JP4243977B2 - Endoscope anchor guidance system - Google Patents
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Description
【0001】
【技術分野】
本発明は、内視鏡観察下で病変部を切除する際に用いる、内視鏡用アンカー誘導システムに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
従来、通常の手術において人体内部の病変部を切除する場合においては、把持鉗子を用いて病変部を持ち上げることにより病変部と隣接する正常組織との間隔を広げ、その状態で病変部と正常組織との間を切除している。しかし、例えば内視鏡的粘膜切除術(EMR)では、体内には内視鏡を一台しか挿入できないため、病変を持ち上げることができず、注射針で病変部の周囲の正常粘膜に生理食塩水等を注入して病変部を浮き上がらせ、その状態で高周波ナイフやスネアなどを用いて病変部と正常粘膜の間の切除を行っていた。
【0003】
しかし、このような従来の方法では、病変部を十分な位置まで持ち上げることができなかったため、病変部と正常組織との境界の切除部分を十分確保することができなかった。
また、病変部が扁平な形状である場合は、切除部分を作りだすことができないこともあった。
【0004】
さらに、切除作業中において、すでに切除した病変部が正常組織上に落ち込むことにより内視鏡による視界を妨げることがあり、特に病変部が大きい場合に顕著であった。そのため、切除部分を見ることができず、盲目的に切除するために正常部分を損傷して穿孔などの合併症が発生したり、血管を損傷して大出血をきたし、また出血時も出血部位の確認ができず止血できないことから重篤な合併症を来すことも考えられ、より安全な装置や処置方法が求められていた。
【0005】
そこで本出願人は、これらの問題点を解決すべく、人体内部の病変部を把持するクリップと、該クリップと連結される磁性体からなる磁気アンカーと、人体の外部に配置され、磁界を発生して磁気アンカーに動力を与える磁気アンカー誘導装置と、を備え、磁気アンカー誘導装置が発生する磁界によって磁気アンカーに動力を与えて、クリップによって把持された病変部を持ち上げることを特徴とする磁気アンカー誘導システムを提案し、特許出願している(特願2002−268239号)。
【0006】
このように本特許出願の発明では、クリップによる把持力はそれほど強くないので、磁気アンカーに付与された動力が大きい場合には、クリップが病変部から外れてしまうおそれがあった。このようにクリップが病変部から外れてしまうと、再度クリップを病変部に把持する作業が必要になるため、病変部の処置作業に長時間を要し、術者及び患者の負担が増大してしまう。
【0007】
【発明の目的】
本発明の目的は、アンカーと連係した鋲着部材を、対象物内部の対象部位に、確実に抜け止めした状態で鋲着可能とした、内視鏡用アンカー誘導システム、及びアンカー誘導システムを用いた内視鏡による処置方法を提供することにある。
【0008】
【発明の概要】
本発明の内視鏡用アンカー誘導システムは、対象物内部の対象部位に鋲着される鋲着部材と、該鋲着部材と接続される磁性体からなる磁気アンカーと、上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、を具備した内視鏡用アンカー誘導システムであって、上記鋲着部材が、上記対象部位を貫通可能な貫通軸部と、該貫通軸部の一端に設けられた、該貫通軸部より断面形状が大きい大径抜け止め部と、を有し、上記貫通軸部は、少なくとも大径抜け止め部の反対側の端部近傍が折曲操作可能で折曲後形状を維持する折曲予定部をなすことを特徴としている。
【0009】
上記磁気アンカー誘導装置は、発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、を有するのが実際的である。
【0010】
さらに、上記磁気アンカーと上記鋲着部材とを、柔軟な連結ひもで連結するのが実際的である。
【0011】
別の態様によれば、本発明の内視鏡用アンカー誘導システムは、対象物内部の対象部位に鋲着される鋲着部材と、該鋲着部材と接続され、重力に従って移動する、非磁性体からなる重力アンカーと、を具備する内視鏡用アンカー誘導システムであって、上記鋲着部材が、上記対象部位を貫通可能な貫通軸部と、該貫通軸部の一端に設けられた、該貫通軸部より断面形状が大きい大径抜け止め部と、を有し、上記貫通軸部は、少なくとも大径抜け止め部の反対側の端部近傍が折曲操作可能で折曲後形状を維持する折曲予定部をなすことを特徴としている。
【0012】
この態様でも、上記磁気アンカーと上記鋲着部材とを、柔軟な連結ひもで連結するのが実際的である。
【0013】
いずれの態様でも、さらに、上記鋲着部材の大径抜け止め部を保持する保持部材と、この保持部材に上記大径抜け止め部を保持した状態で上記折曲予定部を折曲する折曲部材とを有し、内視鏡の鉗子チャンネルに挿脱可能な保持兼変形具を具備するのが好ましい。
【0014】
さらに、上記保持部材と上記折曲部材を、ピンによって開閉可能に枢着され、操作ワイヤによって開閉操作可能な保持用開閉片と折曲用開閉片とし、該保持用開閉片に上記鋲着部材の上記大径抜け止め部の保持溝を形成し、上記折曲用開閉片は該保持用開閉片に対して閉じられたとき、該保持用開閉片に保持されている上記鋲着部材の上記折曲予定部を折曲させるのが実際的である。
【0015】
