JP4002176B2 - Photoacid generating compound, chemically amplified positive resist material, and pattern forming method - Google Patents

Photoacid generating compound, chemically amplified positive resist material, and pattern forming method Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のフッ素基含有アルキルイミド酸を発生するオニウム塩及びこれを含有することを特徴とする波長300nm以下の高エネルギー線露光用レジスト材料、及びこのレジスト材料を用いたパターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められているなか、次世代の微細加工技術として遠紫外線リソグラフィー及び真空紫外線リソグラフィーが有望視されている。
現在、KrFエキシマレーザーを使ったフォトリソグラフィーによって0.15μmルールの先端半導体の生産が行われており、0.13μmルール生産も開始されようとしている。ArFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグラフィーは、0.13μm以下の超微細加工に不可欠な技術としてその実現が切望されている。
【0003】
特に、ArFエキシマレーザー光を光源としたフォトリソグラフィーでは、精密かつ高価な光学系材料の劣化を防ぐために、少ない露光量で十分な解像性を発揮できる、感度の高いレジスト材料が求められている。高感度レジスト材料を実現する方策としては、各組成物として波長193nmにおいて高透明なものを選択するのが最も一般的である。例えばベース樹脂については、ポリ(メタ)アクリル酸及びその誘導体、ノルボルネン−無水マレイン酸交互重合体、ポリノルボルネン及びメタセシス開環重合体等が提案されており、樹脂単体の透明性を上げるという点ではある程度の成果を得ている。しかしながら酸発生剤については、透明性を上げると酸発生効率が下がって結果的に低感度になったり、あるいは熱安定性や保存安定性を欠くものになってしまったりと、未だ実用に足るものが得られていないのが現状である。
【0004】
例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3等において提案されているアルキルスルホニウム塩は、非常に透明性が高い一方で酸発生効率が十分でなく、また熱安定性にも難があり、好適でない。特許文献4等において提案されているアルキルアリールスルホニウム塩は、透明性と酸発生効率とのバランスが良くて高感度であるものの、熱安定性、保存安定性に欠ける。KrFエキシマレーザー光を用いたフォトリソグラフィーで有効だったアリールスルホニウム塩は、酸発生効率、熱安定性、保存安定性には優れるものの透明性が著しく低く、現像後のパターンは激しいテーパー形状となる。透明性を補うためにレジストを薄膜化する方策もあるが、この場合レジスト膜のエッチング耐性を著しく低下させることになるので、パターン形成方法として好適ではない。
【0005】
これらは主にオニウム塩のカチオン側の構造を変えた場合であるが、解像性やパターン形状において、発生する酸の種類と酸不安定基の種類は密接な関係があることが報告されている。例えば、KrFリソグラフィー用のポリヒドロキシスチレン及びポリヒドロキシスチレン/(メタ)アクリレート共重合ベースのレジストにおいて酸の種類を変えた検討が数多く報告されている。例えば、特許文献5においては、カンファースルホン酸が発生する酸発生剤を添加したときに良好なパターン形状を得ることができるということが報告されている。しかしながら、脂環式構造をもつArF用ポリマーにおいては酸脱離の反応性が低く、ポリヒドロキシスチレン及びポリヒドロキシスチレン/(メタ)アクリレート共重合体酸脱離基と同じであっても、カンファースルホン酸では脱離反応が進行しない。なお、(メタ)アクリレートは、メタクリレート及び/又はアクリレートを意味する。
【0006】
オニウム塩のアニオン側としては、主に酸性度が高いフッ素化アルキルスルホン酸が適用されている。フッ素化アルキルスルホン酸としては、トリフルオロメタンスルホン酸、ノナフルオロブタンスルホン酸、ヘキサデカフルオロオクタンスルホン酸が挙げられる。また、フッ素置換あるいはフッ素アルキル置換したアリールスルホン酸も挙げられる。具体的には、4−フルオロベンゼンスルホン酸、3−ベンゼンスルホン酸、2−ベンゼンスルホン酸、2,4−ジフルオロベンゼンスルホン酸、2,3−ジフルオロベンゼンスルホン酸、3,4−ジフルオロベンゼンスルホン酸、2,6−ジフルオロベンゼンスルホン酸、3,5−ジフルオロベンゼンスルホン酸、2,3,4−トリフルオロベンゼンスルホン酸、3,4,5−トリフルオロベンゼンスルホン酸、2,4,6−トリフルオロベンゼンスルホン酸、2,3,4,5,6ペンタフルオロベンゼンスルホン酸、4−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸、5−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸、6−トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸、4−トリフルオロメチルナフチル−2−スルホン酸などが挙げられる。
【0007】
一方、微細化の促進とともに、ラインエッジラフネス及び孤立パターンと密集パターンの寸法差(I/Gバイアス)が問題になってきている。マスク上の寸法が同じであっても、現像後の密集パターンと孤立パターンに寸法差が生じることは従来から良く知られている。特に波長を超える寸法において、上記問題が深刻である。これは、密集パターンと孤立パターンの像形成における光干渉の違いにより、光学強度が異なるためである。
【0008】
例えば、図1に、波長248nm、NA0.6、σ0.75の光学条件で、0.18ミクロンの繰り返しラインのピッチを横軸にして変化させたときのラインの寸法を縦軸として示す。0.36ミクロンピッチ(0.18ミクロンライン、0.18ミクロンスペース)でライン寸法が0.18ミクロンになるように規格化すると、光学像の寸法が、ピッチの拡大とともに一旦細くなって太くなっていく。次に、現像後のレジストライン寸法を求めた結果も示す。レジスト寸法と光学像の寸法はKLA−テンコール社(旧フィンリ社(Finle Technologies Inc.))から販売されているシミュレーションソフトウェアPROLITH2Ver.6.0を用いた。レジスト寸法は、ピッチの拡大とともに細くなり、更に酸拡散の増大によってますます細くなっていく。
密集パターンに比べて孤立パターンの寸法が細くなる疎密依存性の問題が深刻化している。疎密依存性を小さくする方法として酸拡散を小さくする方法が有効であることは、上記シミュレーション結果から理解できる。
【0009】
しかしながら、酸拡散を小さくしすぎると、現像後のレジストパターンの側壁が、定在波による凹凸や肌荒れが起きる、あるいはラインエッジラフネスが大きくなる問題が生じる。例えば、前述KLA−テンコール社シミュレーションソフトウエアPROLITHVer.6.0を用いてSi基盤上、酸拡散距離を変化させたときの0.18μmラインアンドスペースパターンのレジスト断面形状計算結果を図2に示す。
酸拡散距離が小さいほど定在波による側壁の凹凸が顕著になることが示されている。上空SEMから観察されるラインエッジラフネスについても同様の傾向を示し、すなわち酸拡散が小さい場合ほどラインエッジラフネスが増大する。ラインのラフネスを小さくするためには酸拡散距離を増大させる方法が一般的だが、これではこれ以上の疎密依存性を改善することができない。
図1においては、酸拡散距離が大きくなるほど、ピッチが小さい密なパターンと、ピッチが大きい疎なパターンとの寸法の差が大きくなる。即ち、疎密依存性が大きくなることが示されている。ラインエッジネスの低減と疎密依存性の低減はトレードオフの関係にあり、容易に両立することは難しいと考えることができる。
【0010】
ラインエッジラフネスを改善する方法として、光のコントラストを向上させる方法が挙げられる。例えば、同一露光波長であればライン幅の寸法が大きいほどラインエッジラフネスが小さくなるし、同一露光波長、同一寸法であっても、ステッパーのNAが高いほど、繰り返しパターンの場合では通常照明より変形照明(例えば輪帯照明、4重極照明)、通常Crマスクよりは位相シフトマスクの方が小さなラインエッジラフネスとなる。パターンのラインエッジの光学コントラストとラインエッジラフネスは相関があり、ラインエッジの光学コントラストが急峻なほどラインエッジラフネスが小さくなる。また、露光波長においては短波長露光の方が小さなラインエッジラフネスとなると予想される。しかしながら、KrF露光とArF露光におけるラインエッジラフネスを比較した場合、ArF露光の方が短波長の分だけ光学コントラストが高く、ラインエッジラフネスが小さくなるはずであるが、実際にはKrF露光の方が優れているという報告がある(非特許文献1)。これはKrFとArFレジスト材料の性能差によるものであり、特に、ArF露光における材料起因のラインエッジラフネスは深刻であることを示し、ラインエッジラフネスを改善しつつ、同時に疎密依存性を劣化させない酸発生剤が望まれているのである。
【0011】
【特許文献1】
特開平7−25846号公報
【特許文献2】
特開平7−28237号公報
【特許文献3】
特開平8−27102号公報
【特許文献4】
特開平10−319581号公報
【特許文献5】
米国特許第5744537号
【非特許文献1】
SPIE 3999,264,(2001)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、300nm以下の高エネルギー線に対して高感度、高解像でラインエッジラフネスが小さく、かつ熱安定性、保存安定性に優れる新規な酸発生剤及びこれを含有する高解像性レジスト材料、該レジスト材料を用いたパターン形成方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、フッ素基含有アルキルイミド酸を発生する、好ましくは下記一般式(1)又は(2)で示されるスルホニウム塩又はヨードニウム塩が300nm以下の高エネルギー線に対して高感度であり、かつ十分な熱安定性と保存安定性を有していること、このものを配合した化学増幅ポジ型レジスト材料が高解像性を有し、かつラインエッジラフネスと疎密依存性を改善することができ、精密な微細加工に極めて有効であることを知見した。
【0014】
即ち、本発明は、一般式(1)で示される光酸発生化合物を提供する。
【化3】

Figure 0004002176
(R1は炭素数2〜8のアルキレン基であり、R2は単結合、酸素原子、窒素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基である。R3は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のフッ素化されたアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のフッ素化されたアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子、フェニル基、置換フェニル基、アセチル基、又はベンゾイルオキシ基で置換されていても良い。Rf1 、Rf2 は一個以上のフッ素原子を含む炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であ。)
また、本発明は、ベース樹脂と酸発生剤と溶剤とを含有してなる化学増幅ポジ型レジスト材料において、該酸発生剤が、フッ素基含有アルキルイミド酸を発生することを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料、及び該レジスト材料を基盤上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して波長300nm以下の高エネルギー線で露光する工程と、加熱処理した後現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成方法を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき更に詳細に説明する。
本発明に用いる酸発生剤は、フッ素基含有アルキルイミド酸を発生することを特徴とするが、好ましくは、上記一般式(1)で示されるオニウム塩である。下記一般式(2)で示されるオニウム塩は参考例である
【化4】
Figure 0004002176
【0016】
一般式(1)において、R1は、好ましくは炭素数4又は5のアルキレン基である。一般式(1)において、R3は、好ましくはフェニル基又はナフチル基である。
【0017】
一般式(1)又は(2)において、Rf1 、Rf2 は、一個以上のフッ素原子を含む炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であ。R1 は同一又は非同一の炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、カルボニル基、エステル基、エーテル基、チオエーテル基又は二重結合などを含んでいても良く、又は炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜20のアラルキル基を表し、M+ はヨードニウム又はスルホニウムを表し、nは2又は3である。
【0018】
一般式(1)又は(2)におけるアニオン部分は、フッ素基含有アルキルイミドアニオンであり、Rf1、Rf2の組み合わせを変えることによって多様な組み合わせがあり、その全てを示すことは出来ないが、例えば下記に例示することができる。
【0019】
【化5】
Figure 0004002176
【0020】
一般的に酸拡散距離を制御するために、発生酸の分子量によってコントロールする手法が一般的である。例えば、酸拡散距離を大きくする場合は、パーフルオロアルキル基の鎖長の短いスルホン酸が発生する酸発生剤を添加し、逆に酸拡散距離を短くする場合はパーフルオロアルキル基の鎖長の長いスルホン酸を発生する酸発生剤を添加する。しかしながら、従来用いられてきた、パーフルオロアルキルスルホン酸あるいはパーフルオロアリールスルホン酸は、1個のアルキル基あるいはアリール基の長さで酸拡散距離を制御することになるため、厳密な酸拡散距離のコントロールが困難であった。しかしながら、本発明に挙げられるフッ素基含有アルキルイミド酸はアルキル基が2個あるため、鎖長の異なる2つのアルキル基の様々な組み合わせが可能であり、厳密な酸拡散距離のコントロールが可能になった。更に、フッ素基含有アルキルイミド酸はパーフルオロアルキルスルホン酸に比べて、同じアルキル鎖長であっても酸拡散距離が短くなる傾向が認められた。
【0021】
【発明の実施の形態】
一般式(1)に示されるオニウム塩化合物は、具体的には下記のとおりである
【化6】
Figure 0004002176
【0022】
本発明のオニウム塩は発生する酸の構造すなわちアニオン側を限定するものであるが、カチオン側は特に限定しない。一般式(2)においてMは硫黄原子、ヨウ素原子が挙げられ、一般式(2)は一般式(2)−s、(2)−iで表すことができる。具体的には下記構造を例示することができる。
【化7】
Figure 0004002176
ここで、R5、R6、R7は、同一又は非同一の炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、アリール基、又はアラルキル基であり、R5とR6あるいはR6とR7、R5とR7がそれぞれ結合して環を形成してもよい。R8とR9は、同一又は非同一の炭素数6〜20のアリール基であり、R8とR9がそれぞれ結合して環を形成してもよい。
【0023】
一般式(2)−sは具体的には下記構造を例示することができる。
【化8】
Figure 0004002176
【0024】
ここで、R11、R12、R13は、独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基であり、又は炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基であってエステル基、カルボニル基、ラクトン環を含んでもよいアルキル基である。R14、R15、R16は、独立して炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、カルボニル基、エステル基、ラクトン環を含んでいてもよい。R17は、メチレン基であり、R18は、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、R17とR18が結合して環を形成してもよい。a、b、cは、独立して0〜5の整数である。
【0025】
【化9】
Figure 0004002176
【0026】
【化10】
Figure 0004002176
【0027】
一般式(2)−iは具体的には下記構造を例示することができる。
【化11】
Figure 0004002176
【0028】
一般式(1)に挙げられるスルホニウム塩の合成方法は、例えばチオフェン化合物と臭化アセチル化合物との反応(Step1)、イオン交換反応(Step2)に示される。Step1において反応はニトロメタン中室温で数時間の撹拌で終了する。チオフェン化合物と臭化アセチル化合物の量は等モルである。得られた化合物1をジエチルエーテルと水で洗浄し、水相に抽出する。次にフッ素基含有イミド酸を化合物1に対して等モル添加し、ジクロロメタンまたはクロロホルムを添加し、室温数分〜数十分室温撹拌しながらアニオン交換を行い、最終化合物の有機相抽出を行う。有機相を濃縮、ジエチルエーテルで結晶化、精製を行い最終化合物を得る。
【0029】
【化12】
Figure 0004002176
【0030】
上記式(1)又は(2)のオニウム塩の配合量は、好ましくはベース樹脂100重量部に対して0.1〜15重量部、特に0.5〜10重量部である。配合量が少なすぎると低感度となることがあり、多すぎると透明性が低下し、レジスト材料の解像性能が低下することがある。
【0031】
本発明に用いるベース樹脂は、好ましくは、現像液に対して不溶又は難溶であって、酸によって現像液可溶となるものである。現像液に対して不溶又は難溶とは、2.38重量%TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド)水溶液に対する溶解度が0〜20Å/秒であり、現像液可溶とは、20〜300Å/秒である。
【0032】
本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料に用いるベース樹脂としては、ポリヒドロキシスチレン及びそのヒドロキシル基の一部又は全部が酸不安定基で置換されたポリヒドロキシスチレン誘導体、ポリ(メタ)アクリル酸及びそのエステル(アクリル酸とメタクリル酸の共重合体及びそのエステルを含む。)、シクロオレフィンと無水マレイン酸の共重合体、シクロオレフィンと無水マレイン酸とアクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンと無水マレイン酸とメタクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンと無水マレイン酸とアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドとアクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドとメタクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドとアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体、ポリノルボルネン、及びメタセシス開環重合体からなる一群から選択される1種以上の高分子重合体が挙げられる。
本発明に用いるベース樹脂としては、好ましくは、KrFエキシマレーザー用レジスト用としては、ポリヒドロキシスチレン(PHS)、その一部又は全部のヒドロキシル基が酸不安定基で置換されたヒドロキシスチレンとスチレンの共重合体、ヒドロキシスチレンと(メタ)アクリル酸エステルの共重合体、ヒドロキシスチレンとマレイミドNカルボン酸エステルとの共重合体、ArFエキシマレーザー用レジストとしては、ポリ(メタ)アクリル酸エステル系、ノルボルネンと無水マレイン酸との交互共重合系、テトラシクロドデセンと無水マレイン酸との交互共重合系、ポリノルボルネン系、開環重合によるメタセシス重合系があげられるが、これらの重合系ポリマーに限定されることはない。ポジ型レジストの場合、フェノールあるいはカルボキシル基の水酸基を酸不安定基で置換することによって、未露光部の溶解速度を下げる場合が一般的である。ベースポリマーにおける酸不安定基は、種々選定されるが、特に下記式(AL10)、(AL11)で示される基、下記式(AL12)で示される炭素数4〜40の三級アルキル基、炭素数1〜6のトリアルキルシリル基、炭素数4〜20のオキソアルキル基等であることが好ましい。なお、(メタ)アクリル酸は、メタクリル酸及び/又はアクリル酸を意味する。
【0033】
【化13】
Figure 0004002176
【0034】
式(AL10)、(AL11)においてR19、R22は、独立して炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、酸素、硫黄、窒素、フッ素などのヘテロ原子を含んでもよい。R20、R21は、独立して、水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、酸素、硫黄、窒素、フッ素などのヘテロ原子を含んでも良く、dは0〜10の整数である。R20とR21、R20とR22、R21とR22はそれぞれ結合して環を形成しても良い。
【0035】
式(AL10)に示される化合物を具体的に例示すると、tert−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミロキシカルボニル基、tert−アミロキシカルボニルメチル基、1−エトキシエトキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニルメチル基、2−テトラヒドロフラニルオキシカルボニルメチル基等、また下記一般式(AL10)−1〜(AL10)−10で示される置換基が挙げられる。
【0036】
【化14】
Figure 0004002176
【0037】
式(AL10)−1〜(AL10)−10中、R26は、同一又は非同一の炭素数1〜8の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状のアルキル基、又は炭素数6〜20のアリール基若しくはアラルキル基を示す。R27は存在しないか又は炭素数1〜20の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基を示す。R28は炭素数6〜20のアリール基又はアラルキル基を示す。dは0〜6の整数である。
【0038】
式(AL11)で示されるアセタール化合物を(AL11)−1〜(AL11)−23に例示する。
【0039】
【化15】
Figure 0004002176
【0040】
また、ベース樹脂の水酸基の水素原子の1%以上が一般式(AL11a)あるいは(AL11b)で表される酸不安定基によって分子間あるいは分子内架橋されていてもよい。
【0041】
【化16】
Figure 0004002176
【0042】
式中、R29、R30は、独立して水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状のアルキル基を示す。又は、R29とR30は結合して環を形成してもよく、環を形成する場合にはR29、R30は炭素数1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。R31は、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基である。fは0〜10の整数である。Aは、e+1価の炭素数1〜50の脂肪族若しくは脂環式飽和炭化水素基、芳香族炭化水素基又はヘテロ環基を示し、これらの基はヘテロ原子を介在してもよく、又はその炭素原子に結合する水素原子の一部が水酸基、カルボキシル基、カルボニル基又はフッ素原子によって置換されていてもよい。Bは、−CO−O−、−NHCO−O−又はNHCONH−を示す。eは1〜7の整数である。
【0043】
一般式(AL11−a),(AL11−b)に示される架橋型アセタールは、具体的には下記(AL11)−24〜(AL11)−31に挙げることができる。
【0044】
【化17】
Figure 0004002176
【0045】
式(AL12)に示される第三級アルキル基としては、tert−ブチル基、トリエチルカルビル基、1−エチルノルボニル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロペンチル基、2−(2−メチル)アダマンチル基、2−(2−エチル)アダマンチル基、tert−アミル基等あるいは下記一般式(AL12)−1〜(AL12)−18を挙げることができる。
【0046】
【化18】
Figure 0004002176
【0047】
上式中、R32は、同一又は非同一の炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、又は炭素数6〜20のアリール基若しくはアラルキル基を示す。R33、R35は、存在しないか又は独立して炭素数1〜20の直鎖状、分岐鎖状若しくは環状のアルキル基を示す。R34は、炭素数6〜20のアリール基又はアラルキル基を示す。
【0048】
【化19】
Figure 0004002176
【0049】
更に(AL12)−19、(AL12)−20に示すように、2価以上のアルキレン基又はアリーレン基であるR36を含んで、ポリマーの分子内あるいは分子間が架橋されていても良い。式(12)−19のR32は、前述と同様、R36は、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基又はアリーレン基を示し、酸素原子や硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を含んでいてもよい。gは、1〜3の整数である。
【0050】
更に、R32、R33、R34、R35は、酸素、窒素、硫黄などのヘテロ原子を有していてもよく、具体的には下記(13)−1〜(13)−7に示すことができる。
【0051】
【化20】
Figure 0004002176
【0052】
本発明に用いるベース樹脂は、好ましくは珪素原子を含有する高分子構造体である。珪素含有ポリマーとしては、酸不安定基として珪素を含有するポリマーが第一に挙げられる。珪素を含有する酸不安定基としては、炭素数1〜6のトリアルキルシリル基が挙げられ、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチル−tert−ブチルシリル基等が挙げられる。また、次に示す珪素含有酸不安定基を用いることができる。
【0053】
【化21】
Figure 0004002176
上式中、R37、R38は、独立して水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基である。R39、R40、R41は、同一又は非同一の炭素数1〜20のアルキル基若しくはハロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基、又は式中の珪素原子とシロキサン結合若しくはシルエチレン結合で結合している珪素含有基又はトリメチルシリル基である。R37とR38は、結合して環を形成してもよい。
【0054】
(A−4)、(A−5)、(A−6)は具体的には下記に示すことができる。
【0055】
【化22】
Figure 0004002176
【0056】
また、一般式(A−7)あるいは(A−8)で表される環状の珪素含有酸不安定基を用いることもできる。
【化23】
Figure 0004002176
【0057】
ここで、R42、R54は、独立して炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基である。R43、R44、R47、R48、R51、R52、R53は、独立して水素原子又は炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基である。R45、R46、R49、R50は、水素原子、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、フッ素化した炭素数1〜20のアルキル基、又は炭素数6〜20のアリール基である。p、q、r、sは、0〜10の整数であり、1≦p+q+s≦20である。
【0058】
(A−7)、(A−8)は具体的には下記に示すことができる。
【0059】
【化24】
Figure 0004002176
【0060】
酸不安定基が炭素数1〜6のトリアルキルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチル−tert−ブチルシリル基等が挙げられる。
【0061】
本発明に用いる珪素含有ポリマーとしては、第二には、酸に対して安定な珪素含有繰り返し単位を用いることもできる。
酸に対して安定な珪素含有繰り返し単位は下記に示すことができる。
【0062】
【化25】
Figure 0004002176
【0063】
ここで、R55は、水素原子、メチル基、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であり、R56は、炭素数3〜10の2価の炭化水素基である。R57、R58、R59は、同一又は非同一の水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、フッ素原子を含むアルキル基、珪素原子を含む炭化水素基、又はシロキサン結合を含む基であり、R57とR58、R58とR59、又はR57とR59がそれぞれ結合して環を形成してもよい。R25は、単結合又は炭素数1〜4のアルキレン基である。hは0又は1である。
例えば(9)−5をより具体的に例示すると下記のようになる。
【0064】
【化26】
Figure 0004002176
【0065】
【化27】
Figure 0004002176
【0066】
本発明に用いるベース樹脂としては、1種に限らず2種以上の高分子化合物であってもよい。複数種の高分子化合物を用いることにより、レジスト材料の性能を調整することができる。分子量、分散度が異なる複数種の高分子化合物を用いることもできる。ベース樹脂に用いる高分子化合物の分子量は、ガスパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で求めることができる。好ましい重量平均分子量は、5,000〜100,000である。5,000に満たないと成膜性、解像性に劣る場合があり、100,000を超えると解像性に劣る場合がある。ベース樹脂として珪素含有ポリマーを用いる場合に、珪素含有ポリマーの好ましい重量平均分子量の範囲についても同様である。
【0067】
本発明のレジスト材料には、上記一般式(1)で示されるスルホニウム塩、ヨードニウム塩とは異なる従来から提案された酸発生剤を配合することができる。
酸発生剤として配合する化合物としては、
i.下記一般式(P1a−1)、(P1a−2)又は(P1b)のオニウム塩、
ii.下記一般式(P2)のジアゾメタン誘導体、
iii.下記一般式(P3)のグリオキシム誘導体、
iv.下記一般式(P4)のビススルホン誘導体、
v.下記一般式(P5)のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル、
vi.β−ケトスルホン酸誘導体、
vii.ジスルホン誘導体、
viii.ニトロベンジルスルホネート誘導体、
ix.スルホン酸エステル誘導体
等が挙げられる。
【0068】
【化28】
Figure 0004002176
(上式中、R101a、R101b、R101cは、独立してそれぞれ炭素数1〜12の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基又はオキソアルケニル基、炭素数6〜20のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基若しくはアリールオキソアルキル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基等によって置換されていてもよい。また、R101bとR101cとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101b、R101cはそれぞれ炭素数1〜6のアルキレン基を示す。K-は(1)、(2)、(3)以外の非求核性対向イオンを表す。)
【0069】
上記R101a、R101b、R101cは、互いに同一であっても異なっていてもよく、具体的には、アルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。オキソアルキル基としては、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基等が挙げられ、2−オキソプロピル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等や、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェニルエチル基、フェネチル基等が挙げられる。アリールオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。K-の非求核性対向イオンとしては塩化物イオン、臭化物イオン等のハライドイオン、トリフレート、1,1,1−トリフルオロエタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート等のフルオロアルキルスルホネート、トシレート、ベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼンスルホネート等のアリールスルホネート、メシレート、ブタンスルホネート等のアルキルスルホネートが挙げられる。
【0070】
