JP3756502B2 - ハイブリッド車両の冷却装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、内燃機関と高圧系の電気機器とでは互いに管理温度が異なる場合があり、例えば上述したような従来技術に係るラジエータによって複数の異なる温度の冷却水を排出させる場合であっても、これらの複数の冷却水毎に独立した冷却回路系を設けると、装置構成が複雑化すると共に車両への搭載性が損なわれるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、装置構成が複雑化することを防止しつつ管理温度が異なる複数の機器の温度状態を適切に制御することが可能なハイブリッド車両の冷却装置を提供することを目的とする。
そして、循環流路を流通する冷却水の温度が上昇することに伴い、供給流路からバイパス流路を介して第2サーモスタットの下流側に供給される冷却水の温度が所定の感応温度よりも高くなると第2サーモスタットが開状態になり、冷却水が第2流路によってラジエータからモータ制御手段へ流通する。ここで、第2流路を流通する冷却水を、ラジエータを成す複数の流路のうち、相対的に流通経路が長い流路から排出されるように設定することで、例えばモータ制御手段を内燃機関よりも低い所望の温度状態に制御することができる。
さらに、循環流路を流通する冷却水の温度が上昇すると、第1サーモスタットが開状態になり、冷却水が第1流路によってラジエータから循環流路へ流通する。ここで、第1流路を流通する冷却水を、ラジエータを成す複数の流路のうち、相対的に流通経路が短い流路から排出されるように設定することで、例えば内燃機関をモータ制御手段よりも高い所望の温度状態に制御することができる。
しかも、第2サーモスタットをモータ制御手段の近傍の下流側の位置に配置した場合には、モータ制御手段の温度管理を精度よく行うことができ、例えば過熱状態等が生じてしまうことを確実に防止することができる。
しかも、例えば第2サーモスタットでの流量制限等によって、モータ制御手段やモータの内部に局所的な過熱領域が生じる場合であっても、バイパス流路を流通する冷却水の流量を増大させることで、モータ制御手段およびモータの内部の各温度分布を平滑化することができる。
これにより、例えば、内燃機関の負荷変動に応じてウォータジャケットを通過した後の冷却水の温度が変動する場合であっても、例えば第2サーモスタットが過剰に早期のタイミングで開状態なってしまう等の不具合の発生を防止することができ、適切なタイミングで第2サーモスタットの開閉状態を制御することができる。
さらに、請求項1に記載の本発明のハイブリッド車両の冷却装置によれば、内燃機関とモータ制御手段とに対して共通のウォータポンプにより冷却水を循環させることができ、装置構成を簡略化することができる。
さらに、請求項2に記載の本発明のハイブリッド車両の冷却装置によれば、互いに感応温度が異なる複数のサーモスタットを冷却回路の所定位置に配置することにより、所望の温度の冷却水を所望の流路に流通させることができ、内燃機関およびモータ制御手段を所望の各管理温度でいわば独立に制御することができる。
さらに、請求項4に記載の本発明のハイブリッド車両の冷却装置によれば、例えば内燃機関の暖機運転時等において、第1サーモスタットおよび第2サーモスタットが閉状態となることで、冷却水がラジエータおよびモータ制御手段を迂回して循環することから、冷却水が流通する系における熱容量が増大することを抑制し、内燃機関を所望の温度まで上昇させる際に要する時間を、より一層、短縮することができる。
さらに、請求項6に記載の本発明のハイブリッド車両の冷却装置によれば、例えば内燃機関の暖機運転時等において、運転中のモータ制御手段およびモータとの熱交換で相対的に高温となった冷却水が内燃機関に供給されることで、内燃機関を所望の温度までより早期に昇温させることができる。しかも、例えば第2サーモスタットでの流量制限等によって、モータ制御手段やモータの内部に局所的な過熱領域が生じる場合であっても、バイパス流路を流通する冷却水の流量を増大させることで、モータ制御手段およびモータの内部の各温度分布を平滑化することができる。
