JP4266143B2 - Link type continuously variable transmission - Google Patents
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Description
本発明は一般的にはリンク式無段変速機に関し、一層詳しくは、可動範囲が制限されている可動体、例えばロボットハンド、特に多指ロボットハンドの指の駆動系に有利に適用し得るリンク式無段変速機に関する。 The present invention generally relates to a link type continuously variable transmission, and more specifically, a link that can be advantageously applied to a finger drive system of a movable body having a limited movable range, such as a robot hand, particularly a multi-finger robot hand. The present invention relates to a continuously variable transmission.
周知のように、多指ロボットハンドの駆動系では、個々の指の動きには或る程度の速度が要求されるだけでなく、多指ロボットハンドによる物体の確実な把持を保証するためには相当な把持力も要求される。 As is well known, in the drive system of a multi-fingered robot hand, not only a certain speed is required for the movement of individual fingers, but also in order to guarantee the reliable gripping of an object by the multi-fingered robot hand. A considerable gripping force is also required.
多指ロボットハンドでの指の動きの速度を高める提案については、例えば非特許文献1及び2に開示されているが、多指ロボットハンドの場合にはスペース的に大型の高出力アクチュエータを使用できず、また指の速度とその把持力とは減速比においてトレードオフの関係にあり、このため多指ロボットハンドでの指の動きの速度を高めつつその把持力を増大させるという2つの要求を満足させることはきわめて困難であるとされていた。
Proposals for increasing the speed of finger movement in a multi-fingered robot hand are disclosed, for example, in
多指ロボットハンドで指の把持力を小型アクチュエータで増大させるためには、変速機として、指の開閉時に減速比を小さくして該指の速度を大きくし、物体を把持するときには減速比を大きくして大きな把持力を得るようにしたものが必要である。近年、ロボット工学の分野では、非特許文献3及び4に開示されているように、自動車用変速機に比べて小型化かつ軽量化された負荷感応型無段変速機が開発されているが、しかしそのような無段変速機は多指ロボットハンドに組み込み得るためには未だ大型でしかも重量があり過ぎるものである。即ち、多指ロボットハンドに組み込み得るような小型でしかも軽量の変速機については未だ開発されていない。
従って、本発明の目的は、可動範囲が制限されている可動体、例えばロボットハンド、特に多指ロボットハンドの指の駆動系に適用し得るような小型で軽量なリンク式無段変速機であって、大きな減速比が得られるように構成されたリンク式無段変速機を提供することである。 Accordingly, an object of the present invention is a small and light link type continuously variable transmission that can be applied to a finger drive system of a movable body having a limited movable range, for example, a robot hand, particularly a multi-finger robot hand. Thus, a link type continuously variable transmission configured to obtain a large reduction ratio is provided.
本発明によるリンク式無段変速機は、ベースリンク部材と、該ベースリンク部材の一端側に第1の枢着点で枢着され、しかもリンク長を連続的に変化し得るように構成された入力リンク部材と、該ベースリンク部材の他端側に第2の枢着点で枢着された出力リンク部材と、前記ベースリンク部材に対峙するように前記入力リンク部材と前記出力リンク部材とに枢着された中間リンク部材と具備し、前記第1の枢着点の周りに前記入力リンク部材を回動させるように入力される入力トルクtinが前記第2の枢着点の周りに前記出力リンク部材を回動させる出力トルクtoutとして変換され、前記入力トルクtinと前記出力トルクtoutとの関係が、
tout = (Lout/Lin)tin
但し、
Linは前記第1の枢着点から前記中間リンク部材の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さ、
Loutは前記第2の枢着点から前記中間リンク部材の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さ、
で表され、前記入力リンク部材が互いにピボット軸に枢動自在に連結された第1及び第2のリンク要素から成り、前記第1のリンク要素の外端側が前記第1の枢着点で前記ベースリンク部材に枢着され、前記第2のリンク要素の外端側が前記中間リンク部材の該当端側に枢着され、前記第1及び第2のリンク要素の間の角度を変えることにより前記入力リンク部材のリンク長が連続的に変化させられ、前記出力リンク部材が負荷を受けたとき、その負荷に感応して前記第1及び第2のリンク要素がその間の角度を小さくすべく枢動させられるように該第1及び第2のリンク要素のピボット軸にトーションばねを装着し、該トーションばねの2つのアーム部が該第1及び第2のリンク要素のそれぞれに係止され、前記第2のリンク要素を当接させるためのストッパ片を前記第1のリンク要素上に設け、前記第2のリンク要素が該ストッパ片に当接したときに前記入力リンク部材のリンク長lvirを最小とするようにしたものである。
