かるコイルばね等によりリンク機構7の下端部が若干上下変位可能になるようにすると共に、リンク機構7が伸張した場合にリンク機構7を全体的に下方に弾性的に引っ張るようにしてもよい。
【0034】
リンク持上げ機構9は、上枠15に軸51を介して回転自在に支持された転向ローラ52と、同じく上枠15に断面六角形の回転軸53を介して回転自在に支持された回転体としてのプーリ54と、プーリ54に巻き付けられて係合され、転向ローラ52に掛け回されて、繰り出し端が直動自在部材50の板状の本体55に連結された可撓性の長尺体としての金属性のベルト56と、プーリ54を回転させる回転駆動装置57とを具備している。
【0035】
回転駆動装置57は、縦枠2及び3側の上枠15に端部がそれぞれ回転自在に支持されて、縦枠2及び3の上端部間に配されており、プーリ54が固着されてなる上記の回転軸53と、回転軸53が貫通する固定ハウジング61と、固定ハウジング61内において回転軸53に固着されていると共に、回転軸53を介してプーリ54に連結されたウオームホイール62と、固定ハウジング61にピン63を介して、当該ピン63を中心としてR1方向(図15及び図16参照)に回動自在に取り付けられた回動自在ハウジング64と、回動自在ハウジング64に軸心Oを中心としてr方向(図10、図12及び図13参照)に回転自在に支持されていると共に、ウオームホイール62に噛合うウオーム65と、ウオーム65の一端部である六角軸部66に係合自在であって、鉛直面内で後述の突起90を中心としてR2方向に回動自在な回転手段67と、ウオームホイール62へのウオーム65の主として非噛合い状態を維持する維持手段68とを具備している。
【0036】
回転軸53は、縦枠3内まで伸びて、当該縦枠3側の上枠15内に配された、プーリ54と同様のプーリを支持している。
【0037】
固定ハウジング61は、ウオームホイール62を収容したハウジング本体71と、ハウジング本体71の両側に一体的に形成された取付け体72及び73とを具備しており、回転軸53はハウジング本体71を貫通して伸びている。取付け体72及び73の夫々は係合部74及び75を有しており、係合部74及び75の夫々は上枠15に一体形成された凹条76及び凸条77に夫々係合して、ハウジング本体71を含む固定ハウジング61を上枠15に吊り下げ固定させている。
【0038】
取付け体72及び73の間に配されていると共に、ピン63を介して取付け体72及び73に、当該ピン63を中心としてR1方向に回動自在に支持されている回動自在ハウジング64は、ウオーム65の軸部81を介して当該ウオーム65を、軸心Oを中心としてr方向(図10、図12及び図13参照)に回転自在に支持している。回動自在ハウジング64は、夫々が、長く横に伸びるアーム部82とウオーム65を収容すると共に当該ウオーム65を回転自在に支持した本体部83とを一体的に有した半割り体84及び85からなり、これら半割り体84及び85は、嵌着ピン等により相互に固着されている。なお、固定ハウジング61もまた、取付け体72側と取付け体73側との半割り体からなり、これら半割り体は、嵌着ピン等により相互に固着されている。
【0039】
ウオーム65は、ウオームホイール62に噛み合うウオーム歯が形成されたウオーム本体86と、ウオーム本体86の両端面に一体的に形成された前記の軸部81と、一方の軸部81に一体的に形成された前記の六角軸部66とを具備しており、六角軸部66は、回動自在ハウジング64の本体部83の斜め端面88から突出している。
【0040】
回転手段67は、くの字状の連結部91及び連結部91に回転自在に取り付けられた把持部92を有した手動操作ハンドル93と、固定ハウジング61のハウジング本体71の両側に形成された穴94(一方のみ図示)に係合した突起90(一方のみ図示)を有して、当該穴94と突起90とを介して固定ハウジング61のハウジング本体71に、当該穴94を中心としてR2方向に回動自在に取り付けられた二股アーム部材95と、二股アーム部材95内に収容されたコイルばね96と、手動操作ハンドル93の連結部91に連結されていると共に、コイルばね96によりウオーム65に向かって弾性付勢されており、ウオーム65の一端部である六角軸部66に係合自在な連結部材97とを具備している。
【0041】
連結部91は、その一端面に六角凹所98を有しており、二股アーム部材95は、穴94に係合した突起90を有した二股アーム部101と、二股アーム部101に一体的に形成された円筒部102とを具備しており、連結部材97は、六角軸部66がぴたりと嵌合して係合し得る六角凹所105を一端面に有した円筒部106と、円筒部106に一体的に形成されていると共に、先端部に六角部107を有した軸部108とを有しており、二股アーム部材95の円筒部102をA方向に摺動自在に貫通して配されており、コイルばね96は、円筒部102と軸部108との間の段部と、二股アーム部101の基部109との間において軸部108の周りに配されて、連結部材97を介して連結部91、延いては手動操作ハンドル93をA方向においてウオーム65に向かって弾性付勢しており、連結部材97の六角部107は、六角凹所98に嵌装されて、ねじ110により連結部91に固着されている。
