JP3869530B2 - Production method of biphenyl derivatives - Google Patents

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哲也 戸谷
秀敏 白倉
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医農薬、液晶、耐熱性高分子、及び液晶性高分子等の中間体として有用であるビフェニル誘導体の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビフェニル誘導体の製造法として、1)Ullman反応による方法(特開平4−257564)、2)有機金属化合物とハロゲン化アリール化合物をPd錯体等の触媒存在下カップリングさせる方法(特開平5−97813、6−234690)、3)ハロゲン化アリール化合物をNi触媒および金属粉の存在下カップリングさせる方法(特開平6−65153)、4)α-シアノケイ皮酸エステル類とブタジエンを環化反応させてテトラヒドロビフェニル誘導体を合成し、さらに脱水素、脱炭酸することにより合成する方法(特開平9−87238)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方法は有機金属化合物等を用いる無水条件下での反応や高温・高圧条件下での反応、また高価な触媒等を必要とするなど製造上設備及びコスト面において多くの問題があった。さらに反応の選択性が必ずしも高くないことから、副生成物が多く生成し、単離精製が煩雑であるなどの問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は安価な原料を用いた穏和な反応条件での選択的なビフェニル化合物の新規製造法を提供する。
【0005】
すなわち一般式(1)
【0006】
【化12】

Figure 0003869530
【0007】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)で示されるシクロヘキセノン誘導体から、一般式(2)
【0008】
【化13】
Figure 0003869530
【0009】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)で表されるシクロヘキセノール誘導体から、一般式(3)
【0010】
【化14】
Figure 0003869530
【0011】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)で表されるシクロヘキサジエン誘導体及びそれらを中間体とする一般式(4)
【0012】
【化15】
Figure 0003869530
【0013】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)で表されるビフェニル誘導体の製造法に関する。
【0014】
本発明の一般式(1)から一般式(4)においてXとしては例えば水素、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基が挙げられ、好ましくはメチル基であり、その置換位置としてはパラ位が好ましい。Yとしては例えばシアノ基、カルボン酸基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基が挙げられ、好ましくはシアノ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
反応工程は次に示すとおりである。
【0016】
【化16】
Figure 0003869530
【0017】
(図中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)
【0018】
第1工程:一般式(1)の化合物から一般式(2)の化合物製造:
一般式(2)
【0019】
【化17】
Figure 0003869530
【0020】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)の化合物は一般式(1)
【0021】
【化18】
Figure 0003869530
【0022】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)の化合物を溶媒中無機塩類の存在または非存在下、水素化ホウ素化合物または水素化アルミニウム化合物にて還元反応を行うことにより製造することができる。
【0023】
上記反応に用いる溶媒としては例えばメタノール、エタノールなどの脂肪族低級アルコール、トルエンなどの芳香族炭化水素、テトラヒドロフランなどのエーテル系炭化水素、水及びそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、脂肪族低級アルコール、エーテル系炭化水素、水及びそれらの混合物が挙げられる。
反応温度は通常−40℃から溶媒還流温度であり、好ましくは−20℃から40℃である。
【0024】
無機塩類としてはCeCl3 などが挙げられる。
またその使用量は通常0.1から5当量であり、好ましくは0.5から2当量である。
水素化ホウ素化合物としては例えばNaBH4 、NaBH3 などが挙げられ、水素化アルミニウム化合物としては例えばLiAlH4 などが挙げられる。好ましくはNaBH4 が挙げられる。
またその使用量は通常0.2から10当量であり、好ましくは0.25から5当量である。
【0025】
第2工程:一般式(2)の化合物から一般式(3)の化合物の製造:
一般式(3)
【0026】
【化19】
Figure 0003869530
【0027】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)の化合物は一般式(2)
【0028】
【化20】
Figure 0003869530
【0029】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)の化合物を溶媒中または無溶媒にて脱水剤の存在下脱水反応を行うことにより製造することができる。
【0030】
上記反応に用いる溶媒としては、例えばメタノール、エタノールなどの脂肪族低級アルコール、トルエンなどの芳香族炭化水素、テトラヒドロフランなどのエーテル系炭化水素、ジクロロメタン、1、2−ジクロロエタンなどの有機塩素系炭化水素、n−ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、水及びそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、有機塩素系炭化水素及びそれらの混合物が挙げられる。
反応温度は通常−20℃から溶媒還流温度であり、好ましくは0℃から溶媒還流温度である。
【0031】
脱水剤としてはFeSO4 ・SiO2 が挙げられる。
また、その使用量は通常0.01から10当量であり、好ましくは0.1から5当量である。
【0032】
第3工程:一般式(3)の化合物から一般式(4)の化合物の製造:
一般式(4)
【0033】
【化21】
Figure 0003869530
【0034】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)の化合物は一般式(3)
【0035】
【化22】
Figure 0003869530
【0036】
(式中XはH、C1 〜C4 のアルキル基又はC1 〜C4 のアルコキシ基を示し、YはCO2 R又はCNを示し、RはH又はC1 〜C4 のアルキル基を示す。)の化合物を溶媒中または無溶媒にて酸化反応を行うことにより製造することができる。
【0037】
上記反応に用いる溶媒としては、例えばメタノール、エタノールなどの脂肪族低級アルコール、トルエンなどの芳香族炭化水素、テトラヒドロフランなどのエーテル系炭化水素、ジクロロメタン、1、2−ジクロロエタンなどの有機塩素系炭化水素、n−ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、水及びそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、有機塩素系炭化水素及びそれらの混合物が挙げられる。
