JP3731368B2 - ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE - Google Patents

ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE Download PDF

Info

Publication number
JP3731368B2
JP3731368B2 JP2500999A JP2500999A JP3731368B2 JP 3731368 B2 JP3731368 B2 JP 3731368B2 JP 2500999 A JP2500999 A JP 2500999A JP 2500999 A JP2500999 A JP 2500999A JP 3731368 B2 JP3731368 B2 JP 3731368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
insulating film
region
interlayer insulating
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2500999A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2000162635A5 (en
JP2000162635A (en
Inventor
正夫 村出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2500999A priority Critical patent/JP3731368B2/en
Publication of JP2000162635A publication Critical patent/JP2000162635A/en
Publication of JP2000162635A5 publication Critical patent/JP2000162635A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3731368B2 publication Critical patent/JP3731368B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ(以下、適宜TFTと称す。)駆動、薄膜ダイオード(以下、適宜TFDと称す。)駆動等によるアクティブマトリクス駆動方式やパッシブマトリクス駆動方式の液晶装置等の電気光学装置及びその製造方法、並びにこれを用いた電子機器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電気光学装置は、一対の基板間に電気光学物質が封入されてなり、基板上には、複数の走査線及びデータ線が相交差するように配列されている。例えばTFT駆動によるアクティブマトリクス駆動方式の場合には、一方の基板上において、これらの走査線及びデータ線の各交点に対応して複数のTFT及び複数の画素電極が設けられ、走査線がTFTのゲート電極に接続され、データ線がTFTのソース電極に接続され、画素電極がTFTのドレイン電極に接続される。他方の基板には、対向電極(共通電極)がその全面に形成される。
【0003】
このように走査線、データ線、画素電極、対向電極等が形成された両基板間には、シール材により囲まれた空間に電気光学物質、例えば液晶が封入され、液晶層が形成される。シール材は、両基板をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤である。ここで封入される電気光学物質は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合したものであり両基板表面に形成された配向膜の間で90度等の所定角度だけ捩じれた配向状態をとる。仮に、液晶の厚みが電気光学物質の性質に応じて予め設定された適当な値範囲に入っていなければ、安定して所定角度だけ捩じれた配向状態をとることはできず、液晶の配向不良の原因、即ち画質低下の原因となる。従って、液晶等の電気光学物質の厚みを規定する基板間ギャップを制御することが、電気光学装置を製造する上で重要課題となる。
【0004】
そこで従来は、次のように基板間ギャップを制御している。
【0005】
先ず、例えば、直視型の液晶ディスプレイ用の10インチ程度の比較的大型の電気光学装置の場合には、画像表示領域に表示される画像はそのまま視認されるので、電気光学物質である液晶中に微少な不純物を混入しても、液晶の配向不良による視認できる程度の白抜けの原因とはならない。このため、液晶中に数μm程度の所定径を持つグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材(スペーサ)を入れて、基板間ギャップを制御している。
【0006】
また、例えば液晶プロジェクタに用いられる液晶ライトバルブ用の1インチ程度の比較的小型の電気光学装置の場合には、画像が拡大投影される。従って、上述のように液晶中にギャップ材を入れてしまうと、ギャップ材による液晶の配向不良箇所も拡大投影されて、拡大後の表示画面において白抜けとして視認されてしまう。このため、液晶中ではなく前述したシール材中にギャップ材を入れて、基板間ギャップを制御している。逆に、このような小型の電気光学装置であれば、画像表示領域の周囲に位置するシール材により接着された領域(以下、“シール領域”という)において基板間ギャップを制御すれば、画像表示領域における基板間ギャップを制御することも可能となるのである。
【0007】
ところで、前述の走査線に走査信号を供給する走査線駆動回路やデータ線に画像信号を供給するデータ線駆動回路は、シール材により囲まれた液晶封入領域の外側に設けられるのが一般的である。従って、シール領域下には、走査線やデータ線の延設方向に配置された引き出し配線が通されることになる。より具体的には、シール領域下にある基板や、層間絶縁膜上などにAl(アルミニウム)等の金属膜や低抵抗のポリシリコン膜などからなる引き出し配線が設けられる。
【0008】
従って、シール領域下では、シール材に接する最上層の表面(例えば、画素電極形成用の第3層間絶縁膜の表面や配向膜の表面)において、各引き出し配線が通る箇所が凸状に突出している。更に、このシール領域の表面は、引き出し配線の厚みに応じて、各画素領域において液晶に接する最上層の表面(例えば、配向膜の表面)と比較して高くなっており、シール領域の表面と各画素領域の表面との間には段差が発生している。例えば、Al膜等からなるデータ線は300〜400nm程度の厚みがあり、ポリシリコン膜等からなる走査線も、300〜400nm程度の厚みがあり、画素領域における層構成は基本的にこれらの配線がなく且つ画素電極を構成するITO(Indium Tin Oxide)膜がある点で主に相違するので、この段差は、これらの配線の合計厚である約600〜800nm程度にもなる。
【0009】
この結果、前述のようにシール材にギャップ材を混入する場合、基板間ギャップを例えば4μm程度にするためには、ギャップ材の径は、これよりも段差の分だけ小さい例えば3μm程度とする必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
電気光学装置では、高画質化や小型化という一般的要請に沿うように、基板上において配線を微細化すると共に相隣接する画素電極間の間隔を狭くしつつ、画素開口率(画像表示領域において全体面積に対する、有効に画像が表示される領域の比率)を高めることが望まれている。
【0011】
しかしながら、このように配線の微細化が進むに連れて、各引き出し配線の機械的強度は低下する。しかるに、基板間ギャップを制御するためのギャップ材は前述のようにファイバ状やビーズ状であり、シール材により両基板を一体に保とうとする力は、シール領域下における基板面全体に均等に係るのではなく、線状領域(ファイバ状の場合)や点状領域(ビーズ状の場合)に対してギャップ材による応力が集中してかかることになる。
【0012】