【0042】
斯かる回転手段67によれば、コイルばね96の弾性力に抗して手動操作ハンドル93をA方向に若干下方に引き下げつつ図6においてR2方向において反時計回りの方向に回動させ、六角軸部66に六角凹所105を嵌合させた(図14参照)後に、把持部92を介して手動操作ハンドル93をr方向に回転させることによりウオーム65を回転させることができ、また、図14に示す状態からコイルばね96の弾性力に抗して手動操作ハンドル93をA方向に若干下方に引き下げて、六角軸部66と六角凹所105との嵌合を解除することにより、図14においてR2方向において時計回りの方向に回動させることができ、而して、ウオーム65の一端部である六角軸部66に係合自在であると共に鉛直面内でR2方向に回動自在であって、手動操作ハンドル93と、手動操作ハンドル93に連結されていると共に、ウオーム65に向かって弾性付勢されており、しかも、ウオーム65の一端部である六角軸部66に係合自在な連結部材97とを具備した回転手段67は、連結部材97のウオーム65の一端部である六角軸部66への係合により手動操作ハンドル93の回転をウオーム65に伝達でき、連結部材97のウオーム65の六角軸部66への係合解除により鉛直面内で回動できるようになっている。
【0043】
維持手段68は、回動自在ハウジング64の本体部83に取り付けられていると共に、円弧部を有した板ばね部材121と、ハウジング本体71に一体的に形成された半円弧突起122とを具備しており、板ばね部材121は、その円弧部で半円弧突起122にスナップフィット式に嵌合するようになっている一方、緊急時に、ウオームホイール62へのウオーム本体86の非噛合い状態を生起させるべく、回動自在ハウジング64を図14に示す状態からR1方向において反時計回りの方向に強制的に回動する際に、その弾性変形により円弧部の半円弧突起122への嵌合を解除して、図16に示すように、その円弧部で半円弧突起122に対して突っ張って回動自在ハウジング64の元の位置への復帰を妨げ、ウオームホイール62へのウオーム本体86の非噛合い状態を維持する。また、維持手段68によれば、板ばね部材121の弾性変形を利用してその円弧部を半円弧突起122に再び嵌合させ、これによりウオームホイール62へのウオーム本体86の噛合い状態を再び生起させることができ、しかもこれを維持できる。
【0044】
以上のリンク持上げ機構9によれば、図14に示す状態において、手動操作ハンドル93を手動でr方向に回転させてウオーム65を回転させ、これによりウオームホイール62及び回転軸53を介してプーリ54を回転させることにより、ベルト56を巻き込み又は繰り出すようにすることができるので、リンク機構7の上端部をチルト機構10を介して持上げて、図2に示すようにブラインド5を閉鎖位置に配することができ、逆に、図13に示すようにブラインド5を開放位置に配することができる。しかも、リンク持上げ機構9によれば、手動操作ハンドル93から手を離してもウオーム65とウオームホイール62との噛み合いにより回転軸53の自由回転を阻止することができるので、リンク機構7の上端部の持上げ位置が維持されて、ブラインド5による開口部16の一部開放を含む開放状態をそのまま維持できる。
【0045】
チルト機構10は、縦枠2に直動自在、すなわち上下動自在に案内されると共に、軸心131を中心とするR3方向の回動が縦枠2によって規制されており、且つ、一方では横リンク部材31のうちで最上位の横リンク部材132が軸心131を中心とするR3及びR4方向に回動自在に、他方ではリンク持上げ機構9が夫々連結されてなる前述の直動自在部材50と、最上位の横リンク部材132に取り付けられた取付部材133と、一端134が直動自在部材50の前述の本体55に、他端135が取付部材133を介して最上位の横リンク部材132に夫々連結されており、当該最上位の横リンク部材132に弾性的な一の方向R3の回動力を与える弾性部材としてのコイルばね136と、最上位の横リンク部材132の上方での上昇に際して、コイルばね136の弾性的な一の方向R3の回動力に抗して最上位の横リンク部材132を逆の方向R4に強制的に回動させる逆強制回動機構137とを具備している。
【0046】
