JP4382319B2 - Lithium secondary battery - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器のメモリ保持電源や駆動電源などに用いられるリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
リチウム二次電池は、軽量で高エネルギー密度という特長をもつことから、携帯電話やノートパソコンなどの携帯電子機器におけるメモリ保持電源や駆動電源として用いられることが多い。リチウム二次電池は、一般に、リチウムイオンを充放電可能な正極活物質を含んでなる正極と、リチウムをドープ・脱ドープ可能な材料やリチウム合金などの負極活物質を含んでなる負極と、リチウムイオンの移動を許容する電解質(一般的には、リチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液)とを備える。このようなリチウム二次電池は、例えば特開平7−142053号公報に開示されている。
【0003】
リチウム二次電池に対しては、近年、携帯情報機器などの薄型化ないし小型軽量化に伴い、薄型化の要求が高まっている。このような要求に応じて、非水電解液に代えてゲル電解質を採用することによって、リチウム二次電池の薄型化を達成する技術が開発されている。また、真性ポリマー電解質や無機固体電解質などを採用することによっても、リチウム二次電池の薄型化を達成可能であることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
リチウム二次電池に求められる特性の一つとして、放電容量が高いことが挙げられる。しかしながら、上述のゲル電解質、真性ポリマー電解質、または無機固体電解質を採用するリチウム二次電池においては、リチウム二次電池からの放電電流密度が大きいほど、電池の放電容量が低下する傾向にある。すなわち、電極における電極活物質の利用率は、放電電流密度が大きくなるほど低下してしまうのである。このような不具合は、これら固体電解質のイオン導電性の低さに起因するものと考えられる。そのため、従来のリチウム二次電池では、特に、大電流を必要とする場合のある電子機器において、電源として効率よく機能することが困難であった。
【0005】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、従来の問題点を解消ないし軽減することを課題とし、固体電解質を採用する場合においても、大電流放電の際にも高い放電容量が維持される良好な放電特性を示すことが可能なリチウム二次電池を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明により提供されるリチウム二次電池は、正極活物質を含む正極および負極活物質を含む負極と、正極および負極の間におけるリチウムイオンの移動を許容する電解質とを備え、正極活物質および負極活物質の各々の比表面積S(m2/g)の値と各々の電気容量Q(mAh/g)の値とが、S>0.01×Qの関係を有することを特徴とする。
【0007】
このような構成のリチウム二次電池は、大電流放電の際にも高い放電容量を有し、良好な放電特性を示すことが可能である。各電極において粒状で存在している正極活物質または負極活物質すなわち電極活物質について、その比表面積を増大させるためには、その平均粒径を小さくしなければならない。しかしながら、従来のリチウム二次電池では、電極における電極活物質の高充填率化の観点より、電極活物質の平均粒径は一定以上に保たれてきた。電極における電極活物質の充填率が高いほど、電池の容量は向上して好ましいと考えられてきたからである。これに対し、本発明者らは、非水電解液に代えて固体電解質を採用するリチウム二次電池であっても、正極に含まれる正極活物質についても、負極に含まれる負極活物質についても、共に、それらの比表面積S(m2/g)の値と電気容量Q(mAh/g)の値との間に、下記式(1)に示すような関係が成立する場合には、小電流放電から大電流放電にかけて高い放電容量が維持され得ること、すなわち大電流放電時の電極活物質の利用率の低下を防止することが可能であることを見出した。このような良好な放電特性が得られるのは、電極活物質の電気容量Q(mAh/g)に対して、電極活物質の比表面積S(m2/g)が式(1)を満たすほどに大きい場合には、比較的大きな電流が放電されるときにおいても、電極活物質の表面積が充分に広く確保されているために電極活物質での電気化学反応が充分な速度で進行できるとともに、電極活物質間の空隙が最適化されているために当該空隙に充填される電解質におけるイオン移動の負荷が充分に低減されるためである。このように、本発明のリチウム二次電池は、大電流放電の際にも高い放電容量を有する良好な放電特性を示すことが可能なのである。
【0008】
【数1】
【0009】
好ましくは、電解質は、リチウムイオン導電性無機固体電解質である。より好ましくは、当該リチウムイオン導電性無機固体電解質は、0.1〜2μmの厚みを有する。また、リチウムイオン導電性無機固体電解質は、ゾルゲル法により形成されるものが好ましい。
【0010】
本発明において、電解質として、リチウムイオン導電性を有する無機固体電解質を用いると、リチウム二次電池の薄型化を図ることができる。また、リチウム二次電池の安全性を確保することもできる。ゾルゲル法によると、一対の電極間において、厚み0.1〜2μmの良好なリチウムイオン導電性無機固体電解質を適切に形成することができる。本発明において、電解質として厚み0.1〜2μmのリチウムイオン導電性無機固体電解質を備える場合には、大電流放電時の電極活物質の利用率の低下を適切に防止することが可能であることが、本発明者らにより見出されている。
【0011】
好ましくは、正極活物質は、リチウム−遷移金属複合酸化物である。リチウム−遷移金属複合酸化物は、例えば、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)、リチウム−マンガン複合酸化物(LiMnO2)、およびリチウム−コバルト複合酸化物(LiCoO2)からなる群より選択される。あるいは、正極活物質としては、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)におけるNiの一部が他元素で置換されているリチウム−ニッケル系複合酸化物を用いることもできる。また、好ましくは、負極活物質はチタン酸リチウムである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、コイン型に形成された本発明に係るリチウム二次電池の断面図である。図2は、図1に示すリチウム二次電池の線II−IIに沿った部分拡大断面図である。
【0013】
図1に示すように、本発明に係るリチウム二次電池は、正極集電層11および正極層12からなる正極体10と、負極集電層21および負極層22からなる負極体20と、正極体10および負極体20の間に介在する固体電解質層30とを備える。本実施形態においては、正極集電層11および負極集電層21は、各々、正極缶41および負極缶42に対して、集電体43を介して固定されている。正極缶41、負極缶42、および集電体43は、例えばステンレス鋼製である。正極缶41と負極缶42との間は、例えばポリプロピレン製のパッキング材44で封止されている。集電体43は、正極集電層11と正極缶41の間、および、負極集電層21と負極缶42の間の空隙を埋めつつ導通を図るためのものである。このようにして、本実施形態のリチウム二次電池は、コイン型リチウム二次電池として構成されている。
【0014】
正極集電層11および負極集電層21は、各々、所定の端子すなわち正極缶41および負極缶42に対して正極層12および負極層22を良好に導通させるためのものであって、高導電性材料により構成される。例えば、アルミニウム、銅、またはニッケルなどを、蒸着、スパッタリング、またはメッキすることによって形成される。或は、ステンレス片を用いて構成してもよい。