より具体的には、図24(a)は、シール領域の配線301の平面図を示し、図24(b)は図24(a)ののA−A’断面図に示すように円柱状(棒状)のグラスファイバ等のファイバ状のギャップ材300を、TFTアレイ基板10及び対向基板20の間のシール材52に混入させてギャップ制御を行うとする。この場合、上述の如く微細化されて幅L1を持つ引き出し配線301に層間絶縁膜を介して、幅L2(但し、L2>L1)を持つギャップ材300が載ることになる。すると、個々のギャップ材300の載り方によっては、図24(b)のように、ギャップ材300が1本の引き出し配線301を跨いだり、これに近い状態となったりする。すると、ギャップ材300の側線に沿った線状領域に応力集中が起こるので、引き出し配線301は比較的容易に断線してしまうのである。
【0013】
また、別の例として、図25(a)はシール領域の引き出し配線301の平面図を示し、図25(b)は図25(a)のB−B’断面図に示すように球状のガラスビーズやシリカボールからなるビーズ状のギャップ材300’を、シール材52に混入させてギャップ制御を行うとする。この場合、上述の如く微細化されて幅L1を持つ引き出し配線301に層間絶縁膜を介して、球状のギャップ材300’が載ることになる。すると、図25(b)のように、ギャップ材300’の接点における点状領域に応力集中が起こるので、引き出し配線301は比較的容易に突き破られたり、特に引き出し配線301下に絶縁膜を介して他の引き出し配線が存在している場合などには、断線せずとも当該絶縁膜を局所的に突き破ってショートする可能性が高くなってしまうのである。
【0014】
以上のように配線の微細化に伴って、シール領域下において凸状に突出した箇所をなす引き出し配線部分は、その上に載せられたファイバ状やビーズ状のギャップ材による応力集中に耐え切れなくなり、断線やショートなどの配線不良を引き起こす可能性が高くなるという問題点がある。
【0015】
他方、相隣接する画素電極間の間隔が狭くなると、横方向電界(基板の面に沿った方向の電界)の増加による液晶の配向不良(ディスクリネーション)が発生するようになる。これを防ぐには、基板間ギャップを狭めて縦方向電界(基板面に垂直な方向の電界)を相対的に強めれば良い。しかしながら、前述のシール領域と各画素領域との段差により、画素領域における基板間ギャップを、例えば4μm程度から3μm程度に狭めるためには、ギャップ材の径を3μm程度から2μm程度に小さくする必要性が生じる。ところが、このように小さな径のギャップ材を精度良く作成することは現在の当該技術分野では極めて困難である。また、ギャップが狭まると、シール材に含まれる光硬化性樹脂の接着力が低下してしまう。この結果、仮に基板間ギャップをこのように狭めると、ギャップ制御が困難となると共にギャップ材のコスト増加や接着強度の低下を招くという問題点が生じる。更に、画素領域における基板間ギャップを、例えば4μm程度から1μm程度に狭めると、ギャップ材の径を3μm程度から0μm程度に小さくする必要性が生じ、即ち、シール材にギャップ材を混入する技術そのものが成り立たなくなるという問題点も生じる。
【0016】
本発明は上述した問題点に鑑みなされたものであり、シール領域下における配線不良を低減すると共に、基板間ギャップを精度良く制御できる電気光学装置及びその製造方法並びに当該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、一対の基板間に電気光学物質が封入され、該基板の該電気光学物質に面する側に相交差して配列された複数のデータ線及び複数の走査線と、前記基板を相互に接着するギャップ材混入のシール材と、前記シール材の形成領域において、前記データ線及び走査線の少なくとも一方の延設方向に配置された複数の引き出し配線と、前記基板と前記引き出し配線との間に配置された凹状に窪んだ領域を有する層間絶縁膜とを備えており、前記複数の引き出し配線の各々は、前記シール材の形成領域において前記層間絶縁膜の凹状に窪んだ領域に形成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明の電気光学装置によれば、一対の基板は相互に接着されており、シール材に混入されたギャップ材により、基板間のギャップは制御されている。従って、データ線及び走査線によりマトリクス駆動される所定層厚の電気光学物質を備えた、例えばTFT駆動、TFD駆動等のアクティブマトリクス駆動方式の電気光学装置或いはパッシブマトリクス駆動方式の電気光学装置として構成される。ここで、層間絶縁膜は、シール領域において引き出し配線に対向する部分が凹状に窪んで形成されている。従って、データ線や走査線が形成された基板側のシール領域においてシール材に接する層間絶縁膜等の最上層の表面(以下、単に“シール領域の表面”という)において引き出し配線上に形成される当該引き出し配線の厚みによる凸状の突出の高さは、当該凹状に窪んだ部分の深さに応じて低められることになる。即ち、シール領域の表面における平坦化が図られる。従って、平坦化されたシール領域上でシール材に混入されたギャップ材を介してかかる応力は面上に一様に分散される。従って、前述の図24及び図25に示したような引き出し配線が断線したりショートしたりする可能性は大きく低減される。また、このシール領域の表面における高さの差を実質的に零にせずに、多少なりとも小さくすれば、同様の作用により、引き出し配線が断線したりショートしたりする可能性は多少なりとも低減される。
【0019】
更に、データ線や走査線が形成された基板側の各画素領域において電気光学物質に接する例えば、配向膜等の最上層の表面(以下、単に“画素領域の表面”という)は、前述のようにシール領域の表面のうち引き出し配線上に位置しない部分と殆ど同じ高さを持つので、このようにシール領域の表面を平坦化すると、画素領域の表面とシール領域の表面の高さの差も小さくなる。このため、従来のように、基板間ギャップよりも1μm程度小さい径を持つギャップ材を使用する必要が無くなり、基板間ギャップと同程度の径を持つギャップ材を使用することが可能となる。このことは、前述のように、画素の微細化による液晶の配向不良を防ぐべく基板間ギャップを狭める場合に、大きな効果が期待できる。
【0020】
また、本発明は、前記複数のデータ線及び複数の走査線は、前記基板のうちの一方に設けられており、該一方の基板上に、前記各データ線及び前記各走査線に接続された薄膜トランジスタと、 該薄膜トランジスタに接続された画素電極と、前記薄膜トランジスタの少なくともチャネル領域を前記一方の基板の側から見て各々重なる位置に設けられた遮光膜と、前記走査線に平行に配設され前記画素電極に所定容量を各々付与する容量線とを更に備えており、前記層間絶縁膜は、前記一方の基板上の前記遮光膜が形成されている領域においては前記遮光膜上に且つ前記遮光膜が形成されていない領域においては前記一方の基板上に設けられており、前記薄膜トランジスタ、前記データ線、前記走査線及び前記容量線のうち少なくとも一つに対向する部分が前記基板のうちの他方の側から見て凹状に窪んで形成された第1層間絶縁膜を含み、該第1層間絶縁膜は、前記シール領域において前記引き出し配線に対向する部分が凹状に窪んで形成されると良い。
【0021】
この構成によれば、遮光膜は、複数のTFTの少なくともチャネル領域を一方の基板の側から見て覆う位置において一方の基板に設けられている。従って、一方の基板の側からの戻り光等が当該チャネル領域に入射する事態を未然に防ぐことができ、光電流の発生によりTFTの特性が劣化することはない。そして、第1層間絶縁膜は、一方の基板及び遮光膜の上方に設けられている。従って、遮光膜からTFT等を電気的に絶縁し得ると共に遮光膜がTFT等を汚染する事態を未然に防げる。ここで特に、第1層間絶縁膜は、TFT、データ線、走査線及び容量線のうち少なくとも一つに対向する部分が他方の基板の側から見て凹状に窪んで形成されているので、従来のように第1層間絶縁膜を平らに形成してその上にこれらのTFT等を形成する場合と比較すると、凹状に窪んだ部分の深さに応じて、これらのTFT等が形成された領域と形成されていない領域との合計膜厚の差が減少し、画素部における平坦化が促進される。即ち、従来のように、画素領域における平坦化膜のスピンコート等による塗布、平坦化された絶縁膜の形成等の工程を、省略又は簡略化できる。