直動自在部材50は、板状の本体55と、本体55に上下方向に並んで一体的に設けられた鍔140付の二個の突起138とを具備しており、本体55の上端部にはベルト56の繰り出し端が固着されており、本体55の下端部は、軸部材139により横リンク部材132及び取付部材133に軸心131を中心とするR3及びR4方向に相対的に回動自在に連結されており、こうして、本体55は、一方では最上位の横リンク部材132がR3及びR4方向に回動自在に、他方ではリンク持上げ機構9が夫々連結されてなり、而して、直動自在部材50は、最上位の横リンク部材132に軸部材139を介してR3及びR4方向に相対的に回動自在に連結されており、突起138は、縦枠2の縦方向に伸びるスリット17に上下方向に摺動自在に挿通されており、直動自在部材50の本体55は、スリット17とスリット17に挿通された二個の突起138とにより、その上下動が案内されると共に、軸心131を中心とするR3及びR4方向のその回動が規制されるようになっている。各突起138の鍔140は、スリット17から突起138が抜け出るのを防止している。
【0047】
取付部材133は、一端部では軸ピン26を介して、他端部では軸ピン29を介して横リンク部材132に取り付けられており、横リンク部材132の軸心131を中心とするR3及びR4方向に回動されると共に、同じく軸心131を中心としてR3及びR4方向に回動されるようになっており、こうして最上位の横リンク部材132に取り付けられた取付部材133を介してコイルばね136の他端135は、最上位の横リンク部材132に連結されている。
【0048】
なお、弾性部材として、コイルばね136を用いる代わりにぜんまいばねを用いる場合には、一端を最上位の横リンク部材132に、他端を本体55に夫々連結して、軸心131の回り、例えば軸部材139の回りに配するとよい。
【0049】
逆強制回動機構137は、最上位の横リンク部材132に軸ピン26を介して回転自在に設けられたカムローラ171と、最上位の横リンク部材132の上方での上昇に際して、カムローラ171が当接するように、縦枠2に設けられた案内カム面172とを具備しており、案内カム面172は、本例では縦枠2に取り付けられた突起173の外面からなる。
【0050】
チルト機構10は、図2に示すブラインド5による開口部16の閉鎖状態で手動操作ハンドル93が操作されてベルト56が繰り出される場合、最上位の横リンク部材132の下降により、図11に示すようにカムローラ171と案内カム面172との互いの当接が解除されて、コイルばね136の弾性的な一の方向R3の回動力により最上位の横リンク部材132を強制的に一の方向R3に回動させ、逆に、図13に示すブラインド5による開口部16の開放状態で手動操作ハンドル93が操作されてベルト56が巻き取られる場合、カムローラ171の突起173への当接に基づく案内カム面172への案内当接で、コイルばね136の弾性的な一の方向R3の回動力に抗して最上位の横リンク部材132に逆方向R4の回動を生じさせ、而して、リンク機構7を介してスラット4のそれぞれを、図2に示す状態から図10に示す状態を経由して図12に示す状態のように又は図12に示す状態から図10に示す状態を経由して図2に示す状態のように傾動させるようになっている。
【0051】
緊急開放機構11は、レバー部材141と、レバー部材141の一端部142が固定されていると共に、一端部143で縦枠2に、他端部144で取付け体72及び73に夫々回転自在に支持された回転軸145と、回転軸145の他端部144に固着されて、回転軸145を介してレバー部材141に連結されていると共に、回動自在ハウジング64のR1方向における図15に示すような反時計回りの方向の回動を禁止するロック部材146とを有している。
【0052】
回転軸145を中心として回動自在なレバー部材141は、並設される窓ガラス戸151が閉じられている場合には、その手動回動において窓ガラス戸151にその自由端部で当接して、図15に示すようには回動できないようになっている。
【0053】
ロック部材146は、レバー部材141が図6に示す位置に回動されている際には、回動自在ハウジング64のアーム部82に当接して、回動自在ハウジング64のR1方向における反時計回りの方向の回転を禁止し、レバー部材141が図15に示す位置に回動される際には、図15に示すように回動自在ハウジング64のアーム部82への当接が解除されて、回動自在ハウジング64のR1方向における反時計回りの方向の回転を許容するようになっており、而して、レバー部材141は、図15に示す位置へのその手動回動で、回動自在ハウジング64に対するロック部材146によるR1方向における反時計回りの方向の回動禁止を解除できるようになっており、この回動禁止解除で、図16に示すような、ウオームホイール62との噛み合いが解除される回動位置にウオーム65をもたらすべく、回動自在ハウジング64をR1方向における反時計回りの方向に回動できるようになる。
【0054】
このように緊急開放機構11は、レバー部材141が図15に示す位置に回動されるようにそれが作動される時には、ウオーム65の図16に示す回動位置への回動を可能にするようになっている。
【0055】