さらに、請求項8に記載の本発明のハイブリッド車両の冷却装置によれば、例えば供給流路と第2流路とを接続するバイパス流路等を設ける必要なしに、装置構成を簡略化することができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド車両の冷却装置10は、例えば図1に示すように、内燃機関11とモータ12と変速機(T/M)13とを直列に直結した構造のハイブリッド車両1に搭載されており、このハイブリッド車両1では、例えば内燃機関11および走行用のモータ12の両方の駆動力は、CVTやマニュアルトランスミッション等の変速機(T/M)13を介して駆動輪Wに伝達される。
そして、モータ12はハイブリッド車両1の運転状態に応じて内燃機関11の駆動力を補助する補助駆動力を発生するようになっている。また、ハイブリッド車両1の減速時に車輪W側からモータ12側に駆動力が伝達されると、モータ12は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。
また、この高圧系の蓄電装置には、ハイブリッド車両1の各種補機類を駆動するための12ボルトの補助バッテリ(図示略)が、DC−DCコンバータからなるダウンバータ(D/V)15を介して接続されており、ダウンバータ15は蓄電装置の電圧を降圧して補助バッテリを充電するようになっている。
なお、このハイブリッド車両1において、PDU14およびダウンバータ15は、例えば変速機13の近傍に配置されている。
第1流路30aには適宜のバルブ26aを介してヒータコア26が接続され、このヒータコア26は相対的に高温の冷却水を熱源として空気を加熱しており、このヒータコア26で熱交換された冷却水は第3流路30cによってウォータポンプ21へ還流する。
そして、第2流路30bは、ラジエータ22に冷却水を流通させるための第5流路30eと、例えばこの第5流路30eよりも内径が小さく形成され、第3流路30cに接続される第6流路30fとに分岐するようになっている。
なお、第2流路30bには、ウォータジャケット25から排出される冷却水の温度を検出する第1温度センサ27が備えられている。
そして、第5流路30eからラジエータ22の入口側タンク22Aに導入された冷却水は、先ず、ラジエータ22内部の主流路22aを流通し、適宜の第1温度(例えば、約80℃程度等)まで冷却される。
次に、主流路22aを流通して出口側タンク22Bに導入された冷却水のうち少なくとも一部は、ラジエータ22内部の副流路22bを流通し、ラジエータ22内部での流通経路が相対的に長くなることで第1温度よりも低い適宜の第2温度(例えば、約60℃程度等)まで冷却可能とされている。
なお、第8流路30hにおける、モータ12の下流側の位置には、モータ12の冷却流路12aから排出される冷却水の温度を検出する第2温度センサ28が備えられ、この第2温度センサ28から出力される検出結果が所定温度を超える場合には、ラジエータ22を冷却する冷却ファン29が作動するように設定されている。
すなわち、ウォータジャケット25から排出される冷却水は、順次、第1流路30a、ヒータコア26または第4流路30d、第3流路30cを流通して、または、第2流路30b、第6流路30fまたは第5流路30eおよびバイパス流路30j、第3流路30cを流通して、ウォータポンプ21へ還流する。
すなわち、ウォータジャケット25から排出される冷却水は、順次、第1流路30a、第5流路30e、ラジエータ22の主流路22a、副流路22b、第8流路30h、第2サーモスタット24、第3流路30cを流通して、ウォータポンプ21へ還流する。
しかも、管理温度の異なる複数の系から排出される冷却水を単一のウォータポンプ21の上流側で合流させることにより、装置構成を簡略化しつつ、各系の温度状態が所望の状態から逸脱してしまうことを容易に抑制することができる。
また、第1サーモスタット23および第2サーモスタット24を具備し、例えば内燃機関11の暖機運転時等において、冷却水がラジエータ22および高圧系を迂回して流通するように設定されていることから、系の温度を所望の温度まで上昇させる際の昇温特性を向上させることができる。
この場合には、第2サーモスタット24が閉状態であっても、バイパス流路30jを流通する冷却水がモータ12の冷却流路12aを流通した後にウォータジャケット25へ導入される。このため、例えばハイブリッド車両1の始動時等において、運転中のモータ12の冷却流路12aを流通する過程で相対的に高温となった冷却水が内燃機関11に供給されることで、内燃機関11を所望の温度までより早期に昇温させることができ、内燃機関11の暖機運転に要する時間を短縮することができる。