【0022】
また、本発明は、前記シール領域において、前記データ線の延設方向に配置されたデータ線側引き出し配線をなす金属膜に対しては、前記走査線をなす導電性のポリシリコン膜及び導電性の前記遮光膜の少なくとも一方が前記層間絶縁膜を介して積層形成されていると共に、前記走査線の延設方向に配置された走査線側引き出し配線をなす前記ポリシリコン膜に対しては、前記金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方が前記層間絶縁膜を介して積層形成されていると良い。
【0023】
この構成によれば、シール領域において、前記データ線の延設方向に配置されたデータ線側引き出し配線は、例えばAl(アルミニウム)等の金属膜から構成されており、走査線の延設方向に配置された走査線側引き出し配線は、導電性のポリシリコン膜から構成されており、遮光膜は、W(タングステン)等の高融点金属膜から構成されている。ここで、シール領域において、データ線側引き出し配線は、一般に画像表示領域のデータ線の延設方向に沿った上下の辺から引き出されており、走査線側引き出し配線は、一般に画像表示領域の走査線の延設方向に沿った左右の辺から引き出されている。従って、仮にデータ線側引き出し配線をなす金属膜と、走査線側引き出し配線をなすポリシリコン膜との厚みが相異なれば、画像表示領域の上下の辺におけるシール領域の表面の高さと左右の辺におけるシール領域の表面の高さとが相異なるので、シール材の全体に混入されるギャップ材による基板間ギャップの制御が不安定なものとなってしまう。そこで、本発明では、データ線側引き出し配線に対しては、走査線側をなす導電性のポリシリコン膜を積層し、他方、走査線側引き出し配線に対しては、データ線をなす金属膜を積層する。すると、画像表示領域の上下の辺におけるシール領域の表面の高さと左右の辺におけるシール領域の表面の高さとは一致するので、シール材の全体に混入されるギャップ材による基板間ギャップの制御が安定なものとなる。
【0024】
更に、本発明では、遮光膜から延設された引き出し配線が画像表示領域の左右の辺又は上下の辺におけるシール領域下で、走査線又はデータ線側引き出し配線に積層された形で設けられる場合には、当該遮光膜の引き出し配線が設けられていない辺側のシール領域下にも遮光膜を積層する。すると、遮光膜の引き出し配線がある場合にも、画像表示領域の上下の辺におけるシール領域の表面の高さと左右の辺におけるシール領域の表面の高さとは一致するので、シール材の全体に混入されるギャップ材による基板間ギャップの制御が安定なものとなる。
【0025】
また、本発明は、前記データ線の延設方向に配置された前記データ線側引き出し配線をなす前記金属膜は、積層形成された前記ポリシリコン膜及び前記遮光膜の少なくとも一方とコンタクトホールを介して電気接続されており、前記データ線引き出し配線の少なくとも一部は、前記金属膜と共に前記ポリシリコン膜及び前記遮光膜の少なくとも一方からなる冗長構造を有すると良い。
【0026】
この構成によれば、データ線側引き出し配線をなす金属膜に積層形成された導電性のポリシリコン膜及び遮光膜の少なくとも一方は、コンタクトホールを介してデータ線側引き出し配線に電気接続されており、データ線は、積層された2つ又は3つの導電膜からなる冗長構造を有する。従って、例えば、シール領域下においてギャップ材による応力を受けて配線が断線しても、或いは、基板に垂直な方向に一つの導電膜が層間絶縁膜を破って他の導電膜にショートしても配線不良となる可能性は非常に低くなる。
【0027】
また、本発明は、前記走査線側引き出し配線をなす前記ポリシリコン膜は、積層形成された前記金属膜及び前記導電性の遮光膜の少なくとも一方とコンタクトホールを介して電気接続されており、前記走査線側引き出し配線の少なくとも一部は、前記ポリシリコン膜と共に前記金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方からなる冗長構造を有すると良い。
【0028】
この構成によれば、走査線側引き出し配線をなす導電性のポリシリコン膜に積層形成された金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方は、コンタクトホールを介して走査線側引き出し配線に電気接続されており、走査線は、積層された2つ又は3つの導電膜からなる冗長構造を有する。
【0029】
また、本発明は、前記データ線側引き出し配線をなす前記金属膜に対して積層形成された前記ポリシリコン膜及び前記遮光膜の少なくとも一方は、前記シール領域において前記基板を介して入射される光がシール材に透過可能なように網目状又はストライプ状の平面パターンを備えており、前記走査線側引き出し配線をなす前記ポリシリコン膜に対して積層形成された前記金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方は、前記シール領域において前記基板を介して入射される光がシール材に透過可能なように網目状又はストライプ状の平面パターンを備えると良い。
【0030】
この構成によれば、シール領域において、データ線側引き出し配線に対して積層形成された導電性のポリシリコン膜及び遮光膜の少なくとも一方は、網目状又はストライプ状の平面パターンを備えているので、当該電気光学装置の製造工程において、光硬化性樹脂等の光硬化性材料からなるシール材を用いた場合に、基板を介して光を入射すれば、この積層構造における網目の間或いはストライプの間を通ってシール材に光を照射することが出来る。従って、光硬化性樹脂等からなるシール材を良好に光硬化させることが出来る。
【0031】
また、本発明は、前記遮光膜は、定電位源に接続されていると良い。
【0032】
この構成によれば、遮光膜は定電位源に接続されているので、遮光膜は定電位とされる。従って、遮光膜に対向配置されるTFTに対し遮光膜の電位変動が悪影響を及ぼすことはない。
【0033】
また、本発明は、前記層間絶縁膜は、単層から構成されていると良い。
【0034】
この構成によれば、層間絶縁膜を単層から構成すればよいので、従来の場合と比較しても層の数を増加させる必要が無く、凹状に窪んだ部分とそうでない部分との膜厚を制御すれば、当該層間絶縁膜が得られる。
【0035】
また、本発明は、前記層間絶縁膜は、単層部分と多層部分とから構成されており、前記単層部分が前記凹状に窪んだ部分とされており、前記多層部分が前記凹状に窪んでいない部分とされていると良い。
【0036】
この構成によれば、単層部分が凹状に窪んだ部分とされているので、凹状に窪んだ部分における層間絶縁膜の膜厚を、単層部分の膜厚として、比較的容易にして確実且つ高精度に制御できる。従って、この凹状に窪んだ部分における層間絶縁膜の膜厚を非常に薄くすることも可能となる。
【0037】
また、本発明は、前記層間絶縁膜は、酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜から構成されていると良い。
【0038】
この構成によれば、酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜からなる層間絶縁膜により、遮光膜からTFT等を電気的に絶縁できると共に遮光膜からの汚染を防止できる。しかも、このように構成された層間絶縁膜は、TFTの下地膜に適している。
【0039】
また、本発明は、前記遮光膜は、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)及びPb(鉛)のうちの少なくとも一つを含むと良い。
【0040】
この構成によれば、遮光膜は、不透明な高融点金属であるTi、Cr、W、Ta、Mo及びPbのうちの少なくとも一つを含む、例えば、金属単体、合金、金属シリサイド等から構成されるため、TFTアレイ基板上の遮光膜形成工程の後に行われるTFT形成工程における高温処理により、遮光膜が破壊されたり溶融しないようにできる。
【0041】
また、本発明は、前記ギャップ材は、前記基板間のギャップに対応する所定径を持つグラスファイバ及びガラスビーズのいずれか一方からなると良い。
