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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクターに適用するのに最適な投射型表示装置であって、特に、光源部から出射された光のうちの赤色、緑色、青色の3色の波長帯域の光をそれぞれ変調して3色の映像を得る3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板からなるライトバルブユニットを冷却風によって冷却する技術の分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、投射型表示装置の一例である液晶プロジェクターでは、電源ランプ等の光源部から出射された光を液晶パネル等のライトバルブに入射することにより得られた赤色、緑色、青色等の映像を投射レンズによってスクリーン等に重ねて投射することによりフルカラー映像を表示するように構成されている。
そして、液晶プロジェクターでは、駆動時に高温となる各種の光学部品、例えば、3組のライトバルブや入射側及び出射側偏光板からなるライトバルブユニットを冷却用ファンから送風される冷却風で冷却する一方、電源ランプ等で発生する熱を排気用ファンによって外筐の前面側(映像投射側)へ排出するようにして、これらの発熱部品を限度保証温度以下に保持するように構成されている。
【0003】
この際、図16〜図18に示すように、従来はライトバルブユニット空冷装置が次のように構成されていた。
即ち、光学ユニットケース110内に収容されているライトバルブユニット111は、クロスプリズム112の投射レンズ113側である前面側を除く3面にそれぞれ平行に配置された垂直状をなす3組の入射側偏光板114R、114G、114B、ライトバルブ115R、115G、115B及び出射側偏光板116R、116G、116Bを備えている。なお、入射側偏光板114R、114G、114Bはガラス板117に接着されていて、出射側偏光板116R、116G、116Bはガラス板117又はクロスプリズム112に接着されている。そして、投射レンズ113の後方位置で光学ユニットケース110の前面側位置には、ほぼコ字状に切り欠かれたほぼ方形状で、垂直状の空間部である空冷用空間部118が設けられている。そして、この空冷用空間部118内の中央にライトバルブユニット111がクロスプリズム112と一体に図示省略した板金等からなるライトバルブユニットホルダーによって垂直状に挿入されて、底部の水平状のライトバルブ搭載部119上に搭載され、クロスプリズム112が投射レンズ113の光軸上に配置されている。
なお、ほぼ額縁形状のフィルタホルダー120の中央に水平状に取り付けられた通気性を有するごみ落下防止フィルタ121で空冷用空間部118の中央上部を覆うように、フィルタホルダー120が光学ユニットケース110の上部に水平状に搭載されている。
【0004】
そして、ライトバルブ搭載部119に、各一対、合計6個の長孔である3組の冷却風吹出口122R、122G、122Bがクロスプリズム112の周囲に沿ってコ字状に形成されていて、これら3組の冷却風吹出口122R、122G、122Bはそれぞれ3組の入射側偏光板114R、114G、114Bとライトバルブ115R、115G、115Bとの間及びライトバルブ115R、115G、115Bと出射側偏光板116R、116G、116Bとの間にこれらと平行状に形成されている。
一方、冷却用ファンとしてシロッコファン123が使用されていて、そのシロッコファン123の冷却風吹出口125がライトバルブ搭載部の下部に水平状に取り付けられた送風ダクト126にダクトジョイント128を介して接続されている。
【0005】
そして、液晶プロジェクターの駆動時に、シロッコファン123を同時に作動させて、その冷却風吹出口124から吸い込んだ外気である冷却風CWを加圧して冷却風吹出口125からダクトジョイント128を介して送風ダクト126内に送風し、この送風ダクト126内の3つの送風通路127で冷却風CWを3系統に分流して3組の冷却風吹出口121R、121G、121Bから空冷用空間部118内に上向きに吹き出す。そして、この3系統に分流された冷却風CWをライトバルブユニット111の3組の入射側偏光板114R、114G、114B、ライトバルブ115R、115G、115B及び出射側偏光板116R、116G、116Bの表面に沿って上昇されることにより、これらの表面を冷却して、これらを限度保証温度以下に保持している。なお、空冷用空間部118内を上昇した冷却風CWは上部のごみ落下防止フィルタ121を透過して光学ユニットケース110の上部へ放出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来は、光学ユニットケース110の空冷用空間部118内の下部で、クロスプリズム112の周囲3箇所に配置されている3組の冷却風吹出口121R、121G、121Bから上向きに吹き出された冷却風CWを、その空冷用空間部118の上部の中央に配置されたごみ落下防止フィルタ121を透過させて光学ユニットケース110の上部へ放出させる構造であるために、液晶プロジェクターの図示していない吸気フィルタでは除去することができず、冷却風CWに混入して空冷用空間部118内に吹き込まれた10〜50μm程度の微細粉塵(ダスト)がごみ落下防止フィルタ121に付着、堆積され易い。そして、そのごみ落下防止フィルタ121に微細粉塵が付着、堆積されると、空冷用空間部118内の上部から光学ユニットケース110の上部へ放出される冷却風CWの排気効率が悪くなる。
その上、空冷用空間部118内におけるクロスプリズム112の外周の3組の入射側偏光板114R、114G、114B、ライトバルブ115R、115G、115B及び出射側偏光板116R、116G、116Bに隣接する4つのコーナー部分118aが大きく開放されていたために、3組の冷却風吹出口122R、122G、122Bから空冷用空間部118の下部に上向きに吹き出された冷却風CWが、厚みが厚い(5mm程度)3組のライトバルブ115R、115G、115Bの下面115aやガラス板117の下面117a、更には、ライトバルブユニットホルダー等にぶつかって流動方向が不規則に変化されて、空冷用空間部118の大きく開放されている4つのコーナー部分118a内に不規則に流れ込み易かった。そして、4つのコーナー部分118a内に不規則に流れ込んだ冷却風CWには多量の渦を伴う乱流TMが発生していた。なお、この空冷用空間部118内での冷却風CWの乱流TMの発生は、実験による送風解析によって実証されている。
【0007】
そして、空冷用空間部118内に冷却風CWの乱流TMが発生してしまうと、冷却風CWに混入している微細粉塵DSが、空冷用空間部118内でやがて冷却風CWから分離して空冷用空間部118内の4つのコーナー部分118a等に残留、堆積されてしまう。
そして、空冷用空間部118内に残留、堆積された微細粉塵DSは、冷却風CWの乱流TMによって再度攪拌されて舞い上り、ライトバルブ115R、115G、115Bや入出射側偏光板114R、114G、114B及び116R、116G、116Bの表面に付着してしまうと言う悪循環を繰り返すことになる。
そして、微細粉塵DSがクロスプリズム112、ライトバルブ115R、115G、115Bや入出射側偏光板114R、114G、114B及び116R、116G、116B等の表面に付着すると、投射映像に色の乱れ等の弊害が発生すると言う問題があった。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、ライトバルブユニットが収容されている空冷用空間部内に冷却風の乱流が発生することを防止して、送風効率を向上させることができるようにした投射型表示装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の投射型表示装置は、光学ユニットケースに形成された空冷用空間部内のクロスプリズムの周囲3箇所に収容され、照射された色光をそれぞれ変調して各色に対応する映像光を得る3組の互いに離間して配置された入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板からなるライトバルブユニットと、前記ライトバルブユニットで得られ、前記クロスプリズムで合成された前記映像光を重ねて投射する投射レンズと、前記空冷用空間部の底部における前記3組のライトバルブユニットの下部相当位置に開口された冷却風吹出口と、前記冷却風吹出口から冷却風を上向きに吹き出して、前記3組のライトバルブユニットをそれぞれ冷却する冷却用ファンとを備えた投射型表示装置において、前記3組のライトバルブユニットの各冷却風吹出口から前記空冷用空間部内に上向きに吹き出された冷却風の一部が、この空冷用空間部内における前記クロスプリズムの外周の前記3組のライトバルブユニットの両側及びそのライトバルブユニットと空冷用空間部の底部との間から隣接する4つのコーナー部分に流れ込んで乱流が発生することがないように、この空冷用空間部内に上向きに吹き出された冷却風を前記3組の互いに離間して配置された入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の板面に沿って上昇されるように上方へ誘導して放出する4つの送風ガイドがこの空冷用空間部内の前記4つのコーナー部分に設けられ、これら4つの送風ガイドは前記3組の互いに離間して配置された入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の両側部を前記空冷用空間部の底部から覆うように、これら4つの送風ガイドが前記空冷用空間部の底部の上方にほぼ垂直状に配置されているものである。
【0010】