【化29】
Figure 0004002176
(上式中、R102a、R102bは、独立してそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。R103は、炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基を示す。R104a、R104bは、独立してそれぞれ炭素数3〜7の2−オキソアルキル基を示す。K-は非求核性対向イオンを表す。)
【0071】
上記R102a、R102bとして具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基等が挙げられる。R103としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、へキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、1,4−シクロへキシレン基、1,2−シクロへキシレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,4−シクロオクチレン基、1,4−シクロヘキサンジメチレン基等が挙げられる。R104a、R104bとしては、2−オキソプロピル基、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソシクロヘプチル基等が挙げられる。K-は式(P1a−1)及び(P1a−2)で説明したものと同様のものを挙げることができる。
【0072】
【化30】
Figure 0004002176
(上式中、R105、R106は、独立して炭素数1〜12の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基若しくはハロゲン化アルキル基、炭素数6〜20のアリール基若しくはハロゲン化アリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基を示す。)
【0073】
105、R106のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、アミル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1−トリクロロエチル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル基、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基が挙げられる。ハロゲン化アリール基としては、フルオロフェニル基、クロロフェニル基、1,2,3,4,5−ペンタフルオロフェニル基等が挙げられる。アラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
【0074】
【化31】
Figure 0004002176
(上式中、R107、R108、R109は、独立して炭素数1〜12の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基若しくはハロゲン化アルキル基、炭素数6〜20のアリール基若しくはハロゲン化アリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基を示す。R108、R109は互いに結合して環状構造を形成してもよく、環状構造を形成する場合、R108、R109はそれぞれ炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。)
【0075】
107、R108、R109のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、アラルキル基としては、R105、R106で説明したものと同様の基が挙げられる。なお、R108、R109のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられる。
【0076】
【化32】
Figure 0004002176
(上式中、R101a、R101bは上記と同じである。)
【0077】
【化33】
Figure 0004002176
【0078】
(上式中、R110は、炭素数6〜10のアリーレン基、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のアルケニレン基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は、更に炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルコキシ基、ニトロ基、アセチル基、又はフェニル基で置換されていてもよい。R111は、炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは置換のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは置換のアルケニル基、炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは置換のアルコキシアルキル基、フェニル基、又はナフチル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は、更に炭素数1〜4のアルキル基若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基;又は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基若しくはアセチル基で置換されていてもよいフェニル基;又は炭素数3〜5のヘテロ芳香族基;又は塩素原子若しくはフッ素原子で置換されていてもよい。)
【0079】
ここで、R110のアリーレン基としては、1,2−フェニレン基、1,8−ナフチレン基等が、アルキレン基としては、メチレン基、1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基、1,4−ブチレン基、1−フェニル−1,2−エチレン基、ノルボルナン−2,3−ジイル基等が、アルケニレン基としては、1,2−ビニレン基、1−フェニル−1,2−ビニレン基、5−ノルボルネン−2,3−ジイル基等が挙げられる。R111のアルキル基としては、R101a〜R101cと同様のものが、アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプレニル基、1−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、ジメチルアリル基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、7−オクテニル基等が、アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペンチロキシメチル基、ヘキシロキシメチル基、ヘプチロキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペンチロキシエチル基、ヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル基、メトキシヘキシル基、メトキシヘプチル基等が挙げられる。
【0080】
なお、更に置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等が、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基又はアセチル基で置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、トリル基、p−tert−ブトキシフェニル基、p−アセチルフェニル基、p−ニトロフェニル基等が、炭素数3〜5のヘテロ芳香族基としては、ピリジル基、フリル基等が挙げられる。
【0081】
具体的には、オニウム塩として、例えばトリフルオロメタンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、ブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリメチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、エチレンビス[メチル(2−オキソシクロペンチル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナート]、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレート等が挙げられる。
【0082】
ジアゾメタン誘導体として、ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(キシレンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロペンチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソアミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−tert−アミルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等が挙げられる。
【0083】
グリオキシム誘導体として、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(メタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(トリフルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(1,1,1−トリフルオロエタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(tert−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(パーフルオロオクタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(シクロヘキサンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−tert−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(キシレンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(カンファースルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等が挙げられる。
【0084】
ビススルホン誘導体として、ビスナフチルスルホニルメタン、ビストリフルオロメチルスルホニルメタン、ビスメチルスルホニルメタン、ビスエチルスルホニルメタン、ビスプロピルスルホニルメタン、ビスイソプロピルスルホニルメタン、ビス−p−トルエンスルホニルメタン、ビスベンゼンスルホニルメタン等が挙げられる。
【0085】
β−ケトスルホン誘導体として、2−シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2−イソプロピルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン等が挙げられる。
【0086】
ジスルホン誘導体として、ジフェニルジスルホン、ジシクロヘキシルジスルホン等のジスルホン誘導体等が挙げられる。
【0087】
ニトロベンジルスルホネート誘導体として、p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−トルエンスルホン酸2,4−ジニトロベンジル等が挙げられる。
【0088】
スルホン酸エステル誘導体として、1,2,3−トリス(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼン等が挙げられる。
【0089】
N−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体として、N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−オクタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−メトキシベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−クロロエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドp−トルエンスルホン酸エステル等が挙げられる。
【0090】
好ましくは、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレート等のオニウム塩、ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン誘導体、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等のグリオキシム誘導体、ビスナフチルスルホニルメタン等のビススルホン誘導体、N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル等のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体が用いられる。
【0091】
なお、上記酸発生剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。オニウム塩は矩形性向上効果に優れ、ジアゾメタン誘導体及びグリオキシム誘導体は定在波低減効果に優れるため、両者を組み合わせることによりプロファイルの微調整を行うことが可能である。
【0092】
上記酸発生剤の添加量は、上記式(1)のスルホニウム塩との合計量として、ベース樹脂100重量部に対して好ましくは0.1〜15重量部、より好ましくは0.5〜8重量部である。0.1重量部より少ないと低感度となることがあり、15重量部より多いと透明性が低下し、レジスト材料の解像性能が低下することがある。
【0093】
本発明で使用される有機溶剤としては、ベース樹脂、酸発生剤、その他の添加剤等が溶解可能な有機溶剤であればいずれでもよい。このような有機溶剤としては、例えばシクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート等のエステル類が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
【0094】
本発明では、これらの有機溶剤の中でもレジスト成分中の酸発生剤の溶解性が最も優れているジエチレングリコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2−プロパノールの他、安全溶剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート及びその混合溶剤が好ましく使用される。
【0095】
有機溶剤の使用量は、ベース樹脂100重量部に対して200〜1,000重量部、特に400〜800重量部が好適である。
【0096】
本発明のレジスト材料には、更に溶解制御剤を添加することができる。溶解制御剤としては、重量平均分子量が100〜1,000、好ましくは150〜800で、かつ分子内にフェノール性水酸基を2つ以上有する化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定基により全体として平均0〜100モル%の割合で又は分子内にカルボキシ基を有する化合物の該カルボキシ基の水素原子を酸不安定基により全体として平均80〜100モル%の割合で置換した化合物を配合する。
なお、フェノール性水酸基又はカルボキシ基の水素原子の酸不安定基による置換率は、平均でフェノール性水酸基又はカルボキシ基全体の0モル%以上、好ましくは30モル%以上であり、その上限は100モル%、より好ましくは80モル%である。
この場合、かかるフェノール性水酸基を2つ以上有する化合物又はカルボキシ基を有する化合物としては、下記式(D1)〜(D14)で示されるものが好ましい。
【0097】
【化34】
Figure 0004002176
【0098】
(上式中、R201、R202は、独立してそれぞれ水素原子、又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基若しくはアルケニル基を示す。R203は、水素原子、又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基若しくはアルケニル基、又は−(R207kCOOH(kは0又は1である。)を示す。R204は、−(CH2i−(iは2〜10の整数である。)、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子を示す。R205は、炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子を示す。R206は水素原子、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基若しくはアルケニル基、又はそれぞれ水酸基で置換されたフェニル基又はナフチル基を示す。R207は、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。R208は水素原子又は水酸基を示す。jは0〜5の整数である。uは0又は1である。s、t、s’、t’、s’’、t’’はそれぞれs+t=8、s’+t’=5、s’’+t’’=4を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくとも1つの水酸基を有するような数である。αは式(D8)、(D9)の化合物の分子量を100〜1,000とする数である。)
【0099】
上式中、R201、R202としては、例えば水素原子、メチル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチニル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。R203としては、例えばR201、R202と同様なもの、或いは−COOH、−CH2COOH、R204としては、例えばエチレン基、フェニレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子、硫黄原子等が挙げられる。R205としては、例えばメチレン基、或いはR204と同様なもの、R206としては例えば水素原子、メチル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチニル基、シクロヘキシル基、それぞれ水酸基で置換されたフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0100】
ここで、溶解阻止剤の酸不安定基としては、ベースポリマーと同じ酸不安定基が挙げられるが、ベースポリマーと同一であっても異なっても良い。また、異なる2種以上の溶解阻止剤を添加することも可能である。
【0101】
上記溶解阻止剤の配合量は、ベース樹脂100重量部に対し、0〜50重量部、好ましくは5〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部であり、単独又は2種以上を混合して使用できる。配合量が5重量部に満たないと解像性の向上がない場合があり、50重量部を超えるとパターンの膜減りが生じ、解像度が低下する場合がある。
【0102】
なお、上記のような溶解阻止剤は、フェノール性水酸基又はカルボキシ基を有する化合物に対し、有機化学的処方を用いて酸不安定基を導入することにより合成される。
【0103】
更に、本発明のレジスト材料には、塩基性化合物を配合することができる。
塩基性化合物としては、酸発生剤より発生する酸がレジスト膜中に拡散する際の拡散速度を抑制することができる化合物が適している。塩基性化合物の配合により、レジスト膜中での酸の拡散速度が抑制されて解像度が向上し、露光後の感度変化を抑制したり、基盤や環境依存性を少なくし、露光余裕度やパターンプロファイル等を向上することができる。
【0104】
このような塩基性化合物としては、第一級、第二級、第三級の脂肪族アミン類、混成アミン類、芳香族アミン類、複素環アミン類、カルボキシ基を有する含窒素化合物、スルホニル基を有する含窒素化合物、水酸基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物、アミド誘導体、イミド誘導体等が挙げられる。
【0105】
具体的には、第一級の脂肪族アミン類として、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ペンチルアミン、tert−アミルアミン、シクロペンチルアミン、ヘキシルアミン、シクロヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、セチルアミン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、テトラエチレンペンタミン等が例示される。
【0106】
第二級の脂肪族アミン類として、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジドデシルアミン、ジセチルアミン、N,N−ジメチルメチレンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルテトラエチレンペンタミン等が例示される。
【0107】
第三級の脂肪族アミン類として、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミン、トリ−sec−ブチルアミン、トリペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリシクロヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、トリドデシルアミン、トリセチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルテトラエチレンペンタミン等が例示される。
【0108】
混成アミン類としては、例えばジメチルエチルアミン、メチルエチルプロピルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ベンジルジメチルアミン等が例示される。
【0109】
芳香族アミン類及び複素環アミン類の具体例としては、アニリン誘導体(例えばアニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピルアニリン、N,N−ジメチルアニリン、2−メチルアニリン、3−メチルアニリン、4−メチルアニリン、エチルアニリン、プロピルアニリン、トリメチルアニリン、2−ニトロアニリン、3−ニトロアニリン、4−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、2,6−ジニトロアニリン、3,5−ジニトロアニリン、N,N−ジメチルトルイジン等)、ジフェニル(p−トリル)アミン、メチルジフェニルアミン、トリフェニルアミン、フェニレンジアミン、ナフチルアミン、ジアミノナフタレン、ピロール誘導体(例えばピロール、2H−ピロール、1−メチルピロール、2,4−ジメチルピロール、2,5−ジメチルピロール、N−メチルピロール等)、オキサゾール誘導体(例えばオキサゾール、イソオキサゾール等)、チアゾール誘導体(例えばチアゾール、イソチアゾール等)、イミダゾール誘導体(例えばイミダゾール、4−メチルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール等)、ピラゾール誘導体、フラザン誘導体、ピロリン誘導体(例えばピロリン、2−メチル−1−ピロリン等)、ピロリジン誘導体(例えばピロリジン、N−メチルピロリジン、ピロリジノン、N−メチルピロリドン等)、イミダゾリン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ピリジン誘導体(例えばピリジン、メチルピリジン、エチルピリジン、プロピルピリジン、ブチルピリジン、4−(1−ブチルペンチル)ピリジン、ジメチルピリジン、トリメチルピリジン、トリエチルピリジン、フェニルピリジン、3−メチル−2−フェニルピリジン、4−tert−ブチルピリジン、ジフェニルピリジン、ベンジルピリジン、メトキシピリジン、ブトキシピリジン、ジメトキシピリジン、1−メチル−2−ピリドン、4−ピロリジノピリジン、1−メチル−4−フェニルピリジン、2−(1−エチルプロピル)ピリジン、アミノピリジン、ジメチルアミノピリジン等)、ピリダジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラジン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾリジン誘導体、ピペリジン誘導体、ピペラジン誘導体、モルホリン誘導体、インドール誘導体、イソインドール誘導体、1H−インダゾール誘導体、インドリン誘導体、キノリン誘導体(例えばキノリン、3−キノリンカルボニトリル等)、イソキノリン誘導体、シンノリン誘導体、キナゾリン誘導体、キノキサリン誘導体、フタラジン誘導体、プリン誘導体、プテリジン誘導体、カルバゾール誘導体、フェナントリジン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、1,10−フェナントロリン誘導体、アデニン誘導体、アデノシン誘導体、グアニン誘導体、グアノシン誘導体、ウラシル誘導体、ウリジン誘導体等が例示される。
【0110】
カルボキシ基を有する含窒素化合物としては、例えばアミノ安息香酸、インドールカルボン酸、アミノ酸誘導体(例えばニコチン酸、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、グリシルロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、リジン、3−アミノピラジン−2−カルボン酸、メトキシアラニン)等が例示される。
【0111】
スルホニル基を有する含窒素化合物としては、3−ピリジンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム等が例示される。
【0112】
水酸基を有する含窒素化合物、ヒドロキシフェニル基を有する含窒素化合物、アルコール性含窒素化合物としては、2−ヒドロキシピリジン、アミノクレゾール、2,4−キノリンジオール、3−インドールメタノールヒドレート、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2,2’−イミノジエタノール、2−アミノエタノ−ル、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、2−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、1−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル]ピペラジン、ピペリジンエタノール、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリジノン、3−ピペリジノ−1,2−プロパンジオール、3−ピロリジノ−1,2−プロパンジオール、8−ヒドロキシユロリジン、3−クイヌクリジノール、3−トロパノール、1−メチル−2−ピロリジンエタノール、1−アジリジンエタノール、N−(2−ヒドロキシエチル)フタルイミド、N−(2−ヒドロキシエチル)イソニコチンアミド等が例示される。
【0113】
アミド誘導体としては、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、プロピオンアミド、ベンズアミド等が例示される。
【0114】
イミド誘導体としては、フタルイミド、サクシンイミド、マレイミド等が例示される。
【0115】
更に、下記一般式(B)−1で示される塩基性化合物から選ばれる1種又は2種以上を添加することもできる。
【化35】
Figure 0004002176
上式中、m=1、2又は3である。側鎖Xは同一でも異なっていても良く、下記一般式(X)−1〜(X)−3で表すことができる。側鎖Yは同一又は異種の、水素原子又は直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素数1〜20のアルキル基を示し、該アルキル基はエーテル基若しくはヒドロキシル基を含んでもよい。また、X同士が結合して環を形成しても良い。
【0116】
ここでR300、R302、R305は、独立して炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、R301、R304は、独立して水素原子、又は炭素数1〜20の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基であり、ヒドロキシ基、エーテル基、エステル基、ラクトン環を1又は複数含んでいても良い。
303は、単結合、又は炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基である。R306は、炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、ヒドロキシ基、エーテル、エステル基、ラクトン環を1あるいは複数含んでいても良い。
【0117】
【化36】
Figure 0004002176
【0118】
一般式(B)−1で表される化合物は具体的には下記に例示される。
トリス(2−メトキシメトキシエチル)アミン、トリス{2−(2−メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(2−メトキシエトキシメトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(1−メトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(1−エトキシエトキシ)エチル}アミン、トリス{2−(1−エトキシプロポキシ)エチル}アミン、トリス[2−{2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ}エチル]アミン、4,7,13,16,21,24−ヘキサオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.8.8]ヘキサコサン、4,7,13,18−テトラオキサ−1,10−ジアザビシクロ[8.5.5]エイコサン、1,4,10,13−テトラオキサ−7,16−ジアザビシクロオクタデカン、1−アザ−12−クラウン−4、1−アザ−15−クラウン−5、1−アザ−18−クラウン−6、トリス(2−ホルミルオキシエチル)アミン、トリス(2−アセトキシエチル)アミン、トリス(2−プロピオニルオキシエチル)アミン、トリス(2−ブチリルオキシエチル)アミン、トリス(2−イソブチリルオキシエチル)アミン、トリス(2−バレリルオキシエチル)アミン、トリス(2−ピバロイルオキシキシエチル)アミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(アセトキシアセトキシ)エチルアミン、トリス(2−メトキシカルボニルオキシエチル)アミン、トリス(2−tert−ブトキシカルボニルオキシエチル)アミン、トリス[2−(2−オキソプロポキシ)エチル]アミン、トリス[2−(メトキシカルボニルメチル)オキシエチル]アミン、トリス[2−(tert−ブトキシカルボニルメチルオキシ)エチル]アミン、トリス[2−(シクロヘキシルオキシカルボニルメチルオキシ)エチル]アミン、トリス(2−メトキシカルボニルエチル)アミン、トリス(2−エトキシカルボニルエチル)アミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(メトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(メトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(エトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(エトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(2−メトキシエトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(2−メトキシエトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(2−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(2−アセトキシエトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−[(メトキシカルボニル)メトキシカルボニル]エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−[(メトキシカルボニル)メトキシカルボニル]エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(2−オキソプロポキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(2−オキソプロポキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(テトラヒドロフルフリルオキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−(テトラヒドロフルフリルオキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−[(2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)オキシカルボニル]エチルアミン、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)2−[(2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)オキシカルボニル]エチルアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)2−(4−ヒドロキシブトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ホルミルオキシエチル)2−(4−ホルミルオキシブトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−ホルミルオキシエチル)2−(2−ホルミルオキシエトキシカルボニル)エチルアミン、N,N−ビス(2−メトキシエチル)2−(メトキシカルボニル)エチルアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ビス[2−(メトキシカルボニル)エチル]アミン、N−(2−アセトキシエチル)ビス[2−(メトキシカルボニル)エチル]アミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ビス[2−(エトキシカルボニル)エチル]アミン、N−(2−アセトキシエチル)ビス[2−(エトキシカルボニル)エチル]アミン、N−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)ビス[2−(メトキシカルボニル)エチル]アミン、N−(3−アセトキシ−1−プロピル)ビス[2−(メトキシカルボニル)エチル]アミン、N−(2−メトキシエチル)ビス[2−(メトキシカルボニル)エチル]アミン、N−ブチルビス[2−(メトキシカルボニル)エチル]アミン、N−ブチルビス[2−(2−メトキシエトキシカルボニル)エチル]アミン、N−メチルビス(2−アセトキシエチル)アミン、N−エチルビス(2−アセトキシエチル)アミン、N−メチルビス(2−ピバロイルオキシエチル)アミン、N−エチルビス[2−(メトキシカルボニルオキシ)エチル]アミン、N−エチルビス[2−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)エチル]アミン、トリス(メトキシカルボニルメチル)アミン、トリス(エトキシカルボニルメチル)アミン、N−ブチルビス(メトキシカルボニルメチル)アミン、N−ヘキシルビス(メトキシカルボニルメチル)アミン、β−(ジエチルアミノ)−δ−バレロラクトンを例示できるが、これらに制限されない。