【0042】
この構成によれば、グラスファイバ或いはガラスビーズがギャップ材としてシール材中に混入されているので、シール領域の表面に対して、線状領域や点状領域の応力集中が起きる。しかし、シール領域の表面における引き出し配線の厚みに起因した凸状の突出は、層間絶縁膜の凹状に窪んだ部分の深さに応じて平坦化されている。このため、当該応力集中により引き出し配線が断線したりショートしたりする可能性は低減される。
【0043】
また、本発明は、前記層間絶縁膜の凹状に窪んだ側壁部分はテーパ状に形成されていると良い。
【0044】
この構成によれば、層間絶縁膜の凹状に窪んだ側壁部分はテーパ状に形成されているので、電気光学装置の製造工程において、この凹状に窪んだ部分内に引き出し配線をフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により形成し、更にその上に絶縁膜や導電膜等の他の膜を積層する際に、この凹状に窪んだ部分内に残る電極残り等のエッチング後の残留物を低減することが出来る。このため、所定パターンの引き出し配線を的確に凹状に窪んだ部分内に形成することできる。
【0045】
また、本発明の電気光学装置の製造方法は、前記一方の基板上の所定領域に前記遮光膜を形成する工程と、前記一方の基板及び遮光膜上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜に前記凹状に窪んだ部分に対応するレジストパターンをフォトリソグラフィで形成する工程と、該レジストパターンを介して所定時間のエッチングを行い前記凹状に窪んだ部分を形成する工程とを備えると良い。
【0046】
この構成によれば、先ず、一方の基板上の所定領域に遮光膜が形成され、一方の基板及びこの遮光膜上に絶縁膜が形成される。次に、該絶縁膜に凹状に窪んだ部分に対応するレジストパターンが、フォトリソグラフィで形成され、その後、ドライエッチング又はウエットエッチングが、このレジストパターンを介して所定時間だけ行われて、凹状に窪んだ部分が形成される。従って、ドライエッチング又はウエットエッチングの時間管理により、凹状に窪んだ部分の深さや膜厚を制御できる。特にウエットエッチングを行えば、凹状に窪んだ側壁部分にテーパ形状を設けることが出来るので便利である。
【0047】
また、本発明の電気光学装置の製造方法は、前記一方の基板上の所定領域に前記遮光膜を形成する工程と、前記一方の基板及び遮光膜上に第1絶縁膜を形成する工程と、該第1絶縁膜に前記凹状に窪んだ部分に対応するレジストパターンをフォトリソグラフィで形成する工程と、該レジストパターンを介してエッチングを行い前記凹状に窪んだ部分に対応する前記第1絶縁膜を除去する工程と、前記一方の基板及び第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程とを備えると良い。
【0048】
この構成によれば、先ず、一方の基板上の所定領域に遮光膜が形成され、一方の基板及びこの遮光膜上に第1絶縁膜が形成される。次に、この第1絶縁膜に、凹状に窪んだ部分に対応するレジストパターンが、フォトリソグラフィで形成され、その後、ドライエッチング又はウエットエッチングが、このレジストパターンを介して行われて、凹状に窪んだ部分に対応する第1絶縁膜が除去される。その後、一方の基板及びこの第1絶縁膜上に第2絶縁膜が形成される。この結果、凹状に窪んだ部分における第1層間絶縁膜の膜厚を、第2絶縁膜の膜厚の管理により、比較的容易にして確実且つ高精度に制御できる。この場合にもウエットエッチングを行えば、凹状に窪んだ部分にテーパを設けることが出来るので便利である。
【0049】
また、本発明の電子機器は、上記電気光学装置を備えると良い。
【0050】
この構成によれば、電子機器は、上述した本願発明の電気光学装置を備えており、配線不良が低減され、基板間のギャップ制御が精度良く行われた信頼性の高い電気光学装置により高品位の画像表示が可能となる。
【0051】
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにする。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施形態では、電気光学装置の一例として液晶装置を用いて説明する。
【0053】
(液晶装置)
本発明による液晶装置の実施形態の構成及び動作について図1から図11に基づいて説明する。
【0054】
先ず、液晶装置の全体構成を図1及び図2を参照して説明する。尚、図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であり、図2は、対向基板を含めて示す図1のH−H’断面図である。
【0055】
図1において、TFTアレイ基板10の上には、シール材52が対向基板20の縁に沿って設けられており、その内側に並行して、遮光性の額縁53としての第3遮光膜が設けられている。対向基板20はシール材52によりTFTアレイ基板10に固着されている。シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。更にTFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられている。尚、後述の走査線の信号遅延が問題にならない場合は、走査線駆動回路104は一辺のみに形成しても良い。また、データ線駆動回路101を画像表示領域の両側に設けてもよいことは言うまでもない。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも一個所において、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的に導通をとるための上下導通材106が設けられている。
【0056】
データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104は配線により後述のデータ線及び走査線に各々電気接続されている。データ線駆動回路101には、図示しない制御回路から即時表示可能な形式に変換された画像信号が入力され、走査線駆動回路104がパルス的に走査線に順番にゲート電圧を送るのに合わせて、データ線駆動回路101は画像信号に応じた信号電圧をデータ線に送る。そして、データ線及び走査線の交点に対応する各画素部には、画素スイッチング用のTFT30が設けられている。TFT30は、ポリシリコン(p−Si)タイプのTFTであるので、TFT30の形成時に同一工程で、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104を形成することも可能であり、製造上有利である。
【0057】
図2において、電気光学物質としての液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなる。シール材52は、TFTアレイ基板10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の距離(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のギャップ材(スペーサ)が混入されている。また、対向基板20の液晶層50に面する側には、ブラックマトリクス等の第2遮光膜23等が設けられている。
【0058】
次に、液晶装置の画素領域における構成について、図3から図5を参照して説明する。図3は、データ線、走査線、画素電極、遮光膜等が形成されたTFTアレイ基板の隣接した画素群の平面図である。図4は、図3のA−A’断面を対向基板等と共に示す液晶装置の一実施形態の断面図であり、図5は、図3のC−C’断面を対向基板等と共に示す液晶装置の断面図である。尚、図4及び図5においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0059】