上記のように構成された本発明の投射型表示装置は、空冷用空間部の底部における3組のライトバルブユニットの下部相当位置に開口された冷却風吹出口から上向きに吹き出された冷却風の一部がその空冷用空間部内におけるクロスプリズムの外周の3組のライトバルブユニットの両側から隣接する4つのコーナー部分に流れ込んで、その4つコーナー部分に乱流が発生することがないように、その4つのコーナー部分に4つの送風ガイドを設けたものであるが、特に、その4つの送風ガイドが空冷用空間部の3組の互いに離間して配置されたライトバルブユニットの入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の両側部を、その空冷用空間部の底部から覆うように、これら4つの送風ガイドを前記空冷用空間部の底部から上方へほぼ垂直状に配置することにより、空冷用空間部の底部の3箇所の冷却風吹出口から上向きに吹き出された冷却風が3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の下面等にぶつかって流動方向が不規則に変化されて、その冷却風が3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の両側やこれら3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の下面と空冷用空間部の底部と間の隙間から空冷用空間部内におけるクロスプリズムの外周の3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板に隣接する4つのコーナー部分に不規則に流れ込んで、その4つのコーナー部分に冷却風の多量の渦を伴う乱流が発生することを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を適用した液晶プロジェクターの実施の形態を図1〜図15を参照して、次の順序に沿って説明する。
(1)・・・液晶プロジェクター全体の説明(図1〜図6)
(2)・・・ライトバルブユニット空冷装置の概要説明(図4〜図9)
(3)・・・ライトバルブユニット空冷装置における送風ガイド構造に関する説明(図10〜図14)
(4)・・・ライトバルブユニット空冷装置における粉塵等の付着構造に関する説明(図7〜図15)
【0012】
(1)・・・液晶プロジェクター全体の説明
まず、図1〜図6によって、投射型表示装置の一例である液晶プロジェクター全体について説明する。
この液晶プロジェクター1の外筐は扁平な箱形に構成されていて、この液晶プロジェクター1は外筐2の底面2eに設けたスタンド3(図5参照)によって机上等に載置して使用したり、外筐2の上面2fに設けられる吊下げ用部材(図示せず)によって室内の天井等に吊り下げる等して使用することができるように構成されている。
【0013】
次に、外筐2の内部には、合成樹脂等によって成形されて、平面形状がほぼL型に屈曲されている光学ユニットケース4が配置され、この光学ユニットケース4の内部に各光学部品により構成される光学ユニットが収納されている。この光学ユニットは、光源部である電源ランプ5、フライアイレンズ6、7、PS変換素子8、コンデンサーレンズ9、全反射ミラー10、ダイクロイックミラー11R、11G、11B、リレーレンズ12、全反射ミラー13、リレーレンズ14、全反射ミラー15、16、フィールドレンズ17R、17G、17B、入射側偏光板18R、18G、18B、液晶パネルであるライトバルブ19R、19G、19B、出射側偏光板20R、20G、20B及びクロスプリズム21等によって構成されている。
【0014】
なお、光源部を構成しているランプユニットである電源ランプ5は、放電管5aをほぼ円錐形状のリフレクター5bの中心に同心状に取り付けたものである。また、間隔を隔てて配置されているフライアイレンズ6、7は電源ランプ5から出射された輝度分布が不均一な光を多数の光束に分割することにより、ライトバルブ19R、19G、19Bの表面全体を照射する光の輝度分布を均一にする機能を有している。そして、入射側のフライアイレンズ6は電源ランプ5側に近接され、出射側のフライアイレンズ7にはPS変換素子8が近接して配置されている。このPS変換素子8は短冊状に配列された偏光ビームスプリッターとこれに対応して間欠的に設けられた位相差板とによって構成されていて、入射光の偏光方向の変換を行う機能を有している。
【0015】
また、全反射ミラー10は、コンデンサーレンズ9を挟んでPS変換素子8の反対側に配置されていて、光を90°反射してダイクロイックミラー11R、11Gへ導く機能を有している。そして、ダイクロイックミラー11R、11Gはそれぞれ同じ向きに45°傾斜されて配置され、ダイクロイックミラー11Rは入射された光のうち赤色の波長帯域の光を90°反射し、ダイクロイックミラー11Gは入射された光のうち緑色の波長帯域の光を90°反射する機能を有している。
【0016】
また、全反射ミラー15はダイクロイックミラー11Rの前方に配置され、ダイクロイックミラー11Rで反射された赤色の波長帯域の光を反射してフィールドレンズ17Rに導く機能を有している。そして、ダイクロイックミラー11Gの側方には、リレーレンズ12及び全反射ミラー13がそれぞれ離間して配置され、この全反射ミラー13の前方にはリレーレンズ14及び全反射ミラー16がそれぞれ離間して配置されている。これらの全反射ミラー13、16は、ダイクロイックミラー11Gを透過された青色の波長帯域の光を90°反射してフィールドレンズ17Bへ導く機能を有している。
【0017】
また、フィールドレンズ17R、17G、17Bの出射側にそれぞれ入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bが所定間隔を隔てた平行状で、かつ、垂直状に配置されている。そして、これら入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bは直方体形状のクロスプリズム21の左右両側面と後面の3つの垂直状の入射面21R、21G、21Bに対向された3方向にほぼコ字状に配列されている。
この際、入射側偏光板18R、18G、18Bはそれぞれガラス板22のライトバルブ19R、19G、19B側に接着等にて貼り付けられていて、出射側偏光板20R、20G、20Bはガラス板23のライトバルブ19R、19G、19B側に接着等にて貼り付けられるか、或いは、クロスプリズム21の3つの入射面21R、21G、21Bに接着等にて直接貼り付けられている。
【0018】
そして、クロスプリズム21の外周にほぼコ字状に配置されている入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bによって全体としてほぼコ字状をなすライトバルブユニット24が構成されていて、このライトバルブユニット24がクロスプリズム21の周囲に板金等からなるユニットフレーム(図示せず)によって一体に結合されている。
そして、クロスプリズム21の前面GFの前方位置に配置された投射レンズ25の先端25aが外筐2の前面2aに露出されている。
【0019】
ところで、光学ユニットケース4は外筐2の内部で、右側面2b等へ偏位された位置に収容されていて、この外筐2の内部で、左側面2c等へ偏位された位置に、セット用電源回路及び電源ランプ用電源回路がマウントされている電源基板26が水平状に収容されている。
そして、この外筐2の内部の前面2a側位置で、投射レンズ25の右側位置(電源ランプ5とは反対側)の位置に冷却用ファン27が配置され、電源ランプ5の前方位置及び電源基板26の前方位置に2つの排気用ファン28、29が配置されている。なお、光学ユニットケース4の左側の側面で、フライアイレンズ7及びPS変換素子8の近傍位置にも冷却用ファン30が配置されている。
そして、外筐2の側面2bで、冷却用ファン27の横位置やこの外筐2の背面2d等にはそれぞれ吸気口31、32が形成されていて、この外筐2の前面2aで、2つの排気用ファン28、29の前方位置には排気口33、34が形成されている。
【0020】
ここで、この液晶プロジェクター1によるフルカラーの映像投射動作(以下、駆動時と記載する)について説明する。
【0021】
電源ランプ5の放電管5aの点灯によって発光された白色光がリフレクター5bで反射されてほぼ平行光となり、この白色光が光軸P1に沿って出射される。そして、この白色光が多数の小レンズで構成されているフライアイレンズ6、7によって輝度むらのない均一の白色光に形成される。即ち、白色光のほぼ平行光が第1段のフライアイレンズ6の多数のレンズによって多数の光束に分割された後、その多数の光束が第2段のフライアイレンズ7の対応する多数のレンズのほぼ中心に集光され、その集光された多数の光がPS変換素子8を透過して偏光変換されると共に、コンデンサーレンズ9で液晶パネル面に対応する領域を照射するように集光することによって輝度むらのない均一の白色光が形成される。そして、その輝度むらのない均一の白色光が光軸P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7を経由して後述する3枚のライトバルブ19R、19G、19Bの全面にほぼ均一に入射、照明されることになる。
【0022】
この際、その白色光が全反射ミラー10及びダイクロイックミラー11R、11Gで構成された色分離手段を反射及び/又は透過することによって波長帯域が赤色光であるRと、緑色光であるGと、青色光であるBとの3色の光に分割される(以下、赤色光、緑色光、青色光を単にR、G、Bと記載する)。まず白色光は、全反射ミラー10によって反射されて光軸P1から光軸P2へ進行方向を90°に変えた後、第1段のダイクロイックミラー11Rに入射される。そして、この第1段のダイクロイックミラー11RはRを反射して光軸P3へ90°進行方向を変える一方、GとBを透過する。そして、この第1段のダイクロイックミラー11Rで反射されたRが全反射ミラー15で反射されて光軸P4へ90°進行方向を変える。
【0023】
そして、第1段のダイクロイックミラー11Rを透過したGとBは光軸P2上で第2段のダイクロイックミラー11Gに入射される。そして、この第2段のダイクロイックミラー11GはGを反射して光軸P5へ進行方向を90°に変える一方、Bを透過する。そして、この第2段のダイクロイックミラー11Gを透過したBは全反射ミラー13で反射されて光軸P2から光軸P6へ進行方向を90°に変換した後に、リレーレンズ14を透過し、更に、全反射ミラー16で反射されて、光軸P6から光軸P7へ90°進行方向を変える。
【0024】
そして、このようにして、色分離されて、3方向の光軸P4、P5、P7に入射されたR、G、Bの3つの光は、それぞれフィールドレンズ17R、17G、17Bで集光されて、ライトバルブユニット24の3枚の入射側偏光板18R、18G、18Bをそれぞれ透過して3枚のライトバルブ19R、19G、19Bの入射面にそれぞれ入射される。