【0119】
更に下記一般式(B)−2に示される環状構造を持つ塩基化合物の1種あるいは2種以上を添加することもできる。
【化37】
Figure 0004002176
(上式中、Xは前述の通り、R307は、炭素数2〜20の直鎖状又は分岐状のアルキレン基であり、カルボニル基、エーテル基、エステル基、スルフィドを1個あるいは複数個含んでいても良い。
【0120】
B−2は、具体的には、1−[2−(メトキシメトキシ)エチル]ピロリジン、1−[2−(メトキシメトキシ)エチル]ピペリジン、4−[2−(メトキシメトキシ)エチル]モルホリン、1−[2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]エチル]ピロリジン、1−[2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]エチル]ピペリジン、4−[2−[(2−メトキシエトキシ)メトキシ]エチル]モルホリン、酢酸2−(1−ピロリジニル)エチル、酢酸2−ピペリジノエチル、酢酸2−モルホリノエチル、ギ酸2−(1−ピロリジニル)エチル、プロピオン酸2−ピペリジノエチル、アセトキシ酢酸2−モルホリノエチル、メトキシ酢酸2−(1−ピロリジニル)エチル、4−[2−(メトキシカルボニルオキシ)エチル]モルホリン、1−[2−(t−ブトキシカルボニルオキシ)エチル]ピペリジン、4−[2−(2−メトキシエトキシカルボニルオキシ)エチル]モルホリン、3−(1−ピロリジニル)プロピオン酸メチル、3−ピペリジノプロピオン酸メチル、3−モルホリノプロピオン酸メチル、3−(チオモルホリノ)プロピオン酸メチル、2−メチル−3−(1−ピロリジニル)プロピオン酸メチル、3−モルホリノプロピオン酸エチル、3−ピペリジノプロピオン酸メトキシカルボニルメチル、3−(1−ピロリジニル)プロピオン酸2−ヒドロキシエチル、3−モルホリノプロピオン酸2−アセトキシエチル、3−(1−ピロリジニル)プロピオン酸2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル、3−モルホリノプロピオン酸テトラヒドロフルフリル、3−ピペリジノプロピオン酸グリシジル、3−モルホリノプロピオン酸2−メトキシエチル、3−(1−ピロリジニル)プロピオン酸2−(2−メトキシエトキシ)エチル、3−モルホリノプロピオン酸ブチル、3−ピペリジノプロピオン酸シクロヘキシル、α−(1−ピロリジニル)メチル−γ−ブチロラクトン、β−ピペリジノ−γ−ブチロラクトン、β−モルホリノ−δ−バレロラクトン、1−ピロリジニル酢酸メチル、ピペリジノ酢酸メチル、モルホリノ酢酸メチル、チオモルホリノ酢酸メチル、1−ピロリジニル酢酸エチル、モルホリノ酢酸2−メトキシエチルで挙げることができる。
【0121】
更に、一般式(B)−3〜(B)−6で表されるシアノ基を含む塩基化合物を添加することができる
【化38】
Figure 0004002176
(上式中、X、R307、mは前述の通り、R308、R309は、独立して同一又は異種の炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキレン基である。)
【0122】
シアノ基を含む塩基は、具体的には3−(ジエチルアミノ)プロピオノニトリル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N,N−ビス(2−ホルミルオキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N,N−ビス[2−(メトキシメトキシ)エチル]−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−(2−メトキシエチル)−3−アミノプロピオン酸メチル、N−(2−シアノエチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピオン酸メチル、N−(2−アセトキシエチル)−N−(2−シアノエチル)−3−アミノプロピオン酸メチル、N−(2−シアノエチル)−N−エチル−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−アセトキシエチル)−N−(2−シアノエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−(2−ホルミルオキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−(2−メトキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−[2−(メトキシメトキシ)エチル]−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(3−アセトキシ−1−プロピル)−N−(2−シアノエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−(3−ホルミルオキシ−1−プロピル)−3−アミノプロピオノニトリル、N−(2−シアノエチル)−N−テトラヒドロフルフリル−3−アミノプロピオノニトリル、N,N−ビス(2−シアノエチル)−3−アミノプロピオノニトリル、ジエチルアミノアセトニトリル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノアセトニトリル、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)アミノアセトニトリル、N,N−ビス(2−ホルミルオキシエチル)アミノアセトニトリル、N,N−ビス(2−メトキシエチル)アミノアセトニトリル、N,N−ビス[2−(メトキシメトキシ)エチル]アミノアセトニトリル、N−シアノメチル−N−(2−メトキシエチル)−3−アミノプロピオン酸メチル、N−シアノメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピオン酸メチル、N−(2−アセトキシエチル)−N−シアノメチル−3−アミノプロピオン酸メチル、N−シアノメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノアセトニトリル、N−(2−アセトキシエチル)−N−(シアノメチル)アミノアセトニトリル、N−シアノメチル−N−(2−ホルミルオキシエチル)アミノアセトニトリル、N−シアノメチル−N−(2−メトキシエチル)アミノアセトニトリル、N−シアノメチル−N−[2−(メトキシメトキシ)エチル]アミノアセトニトリル、N−(シアノメチル)−N−(3−ヒドロキシ−1−プロピル)アミノアセトニトリル、N−(3−アセトキシ−1−プロピル)−N−(シアノメチル)アミノアセトニトリル、N−シアノメチル−N−(3−ホルミルオキシ−1−プロピル)アミノアセトニトリル、N,N−ビス(シアノメチル)アミノアセトニトリル、1−ピロリジンプロピオノニトリル、1−ピペリジンプロピオノニトリル、4−モルホリンプロピオノニトリル、1−ピロリジンアセトニトリル、1−ピペリジンアセトニトリル、4−モルホリンアセトニトリル、3−ジエチルアミノプロピオン酸シアノメチル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピオン酸シアノメチル、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)−3−アミノプロピオン酸シアノメチル、N,N−ビス(2−ホルミルオキシエチル)−3−アミノプロピオン酸シアノメチル、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−3−アミノプロピオン酸シアノメチル、N,N−ビス[2−(メトキシメトキシ)エチル]−3−アミノプロピオン酸シアノメチル、3−ジエチルアミノプロピオン酸2−シアノエチル、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピオン酸2−シアノエチル、N,N−ビス(2−アセトキシエチル)−3−アミノプロピオン酸2−シアノエチル、N,N−ビス(2−ホルミルオキシエチル)−3−アミノプロピオン酸2−シアノエチル、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−3−アミノプロピオン酸2−シアノエチル、N,N−ビス[2−(メトキシメトキシ)エチル]−3−アミノプロピオン酸2−シアノエチル、1−ピロリジンプロピオン酸シアノメチル、1−ピペリジンプロピオン酸シアノメチル、4−モルホリンプロピオン酸シアノメチル、1−ピロリジンプロピオン酸2−シアノエチル、1−ピペリジンプロピオン酸2−シアノエチル、4−モルホリンプロピオン酸2−シアノエチルが例示される。
【0123】
上記塩基性化合物の配合量は、酸発生剤1重量部に対して0.001〜10重量部、好ましくは0.01〜1重量部である。配合量が0.001重量部未満であると添加剤としての効果が十分に得られない場合があり、10重量部を超えると解像度や感度が低下する場合がある。
【0124】
更に、本発明のレジスト材料には、分子内に≡C−COOHで示される基を有する化合物(有機酸)を配合することができる。
分子内に≡C−COOHで示される基を有する化合物としては、例えば下記I群及びII群から選ばれる1種又は2種以上の化合物を使用することができるが、これらに限定されるものではない。本成分の配合により、レジストのPED安定性が向上し、窒化膜基盤上でのエッジラフネスが改善されるのである。
[I群]
下記一般式(A1)〜(A10)で示される化合物のフェノール性水酸基の水素原子の一部又は全部を−R401−COOH(R401は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基)により置換してなり、かつ分子中のフェノール性水酸基(C)と≡C−COOHで示される基(D)とのモル比率がC/(C+D)=0.1〜1.0である化合物。
[II群]
下記一般式(A11)〜(A15)で示される化合物。
【0125】
【化39】
Figure 0004002176
【0126】
(上式中、R408は、水素原子又はメチル基を示す。R402、R403は、独立してそれぞれ水素原子、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、又は炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基を示す。R404は、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基、又は−(R409k−COOR’基(R’は水素原子又は−R409−COOHを表し、kは0又は1である。)を示す。R405は、−(CH2i−(iは2〜10の整数である。)、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子を示す。R406は、炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜10のアリーレン基、カルボニル基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子を示す。R407は、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基、又はそれぞれ水酸基で置換されたフェニル基若しくはナフチル基を示す。R409は、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。R410は、水素原子、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖状若しくは分岐状のアルケニル基、又は−R411−COOH基を示す。R411は、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。jは0〜5の整数である。uは0又は1である。s1、t1、s2、t2、s3、t3、s4、t4はそれぞれs1+t1=8、s2+t2=5、s3+t3=4、s4+t4=6を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくとも1つの水酸基を有するような数である。κは式(A6)の化合物を重量平均分子量1,000〜5,000とする数である。λは式(A7)の化合物を重量平均分子量1,000〜10,000とする数である。)
【0127】
【化40】
Figure 0004002176
【0128】
(上式中、R402、R403、R411は、上記と同様の意味を示す。R412は、水素原子又は水酸基を示す。s5、t5は、s5≧0、t5≧0で、s5+t5=5を満足する数である。h’は0又は1である。)
【0129】
本成分として、具体的には下記一般式AI−1〜14及びAII−1〜10で示される化合物を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0130】
【化41】
Figure 0004002176
【0131】
(上式中、R’’は水素原子又はCH2COOH基を示し、各化合物においてR’’の10〜100モル%はCH2COOH基である。α、κは上記と同様の意味を示す。)
【0132】
【化42】
Figure 0004002176
【0133】
なお、上記分子内に≡C−COOHで示される基を有する化合物は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0134】
上記分子内に≡C−COOHで示される基を有する化合物の添加量は、ベース樹脂100重量部に対して0〜5重量部、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量部、更に好ましくは0.1〜2重量部である。5重量部より多いとレジスト材料の解像性が低下する場合がある。
【0135】
更に、本発明のレジスト材料には、添加剤としてアセチレンアルコール誘導体を配合することができ、これにより保存安定性を向上させることができる。
アセチレンアルコール誘導体としては、下記一般式(S1)、(S2)で示されるものを好適に使用することができる。
【0136】
【化43】
Figure 0004002176
(上式中、R501、R502、R503、R504、R505は、独立してそれぞれ水素原子、又は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であり、X、Yは、0又は正数を示し、0≦X≦30、0≦Y≦30、0≦X+Y≦40を満足する。)
【0137】
アセチレンアルコール誘導体として好ましくは、サーフィノール61、サーフィノール82、サーフィノール104、サーフィノール104E、サーフィノール104H、サーフィノール104A、サーフィノールTG、サーフィノールPC、サーフィノール440、サーフィノール465、サーフィノール485(Air Products and Chemicals Inc.製)、サーフィノールE1004(日信化学工業社製)等が挙げられる。
【0138】
上記アセチレンアルコール誘導体の添加量は、レジスト組成物100重量%中0.01〜2重量%、より好ましくは0.02〜1重量%である。0.01重量%より少ないと塗布性及び保存安定性の改善効果が十分に得られない場合があり、2重量%より多いとレジスト材料の解像性が低下する場合がある。
【0139】
本発明のレジスト材料には、上記成分以外に任意成分として塗布性を向上させるために慣用されている界面活性剤を添加することができる。なお、任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができる。
【0140】
界面活性剤としては、非イオン性のものが好ましく、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アルキルエステル、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルEO付加物(式中、EOはエチレンオキシドの略である。)、含フッ素オルガノシロキサン系化合物等が挙げられる。例えばフロラード「FC−430」、「FC−431」(いずれも住友スリーエム社製)、サーフロン「S−141」、「S−145」(いずれも旭硝子社製)、ユニダイン「DS−401」、「DS−403」、「DS−451」(いずれもダイキン工業社製)、メガファック「F−8151」(大日本インキ工業社製)、「X−70−092」、「X−70−093」(いずれも信越化学工業社製)等を挙げることができる。好ましくは、フロラード「FC−430」(住友スリーエム社製)、「X−70−093」(信越化学工業社製)が挙げられる。
【0141】
本発明のレジスト材料を使用してパターンを形成するには、公知のリソグラフィー技術を採用して行うことができ、例えばシリコンウエハー等の基盤上にスピンコーティング等の手法で膜厚が0.3〜2.0μmとなるように塗布し、これをホットプレート上で60〜180℃、1〜10分間、好ましくは80〜150℃、1〜5分間プリベークする。次いで目的のパターンを形成するためのマスクを上記のレジスト膜上にかざし、KrF又はArFエキシマレーザーを露光量1〜100mJ/cm2程度、好ましくは5〜50mJ/cm2程度となるように照射した後、ホットプレート上で60〜180℃、1〜5分間、好ましくは80〜150℃、1〜3分間ポストエクスポージャベーク(PEB)する。更に、0.1〜5重量%、好ましくは2〜3重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用い、0.1〜3分間、好ましくは0.5〜2分間、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法、スプレー(spray)法等の常法により現像することにより基盤上に目的のパターンが形成される。なお、上記範囲を上限及び下限から外れる場合は、目的のパターンを得ることができない場合がある。
【0142】
【実施例】
以下、参考合成例、実施例、参考例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
参考合成例1
2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウムブロミド水溶液の合成
2−ブロモアセトフェノン4.97g(0.025モル)をニトロメタン9.5gに溶解した。テトラヒドロチオフェン2.2g(0.025モル)を室温で添加し、このまま室温で2時間熟成した。反応の進行により反応液が固化した。水70gとジエチルエーテル50gを加えて固形物を溶解した。水層を分取して更にジエチルエーテル50gを加えて洗浄し、親油性の不純物を除去した。
この水溶液を用いて種々のビスパーフルオロアルキルスルホンイミドとのアニオン交換を行なった。
【0143】
2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウム ビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミドの合成
上記の2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウムブロミド水溶液にビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミド9.5g(0.025モル)を加えると油状物が分離した。この油状物をジクロロメタン100gを用いて抽出した。有機層を水50gで4回洗浄し、有機層をロータリエヴァポレーターで濃縮して油状物15gを得た。この油状物にジエチルエーテル50gを加えて結晶化させ、結晶を減圧ろ過、乾燥して白色結晶13gを得た。収率66%。
【0144】
得られたサンプルのTOF−MS分析を行った。測定装置はKratos Kompact Probe MALDI−TOFMS、陽イオン、陰イオンのどちらの加速電圧も5kV、質量校正はC60、直線飛行で行った。陽イオンとして207.3の質量ピーク、379.9の陰イオンピークが得られ、陽イオンの質量は2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウムと一致、陰イオンはビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミドの質量に一致した。
【0145】
IRと1H−NMRの分析結果は下記の通りであった。
IR(薄膜): ν=3077、3031、2975、2929、1687、1598、1583、1452、1430、1386、1351、1332、1230、1174、1141、1083、995、975、906、883、775、755、740、684、640、613、568、536、524cm-11H−NMR(300MHz in CDCl3): δ=7.617−7.666ppm(Ha、1H、三重項)、7.424−7.482ppm(Hb、2H、3重項)、7.911−7.935ppm(Hc、2H、二重項)、5.117ppm(Hd、2H、一重項)、3.473−3.720ppm(He、4H、多重項)、2.256−2.500(Hf、4H、多重項)
【化44】
Figure 0004002176
【0146】
参考合成例2
2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウム ビス(パーフルオロ−n−ブチルスルホニル)イミドの合成
上記の2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウムブロミド水溶液にビス(パーフルオロ−n−ブチルスルホニル)イミド14.5g(0.025モル)を加えると油状物が分離した。この油状物をジクロロメタン150gを用いて抽出した。有機層を水80gで4回洗浄し、有機層をロータリエヴァポレーターで濃縮して油状物18gを得た。この油状物にジエチルエーテル50gを加えて結晶化させ、結晶を減圧ろ過、乾燥して白色結晶13.5gを得た。収率68%得られたサンプルのTOF−MS分析を行った。陽イオンとして207.3の質量ピーク、579.9の陰イオンピークが得られ、陽イオンの質量は2−オキソ−2−フェニルエチルチアシクロペンタニウムと一致、陰イオンはビス(パーフルオロ−n−ブチルスルホニル)イミドの質量に一致した。
【0147】
IRと1H−NMRの分析結果は下記の通りであった。
IR(薄膜): ν=3066、3043、3023、2966、2921、1685、1598、1583、1452、1430、1386、1359、1326、1290、1257、1214、1197、1153、1062、1035、991、887、875、806、738、721、701、688、651、636、615、595、576、536、512cm-1
1H−NMR(300MHz in CDCl3): δ=7.617−7.666ppm(Ha、1H、三重項)、7.424−7.482ppm(Hb、2H、3重項)、7.911−7.935ppm(Hc、2H、二重項)、5.117ppm(Hd、2H、一重項)、3.473−3.720ppm(He、4H、多重項)、2.256−2.500(Hf、4H、多重項)
【化45】
Figure 0004002176
【0148】
実施例及び参考例
下記式で示されるスルホニウム塩及びヨードニウム塩(PAG1〜16)について、レジストにした際の感度及び解像性の評価を行った。PAG12〜16を用いたものが実施例であり、それ以外は参考例である。
【0149】
【化46】
Figure 0004002176
【0150】
【化47】
Figure 0004002176
【0151】
実施例1216及び18〜19、参考例1〜11、17及び20〜64 レジストの解像性の評価
上記式で示されるスルホニウム塩及びヨードニウム塩(PAG1〜16)を酸発生剤として、また下記式で示されるポリマー(Polymer1〜26)をベース樹脂として使用し、下記式で示される溶解制御剤(DRR1〜4)、塩基性化合物、有機酸として式で示される分子内に≡C−COOHで示される基を有する化合物(ACC1、2)を表に示す組成でFC−430(住友3M社製)0.01重量%を含む溶媒中に溶解してレジスト材料を調合し、更に各組成物を0.2μmのテフロン(登録商標)製フィルターで濾過することにより、レジスト液をそれぞれ調製した。
【0152】
【化48】
Figure 0004002176
【0153】
【化49】
Figure 0004002176
【0154】
【化50】
Figure 0004002176
【0155】
【化51】
Figure 0004002176
【0156】
【化52】
Figure 0004002176
【0157】
【化53】
Figure 0004002176
【0158】
ArF露光実施例及び参考例
ポリマー1〜18を用いたレジストについてはArF(波長193nm)露光を行った。
シリコン基盤上に反射防止膜溶液(シプレイ社AR19)を塗布し、200度で60秒間ベークして作成した反射防止膜(82nm膜厚)基盤上にレジスト溶液をスピンコーティングし、ホットプレートを用いて110℃で60秒間ベークし、300nm膜厚のレジスト膜を作成した。 これをArFエキシマレーザーマイクロステッパー(ニコン社製NA=0.55、σ0.7)を用いて露光し、110℃で90秒間ベーク(PEB)を施し、2.38重量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液で30秒間現像を行った。
レジストの評価は、0.20μmのグループのラインアンドスペースを1:1で解像する露光量を最適露光量(Eop、mJ/cm2)として、この露光量における分離しているラインアンドスペースの最小線幅(μm)を評価レジストの解像度とし、同じ露光量のラインアンドスペース1:10の孤立線の線幅を測長して、グループ線の線幅から孤立線の線幅を引いた値を、孤立パターンと密集パターンの寸法差(I/Gバイアス)とした。また、グループラインの凹凸を測定し、ラインエッジラフネスとした。結果を表1に示す。
【0159】
KrF露光実施例及び参考例
ポリマー19〜26を用いたレジストについてはKrF(波長248nm)露光を行った。
シリコン基盤上に反射防止膜溶液(ブリューワーサイエンス社製DUV−30)を塗布し、200度で60秒間ベークして作成した反射防止膜(55nm膜厚)基盤上にレジスト溶液をスピンコーティングし、ホットプレートを用いて100℃で60秒間ベークし、400nm膜厚のレジスト膜を作成した。これをKrFエキシマレーザースキャナー(ニコン社製S203B、NA=0.68、s=0.75)を用いて露光し、110℃で90秒間ベーク(PEB)を施し、2.38%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液で60秒間現像を行った。
レジストの評価は、0.18μmのグループのラインアンドスペースを1:1で解像する露光量を最適露光量(Eop、mJ/cm2)として、この露光量における分離しているラインアンドスペースの最小線幅(μm)を評価レジストの解像度とし、同じ露光量のラインアンドスペース1:10の孤立線の線幅を測長して、グループ線の線幅から孤立線の線幅を引いた値を、孤立パターンと密集パターンの寸法差(I/Gバイアス)とした。また、グループラインの凹凸を測定し、ラインエッジラフネスとした。結果を表2に示す。
【0160】
各レジストの組成及び評価結果を表1に示す。なお、表1において、溶剤及び塩基性化合物は下記の通りである。
PGMEA:プロピレングリコールメチルエーテルアセテート
CyHO:シクロヘキサノン
PG/EL:PGMEA70%と乳酸エチル30%の混合溶剤
TBA:トリブチルアミン
TEA:トリエタノールアミン
TMMEA:トリスメトキシメトキシエチルアミン
TMEMEA:トリスメトキシエトキシメトキシエチルアミン
AAA:トリス(2−アセトキシエチル)アミン
AACN:N,N−ビス(2−アセトキシエチル)−3−アミノプロピオノニトリル
【0161】
比較例
比較のため、下記式で示されるスルホニウム塩(PAG10〜15)について、レジストにした際の感度及び解像性の評価を行った。
【化54】
Figure 0004002176
【0162】
比較例1〜6
上記式で示されるスルホニウム塩(PAG10〜15)を使用して、上記と同様に表3に示す組成でレジストを調製し、上記と同様ArFマイクロステッパーで露光し、感度及び解像性の評価を行った。
各レジストの組成及び評価結果を表3に示す。
【0163】
表1、2及び3の結果より、本発明のレジスト材料が従来品に比べ高感度及び高解像性で、しかもラインエッジラフネスとI/Gバイアスに優れていることが確認された。
【0164】
【発明の効果】
本発明の酸発生剤を添加したレジスト材料は、特に解像性に優れ、孤立パターンと密集パターンの寸法差が小さくかつラインエッジラフネスも小さいという特徴を有する。
【0165】
【表1】
Figure 0004002176
【0166】
【表2】
Figure 0004002176
【0167】
【表3】
Figure 0004002176
【0168】
【表4】
Figure 0004002176
【0169】
【表5】
Figure 0004002176

【図面の簡単な説明】
【図1】ラインピッチ及び酸拡散距離を変化させたときのライン寸法の変化を示すシミュレーション計算結果であり、25〜70nmは酸拡散距離を示す。
【図2】酸拡散距離を18〜70nmに変化させたときのレジスト断面形状のシミュレーション計算結果である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an onium salt that generates a specific fluorine group-containing alkylimido acid, a resist material for exposure to high energy rays having a wavelength of 300 nm or less, which contains the onium salt, and a pattern forming method using the resist material .
[0002]
[Prior art]
In recent years, along with higher integration and higher speed of LSIs, far-ultraviolet lithography and vacuum ultraviolet lithography are promising as next-generation microfabrication techniques, while miniaturization of pattern rules is required.
Currently, 0.15 μm rule advanced semiconductors are produced by photolithography using a KrF excimer laser, and 0.13 μm rule production is about to start. Photolithography using ArF excimer laser light as a light source is eagerly desired to be realized as an indispensable technique for ultrafine processing of 0.13 μm or less.
[0003]