図3において、液晶装置のTFTアレイ基板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9a(点線部9a’により輪郭が示されている)が設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線3bが設けられている。データ線6aは、コンタクトホール5aを介して半導体層1aのうち後述のソース領域に電気接続されており、画素電極9aは、コンタクトホール8を介して半導体層1aのうち後述のドレイン領域に電気接続されている。また、半導体層1aのうち後述のチャネル領域1a’(図中右下りの斜線の領域)に対向するように走査線3aが配置されている。そして、図中右上がりの斜線で示した領域に画素部における第1遮光膜11aが設けられている。即ち第1遮光膜11aは、画素部において、半導体層1aのチャネル領域1a’を含むTFT、データ線6a、走査線3a及び容量線3bをTFTアレイ基板の側から見て各々重なる位置に設けられている。
【0060】
図3において特に、データ線6a、走査線3a及び容量線3bを含む太線で囲まれた網目状の領域においては、後述の第1層間絶縁膜が凹状に窪んで形成されており、それ以外の画素電極9aにほぼ対応する領域においては、当該第1層間絶縁膜が相対的に凸状に形成されている。尚、第1層間絶縁膜を凹状に窪んで形成するのは、少なくともデータ線6a、走査線3a及び容量線3bの領域下に重なる一部分、或いは全ての領域を含むようにする。
【0061】
図4及び図5に示すように、液晶装置100は、透明な一方の基板の一例を構成するTFTアレイ基板10と、これに対向配置される透明な他方の基板の一例を構成する対向基板20とを備えている。TFTアレイ基板10は、例えば石英基板からなり、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板からなる。TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜19が設けられている。画素電極9aは例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電性薄膜からなる。また配向膜19は例えば、ポリイミド薄膜などの有機薄膜からなる。
【0062】
他方、対向基板20には、その全面に渡って対向電極21が設けられており、その下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの透明導電性薄膜からなる。また配向膜22は、ポリイミド薄膜などの有機薄膜からなる。
【0063】
TFTアレイ基板10には、図4に示すように、各画素電極9aに隣接する位置に、各画素電極9aをスイッチング制御するTFT30が設けられている。
【0064】
対向基板20には、更に図3及び図4に示すように、各画素の開口領域以外の領域に第2遮光膜23が設けられている。このため、対向基板20の側から投射光がTFT30の半導体層1aのチャネル領域1a’やソース側LDD(Lightly Doped Drain)(低濃度ソース)領域1b及びドレイン側LDD(低濃度ドレイン)領域1cに侵入することはない。更に、第2遮光膜23は、コントラストの向上、色材の混色防止などの機能を有する。尚、第2遮光膜23は、対向基板20の側ではなく、TFTアレイ基板10上に形成してもよい。
【0065】
このように構成され、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基板10と対向基板20との間には、シール材52(図1及び図2参照)により囲まれた空間に液晶が封入され、液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜19及び22により所定の配向状態を採る。
【0066】
図4に示すように、TFT30に各々対向する位置においてTFTアレイ基板10と各TFT30との間には、第1遮光膜11aが各々設けられている。第1遮光膜11aは、好ましくは不透明な高融点金属であるTi、Cr、W、Ta、Mo及びPbのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等から構成される。このような材料から構成すれば、TFTアレイ基板10上の第1遮光膜11aの形成工程の後に行われるTFT30の形成工程における高温処理により、第1遮光膜11aが破壊されたり溶融しないようにできる。第1遮光膜11aが形成されているので、TFTアレイ基板10の側からの戻り光等がTFT30のチャネル領域1a’や低濃度ソースLDD領域1b、低濃度ドレイン領域1cに入射する事態を未然に防ぐことができ、光電流の発生によりTFT30の特性が劣化することはない。
【0067】
更に、第1遮光膜11aと複数のTFT30との間には、第1絶縁膜12及び第2絶縁膜13から構成された第1層間絶縁膜12’が設けられている。第1層間絶縁膜12’は、TFT30を構成する半導体層1aを第1遮光膜11aから電気的に絶縁するために設けられるものである。更に、第1層間絶縁膜12’は、TFTアレイ基板10の全面に形成されることにより、TFT30のための下地膜としての機能をも有する。即ち、TFTアレイ基板10の表面の研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ等でTFT30の特性の劣化を防止する機能を有する。
【0068】
ここで特に図3及び図4に示すように、第1層間絶縁膜12’は、TFTアレイ基板上の第1遮光膜11aが形成されている領域においては第1遮光膜11a上に形成されており、第1遮光膜11aが形成されていない領域においてはTFTアレイ基板10上に設けられている。そして、TFT30、データ線6a、走査線3a及び容量線3bに対向する部分が対向基板20の側から見て凹状に窪んで形成されている。
【0069】
本実施形態では特に、第1層間絶縁膜12’は、単層部分と2層部分とから構成されており、第2絶縁膜13の単層部分が薄くなって凹状に窪んだ部分とされており、第1絶縁膜12及び第2絶縁膜13の2層部分が厚くなって凹状に窪んでいない部分とされている。このように、第1層間絶縁膜12’を構成すると、凹状に窪んだ部分における第1層間絶縁膜12’の膜厚を、第2絶縁膜13の膜厚として、比較的容易にして確実且つ高精度に制御できる。従って、この凹状に窪んだ部分における第1層間絶縁膜12’の膜厚(即ち、第2絶縁膜13の膜厚)を非常に薄くすることも可能となる。
【0070】
以上の如く構成された第1層間絶縁膜12’により、第1遮光膜11aからTFT30等を電気的に絶縁し得ると共に第1遮光膜11aがTFT30等を汚染する事態を未然に防げる。ここで特に、第1層間絶縁膜12’は、TFT30、データ線6a、走査線3a及び容量線3bに対向する部分が凹状に窪んで形成されているので、従来のように第1層間絶縁膜12’を平らに形成してその上にこれらのTFT等を形成する場合と比較すると、凹状に窪んだ部分の深さに応じて、これらのTFT等が形成された領域と形成されていない領域との合計膜厚の差が減少し、画素部における平坦化が促進される。
【0071】
例えば、この合計膜厚の差を実質的に零にするように凹状に窪んだ部分の深さを設定すれば、その後の平坦化処理を省略できる。或いは、この合計膜厚の差を多少なりとも減少させるように凹状に窪んだ部分の深さを設定すれば、その後の平坦化処理の負担を軽減できる。より好ましくは、第1層間絶縁膜12’は、第1遮光膜11a、半導体層1a、容量線3b及びデータ線3aの合計膜厚に対応した深さで凹状に窪んで形成される。このように第1層間絶縁膜12’を構成すれば、データ線6aの上面とこれに隣接した第2層間絶縁膜4の上面とをほぼ合わせることが出来、画素電極9aを形成する前の画素部における平坦化が促進される。
【0072】
但し、第1層間絶縁膜12’は、第1遮光膜11a、半導体層1a及び容量線3bの合計膜厚に対応した深さで凹状に窪んで形成されてもよい。このように第1層間絶縁膜12’を構成すれば、第2層間絶縁膜4の上面をほぼ平坦に出来、画素電極9aを形成する前の画素部における平坦化が促進される。或いは、第1層間絶縁膜12’は、第1遮光膜11a、半導体層1a及び容量線3bのうちの一つ又は2つに対向する領域のみが凹状に窪んで形成されてもよく、画素部における各種の平坦化方式が採用可能である。
【0073】
