JP3764919B2 - Asphalt pavement construction method and asphalt sheet laying vehicle - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、アスファルト舗装施工方法に関し、例えば、自動車道路、自転車道路や遊歩道、さらには航空機の誘導路や滑走路などをアスファルト舗装する際に適用される。
背景技術
アスファルト舗装された道路等は、二層あるいは三層のアスファルト混合物層を積層して構成されるが、例えば三層の場合には、路盤上にアスファルト混合物の基層、表層及び摩耗層を順次に積層した構造となっている。そして従来から、これら各層間の接着材としてアスファルト乳剤を用いたアスファルト舗装施工方法が知られている。
このアスファルト乳剤を用いたアスファルト舗装施工方法では、まず路盤をロードローラーで均し、その上にアスファルト乳剤を撒布し約6時間乾燥させてからアスファルト混合物をフィニッシャーで均一に敷き均したのちロードローラーで転圧して基層を形成し、その基層上に接着材としてのアスファルト皮膜を形成するためにアスファルト乳剤を撒布し、その上から表層のアスファルト混合物層を敷き均して積層する。ここで、接着層形成用のアスファルト乳剤は、アスファルトを乳化剤と安定剤により水中にコロイド状に分散させたものであり、常温では液状である。
しかしながら、アスファルト乳剤を用いる上記の従来方法には、下記のような問題点がある。
まず、アスファルト乳剤に含まれる乳化剤及び安定剤が環境汚染を引き起こす原因となる。
また、アスファルト乳剤はアスファルト乳剤中の水分が自然乾燥することにより、アスファルト皮膜が形成されて接着材として機能することとなるが、アスファルト皮膜が形成されるまで数時間を要し、各層を続けて施工することができない問題点がある。
また、アスファルト皮膜の品質や皮膜形成までの所要時間は、施工時の気温、湿度、風速などに左右され、気象条件によっては、全体に渉って均一な接着力を有する皮膜を形成することが困難なことがある。特に、施工中に降雨に見舞われた場合には、アスファルト乳剤が雨水で流れてしまい、適切な施工が困難になる。
さらに、アスファルト乳剤は50%程度の水分を含み、施工現場までアスファルト乳剤を運搬する過程で余分な水分をも運搬することとなる。このため、運搬のためのコストも増加する。
一方、施工段階においては、表面保護用の砂を撒布しなければならない問題点もある。すなわち、施工現場においては、アスファルト乳剤によって形成された皮膜上を上層施工用のアスファルト組成物を積載したダンプトラックが走行することとなるが、この際に接着層が破壊されることを防止するため、従来はアスファルト皮膜が形成された後に表面に保護用の砂を撒布している。
ここにおいて、砂の撒布量が少な過ぎると接着層の保護が図れず、逆に多過ぎると上層と下層の間で接着力が損なわれるので、砂の撒布量を微妙に調節することが必要になる。しかし、施工現場での撒布量の調節は容易でなく、余計な工数が必要になる。
そこで本発明は、特に環境汚染の問題を引き起こさず、かつ、短い施工期間で品質の高いアスファルト舗装道路等を築造あるいは補修等することが可能なアスファルト舗装施工方法を提供することを目的とする。また、本発明は、このアスファルト舗装施工方法に好適なアスファルトシート敷設車を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明に係るアスファルト舗装施工方法は、路盤または既設舗装面上にアスファルト混合物の層を積層するアスファルト舗装施工方法において、アスファルトを主成分とする接着層形成用のアスファルトシートを施工現場でダイスにより成形し、前記路盤または前記既設舗装面上に積層された前記アスファルト混合物の層上に前記アスファルトシートを敷設した後に、これらの上層としてアスファルト混合物の層を積層するアスファルト混合物積層工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば路盤または既設路盤面上に積層されたアスファルト混合物の層とその上層のアスファルト混合物の層との間において、これらの層間接着材として作用し、アスファルトを主成分とするアスファルト接着層を、アスファルトシートを敷設することにより形成しているので、形成に際して路床や周辺土壌にアスファルトや薬剤が水分と共に浸透したり、あるいはアスファルト乳剤の飛沫が周辺に飛散するような不都合は生じない。
また、接着材としてのアスファルトを、実質的に水分を含まない状態のシートとして層間に敷設・供給しているので、上層としてのアスファルト混合物の層を積層する前に乾燥等させる必要がなく、したがって短い施工期間でのアスファルト舗装が可能になる。
さらに、アスファルト混合物の積層に先立って、接着層の構成材料となるアスファルトをチップや粒子の状態ではなくシートの状態で敷設しているので、層間には均一かつ緻密に接着材料としてのアスファルトが分布し、好適な接着が可能になる。このため、環境汚染等の問題を引き起こさず、かつ、短い施工期間で品質の高いアスファルト舗装道路等を築造あるいは補修等することができる。
加えて、アスファルトシートを施工現場でダイスにより成形しているので、アスファルトシートを事前にロール状に巻き取る等の余分な工程を必要とすることなく、アスファルトシートを円滑に敷設することが可能とされる。
上記のアスファルト舗装施工方法において、アスファルトシートは、ゴム化アスファルトシートを含んでもよい。ゴム化アスファルトシートはアスファルトにゴムを混合したシートをいう。ゴムは天然ゴムであっても合成ゴムであってもよく、また、加硫ゴムであっても未加硫ゴムであってもよい。これによりアスファルトシートの接着性と弾力性が増加し、その結果、下層のアスファルトの層と上層のアスファルトの層との間の接着力と接着部における耐衝撃性が増加し、品質の高いアスファルト舗装が可能とされる。
上記のアスファルト舗装施工方法において、常温である積層されたアスファルト混合物の層上に常温であるアスファルトシートを敷設し、これらの上層として110℃以上のアスファルト混合物を敷き均してアスファルト混合物の層を敷層することが好ましい。
このように、常温である下層側のアスファルト混合物の層上に常温のアスファルトシートを敷設することにより、アスファルト混合物の上面を均一かつ万遍なくアスファルトシートで覆う事ができる。そして、アスファルトシート上に110℃以上のアスファルト混合物を敷き均すことにより、アスファルト混合物自体の有する熱によりアスファルトシートを溶融ないし軟化させ得る。したがって、アスファルトシートを溶融・軟化させるための別途のエネルギーを必要とすることなく、下層側のアスファルト混合物の層とその上のアスファルト混合物の層を好適に層間接着させた品質の良いアスファルト舗装が可能となる。
ここにおいて、上記の「常温」とは、施工環境における「在るがままの温度」を意味し、したがってアスファルトシートを施工現場で形成しつつ敷設するときは、成形時の余熱を持った温度であり、また季節や天候により微妙に異なる温度である。
上記のアスファルト舗装施工方法において、アスファルトシートを敷設する前にアスファルト混合物の層上に繊維シートを敷設する、または、アスファルトシートを敷設した後にアスファルトシート上に繊維シートを敷設する、もしくは、アスファルトシートを敷設した後にアスファルトシート上に繊維シートを敷設しさらにその上にアスファルトシートを敷設してもよい。
これにより、アスファルト混合物の層間に繊維シートの層が形成され、アスファルト舗装面に働く引っ張り応力をこの繊維シートが負担するので、アスファルト舗装路面の引張強度が増加される。
上記のアスファルト舗装施工方法において、アスファルトシートを敷設した後にアスファルトシート上に、砂もしくは珪砂の撒布、および、保護ネットの敷設の少なくとも一方を行ってもよい。
これにより、保護ネットや、砂もしくは珪砂によりアスファルトシートの表面が保護されるので、アスファルトシート上をフィニッシャー等のキャタピラやダンプトラック等の車輪が通過しても、アスファルトシートの損傷や、アスファルトシートのキャタピラや車輪等への張り付き等が防止される。
また、アスファルトシートは、25℃における針入度が1以上、300以下であるアスファルトを主原料とすることが特に望ましい。このような針入度を有する原料アスファルトからなるアスファルトシートを用いれば、春夏秋冬のいずれの季節においても、好ましくは110℃以上のアスファルト混合物自体の有する熱によりアスファルトシートを好適に溶融・軟化させ、層間接着層として有効に機能させ得る。したがって、従来の工法に比べて遥かに品質の優れたアスファルト舗装を、短い工期で環境問題を招くことなく実現できる。
上記のアスファルト舗装施工方法において、アスファルト混合物層積層工程は、アスファルトシートを敷設するためのアスファルトシート敷設車とアスファルト混合物を敷き均すためのフィニッシャーとを、アスファルトシート敷設車を先行させつつ連係して移動させることにより、アスファルトシートを敷設しつつ上層のアスファルト混合物の層を積層しても良い。このように、アスファルトシート敷設車とフィニッシャーを連係して移動させることにより、接着層形成用のアスファルトシートを敷設した後、速やかにアスファルト混合物を敷き均すことができるので、異物が少なく接着力の大きい高品質な層間接着層を実現できる。
本発明に係るアスファルトシート敷設車は、アスファルトを主成分とする原料アスファルトを貯蔵する貯蔵手段と、貯蔵された原料アスファルトをシート状に成形してアスファルトシートを成形する成形手段と、貯蔵された原料アスファルトを前記成形手段に供給する供給手段と、原料アスファルトを所定の温度に保持する温度保持手段とを備え、アスファルトシートを成形しつつ敷設可能であることを特徴とする。
本発明のアスファルトシート敷設車によれば、現場等において、貯蔵手段に貯蔵された原料アスファルトが温度保持手段により所定の温度に保持されつつ供給手段により成形手段に送られ、成形手段においてアスファルトシートが成形されて道路等に敷設できるので、アスファルトシートを事前にロール状に巻き取る等の余分な工程を必要とする事なく、アスファルトシートを円滑に敷設することが可能とされる。
上記のアスファルトシート敷設車において、成形手段は、両端の閉じた管状の部材からなる内部マニホールドと、当該内部マニホールドに供給手段からの原料アスファルトを受け入れるアスファルト入口ノズルと、当該内部マニホールドの内径よりも小さい隙間をなす一対の対向する板であって、内部マニホールドの外側表面に軸方向に延在しかつ内部マニホールドの表面に対して垂直に設置され、側端部が閉じられたダイスリップとを有する成形ユニットを備え、原料アスファルトが前記ダイスリップの隙間から射出されてシート状に成形されることが好ましい。
これにより、供給手段によって成形手段に供給される原料アスファルトは、アスファルト入口ノズルから成形ユニットに導入され、内部マニホールドを介して、ダイスリップの一対の板の隙間から外に射出されるので、容易にアスファルトシートが得られる。また、原料アスファルトが内部マニホールド内を軸方向に分配される際の圧力損失に比べて、原料アスファルトがダイスリップの隙間を通過する際の圧力損失の方が大きいので、原料アスファルトが内部マニホールドの軸方向に良好に分配され、均一な厚さのアスファルトシートが成形される。また、成形ユニットは、コートハンガー形状のような複雑な曲面部を持たずに構成されているので、製造コストの低廉化が可能とされている。
また、上記のアスファルトシート敷設車において、アスファルト入口ノズルは、内部マニホールドの軸に対して垂直、かつ、ダイスリップに対して垂直になるように内部マニホールドの中央に設置されることが好ましい。
これにより、内部マニホールドの中央から原料アスファルトが供給されて原料アスファルトが内部マニホールド内で軸方向に等分配されると共に、内部マニホールド内で原料アスファルトが大きく進行方向を変えられて大きな圧力損失を受けるので、さらに原料アスファルトが内部マニホールド内を軸方向にさらに良好に分配され、より均一なアスファルトシートが成形される。
また、上記のアスファルトシート敷設車において、ダイスリップは、ダイスリップの隙間に原料アスファルトの射出方向を向いた舟形形状の隙間保持板が内部マニホールドの軸方向に所定間隔で、かつ、ダイスリップ射出端から所定の距離内側に設置されることが望ましい。
これにより、ダイスリップの隙間が一定に保持されるので、ダイスリップから原料アスファルトが射出される際に内部マニホールド内が高圧になっても、ダイスリップの隙間が変動することが防止され、より均一なアスファルトシートが形成される。また、この隙間保持板は、射出方向を向いた舟形形状であり、かつ、ダイスリップ射出端から所定の距離内側に設置されているので、原料アスファルトがこの隙間保持板を通過する際の分岐と合流が円滑に行われ、幅方向に切れのない高品質のアスファルトシートが得られる。
また、上記のアスファルトシート敷設車において、成形手段は成形ユニットが内部マニホールドの軸方向に複数連結され、隣り合うダイスリップの隙間同士は互いに連通されてなり、供給手段は各々の成形ユニットのアスファルト入口ノズルに供給される原料アスファルトの量を調節可能な流量制御手段を備え、前記成形されるアスファルトシートの幅が調節可能であることが好ましい。
これにより、連結する成形ユニットの数を増減することが可能とされるので、成形されるアスファルトシートの幅を容易に変化させることができる。また、成形ユニット毎に供給される原料アスファルトの流量を制御できるので、既に複数の成形ユニットが連結された成形手段であっても、一部の成形ユニットに供給される原料アスファルトを止めることにより、その成形手段の横幅よりも狭いアスファルトシートが流量制御のみによって容易に得られる。
また、連結される2つの成型ユニットの境界に対応する位置のダイスリップの隙間内には、アスファルトシートの射出方向に、かつ、ダイスリップの射出端から所定の距離内側に舟形形状のはみ出し防止板が設置されていることが好ましい。
これにより、隣接する2つの内部マニホールドから流出する原料アスファルトがスムーズに合流して1枚の幅広シートとされるので、アスファルトシートの切れ目が解消される。
また、上記のアスファルトシート敷設車において、繊維シートを敷設する繊維シート敷設手段を備え、アスファルトシートと共に繊維シートを敷設可能であってもよい。これにより、アスファルトシートと繊維シートが容易に敷設される。
また、保護ネットを敷設する保護ネット敷設手段、または、砂もしくは珪砂を撒布する珪砂撒布手段の何れか一方を備えてもよい。これにより、さらに、保護ネットの敷設、または、砂もしくは珪砂の撒布が容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
図1は、アスファルト舗装道路の構成を示す断面図である。
図2は、第1実施形態における工事用の各車両の様子を、側方から見た図である。
図3は、第1実施形態における工事用の各車両の配列を示す平面図である。
図4は、図2中のアスファルトシート敷設車の側面図である。
図5は、図2中のアスファルトシート敷設車の上面図である。
図6は、図4中の成形ダイスの斜視図である。
図7Aは、上層路盤22上にアスファルトシート10が敷設された様子を示す断面図である。
図7Bは、図7Aのアスファルトシート10上に基層5が積層された様子を示す断面図である。
図8は、第2実施形態における工事用の各車両の配列を示す平面図である。
図9は、第3実施形態におけるアスファルト敷設施工方法およびこれに用いるアスファルトシート敷設車を示す断面図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面と共に本発明によるアスファルト舗装施工方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は理解を容易にするため一部を誇張して描いているので、寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