【0015】
正極層12は、粒状の正極活物質12aと、粒状の導電剤と、樹脂材料よりなる結着剤との混合体として構成されている。
【0016】
正極活物質12aとしては、リチウム−遷移金属複合酸化物を用いることができる。リチウム−遷移金属複合酸化物としては、例えば、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)、リチウム−マンガン複合酸化物(LiMnO2)、リチウム−コバルト複合酸化物(LiCoO2)などが挙げられる。或は、正極活物質12aとしては、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)におけるNiの一部が他元素で置換されているリチウム−ニッケル系複合酸化物を用いることもできる。
【0017】
正極層12を形成するための導電剤としては、例えば、アセチレンブラック、グラファイト、カーボンなどが挙げられる。また、正極層12を形成するための結着剤としては、例えば、ポリエチレンオキシド、テフロン樹脂、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体などが挙げられる。
【0018】
負極層22は、粒状の負極活物質22aと、粒状の導電剤と、樹脂材料よりなる結着剤との混合体として構成されている。
【0019】
負極活物質22aとしては、例えば、チタン酸リチウムやバナジウム酸リチウムなどのリチウム−遷移金属複合酸化物、および、リチウム−アルミニウム合金やリチウム−インジウム合金などのリチウム合金などが挙げられる。また、負極活物質22aとしては、炭素材料を用いてもよい。炭素材料としては、例えば、グラファイト、共役系樹脂(例えば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂)、縮合多環炭化水素化合物(例えば、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン)、フラン樹脂(例えば、フルフリルアルコール、フリラールのホモポリマー、およびこれらのコポリマー)、或は、石油ピッチの酸素架橋物などの有機材料を、焼成・炭素化して得られたものが挙げられる。これらの炭素材料は、単独でも、複数種を混合して用いてもよく、特にグラファイトが好適に用いられる。
【0020】
負極層22を形成するための導電剤および結着剤としては、正極層12に関して上述したのと同様のものを用いることができる。
【0021】
固体電解質層30を形成するための材料としては、リチウムイオン導電性を有する、無機固体電解質、真性ポリマー電解質、またはゲル電解質を用いることができる。無機固体電解質としては、例えば、リチウム−チタン−リン複合酸化物などのLISICON材料、リチウム−ランタン−チタン複合酸化物などのペロブスカイト材料などが挙げられる。真性ポリマー電解質としては、エチレンオキシド結合を有するポリマーなどが挙げられる。ゲル電解質は、有機ポリマーに液体電解質を含浸させたものであるところ、有機ポリマーとしては、例えば、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンオキシド、エトキシジエチルグリコールアクリレートとトリメチロールプロパントリアクリレートからなる重合性モノマーの光硬化物、ポリホスファゼンなどが挙げられる。これらポリマーには、可塑剤として有機溶剤などが加えられる。
【0022】
本発明においては、電解質として、固体電解質層30に代えて、リチウム塩を有機溶媒に溶解させた非水電解液を用いてもよい。ただし、その場合、当該非水電解液は、正極缶41と負極缶42との間に形成される空間内に充填される。リチウム塩としては、例えば、LiPF6、LiClO4、LiAsF6、LiBF4、LiAlCl4、LiCl、LiBrなどの無機塩や、CH3SO3Li、CF3SO3Li、LiB(C6H5)4、CF3COOLiなどの有機塩が挙げられる。これらのリチウム塩は、単独でも、複数種を組み合わせて使用してもよい。有機溶媒としては、当該分野で一般に使用されている公知の溶媒(高誘電率溶媒や低粘度溶媒)を挙げることができる。高誘電率溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)などのような炭素数3〜5の環状カーボネートが挙げられる。低粘度溶媒としては、例えば、炭素数3〜9の鎖状カーボネート、鎖状エーテル、エステル、芳香族炭化水素などが挙げられる。
【0023】
低粘度溶媒における炭素数3〜9の鎖状カーボネートとしては、例えば、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、メチルエチルカーボネート(MEC)などが挙げられる。鎖状エーテルとしては、例えば、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,2−ジエトキシエタン(DEE)、1,2−ジブトキシエタン(DBE)などが挙げられる。エステルとしては、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン(2−MeTHF)などの環状エーテル、ギ酸メチル、酢酸メチル、プロピレン酸メチルなどが挙げられる。芳香族炭化水素としては、例えば、ベンゼン(Bz)、トルエン、キシレンなどが挙げられる。
【0024】
高誘電率溶媒および低粘度溶媒は、それぞれ単独で使用しても、複数種を組み合わせて使用してもよいが、低粘度溶媒を使用する場合には、低粘度溶媒の低い充放電効率を補うために高誘電率溶媒と組み合わせて使用するのが好ましい。高誘電率溶媒と低粘度溶媒との組み合わせとしては、例えばEC−DMC、EC−DEC、PC−DMC、PC−DEC、PC−MECなどの2成分溶媒系、EC−DMC−Bz、EC−DEC−Bz、PC−DMC−Bz、PC−DEC−Bz、EC−PC−DMC、EC−PC−DECなどの3成分溶媒系、EC−PC−DMC−Bz、EC−PC−DEC−Bzなどの4成分溶媒系などが挙げられる。なお、高誘電率溶媒と低粘度溶媒との割合は、例えば1:4〜2:1(容量比)とされ、好ましくは1:2〜1:1とされる。
【0025】
電解質として非水電解液を用いる場合には、当該非水電解液を保持して正極体10と負極体20との短絡を防止すべく、正極体10と負極体20の間に、すなわち図1における固体電解質層30の配設箇所に、セパレータを設けるのが好ましい。セパレータの材質は、使用する非水電解液に溶解されずに加工が容易な絶縁物であれば、特に限定されない。そのような絶縁部としては、例えば、多孔質ポリプロピレンや多孔質ポリエチレンなどが挙げられる。
【0026】
本実施形態はコイン型リチウム二次電池として構成されているが、本発明に係るリチウム二次電池については、円筒状、角形、シート型のいずれの形態をも採用することができる。
【0027】
【実施例】
次に、本発明の実施例について、比較例とともに説明する。
【0028】
【実施例1】
<正極層材料の調製>
正極活物質としての粉末状のリチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物(LiNi0.8Co0.2O2)90重量部と、導電剤としての、グラファイトおよびアセチレンブラックの混合物5重量部と、結着剤としてのポリエチレンオキシド5重量部とを混合することによって、正極層材料を調製した。当該リチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物について、平均粒径は0.6μm、比表面積は4.8m2/gである。これらの値は表1に掲げる。導電剤としてのグラファイトおよびアセチレンブラック混合物は、グラファイトとアセチレンブラックを、重量比1:1で混合したものである。
【0029】
<負極層材料の調製>