尚、第1層間絶縁膜12’を2層から構成せずに、単層から構成してもよい。このように単層から構成すれば、従来の場合と比較しても層の数を増加させる必要が無い。凹状に窪んだ部分とそうでない部分との膜厚を後述の製造プロセス中の説明にあるように、例えばエッチング時間管理により制御すれば、このような単層からなる第1層間絶縁膜が得られる。
【0074】
再び図4において、第1層間絶縁膜12’は、例えば、NSG(ノンドープトシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)などの高絶縁性ガラス又は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜等からなる。
【0075】
本実施形態では図3に示したように、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eは、データ線6aに沿って延設されており、第1遮光膜11aは、データ線6aの下にも設けられているので、データ線6aに沿って延設された第1蓄積容量電極1fと第1遮光膜11aとの間で、第2絶縁膜13を介して容量が形成される。この結果、データ線6aの下という開口領域を外れたスペースを有効に利用して、画素電極9aの蓄積容量を増やすことが出来る。
【0076】
本実施形態では図3及び図5に示すように、第1層間絶縁膜12’は、容量線3bの一部である第2蓄積容量電極に対向する部分も凹状に窪んで形成されているので、第1層間絶縁膜12’の上方に容量線3bが配線されても、当該容量線3bが配線された領域における平坦化を図ることが出来る。そして、容量線3bに対向する部分における第1層間絶縁膜12’の膜厚は非常に薄く(例えば、100〜200nm程度に)構成されており、且つ、第1遮光膜11aが容量線3bの下にも設けられているので、容量線3bの表面積を増やすことなく第2絶縁膜13を介して対向配置された第1遮光膜11aと半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eから延設された第1蓄積容量電極1fとの間における容量を増やすことが出来る。即ち、全体として画素電極9aの蓄積容量を増やすことが出来る。このように、特に画像表示領域中の限られた領域において各画素の開口領域を狭めないように蓄積容量を増加させることができるので大変有利である。
【0077】
本実施形態では、好ましくは第1遮光膜11aは定電位線に電気接続されており、定電位とされる。従って、第1遮光膜11aに対向配置されるTFT30に対し第1遮光膜11aの電位変動が悪影響を及ぼすことはない。この場合、定電位線の定電位としては、接地電位に等しくてもよいし、対向電極21の電位に等しくてもよい。また、定電位線は、液晶装置100を駆動するための周辺駆動回路(図1のデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等)の負電源、正電源等の定電位源に接続されてもよい。
【0078】
再び、図4において、TFT30は、LDD構造を有しており、走査線3a、走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁薄膜2、半導体層1aの低濃度ソース領域(ソース側LDD領域)1b、データ線6a、半導体層1aの低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD領域)1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。高濃度ドレイン領域1eには、複数の画素電極9aのうちの対応する一つが接続されている。低濃度ソース領域1b及び高濃度ソース領域1d並びに低濃度ドレイン領域1c及び高濃度ドレイン領域1eは後述のように、半導体層1aに対し、n型又はp型のチャネルを形成するかに応じて所定濃度のn型用又はp型用の不純物イオンをドープすることにより形成されている。n型チャネルのTFTは、動作速度が速いという利点があり、画素のスイッチング素子であるTFT30として用いられることが多い。本実施形態では特にデータ線6aは、Al等の金属膜や金属シリサイド等の合金膜などの遮光性の薄膜から構成されている。また、走査線3a、絶縁薄膜2及び第1層間絶縁膜12’の上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5a及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が各々形成された第2層間絶縁膜4が形成されている。この高濃度ソース領域1dへのコンタクトホール5aを介して、データ線6aは高濃度ソース領域1dに電気接続されている。更に、データ線6a及び第2層間絶縁膜4の上には、高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8が形成された第3層間絶縁膜7が形成されている。この高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8を介して、画素電極9aは高濃度ドレイン領域1eに電気接続されている。前述の画素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられている。
【0079】
TFT30は、好ましくは上述のようにLDD構造を持つが、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物イオンの打ち込みを行わないオフセット構造を持ってよいし、走査線3aの一部からなるゲート電極をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込み、自己整合的に高濃度ソース及びドレイン領域を形成するセルフアライン型のTFTであってもよい。
【0080】
また、図4に示すTFT30の構造において、TFT30の高濃度ソース領域1dと高濃度ドレイン領域1eとの間に、絶縁薄膜2を介して同一の走査信号が供給される走査線3aの一部からなる2つのゲート電極を直列抵抗となるように設けて、デユアルゲート(ダブルゲート)構造のTFTとしてもよい。これにより、TFT30のリーク電流を低減することができる。また、デユアルゲート構造のTFTを、上述のLDD構造、或いはオフセット構造を持つようにすれば、更にTFT30のリーク電流を低減することができ、高いコントラスト比を実現することができる。また、デユアルゲート構造により、冗長性を持たすことができ、大幅に画素欠陥を低減できるだけでなく、高温動作時でも、リーク電流が低いため、高コントラスト比の画質を実現することができる。尚、TFT30の高濃度ソース領域1dと高濃度ドレイン領域1eとの間に設ける走査線3aの一部からなるゲート電極は3つ以上でもよいことは言うまでもない。
【0081】
ここで、一般には、半導体層1aのチャネル領域1a’、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c等に、光が入射すると光電変換効果により光電流が発生してしまいTFT30のトランジスタ特性が劣化するが、本実施形態では、走査線3aを上側から覆うようにデータ線6aがAl等の遮光性の金属薄膜から形成されているので、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cへの入射光を効果的に防ぐことが出来る。また、前述のように、TFT30の下側には、第1遮光膜11aが設けられているので、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ドレイン領域1b、低濃度ドレイン領域1cへの戻り光(即ち、図4で下側からの光)の入射を効果的に防ぐことが出来る。
【0082】