A link type continuously variable transmission according to the present invention is configured to be pivotally attached at a first pivot point to one end side of a base link member and the base link member, and the link length can be continuously changed. An input link member; an output link member pivotally attached to the other end of the base link member at a second pivot point; and the input link member and the output link member so as to face the base link member includes a pivotally mounted intermediate link member, said input torque t in input the input link member about the first pivot point so as to rotate the around the second pivot point is converted as an output torque t out for rotating the output link member, the relationship between the input torque t in and the output torque t out,
t out = (L out / L in ) t in
However,
L in is the length when a perpendicular is drawn from the first pivot point to a straight line connecting the pivot points of the intermediate link member;
L out is the length when the perpendicular is drawn from the second pivot point to the straight line connecting the pivot points of the intermediate link member,
The input link member is composed of first and second link elements pivotally connected to each other with a pivot shaft, and the outer end side of the first link element is the first pivot point. The input is carried out by changing the angle between the first and second link elements pivotally attached to a base link member, the outer end side of the second link element being pivotally attached to the corresponding end side of the intermediate link member When the link length of the link member is continuously changed and the output link member receives a load, the first and second link elements are pivoted to reduce the angle therebetween in response to the load. The torsion springs are mounted on the pivot shafts of the first and second link elements so that the two arm portions of the torsion springs are locked to the first and second link elements, respectively. Abutting link elements Provided because the stopper on the first link element, in which the second link element is adapted to minimize the link length l vir of the input link member when in contact with the said stopper is there.
更に、本発明の別の局面においては、上記のトーションばね及びストッパ片の代りに、第1のリンク要素がピボット軸に枢動自在に連結され、第2のリンク要素がピボット軸上に固着され、該ピボット軸の回動駆動により、第1及び第2のリンク要素間の角度が可変とされる。かくして、そのようなリンク式無段変速機では、その減速比がピボット軸の回動駆動により任意に変え得ることとなる。 Further, in another aspect of the present invention, instead of the torsion spring and the stopper piece, the first link element is pivotally connected to the pivot shaft, and the second link element is fixed on the pivot shaft. By rotating the pivot shaft, the angle between the first and second link elements is variable. Thus, in such a link type continuously variable transmission, the reduction ratio can be arbitrarily changed by rotating the pivot shaft.
次に、添付図面の図1を参照して、本発明によるリンク式無段変速機の第1の実施の形態について説明する。 Next, with reference to Figure 1 of the accompanying drawings, a description will be given of a first embodiment of a link-type continuously variable transmission according to the present invention.
