JP3967767B1 - 口腔内速崩錠の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結晶乳糖の粒子核に、ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液を添加し、次いで、前記ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液上に、予めエテンザミドに無水ケイ酸を添加・混合し、前記エテンザミドの粉末物性を改質した難溶性薬物エテンザミドをかけて、粉末コーティングし、次いで、この粉末コーティングした粒子を乾燥・整粒して粉末コーティング粒子とし、次いで、この粉末コーティング粒子に、造粒乳糖、結晶セルロース、クロスポビドンおよびマルチトールを加え、混合して混合物とし、次いで、この混合物に、ステアリン酸マグネシュウムを添加・混合した後、打錠して口腔内速崩錠を得る。
【選択図】 なし
Description
易成形性添加物使用製剤は、結晶セルロース等の易成形性添加物、糖類等添加物の微細化等により成形性の向上を図るものである。
また、崩壊機構工夫製剤は、超崩壊剤の利用、滑沢剤微量化(外部滑沢)、酸塩基反応による発泡作用利用により崩壊性の向上を図るものである「すぐに役立つ粒子設計・加工 技術(じほう)221頁、2003年及びPharm.Tech.Japan,第14巻、第11号、111頁、1998年」。
次いで、前記ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液上に、予めエテンザミドに無水ケイ酸を添加・混合し、前記エテンザミドの粉末物性を改質した難溶性薬物エテンザミドをかけて、前記粒子核を粉末コーティングし、
次いで、この粉末コーティングした粒子を乾燥・整粒して粉末コーティング粒子とし、
次いで、この粉末コーティング粒子に、造粒乳糖、結晶セルロース、クロスポビドンおよびマルチトールを加え、混合して混合物とし、
次いで、この混合物に、ステアリン酸マグネシュウムを添加・混合した後、打錠して口腔内速崩錠を得ることを特徴とするものである。
次いで、前記ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液上に、予めエテンザミドに無水ケイ酸を添加・混合し、前記エテンザミドの粉末物性を改質した難溶性薬物エテンザミドをかけて、前記粒子核を粉末コーティングし、
次いで、この粉末コーティングした粒子を乾燥・整粒して粉末コーティング粒子とし、
次いで、この粉末コーティング粒子に、造粒乳糖、結晶セルロース、クロスポビドンおよびマルチトールを加え、混合して混合物とし、
次いで、この混合物に、予めステアリン酸マグネシュウムを杵および臼に付着させた打錠機により打錠して口腔内速崩錠を得ることを特徴とするものである。
臭化水素酸デキストロメトルファン、グアイフェネシン、チオフィリンなどの鎮咳去痰。
スピロノラクトン、トリアムテレン、メチルドパ、レセルピンなどの血圧降下剤。
アジマリン、硫酸キニジンなどの不整脈用剤。
ヒドロクロロチアジド、フロセミドなどの利尿剤。
塩化ベルベリンなどの止瀉剤。
シメジチン、ファモチジンなどのH2−受容体拮抗剤。
アセトアミノフェン、イプブロフェン、エテンザミドなどの解熱鎮痛消炎剤。
ジアゼパム、ニトラゼパム、フェノバルビタールなどの催眠鎮静剤。
2)造粒乳糖(旭化成(株) 商品名:Super Tab)
3)結晶セルロース(旭化成(株) 商品名:アビセルPH102)
4)クロスボビドン(BASF武田ビタミン(株) 商品名:コリドンCL)
5)マルチトール(東和化成工業(株) 商品名:粉末マルチトールG3)
結晶乳糖10gを混合機に投入し、ここにポリビニルピロリドン(PVP)−30(固形成分0.045g)の50%エタノール水溶液を添加する。そこに、予めエテンザミド9.5gに0.5%軽質無水ケイ酸を添加し、混合した改質エテンザミドを加える。この操作を10回繰り返し、粉末コーティングした後、乾燥し、コーティング粒子とする。このコーティング粒子に造粒乳糖16.5g、結晶セルロース38.5g、クロスボビドン3gおよびマルチトール22gを加え混合する。この混合物に滑沢剤であるステアリン酸マグネシウム0.3gを添加・混合し、打錠機を使用し、打錠圧0.1tonで直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.2tonとした以外は実施例1と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.3tonとした以外は実施例1と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.4tonとした以外は実施例1と同様の操作を行い、直径8mm錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.5tonとした以外は実施例1と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