【0025】
この際、R、G、Bの3つの光は3枚の入射側偏光板18R、18G、18Bでそれぞれ偏光方向が揃えられて、3枚のライトバルブ19R、19G、19Bの入射面にそれぞれ入射される。そして、3枚のライトバルブ19R、19G、19Bは各波長帯域に対応して印加された映像信号により変調され、光の偏光面が回転する。偏光面が回転したR、G、Bの3つの光について、これら3枚のライトバルブ19R、19G、19Bのそれぞれ出射側偏光板20R、20G、20Bにより所定の偏光成分を透過させることにより映像光が得られ、これらR、G、Bの3つの映像光がクロスプリズム21の3面21R、21G、21Bに3つの光軸P4、P5、P6からそれぞれ入射される。
【0026】
そして、クロスプリズム21がRとBの映像光を直交する2つの反射面21a、21bで90°に反射すると共に、Gの映像光をその2つの反射面21a、21bで透過させるようにして、このクロスプリズム21によってR、G、Bの3つの映像光が合成される。そして、その合成されたR、G、Bの3つの映像光が光軸P5上で投射レンズ25に入射され、その投射レンズ25によってスクリーン等の投射面(図示せず)に投射されて、フルカラーの映像がその投射面に映し出されることになる。
【0027】
なお、この液晶プロジェクター1の駆動時において、第1の発熱部であるライトバルブユニット24では、3枚の入射側偏光板18R、18G、18BはそれぞれR、G、Bの3つの光の偏光方向を揃えるために、一定方向以外の光を吸収することになり、その光の吸収によってそれぞれ発熱する。また、3枚のライトバルブ19R、19G、19BはそれぞれR、G、Bの3つの光の各波長帯域に対応して印加される映像信号(電圧)によって液晶の分子が振動方向を変換することにより3つの光を変調して、光の偏光面を回転させており、液晶の分子が振動されることによってそれぞれ発熱する。更に、3枚の出射側偏光板20R、20G、20Bはそれぞれ偏光面が一定方向に回転されたR、G、Bの3つの光のみを透過し、他の光を吸収することになり、その光の吸収によってそれぞれ発熱する。
【0028】
従って、この液晶プロジェクター1の駆動時には、ライトバルブユニット24の3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面を強制空冷して、これらを限定保証温度以下に保持する必要がある。
【0029】
また、この液晶プロジェクター1の駆動時において、第2の発熱部である電源ランプ5は、放電管5aの点灯によって高熱を発生する。更に、第3の発熱部である電源基板26は、マウントされているコンデンサーやIC、電源トランス等の発熱部品によって発熱する。
従って、この液晶プロジェクター1の駆動時には、ライトバルブユニット24と共に、電源ランプ5及び電源基板26上の発熱部品も強制空冷して、これらを限定保証温度以下に保持する必要がある。
【0030】
(2)・・・ライトバルブユニット空冷装置の概要説明
次に、図4〜図9によって、ライトバルブユニット空冷装置40の概要について説明する。但し、図4〜図9では、空冷構造の概要を理解し易いようにするために、後述する送風ガイド構造を除去して図示してある。
まず、図4〜図9に示すように、ライトバルブユニット空冷装置40は、投射レンズ25の後方位置で、光学ユニットケース4の前面側位置に、ほぼコ字状に切り欠かれたほぼ方形状で、垂直状の空間部である空冷用空間部41を有している。そして、この空冷用空間部41の底部が水平状のライトバルブユニット搭載部42に形成されていて、前述したライトバルブユニット24がユニットフレーム(図示せず)によってクロスプリズム21と一体に空冷用空間部41内の中央に収容されて、ライトバルブユニット搭載部42上に垂直状に搭載されている。そして、このライトバルブユニット24の光軸P5が投射レンズ25の光軸P8に一致されている。
【0031】
この際、ライトバルブユニット搭載部42はアルミダイカスト等にて構成されていて、その前端側の上部に垂直状に一体成形されたレンズ取付部42aに水平状の投射レンズ25の後端が取り付けられ、その投射レンズ25の後端はクロスプリズム21の前面21Fに近接されている。
【0032】
そして、ライトバルブユニット搭載部42には、クロスプリズム21の投射レンズ25側を除く外周の3箇所であって、ほぼコ字状をなすライトバルブユニット24の下部相当位置に、各一対、合計6個である3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bがほぼコ字状に形成されている。これら3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bは、各入射側偏光板18R、18G、18Bと各ライトバルブ19R、19G、19Bとの間の真下位置と、各ライトバルブ19R、19G、19Bと各出射側偏光板20R、20G、20Bとの間の真下位置とにそれぞれ形成されていて、かつ、これら3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bはそれぞれ入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bに沿った長孔形状に形成されている。
【0033】
そして、合成樹脂等によってほぼ額縁形状に形成されたフィルタホルダー44の中央に取り付けられた通気性を有するごみ落下防止フィルタ45で、空冷用空間部41の中央上部を覆うように、フィルタホルダー44が光学ユニットケース4の上部に脱着可能で、水平状に搭載されている。
【0034】
そして、冷却用ファン27がシロッコファン47で構成されていて、このシロッコファン47は投射レンズ25と平行な垂直状に取り付けられている。このシロッコファン47はほぼ渦巻き形状のハウジング48内の偏心位置に、モータ(図示せず)のロータ49と一体に回転される回転羽根50を備えていて、この回転羽根50には放射状をなす多数のシロッコファン羽根50aが設けられている。そして、ハウジング48の外側面に開口された円環状の吸気口51が回転羽根50と同心状に配置され、排気口52がほぼ渦巻き形状のハウジング48の外周の端部に絞り込まれるようにして開口されている。なお、吸気口51が図2に示した外筐2の右側面2bの吸気口31に近接されている。
【0035】
そして、ライトバルブユニット搭載部42の下部には3組の冷却風吹出口43R、43G、43B下部全体を覆う形状の送風ダクト54が脱着可能で、水平状に取り付けられている。そして、シロッコファン47の排気口52がこの送風ダクト54にダクトジョイント56を介して接続されている。この送風ダクト54は合成樹脂等にて成形されていて、この送風ダクト54内には、冷却風を3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bへそれぞれ送風する3組の送風通路55R、55G、55Bが形成されている。そして、これらの送風通路55R、55G、55Bによって送風される冷却風の風量が送風通路55R、55G、55Bの順に多くなるように設計されている。
【0036】
そして、このライトバルブユニット空冷装置40は、液晶プロジェクター1の駆動時に、シロッコファン47を同時に作動させて、ロータ49と一体に回転される回転羽根50によって外気である冷却風CWを外筐2の吸気口31から吸気口51を通して吸入する。そして、その冷却風CWを回転羽根50によってハウジング48内で加圧して排気口52からダクトジョイント56を通して送風ダクト54へ吐出し、その冷却風CWを送風ダクト54の3組の送風通路55R、55G、55Bで案内して3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bから空冷用空間部41の下部に上向きに吹き出す。
【0037】
すると、その3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bから吹き出された冷却風CWがライトバルブユニット24の3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面に沿ってこの空冷用空間部41内を上昇して、その冷却風CWによって、ライトバルブユニット24の3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面が強制空冷されて、これらが限定保証温度以下に保持されることになる。 なお、次の、「(3)・・・ライトバルブユニット空冷装置の送風ガイド構造に関する説明」の項によって後述するように、空冷用空間部41内を上昇した冷却風CWは光学ユニットケース4の上方で、外筐2の内部へ放出される。
【0038】
また、この液晶プロジェクター1の駆動時には、冷却用ファン(シロッコファン47)27と同時に排気用ファン28、29及び冷却用ファン30が作動される。そして、外気である冷却風を図2に示す吸気口31から外筐2の内部に吸入し、冷却用ファン30によって冷却風を光学ユニットケース4内の電源ランプ5の光出射側に吹き込みながら、電源ランプ5が発生する高温の熱を排気用ファン18によって図2に示す排気口33から外筐2の前方へ排気するようにして、電源ランプ5を強制空冷する。そして、これと同時に、電源基板26にマウントされているコンデンサーやIC、電源トランス等の発熱部品が発生する熱及び空冷用空間部41内から光学ユニットケース4の上方で、外筐2の内部に放出された熱風を図2に示す排気口34から外筐2の前方へ排気するようにして、電源基板26のコンデンサーやIC、電源トランス等の発熱部品を強制空冷して、電源ランプ5及び電源基板26の発熱部品等が限度保証温度以下に保持される。
【0039】
(3)・・・ライトバルブユニット空冷装置における送風ガイド構造に関する説明
次に、図10〜図14によって、ライトバルブユニット空冷装置における送風ガイド構造に関して説明する。
まず、フィルタホルダー44の外周部分44aの3箇所であって、空冷用空間部41の底部であるライトバルブユニット搭載部42の3箇所に開口されている冷却風吹出口43R、43G、43Bの上部相当位置の3箇所に光学ユニットケース4の上方へ冷却風CWを放出する冷却風放出口60R、60G、60Bを形成している。
【0040】