In particular, in photolithography using ArF excimer laser light as a light source, there is a demand for a highly sensitive resist material that can exhibit sufficient resolution with a small amount of exposure in order to prevent deterioration of precision and expensive optical system materials. . The most common way to realize a highly sensitive resist material is to select a highly transparent material at a wavelength of 193 nm as each composition. For example, for the base resin, poly (meth) acrylic acid and derivatives thereof, norbornene-maleic anhydride alternating polymer, polynorbornene, metathesis ring-opening polymer, and the like have been proposed, and in terms of increasing the transparency of the resin alone. Achieved to some extent. However, with regard to acid generators, increasing transparency reduces acid generation efficiency, resulting in low sensitivity, or lack of thermal stability and storage stability, which is still insufficient for practical use. Is not obtained.
[0004]
For example, the alkylsulfonium salts proposed in Patent Document 1, Patent Document 2, Patent Document 3 and the like have very high transparency while having insufficient acid generation efficiency, and also have poor heat stability. Not suitable. The alkylarylsulfonium salts proposed in Patent Document 4 and the like have a good balance between transparency and acid generation efficiency and high sensitivity, but lack thermal stability and storage stability. The arylsulfonium salt that has been effective in photolithography using KrF excimer laser light is excellent in acid generation efficiency, thermal stability, and storage stability, but has extremely low transparency, and the pattern after development has a severely tapered shape. There is a measure to reduce the thickness of the resist in order to compensate for transparency, but in this case, the etching resistance of the resist film is remarkably lowered, and therefore it is not suitable as a pattern forming method.
[0005]
These are mainly when the structure of the cation side of the onium salt is changed, but it has been reported that the type of acid generated and the type of acid labile group are closely related in terms of resolution and pattern shape. Yes. For example, many studies have been reported in which the type of acid is changed in resists based on polyhydroxystyrene and polyhydroxystyrene / (meth) acrylate copolymer for KrF lithography. For example, Patent Document 5 reports that a good pattern shape can be obtained when an acid generator that generates camphorsulfonic acid is added. However, ArF polymer having an alicyclic structure has low acid elimination reactivity, and even if it is the same as polyhydroxystyrene and polyhydroxystyrene / (meth) acrylate copolymer acid leaving group, camphorsulfone The elimination reaction does not proceed with acid. In addition, (meth) acrylate means a methacrylate and / or an acrylate.
[0006]
As the anion side of the onium salt, a fluorinated alkyl sulfonic acid having a high acidity is mainly applied. Examples of the fluorinated alkyl sulfonic acid include trifluoromethane sulfonic acid, nonafluorobutane sulfonic acid, and hexadecafluorooctane sulfonic acid. Also, fluorine-substituted or fluorine-alkyl-substituted aryl sulfonic acids can be mentioned. Specifically, 4-fluorobenzenesulfonic acid, 3-benzenesulfonic acid, 2-benzenesulfonic acid, 2,4-difluorobenzenesulfonic acid, 2,3-difluorobenzenesulfonic acid, 3,4-difluorobenzenesulfonic acid 2,6-difluorobenzenesulfonic acid, 3,5-difluorobenzenesulfonic acid, 2,3,4-trifluorobenzenesulfonic acid, 3,4,5-trifluorobenzenesulfonic acid, 2,4,6-tri Fluorobenzenesulfonic acid, 2,3,4,5,6 pentafluorobenzenesulfonic acid, 4-trifluoromethylbenzenesulfonic acid, 5-trifluoromethylbenzenesulfonic acid, 6-trifluoromethylbenzenesulfonic acid, 4-trimethyl Examples include fluoromethylnaphthyl-2-sulfonic acid.
[0007]
On the other hand, along with the promotion of miniaturization, line edge roughness and the dimensional difference (I / G bias) between isolated patterns and dense patterns are becoming problems. It has been well known that even if the dimensions on the mask are the same, a dimensional difference occurs between the dense pattern and the isolated pattern after development. The above problem is particularly serious in dimensions exceeding the wavelength. This is because the optical intensity differs due to the difference in optical interference in the image formation of the dense pattern and the isolated pattern.
[0008]
For example, FIG. 1 shows the line dimension as the vertical axis when the pitch of a 0.18 micron repeating line is changed on the horizontal axis under the optical conditions of wavelength 248 nm, NA 0.6, and σ0.75. When the line size is normalized to 0.38 micron pitch (0.18 micron line, 0.18 micron space) and the line size becomes 0.18 micron, the size of the optical image becomes thinner and thicker as the pitch increases. To go. Next, the result of obtaining the resist line dimensions after development is also shown. Resist dimensions and optical image dimensions were measured using the simulation software PROLITH2 Ver. Available from KLA-Tencor (formerly Finn Technologies Inc.). 6.0 was used. The resist dimensions become smaller as the pitch increases, and become thinner as the acid diffusion increases.
The problem of density dependency, in which the size of an isolated pattern is smaller than that of a dense pattern, has become serious. It can be understood from the simulation results that the method of reducing acid diffusion is effective as a method of reducing the density dependence.
[0009]
However, if the acid diffusion is too small, the side walls of the resist pattern after development may be uneven or rough due to standing waves, or the line edge roughness may increase. For example, the aforementioned KLA-Tencor simulation software PROLITVER. FIG. 2 shows the resist cross-sectional shape calculation result of the 0.18 μm line and space pattern when the acid diffusion distance is changed on the Si substrate using 6.0.
It is shown that the unevenness of the side wall due to the standing wave becomes more prominent as the acid diffusion distance is shorter. The same tendency is observed for the line edge roughness observed from the sky SEM, that is, the line edge roughness increases as the acid diffusion is smaller. In order to reduce the roughness of the line, a method of increasing the acid diffusion distance is generally used, but this does not improve the density dependency further.
In FIG. 1, the larger the acid diffusion distance, the larger the dimensional difference between a dense pattern with a small pitch and a sparse pattern with a large pitch. That is, it is shown that the density dependency increases. The reduction in line edgeness and the reduction in density dependence are in a trade-off relationship, and it can be considered that it is difficult to achieve both easily.
[0010]
As a method for improving line edge roughness, there is a method for improving the contrast of light. For example, the line edge roughness decreases as the line width dimension increases for the same exposure wavelength, and even with the same exposure wavelength and dimension, the higher the stepper NA, the more the pattern is deformed than normal illumination. Illumination (for example, annular illumination, quadrupole illumination), usually a phase shift mask is smaller in line edge roughness than a Cr mask. There is a correlation between the optical contrast of the line edge of the pattern and the line edge roughness, and the sharper the optical contrast of the line edge, the smaller the line edge roughness. Further, it is expected that the short wavelength exposure results in a smaller line edge roughness at the exposure wavelength. However, when comparing the line edge roughness between KrF exposure and ArF exposure, the ArF exposure should have a higher optical contrast by a shorter wavelength and the line edge roughness should be smaller, but in reality the KrF exposure is less. There is a report that it is excellent (Non-Patent Document 1). This is due to the difference in performance between the KrF and ArF resist materials. In particular, the line edge roughness due to the material in ArF exposure is serious, and it improves the line edge roughness and at the same time does not deteriorate the density dependency. A generator is desired.
[0011]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-25846
[Patent Document 2]
JP-A-7-28237
[Patent Document 3]
JP-A-8-27102
[Patent Document 4]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-319581
[Patent Document 5]
US Pat. No. 5,744,537
[Non-Patent Document 1]
SPIE 3999,264, (2001)
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and is a novel acid generator having high sensitivity to high energy rays of 300 nm or less, high resolution, low line edge roughness, and excellent thermal stability and storage stability. Another object of the present invention is to provide a high-resolution resist material containing the same and a pattern forming method using the resist material.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above object, the present inventor generates a fluorine group-containing alkylimide acid, and preferably a sulfonium salt or iodonium salt represented by the following general formula (1) or (2) is 300 nm. It has high sensitivity to the following high-energy rays, and has sufficient thermal stability and storage stability, and a chemically amplified positive resist material containing this has high resolution, It was also found that line edge roughness and density dependence can be improved, which is extremely effective for precise microfabrication.
[0014]
  That is, the present invention provides a photoacid generator compound represented by the general formula (1).
[Chemical 3]
Figure 0004002176
(R1Is an alkylene group having 2 to 8 carbon atoms, and R2Is a single bond, an oxygen atom, a nitrogen atom or an alkylene group having 1 to 4 carbon atoms. RThreeIs a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, or an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, or a fluorinated group having 1 to 4 carbon atoms. Substituted with an alkyl group, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a fluorinated alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a nitro group, a cyano group, a fluorine atom, a phenyl group, a substituted phenyl group, an acetyl group, or a benzoyloxy group May be. Rf1, Rf2 HaichiA linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms containing at least one fluorine atom.Ru. )
  The present invention also provides a chemically amplified positive resist material comprising a base resin, an acid generator and a solvent, wherein the acid generator generates a fluorine group-containing alkylimide acid. A positive resist material, a step of applying the resist material on a substrate, a step of exposing with a high energy ray having a wavelength of 300 nm or less through a photomask after heat treatment, and developing using a developer after heat treatment And a pattern forming method including the steps.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
  The acid generator used in the present invention is characterized in that it generates a fluorine group-containing alkylimide acid.(1)The onium salt shown.The onium salt represented by the following general formula (2) is a reference example..
[Formula 4]
Figure 0004002176
[0016]
In the general formula (1), R1Is preferably an alkylene group having 4 or 5 carbon atoms. In the general formula (1), RThreeIs preferably a phenyl group or a naphthyl group.
[0017]
  In general formula (1) or (2), Rf1, Rf2 IsA linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms containing one or more fluorine atoms.Ru. R1Are the same or non-identical linear, branched or cyclic alkyl groups having 1 to 12 carbon atoms and may contain a carbonyl group, an ester group, an ether group, a thioether group or a double bond, or Represents an aryl group having 6 to 12 carbon atoms or an aralkyl group having 7 to 20 carbon atoms;+Represents iodonium or sulfonium, and n is 2 or 3.
[0018]
The anion moiety in the general formula (1) or (2) is a fluorine group-containing alkylimide anion, and Rf1, Rf2There are various combinations by changing the combinations, and not all of them can be shown. For example, the following can be exemplified.
[0019]
[Chemical formula 5]
Figure 0004002176
[0020]
In general, in order to control the acid diffusion distance, a method of controlling by the molecular weight of the generated acid is general. For example, when increasing the acid diffusion distance, an acid generator that generates a sulfonic acid having a short chain length of the perfluoroalkyl group is added. Conversely, when reducing the acid diffusion distance, the chain length of the perfluoroalkyl group is decreased. Add an acid generator that generates long sulfonic acids. However, since perfluoroalkylsulfonic acid or perfluoroarylsulfonic acid that has been used conventionally controls the acid diffusion distance by the length of one alkyl group or aryl group, a strict acid diffusion distance is required. Control was difficult. However, since the fluorine group-containing alkylimido acid mentioned in the present invention has two alkyl groups, various combinations of two alkyl groups having different chain lengths are possible, and strict control of the acid diffusion distance becomes possible. It was. Furthermore, the fluorine group-containing alkylimide acid tended to have a shorter acid diffusion distance than perfluoroalkylsulfonic acid even with the same alkyl chain length.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Specifically, the onium salt compound represented by the general formula (1) isIt is as follows.
[Chemical 6]
Figure 0004002176
[0022]
The onium salt of the present invention limits the structure of the generated acid, that is, the anion side, but the cation side is not particularly limited. In the general formula (2), M includes a sulfur atom and an iodine atom, and the general formula (2) can be represented by the general formulas (2) -s and (2) -i. Specifically, the following structures can be exemplified.
[Chemical 7]
Figure 0004002176
Where RFive, R6, R7Are the same or non-identical linear, branched or cyclic alkyl groups, aryl groups, or aralkyl groups having 1 to 20 carbon atoms, and RFiveAnd R6Or R6And R7, RFiveAnd R7May be bonded to each other to form a ring. R8And R9Are the same or non-identical aryl groups having 6 to 20 carbon atoms, and R8And R9May be bonded to each other to form a ring.
[0023]
Specific examples of general formula (2) -s include the following structures.
[Chemical 8]
Figure 0004002176
[0024]
Where R11, R12, R13Is independently a hydrogen atom, a halogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, a linear, branched or cyclic alkoxy group having 1 to 20 carbon atoms, carbon number It is a 6-20 aryl group, or a C1-C20 linear, branched or cyclic alkyl group which may contain an ester group, a carbonyl group or a lactone ring. R14, R15, R16Is independently a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 10 carbon atoms and may contain a carbonyl group, an ester group or a lactone ring. R17Is a methylene group and R18Is a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 10 carbon atoms, R17And R18May combine to form a ring. a, b and c are each independently an integer of 0 to 5;
[0025]
[Chemical 9]
Figure 0004002176
[0026]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004002176
[0027]
Specific examples of the general formula (2) -i include the following structures.
