JP4256621B2 - ネットワークを介して受信した一時メッセージを表示する方法、プログラム製品、およびシステム - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント装置上のブラウザ・アプリケーションを使用してユーザによってコンピュータ・ネットワーク内のサーバから取り出されたコンテンツの表示に関し、具体的には、ブラウザ内に動的に表示された一過性コンテンツを、ユーザのコマンドでユーザに再表示できるようにするシステム、方法、およびプログラム製品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
当初は「interconnected networks（相互接続ネットワーク）」の集合と称したインターネットは、データ転送および送信側ネットワークからのメッセージの受信側ネットワークによって使用されるプロトコルへの変換を処理するゲートウェイによって一緒に結合された、おそらくは異なるコンピュータ・ネットワークの組である。用語「インターネット」は、ＴＣＰ／ＩＰスイートまたはプロトコルを使用するネットワークおよびゲートウェイの集合である。
【０００３】
現在、インターネットを介してデータを転送するのに最も一般的に使用される方法は、本明細書で「ウェブ」と称するワールド・ワイド・ウェブ環境を使用することである。ファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）およびGopherなどの、情報転送用の他のインターネット・リソースが存在するが、ウェブのような人気を得てはいない。ウェブ環境では、サーバおよびクライアントが、さまざまなデータ・ファイル（たとえばテキスト、静止グラフィック画像、オーディオ、モーション・ビデオなど）の転送を処理する既知のプロトコルであるＨＴＴＰを使用してデータ転送をもたらす。
【０００４】
クライアント側のウェブ・ブラウザは、ユーザが、表示されたリンクを介するかロケーションのＵＲＬを入力することによってウェブ・ロケーションを指定できるようにする。ウェブ・ブラウザは、ＨＴＴＰプロトコルを使用してＵＲＬ要求を送信し、このＨＴＴＰプロトコルでは、ウェブ・ブラウザとウェブ・サーバが互いに通信する方法が定義されている。要求は、インターネットに送信され、インターネットによって、その要求の送信先のサーバが決定される。ウェブ・サーバは、ＨＴＴＰプロトコルを使用して要求を受信し、要求されたホーム・ページ、文書、またはオブジェクトをウェブ・ブラウザ・クライアントに送信する。コンテンツが、ウェブ・ブラウザを介してクライアントのコンピュータ画面に表示される。
【０００５】
いくつかの状況で、要求されたコンテンツに、異なるＵＲＬによって指定される他の組込みオブジェクトが含まれる。これらの他のオブジェクトは、最初に要求されたコンテンツが存在するサーバと異なるサーバに配置される場合がある。最初に要求されたコンテンツおよび組み込みオブジェクトのＵＲＬを受信した後に、ウェブ・ブラウザは、この他のオブジェクトに関する要求をインターネットに送出する。ウェブ・ブラウザは、その後、この他のオブジェクト／コンテンツを、元の文書内のＨＴＭＬタグによる指定に従って、元の文書に組み込む。
【０００６】
ユーザが、ウェブ・ページをブラウズするかアクセスしている時に、ウェブ・ブラウザ自体またはアクセスされるウェブ・ページもしくはその両方に、広告、販売促進メッセージ、または情報メッセージが含まれる場合がある。単語「バナー広告」または「メッセージ」または「広告」は、これらの広告またはメッセージを参照するために、本明細書で交換可能に使用される。通常、バナー広告は、ブラウザのある部分または要求されたコンテンツを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示される。インターネット・サービス・プロバイダ（ＩＳＰ）またはオンライン・サービスが、アクセスされる特定のコンテンツまたはウェブ・ページと独立に、クライアントのウェブ・ブラウザ上でバナー広告を表示させる場合がある。すなわち、これらのメッセージは、表示されるコンテンツに関連せず、そのコンテンツによって指示されたものではなく、したがって、ランダムに生成されるように見える。
【０００７】
広告は、ウェブ・ページの所与の部分内にも現れることができる。ウェブ・ページの所有者が、自分のウェブ・ページ内のバナー・スペースを広告主に売って、収益を得ることができる。ウェブ・ページの所有者は、自分自身の広告を使用することもできる。また、サーチ・エンジンの所有者が、自分のホーム・ページに、表示される検索結果と共にバナー広告を表示することによって、収益を得ることができる。時々、バナー広告のコンテンツが、検索される主題によってまたはクライアント側に保管されたクッキー内でアクセス可能にすることができる情報によって明白にされるように、ターゲットの聴衆に合せられる。
【０００８】
ウェブ文書のＨＴＭＬ構造によって、一般に、広告または他のオブジェクトを、ウェブ・ページまたはウェブ文書に組み込めるようになる。この特徴を利用するために、一部のウェブ・サイトでは、広告が表示される一貫性のある区域が各ページにあるようにページが構成される。ウェブ・ページのコンテンツは、これらの事前に定義された区域の周囲でフォーマットされる。通常、事前に定義された区域は、それ自体のＵＲＬを有し、このＵＲＬは、ウェブ・ページ・コンテンツを得るのに使用されたＵＲＬとは異なる。事前に定義された区域のＵＲＬによって、通常は、特に広告の配布のために設計されたサーバから広告が取り出される。したがって、第１のＵＲＬが、所与のウェブ・サイトに新しいページを要求するのに使用される時に、事前に定義された区域のＵＲＬが、その事前に定義された区域に表示される広告を得るのに使用される。広告は、ウェブ・ページ上の同一の位置に配置され、取り出されたコンテンツが、この広告区域の周囲におさまるように変更される場合がある。広告サーバは、広告サーバについて同一のＵＲＬが使用されている場合であっても、異なる広告を提供する場合がある。したがって、同一のウェブ・ページにアクセスするたびに、異なる広告が表示される場合がある。表示されるメッセージが、動的にまたはランダムに生成されるように見える可能性がある。したがって、これらのバナー広告を、本明細書では、動的に生成されるまたはランダムに生成されると称する。すなわち、同一のウェブ・ページにアクセスするたびに、必ずしも同一の広告が現れるわけではない。
【０００９】
広告の動的でランダムな性質は、複数の要因のいずれかによって引き起こすことができる。たとえば、広告コンテンツを含む組み込まれたオブジェクトを、マルチメディア・オブジェクトにすることができる。そのようなマルチメディア・オブジェクトは、動画の効果を与える所与のフレーム毎秒で再生される静的フレームのシーケンスを含めることが可能であるだけではなく、マルチメディア・オブジェクトに、次々に表示される異なる広告のシーケンスを含めることができる。また、ユーザが異なるウェブ・ページにアクセスする時に、各ウェブ・ページで、異なる広告を表示することができる。また、所与のウェブ・ページ内の組み込まれたオブジェクトの所与のＵＲＬについて、サーバが、所与のＵＲＬに関連する広告コンテンツを常に変更することができる。これによって、サーバが、所与の頻繁に訪問されるウェブ・サイトの広告の時間およびスペースを多数の異なる広告主の間で分散することによって、できる限り多数の異なる広告主から広告料を得ることが可能になる。
【００１０】
広告が同一のページにアクセスするたびに異なる可能性があるので、用語「ランダムに生成される」が使用されるが、その広告が、広告サーバによって真にランダムに生成されるのではない場合があることに留意されたい。すなわち、広告サーバが、要求の時刻、要求されたコンテンツ、または要求者の１つまたは複数の属性に応じて、どの広告を送信するかを判定する非常に特定のアルゴリズムを有する場合がある。言い換えると、ターゲット広告を使用して、ある広告を要求されるコンテンツのあるタイプに関して、ある時間のあるタイプのユーザに適合させることができる。これに関して、広告は、ランダムに生成されるのではなく、特定のアルゴリズムに従って生成される。それでも、用語「ランダムに生成される」または「動的に生成される」を交換可能に使用して、ウェブ・ページ・コンテンツの変更の有無と独立に広告を変更できることを意味する。言い換えると、特定のウェブ・ページに関する所与のＵＲＬに関する異なる要求が、必ずしも、それが要求され、ディスプレイに表示されるたびに、そのウェブ・ページ内で同一の広告の表示をもたらさない。
【００１１】
したがって、ユーザが、広告を「見逃した」場合に、ユーザは、必ずしも、同一のウェブ・ページを要求し、そのウェブ・ページの前のレンダリングと共に前にレンダリングされたものと同一の広告を得ることを期待することができない場合がある。
【００１２】
さらに、これらの広告は、上で説明したように動的かつランダムに生成されるだけではなく、これらの広告またはメッセージが、表示画面上に非常にすばやく現れ、消える。したがって、本明細書では、これらを、一時的または一過性のバナー広告またはメッセージとも称する。
【００１３】
したがって、これらの動的に生成される一時広告は、ユーザが特定の事例の販売促進メッセージに関心を持つ状況で明白になるように、固有の問題を有する。これらのメッセージは、非常にすばやく現れ、消えるので、ユーザが特定の販売促進メッセージ・リンクの選択を試みる時までに、メッセージが、異なるメッセージが現れる際に、既に通り過ぎている可能性がある。したがって、ユーザは、所望のリンクを逃す。これは、ユーザがこれらの一時メッセージにすばやく応答することを妨げる身体的または精神的な障害を有するユーザにとって特に問題になる可能性がある。上で述べたように、広告の動的でランダムな性質のゆえに、ユーザは、元の文書をもう一度要求し、それに組み込まれた同一の広告を見ることを期待することができない。その結果、ユーザが最初に興味を持った特定の広告主は、潜在的な顧客を失う可能性がある。
【００１４】
たとえば、図１に、Merryll Lynchプログラムへの登録のためのメッセージ１０１が記事の上に表示されている、ウェブ・ページ１００を示す。図２に、Yahoo/Visaカードの申し込みのための異なるメッセージ１０２が記事の上に表示されている、同一のウェブ・ページ１００を示す。図２のYahoo/Visaメッセージは、すばやく現れ、したがって、図１のMerryll Lynchメッセージが見逃される。
【００１５】
ユーザが一過性広告を扱うのを助ける解決策の１つが、i-LOR社のBanner Consoleと称するものであり、これは、ワールド・ワイド・ウェブのi-lor.com/bannerconsoleに記載されている。ツールがバナー広告に追加され、これによって、ユーザが、１回クリックして、後にそのバナー広告に戻れるようになる。バナー広告が保管され、その画像がユーザによる後の選択のために別のウィンドウにリストされる。複数の広告を選択することができる。ユーザによって選択された広告のそれぞれが、別のウィンドウの広告のリストに追加される。
【００１６】
しかし、上の解決策に関する問題は、ユーザが広告を後で見ることを望む可能性があるか否かを判断するために、ユーザがすばやく表示される広告のそれぞれを見る必要があることである。これは、ユーザが要求した現在のウェブ・ページからユーザの気を散らすことになる。上の解決策は、ユーザが、要求したページ・コンテンツを読み、広告をクリックしないことによってその広告を見逃すという問題も解決しない。
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、ユーザが、見逃した可能性がある一過性広告を、後で見ることができるようにすることが望ましい。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
本発明のシステム、方法、およびプログラム製品のそれぞれに、構成可能な時間以内にウェブ・ブラウザによってレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトを保管するステップと、保管されたマルチメディア・オブジェクトのリストを表示するステップと、マルチメディア・オブジェクトを巻き戻し、再生できるようにするステップが含まれる。マルチメディア・オブジェクトは、たとえば別の文書に組み込まれている時にＵＲＬを介して要求されるか、サーバからのプル技法またはプッシュ技法を介して受けとられることができる。マルチメディア・オブジェクトは、１つまたは複数の広告もしくは他の一時メッセージとすることができる。マルチメディア・オブジェクトには、ビデオ、ストリーミング・ビデオ、オーディオ、アニメーション、または、サーバからのプッシュ技法によって表示される画像のシーケンスなどを含めることができる。
【００１９】
より具体的には、ブラウザが、構成可能な持続時間中に、各マルチメディア・オブジェクトがクライアント側でレンダリングされる時に、各マルチメディア・オブジェクトを発生順リストに保管する。右マウス・クリックによるなど、広告区域を選択することによって、または他の事前に定義されるユーザ・アクションによって、停止、再生、巻き戻し、フォワード・スキップ（forward skip）、リバース・スキップ（reverse skip）などの機能選択肢を有するメニューが表示される。ユーザが「再生」を選択する場合には、マルチメディア・オブジェクトが、リストの先頭からまたはリスト内の現在位置から、発生順で画面にレンダリングされる。ユーザが「巻き戻し」を選択する場合には、マルチメディア・オブジェクトが、リストに保管された最後のオブジェクトからまたはリスト内の現在位置から、発生順の逆の順序で画面にレンダリングされる。ユーザが「フォワード・スキップ」を選択する場合には、リスト内の次のオブジェクトが現在位置になる。ユーザが「リバース・スキップ」を選択する場合には、リスト内の前のオブジェクトが現在位置になる。リスト内の移動は、所与のスキップ・ボタンを繰返し選択することを介して行うことができる。したがって、ユーザは、後で、保管されたマルチメディア・オブジェクトの一部またはすべてを再生することができる。
【００２０】
この実施形態の長所は、ユーザが、見逃した一過性コンテンツを再生できることである。もう１つの長所は、コンテンツを、最初にレンダリングされたものと異なる速度で再生できることである。これによって、認知障害を有する人が、所望される場合に、より低速でコンテンツを再生できるようになる。
【００２１】