次に、光学ユニットケース4にほぼ方形状で、垂直状に形成されている空冷用空間部41内におけるクロスプリズム21の外周の3組の垂直状の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bに隣接する4つのコーナー部分41aに4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dが垂直状に配置されている。この際、2つの送風ガイド61A、61Bは水平剪断面形状がほぼL型に形成されていて、2つの送風ガイド61C、61Dは水平剪断面形状がほぼI型に形成されている。そして、これら4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dはライトバルブユニット24の3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの両側面に平行状に近接されて配置されている。
【0041】
なお、これら4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dは光学ユニットケース4又はライトバルブユニット搭載部42に一体成形或いはこれらに対して脱着可能に取り付けることができる。
また、図11に示すように、これら4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dを合成樹脂等で成形されているフィルタホルダー44の下面に一体成形して、このフィルタホルダー44によって4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dを空冷用空間部41内の4つのコーナー部分41aに脱着可能に取り付けることも可能である。
【0042】
このように、このライトバルブユニット空冷装置40の送風ガイド機構は、3箇所の冷却風放出口60R、60G、60Bと4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dとによって構成されている。
そして、図7、図8、図13及び図14に示すように、ライトバルブユニット24の強制空冷時には、シロッコファン47によってダクトジョイント56及び送風ダクト54を通して3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bから空冷用空間部41の下部に上向きに吹き出された冷却風CWを、垂直状をなす4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D間で上方へスムーズに誘導することができる。
【0043】
即ち、3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bから上方に吹き出された冷却風CWの一部は、ライトバルブ19R、19G、19Bの下面19aやガラス板22、23の下面22a、23a、更には、ライトバルブユニット24の図示省略しているライトバルブユニットホルダー等にぶつかって、空冷用空間部41内の4つのコーナー部分41aに不規則に流れ込もうとするものの、その4つのコーナー部分41aには4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dが垂直状に配置されているために、冷却風CWの一部が4つのコーナー部分41aに流れ込むことができない。
【0044】
従って、3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bから空冷用空間部41の下部に上向きに吹き出された冷却風CWは、4つのコーナー部分41aに流れ込むことがなく、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D間でスムーズに誘導されて、3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面に沿ってスムーズに上昇することができる。
【0045】
そして、3組の射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面に沿って空冷用空間部41の上部まで上昇された冷却風CWの大部分は、フィルタホルダー44に形成されていて、3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bの上部相当位置に配置されている3箇所の冷却風放出口60R、60G、60Bからそのまま光学ユニットケース4の上方で、外筐2の内部へスムーズに放出される。なお、空冷用空間部41の上部まで上昇された冷却風CWの一部のみがごみ落下防止フィルタ45を透過して、光学ユニットケース4の上方で、外筐2の内部へ放出されることになる。
【0046】
このように、このライトバルブユニット空冷装置40の送風ガイド構造は、空冷用空間部41の底部の3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bからの空冷用空間部41内に上向きに吹き出された冷却風CWを4つのコーナー部分41aに配置されている4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dによって誘導してスムーズに上昇させて、3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bの上部相当位置に対向させて配置されている上部3箇所の冷却風放出口60R、60G、60Bから上方へスムーズに放出するように構成されているので、空冷用空間部41内の4つのコーナー部分41aに、図16〜図18で説明した乱流TMが発生しない。
【0047】
このように、このライトバルブユニット空冷装置40の送風がイド構造によれば、空冷用空間部41の下部3箇所の冷却風吹出口43R、43G、43Bから空冷用空間部41内に下方から上向きに吹き込まれた冷却風CWに乱流を発生させることなく、上部3箇所の冷却風放出口60R、60G、60Bから空冷用空間部41の上方へスムーズに放出することができるので、この液晶プロジェクター1の図示していない吸気用フィルタでは除去することができず、冷却風CWに混入して吸入された10〜50μm程度の微細粉塵(ダスト)を、その冷却風CWと一緒に上部3箇所の冷却風放出口60R、60G、60Bから空冷用空間部41の上方へスムーズに放出することができる。従って、その微細粉塵が空冷用空間部41内に付着、堆積されにくく、その微細粉塵が冷却風によって巻き上げられて飛散することもない。
【0048】
従って、微細粉塵が空冷用空間部41内で飛散して、3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面やクロスプリズム21の入射面21R、21G、21B等に付着して、投射映像に色の乱れ等を発生させる弊害を防止することができて、投射映像の画質を著しく向上させることができる。
【0049】
また、ごみ落下防止フィルタ45を透過して空冷用空間部41の上方、外部へ放出される冷却風量を極く一部に抑えることができるので、冷却風CWに混入している微細粉塵がこのごみ落下防止フィルタ45に付着、堆積されることが少なく、空冷用空間部41内での冷却風CWの高い送風効率を維持することができるので、3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの冷却効率を向上して、これらを限度保証温度以下に安全に保持することができる。
【0050】
なお、このこのライトバルブユニット空冷装置40の送風がイド構造では、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dを光学ユニットケース4又はフィルタホルダー44に一体成形することによって、液晶プロジェクター1の構造や組立を簡単にして、製造コストを下げることができる。そして、特に、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dやフィルタホルダー44及び/又は送風ダクト54等を光学ユニットケース4に対して脱着可能に構成することによって、液晶プロジェクター1の定期点検時等においては、これら4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dやフィルタホルダー44及び/又は送風ダクト54等を光学ユニットケース4から取り外して、空冷用空間部41の内部のライトバルブユニット24をエアーブロー等によって簡単に清掃することができるので、液晶プロジェクター1のメンテナンス性を向上することができる。
【0051】
(4)・・・ライトバルブユニット空冷装置における粉塵等の付着構造に関する説明
次に、図7〜図15によって、ライトバルブユニット空冷装置40における粉塵(ダスト)等の付着構造について説明する。
この粉塵等の付着構造は、液晶プロジェクター1の図示していない吸気用フィルタでは除去することができない10〜50μm程度の微細粉塵(ダスト)DSや煙草の煙に含まれているニコチン、タール等を付着する粉塵等の付着部63を、冷却用ファン27であるシロッコファン47と空冷用空間部41の内部との間の冷却風流動域であるダクトジョイント56内、送風ダクト54の3組の送風通路55R、55G、55B内(ライトバルブユニット搭載部42の下面で、送風通路55R、55G、55Bに対向する面も含む。)、空冷用空間部41内の4つの送風ガイド61A、61B、61C、61Dのライトバルブユニット24に対向する内側垂直面、フィルタホルダー44の下面、或いは、図示していないライトバルブユニットホルダーの表面の適所等の何れか一箇所又は複数箇所、或いは、全部の箇所に付設したものである。
【0052】
そして、これらの粉塵等の付着部63は、両面テープ等の粘着剤や粘着塗料等の粘着性を有する素材64によって構成されていて、これらの粉塵等の付着部63は、脱着可能なダクトジョイント56、脱着可能な送風ダクト54、脱着可能な4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D及び脱着可能なフィルタホルダー44、脱着可能なライトバルブユニットホルダーによって交換可能に構成されている。
【0053】
