JP3947421B2 - Conversation control system, conversation control method, program, and recording medium recording program - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者から入力された入力情報に基づいて、入力情報に対する最適な回答内容を取得する会話制御システム、会話制御方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの会話制御システムにおいては、利用者からの発話内容に基づいて、その発話内容に対応する予め格納された回答内容を出力するので、利用者は、会話制御システムから回答される回答内容により、擬似的に他の利用者と話しているような感覚を味わうことができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記会話制御システムでは、利用者からの発話内容(入力情報)と、予め格納してある利用者の発話内容(フレーズ)群とを照合し、そのフレーズ群の中から入力情報と一致するフレーズを検索し、検索したフレーズに対応付けられている回答内容を出力するものであることから、上記入力情報と少しでも近似するフレーズを数多く格納しなければ、入力情報により適した回答内容を出力することができなかった。
【0004】
一方、会話制御システムを構築する開発者が、入力情報と少しでも近似する膨大なフレーズと、その膨大なフレーズに対応付けられた回答内容とを予め会話制御システムに格納すれば、上記会話制御システムは、予め格納してある膨大なフレーズ群の中から、入力情報と一致するフレーズを検索し、検索したフレーズに対応付けられている回答内容を出力することができるので、入力情報により適した回答内容を出力することができる。
【0005】
ところが、会話制御システムを構築する開発者は、入力情報と一致するフレーズを会話制御システムで検索させるためには、利用者から発話されるであろう膨大なフレーズ群(無限大に近いフレーズ群)を予め会話制御システムに格納しなければならないこととなり、入力情報により適した回答内容を出力させる会話制御システムを構築することは困難であった。
【0006】
そこで、本願は以上の点に鑑みてなされたものであり、利用者から入力された入力情報を構成する各形態素を特定し、特定した各形態素から把握される意味内容を解析して、解析した意味内容に関連付けられている予め作成された回答内容を取得することで、利用者からの入力情報に対応する最適な回答内容を出力し、更に予め格納する各回答内容を少なくしても適切な回答内容を出力することのできる会話制御システム、会話制御方法、プログラム及びプログラムを記録した記録媒体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願に係る発明は、利用者から入力された入力情報に基づいて、入力情報を示す文字列を特定し、特定された文字列に基づいて、文字列を構成する最小単位からなる少なくとも一つの形態素を第一形態素情報として抽出し、特定された文字列に基づいて、文字列を構成する時制又はある事柄に対する要望の種類を示す種類情報を特定し、一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素を示す第二形態素情報には、利用者への回答内容が複数関連付けられ、各回答内容には、回答内容の種類を示す回答種類がそれぞれに対応付けられており、第二形態素情報を予め複数記憶し、抽出された第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索し、検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた各回答種類と特定された種類情報とを照合し、各回答種類の中から、種類情報と一致する回答種類を検索し、検索された回答種類に基づいて、回答種類に対応付けられた前記回答内容を取得することを特徴とするものである。
【0008】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、利用者から入力された入力情報を構成する第一形態素情報を含む第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた各回答種類と、特定された種類情報(文字列を構成する時制又はある事柄に対する要望からなる入力情報の種類)とを照合し、各回答種類の中から、種類情報と一致する回答種類を検索し、検索した回答種類に関連付けられている回答内容を取得することができるので、会話制御装置は、利用者から入力された入力情報の種類、特に、文字列を構成する時制又はある事柄に対する要望からなる種類に基づいて、該当する回答内容を取得することができ、結果的には利用者からの入力情報に適した回答内容を取得することができる。
【0009】
本願に係る発明は、一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素を示す第二形態素情報には、利用者への回答内容が複数関連付けられ、各回答内容には、入力情報に対する回答内容として選出されるための優先順位がそれぞれに対応付けられており、第二形態素情報を予め複数記憶し、利用者から入力された入力情報に基づいて、入力情報を示す文字列を特定し、特定された文字列に基づいて、文字列を構成する最小単位からなる少なくとも一つの形態素を第一形態素情報として抽出し、抽出された第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索し、検索された検索結果に基づいて各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付し、検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、ランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、ランクと一致する優先順位を取得し、取得された優先順位に基づいて優先順位に関連付けられた回答内容を取得することを特徴とするものである。
【0010】
尚、検索される前記頻度が低い場合には、低いランクにランク付することが望ましい。また、検索される前記頻度が高い場合には、高いランクにランク付することが望ましい。
【0011】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付し、検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、ランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、ランクと一致する優先順位を取得し、取得された優先順位に基づいて優先順位に関連付けられた回答内容を取得することができるので、会話制御装置は、上記検索結果(検索経緯)を参照してランク付したランクを、利用者に対して抱く感情度とすれば、この感情度の大きさに応じて関連付けられている回答内容を取得することができ、この場合、利用者に対して抱く感情度に応じて該当する回答内容を取得することができる。
【0012】
また、利用者にとって興味のある回答内容を、優先順位の大きさに応じて備えておけば、会話制御装置は、検索結果を参照してランク付したランクが大きい場合には、利用者にとって特に興味のある回答内容を取得することができる。
【0013】
この結果、例えば、利用者は、会話制御装置が検索することのできる第一形態素情報を含む入力情報を入力しなければ、会話制御装置が第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索することができなくなり、ランクを低いランクに設定するので、上記の如く、自己にとって興味のある情報を取得することができなくなってしまう。
【0014】
このため、利用者は、自己にとって興味のある情報を取得するために、会話制御装置でランク付けられるランクを低く設定されないような入力情報を入力しなければならなくなるので、恰も他の利用者との間で気を使いながら会話しているような感覚を味わいつつ、特定の情報を取得することができる。
【0015】
また、会話制御装置を開発する開発者は、第一形態素情報と各第二形態素情報との間で行われた検索履歴に基づいて、例えばランク付を感情度等として特定することができるので、利用者に対して抱く感情度等を会話制御装置で計算させるための複雑なアルゴリズム又はニューラルネットワーク等を開発する必要がなくなり、結果的には本発明を達成する装置を開発するための開発時間を短縮させることができる。
【0016】
本願に係る発明は、利用者から入力されるであろう入力情報又は利用者への回答内容に関連性のある形態素を示す談話範囲には、第二形態素情報が複数関連付けられ、各第二形態素情報には、利用者への回答内容が複数関連付けられ、各回答内容には、入力情報に対する回答内容として選出されるための優先順位がそれぞれに対応付けられており、前記談話範囲を予め複数記憶し、抽出された第一形態素情報と各談話範囲とを照合し、各談話範囲の中から、第一形態素情報を含む談話範囲を検索し、検索された前の談話範囲を示す第一談話範囲と後の談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有するかについて判定し、判定結果に基づいてランク付することを特徴とするものである。尚、第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有しないと判定された場合には、低いランクにランク付することが望ましい。
【0017】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、最初に検索された第一形態素情報と関連する第一談話範囲と、後に検索された第一形態素情報と関連する第二談話範囲との間で関連性を有するかによりランク付するので、会話制御装置は、第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合したことによる検索結果に基づいてランク付をし、ランク付した大きさと一致する優先順位に関連付けられた回答内容を取得することができ、結果的には利用者からの入力情報に対する最適な回答内容を取得することができる。
【0018】
例えば、会話制御装置は、第二談話範囲が第一談話範囲との間で関連性を有していなければ、現在の入力情報(利用者から入力されたもの)と前に入力された入力情報とは全く異なる内容であると判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のないことを入力しているものと断定することができ、例えばランクを低いランクに設定することができる。
【0019】
この場合、会話制御装置は、ランクを低く設定したので、低いランクと一致する優先順位(優先順位が低い)に関連付けられた回答内容を出力することができ、例えば利用者が特に興味を示さない情報(優先順位が低い情報)を回答内容として出力することができる。
【0020】
一方、会話制御装置は、第二談話範囲が第一談話範囲との間で関連性を有していれば、現在の入力情報(利用者から入力されたもの)と前に入力された入力情報とは関連性を有すると判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のあることを入力しているものと断定することができ、例えばランクを高いランクに設定することができる。
【0021】
この場合、会話制御装置は、ランクを高く設定したので、高いランクと一致する優先順位(優先順位が高い)に関連付けられた回答内容を出力することができ、例えば利用者が特に興味を示す情報(優先順位が高い情報)を回答内容として出力することができる。
【0022】
本願に係る発明は、第一形態素情報は、主格からなる主体格、目的格からなる対象格などの属性毎に対応付けられた各形態素からなり、抽出された第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報を構成する各属性の中から、形態素を含まない属性を検索し、検索された属性に基づいて、属性に、検索された談話範囲を構成する形態素を付加し、前記談話範囲を構成する前記形態素が付加された結果に基づいてランク付することを特徴とするものである。
【0023】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置は、第一形態素情報を構成する各属性に談話範囲の形態素が付加された場合には、第一形態素情報からなる入力情報が省略文であると判断することができ、利用者が前に検索された第一形態素情報の属する談話範囲を前提に入力情報を入力しているものと判断することができる。
【0024】
この場合、会話制御装置は、利用者が前に検索された第一形態素情報の属する談話範囲を前提に入力情報を入力しているものと判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のあることを入力しているものと断定することができ、例えばランクを高いランクに設定することができる。
【0025】
このため、会話制御装置は、第一談話範囲と第二談話範囲とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、適切にランク付けられた大きさに基づいて最適な回答内容を出力することができる。
【0026】
本願に係る発明は、利用者からの入力情報に対して定型的な内容を回答するための定型内容を予め複数記憶し、抽出された第一形態素情報と各定型内容とを照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索し、検索された検索結果に基づいて各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容が検索される前記頻度の大きさに応じてランク付することを特徴とするものである。
【0027】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、第一形態素情報と各定型内容とを照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索し、この検索結果に基づいてランク付することができるので、会話制御装置は、例えば、第一形態素情報を含む定型内容を検索し、この定型内容が会話制御装置からの回答文を聞き返す内容(鸚鵡返し)である場合には、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力したものと断定することができるので、例えばランクを低いランクに設定することができる。
【0028】
このため、会話制御装置は、第一形態素情報と定型内容とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、適切にランク付けられた大きさに基づいて最適な回答内容を出力することができる。
【0029】
一方、会話制御装置は、第一形態素情報を含む定型内容を検索することができない場合には、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力しておらず、現在の話題に対して真剣に回答しているものと断定することができるので、例えばランクを高いランクに設定することができる。
【0030】
このため、会話制御装置は、第一形態素情報と定型内容とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、適切にランク付けられた大きさに基づいて、より最適な回答内容を出力することができる。
【0031】
本願に係る発明は、特定された文字列に基づいて、入力情報を構成する肯定、疑問、反発などの種類を示す種類情報を特定し、特定された前記種類情報が反発からなる場合には、低いランクにランク付することを特徴とするものである。
【0032】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、入力情報の種類を示す種類情報を特定し、特定された種類情報が反発からなる場合には、低いランクに設定するので、会話制御装置は、例えば、利用者が会話制御装置から出力された回答内容に対して反発している場合には、ランクを低く設定することがでる。
【0033】
このため、会話制御装置は、種類情報に基づいて、より適切にランク付することができることとなり、例えば、ランクが低ければ、利用者にとって興味のない情報を回答内容として出力することができる。
【0034】
本願に係る発明は、取得された過去の回答内容を記憶し、取得された現在の第一形態素情報と過去の回答内容とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれるかを判定し、判定結果に基づいてランク付することを特徴とするものである。
【0035】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、現在の第一形態素情報と過去の回答内容とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれる場合には、会話制御装置は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返し(利用者が回答内容に対して聞き直していること)ているものと断定することができる。
【0036】
この場合、会話制御装置は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返しを行っているので、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力したものと断定することができ、例えばランクを低いランクに設定することができる。
【0037】
このため、会話制御装置は、現在の第一形態素情報と過去の回答内容とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、適切にランク付けられた大きさに基づいて最適な回答内容を出力することができる。
【0038】
本願に係る発明は、取得された過去の第一形態素情報が記憶され、取得された現在の第一形態素情報と過去の第一形態素情報とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれるかを判定し、判定結果に基づいてランク付することを特徴とするものである。
【0039】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、現在の第一形態素情報と過去の第一形態素情報とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれる場合には、利用者は単に過去に入力した入力情報を、会話制御装置からの回答内容とは全く関係なく再入力したものと断定することができる。
【0040】
この場合、会話制御装置は、会話制御装置からの回答内容とは全く関係なく、利用者が前の入力情報と同一の入力情報を単に反復して入力しているだけであるので、例えば、低いランクにランク付し、利用者にとって興味のない情報を回答内容として出力することができる。
【0041】
本願に係る発明は、ランク付けられたランクが最低である場合には、回答内容を取得しないことを特徴とするものである。尚、ある事柄に対して反発するための反発内容が予め複数記憶され、抽出された第一形態素情報と各反発内容とを照合し、各反発内容の中から、第一形態素情報を含む反発内容を検索し、ランク付けられたランクが最低である場合に、第一形態素情報を含む反発内容が検索されたときは、回答内容を取得しないことが望ましい。
【0042】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置は、ランクが最低のランクに設定されている場合には、回答内容を取得しないようにすることができるので、結果的には、恰も怒っているような感覚を利用者に植付けさせる機器として利用することができる。
【0043】
本願に係る発明は、ある事柄に対して謝罪するための謝罪内容が予め複数記憶され、抽出された第一形態素情報と各謝罪内容とを照合し、各謝罪内容の中から、第一形態素情報を含む謝罪内容を検索し、回答内容を取得しない処理を行っている場合に、第一形態素情報を含む謝罪内容が検索されたときは、後に、取得された優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得することを特徴とするものである。
【0044】
このような本願に係る発明によれば、会話制御装置が、回答内容を取得しない処理を行っている場合に、第一形態素情報を含む謝罪内容が検索されたときは、後に、取得された優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得することができるので、会話制御装置は、回答内容を取得しない処理を行っている際に、利用者から謝罪内容が入力されれば、回答内容を取得しない処理を解除することができる。
【0045】
この結果、会話制御装置は、恰も怒っているような感覚を利用者に植え付けさせる機器として利用することができるのみならず、恰も喜怒哀楽があるような感覚を利用者に植え付けさせる機器としても利用することができる。
【0046】
本願に係る発明は、利用者が求める話題、ある事柄に対する利用者に対して抱く感情度、又は陳述文、肯定文、疑問文、反発文などの種類をその意味内容に応じて前記形態素と関連付けて階層的にデータベースに蓄積するための言語で記述されることを特徴とするものである。尚、言語は、DKMLからなることが好ましい。
【0047】
これにより、会話制御装置を開発する開発者は、利用者の入力情報に対する回答内容を検索するための第二形態素情報等を、データベースにおいて前記言語を用いて階層的に構築することができるので、会話制御装置は、利用者の入力情報に対応する第一形態素情報に基づいて第一形態素情報に関連する第二形態素情報等を、階層的な手順を経てデータベースから検索することができる。
【0048】
即ち、会話制御装置は、入力情報に対応する第一形態素情報の階層(例えば、データベースに蓄積されている第二形態素情報に対して上位概念にあるのか、又は下位概念にあるのか)を見極めて、見極めた階層に基づいて予め蓄積された各第二形態素情報の中から、適切な第二形態素情報を検索することができる。
【0049】
このため、会話制御装置は、利用者の入力情報からなる第一形態素情報と、予め記憶されている”全て”の第二形態素情報とを逐一照合することなく、ある特定の階層に属する”特定”の各第二形態素情報と第一形態素情報とを照合すればよいので、第一形態素情報と近似する第二形態素情報を短時間で検索することができ、この結果、検索結果に基づいて設定されたランクに関連付けられた回答内容を迅速に出力することができる。
【0050】
尚、第一形態素情報を含む第二形態素情報(談話範囲、定型内容又は回答内容等をも含む。以下、「第二形態素情報等」と略す)とは、第二形態素情報等が第一形態素情報をそのまま含む場合のみならず、第二形態素情報等が第一形態素情報を構成する少なくとも一つの形態素を含む場合をも意味するものとする。
【0051】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
(会話制御システムの基本構成)
本発明に係る会話制御システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る会話制御装置1(ランク付装置)を有する会話制御システムの概略構成図である。
【0052】
同図に示すように、会話制御装置1は、入力部100と、音声認識部200と、会話制御部300と、文解析部400と、会話データベース500と、出力部600と、音声認識辞書記憶部700とを備えている。
【0053】
尚、本実施形態では、説明の便宜上、利用者の発話内容(この発話内容は、入力情報の一種)に限定して説明するが、この利用者の発話内容に限定されるものではなく、キーボード等から入力された入力情報であってもよい。従って、以下に示す「発話内容」は、「発話内容」を「入力情報」に置き換えて説明することもできる。
【0054】
同様にして、後述の説明では、説明の便宜上、「発話文のタイプ」(発話種類)に限定して説明するが、この「発話文のタイプ」に限定されるのではなく、キーボードなどから入力された入力情報の種類を示す「入力種類」であってもよい。従って、以下に示す「発話文のタイプ」(発話種類)は、「発話種類」を「入力種類」に置き換えて説明することもできる。
【0055】
入力部100は、利用者からの入力情報を取得する取得手段であり、本実施形態では、マイクロホン、キーボード等が挙げられる。この入力部100は、利用者から入力された入力情報(音声以外)に基づいて、入力情報を示す文字列を特定する文字認識手段でもある。
【0056】
ここで、入力情報とは、キーボード等を通じて入力された文字、記号、音声等を意味するものである。具体的に、入力部100は、入力された入力情報(音声以外)に基づいて入力情報を示す文字列を特定し、特定した文字列を文字列信号として会話制御部300に出力する。また、利用者からの発話内容(この発話内容は、音声からなるものであり、入力情報の一種である)をマイクロホンなどで取得した入力部100は、取得した発話内容を構成する音声を音声信号として音声認識部200に出力する。
【0057】
音声認識部200は、入力部100で取得した発話内容に基づいて、発話内容に対応する文字列を特定する文字認識手段である。具体的には、入力部100から音声信号が入力された音声認識部200は、入力された音声信号を解析し、解析した音声信号に対応する文字列を、音声認識辞書記憶部700に格納されている辞書を用いて特定し、特定した文字列を文字列信号として会話制御部300に出力する。音声認識辞書記憶部700は、標準的な音声信号に対応する辞書を格納しているものである。
【0058】
前記文解析部400は、入力部100又は音声認識部200で特定された文字列を解析するものであり、本実施形態では、図2に示すように、形態素抽出部410と、文節解析部420と、文構造解析部430と、発話種類判定部440と、形態素データベース450と、発話種類データベース460とを有している。
【0059】
形態素抽出部410は、入力部100又は音声認識部200で特定された文字列に基づいて、文字列の最小単位を構成する各形態素を第一形態素情報として抽出する形態素抽出手段である。
【0060】
具体的に、管理部310から文字列信号が入力された形態素抽出部410は、入力された文字列信号に対応する文字列の中から各形態素を抽出する。ここで、形態素とは、本実施形態では、文字列に現された語構成の最小単位を意味するものとする。この語構成の最小単位としては、図3に示すように、例えば、名詞、形容詞、動詞などの品詞が挙げられる。各形態素は、本実施形態では、m1、m2、・・・、mlと表現する。
【0061】
即ち、形態素抽出部410は、入力された文字列信号に対応する文字列と、形態素データベース450に予め格納されている名詞、形容詞、動詞などの形態素群とを照合し、文字列の中から形態素群と一致する各形態素(m1、m2、・・・)を抽出し、抽出した各形態素を抽出信号として文節解析部420に出力する。
【0062】
文節解析部420は、形態素抽出部410で抽出された各形態素に基づいて、各形態素を文節形式に変換する変換手段である。具体的に、形態素抽出部410から抽出信号が入力された文節解析部420は、入力された抽出信号に対応する各形態素を用いて文節形式にまとめる。
【0063】
ここで、文節形式とは、本実施形態では、日本語文法において、自立語又は自立語に一つ以上の付属語がついた文、或いは、日本語文法の意味を崩さない程度に文字列をできるだけ細かく区切った一区切りの文を意味する。この文節は、本実施形態では、p1、p2、・・・、pi、・・・pkと表現する。
【0064】
即ち、文節解析部420は、図4に示すように、入力された抽出信号に対応する各形態素に基づいて各形態素の係り受け要素(例えば、が(m2)・は(m4)・を(m5)・・)を抽出し、抽出した係り受け要素に基づいて各形態素を各文節にまとめることを行う。同図に示す「t」は、転置を意味する。
【0065】
各形態素を各文節にまとめた文節解析部420は、各形態素をまとめた各文節と、各文節を構成する各形態素とを含む文型情報を文型信号として文構造解析部430及び発話種類判定部440に出力する。
【0066】
文構造解析部430は、文節解析部420で分節された第一形態素情報の各形態素を主体格、対象格などの各属性に分類する分類手段である。具体的に、文節解析部420から文型信号が入力された文構造解析部430は、入力された文型信号に対応する各形態素と各形態素からなる文節とに基づいて、文節に含まれる各形態素の「格構成」を決定する。
【0067】
ここで、「格構成」とは、文節における実質的な概念を示す格(属性)を意味するものであり、本実施形態では、例えば、主語・主格を意味するサブジェクト(主体格)、対象を意味するオブジェクト(対象格)、動作を意味するアクション、時間を意味するタイム(テンス、アスペクト)、場所を意味するロケーション等が挙げられる。本実施形態では、サブジェクト、オブジェクト、アクションの三要素の「格」(格構成)に対応付けられた各形態素を第一形態素情報とする。
【0068】
即ち、文構造解析部430は、図5に示すように、例えば、各形態素の係り受け要素が”が”又は”は”である場合は、その係り受け要素の前にある形態素がサブジェクト(主語又は主格)であると判断する。また、文構造解析部430は、
例えば、各形態素の係り受け要素が”の”又は”を”である場合は、その係り受け要素の前にある形態素がオブジェクト(対象)であると判断する。
【0069】
更に、文構造解析部430は、例えば、各形態素の係り受け要素が”する”である場合は、その係り受け要素の前にある形態素がアクション(述語;この述語は動詞、形容詞などから構成される)であると判断する。
【0070】
各文節を構成する各形態素の「格構成」を決定した文構造解析部430は、決定した「格構成」に対応付けられた第一形態素情報に基づいて、後述する話題(トピック)の範囲を特定させるための話題検索命令信号を反射的判定部320に出力する。
【0071】
発話種類判定部440は、文節解析部420で特定された文節に基づいて、発話内容(入力情報)の種類を示す発話種類(入力種類)を特定する種類特定手段である。具体的に、文節解析部420から入力された文型信号に対応する各形態素と各形態素から構成される文節とに基づいて、「発話文のタイプ」(発話種類)を判定する。
【0072】
ここで、「発話文のタイプ」は、本実施形態では、図6に示すように、陳述文(D;Declaration)、感想文(I;Impression)、条件文(C;Condition)、結果文(E;Effect)、時間文(T;Time)、場所文(L;Location)、反発文(N;Negation)などから構成されるものである。
【0073】
陳述文とは、利用者の意見又は考えなどからなる文を意味するものであり、本実施形態では、図6に示すように、例えば”佐藤が好きだ”などの文が挙げられる。感想文とは、利用者が抱く感想からなる文を意味するものである。場所文とは、場所的な要素からなる文を意味するものである。
【0074】
結果文とは、話題に対して文が結果の要素を含む文から構成されるものを意味する。時間文とは、話題に関わる時間的な要素を含む文から構成されるものを意味する。
【0075】
条件文とは、一つの発話を話題と捉えた場合に、話題の前提、話題が成立している条件や理由などの要素を含む文から構成されるものを意味する。反発文とは、発話相手に対して反発するような要素を含む文から構成されるものを意味する。各「発話文のタイプ」についての例文は、図6に示す通りである。
【0076】
即ち、発話種類判定部440は、入力された文型信号に対応する各文節に基づいて、その各文節と発話種類データベース460に格納されている各辞書とを照合し、各文節の中から、各辞書に関係する文要素を抽出する。各文節の中から各辞書に関係する文要素を抽出した発話種類判定部440は、抽出した文要素に基づいて、「発話文のタイプ」を判定する。文要素とは、文字列の種類を特定するための分の種別を意味し、文要素は、本実施形態では、上記説明した定義句(〜のことだ)などが挙げられる。
【0077】
ここで、上記発話種類データベース460は、図7に示すように、定義句(例えば、〜のことだ)に関係する辞書を備えた定義表現事例辞書、肯定句(例えば、賛成、同感、ピンポーン)に関係する辞書を備えた肯定事例辞書、結果句(例えば、それで、だから)に関係する辞書を備えた結果表現事例辞書、挨拶句(例えば、こんにちは)に関係する辞書を備えた挨拶事例辞書、否定句(例えば、馬鹿言うんじゃないよ、反対)に関係する辞書を備えた否定事例辞書などから構成され、各辞書は、「発話文のタイプ」と関連付けられている。
【0078】
これにより、発話種類判定部440は、文節と発話種類データベース460に格納されている各辞書とを照合し、文節の中から各辞書に関連する文要素を抽出し、抽出した文要素に関連付けられた判定の種類を参照することで、「発話文のタイプ」を判定することができる。
【0079】
この発話種類判定部440は、後述する話題検索部360からの指示に基づいて、該当する利用者に特定の回答文を検索させるための回答検索命令信号を回答文検索部370に出力する。
【0080】
前記会話データベース500は、一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素を示す第二形態素情報と、発話内容に対する利用者への回答内容とを予め相互に関連付けて複数記憶する回答記憶手段(談話記憶手段)である。また、会話データベース500は、複数の回答内容に対応付けられた各回答内容の種類を示す回答種類を、第二形態素情報に関連付けて予め複数記憶する回答記憶手段(談話記憶手段)でもある。
【0081】
更に、会話データベース500は、利用者から入力されるであろう入力内容又は利用者への回答内容に関連性のある範囲を構成する形態素を示す談話範囲(キーワード)を予め複数記憶する談話記憶手段でもある。この談話範囲(キーワード)には、一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素を示す第二形態素情報が複数関連付けられ、各第二形態素情報には、利用者への回答内容がそれぞれに関連付けてられている。
【0082】
更にまた、会話データベース500は、第二形態素情報を構成する各要素を、主格からなる主体各、目的格からなる対象格などの属性に分類して記憶する回答記憶手段(談話記憶手段)でもある。
【0083】
この会話データベース500は、図8に示すように、本実施形態では、大きく分けると、利用者から発話されるであろう発話内容又は利用者への回答内容について関連性のある範囲を意味する談話範囲(ディスコース)と、利用者が発話している内容に最も密接な関連性のある範囲を意味する話題(トピック)とから構成されている。同図に示すように、”談話範囲”は、本実施形態では、”話題”の上位概念として位置付けるものとする。
【0084】
各談話範囲は、図9に示すように、階層構造となるように構成することができる。同図に示すように、例えば、ある談話範囲(映画)に対する上位概念の談話範囲(娯楽)は、上の階層構造に位置するようにし、談話範囲(映画)に対する下位概念の談話範囲(映画の属性、上映映画)は、下の階層構造に位置するようにすることができる。即ち、各談話範囲は、本実施形態では、他の談話範囲との間で上位概念、下位概念、同義語、対義語の関係が明確となる階層位置に配置することかできる。
【0085】
上述の如く、談話範囲は、各話題から構成されるものであり、本実施形態では、例えば、談話範囲がA映画名であれば、”A映画名”に関係する複数の話題を含んでいる。
【0086】
この話題は、一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素、即ち、利用者から発話されるであろう発話内容を構成する形態素を意味するものであり、本実施形態では、サブジェクト(主体格)、オブジェクト(対象格)、アクションの「格」(属性)に対応付けられた各形態素からなるものである。これら三要素に対応付けられた各形態素は、本実施形態では、話題タイトル(この話題タイトルは、”話題”の下位概念に相当するものである)(第二形態素情報)と表現することにする。
【0087】
尚、話題タイトルには、上記三要素に対応付けられた各形態素に限定されるものではなく、他の「格」、即ち、時間を意味するタイム(テンス、アスペクト)、場所を意味するロケーション、条件を意味するコンディション、感想を意味するインプレッション、結果を意味するエフェクトなどに対応付けられた各形態素を有してもよい。
【0088】
この話題タイトル(第二形態素情報)は、本実施形態では、会話データベース500に予め格納されているものであり、上記第一形態素情報(利用者が発話した発話内容から導かれたもの)とは区別されるものである。
【0089】
例えば、話題タイトルは、談話範囲が”A映画名”である場合には、図10に示すように、サブジェクト(A映画名)、オブジェクト(監督)、アクション(素晴らしい){これは、”A映画名の監督は素晴らしい”を意味する}から構成されるものである。
【0090】
話題タイトルのうち、「格構成」(サブジェクト、オブジェクト、アクションなど)に対応付けられた形態素がない場合は、その部分については、本実施形態では、”*”を示すことにする。
【0091】
例えば、{A映画名って?}の文を話題タイトル(サブジェクト;オブジェクト;アクション)に変換すると、{A映画名って?}の文のうち、”A映画名”がサブジェクトとして特定することができるが、その他”オブジェクト””アクション”は文の要素になっていないので、話題タイトルは、”サブジェクト”(A映画名);”オブジェクト”なし(*);”アクション”なし(*)となる(図10参照)。
【0092】
回答文とは、利用者に対して回答する回答文(回答内容)を意味するものであり、本実施形態では、各話題タイトル(第二形態素情報)に関連付けられている(図8参照)。回答文は、本実施形態では、図11に示すように、利用者から発話された発話文のタイプに対応した回答をするために、陳述文(D;Declaration)、感想文(I;Impression)、条件文(C;Condition)、結果文(E;Effect)、時間文(T;Time)、場所文(L;Location)、否定文(N;Negation)などのタイプ(回答種類)に分類されている。
【0093】
即ち、各回答文は、図12に示すように、例えば、談話範囲(佐藤){下位概念;ホームラン、上位概念;草野球、同義語;パンダ佐藤・佐藤選手・パンダ}及び各話題タイトルと関連付けられている。
【0094】
同図に示すように、例えば、話題タイトル1−1が{(佐藤;*;好きだ):これは、上述の如く(サブジェクト;オブジェクト;アクション)の順番からなるものである。この順番は、以下同様とする}である場合は、その話題タイトル1−1に対応する回答文1−1は、(DA;陳述肯定文”佐藤が好きです”)、(IA;感想肯定文”佐藤がとても好きです”)、(CA;条件肯定文”佐藤のホームランはとても印象的だからです”)、(EA;結果肯定文”いつも佐藤の出る試合をテレビ観戦してしまいます”)、(TA;時間肯定文”実は、甲子園での5打席連続敬遠から好きになっています”)、(LA;場所肯定文”打撃に立ったときの真剣な顔が好きですね”)、(NA;反発肯定文”佐藤を嫌いな人とは話したくないですね、さよなら”)などが挙げられる。
【0095】
前記会話制御部300は、本実施形態では、図2に示すように、管理部310と、反射的判定部320と、鸚鵡返し判定部330と、談話範囲決定部340と、省略文補完部350と、話題検索部360と、回答文検索部370とを有している。
【0096】
前記管理部310は、会話制御部300の全体を制御するものである。具体的に、入力部100又は音声認識部200から文字列信号が入力された管理部310は、入力された文字列信号を形態素抽出部410に出力する。また、管理部310は、回答文検索部370で検索された回答文を出力部600に出力する。
【0097】
反射的判定部320は、形態素抽出部410で抽出された第一形態素情報と各定型内容を照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索する定型取得手段である。
【0098】
ここで、定型内容とは、利用者からの発話内容に対して定型的な内容を回答するための反射要素情報を意味し、この反射要素情報は、反射要素データベース801(定型記憶手段)に予め複数記憶されている。反射要素情報としては、本実施形態では、図13に示すように、例えば”おはよう”、”こんにちは”、”こんばんわ”、”やあ”などの「挨拶的要素」、「なるほど」、「本当?」などの「定型的要素」などが挙げられる。
【0099】
具体的に、文構造解析部430から話題検索命令信号が入力された反射的判定部320は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報と反射要素データベース801に記憶されている各反射要素情報とを照合し、各反射要素情報の中から、第一形態素情報を含む反射要素情報を検索し、検索した反射要素情報を管理部310に出力する。
【0100】
即ち、反射要素情報をD1、第一形態素情報をWとすると、反射的判定部320は、W∩D1≠φ(φ;空集合)の関係が成立していると判断した場合は、上記反射的な回答を行うための処理を行う。
【0101】