図14に示すように六角軸部66に六角凹所105を嵌合させた状態で、レバー部材141を図15に示すように回動させた後に、手動操作ハンドル93をR1方向における反時計回りの方向に回動させることにより、図16に示すようにウオームホイール62とウオーム65との噛み合いを解除できるようになっている。このようにウオーム65は、第一の回動位置(図6、図14及び図15等に示す位置)ではウオームホイール62に噛み合い、第二の回動位置(図16に示す位置)ではウオームホイール62との噛み合いが解除されるように、回動自在に支持されている。ウオームホイール62とウオーム65とが噛合っている場合には、ウオーム65は、ウオームホイール62を介するプーリ54の意図しない回転を禁止し、ウオームホイール62とウオーム65との噛み合いが解除されると、ウオームホイール62は自由回転可能となる結果、ベルト56を介するスラット4の自重によるプーリ54に付加される回転モーメントによりプーリ54が回転され、而して、開口部16を閉鎖しているスラット4は下降されて、ブラインド5は開口部開放位置に配されることになる。
【0056】
以上のブラインド装置1は、緊急開放機構11が室内160に臨むようにして建物の窓161に配される。ブラインド装置1では、開口部16の開放においては、縦リンク列27及び30は折り畳まれており、図13に示すようにスラット4のそれぞれは開口部16の下方に互いに密に重合されて(束ねられて)いる。
【0057】
ブラインド装置1における開口部16の閉鎖に際しては、まず、手動操作ハンドル93をA方向に若干下方に引き下げつつ図6においてR2方向において反時計回りの方向に回動させ、図14示すように、六角軸部66に六角凹所105を嵌合させた後に、手動操作ハンドル93を介してウオーム65をr方向に回転させて、ウオームホイール62及び回転軸53を介してプーリ54を回転し、これによりベルト56をプーリ54に巻き込んで、最上位の横リンク部材132を上昇させる。横リンク部材132の上昇により、縦リンク列27及び30もその上端部側から伸長され、而して横リンク列32の横リンク部材31も上方側から上方に持上げられる結果、横リンク部材132を含む横リンク部材31に固定されたスラット4のそれぞれは、順次、開口部16の閉鎖方向に持上げられる。図11に示すように、突起173に当接しない位置にカムローラ171が位置している際には、スラット4がほぼ水平方向の傾動状態に保持されるように、縦リンク列27及び30並びに横リンク列32等が形成されている。
【0058】
更に、ベルト56のプーリ54への巻き込みにより縦リンク列27及び30が伸長されて、ブラインド5の開口部16の途中閉鎖位置、本例では開口部16の完全閉鎖直前位置で、カムローラ171が突起173に当接して案内カム面172に案内され始めると、最上位の横リンク部材132のR4方向の回動で縦リンク列27に対して縦リンク列30がより持上げられるようになり、これによりスラット4が図10に示すように回動され、順次垂直方向の傾動状態に設定される。更に、最上位の横リンク部材132のR4方向の回動と縦リンク列30の持上げで、図2に示すようにスラット4がほぼ垂直方向の傾動状態に保持されて、開口部16が完全目隠しされた状態でブラインド5により全閉される。その後、手動操作ハンドル93の手動操作によるプーリ54の回転が停止されて、ブラインド5による開口部16の閉鎖動作が完了する。
【0059】
ブラインド5による開口部16の開放においては、手動操作ハンドル93の手動操作により回転軸53を介してプーリ54が前記と逆回転されて、図2、図10、図12及び図13に示すように、この順番で縦リンク列27及び30等が作動される。
【0060】
ブラインド5による開口部16の一部閉鎖状態又は完全閉鎖状態で、開口部16を緊急に開放する場合には、レバー部材141を図14において反時計回りの方向に回動させて、これによりロック部材146を反時計回りの方向に回動させ、図15に示すように、ロック部材146のアーム部82への当接係合を解除する。この当接係合解除で回動自在ハウジング64のピン63を中心とするR1方向における反時計回りの方向の回動が可能となり、この状態で、回動自在ハウジング64のピン63を中心とするR1方向における反時計回りの方向の回動を手動操作ハンドル93を介して行わせると、図16に示すようにウオームホイール62へのウオーム本体86の噛合いが解除されて、ウオームホイール62が自由回転可能となり、したがって、スラット4の自重によるプーリ54の回転が生起されて、プーリ54の自由回転で、スラット4の自重によるベルト56の繰り出しが行われて、各スラット4は下降されて、ブラインド5による開口部16の一部閉鎖状態又は完全閉鎖状態は解除されて、開口部16は完全開放されるようになる。
【0061】
以上のブラインド装置1によれば、最上位の横リンク部材132に弾性的な一の方向R3の回動力を与えるコイルばね136を具備しているために、逆強制回動機構137により最上位の横リンク部材132が逆の方向R4に強制的に回動された後に、再びブラインド5を開放位置に移行させるべく、最上位の横リンク部材132を下降させる際に、最上位の横リンク部材132をコイルばね136の弾性的な回動力により一の方向R3に強制的に回動させることができる結果、スラット4の水平状態への移行を低コストで且つ高い信頼度をもって行わせることができる。