さらに、上記保持兼変形具の上記保持部材を、上記折曲予定部の折曲後に、上記大径抜け止め部の保持を解除可能なものとするのが実際的である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を、図1から図16を参照しながら説明する。本実施形態のアンカー誘導システムは、磁気アンカー装置10(磁気アンカー11、鋲着部材12、及び連結ひも15)と、内視鏡20と、磁気アンカー装置10の病変部Xへの鋲着操作等を行う保持兼変形具30と、磁気アンカー装置10を体外において吸引制御する(磁気アンカー11に磁力を及ぼす)磁気アンカー誘導装置40とからなるものである。
【0024】
まず、図1から図3を参照して、磁気アンカー装置10の構成について説明する。
磁気アンカー11は、略円柱形をなす本体部11aと突部11bとからなるものであり、全体が強磁性体によって成形されている。磁性体の具体例としては、純鉄、鉄合金のほか、プラチナマグネット、希土類磁石、テルビウム・ディスプロシウム・鉄合金などの磁石がある。
【0025】
鋲状の鋲着部材12は、正面視略円形の頭部(大径抜け止め部)13と、頭部13の中心から突出する棒状の貫通軸部14とを具備しており、貫通軸部14の先端部は、塑性変形可能な折曲予定部14aとなっている。
磁気アンカー11の突部11bには、柔軟性を有する連結ひも15の一端が固着されており、連結ひも15の他端は、鋲着部材12の貫通軸部14に固く結ばれており、この連結ひも15を介して、鋲着部材12と磁気アンカー11が連結されている。連結ひも15としては、例えば、手術用縫合糸、釣糸、金属製ワイヤを使用することができる。
【0026】
図4は、アンカー誘導システムを用いた切除術の実施に用いる内視鏡20を示している。
内視鏡20の構造は公知なので詳しい説明は省略するが、体内に挿入される挿入部21の先端面22には、エア及び洗浄水を送るための送気送水ノズル(図示略)、切除部及びその周辺を照らすための照明窓(図示略)、切除部及びその周辺を観察するとともに、直後に対物レンズが配置された観察窓(いずれも図示略)、並びに、鉗子チャネルCの出口23(図10等参照)が設けられている。鉗子チャンネルCは挿入部21内に形成されており、その入口24aは鉗子口24の端面に形成されている。
【0027】
図5から図7に示す保持兼変形具30は内視鏡20の鉗子チャンネルC内に挿入されるものである。
保持兼変形具30は以下のような構造となっている。
可撓性材料からなるチューブ31の先端部の内周面には、その先端部がチューブ31の前方に突出する取付片32が固着されており、取付片32の先端には、ピン33によって、保持用開閉片(保持部材)34と折曲用開閉片(折曲部材)35の中間部が、ピン33回りに回転自在に枢着されている。保持用開閉片34と折曲用開閉片35の基端部には、チューブ31内を挿通する一対の操作ワイヤ36、37の先端がそれぞれ固着されている。両操作ワイヤ36、37は、チューブ31に対して、チューブ31の軸線方向に相対移動可能となっており、チューブ31の基端部に設けられた操作部(図示略)を操作することにより、チューブ31の軸線方向に移動する。そして、操作ワイヤ36、37がチューブ31の軸線方向に移動すると、保持用開閉片34と折曲用開閉片35が開閉する。
図5及び図7に示すように、保持用開閉片34の先端面34aには、保持用開閉片34の長手方向を向く第1保持用溝(保持溝)38aが設けられている。この第1保持用溝38aは、保持用開閉片34をピン33と平行な方向に貫通しており、頭部13を嵌合保持することができる。
また、保持用開閉片34の先端部には、第1保持用溝38aと直交するとともに連通し、折曲用開閉片35との対向面及び先端面34aにおいて開口する、貫通軸部14の基端部を嵌合保持可能な第2保持用溝38bが設けられている。
さらに、折曲用開閉片35の先端部には、折曲用開閉片35の先端面35a及び保持用開閉片34との対向面において開口する、貫通軸部14の折曲予定部14aが嵌合可能な折曲用溝39が設けられている。
【0028】
次に、図8及び図9を用いて、患者Aの体外において磁気アンカー11を吸引制御する磁気アンカー誘導装置40の構成について説明する。
患者Aを載せる床板41aを具備するベッド41の両側部には、一対のXYステージ(一方向移動機構)42、42が配設されている。この一対のXYステージ42は、ベッド41の長手方向に沿って、両者42、42の該長手方向位置が常時同じになるように、直線的に往復移動するものである。さらに、ベッド41の上方には、ベッド41の長手方向と直交する平面内において互いに平行をなす、正面視略逆U字形の二つのレール44、45からなるフレーム/レール(一平面内移動機構)43が配設されており、このフレーム/レール43の両端部は、左右のXYステージ42にそれぞれ固定されている。内側のレール44には、磁気アンカー装置10の磁気アンカー11を体外において吸引制御する(磁気アンカー11に磁力を及ぼす)磁気誘導部材46が摺動自在に装着されており、磁気誘導部材46は左右のXYステージ42の間を、レール45に沿って移動することができる。磁気誘導部材46は、鉄心にコイルを巻いた構造の電磁石47を基体48上に固定したものであり、その電磁石47は常時、患者A側を向いている(図8参照)。なお、磁気誘導部材46は、永久磁石と電磁石の組み合わせでもよく、また、永久磁石と電磁石を2個以上組み合わせたものでも良い。
【0029】
フレーム/レール43の外側のレール45には、フレーム/レール43全体の重量バランスを保つためのカウンターウエイト49がレール45に摺動自在に装着されている。カウンターウエイト49は、磁気誘導部材46の位置に応じて、その位置を変更する。例えば、磁気誘導部材46が患者Aの正面側に位置するときは、カウンターウエイト49は患者Aの背面側に位置し、磁気誘導部材46が患者Aの背面側にあるときは、カウンターウエイト49は患者Aの正面側に位置して、フレーム/レール43全体の重量バランスをとっている。