負極活物質としてのチタン酸リチウム(Li4Ti5O12)90重量部と、導電剤としての、グラファイトおよびアセチレンブラックの混合物5重量部と、結着剤としてのポリエチレンオキシド5重量部とを混合することによって、負極層材料を調製した。当該チタン酸リチウムについて、平均粒径は1.0μm、比表面積は3.1m2/gである。導電剤としてのグラファイトおよびアセチレンブラック混合物は、グラファイトとアセチレンブラックを、重量比1:1で混合したものである。
【0030】
<固体電解質層材料の調製>
後述するようにゾルゲル法により固体電解質層を形成すべく、固体電解質層材料としての電解質ゾルを調製した。具体的には、チタン(IV)テトライソプロポキシド284重量部と、リチウムエトキシド26重量部と、トリブトキシホスファート250重量部と、イソプロピルアルコール77重量部と、酢酸40重量部とを、20℃で1時間混合することによって、固体電解質層材料としての電解質ゾルを調製した。
【0031】
<リチウム二次電池の作製>
上述のようにして調製した正極層材料を、正極集電層としてのステンレス集電体(φ:15mm、厚さ:1μm)に厚さ10μmで塗布し、これを乾燥することによって、正極集電層と正極層とからなる正極体を形成した。次に、この正極体に対して、上述のようにして調製した電解質ゾルをディップコーティングし、これを600℃で1時間焼成するゾルゲル法を経て、正極体上の所定面に厚さ2μmの固体電解質層を形成した。次に、この固体電解質層上に、上述のようにして調製した負極層材料を厚さ12μmで塗布し、これを乾燥することによって負極層を形成した。次に、この負極層と先に形成した固体電解質層との間に生じている隙間に、上述のようにして調製した電解質ゾルをしみこませ、これを600℃で1時間焼成した。次に、負極層上に銅を蒸着することによって、厚さ1μmの負極集電層を形成した。次に、正極集電層および負極集電層に対して、各々スペーサ集電体を介して正極缶および負極缶を固着させつつ、正極缶と負極缶との間を樹脂封止することによって、図1に示すのと同様な構成のコイン型リチウム二次電池を作製した。
【0032】
<放電容量特性の調査>
上述のようにして作製したリチウム二次電池を、電圧値が3.2Vとなるまで定電流定電圧充電により満充電した後、各々所定の負荷に接続した状態で、20μA/cm2、50μA/cm2、または250μA/cm2の電流密度で定電流放電させた。各放電において電池の電圧値が1.0Vとなって放電が略完了した時点での電池の放電容量(mAh)から、正極活物質の放電容量(mAh/g)を算出した。20μA/cm2放電における正極活物質の放電容量を表1に示す。50μA/cm2放電および250μA/cm2放電における正極活物質の放電容量については、20μA/cm2放電における放電容量を100%とした場合の比率(%)を表1に示す。
【0033】
20μA/cm2という電流密度は極めて小さく、このような小さな電流密度での定電流放電を行うと、電極活物質の電気量の略全てが放電され得る。したがって、20μA/cm2の定電流放電により得られた正極活物質の放電容量(mAh/g)は、リチウム二次電池に組み込まれた状態の当該正極活物質の電気容量(mAh/g)に相当するものとする。表1に示すように、本実施例では、正極活物質粉末の比表面積S(m2/g)の値は4.8であって、リチウム二次電池に組み込まれた状態の当該正極活物質の電気容量Q(mAh/g)の値は154であるところ、正極活物質について、上記式1の関係を有する。
【0034】
また、20μA/cm2の定電流放電において電池の電圧値が1.0Vとなって放電が略終了した時点での電池の放電容量に基づいて、負極活物質の放電容量を算出したところ、150mAh/gであった。この放電容量(mAh/g)も、正極活物質に関して上述したのと同様の理由で、リチウム二次電池に組み込まれた状態の当該負極活物質の電気容量(mAh/g)に相当するものとする。当該負極活物質粉末の比表面積S(m2/g)の値は3.1であって、リチウム二次電池に組み込まれた状態の当該負極活物質の電気容量Q(mAh/g)の値は150であるところ、正極活物質と同様に負極活物質についても、上記式1の関係を有する。
【0035】
【実施例2】
平均粒径が0.6μmであって比表面積が4.8m2/gのリチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物粉末(LiNi0.8Co0.2O2)90重量部に代えて、平均粒径が2.5μmであって比表面積が1.8m2/gのリチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物粉末(LiNi0.8Co0.2O2)90重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、正極層材料を調製した。この正極層材料と、実施例1と同様の負極層材料および固体電解質層材料を用いて、実施例1と同様にして、リチウム二次電池を作製した。そして、本実施例のリチウム二次電池について、実施例1と同一の条件および手法により放電容量測定を行い、放電容量特性を調べた。この結果は表1に掲げる。
【0036】
【比較例1および比較例2】
平均粒径が0.6μmであって比表面積が4.8m2/gのリチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物粉末(LiNi0.8Co0.2O2)90重量部に代えて、平均粒径が4.1μmであって比表面積が0.88m2/gのリチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物粉末(LiNi0.8Co0.2O2)90重量部(比較例1)、または、平均粒径が8.7μmであって比表面積が0.84m2/gのリチウム−ニッケル−コバルト複合酸化物粉末(LiNi0.8Co0.2O2)90重量部(比較例2)を用いた以外は、実施例1と同様にして、正極層材料を調製した。各比較例の正極層材料と、実施例1と同様の負極層材料および固体電解質層材料を用いて、実施例1と同様にして、各比較例のリチウム二次電池を作製した。そして、各比較例のリチウム二次電池について、実施例1と同一の条件および手法により放電容量測定を行い、放電容量特性を調べた。この結果は表1に掲げる。
【0037】
【表1】
【0038】
実施例1および実施例2では、正極活物質について、その比表面積S(m2/g)の値と電気容量Q(mAh/g)の値は上記式1の関係を有するとともに、上述のように、負極活物質についても、その比表面積S(m2/g)の値と電気容量Q(mAh/g)の値は上記式1の関係を有する。そのため、表1に示すように、実施例1および実施例2では、放電電流密度が上昇しても、放電容量の低下は小さい。これに対し、比較例1および比較例2では、負極活物質について、その比表面積S(m2/g)の値と電気容量Q(mAh/g)の値は上記式1の関係を有するが、正極活物質については、その比表面積S(m2/g)の値と電気容量Q(mAh/g)の値は上記式1の関係を有さない。そのため、表1に示すように、比較例1および比較例2では、放電電流密度が上昇すると、放電容量は急激に低下してしまう。
【0039】
図3は、表1に示した結果から導かれるグラフである。グラフの横軸は正極活物質粉末の比表面積(m2/g)を表し、縦軸は、正極活物質の電気容量に対する放電容量の比率(%)を表す。曲線G1は、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2に係る各リチウム二次電池の、50μA/cm2放電における放電容量(%)のプロットに基づいて描かれたものである。同様に、曲線G2は、実施例1〜比較例2に係る各リチウム二次電池の、250μA/cm2放電における放電容量(%)のプロットに基づいて描かれたものである。図3のグラフによると、50μA/cm2放電においても250μA/cm2放電においても、138〜154mAh/gの電気容量を有する正極活物質の放電容量は、正極活物質の比表面積が1.5m2/g近傍を下まわると急激に低下していることが理解できよう。加えて、図3のグラフによると、正極活物質および負極活物質について共に上記式1の関係を有する実施例1および実施例2では、放電電流密度が50μA/cm2から250μA/cm2へと大きくなっても、正極活物質の放電容量の低下は少なく、正極活物質について上記式1の関係を有しない比較例1および比較例2では、放電電流密度が50μA/cm2から250μA/cm2へと大きくなると、正極活物質の放電容量の低下は著しいことが理解できよう。