【0062】
またブラインド装置1では、緊急開放機構11を具備しているために、緊急時にブラインド5を開放状態にもたらすことが可能となり、しかも、スラット4をその自重により下降させるようになっているために、特に、動力を必要としなく、停電時等の異常事態にも問題なく緊急開放をなすことができ、更に、緊急開放機構11が回動自在ハウジング64のピン63を中心とするR1方向における反時計回りの方向の回動を可能とし、しかも、回動自在ハウジング64のピン63を中心とするR1方向における反時計回りの方向の回動を行うだけであるために、緊急開放後の復帰が容易となる。
【0063】
その上、ブラインド装置1では、手動操作ハンドル93を具備する回転手段67が、連結部材97のウオーム65の六角軸部66への係合の解除により鉛直面内で回動できるようになっているために、通常時に手動操作ハンドル93を邪魔にならないように仕舞い込むことができ、窓161との間隔を小さくできて、大きくブラインド装置1を張り出させる必要がなくなる。
【0064】
加えてブラインド装置1によれば、レバー部材141の手動回動後に、ウオーム65を回転自在に支持する回動自在ハウジング64を回動できるようになっているために、レバー部材141が手動回動されない限りは、通常のブラインド5の開閉において誤ってブラインド5の緊急開放がなされることがない。
【0065】
またブラインド装置1によれば、窓161が窓ガラス戸151により閉じられていると、窓ガラス戸151を割らない限りレバー部材141を手動回動できないために、不法な外部からの侵入を好ましく防止できる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、特開平8−210049号公報に記載のようなブラインド装置の利点を生かして、しかも、スラットの水平状態への移行を低コストで且つ高い信頼度をもって行わせることができるブラインド装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の一例の全体斜視図である。
【図2】図1に示す例の一方の縦枠側の縦断面説明図である。
【図3】図1に示す例の一方の縦枠内の説明図である。
【図4】図3に示すチルト機構の詳細説明図である。
【図5】図1に示す例の縦枠内のチルト機構を詳細に示す横断面説明図である。
【図6】図1に示す例の一部拡大縦断面説明図である。
【図7】図1に示す例の一部拡大平面説明図である。
【図8】図1に示す例の一部拡大縦断面説明図である。
【図9】図1に示す例の一部の拡大斜視図である。
【図10】図1に示す例の動作説明図である。
【図11】図1に示す例の動作説明図である。
【図12】図1に示す例の動作説明図である。
【図13】図1に示す例の動作説明図である。
【図14】図1に示す例の動作説明図である。
【図15】図1に示す例の動作説明図である。
【図16】図1に示す例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ブラインド装置
2、3 縦枠
4 スラット
5 ブラインド
7 リンク機構
9 リンク持上げ機構
10 チルト機構
27、30 縦リンク列
31 横リンク部材
50 直動自在部材
136 コイルばね
137 逆強制回動機構[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a blind device that is arranged on a window or the like of a building and blinds these windows or the like as necessary.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
In this type of blind device, a blind composed of a plurality of slats juxtaposed in the vertical direction is usually arranged at the top, and the blind is lowered from above by the operation of the lifting device, thereby concealing the openings such as the windows of the building. The blind is raised by the reverse operation of the lifting device to open the opening.