実施形態の説明に先立ち、アスファルト舗装施工方法により築造又は補修されるアスファルト舗装道路の構成を説明する。図1はアスファルト舗装道路の断面図である。図示の通り、平坦に均した路床1上には路盤2が形成されるが、この路盤2は、現場近くで経済的に入手できるクラッシャランや砂等の材料を用いた粒状路盤工法による下層路盤21と、強度の大きい良質な材料を用いた粒度調整工法による上層路盤22で構成される。
上層路盤22の上には接着層81を介してアスファルト混合物からなる基層5が積層され、その上には次の接着層82を介して同じくアスファルト混合物からなる表層6が積層される。そして、表層6の上には更に次の接着層83を介して、基層5や表層6と同様にアスファルト混合物からなる摩耗層7が積層され、これが道路の最表面層となる。
第1実施形態のアスファルト舗装施工方法は、施工の前段工程によって路盤2を形成した後に、後段工程に適用される。そして、上層路盤22、基層5、表層6および摩耗層7の各層間を接着するための接着層81〜83を、施工現場で成形されたアスファルトシートを用いて形成する点と、各層間の接着に際しては、基層5、表層6および摩耗層7の材料となるアスファルト混合物の有する熱を有効に利用してアスファルトシートを溶融あるいは軟化させる点とに特徴を有する。
第1実施形態に係る施工の後段工程には、三段階の工程が含まれる。すなわち、上層路盤22上に接着層81を形成するためのアスファルトシートを敷設してアスファルト混合物からなる基層5を積層する第一工程と、基層5上に接着層82を形成するためのアスファルトシートを敷設してアスファルト混合物からなる表層6を積層する第二工程と、表層6上に接着層83を形成するためのアスファルトシートを敷設してアスファルト混合物からなる摩耗層7を積層する第三工程である。これら第一ないし第三工程は、アスファルト混合物の骨材等が異なるのみで基本的に同等の工程であり、各工程において、施工用の各車両は図2,3のように配置される。なお、これらのうち第二工程と第三工程のそれぞれが、本発明の範囲に含まれるアスファルト舗装施工方法の一態様として完結している。
図2は、施工中の各車両を側面から見た様子を示す概略図、図3は、図2における各車両の配列を平面的な位置関係で示す平面図である。図3から明らかなように、施工に係る道路は二車線であり、舗装工事の進行方向(図2,3の矢印方向)に向って左側の車線が舗装施工の対象である。
図2,3を参照して各車両の位置関係を説明すると、資材(特にアスファルト混合物)運搬用のダンプトラック11は右側の車線を往復通行し、ダンプトラック11からアスファルト混合物のピストン輸送を受けて一時的に貯蔵するホッパーを備えたコンベア車12は、工事の進行に合わせて右側の車線をゆっくりと前進する。
左側の工事車線では、アスファルトシート10を敷設するアスファルトシート敷設車13がアスファルト混合物を敷き均すフィニッシャー14に先行して前進し、後方のフィニッシャー14にコンベア車12が一定の距離を保って前進する。そして、フィニッシャー14から少し離れてアスファルト混合物を転圧するロードローラー15が追従する。
図2に示すように、コンベア車12からフィニッシャー14に向ってアーム16が伸びており、これを介して基層5を構成するアスファルト混合物が供給される。また、アスファルトシート敷設車13は、常時加温されたタンク等を有してアスファルトシート10を成形可能なシート成形機17(詳しくは後述)を搭載しており、さらに発電装置や走行装置等(図示せず)を搭載している。したがってアスファルトシート敷設車13は、他の車両(例えばフィニッシャー14等)と離れて単独で移動することと、フィニッシャー14に先行しながら連係して移動することの両方が可能である。
ここで、このアスファルトシート敷設車13について図4および図5を参照して詳細に説明する。アスファルトシート敷設車13は、現場等でアスファルトシート10を成形しつつ敷設するための車両であり、原料アスファルトを貯蔵するタンク101と、原料アスファルトをシート状に成形する成形ダイス102と、タンク101内のアスファルトを計量して成形ダイス102に供給する供給器115と、図5に示す、原料アスファルトの温度をシート状に成形するのに適した温度に調節する温度保持器137(図5参照)とを有するシート成形機17を備え、所望の速度で走行することができる。
タンク101は、内部の原料アスファルトを保温するためのジャケット110をその壁面に備えると共に、タンク101内の原料アスファルトを攪拌する攪拌機111を備えている。
供給器115は、タンク101内の原料アスファルトを成形ダイス102に向かって移送するための配管103と、タンク101内の原料アスファルトを計量しつつ配管103を介して成形ダイス102に圧送する好ましくはギヤポンプからなる計量ポンプ104と、計量ポンプ104により圧送された原料アスファルトを成形ダイス102が備える各々のダイスユニット120のアスファルト入口ノズル123(詳細は後述)に分配するための分岐管を備えた外部マニホールド113を備えている。
計量ポンプ104は、原料アスファルトが成形ダイス102を通過する時の圧力損失に対応できるように十分な吐出圧力を備えている。配管103の中途には、圧送される原料アスファルト内の砂等の混り物を取り除くためのフィルター119が設置されており、また、配管103の外側には、内部の原料アスファルトの温度を適温に保持するためのジャケット105が設置されている。外部マニホールド113の成形ダイス102側には、アスファルト入口ノズル123に圧送する原料アスファルトの量を調節可能なバルブ114を各々備えている。
温度保持器137は、ジャケット105,110および、成形ダイス102の有するジャケット106(詳細は後述)間で図示しない熱媒配管を介して熱媒を循環させる熱媒循環ポンプ109(図6参照)と、熱媒を加熱するLPGバーナー108と、これらの制御を行う制御盤107とを備えており、原料アスファルトの温度がシート状に成形するのに適した温度に調節されるようになっている。
成形ダイス102は、図6に示すように、両端の閉じた8角筒状のダイスユニット120が複数同軸に直列配置されて形成されている。本実施形態では、500mm幅のダイスユニット120を採用し、道路舗装幅に対応して、このダイスユニット120を10個直列に配置した成形ダイス102を用いている。
ダイスユニット120は、両端が隔壁122によって各々閉じられた8角筒状の内部マニホールド121を備えている。内部マニホールド121の1面の中心には、計量ポンプ104からの原料アスファルトを外部マニホールド113を介して受け入れるアスファルト入口ノズル123をこの面に垂直に備えているとともに、このアスファルト入口ノズル123を備える面に対して直角な内部マニホールド121の一つの面上には、1対の対向する平板からなり、所定の隙間125を備え、ダイスリップ124がこの面に垂直かつ内部マニホールド121の軸方向に延在している。そして、ダイスリップ124の隙間125に面する部分の内部マニホールド121は切り欠かれており、内部マニホールド121内の原料アスファルトが、この隙間125から流出してシート状に成形されるようになっている。また、成形ダイス102の両端に対応するダイスリップ124の側端部は閉じられているとともに、連結されて隣り合うダイスリップ124の隙間125同士は連通されていて、1枚の幅広シートが成形されるようになっている。
また、このダイスリップ124の隙間125内には、隙間125を所定の間隔に保持する舟形形状の隙間保持金具126が各々原料アスファルトの射出方向を向いて内部マニホールド121の軸方向に等間隔に、かつ、ダイスリップ124の射出端から所定の距離内側に設けられている。また、2つのダイスユニット120を隔てる隔壁122aに対応する位置の隙間125内には、隣接する2つの内部マニホールド121から流出する原料アスファルトをスムーズに合流して1枚の幅広シートを形成すべく、原料アスファルトシートの射出方向に、かつ、ダイスリップの射出端から所定の距離内側に舟形形状のはみ出し防止金具127が設置されている。また、内部マニホールド121の外側には、内部マニホールド121内の原料アスファルトを保温すべくジャケット106を備えている。
また、アスファルトシート敷設車13は、アスファルトシート敷設車13の走行速度であるシート敷設速度と、ダイスリップ124内のシート線速、すなわち、計量ポンプ104の吐出量とが各々制御可能とされており、シート敷設速度をダイスリップ124内のシート線速よりも速くすれば、アスファルトの高い延伸性により成形ダイス102によって成形されたアスファルトシート10が延伸され、成形ダイス102の隙間125よりも薄いアスファルトシート10が容易に得られるようになっている。
ここで、シート厚みは、シート敷設幅、計量ポンプ吐出量およびシート敷設速度により決定され、(シート厚み)=(計量ポンプ吐出量)/((シート敷設速度)×(シート敷設幅))の関係がある。例えば、計量ポンプの吐出量が27.5cm3/s、シート敷設速度が0.11m/s、シート敷設幅が0.5mの時は、厚み0.5mmのアスファルトシートが敷設される。なお、このシート厚みは、成形ダイス102のダイスリップ124から射出された時の厚さに対して、延伸倍率((延伸倍率)=(シート敷設速度)/(ダイリップ内シート線速))の分だけ延伸されて厚みが薄くされる。
そして、アスファルトシート敷設車13の走行速度が変化する等の外乱が起きても、単位面積当たりのアスファルトシート10の敷設量が設定値を保つように、上記の各構成要素が自動的または手動で制御されるようになっている。
なお、成形ダイス102は外部マニホールド113に対して交換可能になっており、隙間125が2mmで0.5〜2.0mmの厚さのシート成形に適する成形ダイス102と、隙間125が20mmで5mm〜20mmの厚さのシート成形に適する成形ダイス102を備え、所望するシートの厚みに応じてどちらかが選択されるようになっている。
アスファルトシート10の原料となるアスファルトは、いわゆる石油アスファルトであり、原油を常圧蒸留装置、減圧蒸留装置などにかけて得られる残留物質である。また、原料アスファルトの25℃における針入度は1以上、300以下の範囲とすることが好適である。この範囲の下限よりも針入度の小さい原料アスファルトは固くて延性が小さく、シート状に成形することが困難であると共に、後述のアスファルト混合物の敷き均し時の温度では施工後の接着強度が低いので、層間の接着材として適さない。また、この範囲の上限よりも針入度の大きい原料アスファルトは柔らか過ぎ、気温の高い夏季には接着強度が低下し、層間の接着材として適さない。
なお、アスファルトシート10は、ゴム化アスファルトシートを含んでもよい。ゴム化アスファルトシートはアスファルトにゴムを混合したシートであり、ゴムとしては、天然ゴムであっても合成ゴムであってもよく、また、加硫ゴムであっても未加硫ゴムであっても構わない。ゴム化アスファルトシートを含むアスファルトシートを用いることにより、アスファルトシートの接着性と弾力性が増加し、その結果、下層のアスファルトの層と上層のアスファルトの層との間の接着力と接着部における耐衝撃性が増加し、さらに品質の高いアスファルト舗装が可能とされる。
なお、上記の「針入度」は石油アスファルトの硬さを示す尺度であり、日本工業規格(石油アスファルトK2207−1996)に定義されている。これによれば、25℃の試験条件において、規定の針が試料中に垂直に進入した長さの0.1mmを1として表すものである。
アスファルト混合物については、基層5、表層6および摩耗層7のいずれを形成する材料になるかによって骨材等が異なる。基層5の材料となる場合について述べれば、アスファルト混合物は160℃程度でアスファルト5%と砕石95%程度を混合したものであり、運搬中に骨材分離や局所の温度低下が生じない距離にあるアスファルト混合物製造設備で製造され、ここからダンプトラック11により施工現場に運搬される。
次に、上層路盤22上にアスファルトシート10からなる接着層81を挟んで基層5を積層する第一工程を例にして、本実施形態に係るアスファルト混合物積層方法を説明する。なお、以下の説明に用いる図7は、上層路盤22上にアスファルトシート10が敷設され(同図(a)参照)、次いで基層5が積層されてアスファルトシート10が接着層81に変形・転化する(同図(b)参照)様子を、模式的に示す断面図である。
まず、基層5の敷設方向先頭に位置するアスファルトシート敷設車13に搭載されたシート成形機17により、アスファルトシートの成形温度を100〜160℃の範囲に調節しつつ、厚さが0.3〜20mm、好ましくは0.5mm程度のアスファルトシート10を成形する。
ここで、アスファルトシート敷設車13の作用について詳しく述べる。まず、図4および図5に示すタンク101内の原料アスファルトを、攪拌機111で攪拌しつつ図5に示す温度保持器137により100〜160℃の範囲、好ましくは135℃にし、原料アスファルトの粘度がアスファルトシート10の成形に好ましい10〜100Pa・sになるようにする。また、配管103や成形ダイス102内の原料アスファルトも適温を保持できるようにする。
つぎに、計量ポンプ104を起動させて適温状態の原料アスファルトを、配管103を介して外部マニホールド113へ圧送する。このとき、原料アスファルト中のゴミ等の不純物は、フィルター119により除去される。
圧送された原料アスファルトは、外部マニホールド113で分配されて、成形ダイス102を構成する各々のダイスユニット120のアスファルト入口ノズル123からダイスユニット120の内部マニホールド121に流入される。内部マニホールド121内の原料アスファルトは、内部マニホールド121の軸方向に分配されたのちダイスリップ124に到達し、隙間125内を通過してシート状に成形されて押し出される。
このように、本実施形態のアスファルトシート敷設車13によれば、現場等において、タンク101に貯蔵された原料アスファルトが温度保持器137により所定の温度に維持されつつ供給器115により成形ダイス102に送られ、成形ダイス102においてアスファルトシート10が成形されて、これが道路等に敷設可能とされるので、アスファルトシート10を事前にロール状に巻き取る等の余分な工程を必要とする事なく、アスファルトシート10を円滑に敷設することが可能とされている。
また、内部マニホールド121の管径に対してダイスリップ124の隙間125が狭く、原料アスファルトが内部マニホールド121内を軸方向に分配される際の圧力損失に対して、原料アスファルトがダイスリップ124の隙間125内を通過する際の圧力損失が極めて大きくなって、内部マニホールド121内の原料アスファルトは容易に幅方向に分配されるので、ダイスリップ124の開口部から原料アスファルトが幅方向に均一にシート状に成形されて排出される様になっている。
ところで、従来より、プラスチック成形用等のダイスとして流路内の液だまり等における原料の熱分解等を避けるため、T−ダイスやL−ダイス等のように流路に角部等を無くして液だまり等が形成されなくされたコートハンガー形のダイスが広く用いられているが、これらのダイスの製作には極めて精密な加工技術を必要としコスト高の要因となっていた。しかし、本実施形態のアスファルトシート敷設車13が採用する成形ダイス102の場合、原料アスファルトは熱分解しないので、成形ダイス102等の流路中に液だまり等が形成されてもほとんど問題は生じず、このような一般的な配管材料のみによって構成され、複雑な曲面部等を備えない本実施形態のような成形ダイス102を使用することが可能であり、これによって成形ダイス102を製造する際のコストの低廉化が可能となっている。
また、隙間125内には、所定間隔で舟形形状の隙間保持金具126が設置されているので、ダイスリップ124の隙間125が一定に保持され、シート成形時に内部マニホールド121内の圧力が高圧になっても、この隙間125が変化しないので、均一な厚さのアスファルトシート10が成形されるようになっている。また、この隙間保持金具126は、原料アスファルトの射出方向を向いた舟形形状をしていて、さらに、ダイスリップ124の射出端から所定の距離内側に設置されているので、原料アスファルトがこの隙間保持金具126を通過する際の分岐と合流が円滑に行われ、幅方向に切れのない高品質のアスファルトシート10が得られるようになっている。