例えば、利用者が”おはよう”という発話内容を発した場合には、反射的判定部320は、発話内容”おはよう”と各反射要素情報とを照合し、各反射要素情報の中から、発話内容”おはよう”を含む(と一致する)反射要素情報”おはよう”を検索し、検索した反射要素情報”おはよう”を管理部310に出力する。
【0102】
反射的判定部320は、各反射要素情報の中から、発話内容を含む反射要素情報を検索することができない場合には、文構造解析部430から入力された話題検索命令信号を鸚鵡返し判定部330に出力する。
【0103】
鸚鵡返し判定部330は、形態素抽出部410で抽出された現在の第一形態素情報と、鸚鵡返し要素データベース802に記憶されている過去の回答内容とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれる場合には、合意内容を取得する定型取得手段である。
【0104】
ここで、鸚鵡返しとは、本実施形態では、利用者の発話内容をそのまま(又はそれに近い内容を)言い返すことを意味する。鸚鵡返し要素は、本実施形態では、直前に会話制御装置1から出力された回答内容を構成する第一形態素情報などからなるのもであり、図14に示すように、例えば、”馬は美しい”(馬;*;美しい)、”佐藤が好きです”(佐藤;*;好きです)などが挙げられる。
【0105】
また、鸚鵡返し要素データベース802は、利用者から入力された入力情報に合意するための合意内容を予め記憶する合意記憶手段でもある。合意内容には、例えば、前回、利用者から入力された入力情報(利用者により前回の入力情報が”A映画名の監督はS氏ですか”である場合には、合意内容としては、”A映画名の監督はS氏です”)、又は ”その通りです”、”本当です”などが挙げられる。
【0106】
具体的に、反射的判定部320から話題検索命令信号が入力された鸚鵡返し判定部330は、各鸚鵡返し要素毎に、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報と鸚鵡返し要素を構成する各形態素とを照合し、鸚鵡返し要素の中に第一形態素情報が含まれているかを判断する(図14参照)。
【0107】
鸚鵡返し判定部330は、各鸚鵡返し要素の中に第一形態素情報が含まれていると判断した場合には、合意内容を取得し、取得した合意内容からなる回答文を管理部310に出力(鸚鵡返し処理)する。即ち、鸚鵡返し要素(前回の回答文など)をS、第一形態素情報をWとすると、鸚鵡返し判定部330は、W⊂S、S≠φの関係が成立している場合には、上記に示す鸚鵡返し処理を行う。
【0108】
例えば、会話制御装置1が回答文として”A映画名の監督はS氏です”(A映画名の監督;S氏;*)(この順番は、サブジェクト;オブジェクト;アクションの順番、以下同様とする)を出力し、その後、利用者が出力された回答内容に対して”A映画名の監督はS氏ですか”(A映画名の監督;S氏;*)と発話した場合には、鸚鵡返し判定部330は、利用者の第一形態素情報(A映画名の監督;S氏;*)と回答文の各形態素(A映画名の監督;S氏;*)とが一致しているので、利用者は回答内容に対して鸚鵡返しを行っていると断定し、記憶されている合意内容”その通りです”などを取得し、取得した合意内容を出力する。
【0109】
また、鸚鵡返し判定部330は、形態素抽出部410で抽出された現在の第一形態素情報と、鸚鵡返し要素データベース802に記憶されている過去の第一形態素情報とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれる場合には、反発内容を取得する定型取得手段でもある。
【0110】
具体的には、利用者が”馬は美しい”という発話内容を発話し、会話制御装置1が回答内容として”馬は躍動感があって良いですね”の内容を出力した場合に、後に利用者が”馬は美しい”という発話内容を繰り返したときは、鸚鵡返し判定部330は、現在の発話内容”馬は美しい”を構成する各形態素(第一形態素情報){馬;*;美しい}と前の発話内容”馬は美しい”を構成する各形態素(第一形態素情報){馬;*;美しい}とが一致しているので、利用者は会話制御装置1からの回答内容”馬は躍動感があって良いですね”については全く聞いていないものと断定することができる。
【0111】
この場合、鸚鵡返し判定部330は、利用者が会話制御装置1からの回答内容を聞いていないので、記憶された反発内容(例えば、同じ内容を繰り返さないでよ”など)取得し、取得した反発内容を出力することができる。
【0112】
一方、鸚鵡返し判定部330は、第一形態素情報が前回の回答文の内容と同一、又は第一形態素情報が前回の第一形態素情報と同一でないと判断した場合には、反射的判定部320から入力された話題検索命令信号を談話範囲決定部340に出力する。
【0113】
尚、上記の鸚鵡返し判定部330は、「会話制御装置1の回答内容」に対して利用者が鸚鵡返しを行った場合の処理を示してきたが、更に以下の処理も行うことができる。例えば、出力部600が”馬は美しい”という回答文を出力した場合、この回答文に対して利用者が”どうして馬は美しいの?”、”どうして美しいの?”、又は”どうして?”と発話した場合に対して行う鸚鵡返し判定部330の処理である。
【0114】
この場合、鸚鵡返し判定部330は、出力した回答文S”馬は美しい”と利用者からの発話内容W(”どうして馬は美しいの?(疑問文)”又は”どうして美しいの?(疑問文)”)とを照合すると、(W−c)⊂S、S≠φ、c≠φ(このcは、Wの発話種類を意味し、この発話種類は、後述する発話種類判定部440で判定されるものである。発話種類には、後述するように、例えば、疑問文などが挙げられる。)の関係が成立するので、”条件付”の鸚鵡返し処理(回答内容に対して利用者が疑問文付きの鸚鵡返しを行った場合の処理)を行う。
【0115】
”条件付”の鸚鵡返し処理としては、例えば、会話制御装置1が”馬は美しいね”の回答文を出力した場合に、上記利用者が”どうして馬は美しいの?”の発話内容を発したときは、利用者の疑問等を解消するため、鸚鵡返し判定部330が”だって馬は美しいじゃない”などの回答文を鸚鵡返し要素データベース802の中から取得し、取得した回答文を管理部310に出力する処理を行う。
【0116】
談話範囲決定部340は、文節解析部420で抽出された第一形態素と各談話範囲とを照合し、各談話範囲の中から、第一形態素情報を含む談話範囲を検索する談話検索手段である。
【0117】
具体的に、鸚鵡返し判定部330から話題検索命令信号が入力された談話範囲決定部340は、入力された談話検索命令信号に基づいて、利用者の談話範囲を決定する。即ち、談話範囲決定部340は、入力された検索命令信号に基づいて、会話データベース500の中から、利用者が発話している内容について関連性のある範囲(談話範囲)を検索する。
【0118】
例えば、談話範囲決定部340は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報が(面白い映画;*;ある){面白い映画はある?}である場合には、この第一形態素情報と談話範囲群とを照合し、談話範囲群に第一形態素情報を構成する形態素(例えば”映画”)が含まれているときは、第一形態素情報に含まれる”映画”を談話範囲として決定する。この場合、談話範囲決定部340は、第一形態素情報に談話範囲”映画”が含まれているので、入力された第一形態素情報を話題検索命令信号に含めて話題検索部360に出力する。
【0119】
一方、談話範囲決定部340は、第一形態素情報に談話範囲群が含まれていない場合には、入力された第一形態素情報を話題検索命令信号に含めて省略文補完部350に出力する。
【0120】
これにより、後述する話題検索部360は、談話範囲決定部340で決定された”談話範囲”に属する各「話題タイトル」と、文構造解析部430で特定された第一形態素情報とを照合することができるので、”全て”の「話題タイトル」(第二形態素情報)と第一形態素情報とを照合する必要がなくなり、後述する回答文検索部370は、最終的な回答文を検索するまでの時間を短縮することができる。
【0121】
尚、談話範囲決定部340は、上記の如く、第一形態素情報と談話範囲群とを照合し、談話範囲群に第一形態素情報の形態素が含まれていれば、その形態素を談話範囲として決定していたが、これに限定されるものではなく、鸚鵡返し判定部330で直前に検索された鸚鵡返し要素の形態素、又は直前に利用者が発話した発話内容を構成する形態素を談話範囲として決定しても良い。後述する省略文補完部350は、上記談話範囲決定部340で決定された談話範囲を用いて、その談話範囲を、形態素が省略されている第一形態素情報に付加することができる。
【0122】
省略文補完部350は、文節解析部420で抽出された第一形態素情報に基づいて第一形態素情報を構成する各属性(サブジェクト、オブジェクト、アクションなど)の中から、形態素を含まない属性を検索する属性検索手段である。また、省略文補完部350は、検索した属性に基づいて、属性に、前に談話範囲決定部340で検索された談話範囲を構成する形態素を付加する形態素付加手段でもある。
【0123】
具体的に、談話範囲決定部340から話題検索命令信号が入力された省略文補完部350は、入力された談話検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報からなる発話内容が省略文であるかを判定し、第一形態素情報からなる発話内容が省略文である場合には、第一形態素情報が属する談話範囲の形態素を、第一形態素情報に付加する。
【0124】
例えば、省略文補完部350は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報を構成する形態素が(監督;*;*)(監督は?)(この文は、”何の”監督であるかが不明であるので、省略文を意味する。)である場合には、前に談話範囲決定部340で決定された談話範囲(A映画名;このA映画名は映画のタイトルを示すものである)に属する第一形態素情報であれば、第一形態素情報を構成する形態素に、決定された談話範囲(A映画名)を第一形態素情報に付加(”A映画名”の監督;*;*)する。
【0125】
即ち、第一形態素情報をW、決定された談話範囲をDとすると、省略文補完部350は、第一形態素情報Wに談話範囲Dを付加し、付加後の第一形態素情報を話題検索命令信号に含めて話題検索部360に出力する。
【0126】
これにより、第一形態素情報が省略文であり、日本語として明解でない場合であっても、省略文補完部350は、第一形態素情報がある談話範囲に属している場合には、その談話範囲D(A映画名)を第一形態素情報W(監督;*;*)に付加し、第一形態素情報をW’(A映画名の監督;*;*){A映画名の監督は?}として扱うことができるので、利用者の発話内容が省略文である場合であっても、前に決定された談話範囲に基づいて省略文を補完することができ、省略文を明確にすることができる。
【0127】
このため、省略文補完部350が、第一形態素情報を構成する発話内容が省略文であっても、第一形態素情報を構成する発話内容が適正な日本語となるように、第一形態素情報に特定の形態素を補完することができるので、話題検索部360は、補完後の第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報に関連する最適な「話題タイトル」(第二形態素情報)を取得することができ、回答文検索部370は、話題検索部360で取得された「話題タイトル」に基づいて利用者の発話内容により適した回答内容を出力することができる。
【0128】
話題検索部360は、文節解析部420で抽出された第一形態素情報又は省略文補完部350で補完された第一形態素情報と、各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を構成する形態素を含む第二形態素情報を検索する第一検索手段である。
【0129】
具体的に、談話範囲決定部340又は省略文補完部350から話題検索命令信号が入力された話題検索部360は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、談話範囲決定部340で決定された談話範囲に属する各「話題タイトル」(第二形態素情報)の中から、第一形態素情報の形態素を含む「話題タイトル」を検索し、この検索結果を検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。
【0130】
例えば、第一形態素情報を構成する「格構成」が(佐藤;*;好きだ){佐藤は好きだ}である場合には、話題検索部360は、図12に示すように、上記「格構成」に属する各形態素(佐藤;*;好きだ)と談話範囲(佐藤)に属する各話題タイトル1−1〜1−4とを照合し、各話題タイトル1−1〜1−4の中から「格構成」に属する各形態素(佐藤;*;好きだ)と一致(又は近似)する話題タイトル1−1(佐藤;*;好きだ)を検索し、この検索結果を検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。
【0131】
話題検索部360から検索結果信号が入力された発話種類判定部440は、入力された検索結果信号に基づいて、該当する利用者に対して回答する特定の回答文を検索させるための回答検索命令信号(この回答検索命令信号には、判定した「発話文のタイプ」も含まれる)を回答文検索部370に出力する。
【0132】
回答文検索部370は、話題検索部360で検索された第二形態素情報(話題タイトル)に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた回答文を取得する回答取得手段である。また、回答文検索部370は、話題検索部360で検索された第二形態素情報に基づいて、特定された利用者の発話種類と第二形態素情報に関連付けられた各回答種類とを照合し、各回答種類の中から、利用者の発話種類と一致する回答種類を検索する第二検索手段でもある。
【0133】
具体的に、話題検索部360から検索結果信号と、発話種類判定部440から回答検索命令信号とが入力された回答文検索部370は、入力された検索結果信号に対応する話題タイトル(検索結果によるもの;第二形態素情報)と回答検索命令信号に対応する「発話文のタイプ」(発話種類)とに基づいて、その「話題タイトル」に関連付けられている回答文群(各回答内容)の中から、「発話文のタイプ」(DA、IA、CAなど)と一致する回答種類(この回答種類は、図11に示す「回答文のタイプ」を意味する)からなる回答文を検索する。
【0134】
例えば、回答文検索部370は、検索結果に対応する話題タイトルが図12に示す話題タイトル1−1(佐藤;*;好きだ)である場合は、その話題タイトル1−1に関連付けられている回答文1−1(DA、IA、CAなど)の中から、発話種類判定部440で判定された「発話文のタイプ」(例えばDA;発話種類)と一致する回答種類(DA)からなる回答文1−1(DA;(私も)佐藤が好きです)を検索し、この検索した回答文を回答文信号として管理部310に出力する。
【0135】
回答文検索部370から回答文信号が入力された管理部310は、入力された回答文信号を出力部600に出力する。また、反射的判定部320から反射要素情報、又は鸚鵡返し判定部330から鸚鵡返し処理の内容が入力された管理部310は、入力された反射要素情報に対応する回答文、入力された鸚鵡返し処理の内容に対応する回答文を出力部600に出力する。
【0136】
出力部600は、回答文検索部370で取得された回答文を出力する出力手段であり、本実施形態では、例えば、スピーカ、ディスプレイなどが挙げられる。具体的に、管理部310から回答文が入力された出力部600は、入力された回答文{例えば、私も佐藤が好きです}を出力する。
【0137】
(会話制御装置を用いた会話制御方法)
上記構成を有する会話制御装置1による会話制御方法は、以下の手順により実施することができる。図15は、本実施形態に係る会話制御方法の手順を示すフロー図である。
【0138】
先ず、入力部100が、利用者からの発話内容を取得するステップを行う(S101)。具体的に入力部100は、利用者の発話内容を構成する音声を取得し、取得した音声を音声信号として音声認識部200に出力する。また、入力部100は、利用者から入力された入力情報(音声以外)に基づいて、入力情報(音声以外)に対応する文字列を特定し、特定した文字列を文字列信号として会話制御部300に出力する。
【0139】
次いで、音声認識部200が、入力部100で取得した発話内容に基づいて、発話内容に対応する文字列を特定するステップを行う(S102)。具体的には、入力部100から音声信号が入力された音声認識部200は、入力された音声信号を解析し、解析した音声信号に対応する文字列を、音声認識辞書記憶部700に格納されている辞書を用いて特定し、特定した文字列を文字列信号として会話制御部300に出力する。
【0140】
そして、形態素抽出部410が、音声認識部200で特定された文字列に基づいて、文字列の最小単位を構成する各形態素を第一形態素情報として抽出するステップを行う(S103)。
【0141】
具体的に、管理部310から文字列信号が入力された形態素抽出部410は、入力された文字列信号に対応する文字列と、形態素データベース450に予め格納されている名詞、形容詞、動詞などの形態素群とを照合し、文字列の中から形態素群と一致する各形態素(m1、m2、・・・)を抽出し、抽出した各形態素を抽出信号として文節解析部420に出力する。
【0142】
そして、文節解析部420は、形態素抽出部410で抽出された各形態素に基づいて、各形態素を文節形式にまとめるステップを行う(S104)。具体的に、形態素抽出部410から抽出信号が入力された文節解析部420は、入力された抽出信号に対応する各形態素を用いて文節形式にまとめる。
【0143】
即ち、文節解析部420は、図4に示すように、入力された抽出信号に対応する各形態素に基づいて各形態素の係り受け要素(例えば、が・は・を・・)を抽出し、抽出した係り受け要素に基づいて各形態素を各文節にまとめることを行う。 各形態素を各文節にまとめた文節解析部420は、各形態素をまとめた各文節と、各文節を構成する各形態素とを含む文型情報を文型信号として文構造解析部430及び発話種類判定部440に出力する。
【0144】
その後、文構造解析部430が、文節解析部420で分節された第一形態素情報の各形態素を主体格、対象格などの各属性に分類するステップを行う(S105)。具体的に、文節解析部420から文型信号が入力された文構造解析部430は、入力された文型信号に対応する各形態素と各形態素からなる文節とに基づいて、文節に含まれる各形態素の「格構成」を決定する。
【0145】
即ち、文構造解析部430は、図5に示すように、例えば、各形態素の係り受け要素が”が”又は”は”である場合は、その係り受け要素の前にある形態素がサブジェクト(主語又は主格)であると判断する。また、文構造解析部430は、
例えば、各形態素の係り受け要素が”の”又は”を”である場合は、その係り受け要素の前にある形態素がオブジェクト(対象)であると判断する。
【0146】
更に、文構造解析部430は、例えば、各形態素の係り受け要素が”する”である場合は、その係り受け要素の前にある形態素がアクション(述語;この述語は動詞、形容詞などから構成される)であると判断する。
【0147】
各文節を構成する各形態素の「格構成」を決定した文構造解析部430は、決定した「格構成」に対応付けられた第一形態素情報に基づいて、後述する話題(トピック)の範囲を特定させるための話題検索命令信号を話題検索部360に出力する。
【0148】
次いで、発話種類判定部440は、文節解析部420で特定された文節に基づいて、発話内容の種類を示す発話種類を特定するステップを行う(S106)。具体的に、文節解析部420から入力された文型信号に対応する各形態素と各形態素から構成される文節とに基づいて、「発話文のタイプ」(発話種類)を判定する。
【0149】
即ち、発話種類判定部440は、入力された文型信号に対応する各文節に基づいて、その各文節と発話種類データベース460に格納されている各辞書とを照合し、各文節の中から、各辞書に関係する文要素を抽出する。各文節の中から各辞書に関係する文要素を抽出した発話種類判定部440は、抽出した文要素に基づいて、「発話文のタイプ」を判定する。
【0150】
この発話種類判定部440は、後述する話題検索部360からの指示に基づいて、該当する利用者に特定の回答文を検索させるための回答検索命令信号を回答文検索部370に出力する。
【0151】
次いで、反射的判定部320が、形態素抽出部410で抽出された第一形態素情報と各定型内容を照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索するステップを行う(S107;反射的処理)。
【0152】
具体的に、文構造解析部430から話題検索命令信号が入力された反射的判定部320は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報と反射要素データベース801に記憶されている各反射要素情報(定型内容)とを照合し、各反射要素情報の中から、第一形態素情報を含む反射要素情報を検索し、検索した反射要素情報を管理部310に出力する。
【0153】
反射的判定部320は、各反射要素情報の中から、第一形態素情報を含む反射要素情報を検索することができない場合には、文構造解析部430から入力された話題検索命令信号を鸚鵡返し判定部330に出力する。
【0154】
次いで、鸚鵡返し判定部330が、形態素抽出部410で抽出された第一形態素情報と各鸚鵡返し要素を照合し、各鸚鵡返し要素の中から、第一形態素情報を含む鸚鵡返し要素を検索するステップを行う(S108;鸚鵡返し処理)。
【0155】
鸚鵡返し判定部330は、各鸚鵡返し要素の中に第一形態素情報が含まれていると判断した場合には、第一形態素情報を含む鸚鵡返し要素を取得し、取得した鸚鵡返し要素からなる回答文を管理部310に出力(鸚鵡返し処理)する。即ち、鸚鵡返し要素(前回出力された回答文、前回利用者が発話した発話内容など)をS、第一形態素情報をWとすると、鸚鵡返し判定部330は、W⊂S、S≠φの関係が成立している場合には、上記に示す鸚鵡返し処理を行う。
【0156】
一方、鸚鵡返し判定部330は、各鸚鵡返し要素の中に第一形態素情報が含まれていないと判断した場合には、反射的判定部320から入力された話題検索命令信号を談話範囲決定部340に出力する。
【0157】
そして、談話範囲決定部340が、文節解析部420で抽出された第一形態素と各談話範囲とを照合し、各談話範囲の中から、第一形態素情報を含む談話範囲を検索するステップを行う(S109)。
【0158】
具体的に、鸚鵡返し判定部330から話題検索命令信号が入力された談話範囲決定部340は、入力された検索命令信号に基づいて、会話データベース500の中から、利用者が発話している内容について関連性のある範囲(談話範囲)を検索する。
【0159】
例えば、談話範囲決定部340は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報が(面白い映画;*;ある){面白い映画はある?}である場合には、この第一形態素情報と談話範囲群とを照合し、談話範囲群に第一形態素情報を構成する形態素(例えば”映画”)が含まれているときは、第一形態素情報に含まれる”映画”を談話範囲として決定する。この場合、談話範囲決定部340は、第一形態素情報に談話範囲”映画”が含まれているので、入力された第一形態素情報を話題検索命令信号に含めて話題検索部360に出力する。
【0160】
一方、談話範囲決定部340は、第一形態素情報に談話範囲群が含まれていない場合には、入力された第一形態素情報を話題検索命令信号に含めて省略文補完部350に出力する。
【0161】
次いで、省略文補完部350が、文節解析部420で抽出された第一形態素情報に基づいて第一形態素情報を構成する各属性(サブジェクト、オブジェクト、アクションなど)の中から、形態素を含まない属性を検索するステップを行う。その後、省略文補完部350が、検索した形態素を含まない属性に基づいて、その属性に、談話範囲決定部340で検索された談話範囲を構成する形態素を付加するステップを行う(S110;省略文を補完)。
【0162】
具体的に、談話範囲決定部340から話題検索命令信号が入力された省略文補完部350は、入力された談話検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報からなる発話内容が省略文であるかを判定し、第一形態素情報からなる発話内容が省略文である場合には、第一形態素情報が属する談話範囲の形態素を、第一形態素情報に付加する。
【0163】
例えば、省略文補完部350は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報を構成する形態素が(監督;*;*)(監督は?)(この文は、”何の”監督であるかが不明であるので、省略文を意味する。)である場合には、談話範囲決定部340で決定された談話範囲(A映画名;このA映画名は映画のタイトルを示すものである)に属する第一形態素情報であれば、第一形態素情報を構成する形態素に、決定された談話範囲の形態素(A映画名)を第一形態素情報に付加(”A映画名”の監督;*;*)する。
【0164】
即ち、第一形態素情報をW、決定された談話範囲をDとすると、省略文補完部350は、第一形態素情報Wに談話範囲Dを付加し、付加後の第一形態素情報を話題検索命令信号に含めて話題検索部360に出力する。
【0165】
次いで、話題検索部360が、文節解析部420で抽出された第一形態素情報又は省略文補完部350で補完された第一形態素情報と、各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を構成する形態素を含む第二形態素情報を検索するステップを行う(S111)。
【0166】
具体的に、談話範囲決定部340又は省略文補完部350から話題検索命令信号が入力された話題検索部360は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、談話範囲決定部340で決定された談話範囲に属する各「話題タイトル」(第二形態素情報)の中から、第一形態素情報の形態素を含む「話題タイトル」を検索し、この検索結果を検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。
【0167】
例えば、第一形態素情報を構成する「格構成」が(佐藤;*;好きだ){佐藤は好きだ}である場合には、話題検索部360は、図12に示すように、上記「格構成」に属する各形態素(佐藤;*;好きだ)と談話範囲(佐藤)に属する各話題タイトル1−1〜1−4とを照合し、各話題タイトル1−1〜1−4の中から「格構成」に属する各形態素(佐藤;*;好きだ)と一致(又は近似)する話題タイトル1−1(佐藤;*;好きだ)を検索し、この検索結果を検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。
【0168】
話題検索部360から検索結果信号が入力された発話種類判定部440は、入力された検索結果信号に基づいて、該当する利用者に対して回答する特定の回答文を検索させるための回答検索命令信号(この回答検索命令信号には、判定した「発話文のタイプ」も含まれる)を回答文検索部370に出力する。
【0169】
そして、回答文検索部370が、話題検索部360で検索された第二形態素情報に基づいて、特定された利用者の発話種類と第二形態素情報に関連付けられた各回答種類とを照合し、各回答種類の中から、利用者の発話種類と一致する回答種類を検索し、検索した回答種類に関連付けられている回答文を取得するステップを行う(S112)。
【0170】
具体的に、話題検索部360から検索結果信号と、発話種類判定部440から回答検索命令信号とが入力された回答文検索部370は、入力された検索結果信号に対応する話題タイトル(検索結果によるもの;第二形態素情報)と回答検索命令信号に対応する「発話文のタイプ」(発話種類)とに基づいて、その「話題タイトル」に関連付けられている回答文群(各回答内容)の中から、「発話文のタイプ」(DA、IA、CAなど)と一致する回答種類(この回答種類は、図11に示す「回答文のタイプ」を意味する)からなる回答文を検索する。
【0171】
例えば、回答文検索部370は、検索結果に対応する話題タイトルが図12に示す話題タイトル1−1(佐藤;*;好きだ)である場合は、その話題タイトル1−1に関連付けられている回答文1−1(DA、IA、CAなど)の中から、発話種類判定部440で判定された「発話文のタイプ」(例えばDA;発話種類)と一致する回答種類(DA)からなる回答文1−1(DA;(私も)佐藤が好きです)を検索し、この検索した回答文を回答文信号として管理部310に出力する。
【0172】
次いで、回答文検索部370から回答文信号が入力された管理部310は、入力された回答文信号を出力部600に出力する。また、反射的判定部320から反射要素情報、又は鸚鵡返し判定部330から鸚鵡返し処理の内容が入力された管理部310は、入力された反射要素情報に対応する回答文、入力された鸚鵡返し処理の内容に対応する回答文を出力部600に出力する。管理部310から回答文が入力された出力部600は、入力された回答文{例えば、私も佐藤が好きです}を出力する(S113)。
【0173】
(会話制御システム及び会話制御方法による作用及び効果)
上記構成を有する本願に係る発明によれば、反射的判定部320が、利用者から発話された発話内容を構成する第一形態素情報と予め記憶された各定型内容とを照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索することができるので、反射的判定部320は、例えば第一形態素情報が”こんにちは”などの定型内容である場合には、この定型内容と同一の定型内容”こんにちは”等を回答することができる。
【0174】
また、反射的判定部320は、利用者の発話内容が定型内容である場合には、その定型内容(挨拶など)を回答するので、利用者は、最初に、会話制御装置1との間で意思の疎通をしているような感覚を味わうことができる。
【0175】
また、鸚鵡返し判定部330が、現在の第一形態素情報と過去の回答内容とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれていない場合には、予め記憶してある合意内容を取得することができるので、鸚鵡返し判定部330は、利用者から現在入力された入力情報と過去の回答内容とが一致していれば、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返し(利用者が回答内容に対して聞き直していること)の入力情報を入力したものと断定することができる。
【0176】
この場合、鸚鵡返し判定部330は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返しを行っているので、記憶されている合意内容を取得し、取得した合意内容(例えば、”その通りです”など)を出力することができる。これにより、利用者は、会話制御装置1から出力された回答内容の意味が分からなければ、もう一度聞き直して、再度回答内容を聞き直すことができるので、恰も他の利用者と会話しているような感覚を味わうことができる。
【0177】
また、鸚鵡返し判定部330が、現在の第一形態素情報と過去の第一形態素情報とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれる場合には、反発内容を取得することができるので、鸚鵡返し判定部330は、前回入力された入力情報が今回入力された入力情報に含まれている場合には、利用者が前の入力情報と同一の内容を反復して入力したものと判断することができ、利用者が会話制御装置からの回答内容に対して適切に回答していないものと断定することができる。
【0178】
この場合、鸚鵡返し判定部330は、利用者が前回の回答内容に対して適切に回答していないので、利用者に対して反発するため、記憶されている反発内容を取得し、取得した反発内容を出力する。これにより、利用者は、会話制御装置1からの回答内容に対して適切な入力情報を入力しなければ、会話制御装置1から反発内容が出力されるので、恰も他の利用者と会話しているような感覚を味わうことができる。
【0179】
また、話題検索部360は、第一形態素情報と近似する第二形態素情報を検索するには、”談話範囲”に属する各第二形態素情報と第一形態素情報とを照合すればよく、”全て”の第二形態素情報と第一形態素情報とを照合する必要がないので、第一形態素情報と近似している第二形態素情報を検索するまでの時間を短縮することができる。
【0180】
この結果、話題検索部360が、第一形態素情報と近似している第二形態素情報を短時間で検索(ピンポイント検索)することができるので、回答文検索部370は、話題検索部360で検索された第二形態素情報に基づいて第二形態素情報に関連付けられている回答文を短時間で取得することができ、会話制御装置1は、利用者からの発話内容に対して迅速に回答することができる。
【0181】
また、話題検索部360が、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を構成する形態素(利用者の発話内容を構成する要素)を含む第二形態素情報を検索し、回答文検索部370が、話題検索部360で検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた回答内容を取得することができるので、回答文検索部370は、利用者の発話内容を構成する各形態素(第一形態素情報)に基づいて、各形態素により構築される意味空間(主体、対象等)を考慮し、かかる意味空間に基づいて予め作成された回答内容を取得することができることとなり、単に発話内容の全体をキーワードとして、そのキーワードに関連付けられた回答内容を取得するよりも、より発話内容に適した回答内容を取得することができる。
【0182】
また、話題検索部360は、第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索するので、利用者の発話内容と完全に一致する第二形態素情報を検索する必要がなく、会話制御装置1を開発する開発者は、利用者から発話されるであろう発話内容に対応する膨大な回答内容を予め記憶する必要がなくなり、記憶部の容量を低減させることができる。
【0183】
更に、回答文検索部370が、”談話範囲”に属する各第二形態素情報に関連付けられた回答種類(陳述、肯定、場所、反発など)の中から、利用者の発話種類と一致する回答種類を検索し、検索した回答種類に基づいて回答種類に対応付けられた回答内容を取得することができるので、会話制御装置1は、利用者の会話内容を構成する発話種類、例えば、利用者が単に意見を述べたもの、利用者が抱く感想からなるもの、利用者が場所的な要素を述べたものなどに基づいて、複数の回答内容の中から利用者の発話種類にマッチした回答内容を取得することができることとなり、該当する利用者に対してより最適な回答をすることができる。
【0184】
更にまた、回答文検索部370は、談話範囲決定部340で検索された”談話範囲”にのみ属する各第二形態素情報に関連付けられた回答種類の中から、利用者の発話種類と一致する回答種類を検索(ピンポイント検索が可能)するだけでよいので、”全て”の第二形態素情報に関連付けられた回答種類と利用者の発話種類とを逐一検索する必要がなくなり、利用者の発話種類に対応する最適な回答内容を短時間で取得することができる。
【0185】
最後に、省略文補完部350は、利用者の発話内容を構成する第一形態素情報が省略文であり、日本語として明解でない場合であっても、第一形態素情報がある談話範囲に属している場合には、その談話範囲を第一形態素情報に付加し、省略文からなる第一形態素情報を補完することができる。
【0186】
これにより、省略文補完部350は、第一形態素情報を構成する発話内容が省略文であっても、第一形態素情報を構成する発話内容が適正な日本語となるように、第一形態素情報に特定の形態素(談話範囲を構成する形態素など)を補完することができるので、話題検索部360は、省略文補完部350で補完された補完後の第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報に関連する最適な第二形態素情報を取得することができ、回答文検索部370は、話題検索部360で取得された第二形態素情報に基づいて利用者の発話内容により適した回答内容を出力することができる。
【0187】
この結果、会話制御装置1は、利用者からの入力情報が省略文であったとしても、ニューロネットワーク、AI知能などの機能を用いることなく、過去の検索結果を通じて、その省略文が何を意味するのかを推論することができ、会話制御装置1の開発者は、ニューロネットワーク、AI知能を搭載する必要がないので、会話制御装置1のシステムをより簡便に構築することができる。
【0188】
[変更例]
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変更を加えることができる。
【0189】
(第一変更例)
本変更例においては、会話データベース500は、複数の形態素の集合からなる集合群の全体を示す要素情報を、集合群に関連付けて複数記憶する要素記憶手段であってもよい。更に、形態素抽出部410は、文字列から抽出した形態素と各集合群とを照合し、各集合群中から、抽出された形態素を含む集合群を選択し、選択した集合群に関連付けられた要素情報を第一形態素情報として抽出してもよい。
【0190】
図16に示すように、利用者が発話した文字列に含まれる各形態素には、類似しているものがある。例えば、図16に示すように、集合群の全体を示す要素情報を「贈答」とすると、「贈答」は、プレゼント、贈り物、御歳暮、御中元、お祝いなど(集合群)と相互に類似しているので、形態素抽出部410は、「贈答」に類似する形態素(上記のプレゼントなど)がある場合には、その類似する形態素については、「贈答」として取り扱うことができる。
【0191】
即ち、形態素抽出部410は、例えば、文字列から抽出した形態素が「プレゼント」である場合には、図16に示すように、「プレゼント」を代表する要素情報が「贈答」であるので、上記「プレゼント」を「贈答」に置き換えることができる。
【0192】
これにより、形態素抽出部410が相互に類似する形態素を整理することができるので、会話制御装置を開発する開発者は、相互に類似した各第一形態素情報から把握される意味空間に対応した第二形態素情報及び第二形態素情報に関係する回答内容を逐一作成する必要がなくなり、結果的に、記憶部に格納させるデータ量を低減させることができる。
【0193】
(第二変更例)
図17に示すように、本変更例においては、割合計算部321と、選択部322とを話題検索部360に備えてもよい。
【0194】
割合計算部321は、形態素抽出部410で抽出された第一形態素情報と各第二情報とを照合し、各第二形態素情報毎に、第二形態素情報に対して第一形態素情報が占める割合を計算する計算手段である。
【0195】
具体的に、文構造解析部430から話題検索命令信号が入力された割合計算部321は、図17に示すように、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報と会話データベース500に格納されている談話範囲に属する各話題タイトル(第二形態素情報)とを照合し、各話題タイトル毎に、それぞれの話題タイトルの中に、第一形態素情報が占める割合を計算する。
【0196】
例えば、図17に示すように、利用者から発話された発話文を構成する第一形態素情報が(佐藤;*;好きだ){佐藤は好きだ}である場合は、割合計算部321は、「格構成」に属する各形態素(佐藤;*;好きだ)と話題タイトルに含まれる各形態素(佐藤;*;好きだ)とを照合し、上記話題タイトルに、「格構成」に属する各形態素(佐藤;*;好きだ)が含まれる割合を、100%であると計算する。割合計算部321は、これらの計算を話題タイトル毎に行い、計算した各割合を割合信号として選択部322に出力する。
【0197】
選択部322は、割合計算部321で各第二形態素情報毎に計算された各割合の大きさに応じて、各第二形態素情報の中から、一の第二形態素情報を選択する選択手段である。
【0198】
具体的に、割合計算部321から割合信号が入力された選択部322は、入力された割合信号に含まれる各割合(「格構成」の要素/「話題タイトル」の要素×100)の中から、例えば割合の高い話題タイトルを選択する(図18参照)。割合の高い話題タイトルを選択した選択部322は、選択した話題タイトルを検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。回答文検索部370は、選択部322で選択された話題タイトルに基づいて、話題タイトルに関連付けられた回答文を取得する。
【0199】
これにより、選択部322が、各第二形態素情報毎に、第二形態素情報に対して第一形態素情報が占める割合を計算し、各第二形態素情報毎に計算された各割合の大きさに応じて、各第二形態素情報の中から、一の第二形態素情報を選択することができるので、選択部322は、例えば、第一形態素情報(利用者の発話内容を構成するもの)が第二形態素情報に占める割合の大きい第二形態素情報を、複数ある第二形態素情報群の中から取得することができれば、第一形態素情報から把握される意味空間を踏襲した第二形態素情報をより的確に取得することができ、結果的に、回答文検索部370は、利用者の発話内容に対して最適な回答をすることができる。
【0200】
また、選択部322は、複数の話題タイトルの中から、割合計算部321で計算された割合の高い話題タイトルを選択することができるので、利用者の発話文に含まれる「格構成」に属する各形態素と会話データベース500に格納されている各話題タイトルとが完全に一致しなくても、「格構成」に属する各形態素に密接する話題タイトルを取得することができる。