このように構成された粉塵等の付着構造によれば、前述したように、シロッコファン47の作動によって、外気である冷却風CWを吸入して、ダクトジョイント56内、送風ダクト54の3組の送風通路55R、55G、55B内を通して3組の冷却風吹出口43R、43G、43Bから空冷用空間部41内の下部に上向きに吹き出して、ライトバルブユニット24の3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bの表面を強制空冷し、その冷却風CWを3つの冷却風放出口60R、60G、60Bから光学ユニットケース4の上方へ放出する際に、冷却風CWに混入して吸入されている10〜50μm程度の微細粉塵DSや冷却風CWと一緒に吸入された煙草の煙に含まれているニコチン、タール等を、冷却風流動域内に付設されている粉塵等の付着部63の粘着性を有する素材64に粘着(付着)させて、冷却風CWから分離することができる。
【0054】
従って、その微細粉塵DSや煙草の煙に含まれているニコチン、タール等が空冷用空間部41内で飛散することを防ぐことができ、その飛散した微細粉塵DSやニコチン、タールがライトバルブユニット24の3組の入射側偏光板18R、18G、18B、ライトバルブ19R、19G、19B及び出射側偏光板20R、20G、20Bやクロスプリズム21の3つの入射面21R、21G、21B等に付着できる。そして、微細粉塵DSの付着によって発生する投射映像の色の乱れ等の弊害やニコチン、タールの付着によって発生する投射映像のホワイトバランス崩して黄変させる等の弊害を防止することができて、投射映像の画質を著しく向上させることができる。
【0055】
しかも、粉塵等の付着部(粘着性を有する素材64)63の付設箇所であるダクトジョイント56、送風ダクト54、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D、ライトバルブユニットホルダーが光学ユニットケース4に対して脱着可能に構成されているので、液晶プロジェクター1の一定の時間(期間)の使用によって、粉塵等の付着部(粘着性を有する素材64)63に微細粉塵DSやニコチン、タールが一定量付着、堆積した時点で、これらダクトジョイント56、送風ダクト54、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D、ライトバルブユニットホルダーを光学ユニットケース4から取り外して、これらに付着、堆積している微細粉塵DSやニコチン、タールを除去するクリーニングを簡単に行なうことができる。従って、液晶プロジェクター1メンテナンスが容易である。
【0056】
そして、粉塵等の付着部63を両面テープ等の粘着剤や粘着塗料等の粘着性を有する素材64によって構成したことにより、微細粉塵DSやニコチン、タールを除去する際には、両面テープの張り替えや粘着塗料の塗り替えによって簡単にクリーニングすることができる。更に、必要に応じて、脱着可能な部品であるダクトジョイント56、送風ダクト54、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D、フィルタホルダー44やライトバルブユニットホルダー等の部品交換によるクリーニング(メンテナンス)も行なえる。
なお、このライトバルブユニット空冷装置40における粉塵等の付着構造に関しては、4つの送風ガイド61A、61B、61C、61D等は必ずしも必要ではない。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の投射型表示装置は、次のような効果を奏することができる。
【0059】
請求項1は、特に、その4つの送風ガイドが空冷用空間部の3組の互いに離間して配置されたライトバルブユニットの入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の両側部を、その空冷用空間部の底部から覆うように、これら4つの送風ガイドを前記空冷用空間部の底部から上方へほぼ垂直状に配置することにより、空冷用空間部の底部の3箇所の冷却風吹出口から上向きに吹き出された冷却風が3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の下面等にぶつかって流動方向が不規則に変化されて、その冷却風が3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の両側やこれら3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の下面と空冷用空間部の底部と間の隙間から空冷用空間部内におけるクロスプリズムの外周の3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板に隣接する4つのコーナー部分に不規則に流れ込んで、その4つのコーナー部分に冷却風の多量の渦を伴う乱流が発生することを防止することができるものである。従って、この冷却風を3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の表面のみに沿ってスムーズに上昇させることができて、空冷用空間部内の4つのコーナー部分に冷却風の乱流が発生しないので、その冷却風の乱流発生に伴って生じるような、入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板やクロスプリズム等の必要な光学部品への微細粉塵の付着を防止して、投射映像に色の乱れ等の弊害が発生することを防止できる。この結果、高画質の投射映像を投射できる高品質の投射型表示装置を実現できる。
【0060】
請求項2及び請求項4は、4つの送風ガイドを光学ユニットケースに一体又は脱着可能に形成するか、或いは、ごみ落下防止フィルタが搭載されているフィルタホルダーを光学ユニットケースの上部に脱着可能に載置すると共に、4つの送風ガイドをそのフィルタホルダーに一体に形成したので、これらの製造や組立が簡単であり、製造コストを下げることができる。その上、投射型表示装置の定期点検時等においては、4つの送風ガイドやフィルタホルダーを光学ユニットケースから取り外して、空冷用空間部の内部のライトバルブユニットやクロスプリズム等をエアーブロー等によって簡単に清掃することができるので、投射型表示装置のメンテナンス性の向上を実現することができる。
【0061】
請求項3は、光学ユニットケースの前記空冷用空間部の上部に搭載されたごみ落下防止フィルタを有するフィルタホルダーに設けた3箇所の冷却風放出口を、空冷用空間部の下部の3箇所の冷却風吹出口の上部相当位置に配置したので、空冷用空間部の下部の3箇所の冷却風吹出口から上向きに吹き出されて、その空冷用空間部内の4つのコーナー部分に設けられた垂直状の送風ガイドによって誘導されて、3組の入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の表面に沿ってスムーズに上昇された冷却風を、下部の3箇所の冷却風吹出口の真上に配置されている上部の3箇所の冷却風放出口から光学ユニットケースの上方へスムーズに放出させることができるので、微細粉塵がごみ落下防止フィルタに付着、堆積され難く、空冷用空間部内での冷却風の送風効率を著しく向上させることができる。従って、入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板等の発熱部品の冷却効率を著しく向上させることができ、これらを限度保証温度以下に確実に保持することができる高信頼性の投射型表示装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した液晶プロジェクター全体を透視して示した斜視図である。
【図2】 同上の液晶プロジェクターの吸排気口を透視して示した斜視図である。
【図3】 同上の液晶プロジェクターの主として光学ユニットを透視して示した平面図である。
【図4】 同上の液晶プロジェクターの主として光学ユニットに対する冷却用ファン及び送風ダクトの配置を透視して示した平面図である。
【図5】 図3のA−A矢視での一部切欠き正面図である。
【図6】 同上の液晶プロジェクターの光学ユニットにおけるライトバルブユニット及びクロスユニット部分を拡大して示した平面図である。
【図7】 粉塵等の付着部を併せて説明する図6のB−B矢視での一部切欠き側面図である。
【図8】 粉塵等の付着部を併せて説明する図6のC−C矢視での一部切欠き側面図である。
【図9】 同上の液晶プロジェクターの3箇所の冷却風吹出口、冷却用ファン及び送風ダクトを分解して示した斜視図である。
【図10】 同上の液晶プロジェクターのライトバルブユニット空冷装置におけるライトバルブユニット、フィルタホルダー及び4つの送風ガイドを透視して示した分解斜視図である。
【図11】 同上の液晶プロジェクターのライトバルブユニット空冷装置におけるフィルタホルダーと4つの送風ガイドの変形例を透視して示した斜視図である。
【図12】 同上の液晶プロジェクターのライトバルブユニット空冷装置における4つの送風ガイドと塵埃等の付着構造を拡大して示した一部切欠き平面図である。
【図13】 図12のD−D矢視での一部切欠き背面図である。
【図14】 図12のE−E矢視での一部切欠き側面図である。
【図15】 同上の液晶プロジェクターの送風ガイド内の塵埃等の付着構造を説明する斜視図である。
【図16】 従来の液晶プロジェクターにおいて、ライトバルブユニットが内部に収容されている空冷用空間部内での冷却風の乱流発生と、その問題点を説明する拡大平面図である。
【図17】 図16のF−F矢視での一部切欠き側面図である。
