JP4280621B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
ハウジングには、コンタクトが挿入される所要数の挿入孔が設けられるとともにFPCが挿入される嵌合口が設けられている。
コンタクトは主にFPCと接触する接触部とハード基板等に接続する接続部とハウジングに固定される固定部とを備えている。このコンタクトは、圧入等によってハウジングに固定されている。
下記にZIFタイプとしての特許文献1(実開平6−60983号)とピアノタッチタイプとしての特許文献2(特開平13−257020号)を例示する。本出願人は、スライダーでFPC又はFFCを確実にコンタクトの接触部に押圧することができ、ピッチの狭小化や低背位化が可能なコネクタとして、特許文献3(特願2002−224340)を提案している。
しかしながら、特許文献3のような構造では、前記コンタクトを前記ハウジングに挿入する際に、前記コンタクトと前記ハウジングの挿入孔とのクリアランス分だけ前記コンタクトの接触部が斜めに挿入され、接触圧がバラツキ安定した接触が得られないといった課題があった。
(1)FPC40又はFFCと着脱自在に嵌合するコネクタで10あって、該FPC40又は前記FFCと接触する接触部22を有する所要数のコンタクト14と、このコンタクト14が保持・固定されるとともに前記FPC40又は前記FFC挿入される嵌合口18を有するハウジング12と、前記FPC40又は前記FFCを前記コンタクト14に押圧するスライダー16とを備え、前記コンタクト14の接触部22と接続部24との間に弾性部34と支点部32とを設けるとともに前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部24と対向する位置に前記弾性部34から延設された押受部20を設け、前記スライダー16に長手方向に連設した押圧部36を設け、該押圧部36が前記コンタクト14の接続部24と押受部20との間で回動自在に前記スライダー16を前記ハウジング12に装着したコネクタ10において、前記ハウジング12に前記コンタクト14の接続部24に対応した位置に係止部44を設け、前記コンタクト14の接続部24に前記係止部44と係合する斜めの凹部42を設けているので、0.9mm以下といった低背位化し、前記コンタクト14と前記ハウジング12の挿入孔38との間にクリアランスがあっても、前記コンタクト14を前記ハウジング12に挿入する際に前記コンタクトが斜めに挿入されることがなく、安定した接続が得られる。
(2)FPC40又はFFCと着脱自在に嵌合するコネクタ101であって、該FPC40又は前記FFCと接触する接触部22を有する所要数のコンタクト14、141と、このコンタクト14、141が保持・固定されるとともに前記FPC40又は前記FFCが挿入される嵌合口18を有するハウジング121と、前記FPC40又は前記FFCを前記コンタクト14,141に押圧するスライダー161とを備え、前記コンタクト14、141を2種類にし、該2種類のコンタクト14、141を千鳥に配置し、一方のコンタクト14には、接触部22と接続部24との間に弾性部34と支点部32とを設けるとともに前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部24と対向する位置に前記弾性部34から延設された押受部20を設け、もう一方のコンタクト141には、接触部22と接続部24との間に弾性部34と支点部32とを設けるとともに前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とを略コ字状に配置し、かつ、前記弾性部34から接触部22と反対方向に延設された押受部20を設け、前記スライダー161に長手方向に連設した押圧部36を設け、該押圧部20が一方のコンタクト14の接続部24と押受部20との間及びもう一方のコンタクト141の押受部20と前記ハウジング121との間で回動自在に前記スライダー161を前記ハウジング121に装着したコネクタ101においても、前記ハウジング121に前記コンタクト14の接続部24に対応した位置に係止部44を設け、前記コンタクト14の接続部24に前記係止部44と係合する斜めの凹部42を設けているので、0.9mm以下といった低背位化し、かつ、狭小化を図り、前記コンタクト14と前記ハウジング121の挿入孔38との間にクリアランスがあっても、前記コンタクト14を前記ハウジング121に挿入する際に前記コンタクト14が斜めに挿入されることがなく、安定した接続が得られる。
(3)前記コンタクト14は、前記コンタクト14を前記ハウジング12、121に嵌合口18と反対側より挿入していくと、前記凹部42に前記係止部44が係合し始めた段階では前記コンタクト14の接触部22は前記ハウジング12、121の挿入孔38と略平行状態であるが、さらに挿入されると前記コンタクト14は斜めに傾き前記接触部22は前記挿入孔38の上壁と接し、挿入が完了すると斜めの前記凹部42により前記接触部22が前記挿入孔38と平行状態に戻るように挿入されるので、前記コンタクト14と前記ハウジング12、121の挿入孔38との間にクリアランスがあって、前記コンタクト14を前記ハウジング12、121に挿入する際に前記コンタクト14が斜めに挿入されていっても、最終的には平行状態に戻り、斜めに挿入されることがなくなり、安定した接続が得られる。