Embedded image
Figure 0004002176
[0028]
The method for synthesizing the sulfonium salt shown in the general formula (1) is shown, for example, in the reaction of thiophene compound and acetyl bromide compound (Step 1) and ion exchange reaction (Step 2). In Step 1, the reaction is completed with stirring for several hours at room temperature in nitromethane. The amounts of thiophene compound and acetyl bromide compound are equimolar. The resulting compound 1 is washed with diethyl ether and water and extracted into the aqueous phase. Next, an equimolar amount of fluorine group-containing imide acid is added to Compound 1, dichloromethane or chloroform is added, anion exchange is performed while stirring at room temperature for several minutes to several tens of minutes, and organic phase extraction of the final compound is performed. The organic phase is concentrated, crystallized with diethyl ether and purified to obtain the final compound.
[0029]
Embedded image
Figure 0004002176
[0030]
The amount of the onium salt of the above formula (1) or (2) is preferably 0.1 to 15 parts by weight, particularly 0.5 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the base resin. If the amount is too small, the sensitivity may be low, and if it is too large, the transparency may decrease and the resolution performance of the resist material may decrease.
[0031]
The base resin used in the present invention is preferably insoluble or hardly soluble in the developer, and becomes soluble in the developer by an acid. Insoluble or sparingly soluble in the developer is a solubility of 2.38 wt% TMAH (tetramethylammonium hydroxide) in an aqueous solution of 0 to 20 liters / second, and developer soluble is 20 to 300 liters / second. is there.
[0032]
The base resin used in the chemically amplified positive resist material of the present invention includes polyhydroxystyrene and a polyhydroxystyrene derivative in which some or all of the hydroxyl groups are substituted with acid labile groups, poly (meth) acrylic acid, and its Esters (including copolymers of acrylic acid and methacrylic acid and esters thereof), copolymers of cycloolefin and maleic anhydride, copolymers of cycloolefin, maleic anhydride and acrylic ester, cycloolefin and maleic anhydride Copolymer of acid and methacrylate, copolymer of cycloolefin, maleic anhydride, acrylate and methacrylate, copolymer of cycloolefin and maleimide, copolymer of cycloolefin, maleimide and acrylate , Cycloolefin and maleimide One or more high molecular polymers selected from the group consisting of a copolymer of tacrylic acid ester, a copolymer of cycloolefin, maleimide, acrylic acid ester and methacrylic acid ester, polynorbornene, and metathesis ring-opening polymer Can be mentioned.
The base resin used in the present invention is preferably polyhydroxystyrene (PHS) for resists for KrF excimer laser, and hydroxystyrene and styrene in which part or all of the hydroxyl groups are substituted with acid labile groups. Copolymers, copolymers of hydroxystyrene and (meth) acrylic acid esters, copolymers of hydroxystyrene and maleimide N carboxylic acid esters, resists for ArF excimer lasers, poly (meth) acrylic acid esters, norbornene Examples include alternating copolymerization systems of maleic anhydride and maleic anhydride, alternating copolymerization systems of tetracyclododecene and maleic anhydride, polynorbornene systems, and metathesis polymerization systems by ring-opening polymerization. Never happen. In the case of a positive resist, the dissolution rate of the unexposed area is generally lowered by substituting the hydroxyl group of the phenol or carboxyl group with an acid labile group. The acid labile group in the base polymer is variously selected, and in particular, groups represented by the following formulas (AL10) and (AL11), tertiary alkyl groups having 4 to 40 carbon atoms represented by the following formula (AL12), carbon A trialkylsilyl group having 1 to 6 carbon atoms and an oxoalkyl group having 4 to 20 carbon atoms are preferable. In addition, (meth) acrylic acid means methacrylic acid and / or acrylic acid.
[0033]
Embedded image
Figure 0004002176
[0034]
R in the formulas (AL10) and (AL11)19, Rtwenty twoIs independently a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and may contain heteroatoms such as oxygen, sulfur, nitrogen and fluorine. R20, Rtwenty oneIs independently a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms and may contain heteroatoms such as oxygen, sulfur, nitrogen, fluorine, and d is 0-10. Is an integer. R20And Rtwenty one, R20And Rtwenty two, Rtwenty oneAnd Rtwenty twoMay be bonded to each other to form a ring.
[0035]
Specific examples of the compound represented by the formula (AL10) include a tert-butoxycarbonyl group, a tert-butoxycarbonylmethyl group, a tert-amyloxycarbonyl group, a tert-amyloxycarbonylmethyl group, and a 1-ethoxyethoxycarbonylmethyl group. , 2-tetrahydropyranyloxycarbonylmethyl group, 2-tetrahydrofuranyloxycarbonylmethyl group and the like, and substituents represented by the following general formulas (AL10) -1 to (AL10) -10.
[0036]
Embedded image
Figure 0004002176
[0037]
In formulas (AL10) -1 to (AL10) -10, R26Represents an identical or non-identical linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, or an aryl group or aralkyl group having 6 to 20 carbon atoms. R27Does not exist or represents a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. R28Represents an aryl group or aralkyl group having 6 to 20 carbon atoms. d is an integer of 0-6.
[0038]
Examples of the acetal compound represented by the formula (AL11) are (AL11) -1 to (AL11) -23.
[0039]
Embedded image
Figure 0004002176
[0040]
Further, 1% or more of the hydrogen atoms of the hydroxyl group of the base resin may be intermolecularly or intramolecularly crosslinked by an acid labile group represented by the general formula (AL11a) or (AL11b).
[0041]
Embedded image
Figure 0004002176
[0042]
Where R29, R30Independently represents a hydrogen atom or a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms. Or R29And R30May combine to form a ring, and in the case of forming a ring, R29, R30Represents a linear or branched alkylene group having 1 to 8 carbon atoms. R31Is a linear, branched or cyclic alkylene group having 1 to 10 carbon atoms. f is an integer of 0-10. A represents an e + 1 valent aliphatic or alicyclic saturated hydrocarbon group having 1 to 50 carbon atoms, an aromatic hydrocarbon group or a heterocyclic group, and these groups may intervene a heteroatom, or A part of hydrogen atoms bonded to the carbon atom may be substituted with a hydroxyl group, a carboxyl group, a carbonyl group or a fluorine atom. B represents —CO—O—, —NHCO—O— or NHCONH—. e is an integer of 1-7.
[0043]
Specific examples of the cross-linked acetals represented by the general formulas (AL11-a) and (AL11-b) include the following (AL11) -24 to (AL11) -31.
[0044]
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Figure 0004002176
[0045]
The tertiary alkyl group represented by the formula (AL12) includes a tert-butyl group, triethylcarbyl group, 1-ethylnorbornyl group, 1-methylcyclohexyl group, 1-ethylcyclopentyl group, 2- (2-methyl ) An adamantyl group, a 2- (2-ethyl) adamantyl group, a tert-amyl group or the like, or the following general formulas (AL12) -1 to (AL12) -18 can be exemplified.
[0046]
Embedded image
Figure 0004002176
[0047]
In the above formula, R32Represents an identical or non-identical linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, or an aryl group or aralkyl group having 6 to 20 carbon atoms. R33, R35Does not exist or independently represents a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. R34Represents an aryl group or aralkyl group having 6 to 20 carbon atoms.
[0048]
Embedded image
Figure 0004002176
[0049]
Furthermore, as shown in (AL12) -19 and (AL12) -20, R which is a divalent or higher alkylene group or arylene group36Intramolecular or intermolecular molecules of the polymer may be cross-linked. R in formula (12) -1932Is the same as above, R36Represents a linear, branched or cyclic alkylene group or arylene group having 1 to 20 carbon atoms, and may contain a hetero atom such as an oxygen atom, a sulfur atom or a nitrogen atom. g is an integer of 1-3.
[0050]
In addition, R32, R33, R34, R35May have heteroatoms such as oxygen, nitrogen, sulfur and the like, and can be specifically shown by the following (13) -1 to (13) -7.
[0051]
Embedded image
Figure 0004002176
[0052]
The base resin used in the present invention is preferably a polymer structure containing silicon atoms. Examples of the silicon-containing polymer include polymers containing silicon as an acid labile group. Examples of the acid labile group containing silicon include a trialkylsilyl group having 1 to 6 carbon atoms, such as a trimethylsilyl group, a triethylsilyl group, and a dimethyl-tert-butylsilyl group. Further, the following silicon-containing acid labile groups can be used.
[0053]
Embedded image
Figure 0004002176
In the above formula, R37, R38Are independently a hydrogen atom or an alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. R39, R40, R41Are the same or non-identical alkyl group or haloalkyl group having 1 to 20 carbon atoms, aryl group having 6 to 20 carbon atoms, or a silicon-containing group bonded to a silicon atom in the formula by a siloxane bond or a silethylene bond, or Trimethylsilyl group. R37And R38May combine to form a ring.
[0054]
Specifically, (A-4), (A-5), and (A-6) can be shown below.
[0055]
Embedded image
Figure 0004002176
[0056]
A cyclic silicon-containing acid labile group represented by the general formula (A-7) or (A-8) can also be used.
Embedded image
Figure 0004002176
[0057]
Where R42, R54Is independently a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. R43, R44, R47, R48, R51, R52, R53Is independently a hydrogen atom or a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms. R45, R46, R49, R50Is a hydrogen atom, a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, a fluorinated alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, or an aryl group having 6 to 20 carbon atoms. p, q, r, and s are integers of 0 to 10, and 1 ≦ p + q + s ≦ 20.
[0058]
Specifically, (A-7) and (A-8) can be shown below.
[0059]
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Figure 0004002176
[0060]
Examples of the trialkylsilyl group having an acid labile group having 1 to 6 carbon atoms include a trimethylsilyl group, a triethylsilyl group, and a dimethyl-tert-butylsilyl group.
[0061]
As the silicon-containing polymer used in the present invention, secondly, a silicon-containing repeating unit which is stable against acid can be used.
Silicon-containing repeating units that are stable to acids can be shown below.
[0062]
Embedded image
Figure 0004002176
[0063]
Where R55Is a hydrogen atom, a methyl group, a fluorine atom or a trifluoromethyl group, and R56Is a divalent hydrocarbon group having 3 to 10 carbon atoms. R57, R58, R59Are the same or non-identical hydrogen atoms, alkyl groups having 1 to 10 carbon atoms, aryl groups, alkyl groups containing fluorine atoms, hydrocarbon groups containing silicon atoms, or groups containing siloxane bonds, and R57And R58, R58And R59Or R57And R59May be bonded to each other to form a ring. Rtwenty fiveIs a single bond or an alkylene group having 1 to 4 carbon atoms. h is 0 or 1.
For example, (9) -5 is more specifically illustrated as follows.
[0064]
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Figure 0004002176
[0065]
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Figure 0004002176
[0066]
The base resin used in the present invention is not limited to one type and may be two or more types of polymer compounds. The performance of the resist material can be adjusted by using a plurality of types of polymer compounds. Plural kinds of polymer compounds having different molecular weights and dispersities can also be used. The molecular weight of the polymer compound used for the base resin can be determined in terms of polystyrene using gas permeation chromatography (GPC). A preferred weight average molecular weight is 5,000 to 100,000. If it is less than 5,000, the film formability and resolution may be inferior, and if it exceeds 100,000, the resolution may be inferior. The same applies to the range of the preferred weight average molecular weight of the silicon-containing polymer when a silicon-containing polymer is used as the base resin.
[0067]
The resist material of the present invention may contain a conventionally proposed acid generator different from the sulfonium salt and iodonium salt represented by the general formula (1).
As a compound blended as an acid generator,
i. An onium salt of the following general formula (P1a-1), (P1a-2) or (P1b),
ii. A diazomethane derivative of the following general formula (P2):
iii. A glyoxime derivative of the following general formula (P3):
iv. A bissulfone derivative of the following general formula (P4):
v. A sulfonic acid ester of an N-hydroxyimide compound of the following general formula (P5),
vi. β-ketosulfonic acid derivatives,
vii. Disulfone derivatives,
viii. Nitrobenzyl sulfonate derivatives,
ix. Sulfonic acid ester derivatives
Etc.
[0068]
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Figure 0004002176
(In the above formula, R101a, R101b, R101cAre each independently a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkenyl group, an oxoalkyl group or an oxoalkenyl group, an aryl group having 6 to 20 carbon atoms, or 7 to 12 carbon atoms. An aralkyl group or an aryloxoalkyl group, and part or all of the hydrogen atoms of these groups may be substituted with an alkoxy group or the like. R101bAnd R101cMay form a ring, and in the case of forming a ring, R101b, R101cEach represents an alkylene group having 1 to 6 carbon atoms. K-Represents a non-nucleophilic counter ion other than (1), (2) and (3). )
[0069]
R above101a, R101b, R101cMay be the same as or different from each other. Specifically, as an alkyl group, a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an isopropyl group, an n-butyl group, a sec-butyl group, a tert-butyl group, Examples include a pentyl group, hexyl group, heptyl group, octyl group, cyclopentyl group, cyclohexyl group, cycloheptyl group, cyclopropylmethyl group, 4-methylcyclohexyl group, cyclohexylmethyl group, norbornyl group, adamantyl group and the like. Examples of the alkenyl group include a vinyl group, an allyl group, a propenyl group, a butenyl group, a hexenyl group, and a cyclohexenyl group. Examples of the oxoalkyl group include 2-oxocyclopentyl group, 2-oxocyclohexyl group, and the like. 2-oxopropyl group, 2-cyclopentyl-2-oxoethyl group, 2-cyclohexyl-2-oxoethyl group, 2- (4 -Methylcyclohexyl) -2-oxoethyl group and the like can be mentioned. Examples of the aryl group include a phenyl group, a naphthyl group, a p-methoxyphenyl group, an m-methoxyphenyl group, an o-methoxyphenyl group, an ethoxyphenyl group, a p-tert-butoxyphenyl group, and an m-tert-butoxyphenyl group. Alkylphenyl groups such as alkoxyphenyl groups, 2-methylphenyl groups, 3-methylphenyl groups, 4-methylphenyl groups, ethylphenyl groups, 4-tert-butylphenyl groups, 4-butylphenyl groups, dimethylphenyl groups, etc. Alkyl naphthyl groups such as methyl naphthyl group and ethyl naphthyl group, alkoxy naphthyl groups such as methoxy naphthyl group and ethoxy naphthyl group, dialkyl naphthyl groups such as dimethyl naphthyl group and diethyl naphthyl group, dimethoxy naphthyl group and diethoxy naphthyl group Dialkoxynaphthyl group And the like. Examples of the aralkyl group include a benzyl group, a phenylethyl group, and a phenethyl group. As the aryloxoalkyl group, 2-aryl-2-oxoethyl group such as 2-phenyl-2-oxoethyl group, 2- (1-naphthyl) -2-oxoethyl group, 2- (2-naphthyl) -2-oxoethyl group and the like Groups and the like. K-Examples of non-nucleophilic counter ions include halide ions such as chloride ions and bromide ions, triflate, fluoroalkyl sulfonates such as 1,1,1-trifluoroethanesulfonate, and nonafluorobutanesulfonate, tosylate, and benzenesulfonate. -Aryl sulfonates such as fluorobenzene sulfonate and 1,2,3,4,5-pentafluorobenzene sulfonate, and alkyl sulfonates such as mesylate and butane sulfonate.
[0070]
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Figure 0004002176
(In the above formula, R102a, R102bEach independently represents a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms. R103Represents a linear, branched or cyclic alkylene group having 1 to 10 carbon atoms. R104a, R104bEach independently represents a 2-oxoalkyl group having 3 to 7 carbon atoms. K-Represents a non-nucleophilic counter ion. )
[0071]
R above102a, R102bSpecifically, methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group, n-butyl group, sec-butyl group, tert-butyl group, pentyl group, hexyl group, heptyl group, octyl group, cyclopentyl group, cyclohexyl group , Cyclopropylmethyl group, 4-methylcyclohexyl group, cyclohexylmethyl group and the like. R103As methylene group, ethylene group, propylene group, butylene group, pentylene group, hexylene group, heptylene group, octylene group, nonylene group, 1,4-cyclohexylene group, 1,2-cyclohexylene group, 1,3-cyclopentylene group, 1,4-cyclooctylene group, 1,4-cyclohexanedimethylene group and the like can be mentioned. R104a, R104bExamples thereof include 2-oxopropyl group, 2-oxocyclopentyl group, 2-oxocyclohexyl group, 2-oxocycloheptyl group and the like. K-May be the same as those described in formulas (P1a-1) and (P1a-2).
[0072]
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Figure 0004002176
(In the above formula, R105, R106Is independently a linear, branched or cyclic alkyl group or halogenated alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, aryl group or halogenated aryl group having 6 to 20 carbon atoms, or aralkyl having 7 to 12 carbon atoms. Indicates a group. )
[0073]
R105, R106As the alkyl group, methyl group, ethyl group, propyl group, isopropyl group, n-butyl group, sec-butyl group, tert-butyl group, pentyl group, hexyl group, heptyl group, octyl group, amyl group, cyclopentyl group Cyclohexyl group, cycloheptyl group, norbornyl group, adamantyl group and the like. Examples of the halogenated alkyl group include a trifluoromethyl group, 1,1,1-trifluoroethyl group, 1,1,1-trichloroethyl group, nonafluorobutyl group and the like. As the aryl group, an alkoxyphenyl group such as a phenyl group, p-methoxyphenyl group, m-methoxyphenyl group, o-methoxyphenyl group, ethoxyphenyl group, p-tert-butoxyphenyl group, m-tert-butoxyphenyl group, Examples thereof include alkylphenyl groups such as 2-methylphenyl group, 3-methylphenyl group, 4-methylphenyl group, ethylphenyl group, 4-tert-butylphenyl group, 4-butylphenyl group, and dimethylphenyl group. Examples of the halogenated aryl group include a fluorophenyl group, a chlorophenyl group, and 1,2,3,4,5-pentafluorophenyl group. Examples of the aralkyl group include a benzyl group and a phenethyl group.
[0074]
Embedded image
Figure 0004002176
(In the above formula, R107, R108, R109Is independently a linear, branched or cyclic alkyl group or halogenated alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, aryl group or halogenated aryl group having 6 to 20 carbon atoms, or aralkyl having 7 to 12 carbon atoms. Indicates a group. R108, R109May be bonded to each other to form a cyclic structure.108, R109Each represents a linear or branched alkylene group having 1 to 6 carbon atoms. )
[0075]
R107, R108, R109As the alkyl group, halogenated alkyl group, aryl group, halogenated aryl group and aralkyl group,105, R106And the same groups as described above. R108, R109Examples of the alkylene group include a methylene group, an ethylene group, a propylene group, a butylene group, and a hexylene group.
[0076]
Embedded image
Figure 0004002176
(In the above formula, R101a, R101bIs the same as above. )
[0077]
Embedded image
Figure 0004002176
[0078]
(In the above formula, R110Represents an arylene group having 6 to 10 carbon atoms, an alkylene group having 1 to 6 carbon atoms, or an alkenylene group having 2 to 6 carbon atoms, and some or all of the hydrogen atoms of these groups are further substituted with 1 to 4 carbon atoms. A linear or branched alkyl group, a linear or branched alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a nitro group, an acetyl group, or a phenyl group. R111Is a linear, branched or substituted alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, a linear or branched alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms, a linear or branched chain having 1 to 8 carbon atoms. Or a substituted alkoxyalkyl group, a phenyl group, or a naphthyl group, and part or all of the hydrogen atoms of these groups are further an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms or an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms; or carbon A phenyl group optionally substituted by an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a nitro group or an acetyl group; or a heteroaromatic group having 3 to 5 carbon atoms; or a chlorine atom or a fluorine atom May be substituted. )
[0079]
Where R110As the arylene group, 1,2-phenylene group, 1,8-naphthylene group and the like, and as the alkylene group, methylene group, 1,2-ethylene group, 1,3-propylene group, 1,4-butylene group 1-phenyl-1,2-ethylene group, norbornane-2,3-diyl group, etc., as alkenylene group, 1,2-vinylene group, 1-phenyl-1,2-vinylene group, 5-norbornene- 2,3-diyl group and the like can be mentioned. R111As the alkyl group, R101a~ R101cAs the alkenyl group, vinyl group, 1-propenyl group, allyl group, 1-butenyl group, 3-butenyl group, isoprenyl group, 1-pentenyl group, 3-pentenyl group, 4-pentenyl group, A dimethylallyl group, a 1-hexenyl group, a 3-hexenyl group, a 5-hexenyl group, a 1-heptenyl group, a 3-heptenyl group, a 6-heptenyl group, a 7-octenyl group, and the like, as an alkoxyalkyl group, a methoxymethyl group , Ethoxymethyl group, propoxymethyl group, butoxymethyl group, pentyloxymethyl group, hexyloxymethyl group, heptyloxymethyl group, methoxyethyl group, ethoxyethyl group, propoxyethyl group, butoxyethyl group, pentyloxyethyl group, Hexyloxyethyl group, methoxypropyl group, ethoxypropyl group, propoxyp Propyl group, butoxy propyl group, methoxybutyl group, ethoxybutyl group, propoxybutyl group, a methoxy pentyl group, an ethoxy pentyl group, a methoxy hexyl group, a methoxy heptyl group.