【0201】
この結果、選択部322が第一形態素情報を構成する「格構成」に密接する話題タイトルを取得することができるので、会話制御装置1を開発する開発者は、第一形態素情報を構成する「格構成」と完全に一致する話題タイトルを会話データベース500に逐一格納する必要がなくなるので、会話データベース500の容量を低減させることができる。
【0202】
更に、割合計算部321は、談話範囲決定部340で検索された”談話範囲”にのみ属する各第二形態素情報毎に、第二形態素情報に対して第一形態素情報が占める割合を計算するので、”全て”の第二形態素情報に対して第一形態素情報が占める割合を計算する必要がなくなり、第一形態素情報から構成される意味空間を踏襲した第二形態素情報をより短時間で取得することができ、結果的に、取得した第二形態素情報に基づいて利用者からの発話内容に対しての最適な回答内容を迅速に出力することができる。
【0203】
尚、割合計算部321は、分類された各属性に属する第一形態素情報の各形態素と、予め記憶された各属性に属する各第二形態素情報の各形態素とを各属性毎に照合し、各第二形態素情報の中から、少なくとも一の属性に第一形態素情報の各形態素を含む第二形態素情報を検索する第一検索手段であってもよい。
【0204】
具体的に、話題検索命令信号が入力された割合計算部321は、入力された話題検索命令信号に含まれる「格構成」の各「格」(サブジェクト;オブジェクト;アクション)毎に、その「格」に属する各形態素と、同一の「格」からなる話題タイトルの「格」に属する各形態素とを照合し、互いの「格」を構成する形態素が同一か否かを判定する。
【0205】
例えば、図19に示すように、割合計算部321は、「格構成」の「格」の形態素が(犬;人;噛んだ){犬が人を噛んだ}である場合は、それらの形態素”犬”、”人”、”噛んだ”と、それらの形態素を構成する「格」と同一の「格」からなる話題タイトルの形態素”犬”、”人”、”噛んだ”とを照合し、話題タイトルを構成する各形態素”犬”、”人”、”噛んだ”のうち、各形態素に対応する「格」と同一の「格」からなる「格構成」の形態素”犬”、”人”、”噛んだ”と一致している割合を算出(100%)する。
【0206】
もし、話題タイトルを構成する要素が(人;犬;噛んだ){人が犬を噛んだ}である場合には、割合計算部321は、上記と同様の手順により、二つの格に属する形態素が異なるので、「格構成」を構成する形態素と「話題タイトル」との「格」毎の一致度を33%であると算出する(図19参照)。
【0207】
割合を計算した割合計算部321は、各割合の中から、割合の高い話題タイトルを選択し、選択した話題タイトルを検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。
【0208】
これにより、割合計算部321が、分類された各「格構成」(主体格、対象格など)に属する第一形態素情報の各形態素と、予め記憶された話題タイトルとを各「格」毎に照合し、各話題タイトルの中から、少なくとも一の「格」に第一形態素情報の各形態素を含む第二形態素情報を検索することができるので、割合計算部321は、通常の語順とは異なるものから構成される発話内容、例えば”人が犬を噛む”である場合には、主体格の形態素が”人”、対象格の形態素が”犬”であることから、その各「格」と一致する第二形態素情報を検索することができ、その第二形態素情報(人;犬;噛む)に関連付けられている回答内容{”本当に?”又は”意味がよくわかんないよ”など}を取得することができる。
【0209】
即ち、割合計算部321は、識別が困難な発話内容、例えば”人が犬を噛む”と”犬が人を噛む”とを識別することができるので、その識別した発話内容に最適な回答、前者については例えば”本当に?”、後者については例えば”大丈夫?”をすることができる。
【0210】
また、割合計算部321は、”談話範囲”に属する各第二形態素情報の中から、少なくとも一の属性に第一形態素情報の形態素を含む第二形態素情報を検索すればよいので、”全て”の第二形態素情報の中から、一の第二形態素情報を取得する必要がなくなり、第一形態素情報から構成される意味空間を踏襲した第二形態素情報をより短時間で取得することができ、結果的に、会話制御装置1は、取得した第二形態素情報に基づいて利用者からの発話内容に対しての最適な回答内容を迅速に出力することができる。
【0211】
尚、選択部362は、予め定められた優先順位に従って各話題タイトルの中から、一の話題タイトルを選択してもよい。この優先順位とは、話題タイトルとして選出されるための優先度を意味するものである。この優先順位は、開発段階で開発者が予め定めるものである。
【0212】
(第三変更例)
図20に示すように、本変更例においては、上記実施形態及び上記各変更例に限定されるものではなく、会話制御装置1a,1bにある通信部800と、通信ネットワーク1000を介して通信部800との間でデータの送受信をするための通信部900と、通信部900に接続された各会話データベース500b〜500dと、サーバ2a〜2cとを備えてもよい(会話制御システム)。
【0213】
ここで、通信ネットワーク1000とは、データを送受信する通信網を意味するものであり、本実施形態では、例えば、インターネットなどが挙げられる。
【0214】
尚、本変更例では、便宜上、会話制御装置1a,1b、会話データベース500b〜500d、サーバ2a〜2cを限定しているが、これに限定されるものではなく、更に他の会話データベースを設けてもよい。このサーバ2a〜2cには、会話データベース500a〜500dに記憶されている内容と同様の内容が記憶されている。
【0215】
これにより、会話制御部300は、会話制御装置1aの内部に配置してある会話データベース500aのみならず、通信ネットワーク1000を介して、他の会話制御装置1b、会話データベース500b〜500d、サーバ2a〜2cをも参照することができるので、例えば、会話データベース500aの中から、話題検索命令信号に含まれる「格構成」に属する各形態素(第一形態素情報)と関連する談話範囲を検索することができない場合であっても、他の会話制御装置1b、会話データベース500b〜500d、サーバ2a〜2cを参照することにより、上記第一形態素情報と関連する談話範囲を検索することができ、利用者の発話文により適した回答文を検索することができる。
【0216】
(第四変更例)
文構造解析部430は、特定した第一形態素情報を構成する各「格構成」及び各「格構成」に対応付けられた各形態素を会話データベース500に記憶するものであってもよい。回答文検索部370は、検索した回答文を構成する各「格構成」及び各「格構成」に対応付けられた各形態素を会話データベース500に記憶するものであってもよい。
【0217】
談話範囲決定部340は、検索した談話範囲を会話データベース500に記憶するものであってもよい。話題検索部360は、検索した第二形態素情報を会話データベース500に記憶するものであってもよい。
【0218】
上記第一形態素情報と、第二形態素情報と、第一形態素情報又は第二形態素情報を構成する各「格構成」及び各「格構成」に対応付けられた各形態素と、検索した回答文を構成する各「格構成」及び各「格構成」に対応付けられた各形態素と、検索した談話範囲とは、それらを相互に関連付けて履歴形態素情報として会話データベース500に記憶することができる。
【0219】
省略文補完部350は、文節解析部420で抽出された第一形態素情報に基づいて第一形態素情報を構成する各属性(サブジェクト、オブジェクト、アクションなど;格構成)の中から、形態素を含まない属性を検索し、検索した属性に基づいてその属性に、会話データベース500に記憶された履歴形態素情報を付加するものであってもよい。
【0220】
具体的に、談話範囲決定部340から話題検索命令信号が入力された省略文補完部350は、入力された談話検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報からなる発話内容が省略文であるかを判定し、第一形態素情報からなる発話内容が省略文(例えば、サブジェクト、オブジェクト、又はアクションに所定の形態素を有しないなど)である場合には、会話データベース500に記憶されている履歴形態情報を、第一形態素情報に付加する。
【0221】
即ち、履歴形態情報に含まれるサブジェクトをS1、オブジェクトをO1、アクションA1、談話範囲をD1とし、省略された第一形態素情報をWとすると、補完後の第一形態素情報W1は、S1∪W、O1∪W、A1∪W、又はD1∪Wとして表現することができる。
【0222】
話題検索部360は、省略文補完部350で補完された第一形態素情報W1と各第二形態素情報とを照合し、各「話題タイトル」(第二形態素情報)の中から、第一形態素情報W1を含む第二形態素情報を検索し、検索した話題タイトルを検索結果信号として回答文検索部370及び発話種類判定部440に出力する。
【0223】
これにより、第一形態素情報からなる発話内容が省略文であり、日本語として明解でない場合であっても、省略文補完部350は、会話データベース500に記憶されている履歴形態情報を用いて、省略された第一形態素情報の形態素を補完することができるので、省略された第一形態素情報からなる発話内容を明確にすることができる。
【0224】
このため、省略文補完部350が、第一形態素情報を構成する発話内容が省略文である場合には、第一形態素情報からなる発話内容が適正な日本語となるように、第一形態素情報に省略された形態素を補完することができるので、話題検索部360は、形態素が補完された第一形態素情報に基づいて、その第一形態素情報と関連する最適な「話題タイトル」(第二形態素情報)を取得することができ、回答文検索部370は、話題検索部360で取得された最適な「話題タイトル」に基づいて、利用者の発話内容により適した回答内容を出力することができる。
【0225】
(第五変更例)
話題検索部360は、図21に示すように、削除部361と、談話付加部362とを備えてもよい。削除部361は、検索した第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報と談話範囲決定部340で検索された談話範囲とを照合し、第二形態素情報を構成する各形態素の中から、談話範囲と一致する形態素を削除する削除手段である。
【0226】
具体的に、省略文補完部350から話題検索命令信号が入力された話題検索部360は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報と、談話範囲決定部340で決定された談話範囲に属する各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索する。
【0227】
そして、削除部361は、検索された第二形態素情報に基づいて、その第二形態素情報と談話範囲決定部340で決定された談話範囲を構成する形態素とを照合し、第二形態素情報の中から、談話範囲を構成する形態素と一致する形態素を削除し、形態素が削除された第二形態素情報を削除信号として談話付加部362に出力する。
【0228】
即ち、削除部361は、第二形態素情報を構成する各形態素t1から、談話範囲決定部340で決定された現在の談話範囲D2(このD2は、形態素からなるものである)を取り除く(取り除いた結果をt2とすると、t2=t1−D2)。
【0229】
談話付加部362は、削除部361で形態素が削除された第二形態素情報に基づいて、談話範囲決定部340で検索された談話範囲に関連付けられた他の談話範囲を取得し、取得した他の談話範囲を構成する形態素を、第二形態素情報に付加する談話付加手段である。
【0230】
具体的には、現在の談話範囲D2が回答文K1と関連性のある談話範囲をDKとすると、回答文K1又は現在の談話範囲D2と関連性(兄弟関係にあるもの)のある他の談話範囲D3は、D3=D2∪DKとして表現することができるので、他の談話範囲D3を構成する形態素を付加した後の第二形態素情報W2は、W2=t2∪D3とすることができる。
【0231】
例えば、第二形態素情報を構成する各形態素t1が(A映画名;*;面白い){A映画名は面白い?}であり、談話範囲決定部340で決定された現在の談話範囲D2が(A映画名)である場合には、削除部361は、先ず、各形態素t1(A映画名;*;面白い)から談話範囲D2(A映画名)を削除し、削除した結果をt2(*;*;面白い)とする(t2=t1−D2)。
【0232】
現在の談話範囲D2(A映画名)と関連性のある他の談話範囲D3が”B映画名”である場合には、他の談話範囲D3を構成する形態素を付加した後の第二形態素情報W2は、t2∪D3であるので、(B映画名;*;面白い){B映画名は面白い?}とすることができる。
【0233】
これにより、利用者の発話内容が”A映画名は面白い?”である場合には、談話付加部362は、利用者の発話内容を構成する各形態素(A映画名;*;面白い)と一致する第二形態素情報(A映画名;*;面白い)を、他の第二形態素情報(B映画名;*;面白い){B映画名は面白い?}に変更することができるので、回答文検索部370は、談話付加部362で変更された第二形態素情報に関連付けられた回答文(例えば、”B映画名は面白いよ”)を取得し、取得した回答文を出力することができる。
【0234】
この結果、回答文検索部370は、利用者の発話内容に対する回答文を出力するわけではないが、談話付加部362で付加された形態素を含む第二形態素情報に基づいて、発話内容に関連する回答文を出力することができるので、出力部600は、回答文検索部370で検索された回答文に基づいて、さらに人間味のある回答文を出力することができる。
【0235】
尚、談話付加部362は、形態素が削除された第二形態素情報に他の談話範囲を付加するものだけに限定されるものではなく、形態素が削除された第二形態素情報に履歴形態素情報(会話データベース500に記憶されている)を付加するものであってもよい。
【0236】
(第六変更例)
話題検索部360は、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索することができない場合に、第一形態素情報と各回答内容とを照合し、各回答内容の中から、第一形態素情報を含む回答内容を検索することができたときは、検索した回答内容に関連付けられている第二形態素情報を取得する第一検索手段であってもよい。
【0237】
具体的に、省略文補完部350から話題検索命令信号が入力された話題検索部360は、入力された話題検索命令信号に含まれる第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報と一致する第二形態素情報を取得することができない場合には、図22に示すように、第一形態素情報と、第二形態素情報に関連付けられている回答文とを照合する。
【0238】
この照合により、話題検索部360は、回答文の中に第一形態素情報を構成する形態素(アクション又はアクションに対応付けられた形態素)が含まれていると判断した場合には、その回答文に関連付けられている第二形態素情報を検索する。
【0239】
これにより、話題検索部360は、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索することができなくても、各回答文の中から、第一形態素情報を構成する形態素(アクション又はアクションに対応付けられた形態素)を含む回答文を特定し、この特定した回答文に関連付けられている第二形態素情報を検索することができるので、利用者の発話内容を構成する第一形態素情報に対応する第二形態素情報を適切に検索することができる。
【0240】
この結果、話題検索部360が第一形態素情報に対応する最適な第二形態素情報を検索することができるので、回答文検索部370は、話題検索部360で検索された最適な第二形態素情報に基づいて、利用者の発話内容に対する適切な回答内容を取得することができる。
【0241】
[プログラム]
上記会話制御システム及び会話制御方法で説明した内容は、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータにおいて、所定のプログラム言語を利用するための専用プログラムを実行することにより実現することができる。
【0242】
ここで、プログラム言語としては、本実施形態では、利用者が求める話題、ある事柄において利用者に対して抱く感情度、又は陳述文、肯定文、疑問文、反発文などの種類をその意味内容に応じて形態素と関連付けて階層的にデータベースに蓄積するための言語、例えば、発明者らが開発したDKML(Discourse Knowledge Markup Language)、XML(eXtensible Markup Language)、C言語等が挙げられる。
【0243】
即ち、会話制御装置1は、各会話データベース500a〜500dに格納されているデータ(第二形態素情報、定型内容、回答文、回答種類、集合群、談話範囲、要素情報などの記憶情報)、その他の各部を、DKML(Discourse Knowledge Markup Language)等で構築し、この構築した記憶情報等を利用するためのプログラムを実行することにより実現することができる。
【0244】
このような本実施形態に係るプログラムによれば、利用者の発話内容を構成する各形態素を特定し、特定した各形態素から把握される意味内容を解析して、解析した意味内容に関連付けられている予め作成された回答内容を出力することで、利用者の発話内容に対応する最適な回答内容を出力することができるという作用効果を奏する会話制御装置、会話制御システム及び会話制御方法を一般的な汎用コンピュータで容易に実現することができる。
【0245】
また、会話制御装置1を開発する開発者は、利用者の発話内容に対する回答内容を検索するための第二形態素情報等を、データベースにおいて前記言語を用いて階層的に構築することができるので、会話制御装置1は、利用者の発話内容に基づいて発話内容に対する回答内容を、階層的な手順を経てデータベースから取得することができる。
【0246】
即ち、会話制御装置1は、利用者の発話内容の階層(例えば、データベースに蓄積されている第二形態素情報に対して上位概念にあるのか、又は下位概念にあるのか)を見極めて、見極めた階層に基づいて予め蓄積された各回答内容の中から、適切な回答内容を取得することができる。
【0247】
このため、会話制御装置1は、利用者の発話内容からなる第一形態素情報と、予め記憶されている”全て”の第二形態素情報とを逐一照合することなく、ある特定の階層に属する各第二形態素情報と第一形態素情報とを照合すればよいので、第一形態素情報と近似する第二形態素情報を短時間で取得することができる。
【0248】
更に、上記通信部800と通信部900との間の通信は、通信ネットワーク1000を介して、DKML等からなるプロトコルによってデータを送受信してもよい。これにより、会話制御装置1は、例えば、会話制御装置1に利用者の発話内容に適した回答内容がない場合には、通信ネットワーク1000を通じて、DKML等の約束事に従って、利用者の発話内容に適した回答内容(DKMLなどで記述されたもの)を検索し、検索した回答内容を取得することができる(図20参照)。
【0249】
尚、プログラムは、記録媒体に記録することができる。この記録媒体は、図23に示すように、例えば、ハードディスク1100、フロッピーディスク1200、コンパクトディスク1300、ICチップ1400、カセットテープ1500などが挙げられる。このようなプログラムを記録した記録媒体によれば、プログラムの保存、運搬、販売などを容易に行うことができる。
【0250】
[第二実施形態]
(ランク付システムの基本構成)
本発明の第二実施形態について図面を参照しながら説明する。図24は、本実施形態に係るランク付システムの内部構造を示したものである。同図に示すように、ランク付システムは、第一実施形態における会話制御装置1(ランク付装置)の内部構造とほぼ同じであるが、会話制御部300にランク付部380(ランク付手段)を有する点で相違する。この相違する点以外は、第一実施形態及び変更例の構造と同じであるので、相違する点以外の構造についての説明は、省略する。
【0251】
第一実施形態では、会話制御装置1が、利用者からの入力情報に基づいて入力情報に対応する最適な回答文を取得する処理について説明したが、本実施形態では、会話制御部300にあるランク付部380が、利用者からの入力情報に基づいて利用者に対して抱く感情度等をランク付する処理について説明する。具体的な説明は以下の通りである。
【0252】
ランク付部380は、利用者から入力された入力情報に基づいて、利用者に対して抱く感情度等をランク付するものであり、本実施形態では、図24に示すように、感情状態判定部381と、理解状態判定部382と、対立状態判定部383とを有する。ここで、感情度とは、会話制御装置1が入力情報に対して抱く感情の度合いを意味するものである。この感情度は、本実施形態では、入力情報に基づいて後述する感情状態判定部381により一義的に判定される。
【0253】
このランク付部380は、談話データベースに格納されている「談話イベント」テーブルに基づいて、利用者に対して抱く感情度等を判定する。ここで、「談話イベント」テーブルは、図25に示すように、本実施形態では、第一形態素情報が談話範囲と関連性(結束性)を有する要因となることを示す結束要因(cohere)、第一形態素情報が現在の談話範囲と関連性を有しない要因となることを示す話題変更(shift)からなるものである。
【0254】
具体的に、結束要因は、図26に示すように、本実施形態では、結束要因(−)と結束要因(+)とからなる。結束要因(−)は、同図に示すように、第一形態素情報が前の談話範囲に属し、その話題タイトルに属する「感情度 低」に関連付けられた話題タイトルが話題検索部360で検索されたことを意味する。ここで、「感情度 低」とは、会話制御装置1が、話題タイトルに対して抱く感情度を低く(例えば、会話制御装置1が話題タイトルに対して余り関心がない場合など)設定していることを意味する。
【0255】
結束要因(+)は、同図に示すように、第一形態素情報が前の談話範囲に属し、その談話範囲に属する「感情度 高」に関連付けられた話題タイトルが話題検索部360で検索されたことを意味する。ここで、「感情度 高」とは、会話制御装置1が、話題タイトルに対して抱く感情度を高く(例えば、会話制御装置1が話題タイトルに対して関心がある場合など)設定していることを意味する。
【0256】
これら結束要因(−)(+)は、図26に示すように、鸚鵡返し判定部330による”条件付”鸚鵡返し処理の結果、省略文補完部350による省略文補完処理の結果に基づいて、ランク付部380で決定される。
【0257】
また、話題変更は、図26に示すように、話題変更(−)と話題変更(+)とからなるものである。話題変更(−)は、同図に示すように、話題検索部360で検索された現在の話題タイトルが、後に「感情度 低」に関連付けられた他の話題タイトルに変更されたことを意味する。
【0258】
話題変更(+)は、同図に示すように、話題検索部360で検索された現在の話題タイトルが、後に「感情度 高」に関連付けられた他の話題タイトルに変更されたことを意味する。これら話題変更(−)(+)は、図26に示すように、談話範囲決定部340による談話範囲の検索結果に基づいてランク付部380で決定されるものである。
【0259】
また、「談話範囲イベント」テーブルは、上記の他に、第一形態素情報が現在の話題を中断する要因となることを示す中断要因(interruput)、第一形態素情報が第二形態素情報よりも難解な情報となることを示す難解要因(harass)、第一形態素情報が第二形態素情報に対して対立する要因となることを示す対立要因(oppose)等からなるものである。
【0260】
図24に示すように、中断要因は、鸚鵡返し判定部330による鸚鵡返し処理、反射的判定部320による反射的処理に基づいて、ランク付部380により決定される。難解要因は、話題検索部360による話題タイトル(第二形態素情報)の検索結果に基づいて、ランク付部380により決定されるものである。対立要因は、発話種類判定部440による発話種類の判定に基づいて、ランク付部380により決定されるものである。
【0261】
感情状態判定部381は、話題検索部360による検索結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度をランク付するランク付手段である。ここで、感情状態判定部381で判定する感情度は、図27に示すように、6段階にランク付することができる。この感情度は、利用者に対して抱く感情度が高くなればなる程、同図に示す数値が上昇する方向に位置付けれれるものである。
【0262】
従って、感情度がe(0)からe(3)へと遷移することによって、利用者に対して抱く感情度が高くなることを意味する。一方、感情度がe(0)からe(−2)へと遷移することによって、利用者に対して抱く感情度が低くなることを意味する。6段階のうち、基準となる感情度は、本実施形態では、e(0)であるとする。
【0263】
また、感情度のランク付は、本実施形態では、感情マイナス要因、感情プラス要因、話題変更(+)(−)を用いて行うものとする。この感情マイナス要因は、本実施形態では、上記説明した中断要因、難解要因、対立要因、結束要因(−)、話題変更(−)からなるものとする。感情プラス要因は、結束要因(+)、話題変更(+)からなるものである。
【0264】
尚、同図では、話題変更(−)(+)により感情度が二段階以上、遷移しているが、これは、現在の話題タイトルから「感情度 ”とても”低い」又は「感情度 ”とても”高い」に関連付けられた話題タイトルが選択されたときに、感情度が2段階以上、遷移されるものである。
【0265】
具体的に、感情状態判定部381は、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されない場合には、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付する。
【0266】
即ち、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されないということは、利用者から入力された入力情報を構成する第一形態素情報が予め記憶されている各第二形態素情報よりも難解(harass)であると断定することができるので、感情状態判定部381は、利用者から入力された入力情報(第一形態素情報)が感情マイナス要因(難解要因)であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する。
【0267】
一方、感情状態判定部381は、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付する。
【0268】
即ち、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されたということは、利用者から入力された入力情報を構成する第一形態素情報が予め記憶されている各第二形態素情報よりも容易であると断定することができるので、感情状態判定部381は、利用者から入力された入力情報を理解することができると判断し、利用者に対して抱く感情度を高い方に設定する。
【0269】
また、感情状態判定部381は、談話範囲決定部340(関連性判定手段)による判定結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度をランク付するランク付手段でもある。この談話範囲決定部340は、本実施形態では、検索した談話範囲を示す第一談話範囲と、その後に検索した談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有するかについて判定する関連性判定手段である。
【0270】
具体的に、感情状態判定部381は、談話範囲決定部340で第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有しないと判定された場合には、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付する。
【0271】
即ち、談話範囲決定部340で第二話題範囲が第一話題範囲と関連性を有しないと判定されたということは、第一形態素情報を含む現在の談話範囲(第二談話範囲)がその前の談話範囲(第一談話範囲)とは異なる(前後関係の話題に結束姓がない;これは”話題変更”ともいう)ものであると断定することができるので、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度低」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情マイナス要因(話題変更(−))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(図26、図27参照)。
【0272】
これにより、話題変更(−)は、現在の談話範囲が他の談話範囲に変更され、変更された後の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白くない内容であることを意味する。
【0273】
この場合、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度 高」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情プラス要因(話題変更(+))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を高い方に設定することもできる。
【0274】
これにより、話題変更(+)は、現在の談話範囲が他の談話範囲に変更され、変更された後の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白い内容であることを意味する。
【0275】
一方、感情状態判定部381は、談話範囲決定部340で第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有すると判定された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付する。
【0276】
即ち、談話範囲決定部340で第二話題範囲が第一話題範囲と関連性を有すると判定されたということは、第一形態素情報を含む現在の談話範囲(第二談話範囲)がその前の談話範囲(第一談話範囲)と実質的に同一(前後関係の話題に結束性がある)のものであると断定することができるので、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度 高」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情プラス要因(結束要因(+))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を高い方に設定する(図26、図27参照)。
【0277】
これにより、結束要因(+)は、現在の談話範囲がその前の談話範囲と実質的に同一であり、現在の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白い内容であることを意味する。
【0278】
この場合、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度 低」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情マイナス要因(結束要因(−))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定することもできる。
【0279】
これにより、結束要因(−)は、現在の談話範囲がその前の談話範囲と実質的に同一であるが、現在の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白くない内容であることを意味する。
【0280】
また、感情状態判定部381は、省略文補完部350で談話範囲を構成する形態素が第一形態素情報に付加された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付するランク付手段でもある。
【0281】
具体的に、省略文補完部350が、文構造解析部430で抽出された第一形態素情報を構成する各属性(主格からなる主体格、目的格からなる対象格など)の中から、形態素を含まない属性を検索する。省略文補完部350が、検索した属性に基づいて、その属性に、談話範囲決定部340で検索された談話範囲を構成する形態素を付加する。感情状態判定部381は、省略文補完部350で談話範囲を構成する形態素が第一形態素情報に付加された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付する。
【0282】
即ち、省略文補完部350で第一形態素情報からなる入力情報が省略文(第一形態素情報に談話範囲が付加された場合には、この形態素が付加される前の第一形態素情報からなる入力情報は省略文であることを意味する)であると判断されたということは、利用者は、現在の談話範囲に属していることを前提に、現在の談話範囲に属する入力情報を入力しているものと考えられるので、この段階で入力された入力された入力情報は、現在の談話範囲からなる形態素を省略した省略文である傾向が高い(詳述は、第一実施形態における”省略文補完部350”の項を参照のこと)。
【0283】
そこで、感情状態判定部381は、省略文補完部350で第一形態素情報が省略文であると判断された場合には、現在の談話範囲がその前の談話範囲と実質的に同一であると断定し、この第一形態素情報が前の談話範囲と関連性を有する結束要因であると判断する。この場合、感情状態判定部381は、結束要因が結束要因(+)であれば、利用者に対して抱く感情度を高い方へと設定し、結束要因が結束要因(−)であれば、利用者に対して抱く感情度を低い方へと設定することができる。
【0284】
更に、感情状態判定部381は、反射的判定部320又は鸚鵡返し判定部330による検索結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度をランク付するランク付手段でもある。この反射的判定部320は、抽出された第一形態素情報と各定型内容とを照合し、各定型内容に中から、第一形態素情報を含む反射的要素情報を検索する定型取得手段である。
具体的に、反射的判定部320が各定型内容の中から第一形態素情報と一致する定型内容を検索した場合には、感情状態判定部381は、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付ける。
【0285】
即ち、反射的判定部320で第一形態素情報と一致する定型内容が検索されたということは、第一形態素情報が現在の話題を中断させるための要素(中断要因;interrupt)であると断定することができるので、感情状態判定部381は、この第一形態素情報が感情マイナス要因(中断要因)であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(図26、図27参照)。例えば利用者が会話の途中で話題とは全く関係ない”おはよう”(定型内容)を入力した場合には、”おはよう”が中断要因となる。
【0286】
また、鸚鵡返し判定部330は、形態素抽出部410で抽出された現在の第一形態素情報が、形態素抽出部410で抽出された過去の回答内容(この過去の第一形態素情報は、鸚鵡返し要素データベース802に記憶されている)に含まれるかを判定するものである。
【0287】
鸚鵡返し判定部330が、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれると判定した場合には、感情状態判定部381は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返し(利用者が回答内容に対して聞き直していること)しており、第一形態素情報が現在の話題を中断させるための中断要因であると断定することができる。
【0288】
この場合、感情状態判定部381は、現在の第一形態素情報が感情マイナス要因(中断要因)であるので、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する。(図26、図27参照)。
【0289】
更に、鸚鵡返し判定部330が、形態素抽出部410で抽出された現在の形態素情報が過去の第一形態素情報(この過去の第一形態素情報は、鸚鵡返し要素データベース802に記憶されている)に含まれると判定した場合には、感情状態判定部381は、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれるので、現在の話題とは関係なく、利用者が過去の入力情報と同一の入力情報を反復して入力しているものと判断することができる。この場合、感情状態判定部381は、反復して入力された入力情報が中断要因であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(詳述は、第一実施形態における”鸚鵡返し処理”を参照のこと)。
【0290】
尚、鸚鵡返し判定部330又は反射的判定部320が各定型内容の中から第一形態素情報と一致する定型内容を検索できない場合には、感情状態判定部381は、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付してもよい。
【0291】
更にまた、感情状態判定部381は、発話種類判定部440で特定された入力情報が反発文などの反発要素である場合には、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付するものでもある。
【0292】
ここで、反発要素とは、会話制御装置1から出力される回答内容に対して利用者が反発するための要素を意味するものであり、本実施形態では、例えば、利用者の入力情報が回答内容に対して反発的な文であることを示す反発文、利用者の入力情報が回答内容に対して否定的な文であることを示す否定文等からなるものである。
【0293】
即ち、発話種類判定部440で利用者から入力された入力情報の入力種類が反発要素からなるものであると特定されたということは、利用者と会話制御装置1とが対立(oppose)していると断定することができるので、感情状態判定部381は、この第一形態素情報が感情マイナス要因(対立要因)であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(図26、図27参照)。
【0294】
理解状態判定部382は、話題検索部360で各第二形態素情報の中から第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されない場合には、利用者から入力された入力情報が難解(harass)(難解要因)であると判断し、入力情報に対する理解度を低いランクにランク付するランク付手段である。
【0295】
即ち、話題検索部360で各第二形態素情報の中から第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されないということは、第一形態素情報が第二形態素情報よりも難解であると断定することができるので、理解状態判定部382は、この第一形態素情報が難解要因であると判断し、入力情報に対する理解度を低い方へと設定する。
【0296】
尚、理解状態判定部382は、話題検索部360で各第二形態素情報の中から第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索された場合には、利用者から入力された入力情報が容易であると判断し、入力情報に対する理解度を高いランクにランク付てもよい。また、理解状態判定部382は、第一形態素情報が結束要因へと話題変更する要因である場合には、入力情報に対する理解度を高いランクにランク付てもよい。
【0297】
ここで、理解度とは、利用者から入力された入力情報に対する理解の度合いを意味するものである。この理解度は、図28に示すように、本実施形態では、4段階にランク付することができる。
【0298】
数値が大きくなればなる程(r(−2)からr(1)への方向)、入力情報に対してより理解が深まる方向(理解が明確に張る方向)にあることを意味する。一方、数値が小さくなればなる程(r(1)からr(−2)、入力情報に対してより理解がされなくなる方向(理解が不明確になる方向)にあることを意味する。
【0299】
具体的に理解状態判定部382は、同図に示すように、r(0)を基準とし、第一形態素情報が難解要因であると判断した場合には、理解度を低い方向へと遷移(ランク付)させ、第一形態素情報が結束要因へと話題変更する要因であると判断した場合には、理解度を高い方向へと遷移させる。
【0300】
また、理解状態判定部382は、第一形態素情報が中断要因又は対立要因であると判断した場合には、第一形態素情報は入力情報の理解に何ら寄与していないので、理解度のランクを現状のままに維持する(同図参照)。更に、理解状態判定部382は、感情度がプラスの方向に遷移した場合には、理解度のランクを高いランクへと遷移させる。
【0301】
尚、難解要因、結束要因、話題変更、中断要因及び対立要因は、上記感情状態判定部381の項で説明した内容と同様であるので、この説明は、省略する。
【0302】
対立状態判定部383は、発話種類判定部440で特定された入力情報が反発文などの反発要素(oppose;対立要因とも呼ぶ)である場合には、利用者との間の対立度を高いランクにランク付するものである。また、対立状態判定部383は、発話種類判定部440で特定された入力情報が反発文などの反発要素でない場合には、利用者との間の対立度を低いランクにランク付するものでもある。