そして、以上説明した磁気誘導部材46、XYステージ42、フレーム/レール43により磁気アンカー誘導装置40が構成されている。
【0030】
次に、アンカー誘導システムを用いた病変部Xの切除要領について説明する。アンカー誘導システムを用いた切除術の実施に先立っては、まず、図8及び図9に示すように、局所麻酔を施した患者Aをベッド41の床板41a上に横たわらせる。このとき、XYステージ42を操作して、フレーム/レール43のベッド41の長手方向位置を、患者Aの頭部A1とほぼ同じ位置にしておき、さらに、磁気誘導部材46及びカウンターウエイト49を所定の場所に位置させておく。
次に、XYステージ42を操作してフレーム/レール43を患者Aの正面側に配置させ、さらに、磁気誘導装置46をフレーム/レール43に沿って移動させて、磁気誘導部材46を切除術開始時位置に位置させる(図9参照)。
【0031】
次いで、図示を省略した可撓性を有するオーバーチューブを、患者Aの口から体内に挿入し、このオーバーチューブの先端部を、臓器B(図13等参照)内の病変部Xに近接させる。そして、内視鏡20をオーバーチューブ内に挿入し、挿入部21の先端部をオーバーチューブの先端から突出させ、病変部Xに近接させる(図示略)。このように、内視鏡20の挿入部21の先端を臓器B内に挿入すると、内視鏡20の観察窓から得られた臓器B内の観察像が、図示を省略したテレビモニタに写し出される。
【0032】
次いで、鉗子口24の入口24aから、先端部に注射針を具備するチューブ状の処置具(図示略)を挿入し、その注射針を挿入部21の出口23から突出させて、注射針を病変部Xの周辺から臓器壁の粘膜下層B1に挿入して生理食塩水を注入し、病変部Xを固有筋層B2から浮き上がらせておく(図13、図14等参照)。
【0033】
次に、患者Aの体内から内視鏡20を取り出し、患者Aの体外において、内視鏡20に、保持兼変形具30と磁気アンカー装置10を、次の手順で取り付ける。
【0034】
まず、予め保持兼変形具30の操作部を操作して、保持用開閉片34と折曲用開閉片35を全閉状態にしておき、全閉状態を維持したまま、鉗子口24の入口24aから、鉗子チャンネルCに保持兼変形具30を挿入し、図10に示すように、保持用開閉片34と折曲用開閉片35を、内視鏡20の先端面22から突出させる。
【0035】
次いで、内視鏡20の前方から、鋲着部材12を保持用開閉片34と折曲用開閉片35の先端面34a、35aに接近させ、その頭部13と貫通軸部14を、保持用開閉片34の第1保持用溝38aと第2保持用溝38bに嵌合し、さらに、折曲予定部14aを、折曲用開閉片35の折曲用溝39に嵌合する(図11参照)。
このようにして、保持兼変形具30で鋲着部材12を保持したら、鉗子口24から後方に突出している保持兼変形具30の基端部(図示略)を後方に牽引して、保持用開閉片34、折曲用開閉片35、鋲着部材12、及び連結ひも15を鉗子チャンネルC内に完全に収納し、かつ、磁気アンカー11の突部11bを鉗子チャンネルC内に収納し、本体部11aを、挿入部21の先端面22に当接させ、内視鏡20と磁気アンカー装置10と保持兼変形具30を一体化する(図12参照)。
【0036】
次に、このような状態の内視鏡20を再び臓器B内に挿入し、挿入部21の先端部を病変部Xに近接させた後、保持兼変形具30を内視鏡20に対して前方に相対移動させるとともに、操作部を操作して、保持用開閉片34と折曲用開閉片35を全開にする。このようにすると、折曲予定部14aが折曲用開閉片35の折曲用溝39から脱出し、鋲着部材12は保持用開閉片34のみによって保持される(図13参照)。
さらに、内視鏡20を操作して、全開状態の保持用開閉片34と折曲用開閉片35の間に、病変部Xを位置させる(図13参照)。
【0037】
この状態で、保持兼変形具30の操作部を操作して、保持用開閉片34と折曲用開閉片35を全閉状態にする。すると、図14に示すように、鋲着部材12の貫通軸部14が病変部Xを貫通し、さらに、折曲予定部14aが折曲用開閉片35の折曲用溝39に圧接して、折曲予定部14aが貫通軸部14に対して略直交方向に折曲される(塑性変形する)。このようにすると、頭部13と折曲予定部14aによって、貫通軸部14が病変部Xから完全に抜け止めされ、病変部Xと鋲着部材12が一体化する。
【0038】
続いて、操作部を操作して、保持用開閉片34と折曲用開閉片35を開くと、図15に示すように、折曲用開閉片35の折曲用溝39から折曲予定部14aが抜けだす。さらに、内視鏡20を、第1保持用溝38aと平行な方向に病変部Xから離れるように移動させると、図15に示すように、保持用開閉片34の第1保持用溝38aと第2保持用溝38bから、頭部13と貫通軸部14がそれぞれ脱出する。
この後に、保持兼変形具30の操作部を操作して、保持用開閉片34と折曲用開閉片35を全閉状態に戻し、保持兼変形具30を内視鏡20の鉗子チャンネルCから完全に引き抜く(図示略)。
【0039】
続いて、図16に示すように、患者Aの体外に配置されている磁気誘導部材46の発生磁界を強めることによって、磁気アンカー11を磁力によって、図16の上側に吸引すると、連結ひも15全体が緊張して、鋲着部材12が磁力方向(図16の上方)に移動し、鋲着部材12と一体となっている病変部Xも同方向に十分な距離だけ確実に移動する。
【0040】
このように、病変部Xを所望方向に所望距離だけ移動させると、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分が形成されるので、図16に示すように、内視鏡20(図16では図示略)の鉗子チャネルCを利用して高周波メス50などの切開具を臓器B内に挿入し、病変部Xを粘膜とともに一方の端部側から切除する。