本発明および本発明の長所のより完全な理解のために、添付図面と共に以下の詳細な説明を参照されたい。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下の説明では、本明細書の一部を形成し、本発明の複数の実施形態を示す添付図面を参照する。本発明の範囲から逸脱せずに、他の実施形態を使用することができ、構造的変更および動作の変更を行うことができることを理解されたい。
【００２３】
図３に、好ましい実施形態が実施されるコンピューティング環境を示す。コンピューティング環境２には、Microsoft（Ｒ）のInternet ExplorerまたはNetscape Navigator（Ｒ）などの、ネットワーク１０を介してサーバ１１、１２、および１３からファイルを取り出すことができる、ブラウザ・プログラム６またはビューア・プログラムを含む少なくとも１つのクライアント・コンピュータ４が含まれる。クライアント・コンピュータ４には、ブラウザ・プログラムを実行することができる、当技術分野で既知のどのコンピュータ・システムでも含めることができる。サーバ１１、１２、および１３には、ファイルを維持し、そのようなファイルをリモート・コンピュータからアクセス可能にすることができる、当技術分野で既知のどのコンピュータ・システムでも含めることができる。ブラウザ・プログラム６およびサーバ１１、１２、および１３は、ＨＴＴＰなどの文書転送プロトコル、または、ＦＴＰ、Gopher、ＷＡＩＳなどの当技術分野で既知の他の文書転送プロトコルを使用して通信する。ネットワーク１０は、インターネットおよびワールド・ワイド・ウェブなどのＴＣＰ／ＩＰネットワークまたは、たとえばＬＡＮ、イーサネット（Ｒ）、ＷＡＮ、システム・エリア・ネットワーク（ＳＡＮ）、トークン・リングなどの、当技術分野で既知のどのネットワーク・システムからでも構成することができる。
【００２４】
クライアント・コンピュータ４は、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ワークステーション・コンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、または、パームトップ機、携帯情報端末、スマートホン、セル電話機などを含むハンドヘルド・コンピュータとすることができるが、これに制限されない。クライアント・コンピュータには、プロセッサ４０およびメモリ５０が含まれる。メモリ５０には、揮発性ストレージ、不揮発性ストレージ、またはこれらの組合せが含まれる。揮発性メモリは、たとえばＲＡＭ、ＤＲＡＭ、ＳＲＡＭなど、適当な揮発性メモリ・デバイスとすることができる。不揮発性メモリには、たとえばハード・ディスク・ドライブ、テープなどの使用を介する、データ、データベース、およびプログラムのためのストレージ・スペース１４を含めることができる。メモリ内のプログラムには、オペレーティング・システム３０およびアプリケーション・プログラム２０が含まれ、アプリケーション・プログラム２０には、テキストおよび下でさらに説明するさまざまなタイプのマルチメディア・オブジェクトを表示するためのブラウザ・プログラム６およびソフトウェア・ユニット２１ないし２９が含まれる。ブラウザ・プログラム６は、ＨＴＭＬページなどの、サーバ１１、１２、および１３の１つからダウンロードされたファイルからのコンテンツが表示される、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示する。ブラウザのＧＵＩには、下でさらに説明するように、ストレージ内のファイルに関係する動作を実行するためのグラフィカル・ボタンが表示される。
【００２５】
クライアント・コンピュータ４には、ブラウザＧＵＩ、ウェブ・ページ・コンテンツ、およびオブジェクト・コンテンツを表示するディスプレイを含む出力装置（図示せず）が含まれる。クライアント・コンピュータには、キーボード、マウス、ペン−スタイラス、接触感知スクリーン、音声コマンドをデコードするボイス・デコーダなど、ブラウザ・プログラム６の動作を制御するためにユーザが入力データを入力することができる少なくとも１つの入力装置（図示せず）も含まれる。好ましい実施形態では、クライアント・コンピュータ４のユーザが、ブラウザ・プログラム６によって生成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）または、ブラウザに特定の動作を実行させるようにプログラムされたキーボード・キー、マウス・ボタン、タッチ・パッド領域などの入力装置コントロールを介して、ブラウザ・プログラム６を制御するコマンドを入力することができる。
【００２６】
図３に示された例示的実施形態は、本発明の好ましい実施形態を例示する目的だけのために提供される。当業者は、形態および機能の両方において、多数の変形形態が可能であることを諒解するである。
【００２７】
図４に、ＵＲＬフィールド３０１、オブジェクト区域３０２、およびテキスト３０３を有するブラウザ・ウィンドウ３００の外部表現を示す。オブジェクト区域３０２は、画像、ビデオ、オーディオ、グラフィックス、およびテキストなどのマルチメディア・オブジェクトをサポートすることができる。この外部表現を可能にするソフトウェアには、マルチメディア・オブジェクト表示用のソフトウェア・ユニット（たとえば図３に示されたソフトウェア・ユニット２２ないし２９（Ｓ．Ｕ．）の１つまたは複数）と、テキスト表示用のソフトウェア・ユニット（たとえば図３のソフトウェア・ユニット２１）が含まれる。ソフトウェア・ユニットのそれぞれが、ネットワーク内の別々のロケーションからのコンテンツにアクセスすることによって、表示画面上のビジュアル・マルチメディア・オブジェクトおよびテキスト区域のコンテンツを別々にレンダリングする。
【００２８】
オブジェクト区域３０２のビジュアル・マルチメディア・オブジェクトは、静止画像タイプまたは、たとえばビデオなどの動画タイプとすることができる。動画は、たとえば毎秒３０フレームの多数のフレーム毎秒の速度で一連の静止フレームを示すことができる映画など、静止画像のシーケンスをすばやく見せることによって構成されることができる。これらのフレームのすべてが、サーバから送信される。これは、リアル・オーディオ・フォーマット ＭＰ３またはビデオ・フォーマットが現在送信される方法を表す。しかし、表示の毎秒に多数のフレームを送信することは、通常は、そのようなデータを送信するための高価な方法である。そのようなマルチメディア・データを送信するもう１つの方法が、サーバからＳＶＧまたはMacromedia Flashなどのベクタ・グラフィック・プログラムを送信し、それをブラウザが再生することである。第３の種類のマルチメディア・オブジェクトは、ソフトウェア・ユニットによるアニメーションを可能にする特性を有するプログラムであるアニメーションＧＩＦ（animated ＧＩＦ）である。どのタイプの動画が送信されているかに無関係に（静止画像のシーケンス、もしくはＳＶＧ、Macromedia Flash、またはアニメーションＧＩＦのどれであろうと）、その動画は、必ず所与のマルチメディア・オブジェクト用のソフトウェア・ユニットによって解釈される。
【００２９】
マルチメディア・オブジェクトの表示のために、Microsoft（Ｒ）Multimedia Player、RealNetworks（Real AudioおよびReal Video）、Apple社のQuickTimeなどのソフトウェア・プログラムが使用される。そのようなプレイヤのユーザ・インターフェースでは、ユーザが、動画のファイル名を入力し、プログラムが、それをウィンドウ内で再生する。マルチメディア・プログラムは、フォワード・ボタン、リバース・ボタン、早送りボタン、逆早送りボタン、停止、再生などのユーザ・インターフェース・コントロールを有する。所与のタイプのマルチメディア・オブジェクトについて、再生、巻き戻しなどのオブジェクトに対する動作は、当技術分野で既知である。どの所与のメディア・プレイヤであっても、それが解釈できるあるメディア・タイプのファイルだけを再生できることに留意されたい。
【００３０】
動作中に、ウェブ・ブラウザが、ゲット・コマンド（たとえば、GET X.HTML）を発行して、X.HTMLという名前の文書を得る。ブラウザは、文書X.HTMLを解釈し、それにマルチメディア・オブジェクト（たとえば、obj1.xxという名前のマルチメディア・オブジェクト。ここで、xxは、たとえばＧＩＦオブジェクト・タイプの場合は.GIFなど、マルチメディア・オブジェクトのタイプに依存する可能性がある拡張子名である）が含まれると判定する。ブラウザは、そのマルチメディア・オブジェクトに関するGET（たとえば、GET obj1.xx）を発行して、そのオブジェクトを得る。ウェブ・ブラウザは、文書X.HTMLと、マルチメディア・オブジェクトobj1.xxを有する。ウェブ・ブラウザは、X.HTMLをレンダリングするためのテキスト用のソフトウェア・ユニットと、マルチメディア・オブジェクトのタイプ（たとえば、.GIF、.MP3、.JPG、.AU、.AVIなど）に応じてマルチメディア・オブジェクトobj1.xxをレンダリングするための適当なソフトウェア・ユニットとを使用して、画面上に文書とマルチメディア・オブジェクトの両方を表示する。これを達成するために、ブラウザは、マルチメディア・オブジェクトの拡張子を検査して、マルチメディア・オブジェクトをレンダリングするためにマルチメディア・オブジェクトに対して実行する必要があるソフトウェア・ユニットがどれであるか、たとえば.GIFレンダラまたは.MP3レンダラなどを判定する。クライアントは、マルチメディア・オブジェクトのほとんどのタイプを解釈し、レンダリングするのに必要なレンダラすなわちソフトウェア・ユニットを有する。
【００３１】
前に述べたように、所与のマルチメディア・オブジェクトは、比較的短い持続時間だけレンダリングされ、これによって、ユーザに一時コンテンツに見える場合がある。たとえば、ユーザが、その中に異なるマルチメディア・オブジェクトを組み込まれているかマルチメディア・オブジェクトを全く組み込まれていない新しいウェブ・ページを要求し、前にレンダリングされたすべてのマルチメディア・オブジェクトが、新しいページがレンダリングされる時に消えてしまう場合がある。さらに、所与のマルチメディア・オブジェクトが、異なるコンテンツの連続からなり、その結果、ユーザに、異なるマルチメディア・オブジェクトが連続してレンダリングされているように見える場合がある。
【００３２】
ユーザが、後で、ウェブ・ページ内に組み込まれたマルチメディア・オブジェクトに含まれる一時コンテンツを見ることができるように支援するために、本発明のシステム、方法、およびプログラム製品の好ましい実施形態は、ウェブ・ブラウザが、構成可能な持続時間中にブラウザに到着したオブジェクトのリストを自動的に保存できるようにする。
【００３３】
図４を参照すると、一時コンテンツを保管する機能が、ブラウザＧＵＩの特殊なコントロール３１１またはボタンを介するか、ブラウザＧＵＩのプル・ダウン・メニューを介してオンに設定されている時には、ユーザがまず保管されるオブジェクトのそれぞれを選択する必要なしに、ブラウザが各オブジェクトを自動的に保管する。ブラウザがオブジェクトを記憶する時間枠（１分、５分、３０分など）は、当初にデフォルト時間を介して構成でき、また、後でユーザが変更または設定することができる。ユーザは、コントロール３１１を選択するか選択解除することによって、手動で持続時間を設定することもできる。オブジェクト区域３０２にレンダリングされた異なるマルチメディア・オブジェクト３３１ないし３３５が、好ましくはクライアント側の、メモリ内のリスト３５１に保管される。オブジェクト名は、オブジェクトがレンダリングされた時刻に関する発生順の順序で保管される。いくつかの実施形態では、レンダリングされた時刻または所与のオブジェクトがレンダリングされた持続時間あるいはその両方も、オブジェクト名と共に表示することができる。さらに、リスト内のオブジェクト名のほかにまたはその代わりに、リストに、オブジェクトのサムネイルすなわち、マルチメディア・オブジェクト・コンテンツの静的フレームを示す小さい領域を含めることができる。
【００３４】
リストは、ブラウザのオブジェクト区域３０２が、マウス・クリックを介するなど、ユーザによって選択された時に表示される。リスト内のオブジェクトのユーザによる選択の際に、ブラウザが、選択されたマルチメディア・オブジェクトのタイプに関連するソフトウェア・ユニットを使用することによって、選択されたオブジェクトをローカル・メモリからもう一度レンダリングする。再生、巻き戻し、停止、早送りなどの、特定のソフトウェア・ユニットによって使用可能にされるコントロールが、選択されたオブジェクトの再生に使用される。オブジェクトが選択された時に、ユーザによる選択のためにこれらのコントロールを有するメニューが開かれ、ユーザが、再生、巻き戻しなどの所望の機能を選択できるようになる。
【００３５】
さらに、表示されるリスト３５１には、停止ボタン３６１、再生ボタン３６２、早送りボタン３６３、巻き戻しボタン３６４、フォワード・スキップ・ボタン３６５、またはリバース・スキップ・ボタン３６６などの再生コントロール３６０も表示される。たとえば、再生ボタン３６２が選択される場合に、ブラウザは、リスト内の最初のオブジェクト３３１を、そのタイプのオブジェクトに適当なソフトウェア・ユニットを使用してレンダリングし、再生する。オブジェクトが再生され、「再生」ボタン３６２がまだ選択されている場合には、ブラウザは、リスト内の次のオブジェクト３３２を、それに対応するソフトウェア・ユニットを使用してレンダリングする。ユーザが停止を選択する場合には、オブジェクトの再生を停止する信号をソフトウェア・ユニットに送る。ユーザが、フォワード・スキップ・ボタン３６５を一度選択した場合には、リスト内の次のオブジェクト３３３すなわちobj3.mp3が強調表示される。ユーザが、もう２回繰り返してフォワード・スキップ・ボタン３６５を選択した場合には、マルチメディア・オブジェクト３３５すなわちobj5.jpgが、強調表示され、自動的に再生されるか、再生ボタン３６２が選択された時に再生される。したがって、再生ボタン３６２が選択される場合に、マルチメディア・オブジェクト３３５すなわちobj5.jpgが、適当なソフトウェア・ユニットを使用してレンダリングされる。巻き戻しボタン３６４が選択される場合には、リスト内の前のオブジェクト３３４が再生される。オブジェクト３３４が再生される時に、前のオブジェクト３３３ないし３３１のそれぞれが、連続的に強調表示され、リストの最初のオブジェクト３３１の再生が終了するか、停止ボタン３６１が押されるまで再生され、後者の場合には、停止ボタン３６１が選択された時に強調表示されていたオブジェクトが、強調表示されたままになり、現在位置になる。再生コントロール３６０の使用を介して、ユーザは、認知障害を有するユーザに望ましい、より低い速度を含む、ユーザの望みの速度で、保管された一時オブジェクトの再生を操作できるようになる。