【0303】
ここで、対立度とは、会話制御装置1が利用者に対して抱く対立の度合いを意味するものである。この対立度は、図29に示すように、本実施形態では、5段階にランク付することができる。数値が大きくなればなる程、利用者に対して抱く対立度が低く(弱く)なる方向にあることを意味する。一方、数値が小さくなればなる程、利用者に対して抱く対立度が高く(強く)なる方向にあることを意味する。
【0304】
具体的に対立状態判定部383は、同図に示すように、O(0)を基準とし、第一形態素情報が対立要因であると判断した場合には、対立度を低い方へと遷移(ランク付)させる。また、対立状態判定部383は、第一形態素情報が対立要因ではなく、結束要因へと談話変更する要因(反発要素でない)であると判断した場合には、対立度を高い方へと遷移させる。
【0305】
更に、第一形態素情報に対する感情度が感情状態判定部381により高い方向へ設定された場合には、対立状態判定部383は、対立度を低い(対立度が弱い)方へと設定することができる。また、第一形態素情報に対する感情度が感情状態判定部381により低い方向へ設定された場合には、対立状態判定部383は、対立度を高い(対立度が強い)方へと設定することもできる。
【0306】
また、対立状態判定部383は、第一形態素情報が中断要因又は難解要因である場合には、第一形態素情報は回答内容に対して反発するものではないので、対立度のランクを現状のままに維持する(同図参照)。
【0307】
上記感情状態判定部381、理解状態判定部382又は対立状態判定部383は、それぞれ判定した感情度、理解度、対立度を出力部600に出力し、出力部は、入力された感情度、理解度、対立度を表示等させる。
【0308】
(ランク付システムを用いたランク付方法)
上記構成を有するランク付システムによるランク付方法は、以下の手順により実施することができる。図30は、本実施形態に係るランク付方法の手順を示すフロー図である。
【0309】
同図に示すように、先ず、入力部100が、利用者から入力された入力情報を取得するステップを行う(S201)。そして、形態素抽出部410が、入力部100で取得された入力情報に基づいて、入力情報を構成する各形態素を抽出するステップを行う(S202)。
【0310】
その後、文節解析部420が、形態素抽出部410で抽出された各形態素に基づいて、各形態素を文節形式にまとめるステップを行う(S203)。一つの文節形式に属する各形態素は、本実施形態では、第一形態素情報であるとする。
【0311】
次いで、反射的判定部320が、文節解析部420で特定された第一形態素情報に基づいて、反射的処理をするステップを行う(S204、S205)。そして、鸚鵡返し判定部330が、文構造解析部430で特定された第一形態素情報に基づいて、鸚鵡返し処理、又は条件付鸚鵡返し処理をするステップを行う(S206)。
【0312】
その後、談話範囲決定部340が、第一形態素情報と各談話範囲とを照合し、各談話範囲の中から、第一形態素情報を含む談話範囲を検索するステップを行う(S207)。更に、省略文補完部350が、第一形態素情報からなる入力情報が省略文である場合には、この第一形態素情報に談話範囲からなる形態素を付加するステップを行う(S208)。
【0313】
そして、話題検索部360が、特定された第一形態素情報又は形態素が付加された第一形態素情報に基づいて、第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索するステップを行う(S209)。上記S201〜S208の具体的な処理は、第一実施形態で説明した”会話制御方法”の内容と同様であるので、これらの処理の詳細は省略する。
【0314】
次いで、感情状態判定部381が、反射的判定部320、鸚鵡返し判定部330、談話範囲決定部340、省略文補完部350又は話題検索部360による検索結果に基づいて、利用に対して抱く感情度をランク付するステップを行う(S210)。具体的に、感情状態判定部381は、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されない場合には、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付する。
【0315】
即ち、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されないということは、利用者から入力された入力情報を構成する第一形態素情報が予め記憶されている各第二形態素情報よりも難解(harass)であると断定することができるので、感情状態判定部381は、利用者から入力された入力情報(第一形態素情報)が感情マイナス要因(難解要因)であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する。
【0316】
一方、感情状態判定部381は、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付する。
【0317】
即ち、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されたということは、利用者から入力された入力情報を構成する第一形態素情報が予め記憶されている各第二形態素情報よりも容易であると断定することができるので、感情状態判定部381は、利用者から入力された入力情報を理解することができると判断し、利用者に対して抱く感情度を高い方に設定する。
【0318】
また、感情状態判定部381は、談話範囲決定部340による判定結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度をランク付するステップも行うことができる。この談話範囲決定部340は、本実施形態では、検索した談話範囲を示す第一談話範囲と、その後に検索した談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有するかについて判定するものである。
【0319】
具体的に、感情状態判定部381は、談話範囲決定部340で第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有しないと判定された場合には、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付する。
【0320】
即ち、談話範囲決定部340で第二話題範囲が第一話題範囲と関連性を有しないと判定されたということは、第一形態素情報を含む現在の談話範囲(第二談話範囲)がその前の談話範囲(第一談話範囲)とは異なる(前後関係の話題に結束姓がない;これは”話題変更”ともいう)ものであると断定することができるので、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度低」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情マイナス要因(話題変更(−))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(図26、図27参照)。
【0321】
これにより、話題変更(−)は、現在の談話範囲が他の談話範囲に変更され、変更された後の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白くない内容であることを意味する。
【0322】
この場合、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度 高」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情プラス要因(話題変更(+))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を高い方に設定することもできる。
【0323】
これにより、話題変更(+)は、現在の談話範囲が他の談話範囲に変更され、変更された後の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白い内容であることを意味する。
【0324】
一方、感情状態判定部381は、談話範囲決定部340で第二談話範囲が第一談話範囲と関連性を有すると判定された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付する。
【0325】
即ち、談話範囲決定部340で第二話題範囲が第一話題範囲と関連性を有すると判定されたということは、第一形態素情報を含む現在の談話範囲(第二談話範囲)がその前の談話範囲(第一談話範囲)と実質的に同一(前後関係の話題に結束性がある)のものであると断定することができるので、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度 高」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情プラス要因(結束要因(+))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を高い方に設定する(図26、図27参照)。
【0326】
これにより、結束要因(+)は、現在の談話範囲がその前の談話範囲と実質的に同一であり、現在の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白い内容であることを意味する。
【0327】
この場合、感情状態判定部381は、第二談話範囲に属する第一形態素情報が「感情度 低」に関連付けられた話題タイトル(第二形態素情報)に含まれる場合には、第一形態素情報が感情マイナス要因(結束要因(−))であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定することもできる。
【0328】
これにより、結束要因(−)は、現在の談話範囲がその前の談話範囲と実質的に同一であるが、現在の談話範囲に属する第一形態素情報が会話制御装置1にとっては面白くない内容であることを意味する。
【0329】
また、感情状態判定部381は、省略文補完部350で談話範囲を構成する形態素が第一形態素情報に付加された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付するステップも行うことができる。
【0330】
具体的に、省略文補完部350が、文構造解析部430で抽出された第一形態素情報を構成する各属性(主格からなる主体格、目的格からなる対象格など)の中から、形態素を含まない属性を検索する。省略文補完部350が、検索した属性に基づいて、その属性に、談話範囲決定部340で検索された談話範囲を構成する形態素を付加する。感情状態判定部381は、省略文補完部350で談話範囲を構成する形態素が第一形態素情報に付加された場合には、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付する。
【0331】
即ち、省略文補完部350で第一形態素情報からなる入力情報が省略文(第一形態素情報に談話範囲が付加された場合には、この形態素が付加される前の第一形態素情報からなる入力情報は省略文であることを意味する)であると判断されたということは、利用者は、現在の談話範囲に属していることを前提に、現在の談話範囲に属する入力情報を入力しているものと考えられるので、この段階で入力された入力された入力情報は、現在の談話範囲からなる形態素を省略した省略文である傾向が高い(詳述は、第一実施形態における”省略文補完部350”の項を参照のこと)。
【0332】
そこで、感情状態判定部381は、省略文補完部350で第一形態素情報が省略文であると判断された場合には、現在の談話範囲がその前の談話範囲と実質的に同一であると断定し、この第一形態素情報が前の談話範囲と関連性を有する結束要因であると判断する。この場合、感情状態判定部381は、結束要因が結束要因(+)であれば、利用者に対して抱く感情度を高い方へと設定し、結束要因が結束要因(−)であれば、利用者に対して抱く感情度を低い方へと設定することができる。
【0333】
更に、感情状態判定部381は、反射的判定部320又は鸚鵡返し判定部330による検索結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度をランク付するステップも行うことができる。この反射的判定部320は、抽出された第一形態素情報と各定型内容とを照合し、各定型内容に中から、第一形態素情報を含む反射的要素情報を検索する定型取得手段である。
具体的に、反射的判定部320が各定型内容の中から第一形態素情報と一致する定型内容を検索した場合には、感情状態判定部381は、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付ける。
【0334】
即ち、反射的判定部320で第一形態素情報と一致する定型内容が検索されたということは、第一形態素情報が現在の話題を中断させるための要素(中断要因;interrupt)であると断定することができるので、感情状態判定部381は、この第一形態素情報が感情マイナス要因(中断要因)であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(図26、図27参照)。例えば利用者が会話の途中で話題とは全く関係ない”おはよう”(定型内容)を入力した場合には、”おはよう”が中断要因となる。
【0335】
また、鸚鵡返し判定部330は、形態素抽出部410で抽出された現在の第一形態素情報が、形態素抽出部410で抽出された過去の回答内容(この過去の第一形態素情報は、鸚鵡返し要素データベース802に記憶されている)に含まれるかを判定するものでもある。
【0336】
鸚鵡返し判定部330が、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれると判定した場合には、感情状態判定部381は、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれるので、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返し(利用者が回答内容に対して聞き直していること)しており、第一形態素情報が現在の話題を中断させるための中断要因であると断定することができる。
【0337】
この場合、感情状態判定部381は、現在の第一形態素情報が感情マイナス要因(中断要因)であるので、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する。(図26、図27参照)。
【0338】
更に、鸚鵡返し判定部330が、形態素抽出部410で抽出された現在の形態素情報と過去の第一形態素情報とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれると判定した場合には、感情状態判定部381は、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれるので、現在の話題とは関係なく、利用者が過去の入力情報と同一の入力情報を単に反復して入力しているものと判断することができる。この場合、感情状態判定部381は、反復して入力された入力情報が中断要因であるので、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する。
【0339】
尚、反射的判定部320が各定型内容の中から第一形態素情報と一致する定型内容を検索できない場合には、感情状態判定部381は、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付してもよい。鸚鵡返し判定部330が現在の第一形態素情報と一致する過去の第一形態素情報又は過去の回答内容を検索できない場合には、感情状態判定部381は、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付してもよい。
【0340】
更にまた、感情状態判定部381は、発話種類判定部440で特定された入力情報が反発文などの反発要素である場合には、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付するステップも行うことができる。
【0341】
即ち、発話種類判定部440で利用者から入力された入力情報の入力種類が反発要素からなるものであると特定されたということは、利用者と会話制御装置1とが対立(oppose)していると断定することができるので、感情状態判定部381は、この第一形態素情報が感情マイナス要因(対立要因)であると判断し、利用者に対して抱く感情度を低い方に設定する(図26、図27参照)。
【0342】
次いで、理解状態判定部382が、話題検索部360で各第二形態素情報の中から第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されない場合には、利用者から入力された入力情報が難解(harass)(難解要因)であると判断し、入力情報に対する理解度を低いランクにランク付するステップを行う(S211)。
【0343】
具体的には、話題検索部360で各第二形態素情報の中から第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されないということは、第一形態素情報が第二形態素情報よりも難解であると断定することができるので、理解状態判定部382は、この第一形態素情報が難解要因であると判断し、入力情報に対する理解度を低い方へと設定する。
【0344】
尚、理解状態判定部382は、話題検索部360で各第二形態素情報の中から第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索された場合には、利用者から入力された入力情報が容易であると判断し、入力情報に対する理解度を高いランクにランク付てもよい。また、理解状態判定部382は、第一形態素情報が結束要因へと話題変更する要因である場合には、入力情報に対する理解度を高いランクにランク付てもよい。
【0345】
次いで、対立状態判定部383が、発話種類判定部440で特定された入力情報が反発文などの反発要素(oppose;対立要因とも呼ぶ)である場合には、利用者との間の対立度を高いランクにランク付するステップを行う(S212)。また、対立状態判定部383は、発話種類判定部440で特定された入力情報が反発文などの反発要素でない場合には、利用者との間の対立度を低いランクにランク付するステップを行う。
【0346】
その後、上記感情状態判定部381、理解状態判定部382又は対立状態判定部383は、それぞれ判定した感情度、理解度、対立度を出力部600に出力し、出力部は、入力された感情度、理解度、対立度を表示等するステップを行う(S213)。
【0347】
(ランク付システム及びランク付方法による作用及び効果)
このような本実施形態に係る発明によれば、反射的判定部320、鸚鵡返し判定部330又は話題検索部360が、第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索し、感情状態判定部381が、この検索結果に基づいて利用者に対して抱く感情度をランク付することができるので、感情状態判定部381は、上記各検索結果を参照するだけで、利用者に対して抱く感情度を簡単にランク付することができる。
【0348】
この結果、ランク付システムを開発する開発者は、第一形態素情報と各第二形態素情報との間で行われた検索履歴に基づいて、簡単に感情度を決定することができるので、利用者に対して抱く感情度をランク付システムで計算させるための複雑なアルゴリズム又はニューラルネットワーク等を開発する必要がなくなり、結果的には本システムを開発するための開発時間を短縮させることができる。
【0349】
また、談話範囲決定部340が、最初に検索された第一形態素情報と関連する第一談話範囲と、後に検索された第一形態素情報と関連する第二談話範囲との間で関連性を有するかを判定し、感情状態判定部381が、談話範囲決定部340で判定された結果に基づいて利用者に対して抱く感情度をランク付するので、感情状態判定部381は、第一形態素情報と各第二形態素情報とを照合したことによる検索結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度をランク付するよりも、より適切に利用者に対して抱く感情度をランク付することができる。
【0350】
例えば、感情状態判定部381は、第二談話範囲が第一談話範囲との間で関連性を有していなければ、現在の入力情報(利用者から入力されたもの)と前に入力された入力情報とは全く異なる内容であると判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のないことを入力しているものと断定することができ、利用者に対して抱く感情度を低く(悪い方向)設定することができる。
【0351】
一方、感情状態判定部381は、第二談話範囲が第一談話範囲との間で関連性を有していれば、現在の入力情報(利用者から入力されたもの)と前に入力された入力情報とは関連性を有すると判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のあることを入力しているものと断定することができ、利用者に対して抱く感情度を高く(良い方向)設定することができる。
【0352】
更に、感情状態判定部381は、省略文補完部350により第一形態素情報を構成する各属性に談話範囲の形態素が付加された場合には、第一形態素情報からなる入力情報が省略文であると判断することができ、利用者は前に検索された談話範囲を前提に入力情報を入力しているものと判断することができる。
【0353】
このため、感情状態判定部381は、入力情報からなる第一形態素情報が省略文である場合には、前に検索された談話範囲を前提に入力情報を入力しているものと判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のあることを入力しているものと断定することができ、利用者に対して抱く感情度を高く(良い方向)設定することができる。
【0354】
更にまた、反射的判定部320が、第一形態素情報と各定型内容とを照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索し、感情状態判定部381が、この検索結果に基づいて利用者に対して抱く感情度をランク付するので、感情状態判定部381は、例えば、第一形態素情報を含む定型内容が検索された場合には、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力したものと断定することができるので、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付することができ、結果的には利用者に対して抱く感情度をより適切にランク付することができる。
【0355】
一方、反射的判定部320が、第一形態素情報を含む定型内容を検索することができない場合には、感情状態判定部381は、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力しておらず、現在の話題に対して真剣に回答しているものと断定することができるので、利用者に対して抱く感情度を高いランクにランク付することができる。
【0356】
更に、発話種類判定部440が、入力情報の種類を示す入力種類を特定し、特定された入力種類が反発文などの反発要素である場合には、感情状態判定部381は、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランクすることができ、利用者に対して抱く感情度をより適切にランク付することができる。
【0357】
更にまた、理解状態判定部382は、話題検索部360で第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索されない場合には、第一形態素情報と関連する第二形態素情報が予め記憶されていないことを意味するので、第一形態素情報からなる入力情報が第二形態素情報からなる文よりも難解であると判断することができる。
【0358】
このため、理解状態判定部382は、第一形態素情報からなる入力情報を理解することができないため、利用者はある話題に対して意味の分からないことを入力していると断定することができ、入力情報に対する理解度を低いランクにランク付することができる。
【0359】
また、理解状態判定部382が、話題検索部360で第一形態素情報と関連する第二形態素情報を検索することができた場合には、理解状態判定部382は、利用者はある話題に対して意味の分かることを入力しているものと断定することができ、入力情報に対する理解度を高いランクにランク付することができる。
【0360】
また、会話制御装置1を開発する開発者は、利用者の入力情報に対する回答内容を検索するための第二形態素情報等を、DKML等の言語を用いて階層的に構築することができるので、会話制御装置1は、利用者の入力情報に対応する第一形態素情報に基づいて第一形態素情報に関連する第二形態素情報等を、階層的な手順を経てデータベースから検索することができる。
【0361】
即ち、反射的判定部320、鸚鵡返し判定部330、談話範囲決定部340又は話題検索部360は、入力情報に対応する第一形態素情報の階層(例えば、データベースに蓄積されている第二形態素情報に対して上位概念にあるのか、又は下位概念にあるのか)を見極めて、見極めた階層に基づいて予め蓄積された各第二形態素情報の中から、適切な第二形態素情報を検索することができる。
【0362】
このため、反射的判定部320、鸚鵡返し判定部330、談話範囲決定部340又は話題検索部360は、利用者の入力情報からなる第一形態素情報と、予め記憶されている”全て”の第二形態素情報とを逐一照合することなく、ある特定の階層に属する”特定”の各第二形態素情報と第一形態素情報とを照合すればよいので、第一形態素情報と近似する第二形態素情報を短時間で検索することができ、結果には、検索結果に基づいて利用者に対して抱く感情度等を短時間でランク付することができる。
【0363】
更に、鸚鵡返し判定部330が、現在の第一形態素情報と過去の回答内容とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれると判定した場合には、感情状態判定部381は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返し(利用者が回答内容に対して聞き直していること)しているものと断定することができる。
【0364】
この場合、感情状態判定部381は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返しを行っているので、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力したものと断定することができ、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付することができ、結果的には利用者に対して抱く感情度をより適切にランク付することができる。
【0365】
最後に、鸚鵡返し判定部330が、現在の第一形態素情報と過去の第一形態素情報とを照合し、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれる場合には、感情状態判定部381は、利用者が単に過去に入力した入力情報を、会話制御装置1からの回答内容とは全く関係なく再入力したものと断定することができる。
【0366】
この場合、感情状態判定部381は、会話制御装置1からの回答内容とは全く関係なく、利用者が前の入力情報と同一の入力情報を単に反復して入力しているだけであるので、利用者に対して抱く感情度を低いランクにランク付することができ、結果的には利用者に対して抱く感情度をより適切にランク付することができる。
【0367】
[第三実施形態]
本発明の第三実施形態について図面を参照しながら説明する。図31は、本実施形態に係る会話制御システムの内部構造を示したものである。同図に示すように、会話制御システムは、第二実施形態における会話制御装置1(ランク付装置)の内部構造とほぼ同じであるが、発話種類判定部440に替えて種類判定部441を有する点、回答文検索部370に替えて回答種類検索部371を有する点、実行部390を有する点で相違する。この相違する点以外は、第一実施形態、第一実施形態の変更例及び第二実施形態の構造と同じであるので、上記相違する構造以外の構造についての説明は、省略する。
【0368】
第一実施形態では、会話制御装置1が、利用者からの入力情報に基づいて入力情報に対応する回答文を取得する処理について説明したが、本実施形態では、会話制御部300にあるランク付部380が、利用者からの入力情報に基づいて利用者に対して抱く感情度等をランク付し、このランク付けられた感情度等に応じて、実行部390が利用者からの入力情報に対応するより適切な回答文を取得することを行う。
【0369】
概念的には、図32に示すように、先ず、会話制御装置1は、利用者から入力された入力情報に含まれる第一形態素情報と特異句とに基づいて、入力情報を整理することを行う。この整理とは、後述するように、入力情報を入力種類、内容種類及び攻守種類に分別することを意味する。これら入力種類、内容種類、攻守種類は、本実施形態では、総称して「分別情報」と略することにする。
【0370】
また、特異句とは、文字列(利用者が発話した内容)の中から、自立語を取除いた要素を意味し、図4に示すように、例えば、〜が(m2)、〜は(m4)、〜を(m6)、その他、〜だが、〜しているところ、〜である、などを意味する。ここで、自立語とは、本実施形態では、形容詞、名詞、動詞などの品詞を意味するものとする。
【0371】
そして、会話制御装置1は、第一形態素情報と各第二形態素情報との照合結果に基づいて、利用者に対して抱く感情度(感情状態)、入力情報に対する理解度(理解状態)、利用者に対する対立度(対立状態)を決定する。これら感情状態、理解状態、対立状態は、本実施形態では、総称して「メンタル状態」と略すことにする。
【0372】
その後、会話制御装置1は、特定した分別情報、及び決定したメンタル状態に基づいて利用者から入力された入力情報を把握し、把握した入力情報に基づいて適切な回答文を取得する。
【0373】
即ち、図33に示すように、先ず、会話制御装置1が、第一形態素情報と、各第二形態素情報とを照合し、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索する。第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索した会話制御装置1は、検索した第二形態素情報に関連付けられている回答種類を特定し、特定した回答種類に関連付けられている実行関数を取得する。
【0374】
そして、実行関数を取得した会話制御装置1は、分別情報(入力種類、内容種類、攻守種類)及びメンタル状態に基づいて、取得した実行関数を構成する各実行要素の中から、分別情報及びメンタル状態に関係する実行要素を取得する。実行要素を取得した会話制御装置1は、取得した実行要素に基づいてその実行要素を実行し、実行要素に関連付けられている回答文を取得する。会話制御装置1は、以上に示す概略的な処理に基づいて、入力情報に対応する最適な回答文を取得する。具体的な説明は以下の通りである。
【0375】
前記種類判定部441は、利用者から入力された入力情報の種類を判定するものであり、本実施形態では、入力種類判定部442と、内容種類判定部443とを有している。
【0376】
入力種類判定部442は、回答内容の種類を示す入力種類を判定するものである。入力種類は、例えば、質問、疑問、肯定、否定などが挙げられる。この入力種類判定部442は、基本的には、第一実施形態における発話種類判定部440の動作と同様である。
【0377】
具体的に、文節解析部420から文型信号が入力された入力種類判定部442は、図34に示すように、質問判定、質問句、疑問句、質問句、否定句、肯定句、無関心句等を格納した辞書を用いて、この辞書と文型信号に含まれる各形態素とを照合し、各形態素がどの入力種類に該当するのかを判定する。
【0378】
ここで、質問句は、疑問点又は分からない点を問いただすための文字列を意味するものであり、本実施形態では、”〜ですか”などの文字列が挙げられる。疑問句は、ある事象について真実性が疑わしいと感じていることを示すための文字列を意味するものであり、本実施形態では、”どうして(馬は美しい)のですか”などの文字列が挙げられる。
【0379】
否定句は、ある事象に対して否定的であることを示すための文字列を意味するものであり、本実施形態では、会話制御装置1からの回答文に対して否定的な文字列などが挙げられる。
【0380】
肯定句は、ある事象に対して肯定的であることを示すための文字列を意味するものであり、本実施形態では、会話制御装置1からの回答文に対して肯定的な文字列などが挙げられる。曖昧句は、ある事象に対して曖昧なことを示すための文字列を意味するものであり、本実施形態では、”(あれは美しい)のかな”などの文字列が挙げられる。
【0381】
内容種類判定部443は、入力部100又は音声認識部200で特定された文字列に基づいて、文字列を構成する時制又はある事柄に対する要望の種類を示す種類情報を特定する種類特定手段である。内容種類(種類情報)は、本実施形態では、例えば、行為、感想、心的態度などの種類が挙げられる。
【0382】
内容種類判定部443は、図34に示すように、行為判定句、感想判定句、心的態度句等を格納した辞書を用いて、この辞書と文型信号に含まれる各形態素及び文節(判定の単位)とを照合し、各形態素がどの内容種類に該当するのかを判定する。
【0383】
ここで、行為判定句は、ある行為が起こった時制を特定するための文字列であり、本実施形態では、〜をしている、〜をした、などのアスペクト、テンス(過去・未来)からなるものが挙げられる。感想判定句は、相手が感想を述べていることを特定するための文字列であり、本実施形態では、〜と思っているんだ、〜だと思う、などが挙げられる。
【0384】
心的態度句は、ある事柄に対する要望、ある事柄に対する意思を特定するための文字列を意味するものであり、本実施形態では、〜をしたい、〜のようだ、などが挙げられる。入力種類判定部442、内容種類判定部443は、それぞれ判定した入力種類及び内容種類を種類信号として回答種類検索部371に出力する。
【0385】
回答種類検索部371は、話題検索部360で検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた各回答種類と、種類判定部441で判定された入力種類又は内容種類とを照合し、各回答種類の中から、入力種類又は内容種類と一致する回答種類を検索する第二検索手段である。
【0386】
具体的に、種類判定部441から種類信号と、話題検索部360から検索結果信号が入力された回答種類検索部371は、入力された種類信号に含まれる入力種類又は内容種類と、入力された検索結果信号に含まれる話題タイトル(検索結果によるもの;第二形態素情報)とに基づいて、話題タイトルに関連付けられている各回答種類を会話データベース500の中から取得する。
【0387】
話題タイトルに関連付けられている各回答種類を取得した回答種類検索部371は、入力種類又は内容種類と各回答種類とを照合し、各回答種類の中から、入力種類又は内容種類と一致する回答種類を検索し、検索した回答種類に関連付けられた実行関数を実行部390に出力する。
【0388】
例えば、図35に示すように、話題検索部360から検索結果信号と、種類判定部441から種類信号とが入力された回答種類検索部371は、入力された検索結果信号に対応する話題タイトルが(佐藤;*;好きだ)であり、入力された種類信号に対応する入力種類が条件疑問文(CQ)である場合には、会話データベース500の中から、話題タイトル(佐藤;*;好きだ)に関連付けられている各回答種類(CQ、EQ、TQ・・・・)を取得し、各回答種類の中から、入力種類(CQ)と一致する回答種類(CQ)を検索する。
【0389】
入力種類(CQ)と一致する回答種類(CQ)を検索した回答種類検索部371は、検索した回答種類(CQ)に関連付けられた実行関数1を取得し、取得した実行関数1を実行関数信号として実行部390に出力する。
【0390】
ここで、実行関数とは、利用者からの入力情報に対して適切な回答文を取得するための関数を意味するものである。本実施形態では、この実行関数には、複数の実行要素が存在し、後述する実行部390が、実行関数を構成する各実行要素の中から、一つの実行要素を決定し、決定した実行要素に基づいて、実行要素に関連付けられている回答文を会話データベース500の中から取得する。尚、実行関数は、本実施形態では、回答種類に関連付けられている。
【0391】
実行部390は、回答種類検索部371で検索された回答種類に基づいて、回答種類に関連付けられた回答内容を取得する回答取得手段である。具体的に、回答種類検索部371から実行関数信号が入力された実行部390は、入力された実行関数信号に対応する実行関数に基づいて、実行関数に含まれる各実行要素の中から、一つの実行要素を特定し、特定した実行要素を実行させて該当する回答文を取得し、取得した回答文を出力部600に出力する。
【0392】
図36に示すように、実行関数に属する各実行要素は、大きく分けて、入力情報又は内容種類に対応する回答選定種類及び回答種類に関連付けられている実行要素(第一)、ランク付部380で特定される感情状態、理解状態又は対立状態に対応する回答選定種類に関連付けられている実行要素(第二)の二つに分けることができる。
【0393】
同図に示すように、第一の実行要素は、回答選定種類と回答種類とに基づいて特定することができる。具体的に、実行部390は、先ず、入力された回答種類に基づいて回答選定種類を特定する。ここで、回答選定種類とは、実行要素の種類を意味するものであり、本実施形態では、入力情報に対応する解答、質問などの種類が挙げられる。
【0394】
例えば、同図に示すように、回答種類検索部371から回答種類”条件についての質問(CQ)”が入力された実行部390は、回答種類に対応する入力種類が”質問”からなるものであるので、回答選定種類(実行要素の種類)を、その入力種類”質問”に対応する”解答”として特定する。回答選定種類を特定した実行部390は、入力種類(CQ)に対応する回答選定種類が”解答”であり、回答種類が”条件(C)”であるので、”「条件文(C)」(質問Q)についての「解答」”を実行要素として特定する。
【0395】
即ち、この実行要素”「条件文(C)」(質問Q)についての「解答」”は、入力情報が質問からなる条件文であるので、質問からなる条件文に対しての解答を行うための回答文を取得する処理を行う。
【0396】
同様にして、同図に示す実行要素”「結果文」(質問)についての「解答」”は、入力情報が質問からなる結果文であるので、質問からなる結果文に対しての解答を行うための回答文を取得する処理を行う。同図に示す実行要素”「時間文」(質問)についての「解答」””「場所文」(質問)についての「解答」””「陳述文」(質問)についての「解答」””「疑問文」(質問)についての「質問」””「否定文」についての「解答」””「肯定文」についての「解答」””「曖昧文」についての「解答」”についても、上記と同様の処理を行う。
【0397】
また、同図に示すように、回答種類検索部371から回答種類”行為”(〜しているところ、など)が入力された実行部390は、回答種類”行為”に対応する内容種類が”行為に関する内容”(これは利用者から入力された入力情報の種類)からなるものであるので、入力情報についての行為内容を利用者に対して更に問いただす必要があるため、回答選定種類を”質問”とする。回答種類(行為)及び回答選定種類(質問)を特定した実行部390は、回答種類及び回答選定種類がそれぞれ”行為”及び”質問”であるので、同図に示す”曖昧行為”を実行要素として特定する。
【0398】
この実行要素”曖昧行為”は、入力情報が行為に関する内容であるので、入力情報についての行為に関する内容を問いただすための回答文を取得する処理を行う。同様にして、実行要素”曖昧感想;感想に関する内容(〜と思っている、など)”は、入力情報についての感想に関する内容を問いただすための回答文を取得する処理を行う。実行要素”曖昧態度;心的態度に関する内容(〜したい、など)”は、入力情報についての心的態度に関する内容を問いただすための回答文を取得する処理を行う。
【0399】
実行要素を特定した実行部390は、特定した実行要素を実行させて、実行要素に対応付けられた回答文を会話データベース500の中から取得し、取得した回答文を出力部600に出力する。尚、複数の回答文は、実行要素と関連付けて予め記憶することができる。
【0400】
これにより、実行部390が、入力種類に基づいて実行要素を特定し、特定した実行要素を実行させることで、該当する回答文を取得することができるので、利用者から入力された入力情報を構成する入力種類に対応した適切な回答文を取得することができる。
【0401】
また、実行部390は、入力種類のみならず内容種類に基づいて実行要素を特定し、特定した実行要素を実行させることで、該当する回答文を取得することができるので、結果的には、入力情報に表現されている利用者の心理的な状態等(行為、感想、心的状態)に基づいて、入力情報に対応する適切な回答文を取得することができ、この結果、利用者は恰も他の利用者との間で話しているような感覚を味わうことができる。