【図18】 図17のG−G矢視での一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1は投射型表示装置である液晶プロジェクター、2は外筐、4は光学ユニットケース、5は光源部である電源ランプ、18R、18G、18Bは入射側偏光板、19R、19G、19Bはライトバルブ、20R、20G、20Bは出射側偏光板、21はクロスプリズム、24はライトバルブユニット、27は冷却用ファン、40はライトバルブユニット空冷装置、41は空冷用空間部、41aは空冷用空間部の4つのコーナー部分、42はライトバルブユニット搭載部、43R、43G、43Bは3箇所の冷却風吹出口、44はフィルタホルダー、45はごみ落下防止フィルタ、60R、60G、60Bは3箇所の冷却風放出口、61A、61B、61C、61Dは送風ガイドである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a projection display device that is optimal for application to a liquid crystal projector, and in particular modulates light in the three wavelength bands of red, green, and blue out of light emitted from a light source. Thus, it belongs to the technical field of cooling a light valve unit comprising three sets of incident-side polarizing plates, light valves, and outgoing-side polarizing plates for obtaining three color images with cooling air.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a liquid crystal projector which is an example of a projection display device, images of red, green, blue, etc. obtained by making light emitted from a light source unit such as a power lamp enter a light valve such as a liquid crystal panel are displayed. It is configured to display a full color image by projecting it on a screen or the like by a projection lens.
In a liquid crystal projector, various optical components that are heated at the time of driving, for example, a light valve unit including three sets of light valves and incident-side and emission-side polarizing plates are cooled by cooling air blown from a cooling fan. The heat generated by the power lamp or the like is exhausted to the front side (video projection side) of the outer casing by the exhaust fan, so that these heat generating components are kept below the limit guaranteed temperature.
[0003]
At this time, as shown in FIGS. 16 to 18, conventionally, the light valve unit air cooling device has been configured as follows.
That is, the light valve unit 111 housed in the
The
[0004]
The light
On the other hand, a sirocco fan 123 is used as a cooling fan, and a
[0005]
When the liquid crystal projector is driven, the sirocco fan 123 is simultaneously operated to pressurize the cooling air CW, which is the outside air sucked from the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, conventionally, in the lower part of the
In addition, in the air cooling space 118Of the
[0007]
When the turbulent flow TM of the cooling air CW is generated in the
Then, the fine dust DS remaining and deposited in the
If the fine dust DS adheres to the surfaces of the
[0008]
The present invention has been made to solve the above-described problem, and prevents the turbulent flow of cooling air from occurring in the air cooling space in which the light valve unit is accommodated, thereby improving the blowing efficiency. An object of the present invention is to provide a projection display device that can be made to operate.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the projection display device of the present invention is accommodated in three places around the cross prism in the air cooling space formed in the optical unit case., Irradiated colorModulate each lightCorresponding to each colorVideolightThree sets ofSpaced apart from each otherA light valve unit comprising an incident side polarizing plate, a light valve, and an output side polarizing plate, and obtained before the light valve unit is synthesized with the cross prism.RecordingimagelightA projection lens for projecting and the three sets of light valve units at the bottom of the space for air coolingUnderDepartmental equivalentIn placeOpened cooling air outletWhen,in frontColdCooling air is blown upward from the draft outlet and the 3Pair of laIto valveunitIn a projection type display device provided with a cooling fan for cooling each of the above,in frontNote 3Each light bulb unitA part of the cooling air blown upward from the cooling air outlet into the air cooling space is the three sets of the outer periphery of the cross prism in the air cooling space.No laIto valveunitBoth sides ofAnd between the light valve unit and the bottom of the air cooling space.So that it does not flow into the four corners adjacent toThisThe cooling air blown upward in the air cooling space isSpaced apart from each otherOf incident side polarizing plate, light valve and outgoing side polarizing plateBoardGuided upwards along the planeThen releaseThe four air guides are provided at the four corner portions in the air cooling space, and the four air guides are arranged in the three sets.Spaced apart from each otherOf incident side polarizing plate, light valve and outgoing side polarizing plateThese four air guides are arranged substantially vertically above the bottom of the air cooling space so as to cover both sides from the bottom of the air cooling space.It is what has been.