【００３６】
したがって、ブラウザが、構成可能な持続時間内に受信され、レンダリングされたオブジェクト、オブジェクトが初めてレンダリングされた時刻、およびオブジェクトの最初の再生に要した時間のすべてのリストを維持する。ブラウザは、このオブジェクトのリストとオブジェクト自体を、好ましくはブラウザに対してローカルなストレージに保管する。クライアント側で使用可能なローカル・ストレージのサイズに依存するが、ローカル・ストレージが、数分の保管されたマルチメディア・オブジェクトに適当でなければならない。そうでない場合、またはより長い時間が指定された場合には、ブラウザは、他の装置への通信リンクを使用してストレージを使用することができる。たとえば、広告がビデオである場合には、ビデオ・ファイルがすでにブラウザ内にあるので、ローカルに保管することが簡単である。広告が、静止フレームのすばやい連続である場合には、古いフレームが必ずしもブラウザ・キャッシュ内に保管されていない。動的画像がキャッシュ内にないというこの状況では、ユーザによる再生機能の選択が、サーバへのＨＴＴＰ要求の送信を引き起こし、適当な画像が、再生される時にサーバからダウンロードされる。
【００３７】
上記の実施形態では、本発明が各クライアント部で実施されるが、本発明をサーバ側で実施する他の実施形態を使用することもできる。以下で、クライアント側のブラウザに動的かつ一過的に表示された、見逃されたリンクにアクセスするためのサーバ側での巻き戻しおよび再生機能の実施形態を説明する。図５に、クライアント４０１ないし４０６が、サーバ４０７ないし４０９に接続され、このサーバ４０７ないし４０９が、広告サーバ４１０に接続される、ネットワーク構成４００を示す。好ましい実施形態では、広告サーバ４１０が、後入れ先出し（ＬＩＦＯ）キューにマルチメディア広告オブジェクトを保管する。他の実施形態では、先入れ先出し（ＦＩＦＯ）キューを含む他のシーケンスでオブジェクトを保管できることに留意されたい。したがって、好ましい実施形態に関して、ユーザが、本発明の巻き戻し機能を選択して、見逃した広告を再生する時に、クライアント側で前に表示されて、最後に保管された最後のマルチメディア・オブジェクトが、ユーザに最初にリプレイされるマルチメディア・オブジェクトである。ユーザによる巻き戻しボタンの活動化のそれぞれについて、サーバが、各別々のマルチメディア・オブジェクトを巻き戻すか再生する特定のコントロールと共に、ＬＩＦＯからのマルチメディア・オブジェクトを送信する。すなわち、サーバは、データ（すなわちマルチメディア・オブジェクト）と、そのデータを解釈するための、すなわちマルチメディア・オブジェクトを再生するか巻き戻すための、それに対応するプログラムまたはソフトウェア・ユニットをクライアントに送信する。データを解釈するプログラムは、通常は、クライアント側で見つかるが、本明細書で説明する実施形態では、サーバから送信される。したがって、どのような再生ボタンまたは巻き戻しボタンでも、マルチメディア・オブジェクトの一部になるか、オブジェクトに関連付けられ、マルチメディア・オブジェクトのために設計された文書の区域に表示される。言い換えると、サーバ側で実施される場合に、サーバは、マルチメディア・オブジェクトに関連する巻き戻しコントロールおよび再生コントロールに必要な画面上の面積を考慮に入れることができる。サーバ側の文書は、これを考慮に入れて設計される。テキストの配置およびフローによって、そのようなコントロールのスペースが可能になる。
【００３８】
図６に、ブラウザ内または別のウィンドウ内に取り込むことができる、ウィンドウ５０１内の広告５２０を示す。前の広告または次の広告には、クライアント側（たとえば、図５のクライアント４０１ないし４０６）で左矢印５２２または右矢印５２３をシングル・クリックすることを介してアクセスできる。右矢印または左矢印（５２２または５２３）のいずれかを選択することによって、信号が、適当なサーバ４０７、４０８、または４０９に送信される。選択された時に、左矢印５２２および右矢印５２３は、前のマルチメディア・オブジェクトまたは次のマルチメディア・オブジェクトを取り出すために、サーバに、保管されたマルチメディア・オブジェクトのキューを介して異なる方向（順方向または逆方向）に移動させる。サーバ４０７ないし４０９には、広告を再生するためのクライアントから来る着信ネットワーク要求を平衡化するために、広告サーバ４１０の元の広告の複製が含まれる。適当なサーバが、クライアント側で表示される広告をキューから送信する。したがって、巻き戻し機能は、サーバ側（サーバ４０７ないし４０９または広告サーバ４１０）で実施され、前に動的に表示されたメッセージまたは見逃されたリンクを、クライアント側で表示できるようになる。もう１つの好ましい実施形態では、広告サーバが、クライアントに直接に接続される。
【００３９】
好ましい実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組合せを作る標準的なプログラミング技法またはエンジニアリング技法もしくはその両方を使用して、方法、システム、または製造品として実施することができる。本明細書で使用される用語「製造品」（または、代替として「コンピュータ・プログラム製品」）は、データ、命令、プログラム・コード、または１つまたは複数のコンピュータ・プログラム、または、１つまたは複数のコンピュータ使用可能な装置、担体、または媒体からアクセス可能なデータ・ファイル、もしくはこれらの組合せを含むことを意図されている。コンピュータ使用可能媒体の例には、読取専用メモリ（ＲＯＭ）、または電気的消去可能なプログラマブル読取専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）などの不揮発性ハードコード型媒体と、フロッピー（Ｒ）・ディスク、ハード・ディスク、およびＣＤ−ＲＯＭなどの記録可能型媒体と、ディジタル通信リンクおよびアナログ通信リンクなどの伝送型媒体、または任意の信号担持媒体が含まれるが、これに制限されない。
【００４０】
本発明の好ましい実施形態の前述の説明は、例示と説明のために提示されたものである。網羅的であることまたは開示された正確な形態に本発明を制限することは意図されていない。上の教示に鑑みて、多数の修正形態および変形形態が可能である。たとえば、本発明の好ましい実施形態を、インターネットに関して説明したが、基本データ転送機構を提供するなんらかのネットワーク・プロトコルを使用する、広域ネットワーク、イントラネット、およびダイヤル・アップ接続システムを含むがこれに制限されない他のネットワーク環境を使用することができる。
【００４１】
また、好ましい実施形態を、ネットワーク内のコンピュータ間で文書を送信するためのＨＴＴＰプロトコルに関して説明した。しかし、当業者は、好ましい実施形態を、クライアントがネットワーク環境内でファイルを要求し、アクセスできるようにするすべての通信プロトコルに適用できることを諒解するであろう。
【００４２】
好ましい実施形態では、取り出される文書またはオブジェクト（「ファイル」）が、ＵＲＬアドレスによって識別され、インターネットなどの共通のネットワークを介して接続された異なるサーバに配置される可能性がある。代替実施形態では、ストレージ内のファイルのロケーションを示すファイル・パス名を含む、すべてのファイル・アドレッシング方式を使用することができる。
【００４３】
好ましい実施形態を、インターネットなどのネットワーク上からダウンロードされるファイルを表示するブラウザ・プログラムに関して説明した。しかし、代替実施形態では、ブラウザ・プログラムを、インターネット・ウェブ・ブラウザだけではなく、ネットワーク上のサーバから取り出されたファイルにアクセスでき、ローカルに表示できる任意のビューア・プログラムとすることができる。
【００４４】
好ましい実施形態を、ハイパーリンクに関連する動的広告（マルチメディア・オブジェクト）に関して説明した。これは、ブラウザ上で動的広告を表示する一般的な方法である。しかし、ブラウザ上で動的広告またはマルチメディア・オブジェクトを表示する他の方法が、現在存在する（将来に開発される可能性もある）。広告が、ブラウザ・ソフトウェアによってダウンロードされるＨＴＭＬページ内に組み込まれたハイパーリンクの助けなしにブラウザ内に直接に表示される状況でも、本発明の方法は、さまざまな機構によって適用されることができる。これには、動的広告に関連する領域を識別し、クリッピングすることと；経時的にそれらを保管することと；任意選択として、必要な時にこれらの保管されるエンティティに人工的に作成された識別タグを関連付けることと；最後に、後でユーザ制御の下でこれらを表示することが含まれるはずである。この方法が、クライアントとサーバのどちらで実行されるかに応じて、この方法の変形形態を使用することができる。本発明の本質は、ユーザ制御の下でウェブ・ページ内の動的画像を表示することである。本発明は、マルチメディア・オブジェクトにハイパーリンクが関連付けられるか否かに無関係に、すべての動的画像に適用可能である。
【００４５】
マルチメディア・オブジェクトは、タイマに基づいてそのコンテンツを更新し、ＤＯＭまたはスクリプティング言語または他のプログラム可能セグメント（ＨＴＭＬオブジェクトおよびそのＨＲＥＦリンクを動的に変更した）を介してコンテンツにリンクした、同一のブラウザ内の別々のフレームからなるものとすることもできる。
【００４６】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
（１）クライアントで、ネットワークを介して受信した一時メッセージを表示する方法であって、
ユーザ・アクションと独立に、各マルチメディア・オブジェクトが最初に前記クライアントでレンダリングされるときに、少なくとも１つの一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管するステップと、
ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップと
を含む、方法。
（２）前記少なくとも１つのマルチメディア・オブジェクトが、アニメーションＧＩＦマルチメディア・オブジェクト、動画型マルチメディア・オブジェクト、ベクタ・グラフィック・マルチメディア・オブジェクト、および静止画像マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つである、上記（１）に記載の方法。
（３）前記保管するステップが、前記クライアントで前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（４）前記保管するステップが、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信するサーバで、前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（５）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップが、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、一時メッセージを再生するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（６）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップが、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストに関連するコントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（７）前記保管するステップが、構成可能な持続時間にわたって発生する、上記（１）に記載の方法。
（８）前記保管するステップが、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信的に接続されるサーバで、各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントで最初にレンダリングされるときに、前記マルチメディア・オブジェクトのそれぞれをキューに保管するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（９）前記キューからの所与のマルチメディア・オブジェクトおよび対応するソフトウェア・ユニットを、前記マルチメディア・オブジェクトに割り振られた文書の区域内の前記マルチメディア・オブジェクトと共に前記クライアントで表示される前記サーバから送信された再生ボタンの選択に応答して、前記マルチメディア・オブジェクトを再生できるようにするために、送信するステップをさらに含む、上記（８）に記載の方法。
（１０）ネットワークを介して受信した一時メッセージのクライアントでの表示を可能にする命令手段を有する、コンピュータ使用可能媒体上のコンピュータ可読プログラム・コード手段を有するコンピュータ・プログラム製品であって、
ユーザ・アクションと独立に、各マルチメディア・オブジェクトが最初に前記クライアントでレンダリングされるときに、少なくとも１つの一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管する命令と、
ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令と
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
（１１）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令が、前記保管されたマルチメディア・オブジェクトのリストを表示し、前記リストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、一時メッセージを再生する命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１２）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令が、コントロール・ボタンのユーザ選に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生できるようにする命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１３）前記保管する命令が、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信的に接続されるサーバで、各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントで最初にレンダリングされるときに、前記マルチメディア・オブジェクトのそれぞれをキューに保管する命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１４）前記キューからの所与のマルチメディア・オブジェクトおよび対応するソフトウェア・ユニットを、前記マルチメディア・オブジェクトに割り振られた文書の区域内の前記マルチメディア・オブジェクトと共に前記クライアント部で表示される前記サーバから送信された再生ボタンの選択に応答して、前記マルチメディア・オブジェクトを再生できるようにするために、送信する命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１５）ネットワークを介して受信した一時メッセージをクライアントで表示する手段を有するコンピュータ・システムであって、