[0080]
In addition, examples of the optionally substituted alkyl group having 1 to 4 carbon atoms include a methyl group, an ethyl group, a propyl group, an isopropyl group, an n-butyl group, an isobutyl group, and a tert-butyl group. As an alkoxy group of ˜4, a methoxy group, an ethoxy group, a propoxy group, an isopropoxy group, an n-butoxy group, an isobutoxy group, a tert-butoxy group, etc. are an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, or a carbon number of 1 to 4 As the phenyl group which may be substituted with an alkoxy group, a nitro group or an acetyl group, a phenyl group, a tolyl group, a p-tert-butoxyphenyl group, a p-acetylphenyl group, a p-nitrophenyl group, etc. Examples of the heteroaromatic group having 3 to 5 include a pyridyl group and a furyl group.
[0081]
Specifically, as onium salts, for example, diphenyliodonium trifluoromethanesulfonate, trifluoromethanesulfonic acid (p-tert-butoxyphenyl) phenyliodonium, p-toluenesulfonic acid diphenyliodonium, p-toluenesulfonic acid (p-tert- Butoxyphenyl) phenyliodonium, triphenylsulfonium trifluoromethanesulfonate, trifluoromethanesulfonate (p-tert-butoxyphenyl) diphenylsulfonium, bis (p-tert-butoxyphenyl) phenylsulfonium trifluoromethanesulfonate, tris trifluoromethanesulfonate (P-tert-butoxyphenyl) sulfonium, p-toluenesulfonic acid triphenylsulfonium, p-toluene Sulfonic acid (p-tert-butoxyphenyl) diphenylsulfonium, p-toluenesulfonic acid bis (p-tert-butoxyphenyl) phenylsulfonium, p-toluenesulfonic acid tris (p-tert-butoxyphenyl) sulfonium, nonafluorobutanesulfone Triphenylsulfonium acid, triphenylsulfonium butanesulfonate, trimethylsulfonium trifluoromethanesulfonate, trimethylsulfonium p-toluenesulfonate, cyclohexylmethyl trifluoromethanesulfonate (2-oxocyclohexyl) sulfonium, cyclohexylmethyl p-toluenesulfonate (2 -Oxocyclohexyl) sulfonium, dimethylphenylsulfonium trifluoromethanesulfonate, p-toluene Dimethylphenylsulfonium phonate, dicyclohexylphenylsulfonium trifluoromethanesulfonate, dicyclohexylphenylsulfonium p-toluenesulfonate, trinaphthylsulfonium trifluoromethanesulfonate, cyclohexylmethyl (2-oxocyclohexyl) sulfonium trifluoromethanesulfonate, trifluoromethanesulfonic acid ( 2-norbornyl) methyl (2-oxocyclohexyl) sulfonium, ethylenebis [methyl (2-oxocyclopentyl) sulfonium trifluoromethanesulfonate], 1,2'-naphthylcarbonylmethyltetrahydrothiophenium triflate and the like.
[0082]
Diazomethane derivatives include bis (benzenesulfonyl) diazomethane, bis (p-toluenesulfonyl) diazomethane, bis (xylenesulfonyl) diazomethane, bis (cyclohexylsulfonyl) diazomethane, bis (cyclopentylsulfonyl) diazomethane, bis (n-butylsulfonyl) diazomethane, Bis (isobutylsulfonyl) diazomethane, bis (sec-butylsulfonyl) diazomethane, bis (n-propylsulfonyl) diazomethane, bis (isopropylsulfonyl) diazomethane, bis (tert-butylsulfonyl) diazomethane, bis (n-amylsulfonyl) diazomethane, Bis (isoamylsulfonyl) diazomethane, bis (sec-amylsulfonyl) diazomethane, bis (tert-amylsulfo) L) diazomethane, 1-cyclohexylsulfonyl-1- (tert-butylsulfonyl) diazomethane, 1-cyclohexylsulfonyl-1- (tert-amylsulfonyl) diazomethane, 1-tert-amylsulfonyl-1- (tert-butylsulfonyl) diazomethane Etc.
[0083]
As glyoxime derivatives, bis-O- (p-toluenesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (p-toluenesulfonyl) -α-diphenylglyoxime, bis-O- (p-toluenesulfonyl) -α -Dicyclohexylglyoxime, bis-O- (p-toluenesulfonyl) -2,3-pentanedione glyoxime, bis-O- (p-toluenesulfonyl) -2-methyl-3,4-pentanedione glyoxime, bis -O- (n-butanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (n-butanesulfonyl) -α-diphenylglyoxime, bis-O- (n-butanesulfonyl) -α-dicyclohexylglyoxime, Bis-O- (n-butanesulfonyl) -2,3-pentanedione glyoxime, bis-O- (n Butanesulfonyl) -2-methyl-3,4-pentanedione glyoxime, bis-O- (methanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (trifluoromethanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis- O- (1,1,1-trifluoroethanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (tert-butanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (perfluorooctanesulfonyl) -α -Dimethylglyoxime, bis-O- (cyclohexanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (benzenesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (p-fluorobenzenesulfonyl) -α-dimethyl Glyoxime, bis-O- (p-tert-butylbenzenesulfonyl)- - dimethylglyoxime, bis -O- (xylene sulfonyl)-.alpha.-dimethylglyoxime, bis -O- (camphorsulfonyl)-.alpha.-dimethylglyoxime, and the like.
[0084]
Examples of bissulfone derivatives include bisnaphthylsulfonylmethane, bistrifluoromethylsulfonylmethane, bismethylsulfonylmethane, bisethylsulfonylmethane, bispropylsulfonylmethane, bisisopropylsulfonylmethane, bis-p-toluenesulfonylmethane, and bisbenzenesulfonylmethane. It is done.
[0085]
Examples of the β-ketosulfone derivative include 2-cyclohexylcarbonyl-2- (p-toluenesulfonyl) propane and 2-isopropylcarbonyl-2- (p-toluenesulfonyl) propane.
[0086]
Examples of the disulfone derivative include disulfone derivatives such as diphenyldisulfone and dicyclohexyldisulfone.
[0087]
Examples of the nitrobenzyl sulfonate derivative include 2,6-dinitrobenzyl p-toluenesulfonate and 2,4-dinitrobenzyl p-toluenesulfonate.
[0088]
As sulfonic acid ester derivatives, 1,2,3-tris (methanesulfonyloxy) benzene, 1,2,3-tris (trifluoromethanesulfonyloxy) benzene, 1,2,3-tris (p-toluenesulfonyloxy) benzene Etc.
[0089]
Examples of sulfonic acid ester derivatives of N-hydroxyimide compounds include N-hydroxysuccinimide methanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide trifluoromethanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide ethanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 1-propanesulfonic acid ester N-hydroxysuccinimide 2-propanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 1-pentanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 1-octanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide p-toluenesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide p -Methoxybenzenesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 2-chloroethanesulfonic acid ester, -Hydroxysuccinimide benzenesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 2,4,6-trimethylbenzenesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 1-naphthalenesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide 2-naphthalenesulfonic acid ester, N-hydroxy- 2-phenylsuccinimide methanesulfonate, N-hydroxymaleimide methanesulfonate, N-hydroxymaleimide ethanesulfonate, N-hydroxy-2-phenylmaleimide methanesulfonate, N-hydroxyglutarimide methanesulfonate, N-hydroxyglutarimide benzenesulfonic acid ester, N-hydroxyphthalimide methanesulfonic acid ester, N-hydroxy Talimide benzene sulfonate, N-hydroxyphthalimide trifluoromethane sulfonate, N-hydroxy phthalimide p-toluene sulfonate, N-hydroxy naphthalimide methane sulfonate, N-hydroxy naphthalimide benzene sulfonate, N- Hydroxy-5-norbornene-2,3-dicarboximide methanesulfonate, N-hydroxy-5-norbornene-2,3-dicarboximide trifluoromethanesulfonate, N-hydroxy-5-norbornene-2,3 -Dicarboximide p-toluenesulfonic acid ester etc. are mentioned.
[0090]
Preferably, triphenylsulfonium trifluoromethanesulfonate, trifluoromethanesulfonic acid (p-tert-butoxyphenyl) diphenylsulfonium, trifluoromethanesulfonic acid tris (p-tert-butoxyphenyl) sulfonium, p-toluenesulfonic acid triphenylsulfonium, p-Toluenesulfonic acid (p-tert-butoxyphenyl) diphenylsulfonium, p-toluenesulfonic acid tris (p-tert-butoxyphenyl) sulfonium, trifluoromethanesulfonic acid trinaphthylsulfonium, trifluoromethanesulfonic acid cyclohexylmethyl (2-oxo (Cyclohexyl) sulfonium, trifluoromethanesulfonic acid (2-norbornyl) methyl (2-oxocyclohexyl) sulfur Onium salts such as nium, 1,2'-naphthylcarbonylmethyltetrahydrothiophenium triflate, bis (benzenesulfonyl) diazomethane, bis (p-toluenesulfonyl) diazomethane, bis (cyclohexylsulfonyl) diazomethane, bis (n-butylsulfonyl) ) Diazomethane derivatives such as diazomethane, bis (isobutylsulfonyl) diazomethane, bis (sec-butylsulfonyl) diazomethane, bis (n-propylsulfonyl) diazomethane, bis (isopropylsulfonyl) diazomethane, bis (tert-butylsulfonyl) diazomethane, bis- Glyoxime derivatives such as O- (p-toluenesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis-O- (n-butanesulfonyl) -α-dimethylglyoxime, bis Bissulfone derivatives such as butylsulfonylmethane, N-hydroxysuccinimide methanesulfonate, N-hydroxysuccinimide trifluoromethanesulfonate, N-hydroxysuccinimide 1-propanesulfonate, N-hydroxysuccinimide 2-propanesulfonate, N-hydroxysuccinimide 1-pentanesulfonic acid ester, N-hydroxysuccinimide p-toluenesulfonic acid ester, N-hydroxynaphthalimide methanesulfonic acid ester, N-hydroxynaphthalimide benzenesulfonic acid ester, etc. Acid ester derivatives are used.
[0091]
In addition, the said acid generator can be used individually by 1 type or in combination of 2 or more types. Since onium salts are excellent in rectangularity improving effect and diazomethane derivatives and glyoxime derivatives are excellent in standing wave reducing effect, it is possible to finely adjust the profile by combining both.
[0092]
The addition amount of the acid generator is preferably 0.1 to 15 parts by weight, more preferably 0.5 to 8 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the base resin as a total amount with the sulfonium salt of the formula (1). Part. If the amount is less than 0.1 parts by weight, the sensitivity may be low. If the amount is more than 15 parts by weight, the transparency may decrease and the resolution performance of the resist material may decrease.
[0093]
The organic solvent used in the present invention may be any organic solvent that can dissolve the base resin, acid generator, other additives, and the like. Examples of such an organic solvent include ketones such as cyclohexanone and methyl-2-n-amyl ketone, 3-methoxybutanol, 3-methyl-3-methoxybutanol, 1-methoxy-2-propanol, and 1-ethoxy-2. -Alcohols such as propanol, propylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monomethyl ether, propylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, propylene glycol dimethyl ether, diethylene glycol dimethyl ether, and other ethers, propylene glycol monomethyl ether acetate, propylene glycol monoethyl Ether acetate, ethyl lactate, ethyl pyruvate, butyl acetate, methyl 3-methoxypropionate, 3-ethoxy Examples include esters such as ethyl lopionate, tert-butyl acetate, tert-butyl propionate, and propylene glycol mono tert-butyl ether acetate, and these can be used alone or in admixture of two or more. However, it is not limited to these.
[0094]
In the present invention, among these organic solvents, in addition to diethylene glycol dimethyl ether and 1-ethoxy-2-propanol, which have the most excellent solubility of acid generators in resist components, propylene glycol monomethyl ether acetate, which is a safety solvent, and mixtures thereof A solvent is preferably used.
[0095]
The amount of the organic solvent used is preferably 200 to 1,000 parts by weight, particularly 400 to 800 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the base resin.
[0096]
A dissolution control agent can be further added to the resist material of the present invention. As a dissolution control agent, a hydrogen atom of the phenolic hydroxyl group of a compound having a weight average molecular weight of 100 to 1,000, preferably 150 to 800, and having two or more phenolic hydroxyl groups in the molecule is represented by an acid labile group. A compound in which the hydrogen atom of the carboxy group of the compound having a carboxy group in the molecule as a whole is substituted at an average rate of 80 to 100 mol% by an acid labile group as a whole is blended at an average rate of 0 to 100 mol%. .
The substitution rate of the hydrogen atom of the phenolic hydroxyl group or carboxy group by an acid labile group is on average 0 mol% or more, preferably 30 mol% or more of the entire phenolic hydroxyl group or carboxy group, and the upper limit is 100 mol. %, More preferably 80 mol%.
In this case, as the compound having two or more phenolic hydroxyl groups or the compound having a carboxy group, those represented by the following formulas (D1) to (D14) are preferable.
[0097]
Embedded image
Figure 0004002176
[0098]
(In the above formula, R201, R202Each independently represents a hydrogen atom or a linear or branched alkyl or alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms. R203Is a hydrogen atom, a linear or branched alkyl or alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms, or-(R207)kCOOH (k is 0 or 1). R204Is-(CH2)i-(I is an integer of 2 to 10), an arylene group having 6 to 10 carbon atoms, a carbonyl group, a sulfonyl group, an oxygen atom or a sulfur atom. R205Represents an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 10 carbon atoms, a carbonyl group, a sulfonyl group, an oxygen atom or a sulfur atom. R206Represents a hydrogen atom, a linear or branched alkyl group or alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms, or a phenyl group or naphthyl group each substituted with a hydroxyl group. R207Represents a linear or branched alkylene group having 1 to 10 carbon atoms. R208Represents a hydrogen atom or a hydroxyl group. j is an integer of 0-5. u is 0 or 1. s, t, s ′, t ′, s ″, t ″ satisfy s + t = 8, s ′ + t ′ = 5, s ″ + t ″ = 4, respectively, and at least 1 in each phenyl skeleton The number has two hydroxyl groups. α is a number that makes the molecular weight of the compounds of formulas (D8) and (D9) 100 to 1,000. )
[0099]
In the above formula, R201, R202Examples thereof include a hydrogen atom, a methyl group, an ethyl group, a butyl group, a propyl group, an ethynyl group, and a cyclohexyl group. R203For example, R201, R202Or the same as -COOH, -CH2COOH, R204Examples thereof include an ethylene group, a phenylene group, a carbonyl group, a sulfonyl group, an oxygen atom, and a sulfur atom. R205For example, methylene group or R204Same as R206Examples thereof include a hydrogen atom, a methyl group, an ethyl group, a butyl group, a propyl group, an ethynyl group, a cyclohexyl group, a phenyl group substituted with a hydroxyl group, and a naphthyl group.
[0100]
Here, the acid labile group of the dissolution inhibitor includes the same acid labile group as that of the base polymer, but may be the same as or different from the base polymer. It is also possible to add two or more different dissolution inhibitors.
[0101]
The amount of the dissolution inhibitor is 0 to 50 parts by weight, preferably 5 to 50 parts by weight, more preferably 10 to 30 parts by weight, based on 100 parts by weight of the base resin. Can be used. If the blending amount is less than 5 parts by weight, the resolution may not be improved. If it exceeds 50 parts by weight, the film thickness of the pattern may be reduced and the resolution may be lowered.
[0102]
The dissolution inhibitor as described above is synthesized by introducing an acid labile group into a compound having a phenolic hydroxyl group or a carboxy group using an organic chemical formulation.
[0103]
Furthermore, a basic compound can be mix | blended with the resist material of this invention.
As the basic compound, a compound capable of suppressing the diffusion rate when the acid generated from the acid generator diffuses into the resist film is suitable. By adding a basic compound, the acid diffusion rate in the resist film is suppressed and resolution is improved, sensitivity change after exposure is suppressed, and the substrate and environment dependency are reduced. Etc. can be improved.
[0104]
Examples of such basic compounds include primary, secondary, and tertiary aliphatic amines, hybrid amines, aromatic amines, heterocyclic amines, nitrogen-containing compounds having a carboxy group, and sulfonyl groups. A nitrogen-containing compound having a hydroxyl group, a nitrogen-containing compound having a hydroxyl group, a nitrogen-containing compound having a hydroxyphenyl group, an alcoholic nitrogen-containing compound, an amide derivative, an imide derivative, and the like.
[0105]
Specifically, primary aliphatic amines include ammonia, methylamine, ethylamine, n-propylamine, isopropylamine, n-butylamine, isobutylamine, sec-butylamine, tert-butylamine, pentylamine, tert- Examples include amylamine, cyclopentylamine, hexylamine, cyclohexylamine, heptylamine, octylamine, nonylamine, decylamine, dodecylamine, cetylamine, methylenediamine, ethylenediamine, tetraethylenepentamine and the like.
[0106]
Secondary aliphatic amines include dimethylamine, diethylamine, di-n-propylamine, diisopropylamine, di-n-butylamine, diisobutylamine, di-sec-butylamine, dipentylamine, dicyclopentylamine, dihexylamine, Examples include dicyclohexylamine, diheptylamine, dioctylamine, dinonylamine, didecylamine, didodecylamine, dicetylamine, N, N-dimethylmethylenediamine, N, N-dimethylethylenediamine, N, N-dimethyltetraethylenepentamine and the like.
[0107]
Tertiary amines include trimethylamine, triethylamine, tri-n-propylamine, triisopropylamine, tri-n-butylamine, triisobutylamine, tri-sec-butylamine, tripentylamine, tricyclopentylamine, tri Hexylamine, tricyclohexylamine, triheptylamine, trioctylamine, trinonylamine, tridecylamine, tridodecylamine, tricetylamine, N, N, N ′, N′-tetramethylmethylenediamine, N, N, Examples thereof include N ′, N′-tetramethylethylenediamine, N, N, N ′, N′-tetramethyltetraethylenepentamine and the like.
[0108]
Examples of the mixed amines include dimethylethylamine, methylethylpropylamine, benzylamine, phenethylamine, benzyldimethylamine and the like.
[0109]
Specific examples of aromatic amines and heterocyclic amines include aniline derivatives (eg, aniline, N-methylaniline, N-ethylaniline, N-propylaniline, N, N-dimethylaniline, 2-methylaniline, 3- Methylaniline, 4-methylaniline, ethylaniline, propylaniline, trimethylaniline, 2-nitroaniline, 3-nitroaniline, 4-nitroaniline, 2,4-dinitroaniline, 2,6-dinitroaniline, 3,5- Dinitroaniline, N, N-dimethyltoluidine, etc.), diphenyl (p-tolyl) amine, methyldiphenylamine, triphenylamine, phenylenediamine, naphthylamine, diaminonaphthalene, pyrrole derivatives (eg pyrrole, 2H-pyrrole, 1-methylpyrrole, 2,4-dim Lupyrrole, 2,5-dimethylpyrrole, N-methylpyrrole, etc.), oxazole derivatives (eg oxazole, isoxazole etc.), thiazole derivatives (eg thiazole, isothiazole etc.), imidazole derivatives (eg imidazole, 4-methylimidazole, 4 -Methyl-2-phenylimidazole, etc.), pyrazole derivatives, furazane derivatives, pyrroline derivatives (eg pyrroline, 2-methyl-1-pyrroline etc.), pyrrolidine derivatives (eg pyrrolidine, N-methylpyrrolidine, pyrrolidinone, N-methylpyrrolidone etc.) ), Imidazoline derivatives, imidazolidine derivatives, pyridine derivatives (eg pyridine, methylpyridine, ethylpyridine, propylpyridine, butylpyridine, 4- (1-butylpentyl) pyridine, dimethyl) Lysine, trimethylpyridine, triethylpyridine, phenylpyridine, 3-methyl-2-phenylpyridine, 4-tert-butylpyridine, diphenylpyridine, benzylpyridine, methoxypyridine, butoxypyridine, dimethoxypyridine, 1-methyl-2-pyridone, 4-pyrrolidinopyridine, 1-methyl-4-phenylpyridine, 2- (1-ethylpropyl) pyridine, aminopyridine, dimethylaminopyridine, etc.), pyridazine derivatives, pyrimidine derivatives, pyrazine derivatives, pyrazoline derivatives, pyrazolidine derivatives, piperidine Derivatives, piperazine derivatives, morpholine derivatives, indole derivatives, isoindole derivatives, 1H-indazole derivatives, indoline derivatives, quinoline derivatives (eg quinoline, 3-quinoline carbo Nitriles), isoquinoline derivatives, cinnoline derivatives, quinazoline derivatives, quinoxaline derivatives, phthalazine derivatives, purine derivatives, pteridine derivatives, carbazole derivatives, phenanthridine derivatives, acridine derivatives, phenazine derivatives, 1,10-phenanthroline derivatives, adenine derivatives, adenosine Examples include derivatives, guanine derivatives, guanosine derivatives, uracil derivatives, uridine derivatives and the like.
