JP4141979B2 - 自動車用高周波ガラスアンテナ - Google Patents
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- H01Q9/30—Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
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Description
)の電波の送受信に用いられる自動車用高周波ガラスアンテナに関する。
ては、例えば、GPS人工衛星信号(1575.42MHz)等の通信手段、TV放送波
(471MHz〜771MHz)、自動車用電話の800MHz帯(810〜960MH
z)または1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)を利用する自動車通信手段
に好ましい自動車用高周波ガラスアンテナがある。
受信波の位相の差によりゴーストが発生するので、指向性を示すものが要求される。
られる場合、フロントガラスは運転者の視覚を確保するため、リアガラスは熱線が設けら
れている関係上、窓ガラス上であっても車体の金属部に近い領域に設けざるを得ない。
場合に、マルチパスなどの影響を受け難いガラスアンテナとして、導波器と反射器を有す
る一方向にのみ強い指向性を示すアンテナ(八木アンテナ)を組み合わせて受信するシス
テムが開示されている。
いるので、指向性が金属部の位置により定まり、指向性を自由に設計できないという問題
がある。例えば、フロントガラスまたはリアガラス上であって、車体のルーフの近くにア
ンテナ線を水平に設けた場合、窓ガラスは傾斜しているので、窓ガラスの傾斜方向(下方
向)に指向性を持つアンテナとなり、放送波の送信される車両と水平方向または仰角方向
に有効な指向性を持つアンテナとはなり得ない。
ても、車体の金属部の影響を受けずに、ある一方向に強い指向性を持つ広帯域の自動車用
高周波ガラスアンテナを提供することにある。
を持ったアンテナ)のうち、八木アンテナに代表されるパラスティック型アンテナ(給電
点に接続されたアンテナ素子と、給電点より絶縁された無給電線とからなるビームアンテ
ナ)の考え方に基づいてパターンを決定している。パラスティック型アンテナは、給電線
に誘起される定在波と、無給電線に誘起される定在波との間の位相差を調整することによ
り、指向性を特定できる。
の近くに設けられても、給電線のごく近傍(λ/84〜λ/16)kに配置した無給電線
のパターンおよび位置を変化させることで、金属部の影響を受けることなく、ビームの方
向を意図する方向にすることができる。
しか共振点を持ち得ない。しかしながら本発明では、給電線により構成されるアンテナと
、無給電線により構成され、給電線とは異なる共振点を持つように設定されたアンテナと
を容量的に結合することにより、1つの給電点で広い帯域を感度よく受信することができ
る。
信するガラスアンテナにおいて、車体の金属部の近くに設けられ、給電されるアンテナ線
と、前記アンテナ線の近傍に配置され、指向性と受信感度の周波数特性とを調整するため
の無給電線とを備え、前記無給電線は、前記無給電線の一部が、前記金属部の一部との間
に前記アンテナ線の一部を挟むように配置されていることを特徴とする。
、一端が給電点に接続され、長さが(λ/4)kの直線状アンテナ線である。
1)前記無給電線は、前記アンテナ線の一部を挟んで前記アンテナ線に平行に延び、それ
ぞれの長さが(λ/4〜3λ/8)kである少なくとも1本の直線状導体線よりなり、各
導体線が前記アンテナ線と重なる長さは、それぞれ(λ/8〜λ/4)kであり、前記各
導体線と前記アンテナ線との間の距離は、(λ/84〜λ/16)kである。
2)前記無給電線は、前記アンテナ線の一部を挟んで前記アンテナ線に平行に延び、それ
ぞれの長さが(3λ/16)kである2本の直線状導体線と、前記アンテナ線を挟む部分
とは反対側の各導体線の端部を互いに接続する導体線とからなり、前記2本の導体線が前
記アンテナ線と重なる長さは、それぞれ(λ/8)kであり、前記各導体線と前記アンテ
ナ線との間の距離は、(λ/64〜λ/16)kである。
ープ状アンテナ線に平行に延び少なくとも1本の直線状導体線よりなる。
の導体線を用いて指向性と受信感度の周波数特性を調整するため、水平方向または所望の
仰角方向にも指向性を持った広帯域の自動車用高周波ガラスアンテナが得られる。
ラスアンテナは、車両の車体6で囲まれたフロントガラス8に設けられている。視認性を
妨げないように、車体の金属部6(ルーフ)に近い、フロントガラスの右上隅に設けられ