【0040】
以上のまとめとして、本発明の構成およびそのバリエーションについて、以下に付記として列挙する。
【0041】
(付記1)正極活物質を含む正極および負極活物質を含む負極と、
前記正極および前記負極の間におけるリチウムイオンの移動を許容する電解質と、を備え、
前記正極活物質および前記負極活物質の各々の比表面積S(m2/g)の値と各々の電気容量Q(mAh/g)の値とは、S>0.01×Qの関係を有することを特徴とする、リチウム二次電池。
(付記2)前記電解質は、リチウムイオン導電性無機固体電解質である、付記1に記載のリチウム二次電池。
(付記3)前記リチウムイオン導電性無機固体電解質は、0.1〜2μmの厚みを有する、付記2に記載のリチウム二次電池。
(付記4)前記リチウムイオン導電性無機固体電解質は、ゾルゲル法により形成されている、付記2または3に記載のリチウム二次電池。
(付記5)前記正極活物質は、リチウム−遷移金属複合酸化物である、付記1から4のいずれか1つに記載のリチウム二次電池。
(付記6)前記リチウム−遷移金属複合酸化物は、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)、リチウム−マンガン複合酸化物(LiMnO2)、およびリチウム−コバルト複合酸化物(LiCoO2)からなる群より選択される、付記5に記載のリチウム二次電池。
(付記7)前記正極活物質は、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)におけるNiの一部が他元素で置換されているリチウム−ニッケル系複合酸化物である、付記1から4のいずれか1つに記載のリチウム二次電池。
(付記8)前記負極活物質は、チタン酸リチウムである、付記1から7のいずれか1つに記載のリチウム二次電池。
【0042】
【発明の効果】
本発明によると、固体電解質を採用する場合においても、大電流放電の際に高い放電容量が維持される良好な放電特性を示すことが可能なリチウム二次電池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイン型として形成された本発明に係るリチウム二次電池の断面図である。
【図2】図1に示すリチウム二次電池の線II−IIに沿った部分拡大断面図である。
【図3】実施例および比較例について行った放電容量測定の結果に基づいて作成したグラフである。
【符号の説明】
10 正極体
11 正極集電層
12 正極層
12a 正極活物質
20 負極体
21 負極集電層
22 負極層
22a 負極活物質
30 電解質層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lithium secondary battery used for a memory holding power source and a driving power source of an electronic device.
[0002]
[Prior art]
Lithium secondary batteries are lightweight and have high energy density, so they are often used as memory holding power sources and driving power sources in portable electronic devices such as mobile phones and laptop computers. Generally, a lithium secondary battery includes a positive electrode including a positive electrode active material capable of charging and discharging lithium ions, a negative electrode including a negative electrode active material such as a lithium-doped / undoped material or a lithium alloy, lithium And an electrolyte (generally, a nonaqueous electrolytic solution in which a lithium salt is dissolved in an organic solvent) that allows the movement of ions. Such a lithium secondary battery is disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 7-142053.
[0003]
In recent years, with respect to lithium secondary batteries, there has been an increasing demand for thinning along with thinning or miniaturization and weight reduction of portable information devices and the like. In response to such demands, a technology has been developed that achieves a thin lithium secondary battery by employing a gel electrolyte instead of a non-aqueous electrolyte. It is also known that thinning of the lithium secondary battery can be achieved by employing an intrinsic polymer electrolyte or an inorganic solid electrolyte.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
One of the characteristics required for a lithium secondary battery is a high discharge capacity. However, in a lithium secondary battery that employs the gel electrolyte, intrinsic polymer electrolyte, or inorganic solid electrolyte described above, the discharge capacity of the battery tends to decrease as the discharge current density from the lithium secondary battery increases. That is, the utilization factor of the electrode active material in the electrode decreases as the discharge current density increases. Such a defect is considered to result from the low ionic conductivity of these solid electrolytes. Therefore, it has been difficult for the conventional lithium secondary battery to function efficiently as a power source, particularly in an electronic device that may require a large current.