[0003]
In such a blind device, as described above, when the opening portion is opened, a plurality of slats constituting the blind are usually arranged in close proximity to each other above the opening portion, so that even when fully open, The polymerized slats partially close the opening, and when the opening is fully opened, a sufficient feeling of release cannot be experienced, which is annoying. In order to eliminate this, even if the slat accommodation frame is provided on the upper side, an occupied space corresponding to the slat accommodation frame is required on the upper side, which may be difficult in a general house or the like and is not always satisfactory. In addition, in the case where it is desired to blindfold only below the opening, there is a problem that it cannot be done with the conventional blind device, and furthermore, cleaning of the slats must use a ladder, a stand, etc. There is also a risk that an object or a person may be caught by the lowering of the blind in the closing operation.
[0004]
Therefore, a blind device as described in JP-A-8-210049 has been proposed, and according to the proposed blind device, the above-mentioned various problems can be preferably solved, and this point can be satisfied. In the blind device as described in (4), the operation of the tilt mechanism depends on the weight of the slat and the link member. When the weight of the slat and the link member is small, the slat is horizontally moved in the transition to the open position of the blind. There is a risk of inconvenience that it cannot be brought into a state. Such inconvenience is considered to be caused by frictional resistance in the shaft part. To solve this inconvenience, it is expensive and costly to reduce the frictional resistance in the shaft part using a ball bearing or the like. It is not always satisfactory.
[0005]
The present invention has been made in view of the above-mentioned points, and an object of the present invention is to take advantage of the blind device as described in JP-A-8-210049 and to bring the slat into a horizontal state. It is an object of the present invention to provide a blind device that can perform the above-mentioned transition at low cost and with high reliability.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A blind device according to a first aspect of the present invention includes a blind composed of a plurality of slats juxtaposed in a vertical direction between a pair of vertical frames, a telescopic link mechanism arranged in the vertical frame, and the link mechanism. A tilt mechanism that tilts each of the slats via a tilt mechanism, and a link lifting mechanism that lifts the upper end portion of the link mechanism whose lower end portion is connected to the vertical frame via the tilt mechanism and places the blind in the closed position. Here, the link mechanism rotates to the first vertical link row, the second vertical link row arranged in parallel with the first vertical link row, and the first and second vertical link rows. And a plurality of lateral link members that are freely connected. The end portions of the slats are supported by the corresponding lateral link members, and the tilt mechanism is guided by the vertical frame so as to move freely. And the rotation is restricted by the vertical frame. And on the one hand the topmost lateral link member is pivotable, on the other hand the link lifting mechanism is connected to each other, one end being a linearly movable member and the other end being the topmost An elastic member that is connected to each of the lateral link members and elastically applies a rotational force in one direction to the uppermost lateral link member, and the elastic member is elastic when the uppermost lateral link member is lifted upward. And a reverse forced rotation mechanism that forcibly rotates the uppermost lateral link member in the reverse direction against the rotational force in one direction.
[0007]
According to the blind device of the first aspect, the uppermost lateral link member is provided with the elastic member that gives the uppermost lateral link member elastically in one direction. After the member is forcibly rotated in the opposite direction, when the uppermost horizontal link member is lowered so as to shift the blind to the open position again, the uppermost horizontal link member is made elastic by the elastic member. As a result of being able to forcibly rotate in one direction by the rotational force, the transition of the slat to the horizontal state can be performed at low cost and with high reliability.