【0402】
実行部390は、話題検索部360で検索された第二形態素情報(話題タイトル)に基づいて、第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、ランク付部380でランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、ランクと一致する優先順位を取得する順位取得手段でもある。また、実行部390は、取得した優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得する回答取得手段でもある。
【0403】
ここで、第二形態素情報(話題タイトル)には、利用者への回答内容が複数関連付けられ、各回答内容には、入力情報に対する回答内容として選出されるための優先順位がそれぞれに対応付けられており、この第二形態素情報は、会話データベース500に複数記憶されている。
【0404】
具体的に、感情状態判定部381からランク信号(感情度を示す信号)が入力された実行部390は、入力されたランク信号に対応するランクと、各実行要素に関連付けられた各優先順位とを照合し、各優先順位の中から、ランクの大きさと一致する優先順位を特定し、特定した優先順位に関連付けられた実行要素を取得する。ここで、ランクは、第二実施形態で説明したランク付部380で行われる処理により設定することができる。このランク付の詳細な処理は、第二実施形態におけるランク付部380の説明を参照のこと。
【0405】
即ち、図36に示すように、ランク信号に対応するランクが”プラスの方向に遷移”した場合には、実行部390は、利用者に対して抱く感情度等が上がったため(心証が良くなったことを示す)、回答選定種類を”強い回答意欲”(高いランクの場合)とする。この”強い回答意欲”とは、利用者からの入力情報に対して意欲的に回答するための内容を示した回答文の種類を意味するものである。
【0406】
回答選定種類として”強い回答意欲”を選定した実行部390は、選定した”強い回答意欲”(設定された高いランク)に対応付けられている実行要素を特定する。よって、”強い回答意欲”に対応付けられている実行要素は、利用者の入力情報に対して意欲的に回答するための回答文を取得する関数を意味する。
【0407】
同様にして、実行部390は、ランク信号に対応する感情度が”標準値へと遷移”した場合には、回答選定種類を”通常の回答意欲”(ランクの大きさが標準値の場合)とする。
【0408】
この”通常の回答意欲”とは、利用者からの入力情報に対して普通に回答するための内容を示した回答文の種類を意味するものである。回答選定種類として”通常の回答意欲”を選定した実行部390は、選定した”通常の回答意欲”(設定された標準値のランク)に対応付けられている実行要素を特定する。よって、”通常の回答意欲”に対応付けられている実行要素は、利用者の入力情報に対して普通に回答するための回答文を取得する関数を意味する。
【0409】
更に、実行部390は、ランク信号に対応する感情度が”マイナスの方へと遷移”した場合には、回答選定種類を”弱い回答意欲”(ランクの大きさが低いランクの場合)とする。この”弱い回答意欲”とは、利用者からの入力情報に対して消極的(又は反発的)に回答するための内容を示した回答文の種類を意味するものである。回答選定種類として”弱い回答意欲”を選定した実行部390は、選定した”弱い回答意欲”(設定された低いランク)に対応付けられている実行要素を特定する。
【0410】
よって、”弱い回答意欲”に対応付けられている実行要素は、利用者の入力情報に対して消極的(又は反発的)に回答するための回答文を取得する関数を意味する。上記の如く、実行要素を特定した実行部390は。特定した実行要素を実行し、各回答選定種類からなる回答文を取得する。
【0411】
例えば、図37に示すように、ランクの大きさが−3〜3まであり、その大きさに対応する優先順位が−3〜3まである場合に、ランク3に対応するランク信号が入力された実行部390は、入力されたランク信号に対応するランク3の大きさと一致する優先順位3を特定し、優先順位3に関連付けられた出口要素1を取得する。
【0412】
この出口要素1は、図36に示す各出口要素のうちのいずれか一つであり、予め優先順位に関連付けられている。また、出口要素の選定は、入力種類又は内容種類に基づいて行われる(上記説明を参照のこと)。優先順位3に関連付けられた出口要素1を取得した実行部390は、取得した出口要素1に関連付けられた回答文1−1(本当に馬は躍動感があって美しいよね)を取得する。
【0413】
これにより、実行部390は、ランク付部380でランク付されたランクを、利用者に対して抱く感情度とすれば、この感情度の大きさに応じて関連付けられている回答内容を取得することができ、この場合、利用者に対して抱く感情度に応じて該当する回答内容を取得することができる。
【0414】
また、利用者にとって興味のある回答内容を、優先順位の大きさに応じて備えておけば、実行部390は、ランク付部380でランク付されたランクが大きい場合には、利用者にとって特に興味のある回答内容を取得することができる。
【0415】
この結果、利用者は、話題検索部360が検索することのできる第一形態素情報を含む入力情報を入力しなければ、話題検索部360が第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索することができなくなり、ランク付部380がランクを低いランクに設定するので、自己にとって興味のある情報を取得することができなくなってしまう。
【0416】
このため、利用者は、自己にとって興味のある情報を取得するためには、ランク付部380でランク付けられるランクを低く設定されないような入力情報を入力しなければならなくなるので、恰も他の利用者との間で気を使いながら会話しているような感覚を味わいつつ、特定の情報を取得することができる。
【0417】
実行部390は、ランク付部380でランク付けられたランクが最低である場合には、回答内容を取得しない回答取得手段でもある。具体的に、ランク付部380からランク信号が入力された実行部390は、入力されたランク付信号に対応する感情度、理解度又は対立度が最低のランクにランク付けられている場合には、各実行要素の中から、それぞれ”感情制御”、”理解制御”又は”対立制御”を特定する(図36参照)。
【0418】
この感情制御とは、利用者に対して抱く感情度が最低のランクになった際に、回答文を取得しない処理を行うことを意味するものである。理解制御とは、入力情報に対する理解度が最低になった際に、回答文を取得しない処理を行うことを意味するものである。対立制御とは、利用者に対する対立度が最低になった際に、回答文を取得しない処理を行うものである。これら感情制御、理解制御及び対立制御は、総称して「メンタル制御」と呼ぶことにする(図38参照)。
【0419】
即ち、実行要素として”感情制御”を特定した実行部390は、特定した”感情制御”に基づいて、会話データベース500の中から回答文を検索する処理を行わないようにする。実行部390は、理解制御又は対立制御を特定した場合にも、上記と同様に、会話データベース500の中から回答文を検索する処理を行わないようにする。
【0420】
実行部390は、ランク付部380でランク付けられたランクが最低である場合に、回答種類検索部371で第一形態素情報を含む反発内容が検索されたときは、回答内容を取得しない回答取得手段でもある。
【0421】
ここで、会話データベース500には、ある事柄に対して反発するための反発内容が予め複数記憶されている。また、回答種類検索部371は、形態素抽出部410で抽出された第一形態素情報と各反発内容とを照合し、各反発内容の中から、第一形態素情報を含む反発内容を検索する第一検索手段である。
【0422】
例えば、利用者から入力された入力情報が感情マイナス要因となるものであり、利用者が感情マイナス要因となる入力情報を入力し続け、感情状態判定部381が感情度についてのランクを最低の状態にランク付けた場合には、実行部390は、最低のランクに基づいて、なぜ利用者が感情マイナス要因となる入力情報を入力し続けたのかを問いただすために、会話データベース500の中から、利用者に対して質問するための質問内容(例えば、”なんでこのような入力情報を入力するの?”など;これは回答文の一種)を取得し、取得した質問内容を出力する(メンタル制御;図38参照)。
【0423】
その後、実行部390がメンタル制御をしている際に、回答種類検索部371が、後に入力された第一形態素情報と各反発内容(図39)とを照合し、第一形態素情報に反発内容が含まれるかを判定する。ここで、反発内容とは、回答文に対して反発する内容を意味するものであり、本実施形態では、図39に示すように、おまえは馬鹿か、ばか、アホ、話せよ、何で話さないんだよ、などの攻撃句等が挙げられる。この反発内容は、会話データベース500に予め記憶されているものである。
【0424】
実行部390は、回答種類検索部371で第一形態素情報に反発内容が含まれると判定された場合には、判定された反発内容に基づいて、会話データベース500の中から回答文を検索する処理を停止させる(停止処理;図38参照)。
【0425】
実行部390は、回答内容を取得しない処理をしている場合に、回答種類検索部371で第一形態素情報を含む謝罪内容が検索されたときは、後に、ランク信号に対応するランクと一致する優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得するものでもある。
【0426】
ここで、謝罪内容とは、ある事柄に対して謝罪するための内容を意味するものであり、本実施形態では、例えば、図40に示すように、悪かったよ、ごめんなさい、怒らないで下さい、もう悪いことは言いません、などの謝罪句が挙げられる。この謝罪内容は、会話データベース500に予め複数記憶されている。また、回答種類検索部371は、形態素抽出部410で抽出された第一形態素情報と各謝罪内容とを照合し、各謝罪内容の中から、第一形態素情報を含む謝罪内容を検索するものである。
【0427】
具体的に、実行部390は、会話データベース500の中から回答文を検索する処理を停止(停止処理)した後に、回答種類検索部371で第一形態素情報に謝罪内容が含まれると判定された場合には、判定した謝罪内容に基づいて、停止処理を解除(謝罪/許諾;図38参照)し、通常の状態に戻す(非メンタル制御;図38参照)。
【0428】
通常の状態に戻した実行部390は、後に回答種類検索部371から入力された回答種類等に基づいて、ランク信号に対応するランクに一致する優先順位を特定し、特定した優先順位に関連付けられている回答文を取得し、取得した回答文を出力する(非メンタル制御;図38参照)。
【0429】
これにより、感情度等が最低のランクにランク付されている場合には、実行部390が会話データベース500の中から該当する回答文を検索する処理を停止するので、結果的には、会話制御装置1は、恰も利用者に対して抱く感情度を特定する機器として利用することができるのみならず、更には特定した感情度等によっては、回答文を出力しないので、恰も怒っているような感覚を利用者に植付けさせる機器としても利用することができる。
【0430】
また、停止処理を行った実行部390は、後に入力された第二形態素情報に謝罪内容が含まれる場合には、現在実行されている停止処理を解除するので、結果的には、会話制御装置1は、恰も利用者に対して怒っているように見せかけていた状態を解除することができ、恰も感情が変化することのできる機器として利用することができる。
【0431】
(会話制御システムを用いた会話制御方法)
上記構成を有する会話制御システムによる会話制御方法は、以下の手順により実施することができる。
【0432】
(1)入力種類又は内容種類に基づいて回答文を取得する処理
図41は、会話制御装置1が、利用者から入力された入力情報の入力種類又は内容種類を特定し、特定した入力種類又は内容種類に基づいて回答文を出力するまでのフローを示すものである。
【0433】
同図に示すように、先ず、入力部100が、利用者から入力された入力情報を取得するステップを行う(S301)。そして、形態素抽出部410が、入力部100で取得された入力情報に基づいて、入力情報を構成する各形態素を抽出するステップを行う(S302)。
【0434】
その後、文節解析部420が、形態素抽出部410で抽出された各形態素に基づいて、各形態素を文節形式にまとめるステップを行う(S303)。一つの文節形式に属する各形態素は、本実施形態では、第一形態素情報とする。ここまでの処理は、第一実施形態における処理(S101〜S104)と同様であるので、これらの処理の詳述は、省略する。
【0435】
そして、入力種類判定部442又は内容種類判定部443が、入力情報の種類(入力種類又は内容種類)を特定するステップを行う(S304)。具体的に、文節解析部420から文型信号が入力された入力種類判定部442は、図34に示すように、質問判定、質問句、疑問句、質問句、否定句、肯定句、無関心句等を格納した辞書を用いて、この辞書と文型信号に含まれる各形態素とを照合し、各形態素がどの入力種類に該当するのかを判定する。
【0436】
また、文節解析部420から文型信号が入力された内容種類判定部443は、図34に示すように、行為判定句、感想判定句、心的態度句等を格納した辞書を用いて、この辞書と文型信号に含まれる各形態素及び文節(判定の単位)とを照合し、各形態素がどの内容種類に該当するのかを判定する。入力種類判定部442、内容種類判定部443は、それぞれ判定した入力種類及び内容種類を種類信号として回答種類検索部371に出力する。
【0437】
次いで、回答種類検索部371が、話題検索部360で検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた各回答種類と、種類判定部441で判定された入力種類又は内容種類とを照合し、各回答種類の中から、入力種類又は内容種類と一致する回答種類を検索することを行う。
【0438】
具体的に、種類判定部441から種類信号と、話題検索部360から検索結果信号が入力された回答種類検索部371は、入力された種類信号に含まれる入力種類又は内容種類と、入力された検索結果信号に含まれる話題タイトル(検索結果によるもの;第二形態素情報)とに基づいて、話題タイトルに関連付けられている各回答種類を会話データベース500の中から取得する。
【0439】
そして、話題タイトルに関連付けられている各回答種類を取得した回答種類検索部371は、入力種類又は内容種類と各回答種類とを照合し、各回答種類の中から、入力種類又は内容種類と一致する回答種類を検索し、検索した回答種類に関連付けられている実行関数を実行部390に出力する。
【0440】
例えば、図35に示すように、話題検索部360から検索結果信号と、種類判定部441から種類信号とが入力された回答種類検索部371は、入力された検索結果信号に対応する話題タイトルが(佐藤;*;好きだ)であり、入力された種類信号に対応する入力種類が条件疑問文(CQ)である場合には、会話データベース500の中から、話題タイトル(佐藤;*;好きだ)に関連付けられている各回答種類(CQ、EQ、TQ・・・・)を取得し、各回答種類の中から、入力種類(CQ)と一致する回答種類(CQ)を検索する。
【0441】
その後、入力種類(CQ)と一致する回答種類(CQ)を検索した回答種類検索部371は、検索した回答種類(CQ)に関連付けられた実行関数1を取得し、取得した実行関数1を実行関数信号として実行部390に出力する。尚、実行関数は、本実施形態では、回答種類に関連付けられている。
【0442】
次いで、実行部390が、実行関数に属する各実行要素の中から、一つの実行要素を特定し、特定した実行要素に関連付けられた回答文を取得し、取得した回答文を出力するステップを行う(S305、S306)。図36に示すように、実行要素は、回答選定種類と回答種類とに基づいて特定することができる。
【0443】
具体的に、回答種類検索部371から実行関数信号が入力された実行部390は、先ず、入力された実行関数に対応付けられている回答種類に基づいて回答選定種類を特定する。ここで、回答選定種類とは、実行要素の種類を意味するものであり、本実施形態では、入力情報に対応する解答、質問などの種類が挙げられる。
【0444】
例えば、同図に示すように、回答種類検索部371から回答種類”条件についての質問(CQ)”が入力された実行部390は、回答種類に対応する入力種類が”質問”からなるものであるので、回答選定種類(実行要素の種類)を、その入力種類”質問”に対応する”解答”として特定する。回答選定種類を特定した実行部390は、入力種類(CQ)に対応する回答選定種類が”解答”であり、回答種類が”条件(C)”であるので、”「条件文(C)」(質問Q)についての「解答」”を実行要素として特定する。
【0445】
また、同図に示すように、回答種類検索部371から回答種類”行為”(〜しているところ、など)が入力された実行部390は、回答種類”行為”に対応する内容種類が”行為に関する内容”(これは利用者から入力された入力情報の種類)からなるものであるので、入力情報についての行為内容を利用者に対して更に問いただす必要があるため、回答選定種類を”質問”とする。回答種類(行為)及び回答選定種類(質問)を特定した実行部390は、回答種類及び回答選定種類がそれぞれ”行為”及び”質問”であるので、同図に示す”曖昧行為”を実行要素として特定する。尚、各実行要素は、回答選定種類と回答種類とに関連付けられている。よって、回答選定種類と回答種類とが特定されれば、実行要素が特定されることになる。
【0446】
そして、実行要素を特定した実行部390は、特定した実行要素を実行させて、実行要素に対応付けられた回答文を会話データベース500の中から取得し、取得した回答文を出力部600に出力する。
【0447】
(2)ランク付部380で設定されたランクの大きさに基づいて回答文を取得する処理
図42は、会話制御装置1が、ランク付部380で設定されたランクの大きさに基づいて回答文を出力するまでのフローを示すものである。S401〜S404までの処理は、上述したS301〜S304までの処理と同様であるので、これらの処理の詳述は、省略する。
【0448】
同図に示すように、実行部390が、ランク付部380でランク付けられたランクが最低でなければ、このランクに関連付けられた回答文を出力するステップを行う(S405、S406)。
【0449】
具体的に、実行部390は、話題検索部360で検索された第二形態素情報(話題タイトル)に基づいて、第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、ランク付部380でランク付けられたランクの大きさとを照合し、各優先順位の中から、ランクの大きさと一致する優先順位を取得する。そして、実行部390は、取得した優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得し、取得した回答内容を出力する。
【0450】
例えば、図37に示すように、ランクの大きさが−3〜3まであり、その大きさに対応する優先順位が−3〜3まである場合に、ランク3に対応するランク信号が入力された実行部390は、入力されたランク信号に対応するランク3の大きさと一致する優先順位3を特定し、優先順位3に関連付けられた出口要素1を取得する。
【0451】
この出口要素1は、図36に示す各出口要素のうちのいずれか一つであり、予め優先順位に関連付けられている。また、出口要素の選定は、入力種類又は内容種類に基づいて行われる(上記説明を参照のこと)。優先順位3に関連付けられた出口要素1を取得した実行部390は、取得した出口要素1に関連付けられた回答文1−1(本当に馬は躍動感があって美しいよね)を取得する。
【0452】
一方、実行部390が、ランク付部380でランク付けられたランクが最低である場合には、回答内容を取得しない処理をするステップを行う(メンタル制御;S405、S407)。具体的に、ランク付部380からランク信号が入力された実行部390は、入力されたランク付信号に対応する感情度、理解度又は対立度が最低のランクにランク付けられている場合には、所定の条件の下、各実行要素の中から、それぞれ”感情制御”、”理解制御”又は”対立制御”を特定する(図36参照)。
【0453】
この感情制御とは、利用者に対して抱く感情度が最低のランクになった際に、回答文を取得しない処理を行うことを意味するものである。理解制御とは、入力情報に対する理解度が最低になった際に、回答文を取得しない処理を行うことを意味するものである。対立制御とは、利用者に対する対立度が最低になった際に、回答文を取得しない処理を行うものである。これら感情制御、理解制御及び対立制御は、総称して「メンタル制御」と呼ぶことにする(図38参照)。
【0454】
即ち、実行部390が、ランク付部380でランク付けられたランクが最低である場合に、回答種類検索部371で第一形態素情報を含む反発内容が検索されたときは、実行部390は、回答内容を取得しない処理を行う(メンタル制御)。
【0455】
その後、実行部390は、回答内容を取得しない処理(メンタル制御)をしている場合に、回答種類検索部371で第一形態素情報を含む謝罪内容が検索されたときは、後に、ランク信号に対応するランクと一致する優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得する(S405、S406)。
【0456】
(会話制御システム及び会話制御方法による作用及び効果)
上記構成を有する本願に係る発明によれば、回答種類検索部371が、利用者から入力された入力情報を構成する第一形態素情報を含む第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられた各回答種類と、内容種類判定部443で特定された内容種類(文字列を構成する時制又はある事柄に対する要望からなる入力情報の種類)とを照合し、各回答種類の中から、内容種類と一致する回答種類を検索し、実行部390が、検索された回答種類に関連付けられている回答内容を取得することができるので、実行部390は、利用者から入力された入力情報の種類、特に、文字列を構成する時制又はある事柄に対する要望からなる種類に基づいて、該当する回答内容を取得することができ、結果的には利用者からの入力情報に適した回答内容を取得することができる。
【0457】
また、ランク付部380が、各第二形態素情報の中から、第一形態素情報を含む第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付し、実行部390が、検索された第二形態素情報に基づいて、第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、ランク付部380でランク付けられたランクの大きさとを照合し、各優先順位の中から、ランクの大きさと一致する優先順位を取得し、取得した優先順位に基づいて優先順位に関連付けられた回答内容を取得することができるので、実行部390は、ランク付部380でランク付されたランクの大きさを、利用者に対して抱く感情度とすれば、この感情度の大きさに応じて関連付けられている回答内容を取得することができ、この場合、利用者に対して抱く感情度に応じて該当する回答内容を取得することができる。
【0458】
また、利用者にとって興味のある回答内容を、優先順位の大きさに応じて備えておけば、実行部390は、ランク付部380でランク付されたランクが大きい場合には、利用者にとって特に興味のある回答内容を取得することができる。
【0459】
この結果、利用者は、話題検索部360が検索することのできる第一形態素情報を含む入力情報を入力しなければ、話題検索部360が第一形態素情報と一致する第二形態素情報を検索することができなくなり、ランク付部380がランクを低いランクに設定するので、自己にとって興味のある情報を取得することができなくなってしまう。
【0460】
このため、利用者は、自己にとって興味のある情報を取得するためには、ランク付部380でランク付けられるランクを低く設定されないような入力情報を入力しなければならなくなるので、恰も他の利用者との間で気を使いながら会話しているような感覚を味わいつつ、特定の情報を取得することができる。
【0461】
また、会話制御装置1を開発する開発者は、第一形態素情報と各第二形態素情報との間で行われた検索履歴に基づいて、例えばランク付を感情度等として特定することができるので、利用者に対して抱く感情度等を会話制御装置1で計算させるための複雑なアルゴリズム又はニューラルネットワーク等を開発する必要がなくなり、結果的には会話制御装置1を開発するための開発時間を短縮させることができる。
【0462】
更に、ランク付部380が、最初に検索された第一形態素情報と関連する第一談話範囲と、後に検索された第一形態素情報と関連する第二談話範囲との間で関連性を有するかによりランク付するので、実行部390は、第一形態素情報と各第二形態素情報とが照合されたことによる検索結果に基づいてランク付がされ、このランク付された大きさと一致する優先順位に関連付けられた回答内容を取得することができ、利用者からの入力情報に対応する最適な回答内容を取得することができる。
【0463】
例えば、ランク付部380は、第二談話範囲が第一談話範囲との間で関連性を有していなければ、現在の入力情報(利用者から入力されたもの)と前に入力された入力情報とは全く異なる内容であると判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のないことを入力しているものと断定することができ、例えばランクを低いランクに設定することができる。
【0464】
この場合、実行部390は、ランク付部380でランクが低く設定されたので、低いランクと一致する優先順位(優先順位が低い)に関連付けられた回答内容を出力することができ、例えば利用者が特に興味を示さない情報(優先順位が低い情報)を回答内容として出力することができる。
【0465】
一方、ランク付部380は、第二談話範囲が第一談話範囲との間で関連性を有していれば、現在の入力情報(利用者から入力されたもの)と前に入力された入力情報とは関連性を有すると判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のあることを入力しているものと断定することができ、例えばランクを高いランクに設定することができる。
【0466】
この場合、実行部390は、ランク付部380でランクが高く設定されたので、高いランクと一致する優先順位(優先順位が高い)に関連付けられた回答内容を出力することができ、例えば利用者が特に興味を示す情報(優先順位が高い情報)を回答内容として出力することができる。
【0467】
また、ランク付部380は、第一形態素情報を構成する各属性に談話範囲の形態素が付加された場合には、第一形態素情報からなる入力情報が省略文であると判断することができ、利用者が前に検索された第一形態素情報の属する談話範囲を前提に入力情報を入力しているものと判断することができる。
【0468】
この場合、ランク付部380は、利用者が前に検索された第一形態素情報の属する談話範囲を前提に入力情報を入力しているものと判断することができるので、利用者はある話題に対して一貫性のあることを入力しているものと断定することができ、例えばランクを高いランクに設定することができる。
【0469】
この場合、ランク付部380は、第一談話範囲と第二談話範囲とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、実行部390は、ランク付部380で適切にランク付けられた大きさに基づいて、適切な回答内容を取得することができる。
【0470】
また、反射的判定部320が、第一形態素情報と各定型内容とを照合し、各定型内容の中から、第一形態素情報を含む定型内容を検索し、ランク付部380が、この検索結果に基づいてランク付することができるので、ランク付部380は、例えば、第一形態素情報を含む定型内容を検索し、この定型内容が会話制御装置1からの回答文を聞き返す内容(鸚鵡返し)である場合には、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力したものと断定することができるので、例えばランクを低いランクに設定することができる。
【0471】
このため、ランク付部380は、第一形態素情報と定型内容とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、実行部390は、適切にランク付けられた大きさに基づいて、より最適な回答内容を出力することができ、例えば、ランクが低ければ、利用者にとって興味のない情報を回答内容として出力することができる。
【0472】
一方、会話制御装置は、第一形態素情報を含む定型内容を検索することができない場合には、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力しておらず、現在の話題に対して真剣に回答しているものと断定することができるので、例えばランクを高いランクに設定することができる。
【0473】
このため、ランク付部380は、第一形態素情報と定型内容とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、実行部390は、適切にランク付けられた大きさに基づいて、より最適な回答内容を出力することができる。
【0474】
また、入力種類判定部442で特定された種類情報が反発からなる場合には、ランク付部380は、低いランクに設定するので、例えば、利用者が会話制御装置1から出力された回答内容に対して反発している場合には、ランクを低く設定することができる。
【0475】
このため、ランク付部380は、種類情報に基づいて、より適切にランク付することができることとなり、実行部390は、適切にランク付けられた大きさに基づいて、より最適な回答内容を出力することができる。
【0476】
更に、ランク付部380は、現在の第一形態素情報が過去の回答内容に含まれる場合には、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返し(利用者が回答内容に対して聞き直していること)しているものと断定することができる。この場合、ランク付部380は、利用者が過去の回答内容に対して鸚鵡返しを行っているので、利用者はある話題に対して中断させるための入力情報を入力したものと断定することができ、例えばランクを低いランクに設定することができる。
【0477】
このため、ランク付部380は、現在の第一形態素情報と過去の回答内容とに基づいて、より適切にランク付することができることとなり、実行部390は、適切にランク付けられた大きさに基づいて、より最適な回答内容を出力することができる。
【0478】
また、ランク付部380は、現在の第一形態素情報が過去の第一形態素情報に含まれる場合には、利用者は単に過去に入力した入力情報を、会話制御装置からの回答内容とは全く関係なく再入力(反復入力)したものと断定することができる。
【0479】
この場合、ランク付部380は、利用者が会話制御装置1からの回答内容とは全く関係なく、利用者が前の入力情報と同一の入力情報を単に反復して入力しているだけであるので、ランクを低いランクに設定することができ、例えば、利用者にとって興味のない情報を回答内容として出力することができる。
【0480】
更に、実行部390は、ランクが最低のランクに設定されている場合には、回答内容を取得しないようにすることができるので、結果的に、会話制御装置1は、恰も怒っているような感覚を利用者に植え付けさせる機器として利用することができる。
【0481】
また、実行部390が、回答内容を取得しない処理を行っている場合に、第一形態素情報を含む謝罪内容が検索されたときは、後に、取得された優先順位に基づいて、優先順位に関連付けられた回答内容を取得することができるので、実行部390は、回答内容を取得しない処理を行っている際に、利用者から謝罪内容が入力されれば、回答内容を取得しない処理を解除することができる。
【0482】
この結果、会話制御装置1は、恰も怒っているような感覚を利用者に植え付けさせる機器として利用することができるのみならず、恰も喜怒哀楽があるような感覚を利用者に植え付けさせる機器としても利用することができる。
【0483】
最後に、会話制御装置1を開発する開発者は、利用者の入力情報に対する回答内容を検索するための第二形態素情報等を、データベースにおいてDKML等の言語を用いて階層的に構築することができるので、回答種類検索部371等は、利用者の入力情報に対応する第一形態素情報に基づいて第一形態素情報に関連する第二形態素情報等を、階層的な手順を経てデータベースから検索することができる。
【0484】
即ち、回答種類検索部371等は、入力情報に対応する第一形態素情報の階層(例えば、データベースに記憶されている第二形態素情報に対して上位概念にあるのか、又は下位概念にあるのか)を見極めて、見極めた階層に基づいて予め記憶された各第二形態素情報の中から、適切な第二形態素情報を検索することができる。
【0485】
このため、回答種類検索部371等は、利用者の入力情報からなる第一形態素情報と、予め記憶されている”全て”の第二形態素情報とを逐一照合することなく、ある特定の階層に属する”特定”の各第二形態素情報と第一形態素情報とを照合すればよいので、第一形態素情報と近似する第二形態素情報を短時間で検索することができ、この結果、検索結果に基づいて設定されたランクに関連する回答内容を迅速に出力することができる。
【0486】
(変更例)
尚、本発明は、上記第三実施形態に限定されるものではない。例えば、会話制御装置1を開発する開発者は、優先順位又は回答種類に関連付ける回答内容を、その優先順位又は回答種類に応じて自由に設定することができる。尚、優先順位又は回答種類に関連付けられた回答内容は、実行部390で取得されるものである。
【0487】
これにより、会話制御装置1を開発する開発者は、実行部390で取得させる回答内容を、優先順位又は回答種類に応じて予め自由に設定することができるので、その設定状況によっては、実行部390は、利用者からの発話内容に対して、例えば、生意気な回答内容、自己中心的な回答内容、陽気な回答内容、おとなしい回答内容、丁寧な回答内容を会話データベース500の中から取得することができる。例えば、開発者が、会話制御装置1を利用者からの質問に丁寧に回答させるための機器として設計するには、上記開発者は、丁寧な階調で表現された回答内容を、優先順位又は回答種類に関連付けるようにすればよい。
【0488】
この結果、会話制御装置1は、開発者の設定により様々な回答内容を出力することができるので、恰もある性格を有するかのような印象を利用者に与えさせる機器として用いることができる。また、利用者は、このような会話制御装置1を、例えば、友達、チャットフレンド、業務上提携関係のあるお客様として見ることができ、恰も他の利用者との間で会話しているかのような感覚を味わうことができる。
【0489】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、会話制御装置が、利用者から入力された入力情報を構成する各形態素を特定し、特定した各形態素から把握される意味内容を解析して、解析した意味内容に関連付けられている予め作成された回答内容を取得することで、利用者からの入力情報に対応する最適な回答内容を出力し、更に予め格納する各回答内容を少なくしても適切な回答内容を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る会話制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第一実施形態における会話制御部及び文解析部の内部構造を示すブロック図である。
【図3】第一実施形態における形態素抽出部で抽出する各形態素の内容を示す図である。
【図4】第一実施形態における文節解析部で抽出する各文節の内容を示す図である。
【図5】第一実施形態における文構造解析部で特定する「格」の内容を示す図である。
【図6】第一実施形態における発話種類判定部で特定する「発話文のタイプ」を示す図である。
【図7】第一実施形態における発話種類データベースで格納する各辞書の内容を示す図である。
【図8】第一実施形態における会話データベースの内部で構築される階層構造の内容を示す図である。
【図9】第一実施形態における会話データベースの内部で構築される階層構造の詳細な関係を示す図である。
【図10】第一実施形態における会話データベースの内部で構築される「話題タイトル」の内容を示す図である。
【図11】第一実施形態における会話データベースの内部で構築される「話題タイトル」に関連付けられている「回答文のタイプ」の内容を示す図である。
【図12】第一実施形態における会話データベースの内部で構築される「談話範囲」に属する「話題タイトル」及び「回答文」の内容を示す図である。
【図13】第一実施形態における反射要素データベースで記憶する反射要素情報の内容を示す図である。
【図14】第一実施形態における鸚鵡返し要素データベースで記憶する鸚鵡返し要素、鸚鵡返し要素の形態素の内容を示す図である。
【図15】第一実施形態に係る会話制御方法の手順を示すフロー図である。
【図16】第一変更例における形態素抽出部で整理する発話内容を示す図である。
【図17】第二変更例における話題検索部の内部構成を示す図である。
【図18】第二変更例における割合計算部が「格構成」に属する各形態素と各「話題タイトル」とを「話題タイトル」毎に照合する様子を示す図である。
【図19】第二変更例における割合計算部が「各構成」に属する各形態素と「話題タイトル」に属する各形態素とを「格」毎に照合する様子を示す図である。
【図20】第三変更例における会話制御システムの概略構成を示す図である。
【図21】第六変更例における話題検索部の内部構成を示す図である。
【図22】第六変更例における話題検索部が第一形態素情報と、第二形態素情報又は回答文とを照合する様子を示す図である。
【図23】本実施形態におけるプログラムを格納する記録媒体を示す図である。
【図24】第二実施形態における会話制御部及び文解析部の内部構造を示すブロック図である。
【図25】第二実施形態における談話イベントデータベースで記憶されている「談話イベントテーブル」の内容を示す図である。
【図26】第二実施形態における「話題変更」と「結束要因」との関係を示す図である。
【図27】第二実施形態における感情状態判定部で判定する感情度のランクを示す図である。
【図28】第二実施形態における理解状態判定部で判定する理解度のランクを示す図である。
【図29】第二実施形態における対立状態判定部で判定する対立度のランクを示す図である。
【図30】第二実施形態に係るランク付方法の手順を示すフロー図である。
【図31】第三実施形態における会話制御部及び文解析部の内部構造を示すブロック図である。
【図32】第三実施形態における会話制御装置で行われる処理の流れを示すフロー図である(その一)。
【図33】第三実施形態における会話制御装置で行われる処理の流れを示すフロー図である(その二)。
【図34】第三実施形態における種類判定部で用いられる辞書の内容を示す図である。
【図35】第三実施形態における回答種類検索部で取得される話題タイトル及び実行関数の内容を示す図である。
【図36】第三実施形態における実行部で決定される実行要素の内容を示す図である。
【図37】第三実施形態におけるランク付部で決定されるランクと実行部で決定される優先順位との関係を示す図である。
【図38】第三実施形態における実行部で行われるメンタル制御の流れを示す図である。
【図39】第三実施形態における会話データベースで記憶される反発内容を示す図である。
【図40】第三実施形態における会話データベースで記憶される謝罪内容を示す図である。
【図41】第三実施形態に係る会話制御方法の手順を示すフロー図である(その一)。
【図42】第三実施形態に係る会話制御方法の手順を示すフロー図である(その二)。
【符号の説明】
1…会話制御装置、100…入力部、200…音声認識部、300…会話制御部、310…管理部、320…反射的判定部、321…割合計算部、322…選択部、330…鸚鵡返し判定部、340…談話範囲決定部、350…省略文補完部、360…話題検索部、361…削除部、362…談話付加部、370…回答文検索部、371…回答種類検索部、380…ランク付部、381…感情状態判定部、382…理解状態判定部、383…対立状態判定部、390…実行部、400…文解析部、410…形態素抽出部、420…文節解析部、430…文構造解析部、440…発話種類判定部、441…種類判定部、442…入力種類判定部、443…内容種類判定部、450…形態素データベース、460…発話種類データベース、500…会話データベース、600…出力部、700…音声認識辞書記憶部、800…通信部、801…反射要素データベース、802…鸚鵡返し要素データベース、900…通信部、1000…通信ネットワーク、1100…ハードディスク、1200…フロッピーディスク、1300…コンパクトディスク、1400…ICチップ、1500…カセットテープ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a conversation control system, a conversation control method, a program, and a recording medium on which a program is recorded, which obtains optimum answer contents for the input information based on input information input from a user.