しかも、第2サーモスタット24がPDU14およびダウンバータ15の近傍の下流側の位置に配置されることで、例えばPDU14およびダウンバータ15の温度管理を精度よく行うことができ、例えば過熱状態等が生じてしまうことを確実に防止することができる。
この場合には、第2サーモスタット24が閉状態であっても、バイパス流路30jを流通する冷却水がPDU14およびダウンバータ15の各ヒートシンク部14a,15aと、モータ12の冷却流路12aとを流通した後にウォータジャケット25へ導入される。このため、例えばハイブリッド車両1の始動時等において、作動中のPDU14およびダウンバータ15の各ヒートシンク部14a,15aとモータ12の冷却流路12aとを流通する過程で相対的に高温となった冷却水が内燃機関11に供給されることで、内燃機関11を所望の温度まで、より早期に昇温させることができ、内燃機関11の暖機運転に要する時間を、より一層、短縮することができる。
しかも、例えば第2サーモスタット24での流量制限等によって、PDU14やダウンバータ15やモータ12の内部に局所的な過熱領域が生じる場合であっても、バイパス流路30jを流通する冷却水の流量を増大させることで、PDU14およびダウンバータ15およびモータ12内部の各温度分布を平滑化することができる。
この場合、バイパス流路30kを介して第2サーモスタット24に供給される冷却水は、ウォータジャケット25の手前で分流された冷却水であり、第2サーモスタット24の動作状態に対する内燃機関11の温度状態の影響が抑制される。例えば、内燃機関11の負荷変動に応じてウォータジャケット25を通過した後の冷却水の温度が変動する場合であっても、例えば第2サーモスタット24が過剰に早期のタイミングで開状態なってしまう等の不具合の発生を防止することができ、適切なタイミングで第2サーモスタット24の開閉状態を制御することができる。
この場合には、バイパス流路30jを省略して、装置構成を簡略化することができる。
この第5変形例に係るハイブリッド車両の冷却装置10において、上述した実施の形態と異なる主要な点は、第8流路30hのPDU14およびダウンバータ15から上流側にずれた位置と、第8流路30hの第2サーモスタット24から下流側にずれた位置とに、2つのU字配管30k,30kを設けた点である。なお、この第5変形例において、第5流路30eと第8流路30hとを接続するバイパス流路30jは省略されている。
そして、各U字配管30kは、U字状の屈曲部が第8流路30hとの接続部よりも鉛直方向(例えば、図7に示すV方向)下方(つまり、図7に示す−V方向)の位置に配置されている。
この第5変形例に係るハイブリッド車両の冷却装置10によれば、アイドル停止時等の内燃機関11の運転停止に伴って各流路内での冷却水の循環が停止すると、運転停止直後等において相対的に高温状態の内燃機関11のウォータジャケット25内の冷却水の温度が上昇し、冷却水の流路内に冷却水の温度差に起因した対流(つまり、熱の伝達)が生じる。そして、この対流によって相対的に高温の冷却水が内燃機関11側から各U字配管30k,30k近傍に到達した場合であっても、高温の冷却水が鉛直方向下方に向かい対流すること(つまり、熱が鉛直方向下方に向かい伝達すること)は抑制されることから、これら2つのU字配管30k,30kによって挟み込まれたPDU14およびダウンバータ15に対して、内燃機関11の熱が伝達してしまうことを抑制することができ、PDU14およびダウンバータ15が所定の管理温度を超えて温度上昇してしまうことを防止することができる。
なお、この第5変形例においては、PDU14およびダウンバータ15から上流側にずれた位置と、第2サーモスタット24から下流側にずれた位置とに、2つのU字配管30k,30kを設けたが、これに限定されず、少なくとも、PDU14およびダウンバータ15から上流側にずれた位置または第2サーモスタット24から下流側にずれた位置の何れか一方にU字配管30kが設けられていればよい。
弁体43はワックス46が収容されたペレット45に対して一体に接続され、スプリング44はペレット45を軸線Q方向に沿った閉弁方向(つまり、弁体43が当接部47に近接するようにして移動する方向)へ付勢しており、ワックス(作動体)46は、冷却水の温度に応じて体積膨張および体積収縮するようになっている。