[0005]
The present invention has been conceived under such circumstances, and an object of the present invention is to eliminate or alleviate the conventional problems. Even when a solid electrolyte is employed, a large current discharge is required. Another object of the present invention is to provide a lithium secondary battery capable of exhibiting good discharge characteristics in which a high discharge capacity is maintained.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A lithium secondary battery provided by the present invention includes a positive electrode including a positive electrode active material and a negative electrode including a negative electrode active material, and an electrolyte that allows lithium ions to move between the positive electrode and the negative electrode. Specific surface area S of active material (m 2 / G) and the value of each electric capacity Q (mAh / g) have a relationship of S> 0.01 × Q.
[0007]
The lithium secondary battery having such a configuration has a high discharge capacity even during a large current discharge, and can exhibit good discharge characteristics. In order to increase the specific surface area of the positive electrode active material or the negative electrode active material existing in a granular form in each electrode, that is, the electrode active material, the average particle size must be reduced. However, in the conventional lithium secondary battery, the average particle diameter of the electrode active material has been kept above a certain level from the viewpoint of increasing the filling rate of the electrode active material in the electrode. This is because it has been considered that the higher the filling rate of the electrode active material in the electrode, the better the capacity of the battery. On the other hand, the present inventors are not limited to the positive electrode active material contained in the positive electrode, the negative electrode active material contained in the negative electrode, even if the lithium secondary battery adopts a solid electrolyte instead of the non-aqueous electrolyte. , Both their specific surface area S (m 2 / G) and the value of electric capacity Q (mAh / g), when the relationship shown in the following formula (1) is established, a high discharge capacity from a small current discharge to a large current discharge It has been found that it can be maintained, that is, it is possible to prevent a decrease in the utilization factor of the electrode active material during large current discharge. Such good discharge characteristics can be obtained because of the specific surface area S (m) of the electrode active material with respect to the electric capacity Q (mAh / g) of the electrode active material. 2 / G) is large enough to satisfy the formula (1), the surface area of the electrode active material is sufficiently wide even when a relatively large current is discharged. This is because the chemical reaction can proceed at a sufficient speed and the gap between the electrode active materials is optimized, so that the load of ion migration in the electrolyte filled in the gap is sufficiently reduced. Thus, the lithium secondary battery of the present invention can exhibit good discharge characteristics having a high discharge capacity even during large current discharge.