反応温度は通常−20℃から溶媒還流温度であり、好ましくは0℃から溶媒還流温度である。
【0038】
酸化剤としてはMnO2 などが挙げられる。
その使用量は通常0.5から20当量であり、好ましくは1から10当量である。
【0039】
【実施例】
以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1
4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)シクロヘキシ−2−エンカルボン酸エチルエステルの製造
4−オキソ−2−(4−メチルフェニル)シクロヘキシ−2−エンカルボン酸エチルエステル3.40g(13.2mmol)のメタノール溶液(20ml)に塩化セリウム7水和物5.41g(14.5mmol)を加え、0℃に冷却した。次いで同温でナトリウムボロヒドリド1.99g(52.8mmol)を少量ずつ添加し、2時間撹拌した。同温に冷却したままアセトンを加え、過剰のナトリウムボロヒドリドを分解した後、減圧下溶媒を留去した。次いで酢酸エチルを加え、希塩酸及び飽和食塩水により順次洗浄した。有機層は無水硫酸マグネシウムにより乾燥、次いで濾過し、減圧下溶媒を留去することにより目的物である4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)シクロヘキシ−2−エンカルボン酸エチルエステルを淡黄色オイルとして得た。(3.43g、収率100%)
【0040】
1H−NMR(ppm,300MHz,CDCl3
δ7.25(2H,d,J=7.9Hz)、7.09(2H,d,J=7.9Hz)、6.18(1H,brd,J=2.9Hz)、4.40(1H,brs)、4.00(2H,q,J=7.0Hz)、3.67(1H,dd,J=2.9,2.9Hz)、2.31(3H,s)、2.08〜2.15(1H,m)、1.90〜2.07(2H)、1.06(3H,t,J=7.0Hz)
【0041】
実施例2
2−(4−メチルフェニル)シクロヘキサ−2,4−ジエンカルボン酸エチルエステルの製造
4−ヒドロキシ−2−(4−メチルフェニル)シクロヘキサ−2−エンカルボン酸エチルエステル0.68g(2.61mmol)のジクロロメタン溶液(6ml)にあらかじめシリカゲルで活性化させておいた硫酸鉄1.68g(硫酸鉄として1.31mmol)を加え、45℃で1時間加熱撹拌した。反応液を濾過後減圧下溶媒を留去することにより残留物を得た。次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的である2−(4−メチルフェニル)シクロヘキサ−2,4−ジエンカルボン酸エチルエステルを淡黄色オイルとして得た。(275mg、収率43.5%)
【0042】
1H−NMR(ppm,300MHz,CDCl3
δ7.32(2H,d,J=8.2Hz)、7.13(2H,d,J=8.2Hz)、6.43(1H,d,J=5.5Hz)、6.12(1H,m)、5.85(1H,m)、4.08(2H,q,J=7.1Hz)、3.61(1H,dd,J=8.9,3.3Hz)、2.86(1H,ddd,J=17.7,5.3,3.3Hz)、2.61(1H,dddd,J=17.7,8.9,2.9,2.9Hz)、2.34(3H,s)、1.14(3H,t,J=7.1Hz)
【0043】
実施例3
4’−メチル−2−ビフェニルカルボン酸エチルエステルの製造
2−(4−メチルフェニル)シクロヘキサ−2,4−ジエンカルボン酸エチルエステル275mg(1.13mmol)のジクロロメタン溶液(5ml)にニ酸化マンガン491mg(5.65mmol)を加え、45℃で4時間加熱撹拌した。反応液を濾過後溶媒を減圧下留去することにより目的物である4’−メチル−2−ビフェニルカルボン酸エチルエステルを淡黄色オイルとして得た。(265mg、収率97.5%)
【0044】
1H−NMR(ppm,300MHz,CDCl3
δ7.80(1H,d,J=7.9Hz)、7.48(1H,dd,J=7.9,7.9Hz)、7.35〜7.45(2H)、7.10〜7.25(4H)、4.14(2H,q,J=7.0Hz)、2.39(3H,s)、1.04(3H,t,J=7.0Hz)
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば医農薬、液晶、耐熱性高分子、及び液晶製高分子等の中間体として有用であるビフェニル誘導体の選択的に製造できる。本合成法は安価な原料を用い、特殊な設備や反応条件を用いることなく選択的なビフェニル誘導体の工業的製造法を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to the production of biphenyl derivatives that are useful as intermediates for pharmaceuticals and agricultural chemicals, liquid crystals, heat resistant polymers, liquid crystalline polymers, and the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method for producing a biphenyl derivative, 1) a method based on the Ullman reaction (Japanese Patent Laid-Open No. 4-257564), 2) a method of coupling an organometallic compound and an aryl halide compound in the presence of a catalyst such as a Pd complex (Japanese Patent Laid-Open No. Hei 5- 97813, 6-234690), 3) a method of coupling an aryl halide compound in the presence of a Ni catalyst and a metal powder (JP-A-6-65153), 4) a cyclization reaction between α-cyanocinnamic acid esters and butadiene. For example, a method of synthesizing a tetrahydrobiphenyl derivative and further synthesizing it by dehydrogenation and decarboxylation (JP-A-9-87238) is known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional method has many problems in terms of production equipment and cost, such as a reaction under anhydrous conditions using an organometallic compound, a reaction under high temperature and high pressure conditions, and an expensive catalyst. Furthermore, since the selectivity of the reaction is not necessarily high, there are also problems such that a large amount of by-products are produced and the isolation and purification is complicated.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a novel method for selectively producing a biphenyl compound under mild reaction conditions using an inexpensive raw material.