[0110]
Examples of the nitrogen-containing compound having a carboxy group include aminobenzoic acid, indolecarboxylic acid, amino acid derivatives (for example, nicotinic acid, alanine, arginine, aspartic acid, glutamic acid, glycine, histidine, isoleucine, glycylleucine, leucine, methionine, phenylalanine. , Threonine, lysine, 3-aminopyrazine-2-carboxylic acid, methoxyalanine) and the like.
[0111]
Examples of the nitrogen-containing compound having a sulfonyl group include 3-pyridinesulfonic acid and pyridinium p-toluenesulfonate.
[0112]
As a nitrogen-containing compound having a hydroxyl group, a nitrogen-containing compound having a hydroxyphenyl group, and an alcoholic nitrogen-containing compound, 2-hydroxypyridine, aminocresol, 2,4-quinolinediol, 3-indolemethanol hydrate, monoethanolamine, Diethanolamine, triethanolamine, N-ethyldiethanolamine, N, N-diethylethanolamine, triisopropanolamine, 2,2'-iminodiethanol, 2-aminoethanol, 3-amino-1-propanol, 4-amino-1 -Butanol, 4- (2-hydroxyethyl) morpholine, 2- (2-hydroxyethyl) pyridine, 1- (2-hydroxyethyl) piperazine, 1- [2- (2-hydroxyethoxy) ethyl] piperazine, piperidine ethanol 1- (2-hydroxyethyl) pyrrolidine, 1- (2-hydroxyethyl) -2-pyrrolidinone, 3-piperidino-1,2-propanediol, 3-pyrrolidino-1,2-propanediol, 8-hydroxyurolo Lysine, 3-cuincridinol, 3-tropanol, 1-methyl-2-pyrrolidine ethanol, 1-aziridine ethanol, N- (2-hydroxyethyl) phthalimide, N- (2-hydroxyethyl) isonicotinamide, etc. Illustrated.
[0113]
Examples of amide derivatives include formamide, N-methylformamide, N, N-dimethylformamide, acetamide, N-methylacetamide, N, N-dimethylacetamide, propionamide, benzamide and the like.
[0114]
Examples of imide derivatives include phthalimide, succinimide, maleimide and the like.
[0115]
Furthermore, 1 type, or 2 or more types chosen from the basic compound shown by the following general formula (B) -1 can also be added.
Embedded image
Figure 0004002176
In the above formula, m = 1, 2, or 3. The side chains X may be the same or different, and can be represented by the following general formulas (X) -1 to (X) -3. The side chain Y represents the same or different hydrogen atom or a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and the alkyl group may include an ether group or a hydroxyl group. Xs may be bonded to form a ring.
[0116]
Where R300, R302, R305Is independently a linear or branched alkylene group having 1 to 4 carbon atoms, and R301, R304Is independently a hydrogen atom or a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and may contain one or more hydroxy groups, ether groups, ester groups and lactone rings.
R303Is a single bond or a linear or branched alkylene group having 1 to 4 carbon atoms. R306Is a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms, and may contain one or a plurality of hydroxy groups, ethers, ester groups and lactone rings.
[0117]
Embedded image
Figure 0004002176
[0118]
Specific examples of the compound represented by formula (B) -1 are given below.
Tris (2-methoxymethoxyethyl) amine, tris {2- (2-methoxyethoxy) ethyl} amine, tris {2- (2-methoxyethoxymethoxy) ethyl} amine, tris {2- (1-methoxyethoxy) ethyl } Amine, Tris {2- (1-ethoxyethoxy) ethyl} amine, Tris {2- (1-ethoxypropoxy) ethyl} amine, Tris [2- {2- (2-hydroxyethoxy) ethoxy} ethyl] amine, 4,7,13,16,21,24-hexaoxa-1,10-diazabicyclo [8.8.8] hexacosane, 4,7,13,18-tetraoxa-1,10-diazabicyclo [8.5.5] Eicosane, 1,4,10,13-tetraoxa-7,16-diazabicyclooctadecane, 1-aza-12-crown-4 1-aza-15-crown-5, 1-aza-18-crown-6, tris (2-formyloxyethyl) amine, tris (2-acetoxyethyl) amine, tris (2-propionyloxyethyl) amine, tris (2-butyryloxyethyl) amine, tris (2-isobutyryloxyethyl) amine, tris (2-valeryloxyethyl) amine, tris (2-pivaloyloxyoxyethyl) amine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2- (acetoxyacetoxy) ethylamine, tris (2-methoxycarbonyloxyethyl) amine, tris (2-tert-butoxycarbonyloxyethyl) amine, tris [2- (2-oxopropoxy) ethyl] Amine, tris [2- (methoxycarbonylmethyl) oxyethyl] a , Tris [2- (tert-butoxycarbonylmethyloxy) ethyl] amine, tris [2- (cyclohexyloxycarbonylmethyloxy) ethyl] amine, tris (2-methoxycarbonylethyl) amine, tris (2-ethoxycarbonylethyl) ) Amine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2- (methoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2- (methoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-hydroxy) Ethyl) 2- (ethoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2- (ethoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2- (2-methoxyethoxycarbonyl) ethylamine N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2) 2- (2-methoxyethoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2- (2-hydroxyethoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2- (2 -Acetoxyethoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2-[(methoxycarbonyl) methoxycarbonyl] ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2-[(methoxycarbonyl) methoxycarbonyl ] Ethylamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2- (2-oxopropoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2- (2-oxopropoxycarbonyl) ethylamine, N, N -Bis (2-hydroxyethyl) 2- (tetrahydrofur Ryloxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2- (tetrahydrofurfuryloxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2-[(2-oxotetrahydrofuran-3- Yl) oxycarbonyl] ethylamine, N, N-bis (2-acetoxyethyl) 2-[(2-oxotetrahydrofuran-3-yl) oxycarbonyl] ethylamine, N, N-bis (2-hydroxyethyl) 2- ( 4-hydroxybutoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-formyloxyethyl) 2- (4-formyloxybutoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis (2-formyloxyethyl) 2- (2-formyl) Oxyethoxycarbonyl) ethylamine, N, N-bis ( -Methoxyethyl) 2- (methoxycarbonyl) ethylamine, N- (2-hydroxyethyl) bis [2- (methoxycarbonyl) ethyl] amine, N- (2-acetoxyethyl) bis [2- (methoxycarbonyl) ethyl] Amine, N- (2-hydroxyethyl) bis [2- (ethoxycarbonyl) ethyl] amine, N- (2-acetoxyethyl) bis [2- (ethoxycarbonyl) ethyl] amine, N- (3-hydroxy-1 -Propyl) bis [2- (methoxycarbonyl) ethyl] amine, N- (3-acetoxy-1-propyl) bis [2- (methoxycarbonyl) ethyl] amine, N- (2-methoxyethyl) bis [2- (Methoxycarbonyl) ethyl] amine, N-butylbis [2- (methoxycarbonyl) ethyl] amine, N- Butylbis [2- (2-methoxyethoxycarbonyl) ethyl] amine, N-methylbis (2-acetoxyethyl) amine, N-ethylbis (2-acetoxyethyl) amine, N-methylbis (2-pivaloyloxyethyl) amine N-ethylbis [2- (methoxycarbonyloxy) ethyl] amine, N-ethylbis [2- (tert-butoxycarbonyloxy) ethyl] amine, tris (methoxycarbonylmethyl) amine, tris (ethoxycarbonylmethyl) amine, N -Butylbis (methoxycarbonylmethyl) amine, N-hexylbis (methoxycarbonylmethyl) amine, and β- (diethylamino) -δ-valerolactone can be exemplified, but are not limited thereto.
[0119]
Furthermore, 1 type, or 2 or more types of the basic compound which has a cyclic structure shown by the following general formula (B) -2 can also be added.
Embedded image
Figure 0004002176
(In the above formula, X is R as described above.307Is a linear or branched alkylene group having 2 to 20 carbon atoms and may contain one or a plurality of carbonyl groups, ether groups, ester groups and sulfides.
[0120]
B-2 is specifically 1- [2- (methoxymethoxy) ethyl] pyrrolidine, 1- [2- (methoxymethoxy) ethyl] piperidine, 4- [2- (methoxymethoxy) ethyl] morpholine, -[2-[(2-methoxyethoxy) methoxy] ethyl] pyrrolidine, 1- [2-[(2-methoxyethoxy) methoxy] ethyl] piperidine, 4- [2-[(2-methoxyethoxy) methoxy] ethyl ] Morpholine, 2- (1-pyrrolidinyl) ethyl acetate, 2-piperidinoethyl acetate, 2-morpholinoethyl acetate, 2- (1-pyrrolidinyl) ethyl formate, 2-piperidinoethyl propionate, 2-morpholinoethyl acetoxyacetate, methoxyacetate 2 -(1-pyrrolidinyl) ethyl, 4- [2- (methoxycarbonyloxy) ethyl] morpholine, -[2- (t-butoxycarbonyloxy) ethyl] piperidine, 4- [2- (2-methoxyethoxycarbonyloxy) ethyl] morpholine, methyl 3- (1-pyrrolidinyl) propionate, 3-piperidinopropionic acid Methyl, methyl 3-morpholinopropionate, methyl 3- (thiomorpholino) propionate, methyl 2-methyl-3- (1-pyrrolidinyl) propionate, ethyl 3-morpholinopropionate, methoxycarbonyl 3-piperidinopropionate Methyl, 2-hydroxyethyl 3- (1-pyrrolidinyl) propionate, 2-acetoxyethyl 3-morpholinopropionate, 2-oxotetrahydrofuran-3-yl 3- (1-pyrrolidinyl) propionate, tetrahydro 3-morpholinopropionate Furfuryl, 3-pi Glycidyl lysinopropionate, 2-methoxyethyl 3-morpholinopropionate, 2- (2-methoxyethoxy) ethyl 3- (1-pyrrolidinyl) propionate, butyl 3-morpholinopropionate, cyclohexyl 3-piperidinopropionate Α- (1-pyrrolidinyl) methyl-γ-butyrolactone, β-piperidino-γ-butyrolactone, β-morpholino-δ-valerolactone, methyl 1-pyrrolidinyl acetate, methyl piperidinoacetate, methyl morpholinoacetate, methyl thiomorpholinoacetate, Examples thereof include ethyl 1-pyrrolidinyl acetate and 2-methoxyethyl morpholinoacetate.
[0121]
Furthermore, a basic compound containing a cyano group represented by general formulas (B) -3 to (B) -6 can be added.
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Figure 0004002176
(In the above formula, X, R307, M is R as described above.308, R309Are independently the same or different linear or branched alkylene groups having 1 to 4 carbon atoms. )
[0122]
Specific examples of the base containing a cyano group include 3- (diethylamino) propiononitrile, N, N-bis (2-hydroxyethyl) -3-aminopropiononitrile, and N, N-bis (2-acetoxyethyl). -3-aminopropiononitrile, N, N-bis (2-formyloxyethyl) -3-aminopropiononitrile, N, N-bis (2-methoxyethyl) -3-aminopropiononitrile, N, N -Bis [2- (methoxymethoxy) ethyl] -3-aminopropiononitrile, methyl N- (2-cyanoethyl) -N- (2-methoxyethyl) -3-aminopropionate, N- (2-cyanoethyl) -N- (2-hydroxyethyl) -3-aminopropionic acid methyl, N- (2-acetoxyethyl) -N- (2-cyanoethyl) -3-aminopro Methyl onate, N- (2-cyanoethyl) -N-ethyl-3-aminopropiononitrile, N- (2-cyanoethyl) -N- (2-hydroxyethyl) -3-aminopropiononitrile, N- ( 2-acetoxyethyl) -N- (2-cyanoethyl) -3-aminopropiononitrile, N- (2-cyanoethyl) -N- (2-formyloxyethyl) -3-aminopropiononitrile, N- (2 -Cyanoethyl) -N- (2-methoxyethyl) -3-aminopropiononitrile, N- (2-cyanoethyl) -N- [2- (methoxymethoxy) ethyl] -3-aminopropiononitrile, N- ( 2-cyanoethyl) -N- (3-hydroxy-1-propyl) -3-aminopropiononitrile, N- (3-acetoxy-1-propyl) -N- (2 Cyanoethyl) -3-aminopropiononitrile, N- (2-cyanoethyl) -N- (3-formyloxy-1-propyl) -3-aminopropiononitrile, N- (2-cyanoethyl) -N-tetrahydrofur Furyl-3-aminopropiononitrile, N, N-bis (2-cyanoethyl) -3-aminopropiononitrile, diethylaminoacetonitrile, N, N-bis (2-hydroxyethyl) aminoacetonitrile, N, N-bis ( 2-acetoxyethyl) aminoacetonitrile, N, N-bis (2-formyloxyethyl) aminoacetonitrile, N, N-bis (2-methoxyethyl) aminoacetonitrile, N, N-bis [2- (methoxymethoxy) ethyl Aminoacetonitrile, N-cyanomethyl-N- (2-methoxyethyl) ) Methyl 3-aminopropionate, methyl N-cyanomethyl-N- (2-hydroxyethyl) -3-aminopropionate, methyl N- (2-acetoxyethyl) -N-cyanomethyl-3-aminopropionate, N -Cyanomethyl-N- (2-hydroxyethyl) aminoacetonitrile, N- (2-acetoxyethyl) -N- (cyanomethyl) aminoacetonitrile, N-cyanomethyl-N- (2-formyloxyethyl) aminoacetonitrile, N-cyanomethyl -N- (2-methoxyethyl) aminoacetonitrile, N-cyanomethyl-N- [2- (methoxymethoxy) ethyl] aminoacetonitrile, N- (cyanomethyl) -N- (3-hydroxy-1-propyl) aminoacetonitrile, N- (3-acetoxy-1-propyl) -N (Cyanomethyl) aminoacetonitrile, N-cyanomethyl-N- (3-formyloxy-1-propyl) aminoacetonitrile, N, N-bis (cyanomethyl) aminoacetonitrile, 1-pyrrolidinepropiononitrile, 1-piperidinepropiononitrile, 4-morpholinepropiononitrile, 1-pyrrolidineacetonitrile, 1-piperidineacetonitrile, 4-morpholineacetonitrile, cyanomethyl 3-diethylaminopropionate, cyanomethyl N, N-bis (2-hydroxyethyl) -3-aminopropionate, N, Cyanomethyl N-bis (2-acetoxyethyl) -3-aminopropionate, cyanomethyl N, N-bis (2-formyloxyethyl) -3-aminopropionate, N, N-bis (2-methoxyethyl) Cyanomethyl 3-aminopropionate, N, N-bis [2- (methoxymethoxy) ethyl] -3-aminomethyl propionate, 2-cyanoethyl 3-diethylaminopropionate, N, N-bis (2-hydroxyethyl)- 2-Cyanoethyl 3-aminopropionate, 2-cyanoethyl N, N-bis (2-acetoxyethyl) -3-aminopropionate, N-N-bis (2-formyloxyethyl) -3-aminopropionate 2- Cyanoethyl, 2-cyanoethyl N, N-bis (2-methoxyethyl) -3-aminopropionate, 2-cyanoethyl N, N-bis [2- (methoxymethoxy) ethyl] -3-aminopropionate, 1-pyrrolidine Cyanomethyl propionate, 1-piperidine cyanomethyl propionate, 4-morpholine Examples include cyanomethyl lopionate, 2-cyanoethyl 1-pyrrolidinepropionate, 2-cyanoethyl 1-piperidinepropionate, and 2-cyanoethyl 4-morpholinepropionate.
[0123]
The compounding quantity of the said basic compound is 0.001-10 weight part with respect to 1 weight part of acid generators, Preferably it is 0.01-1 weight part. If the blending amount is less than 0.001 part by weight, the effect as an additive may not be sufficiently obtained, and if it exceeds 10 parts by weight, resolution and sensitivity may be lowered.
[0124]
Furthermore, the resist material of the present invention can contain a compound (organic acid) having a group represented by ≡C—COOH in the molecule.
As the compound having a group represented by ≡C—COOH in the molecule, for example, one or more compounds selected from the following group I and group II can be used, but the compounds are not limited thereto. Absent. By blending this component, the PED stability of the resist is improved and the edge roughness on the nitride film substrate is improved.
[Group I]
A part or all of the hydrogen atoms of the phenolic hydroxyl groups of the compounds represented by the following general formulas (A1) to (A10) are represented by -R.401-COOH (R401Is a linear or branched alkylene group having 1 to 10 carbon atoms), and the molar ratio of the phenolic hydroxyl group (C) in the molecule to the group (D) represented by ≡C—COOH is The compound whose C / (C + D) = 0.1-1.0.
[Group II]
Compounds represented by the following general formulas (A11) to (A15).
[0125]
Embedded image
Figure 0004002176
[0126]
(In the above formula, R408Represents a hydrogen atom or a methyl group. R402, R403Each independently represents a hydrogen atom, a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, or a linear or branched alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms. R404Is a hydrogen atom, a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, a linear or branched alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms, or-(R409)k-COOR 'group (R' is a hydrogen atom or -R409-COOH is represented, and k is 0 or 1. ). R405Is-(CH2)i-(I is an integer of 2 to 10), an arylene group having 6 to 10 carbon atoms, a carbonyl group, a sulfonyl group, an oxygen atom or a sulfur atom. R406Represents an alkylene group having 1 to 10 carbon atoms, an arylene group having 6 to 10 carbon atoms, a carbonyl group, a sulfonyl group, an oxygen atom or a sulfur atom. R407Is a hydrogen atom, a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, a linear or branched alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms, or a phenyl group or a naphthyl group each substituted with a hydroxyl group. Show. R409Represents a linear or branched alkylene group having 1 to 10 carbon atoms. R410Is a hydrogen atom, a linear or branched alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, a linear or branched alkenyl group having 1 to 8 carbon atoms, or -R411-Indicates a COOH group. R411Represents a linear or branched alkylene group having 1 to 10 carbon atoms. j is an integer of 0-5. u is 0 or 1. s1, t1, s2, t2, s3, t3, s4, and t4 satisfy s1 + t1 = 8, s2 + t2 = 5, s3 + t3 = 4, and s4 + t4 = 6, respectively, and each phenyl skeleton has at least one hydroxyl group Is a number. κ is a number that makes the compound of formula (A6) a weight average molecular weight of 1,000 to 5,000. λ is a number that makes the compound of formula (A7) a weight average molecular weight of 1,000 to 10,000. )
[0127]
Embedded image
Figure 0004002176
[0128]
(In the above formula, R402, R403, R411Indicates the same meaning as above. R412Represents a hydrogen atom or a hydroxyl group. s5 and t5 are numbers satisfying s5 + t5 = 5 with s5 ≧ 0 and t5 ≧ 0. h ′ is 0 or 1. )
[0129]
Specific examples of the component include compounds represented by the following general formulas AI-1 to 14 and AII-1 to 10, but are not limited thereto.
[0130]
Embedded image
Figure 0004002176
[0131]
(In the above formula, R ″ represents a hydrogen atom or CH.2Represents a COOH group, and in each compound, 10 to 100 mol% of R ″ represents CH2COOH group. α and κ have the same meaning as described above. )
[0132]
Embedded image
Figure 0004002176
[0133]
In addition, the compound which has group shown by (≡C-COOH) in the said molecule | numerator can be used individually by 1 type or in combination of 2 or more types.