また図5に示すように、画素電極9aには蓄積容量70が各々設けられている。この蓄積容量70は、より具体的には、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eから延設されたポリシリコン膜からなる第1蓄積容量電極1f、絶縁薄膜2と同一工程により形成される誘電体膜2’、走査線3aと同一工程により形成される容量線3b、第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7、並びに第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7を介して容量線3bに対向する画素電極9aの一部から構成されている。このように蓄積容量70が設けられているため、デューティー比が小さくても高精細な表示が可能とされる。容量線3bは、図3に示すように、TFTアレイ基板10の面上において走査線3aと平行に設けられている。更に、本実施形態では、第1蓄積容量電極1f下の第1層間絶縁膜12’を薄膜化できるので、蓄積容量の増大を図ることが出来、画質品位の高い液晶装置が実現できる。
【0083】
尚、図5に示すように、第1遮光膜11aを蓄積容量70の配線として利用することも可能である。この場合、第1蓄積容量電極1fを容量線3bの一部からなる第2蓄積容量電極と第1遮光膜11aの一部からなる第3蓄積容量電極とで各々絶縁膜を介して上下から挟み込む構造とすることにより、少ない面積で効率良く容量を付加することが可能となる。
【0084】
次に、液晶装置のシール領域における構成について、図6から図9を参照して説明する。図6は、引き出し配線が設けられたシール領域におけるTFTアレイ基板の平面図であり、図7は、図6の引き出し配線部を拡大して示す拡大平面図であり、図8は、引き出し配線部の断面図である。また、図9は、図8のD−D’線に沿った断面図であり、画像信号線を横切って形成される各種の中継配線部の断面図である。尚、図9の各種中継配線は凹状に窪んだ部分に形成されている。
【0085】
図6において、TFT基板アレイ基板10の周辺部に設けられた外部回路接続端子102からは、走査線駆動回路104に走査線駆動信号線105aが配線されており、データ線駆動回路101とシール領域との間の領域に、X方向に複数の画像信号線115が配線されている。そして、データ線6aの延長線上におけるシール領域下には、データ線駆動回路101からのサンプリング回路駆動信号線114の引き出し配線301a及び画像信号線115からの引き出し配線301bからなる引き出し配線(以下、“データ線側引き出し配線”と称する)301が設けられている。他方、走査線3aの延長線上におけるシール領域下には、走査線駆動回路104からの走査線側引き出し配線401aが設けられている。また、容量線3bから延設された引き出し配線401bを設けても良い。容量線3bは引き出し配線401bを介して走査線駆動回路104の負電源、正電源等の定電位源に接続すると、専用の定電位線を設ける必要がなるなり、有利である。これら引き出し配線401(以下、“走査線側引き出し配線”と称する。)に並べて、その端部に対向電極(共通電極)電位配線112を設置しても良い。この対向電極電位配線112は、上下導通端子106a及び上下導通材106を介して対向基板20に形成された対向電極21(図4及び図5参照)に接続されている。また、データ線駆動回路101に所定検査用の信号を入力するための検査端子111が、データ線駆動回路101に隣接して設けられている。
【0086】
図6において、TFTアレイ基板10上には、データ線6aに画像信号を所定のタイミングで印加するサンプリング回路103が設けられている。サンプリング回路103は、データ線6a毎に設けられた複数のスイッチング素子(例えば、TFT)を備えており、複数のシリアル−パラレル変換された画像信号が複数の画像信号線115から中継配線116及び引き出し配線301bを介して各々入力されると、これを、データ線駆動回路101からサンプリング回路駆動信号線114及び引き出し配線301aを介して供給されるサンプリング回路駆動信号のタイミングで各スイッチング素子によりサンプリングし、各データ線6aに印加するように構成されている。また、サンプリング回路駆動信号線114と画像信号線115が層間絶縁膜を介して交差する部分は、中継配線116を用いて、サンプリング回路駆動信号線114と引き出し配線301aを電気接続する。尚、サンプリング回路103に加えて、TFTアレイ基板10上に、複数のデータ線6aに所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
【0087】
図7に示すように、データ線側引き出し配線301は各々、Y方向に延びており、幅Lを有し、相隣接する配線同士は間隔Sをおいて配列されている。そして、データ線側引き出し配線301は、データ線6aと同じAl膜から構成されており、図8(1)に示すように、データ線側引き出し配線301の下には、走査線3aと同じポリシリコン膜から構成されたダミー配線302が設けられている。
【0088】
尚、図6及び図7において、額縁53としての第3遮光膜下には画像表示領域を構成する画素と同一構成を持つダミー画素が形成されている。液晶の配向不良領域等を隠すように設けられた額縁としての第3遮光膜53下に表示用の画素を構成する必要は無いが、画像表示領域の縁付近の画素の特性安定化のために、このように画像表示領域の縁よりも外に所定幅だけダミー画素が設けられる。
【0089】
他方、図6に示した走査線側引き出し配線401は各々、X方向に延びており、相隣接する配線同士は間隔をおいて配列されている。そして、走査線側引き出し配線401は、走査線3aと同じポリシリコン膜から構成されており、図8(2)に示すように、走査線側引き出し配線401の上には、データ線6aと同じAl膜から構成されたダミー配線402が設けられている。
【0090】
図8(1)及び図8(2)に示すように、本実施形態では特に、第1層間絶縁膜12’は、シール領域においてデータ線側引き出し配線301及び走査線側引き出し配線401に対向する部分が凹状に窪んで形成されている。従って、TFTアレイ基板側のシール領域においてシール材52に接する第3層間絶縁膜7の表面においてデータ線側引き出し配線301及び走査線側引き出し配線401上に形成される凸状の突出の高さは、当該凹状に窪んだ部分の深さに応じて低められており、同図に各々示したように、第3層間絶縁膜7の表面はほぼ平坦にされている。この結果、シール領域において、シール材52に混入されたグラスファイバやガラスビーズ等のギャップ材300を介してかかる応力は第3層間絶縁膜7の面上に一様に分散される。従って、前述の図24及び図25に示したように、ギャップ材300により、各引き出し配線が断線したりショートしたりする可能性は大きく低減される。
【0091】
更に、液晶層50に面する画素領域の表面とシール材52に面するシール領域の表面の高さの差も小さくなる。このため、従来のように、基板間ギャップよりも1μm程度小さい径を持つギャップ材を使用する必要が無くなり、基板間ギャップと同程度の径を持つギャップ材300を使用することが可能となる。このことは、前述のように、画素の微細化による液晶層50の配向不良を防ぐべく基板間ギャップを狭める場合に、大きな効果が期待できる。
【0092】
そして、本実施形態では特に、シール領域において、データ線側引き出し配線301に対しては、ポリシリコン膜からなるダミー配線302が、第2層間絶縁膜4を介して積層形成されている。他方、走査線側引き出し配線401に対しては、Al膜からなるダミー配線402が第2層間絶縁膜4を介して積層形成されている。従って、画像表示領域の上下の辺におけるシール領域における第3層間絶縁膜7の表面の高さと、画像表示領域の左右の辺における第3層間絶縁膜7の表面の高さとは一致するので、シール材52の全体に混入されるギャップ材300による基板間ギャップの制御が安定なものとなる。
【0093】
ここで、シール領域における合計膜厚の調整用のダミー配線302は、データ線側引き出し配線301に電気接続していてもよい。同様にダミー配線402は、走査線側引き出し配線401に電気接続していても良い。このような構成を採れば、配線の冗長が可能となる。また、電気的に浮遊していても問題はないし、第1遮光膜11aと同一工程で形成される導電膜を引き出し配線として利用してもよい。
【0094】