また、アスファルト入口ノズル123が、内部マニホールド121の軸に対して垂直かつダイスリップ124に対して垂直に内部マニホールド121の中央に設置されており、内部マニホールドの中央から原料アスファルトが供給されて原料アスファルトが内部マニホールド内で軸方向に等分配されると共に、内部マニホールド内で原料アスファルトが大きく進行方向を変えられて大きな圧力損失を受けてさらに原料アスファルトが内部マニホールド内を軸方向にさらに良好に分配されるので、より均一なアスファルトシートが成形されるようになっている。
また、成形ダイス102は、ダイスユニット120が内部マニホールド121の軸方向に複数連結されてなり、連結するダイスユニット120の数を増減することにより、成形されるアスファルトシート10の幅を容易に変化させることが可能となっている。また、供給器115は各々のダイスユニット120のアスファルト入口ノズル123に供給される原料アスファルトの量を調節可能なバルブ114を備えているので、例えば、既に複数のダイスユニット120が連結された成形ダイス102であっても、一部のダイスユニット120に供給される原料アスファルトを止めることにより、その成形ダイス102の横幅よりも狭いアスファルトシート10がバルブ114の操作のみによって容易に得られるようになっている。
また、隙間125内で2つのダイスユニット120を隔てる隔壁122aに対応する位置には、はみ出し防止金具127を備えているので、隔壁122により隔てられたダイスユニット120間から各々成形されるアスファルトシート10同士がスムーズに合流され1枚の広幅シートが成形されるようになっている。
また、ジャケット110,105,106には、熱媒循環ポンプ109からの熱媒が循環しており、タンク101、配管103、および、内部マニホールド121内のアスファルトの温度がシート成形に適する温度に維持されるので、より品質の高いシートが成形されるようになっている。
このようにして成形されたアスファルトシート10は図示しないローラーやガイドによってアスファルトシート敷設車13の後端部に導かれ、順次に上層路盤22上に敷設される。このため、図7(a)で模式的に示すように、アスファルトシート10は上層路盤22の上面を均一かつ万遍なく(隙間なく)覆うこととなる。なお、この過程で薄いアスファルトシート10は外気により冷却され、敷設される時点では柔軟性が低下することもある。しかし、アスファルトシート10は常温でも柔軟性および一定の粘着性を有するため、例えば風が吹いても簡単に“まくれ上がる”ことはない。
続いて、アスファルトシート敷設車13の後方に、図2および図3に示すように、1〜20mの適宜の距離を保持しつつ連係して移動するフィニッシャー14により、基層5の原料であるアスファルト混合物がアスファルトシート10上に次々に投下され、均一かつ平坦に敷き均される。すなわち、フィニッシャー14は敷設幅でアスファルト混合物を均一に敷きつめるスクリューコンベアと、上下に位置調節されてアスファルト混合物を平坦に均すスクリードを有している。
ここで、上層路盤22上に敷設されたアスファルトシート10を針入度が1〜300のアスファルトで形成し、その上に基層5の原料であるアスファルト混合物を投下する際に、アスファルト混合物の温度が110℃以上、より望ましくは120℃以上であるように設定したときは、アスファルトシート10は急速に加熱されて溶融あるいは軟化する。そして、図7(b)に模式的に示すように、アスファルトシート10は常温の上層路盤22を構成する小石や砂利等の上側表面に密着あるいは粘着し、上層路盤22とアスファルト混合物からなる基層5との間の接着層81として作用する。
このように、アスファルトシート10の敷設後に高温のアスファルト混合物が敷き均されるので、アスファルト混合物自体の有する熱を利用して、アスファルトシート10を接着材として作用させ得る。
なお、図2または図3に示すように、アスファルト混合物は160℃程度の高温で製造された後、ダンプトラック11により施工現場に運搬され、コンベア車12を経由してフィニッシャー14に供給されるが、この時点でのアスファルト混合物の温度は140℃程度となり、アスファルトシート10を軟化させて接着材として作用させるために望ましい温度である110℃以上とすることは容易である。
アスファルト混合物を敷き均した後は、フィニッシャー14の後方に配列されたロードローラー15で転圧して基層5を仕上げる。アスファルトの接着層81を挟んで、アスファルトを含まない上層路盤22とアスファルト混合物からなる基層5の両者が接触した状態で、その接触面にロードローラー15により間接的に圧力が加えられると、高温で軟化したアスファルトシート10は上層(基層5)および下層(上層路盤22)の凹部に更に深く進入する(図7参照)。そして、その状態で冷却して固化し、アスファルトシート10は接着層81となって上層路盤22と基層5を好適に接着することとなる。
上層路盤22上に接着層81を挟んで基層5を積層する第一工程は、上記の手順で終了し、自然冷却により基層5が常温に戻ると、基層5上にアスファルトシート10により形成される接着層82を挟んで表層6を積層する第二工程が施工され、さらに表層6上にアスファルトシート10により形成される接着層83を挟んで摩耗層7を積層する第三工程が施工される。これら各工程の積層方法については、上層路盤22上に基層5を積層した方法と同様であるので詳細な説明は割愛する。
第1実施形態に係るアスファルト舗装施工方法の構成は上記の通りであり、第二および第三工程が本発明の一態様として完結している。以下、その作用・効果を従来技術と比較しつつ、整理して説明する。
第一に、本実施形態の施工方法では、実質的にアスファルトのみで成形されたアスファルトシート10を層間接着層の素材として用いている。したがって、水分はもちろん乳化剤や安定剤も含まないので、これら薬剤が路床や周辺の土壌に浸透したり流れ出したりすることが原理的に有り得ず、環境汚染を引き起こすことがない。
また、アスファルトシート10は実質的に水分を含まないので、養生や乾燥のための時間が不要であり、アスファルトシート10の敷設直後でもアスファルト混合物層を積層することが可能になる。このため、アスファルト舗装のための施工期間を大幅に短縮し、例えば道路工事に伴う交通規制の期間を短縮できる。
第二に、本実施形態において接着層の形成材料であるアスファルトは、シート状に成形して敷設しているため、周辺にアスファルトが飛散して環境汚染を招くことはない。また、降雨によっても流されることがないので、気象条件の影響を受けにくく、工程管理が容易となる。
第三に、本実施形態においては、あらかじめシート状に成形したアスファルトシート10を用いることにより、アスファルト混合物の敷き均しに先立って均一かつ万遍なく下地を被覆できる。したがって、例えば路盤とアスファルト混合物から成る基層との間の凹凸面に、アスファルトシート10が熱変形して連続した接着層を形成することにより、均一で強固な層間接着が可能となり、品質の高いアスファルト舗装道路が築造される。
第四に、アスファルトシート10の敷設直後からアスファルト混合物を積層できることを考慮して、第1実施形態ではアスファルトシート敷設車13とフィニッシャー14を連係して移動させているので、優れた品質の施工が可能になる。
すなわち、本実施形態ではアスファルトシート10の敷設面に速やかにアスファルト混合物が積層できるので、アスファルトシート10の敷設完了後(ある程度の時間経過後)にアスファルト混合物を積層する場合と比較して、アスファルトシート10への異物の付着や混入、さらにアスファルトシート10の外力による変形が生じない状態でアスファルト混合物を積層できる。このため、アスファルトシート10の上面が清浄かつ滑らかな状態でアスファルト混合物を接着でき、アスファルトシート10が接着材として効率良く作用することとなる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、既に自動車等の通行に供されている道路の破損面を切削機(図示せず)で削り、基層5が露出した路面に表層6、磨耗層7を積層して補修するアスファルト舗装施工方法である。なお、本実施形態では補修対象の車線のみを使用して施工するものとし、工事用の各車両は図8に示すように直列に配列される。
図8に示すように、第2実施形態の施工方法では、舗装施工の進行方向の先頭から、ダンプトラック11、コンベア車12、アスファルトシート敷設車13、フィニッシャー14、ロードローラー15の順に一列に並んで配列される。なお、これら工事車両の構成や機能は、第1実施形態のものと同様である。
表層6を構成するアスファルト混合物は、ダンプトラック11からコンベア車12に供給され、続いて、アスファルトシート敷設車13越しにアーム(図示せず)を介してコンベア車12からフィニッシャー14に供給される。アスファルトシート敷設車13によってアスファルトシート10を敷設した後、後方のフィニッシャー14によりアスファルト混合物をアスファルトシート10上に敷き均す。そして、さらに後方に配列されるロードローラー15によりアスファルト混合物を転圧し、表層6の積層工程が完了する。
次に、表層6上にアスファルトシート10を挟んで摩耗層7を積層することとなるが、その積層方法は表層6の積層方法と同様であるので、説明は割愛する。
第2実施形態の施工方法でも、第1実施形態の施工方法と同様に、環境汚染の防止、施工期間の短縮、築造される道路の高品質化等を図ることができる。
また、第2実施形態の施工方法では、アスファルト混合物をコンベア車12からフィニッシャー14に供給する関係上、アスファルトシート敷設車13は近接して配列されるコンベア車12とフィニッシャー14との間に配列される。このような配列方法が可能なのは、層間接着材としてアスファルトシート10を用いているため、アスファルトシート10の敷設直後からアスファルト混合物の積層を行うことができるからである。
また、第2実施形態の施工方法では、施工用の各車両を1列に配列しているので、アスファルト舗装面の修復等に際して、他の車線の交通を停止させることなく施工できる。また、一車線のみしかない道幅の狭小な道路でも施工できる。
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態のアスファルト舗装施工方法において、アスファルトシート10を敷設する前に、繊維シート210を敷設することを特徴としている。図9を参照して本実施形態のアスファルト舗装施工方法について説明する。
本実施形態では、第1実施形態のアスファルトシート敷設車13に、さらにアスファルトシート10の下面側に繊維シート210を供給する繊維シート供給器201と、アスファルトシート10の上面に保護ネット211を供給する保護ネット供給器202と、保護ネット211上に珪砂223を供給するための珪砂撒布器203を備えたアスファルトシート敷設車213を用いている。
ここで、第1実施形態における、基層5上にアスファルトシート10により形成される接着層82をはさんで表層6を積層する第2工程を例として、本実施形態のアスファルト敷設方法を説明する。まず、アスファルトシート敷設車213により、積層されたアスファルト混合体の基層5上に、繊維シート供給器201によって繊維シート210を、第1実施形態と同様にシート成形機17によりアスファルトシート10を順に積層する。さらにその上に、保護ネット供給器202により保護ネット211、および、珪砂撒布器203によって珪砂223を順に積層する。そして、第1実施形態と同様にアスファルトシート敷設車213と連携するフィニッシャーによって、この上にアスファルト混合物の層を積層する。
これにより、アスファルト舗装中に繊維シート210の層が形成され、アスファルト舗装面に働く引張応力をこの繊維シート210が負担するので、このアスファルト舗装面の引張強度が増加されるようになっている。
また、アスファルトシート10上に、保護ネット供給器202によって保護ネット211が敷設され、珪砂撒布器203によって珪砂223が撒布されて、アスファルトシート10の表面が保護されるので、アスファルトシート10上をフィニッシャー14等のキャタピラやダンプトラック11等の車輪が通過しても、アスファルトシート10の損傷や、アスファルトシート10のキャタピラや車輪等への張り付き等が防止されるようになっている。
なお、この繊維シート210としては、ガラス繊維シートが好ましいが、他の無機繊維、天然繊維、合成繊維からなる繊維シートが、織布、不織布に関わらず利用できる。
また、保護ネット211としては、種々の繊維シート、例えば、ガラス繊維シート「スリムクロス」(メーカー:鐘紡KK)を、アスファルトシートの全面に敷くことによって、敷設したアスファルトシートの建設車両等の車輪への付着を防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態においては、各層間にアスファルトシート10を用いているが、全ての層間に用いなくても良く、必要に応じて一部の層間にのみ選択的にアスファルトシート10を用いることも可能である。また、上下の層の表面状態や骨材の性質等に応じて、アスファルトシート10の厚さや特性を異ならせても良い。
なお、第1実施形態においては、フィニッシャー14とアスファルトシート敷設車13は近接して連係移動しているが、広い間隔をあけて移動させ、あるいは個別に移動させても良い。ただし、フィニッシャー14とアスファルトシート敷設車13との間隔は短い方が望ましく、このようにすれば敷設されたアスファルトシート10に異物が付着あるいは混入したり、外力による変形が加わるなどの不都合が生じる可能性が減少する。
また、前述の各実施形態とは逆に、アスファルト舗装道路を新たに築造する際に、車両を図8のように一車線に直列に配列しても良く、アスファルト舗装道路の補修時に、車両を図3のように二車線に並列に配列しても良い。
また、本実施形態のアスファルトシート敷設車13、213は、様々な路面幅に対応すべくダイスユニット120が連結されてなる成形ダイス102を採用し、また、簡易にシート幅を狭めることを可能とすべく各ダイスユニット120に流入する原料アスファルトの量を調節できるバルブ114を備えているが、アスファルトシート10の幅を固定しても構わない場合はこれらを備えなくてもよい。
また、本実施形態のアスファルトシート敷設車13,213は、ダイスリップ124の隙間125を一定にすべく、舟形形状の隙間保持金具126を備えているが、隙間125が大きい場合等、内部マニホールド121内の圧力がそれほど高くならない場合は、これを備えなくても構わない。
また、本実施形態のアスファルトシート敷設車13,213は、アスファルト入口ノズル123がダイスリップ124に対して垂直かつ、内部マニホールド121の軸に垂直になるように内部マニホールド121の中央に設置されているが、アスファルト入口ノズル123が十分太くて原料アスファルトの流入速度が遅い場合や、内部マニホールド121内に邪魔板等がある等の場合はこれに限られず、どこに設置されていても構わない。
また、本実施形態では、成形ダイス102の製造コストを下げるべく、単純な直管からなる内部マニホールド121を備えた成形ダイス102を採用しているが、コートハンガー形状等の複雑な曲面を備え、流路中に液だまり等ができないようにされたダイスを使用しても構わない。
また、第3実施形態では、アスファルトシート10の下に繊維シート210を敷設しているが、アスファルトシート10の上に繊維シート210を敷設しても構わず、さらに、2枚のアスファルトシート10で繊維シート210をはさむようにしても構わない。さらに、アスファルトシート10の保護のために、保護ネット211の敷設と珪砂223の撒布の両方を行っているが、この順番を代えても構わず、どちらか一方のみを行っても構わない。また、アスファルトシート10の保護の必要がない場合等は、保護ネット211の敷設と、珪砂223の撒布の両方を行わなくてもよい。また、珪砂223ではなく、他の鉱物の砂を撒布しても構わない。また、アスファルト舗装面の補強が必要ない場合は、繊維シート210を敷設しなくても構わない。
また、第3実施形態のアスファルトシート敷設車213は、保護ネット供給器202および珪砂撒布器203を備えているが、どちらか一方のみを備えていても構わない。また、アスファルトシート10の保護の必要がない場合等は、保護ネット供給器202と珪砂撒布器203を両方とも備えないアスファルトシート敷設車を採用することができる。また、アスファルト舗装面の補強が必要ない場合は、繊維シート供給器201を備えないアスファルトシート敷設車を採用することができる。