[0005]
That is, the general formula (1)
[0006]
Embedded image
Figure 0003869530
[0007]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 From the cyclohexenone derivative represented by the general formula (2)
[0008]
Embedded image
Figure 0003869530
[0009]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 From the cyclohexenol derivative represented by the general formula (3)
[0010]
Embedded image
Figure 0003869530
[0011]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 And the general formula (4) having them as intermediates
[0012]
Embedded image
Figure 0003869530
[0013]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 It is related with the manufacturing method of the biphenyl derivative represented by this.
[0014]
In the general formulas (1) to (4) of the present invention, examples of X include hydrogen, methyl group, ethyl group, propyl group, butyl group, methoxy group, ethoxy group, propoxy group, and butoxy group. It is a methyl group, and the para position is preferred as the substitution position. Examples of Y include a cyano group, a carboxylic acid group, a methoxycarbonyl group, an ethoxycarbonyl group, a propoxycarbonyl group, and a butoxycarbonyl group, and a cyano group, a methoxycarbonyl group, and an ethoxycarbonyl group are preferable.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below.
The reaction process is as follows.
[0016]
Embedded image
Figure 0003869530
[0017]
(Figure X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 Show.)
[0018]
First step: Production of compound of general formula (2) from compound of general formula (1):
General formula (2)
[0019]
Embedded image
Figure 0003869530
[0020]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 The compound of formula (1)
[0021]
Embedded image
Figure 0003869530
[0022]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 In the solvent, an inorganic salt is present or absent in the presence or absence of a borohydride compound or an aluminum hydride compound to carry out a reduction reaction.
[0023]
Examples of the solvent used in the above reaction include aliphatic lower alcohols such as methanol and ethanol, aromatic hydrocarbons such as toluene, ether hydrocarbons such as tetrahydrofuran, water, and mixtures thereof. Preferred examples include aliphatic lower alcohols, ether hydrocarbons, water, and mixtures thereof.
The reaction temperature is usually from −40 ° C. to solvent reflux temperature, preferably from −20 ° C. to 40 ° C.
[0024]
Examples of inorganic salts include CeCl 3 .
The amount used is usually 0.1 to 5 equivalents, preferably 0.5 to 2 equivalents.
Examples of the borohydride compound include NaBH 4 and NaBH 3, and examples of the aluminum hydride compound include LiAlH 4 . NaBH 4 is preferable.
The amount used is usually 0.2 to 10 equivalents, preferably 0.25 to 5 equivalents.
[0025]
Second step: Production of compound of general formula (3) from compound of general formula (2):
General formula (3)
[0026]
Embedded image
Figure 0003869530
[0027]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 The compound of formula (2)
[0028]
Embedded image
Figure 0003869530
[0029]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 Can be produced by performing a dehydration reaction in the presence of a dehydrating agent in a solvent or without a solvent.