そして、病変部Xを一方の端部側から反対の端部側に切除すると、やがて、病変部X全体が完全に切除される(図示略)。
なお、高周波メス50による切除作業時においては、切除領域が拡がるにつれて、高周波メス50の先端50aの位置の確認は、より容易となる。
【0041】
以上のように切除作業を終えると、正常組織から切り離された病変部Xは鋲着部材12(磁気アンカー装置10)との一体状態を維持するので、病変部Xが紛失することが防止される。切除した病変部Xを回収するには、内視鏡20の鉗子チャンネルCに図示を省略した把持鉗子を挿入し、この把持鉗子により磁気アンカー装置10を把持し、そのままの状態で、内視鏡20を体内から抜き去り、病変部Xを磁気アンカー装置10とともに体外に取り出す。そして、その後に、切除した部分の縫合、消毒などの処置を行う。
【0042】
以上のように、本実施形態のアンカー誘導システムを用いれば、磁気アンカー装置10の一部をなす鋲着部材12を、病変部Xに、確実に抜け止めした状態で鋲着することができるので、磁気アンカー11に付与された磁力が大きくても、病変部Xから鋲着部材12が抜け出すことはない。このため、従来のように、クリップで病変部Xを把持する場合に比べて、術者及び患者の負担を軽減することができる。
【0043】
さらに、病変部Xを所望方向に十分な距離だけ移動させることができるため、病変部Xと正常組織との境界の切除部分を、容易かつ確実に十分な大きさで確保することができ、また、病変部Xが扁平な形状であっても、十分な大きさの切除部分を作りだすことができるので、病変部Xを容易に切除することが可能となる。
【0044】
さらに、病変部Xは鋲着部材12により持ち上げられるため、切除部分を十分確保することができ、すでに切除した病変部Xが固有筋層B2上に落ち込むことを防止できる。
また、任意の位置に鋲着部材12を配置できるため、切除した病変部Xにより内視鏡20の視界が妨げられることがない。
【0045】
次に、本発明の第2の実施形態について、図17及び図18を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
【0046】
本実施形態のアンカー誘導システムは、重力アンカー装置60(重力アンカー61、鋲着部材12、及び連結ひも15からなる)と、内視鏡20と、保持兼変形具30とからなるものである。
重力アンカー61の外形は磁気アンカー11と同じであり、本体部61aと、突部61bとを具備している。この重力アンカー61は全体が非磁性体によって成形されており、非磁性体の具体例としては、金、銅、アルミニウム、ステンレス(オーステナイト系)、真鍮、セラミック、硝子等がある。
【0047】
この重力アンカー装置60は、第1の実施形態と同じ要領により、内視鏡20に装着された状態で臓器B内に挿入された後、保持兼変形具30により病変部Xに取り付けられ、さらに、保持兼変形具30から分離される。
図18に示すように、重力アンカー61は重力Pに従って移動するので、患者Aの体勢を変えて、重力アンカー61を所望の方向に移動させると、ひも部15が緊張して、鋲着部材12が取り付けられた病変部Xが重力方向下方に移動する。このため、病変部Xと正常組織との境界部に、十分な大きさの切除部分が形成されるので、高周波メス50等で病変部Xを切除する。
【0048】
以上のように、本実施形態のアンカー誘導システムによっても、第1の実施形態と同様に、重力アンカー装置60の一部をなす鋲着部材12を、病変部Xに、確実に抜け止めした状態で鋲着することができるので、重力アンカー61の質量が大きくても、病変部Xから鋲着部材12が抜け出すことはない。このため、従来のように、クリップで病変部Xを把持する場合に比べて、術者及び患者の負担を軽減することができる。
さらに、本実施形態では、第1の実施形態では必要であった高価な装置である磁気アンカー誘導装置40が不要になるので、第1の実施形態に比べて、コスト的に有利である。
【0049】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、アンカーと連係した鋲着部材を、対象物内部の対象部位に、確実に抜け止めした状態で鋲着可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の磁気アンカー装置の全体図である。
【図2】鋲着部材の側面図である。
【図3】鋲着部材の正面図である。
【図4】内視鏡の全体図である。
【図5】保持兼変形具の先端部を、チューブを破断して示す側面図である。
【図6】保持兼変形具の先端部を、図5のVI矢線方向から見た図である。
【図7】保持兼変形具の保持用開閉片を、図5のVII矢線方向から見た図である。
【図8】病変部の切除が行われる患者を載せたベッドと、磁気アンカー誘導装置を、患者の頭部側から見た図である。
【図9】患者を載せたベッドと、磁気アンカー誘導装置の側面図である。
【図10】保持兼変形具を装着した内視鏡の先端部と、磁気アンカー装置とを、内視鏡を断面視して示す図である。
【図11】内視鏡に装着した保持兼変形具に、磁気アンカー装置を装着した状態を、内視鏡を断面視して示す図である。
【図12】内視鏡の鉗子チャンネル内に保持兼変形具を完全に収納し、かつ、内視鏡の先端に磁気アンカーを取り付けた状態を示す、内視鏡を断面視して示す図である。
【図13】臓器内において、磁気アンカー装置を内視鏡の先端から突出させ、かつ、保持兼変形具を全開にした状態を示す、内視鏡を断面視して示す図である。
【図14】臓器内において、保持兼変形具を全閉にして、鋲着部材を病変部に突き刺した状態を示す、内視鏡を断面視して示す図である。。
【図15】保持兼変形具を全開にして、鋲着部材から離した状態を示す、内視鏡を断面視して示す図である。