図1(A)は本発明のコネクタを嵌合口側よりみた斜視図であり、(B)はコンタクトを千鳥に配置した場合の本発明のコネクタを嵌合口側よりみた斜視図である。図2はコンタクトをハウジングに装着する際の説明図である。図3(A)はFPCが挿入される前の本発明のコネクタの部分断面斜視図であり、(B)はFPCを挿入しスライダーを回動した後の本発明のコネクタの部分断面斜視図である。
本発明のコネクタ10は、主にハウジング12とスライダー16とコンタクト14とを備えている。
まず、本発明のポイント部分であるコンタクト14について説明する。このコンタクト14は金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。前記コンタクト14の材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。
前記コンタクト14は、図3(A)のように略逆H字形状をしており、主にFPC40又はFFCと接触する接触部22と基板に接続する接続部24とハウジング12に固定する固定部と前記接触部22と前記接続部24との間に設けられた弾性部34及び支点部32と前記接続部24と対向する位置に前記弾性部34から延設された押受部20と支点部32から延設した方向にも前記FPC40又はFFCと接触するもう一つの接触部22とを備えている。上方側の前記接触部22(図3(A)の図面の上側)と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とは、略クランク形状に配置されている。前記接触部22は、FPC40又はFFCと接触し易いように凸部形状にしており、前記接続部24は本実施例では図1のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。即ち、2つの接触部22、22を設けて、前記FPC40又はFFCを挟持するようにする。前記FPC40又はFFCの挿入方向に対して、直角方向両側に接触部22、22を設けることで、前記FPC40又はFFCを2つの接触部22、22で挟持することになり、確実に前記FPC40又はFFCと接触できるようになる。
ここで、図2に基づいて、前記コンタクト14を前記ハウジング12に装着する際の前記コンタクト14の動きについて説明する。
図2(A)のようにハウジング12に嵌合口18の反対側の矢印「ロ」方向からコンタクト14を挿入する。
図2(B)のように前記コンタクト14は前記凹部42に前記ハウジング12の前記係止部44が係合し始めた段階では前記コンタクト14の接触部22、22は前記ハウジング12の挿入孔38と略平行状態である。
図2(C)のように前記コンタクト14をさらに挿入していくと、前記コンタクト14と前記ハウジング12の挿入孔38とのクリアランス分だけ前記コンタクト14は斜めに傾き前記接触部22は前記挿入孔38の上壁と接する。
図2(D)のように、挿入が完了すると前記コンタクト14の凹部42が斜め形状に形成されているために、前記コンタクト14は前記凹部42にガイドされるように前記接触部22が前記挿入孔38と平行状態に戻るように挿入される。
また、前記コンタクト14の押受部20の先端に突出部26を設け、スライダー16の押圧部36をコンタクト14の押受部20と接続部24との間で回動させるときスライダーの回動に対する反発力が強い為に、スライダー16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにすることが望ましい。前記突出部26の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、スライダー16の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。
前記ハウジング12には、所要数のコンタクト14が装着される挿入孔38が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。前記ハウジング12には、前記コンタクト14の接続部24に対応した位置に係止部44が設けられている。前記係止部44は前記コンタクト14を前記ハウジング12の挿入孔38に装着する際のガイドの役割を果たす部分である。前記係止部44の大きさはこのような役割を満足するように適宜設計するが、本実施例では0.1mm程度にした。
また、長手方向両側には、前記スライダー16の軸28が回動可能に装着される軸受部が設けられている。この軸受部の形状や大きさは、スライダー16の軸28が回動できるように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割やハウジング12の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。なお、長手方向両側には、前記スライダー16のロック部に対応した位置に係止部が設けられている。
また、前記スライダー16を回動した際に、スライダー16の回動に対する反発力が強く、スライダー16の中央部が図1(A)の矢印「イ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにする為に、前記コンタクト14の突出部26が係合する係止孔30が別個独立に設けられている。前記係止孔30を別個独立に設けることで、スライダー16の強度アップや回動時の変形を防止している。