ている。フロントガラスは、垂直方向に対し30〜40゜の角度で傾斜しているものとす
る。アンテナは、λ/4モノポールタイプもしくはそれに類する給電された直線状のアン
テナ線(給電線)10と、この給電線10の一部を挟むように平行に延び、直流的に接続
されていない1本の直線状導体線(無給電線)12との組み合わせにより構成される。1
6は、給電線10の一端が接続される給電点である。
は、誘電体基板(この場合、ガラス板)を伝搬する電波の伝搬速度に関係するもので、ア
ンテナが共振するように、誘電体基板上に形成されるアンテナの寸法が、誘電体基板のな
い場合に想定されるアンテナ寸法に比べて小さくなる比率をいう。なお、図においては表
示を簡単にするため、短縮率kは省略する。
8)kの長さ(給電線の長さの半分)だけ重なっており、重ならない部分の長さは、(λ
/4)kである。したがって、無給電線12の長さは、(3λ/8)kである。
数特性とを調整する働きをする。
、指向特性と広帯域での安定した受信性能とを有するアンテナが実現できる。
00MHzの場合のλは、50cmである。短縮率kを0.65とすると、給電線10の
長さは、(50/4)×0.65=8.1cm、無給電線12の長さは、(3×50/8
)×0.65=12.2cm、給電線10と無給電線12との間の距離は、(50/32
)×0.65=1.0cmである。ガラスアンテナの占有エリアは狭いことがわかる。
得られた。自動車の正面方向に強い指向性が実現されていることがわかる。
F/B比とは、ビームの出る方向を正面(Front)とした場合の、正面への指向性利
得と、背面(Back)への指向性利得の差で、アンテナの指向性利得(ビーム強度)の
評価となるものである。この数値が小さければ、正面と背面への指向性利得の差の小さい
(丸い)指向性になることを示し、逆に大きければ、指向性利得差の大きい(正面方向に
強い指向性を持った)アンテナであることを示す。図3のF/B比の算出は、前方向18
0度の指向性平均利得と、後方向180度の指向性平均利得との比で表している。平均利
得の計算には、面積平均算出法を適用している。なお、図3には、前半感度および平均値
も併せて示してある。図3のF/B比から、正面方向に強い指向性を有していることがわ
かる。
に示す。広帯域での安定した共振点(▽印で示す)を有することがわかる。
ンテナの指向特性を図6に、F/B比の周波数特性を図7に示す。図6,7は、本実施例
の図2,3に示す特性に対応している。
帯域にわたって前方方向に強い指向性を有していることがわかる。
ラスアンテナは、実施例1のガラスアンテナと同様のアンテナパターンを有しており、実
施例1とは寸法が異なるものである。
4)kの無給電線40が設けられており、給電線10と無給電線40との間は、(λ/8
4)k〜(λ/64)kだけ離れている。
車の正面方向に強い指向性が実現されていることがわかる。
例1,2では、給電線の形状を1本の導体線としているが、本実施例では共通の給電点1
6から給電される長さ(λ/4)k、間隔が(λ/84〜λ/64)kの2本の直線状導
体線を有し、給電点16とは異なる他方を接続した矩形ループを形成する給電線50と、
それに平行する少なくとも1本以上の無給電線60から構成される。
)kの長さが、ループ状アンテナ線50と重なっている。
である。
が得られた。自動車の正面方向に強い指向性が実現されていることがわかる。
のF/B比から、正面方向に強い指向性を有していることがわかる。
度高い利得が得られた。
テナは、λ/4モノポールタイプもしくはそれに類する給電された直線状のアンテナ線(
給電線)10と、この給電線10の一部を挟むように平行に延び、直流的に接続されてい
ない2本の直線状導体線(無給電線)12,14との組み合わせにより構成される。16
は、給電線10の一端が接続される給電点である。
(λ/8)kの長さ(給電線の長さの半分)だけ重なっており、重ならない部分の長さは
、(λ/4)kである。したがって、無給電線12,14の各長さは、(3λ/8)kで
ある。
けられており、したがって、無給電線12と14との間との距離は、(λ/32)kであ
る。
の周波数特性とを調整する働きをする。給電線10と無給電線12,14との組み合わせ
により高周波を共振させ、指向特性を有する広帯域のアンテナが実現できる。
00MHzの場合のλは、50cmである。短縮率kを0.65とすると、給電線10の
長さは、(50/4)×0.65=8.1cm、12,14の長さは、(3×50/8)
×0.65=12.2cm、無給電線12と14との間の距離は、(50/32)×0.