図1に示すように、本発明によるリンク式無段変速機はベースリンク部材10を具備し、このベースリンク部材10は適当な支持構造体Sによって保持される。リンク式無段変速機は、また、ベースリンク部材10の一端側に第1の枢着点で枢着された入力リンク部材12と、該ベースリンク部材10の他端側に第2の枢着点で枢着された出力リンク部材14と、該ベースリンク部材10に対峙するように入力リンク部材12と出力リンク部材14とに枢着された中間リンク部材16とを具備する。
As shown in FIG. 1, the link type continuously variable transmission according to the present invention includes a
本実施の形態では、入力リンク部材12は2つのリンク要素12A及び12Bから成り、これらリンク要素12A及び12Bはそれぞれの一端部側でピボット軸18によって互いに枢動自在に連結される。リンク要素12Aの他端側即ち外端側にはピボット軸20が固着され、このピボット軸20にはベースリンク部材10の一端側が枢動自在に連結される。即ち、上述した第1の枢着点、即ちベースリンク部材10の一端側に対する入力リンク部材12の枢着点はピボット軸20の中心軸線上の一点として定義される。一方、リンク要素12Bの他端側即ち外端側はピボット軸22によって中間リンク部材16の該当端部側に枢動自在に連結される。
In this embodiment, the
また、本実施の形態では、リンク要素12A及び12Bを互いに枢着させるピボット軸18にはトーションばね24が装着される。トーションばね24の一方のアーム部はリンク要素12Aの側辺から延びた突出片26Aによって係止され、その他方のアーム部はリンク要素12Bの側辺から延びた突出片26Bによって係止され、このトーションばね24により、入力リンク部材12は図1に示すような初期状態に維持され、このときピボット軸20及び22の距離が最大とされる。
In the present embodiment, the
入力リンク部材12のリンク要素12Aにはピボット軸20側の端部に接近した側辺には突起体28が固着され、この突起体28はリンク要素12Bに対するストッパ片として機能する。即ち、リンク要素12Bがピボット軸18の周りに時計方向(図1)に枢動させられた際に突起体即ちストッパ片28が該リンク要素12Bに当接するようになっている。
A
出力リンク部材14の一端部はピボット軸30によってベースリンク部材10の他端側に枢動自在に連結される。即ち、上述した第2の枢着点、即ちベースリンク部材10の他端側に対する出力リンク部材14の枢着点はピボット軸30の中心軸線上の一点として定義される。一方、出力リンク部材14の他端部はピボット軸32によって中間リンク部材16の該当端部側に枢動自在に連結される。
One end portion of the
図2を参照すると、上述したリンク式無段変速機の物理モデルが示される。なお、同図において、図1に示す構成要素と同じものについては、同じ参照符号が用いられる。 Referring to FIG. 2, a physical model of the link type continuously variable transmission described above is shown. In the figure, the same reference numerals are used for the same components as those shown in FIG.
図2において、lfixはベースリンク部材10のリンク長を示す。lA及びlBは入力リンク部材12のリンク要素12A及び12Bのそれぞれのリンク長を示し、これらリンク長lA及びlBにより入力リンク部材12の事実上のリンク長lvirが決まり、しかもリンク長lvirはリンク要素12A及び12B間の成す角度に応じて変動する。loutは出力リンク部材14のリンク長を示し、lMは中間リンク部材16のリンク長を示す。また、Linはピボット軸20の中心(即ち、上述した第1の枢動点)から中間リンク部材16の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さであり、Loutはピボット軸30(即ち、上述した第2の枢着点)から中間リンク部材16の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さである。
In FIG. 2, l fix indicates the link length of the
ピボット軸20に例えば電動モータ(図示されない)から適当な減速系を経て回転駆動力が伝達させられて、入力リンク部材12のリンク要素12Aが反時計方向に回転駆動させられると、出力リンク部材14もピボット軸30の周りで反時計方向に回転駆動させられ、このときリンク要素12Aのトルク及び角速度がそれぞれ入力トルク及び入力角速度として、出力リンク部材14のトルク及び角速度が出力トルク及び出力角速度として定義される。なお、図2においては、入力トルク及び入力角速度のそれぞれはτ in及びω inで示され、また出力トルク及び出力角速度のそれぞれはτ out及びω outで示されている。
When a rotational driving force is transmitted to the
更に、図2において、ピボット軸20及び30の中心間の線分に沿ってピボット軸20の中心から外方に延長する線分とピボット軸20及び22の中心間の線分とが成す角度がθ virで示され、ピボット軸20及び30の中心間の線分とピボット軸30及び32の中心間の線分とが成す角度がθ outで示される。勿論、入力リンク部材12がピボット軸20の周りで回動させられると、角度θ virは変動し、これに伴って角度θ outも変動する。
Further, in FIG. 2, an angle formed by a line segment extending outward from the center of the
ここで、入力リンク部材12の事実上のリンク長lvirが固定であると仮定すると、即ち入力リンク部材12がリンク長lvirを持つ単一のリンク部材に置き代えられた場合を仮定すると、図2に示すリンク式無段変速機は4節リンク機構となり、このとき入力トルクτ inと出力トルクτ outとの関係は以下の式によって表せる。