なお、実用新案登録第2590191号公報や、実用新案登録第2590201号公報には、既設舗装面上にアスファルトシート10を敷いて、その上に基層5としてアスファルト混合物を積層することが開示されているが、この基層5の上にさらに表層6や摩耗層7などのアスファルト混合物を積層する際にアスファルトシート10を用いるものではない。
産業上の利用可能性
本発明によれば、原料アスファルトをシート状に成形したアスファルトシートを用いて層間接着層を形成しているので、薬剤の流れ出しやアスファルト微粒子の飛散等による環境汚染の問題を引き起こさず、かつ、アスファルトシートを敷設して直ちにアスファルト混合物を敷き均すことが可能なので、短い施工期間でアスファルト舗装道路等を築造あるいは補修等できる。このため、降雨等の気象条件の影響を受けにくいので、工程管理が容易となる。
また、アスファルトシートの敷設からアスファルト混合物の敷き均し迄の時間を短縮できるので、アスファルトシートに異物が混入したり、外力による変形が加わるなどの不都合が少なく、またシート状なので均一かつ万遍なく施工面を被覆できるので、層間の接着面において均一で強固な接着が可能となり、品質の高いアスファルト舗装を実現できる。
さらに、アスファルトシート敷設車の後方に近接してフィニッシャーを配列することが可能となる等、アスファルト舗装施工を行う車両を配列する上での自由度を高めることができる。
加えて、アスファルトシートを施工現場でダイスにより成形しているので、アスファルトシートを事前にロール状に巻き取る等の余分な工程を必要とすることなく、アスファルトシートを円滑に敷設することが可能とされる。
Technical field
The present invention relates to an asphalt pavement construction method, and is applied, for example, to asphalt pavement on an automobile road, a bicycle road, a promenade, and further a taxiway or a runway of an aircraft.
Background art
Asphalt paved roads, etc. are constructed by laminating two or three asphalt mixture layers. For example, in the case of three layers, the asphalt mixture base layer, surface layer and wear layer are sequentially laminated on the roadbed. It has a structure. Conventionally, an asphalt pavement construction method using an asphalt emulsion as an adhesive between these layers is known.
In this asphalt pavement construction method using asphalt emulsion, the roadbed is first leveled with a road roller, the asphalt emulsion is spread on it and dried for about 6 hours, and then the asphalt mixture is uniformly spread with a finisher and then leveled with a road roller. A base layer is formed by rolling, an asphalt emulsion is spread on the base layer to form an asphalt film as an adhesive, and a surface asphalt mixture layer is spread and laminated on the base layer. Here, the asphalt emulsion for forming the adhesive layer is a colloidal dispersion of asphalt in water using an emulsifier and a stabilizer, and is liquid at room temperature.
However, the above conventional method using an asphalt emulsion has the following problems.
First, emulsifiers and stabilizers contained in asphalt emulsions cause environmental pollution.
In addition, asphalt emulsions, as the moisture in the asphalt emulsion is naturally dried, an asphalt film is formed and functions as an adhesive, but it takes several hours until the asphalt film is formed. There is a problem that cannot be constructed.
In addition, the quality of asphalt film and the time required to form a film depend on the temperature, humidity, wind speed, etc. during construction, and depending on the weather conditions, it is possible to form a film having a uniform adhesive force throughout. It can be difficult. In particular, when raining during construction, the asphalt emulsion flows in the rainwater, making it difficult to perform proper construction.
Further, the asphalt emulsion contains about 50% of moisture, and excess moisture is also transported in the process of transporting the asphalt emulsion to the construction site. For this reason, the cost for conveyance also increases.
On the other hand, in the construction stage, there is a problem that it is necessary to distribute sand for surface protection. That is, at the construction site, a dump truck loaded with an asphalt composition for upper layer construction runs on the film formed by the asphalt emulsion, in order to prevent the adhesive layer from being destroyed at this time. Conventionally, protective sand is spread on the surface after the asphalt film is formed.
Here, if the amount of sand spread is too small, the adhesive layer cannot be protected, and if too much, the adhesive strength between the upper layer and the lower layer is impaired, so it is necessary to finely adjust the amount of sand spread. Become. However, it is not easy to adjust the amount of distribution at the construction site, and extra man-hours are required.
Therefore, an object of the present invention is to provide an asphalt pavement construction method capable of building or repairing a high quality asphalt pavement road or the like in a short construction period without causing a problem of environmental pollution. Moreover, an object of this invention is to provide the asphalt sheet | seat laying vehicle suitable for this asphalt pavement construction method.
Disclosure of the invention
The asphalt pavement construction method according to the present invention is an asphalt pavement construction method in which a layer of an asphalt mixture is laminated on a roadbed or an existing pavement surface, and an asphalt sheet for forming an adhesive layer mainly composed of asphalt is formed on a construction site by a die. And an asphalt mixture laminating step of laminating the asphalt mixture layer as an upper layer after laying the asphalt sheet on the asphalt mixture layer laminated on the roadbed or the existing paved surface. To do.
According to the present invention, the asphalt adhesive layer which acts as an interlayer adhesive between the asphalt mixture layer laminated on the roadbed or the existing roadbed surface and the upper layer of the asphalt mixture and has asphalt as a main component. Is formed by laying an asphalt sheet, and there is no inconvenience that asphalt and chemicals penetrate into the road bed and surrounding soil together with moisture, or asphalt emulsion droplets are scattered to the periphery at the time of formation.
In addition, asphalt as an adhesive is laid and supplied between the layers as a sheet that does not substantially contain moisture, so it is not necessary to dry or the like before laminating the asphalt mixture layer as an upper layer, and therefore Enables asphalt pavement with a short construction period.
In addition, asphalt that is the constituent material of the adhesive layer is laid in the form of a sheet rather than chips and particles prior to the lamination of the asphalt mixture, so that the asphalt as an adhesive material is distributed uniformly and densely between the layers. In addition, suitable bonding is possible. For this reason, it is possible to build or repair a high quality asphalt paved road or the like in a short construction period without causing problems such as environmental pollution.
In addition, since the asphalt sheet is molded with a die at the construction site, it is possible to smoothly lay the asphalt sheet without requiring an extra process such as winding the asphalt sheet in a roll shape in advance. Is done.
In the above asphalt pavement construction method, the asphalt sheet may include a rubberized asphalt sheet. Rubberized asphalt sheet refers to a sheet in which rubber is mixed with asphalt. The rubber may be natural rubber or synthetic rubber, and may be vulcanized rubber or unvulcanized rubber. This increases the adhesion and elasticity of the asphalt sheet, resulting in increased adhesion between the lower asphalt layer and the upper asphalt layer and the impact resistance at the bond, resulting in high quality asphalt pavement. Is possible.