65=1.0cmである。ガラスアンテナの占有エリアは狭いことがわかる。
が得られた。図15に、470〜770MHzの電波に対するF/B比の周波数特性を示
す。これら特性から、自動車の正面方向に広帯域にわたって強い指向性が実現されている
ことがわかる。
ガラスアンテナは、図8のガラスアンテナにおいて無給電線のパターンを変えたものであ
る。すなわち、無給電線20は、給電線10の一部を挟むように平行に延びる2本の導体
線20a,20bと、これら2本の導体線の左端を接続する導体線20cとからなる。
重ならない部分の長さは、(λ/16)kである。したがって、無給電線20a,20b
の各長さは(3λ/16)kである。
に設けられており、したがって、無給電線20cの長さは、(λ/32)kである。
。また、F/B比の周波数特性を測定したところ、図18に示す特性が得られた。これら
特性から、自動車の正面方向に広帯域にわたって強い指向性が実現されていることがわか
る。
8 フロントガラス
10,50 給電線
12,14,20,40 無給電線
Claims (6)
- 自動車の窓ガラスの表面に設けられ、高周波帯域の電波を送受信するガラスアンテナに
おいて、
車体の金属部の近くに設けられ、車体の金属部に近接する一端より給電されるアンテナ
線と、
前記アンテナ線の近傍に配置され、指向性と受信感度の周波数特性とを調整するための
無給電線とを備え、
前記無給電線は、前記無給電線の一部が、前記金属部の一部との間に前記アンテナ線の
一部を挟むように配置されている、
ことを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。 - 前記高周波帯域の受信周波数の波長をλ、短縮率をkとした場合に、前記アンテナ線は
、長さが(λ/4)kの直線状アンテナ線であり、
前記無給電線は、前記アンテナ線に平行に延び、長さが(λ/4〜3λ/8)kである
少なくとも1本の直線状導体線よりなり、
前記各導体線が前記アンテナ線と重なる長さは、それぞれ(λ/16〜λ/8)kであ
り、
前記各導体線と前記アンテナ線との間の距離は、(λ/84〜λ/16)kである、
ことを特徴とする請求項1記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。 - 前記高周波帯域の受信周波数の波長をλ、短縮率をkとした場合に、前記アンテナ線は
、一端が給電点に接続され、長さが(λ/4)kの直線状導体線2本が、(λ/84〜λ
/16)kの間隔で平行に延び、前記給電点とは反対側の各導体線の端部を互いに導体線
により接続したループ状アンテナ線であり、
前記無給電線は、前記ループ状アンテナ線に平行に延び少なくとも1本の直線状導体線
よりなる、
ことを特徴とする請求項1記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。 - 前記高周波帯域の受信周波数の波長をλ、短縮率をkとした場合に、前記アンテナ線は
、一端が給電点に接続され、長さが(λ/4)kの直線状アンテナ線であり、
前記無給電線は、前記アンテナ線の一部を挟んで前記アンテナ線に平行に延び、それぞ
れの長さが(3λ/8〜λ/2)kである2本の直線状導体線よりなり、
前記2本の導体線が前記アンテナ線と重なる長さは、それぞれ(λ/16〜λ/8)k
であり、
前記各導体線と前記アンテナ線との間の距離は、(λ/64〜λ/16)kである、
ことを特徴とする請求項1記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。 - 前記高周波帯域の受信周波数の波長をλ、短縮率をkとした場合に、前記アンテナ線は
、一端が給電点に接続され、長さが(λ/4)kの直線状アンテナ線であり、
前記無給電線は、前記アンテナ線の一部を挟んで前記アンテナ線に平行に延び、それぞ
れの長さが(3λ/16)kである2本の直線状導体線と、前記アンテナ線を挟む部分と
は反対側の各導体線の端部を互いに接続する導体線とからなり、
前記2本の導体線が前記アンテナ線と重なる長さは、それぞれ(λ/8)kであり、
前記各導体線と前記アンテナ線との間の距離は、(λ/64)kである、
ことを特徴とする請求項1記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。 - 前記ガラスアンテナは、前記車体のルーフに近い位置に設けられ、前記アンテナ線は、
前記車体のルーフに対して平行に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
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