[0010]
The projection type display device of the present invention configured as described above has an air cooling space portion.bottomPartCan3setofOpened at the lower part of the light valve unitCooling air blown upward from the cooling air outletPart ofThree sets of outer periphery of the cross prism in the air cooling spaceFrom both sides of the light valve unitIn the four corners adjacentIn order to prevent a turbulent flow from occurring in the four corner portions, four air guides are provided at the four corner portions.Air cooling spaceThree sets of light valve units spaced apart from each otherBoth sides of incident side polarizing plate, light valve and outgoing side polarizing plateThe four air blowing guides are arranged substantially vertically upward from the bottom of the air cooling space so as to cover the part from the bottom of the air cooling space, so that the three parts at the bottom of the air cooling space Blows upward from the cooling air outletThe cooled cooling air is made up of three sets of incident side polarizing plate, light valve and outgoing side polarizing plate.The flow direction is irregularly changed by hitting the lower surface, etc., and the cooling air flows on both sides of the three incident side polarizing plates, the light valve and the outgoing side polarizing plate, and on these three sets of the incident side polarizing plate, the light valve and the outgoing side. From the gap between the lower surface of the side polarizing plate and the bottom of the air-cooling space, the four corners adjacent to the three incident-side polarizing plates, the light valve, and the output-side polarizing plate on the outer periphery of the cross prism in the air-cooling space It is possible to prevent the turbulent flow with a large amount of vortex of the cooling air from flowing in irregularly and at the four corner portions.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of a liquid crystal projector to which the present invention is applied will be described in the following order with reference to FIGS.
(1) ... Explanation of the entire liquid crystal projector (Figs. 1 to 6)
(2) ... Explanation of the light valve unit air cooling system (Figs. 4 to 9)
(3) ... Explanation on the air guide structure in the light valve unit air cooling device (FIGS. 10 to 14)
(4) ... Explanation on the adhesion structure of dust etc. in the light valve unit air cooling device (FIGS. 7 to 15)
[0012]
(1) ... Explanation of the entire LCD projector
First, the whole liquid crystal projector which is an example of a projection type display apparatus will be described with reference to FIGS.
The outer casing of the
[0013]
Next, an
[0014]
In addition, the
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
In addition, incident-side
At this time, the incident-side
[0018]
The incident side
The front end 25 a of the
[0019]
By the way, the
A cooling
In addition,
[0020]
Here, a full color video projection operation (hereinafter referred to as driving) by the
[0021]
White light emitted when the discharge tube 5a of the
[0022]
At this time, the white light is reflected and / or transmitted through the color separation means constituted by the
[0023]
Then, G and B transmitted through the first stage
[0024]
In this way, the three colors R, G, and B that have been color-separated and entered the optical axes P4, P5, and P7 in three directions are condensed by the
[0025]
At this time, the three light beams R, G, and B have their polarization directions aligned by the three incident-side
[0026]
The
[0027]
When the
[0028]
Accordingly, when the
[0029]
Further, when the
Therefore, when the
[0030]
(2) ... Outline of light valve unit air cooling system
Next, an outline of the light valve unit
First, as shown in FIGS. 4 to 9, the light valve unit air-cooling
[0031]
At this time, the light valve
[0032]
The light valve
[0033]
The
[0034]
The cooling
[0035]
And the
[0036]
The light valve unit air-cooling
[0037]
Then, the cooling air CW blown from the three sets of cooling
[0038]
At the time of driving the
[0039]
(3) ... Explanation about the air guide structure in the light valve unit air cooling device
Next, the air guide structure in the light valve unit air cooling device will be described with reference to FIGS.
First, it corresponds to the upper part of the cooling
[0040]
Next, the
[0041]
In addition, these four
Further, as shown in FIG. 11, these four
[0042]
Thus, the air guide mechanism of the light valve unit
7, 8, 13, and 14, at the time of forced air cooling of the
[0043]
That is, a part of the cooling air CW blown upward from the three cooling
[0044]
Therefore, the cooling air CW blown upward from the three cooling
[0045]
And the cooling air which rose to the upper part of the
[0046]
Thus, the air guide structure of the light valve unit
[0047]
As described above, according to the air valve of the light valve unit air-cooling
[0048]
Accordingly, fine dust is scattered in the
[0049]
In addition, since the amount of cooling air that passes through the dust
[0050]
In this light valve unit
[0051]
(4) ... Explanation on dust and other adhesion structures in the light valve unit air cooling system
Next, an adhesion structure of dust or the like in the light valve unit
The adhesion structure of the dust and the like is a fine dust (dust) DS of about 10 to 50 μm that cannot be removed by an air intake filter (not shown) of the
[0052]
And these
[0053]
According to the structure for adhering dust and the like thus configured, as described above, by the operation of the
[0054]
Therefore, it is possible to prevent nicotine, tar and the like contained in the fine dust DS and cigarette smoke from scattering in the
[0055]
In addition, the duct joint 56, the
[0056]
And, since the adhering
In addition, regarding the adhesion structure of the dust etc. in this light valve unit air-cooling
[0057]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made based on the technical idea of the present invention.
[0058]
【The invention's effect】
The projection display device of the present invention configured as described above can achieve the following effects.
[0059]
Claim 1In particular, the four air guidesAir cooling spaceThree sets of light valve units spaced apart from each otherBoth sides of incident side polarizing plate, light valve and outgoing side polarizing plateThe four air blowing guides are arranged substantially vertically upward from the bottom of the air cooling space so as to cover the part from the bottom of the air cooling space, so that the three parts at the bottom of the air cooling space Blows upward from the cooling air outletThe cooled cooling air is made up of three sets of incident side polarizing plate, light valve and outgoing side polarizing plate.The flow direction is irregularly changed by hitting the lower surface, etc., and the cooling air flows on both sides of the three incident side polarizing plates, the light valve and the outgoing side polarizing plate, and on these three sets of the incident side polarizing plate, the light valve and the outgoing side. From the gap between the lower surface of the side polarizing plate and the bottom of the air-cooling space, the four corners adjacent to the three incident-side polarizing plates, the light valve, and the output-side polarizing plate on the outer periphery of the cross prism in the air-cooling space It is possible to prevent turbulent flow with a large amount of cooling air vortices from flowing in irregularly at the four corners. Therefore,This cooling air can be smoothly raised only along the surfaces of the three incident side polarizing plates, the light valve, and the outgoing side polarizing plate, and the turbulent flow of the cooling air is generated at the four corners in the air cooling space. Since it does not occur, prevent the fine dust from adhering to the necessary optical components such as the incident side polarizing plate, light valve and output side polarizing plate, cross prism, etc. It is possible to prevent an adverse effect such as color disturbance from occurring in the projected image. As a result, a high-quality projection display device that can project a high-quality projected image can be realized.