[0030]
Examples of the solvent used in the above reaction include aliphatic lower alcohols such as methanol and ethanol, aromatic hydrocarbons such as toluene, ether hydrocarbons such as tetrahydrofuran, organochlorine hydrocarbons such as dichloromethane and 1,2-dichloroethane, Aliphatic hydrocarbons such as n-hexane, water and mixtures thereof. Preferably, aromatic hydrocarbons, aliphatic hydrocarbons, organochlorine hydrocarbons, and mixtures thereof are used.
The reaction temperature is usually from −20 ° C. to solvent reflux temperature, preferably from 0 ° C. to solvent reflux temperature.
[0031]
Examples of the dehydrating agent include FeSO 4 · SiO 2 .
The amount used is usually 0.01 to 10 equivalents, preferably 0.1 to 5 equivalents.
[0032]
Third step: Production of compound of general formula (4) from compound of general formula (3):
General formula (4)
[0033]
Embedded image
Figure 0003869530
[0034]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 The compound of formula (3)
[0035]
Embedded image
Figure 0003869530
[0036]
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 Can be produced by carrying out an oxidation reaction in a solvent or without a solvent.
[0037]
Examples of the solvent used in the above reaction include aliphatic lower alcohols such as methanol and ethanol, aromatic hydrocarbons such as toluene, ether hydrocarbons such as tetrahydrofuran, organochlorine hydrocarbons such as dichloromethane and 1,2-dichloroethane, Aliphatic hydrocarbons such as n-hexane, water and mixtures thereof. Preferably, aromatic hydrocarbons, aliphatic hydrocarbons, organochlorine hydrocarbons, and mixtures thereof are used.
The reaction temperature is usually from −20 ° C. to solvent reflux temperature, preferably from 0 ° C. to solvent reflux temperature.
[0038]
Examples of the oxidizing agent include MnO 2 .
The amount used is usually 0.5 to 20 equivalents, preferably 1 to 10 equivalents.
[0039]
【Example】
The present invention will be described more specifically with reference to the following examples.
Example 1
Preparation of 4-hydroxy-2- (4-methylphenyl) cyclohexyl-2-enecarboxylic acid ethyl ester 3.40 g of 4-oxo-2- (4-methylphenyl) cyclohexyl-2-enecarboxylic acid ethyl ester (13. 2 mmol) in methanol (20 ml) was added with 5.41 g (14.5 mmol) of cerium chloride heptahydrate and cooled to 0 ° C. Subsequently, 1.99 g (52.8 mmol) of sodium borohydride was added little by little at the same temperature, followed by stirring for 2 hours. Acetone was added while cooling to the same temperature to decompose excess sodium borohydride, and then the solvent was distilled off under reduced pressure. Next, ethyl acetate was added, and the mixture was washed successively with dilute hydrochloric acid and saturated brine. The organic layer was dried over anhydrous magnesium sulfate, filtered, and the solvent was evaporated under reduced pressure to give 4-hydroxy-2- (4-methylphenyl) cyclohexyl-2-enecarboxylic acid ethyl ester as a pale yellow Obtained as an oil. (3.43 g, 100% yield)
[0040]
1 H-NMR (ppm, 300 MHz, CDCl 3 )
δ 7.25 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.09 (2H, d, J = 7.9 Hz), 6.18 (1H, brd, J = 2.9 Hz), 4.40 (1H , Brs), 4.00 (2H, q, J = 7.0 Hz), 3.67 (1H, dd, J = 2.9, 2.9 Hz), 2.31 (3H, s), 2.08 -2.15 (1H, m), 1.90-2.07 (2H), 1.06 (3H, t, J = 7.0 Hz)
[0041]
Example 2
Preparation of 2- (4-methylphenyl) cyclohexa-2,4-dienecarboxylic acid ethyl ester 4-hydroxy-2- (4-methylphenyl) cyclohex-2-enecarboxylic acid ethyl ester 0.68 g (2.61 mmol) 1.68 g of iron sulfate (1.31 mmol as iron sulfate) previously activated with silica gel was added to a dichloromethane solution (6 ml), and the mixture was heated and stirred at 45 ° C. for 1 hour. The reaction solution was filtered, and the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain a residue. Subsequently, the desired 2- (4-methylphenyl) cyclohexa-2,4-dienecarboxylic acid ethyl ester was obtained as a pale yellow oil by purification by silica gel column chromatography. (275 mg, 43.5% yield)
[0042]
1 H-NMR (ppm, 300 MHz, CDCl 3 )
δ 7.32 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.2 Hz), 6.43 (1H, d, J = 5.5 Hz), 6.12 (1H M), 5.85 (1H, m), 4.08 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.61 (1H, dd, J = 8.9, 3.3 Hz), 2.86 (1H, ddd, J = 17.7, 5.3, 3.3 Hz), 2.61 (1H, dddd, J = 17.7, 8.9, 2.9, 2.9 Hz), 2.34 (3H, s), 1.14 (3H, t, J = 7.1 Hz)