In the above asphalt pavement construction method, the asphalt sheet at room temperature is laid on the layer of the layered asphalt mixture at room temperature, and the asphalt mixture layer at 110 ° C. or higher is spread as the upper layer. Layering is preferred.
In this way, by laying the room temperature asphalt sheet on the lower layer side of the asphalt mixture at room temperature, the top surface of the asphalt mixture can be uniformly and evenly covered with the asphalt sheet. The asphalt sheet can be melted or softened by the heat of the asphalt mixture itself by spreading an asphalt mixture at 110 ° C. or higher on the asphalt sheet. Therefore, high-quality asphalt pavement can be achieved in which the lower asphalt mixture layer and the asphalt mixture layer on top of each other are suitably bonded to each other without requiring additional energy to melt and soften the asphalt sheet. It becomes.
Here, the above-mentioned “normal temperature” means “the temperature as it is” in the construction environment. Therefore, when laying while forming an asphalt sheet at the construction site, it is a temperature having a residual heat at the time of molding. There are also slightly different temperatures depending on the season and weather.
In the above asphalt pavement construction method, the fiber sheet is laid on the layer of the asphalt mixture before laying the asphalt sheet, or the fiber sheet is laid on the asphalt sheet after laying the asphalt sheet, or the asphalt sheet is After laying, a fiber sheet may be laid on the asphalt sheet, and an asphalt sheet may be laid thereon.
As a result, a fiber sheet layer is formed between the layers of the asphalt mixture, and this fiber sheet bears the tensile stress acting on the asphalt pavement surface, so that the tensile strength of the asphalt pavement surface is increased.
In the above asphalt pavement construction method, at least one of spreading sand or quartz sand and laying a protective net may be performed on the asphalt sheet after laying the asphalt sheet.
As a result, the surface of the asphalt sheet is protected by a protective net, sand or quartz sand, so that even if a finisher or other caterpillar wheel or a dump truck wheel passes over the asphalt sheet, damage to the asphalt sheet or the asphalt sheet Sticking to caterpillars and wheels is prevented.
The asphalt sheet is particularly preferably made of asphalt having a penetration of 1 to 300 at 25 ° C. as a main raw material. If an asphalt sheet made of raw material asphalt having such a penetration is used, the asphalt sheet is preferably melted and softened by the heat of the asphalt mixture itself at 110 ° C. or higher in any season of spring, summer, autumn and winter. And can function effectively as an interlayer adhesive layer. Therefore, asphalt pavement with far superior quality compared to conventional construction methods can be realized in a short construction period without causing environmental problems.
In the asphalt pavement construction method described above, the asphalt mixture layer stacking step is linked with the asphalt sheet laying vehicle for laying the asphalt sheet and the finisher for laying and leveling the asphalt mixture, with the asphalt sheet laying vehicle in advance. By moving it, the upper asphalt mixture layer may be laminated while laying the asphalt sheet. In this way, by moving the asphalt sheet laying vehicle and the finisher in a linked manner, the asphalt mixture for laying the adhesive layer can be laid quickly after the asphalt sheet for laying the adhesive layer. A large high-quality interlayer adhesive layer can be realized.
The asphalt sheet laying vehicle according to the present invention includes a storage means for storing raw material asphalt mainly composed of asphalt, a forming means for forming the stored raw material asphalt into a sheet shape, and forming the asphalt sheet, and the stored raw material A supply means for supplying the asphalt to the forming means and a temperature holding means for holding the raw asphalt at a predetermined temperature are provided, and the asphalt sheet can be laid while being formed.
According to the asphalt sheet laying vehicle of the present invention, the raw material asphalt stored in the storage means is sent to the forming means by the supply means while being held at a predetermined temperature by the temperature holding means, and the asphalt sheet is Since it is molded and can be laid on a road or the like, it is possible to smoothly lay the asphalt sheet without requiring an extra step such as winding the asphalt sheet in a roll shape in advance.
In the above asphalt sheet laying vehicle, the forming means has an inner manifold made of a tubular member closed at both ends, an asphalt inlet nozzle for receiving the raw material asphalt from the supply means to the inner manifold, and an inner diameter smaller than the inner manifold. A pair of opposing plates forming a gap, which has a die slip extending in the axial direction on the outer surface of the inner manifold and installed perpendicularly to the surface of the inner manifold, with the side ends closed It is preferable that a unit is provided, and the raw material asphalt is injected from the gap of the die slip and formed into a sheet shape.
As a result, the raw material asphalt supplied to the forming means by the supplying means is introduced into the forming unit from the asphalt inlet nozzle, and is injected out from the gap between the pair of die slip plates via the internal manifold. An asphalt sheet is obtained. In addition, the pressure loss when the raw material asphalt passes through the gap of the die slip is larger than the pressure loss when the raw material asphalt is distributed in the axial direction in the internal manifold. Distributes well in the direction and forms an asphalt sheet of uniform thickness. Further, since the molding unit is configured without having a complicated curved surface portion like a coat hanger shape, the manufacturing cost can be reduced.
In the asphalt sheet laying vehicle, the asphalt inlet nozzle is preferably installed at the center of the internal manifold so as to be perpendicular to the axis of the internal manifold and perpendicular to the die slip.
As a result, the raw material asphalt is supplied from the center of the internal manifold, and the raw material asphalt is equally distributed in the axial direction in the internal manifold, and the raw material asphalt is greatly changed in the traveling direction in the internal manifold and receives a large pressure loss. In addition, the raw material asphalt is better distributed in the axial direction in the internal manifold, and a more uniform asphalt sheet is formed.
Further, in the asphalt sheet laying vehicle, the die slip has a boat-shaped gap holding plate facing the injection direction of the raw material asphalt in the gap of the die slip at a predetermined interval in the axial direction of the internal manifold, and the die slip injection end. It is desirable to be installed at a predetermined distance from the inside.
As a result, the gap between the die slips is kept constant, so that even when the inside manifold is at a high pressure when the raw material asphalt is injected from the die slip, the gap between the die slips is prevented from changing and more uniform. Asphalt sheet is formed. In addition, since this gap holding plate has a boat shape facing the injection direction and is installed at a predetermined distance inside from the die slip injection end, the branch when the raw material asphalt passes this gap holding plate and The merging is performed smoothly, and a high-quality asphalt sheet that is continuous in the width direction is obtained.
Further, in the asphalt sheet laying vehicle described above, the forming means includes a plurality of forming units connected in the axial direction of the internal manifold, and the gaps between adjacent die slips communicate with each other, and the supplying means is an asphalt inlet of each forming unit. It is preferable that a flow rate control unit capable of adjusting the amount of raw material asphalt supplied to the nozzle is provided, and the width of the asphalt sheet to be formed is adjustable.
Thereby, since it is possible to increase / decrease the number of the shaping | molding units to connect, the width | variety of the asphalt sheet | seat shape | molded can be changed easily. In addition, since the flow rate of the raw material asphalt supplied to each molding unit can be controlled, even if the molding means is already connected to a plurality of molding units, by stopping the raw material asphalt supplied to some molding units, An asphalt sheet narrower than the width of the forming means can be easily obtained only by controlling the flow rate.
Further, in the gap of the die slip at the position corresponding to the boundary between the two molding units to be connected, the boat-shaped protrusion prevention plate is in the injection direction of the asphalt sheet and inside the predetermined distance from the injection end of the die slip. Is preferably installed.
Thereby, the raw material asphalt flowing out from the two adjacent internal manifolds smoothly merges into one wide sheet, so that the break of the asphalt sheet is eliminated.
The asphalt sheet laying vehicle may include a fiber sheet laying means for laying the fiber sheet, and the fiber sheet may be laid together with the asphalt sheet. Thereby, an asphalt sheet and a fiber sheet are easily laid.
Moreover, you may provide either one of the protection net | network laying means to lay a protection net | network, or the silica sand distribution means to distribute sand or quartz sand. This further facilitates the installation of a protective net or the distribution of sand or quartz sand.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of an asphalt paved road.
Drawing 2 is a figure which looked at the situation of each vehicle for construction in a 1st embodiment from the side.
FIG. 3 is a plan view showing the arrangement of each vehicle for construction in the first embodiment.
FIG. 4 is a side view of the asphalt sheet laying vehicle in FIG.
FIG. 5 is a top view of the asphalt sheet laying vehicle in FIG.
FIG. 6 is a perspective view of the forming die in FIG.
FIG. 7A is a cross-sectional view showing a state in which the asphalt sheet 10 is laid on the upper layer roadbed 22.
FIG. 7B is a cross-sectional view showing a state in which the base layer 5 is laminated on the asphalt sheet 10 of FIG. 7A.
FIG. 8 is a plan view showing the arrangement of each vehicle for construction in the second embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing an asphalt laying construction method and an asphalt sheet laying vehicle used in the third embodiment.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of an asphalt pavement construction method according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the description of the drawings, the same elements are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted. In addition, since the drawings are partially exaggerated for easy understanding, the dimensional ratios do not necessarily match those described.
Prior to the description of the embodiment, the configuration of an asphalt paved road that is built or repaired by an asphalt pavement construction method will be described. FIG. 1 is a cross-sectional view of an asphalt paved road. As shown in the drawing, a roadbed 2 is formed on a flattened roadbed 1. This roadbed 2 is a lower layer roadbed by a granular roadbed method using a material such as crusher or sand that is economically available near the site. 21 and an upper layer roadbed 22 by a particle size adjustment method using a high-quality material having high strength.
A base layer 5 made of an asphalt mixture is laminated on the upper layer roadbed 22 via an adhesive layer 81, and a surface layer 6 made of the same asphalt mixture is laminated on the upper layer roadbed 22 via an adhesive layer 82. Further, a wear layer 7 made of an asphalt mixture is laminated on the surface layer 6 through the next adhesive layer 83 in the same manner as the base layer 5 and the surface layer 6, and this becomes the outermost surface layer of the road.
The asphalt pavement construction method of the first embodiment is applied to the subsequent stage process after the roadbed 2 is formed by the upstream process. And the point which forms the adhesion layers 81-83 for adhere | attaching each layer of the upper-layer roadbed 22, the base layer 5, the surface layer 6, and the abrasion layer 7 using the asphalt sheet | seat shape | molded on the construction site, and adhesion | attachment between each layer In this case, the asphalt sheet is melted or softened by effectively using the heat of the asphalt mixture as the material of the base layer 5, the surface layer 6 and the wear layer 7.
The post-construction process according to the first embodiment includes a three-stage process. That is, a first step of laying an asphalt sheet for forming the adhesive layer 81 on the upper roadbed 22 and laminating the base layer 5 made of the asphalt mixture, and an asphalt sheet for forming the adhesive layer 82 on the base layer 5 A second step of laying and laminating the surface layer 6 made of asphalt mixture, and a third step of laying an asphalt sheet for forming the adhesive layer 83 on the surface layer 6 and laminating the wear layer 7 made of asphalt mixture. . These first to third steps are basically the same except that the aggregate of the asphalt mixture is different. In each step, the construction vehicles are arranged as shown in FIGS. Of these, each of the second step and the third step is completed as one aspect of the asphalt pavement construction method included in the scope of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a state in which each vehicle under construction is viewed from the side, and FIG. 3 is a plan view showing the arrangement of the vehicles in FIG. 2 in a planar positional relationship. As is clear from FIG. 3, the road for construction is a two-lane road, and the left lane is the target of the pavement construction in the direction of the pavement construction (the direction of the arrow in FIGS. 2 and 3).
The positional relationship of each vehicle will be described with reference to FIGS. 2 and 3. The dump truck 11 for transporting materials (particularly asphalt mixture) reciprocates in the right lane and receives the piston transport of the asphalt mixture from the dump truck 11. The conveyor vehicle 12 having a hopper for temporary storage slowly moves forward in the right lane as the construction progresses.
In the construction lane on the left side, the asphalt sheet laying vehicle 13 for laying the asphalt sheet 10 advances ahead of the finisher 14 for spreading the asphalt mixture, and the conveyor vehicle 12 advances to the rear finisher 14 while maintaining a certain distance. . Then, a road roller 15 that rolls the asphalt mixture a little away from the finisher 14 follows.
As shown in FIG. 2, the arm 16 extends from the conveyor vehicle 12 toward the finisher 14, and the asphalt mixture constituting the base layer 5 is supplied through the arm 16. Further, the asphalt sheet laying vehicle 13 is equipped with a sheet forming machine 17 (which will be described later in detail) that has a tank or the like that is always heated and can form the asphalt sheet 10, and further includes a power generation device, a traveling device, and the like ( (Not shown). Therefore, the asphalt seat laying vehicle 13 can both move away from other vehicles (for example, the finisher 14 and the like) and move in conjunction with the finisher 14 in advance.
