JP3894174B2 - 空気調和機の電装品箱および空気調和機 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の外観を図1に示す。
<空気調和機の冷媒回路の構成概略>
空気調和機1の冷媒回路の構成を図2に示す。この冷媒回路は、主として室内熱交換器70、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34で構成される。
室外機3は、図3に示すように、室外機ケーシング5(図1参照)、圧縮機32、四路切換弁33、電動膨張弁34(図2参照)、閉鎖弁36,37、リアクタ40、電装品箱43、室外熱交換器30、送風ファン38、ファンモータ39、ファンモータ台44、ベルマウス45などを備えている。
電装品箱43は、図4および図5に示すように、機械室S1の上部に収容される。電装品箱43は、図7に示すように、電装品箱本体81、制御基板82および放熱フィン83を有している。
電装品箱本体81は、制御基板82を内部に収容する。電装品箱本体81は、弾性を有する樹脂材料から一体成型された箱状の形状を有し、前面に第1開口84が設けられている。なお、電装品箱の構成の説明においていう「前面」は、電装品箱43が機械室S1に取り付けられた状態における室外機3の前面側に位置する電装品箱本体81の面をいう。第1開口84は、電装品箱本体81の前面全体に亘って設けられており、この第1開口84を通して制御基板82が電装品箱本体81の内部に取り付けられる。また、電装品箱本体81の背面部分は、一部が後方へ向けて隆起した形状となっている。すなわち、電装品箱本体81は、図8に示すように、内部に収容される第1制御基板85と第2制御基板86との形状に合わせた形状となっており、第1部87と第2部88とを有する。第1部87は、第1制御基板85を内部に収容する部分であり、電装品箱本体81の奥側に位置する後方へと隆起する部分である。第2部88は、第2制御基板86を内部に収容する部分であり、第1開口84と第1部87との間に位置し第1開口84に隣接する。なお、ここでいう「奥側」とは、電装品箱本体81の第1開口84の反対側であり、電装品箱本体81の背面側をいう。第1部87は、第1開口84からみて第2部88よりも小さい形状に形成されている。また、図7に示すように、電装品箱本体81の背面部分には、第1部87に隣接して第2開口89が設けられている。第2開口89は、第1開口84に対向して電装品箱本体81の背面側に設けられており、図8に示すように、電装品箱本体81の外側へと突出する放熱フィン83が通る。なお、図8は、室外機3に取り付けられた状態における電装品箱43の上面図である。
制御基板82には、第1制御基板85と第2制御基板86とがあり、図7および図8に示すように、それぞれ非実装面を対向させて互いに平行に配置され、第1制御基板85が電装品箱本体81の奥側に、第2制御基板86が電装品箱本体81の第1開口84側に配置される。
放熱フィン83は、図8に示すように、第1制御基板86に実装された発熱部品に接触して設けられる。放熱フィン83の先端は、電装品箱本体81の第2開口89から突出している。電装品箱43が機械室S1に取り付けられた状態では、放熱フィン83は、図4および図6に示すように、仕切板56の放熱フィン突出孔56c(図3参照)を通って機械室S1から通気室S2の第2空間S4へと突出する。放熱フィン83の先端は、第2空間S4において室外熱交換器30の第1熱交換部30aと対向し、放熱フィン83は、仕切板56の送風ファン38側の最端位置すなわち左側端よりも機械室S1側に配置される。従って、放熱フィン83は、電装品箱43が機械室S1に取り付けられた状態では、送風ファン38の直上空間および送風ファン38の後方空間の直上空間へと突出しておらず、送風ファン38近傍の空気流を阻害しないように配置される。
(1)
この空気調和機1では、電装品箱43の放熱フィン83が、通気室S2の第2空間S4へと突出して室外熱交換器30に対向して配置される。すなわち、通気室S2を流れる空気中に放熱フィン83が置かれるため、高い放熱効果が得られる。また、放熱フィン83は、上述したように送風ファン38近傍の空気流に干渉しないように配置されるため、空気流の乱れによる騒音の発生を抑えることができる。