ユーザ・アクションと独立に、各マルチメディア・オブジェクトが最初に前記クライアント部でレンダリングされるときに、少なくとも１つの一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管する手段と、
ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段と
を含む、コンピュータ・システム。
（１６）前記少なくとも１つのマルチメディア・オブジェクトが、アニメーションＧＩＦマルチメディア・オブジェクト、動画型マルチメディア・オブジェクト、ベクタ・グラフィック・マルチメディア・オブジェクト、および静止画像マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つである、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（１７）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段が、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、一時メッセージを再生する手段をさらに含む、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（１８）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段が、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストに関連するコントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生する手段をさらに含む、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（１９）前記保管する手段が、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信的に接続されるサーバで、各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントで最初にレンダリングされるときに、前記マルチメディア・オブジェクトのそれぞれをキューに保管する手段をさらに含む、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（２０）前記キューからの所与のマルチメディア・オブジェクトおよび対応するソフトウェア・ユニットを、前記マルチメディア・オブジェクトに割り振られた文書の区域内の前記マルチメディア・オブジェクトと共に前記クライアントで表示される前記サーバから送信された再生ボタンの選択に応答して、前記マルチメディア・オブジェクトを再生できるようにするために、送信する手段をさらに含む、上記（１９）に記載のコンピュータ・システム。
（２１）ブラウザに表示された少なくとも１つの一時メッセージをクライアントで再表示する方法であって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する領域を識別するステップと、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域をクリッピングするステップと、
ユーザ・アクションと独立に、各一時メッセージが最初に前記ブラウザによってレンダリングされるときに、各一時メッセージを保管するステップと、
ユーザ選択に応答して、一時メッセージの前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップと
を含む、方法。
（２２）さらに、各保管された一時メッセージに別の識別子を関連付けるステップと、ユーザ選択のための前記識別子の使用を可能にするステップとを含む、上記（２１）に記載の方法。
（２３）ブラウザに表示された少なくとも１つの一時メッセージを再表示するコンピュータ・システムであって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する領域を識別する手段と、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域をクリッピングする手段と、
ユーザ・アクションと独立に、各一時メッセージが最初に前記ブラウザによってレンダリングされるときに、各一時メッセージを保管する手段と、
ユーザ選択に応答して、前記一時メッセージの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段と
を含む、コンピュータ・システム。
（２４）ブラウザに表示された少なくとも１つの一時メッセージを再表示できるようにする命令手段を有する、コンピュータ使用可能媒体上のコンピュータ可読プログラム・コード手段を有するコンピュータ・プログラム製品であって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する領域の識別を可能にする命令手段と、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域のクリッピングを可能する命令手段と、
ユーザ・アクションと独立に、各一時メッセージが最初に前記ブラウザによってレンダリングされるときに、各一時メッセージを保管する命令手段と、
ユーザ選択に応答して、前記一時メッセージの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令手段と
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【図１】当技術分野で既知の、ウェブ・ブラウザに動的に表示される一過性メッセージの例である。
【図２】当技術分野で既知の、ウェブ・ブラウザに動的に表示される一過性メッセージの例である。
【図３】本発明の好ましい実施形態のネットワーク環境を示す。
【図４】ユーザに表示されるブラウザ・ウィンドウと、保管されたマルチメディア・オブジェクトの表示されるリストの外部表現を示す。
【図５】クライアント側のブラウザで動的かつ過渡的に表示された見逃されたリンクにアクセスするための巻き戻しおよび再生機能をサーバ側に有する、本発明の実施形態のネットワーク構成を示す。
【図６】巻き戻しコントロールおよび再生コントロールを有する、サーバから送信される広告を有するクライアントのブラウザを示す。
【符号の説明】
６ ブラウザ
１０ ネットワーク
１１、１２、１３、 サーバ
２０ アプリケーション・プログラム
２１、２２、２３、２４、２５、２６、２７、２８、２９ ソフトウェア・ユニット
３０ オペレーティング・システム
４０ プロセッサ
５０ メモリ
３００ ブラウザ・ウィンドウ
３０１ ＵＲＬフィールド
３０２ オブジェクト区域
３０３ テキスト
３１１ コントロール
３３１ オブジェクト
３３２ オブジェクト
３３３ オブジェクト
３３４ オブジェクト
３３５ マルチメディア・オブジェクト
３５１ リスト
３６０ 再生コントロール
３６１ 停止ボタン
３６２ 再生ボタン
３６３ 早送りボタン
３６４ 巻き戻しボタン
３６５ フォワード・スキップ・ボタン
３６６ リバース・スキップ・ボタン
４０１、４０２、４０３、４０４、４０５、４０６ クライアント
４０７、４０８、４０９ サーバ
４１０ 広告サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、クライアント装置上のブラウザ・アプリケーションを使用してユーザによってコンピュータ・ネットワーク内のサーバから取り出されたコンテンツの表示に関し、具体的には、ブラウザ内に動的に表示された一過性コンテンツを、ユーザのコマンドでユーザに再表示できるようにするシステム、方法、およびプログラム製品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
当初は「interconnected networks（相互接続ネットワーク）」の集合と称したインターネットは、データ転送および送信側ネットワークからのメッセージの受信側ネットワークによって使用されるプロトコルへの変換を処理するゲートウェイによって一緒に結合された、おそらくは異なるコンピュータ・ネットワークの組である。用語「インターネット」は、ＴＣＰ／ＩＰスイートまたはプロトコルを使用するネットワークおよびゲートウェイの集合である。
【０００３】
現在、インターネットを介してデータを転送するのに最も一般的に使用される方法は、本明細書で「ウェブ」と称するワールド・ワイド・ウェブ環境を使用することである。ファイル転送プロトコル（ＦＴＰ）およびGopherなどの、情報転送用の他のインターネット・リソースが存在するが、ウェブのような人気を得てはいない。ウェブ環境では、サーバおよびクライアントが、さまざまなデータ・ファイル（たとえばテキスト、静止グラフィック画像、オーディオ、モーション・ビデオなど）の転送を処理する既知のプロトコルであるＨＴＴＰを使用してデータ転送をもたらす。
【０００４】
クライアント側のウェブ・ブラウザは、ユーザが、表示されたリンクを介するかロケーションのＵＲＬを入力することによってウェブ・ロケーションを指定できるようにする。ウェブ・ブラウザは、ＨＴＴＰプロトコルを使用してＵＲＬ要求を送信し、このＨＴＴＰプロトコルでは、ウェブ・ブラウザとウェブ・サーバが互いに通信する方法が定義されている。要求は、インターネットに送信され、インターネットによって、その要求の送信先のサーバが決定される。ウェブ・サーバは、ＨＴＴＰプロトコルを使用して要求を受信し、要求されたホーム・ページ、文書、またはオブジェクトをウェブ・ブラウザ・クライアントに送信する。コンテンツが、ウェブ・ブラウザを介してクライアントのコンピュータ画面に表示される。
【０００５】
いくつかの状況で、要求されたコンテンツに、異なるＵＲＬによって指定される他の組込みオブジェクトが含まれる。これらの他のオブジェクトは、最初に要求されたコンテンツが存在するサーバと異なるサーバに配置される場合がある。最初に要求されたコンテンツおよび組み込みオブジェクトのＵＲＬを受信した後に、ウェブ・ブラウザは、この他のオブジェクトに関する要求をインターネットに送出する。ウェブ・ブラウザは、その後、この他のオブジェクト／コンテンツを、元の文書内のＨＴＭＬタグによる指定に従って、元の文書に組み込む。
【０００６】
ユーザが、ウェブ・ページをブラウズするかアクセスしている時に、ウェブ・ブラウザ自体またはアクセスされるウェブ・ページもしくはその両方に、広告、販売促進メッセージ、または情報メッセージが含まれる場合がある。単語「バナー広告」または「メッセージ」または「広告」は、これらの広告またはメッセージを参照するために、本明細書で交換可能に使用される。通常、バナー広告は、ブラウザのある部分または要求されたコンテンツを表示するウィンドウとは別のウィンドウに表示される。インターネット・サービス・プロバイダ（ＩＳＰ）またはオンライン・サービスが、アクセスされる特定のコンテンツまたはウェブ・ページと独立に、クライアントのウェブ・ブラウザ上でバナー広告を表示させる場合がある。すなわち、これらのメッセージは、表示されるコンテンツに関連せず、そのコンテンツによって指示されたものではなく、したがって、ランダムに生成されるように見える。
【０００７】
広告は、ウェブ・ページの所与の部分内にも現れることができる。ウェブ・ページの所有者が、自分のウェブ・ページ内のバナー・スペースを広告主に売って、収益を得ることができる。ウェブ・ページの所有者は、自分自身の広告を使用することもできる。また、サーチ・エンジンの所有者が、自分のホーム・ページに、表示される検索結果と共にバナー広告を表示することによって、収益を得ることができる。時々、バナー広告のコンテンツが、検索される主題によってまたはクライアント側に保管されたクッキー内でアクセス可能にすることができる情報によって明白にされるように、ターゲットの聴衆に合せられる。
【０００８】
ウェブ文書のＨＴＭＬ構造によって、一般に、広告または他のオブジェクトを、ウェブ・ページまたはウェブ文書に組み込めるようになる。この特徴を利用するために、一部のウェブ・サイトでは、広告が表示される一貫性のある区域が各ページにあるようにページが構成される。ウェブ・ページのコンテンツは、これらの事前に定義された区域の周囲でフォーマットされる。通常、事前に定義された区域は、それ自体のＵＲＬを有し、このＵＲＬは、ウェブ・ページ・コンテンツを得るのに使用されたＵＲＬとは異なる。事前に定義された区域のＵＲＬによって、通常は、特に広告の配布のために設計されたサーバから広告が取り出される。したがって、第１のＵＲＬが、所与のウェブ・サイトに新しいページを要求するのに使用される時に、事前に定義された区域のＵＲＬが、その事前に定義された区域に表示される広告を得るのに使用される。広告は、ウェブ・ページ上の同一の位置に配置され、取り出されたコンテンツが、この広告区域の周囲におさまるように変更される場合がある。広告サーバは、広告サーバについて同一のＵＲＬが使用されている場合であっても、異なる広告を提供する場合がある。したがって、同一のウェブ・ページにアクセスするたびに、異なる広告が表示される場合がある。表示されるメッセージが、動的にまたはランダムに生成されるように見える可能性がある。したがって、これらのバナー広告を、本明細書では、動的に生成されるまたはランダムに生成されると称する。すなわち、同一のウェブ・ページにアクセスするたびに、必ずしも同一の広告が現れるわけではない。
【０００９】