[0060]
ClaimAccording to the second and fourth aspects of the present invention, the four air guides are formed so as to be integrated with or removable from the optical unit case, or the filter holder on which the dust fall prevention filter is mounted is detachably mounted on the upper part of the optical unit case. In addition, since the four air guides are formed integrally with the filter holder, they can be easily manufactured and assembled, and the manufacturing cost can be reduced. In addition, during periodic inspections of the projection display, etc., the four air guides and filter holders are removed from the optical unit case, and the light valve unit and cross prism inside the air cooling space can be easily removed by air blow or the like. Therefore, it is possible to improve the maintainability of the projection display device.
[0061]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a filter holder having a dust fall prevention filter mounted on an upper portion of the air cooling space of the optical unit case.PointThe cooling air discharge ports are arranged at positions corresponding to the upper portions of the three cooling air outlets in the lower part of the air cooling space, so that they are blown upward from the three cooling air outlets in the lower part of the air cooling space. Cooling air that has been smoothly raised along the surfaces of the three incident-side polarizing plates, the light valve, and the outgoing-side polarizing plate by being guided by vertical air blowing guides provided at four corner portions in the air cooling space. Can be smoothly discharged from the upper three cooling air outlets disposed directly above the lower three cooling air outlets to the upper side of the optical unit case, so that fine dust can be prevented from falling off the dust filter. It is difficult to adhere to and accumulate on the air and the cooling air blowing efficiency in the air cooling space can be remarkably improved. Therefore, it is possible to remarkably improve the cooling efficiency of heat-generating parts such as the incident side polarizing plate, light valve, and outgoing side polarizing plate, and to ensure that these can be reliably kept below the limit guarantee temperature. A device can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a whole liquid crystal projector to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a perspective view showing the intake and exhaust ports of the liquid crystal projector as seen through.
FIG. 3 is a plan view mainly showing the optical unit of the above liquid crystal projector.
FIG. 4 is a plan view illustrating the arrangement of cooling fans and air ducts mainly with respect to the optical unit of the above liquid crystal projector.
FIG. 5 is a partially cutaway front view taken along the line AA in FIG. 3;
FIG. 6 is an enlarged plan view showing a light valve unit and a cross unit portion in the optical unit of the above liquid crystal projector.
7 is a partially cutaway side view taken along the line B-B of FIG. 6 for explaining an adhesion portion such as dust.
8 is a partially cutaway side view taken along the line CC of FIG. 6 for explaining an adhesion portion such as dust. FIG.
FIG. 9 is an exploded perspective view showing three cooling air outlets, a cooling fan, and a blower duct of the liquid crystal projector same as above.
FIG. 10 is an exploded perspective view showing a light valve unit, a filter holder, and four air guides in the light valve unit air-cooling device of the liquid crystal projector.
FIG. 11 is a perspective view showing a modified example of a filter holder and four air blowing guides in the light valve unit air cooling device of the liquid crystal projector same as above.
FIG. 12 is a partially cut-out plan view showing an enlarged attachment structure of four air guides and dust in the light valve unit air cooling device of the above liquid crystal projector.
13 is a partially cutaway rear view taken along the line DD in FIG. 12;
14 is a partially cutaway side view taken along the line E-E in FIG. 12;
FIG. 15 is a perspective view illustrating a structure for adhering dust or the like in the air guide of the liquid crystal projector.
FIG. 16 is an enlarged plan view for explaining generation of a turbulent flow of cooling air in an air cooling space in which a light valve unit is housed and problems thereof in a conventional liquid crystal projector.
17 is a partially cutaway side view as seen in the direction of arrows F-F in FIG. 16;
18 is a partially cutaway side view as seen in the direction of arrows G-G in FIG. 17;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記ライトバルブユニットで得られ、前記クロスプリズムで合成された前記映像光を重ねて投射する投射レンズと、
前記空冷用空間部の底部における前記3組のライトバルブユニットの下部相当位置に開口された冷却風吹出口と、
前記冷却風吹出口から冷却風を上向きに吹き出して、前記3組のライトバルブユニットをそれぞれ冷却する冷却用ファンと
を備えた投射型表示装置において、
前記3組のライトバルブユニットの各冷却風吹出口から前記空冷用空間部内に上向きに吹き出された冷却風の一部が、この空冷用空間部内における前記クロスプリズムの外周の前記3組のライトバルブユニットの両側及びそのライトバルブユニットと空冷用空間部の底部との間から隣接する4つのコーナー部分に流れ込んで乱流が発生することがないように、
この空冷用空間部内に上向きに吹き出された冷却風を前記3組の互いに離間して配置された入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の板面に沿って上昇されるように上方へ誘導して放出する4つの送風ガイドがこの空冷用空間部内の前記4つのコーナー部分に設けられ、
これら4つの送風ガイドは前記3組の互いに離間して配置された入射側偏光板、ライトバルブ及び出射側偏光板の両側部を前記空冷用空間部の底部から覆うように、これら4つの送風ガイドが前記空冷用空間部の底部の上方にほぼ垂直状に配置されている
ことを特徴とする投射型表示装置。Housed in three locations around the cross prism in the air-cooling space formed in the optical unit case, and arranged in three spaced apart sets to obtain image light corresponding to each color by modulating the irradiated color light respectively . A light valve unit comprising an incident side polarizing plate, a light valve and an output side polarizing plate;
Said it obtained light valve unit, a projection lens for projecting overlapping the Kiutsu image light before combined by the cross prism,
A cooling air outlet opened in the lower portion corresponding position location of the three sets of the light valve unit at the bottom of the air cooling space,
Blown ago Kihiya retirement air outlet upward cooling air, a cooling fan that cools the three sets of La light valve units, respectively
In a projection display device comprising:
Some of the cooling air outlet of the previous SL three sets of the light valve unit of cooling air upwardly blown into the air space portion, said three sets of La light valve of the outer circumference of the cross prism in the air space portion To prevent turbulence from flowing into the four corners adjacent from both sides of the unit and between the light valve unit and the bottom of the air cooling space ,
This air-cooling space inside the upwardly blown cooling air to the three sets of mutually spaced to arranged the incident side polarizing plate, the upper as upward along the plate surface of the light valve and the exit side polarizing plate Four air guides that are guided and discharged are provided at the four corner portions in the air cooling space,
These four air guides cover the four sides of the three sets of the incident side polarizing plate, the light valve, and the output side polarizing plate that are spaced apart from each other from the bottom of the air cooling space. Is disposed substantially vertically above the bottom of the air-cooling space .
ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。The projection display device according to claim 1, wherein the four air blowing guides are formed integrally or detachably with the optical unit case.
ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。Wherein further comprising a filter holder equipped with a dust falling preventing filter on top of the air space of the optical unit case, the filter holder, cold formed at three positions on the upper corresponding position of the cooling air outlet of the three The cooling air discharge port has three cooling air discharge ports for discharging the cooling air that has been raised in the air cooling space portion to the upper side of the optical unit case by being guided by the four air blowing guides. The projection type display device according to claim 1.
前記フィルタホルダーは前記光学ユニットケースの上部に脱着可能に載置され、
前記4つの送風ガイドが前記フィルタホルダーの下部に一体に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。A filter holder having a dust fall prevention filter mounted on the air cooling space of the optical unit case;
The filter holder is detachably mounted on the top of the optical unit case,
The projection display device according to claim 1, wherein the four air blowing guides are formed integrally with a lower portion of the filter holder.
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