[0002]
[Prior art]
In the conventional conversation control system, since the answer contents stored in advance corresponding to the utterance contents are output based on the utterance contents from the user, the user can use the answer contents answered from the conversation control system. I was able to enjoy the feeling of talking with other users in a pseudo manner.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above conversation control system, the utterance content (input information) from the user is collated with the utterance content (phrase) group of the user stored in advance, and matches the input information from the phrase group. Since it searches for a phrase and outputs the response content associated with the searched phrase, if it does not store a large number of phrases that are as close as possible to the above input information, it will output the response content that is more appropriate for the input information. I couldn't.
[0004]
On the other hand, if the developer who constructs the conversation control system stores in the conversation control system in advance a huge number of phrases that are as close as possible to the input information and the answer contents associated with the large number of phrases, the conversation control system Can search for a phrase that matches the input information from a huge group of phrases stored in advance, and output the answer contents associated with the searched phrase, so that the answer is more suitable for the input information. The contents can be output.
[0005]
However, a developer who builds a conversation control system can search for a phrase that matches the input information using the conversation control system, and the user will have a huge phrase group (a phrase group near infinity). Must be stored in the conversation control system in advance, and it is difficult to construct a conversation control system that outputs answer contents more suitable for input information.
[0006]
Therefore, the present application has been made in view of the above points, and each morpheme constituting input information input from the user is specified, and the semantic content grasped from each specified morpheme is analyzed and analyzed. By obtaining pre-prepared answer contents associated with semantic contents, the optimum answer contents corresponding to the input information from the user are output, and it is appropriate even if each answer content stored in advance is reduced. It is an object of the present invention to provide a conversation control system, a conversation control method, a program, and a recording medium on which the program is recorded, which can output answer contents.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to the present application specifies a character string indicating input information based on input information input from a user, and based on the specified character string, at least one morpheme consisting of a minimum unit constituting the character string. As the first morpheme information, and based on the specified character string, specify the type information indicating the tense constituting the character string or the type of request for a certain matter, one character, a plurality of character strings or these The second morpheme information indicating a combination of morphemes is associated with a plurality of response contents to the user, and each answer content is associated with an answer type indicating the type of the answer contents. A plurality of information is stored in advance, the extracted first morpheme information and each second morpheme information are collated, and second morpheme information including the first morpheme information is searched from each second morpheme information. Based on the second morpheme information, each answer type associated with the second morpheme information is compared with the specified type information, and the answer type matching the type information is searched from each answer type. The answer content associated with the answer type is acquired based on the answer type.
[0008]
According to the invention according to the present application, each conversation control device is associated with the second morpheme information based on the second morpheme information including the first morpheme information constituting the input information input from the user. The response type and the specified type information (the tense that constitutes the character string or the type of input information consisting of requests for a certain matter) are collated, and the response type that matches the type information is searched from each response type. Since the response content associated with the retrieved response type can be acquired, the conversation control device can determine the type of input information input by the user, particularly a tense that constitutes a character string or a request for a certain matter. Based on the type, the corresponding answer content can be acquired, and as a result, the answer content suitable for the input information from the user can be acquired.
[0009]
In the invention according to the present application, the second morpheme information indicating a morpheme composed of one character, a plurality of character strings, or a combination thereof is associated with a plurality of response contents to the user, and each answer content corresponds to the input information. Priorities for selection as response contents are associated with each other, a plurality of second morpheme information is stored in advance, and a character string indicating input information is specified based on input information input from a user. , Based on the identified character string, extract at least one morpheme consisting of the minimum unit constituting the character string as first morpheme information, collate the extracted first morpheme information and each second morpheme information, Search for second morpheme information including first morpheme information from each second morpheme information, and second morpheme including first morpheme information from each second morpheme information based on the searched search results. Ranking is performed according to the frequency of search information, and based on the searched second morpheme information, each priority order associated with the second morpheme information is compared with the ranked rank. A priority order that matches the rank is acquired from each priority order, and answer contents associated with the priority order are acquired based on the acquired priority order.
[0010]
In addition, when the said frequency searched is low, it is desirable to rank to a low rank. Moreover, when the said frequency searched is high, it is desirable to rank to a high rank.
[0011]
According to the invention according to the present application, the conversation control device ranks according to the frequency of searching for the second morpheme information including the first morpheme information from each second morpheme information, Based on the searched second morpheme information, each priority order associated with the second morpheme information is compared with the ranked rank, and the priority order that matches the rank is obtained from each priority order. Since the answer contents associated with the priority order can be acquired based on the acquired priority order, the conversation control device refers to the rank ranked with reference to the search result (search process). If it is an emotion level held for a user, it is possible to obtain the response content associated according to the magnitude of this emotion level, and in this case, the corresponding response content according to the emotion level held for the user To get It can be.
[0012]
In addition, if the answer contents that are of interest to the user are provided according to the priority, the conversation control device is particularly useful for the user when the rank ranked by referring to the search result is large. You can get the answers you are interested in.
[0013]
As a result, for example, if the user does not input input information including first morpheme information that can be searched by the conversation control device, the conversation control device searches for second morpheme information that matches the first morpheme information. In this case, the rank is set to a low rank, so that it is impossible to acquire information that is interesting to the user as described above.
[0014]
For this reason, in order to acquire information that is of interest to the user, the user must input input information that is not set low in the rank ranked by the conversation control device. It is possible to acquire specific information while tasting the feeling of having a conversation with care.
[0015]
Moreover, since the developer who develops the conversation control device can specify, for example, ranking as an emotion level based on the search history performed between the first morpheme information and each second morpheme information, It is no longer necessary to develop a complicated algorithm or neural network for causing the conversation control device to calculate the emotion level held for the user, and consequently, the development time for developing the device for achieving the present invention is reduced. It can be shortened.
[0016]
In the invention according to the present application, a plurality of second morpheme information is associated with a discourse range indicating morphemes that are related to input information that will be input from the user or to the content of an answer to the user, and each second morpheme A plurality of response contents to the user are associated with the information, and each answer content is associated with a priority order for being selected as a response content for the input information, and a plurality of the conversation ranges are stored in advance. The first morpheme information is compared with each discourse range, the discourse range including the first morpheme information is searched from each discourse range, and the first discourse range indicating the previous discourse range searched And the second discourse range indicating the later discourse range, and determines whether the second discourse range is related to the first discourse range, and ranks based on the determination result is there. In addition, when it is determined that the second discourse range is not related to the first discourse range, it is desirable to rank the lower rank.
[0017]
According to such an invention according to the present application, the conversation control device includes a first discourse range related to the first morpheme information searched first, a second discourse range related to the first morpheme information searched later, and Therefore, the conversation control device ranks the first morpheme information and each second morpheme information based on the search result, and ranks the ranked size. The answer contents associated with the matching priority order can be acquired, and as a result, the optimum answer contents for the input information from the user can be acquired.
[0018]
For example, if the second discourse range has no relationship with the first discourse range, the conversation control device is configured to input the current input information (input from the user) and previously input information. It is possible to determine that the content is completely different from that of the user, so the user can conclude that the input is inconsistent with respect to a certain topic, for example, set the rank to a lower rank. Can do.
[0019]
In this case, since the conversation control device has set the rank low, it can output the answer contents associated with the priority (low priority) matching the low rank, for example, the user is not particularly interested. Information (information with low priority) can be output as the response content.
[0020]
On the other hand, if the second conversation area has a relationship with the first conversation area, the conversation control device can input the current input information (input from the user) and the previously input information. Can be determined to have relevance, so the user can conclude that he / she has entered consistency in a topic, for example, the rank can be set to a higher rank. it can.
[0021]
In this case, since the conversation control device has set the rank higher, it can output the answer contents associated with the priority (high priority) matching the higher rank, for example, information that the user is particularly interested in (Information with high priority) can be output as the response content.
[0022]
In the invention according to the present application, the first morpheme information is composed of each morpheme associated with each attribute such as a subject case consisting of a main case and a target case consisting of a target case, and based on the extracted first morpheme information, Search for an attribute that does not contain a morpheme from the attributes that make up one morpheme information, add the morpheme that makes up the searched discourse range to the attribute based on the searched attribute, and configure the discourse range The morpheme is ranked based on the result of adding the morpheme.
[0023]
According to the invention according to the present application, when the morpheme of the discourse range is added to each attribute constituting the first morpheme information, the conversation control device is abbreviated as input information including the first morpheme information. Therefore, it can be determined that the user is inputting input information on the assumption of the discourse range to which the first morpheme information previously searched belongs.
[0024]
In this case, since the conversation control device can determine that the user is inputting input information on the assumption that the user has previously searched for the conversation range to which the first morpheme information belongs, the user can It can be determined that the input is consistent, and for example, the rank can be set to a higher rank.
[0025]
For this reason, the conversation control device can rank more appropriately based on the first discourse range and the second discourse range, and outputs the optimum answer content based on the appropriately ranked size. can do.
[0026]
The invention according to the present application stores a plurality of fixed contents for answering fixed contents in response to input information from a user, collates the extracted first morpheme information with each fixed contents, The fixed content including the first morpheme information is searched from the content, and the fixed content including the first morpheme information is searched from each fixed content based on the searched search result. It ranks according to the feature.
[0027]
According to the invention according to the present application, the conversation control device collates the first morpheme information and each fixed content, searches the fixed content including the first morpheme information from each fixed content, and performs this search. Since the ranking can be performed based on the result, the conversation control device searches, for example, the fixed content including the first morpheme information, and this fixed content is the content (return) to hear back the answer sentence from the conversation control device. In this case, since the user can determine that the input information for interrupting a certain topic is input, for example, the rank can be set to a lower rank.
[0028]
For this reason, the conversation control device can rank more appropriately based on the first morpheme information and the fixed content, and output the optimum answer content based on the appropriately ranked size. Can do.
[0029]
On the other hand, when the conversation control device cannot search the fixed content including the first morpheme information, the user does not input the input information for interrupting a certain topic, and the current topic is not input. On the other hand, since it can be determined that the answer is serious, the rank can be set to a higher rank, for example.
[0030]
For this reason, the conversation control device can rank more appropriately based on the first morpheme information and the fixed content, and outputs more optimal answer content based on the appropriately ranked size. can do.
[0031]
The invention according to the present application specifies type information indicating types such as affirmation, question, and repulsion constituting input information based on the specified character string, and when the specified type information includes repulsion, It is characterized by being ranked in a lower rank.
[0032]
According to the invention according to the present application, the conversation control device specifies type information indicating the type of input information, and when the specified type information is repelled, the conversation control device sets the rank to a lower rank. For example, when the user is repelling the response content output from the conversation control device, the device can set the rank low.
[0033]
For this reason, the conversation control device can rank more appropriately based on the type information. For example, if the rank is low, information that is not of interest to the user can be output as the response content.
[0034]
The invention according to the present application stores the acquired past response content, collates the acquired current first morpheme information with the past response content, and the current first morpheme information is included in the past response content. It is characterized by determining and ranking based on the determination result.
[0035]
According to the invention according to the present application, the conversation control device collates the current first morpheme information with the past answer content, and when the current first morpheme information is included in the past answer content, The conversation control device can conclude that the user is turning back with respect to the past response content (that the user is listening to the response content again).
[0036]
In this case, the conversation control device can conclude that the user has input the input information for interrupting a certain topic because the user is reversing the past answer contents, For example, the rank can be set to a lower rank.
[0037]
For this reason, the conversation control device can rank more appropriately based on the current first morpheme information and the past answer contents, and the optimum answer contents based on the appropriately ranked size Can be output.
[0038]
The invention according to the present application stores the acquired past first morpheme information, collates the acquired first first morpheme information with the past first morpheme information, It is characterized by determining whether it is contained in one morpheme information, and ranking based on a determination result.
[0039]
According to the invention according to the present application, the conversation control device collates the current first morpheme information with the past first morpheme information, and the current first morpheme information is included in the past first morpheme information. In this case, the user can simply determine that the input information input in the past is re-input regardless of the response content from the conversation control device.
[0040]
In this case, the conversation control device has nothing to do with the response content from the conversation control device, and the user simply inputs the same input information as the previous input information repeatedly. Ranks can be ranked, and information that is not of interest to the user can be output as answer contents.
[0041]
The invention according to the present application is characterized in that, when the ranked rank is the lowest, the response content is not acquired. In addition, a plurality of repulsion contents for repelling a certain matter are stored in advance, the extracted first morpheme information and each repulsion content are collated, and the repulsion contents including the first morpheme information from each repulsion content When the repelled content including the first morpheme information is searched when the ranked rank is the lowest, it is desirable not to acquire the response content.
[0042]
According to such an invention according to the present application, the conversation control device can prevent the response content from being acquired when the rank is set to the lowest rank. It can be used as a device that lets the user plant a sense of being.
[0043]
The invention according to the present application stores a plurality of apology details for apologizing for a certain matter in advance, collates the extracted first morpheme information with each apology content, and from each apology content, the first morpheme information If the apology content including the first morpheme information is searched when searching for the apology content including, and the response content is not acquired, the priority order is later determined based on the acquired priority order. It is characterized by acquiring the associated answer contents.
[0044]
According to the invention according to the present application, when the conversation control device performs a process of not acquiring the response content, when the apology content including the first morpheme information is searched, the acquired priority is later. Since it is possible to obtain the response content associated with the priority order based on the ranking, the conversation control device, when performing the process of not obtaining the response content, if the apology content is input from the user, It is possible to cancel the process of not obtaining the response content.
[0045]
As a result, the conversation control device can be used not only as a device that makes the user plant an angry sensation, but also as a device that allows the user to plant a sensation that makes the user feel angry. Can be used.
[0046]
The invention according to the present application relates to the morpheme according to the semantic content of the topic requested by the user, the emotion level held for the user with respect to a certain matter, or the type of statement, affirmative sentence, question sentence, repulsive sentence, etc. It is described in a language for hierarchically storing in a database. The language is preferably made up of DKML.
[0047]
As a result, the developer who develops the conversation control device can hierarchically construct the second morpheme information and the like for searching the answer content for the input information of the user using the language in the database. The conversation control device can search the database for second morpheme information related to the first morpheme information based on the first morpheme information corresponding to the user input information through a hierarchical procedure.
[0048]
That is, the conversation control device determines the hierarchy of the first morpheme information corresponding to the input information (for example, whether it is in a higher concept or lower concept with respect to the second morpheme information stored in the database). Appropriate second morpheme information can be searched from each second morpheme information stored in advance based on the determined hierarchy.
[0049]
For this reason, the conversation control device does not collate the first morpheme information consisting of user input information with the previously stored “all” second morpheme information step by step, The second morpheme information and the first morpheme information need only be collated, so that the second morpheme information that approximates the first morpheme information can be searched in a short time. As a result, the second morpheme information is set based on the search result. It is possible to quickly output the answer contents associated with the ranked rank.
[0050]
The second morpheme information including the first morpheme information (including the discourse range, fixed content, answer content, etc., hereinafter abbreviated as “second morpheme information etc.”) It means not only the case where the information is included as it is, but also the case where the second morpheme information or the like includes at least one morpheme constituting the first morpheme information.
[0051]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First embodiment]
(Basic configuration of conversation control system)
A conversation control system according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a conversation control system having a conversation control apparatus 1 (ranked apparatus) according to the present embodiment.
[0052]
As shown in the figure, the
[0053]
In the present embodiment, for convenience of explanation, the description is limited to the user's utterance content (this utterance content is a kind of input information), but is not limited to the user's utterance content, and the keyboard. The input information may be input from the above. Therefore, the “utterance content” shown below can be described by replacing “utterance content” with “input information”.
[0054]
Similarly, in the following description, for convenience of explanation, the description will be limited to the “spoken sentence type” (speech type), but is not limited to this “spoken sentence type”, and input from a keyboard or the like. It may be an “input type” indicating the type of input information. Accordingly, the following “speech sentence type” (speech type) can be described by replacing “speech type” with “input type”.
[0055]
The
[0056]
Here, the input information means characters, symbols, voices and the like input through a keyboard or the like. Specifically, the
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
The
[0060]
Specifically, the
[0061]
That is, the
[0062]
The
[0063]
Here, in this embodiment, the phrase format is a sentence in which the independent grammar or one or more attached words are attached to the independent grammar in the Japanese grammar, or a character string that does not destroy the meaning of the Japanese grammar. Means a sentence that is separated as finely as possible. In this embodiment, this clause is expressed as p1, p2,..., Pi,.
[0064]
That is, the
[0065]
The
[0066]
The sentence
[0067]
Here, the “case structure” means a case (attribute) indicating a substantial concept in the clause. In the present embodiment, for example, a subject (subject) that represents a subject / subject, Examples include a meaning object (target case), an action meaning an action, a time meaning (tense, aspect), a location meaning a place, and the like. In this embodiment, each morpheme associated with the “case” (case configuration) of the three elements of the subject, the object, and the action is used as the first morpheme information.
[0068]
That is, as shown in FIG. 5, for example, when the dependency element of each morpheme is “” or “is”, the sentence
For example, if the dependency element of each morpheme is “NO” or “NO”, it is determined that the morpheme before the dependency element is an object (target).
[0069]
Further, for example, when the dependency element of each morpheme is “Yes”, the sentence
[0070]
The sentence
[0071]
The utterance
[0072]
In this embodiment, as shown in FIG. 6, the “spoken sentence type” is a statement sentence (D; Declaration), an impression sentence (I; Impression), a conditional sentence (C; Condition), and a result sentence ( E; Effect, time sentence (T; Time), location sentence (L; Location), repulsive sentence (N; Negation), and the like.
[0073]
The statement sentence means a sentence composed of a user's opinion or idea, and in this embodiment, as shown in FIG. 6, for example, a sentence such as “I like Sato” can be cited. An impression sentence means the sentence which consists of an impression which a user holds. A place sentence means a sentence made up of place elements.
[0074]
A result sentence means a sentence composed of sentences including a result element for a topic. A time sentence means a sentence composed of sentences including temporal elements related to a topic.
[0075]
The conditional sentence means a sentence composed of sentences including elements such as a premise of a topic, a condition and a reason why the topic is established, when one utterance is regarded as a topic. The repulsive sentence means a sentence composed of a sentence including an element that repels the utterance partner. An example sentence for each “spoken sentence type” is as shown in FIG.
[0076]
That is, the utterance
[0077]
Here, as shown in FIG. 7, the
[0078]
As a result, the utterance
[0079]
The utterance
[0080]
The
[0081]
Furthermore, the
[0082]
Furthermore, the
[0083]
As shown in FIG. 8, in the present embodiment, the
[0084]
Each discourse range can be configured to have a hierarchical structure as shown in FIG. As shown in the figure, for example, a higher level discourse range (entertainment) for a certain discourse range (movie) is positioned in the upper hierarchical structure, and a lower level discourse range (movie) for the discourse range (movie). The attribute (movie) can be located in the lower hierarchical structure. That is, in the present embodiment, each discourse range can be arranged at a hierarchical position where the relationship between the higher concept, the lower concept, the synonym, and the synonym becomes clear with other discourse ranges.
[0085]
As described above, the discourse range is composed of each topic. In the present embodiment, for example, if the discourse range is an A movie name, it includes a plurality of topics related to “A movie name”. .
[0086]
This topic means a morpheme composed of a single character, a plurality of character strings, or a combination thereof, that is, a morpheme that constitutes the utterance content that will be uttered by the user. (Subject case), object (target case), and action “case” (attribute) are associated with each morpheme. In this embodiment, each morpheme associated with these three elements is expressed as a topic title (this topic title corresponds to a subordinate concept of “topic”) (second morpheme information). .
[0087]
The topic title is not limited to each morpheme associated with the above three elements, but other “cases”, that is, time (tense, aspect) meaning time, location meaning place, You may have each morpheme matched with the condition which means a condition, the impression which means an impression, the effect which means a result, etc.
[0088]
In this embodiment, the topic title (second morpheme information) is stored in advance in the
[0089]
For example, if the talk range is “A movie name”, as shown in FIG. 10, the subject title is subject (A movie name), object (director), action (great) {this is “A movie name” The director of the name is composed of "meaning great".
[0090]
If there is no morpheme associated with “case composition” (subject, object, action, etc.) among the topic titles, “*” is indicated for the portion in the present embodiment.
[0091]
For example, {A What is a movie name? } Is converted into a topic title (subject; object; action). }, “A movie name” can be specified as a subject, but “object” and “action” are not elements of the sentence, so the topic title is “subject” (A movie name). “No object” (*); “No action” (*) (see FIG. 10).
[0092]
The answer sentence means an answer sentence (answer contents) to be answered to the user, and is associated with each topic title (second morpheme information) in this embodiment (see FIG. 8). In this embodiment, as shown in FIG. 11, the answer sentence is a statement sentence (D; Declaration) or an impression sentence (I; Impression) in order to make an answer corresponding to the type of utterance sentence uttered by the user. , Conditional sentence (C; Condition), result sentence (E; Effect), time sentence (T; Time), location sentence (L; Location), negative sentence (N; Negation), etc. ing.
[0093]
That is, as shown in FIG. 12, each answer sentence is associated with, for example, a discourse range (Sato) {subordinate concept; home run, superordinate concept; grass baseball, synonym; panda Sato, Sato player, panda} and each topic title. It has been.
[0094]
As shown in the figure, for example, the topic title 1-1 is {(Sato; *; I like): this consists of the order of (subject; object; action) as described above. If the order is the same below, the answer sentence 1-1 corresponding to the topic title 1-1 is (DA; statement affirmation “I like Sato”), (IA; comment affirmation) “I like Sato very much”), (CA; conditional affirmation “Sato ’s home run is very impressive”), (EA; a result affirming “I always watch Sato's games on TV”), (TA: Time affirmative sentence "I actually like it from the five-bats continual refrain in Koshien"), (LA; Place affirmative sentence "I like the serious face when standing on the blow"), (NA A repulsive affirmative sentence "I don't want to talk to people who don't like Sato, goodbye").
[0095]
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, the
[0096]
The
[0097]
The
[0098]
Here, the standard content means reflection element information for replying a standard content to the utterance content from the user, and this reflection element information is stored in the reflection element database 801 (standard storage means) in advance. A plurality are stored. As the reflective element information, in the present embodiment, as shown in FIG. 13, for example, "Good morning", "Hello", "Good evening", "greeting elements" such as "Hey", "I see", "Really?""Typicalelements" such as
[0099]
Specifically, the
[0100]
That is, assuming that the reflection element information is D1 and the first morpheme information is W, the
[0101]
For example, when the user utters the utterance content “Good morning”, the
[0102]
When the
[0103]
The
[0104]
Here, “turnback” means to say back the content of the user's utterance as it is (or content close to it) in this embodiment. In this embodiment, the return element is composed of the first morpheme information that constitutes the response content output from the
[0105]
Further, the
[0106]
Specifically, the
[0107]
If it is determined that the first morpheme information is included in each return element, the
[0108]
For example, the
[0109]
Further, the
[0110]
Specifically, when the user utters the utterance content “Horse is beautiful” and the
[0111]
In this case, since the user has not heard the response content from the
[0112]
On the other hand, if the
[0113]
In addition, although the said
[0114]
In this case, the
[0115]
For example, when the
[0116]
The discourse
[0117]
Specifically, the conversation
[0118]
For example, the discourse
[0119]
On the other hand, when the first morpheme information does not include a discourse range group, the conversation
[0120]
Thereby, the
[0121]
As described above, the discourse
[0122]
The abbreviated
[0123]
Specifically, the abbreviated
[0124]
For example, the abbreviation
[0125]
That is, assuming that the first morpheme information is W and the determined discourse range is D, the abbreviated
[0126]
Thereby, even if the first morpheme information is an abbreviated sentence and it is not clear as Japanese, the abbreviated
[0127]
For this reason, the first morpheme information is set so that the abbreviated
[0128]
The
[0129]
Specifically, the
[0130]
For example, when the “case configuration” constituting the first morpheme information is (Sato; *; I like) {I like Sato}, the
[0131]
The utterance
[0132]
The answer
[0133]
Specifically, the answer
[0134]
For example, when the topic title corresponding to the search result is the topic title 1-1 (Sato; *; I like) shown in FIG. 12, the answer
[0135]
The
[0136]
The
[0137]
(Conversation control method using conversation control device)
The conversation control method by the
[0138]
First, the
[0139]
Next, the
[0140]
And the
[0141]
Specifically, the
[0142]
Then, the
[0143]
That is, as shown in FIG. 4, the
[0144]
Thereafter, the sentence
[0145]
That is, as shown in FIG. 5, for example, when the dependency element of each morpheme is “” or “is”, the sentence
For example, if the dependency element of each morpheme is “NO” or “NO”, it is determined that the morpheme before the dependency element is an object (target).
[0146]
Further, for example, when the dependency element of each morpheme is “Yes”, the sentence
[0147]
The sentence
[0148]
Next, the utterance
[0149]
That is, the utterance
[0150]
The utterance
[0151]
Next, the
[0152]
Specifically, the
[0153]
When the reflection element information cannot be searched for the reflection element information including the first morpheme information from the reflection element information, the
[0154]
Next, the
[0155]
When it is determined that the first morpheme information is included in each return element, the
[0156]
On the other hand, when determining that the first morpheme information is not included in each return element, the
[0157]
Then, the discourse
[0158]
Specifically, the conversation
[0159]
For example, the discourse
[0160]
On the other hand, when the first morpheme information does not include a discourse range group, the conversation
[0161]
Next, the abbreviation
[0162]
Specifically, the abbreviated
[0163]
For example, the abbreviation
[0164]
That is, assuming that the first morpheme information is W and the determined discourse range is D, the abbreviated
[0165]
Next, the
[0166]
Specifically, the
[0167]
For example, when the “case configuration” constituting the first morpheme information is (Sato; *; I like) {I like Sato}, the
[0168]
The utterance
[0169]
Then, the answer
[0170]
Specifically, the answer
[0171]
For example, when the topic title corresponding to the search result is the topic title 1-1 (Sato; *; I like) shown in FIG. 12, the answer
[0172]
Next, the
[0173]
(Operation and effect of conversation control system and conversation control method)
According to the invention according to the present application having the above-described configuration, the
[0174]
In addition, when the user's utterance content is a fixed content, the
[0175]
Further, the
[0176]
In this case, the
[0177]
Further, the
[0178]
In this case, since the user does not appropriately reply to the previous response content, the
[0179]
Further, in order to search for the second morpheme information approximate to the first morpheme information, the
[0180]
As a result, the
[0181]
Moreover, the
[0182]
Further, since the
[0183]
Furthermore, the answer
[0184]
Furthermore, the answer
[0185]
Finally, the abbreviated
[0186]
Thus, the abbreviated
[0187]
As a result, even if the input information from the user is an abbreviated sentence, the
[0188]
[Example of change]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, The change as shown below can be added.
[0189]
(First change example)
In this modification, the
[0190]
As shown in FIG. 16, some morphemes included in the character string uttered by the user are similar. For example, as shown in FIG. 16, if the element information indicating the entire group is “gift”, the “gift” is similar to a present, gift, year-end gift, mid-year gift, celebration, etc. (group). Therefore, when there is a morpheme similar to “gift” (such as the present), the
[0191]
That is, for example, when the morpheme extracted from the character string is “present”, the
[0192]
This allows the
[0193]
(Second modified example)
As shown in FIG. 17, in the present modification example, the
[0194]
The ratio calculation unit 321 compares the first morpheme information extracted by the
[0195]
Specifically, the ratio calculation unit 321 to which the topic search command signal is input from the sentence
[0196]
For example, as shown in FIG. 17, when the first morpheme information constituting the utterance sentence uttered by the user is (Sato; *; I like) {I like Sato}, the ratio calculation unit 321 Each morpheme belonging to “case composition” is matched with each morpheme belonging to “case composition” by comparing each morpheme belonging to “case composition” (Sato; *; likes) and each morpheme included in the topic title (Sato; *; likes). The ratio of (Sato; *; I like) is calculated to be 100%. The ratio calculation unit 321 performs these calculations for each topic title, and outputs each calculated ratio to the selection unit 322 as a ratio signal.
[0197]
The selection unit 322 is a selection unit that selects one second morpheme information from each second morpheme information according to the size of each rate calculated by the rate calculation unit 321 for each second morpheme information. is there.
[0198]
Specifically, the selection unit 322 to which the ratio signal is input from the ratio calculation unit 321 selects from among the ratios included in the input ratio signal (element of “case configuration” / element of “topic title” × 100). For example, a topic title with a high ratio is selected (see FIG. 18). The selection unit 322 that has selected a topic title with a high ratio outputs the selected topic title to the answer
[0199]
Thereby, the selection part 322 calculates the ratio which 1st morpheme information occupies with respect to 2nd morpheme information for every 2nd morpheme information, and sets it as the magnitude | size of each ratio calculated for each 2nd morpheme information. Accordingly, since one second morpheme information can be selected from each second morpheme information, the selection unit 322 has, for example, the first morpheme information (what constitutes the utterance content of the user) first. If the second morpheme information that accounts for a large proportion of the dimorphic information can be acquired from a plurality of second morpheme information groups, the second morpheme information that follows the semantic space grasped from the first morpheme information can be obtained more accurately. As a result, the answer
[0200]
Moreover, since the selection part 322 can select a topic title with a high ratio calculated by the ratio calculation part 321 from a plurality of topic titles, it belongs to the “case configuration” included in the user's utterance sentence. Even if each morpheme and each topic title stored in the
[0201]
As a result, since the selection unit 322 can acquire a topic title closely related to the “case configuration” constituting the first morpheme information, the developer who develops the
[0202]
Furthermore, the ratio calculation unit 321 calculates the ratio of the first morpheme information to the second morpheme information for each second morpheme information belonging only to the “discourse range” searched by the discourse
[0203]
The ratio calculation unit 321 collates each morpheme of the first morpheme information belonging to each classified attribute and each morpheme of each second morpheme information belonging to each attribute stored in advance for each attribute, It may be a first search means for searching for second morpheme information including each morpheme of the first morpheme information in at least one attribute from the second morpheme information.
[0204]
Specifically, the ratio calculation unit 321 to which the topic search command signal is input, for each “case” (subject; object; action) of the “case configuration” included in the input topic search command signal. ”And each morpheme belonging to“ case ”of the topic title composed of the same“ case ”are collated, and it is determined whether or not the morphemes constituting each“ case ”are the same.
[0205]
For example, as illustrated in FIG. 19, when the “case” morpheme of “case configuration” is (dog; person; bitten) {dog bites a person}, the ratio calculation unit 321 includes those morphemes. Match "dog", "person", and "chewed" with the morpheme "dog", "person", and "chewed" of the topic title consisting of the same "case" that constitutes the morpheme Then, among the morphemes “dog”, “people”, and “chewing” that make up the topic title, the “case composition” morpheme “dog” consisting of the same “case” corresponding to each morpheme, The ratio of “people” and “biting” is calculated (100%).
[0206]
If the element constituting the topic title is (person; dog; bite) {person bites the dog}, the ratio calculation unit 321 performs morphemes belonging to the two cases by the same procedure as described above. Therefore, the degree of coincidence of each “case” between the morpheme constituting “case composition” and “topic title” is calculated to be 33% (see FIG. 19).
[0207]
The ratio calculation unit 321 that has calculated the ratio selects a topic title with a high ratio from each ratio, and outputs the selected topic title to the answer
[0208]
As a result, the ratio calculation unit 321 displays each morpheme of the first morpheme information belonging to each classified “case configuration” (subject case, target case, etc.) and a pre-stored topic title for each “case”. Since the second morpheme information including each morpheme of the first morpheme information in at least one “case” can be searched from the topic titles, the ratio calculation unit 321 is different from the normal word order. If the utterance content is composed of things, for example, “a person bites a dog”, the morpheme of the subject case is “person” and the morpheme of the subject case is “dog”. You can search for matching second morpheme information, and obtain the response contents {"really?" Or "I don't know the meaning"} associated with the second morpheme information (person; dog; bite) can do.
[0209]
In other words, since the ratio calculation unit 321 can identify utterance contents that are difficult to identify, for example, “a person bites a dog” and “a dog bites a person”, an optimum answer to the identified utterance contents, For the former, for example, “Really?”, For the latter, for example, “Are you okay?”