結晶乳糖10gを混合機に投入し、ここにポリビニルピロリドン(PVP)−30(固形成分0.045g)の50%エタノール水溶液を添加する。そこに、予めエテンザミド9.5gに0.5%軽質無水ケイ酸を添加し、混合した改質エテンザミドを加える。この操作を10回繰り返し、粉末コーティングした後、乾燥し、コーティング粒子とする。このコーティング粒子に造粒乳糖16.5g、結晶セルロース38.5g、クロスボビドン3gおよびマルチトール22gを加え混合する。次いで、この混合物を、予め滑沢剤であるステアリン酸マグネシウム0.3gを杵および臼に付着させた打錠機により、打錠圧0.1tonで打錠して直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.2tonとした以外は実施例6と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.3tonとした以外は実施例6と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.4tonとした以外は実施例6と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
表3の実施例1に示す原料成分を用い、打錠機の打錠圧を0.5tonとした以外は実施例6と同様の操作を行い、直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
予めエテンザミド9.5gに0.5%軽質無水ケイ酸を添加し、混合した改質エテンザミド、結晶乳糖10g、造粒乳糖16.5g、結晶セルロース38.5g、クロスポビドン3gおよびマルチトール22gのそれぞれを混合機に投入し、混合して均一な混合物とする。この混合物にポリビニルピロリドン(PVP)K−30(固形分0.045g)の50%エタノール水溶液を添加し、練合する。これを造粒し、乾燥後、整粒し、この造粒物に滑沢剤であるステアリン酸マグネシウム0.3gを添加・混合し、打錠機により打錠圧0.3tonで打錠して直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
実施例1〜実施例5で得られた内部滑沢打錠法による錠剤と、実施例6〜実施例10で得られた外部滑沢打錠法による錠剤のそれぞれについて、その物性を測定した。その結果を表4に示す。
実施例3および比較例3で得られた錠剤の崩壊度等の物性について測定した。
結晶乳糖10gを混合機に投入し、ここにポリビニルピロリドン(PVP)K−30(固形分0.045g)のエタノール溶液を添加する。そこに、エテンザミド10gを加える。この操作を10回繰り返し、粉末コーティングした後、乾燥・整粒し、コーティング粒子とする。次いで、このコーティング粒子に造粒乳糖16.5g、結晶セルロース38.5g、クロスポビドン3gおよびマルチトール22gを加え混合する。次いで、この混合物に滑沢剤であるステアリン酸マグネシウム0.3gを添加して混合し、打錠機を使用し、打錠圧0.3tonで直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
エテンザミド10g、結晶乳糖10g、造粒乳糖16.5g、結晶セルロース38.5g、クロスポビドン3gおよびマルチトール22gのそれぞれを混合機に投入し、混合して均一な混合末とする。次いで、この混合末にポリビニルピロリドン(PVP)K−30(固形分0.045g)のエタノール溶液を添加し、練合する。次いで、この練合物を造粒し、乾燥後、整粒する。この造粒物に滑沢剤であるステアリン酸マグネシウム0.3gを添加して混合し、打錠機を使用し、打錠圧0.3tonで直径8mm、錠剤重量200mgの口腔内速崩錠剤を得た。
エテンザミド含有錠および改質エテンザミド含有錠、それぞれの口腔内速崩錠をガラス容器に入れ、プラスチック製のキャップをした。さらに、キャップとガラス容器とを合成樹脂製のシートを用いて、包み込み密封し、40℃と60℃で28日間保存した。保存後、それぞれのサンプルの錠剤およびガラス容器の外観をルーペ(倍率:5倍)で観察した。その結果を表6に示す。
1:錠剤の表面およびガラス瓶表面・底部に、極めて僅かにエテンザミド結晶の析出がみられる。
2:錠剤の表面およびガラス瓶表面・底部に、僅かにエテンザミド結晶の析出がみられる。
3:錠剤の表面およびガラス瓶表面・底部に、エテンザミド結晶の析出がみられる。
Claims (2)
- 結晶乳糖の粒子核に、ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液を添加し、
次いで、前記ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液上に、予めエテンザミドに無水ケイ酸を添加・混合し、前記エテンザミドの粉末物性を改質した難溶性薬物エテンザミドをかけて、前記粒子核を粉末コーティングし、
次いで、この粉末コーティングした粒子を乾燥・整粒して粉末コーティング粒子とし、
次いで、この粉末コーティング粒子に、造粒乳糖、結晶セルロース、クロスポビドンおよびマルチトールを加え、混合して混合物とし、
次いで、この混合物に、ステアリン酸マグネシュウムを添加・混合した後、打錠して口腔内速崩錠を得ることを特徴とする口腔内速崩錠の製造方法。 - 結晶乳糖の粒子核に、ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液を添加し、
次いで、前記ポリビニルピロリドンK−30の50%エタノール水溶液上に、予めエテンザミドに無水ケイ酸を添加・混合し、前記エテンザミドの粉末物性を改質した難溶性薬物エテンザミドをかけて、前記粒子核を粉末コーティングし、
次いで、この粉末コーティングした粒子を乾燥・整粒して粉末コーティング粒子とし、
次いで、この粉末コーティング粒子に、造粒乳糖、結晶セルロース、クロスポビドンおよびマルチトールを加え、混合して混合物とし、
次いで、この混合物に、予めステアリン酸マグネシュウムを杵および臼に付着させた打錠機により打錠して口腔内速崩錠を得ることを特徴とする口腔内速崩錠の製造方法。
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