【図16】鋲着部材を病変部に取り付けた後に、磁気アンカー誘導装置を用いて、病変部を移動させている状態を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施形態の重力アンカー装置の全体図である。
【図18】鋲着部材を病変部に取り付けた後に、重力アンカーを重力方向に移動させることにより、病変部を移動させている状態を示す図である。
【符号の説明】
10 磁気アンカー装置
11 磁気アンカー
11a 本体部
11b 突部
12 鋲着部材
13 頭部(大径抜け止め部)
14 貫通軸部
14a 折曲予定部
15 連結ひも
20 内視鏡
21 挿入部
22 先端面
23 鉗子チャンネルの出口
24 鉗子口
24a 入口
30 保持兼変形具
31 チューブ
32 取付片
33 ピン
34 保持用開閉片(保持部材)
35 折曲用開閉片(折曲部材)
36 37 操作ワイヤ
38a 第1保持用溝(保持溝)
38b 第2保持用溝
39 折曲用溝
40 磁気アンカー誘導装置
41 ベッド
41a 床板
42 XYステージ(一方向移動機構)
43 フレーム/レール(一平面内移動機構)
44 レール
45 レール
46 磁気誘導部材
47 電磁石
48 基体
49 カウンターウェイト
50 高周波メス
50a 先端
60 重力アンカー装置
61 重力アンカー
61a 本体部
61b 突部
A 患者(対象物)
A1 頭部
B 臓器
B1 粘膜下層
B2 固有筋層
C 鉗子チャンネル
X 病変部(対象部位)[0001]
【Technical field】
The present invention relates to an endoscope anchor guidance system used when excising a lesion under endoscopic observation.
[0002]
[Prior art and its problems]
Conventionally, when excising a lesion inside a human body in a normal operation, the distance between the lesion and the adjacent normal tissue is widened by lifting the lesion using a grasping forceps, and the lesion and the normal tissue are in that state. It is excised between. However, for example, in endoscopic mucosal resection (EMR), since only one endoscope can be inserted into the body, the lesion cannot be lifted, and physiological saline is placed on the normal mucosa around the lesion with an injection needle. Water or the like was injected to raise the lesion, and in that state, a high-frequency knife or snare was used to perform excision between the lesion and the normal mucous membrane.
[0003]
However, in such a conventional method, the lesioned part could not be lifted to a sufficient position, and thus a sufficient excision part at the boundary between the lesioned part and the normal tissue could not be secured.
In addition, when the lesioned part has a flat shape, it may not be possible to create an excised part.
[0004]
Further, during the excision work, the already excised lesioned part may fall on the normal tissue, thereby obstructing the field of view by the endoscope, particularly when the lesioned part is large. For this reason, the excised part cannot be seen, and in order to remove it blindly, the normal part is damaged and complications such as perforation occur, blood vessels are damaged and major bleeding occurs. Since it could not be confirmed and hemostasis could not be achieved, serious complications could occur, and a safer device and treatment method were required.