[0008]
[Expression 1]
[0009]
Preferably, the electrolyte is a lithium ion conductive inorganic solid electrolyte. More preferably, the lithium ion conductive inorganic solid electrolyte has a thickness of 0.1 to 2 μm. The lithium ion conductive inorganic solid electrolyte is preferably formed by a sol-gel method.
[0010]
In the present invention, when an inorganic solid electrolyte having lithium ion conductivity is used as the electrolyte, the lithium secondary battery can be thinned. In addition, the safety of the lithium secondary battery can be ensured. According to the sol-gel method, a good lithium ion conductive inorganic solid electrolyte having a thickness of 0.1 to 2 μm can be appropriately formed between a pair of electrodes. In the present invention, when a lithium ion conductive inorganic solid electrolyte having a thickness of 0.1 to 2 μm is provided as an electrolyte, it is possible to appropriately prevent a decrease in the utilization factor of the electrode active material during a large current discharge. Has been found by the present inventors.
[0011]
Preferably, the positive electrode active material is a lithium-transition metal composite oxide. Examples of the lithium-transition metal composite oxide include a lithium-nickel composite oxide (LiNiO). 2 ), Lithium-manganese composite oxide (LiMnO) 2 ), And lithium-cobalt composite oxide (LiCoO) 2 ). Alternatively, as the positive electrode active material, lithium-nickel composite oxide (LiNiO 2 It is also possible to use a lithium-nickel composite oxide in which a part of Ni in) is substituted with another element. Preferably, the negative electrode active material is lithium titanate.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a cross-sectional view of a lithium secondary battery according to the present invention formed in a coin shape. FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view taken along line II-II of the lithium secondary battery shown in FIG.
[0013]
As shown in FIG. 1, the lithium secondary battery according to the present invention includes a
[0014]
The positive electrode
[0015]
The
[0016]
As the positive electrode
[0017]
Examples of the conductive agent for forming the
[0018]
The
[0019]
Examples of the negative electrode
[0020]
As the conductive agent and the binder for forming the
[0021]
As a material for forming the
[0022]
In the present invention, instead of the
[0023]
Examples of the chain carbonate having 3 to 9 carbon atoms in the low-viscosity solvent include dimethyl carbonate (DMC), diethyl carbonate (DEC), dipropyl carbonate (DPC), and methyl ethyl carbonate (MEC). Examples of the chain ether include 1,2-dimethoxyethane (DME), 1,2-diethoxyethane (DEE), 1,2-dibutoxyethane (DBE), and the like. Examples of the ester include cyclic ethers such as tetrahydrofuran (THF) and 2-methyltetrahydrofuran (2-MeTHF), methyl formate, methyl acetate, and methyl propylene acid. Examples of the aromatic hydrocarbon include benzene (Bz), toluene, xylene and the like.
[0024]
The high dielectric constant solvent and the low viscosity solvent may be used alone or in combination of a plurality of types, but when using a low viscosity solvent, the low charge / discharge efficiency of the low viscosity solvent is compensated. Therefore, it is preferably used in combination with a high dielectric constant solvent. As a combination of a high dielectric constant solvent and a low viscosity solvent, for example, a two-component solvent system such as EC-DMC, EC-DEC, PC-DMC, PC-DEC, PC-MEC, EC-DMC-Bz, EC-DEC -Bz, PC-DMC-Bz, PC-DEC-Bz, EC-PC-DMC, EC-PC-DEC and other three-component solvent systems, EC-PC-DMC-Bz, EC-PC-DEC-Bz, etc. A four-component solvent system is exemplified. The ratio between the high dielectric constant solvent and the low viscosity solvent is, for example, 1: 4 to 2: 1 (volume ratio), and preferably 1: 2 to 1: 1.
[0025]
In the case of using a non-aqueous electrolyte as the electrolyte, in order to hold the non-aqueous electrolyte and prevent a short circuit between the
[0026]
Although the present embodiment is configured as a coin-type lithium secondary battery, the lithium secondary battery according to the present invention can adopt any form of a cylindrical shape, a square shape, and a sheet shape.
[0027]
【Example】
Next, examples of the present invention will be described together with comparative examples.
[0028]
[Example 1]
<Preparation of positive electrode layer material>
Powdered lithium-nickel-cobalt composite oxide (LiNi as a positive electrode active material) 0.8 Co 0.2 O 2 A positive electrode layer material was prepared by mixing 90 parts by weight, 5 parts by weight of a mixture of graphite and acetylene black as a conductive agent, and 5 parts by weight of polyethylene oxide as a binder. The lithium-nickel-cobalt composite oxide has an average particle size of 0.6 μm and a specific surface area of 4.8 m. 2 / G. These values are listed in Table 1. The graphite and acetylene black mixture as the conductive agent is a mixture of graphite and acetylene black in a weight ratio of 1: 1.