τ out = (Lout/Lin)τ in
Here, assuming that the actual link length l vir of the
τ out = (L out / L in ) τ in
ところで、本発明によるリンク式無段変速機にあっては、入力リンク部材12の事実上のリンク長lvirはその2つのリンク要素12A及び12Bの枢動自在性のために可変であり、このリンク長lvirの変化によりパラメータLinも変動する。かくして、図1に示すリンク機構はリンク式無段変速機としての機能を持つこととなる。
By the way, in the link type continuously variable transmission according to the present invention, the effective link length l vir of the
このようなリンク式無段変速機の特性がシュミレーション計算によって求められた。即ち、シュミレーション計算では、ベースリンク部材10に対応するリンク部材として、lfix=47[mm]のリンク部材が、出力リンク部材14に対応するリンク部材として、lout=9[mm]の出力リンク部材が、中間リンク部材16に対応するリンク部材として、lM=50[mm]のリンク部材がそれぞれ用いられた。また、入力リンク部材12に対応するものとして、長さの異なる6種類の単一入力リンク部材(lvir=5、8、11、14、17、20[mm])が用いられた。要するに、前者の3つのリンク部材(lfix=47[mm]、lout=9[mm]、lM=50[mm])に対して6種類の単一入力リンク部材(lvir=5、8、11、14、17、20[mm])をそれぞれを順次組み込み、各4節リンク機構についてトルク比(τ out/τ in)及び角速度比(ω out/ω in)のシュミレーション計算が行われた。
The characteristics of such a link type continuously variable transmission were obtained by simulation calculation. That is, in the simulation calculation, a link member corresponding to the
トルク比(τ out/τ in)の計算結果及び角速度比(ω out/ω in)の測定結果をそれぞれ図3及び図4のグラフに示す。双方のグラフから明らかなように、単一入力リンク部材(lvir=5、8、11、14、17、20[mm])の長さが短い方が、トルク比(τ out/τ in)が全体的に増大するのに対して角速度比(ω out/ω in)は全体的に減少することとなる。図1に示すリンク機構にあっては、入力リンク部材12の事実上のリンク長lvirの変化は連続的であり、このため該リンク機構は無段変速機として機能することになる。
The calculation results of the torque ratio ( τ out / τ in ) and the measurement results of the angular velocity ratio ( ω out / ω in ) are shown in the graphs of FIGS. 3 and 4, respectively. As is clear from both graphs, the shorter the length of the single input link member (l vir = 5, 8, 11, 14, 17, 20 [mm]), the torque ratio ( τ out / τ in ) As a whole, the angular velocity ratio ( ω out / ω in ) decreases as a whole. In the link mechanism shown in FIG. 1, the change in the actual link length l vir of the
図1に示すリンク式無段変速機は特に多指ロボットハンドに有利に適用し得るような負荷感応型無段変速機として構成され、多指ロボットハンドの指が把持すべき把持対象物に衝合した際にその変速機能が発揮されるようになっている。図5ないし図7を参照すると、図1に示すリンク式負荷感応型無段変速機を多指ロボットハンド内に適用した際の動作例が段階的に図示されている。図5ないし図7において、参照符号34は出力リンク14に固着された指先部材を示し、また参照符号36は把持対象物を示す。なお、図5ないし図7では、図示の簡略化のためにトーションばね24は省かれている。
The link type continuously variable transmission shown in FIG. 1 is configured as a load-sensitive continuously variable transmission that can be advantageously applied to a multi-fingered robot hand. When combined, the gear shifting function is exhibited. Referring to FIGS. 5 to 7, an example of operation when the link type load-sensitive continuously variable transmission shown in FIG. 1 is applied to a multi-fingered robot hand is illustrated step by step. 5 to 7,
指先部材34が何らの負荷も受けていない状態で入力リンク部材12のリンク要素12Aが回転駆動させられているとき、入力リンク部材12の事実上のリンク長lvirはトーションばね24のために最大長に維持され、このため角速度比(ω out/ω in)も最大となり、指先部材34の動きは最も速くなる。
When the