[0134]
The amount of the compound having a group represented by ≡C—COOH in the molecule is 0 to 5 parts by weight, preferably 0.1 to 5 parts by weight, more preferably 0.1 to 100 parts by weight of the base resin. -3 parts by weight, more preferably 0.1-2 parts by weight. If the amount is more than 5 parts by weight, the resolution of the resist material may deteriorate.
[0135]
Furthermore, the resist material of the present invention can be blended with an acetylene alcohol derivative as an additive, thereby improving storage stability.
As the acetylene alcohol derivative, those represented by the following general formulas (S1) and (S2) can be preferably used.
[0136]
Embedded image
Figure 0004002176
(In the above formula, R501, R502, R503, R504, R505Are each independently a hydrogen atom or a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms, X and Y represent 0 or a positive number, and 0 ≦ X ≦ 30, 0 ≦ Satisfying Y ≦ 30 and 0 ≦ X + Y ≦ 40. )
[0137]
As acetylene alcohol derivatives, Surfinol 61, Surfinol 82, Surfinol 104, Surfinol 104E, Surfinol 104H, Surfinol 104A, Surfinol TG, Surfinol PC, Surfinol 440, Surfinol 465, Surfinol 485 (Air Products and Chemicals Inc.), Surfinol E1004 (Nisshin Chemical Industry Co., Ltd.) and the like.
[0138]
The addition amount of the acetylene alcohol derivative is 0.01 to 2% by weight, more preferably 0.02 to 1% by weight in 100% by weight of the resist composition. When the amount is less than 0.01% by weight, the effect of improving the coating property and storage stability may not be sufficiently obtained. When the amount is more than 2% by weight, the resolution of the resist material may be lowered.
[0139]
In addition to the above components, a surfactant conventionally used for improving the coating property can be added to the resist material of the present invention. In addition, the addition amount of an arbitrary component can be made into a normal amount in the range which does not inhibit the effect of this invention.
[0140]
As the surfactant, nonionic ones are preferable, and perfluoroalkyl polyoxyethylene ethanol, fluorinated alkyl ester, perfluoroalkylamine oxide, perfluoroalkyl EO adduct (where EO is an abbreviation for ethylene oxide). ), Fluorine-containing organosiloxane compounds, and the like. For example, Florard “FC-430”, “FC-431” (all manufactured by Sumitomo 3M), Surflon “S-141”, “S-145” (all manufactured by Asahi Glass), Unidyne “DS-401”, “ DS-403 "," DS-451 "(manufactured by Daikin Industries, Ltd.), MegaFuck" F-8151 "(manufactured by Dainippon Ink Industries, Ltd.)," X-70-092 "," X-70-093 " (Both manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.). Preferably, Fluorado "FC-430" (manufactured by Sumitomo 3M), "X-70-093" (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) are used.
[0141]
A pattern can be formed using the resist material of the present invention by employing a known lithography technique. For example, the film thickness is 0.3 to 0.3 on a substrate such as a silicon wafer by a method such as spin coating. It apply | coats so that it may become 2.0 micrometers, and this is prebaked on a hotplate at 60-180 degreeC, 1-10 minutes, Preferably it is 80-150 degreeC, 1-5 minutes. Next, a mask for forming a target pattern is placed over the resist film, and a KrF or ArF excimer laser is applied at an exposure amount of 1 to 100 mJ / cm.2Degree, preferably 5-50 mJ / cm2After irradiation to a degree, post exposure baking (PEB) is performed on a hot plate at 60 to 180 ° C. for 1 to 5 minutes, preferably 80 to 150 ° C. for 1 to 3 minutes. Further, 0.1 to 5% by weight, preferably 2-3% by weight, using an aqueous developer such as tetramethylammonium hydroxide (TMAH) for 0.1 to 3 minutes, preferably 0.5 to 2 minutes. The target pattern is formed on the substrate by developing by a conventional method such as a dip method, a paddle method, or a spray method. In addition, when the said range deviates from an upper limit and a minimum, the target pattern may not be obtained.
[0142]
【Example】
  Less than,referenceExamples of synthesis, examplesReference examplesThe present invention will be specifically described with reference to comparative examples, but the present invention is not limited to the following examples.
referenceSynthesis example 1
Synthesis of 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium bromide aqueous solution
  2.97 g (0.025 mol) of 2-bromoacetophenone was dissolved in 9.5 g of nitromethane. Tetrahydrothiophene (2.2 g, 0.025 mol) was added at room temperature, and the mixture was aged at room temperature for 2 hours. The reaction solution solidified as the reaction progressed. 70 g of water and 50 g of diethyl ether were added to dissolve the solid matter. The aqueous layer was separated and washed with 50 g of diethyl ether to remove lipophilic impurities.
  Anion exchange with various bisperfluoroalkylsulfonimides was performed using this aqueous solution.
[0143]
Synthesis of 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium bis (perfluoroethylsulfonyl) imide
When 9.5 g (0.025 mol) of bis (perfluoroethylsulfonyl) imide was added to the aqueous 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium bromide solution, an oily matter separated. This oil was extracted with 100 g of dichloromethane. The organic layer was washed 4 times with 50 g of water, and the organic layer was concentrated with a rotary evaporator to obtain 15 g of an oily substance. The oil was crystallized by adding 50 g of diethyl ether, and the crystals were filtered under reduced pressure and dried to obtain 13 g of white crystals. Yield 66%.
[0144]
The obtained sample was subjected to TOF-MS analysis. The measurement device is Kratos Kompact Probe MALDI-TOFMS, the acceleration voltage of both positive and negative ions is 5 kV, and mass calibration is C60Went straight on. As a cation, a mass peak of 207.3 was obtained, and an anion peak of 379.9 was obtained. The mass of the cation coincided with 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium, and the anion was bis (perfluoroethylsulfonyl). ) Consistent with the mass of imide.
[0145]
IR and1The analysis results of H-NMR were as follows.
IR (thin film): ν = 3077, 3031, 295, 2929, 1687, 1598, 1583, 1452, 1430, 1386, 1351, 1332, 1230, 1174, 1141, 1083, 995, 975, 906, 883, 775, 755 , 740, 684, 640, 613, 568, 536, 524cm-11H-NMR (300 MHz in CDClThree): Δ = 7.617-7.666 ppm (Ha, 1H, triplet), 7.424-7.482 ppm (Hb, 2H, triplet), 7.911-7.935 ppm (Hc, 2H, double) Multiplet), 5.117 ppm (Hd, 2H, singlet), 3.473-3.720 ppm (He, 4H, multiplet), 2.256-2.500 (Hf, 4H, multiplet)
Embedded image
Figure 0004002176
[0146]
referenceSynthesis example 2
Synthesis of 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium bis (perfluoro-n-butylsulfonyl) imide
  When 14.5 g (0.025 mol) of bis (perfluoro-n-butylsulfonyl) imide was added to the aqueous 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium bromide solution, an oily matter separated. This oil was extracted with 150 g of dichloromethane. The organic layer was washed 4 times with 80 g of water, and the organic layer was concentrated with a rotary evaporator to obtain 18 g of an oil. The oil was crystallized by adding 50 g of diethyl ether, and the crystals were filtered under reduced pressure and dried to obtain 13.5 g of white crystals. A TOF-MS analysis of a sample obtained with a yield of 68% was performed. As a cation, a mass peak of 207.3 was obtained, and an anion peak of 579.9 was obtained. The mass of the cation was the same as that of 2-oxo-2-phenylethylthiacyclopentanium, and the anion was bis (perfluoro-n -Matched with the mass of (butylsulfonyl) imide.
[0147]
IR and1The analysis results of H-NMR were as follows.
IR (thin film): ν = 3066, 3043, 3023, 2966, 2921, 1685, 1598, 1583, 1452, 1430, 1386, 1359, 1326, 1290, 1257, 1214, 1197, 1153, 1062, 1035, 991, 887 , 875, 806, 738, 721, 701, 688, 651, 636, 615, 595, 576, 536, 512cm-1
1H-NMR (300 MHz in CDClThree): Δ = 7.617-7.666 ppm (Ha, 1H, triplet), 7.424-7.482 ppm (Hb, 2H, triplet), 7.911-7.935 ppm (Hc, 2H, double) Multiplet), 5.117 ppm (Hd, 2H, singlet), 3.473-3.720 ppm (He, 4H, multiplet), 2.256-2.500 (Hf, 4H, multiplet)
Embedded image
Figure 0004002176
[0148]
ExampleAnd reference examples
  Sulfonium salt represented by the following formulaas well asIodonium salt (PAG1-16) Was evaluated for sensitivity and resolution when used as a resist.Examples using PAGs 12 to 16 are examples, and other examples are reference examples.
[0149]
Embedded image
Figure 0004002176
[0150]
Embedded image
Figure 0004002176
[0151]
Example12~16 and 18 to 19, Reference Examples 1 to 11, 17 and 20 to 64  Evaluation of resist resolution
  Sulfonium salt represented by the above formulaas well asIodonium salt (PAG1-16) As an acid generator, and polymers (Polymers 1 to 26) represented by the following formula are used as a base resin, and are represented by the following formulas as dissolution control agents (DRR 1 to 4), basic compounds and organic acids represented by the following formula. A resist material in which a compound (ACC1, 2) having a group represented by ≡C—COOH in the molecule is dissolved in a solvent containing 0.01% by weight of FC-430 (manufactured by Sumitomo 3M) in the composition shown in the table Then, each composition was filtered through a 0.2 μm Teflon (registered trademark) filter to prepare resist solutions.
[0152]
Embedded image
Figure 0004002176
[0153]
Embedded image
Figure 0004002176
[0154]
Embedded image
Figure 0004002176
[0155]
Embedded image
Figure 0004002176
[0156]
Embedded image
Figure 0004002176
[0157]
Embedded image
Figure 0004002176
[0158]
ArF exposure exampleAnd reference examples
  About the resist using the polymers 1-18, ArF (wavelength 193nm) exposure was performed.
  An antireflection film solution (Shipley AR19) is applied on a silicon substrate, and a resist solution is spin-coated on the antireflection film (82 nm film thickness) substrate prepared by baking at 200 ° C. for 60 seconds, and using a hot plate The resist film having a thickness of 300 nm was formed by baking at 110 ° C. for 60 seconds. This was exposed using an ArF excimer laser microstepper (NA = 0.55, σ0.7 manufactured by Nikon Corporation), baked at 110 ° C. for 90 seconds (PEB), and 2.38 wt% tetramethylammonium hydroxide. Development was carried out with an aqueous solution of 30 seconds.
  The resist evaluation is based on the optimal exposure (Eop, mJ / cm) for resolving the 0.20 μm group line and space at 1: 1.2) As the resolution of the evaluation resist, and the line width of the isolated line and space 1:10 of the same exposure amount is measured. A value obtained by subtracting the line width of the isolated line from the line width of the group line was defined as a dimensional difference (I / G bias) between the isolated pattern and the dense pattern. In addition, the unevenness of the group line was measured to obtain line edge roughness. The results are shown in Table 1.
[0159]
Example of KrF exposureAnd reference examples
  The resist using the polymers 19 to 26 was subjected to KrF (wavelength 248 nm) exposure.
  An antireflection film solution (DUV-30 manufactured by Brewer Science Co., Ltd.) is applied on a silicon substrate, and a resist solution is spin-coated on the antireflection film (55 nm film thickness) substrate prepared by baking at 200 ° C. for 60 seconds. The plate was baked at 100 ° C. for 60 seconds to form a 400 nm thick resist film. This was exposed using a KrF excimer laser scanner (Nikon S203B, NA = 0.68, s = 0.75), baked at 110 ° C. for 90 seconds (PEB), and 2.38% tetramethylammonium. Development was carried out with an aqueous solution of hydroxide for 60 seconds.
  The resist is evaluated by using an optimum exposure amount (Eop, mJ / cm) for resolving the 0.18 μm group line and space at 1: 1.2) As the resolution of the evaluation resist, and the line width of the isolated line and space 1:10 of the same exposure amount is measured. A value obtained by subtracting the line width of the isolated line from the line width of the group line was defined as a dimensional difference (I / G bias) between the isolated pattern and the dense pattern. In addition, the unevenness of the group line was measured to obtain line edge roughness. The results are shown in Table 2.
[0160]
Table 1 shows the composition and evaluation results of each resist. In Table 1, the solvents and basic compounds are as follows.
PGMEA: Propylene glycol methyl ether acetate
CyHO: cyclohexanone
PG / EL: Mixed solvent of 70% PGMEA and 30% ethyl lactate
TBA: Tributylamine
TEA: Triethanolamine
TMMEA: Trismethoxymethoxyethylamine
TMMEMA: Trismethoxyethoxymethoxyethylamine
AAA: Tris (2-acetoxyethyl) amine
AACN: N, N-bis (2-acetoxyethyl) -3-aminopropiononitrile
[0161]
Comparative example
For comparison, the sensitivity and resolution of the sulfonium salt (PAG10-15) represented by the following formula were evaluated.
Embedded image
Figure 0004002176
[0162]
Comparative Examples 1-6
Using the sulfonium salt (PAG10-15) represented by the above formula, a resist is prepared with the composition shown in Table 3 in the same manner as described above, and exposed to an ArF microstepper in the same manner as above to evaluate sensitivity and resolution. went.
Table 3 shows the composition and evaluation results of each resist.
[0163]
From the results of Tables 1, 2 and 3, it was confirmed that the resist material of the present invention had higher sensitivity and higher resolution than conventional products, and was excellent in line edge roughness and I / G bias.
[0164]
【The invention's effect】
The resist material to which the acid generator of the present invention is added has the characteristics that it is particularly excellent in resolution, the dimensional difference between the isolated pattern and the dense pattern is small, and the line edge roughness is also small.
[0165]
[Table 1]
Figure 0004002176
[0166]
[Table 2]
Figure 0004002176
[0167]
[Table 3]
Figure 0004002176
[0168]
[Table 4]
Figure 0004002176
[0169]
[Table 5]
Figure 0004002176

[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a simulation calculation result showing changes in line dimensions when a line pitch and an acid diffusion distance are changed, and 25 to 70 nm indicate an acid diffusion distance.
FIG. 2 is a simulation calculation result of a resist cross-sectional shape when an acid diffusion distance is changed from 18 to 70 nm.

Claims (10)

一般式(1)
Figure 0004002176
(R1は炭素数2〜8のアルキレン基であり、R2は単結合、酸素原子、窒素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基である。R3は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基、又は炭素数6〜10のアリール基であり、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のフッ素化されたアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のフッ素化されたアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子、フェニル基、置換フェニル基、アセチル基、又はベンゾイルオキシ基で置換されていても良い。Rf1、Rf2 は一個以上のフッ素原子を含む炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基であ。)
で示される光酸発生化合物であって、下記式
Figure 0004002176
から選択される光酸発生化合物
General formula (1)
Figure 0004002176
(R 1 is an alkylene group having 2 to 8 carbon atoms, R 2 is a single bond, an oxygen atom, a nitrogen atom or an alkylene group having 1 to 4 carbon atoms. R 3 is a straight chain having 1 to 8 carbon atoms. A branched or cyclic alkyl group or an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, a fluorinated alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, or an alkoxy having 1 to 4 carbon atoms groups, fluorinated alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a nitro group, a cyano group, a fluorine atom, a phenyl group, a substituted phenyl group, an acetyl group, or a benzoyloxy which may be substituted with a group .Rf 1, Rf 2 Ru linear, alkyl group der branched or cyclic having 1 to 20 carbon atoms containing one or more fluorine atoms.)
A photoacid generator compound represented by the formula:
Figure 0004002176
A photoacid-generating compound selected from:
下記式
Figure 0004002176
から選択される請求項1に記載の光酸発生化合物。
Following formula
Figure 0004002176
Photoacid generator compound of claim 1 that will be selected from.
ベース樹脂と酸発生剤と溶剤とを含有してなる化学増幅ポジ型レジスト材料において、該酸発生剤が、下記一般式(1)
Figure 0004002176
(上式中、Rf 1 Rf 2 は一個以上のフッ素原子を含む炭素数1〜20の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基である。R 1 は炭素数2〜8のアルキレン基であり、R 2 は単結合、酸素原子、窒素原子又は炭素数1〜4のアルキレン基である。R 3 は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基であり、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のフッ素化されたアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のフッ素化されたアルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子、フェニル基、置換フェニル基、アセチル基、又はベンゾイルオキシ基で置換されていても良い。)
で示されるオニウム塩であって、下記式
Figure 0004002176
から選択される化学増幅ポジ型レジスト材料
In a chemically amplified positive resist material containing a base resin, an acid generator and a solvent, the acid generator is represented by the following general formula (1):
Figure 0004002176
(In the above formula, Rf 1 , Rf 2 is a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 20 carbon atoms containing one or more fluorine atoms. R 1 is an alkylene group having 2 to 8 carbon atoms, and R 2 is a single bond, an oxygen atom, a nitrogen atom, or an alkylene group having 1 to 4 carbon atoms. R 3 is a linear, branched or cyclic alkyl group having 1 to 8 carbon atoms or an aryl group having 6 to 10 carbon atoms, an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and a fluorinated group having 1 to 4 carbon atoms. An alkyl group, an alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a fluorinated alkoxy group having 1 to 4 carbon atoms, a nitro group, a cyano group, a fluorine atom, a phenyl group, a substituted phenyl group, an acetyl group, or a benzoyloxy group. It may be replaced. )
An onium salt represented by the following formula:
Figure 0004002176
A chemically amplified positive resist material selected from:
上記酸発生剤が、下記式
Figure 0004002176
から選択される請求項3に記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。
The acid generator has the following formula
Figure 0004002176
The chemically amplified positive resist material according to claim 3, which is selected from:
上記ベース樹脂が、現像液に対して不溶又は難溶であって、酸によって現像液可溶となる請求項3又は請求項4に記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。 The chemically amplified positive resist material according to claim 3 or 4, wherein the base resin is insoluble or hardly soluble in a developer and becomes soluble in the developer by an acid . 上記ベース樹脂が、ポリヒドロキシスチレン及びそのヒドロキシル基の一部又は全部が酸不安定基で置換されたポリヒドロキシスチレン誘導体、ポリアクリル酸及びそのエステル、ポリメタクリル酸及びそのエステル、アクリル酸とメタクリル酸の共重合体及びそのエステル、シクロオレフィンと無水マレイン酸の共重合体、シクロオレフィンと無水マレイン酸とアクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンと無水マレイン酸とメタクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンと無水マレイン酸とアクリル 酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドとアクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドとメタクリル酸エステルの共重合体、シクロオレフィンとマレイミドとアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの共重合体、ポリノルボルネン、及びメタセシス開環重合体からなる一群から選択される1種以上の高分子重合体である請求項3〜5のいずれかに記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。The base resin is polyhydroxystyrene and a polyhydroxystyrene derivative in which some or all of the hydroxyl groups are substituted with acid labile groups, polyacrylic acid and its ester, polymethacrylic acid and its ester, acrylic acid and methacrylic acid Copolymer of cycloolefin, maleic anhydride, copolymer of cycloolefin, maleic anhydride and acrylic ester, copolymer of cycloolefin, maleic anhydride and methacrylate, Copolymers of olefin, maleic anhydride, acrylic ester and methacrylate, copolymer of cycloolefin and maleimide, copolymer of cycloolefin, maleimide and acrylic ester, copolymer of cycloolefin, maleimide and methacrylate polymerization A polymer of at least one selected from the group consisting of a copolymer of cycloolefin, maleimide, acrylate ester and methacrylate ester, polynorbornene, and metathesis ring-opening polymer. The chemically amplified positive resist material according to any one of the above. 上記ベース樹脂が、珪素原子を含有する高分子構造体である請求項3〜5のいずれかに記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。The chemically amplified positive resist material according to any one of claims 3 to 5 , wherein the base resin is a polymer structure containing a silicon atom . 更に、塩基性化合物を含有する請求項3〜7のいずれかに記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。 Furthermore, the chemically amplified positive resist material according to any one of claims 3 to 7 , further comprising a basic compound . 更に、溶解阻止剤を含有する請求項〜8のいずれかに記載の化学増幅ポジ型レジスト材料。The chemically amplified positive resist material according to any one of claims 3 to 8, further comprising a dissolution inhibitor . 請求項〜9のいずれかに記載のレジスト材料を基盤上に塗布する工程と、加熱処理後フォトマスクを介して波長300nm以下の高エネルギー線で露光する工程と、加熱処理した後現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成方法 A step of applying a Les resist material according to the underlying to claim 3-9, coating and exposing the coating to high-energy radiation having a wavelength of 300nm through a heat treatment after the photomask, developing solution after heating treatment A pattern forming method including a step of developing using a pattern .
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