[0005]
Therefore, in order to solve these problems, the present applicant generates a magnetic field by arranging a clip for grasping a lesion in the human body, a magnetic anchor made of a magnetic body connected to the clip, and an external body. And a magnetic anchor guiding device that powers the magnetic anchor, and the magnetic anchor is powered by a magnetic field generated by the magnetic anchor guiding device to lift the lesion gripped by the clip. A guidance system has been proposed and a patent application has been filed (Japanese Patent Application No. 2002-268239).
[0006]
As described above, in the invention of the present patent application, the gripping force by the clip is not so strong. Therefore, when the power applied to the magnetic anchor is large, the clip may be detached from the lesion. If the clip is detached from the lesioned part in this way, it becomes necessary to grip the clip again on the lesioned part, so that it takes a long time to treat the lesioned part, which increases the burden on the operator and the patient. End up.
[0007]
OBJECT OF THE INVENTION
An object of the present invention is to use an endoscope guidance system for an endoscope and an anchor guidance system that enable a fastening member linked to an anchor to be attached to a target portion inside a target object in a state of being securely removed. It is to provide a treatment method using an endoscope.
[0008]
Summary of the Invention
An endoscope anchor guidance system according to the present invention includes an attachment member attached to a target portion inside an object, a magnetic anchor made of a magnetic body connected to the attachment member, and an outside of the object. And a magnetic anchor guiding device that generates a magnetic field and moves the magnetic anchor in a predetermined direction by a magnetic force generated from the magnetic field, wherein the anchoring member includes: A penetrating shaft portion that can penetrate the target portion, and a large-diameter retaining portion that is provided at one end of the penetrating shaft portion and has a larger cross-sectional shape than the penetrating shaft portion. The vicinity of the end portion on the opposite side of the diameter retaining portion forms a planned bending portion that can be bent and maintains the shape after bending.
[0009]
The magnetic anchor guide device generates a magnetic force by a generated magnetic field, and moves the magnetic anchor in a predetermined direction by the magnetic force, and a U-shape in which the magnetic guide member is arranged in a specific plane. It is practical to have an in-plane moving mechanism that moves along the frame member and a unidirectional moving mechanism that relatively moves the U-shaped frame member in a direction perpendicular to the one plane.
[0010]
Furthermore, it is practical to connect the magnetic anchor and the brazing member with a flexible connecting string.
[0011]
According to another aspect, the anchor guiding system for an endoscope of the present invention is a non-magnetic member that is attached to a target portion inside the object and that is connected to the attachment member and moves according to gravity. An endoscope anchor guidance system comprising a body and a gravity anchor, wherein the attachment member is provided at a penetrating shaft portion that can penetrate the target site, and at one end of the penetrating shaft portion. A large-diameter retaining portion having a larger cross-sectional shape than the through-shaft portion, and the through-shaft portion has a post-bending shape that can be bent at least near the end opposite to the large-diameter retaining portion. It is characterized by the fact that the planned folding portion is maintained.
[0012]
Also in this aspect, it is practical to connect the magnetic anchor and the attachment member with a flexible connection string.
[0013]
In any aspect, the holding member that holds the large-diameter retaining portion of the attachment member, and the bending that bends the planned folding portion in a state where the large-diameter retaining portion is held by the holding member. It is preferable to provide a holding and deforming tool that can be inserted into and removed from the forceps channel of the endoscope.
[0014]
Further, the holding member and the bending member are pivotally mounted by a pin so as to be openable and closable, and a holding opening and closing piece and a folding opening and closing piece that can be opened and closed by an operation wire are provided, and the holding member is attached to the holding opening and closing piece. Forming a holding groove for the large-diameter retaining portion, and when the folding opening / closing piece is closed with respect to the holding opening / closing piece, the fastening member held by the holding opening / closing piece is It is practical to bend the folding part.
[0015]
Further, it is practical that the holding member of the holding and deforming tool can be released from the holding of the large-diameter retaining portion after the bending portion is bent.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The anchor guiding system according to the present embodiment includes a magnetic anchor device 10 (
[0024]
First, the configuration of the
The
[0025]
The hook-
One end of a flexible connecting
[0026]
FIG. 4 shows an
Since the structure of the
[0027]
The holding and deforming
The holding and deforming
A mounting
As shown in FIGS. 5 and 7, the front end surface 34 a of the holding opening /
Further, the base of the penetrating
Furthermore, a bending planned
[0028]
Next, the configuration of the magnetic
A pair of XY stages (one-way moving mechanisms) 42 and 42 are disposed on both sides of the
[0029]
A
The
[0030]
Next, the excision procedure for the lesion X using the anchor guidance system will be described. Prior to performing the resection using the anchor guidance system, first, as shown in FIGS. 8 and 9, the patient A subjected to local anesthesia is laid on the
Next, the
[0031]
Next, a flexible overtube (not shown) is inserted into the body from the mouth of the patient A, and the distal end of the overtube is brought close to the lesion X in the organ B (see FIG. 13 and the like). Then, the
[0032]
Next, a tube-shaped treatment tool (not shown) having an injection needle at the distal end is inserted from the
[0033]
Next, the
[0034]
First, the operation part of the holding and deforming
[0035]
Next, from the front of the
In this way, when the
[0036]
Next, the
Furthermore, the lesioned part X is positioned between the holding opening /
[0037]
In this state, the holding opening /
[0038]
Subsequently, when the operation opening /
Thereafter, the operation part of the holding /
[0039]
Subsequently, as shown in FIG. 16, when the
[0040]
Thus, when the lesioned part X is moved in the desired direction by a desired distance, a sufficiently large excision part is formed at the boundary between the lesioned part X and the normal tissue. As shown in FIG. An incision tool such as a high-
When the lesioned part X is excised from one end side to the opposite end side, the entire lesioned part X is eventually completely excised (not shown).