[0043]
Example 3
Preparation of 4′-methyl-2-biphenylcarboxylic acid ethyl ester 2- (4-methylphenyl) cyclohexa-2,4-dienecarboxylic acid ethyl ester 275 mg (1.13 mmol) in dichloromethane solution (5 ml) 491 mg manganese dioxide (5.65 mmol) was added, and the mixture was stirred with heating at 45 ° C. for 4 hours. After filtering the reaction solution, the solvent was distilled off under reduced pressure to obtain 4′-methyl-2-biphenylcarboxylic acid ethyl ester as a pale yellow oil. (265 mg, 97.5% yield)
[0044]
1 H-NMR (ppm, 300 MHz, CDCl 3 )
δ 7.80 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 7.9, 7.9 Hz), 7.35-7.45 (2H), 7.10-7 .25 (4H), 4.14 (2H, q, J = 7.0 Hz), 2.39 (3H, s), 1.04 (3H, t, J = 7.0 Hz)
[0045]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY According to the present invention, a biphenyl derivative useful as an intermediate for medical and agricultural chemicals, liquid crystals, heat resistant polymers, liquid crystal polymers, and the like can be selectively produced. This synthesis method can provide an industrial production method of a selective biphenyl derivative using inexpensive raw materials and without using special equipment and reaction conditions.

Claims (7)

一般式(1)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)で示されるシクロヘキセノン誘導体を溶媒中無機塩類の存在または非存在下、水素化ホウ素化合物または水素化アルミニウム化合物にて還元反応を行うことを特徴とする一般式(2)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)で表されるシクロヘキセノール誘導体の製造法。
General formula (1)
Figure 0003869530
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 The cyclohexenone derivative represented by the general formula (2) is subjected to a reduction reaction with a borohydride compound or an aluminum hydride compound in the presence or absence of an inorganic salt in a solvent.
Figure 0003869530
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 A method for producing a cyclohexenol derivative represented by:
一般式(2)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)を溶媒中または無溶媒にて脱水剤の存在または非存在下脱水反応を行うことを特徴とする一般式(3)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)で表されるシクロヘキサジエン誘導体の製造法。
General formula (2)
Figure 0003869530
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 The dehydration reaction is carried out in the presence or absence of a dehydrating agent in a solvent or in the absence of a solvent.
Figure 0003869530
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 A method for producing a cyclohexadiene derivative represented by:
一般式(3)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC11〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)を溶媒または無溶媒中にて酸化反応を行うことを特徴とする一般式(4)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)で表されるビフェニル誘導体の製造法。
General formula (3)
Figure 0003869530
(In the formula, X represents H, a C 1 -C 4 alkyl group or a C 11 -C 4 alkoxy group, Y represents CO 2 R or CN, and R represents H or a C 1 -C 4 alkyl group. The general formula (4), wherein the oxidation reaction is carried out in a solvent or in the absence of a solvent.
Figure 0003869530
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 A method for producing a biphenyl derivative represented by:
XがメチルでありYがCNである請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造法。X is methyl and Y is CN, The manufacturing method as described in any one of Claims 1-3 . XがメチルでありYがCO2MeまたはCO2Etである請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造法。Process according to any one of claims. 1 to 3 X is methyl and Y is CO 2 Me or CO 2 Et. 一般式(2)
Figure 0003869530
(式中XはC1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCN、を示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)で表される中間体。
General formula (2)
Figure 0003869530
(Wherein X represents an alkyl group or a C 1 -C 4 alkoxy group C 1 ~C 4, Y is CO 2 R or CN, it indicates, R represents an alkyl group of H or C 1 -C 4 .) Intermediates represented by
一般式(3)
Figure 0003869530
(式中XはH、C1〜C4のアルキル基又はC1〜C4のアルコキシ基を示し、YはCO2R又はCNを示し、RはH又はC1〜C4のアルキル基を示す。)で表される中間体。
General formula (3)
Figure 0003869530
(Wherein X is H, C 1 -C represents an alkyl group or an alkoxy group of C 1 -C 4 of 4, Y represents a CO 2 R, or CN, R is an alkyl group of H or C 1 -C 4 An intermediate represented by:
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