Here, the asphalt sheet laying vehicle 13 will be described in detail with reference to FIGS. 4 and 5. The asphalt sheet laying vehicle 13 is a vehicle for laying while forming the asphalt sheet 10 at the site or the like. The tank 101 for storing the raw asphalt, the forming die 102 for forming the raw asphalt into a sheet, and the tank 101 A feeder 115 for measuring and supplying the asphalt to the forming die 102, and a temperature holder 137 (see FIG. 5) for adjusting the temperature of the raw asphalt to a temperature suitable for forming into a sheet shape, as shown in FIG. The sheet forming machine 17 having the above can be provided and can travel at a desired speed.
The tank 101 includes a jacket 110 for keeping the internal raw material asphalt on the wall surface, and a stirrer 111 for stirring the raw material asphalt in the tank 101.
The feeder 115 is preferably a gear pump that feeds the raw material asphalt in the tank 101 toward the forming die 102 and pressure-feeds the raw asphalt in the tank 101 to the forming die 102 through the pipe 103 while measuring the raw material asphalt. And an external manifold 113 having a branch pipe for distributing the raw material asphalt pumped by the metering pump 104 to asphalt inlet nozzles 123 (details will be described later) of each die unit 120 provided in the forming die 102. It has.
The metering pump 104 has a sufficient discharge pressure so as to cope with a pressure loss when the raw material asphalt passes through the molding die 102. A filter 119 is installed in the middle of the pipe 103 to remove sand and other mixed substances in the pressured raw material asphalt, and the temperature of the internal raw material asphalt is adjusted to an appropriate temperature outside the pipe 103. A jacket 105 for holding is installed. Valves 114 capable of adjusting the amount of raw material asphalt to be fed to the asphalt inlet nozzle 123 are provided on the side of the forming die 102 of the external manifold 113.
The temperature holder 137 includes a heat medium circulation pump 109 (see FIG. 6) that circulates a heat medium between the jackets 105 and 110 and a jacket 106 (details will be described later) of the molding die 102 via a heat medium pipe (not shown). Further, an LPG burner 108 for heating the heat medium and a control panel 107 for controlling these are provided, and the temperature of the raw material asphalt is adjusted to a temperature suitable for forming into a sheet shape.
As shown in FIG. 6, the forming die 102 is formed by arranging a plurality of octagonal cylindrical die units 120 closed at both ends in series in a coaxial manner. In the present embodiment, a die unit 120 having a width of 500 mm is adopted, and a forming die 102 in which ten of these die units 120 are arranged in series corresponding to the road pavement width is used.
The die unit 120 includes an octagonal cylindrical inner manifold 121 whose both ends are closed by partition walls 122. At the center of one surface of the internal manifold 121, an asphalt inlet nozzle 123 that receives the raw asphalt from the metering pump 104 via the external manifold 113 is provided perpendicular to this surface, and the surface provided with this asphalt inlet nozzle 123. On one surface of the internal manifold 121 perpendicular to the surface, a pair of opposed flat plates is provided, and a predetermined gap 125 is provided. A die slip 124 extends perpendicularly to this surface and in the axial direction of the internal manifold 121. ing. The portion of the internal manifold 121 facing the gap 125 of the die slip 124 is cut away, and the raw material asphalt in the internal manifold 121 flows out of the gap 125 and is formed into a sheet shape. . In addition, the side end portions of the die slip 124 corresponding to both ends of the forming die 102 are closed, and the gaps 125 between the adjacent die slips 124 are connected to each other so that one wide sheet is formed. It has become so.
Further, in the gap 125 of the die slip 124, boat-shaped gap holding fittings 126 that hold the gap 125 at a predetermined interval respectively face the injection direction of the raw material asphalt and are equally spaced in the axial direction of the internal manifold 121. In addition, the die slip 124 is provided inside a predetermined distance from the injection end. Further, in the gap 125 at a position corresponding to the partition wall 122a separating the two die units 120, the raw material asphalt flowing out from the two adjacent internal manifolds 121 is smoothly merged to form one wide sheet. A boat-shaped protrusion prevention metal fitting 127 is installed in the injection direction of the raw material asphalt sheet and inside a predetermined distance from the injection end of the die slip. A jacket 106 is provided outside the internal manifold 121 to keep the raw material asphalt in the internal manifold 121 warm.
The asphalt sheet laying vehicle 13 can control the sheet laying speed, which is the traveling speed of the asphalt sheet laying vehicle 13, and the sheet linear speed in the die slip 124, that is, the discharge amount of the metering pump 104. If the sheet laying speed is made faster than the sheet linear speed in the die slip 124, the asphalt sheet 10 formed by the forming die 102 is stretched due to the high stretchability of the asphalt, and the asphalt sheet is thinner than the gap 125 of the forming die 102. 10 can be easily obtained.
Here, the sheet thickness is determined by a sheet laying width, a metering pump discharge amount, and a sheet laying speed, and a relationship of (sheet thickness) = (metering pump discharge amount) / ((sheet laying speed) × (sheet laying width)). There is. For example, the discharge amount of the metering pump is 27.5 cm Three When the sheet laying speed is 0.11 m / s and the sheet laying width is 0.5 m, an asphalt sheet having a thickness of 0.5 mm is laid. This sheet thickness is the ratio of the draw ratio ((stretch ratio) = (sheet laying speed) / (sheet linear speed in the die lip)) with respect to the thickness when injected from the die slip 124 of the forming die 102. Only the film is stretched to reduce the thickness.
Then, even if a disturbance such as a change in the traveling speed of the asphalt sheet laying vehicle 13 occurs, each of the above components is automatically or manually controlled so that the laying amount of the asphalt sheet 10 per unit area maintains the set value. To be controlled.
The forming die 102 can be exchanged for the external manifold 113. The forming die 102 is suitable for forming a sheet having a gap 125 of 2 mm and a thickness of 0.5 to 2.0 mm, and the gap 125 is 20 mm and 5 mm. A forming die 102 suitable for forming a sheet having a thickness of ˜20 mm is provided, and either one is selected according to a desired thickness of the sheet.
The asphalt used as the raw material for the asphalt sheet 10 is so-called petroleum asphalt, and is a residual substance obtained by applying crude oil to an atmospheric distillation apparatus, a vacuum distillation apparatus, or the like. The penetration of the raw material asphalt at 25 ° C. is preferably in the range of 1 to 300. Raw material asphalt with a penetration lower than the lower limit of this range is hard and small in ductility, difficult to form into a sheet, and the asphalt mixture described below has a bond strength after construction at the temperature when leveling the asphalt mixture. Since it is low, it is not suitable as an adhesive between layers. In addition, raw material asphalt having a higher penetration than the upper limit of this range is too soft, and the adhesive strength decreases in summer when the temperature is high, so that it is not suitable as an adhesive between layers.
The asphalt sheet 10 may include a rubberized asphalt sheet. The rubberized asphalt sheet is a sheet in which rubber is mixed with asphalt. The rubber may be natural rubber or synthetic rubber, and may be vulcanized rubber or unvulcanized rubber. I do not care. The use of asphalt sheets, including rubberized asphalt sheets, increases the adhesion and elasticity of the asphalt sheet, and as a result, the adhesion between the lower asphalt layer and the upper asphalt layer and the resistance at the joints. Impact is increased, and asphalt pavement with higher quality is possible.
The above-mentioned “penetration” is a scale indicating the hardness of petroleum asphalt and is defined in Japanese Industrial Standard (Petroleum Asphalt K2207-1996). According to this, in the test condition of 25 ° C., 0.1 mm, which is the length in which the specified needle vertically enters the sample, is represented as 1.
About an asphalt mixture, an aggregate etc. differ with whether it becomes the material which forms any of the base layer 5, the surface layer 6, and the abrasion layer 7. FIG. As for the case of the material of the base layer 5, the asphalt mixture is a mixture of about 5% of asphalt and about 95% of crushed stone at about 160 ° C., and is at a distance that does not cause aggregate separation or local temperature decrease during transportation. It is manufactured at an asphalt mixture manufacturing facility and is transported from here to a construction site by a dump truck 11.
Next, the asphalt mixture laminating method according to this embodiment will be described by taking as an example the first step of laminating the base layer 5 with the adhesive layer 81 made of the asphalt sheet 10 sandwiched on the upper layer roadbed 22. 7 used in the following description, the asphalt sheet 10 is laid on the upper layer roadbed 22 (see FIG. 7A), then the base layer 5 is laminated, and the asphalt sheet 10 is deformed and converted into the adhesive layer 81. It is sectional drawing which shows a mode (refer the same figure (b)) mode.
First, the sheet forming machine 17 mounted on the asphalt sheet laying vehicle 13 located at the top of the base layer 5 in the laying direction adjusts the molding temperature of the asphalt sheet to a range of 100 to 160 ° C., while the thickness is 0.3 to An asphalt sheet 10 of about 20 mm, preferably about 0.5 mm is formed.
Here, the operation of the asphalt sheet laying vehicle 13 will be described in detail. First, while the raw material asphalt in the tank 101 shown in FIGS. 4 and 5 is agitated by the stirrer 111, the temperature is kept in the range of 100 to 160 ° C., preferably 135 ° C., by the temperature holder 137 shown in FIG. It is set to 10 to 100 Pa · s which is preferable for forming the asphalt sheet 10. Further, the raw material asphalt in the pipe 103 and the forming die 102 can also be maintained at an appropriate temperature.
Next, the metering pump 104 is activated to feed the raw material asphalt in an appropriate temperature state to the external manifold 113 via the pipe 103. At this time, impurities such as dust in the raw material asphalt are removed by the filter 119.
The pumped raw material asphalt is distributed by the external manifold 113 and flows into the internal manifold 121 of the die unit 120 from the asphalt inlet nozzle 123 of each die unit 120 constituting the forming die 102. The raw material asphalt in the internal manifold 121 is distributed in the axial direction of the internal manifold 121, reaches the die slip 124, passes through the gap 125, is formed into a sheet shape, and is extruded.
As described above, according to the asphalt sheet laying vehicle 13 of the present embodiment, the raw material asphalt stored in the tank 101 is maintained at a predetermined temperature by the temperature holder 137 at the site or the like, and is supplied to the forming die 102 by the feeder 115. Since the asphalt sheet 10 is formed in the forming die 102 and can be laid on a road or the like, the asphalt sheet 10 can be laid on a road or the like without requiring an extra step such as winding the asphalt sheet 10 into a roll in advance. It is possible to lay the sheet 10 smoothly.
Further, the gap 125 of the die slip 124 is narrow with respect to the pipe diameter of the internal manifold 121, and the raw material asphalt has a gap between the die slip 124 with respect to a pressure loss when the raw material asphalt is distributed in the internal manifold 121 in the axial direction. Since the pressure loss when passing through the interior 125 becomes extremely large and the raw material asphalt in the internal manifold 121 is easily distributed in the width direction, the raw material asphalt is uniformly formed in the width direction from the opening of the die slip 124. It is designed to be discharged.
By the way, conventionally, in order to avoid thermal decomposition of raw materials in a liquid pool in a flow path as a die for plastic molding or the like, the liquid is obtained by eliminating corners or the like in the flow path as in a T-die or L-die. Coated hanger-type dies in which no stagnation or the like is formed are widely used, but the production of these dies requires extremely precise processing technology, which is a factor of high cost. However, in the case of the forming die 102 used by the asphalt sheet laying vehicle 13 of the present embodiment, the raw material asphalt is not thermally decomposed, so that even if a liquid puddle or the like is formed in the flow path of the forming die 102 or the like, there is almost no problem. In addition, it is possible to use the molding die 102 as in the present embodiment which is constituted only by such general piping material and does not have a complicated curved surface portion or the like. Cost reduction is possible.
Further, since the boat-shaped gap holding metal fittings 126 are installed at predetermined intervals in the gap 125, the gap 125 of the die slip 124 is held constant, and the pressure in the internal manifold 121 becomes high during sheet forming. However, since this gap 125 does not change, the asphalt sheet 10 having a uniform thickness is formed. Further, since the gap holding metal fitting 126 has a boat shape facing the injection direction of the raw material asphalt, and is installed at a predetermined distance from the injection end of the die slip 124, the raw material asphalt holds this gap. The branching and merging at the time of passing through the metal fitting 126 are smoothly performed, and the high-quality asphalt sheet 10 without being cut in the width direction is obtained.
Further, an asphalt inlet nozzle 123 is installed in the center of the internal manifold 121 perpendicular to the axis of the internal manifold 121 and perpendicular to the die slip 124, and raw material asphalt is supplied from the center of the internal manifold to supply raw material asphalt. Is distributed equally in the axial direction in the internal manifold, and the raw material asphalt is greatly distributed in the internal manifold in the axial direction due to a large change in the traveling direction and large pressure loss in the internal manifold. Therefore, a more uniform asphalt sheet is formed.
The forming die 102 includes a plurality of die units 120 connected in the axial direction of the internal manifold 121, and the width of the asphalt sheet 10 to be formed can be easily changed by increasing or decreasing the number of connected die units 120. It is possible. Further, the feeder 115 includes a valve 114 capable of adjusting the amount of raw material asphalt supplied to the asphalt inlet nozzle 123 of each die unit 120. For example, a forming die in which a plurality of die units 120 are already connected is provided. 102, by stopping the raw material asphalt supplied to some of the die units 120, an asphalt sheet 10 narrower than the lateral width of the forming die 102 can be easily obtained only by operating the valve 114. Yes.