[0029]
<Preparation of negative electrode layer material>
Lithium titanate (Li Four Ti Five O 12 A negative electrode layer material was prepared by mixing 90 parts by weight, 5 parts by weight of a mixture of graphite and acetylene black as a conductive agent, and 5 parts by weight of polyethylene oxide as a binder. The lithium titanate has an average particle size of 1.0 μm and a specific surface area of 3.1 m. 2 / G. The graphite and acetylene black mixture as the conductive agent is a mixture of graphite and acetylene black in a weight ratio of 1: 1.
[0030]
<Preparation of solid electrolyte layer material>
In order to form a solid electrolyte layer by a sol-gel method as described later, an electrolyte sol as a solid electrolyte layer material was prepared. Specifically, 284 parts by weight of titanium (IV) tetraisopropoxide, 26 parts by weight of lithium ethoxide, 250 parts by weight of tributoxyphosphate, 77 parts by weight of isopropyl alcohol, and 40 parts by weight of acetic acid were added. By mixing at 1 ° C. for 1 hour, an electrolyte sol as a solid electrolyte layer material was prepared.
[0031]
<Production of lithium secondary battery>
The positive electrode layer material prepared as described above is applied to a stainless steel current collector (φ: 15 mm, thickness: 1 μm) as a positive electrode current collector layer at a thickness of 10 μm, and dried to obtain a positive electrode current collector. A positive electrode body composed of a layer and a positive electrode layer was formed. Next, a sol-gel method in which the electrolyte sol prepared as described above is dip coated on the positive electrode body and baked at 600 ° C. for 1 hour, and a solid having a thickness of 2 μm is formed on a predetermined surface on the positive electrode body An electrolyte layer was formed. Next, the negative electrode layer material prepared as described above was applied on the solid electrolyte layer in a thickness of 12 μm, and this was dried to form a negative electrode layer. Next, the electrolyte sol prepared as described above was soaked in the gap formed between the negative electrode layer and the previously formed solid electrolyte layer, and this was baked at 600 ° C. for 1 hour. Next, a negative electrode current collecting layer having a thickness of 1 μm was formed by depositing copper on the negative electrode layer. Next, while fixing the positive electrode can and the negative electrode can through the spacer current collector to the positive electrode current collector layer and the negative electrode current collector layer, respectively, by sealing the space between the positive electrode can and the negative electrode can, A coin-type lithium secondary battery having the same configuration as shown in FIG. 1 was produced.
[0032]
<Investigation of discharge capacity characteristics>
The lithium secondary battery manufactured as described above was fully charged by constant current and constant voltage charging until the voltage value became 3.2 V, and then connected to a predetermined load, 20 μA / cm. 2 50 μA / cm 2 Or 250 μA / cm 2 The current was discharged at a constant current. In each discharge, the discharge capacity (mAh / g) of the positive electrode active material was calculated from the discharge capacity (mAh) of the battery when the voltage value of the battery became 1.0 V and the discharge was almost completed. 20 μA / cm 2 Table 1 shows the discharge capacity of the positive electrode active material in the discharge. 50 μA / cm 2 Discharge and 250 μA / cm 2 The discharge capacity of the positive electrode active material during discharge is 20 μA / cm. 2 Table 1 shows the ratio (%) when the discharge capacity in discharge is 100%.
[0033]
20 μA / cm 2 The current density is extremely small. When constant current discharge is performed at such a small current density, substantially all of the amount of electricity in the electrode active material can be discharged. Therefore, 20 μA / cm 2 The discharge capacity (mAh / g) of the positive electrode active material obtained by the constant current discharge is equivalent to the electric capacity (mAh / g) of the positive electrode active material incorporated in the lithium secondary battery. As shown in Table 1, in this example, the specific surface area S (m 2 / G) is 4.8, and the electric capacity Q (mAh / g) of the positive electrode active material incorporated in the lithium secondary battery is 154. It has the relationship of
[0034]
20 μA / cm 2 In the constant current discharge, the discharge capacity of the negative electrode active material was calculated based on the discharge capacity of the battery at the time when the voltage value of the battery became 1.0 V and the discharge was almost finished, and was 150 mAh / g. This discharge capacity (mAh / g) also corresponds to the electric capacity (mAh / g) of the negative electrode active material in a state incorporated in the lithium secondary battery for the same reason as described above with respect to the positive electrode active material. To do. Specific surface area S of negative electrode active material powder (m 2 / G) is 3.1, and the value of the electric capacity Q (mAh / g) of the negative electrode active material incorporated in the lithium secondary battery is 150, similarly to the positive electrode active material. The negative electrode active material also has the relationship of the
[0035]
[Example 2]
Average particle size is 0.6μm and specific surface area is 4.8m 2 / G lithium-nickel-cobalt composite oxide powder (LiNi 0.8 Co 0.2 O 2 ) Instead of 90 parts by weight, the average particle size is 2.5 μm and the specific surface area is 1.8 m 2 / G lithium-nickel-cobalt composite oxide powder (LiNi 0.8 Co 0.2 O 2 ) A positive electrode layer material was prepared in the same manner as in Example 1 except that 90 parts by weight was used. Using this positive electrode layer material and the same negative electrode layer material and solid electrolyte layer material as in Example 1, a lithium secondary battery was produced in the same manner as in Example 1. And about the lithium secondary battery of a present Example, discharge capacity measurement was performed on the same conditions and methods as Example 1, and the discharge capacity characteristic was investigated. The results are listed in Table 1.