そして、ワックス46が体積収縮状態であると、スプリング44の付勢力によって弁体43が当接部47に当接して閉弁状態となる。一方、ワックス46が体積膨張すると、スプリング44の付勢力に抗してペレット45を軸線Q方向に沿った開弁方向(つまり、弁体43が当接部47から離間するようにして移動する方向)に移動させるようになっている。
これにより、冷却水の温度が相対的に低い状態では各サーモスタット23,24は閉弁状態となり、例えば内燃機関11の始動時等においては、冷却水が循環せずに内燃機関11の暖機が行われるようになっている。
なお、各サーモスタット23,24の軸線Q方向は、水平面に対して所定角度θだけ傾斜するように配置され、流入流路41が排出流路42よりも鉛直方向下方の位置に配置されるようになっている。
これにより、例えば冷却水に空気等の気体が混入している場合であっても、この気体が各サーモスタット23,24内に停滞せずに排出流路42から外部に排出されるようになっている。
14 PDU(モータ制御手段)
22 ラジエータ(温度設定手段、ラジエータ)
22a 主流路(流路)
22b 副流路(流路)
23 第1サーモスタット(温度設定手段、サーモスタット)
24 第2サーモスタット(温度設定手段、サーモスタット)
30a 第1流路(冷却回路、循環流路)
30b 第2流路(冷却回路、循環流路)
30c 第3流路(冷却回路、循環流路)
30d 第4流路(冷却回路、循環流路)
30e 第5流路(冷却回路、供給流路)
30f 第6流路(冷却回路、循環流路)
30g 第7流路(冷却回路、第1流路)
30h 第8流路(冷却回路、第2流路)
30j バイパス流路
30k バイパス流路
Claims (8)
- 内燃機関と共に車両の駆動源とされ、前記内燃機関の出力軸と機械的に連結された出力軸を有するモータと、該モータの作動状態を制御するモータ制御手段と、前記内燃機関および前記モータ制御手段を共通の冷却水により冷却する冷却回路と、前記内燃機関により駆動されて前記冷却水を前記冷却回路内にて循環させるウォータポンプとを備えるハイブリッド車両の冷却装置であって、
前記冷却水を放熱させるラジエータを成し前記冷却水の流通経路が異なる複数の流路と、
各前記複数の流路に前記冷却水を流通させることにより、前記内燃機関を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度と、前記モータ制御手段を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度とを、互いに異なる温度に設定する温度設定手段とを備え、
前記複数の流路は、前記内燃機関を冷却する前記冷却水が流通する第1流路と、該第1流路を流通した前記冷却水の一部が分流して形成された分流冷却水が流通する第2流路とを備え、
前記第1流路は前記内燃機関の前記冷却回路に接続され、前記第1流路のみを流通した前記冷却水は、直接に前記内燃機関の前記冷却回路へ供給され、
前記第2流路は前記モータ制御手段の前記冷却回路に接続され、前記第2流路を流通した前記分流冷却水は、前記モータ制御手段の前記冷却回路を流通した後に、前記ウォータポンプの上流側の位置で、前記第1流路のみを流通した前記冷却水に合流する
ことを特徴とするハイブリッド車両の冷却装置。 - 互いに感応温度が異なる複数のサーモスタットを備え、
該複数のサーモスタットにより前記管理温度を互いに異なる温度に設定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の冷却装置。 - 内燃機関と共に車両の駆動源とされるモータと、該モータの作動状態を制御するモータ制御手段と、
前記内燃機関および前記モータ制御手段を共通の冷却水により冷却する冷却回路とを備えるハイブリッド車両の冷却装置であって、
前記内燃機関を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度と、前記モータ制御手段を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度とを、互いに異なる温度に設定する温度設定手段と、
前記内燃機関の内部に設けられたウォータジャケットと、該ウォータジャケットへ前記冷却水を循環させるウォータポンプとを具備する循環流路と、
前記冷却水の流通経路が異なる複数の流路を具備するラジエータと、