[0008]
In the blind device of the second aspect of the present invention, in the blind device of the first aspect, the linearly movable member is connected to the uppermost lateral link member on the one hand and the link lifting mechanism on the other hand. A plate-shaped main body and a protrusion provided on the main body, the protrusion is inserted through a slit extending in the vertical direction of the vertical frame, and is guided to the vertical frame so as to be directly movable, In the blind device according to the third aspect of the present invention, the rotation is restricted by the vertical frame. In the blind device according to the second aspect, the protrusion is a long protrusion extending in the vertical direction or a plurality of protrusions arranged in the vertical direction. Consists of.
[0009]
In the blind device of the second and third aspects, the protrusion may have any shape such as a columnar shape or a cylindrical shape, a prismatic shape or a rectangular tube shape, an elliptical columnar shape or an elliptical cylinder shape, and a circular shape. In the case of a columnar shape, a cylindrical shape, or the like, it is preferable that a plurality of protrusions be provided on the plate-like main body so that the rotation of the linearly movable member is regulated by the vertical frame. Since it is guided so as to be linearly movable with friction, it may be in the form of a roller that is rotatably supported by a plate-like body if it is also columnar or cylindrical.
[0010]
In the blind device according to the fourth aspect of the present invention, in the blind device according to any one of the first to third aspects, the elastic member comprises a coil spring or a mainspring spring.
[0011]
In the present invention, the elastic member may be made of elastic rubber or an air spring, but if it is made of a coil spring or a mainspring spring like the blind device of the fourth aspect, the cost can be further reduced. It is possible to obtain a simple structure.
[0012]
In the blind device according to the fifth aspect of the present invention, in the blind device according to any one of the first to fourth aspects, the other end of the elastic member is located on the uppermost side via an attachment member attached to the uppermost lateral link member. It is connected to the upper horizontal link member.
[0013]
The elastic member in the present invention may be configured by directly connecting the other end to the uppermost lateral link member. However, like the blind device of the fifth aspect, the uppermost lateral link is provided via the mounting member. It may be configured to be connected to a link member, and by using such an attachment member, the horizontal link member can be provided with versatility, which is preferable.
[0014]
In the blind device according to the sixth aspect of the present invention, in the blind device according to any one of the first to fifth aspects, the linearly movable member is rotatably connected to the uppermost lateral link member via the shaft member. The elastic member is arranged around the shaft member.
[0015]
According to the blind device of the sixth aspect, since the elastic member is arranged around the shaft member, the space between the lateral link member and the linearly movable member can be made compact. In addition, a spring can be mentioned as a suitable example as an elastic member distribute | arranged around such a shaft member.
[0016]
In the blind device according to the seventh aspect of the present invention, in the blind device according to any one of the first to sixth aspects, the reverse forced rotation mechanism includes a cam roller rotatably provided on the uppermost lateral link member, And a cam surface provided in the vertical frame so that the cam roller contacts when the uppermost horizontal link member is raised.
[0017]
In the blind device of the seventh aspect, the cam surface may be configured by a surface that defines a slit formed in the vertical frame, but instead, a projection is attached to the vertical frame, and the surface of the projection is In any case, if the cam contacting the cam surface is a cam roller as in the blind device of the seventh aspect, smooth reverse forced rotation can be performed.
[0018]
In the blind device according to the eighth aspect of the present invention, in the blind device according to any one of the first to seventh aspects, the link lifting mechanism is a flexible elongated body having one end connected to the linearly movable member. The other end of the long body is connected, and the rotary body is wound up and wound out by rotation, and a rotary drive device that rotates the rotary body. Is supported rotatably so that the worm wheel connected to the rotator meshes with the worm wheel at the first rotational position and is disengaged from the worm wheel at the second rotational position. It has a worm.
[0019]
According to the blind device of the eighth aspect, since the rotary drive device includes the worm wheel and the worm that mesh with each other, unintentional payout of the long body can be preferably prevented, and the worm is a worm wheel. Therefore, the long body can be quickly fed out when necessary.