広告の動的でランダムな性質は、複数の要因のいずれかによって引き起こすことができる。たとえば、広告コンテンツを含む組み込まれたオブジェクトを、マルチメディア・オブジェクトにすることができる。そのようなマルチメディア・オブジェクトは、動画の効果を与える所与のフレーム毎秒で再生される静的フレームのシーケンスを含めることが可能であるだけではなく、マルチメディア・オブジェクトに、次々に表示される異なる広告のシーケンスを含めることができる。また、ユーザが異なるウェブ・ページにアクセスする時に、各ウェブ・ページで、異なる広告を表示することができる。また、所与のウェブ・ページ内の組み込まれたオブジェクトの所与のＵＲＬについて、サーバが、所与のＵＲＬに関連する広告コンテンツを常に変更することができる。これによって、サーバが、所与の頻繁に訪問されるウェブ・サイトの広告の時間およびスペースを多数の異なる広告主の間で分散することによって、できる限り多数の異なる広告主から広告料を得ることが可能になる。
【００１０】
広告が同一のページにアクセスするたびに異なる可能性があるので、用語「ランダムに生成される」が使用されるが、その広告が、広告サーバによって真にランダムに生成されるのではない場合があることに留意されたい。すなわち、広告サーバが、要求の時刻、要求されたコンテンツ、または要求者の１つまたは複数の属性に応じて、どの広告を送信するかを判定する非常に特定のアルゴリズムを有する場合がある。言い換えると、ターゲット広告を使用して、ある広告を要求されるコンテンツのあるタイプに関して、ある時間のあるタイプのユーザに適合させることができる。これに関して、広告は、ランダムに生成されるのではなく、特定のアルゴリズムに従って生成される。それでも、用語「ランダムに生成される」または「動的に生成される」を交換可能に使用して、ウェブ・ページ・コンテンツの変更の有無と独立に広告を変更できることを意味する。言い換えると、特定のウェブ・ページに関する所与のＵＲＬに関する異なる要求が、必ずしも、それが要求され、ディスプレイに表示されるたびに、そのウェブ・ページ内で同一の広告の表示をもたらさない。
【００１１】
したがって、ユーザが、広告を「見逃した」場合に、ユーザは、必ずしも、同一のウェブ・ページを要求し、そのウェブ・ページの前のレンダリングと共に前にレンダリングされたものと同一の広告を得ることを期待することができない場合がある。
【００１２】
さらに、これらの広告は、上で説明したように動的かつランダムに生成されるだけではなく、これらの広告またはメッセージが、表示画面上に非常にすばやく現れ、消える。したがって、本明細書では、これらを、一時的または一過性のバナー広告またはメッセージとも称する。
【００１３】
したがって、これらの動的に生成される一時広告は、ユーザが特定の事例の販売促進メッセージに関心を持つ状況で明白になるように、固有の問題を有する。これらのメッセージは、非常にすばやく現れ、消えるので、ユーザが特定の販売促進メッセージ・リンクの選択を試みる時までに、メッセージが、異なるメッセージが現れる際に、既に通り過ぎている可能性がある。したがって、ユーザは、所望のリンクを逃す。これは、ユーザがこれらの一時メッセージにすばやく応答することを妨げる身体的または精神的な障害を有するユーザにとって特に問題になる可能性がある。上で述べたように、広告の動的でランダムな性質のゆえに、ユーザは、元の文書をもう一度要求し、それに組み込まれた同一の広告を見ることを期待することができない。その結果、ユーザが最初に興味を持った特定の広告主は、潜在的な顧客を失う可能性がある。
【００１４】
たとえば、図１に、Merryll Lynchプログラムへの登録のためのメッセージ１０１が記事の上に表示されている、ウェブ・ページ１００を示す。図２に、Yahoo/Visaカードの申し込みのための異なるメッセージ１０２が記事の上に表示されている、同一のウェブ・ページ１００を示す。図２のYahoo/Visaメッセージは、すばやく現れ、したがって、図１のMerryll Lynchメッセージが見逃される。
【００１５】
ユーザが一過性広告を扱うのを助ける解決策の１つが、i-LOR社のBanner Consoleと称するものであり、これは、ワールド・ワイド・ウェブのi-lor.com/bannerconsoleに記載されている。ツールがバナー広告に追加され、これによって、ユーザが、１回クリックして、後にそのバナー広告に戻れるようになる。バナー広告が保管され、その画像がユーザによる後の選択のために別のウィンドウにリストされる。複数の広告を選択することができる。ユーザによって選択された広告のそれぞれが、別のウィンドウの広告のリストに追加される。
【００１６】
しかし、上の解決策に関する問題は、ユーザが広告を後で見ることを望む可能性があるか否かを判断するために、ユーザがすばやく表示される広告のそれぞれを見る必要があることである。これは、ユーザが要求した現在のウェブ・ページからユーザの気を散らすことになる。上の解決策は、ユーザが、要求したページ・コンテンツを読み、広告をクリックしないことによってその広告を見逃すという問題も解決しない。
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、ユーザが、見逃した可能性がある一過性広告を、後で見ることができるようにすることが望ましい。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
本発明のシステム、方法、およびプログラム製品のそれぞれに、構成可能な時間以内にウェブ・ブラウザによってレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトを保管するステップと、保管されたマルチメディア・オブジェクトのリストを表示するステップと、マルチメディア・オブジェクトを巻き戻し、再生できるようにするステップが含まれる。マルチメディア・オブジェクトは、たとえば別の文書に組み込まれている時にＵＲＬを介して要求されるか、サーバからのプル技法またはプッシュ技法を介して受けとられることができる。マルチメディア・オブジェクトは、１つまたは複数の広告もしくは他の一時メッセージとすることができる。マルチメディア・オブジェクトには、ビデオ、ストリーミング・ビデオ、オーディオ、アニメーション、または、サーバからのプッシュ技法によって表示される画像のシーケンスなどを含めることができる。
【００１９】
より具体的には、ブラウザが、構成可能な持続時間中に、各マルチメディア・オブジェクトがクライアント側でレンダリングされる時に、各マルチメディア・オブジェクトを発生順リストに保管する。右マウス・クリックによるなど、広告区域を選択することによって、または他の事前に定義されるユーザ・アクションによって、停止、再生、巻き戻し、フォワード・スキップ（forward skip）、リバース・スキップ（reverse skip）などの機能選択肢を有するメニューが表示される。ユーザが「再生」を選択する場合には、マルチメディア・オブジェクトが、リストの先頭からまたはリスト内の現在位置から、発生順で画面にレンダリングされる。ユーザが「巻き戻し」を選択する場合には、マルチメディア・オブジェクトが、リストに保管された最後のオブジェクトからまたはリスト内の現在位置から、発生順の逆の順序で画面にレンダリングされる。ユーザが「フォワード・スキップ」を選択する場合には、リスト内の次のオブジェクトが現在位置になる。ユーザが「リバース・スキップ」を選択する場合には、リスト内の前のオブジェクトが現在位置になる。リスト内の移動は、所与のスキップ・ボタンを繰返し選択することを介して行うことができる。したがって、ユーザは、後で、保管されたマルチメディア・オブジェクトの一部またはすべてを再生することができる。
【００２０】
この実施形態の長所は、ユーザが、見逃した一過性コンテンツを再生できることである。もう１つの長所は、コンテンツを、最初にレンダリングされたものと異なる速度で再生できることである。これによって、認知障害を有する人が、所望される場合に、より低速でコンテンツを再生できるようになる。
【００２１】
本発明および本発明の長所のより完全な理解のために、添付図面と共に以下の詳細な説明を参照されたい。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下の説明では、本明細書の一部を形成し、本発明の複数の実施形態を示す添付図面を参照する。本発明の範囲から逸脱せずに、他の実施形態を使用することができ、構造的変更および動作の変更を行うことができることを理解されたい。
【００２３】
図３に、好ましい実施形態が実施されるコンピューティング環境を示す。コンピューティング環境２には、Microsoft（Ｒ）のInternet ExplorerまたはNetscape Navigator（Ｒ）などの、ネットワーク１０を介してサーバ１１、１２、および１３からファイルを取り出すことができる、ブラウザ・プログラム６またはビューア・プログラムを含む少なくとも１つのクライアント・コンピュータ４が含まれる。クライアント・コンピュータ４には、ブラウザ・プログラムを実行することができる、当技術分野で既知のどのコンピュータ・システムでも含めることができる。サーバ１１、１２、および１３には、ファイルを維持し、そのようなファイルをリモート・コンピュータからアクセス可能にすることができる、当技術分野で既知のどのコンピュータ・システムでも含めることができる。ブラウザ・プログラム６およびサーバ１１、１２、および１３は、ＨＴＴＰなどの文書転送プロトコル、または、ＦＴＰ、Gopher、ＷＡＩＳなどの当技術分野で既知の他の文書転送プロトコルを使用して通信する。ネットワーク１０は、インターネットおよびワールド・ワイド・ウェブなどのＴＣＰ／ＩＰネットワークまたは、たとえばＬＡＮ、イーサネット（Ｒ）、ＷＡＮ、システム・エリア・ネットワーク（ＳＡＮ）、トークン・リングなどの、当技術分野で既知のどのネットワーク・システムからでも構成することができる。
【００２４】
クライアント・コンピュータ４は、パーソナル・コンピュータ、ラップトップ・コンピュータ、ワークステーション・コンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、または、パームトップ機、携帯情報端末、スマートホン、セル電話機などを含むハンドヘルド・コンピュータとすることができるが、これに制限されない。クライアント・コンピュータには、プロセッサ４０およびメモリ５０が含まれる。メモリ５０には、揮発性ストレージ、不揮発性ストレージ、またはこれらの組合せが含まれる。揮発性メモリは、たとえばＲＡＭ、ＤＲＡＭ、ＳＲＡＭなど、適当な揮発性メモリ・デバイスとすることができる。不揮発性メモリには、たとえばハード・ディスク・ドライブ、テープなどの使用を介する、データ、データベース、およびプログラムのためのストレージ・スペース１４を含めることができる。メモリ内のプログラムには、オペレーティング・システム３０およびアプリケーション・プログラム２０が含まれ、アプリケーション・プログラム２０には、テキストおよび下でさらに説明するさまざまなタイプのマルチメディア・オブジェクトを表示するためのブラウザ・プログラム６およびソフトウェア・ユニット２１ないし２９が含まれる。ブラウザ・プログラム６は、ＨＴＭＬページなどの、サーバ１１、１２、および１３の１つからダウンロードされたファイルからのコンテンツが表示される、グラフィカル・ユーザ・インターフェースを表示する。ブラウザのＧＵＩには、下でさらに説明するように、ストレージ内のファイルに関係する動作を実行するためのグラフィカル・ボタンが表示される。
【００２５】
クライアント・コンピュータ４には、ブラウザＧＵＩ、ウェブ・ページ・コンテンツ、およびオブジェクト・コンテンツを表示するディスプレイを含む出力装置（図示せず）が含まれる。クライアント・コンピュータには、キーボード、マウス、ペン−スタイラス、接触感知スクリーン、音声コマンドをデコードするボイス・デコーダなど、ブラウザ・プログラム６の動作を制御するためにユーザが入力データを入力することができる少なくとも１つの入力装置（図示せず）も含まれる。好ましい実施形態では、クライアント・コンピュータ４のユーザが、ブラウザ・プログラム６によって生成されたグラフィカル・ユーザ・インターフェース（ＧＵＩ）または、ブラウザに特定の動作を実行させるようにプログラムされたキーボード・キー、マウス・ボタン、タッチ・パッド領域などの入力装置コントロールを介して、ブラウザ・プログラム６を制御するコマンドを入力することができる。
【００２６】
図３に示された例示的実施形態は、本発明の好ましい実施形態を例示する目的だけのために提供される。当業者は、形態および機能の両方において、多数の変形形態が可能であることを諒解するである。
【００２７】
図４に、ＵＲＬフィールド３０１、オブジェクト区域３０２、およびテキスト３０３を有するブラウザ・ウィンドウ３００の外部表現を示す。オブジェクト区域３０２は、画像、ビデオ、オーディオ、グラフィックス、およびテキストなどのマルチメディア・オブジェクトをサポートすることができる。この外部表現を可能にするソフトウェアには、マルチメディア・オブジェクト表示用のソフトウェア・ユニット（たとえば図３に示されたソフトウェア・ユニット２２ないし２９（Ｓ．Ｕ．）の１つまたは複数）と、テキスト表示用のソフトウェア・ユニット（たとえば図３のソフトウェア・ユニット２１）が含まれる。ソフトウェア・ユニットのそれぞれが、ネットワーク内の別々のロケーションからのコンテンツにアクセスすることによって、表示画面上のビジュアル・マルチメディア・オブジェクトおよびテキスト区域のコンテンツを別々にレンダリングする。
【００２８】
オブジェクト区域３０２のビジュアル・マルチメディア・オブジェクトは、静止画像タイプまたは、たとえばビデオなどの動画タイプとすることができる。動画は、たとえば毎秒３０フレームの多数のフレーム毎秒の速度で一連の静止フレームを示すことができる映画など、静止画像のシーケンスをすばやく見せることによって構成されることができる。これらのフレームのすべてが、サーバから送信される。これは、リアル・オーディオ・フォーマット ＭＰ３またはビデオ・フォーマットが現在送信される方法を表す。しかし、表示の毎秒に多数のフレームを送信することは、通常は、そのようなデータを送信するための高価な方法である。そのようなマルチメディア・データを送信するもう１つの方法が、サーバからＳＶＧまたはMacromedia Flashなどのベクタ・グラフィック・プログラムを送信し、それをブラウザが再生することである。第３の種類のマルチメディア・オブジェクトは、ソフトウェア・ユニットによるアニメーションを可能にする特性を有するプログラムであるアニメーションＧＩＦ（animated ＧＩＦ）である。どのタイプの動画が送信されているかに無関係に（静止画像のシーケンス、もしくはＳＶＧ、Macromedia Flash、またはアニメーションＧＩＦのどれであろうと）、その動画は、必ず所与のマルチメディア・オブジェクト用のソフトウェア・ユニットによって解釈される。
【００２９】