Further, since the protrusion preventing metal fitting 127 is provided at a position corresponding to the partition wall 122 a that separates the two die units 120 in the gap 125, the asphalt sheet 10 that is respectively molded from between the die units 120 separated by the partition wall 122. They are smoothly joined together to form a single wide sheet.
Further, the jacket 110, 105, 106 is circulated by the heat medium from the heat medium circulation pump 109, and the temperatures of the asphalt in the tank 101, the pipe 103, and the internal manifold 121 are maintained at a temperature suitable for sheet forming. Therefore, a higher quality sheet is formed.
The asphalt sheet 10 thus formed is guided to the rear end portion of the asphalt sheet laying vehicle 13 by rollers and guides (not shown), and sequentially laid on the upper layer roadbed 22. For this reason, as schematically shown in FIG. 7A, the asphalt sheet 10 covers the upper surface of the upper layer roadbed 22 uniformly and evenly (without gaps). In this process, the thin asphalt sheet 10 is cooled by outside air, and the flexibility may be lowered at the time of laying. However, since the asphalt sheet 10 has flexibility and constant adhesiveness even at room temperature, it does not easily “turn up” even when wind blows, for example.
Subsequently, as shown in FIG. 2 and FIG. 3, the asphalt mixture as the raw material of the base layer 5 is moved behind the asphalt sheet laying vehicle 13 while maintaining an appropriate distance of 1 to 20 m. Are dropped one after another on the asphalt sheet 10 and spread evenly and evenly. That is, the finisher 14 has a screw conveyor that uniformly spreads the asphalt mixture with a laying width, and a screed that is adjusted in the vertical direction to level the asphalt mixture flat.
Here, when the asphalt sheet 10 laid on the upper layer roadbed 22 is formed of asphalt having a penetration of 1 to 300, and the asphalt mixture as the raw material of the base layer 5 is dropped thereon, the temperature of the asphalt mixture is When set to 110 ° C. or higher, more desirably 120 ° C. or higher, the asphalt sheet 10 is rapidly heated to melt or soften. As schematically shown in FIG. 7B, the asphalt sheet 10 adheres to or adheres to the upper surface of pebbles, gravel, etc. constituting the upper-layer roadbed 22 at room temperature, and the base layer 5 made of the upper-layer roadbed 22 and the asphalt mixture. It acts as an adhesive layer 81 between the two.
As described above, since the high-temperature asphalt mixture is spread after the asphalt sheet 10 is laid, the asphalt sheet 10 can act as an adhesive using the heat of the asphalt mixture itself.
As shown in FIG. 2 or 3, the asphalt mixture is manufactured at a high temperature of about 160 ° C., then transported to the construction site by the dump truck 11, and supplied to the finisher 14 via the conveyor vehicle 12. The temperature of the asphalt mixture at this time is about 140 ° C., and it is easy to set the asphalt sheet 10 to 110 ° C. or higher, which is a desirable temperature for softening the asphalt sheet 10 to act as an adhesive.
After the asphalt mixture is spread and leveled, the base layer 5 is finished by rolling with a load roller 15 arranged behind the finisher 14. When pressure is indirectly applied to the contact surface by the road roller 15 with the asphalt adhesive layer 81 sandwiched between the upper roadbed 22 not containing asphalt and the base layer 5 made of the asphalt mixture, The softened asphalt sheet 10 enters deeper into the recesses of the upper layer (base layer 5) and the lower layer (upper layer roadbed 22) (see FIG. 7). And it cools and solidifies in that state, and the asphalt sheet 10 becomes the contact bonding layer 81, and will adhere | attach the upper-layer roadbed 22 and the base layer 5 suitably.
The first step of laminating the base layer 5 with the adhesive layer 81 sandwiched on the upper layer roadbed 22 is completed by the above procedure, and when the base layer 5 returns to room temperature by natural cooling, it is formed on the base layer 5 by the asphalt sheet 10. A second step of laminating the surface layer 6 with the adhesive layer 82 sandwiched is applied, and a third step of laminating the wear layer 7 with the adhesive layer 83 formed of the asphalt sheet 10 on the surface layer 6 is applied. Since the lamination method of each of these steps is the same as the method of laminating the base layer 5 on the upper layer roadbed 22, detailed description thereof is omitted.
The structure of the asphalt pavement construction method according to the first embodiment is as described above, and the second and third steps are completed as one aspect of the present invention. Hereinafter, the operation and effect will be described in a simplified manner while comparing with the prior art.
First, in the construction method of the present embodiment, the asphalt sheet 10 that is substantially formed only from asphalt is used as a material for the interlayer adhesive layer. Therefore, since neither water nor emulsifiers and stabilizers are contained, in principle, it is impossible for these drugs to permeate or flow out into the road bed and surrounding soil, and environmental pollution is not caused.
In addition, since the asphalt sheet 10 does not substantially contain moisture, time for curing and drying is unnecessary, and the asphalt mixture layer can be laminated immediately after the asphalt sheet 10 is laid. For this reason, the construction period for asphalt pavement can be greatly shortened, for example, the period of traffic regulation accompanying road construction can be shortened.
Secondly, in the present embodiment, asphalt, which is a material for forming the adhesive layer, is formed and laid in a sheet shape, so that the asphalt is not scattered around and does not cause environmental pollution. Further, since it is not washed away by rain, it is not easily affected by weather conditions, and process management becomes easy.
Thirdly, in the present embodiment, by using the asphalt sheet 10 previously formed into a sheet shape, it is possible to uniformly and evenly coat the ground prior to leveling the asphalt mixture. Therefore, for example, the asphalt sheet 10 is thermally deformed to form a continuous adhesive layer on the uneven surface between the roadbed and the base layer made of the asphalt mixture, thereby enabling uniform and strong interlayer adhesion, and high quality asphalt. A paved road is built.
Fourth, in consideration of the fact that the asphalt mixture can be laminated immediately after the asphalt sheet 10 is laid, in the first embodiment, the asphalt sheet laying vehicle 13 and the finisher 14 are moved in conjunction with each other. It becomes possible.
That is, in this embodiment, since the asphalt mixture can be quickly laminated on the laying surface of the asphalt sheet 10, the asphalt sheet is compared with the case where the asphalt mixture is laminated after completion of the laying of the asphalt sheet 10 (after a certain amount of time has elapsed). The asphalt mixture can be laminated in a state in which no foreign matter adheres to or mixes in 10 and deformation due to external force of the asphalt sheet 10 does not occur. For this reason, an asphalt mixture can be adhere | attached in the state where the upper surface of the asphalt sheet 10 is clean and smooth, and the asphalt sheet 10 will act efficiently as an adhesive.
Next, a second embodiment of the present invention will be described. In the second embodiment, a damaged surface of a road already used for traffic of an automobile or the like is shaved with a cutting machine (not shown), and a surface layer 6 and a wear layer 7 are laminated and repaired on a road surface where the base layer 5 is exposed. This is an asphalt pavement construction method. In this embodiment, construction is performed using only the lane to be repaired, and the vehicles for construction are arranged in series as shown in FIG.
As shown in FIG. 8, in the construction method of the second embodiment, the dump truck 11, the conveyor vehicle 12, the asphalt sheet laying vehicle 13, the finisher 14, and the road roller 15 are arranged in a line from the top in the traveling direction of the pavement construction. Arranged in The construction and functions of these construction vehicles are the same as those in the first embodiment.
The asphalt mixture constituting the surface layer 6 is supplied from the dump truck 11 to the conveyor vehicle 12, and then supplied from the conveyor vehicle 12 to the finisher 14 through the asphalt sheet laying vehicle 13 via an arm (not shown). After the asphalt sheet 10 is laid by the asphalt sheet laying vehicle 13, the asphalt mixture is spread on the asphalt sheet 10 by the rear finisher 14. Then, the asphalt mixture is rolled by the load roller 15 arranged further rearward, and the stacking process of the surface layer 6 is completed.
Next, the wear layer 7 is laminated on the surface layer 6 with the asphalt sheet 10 interposed therebetween, and the lamination method is the same as the method for laminating the surface layer 6, and therefore the description is omitted.
In the construction method of the second embodiment, as in the construction method of the first embodiment, it is possible to prevent environmental pollution, shorten the construction period, improve the quality of the road to be built, and the like.
Moreover, in the construction method of the second embodiment, the asphalt sheet laying vehicle 13 is arranged between the conveyor vehicle 12 and the finisher 14 that are arranged close to each other because the asphalt mixture is supplied from the conveyor vehicle 12 to the finisher 14. The Such an arrangement method is possible because the asphalt sheet 10 is used as an interlayer adhesive, so that the asphalt mixture can be laminated immediately after the asphalt sheet 10 is laid.
Moreover, in the construction method of the second embodiment, since the vehicles for construction are arranged in a line, construction can be performed without stopping traffic in other lanes when repairing the asphalt pavement surface. It can also be constructed on narrow roads with only one lane.
Next, a third embodiment of the present invention will be described. The present embodiment is characterized in that the fiber sheet 210 is laid before laying the asphalt sheet 10 in the asphalt pavement construction method of the first embodiment. The asphalt pavement construction method of this embodiment will be described with reference to FIG.
In this embodiment, the asphalt sheet laying vehicle 13 according to the first embodiment is further supplied with a fiber sheet feeder 201 that supplies the fiber sheet 210 to the lower surface side of the asphalt sheet 10 and a protective net 211 on the upper surface of the asphalt sheet 10. An asphalt sheet laying vehicle 213 provided with a protection net feeder 202 and a silica sand spreader 203 for supplying the silica sand 223 onto the protection net 211 is used.
Here, the asphalt laying method of this embodiment will be described by taking as an example the second step of laminating the surface layer 6 across the adhesive layer 82 formed of the asphalt sheet 10 on the base layer 5 in the first embodiment. First, a fiber sheet 210 is laminated by the fiber sheet feeder 201 on the base layer 5 of the laminated asphalt mixture by the asphalt sheet laying vehicle 213, and the asphalt sheet 10 is laminated by the sheet molding machine 17 in the same manner as in the first embodiment. To do. Further thereon, a protective net 211 is laminated by a protective net feeder 202 and a silica sand 223 is laminated by a quartz sand spreader 203 in this order. And the layer of an asphalt mixture is laminated | stacked on this with the finisher linked with the asphalt sheet | seat laying vehicle 213 similarly to 1st Embodiment.
Thereby, the layer of the fiber sheet 210 is formed during the asphalt pavement, and the fiber sheet 210 bears the tensile stress acting on the asphalt pavement surface, so that the tensile strength of the asphalt pavement surface is increased.
Further, a protective net 211 is laid on the asphalt sheet 10 by the protective net feeder 202, and the silica sand 223 is spread by the silica sand spreader 203, so that the surface of the asphalt sheet 10 is protected. Even if a wheel such as a caterpillar 14 or a dump truck 11 passes, damage of the asphalt sheet 10 or sticking of the asphalt sheet 10 to the caterpillar, wheels, or the like is prevented.
The fiber sheet 210 is preferably a glass fiber sheet, but fiber sheets made of other inorganic fibers, natural fibers, and synthetic fibers can be used regardless of whether they are woven or non-woven.
Further, as the protective net 211, various fiber sheets, for example, a glass fiber sheet “Slim Cloth” (manufacturer: Kanebo KK) is laid on the entire surface of the asphalt sheet, so that the asphalt sheet is installed on a wheel of a construction vehicle. Can be prevented.
As mentioned above, although embodiment of this invention has been described in detail, this invention is not limited to said each embodiment.
In the above embodiment, the asphalt sheet 10 is used between the respective layers, but it is not necessary to use it between all the layers, and it is also possible to selectively use the asphalt sheet 10 only between some layers as necessary. is there. Further, the thickness and characteristics of the asphalt sheet 10 may be varied depending on the surface conditions of the upper and lower layers, the properties of the aggregate, and the like.
In the first embodiment, the finisher 14 and the asphalt sheet laying vehicle 13 move in close proximity to each other. However, the finisher 14 and the asphalt sheet laying vehicle 13 may be moved with a wide interval or may be moved individually. However, it is desirable that the distance between the finisher 14 and the asphalt sheet laying vehicle 13 is short, and this may cause inconvenience such as foreign matter adhering to or mixing in the laid asphalt sheet 10 and deformation due to external force. Sex is reduced.
In contrast to the above-described embodiments, when a new asphalt paved road is constructed, the vehicles may be arranged in series in one lane as shown in FIG. 8, and when repairing the asphalt paved road, As shown in FIG. 3, they may be arranged in parallel in two lanes.
In addition, the asphalt sheet laying vehicles 13 and 213 of the present embodiment employ a forming die 102 in which a die unit 120 is connected to accommodate various road surface widths, and can easily reduce the sheet width. Although the valve 114 which can adjust the quantity of the raw material asphalt which flows into each die unit 120 as much as possible is provided, when the width of the asphalt sheet 10 may be fixed, these need not be provided.