At the time of excision work with the high-
[0041]
When the excision work is completed as described above, the lesioned part X separated from the normal tissue is maintained in an integrated state with the attachment member 12 (magnetic anchor device 10), so that the lesioned part X is prevented from being lost. . In order to collect the excised lesioned part X, grasping forceps (not shown) are inserted into the forceps channel C of the
[0042]
As described above, if the anchor guiding system of the present embodiment is used, it is possible to attach the
[0043]
Further, since the lesioned part X can be moved in a desired direction by a sufficient distance, the excision part at the boundary between the lesioned part X and the normal tissue can be easily and reliably secured with a sufficient size. Even if the lesioned part X has a flat shape, a sufficiently large excision part can be created, so that the lesioned part X can be easily excised.
[0044]
Furthermore, since the lesioned part X is lifted by the
Moreover, since the
[0045]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The same members as those in the first embodiment are designated by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0046]
The anchor guiding system of the present embodiment includes a gravity anchor device 60 (consisting of a
The outer shape of the
[0047]
The
As shown in FIG. 18, since the
[0048]
As described above, also in the anchor guiding system of the present embodiment, the
Furthermore, in this embodiment, the magnetic
[0049]
Although the present invention has been described with reference to the above embodiment, the present invention is not limited to the above embodiment, and can be improved or changed within the scope of the purpose of the improvement or the idea of the present invention.
[0050]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the attachment member linked to the anchor can be attached to the target portion inside the object in a state in which the attachment member is securely detached.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall view of a magnetic anchor device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of a fastening member.
FIG. 3 is a front view of a fastening member.
FIG. 4 is an overall view of an endoscope.
FIG. 5 is a side view showing the distal end portion of the holding and deforming tool with the tube broken.
6 is a view of the distal end portion of the holding and deforming tool as viewed from the direction of the arrow VI in FIG.
FIG. 7 is a view of the holding opening / closing piece of the holding / deforming tool as seen from the direction of the arrow VII in FIG. 5;
FIG. 8 is a view of a bed on which a patient whose lesion is to be excised and a magnetic anchor guide device are viewed from the patient's head side.
FIG. 9 is a side view of a bed on which a patient is placed and a magnetic anchor guiding device.
FIG. 10 is a view showing a distal end portion of an endoscope to which a holding and deforming tool is attached and a magnetic anchor device in a sectional view of the endoscope.
FIG. 11 is a cross-sectional view of the endoscope, showing a state in which the magnetic anchor device is attached to the holding and deforming tool attached to the endoscope.
FIG. 12 is a cross-sectional view of the endoscope showing a state in which the holding and deforming tool is completely stored in the forceps channel of the endoscope and a magnetic anchor is attached to the distal end of the endoscope. is there.
FIG. 13 is a cross-sectional view of the endoscope showing a state in which the magnetic anchor device protrudes from the distal end of the endoscope and the holding and deforming tool is fully opened in the organ.
FIG. 14 is a cross-sectional view of an endoscope showing a state in which the holding and deforming tool is fully closed in the organ and a sticking member is inserted into a lesioned portion. .
FIG. 15 is a cross-sectional view of an endoscope showing a state in which the holding and deforming tool is fully opened and separated from the attachment member.
FIG. 16 is a view showing a state in which a lesioned part is moved by using a magnetic anchor guiding device after attaching a sticking member to the lesioned part.