マルチメディア・オブジェクトの表示のために、Microsoft（Ｒ）Multimedia Player、RealNetworks（Real AudioおよびReal Video）、Apple社のQuickTimeなどのソフトウェア・プログラムが使用される。そのようなプレイヤのユーザ・インターフェースでは、ユーザが、動画のファイル名を入力し、プログラムが、それをウィンドウ内で再生する。マルチメディア・プログラムは、フォワード・ボタン、リバース・ボタン、早送りボタン、逆早送りボタン、停止、再生などのユーザ・インターフェース・コントロールを有する。所与のタイプのマルチメディア・オブジェクトについて、再生、巻き戻しなどのオブジェクトに対する動作は、当技術分野で既知である。どの所与のメディア・プレイヤであっても、それが解釈できるあるメディア・タイプのファイルだけを再生できることに留意されたい。
【００３０】
動作中に、ウェブ・ブラウザが、ゲット・コマンド（たとえば、GET X.HTML）を発行して、X.HTMLという名前の文書を得る。ブラウザは、文書X.HTMLを解釈し、それにマルチメディア・オブジェクト（たとえば、obj1.xxという名前のマルチメディア・オブジェクト。ここで、xxは、たとえばＧＩＦオブジェクト・タイプの場合は.GIFなど、マルチメディア・オブジェクトのタイプに依存する可能性がある拡張子名である）が含まれると判定する。ブラウザは、そのマルチメディア・オブジェクトに関するGET（たとえば、GET obj1.xx）を発行して、そのオブジェクトを得る。ウェブ・ブラウザは、文書X.HTMLと、マルチメディア・オブジェクトobj1.xxを有する。ウェブ・ブラウザは、X.HTMLをレンダリングするためのテキスト用のソフトウェア・ユニットと、マルチメディア・オブジェクトのタイプ（たとえば、.GIF、.MP3、.JPG、.AU、.AVIなど）に応じてマルチメディア・オブジェクトobj1.xxをレンダリングするための適当なソフトウェア・ユニットとを使用して、画面上に文書とマルチメディア・オブジェクトの両方を表示する。これを達成するために、ブラウザは、マルチメディア・オブジェクトの拡張子を検査して、マルチメディア・オブジェクトをレンダリングするためにマルチメディア・オブジェクトに対して実行する必要があるソフトウェア・ユニットがどれであるか、たとえば.GIFレンダラまたは.MP3レンダラなどを判定する。クライアントは、マルチメディア・オブジェクトのほとんどのタイプを解釈し、レンダリングするのに必要なレンダラすなわちソフトウェア・ユニットを有する。
【００３１】
前に述べたように、所与のマルチメディア・オブジェクトは、比較的短い持続時間だけレンダリングされ、これによって、ユーザに一時コンテンツに見える場合がある。たとえば、ユーザが、その中に異なるマルチメディア・オブジェクトを組み込まれているかマルチメディア・オブジェクトを全く組み込まれていない新しいウェブ・ページを要求し、前にレンダリングされたすべてのマルチメディア・オブジェクトが、新しいページがレンダリングされる時に消えてしまう場合がある。さらに、所与のマルチメディア・オブジェクトが、異なるコンテンツの連続からなり、その結果、ユーザに、異なるマルチメディア・オブジェクトが連続してレンダリングされているように見える場合がある。
【００３２】
ユーザが、後で、ウェブ・ページ内に組み込まれたマルチメディア・オブジェクトに含まれる一時コンテンツを見ることができるように支援するために、本発明のシステム、方法、およびプログラム製品の好ましい実施形態は、ウェブ・ブラウザが、構成可能な持続時間中にブラウザに到着したオブジェクトのリストを自動的に保存できるようにする。
【００３３】
図４を参照すると、一時コンテンツを保管する機能が、ブラウザＧＵＩの特殊なコントロール３１１またはボタンを介するか、ブラウザＧＵＩのプル・ダウン・メニューを介してオンに設定されている時には、ユーザがまず保管されるオブジェクトのそれぞれを選択する必要なしに、ブラウザが各オブジェクトを自動的に保管する。ブラウザがオブジェクトを記憶する時間枠（１分、５分、３０分など）は、当初にデフォルト時間を介して構成でき、また、後でユーザが変更または設定することができる。ユーザは、コントロール３１１を選択するか選択解除することによって、手動で持続時間を設定することもできる。オブジェクト区域３０２にレンダリングされた異なるマルチメディア・オブジェクト３３１ないし３３５が、好ましくはクライアント側の、メモリ内のリスト３５１に保管される。オブジェクト名は、オブジェクトがレンダリングされた時刻に関する発生順の順序で保管される。いくつかの実施形態では、レンダリングされた時刻または所与のオブジェクトがレンダリングされた持続時間あるいはその両方も、オブジェクト名と共に表示することができる。さらに、リスト内のオブジェクト名のほかにまたはその代わりに、リストに、オブジェクトのサムネイルすなわち、マルチメディア・オブジェクト・コンテンツの静的フレームを示す小さい領域を含めることができる。
【００３４】
リストは、ブラウザのオブジェクト区域３０２が、マウス・クリックを介するなど、ユーザによって選択された時に表示される。リスト内のオブジェクトのユーザによる選択の際に、ブラウザが、選択されたマルチメディア・オブジェクトのタイプに関連するソフトウェア・ユニットを使用することによって、選択されたオブジェクトをローカル・メモリからもう一度レンダリングする。再生、巻き戻し、停止、早送りなどの、特定のソフトウェア・ユニットによって使用可能にされるコントロールが、選択されたオブジェクトの再生に使用される。オブジェクトが選択された時に、ユーザによる選択のためにこれらのコントロールを有するメニューが開かれ、ユーザが、再生、巻き戻しなどの所望の機能を選択できるようになる。
【００３５】
さらに、表示されるリスト３５１には、停止ボタン３６１、再生ボタン３６２、早送りボタン３６３、巻き戻しボタン３６４、フォワード・スキップ・ボタン３６５、またはリバース・スキップ・ボタン３６６などの再生コントロール３６０も表示される。たとえば、再生ボタン３６２が選択される場合に、ブラウザは、リスト内の最初のオブジェクト３３１を、そのタイプのオブジェクトに適当なソフトウェア・ユニットを使用してレンダリングし、再生する。オブジェクトが再生され、「再生」ボタン３６２がまだ選択されている場合には、ブラウザは、リスト内の次のオブジェクト３３２を、それに対応するソフトウェア・ユニットを使用してレンダリングする。ユーザが停止を選択する場合には、オブジェクトの再生を停止する信号をソフトウェア・ユニットに送る。ユーザが、フォワード・スキップ・ボタン３６５を一度選択した場合には、リスト内の次のオブジェクト３３３すなわちobj3.mp3が強調表示される。ユーザが、もう２回繰り返してフォワード・スキップ・ボタン３６５を選択した場合には、マルチメディア・オブジェクト３３５すなわちobj5.jpgが、強調表示され、自動的に再生されるか、再生ボタン３６２が選択された時に再生される。したがって、再生ボタン３６２が選択される場合に、マルチメディア・オブジェクト３３５すなわちobj5.jpgが、適当なソフトウェア・ユニットを使用してレンダリングされる。巻き戻しボタン３６４が選択される場合には、リスト内の前のオブジェクト３３４が再生される。オブジェクト３３４が再生される時に、前のオブジェクト３３３ないし３３１のそれぞれが、連続的に強調表示され、リストの最初のオブジェクト３３１の再生が終了するか、停止ボタン３６１が押されるまで再生され、後者の場合には、停止ボタン３６１が選択された時に強調表示されていたオブジェクトが、強調表示されたままになり、現在位置になる。再生コントロール３６０の使用を介して、ユーザは、認知障害を有するユーザに望ましい、より低い速度を含む、ユーザの望みの速度で、保管された一時オブジェクトの再生を操作できるようになる。
【００３６】
したがって、ブラウザが、構成可能な持続時間内に受信され、レンダリングされたオブジェクト、オブジェクトが初めてレンダリングされた時刻、およびオブジェクトの最初の再生に要した時間のすべてのリストを維持する。ブラウザは、このオブジェクトのリストとオブジェクト自体を、好ましくはブラウザに対してローカルなストレージに保管する。クライアント側で使用可能なローカル・ストレージのサイズに依存するが、ローカル・ストレージが、数分の保管されたマルチメディア・オブジェクトに適当でなければならない。そうでない場合、またはより長い時間が指定された場合には、ブラウザは、他の装置への通信リンクを使用してストレージを使用することができる。たとえば、広告がビデオである場合には、ビデオ・ファイルがすでにブラウザ内にあるので、ローカルに保管することが簡単である。広告が、静止フレームのすばやい連続である場合には、古いフレームが必ずしもブラウザ・キャッシュ内に保管されていない。動的画像がキャッシュ内にないというこの状況では、ユーザによる再生機能の選択が、サーバへのＨＴＴＰ要求の送信を引き起こし、適当な画像が、再生される時にサーバからダウンロードされる。
【００３７】
上記の実施形態では、本発明が各クライアント部で実施されるが、本発明をサーバ側で実施する他の実施形態を使用することもできる。以下で、クライアント側のブラウザに動的かつ一過的に表示された、見逃されたリンクにアクセスするためのサーバ側での巻き戻しおよび再生機能の実施形態を説明する。図５に、クライアント４０１ないし４０６が、サーバ４０７ないし４０９に接続され、このサーバ４０７ないし４０９が、広告サーバ４１０に接続される、ネットワーク構成４００を示す。好ましい実施形態では、広告サーバ４１０が、後入れ先出し（ＬＩＦＯ）キューにマルチメディア広告オブジェクトを保管する。他の実施形態では、先入れ先出し（ＦＩＦＯ）キューを含む他のシーケンスでオブジェクトを保管できることに留意されたい。したがって、好ましい実施形態に関して、ユーザが、本発明の巻き戻し機能を選択して、見逃した広告を再生する時に、クライアント側で前に表示されて、最後に保管された最後のマルチメディア・オブジェクトが、ユーザに最初にリプレイされるマルチメディア・オブジェクトである。ユーザによる巻き戻しボタンの活動化のそれぞれについて、サーバが、各別々のマルチメディア・オブジェクトを巻き戻すか再生する特定のコントロールと共に、ＬＩＦＯからのマルチメディア・オブジェクトを送信する。すなわち、サーバは、データ（すなわちマルチメディア・オブジェクト）と、そのデータを解釈するための、すなわちマルチメディア・オブジェクトを再生するか巻き戻すための、それに対応するプログラムまたはソフトウェア・ユニットをクライアントに送信する。データを解釈するプログラムは、通常は、クライアント側で見つかるが、本明細書で説明する実施形態では、サーバから送信される。したがって、どのような再生ボタンまたは巻き戻しボタンでも、マルチメディア・オブジェクトの一部になるか、オブジェクトに関連付けられ、マルチメディア・オブジェクトのために設計された文書の区域に表示される。言い換えると、サーバ側で実施される場合に、サーバは、マルチメディア・オブジェクトに関連する巻き戻しコントロールおよび再生コントロールに必要な画面上の面積を考慮に入れることができる。サーバ側の文書は、これを考慮に入れて設計される。テキストの配置およびフローによって、そのようなコントロールのスペースが可能になる。
【００３８】
図６に、ブラウザ内または別のウィンドウ内に取り込むことができる、ウィンドウ５０１内の広告５２０を示す。前の広告または次の広告には、クライアント側（たとえば、図５のクライアント４０１ないし４０６）で左矢印５２２または右矢印５２３をシングル・クリックすることを介してアクセスできる。右矢印または左矢印（５２２または５２３）のいずれかを選択することによって、信号が、適当なサーバ４０７、４０８、または４０９に送信される。選択された時に、左矢印５２２および右矢印５２３は、前のマルチメディア・オブジェクトまたは次のマルチメディア・オブジェクトを取り出すために、サーバに、保管されたマルチメディア・オブジェクトのキューを介して異なる方向（順方向または逆方向）に移動させる。サーバ４０７ないし４０９には、広告を再生するためのクライアントから来る着信ネットワーク要求を平衡化するために、広告サーバ４１０の元の広告の複製が含まれる。適当なサーバが、クライアント側で表示される広告をキューから送信する。したがって、巻き戻し機能は、サーバ側（サーバ４０７ないし４０９または広告サーバ４１０）で実施され、前に動的に表示されたメッセージまたは見逃されたリンクを、クライアント側で表示できるようになる。もう１つの好ましい実施形態では、広告サーバが、クライアントに直接に接続される。
【００３９】
好ましい実施形態は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはこれらの任意の組合せを作る標準的なプログラミング技法またはエンジニアリング技法もしくはその両方を使用して、方法、システム、または製造品として実施することができる。本明細書で使用される用語「製造品」（または、代替として「コンピュータ・プログラム製品」）は、データ、命令、プログラム・コード、または１つまたは複数のコンピュータ・プログラム、または、１つまたは複数のコンピュータ使用可能な装置、担体、または媒体からアクセス可能なデータ・ファイル、もしくはこれらの組合せを含むことを意図されている。コンピュータ使用可能媒体の例には、読取専用メモリ（ＲＯＭ）、または電気的消去可能なプログラマブル読取専用メモリ（ＥＥＰＲＯＭ）などの不揮発性ハードコード型媒体と、フロッピー（Ｒ）・ディスク、ハード・ディスク、およびＣＤ−ＲＯＭなどの記録可能型媒体と、ディジタル通信リンクおよびアナログ通信リンクなどの伝送型媒体、または任意の信号担持媒体が含まれるが、これに制限されない。
【００４０】
本発明の好ましい実施形態の前述の説明は、例示と説明のために提示されたものである。網羅的であることまたは開示された正確な形態に本発明を制限することは意図されていない。上の教示に鑑みて、多数の修正形態および変形形態が可能である。たとえば、本発明の好ましい実施形態を、インターネットに関して説明したが、基本データ転送機構を提供するなんらかのネットワーク・プロトコルを使用する、広域ネットワーク、イントラネット、およびダイヤル・アップ接続システムを含むがこれに制限されない他のネットワーク環境を使用することができる。
【００４１】
また、好ましい実施形態を、ネットワーク内のコンピュータ間で文書を送信するためのＨＴＴＰプロトコルに関して説明した。しかし、当業者は、好ましい実施形態を、クライアントがネットワーク環境内でファイルを要求し、アクセスできるようにするすべての通信プロトコルに適用できることを諒解するであろう。
【００４２】