図5に示すように、入力リンク部材12のリンク要素12Aが反時計方向に回転駆動させられて、指先部材34が把持対象物36に衝合すると、即ち指先部材34が負荷に感応すると、出力リンク部材14の動きが停止させられる。その結果、図5及び図6から明らかなように、入力リンク部材12のリンク要素12A及び12Bがトーションばね24のばね弾性力に抗して互いに接近するように枢動させられ、これにより入力リンク部材12のリンク長lvirは次第に短くなって出力トルクτ outが増大し、これに伴い指先部材34によって把持対象物36に及ぼされる把持力Fも次第に増大する。
As shown in FIG. 5, when the
入力リンク部材12のリンク要素12Aが更に反時計方向に回動駆動させられて、リンク要素12Bがリンク要素12A上のストッパ片28に当接させられると、入力リンク部材12のリンク長lvirは図7に示すように最小となり、このときトルク比(τ out/τ in)は最大となって、入力トルクτ inに対する把持力Fも最大となる。
When the
例えば、入力リンク部材12の事実上のリンク長lvirの最大値が20[mm]で、しかも指先部材34が把持対象物36に衝合したときの角度θ outが100[deg]であるとすると、図5ないし図7に示す動作において、トルク比(τ out/τ in)は図3のグラフ上のA点からB点に沿って増大し、角速度比(ω out/ω in)は図4のグラフ上のA点からB点に沿って減少することになる。なお、図7に示した最大把持力Fよりも更に大きな把持力が必要とされる場合には、リンク要素12Bがリンク要素12A上のストッパ片28に当接させられた後に、該リンク要素12Aに対する入力トルクτ inを増大させればよい。
For example, the maximum value of the actual link length l vir of the
以上述べたリンク式無段変速機において、入力トルクτ inに対して、出力リンク部材14から得られる力について測定実験により検証された。この測定実験のために、出力リンク部材14には図5に二点鎖線で示すような測定桿38が連結させられ、ピボット軸30の中心から45[mm]隔てられた測定桿38上の測定個所で得られる力について測定が行われた。この測定には、アイコーエンジニアリング株式会社製の荷重測定器(MODEL-9810)が使用され、測定桿38上の測定個所(ピボット軸30の中心から45[mm])が荷重測定器の測定検出部に衝合させられ、このとき角度θ outは82[deg]であった。また、入力リンク部材12の2つのリンク要素12A及び12B間の角度は135[deg]であり、このときトーションばね24は自然長であり、そのばね定数は[0.196Nmm/deg]であった。
In the link type continuously variable transmission described above, the force obtained from the
測定結果については、図8のグラフに黒丸のプロットで示される。入力トルクτ inが大きくなるにつれて入力リンク部材12のリンク長lvirが短くなり、入力トルクτ inが約0.07[Nm]のとき入力リンク部材12のリンク長lvirが最小となった。即ち、入力トルクτ inが約0.07[Nm]に到達するまで入力リンク部材12のリンク長lvirが連続的に変化するため無段変速が行われ、把持力Fが急激に増加していることが読み取れる。また、更に入力トルクτ inを大きくすると、リンク要素12Bはストッパ片28に支えられて、リンク要素12Aに対して回転することができないので、入力リンク部材12のリンク長lvirは最短に保たれ、指先部材34の把持の態様における最大の変速比で把持力Fが出力される。なお、図8のグラフにおいて、破線BLはリンク長lvirが最小とされるときの最大変速比の推移を示している。
The measurement results are indicated by black circle plots in the graph of FIG. As the input torque τ in increases, the link length l vir of the
比較のために、入力リンク部材12のリンク要素12A及び12Bを互いに枢動し得ないように故意に固定してそのリンク長lvir(Lin=14.5[mm])を一定とした場合についても同様な測定が行われ、その測定結果は図8のグラフに黒四角のプロットで示されている。比較例から明らかなように、入力リンク部材12のリンク長が一定の場合には大きな力を出力させることはできない。
For comparison, the
以上の記載から明らかなように、本発明によるリンク式無段変速機が負荷感応型のものとして構成された場合には、指先部材34の把持の態様によってはその減速比は無限大にもなり、特に多指ロボットハンドに有利に適用することができる。というのは、既に述べたように、指先部材34が把持対象物36を捕らえるまでは、指先部材34の動きは素早く、把持対象物36が一旦指先部材34によって捕らえられるや否や大きな把持力が指先部材34から把持対象物36に及ぼされるからである。
As is apparent from the above description, when the link type continuously variable transmission according to the present invention is configured as a load-sensitive type, the reduction ratio is infinite depending on the manner of gripping the
図9を参照すると、本発明によるリンク式無段変速機の第2の実施の形態が示される。第2の実施の形態では、リンク式無段変速機は負荷感応型としては構成されずに任意に減速比を設定し得るようになっている。 Referring to FIG. 9, there is shown a second embodiment of the link type continuously variable transmission according to the present invention. In the second embodiment, the link-type continuously variable transmission and is able to set the gear ratio arbitrarily without being configured as a load-sensitive.