[0020]
In the blind device of the ninth aspect of the present invention, in the blind device of the eighth aspect, in the event of an emergency, the lifting of the linearly movable member by the link lifting mechanism is released and the slat is lowered by its own weight, and the blind is opened. And an emergency release mechanism that allows for placement in
[0021]
According to the blind device of the ninth aspect, since the emergency opening mechanism is provided, the blind can be brought into an open state in an emergency, and the emergency opening mechanism is an upper end portion of the link mechanism by the link lifting mechanism. In order to release the lifting of the slats and lower the slats by their own weight, it is possible to place the blinds in the open position. In addition, the unintentional operation of the emergency release mechanism caused by carelessness does not immediately cause the slats to descend due to their own weight, and can be a fail-safe device.
[0022]
In the blind device according to the tenth aspect of the present invention, in the blind device according to the ninth aspect, the emergency opening mechanism allows the worm to pivot to the second pivot position when it is actuated. It has become.
[0023]
In the present invention, the worm may be manually rotated to place the blind in the closed position. Instead, an electric motor or the like is provided, and the worm is automatically generated by the operation of the electric motor or the like. You may make it rotate and arrange | position a blind to a closed position.
[0024]
In the blind device of the present invention, the lower end portion of the link mechanism may be elastically pulled by an elastic termination mechanism, and the lower end portion of the link mechanism may be elastically pulled downward by the termination mechanism. Then, since a downward force can be applied to the slat in addition to its own weight, the emergency opening can be performed more reliably and quickly, and in the over-operation of the link lifting mechanism when the blind is placed in the opening position. However, since the link mechanism can be slightly raised, damage to the link mechanism can be prevented.
[0025]
In the present invention, belts, wire ropes, chains, strings, etc. can be shown as preferred examples of the flexible long body, and the belt, wire rope or the flexible long body can be used as the rotating body. When strings are used, pulleys that are wound and engaged are preferably used, and when a chain is used as the elongated body, a sprocket wheel that engages and engages with the chain is preferably used.
[0026]
The invention will now be described in more detail with reference to preferred examples of preferred embodiments shown in the figures. The present invention is not limited to these examples.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 9, the
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
Each of the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
The rotating
[0037]
The fixed
[0038]
A
[0039]
The
[0040]
The rotation means 67 includes a manual operation handle 93 having a dog-shaped
[0041]
The connecting
[0042]
According to such a
[0043]
The maintaining means 68 is attached to the
[0044]
According to the
[0045]
The
[0046]
The linearly
[0047]
The
[0048]
When a mainspring spring is used as the elastic member instead of the
[0049]
The reverse forced
[0050]
When the manual operation handle 93 is operated and the
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
When the
[0054]
Thus, the
[0055]
As shown in FIG. 14, with the
[0056]
The
[0057]
In closing the
[0058]
Further, the
[0059]
When the
[0060]
When the
[0061]
According to the above-described
[0062]
Further, since the
[0063]
Moreover, in the
[0064]
In addition, according to the
[0065]
Further, according to the
[0066]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to take advantage of the blind device as described in JP-A-8-210049 and to make the transition of the slat to the horizontal state at low cost and with high reliability. An apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of an example of a preferred embodiment of the present invention.
2 is an explanatory view of a vertical section on one vertical frame side of the example shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is an explanatory diagram in one vertical frame of the example shown in FIG. 1;
4 is a detailed explanatory view of the tilt mechanism shown in FIG. 3; FIG.
5 is a cross sectional explanatory view showing in detail the tilt mechanism in the vertical frame of the example shown in FIG. 1;
6 is a partially enlarged vertical cross-sectional explanatory diagram of the example shown in FIG.
7 is a partially enlarged plan explanatory view of the example shown in FIG. 1; FIG.
8 is a partially enlarged vertical cross-sectional explanatory diagram of the example shown in FIG.
FIG. 9 is an enlarged perspective view of a part of the example shown in FIG. 1;
10 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 11 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1;
12 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1. FIG.
13 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1. FIG.
14 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1. FIG.
15 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1. FIG.
16 is an operation explanatory diagram of the example shown in FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Blind device
2, 3 vertical frame
4 Slats
5 Blind
7 Link mechanism
9 Link lifting mechanism
10 Tilt mechanism
27, 30 Vertical link row
31 Horizontal link member
50 Directly movable member
136 Coil spring
137 Reverse forced rotation mechanism
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