好ましい実施形態では、取り出される文書またはオブジェクト（「ファイル」）が、ＵＲＬアドレスによって識別され、インターネットなどの共通のネットワークを介して接続された異なるサーバに配置される可能性がある。代替実施形態では、ストレージ内のファイルのロケーションを示すファイル・パス名を含む、すべてのファイル・アドレッシング方式を使用することができる。
【００４３】
好ましい実施形態を、インターネットなどのネットワーク上からダウンロードされるファイルを表示するブラウザ・プログラムに関して説明した。しかし、代替実施形態では、ブラウザ・プログラムを、インターネット・ウェブ・ブラウザだけではなく、ネットワーク上のサーバから取り出されたファイルにアクセスでき、ローカルに表示できる任意のビューア・プログラムとすることができる。
【００４４】
好ましい実施形態を、ハイパーリンクに関連する動的広告（マルチメディア・オブジェクト）に関して説明した。これは、ブラウザ上で動的広告を表示する一般的な方法である。しかし、ブラウザ上で動的広告またはマルチメディア・オブジェクトを表示する他の方法が、現在存在する（将来に開発される可能性もある）。広告が、ブラウザ・ソフトウェアによってダウンロードされるＨＴＭＬページ内に組み込まれたハイパーリンクの助けなしにブラウザ内に直接に表示される状況でも、本発明の方法は、さまざまな機構によって適用されることができる。これには、動的広告に関連する領域を識別し、クリッピングすることと；経時的にそれらを保管することと；任意選択として、必要な時にこれらの保管されるエンティティに人工的に作成された識別タグを関連付けることと；最後に、後でユーザ制御の下でこれらを表示することが含まれるはずである。この方法が、クライアントとサーバのどちらで実行されるかに応じて、この方法の変形形態を使用することができる。本発明の本質は、ユーザ制御の下でウェブ・ページ内の動的画像を表示することである。本発明は、マルチメディア・オブジェクトにハイパーリンクが関連付けられるか否かに無関係に、すべての動的画像に適用可能である。
【００４５】
マルチメディア・オブジェクトは、タイマに基づいてそのコンテンツを更新し、ＤＯＭまたはスクリプティング言語または他のプログラム可能セグメント（ＨＴＭＬオブジェクトおよびそのＨＲＥＦリンクを動的に変更した）を介してコンテンツにリンクした、同一のブラウザ内の別々のフレームからなるものとすることもできる。
【００４６】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
（１）クライアントで、ネットワークを介して受信した一時メッセージを表示する方法であって、
ユーザ・アクションと独立に、各マルチメディア・オブジェクトが最初に前記クライアントでレンダリングされるときに、少なくとも１つの一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管するステップと、
ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップと
を含む、方法。
（２）前記少なくとも１つのマルチメディア・オブジェクトが、アニメーションＧＩＦマルチメディア・オブジェクト、動画型マルチメディア・オブジェクト、ベクタ・グラフィック・マルチメディア・オブジェクト、および静止画像マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つである、上記（１）に記載の方法。
（３）前記保管するステップが、前記クライアントで前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（４）前記保管するステップが、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信するサーバで、前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（５）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップが、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、一時メッセージを再生するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（６）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップが、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストに関連するコントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（７）前記保管するステップが、構成可能な持続時間にわたって発生する、上記（１）に記載の方法。
（８）前記保管するステップが、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信的に接続されるサーバで、各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントで最初にレンダリングされるときに、前記マルチメディア・オブジェクトのそれぞれをキューに保管するステップをさらに含む、上記（１）に記載の方法。
（９）前記キューからの所与のマルチメディア・オブジェクトおよび対応するソフトウェア・ユニットを、前記マルチメディア・オブジェクトに割り振られた文書の区域内の前記マルチメディア・オブジェクトと共に前記クライアントで表示される前記サーバから送信された再生ボタンの選択に応答して、前記マルチメディア・オブジェクトを再生できるようにするために、送信するステップをさらに含む、上記（８）に記載の方法。
（１０）ネットワークを介して受信した一時メッセージのクライアントでの表示を可能にする命令手段を有する、コンピュータ使用可能媒体上のコンピュータ可読プログラム・コード手段を有するコンピュータ・プログラム製品であって、
ユーザ・アクションと独立に、各マルチメディア・オブジェクトが最初に前記クライアントでレンダリングされるときに、少なくとも１つの一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管する命令と、
ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令と
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
（１１）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令が、前記保管されたマルチメディア・オブジェクトのリストを表示し、前記リストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、一時メッセージを再生する命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１２）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令が、コントロール・ボタンのユーザ選に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生できるようにする命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１３）前記保管する命令が、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信的に接続されるサーバで、各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントで最初にレンダリングされるときに、前記マルチメディア・オブジェクトのそれぞれをキューに保管する命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１４）前記キューからの所与のマルチメディア・オブジェクトおよび対応するソフトウェア・ユニットを、前記マルチメディア・オブジェクトに割り振られた文書の区域内の前記マルチメディア・オブジェクトと共に前記クライアント部で表示される前記サーバから送信された再生ボタンの選択に応答して、前記マルチメディア・オブジェクトを再生できるようにするために、送信する命令をさらに含む、上記（１０）に記載のコンピュータ・プログラム製品。
（１５）ネットワークを介して受信した一時メッセージをクライアントで表示する手段を有するコンピュータ・システムであって、
ユーザ・アクションと独立に、各マルチメディア・オブジェクトが最初に前記クライアント部でレンダリングされるときに、少なくとも１つの一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つを保管する手段と、
ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段と
を含む、コンピュータ・システム。
（１６）前記少なくとも１つのマルチメディア・オブジェクトが、アニメーションＧＩＦマルチメディア・オブジェクト、動画型マルチメディア・オブジェクト、ベクタ・グラフィック・マルチメディア・オブジェクト、および静止画像マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つである、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（１７）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段が、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、一時メッセージを再生する手段をさらに含む、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（１８）ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段が、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストに関連するコントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生する手段をさらに含む、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（１９）前記保管する手段が、前記ネットワークを介して前記クライアントと通信的に接続されるサーバで、各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントで最初にレンダリングされるときに、前記マルチメディア・オブジェクトのそれぞれをキューに保管する手段をさらに含む、上記（１５）に記載のコンピュータ・システム。
（２０）前記キューからの所与のマルチメディア・オブジェクトおよび対応するソフトウェア・ユニットを、前記マルチメディア・オブジェクトに割り振られた文書の区域内の前記マルチメディア・オブジェクトと共に前記クライアントで表示される前記サーバから送信された再生ボタンの選択に応答して、前記マルチメディア・オブジェクトを再生できるようにするために、送信する手段をさらに含む、上記（１９）に記載のコンピュータ・システム。
（２１）ブラウザに表示された少なくとも１つの一時メッセージをクライアントで再表示する方法であって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する領域を識別するステップと、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域をクリッピングするステップと、
ユーザ・アクションと独立に、各一時メッセージが最初に前記ブラウザによってレンダリングされるときに、各一時メッセージを保管するステップと、
ユーザ選択に応答して、一時メッセージの前記少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にするステップと
を含む、方法。
（２２）さらに、各保管された一時メッセージに別の識別子を関連付けるステップと、ユーザ選択のための前記識別子の使用を可能にするステップとを含む、上記（２１）に記載の方法。
（２３）ブラウザに表示された少なくとも１つの一時メッセージを再表示するコンピュータ・システムであって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する領域を識別する手段と、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域をクリッピングする手段と、
ユーザ・アクションと独立に、各一時メッセージが最初に前記ブラウザによってレンダリングされるときに、各一時メッセージを保管する手段と、
ユーザ選択に応答して、前記一時メッセージの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする手段と
を含む、コンピュータ・システム。
（２４）ブラウザに表示された少なくとも１つの一時メッセージを再表示できるようにする命令手段を有する、コンピュータ使用可能媒体上のコンピュータ可読プログラム・コード手段を有するコンピュータ・プログラム製品であって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する領域の識別を可能にする命令手段と、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域のクリッピングを可能する命令手段と、
ユーザ・アクションと独立に、各一時メッセージが最初に前記ブラウザによってレンダリングされるときに、各一時メッセージを保管する命令手段と、
ユーザ選択に応答して、前記一時メッセージの少なくとも１つの後続のレンダリングを可能にする命令手段と
を含む、コンピュータ・プログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【図１】当技術分野で既知の、ウェブ・ブラウザに動的に表示される一過性メッセージの例である。
【図２】当技術分野で既知の、ウェブ・ブラウザに動的に表示される一過性メッセージの例である。
【図３】本発明の好ましい実施形態のネットワーク環境を示す。
【図４】ユーザに表示されるブラウザ・ウィンドウと、保管されたマルチメディア・オブジェクトの表示されるリストの外部表現を示す。
【図５】クライアント側のブラウザで動的かつ過渡的に表示された見逃されたリンクにアクセスするための巻き戻しおよび再生機能をサーバ側に有する、本発明の実施形態のネットワーク構成を示す。