図9に示すように、第2の実施の形態では、トーションばね24及びストッパ片28は使用されない。入力リンク部材12のリンク要素12A及び12Bの双方の一端部は上述した第1の実施の形態ではピボット軸18に枢動自在に連結されているが、しかし第2の実施の形態では、リンク要素12Aの一端部だけがピボット軸18に枢動自在に連結されるだけで、リンク要素12Bの一端部はピボット軸18上に固着される。ピボット軸18上には歯付プーリ40が固着され、この歯付プーリ40には歯付無端駆動ベルト42が装着される。
As shown in FIG. 9, in the second embodiment, the
第2の実施の形態においては、歯付無端駆動ベルト42を適宜駆動させることによって、リンク要素12Bはピボット軸18の周りで回動させられ、これによりピボット軸20及び22の中心間距離、即ち入力リンク部材12のリンク長lvirを変えることが可能である。要するに、歯付無端駆動ベルト42の駆動によって、リンク式無段変速機の減速比を任意に選択することができる。
In the second embodiment, by driving the toothed
上述した第1及び第2の実施の形態にあっては、入力リンク部材12のリンク長lvirを可変とするために、該入力リンク部材12は2つのリンク要素12A及び12Bをピボット軸18によって相互に枢着させることにより構成されているが、しかしピボット軸20及び22間の距離lvirを可変とするその他の手段により入力リンク部材12を構成することも可能である。例えば、ボールねじ/ナット機構やピニオン/ラック機構を適宜スイベル継手等を介してピボット軸20及び22間に設けることにより、リンク長lvirを可変となる入力リンク機構を構成することができる。
In the first and second embodiments described above, the link length l vir of the
10:ベースリンク部材
12:入力リンク部材
12A:リンク要素
12B:リンク要素
14:出力リンク部材
16:中間リンク部材
18:ピボット軸
20:ピボット軸
22:ピボット軸
24:トーションばね
26A:突出片
26B:突出片
28:突起体(ストッパ片)
30:ピボット軸
32:ピボット軸
34:指先部材
36:把持対象物
38:測定桿
40:歯付プーリ
42:歯付無端駆動ベルト
S:支持構造体
10: Base link member 12:
30: Pivot shaft 32: Pivot shaft 34: Fingertip member 36: Grasping object 38: Measuring rod 40: Toothed pulley 42: Toothed endless driving belt S: Support structure
Claims (2)
前記第1の枢着点の周りに前記入力リンク部材を回動させるように入力される入力トルクτinが前記第2の枢着点の周りに前記出力リンク部材を回動させる出力トルクτoutとして変換され、
前記入力トルクτinと前記出力トルクτoutとの関係が、
τout = (Lout/Lin)τin
但し、
Linは前記第1の枢着点から前記中間リンク部材の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さ、
Loutは前記第2の枢着点から前記中間リンク部材の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さ、
で表され、
前記入力リンク部材が互いにピボット軸に枢動自在に連結された第1及び第2のリンク要素から成り、前記第1のリンク要素の外端側が前記第1の枢着点で前記ベースリンク部材に枢着され、前記第2のリンク要素の外端側が前記中間リンク部材の該当端側に枢着され、前記第1及び第2のリンク要素の間の角度を変えることにより前記入力リンク部材のリンク長が連続的に変化させられ、
前記出力リンク部材が負荷を受けたとき、その負荷に感応して前記第1及び第2のリンク要素がその間の角度を小さくすべく枢動させられるように該第1及び第2のリンク要素のピボット軸にトーションばねを装着し、該トーションばねの2つのアーム部が該第1及び第2のリンク要素のそれぞれに係止され、
前記第2のリンク要素を当接させるためのストッパ片を前記第1のリンク要素上に設け、前記第2のリンク要素が該ストッパ片に当接したときに前記入力リンク部材のリンク長lvirを最小とするようにしたリンク式無段変速機。 A base link member, an input link member pivotally attached to one end of the base link member at a first pivot point, and configured to continuously change the link length; An output link member pivotally attached to the end at a second pivot point; and an intermediate link member pivotally attached to the input link member and the output link member so as to face the base link member. ,
An input torque τ in input to rotate the input link member around the first pivot point causes an output torque τ out to rotate the output link member around the second pivot point. Is converted as
The relationship between the input torque τ in and the output torque τ out is
τ out = (L out / L in ) τ in
However,
L in is the length when a perpendicular is drawn from the first pivot point to a straight line connecting the pivot points of the intermediate link member;
L out is the length when the perpendicular is drawn from the second pivot point to the straight line connecting the pivot points of the intermediate link member,
Represented by