[0036]
[Comparative Example 1 and Comparative Example 2]
Average particle size is 0.6μm and specific surface area is 4.8m 2 / G lithium-nickel-cobalt composite oxide powder (LiNi 0.8 Co 0.2 O 2 ) Instead of 90 parts by weight, the average particle size is 4.1 μm and the specific surface area is 0.88 m. 2 / G lithium-nickel-cobalt composite oxide powder (LiNi 0.8 Co 0.2 O 2 ) 90 parts by weight (Comparative Example 1) or an average particle size of 8.7 μm and a specific surface area of 0.84 m 2 / G lithium-nickel-cobalt composite oxide powder (LiNi 0.8 Co 0.2 O 2 ) A positive electrode layer material was prepared in the same manner as in Example 1 except that 90 parts by weight (Comparative Example 2) was used. A lithium secondary battery of each comparative example was fabricated in the same manner as in Example 1 using the positive electrode layer material of each comparative example and the same negative electrode layer material and solid electrolyte layer material as in Example 1. And about the lithium secondary battery of each comparative example, discharge capacity measurement was performed on the same conditions and methods as Example 1, and the discharge capacity characteristic was investigated. The results are listed in Table 1.
[0037]
[Table 1]
[0038]
In Example 1 and Example 2, the specific surface area S (m 2 / G) and the value of electric capacity Q (mAh / g) have the relationship of the
[0039]
FIG. 3 is a graph derived from the results shown in Table 1. The horizontal axis of the graph represents the specific surface area (m 2 / G), and the vertical axis represents the ratio (%) of the discharge capacity to the electric capacity of the positive electrode active material. Curve G1 represents 50 μA / cm of each lithium secondary battery according to Example 1, Example 2, Comparative Example 1 and Comparative Example 2. 2 It is drawn based on a plot of discharge capacity (%) in discharge. Similarly, the curve G2 represents 250 μA / cm of each lithium secondary battery according to Example 1 and Comparative Example 2. 2 It is drawn based on a plot of discharge capacity (%) in discharge. According to the graph of FIG. 3, 50 μA / cm 2 250 μA / cm even during discharge 2 Also in the discharge, the discharge capacity of the positive electrode active material having an electric capacity of 138 to 154 mAh / g is that the specific surface area of the positive electrode active material is 1.5 m. 2 It will be understood that when the value falls below the vicinity of / g, it rapidly decreases. In addition, according to the graph of FIG. 3, in Example 1 and Example 2 in which both the positive electrode active material and the negative electrode active material have the relationship of the
[0040]
As a summary of the above, the configurations of the present invention and variations thereof are listed below as supplementary notes.
[0041]
(Appendix 1) A positive electrode including a positive electrode active material and a negative electrode including a negative electrode active material;
An electrolyte allowing movement of lithium ions between the positive electrode and the negative electrode,
Specific surface area S (m) of each of the positive electrode active material and the negative electrode active material 2 / G) and the value of each electric capacity Q (mAh / g) have a relationship of S> 0.01 × Q, a lithium secondary battery.
(Supplementary note 2) The lithium secondary battery according to
(Supplementary note 3) The lithium secondary battery according to
(Appendix 4) The lithium secondary battery according to
(Supplementary note 5) The lithium secondary battery according to any one of
(Appendix 6) The lithium-transition metal composite oxide is composed of a lithium-nickel composite oxide (LiNiO). 2 ), Lithium-manganese composite oxide (LiMnO) 2 ), And lithium-cobalt composite oxide (LiCoO) 2 The lithium secondary battery according to
(Appendix 7) The positive electrode active material is a lithium-nickel composite oxide (LiNiO). 2 The lithium secondary battery according to any one of
(Supplementary note 8) The lithium secondary battery according to any one of
[0042]
【The invention's effect】
According to the present invention, even when a solid electrolyte is employed, a lithium secondary battery capable of exhibiting good discharge characteristics capable of maintaining a high discharge capacity during large current discharge can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a lithium secondary battery according to the present invention formed as a coin type.
2 is a partially enlarged cross-sectional view taken along line II-II of the lithium secondary battery shown in FIG.
FIG. 3 is a graph created based on the results of discharge capacity measurement performed on examples and comparative examples.
[Explanation of symbols]
10 Positive electrode body
11 Positive current collector layer
12 Positive electrode layer
12a Positive electrode active material
20 Negative electrode body
21 Negative electrode current collector layer
22 Negative electrode layer
22a Negative electrode active material
30 Electrolyte layer
Claims (2)
前記正極および前記負極の間におけるリチウムイオンの移動を許容する無機固体電解質と、を備え、
前記正極活物質および前記負極活物質の各々の平均粒径は0.6μm以上であり、且つ、前記正極活物質および前記負極活物質の各々の比表面積S(m2/g)の値と各々の電気容量Q(mAh/g)の値とは、S>0.01×Qの関係を有することを特徴とする、リチウム二次電池。 A positive electrode including a positive electrode active material composed of a lithium-nickel-cobalt composite oxide and a negative electrode including a negative electrode active material composed of lithium titanate ;
An inorganic solid electrolyte that allows movement of lithium ions between the positive electrode and the negative electrode,
The average particle diameter of each of the positive electrode active material and the negative electrode active material is 0.6 μm or more, and the specific surface area S (m 2 / g) of each of the positive electrode active material and the negative electrode active material and each The lithium secondary battery has a relationship of S> 0.01 × Q with the value of the electric capacity Q (mAh / g).
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