【図６】巻き戻しコントロールおよび再生コントロールを有する、サーバから送信される広告を有するクライアントのブラウザを示す。
【符号の説明】
６ ブラウザ
１０ ネットワーク
１１、１２、１３、 サーバ
２０ アプリケーション・プログラム
２１、２２、２３、２４、２５、２６、２７、２８、２９ ソフトウェア・ユニット
３０ オペレーティング・システム
４０ プロセッサ
５０ メモリ
３００ ブラウザ・ウィンドウ
３０１ ＵＲＬフィールド
３０２ オブジェクト区域
３０３ テキスト
３１１ コントロール
３３１ オブジェクト
３３２ オブジェクト
３３３ オブジェクト
３３４ オブジェクト
３３５ マルチメディア・オブジェクト
３５１ リスト
３６０ 再生コントロール
３６１ 停止ボタン
３６２ 再生ボタン
３６３ 早送りボタン
３６４ 巻き戻しボタン
３６５ フォワード・スキップ・ボタン
３６６ リバース・スキップ・ボタン
４０１、４０２、４０３、４０４、４０５、４０６ クライアント
４０７、４０８、４０９ サーバ
４１０ 広告サーバ
Claims (16)
- クライアントで、ネットワークを介して受信した一時メッセージを表示する方法であって、
ユーザ・アクションと独立に、前記クライアントで表示させるウェブ・ページを構成する、一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントでレンダリングされるときに、
ブラウザ上の画面における位置座標により指定されるオブジェクト区域にレンダリングされるマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と既にレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名とが異なる、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む前記マルチメディア・オブジェクトについて、
前記マルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と、
前記マルチメディア・オブジェクト自体とを、
前記クライアントで保管するステップと、
前記クライアントで、前記保管したオブジェクト名のリストを、ユーザが選択することに応じて表示し、表示したリストの内からユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの再度のレンダリングをさせるステップと、
を含む、方法。 - 少なくとも１つの前記マルチメディア・オブジェクトが、アニメーションＧＩＦマルチメディア・オブジェクト、動画型マルチメディア・オブジェクト、ベクタ・グラフィック・マルチメディア・オブジェクト、および静止画像マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つである、請求項１に記載の方法。
- ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの再度のレンダリングをさせるステップが、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストからの名前付き前記マルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを再生するステップをさらに含む、請求項１又は２に記載の方法。
- ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの再度のレンダリングをさせるステップが、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストに関連するコントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生するステップをさらに含む、請求項１から３のいずれかに記載の方法。
- 前記保管するステップが、ユーザによって設定可能な時間の間実行される、請求項１から４のいずれかに記載の方法。
- ネットワークを介して受信した一時メッセージのクライアントでの表示を可能にする命令手段を有する、コンピュータ使用可能媒体上のコンピュータ可読プログラム・コード手段を有するコンピュータ・プログラムであって、コンピュータに、
ユーザ・アクションと独立に、前記クライアントで表示させるウェブ・ページを構成する、一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントでレンダリングされるときに、
ブラウザ上の画面における位置座標により指定されるオブジェクト区域にレンダリングされるマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と既にレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名とが異なる、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む前記マルチメディア・オブジェクトについて、
前記マルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と、
前記マルチメディア・オブジェクト自体とを、
前記クライアントで保管させる命令と、
前記クライアントで、前記保管したオブジェクト名のリストを、ユーザが選択することに応じて表示し、表示したリストの内からユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの再度のレンダリングをさせる命令と、
を含む、コンピュータ・プログラム。 - ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの前記マルチメディア・オブジェクトの再度のレンダリングをさせる命令が、前記保管されたマルチメディア・オブジェクトのリストを表示し、前記リストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを再生する命令をさらに含む、請求項６に記載のコンピュータ・プログラム。
- ユーザ選択に応答して、少なくとも１つの前記マルチメディア・オブジェクトの再度のレンダリングをさせる命令が、コントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生できるようにする命令をさらに含む、請求項６又は７に記載のコンピュータ・プログラム。
- ネットワークを介して受信した一時メッセージをクライアントで表示する手段を有するコンピュータ・システムであって、
ユーザ・アクションと独立に、前記クライアントで表示させるウェブ・ページを構成する、一時メッセージを含む各マルチメディア・オブジェクトが前記クライアントでレンダリングされるときに、
ブラウザ上の画面における位置座標により指定されるオブジェクト区域にレンダリングされるマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と既にレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名とが異なる、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む前記マルチメディア・オブジェクトについて、
前記マルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と、
前記マルチメディア・オブジェクト自体とを、
前記クライアントで保管する手段と、
前記クライアントで、前記保管したオブジェクト名のリストを、ユーザが選択することに応じて表示し、表示したリストの内からユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む保管された前記マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つの再度のレンダリングをさせる手段と、
を含む、コンピュータ・システム。 - 少なくとも１つの前記マルチメディア・オブジェクトが、アニメーションＧＩＦマルチメディア・オブジェクト、動画型マルチメディア・オブジェクト、ベクタ・グラフィック・マルチメディア・オブジェクト、および静止画像マルチメディア・オブジェクトの少なくとも１つである、請求項９に記載のコンピュータ・システム。
- ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの再度のレンダリングをさせる手段が、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストからの名前付きマルチメディア・オブジェクトのユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを再生する手段をさらに含む、請求項９又は１０に記載のコンピュータ・システム。
- ユーザ選択に応答して、前記少なくとも１つの再度のレンダリングをさせる手段が、前記クライアントで表示される保管された前記マルチメディア・オブジェクトのリストに関連するコントロール・ボタンのユーザ選択に応答して、前記クライアントのディスプレイ上に、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む複数の保管された前記マルチメディア・オブジェクトのシーケンスを再生する手段をさらに含む、請求項９から１１のいずれかに記載のコンピュータ・システム。
- 少なくとも１つの一時メッセージを含んだウェブ・ページをクライアントのブラウザにより再表示する方法であって、
前記クライアントで、前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する、ブラウザ上の画面における位置座標により指定される領域を識別するステップと、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域に合わせて、前記少なくとも１つの一時メッセージをクリッピングするステップと、
ユーザ・アクションと独立に、
前記領域にレンダリングされるマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と既にレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名とが異なる、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む前記マルチメディア・オブジェクトについて、
前記マルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と、
前記マルチメディア・オブジェクト自体とを、
前記クライアントで保管するステップと、
前記クライアントで、前記保管したオブジェクト名のリストを、ユーザが選択することに応じて表示し、表示したリストの内からユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージの少なくとも１つの再度のレンダリングをさせるステップと、
を含む、方法。 - さらに、少なくとも１つのＵＲＬを介した各保管された一時メッセージに別の識別子を関連付けるステップと、ユーザ選択のための前記識別子の使用を可能にするステップとを含む、請求項１３に記載の方法。
- 少なくとも１つの一時メッセージを含んだウェブ・ページをクライアントのブラウザにより再表示するコンピュータ・システムであって、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する、ブラウザ上の画面における位置座標により指定される領域を識別する手段と、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域に合わせて、前記少なくとも１つの一時メッセージをクリッピングする手段と、
ユーザ・アクションと独立に、
前記領域にレンダリングされるマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と既にレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名とが異なる、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む前記マルチメディア・オブジェクトについて、
前記マルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と、
前記マルチメディア・オブジェクト自体とを、
前記クライアントで保管する手段と、
前記クライアントで、前記保管したオブジェクト名のリストを、ユーザが選択することに応じて表示し、表示したリストの内からユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージの少なくとも１つの再度のレンダリングをさせる手段と、
を含む、コンピュータ・システム。 - 少なくとも１つの一時メッセージを含んだウェブ・ページをクライアントのブラウザにより再表示できるようにする命令手段を有する、コンピュータ使用可能媒体上のコンピュータ可読プログラム・コード手段を有するコンピュータ・プログラムであって、コンピュータに、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する、ブラウザ上の画面における位置座標により指定される領域の識別を可能にさせる命令手段と、
前記少なくとも１つの一時メッセージに関連する前記領域に合わせた、前記少なくとも１つの一時メッセージのクリッピングを可能にさせる命令手段と、
ユーザ・アクションと独立に、
前記領域にレンダリングされるマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と既にレンダリングされたマルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名とが異なる、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージを含む前記マルチメディア・オブジェクトについて、
前記マルチメディア・オブジェクトのオブジェクト名と、
前記マルチメディア・オブジェクト自体とを、
前記クライアントで保管させる命令手段と、
前記クライアントで、前記保管したオブジェクト名のリストを、ユーザが選択することに応じて表示し、表示したリストの内からユーザ選択に応答して、少なくとも１つのＵＲＬを介した一時メッセージの少なくとも１つの再度のレンダリングをさせる命令手段と、
を含む、コンピュータ・プログラム。
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