FIG. 17 is an overall view of a gravity anchor device according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a diagram showing a state in which a lesioned part is moved by moving a gravity anchor in the direction of gravity after the attachment member is attached to the lesioned part.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
14
35 Opening and closing pieces for bending (bending members)
36 37
38b
43 Frame / rail (moving mechanism in one plane)
44
A1 head B organ B1 submucosa B2 proper muscle layer C forceps channel X lesion (target site)
Claims (8)
該鋲着部材と接続される磁性体からなる磁気アンカーと、
上記対象物外部に配置され、磁界を発生して、該磁界から生じる磁力により上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気アンカー誘導装置と、
を具備した内視鏡用アンカー誘導システムであって、
上記鋲着部材が、
上記対象部位を貫通可能な貫通軸部と、
該貫通軸部の一端に設けられた、該貫通軸部より断面形状が大きい大径抜け止め部と、を有し、
上記貫通軸部は、少なくとも大径抜け止め部の反対側の端部近傍が折曲操作可能で折曲後形状を維持する折曲予定部をなすことを特徴とする内視鏡用アンカー誘導システム。An adhesive member attached to an object part inside the object;
A magnetic anchor made of a magnetic material connected to the adhesive member;
A magnetic anchor guiding device that is arranged outside the object, generates a magnetic field, and moves the magnetic anchor in a predetermined direction by a magnetic force generated from the magnetic field;
An endoscope anchor guidance system comprising:
The adhesive member is
A penetrating shaft that can penetrate the target site;
A large diameter retaining portion provided at one end of the penetrating shaft portion and having a larger cross-sectional shape than the penetrating shaft portion;
An endoscope anchor guidance system for an endoscope, wherein the penetrating shaft portion forms a planned bending portion that can be bent at least in the vicinity of the end opposite to the large-diameter retaining portion and maintains a shape after bending. .
上記磁気アンカー誘導装置は、
発生する磁界によって磁力を生じさせて、該磁力によって、上記磁気アンカーを所定方向に移動させる磁気誘導部材と、
該磁気誘導部材を特定の一平面内に配置したU字状のフレーム部材に沿って移動させる一平面内移動機構と、
上記U字状のフレーム部材を上記一平面と直交する方向に相対移動させる一方向移動機構と、
を有する内視鏡用アンカー誘導システム。The endoscope anchor guidance system according to claim 1, wherein
The magnetic anchor guiding device is
A magnetic induction member that generates a magnetic force by a generated magnetic field and moves the magnetic anchor in a predetermined direction by the magnetic force;
An in-plane movement mechanism for moving the magnetic induction member along a U-shaped frame member arranged in a specific plane;
A one-way moving mechanism for relatively moving the U-shaped frame member in a direction orthogonal to the one plane;
An anchor guide system for an endoscope.
該鋲着部材と接続され、重力に従って移動する、非磁性体からなる重力アンカーと、
を具備する内視鏡用アンカー誘導システムであって、
上記鋲着部材が、
上記対象部位を貫通可能な貫通軸部と、
該貫通軸部の一端に設けられた、該貫通軸部より断面形状が大きい大径抜け止め部と、を有し、
上記貫通軸部は、少なくとも大径抜け止め部の反対側の端部近傍が折曲操作可能で折曲後形状を維持する折曲予定部をなすことを特徴とする内視鏡用アンカー誘導システム。An adhesive member attached to an object part inside the object;
A gravity anchor made of a non-magnetic material that is connected to the attachment member and moves according to gravity;
An endoscope anchor guidance system comprising:
The adhesive member is
A penetrating shaft that can penetrate the target site;
A large diameter retaining portion provided at one end of the penetrating shaft portion and having a larger cross-sectional shape than the penetrating shaft portion;
An endoscope anchor guidance system for an endoscope, wherein the penetrating shaft portion forms a planned bending portion that can be bent at least in the vicinity of the end opposite to the large-diameter retaining portion and maintains a shape after bending. .
さらに、上記鋲着部材の大径抜け止め部を保持する保持部材と、この保持部材に上記大径抜け止め部を保持した状態で上記折曲予定部を折曲する折曲部材とを有し、内視鏡の鉗子チャンネルに挿脱可能な保持兼変形具を備えている内視鏡用アンカー誘導システム。The endoscope anchor guidance system according to any one of claims 1 to 5,
And a holding member that holds the large-diameter retaining portion of the attachment member, and a bending member that bends the planned bending portion while holding the large-diameter retaining portion on the holding member. An anchor guide system for an endoscope comprising a holding and deforming tool that can be inserted into and removed from the forceps channel of the endoscope.
上記保持部材と上記折曲部材は、ピンによって開閉可能に枢着され、操作ワイヤによって開閉操作可能な保持用開閉片と折曲用開閉片であり、該保持用開閉片には上記鋲着部材の上記大径抜け止め部の保持溝が形成されており、上記折曲用開閉片は該保持用開閉片に対して閉じられたとき、該保持用開閉片に保持されている上記鋲着部材の上記折曲予定部を折曲させる内視鏡用アンカー誘導システム。The endoscope anchor guidance system according to claim 6, wherein
The holding member and the bending member are pivotably mounted by a pin so as to be opened and closed, and are a holding opening / closing piece and a bending opening / closing piece that can be opened and closed by an operation wire. The holding member of the large-diameter retaining portion is formed, and when the folding opening / closing piece is closed with respect to the holding opening / closing piece, the attachment member held by the holding opening / closing piece An endoscope anchor guiding system for bending the bending portion of the endoscope.
上記保持兼変形具の上記保持部材が、上記折曲予定部の折曲後に、上記大径抜け止め部の保持を解除可能なものである内視鏡用アンカー誘導システム。The endoscope anchor guidance system according to claim 6 or 7,
An endoscope anchor guidance system for an endoscope in which the holding member of the holding and deforming tool is capable of releasing the holding of the large-diameter retaining portion after the bending portion is bent.
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