Further, the asphalt sheet laying vehicles 13 and 213 of the present embodiment are provided with the boat-shaped gap holding metal fitting 126 in order to make the gap 125 of the die slip 124 constant, but the internal manifold 121 is used when the gap 125 is large. If the internal pressure does not become so high, this need not be provided.
Further, the asphalt sheet laying vehicles 13 and 213 of this embodiment are installed at the center of the internal manifold 121 so that the asphalt inlet nozzle 123 is perpendicular to the die slip 124 and perpendicular to the axis of the internal manifold 121. However, when the asphalt inlet nozzle 123 is sufficiently thick and the flow rate of the raw material asphalt is slow, or when there is a baffle plate or the like in the internal manifold 121, it is not limited to this, and it may be installed anywhere.
Further, in the present embodiment, in order to reduce the manufacturing cost of the molding die 102, the molding die 102 including the internal manifold 121 made of a simple straight pipe is employed, but a complicated curved surface such as a coat hanger shape is provided, You may use the dice | dies made so that a liquid pool etc. cannot be performed in a flow path.
In the third embodiment, the fiber sheet 210 is laid under the asphalt sheet 10. However, the fiber sheet 210 may be laid on the asphalt sheet 10. The fiber sheet 210 may be sandwiched. Furthermore, in order to protect the asphalt sheet 10, both the laying of the protective net 211 and the spreading of the silica sand 223 are performed, but this order may be changed, or only one of them may be performed. Further, when it is not necessary to protect the asphalt sheet 10, both the laying of the protective net 211 and the spreading of the silica sand 223 need not be performed. Further, instead of the silica sand 223, other mineral sand may be distributed. In addition, when the asphalt pavement surface does not need to be reinforced, the fiber sheet 210 may not be laid.
Moreover, although the asphalt sheet laying vehicle 213 of the third embodiment includes the protective net supply device 202 and the quartz sand spreader 203, it may include only one of them. Further, when it is not necessary to protect the asphalt sheet 10, an asphalt sheet laying vehicle that does not include both the protective net feeder 202 and the silica sand spreader 203 can be employed. Moreover, when the reinforcement of an asphalt pavement surface is not required, the asphalt sheet | seat laying vehicle which is not provided with the fiber sheet feeder 201 can be employ | adopted.
In addition, utility model registration No. 2590191 and utility model registration No. 2590201 disclose that an asphalt sheet 10 is laid on an existing pavement surface and an asphalt mixture is laminated as a base layer 5 thereon. However, the asphalt sheet 10 is not used when an asphalt mixture such as the surface layer 6 and the wear layer 7 is further laminated on the base layer 5.
Industrial applicability
According to the present invention, since the interlayer adhesive layer is formed using the asphalt sheet obtained by forming the raw material asphalt into a sheet shape, the problem of environmental pollution due to the outflow of chemicals and the scattering of asphalt fine particles does not occur, and Since it is possible to lay the sheet and immediately spread and level the asphalt mixture, it is possible to build or repair asphalt paved roads and the like in a short construction period. For this reason, since it is hard to be influenced by weather conditions, such as rainfall, process management becomes easy.
In addition, since the time from asphalt sheet laying to asphalt mixture laying can be shortened, there are few inconveniences such as foreign matter entering the asphalt sheet and deformation due to external force, and the sheet shape is uniform and even. Since the construction surface can be covered, uniform and strong adhesion is possible on the adhesion surface between the layers, and high quality asphalt pavement can be realized.
Furthermore, it is possible to arrange the finisher close to the rear of the asphalt sheet laying vehicle, and to increase the degree of freedom in arranging the vehicles that perform asphalt pavement construction.
In addition, since the asphalt sheet is molded with a die at the construction site, it is possible to smoothly lay the asphalt sheet without requiring an extra process such as winding the asphalt sheet in a roll shape in advance. Is done.

Claims (15)

路盤または既設舗装面上にアスファルト混合物の層を積層するアスファルト舗装施工方法において、
アスファルトを主成分とする接着層形成用のアスファルトシートを施工現場でダイスにより成形し、前記路盤または前記既設舗装面上に積層された前記アスファルト混合物の層上に前記アスファルトシートを敷設した後に、これらの上層として前記アスファルト混合物の層を積層するアスファルト混合物積層工程を備えることを特徴とするアスファルト舗装施工方法。
In the asphalt pavement construction method of laminating a layer of asphalt mixture on the roadbed or existing pavement surface,
After forming an asphalt sheet for forming an adhesive layer mainly composed of asphalt by a die at a construction site and laying the asphalt sheet on the layer of the asphalt mixture laminated on the roadbed or the existing paved surface, these An asphalt pavement construction method comprising an asphalt mixture lamination step of laminating the asphalt mixture layer as an upper layer.
前記アスファルトシートは、ゴム化アスファルトシートを含むことを特徴とする請求項1に記載のアスファルト舗装施工方法。The asphalt pavement construction method according to claim 1, wherein the asphalt sheet includes a rubberized asphalt sheet. 常温である積層された前記アスファルト混合物の層上に常温である前記アスファルトシートを敷設し、これらの上層として110℃以上の前記アスファルト混合物を敷き均して前記アスファルト混合物の層を積層することを特徴とする請求項1または2に記載のアスファルト舗装施工方法。The asphalt sheet having a normal temperature is laid on the layer of the laminated asphalt mixture having a normal temperature, and the asphalt mixture having a temperature of 110 ° C. or more is laid as an upper layer to laminate the asphalt mixture layer. The asphalt pavement construction method according to claim 1 or 2. 前記アスファルトシートの敷設において、前記アスファルトシートを敷設する前に前記アスファルト混合物の層上に繊維シートを敷設する、または、前記アスファルトシートを敷設した後に前記アスファルトシート上に繊維シートを敷設する、もしくは、前記アスファルトシートを敷設した後に前記アスファルトシート上に繊維シートを敷設しさらにその上に前記アスファルトシートを敷設することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のアスファルト舗装施工方法。In laying the asphalt sheet, laying a fiber sheet on the layer of the asphalt mixture before laying the asphalt sheet, or laying a fiber sheet on the asphalt sheet after laying the asphalt sheet, or The asphalt pavement construction method according to any one of claims 1 to 3, wherein a fiber sheet is laid on the asphalt sheet after the asphalt sheet is laid, and the asphalt sheet is further laid thereon. 前記アスファルトシートを敷設した後に前記アスファルトシート上に、砂もしくは珪砂の撒布、および、保護ネットの敷設の少なくとも一方を行うことを特徴とする請求項1〜4に記載のアスファルト舗装施工方法。5. The asphalt pavement construction method according to claim 1, wherein at least one of sand or silica sand and a protective net is laid on the asphalt sheet after the asphalt sheet is laid. 前記アスファルトシートは、25℃における針入度が1以上、300以下であるアスファルトを主原料とすることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のアスファルト舗装施工方法。The asphalt pavement construction method according to any one of claims 1 to 5, wherein the asphalt sheet is mainly made of asphalt having a penetration of 1 to 300 at 25 ° C. 前記アスファルト混合物積層工程は、前記アスファルトシートを敷設するためのアスファルトシート敷設車と前記アスファルト混合物を敷き均すためのフィニッシャーとを、前記アスファルトシート敷設車を先行させつつ連係して移動させることにより、前記アスファルトシートを敷設しつつ前記アスファルト混合物層を積層することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のアスファルト舗装施工方法。In the asphalt mixture laminating step, the asphalt sheet laying vehicle for laying the asphalt sheet and the finisher for laying and leveling the asphalt mixture are moved in conjunction with each other while moving the asphalt sheet laying vehicle in advance. The asphalt pavement construction method according to any one of claims 1 to 6, wherein the asphalt mixture layer is laminated while laying the asphalt sheet. アスファルトを主成分とする原料アスファルトを貯蔵する貯蔵手段と、貯蔵された前記原料アスファルトをシート状に成形してアスファルトシートを成形する成形手段と、貯蔵された前記原料アスファルトを前記成形手段に供給する供給手段と、前記原料アスファルトを所定の温度に保持する温度保持手段とを備え、前記アスファルトシートを成形しつつ敷設可能であることを特徴とするアスファルトシート敷設車。Storage means for storing raw material asphalt containing asphalt as a main component, forming means for forming the stored raw material asphalt into a sheet to form an asphalt sheet, and supplying the stored raw material asphalt to the forming means An asphalt sheet laying vehicle comprising supply means and temperature holding means for holding the raw asphalt at a predetermined temperature, and being laid while forming the asphalt sheet. 前記成形手段は、両端の閉じた管状の部材からなる内部マニホールドと、当該内部マニホールドに前記供給手段からの前記原料アスファルトを受け入れるアスファルト入口ノズルと、当該内部マニホールドの内径よりも小さい隙間をなす一対の対向する板であって、前記内部マニホールドの外側表面に軸方向に延在しかつ前記内部マニホールドの表面に対して垂直に設置され、側端部が閉じられたダイスリップとを有する成形ユニットを備え、前記原料アスファルトが前記ダイスリップの前記隙間から射出されてシート状に成形されることを特徴とする、請求項8に記載のアスファルトシート敷設車。The forming means includes a pair of internal manifolds formed of tubular members closed at both ends, an asphalt inlet nozzle for receiving the raw material asphalt from the supply means in the internal manifold, and a gap smaller than an inner diameter of the internal manifold. A forming unit comprising opposing plates, each having a die slip extending in an axial direction on the outer surface of the inner manifold and perpendicular to the surface of the inner manifold, and having closed side ends. The asphalt sheet laying vehicle according to claim 8, wherein the raw asphalt is injected from the gap of the die slip and formed into a sheet shape. 前記アスファルト入口ノズルは、前記内部マニホールドの軸に対して垂直、かつ、前記ダイスリップに対して垂直になるように前記内部マニホールドの中央に設置されることを特徴とする、請求項9に記載のアスファルトシート敷設車。10. The asphalt inlet nozzle is installed at the center of the inner manifold so as to be perpendicular to the axis of the inner manifold and perpendicular to the die slip. Asphalt seat laying car. 前記ダイスリップは、前記ダイスリップの隙間に前記原料アスファルトの射出方向を向いた舟形形状の隙間保持板が前記内部マニホールドの軸方向に所定間隔で、かつ、ダイスリップ射出端から所定の距離内側に設置されることを特徴とする、請求項9〜10の何れか1項に記載のアスファルトシート敷設車。The die slip has a boat-shaped gap holding plate facing the injection direction of the raw material asphalt in the gap of the die slip at a predetermined interval in the axial direction of the internal manifold, and inside a predetermined distance from the die slip injection end. The asphalt seat laying vehicle according to any one of claims 9 to 10, wherein the asphalt seat laying vehicle is installed. 前記成形手段は前記成形ユニットが前記内部マニホールドの軸方向に複数連結され、前記連結されて隣り合う前記ダイスリップの隙間同士は互いに連通されてなり、前記供給手段は各々の前記成形ユニットの前記アスファルト入口ノズルに供給される前記原料アスファルトの量を調節可能な流量制御手段を備え、前記成形されるアスファルトシートの幅が調節可能であることを特徴とする、請求項9〜11の何れか1項に記載のアスファルトシート敷設車。The molding means includes a plurality of molding units connected in the axial direction of the internal manifold, and the gaps between the connected and adjacent die slips are in communication with each other, and the supply means includes the asphalt of each molding unit. The flow rate control means which can adjust the quantity of the raw material asphalt supplied to an inlet nozzle is provided, and the width of the asphalt sheet formed can be adjusted, The any one of Claims 9-11 characterized by the above-mentioned. Asphalt seat laying car as described in 1. 前記連結される2つの成型ユニットの境界に対応する位置の前記ダイスリップの隙間内には、前記アスファルトシートの射出方向に、かつ、前記ダイスリップの射出端から所定の距離内側に舟形形状のはみ出し防止板が設置されていることを特徴とする、請求項9〜12の何れか1項に記載のアスファルトシート敷設車。In the gap of the die slip at a position corresponding to the boundary between the two molding units to be connected, a boat-shaped protrusion protrudes in the injection direction of the asphalt sheet and inside a predetermined distance from the injection end of the die slip. The asphalt sheet laying vehicle according to any one of claims 9 to 12, wherein a prevention plate is installed. 繊維シートを敷設する繊維シート敷設手段を備え、前記アスファルトシートと共に前記繊維シートを敷設可能であることを特徴とする請求項8〜13の何れか1項に記載のアスファルトシート敷設車。The asphalt sheet laying vehicle according to any one of claims 8 to 13, further comprising a fiber sheet laying means for laying a fiber sheet, wherein the fiber sheet can be laid together with the asphalt sheet. 保護ネットを敷設する保護ネット敷設手段、または、砂もしくは珪砂を撒布する珪砂撒布手段の何れか一方を備えることを特徴とする、請求項14に記載のアスファルトシート敷設車。15. The asphalt sheet laying vehicle according to claim 14, comprising either a protective net laying means for laying a protective net or a silica sand spreading means for spreading sand or silica sand.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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