もう一方の前記コンタクト141も一方の前記コンタクト14と同様に略逆h字形状と略H字形状の2つのタイプがあり、略逆h字形状のものは、主にFPC40又はFFCと接触する接触部と基板に接続する接続部とハウジングに固定する固定部と前記接触部と前記接続部24との間に設けられた弾性部34及び支点部32と前記弾性部34から延設された押受部20を備えている。前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とは、略コ字形状に配置されている。略H字形状のものは、前記支点部32からも接続部24と反対方向に延設された延設部が設けられている。前記接触部22は、FPC40又はFFCと接触し易いように凸部形状にしており、前記接続部24は本実施例では図1(B)のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
また、前記コンタクト141の押受部20の先端に突出部26を設け、スライダー161の押圧部を回動させるときスライダー161の回動に対する反発力が強い為に、スライダー161の中央部が接続側方向(スライダー装着方向)に膨れてしまうことを防ぐようにすることが望ましいが、ピッチの狭小化による前記スライダー161の強度を考慮すると、2種類あるコンタクト14、141の内、一方のコンタクト14に設けておけば、十分である。前記突出部26の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、スライダー161の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。
12,121 ハウジング
14,141 コンタクト
16,161 スライダー
18 嵌合口
20 押受部
22 接触部
24 接続部
26 突出部
28 軸
30 係止孔
32 支点部
34 弾性部
36 押圧部
38 挿入孔
40 FPC
42 凹部
44 係止部
Claims (2)
- フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、該フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルと接触する接触部を有する所要数のコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されるとともに前記フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)を前記コンタクトに押圧するスライダーとを備え、前記コンタクトの接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、前記スライダーに長手方向に連設した押圧部を設け、該押圧部が前記コンタクトの接続部と押受部との間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着したコネクタにおいて、
前記ハウジングに前記コンタクトの接続部に対応した位置に細長形状の係止部を設け、前記コンタクトの接続部に前記係止部と係合する細長形状で前記嵌合口に対して斜めとなる凹部を設け、前記コンタクトを前記ハウジングに嵌合口と反対側より挿入していくと、前記嵌合口に対して斜めの前記凹部に前記係止部が係合し始めた段階では前記コンタクトの接触部は前記ハウジングの挿入孔と略平行状態であるが、さらに挿入されると前記コンタクトは斜めに傾き前記接触部は前記挿入孔の上壁と接し、挿入が完了すると斜めの前記凹部により前記接触部が前記挿入孔と平行状態に戻ることを特徴とするコネクタ。 - フレキシブルプリント基板(FPC)又はフレキシブルフラットケーブル(FFC)と着脱自在に嵌合するコネクタであって、該フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルと接触する接触部を有する所要数のコンタクトと、このコンタクトが保持・固定されるとともに前記フレキシブルプリント基板又は前記フレキシブルフラットケーブルが挿入される嵌合口を有するハウジングと、前記フレキシブルプリント基板(FPC)又は前記フレキシブルフラットケーブル(FFC)を前記コンタクトに押圧するスライダーとを備え、前記コンタクトを2種類にし、該2種類のコンタクトを千鳥に配置し、一方のコンタクトには、接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略クランク形状に配置し、かつ、前記接続部と対向する位置に前記弾性部から延設された押受部を設け、もう一方のコンタクトには、接触部と接続部との間に弾性部と支点部とを設けるとともに前記接触部と前記弾性部と前記支点部と前記接続部とを略コ字状に配置し、かつ、前記弾性部から接触部と反対方向に延設された押受部を設け、前記スライダーに長手方向に連設した押圧部を設け、該押圧部が一方のコンタクトの接続部と押受部との間及びもう一方のコンタクトの押受部と前記ハウジングとの間で回動自在に前記スライダーを前記ハウジングに装着したコネクタにおいて、
前記ハウジングに前記コンタクトの接続部に対応した位置に細長形状の係止部を設け、前記コンタクトの接続部に前記係止部と係合する細長形状で前記嵌合口に対して斜めとなる凹部を設け、前記コンタクトを前記ハウジングに嵌合口と反対側より挿入していくと、前記嵌合口に対して斜めの前記凹部に前記係止部が係合し始めた段階では前記コンタクトの接触部は前記ハウジングの挿入孔と略平行状態であるが、さらに挿入されると前記コンタクトは斜めに傾き前記接触部は前記挿入孔の上壁と接し、挿入が完了すると斜めの前記凹部により前記接触部が前記挿入孔と平行状態に戻ることを特徴とするコネクタ。
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