[0210]
Further, the ratio calculation unit 321 may search for the second morpheme information including the morpheme of the first morpheme information in at least one attribute from the respective second morpheme information belonging to the “discourse range”. From the second morpheme information, it is no longer necessary to acquire one second morpheme information, the second morpheme information that follows the semantic space composed of the first morpheme information can be acquired in a shorter time, As a result, the
[0211]
Note that the
[0212]
(Third change example)
As shown in FIG. 20, the present modification is not limited to the above embodiment and each of the modifications described above, and the
[0213]
Here, the
[0214]
In this modified example, the
[0215]
Thereby, the
[0216]
(Fourth change example)
The sentence
[0217]
The conversation
[0218]
The first morpheme information, the second morpheme information, each “case composition” that constitutes the first morpheme information or the second morpheme information, each morpheme associated with each “case composition”, and the retrieved answer sentence Each “case structure” to be configured, each morpheme associated with each “case structure”, and the searched discourse range can be stored in the
[0219]
The abbreviated
[0220]
Specifically, the abbreviated
[0221]
That is, assuming that the subject included in the history form information is S1, the object is O1, the action A1, the discourse range is D1, and the omitted first morpheme information is W, the supplemented first morpheme information W1 is S1SW , O1∪W, A1∪W, or D1∪W.
[0222]
The
[0223]
Thereby, even if the utterance content composed of the first morpheme information is an abbreviated sentence and is not clear as Japanese, the abbreviated
[0224]
For this reason, when the abbreviated
[0225]
(Fifth change example)
The
[0226]
Specifically, the
[0227]
Then, based on the searched second morpheme information, the
[0228]
That is, the
[0229]
The
[0230]
More specifically, if the current discourse range D2 is related to the answer sentence K1, and the discourse range is DK, other discourses related to the answer sentence K1 or the current discourse range D2 (those that have a sibling relationship). Since the range D3 can be expressed as D3 = D2∪DK, the second morpheme information W2 after adding the morpheme constituting the other discourse range D3 can be set to W2 = t2∪D3.
[0231]
For example, each morpheme t1 constituting the second morpheme information is (A movie name; *; interesting) {A movie name is interesting? }, And the current discourse range D2 determined by the discourse
[0232]
When the other conversation range D3 related to the current conversation range D2 (A movie name) is “B movie name”, the second morpheme information after adding the morpheme constituting the other conversation range D3 W2 is t2∪D3, so (B movie name; *; funny) {B movie name is interesting? }.
[0233]
Thus, when the user's utterance content is “A movie name is interesting?”, The
[0234]
As a result, the answer
[0235]
Note that the
[0236]
(Sixth change example)
When the
[0237]
Specifically, the
[0238]
When the
[0239]
Thereby, even if the
[0240]
As a result, since the
[0241]
[program]
The contents described in the conversation control system and the conversation control method can be realized by executing a dedicated program for using a predetermined program language in a general-purpose computer such as a personal computer.
[0242]
Here, as the programming language, in this embodiment, the topic requested by the user, the degree of emotion held for the user in a certain matter, or the type of statement, affirmative sentence, question sentence, repulsive sentence, etc. Languages that are hierarchically stored in a database in association with morphemes, for example, DKML (Discourse Knowledge Markup Language), XML (eXtensible Markup Language), C language, etc., developed by the inventors.
[0243]
That is, the
[0244]
According to such a program according to the present embodiment, each morpheme constituting the utterance content of the user is identified, the semantic content grasped from each identified morpheme is analyzed, and associated with the analyzed semantic content. A conversation control device, a conversation control system, and a conversation control method that have the effect of being able to output the optimum answer contents corresponding to the user's utterance contents by outputting the answer contents prepared in advance. It can be easily realized by a general purpose computer.
[0245]
In addition, since the developer who develops the
[0246]
In other words, the
[0247]
For this reason, the
[0248]
Furthermore, communication between the
[0249]
The program can be recorded on a recording medium. As shown in FIG. 23, examples of the recording medium include a
[0250]
[Second Embodiment]
(Basic configuration of ranked system)
A second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 24 shows the internal structure of the ranked system according to this embodiment. As shown in the figure, the ranking system is almost the same as the internal structure of the conversation control device 1 (ranking device) in the first embodiment, but the ranking unit 380 (ranking means) is added to the
[0251]
In the first embodiment, the
[0252]
The
[0253]
The
[0254]
Specifically, as shown in FIG. 26, the binding factor includes a binding factor (−) and a binding factor (+) in the present embodiment. In the cohesive factor (−), as shown in the figure, the
[0255]
In the cohesive factor (+), as shown in the figure, the
[0256]
As shown in FIG. 26, these binding factors (−) and (+) are ranked based on the result of the “conditional” return processing by the
[0257]
Moreover, the topic change is made up of topic change (−) and topic change (+) as shown in FIG. The topic change (−) means that the current topic title searched by the
[0258]
The topic change (+) means that the current topic title searched by the
[0259]
In addition to the above, the “Discourse Scope Event” table has an interrupt factor indicating that the first morpheme information interrupts the current topic, and the first morpheme information is more difficult than the second morpheme information. This is composed of a difficult factor (harass) indicating that the first morpheme information is a conflicting factor (oppose) indicating that the first morpheme information is a conflicting factor with respect to the second morpheme information.
[0260]
As illustrated in FIG. 24, the interruption factor is determined by the
[0261]
The emotional
[0262]
Therefore, when the emotion level transitions from e (0) to e (3), it means that the emotion level held for the user increases. On the other hand, when the emotion level transitions from e (0) to e (-2), it means that the emotion level held for the user is lowered. Of the six levels, the reference emotion level is e (0) in the present embodiment.
[0263]
In the present embodiment, the ranking of the emotion level is performed using an emotion minus factor, an emotion plus factor, and topic change (+) (−). In this embodiment, this negative emotion factor is assumed to be the above-described interruption factor, difficult factor, conflict factor, cohesion factor (-), and topic change (-). The emotion plus factor consists of a cohesion factor (+) and a topic change (+).
[0264]
In the figure, the topic level (-) (+) changes the emotion level by two or more levels. This indicates that the current topic title is “Emotion level” is very “low” or “Emotion level” is very high. When a topic title associated with “high” is selected, the emotion level is changed in two or more stages.
[0265]
Specifically, when the second morpheme information including the first morpheme information is not searched by the
[0266]
That is, the fact that the second morpheme information including the first morpheme information is not searched by the
[0267]
On the other hand, when the second morpheme information including the first morpheme information is searched by the
[0268]
That is, the fact that the second morpheme information including the first morpheme information is searched by the
[0269]
The emotion
[0270]
Specifically, the emotion
[0271]
That is, the fact that the second topic range is determined not to be related to the first topic range by the conversation
[0272]
Thus, the topic change (-) indicates that the current conversation range is changed to another conversation range, and the first morpheme information belonging to the changed conversation range is content that is not interesting for the
[0273]
In this case, if the first morpheme information belonging to the second discourse range is included in the topic title (second morpheme information) associated with “high emotion level”, the emotion
[0274]
As a result, topic change (+) means that the current discourse range is changed to another discourse range, and the first morpheme information belonging to the changed discourse range has interesting contents for the
[0275]
On the other hand, the emotional
[0276]
In other words, the fact that the second topic range is determined to be related to the first topic range by the conversation
[0277]
Thus, the cohesion factor (+) is that the current conversation range is substantially the same as the previous conversation range, and the first morpheme information belonging to the current conversation range is interesting for the
[0278]
In this case, when the first morpheme information belonging to the second discourse range is included in the topic title (second morpheme information) associated with “low emotion level”, the emotion
[0279]
As a result, the cohesion factor (−) is such that the current discourse range is substantially the same as the previous discourse range, but the first morpheme information belonging to the current discourse range is not interesting for the
[0280]
In addition, the emotional
[0281]
Specifically, the abbreviated
[0282]
That is, the input information consisting of the first morpheme information in the abbreviated
[0283]
Therefore, when the abbreviated
[0284]
Further, the emotional
Specifically, when the
[0285]
That is, the fact that the
[0286]
Further, the
[0287]
When the
[0288]
In this case, since the current first morpheme information is an emotion minus factor (interruption factor), the emotion
[0289]
Further, the
[0290]
When the
[0291]
Furthermore, when the input information specified by the utterance
[0292]
Here, the repulsion element means an element for the user to repel the response content output from the
[0293]
That is, the fact that the input type of the input information input from the user is specified by the utterance
[0294]
When the
[0295]
That is, the fact that the second morpheme information including the first morpheme information is not searched from the second morpheme information in the
[0296]
The understanding
[0297]
Here, the degree of understanding means the degree of understanding of the input information input from the user. As shown in FIG. 28, the degree of understanding can be ranked in four levels in this embodiment.
[0298]
The larger the numerical value (the direction from r (−2) to r (1)), the more the input information is understood (the direction in which the understanding is clearly extended). On the other hand, the smaller the numerical value (from r (1) to r (-2)), the more the input information is understood (the direction in which the understanding is unclear).
[0299]
Specifically, as shown in the figure, when the understanding
[0300]
When the understanding
[0301]
In addition, since a difficult factor, a cohesion factor, a topic change, a discontinuation factor, and a conflict factor are the same as the content demonstrated in the term of the said emotion
[0302]
When the input information specified by the utterance
[0303]
Here, the degree of confrontation means the degree of confrontation that the
[0304]
Specifically, as shown in the figure, when the conflict
[0305]
Furthermore, when the emotion level for the first morpheme information is set in a higher direction by the emotion
[0306]
In addition, the conflict
[0307]
The emotion
[0308]
(Ranking method using a ranking system)
The ranking method by the ranking system having the above configuration can be implemented by the following procedure. FIG. 30 is a flowchart showing the procedure of the ranking method according to this embodiment.
[0309]
As shown in the figure, first, the
[0310]
Thereafter, the
[0311]
Next, the
[0312]
After that, the discourse
[0313]
Then, the
[0314]
Next, the emotional
[0315]
That is, the fact that the second morpheme information including the first morpheme information is not searched by the
[0316]
On the other hand, when the second morpheme information including the first morpheme information is searched by the
[0317]
That is, the fact that the second morpheme information including the first morpheme information is searched by the
[0318]
In addition, the emotional
[0319]
Specifically, the emotion
[0320]
That is, the fact that the second topic range is determined not to be related to the first topic range by the conversation
[0321]
Thus, the topic change (-) indicates that the current conversation range is changed to another conversation range, and the first morpheme information belonging to the changed conversation range is content that is not interesting for the
[0322]
In this case, if the first morpheme information belonging to the second discourse range is included in the topic title (second morpheme information) associated with “high emotion level”, the emotion
[0323]
As a result, topic change (+) means that the current discourse range is changed to another discourse range, and the first morpheme information belonging to the changed discourse range has interesting contents for the
[0324]
On the other hand, the emotional
[0325]
In other words, the fact that the second topic range is determined to be related to the first topic range by the conversation
[0326]
Thus, the cohesion factor (+) is that the current conversation range is substantially the same as the previous conversation range, and the first morpheme information belonging to the current conversation range is interesting for the
[0327]
In this case, when the first morpheme information belonging to the second discourse range is included in the topic title (second morpheme information) associated with “low emotion level”, the emotion
[0328]
As a result, the cohesion factor (−) is such that the current discourse range is substantially the same as the previous discourse range, but the first morpheme information belonging to the current discourse range is not interesting for the
[0329]
In addition, when the
[0330]
Specifically, the abbreviated
[0331]
That is, the input information consisting of the first morpheme information in the abbreviated
[0332]
Therefore, when the abbreviated
[0333]
Furthermore, the emotional
Specifically, when the
[0334]
That is, the fact that the
[0335]
Further, the
[0336]
When the
[0337]
In this case, since the current first morpheme information is an emotion minus factor (interruption factor), the emotion
[0338]
Further, the
[0339]
In addition, when the
[0340]
Furthermore, when the input information specified by the utterance
[0341]
That is, the fact that the input type of the input information input from the user is specified by the utterance
[0342]
Next, when the understanding
[0343]
Specifically, when the second morpheme information including the first morpheme information is not searched from the second morpheme information by the
[0344]
The understanding
[0345]
Next, when the confrontation
[0346]
Thereafter, the emotion
[0347]
(Operations and effects of the ranking system and ranking method)
According to the invention according to the present embodiment, the
[0348]
As a result, the developer who develops the ranked system can easily determine the emotion level based on the search history performed between the first morpheme information and each second morpheme information. Therefore, it is not necessary to develop a complicated algorithm or a neural network for calculating the emotion level of the system with a ranked system, and as a result, the development time for developing the system can be shortened.
[0349]
The discourse
[0350]
For example, if the second discourse range has no relationship with the first discourse range, the emotional
[0351]
On the other hand, if the second discourse range has relevance with the first discourse range, the emotional
[0352]
Furthermore, when the abbreviation sentence morpheme is added to each attribute constituting the first morpheme information by the abbreviated
[0353]
For this reason, when the first morpheme information consisting of input information is an abbreviated sentence, the emotional
[0354]
Furthermore, the
[0355]
On the other hand, when the
[0356]
Furthermore, when the utterance
[0357]
Furthermore, when the second morpheme information including the first morpheme information is not searched by the
[0358]
For this reason, since the understanding
[0359]
When the understanding
[0360]
Moreover, since the developer who develops the
[0361]
That is, the
[0362]
For this reason, the
[0363]
Furthermore, when the
[0364]
In this case, the emotional
[0365]
Finally, the
[0366]
In this case, the emotional
[0367]
[Third embodiment]
A third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 31 shows the internal structure of the conversation control system according to this embodiment. As shown in the figure, the conversation control system is substantially the same as the internal structure of the conversation control device 1 (ranked device) in the second embodiment, but has a
[0368]
In the first embodiment, the process in which the
[0369]
Conceptually, as shown in FIG. 32, first, the
[0370]
Further, the singular phrase means an element obtained by removing an independent word from a character string (content uttered by a user), and as shown in FIG. 4, for example, ~ is (m2), ~ is ( m4), ~ means (m6), etc., but ~ means that it is ~, etc. Here, an independent word means a part of speech such as an adjective, a noun, or a verb in the present embodiment.
[0371]
And the
[0372]
Thereafter, the
[0373]
That is, as shown in FIG. 33, first, the
[0374]
Then, the
[0375]
The
[0376]
The input
[0377]
Specifically, the input
[0378]
Here, the question phrase means a character string for asking a questionable point or an unknown point. In this embodiment, a character string such as “? The question phrase means a character string for indicating that a certain event feels suspicious for truth, and in this embodiment, a character string such as “Why is the horse beautiful?” It is done.
[0379]
The negative phrase means a character string for indicating that it is negative for a certain event. In this embodiment, a negative character string or the like is given to an answer sentence from the
[0380]
The affirmative phrase means a character string for indicating that a certain event is affirmative. In the present embodiment, a positive character string or the like is given to an answer sentence from the
[0381]
The content
[0382]
As shown in FIG. 34, the content
[0383]
Here, the action determination phrase is a character string for specifying a tense in which an action has occurred. In this embodiment, from the aspect and tense (past / future) such as The thing which becomes. The impression determination phrase is a character string for specifying that the other party is describing the impression. In this embodiment, “I think”, “I think”, and so on are listed.
[0384]
The mental attitude phrase means a character string for specifying a request for a certain matter and an intention for a certain matter. In the present embodiment, the phrase “I want to do”, “It seems like”, etc. are mentioned. The input
[0385]
Based on the second morpheme information searched by the
[0386]
Specifically, the answer
[0387]
The answer
[0388]
For example, as shown in FIG. 35, the answer
[0389]
The answer
[0390]
Here, the execution function means a function for obtaining an appropriate answer sentence with respect to input information from the user. In the present embodiment, the execution function includes a plurality of execution elements, and an
[0390]
The
[0392]
As shown in FIG. 36, each execution element belonging to the execution function is roughly divided into an answer selection type corresponding to the input information or content type and an execution element (first) associated with the answer type, a
[0393]
As shown in the figure, the first execution element can be specified based on the answer selection type and the answer type. Specifically, the
[0394]
For example, as shown in the figure, in the
[0395]
That is, since the execution element “conditional statement (C)” (question Q) “answer” is a conditional statement consisting of a question, the answer is to a conditional statement consisting of a question. Process to get the answer sentence of.
[0396]
Similarly, the execution element “result sentence” (question) shown in the figure is an answer to the result sentence including the question because the input information is the result sentence including the question. The execution element shown in the figure is the “answer” for the “time sentence” (question) “” the “answer” for the “place sentence” (question) “” the “declaration sentence” “Answer” for “question” ”“ question ”for“ question ”“ question ”” “answer” for “deny sentence” “answer” for “affirmation sentence” “ambiguous sentence” The same processing as above is performed for the “answer” for.
[0397]
Further, as shown in the figure, the
[0398]
The execution element “ambiguous action” is a process of acquiring an answer sentence for inquiring about an action regarding the input information because the input information has contents related to the action. Similarly, for the execution element “ambiguous impression; content related to impression (I think it is, etc.)”, processing for obtaining an answer sentence for asking the content related to the impression regarding the input information is performed. The execution element “ambiguous attitude; contents regarding mental attitude (to want to do, etc.)” performs processing for obtaining an answer sentence for asking contents regarding mental attitude regarding the input information.
[0399]
The
[0400]
As a result, the
[0401]
In addition, the
[0402]
The
[0403]
Here, the second morpheme information (topic title) is associated with a plurality of answer contents to the user, and each answer contents is associated with a priority order for being selected as answer contents for the input information. A plurality of second morpheme information is stored in the
[0404]
Specifically, the
[0405]
That is, as shown in FIG. 36, when the rank corresponding to the rank signal “transitions in the positive direction”, the
[0406]
The
[0407]
Similarly, when the emotion level corresponding to the rank signal has “transitioned to the standard value”, the
[0408]
This “ordinary willingness to answer” means the type of answer text indicating the contents for normally answering the input information from the user. The
[0409]
Further, the
[0410]
Therefore, the execution element associated with “weak answering motivation” means a function for obtaining an answer sentence for responding passively (or repulsively) to user input information. As described above, the
[0411]
For example, as shown in FIG. 37, when the rank size is −3 to 3 and the priority order corresponding to the size is −3 to 3, the rank signal corresponding to rank 3 is input. The
[0412]
The
[0413]
Thereby, the
[0414]
In addition, if the answer contents that are of interest to the user are provided according to the priority, the
[0415]
As a result, if the user does not input input information including first morpheme information that can be searched by the
[0416]
For this reason, in order to acquire information that is of interest to the user, the user must input input information that does not set the rank ranked by the
[0417]
The
[0418]
This emotion control means that a process that does not acquire an answer sentence is performed when the emotion level of the user reaches the lowest rank. Comprehension control means that processing that does not acquire an answer sentence is performed when the degree of understanding of input information is minimized. Conflict control is a process in which an answer sentence is not acquired when the degree of confrontation with the user becomes the lowest. These emotion control, understanding control, and conflict control are collectively referred to as “mental control” (see FIG. 38).
[0419]
That is, the
[0420]
The
[0421]
Here, the
[0422]
For example, the input information input from the user is an emotion negative factor, the user continues to input the input information that is an emotion negative factor, and the emotion
[0423]
Thereafter, when the
[0424]
When the response
[0425]
[0426]
Here, the content of apology means the content for apologizing for a certain matter. In this embodiment, for example, as shown in FIG. 40, it was bad, sorry, please do not get angry. Apologies such as not saying bad things. A plurality of apology details are stored in the
[0427]
Specifically, the
[0428]
The
[0429]
As a result, when the emotion level is ranked at the lowest rank, the
[0430]
In addition, when the second morpheme information input later includes the apology content, the
[0431]
(Conversation control method using conversation control system)
The conversation control method by the conversation control system having the above configuration can be implemented by the following procedure.
[0432]
(1) Processing to obtain an answer sentence based on the input type or content type
FIG. 41 shows a flow until the
[0433]
As shown in the figure, first, the
[0434]
Thereafter, the
[0435]
Then, the input
[0436]
Also, the content
[0437]
Next, based on the second morpheme information searched by the
[0438]
Specifically, the answer
[0439]
Then, the answer
[0440]
For example, as shown in FIG. 35, the answer
[0441]
Thereafter, the answer
[0442]
Next, the
[0443]
Specifically, the
[0444]
For example, as shown in the figure, in the
[0445]
Further, as shown in the figure, the
[0446]
Then, the
[0447]
(2) Processing for obtaining an answer sentence based on the rank size set by the
FIG. 42 shows a flow until the
[0448]
As shown in the figure, if the rank ranked by the
[0449]
Specifically, the
[0450]
For example, as shown in FIG. 37, when the rank size is −3 to 3 and the priority order corresponding to the size is −3 to 3, the rank signal corresponding to rank 3 is input. The
[0451]
The
[0452]
On the other hand, when the rank ranked by the
[0453]
This emotion control means that a process that does not acquire an answer sentence is performed when the emotion level of the user reaches the lowest rank. Comprehension control means that processing that does not acquire an answer sentence is performed when the degree of understanding of input information is minimized. Conflict control is a process in which an answer sentence is not acquired when the degree of confrontation with the user becomes the lowest. These emotion control, understanding control, and conflict control are collectively referred to as “mental control” (see FIG. 38).
[0454]
That is, when the
[0455]
After that, the
[0456]
(Operation and effect of conversation control system and conversation control method)
According to the invention according to the present application having the above configuration, the answer
[0457]
In addition, the
[0458]
In addition, if the answer contents that are of interest to the user are provided according to the priority, the
[0459]
As a result, if the user does not input input information including first morpheme information that can be searched by the
[0460]
For this reason, in order to acquire information that is of interest to the user, the user must input input information that does not set the rank ranked by the
[0461]
Moreover, since the developer who develops the
[0462]
Further, whether the
[0463]
For example, if the second discourse range has no relationship with the first discourse range, the
[0464]
In this case, since the rank is set low by the
[0465]
On the other hand, if the second discourse range has a relationship with the first discourse range, the
[0466]
In this case, since the rank is set high by the
[0467]
Further, the
[0468]
In this case, the
[0469]
In this case, the
[0470]
The
[0471]
For this reason, the
[0472]
On the other hand, when the conversation control device cannot search the fixed content including the first morpheme information, the user does not input the input information for interrupting a certain topic, and the current topic is not input. On the other hand, since it can be determined that the answer is serious, the rank can be set to a higher rank, for example.
[0473]
For this reason, the
[0474]
In addition, when the type information specified by the input
[0475]
For this reason, the
[0476]
Further, in the case where the current first morpheme information is included in the past response content, the
[0477]
For this reason, the
[0478]
In addition, when the current first morpheme information is included in the past first morpheme information, the
[0479]
In this case, the
[0480]
Furthermore, since the
[0481]
In addition, when the
[0482]
As a result, the
[0483]
Finally, the developer who develops the
[0484]
That is, the answer
[0485]
For this reason, the answer
[0486]
(Example of change)
The present invention is not limited to the third embodiment. For example, the developer who develops the
[0487]
Thereby, the developer who develops the
[0488]
As a result, the
[0489]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the conversation control device identifies each morpheme constituting the input information input from the user, analyzes the semantic content grasped from each identified morpheme, and performs analysis. It is possible to output the optimum answer contents corresponding to the input information from the user by acquiring the answer contents created in advance associated with the meaning contents, and to reduce the number of answer contents stored in advance. Answer contents can be output.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a schematic configuration of a conversation control device according to a first embodiment.
FIG. 2 is a block diagram showing an internal structure of a conversation control unit and a sentence analysis unit in the first embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing the contents of each morpheme extracted by a morpheme extraction unit in the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing the contents of each phrase extracted by a phrase analysis unit in the first embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing the contents of “case” specified by the sentence structure analysis unit in the first embodiment.
FIG. 6 is a diagram showing an “uttered sentence type” specified by an utterance type determining unit in the first embodiment.
FIG. 7 is a diagram showing the contents of each dictionary stored in the utterance type database in the first embodiment.
FIG. 8 is a diagram showing the contents of a hierarchical structure built inside the conversation database in the first embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing a detailed relationship of a hierarchical structure built inside the conversation database in the first embodiment.
FIG. 10 is a diagram showing the content of a “topic title” constructed within the conversation database in the first embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing the content of “answer sentence type” associated with “topic title” built inside the conversation database in the first embodiment.
FIG. 12 is a diagram showing the contents of “topic title” and “answer sentence” belonging to “discourse range” built inside the conversation database in the first embodiment.
FIG. 13 is a diagram showing the contents of reflection element information stored in the reflection element database in the first embodiment.
FIG. 14 is a diagram showing the contents of a wrapping element and a morpheme of the wrapping element stored in the wrapping element database in the first embodiment.
FIG. 15 is a flowchart showing a procedure of a conversation control method according to the first embodiment.
FIG. 16 is a diagram showing utterance contents organized by a morpheme extraction unit in the first modification.
FIG. 17 is a diagram illustrating an internal configuration of a topic search unit in a second modified example.
FIG. 18 is a diagram illustrating a state in which the ratio calculation unit in the second modification collates each morpheme belonging to “case configuration” and each “topic title” for each “topic title”.
FIG. 19 is a diagram illustrating a state in which the ratio calculation unit in the second modified example collates each morpheme belonging to “each component” and each morpheme belonging to “topic title” for each “case”.
FIG. 20 is a diagram showing a schematic configuration of a conversation control system in a third modified example.
FIG. 21 is a diagram illustrating an internal configuration of a topic search unit in a sixth modified example.
FIG. 22 is a diagram showing how the topic search unit in the sixth modification collates first morpheme information with second morpheme information or an answer sentence.
FIG. 23 is a diagram showing a recording medium for storing a program in the present embodiment.
FIG. 24 is a block diagram showing an internal structure of a conversation control unit and a sentence analysis unit in the second embodiment.
FIG. 25 is a diagram showing the contents of a “discourse event table” stored in the discourse event database in the second embodiment.
FIG. 26 is a diagram showing a relationship between “topic change” and “cohesion factor” in the second embodiment.
FIG. 27 is a diagram showing the rank of emotion level determined by an emotion state determination unit in the second embodiment.
FIG. 28 is a diagram illustrating a rank of understanding level determined by an understanding state determination unit according to the second embodiment.
FIG. 29 is a diagram illustrating a rank of conflict levels determined by a conflict state determination unit according to the second embodiment.
FIG. 30 is a flowchart showing a procedure of a ranking method according to the second embodiment.
FIG. 31 is a block diagram showing an internal structure of a conversation control unit and a sentence analysis unit in the third embodiment.
FIG. 32 is a flowchart showing the flow of processing performed in the conversation control device in the third embodiment (part 1).
FIG. 33 is a flowchart showing the flow of processing performed in the conversation control device in the third embodiment (No. 2).
FIG. 34 is a diagram showing the contents of a dictionary used in the type determination unit in the third embodiment.
FIG. 35 is a diagram showing the topic title and the contents of an execution function acquired by the answer type search unit in the third embodiment.
FIG. 36 is a diagram showing the contents of execution elements determined by the execution unit in the third embodiment.
FIG. 37 is a diagram illustrating a relationship between a rank determined by a ranking unit and a priority determined by an execution unit in the third embodiment.
FIG. 38 is a diagram illustrating a flow of mental control performed by an execution unit according to the third embodiment.
FIG. 39 is a diagram showing the content of repulsion stored in the conversation database in the third embodiment.
FIG. 40 is a diagram showing apology details stored in the conversation database in the third embodiment.
FIG. 41 is a flowchart showing the procedure of a conversation control method according to the third embodiment (part 1).
42 is a flowchart showing the procedure of the conversation control method according to the third embodiment (No. 2). FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (44)
前記利用者から入力された前記入力情報に基づいて、該入力情報を示す文字列を特定する文字認識手段と、
前記文字認識手段で特定された前記文字列に基づいて、該文字列を構成する最小単位からなる少なくとも一つの形態素を第一形態素情報として抽出する形態素抽出手段と、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各第二形態素情報とを照合し、前記各第二形態素情報の中から、該第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索する第一検索手段と、
前記第一検索手段で検索された検索結果に基づいて、前記各第二形態素情報の中から、前記第一形態素情報を含む前記第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付するランク付手段と、
前記第一検索手段で検索された前記第二形態素情報に基づいて、該第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、前記ランク付手段でランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、該ランクと一致する該優先順位を取得する順位取得手段と、
前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得する回答取得手段と
を有することを特徴とする会話制御システム。The second morpheme information indicating a morpheme composed of one character, a plurality of character strings, or a combination thereof is associated with a plurality of response contents to the user, and each answer content is input information input from the user. A priority storing order for selecting the answer content to each of the answer information, and a plurality of answer storage means for storing the second morpheme information in advance.
Character recognition means for identifying a character string indicating the input information based on the input information input from the user;
Based on the character string specified by the character recognition means, morpheme extraction means for extracting at least one morpheme consisting of a minimum unit constituting the character string as first morpheme information;
The first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the second morpheme information are collated, and second morpheme information including the first morpheme information is searched from the second morpheme information. A search means;
Based on the search result searched by the first search means, the second morpheme information is ranked according to the frequency with which the second morpheme information including the first morpheme information is searched. Ranking means to
Based on the second morpheme information searched by the first search unit, each priority order associated with the second morpheme information is compared with the ranks ranked by the ranking unit, and each priority Rank acquisition means for acquiring the priority that matches the rank from the ranks;
A conversation control system, comprising: answer acquisition means for acquiring answer contents associated with the priority order based on the priority order acquired by the rank acquisition means.
前記利用者から入力されるであろう前記入力情報又は前記利用者への前記回答内容に関連性のある前記形態素を示す談話範囲には、第二形態素情報が複数関連付けられ、前記各第二形態素情報には、前記利用者への前記回答内容が複数関連付けられ、前記各回答内容には、前記入力情報に対する前記回答内容として選出されるための前記優先順位がそれぞれに対応付けられており、前記回答記憶手段は、該談話範囲を予め複数記憶し、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各談話範囲とを照合し、該各談話範囲の中から、該第一形態素情報を含む前記談話範囲を検索する談話検索手段と、
前記談話検索手段で検索された前の前記談話範囲を示す第一談話範囲と後の前記談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、該第二談話範囲が該第一談話範囲と関連性を有するかについて判定する関連性判定手段とを有し、
前記ランク付手段は、前記関連性判定手段による判定結果に基づいてランク付する
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 1,
A plurality of second morpheme information is associated with the discourse range indicating the morpheme related to the input information that will be input from the user or the answer content to the user, and each second morpheme The information is associated with a plurality of the answer contents to the user, and each answer contents is associated with the priority order for being selected as the answer contents for the input information, The answer storage means stores a plurality of the discourse ranges in advance,
A discourse search means for collating the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the discourse ranges, and searching the discourse range including the first morpheme information from the discourse ranges;
The first discourse range indicating the previous discourse range searched by the discourse search means is compared with the second discourse range indicating the subsequent discourse range, and the second discourse range is related to the first discourse range. Relevance determining means for determining whether to have
The ranking control means ranks based on a determination result by the relevance determination means.
前記第一形態素情報は、主格からなる主体格、目的格からなる対象格などの属性毎に対応付けられた各形態素からなり、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報に基づいて、該第一形態素情報を構成する前記各属性の中から、前記形態素を含まない前記属性を検索する属性検索手段と、
前記属性検索手段で検索された前記属性に基づいて、該属性に、前記談話検索手段で検索された前記談話範囲を構成する前記形態素を付加する形態素付加手段とを有し、
前記ランク付手段は、前記形態素付加手段で前記談話範囲を構成する前記形態素が付加された結果に基づいてランク付する
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 2,
The first morpheme information is composed of each morpheme associated with each attribute such as a subject case consisting of a main case, a target case consisting of a target case,
Based on the first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit, an attribute search unit that searches for the attribute that does not include the morpheme from the attributes that constitute the first morpheme information;
Based on the attribute searched by the attribute search means, morpheme adding means for adding the morpheme constituting the discourse range searched by the discourse search means to the attribute,
The ranking control means ranks on the basis of a result of adding the morphemes constituting the discourse range by the morpheme adding means.
前記利用者からの前記入力情報に対して定型的な内容を回答するための定型内容を予め複数記憶する定型記憶手段と、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各定型内容とを照合し、該各定型内容の中から、該第一形態素情報を含む前記定型内容を検索する定型取得手段とを有し、
前記ランク付手段は、前記定型取得手段で検索された検索結果に基づいて、前記各定型内容の中から、前記第一形態素情報を含む前記定型内容が検索される前記頻度の大きさに応じてランク付する
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 1,
Fixed form storage means for previously storing a plurality of fixed contents for answering fixed contents in response to the input information from the user;
Collates the first morpheme information extracted by the morpheme extracting unit and said respective fixed content, organic from the respective fixed contents, and a fixed acquisition means for retrieving said fixed content including said first morpheme information And
The ranking means is based on the search result searched by the fixed form acquisition means, according to the frequency of the fixed form contents including the first morpheme information being searched from among the fixed form contents. A conversation control system characterized by ranking.
前記回答取得手段で取得された過去の前記回答内容を記憶する履歴記憶手段を有し、
前記定型取得手段は、前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記回答内容とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該回答内容に含まれるかを判定し、
前記ランク付手段は、前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付する
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 4,
Having history storage means for storing the past answer contents acquired by the answer acquisition means;
The fixed form acquisition means collates the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction means with the past response content, and determines whether the current first morpheme information is included in the past response content. Judgment,
The rank assigning means ranks based on a determination result by the fixed form obtaining means.