この空気調和機1では、電装品箱本体81の可動部93を電装品箱43の外部から押すことによって、電装品箱43の内部に収容されたスイッチ94の操作を行うことができる。このため、電装品箱本体81の内部に指を入れたり、制御基板82に指が触れたりすることなく、可動部93を介して電装品箱43の外部からスイッチ94の操作を行うことができる。これにより、スイッチ94の操作の際にコンデンサ等の充電部品に指が接触することが防止され、スイッチ94の操作における安全性が向上する。
この空気調和機1では、電装品箱本体81の奥側(背面側)に比較的小さい第1制御基板85が配置され、第1開口84側(前面側)に比較的大きい第2制御基板86が配置される。このため、第2制御基板86を固定するための第2固定部92を第1制御基板85の取り付けを妨げないような位置に配置することが容易である。従って、制御基板82の取り付けが容易である。
(1)
上記の実施形態では、電装品箱本体81の一部が可動部93として利用されているが、電装品箱本体81に対して別体に設けられる可動部93が備えられてもよい。この場合も、スイッチ操作における安全性を向上させることができる。ただし、簡易に可動部93を形成するという観点からは、上記のように、電装品箱本体81の一部を利用することが望ましい。
上記の実施形態では、スイッチ94は押しボタン式のスイッチであるが、例えばスライド式のスイッチなどのように他の方式のスイッチが設けられてもよい。
上記の実施形態では、スイッチ94は第2制御基板86の第1開口84側の面に実装されており、第1開口84を通してスイッチ94に触れることができるようになっている。しかし、可動部93を除いて外部から操作不能となるようにスイッチ94を電装品箱本体81に収容してもよい。例えば、電装品箱本体81の第1開口84を別部材によって閉じる構成としたり、スイッチ94を第1制御基板85に実装させたりすることによって、外部からは操作不能とすることができる。これにより、スイッチ操作による安全性がさらに向上する。
2 室内機
3 室外機
43 電装品箱
81 電装品箱本体
84 第1開口(開口)
85 第1制御基板
86 第2制御基板
87 第1部
88 第2部
91 第1固定部
92 第2固定部
Claims (6)
- 一体成型され、開口(84)が設けられた電装品箱本体(81)と、
前記開口(84)を通って前記開口(84)の縁部に平行な状態で前記電装品箱本体(81)内に取り付けられる第1制御基板(85)と、
前記開口(84)を通って前記第1制御基板(85)と前記開口(84)との間に前記第1制御基板(85)に対して略平行に取り付けられ、前記第1制御基板(85)の取付け方向から見て前記第1制御基板(85)よりも大きい形状を有する第2制御基板(86)と、
を備え、
前記電装品箱本体(81)は、
前記第1制御基板(85)の縁部の周囲を覆う第1部(87)と、
前記第2制御基板(86)の縁部の周囲を覆い、前記開口(84)と前記第1部(87)との間に位置する第2部(88)と、
前記第1部(87)の内壁から突出し前記第1制御基板(85)の縁部に係止して前記第1制御基板(85)を固定する第1固定部(91)と、
前記第2部(88)の内壁から突出し前記第2制御基板(86)の縁部に係止して前記第2制御基板(86)を固定する第2固定部(92)と、
を有し、
前記第1固定部(91)と前記第2固定部(92)とは、前記開口(84)から見て重ならないように配置される、
空気調和機(1)の電装品箱(43)。 - 前記第1制御基板(85)と前記第2制御基板(86)とは、前記取付け方向から見て前記第1制御基板(85)全体が前記第2制御基板(86)に重なるように配置される、
請求項1に記載の空気調和機(1)の電装品箱(43)。 - 前記第2固定部(92)は、前記取付け方向から見て前記第1制御基板(85)の縁部に重ならないように形成される、
請求項1または2に記載の空気調和機(1)の電装品箱(43)。 - 前記第1部(87)は、前記第1制御基板(85)の縁部に近接し、
前記第2部(88)は、前記第2制御基板(86)の縁部に近接する、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機(1)の電装品箱(43)。 - 前記第1制御基板(85)と前記第2制御基板(86)とは、非実装面を対向させて配置される、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機(1)の電装品箱(43)。 - 室内機(2)と、
請求項1から5のいずれかに記載の前記電装品箱(43)を有する室外機(3)と、
を備える空気調和機(1)。
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