前記ウォータジャケットの下流側の位置で前記循環流路から分岐し、前記冷却水を前記ラジエータへ流通させる供給流路と、
相対的に感応温度が高く設定された第1サーモスタットを介して前記ラジエータから前記循環流路へ前記冷却水を流通させる第1流路と、
相対的に感応温度が低く設定された第2サーモスタットを介して前記ラジエータから前記循環流路へ前記冷却水を流通させると共に、前記モータ制御手段に前記冷却水を供給する第2流路と、
前記供給流路と前記第2流路の前記第2サーモスタットの下流側の位置とを接続するバイパス流路と
を備えることを特徴とするハイブリッド車両の冷却装置。 - 前記第2サーモスタットを、前記モータ制御手段の下流側の位置に配置することを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の冷却装置。
- 前記第2流路において前記モータ制御手段の下流側の位置に前記モータを配置し、
前記モータ制御手段と前記モータとの間の位置に前記第2サーモスタットを配置すると共に前記バイパス流路を接続することを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の冷却装置。 - 前記第2サーモスタットを、前記モータ制御手段の上流側の位置に配置することを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の冷却装置。
- 内燃機関と共に車両の駆動源とされるモータと、該モータの作動状態を制御するモータ制御手段と、
前記内燃機関および前記モータ制御手段を共通の冷却水により冷却する冷却回路とを備えるハイブリッド車両の冷却装置であって、
前記内燃機関を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度と、前記モータ制御手段を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度とを、互いに異なる温度に設定する温度設定手段と、
前記内燃機関の内部に設けられたウォータジャケットと、該ウォータジャケットへ前記冷却水を循環させるウォータポンプとを具備する循環流路と、
前記冷却水の流通経路が異なる複数の流路を具備するラジエータと、
前記ウォータジャケットの下流側の位置で前記循環流路から分岐し、前記冷却水を前記ラジエータへ流通させる供給流路と、
相対的に感応温度が高く設定された第1サーモスタットを介して前記ラジエータから前記循環流路へ前記冷却水を流通させる第1流路と、
相対的に感応温度が低く設定された第2サーモスタットを介して前記ラジエータから前記循環流路へ前記冷却水を流通させると共に、前記モータ制御手段に前記冷却水を供給する第2流路と、
前記循環流路の前記ウォータジャケットの上流側で前記ウォータポンプと前記ウォータジャケットとの間の位置と、前記第2流路の前記第2サーモスタットの下流側の位置とを接続するバイパス流路と
を備えることを特徴とするハイブリッド車両の冷却装置。 - 内燃機関と共に車両の駆動源とされるモータと、該モータの作動状態を制御するモータ制御手段と、
前記内燃機関および前記モータ制御手段を共通の冷却水により冷却する冷却回路とを備えるハイブリッド車両の冷却装置であって、
前記内燃機関を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度と、前記モータ制御手段を冷却する前記冷却水に対して設定される管理温度とを、互いに異なる温度に設定する温度設定手段と、
前記内燃機関の内部に設けられたウォータジャケットと、該ウォータジャケットへ前記冷却水を循環させるウォータポンプとを具備する循環流路と、
前記冷却水の流通経路が異なる複数の流路を具備するラジエータと、
前記ウォータジャケットの下流側の位置で前記循環流路から分岐し、前記冷却水を前記ラジエータへ流通させる供給流路と、
相対的に感応温度が高く設定された第1サーモスタットを介して前記ラジエータから前記循環流路へ前記冷却水を流通させる第1流路と、
相対的に感応温度が低く設定された第2サーモスタットを介して前記ラジエータから前記循環流路へ前記冷却水を流通させると共に、前記モータ制御手段に前記冷却水を供給する第2流路とを備え、
前記第2サーモスタットを前記循環流路に配置することを特徴とするハイブリッド車両の冷却装置。
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