前記履歴記憶手段には、前記定型取得手段で取得された過去の前記第一形態素情報が記憶され、
前記定型取得手段は、前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記第一形態素情報とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該第一形態素情報に含まれるかを判定し、
前記ランク付手段は、前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付する
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 4,
The history storage means stores the past first morpheme information acquired by the fixed form acquisition means,
The fixed form acquisition unit collates the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction unit with the past first morpheme information, and the current first morpheme information is converted into the past first morpheme information. Determine whether it is included,
The rank assigning means ranks based on a determination result by the fixed form obtaining means.
前記回答取得手段は、前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合には、前記回答内容を取得しないことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 1,
The conversation control system, wherein the answer acquisition means does not acquire the answer contents when the rank ranked by the ranking means is lowest.
前記回答記憶手段には、ある事柄に対して反発するための反発内容が予め複数記憶され、
前記第一検索手段は、前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各反発内容とを照合し、前記各反発内容の中から、該第一形態素情報を含む前記反発内容を検索し、
前記回答取得手段は、前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合に、前記第一検索手段で前記第一形態素情報を含む前記反発内容が検索されたときは、前記回答内容を取得しない
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 7,
In the answer storage means, a plurality of repulsion contents for repelling a certain matter are stored in advance,
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with the repulsion contents, and searches the repulsion contents including the first morpheme information from the repulsion contents. And
The answer acquisition means, when the rank ranked by the ranking means is lowest, when the repulsion content including the first morpheme information is searched by the first search means, Conversation control system characterized by not acquiring.
前記回答記憶手段には、ある事柄に対して謝罪するための謝罪内容が予め複数記憶され、
前記第一検索手段は、前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各謝罪内容とを照合し、前記各謝罪内容の中から、該第一形態素情報を含む前記謝罪内容を検索し、
前記回答取得手段は、前記回答内容を取得しない場合に、前記第一検索手段で前記第一形態素情報を含む前記謝罪内容が検索されたときは、後に、前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得する
ことを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 8,
In the answer storage means, a plurality of apology details for apologizing for a certain matter are stored in advance,
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with each apology content, and searches the apology content including the first morpheme information from each apology content. And
In the case where the answer acquisition unit does not acquire the answer content, and the apology content including the first morpheme information is searched by the first search unit, the priority acquired by the rank acquisition unit later A conversation control system characterized in that, based on the ranking, the answer content associated with the priority ranking is acquired.
前記回答記憶手段は、前記利用者が求める話題、ある事柄に対する前記利用者に対して抱く感情度、又は陳述文、肯定文、疑問文、反発文などの種類をその意味内容に応じて前記形態素と関連付けて階層的にデータベースに蓄積するための言語で記述されることを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 1 ,
The answer storage means determines the topic requested by the user, the degree of emotion held by the user with respect to a certain matter, or the type of statement, affirmative sentence, question sentence, repulsive sentence, etc. according to the meaning content. A conversation control system characterized in that it is described in a language for hierarchically storing it in a database in association with it.
前記言語は、DKMLからなることを特徴とする会話制御システム。The conversation control system according to claim 10 ,
The conversation control system, wherein the language is DKML.
回答記憶手段が、該第二形態素情報を予め複数記憶するステップと、
文字認識手段が、前記利用者から入力された前記入力情報に基づいて、該入力情報を示す文字列を特定するステップと、
形態素抽出手段が前記文字認識手段で特定された前記文字列に基づいて、該文字列を構成する最小単位からなる少なくとも一つの形態素を第一形態素情報として抽出するステップと、
第一検索手段が前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各第二形態素情報とを照合し、前記各第二形態素情報の中から、該第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索するステップと、
ランク付手段が前記第一検索手段で検索された検索結果に基づいて、前記各第二形態素情報の中から、前記第一形態素情報を含む前記第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付するステップと、
順位取得手段が前記第一検索手段で検索された前記第二形態素情報に基づいて、該第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、ランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、該ランクと一致する該優先順位を取得するステップと、
回答取得手段が前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。The second morpheme information indicating a morpheme composed of one character, a plurality of character strings, or a combination thereof is associated with a plurality of response contents to the user, and each answer content is input information input from the user. Priority to be selected as the response content for each is associated with each,
A step of storing a plurality of the second morpheme information in advance by an answer storage means ;
Character recognition means, based on the input information input from the user, identifying a character string indicating the input information,
A step of extracting at least one morpheme consisting of a minimum unit constituting the character string as first morpheme information based on the character string specified by the character recognition unit by a morpheme extraction unit ;
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with the second morpheme information, and includes the first morpheme information from the second morpheme information. Searching for information; and
Based on the search result searched by the first search means by the ranking means, the frequency of the search for the second morpheme information including the first morpheme information from the second morpheme information. Step to rank according to,
Based on the second morpheme information searched by the first search unit, the rank acquisition unit collates each priority rank associated with the second morpheme information with the ranked rank, and each priority rank Obtaining the priority that matches the rank from
And a step of acquiring an answer content associated with the priority order based on the priority order obtained by the order obtaining means .
前記利用者から入力されるであろう前記入力情報又は前記利用者への前記回答内容に関連性のある前記形態素を示す談話範囲には、第二形態素情報が複数関連付けられ、前記各第二形態素情報には、前記利用者への前記回答内容が複数関連付けられ、前記各回答内容には、前記入力情報に対する前記回答内容として選出されるための前記優先順位がそれぞれに対応付けられており、前記回答記憶手段が該談話範囲を予め複数記憶するステップと、
談話検索手段が前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各談話範囲とを照合し、該各談話範囲の中から、該第一形態素情報を含む前記談話範囲を検索するステップと、
関連性判定手段が前記談話検索手段で検索された前の前記談話範囲を示す第一談話範囲と後の前記談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、該第二談話範囲が該第一談話範囲と関連性を有するかについて判定するステップと、
前記ランク付手段が前記関連性判定手段による判定結果に基づいてランク付するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。A conversation control method according to claim 12 , comprising:
A plurality of second morpheme information is associated with the discourse range indicating the morpheme related to the input information that will be input from the user or the answer content to the user, and each second morpheme the information, the associated plurality the answer content to users, the to each answer contents, the priority to be selected as the answer content for the input information are associated with each of the A step in which the answer storage means stores in advance a plurality of the conversation ranges;
A discourse search means for collating the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with the discourse ranges, and searching the discourse range including the first morpheme information from the discourse ranges; ,
The relevance determination means collates the first discourse range indicating the previous discourse range searched by the discourse search means with the second discourse range indicating the subsequent discourse range, and the second discourse range is the first discourse range. Determining whether it is relevant to the discourse range;
The ranking means includes a step of ranking based on a determination result by the relevance determination means .
前記第一形態素情報は、主格からなる主体格、目的格からなる対象格などの属性毎に対応付けられた各形態素からなり、
属性検索手段が前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報に基づいて、該第一形態素情報を構成する前記各属性の中から、前記形態素を含まない前記属性を検索するステップと、
形態素付加手段が前記属性検索手段で検索された前記属性に基づいて、該属性に、前記談話検索手段で検索された前記談話範囲を構成する前記形態素を付加するステップと、
前記ランク付手段が前記形態素付加手段で前記談話範囲を構成する前記形態素が付加された結果に基づいてランク付するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。The conversation control method according to claim 13 , comprising:
The first morpheme information is composed of each morpheme associated with each attribute such as a subject case consisting of a main case, a target case consisting of a target case,
Based on the first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit, an attribute search unit searches for the attribute that does not include the morpheme from the attributes that constitute the first morpheme information;
Based on the attribute searched by the attribute search means, the morpheme adding means adds the morpheme constituting the discourse range searched by the discourse search means to the attribute;
The ranking control means includes a step of ranking based on a result of adding the morphemes constituting the discourse range by the morpheme adding means .
定型記憶手段が前記利用者からの前記入力情報に対して定型的な内容を回答するための定型内容を予め複数記憶するステップと、
定型取得手段が前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各定型内容とを照合し、該各定型内容の中から、該第一形態素情報を含む前記定型内容を検索するステップと、
前記ランク付手段が前記定型取得手段で検索された検索結果に基づいて、前記各定型内容の中から、前記第一形態素情報を含む前記定型内容が検索される前記頻度の大きさに応じてランク付するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。A conversation control method according to claim 12 , comprising:
A step of storing in advance a plurality of fixed contents for replying fixed contents to the input information from the user by a fixed storage means ;
A step in which a fixed form acquisition unit compares the first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit with each fixed form content, and searches the fixed form content including the first morpheme information from the fixed form contents; ,
Based on the search result searched by the fixed form acquiring means, the ranking means ranks according to the frequency of the fixed form content including the first morpheme information from the fixed form contents. A conversation control method.
履歴記憶手段が前記回答取得手段で取得された過去の前記回答内容を記憶するステップと、
前記定型取得手段が、前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記回答内容とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該回答内容に含まれるかを判定するステップと、
前記ランク付手段が前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。The conversation control method according to claim 15 , comprising:
A history storage unit storing the past response content acquired by the response acquisition unit ;
The fixed form acquisition unit collates the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction unit with the past response content, and whether the current first morpheme information is included in the past response content. A determining step;
The ranking means includes a step of ranking based on a determination result by the fixed form obtaining means .
前記履歴記憶手段に前記定型取得手段で取得された過去の前記第一形態素情報を記憶するステップと、
前記定型取得手段が前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記第一形態素情報とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該第一形態素情報に含まれるかを判定するステップと、
前記ランク付手段が前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。The conversation control method according to claim 15 , comprising:
Storing the past first morpheme information acquired by the fixed form acquisition unit in the history storage unit ;
The fixed form acquisition means collates the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction means with the past first morpheme information, and the current first morpheme information is included in the past first morpheme information. Determining whether or not
The ranking means includes a step of ranking based on a determination result by the fixed form obtaining means .
前記回答取得手段が前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合には、前記回答内容を取得しない処理をするステップを有することを特徴とする会話制御方法。A conversation control method according to claim 12 , comprising:
The conversation control method characterized by including the step which performs the process which does not acquire the said reply content, when the said ranking of the said answer acquisition means is the lowest ranked by the said ranking means .
前記回答記憶手段にある事柄に対して反発するための反発内容を予め複数記憶するステップと、
前記第一検索手段が前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各反発内容とを照合し、前記各反発内容の中から、該第一形態素情報を含む前記反発内容を検索するステップと、
前記回答取得手段が前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合に、前記第一形態素情報を含む前記反発内容が検索されたときは、前記回答内容を取得しない処理をするステップと、
を有することを特徴とする会話制御方法。The conversation control method according to claim 18 , comprising:
Storing in advance a plurality of repulsion contents for repelling matters in the answer storage means ;
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with the repulsion contents, and searches the repulsion contents including the first morpheme information from the repulsion contents. Steps,
A step of not acquiring the answer content when the repulsion content including the first morpheme information is searched when the answer acquisition means has the lowest rank ranked by the ranking means; and ,
A conversation control method characterized by comprising:
前記回答取得手段にある事柄に対して謝罪するための謝罪内容を予め複数記憶するステップと、
前記第一検索手段が前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各謝罪内容とを照合し、前記各謝罪内容の中から、該第一形態素情報を含む前記謝罪内容を検索するステップと、
前記回答取得手段が前記回答内容を取得しない処理を行っている場合に、前記第一検索手段で前記第一形態素情報を含む前記謝罪内容が検索されたときは、後に、前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得するステップと
を有することを特徴とする会話制御方法。The conversation control method according to claim 19 ,
Storing a plurality of apology details in advance for apologizing for matters in the answer acquisition means ;
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with the contents of each apology, and searches the contents of the apology from the contents of the apology including the first morpheme information. Steps,
In the case where the response acquisition means is performing a process that does not acquire the response content, when the apology content including the first morpheme information is searched by the first search means, it is acquired later by the rank acquisition means. Obtaining a response content associated with the priority order based on the prioritized priority order.
前記回答記憶手段の前記第二形態素情報、前記回答内容又は前記優先順位は、前記利用者が求める話題、ある事柄に対する前記利用者に対して抱く感情度、又は陳述文、肯定文、疑問文、反発文などの種類をその意味内容に応じて前記形態素と関連付けて階層的にデータベースに蓄積するための言語で記述されることを特徴とする会話制御方法。A conversation control method according to claim 12 , comprising:
The second morpheme information of the answer storage means, the content of the answer or the priority is the topic that the user seeks, the degree of emotion held for the user with respect to a certain matter, or a statement, an affirmative sentence, a question sentence, A conversation control method characterized in that a type of repulsive sentence or the like is described in a language for hierarchically storing it in a database in association with the morpheme according to the semantic content.
前記言語は、DKMLからなることを特徴とする会話制御方法。The conversation control method according to claim 21 ,
The conversation control method, wherein the language is DKML.
一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素を示す第二形態素情報には、利用者への回答内容が複数関連付けられ、前記各回答内容には、利用者から入力された入力情報に対する前記回答内容として選出されるための優先順位がそれぞれに対応付けられており、該第二形態素情報を予め複数記憶する回答記憶手段と、
前記利用者から入力された前記入力情報に基づいて、該入力情報を示す文字列を特定する文字認識手段と、
前記文字認識手段で特定された前記文字列に基づいて、該文字列を構成する最小単位からなる少なくとも一つの形態素を第一形態素情報として抽出する形態素抽出手段と、
前記形態素抽出手段抽出された前記第一形態素情報と前記各第二形態素情報とを照合し、前記各第二形態素情報の中から、該第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索する第一検索手段と、
前記第一検索手段で検索された検索結果に基づいて、前記各第二形態素情報の中から、前記第一形態素情報を含む前記第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付するランク付手段と、
前記第一検索手段で検索された前記第二形態素情報に基づいて、該第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、前記ランク付手段でランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、該ランクと一致する該優先順位を取得する順位取得手段と、
前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得する回答取得手段として機能させるためのプログラム。 The computer,
The second morpheme information indicating a morpheme composed of one character, a plurality of character strings, or a combination thereof is associated with a plurality of response contents to the user, and each answer content is input information input from the user. A priority storing order for selecting the answer content to each of the answer information, and a plurality of answer storage means for storing the second morpheme information in advance .
Character recognition means for identifying a character string indicating the input information based on the input information input from the user ;
Based on the character string specified by the character recognition means, morpheme extraction means for extracting at least one morpheme consisting of a minimum unit constituting the character string as first morpheme information ;
Collating the said morpheme extracting unit extracted the first morpheme information and the respective second morpheme information, the out of the second morpheme information, the first to find second morpheme information including said first morpheme information Search means;
Based on the search result searched by the first search means, the second morpheme information is ranked according to the frequency with which the second morpheme information including the first morpheme information is searched. Ranking means to
Based on the second morpheme information searched by the first search unit, each priority order associated with the second morpheme information is compared with the ranks ranked by the ranking unit, and each priority Rank acquisition means for acquiring the priority that matches the rank from the ranks ;
A program for functioning as an answer acquisition unit that acquires the answer contents associated with the priority order based on the priority order acquired by the rank acquisition unit .
前記利用者から入力されるであろう前記入力情報又は前記利用者への前記回答内容に関連性のある前記形態素を示す談話範囲には、第二形態素情報が複数関連付けられ、前記各第二形態素情報には、前記利用者への前記回答内容が複数関連付けられ、前記各回答内容には、前記入力情報に対する前記回答内容として選出されるための前記優先順位がそれぞれに対応付けられており、前記回答記憶手段に、該談話範囲を予め複数記憶する手段として機能させ、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各談話範囲とを照合し、該各談話範囲の中から、該第一形態素情報を含む前記談話範囲を検索する談話検索手段と、
前記談話検索手段で検索された前の前記談話範囲を示す第一談話範囲と後の前記談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、該第二談話範囲が該第一談話範囲と関連性を有するかについて判定する関連性判定手段として機能させ、
前記ランク付手段に、判定結果に基づいてランク付する手段として機能をさせるためのプログラム。The program according to claim 23 , wherein
A plurality of second morpheme information is associated with the discourse range indicating the morpheme related to the input information that will be input from the user or the answer content to the user, and each second morpheme the information, the associated plurality the answer content to users, the to each answer contents, the priority to be selected as the answer content for the input information are associated with each of the The answer storage means functions as means for storing a plurality of the conversation ranges in advance,
A discourse search means for collating the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the discourse ranges, and searching the discourse range including the first morpheme information from the discourse ranges ;
The first discourse range indicating the previous discourse range searched by the discourse search means is compared with the second discourse range indicating the subsequent discourse range, and the second discourse range is related to the first discourse range. Function as a relevance judging means for judging whether or not
The unit with the rank, the program for causing a function as a means for ranked based on the determination result.
前記第一形態素情報は、主格からなる主体格、目的格からなる対象格などの属性毎に対応付けられた各形態素からなり、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報に基づいて、該第一形態素情報を構成する前記各属性の中から、前記形態素を含まない前記属性を検索する属性検索手段と、
前記属性検索手段で検索された前記属性に基づいて、該属性に、前記談話検索手段で検索された前記談話範囲を構成する前記形態素を付加する形態素付加手段として機能させ、
前記ランク付手段を前記談話範囲を構成する前記形態素が付加された結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラム。A program according to claim 24 , wherein
The first morpheme information is composed of each morpheme associated with each attribute such as a subject case consisting of a main case, a target case consisting of a target case,
Based on the first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit, an attribute search unit that searches for the attribute that does not include the morpheme from the attributes that constitute the first morpheme information ;
Based on the attribute searched by the attribute search means, function as morpheme adding means for adding the morpheme constituting the discourse range searched by the discourse search means to the attribute ,
Program for functioning as means for ranked on the basis of a result of the morphemes constituting the discourse scope means with the rank is added.
前記利用者からの前記入力情報に対して定型的な内容を回答するための定型内容を予め複数記憶する定型記憶手段と、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各定型内容とを照合し、該各定型内容の中から、該第一形態素情報を含む前記定型内容を検索する定型取得手段として機能させ、
前記ランク付手段を、前記定型取得手段で検索された検索結果に基づいて、前記各定型内容の中から、前記第一形態素情報を含む前記定型内容が検索される前記頻度の大きさに応じてランク付する手段として機能させるためのプログラム。The program according to claim 23 , wherein
Fixed form storage means for previously storing a plurality of fixed contents for answering fixed contents in response to the input information from the user ;
The first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit is compared with each fixed content, and the fixed content including the first morpheme information is searched from the fixed content to function as a fixed acquisition unit. ,
Based on the search result searched by the fixed form acquiring means, the ranking means is selected according to the frequency of the fixed form content including the first morpheme information from the fixed form contents. A program for functioning as a means of ranking.
前記回答手段で取得された過去の前記回答内容を記憶する履歴記憶手段として機能させ、
前記定型取得手段を、前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記回答内容とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該回答内容に含まれるかを判定する手段として機能させ、
前記ランク付手段を、前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラム。The program according to claim 26 , wherein
Function as history storage means for storing the past answer contents acquired by the answer means ;
The fixed form acquisition unit compares the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction unit with the past response content, and whether the current first morpheme information is included in the past response content. Function as a means to determine,
A program for causing the ranking means to function as a means for ranking based on a determination result by the fixed form obtaining means .
前記履歴記憶手段には、前記定型取得手段で取得された過去の前記第一形態素情報が記憶され、
前記定型取得手段に前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記第一形態素情報とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該第一形態素情報に含まれるかを判定する手段として機能させ、
前記ランク付手段に、前記形態素抽出手段による判定結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラム。The program according to claim 26 , wherein
Wherein the history storage means, the first morpheme information in the past acquired by the standard acquisition means is stored,
The first acquisition unit compares the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction unit with the previous first morpheme information, and the current first morpheme information is included in the past first morpheme information. Function as a means to determine whether
A program for causing the ranking means to function as a means for ranking based on a determination result by the morpheme extraction means .
前記回答取得手段に、前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合には、前記回答内容を取得しない手段として機能させるためのプログラム。The program according to claim 23 , wherein
A program for causing the answer acquisition means to function as means for not acquiring the answer contents when the rank ranked by the ranking means is lowest.
前記回答記憶手段には、ある事柄に対して反発するための反発内容が予め複数記憶され、
前記第一検索手段に、前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各反発内容とを照合し、前記各反発内容の中から、該第一形態素情報を含む前記反発内容を検索する手段として機能させ、
前記回答取得手段に、前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合に、前記第一検索手段で前記第一形態素情報を含む前記反発内容が検索されたときは、前記回答内容を取得しない手段として機能させるためのプログラム。A program according to claim 29 ,
In the answer storage means, a plurality of repulsion contents for repelling a certain matter are stored in advance,
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means with the repulsion contents, and searches the repulsion contents including the first morpheme information from the repulsion contents. Function as a means to
When the repulsion content including the first morpheme information is searched for by the first search means when the rank ranked by the ranking means is the lowest in the response acquisition means, A program for functioning as a means not to acquire.
前記回答記憶手段には、ある事柄に対して謝罪するための謝罪内容が予め複数記憶され、
前記第一検索手段に、前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各謝罪内容とを照合し、前記各謝罪内容の中から、該第一形態素情報を含む前記謝罪内容を検索する手段として機能させ、
前記回答取得手段に、前記回答内容を取得しない処理を行っている場合に、前記第一検索手段で前記第一形態素情報を含む前記謝罪内容が検索されたときは、後に、前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得する手段として機能させるためのプログラム。A program according to claim 30 , wherein
In the answer storage means, a plurality of apology details for apologizing for a certain matter are stored in advance ,
In the first search means, the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the contents of each apology are collated, and the apology contents including the first morpheme information are searched from the contents of each apology. Function as a means to
In the case where the processing for not acquiring the content of the response is performed in the response acquisition unit, when the content of the apology including the first morpheme information is searched for by the first search unit, The program for functioning as a means to acquire the reply content linked | related with this priority based on the acquired said priority.
前記回答記憶手段の前記第二形態素情報、前記回答内容又は前記優先順位は、前記利用者が求める話題、ある事柄に対する前記利用者に対して抱く感情度、又は陳述文、肯定文、疑問文、反発文などの種類をその意味内容に応じて前記形態素と関連付けて階層的にデータベースに蓄積するための言語で記述されることを特徴とするプログラム。The program according to claim 23 , wherein
The second morpheme information of the answer storage means, the content of the answer or the priority is the topic that the user seeks, the degree of emotion held for the user with respect to a certain matter, or a statement, an affirmative sentence, a question sentence, A program characterized in that a type of repulsive sentence is described in a language for hierarchically storing it in a database in association with the morpheme according to its semantic content.
前記言語は、DKMLからなることを特徴とするプログラム。A program according to claim 32 , wherein
The program is characterized in that the language is DKML.
一つの文字、複数の文字列又はこれらの組み合わせからなる形態素を示す第二形態素情報には、利用者への回答内容が複数関連付けられ、前記各回答内容には、利用者から入力された入力情報に対する前記回答内容として選出されるための優先順位がそれぞれに対応付けられており、該第二形態素情報を予め複数記憶する回答記憶手段と、
前記利用者から入力された前記入力情報に基づいて、該入力情報を示す文字列を特定する文字認識手段と、
前記文字認識手段で特定された前記文字列に基づいて、該文字列を構成する最小単位からなる少なくとも一つの形態素を第一形態素情報として抽出する形態素抽出手段と、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各第二形態素情報とを照合し、前記各第二形態素情報の中から、該第一形態素情報を含む第二形態素情報を検索する第一検索手段と、
前記第一検索手段で検索された検索結果に基づいて、前記各第二形態素情報の中から、前記第一形態素情報を含む前記第二形態素情報が検索される頻度の大きさに応じてランク付するランク付手段と、
前記第一検索手段で検索された前記第二形態素情報に基づいて、該第二形態素情報に関連付けられている各優先順位と、前記ランク付手段でランク付けられたランクとを照合し、各優先順位の中から、該ランクと一致する該優先順位を取得する順位取得手段と、
前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得する回答取得手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 The computer,
The second morpheme information indicating a morpheme composed of one character, a plurality of character strings, or a combination thereof is associated with a plurality of response contents to the user, and each answer content is input information input from the user. A priority storing order for selecting the answer content to each of the answer information, and a plurality of answer storage means for storing the second morpheme information in advance .
Character recognition means for identifying a character string indicating the input information based on the input information input from the user ;
Based on the character string specified by the character recognition means, morpheme extraction means for extracting at least one morpheme consisting of a minimum unit constituting the character string as first morpheme information ;
The first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the second morpheme information are collated, and second morpheme information including the first morpheme information is searched from the second morpheme information . A search means;
Based on the search result searched by the first search means, the second morpheme information is ranked according to the frequency with which the second morpheme information including the first morpheme information is searched. Ranking means to
Based on the second morpheme information searched by the first search unit, each priority order associated with the second morpheme information is compared with the ranks ranked by the ranking unit, and each priority Rank acquisition means for acquiring the priority that matches the rank from the ranks ;
A computer-readable recording medium storing a program for functioning as an answer acquisition unit for acquiring the answer contents associated with the priority order based on the priority order acquired by the rank acquisition unit .
前記利用者から入力されるであろう前記入力情報又は前記利用者への前記回答内容に関連性のある前記形態素を示す談話範囲には、第二形態素情報が複数関連付けられ、前記各第二形態素情報には、前記利用者への前記回答内容が複数関連付けられ、前記各回答内容には、前記入力情報に対する前記回答内容として選出されるための前記優先順位がそれぞれに対応付けられており、前記回答記憶手段に、該談話範囲を予め複数記憶する手段として機能させ、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各談話範囲とを照合し、該各談話範囲の中から、該第一形態素情報を含む前記談話範囲を検索する談話検索手段と、
前記談話検索手段で検索された前の前記談話範囲を示す第一談話範囲と後の前記談話範囲を示す第二談話範囲とを照合し、該第二談話範囲が該第一談話範囲と関連性を有するかについて判定する関連性判定手段として機能させ、
前記ランク付手段を、判定結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 34 ,
A plurality of second morpheme information is associated with the discourse range indicating the morpheme related to the input information that will be input from the user or the answer content to the user, and each second morpheme the information, the associated plurality the answer content to users, the to each answer contents, the priority to be selected as the answer content for the input information are associated with each of the The answer storage means functions as means for storing a plurality of the conversation ranges in advance ,
A discourse search means for collating the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the discourse ranges, and searching the discourse range including the first morpheme information from the discourse ranges ;
The first discourse range indicating the previous discourse range searched by the discourse search means is compared with the second discourse range indicating the subsequent discourse range, and the second discourse range is related to the first discourse range. Function as a relevance judging means for judging whether or not
Means with the rank determination result computer-readable recording medium storing a program to function as means for ranked based.
前記第一形態素情報は、主格からなる主体格、目的格からなる対象格などの属性毎に対応付けられた各形態素からなり、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報に基づいて、該第一形態素情報を構成する前記各属性の中から、前記形態素を含まない前記属性を検索する属性検索手段と、
前記属性検索手段で検索された前記属性に基づいて、該属性に、検索された前記談話範囲を構成する前記形態素を付加する形態素付加手段として機能させ、
前記ランク付手段を、前記形態素付加手段で前記談話範囲を構成する前記形態素が付加された結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。The recording medium according to claim 35 , wherein
The first morpheme information is composed of each morpheme associated with each attribute such as a subject case consisting of a main case, a target case consisting of a target case,
Based on the first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit, an attribute search unit that searches for the attribute that does not include the morpheme from the attributes that constitute the first morpheme information ;
Based on the attribute searched by the attribute search means, function as morpheme adding means for adding the morpheme constituting the searched discourse range to the attribute ,
A computer-readable recording medium storing a program for causing the ranking means to function as a means for ranking based on a result of adding the morpheme constituting the discourse range by the morpheme adding means .
前記利用者からの前記入力情報に対して定型的な内容を回答するための定型内容を予め複数記憶する定型記憶手段と、
前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各定型内容とを照合し、該各定型内容の中から、該第一形態素情報を含む前記定型内容を検索する定型取得手段として機能させ、
前記ランク付手段に、前記定型取得手段で検索された検索結果に基づいて、前記各定型内容の中から、前記第一形態素情報を含む前記定型内容が検索される前記頻度の大きさに応じてランク付する手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 34 ,
Fixed form storage means for previously storing a plurality of fixed contents for answering fixed contents in response to the input information from the user ;
The first morpheme information extracted by the morpheme extraction unit is compared with each fixed content, and the fixed content including the first morpheme information is searched from the fixed content to function as a fixed acquisition unit. ,
According to the magnitude of the frequency at which the fixed content including the first morpheme information is searched from the fixed content based on the search result searched by the fixed form acquiring unit to the ranking unit. A computer-readable recording medium having recorded thereon a program for causing it to function as a ranking means .
前記回答取得手段で取得された過去の前記回答内容を記憶する履歴記憶手段として機能させ、
前記定型取得手段に、前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記回答内容とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該回答内容に含まれるかを判定する手段として機能させ、
前記ランク付手段に、前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 37 , wherein
Function as history storage means for storing the past response contents acquired by the response acquisition means ;
In the fixed form acquisition means, the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction means is compared with the past response content, and whether the current first morpheme information is included in the past response content. Function as a means to determine ,
A computer-readable recording medium storing a program for causing the ranking means to function as a ranking means based on a determination result by the fixed form obtaining means .
前記履歴記憶手段には取得された過去の前記第一形態素情報が記憶され、
前記定型取得手段に、前記形態素抽出手段で取得された現在の前記第一形態素情報と過去の前記第一形態素情報とを照合し、現在の該第一形態素情報が過去の該第一形態素情報に含まれるかを判定する手段として機能させ、
前記ランク付手段に、前記定型取得手段による判定結果に基づいてランク付する手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 37 , wherein
The first morpheme information in the past obtained is stored in the history storing means,
The fixed form acquisition unit compares the current first morpheme information acquired by the morpheme extraction unit with the previous first morpheme information, and the current first morpheme information is converted into the past first morpheme information. Function as a means to determine whether it is included ,
A computer-readable recording medium storing a program for causing the ranking means to function as a ranking means based on a determination result by the fixed form obtaining means .
前記回答取得手段に、前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合には、前記回答内容を取得しない手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 34 ,
A computer-readable recording medium storing a program for causing the answer obtaining means to function as means for not obtaining the answer contents when the rank ranked by the ranking means is lowest.
前記回答記憶手段には、ある事柄に対して反発するための反発内容が予め複数記憶され、
前記第一検索手段に、前記形態素検出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各反発内容とを照合し、前記各反発内容の中から、該第一形態素情報を含む前記反発内容を検索する手段として機能させ、
前記回答取得手段に、前記ランク付手段でランク付けられたランクが最低である場合に、前記第一検索手段で前記第一形態素情報を含む前記反発内容が検索されたときは、前記回答内容を取得しない手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。The recording medium according to claim 40 , wherein
In the answer storage means, a plurality of repulsion contents for repelling a certain matter are stored in advance ,
The first search means collates the first morpheme information extracted by the morpheme detection means with each repulsion content, and retrieves the repulsion content including the first morpheme information from each repulsion content Function as a means to
When the repulsion content including the first morpheme information is searched for by the first search means when the rank ranked by the ranking means is the lowest in the response acquisition means, a computer-readable recording medium storing a program order to function as an acquisition and not means.
前記回答記憶手段には、ある事柄に対して謝罪するための謝罪内容が予め複数記憶され、
前記第一検索手段に、前記形態素抽出手段で抽出された前記第一形態素情報と前記各謝罪内容とを照合し、前記各謝罪内容の中から、該第一形態素情報を含む前記謝罪内容を検索する手段として機能させ、
前記回答記憶手段に、前記回答内容を取得しない処理を行っている場合に、前記第一検 索手段で前記第一形態素情報を含む前記謝罪内容が検索されたときは、後に、前記順位取得手段で取得された前記優先順位に基づいて、該優先順位に関連付けられた回答内容を取得する手段として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。The recording medium according to claim 41 , wherein
In the answer storage means, a plurality of apology details for apologizing for a certain matter are stored in advance ,
In the first search means, the first morpheme information extracted by the morpheme extraction means and the contents of each apology are collated, and the apology contents including the first morpheme information are searched from the contents of each apology. Function as a means to
The answer storage means, when you have made no acquisition process the answer content, the when the apology content including the first morpheme information is retrieved by the first search means, after the order acquisition means The computer-readable recording medium which recorded the program for functioning as a means to acquire the reply content linked | related with this priority order based on the said priority order acquired by (4).
前記回答取得手段の前記第二形態素情報、前記回答内容又は前記優先順位は、前記利用者が求める話題、ある事柄に対する前記利用者に対して抱く感情度、又は陳述文、肯定文、疑問文、反発文などの種類をその意味内容に応じて前記形態素と関連付けて階層的にデータベースに蓄積するための言語で記述されることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 34 ,
The second morpheme information of the answer acquisition means, the answer content or the priority order is the topic that the user seeks, the feeling of the user with respect to a certain matter, or a statement, an affirmative sentence, a question sentence, A computer-readable recording medium on which a program is recorded, characterized in that a type of repulsive sentence or the like is described in a language for hierarchically storing it in a database in association with the morpheme according to its semantic content.
前記言語は、DKMLからなることを特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。A recording medium according to claim 43 , wherein
A computer-readable recording medium storing a program, wherein the language is DKML.
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