The input link member includes first and second link elements pivotably connected to each other with a pivot shaft, and an outer end side of the first link element is connected to the base link member at the first pivot point. The link of the input link member is pivoted, and the outer end side of the second link element is pivoted to the corresponding end side of the intermediate link member, and the angle between the first and second link elements is changed. The length is continuously changed,
When the output link member receives a load, the first and second link elements are responsive to the load so that the first and second link elements are pivoted to reduce the angle therebetween. A torsion spring is mounted on the pivot shaft, and two arm portions of the torsion spring are locked to the first and second link elements,
A stopper piece for abutting the second link element is provided on the first link element, and the link length l vir of the input link member when the second link element abuts on the stopper piece. Link type continuously variable transmission that minimizes the load.
前記第1の枢着点の周りに前記入力リンク部材を回動させるように入力される入力トルクτinが前記第2の枢着点の周りに前記出力リンク部材を回動させる出力トルクτoutとして変換され、
前記入力トルクτinと前記出力トルクτoutとの関係が、
τout = (Lout/Lin)τin
但し、
Linは前記第1の枢着点から前記中間リンク部材の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さ、
Loutは前記第2の枢着点から前記中間リンク部材の両枢着点間を結ぶ直線に対して垂線を下ろした際の長さ、
で表され、
前記入力リンク部材が互いにピボット軸に枢動自在に連結された第1及び第2のリンク要素から成り、前記第1のリンク要素の外端側が前記第1の枢着点で前記ベースリンク部材に枢着され、前記第2のリンク要素の外端側が前記中間リンク部材の該当端側に枢着され、前記第1及び第2のリンク要素の間の角度を変えることにより前記入力リンク部材のリンク長が連続的に変化させられ、
前記第1のリンク要素が前記ピボット軸に枢動自在に連結され、前記第2のリンク要素が前記ピボット軸上に固着され、前記ピボット軸の回動駆動により、前記第1及び第2のリンク要素間の角度が可変とされるリンク式無段変速機。 A base link member, an input link member pivotally attached to one end of the base link member at a first pivot point, and configured to continuously change the link length; An output link member pivotally attached to the end at a second pivot point; and an intermediate link member pivotally attached to the input link member and the output link member so as to face the base link member. ,
An input torque τ in input to rotate the input link member around the first pivot point causes an output torque τ out to rotate the output link member around the second pivot point. Is converted as
The relationship between the input torque τ in and the output torque τ out is
τ out = (L out / L in ) τ in
However,
L in is the length when a perpendicular is drawn from the first pivot point to a straight line connecting the pivot points of the intermediate link member;
L out is the length when the perpendicular is drawn from the second pivot point to the straight line connecting the pivot points of the intermediate link member,
Represented by
The input link member includes first and second link elements pivotably connected to each other with a pivot shaft, and an outer end side of the first link element is connected to the base link member at the first pivot point. The link of the input link member is pivoted, and the outer end side of the second link element is pivoted to the corresponding end side of the intermediate link member, and the angle between the first and second link elements is changed. The length is continuously changed,
The first link element is pivotally connected to the pivot shaft, the second link element is fixed on the pivot shaft, and the first and second links are driven by rotation of the pivot shaft. Link type continuously variable transmission with variable angle between elements.
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