本実施形態では、図7に示すように、第2層間絶縁膜4(図8(1)及び(2)参照)に開孔されたコンタクトホール305を介して更に、ダミー配線302は、データ線側引き出し配線301に電気接続されている。同様に、ダミー配線402は、走査線側引き出し配線401に電気接続されている。この結果、データ線側引き出し配線301及び走査線側引き出し配線401は各々2つの導電膜(Al膜及びポリシリコン膜)からなる冗長構造を有する。従って、例えば、シール領域下においてギャップ材300による応力を受けてデータ線側引き出し配線301又は走査線側引き出し配線401が断線しても、或いは、TFTアレイ基板10に垂直な方向にAl膜が導電層が第2層間絶縁膜4を破ってポリシリコン膜にショートしても配線不良とならないで済むので有利である。
【0095】
更に、図8(3)に示すように、図8(1)の構成に加えて、ダミー配線302の下に、第1遮光膜11aと同一のW(タングステン)等からなる遮光膜配線303を積層形成してもよい。この場合にも、遮光膜配線303を、第1層間絶縁膜12’に設けられたコンタクトホールを介してダミー配線302及びデータ線側引き出し配線301に電気接続すれば、3つの導電膜からなる冗長構造が得られ、配線不良の可能性は、更に低減される。同時に、シール領域と画素領域との表面の高さの差を調整するために遮光膜配線303を利用することも出来る。従って、遮光膜配線303をデータ線側引き出し配線301の冗長配線としてでなく、専ら膜厚調節用の膜として電気的に浮遊させてもよいし、データ線6a以外の容量線3bや第1遮光膜11a用の配線として用いることも出来る。尚、走査線側引き出し配線401も同様の構造で形成できることは言うまでもない。
【0096】
尚、本実施形態では、図8(1)及び(2)に示したように、画素領域における凹状の窪みを形成する場合と同様に、凹状の窪みが形成される第1層間絶縁膜12’を単層から構成してもよい。或いは、図8(3)に示したように、第1層間絶縁膜12’を、第1絶縁膜12のみの単層部分と第1及び第2絶縁膜13の多層部分とから構成してもよい。
【0097】
本実施形態では、図7に示すように、シール領域において、データ線側引き出し配線301及びこれに積層形成されたダミー配線302は、ストライプ状の平面パターンを備えており、相隣接する配線間に配線間隔Sに対応する光透過用の隙間が設けられている。従って、後述の液晶装置100の製造工程において、光硬化性樹脂からなるシール材52を用いた場合に、TFTアレイ基板10を介して光を入射すれば、この積層構造における光透過用の隙間を通ってシール材52に光を十分に照射することが出来る。従って、光硬化性樹脂からなるシール材52を、両方の基板の側からの光により良好に光硬化させることが出来る。特に、このように光硬化できれば、熱硬化の場合と比べて余分な熱を液晶装置100に与えなくて済むので、液晶装置100の各構成要素の熱劣化を防いだり、熱歪みによる装置欠陥の発生を防いだり出来るので有利である。また、光照射の時間が少なくて済むため、配向膜にダメージを与えることがない。従って、液晶のティルト角が高いまま維持されるので、液晶の配向不良(ディスクリネーション)による画質劣化を防ぐことが出来る。
【0098】
ところで、図6において、画像信号線115は、第2層間絶縁膜4上に形成されたAl膜から構成されているため、これと交差するデータ線駆動回路101から引き出し配線301aに至るサンプリング回路駆動信号線114は、Al膜から構成することはできない。このため、画像信号線115の下層又は上層等を通る図9の如き立体的な中継配線116が必要となる。また、中継配線116はできる限り時定数を下げる工夫が必要である。そこで以下に述べるような方式が考えられる。図9(1)〜(4)はそれぞれ図7のD−D’断面図である。
【0099】
図9(1)において、第1導電膜116aは、走査線3aと同一のポリシリコン膜から構成されており、画像信号線115と交差するように第2層間絶縁膜4の下を通されている。そして、画像信号線115の両側において第2層間絶縁膜4に開孔されたコンタクトホールを介してサンプリング回路駆動信号線114と引き出し配線301aとを各々電気接続するように構成されている。
【0100】
図9(2)において、第2導電膜116bは、第1遮光膜11aと同一のW(タングステン)等の高融点金属膜あるいは合金膜等から構成されており、画像信号線115と交差するように第1層間絶縁膜12’の下を通されている。そして、画像信号線115の両側において第1層間絶縁膜12’及び第2層間絶縁膜4に開孔されたコンタクトホールを介して、サンプリング回路駆動信号線114と引き出し配線301aとを各々電気接続するように構成されている。このような構成を採れば、中継配線116を低抵抗な高融点金属等で形成できるため、配線抵抗を下げることが可能となり、サンプリング回路駆動信号の遅延を招かない。従って、サンプリング回路において十分に画像信号を書き込むことができるため、画質品位の高い液晶装置を実現できる。また、サンプリング期間が短かくなっても、高速に画像信号を書き込むことができるため、高精細な液晶装置を実現することができる。
【0101】
図9(3)において、中継配線116は、走査線3aと同一のポリシリコン膜からなる第1導電膜116aと第1遮光膜11aと同一のW(タングステン)等の高融点金属膜からなる第2導電膜116bとから構成されており、画像信号線115と交差するように第2層間絶縁膜4及び第1層間絶縁膜12’の下を各々通されている。そして、画像信号線115の両側において第1層間絶縁膜12’及び第2層間絶縁膜4に各々開孔されたコンタクトホールを介して、サンプリング回路駆動信号線114と引き出し配線301aとを各々電気接続するように構成されている。このような構成を採れば、画像信号線115との上下層に第1層間絶縁膜12’及び第2層間絶縁膜4を介して第1導電膜116a及び第2導電膜116bを形成するため、冗長構造が実現できる。また、第2導電膜116bは、低抵抗な高融点金属からなるため、配線抵抗を下げることが可能となり、サンプリング回路駆動信号の信号遅延を招かない。尚、第1導電膜116aと第2導電膜116bとを直接に電気接続するようにしたが、第2導電膜116bとサンプリング回路駆動信号線114或いは引き出し配線301aと直接に電気接続するようにしてもよい。
【0102】
図9(4)において、中継配線116は、図9(3)の構成に加えて、第3層間絶縁膜7上に更に、少なくとも画素開口領域の一部を規定するための高融点金属等からなる導電性遮光膜からなる第3導電膜116cが、画像信号線115と交差するように通されており、その上に第4層間絶縁膜117が形成されている。そして、画像信号線115の両側において第3層間絶縁膜7に開孔されたコンタクトホールを介して、サンプリング回路駆動信号線114と引き出し配線301aとを第1導電膜116aと共に各々電気接続するように構成されている。このような構成を採れば、画像信号線115との上下層に第1層間絶縁膜12’、第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7を介して中継配線116を第1導電膜116a、第2導電膜116b、第3導電膜116cからなる3層で形成するため、更なる冗長構造が実現できる。また、第2導電膜116b及び第3導電膜116cは、低抵抗な高融点金属からなるため、配線抵抗をなお一層下げることが可能となり、サンプリング回路駆動信号の信号遅延を招かない。尚、図7に示すように画像信号線115を複数設ける場合に、画像信号線115と引き出し配線301bを接続するための中継配線116を設ける必要がある。具体的に説明すると、画像信号線115と中継配線116はコンタクトホール305により電気接続され、他の画像信号線115の形成領域を層間絶縁膜を介して交差するように引き出し配線301bにコンタクトホール305により電気接続する。このように画像信号線115からの中継配線116も上述のサンプリング回路駆動信号線114の中継配線116と同様な構成を採ることで画像信号の遅延を最小限に抑えることができる。
【0103】
次に、図10を参照して、図6から図9に示したシール領域における基板間ギャップ(即ち、シール材52の厚み)と、図3から図5に示した画素領域における基板間ギャップ(即ち、液晶層50の厚み)とを、各種の形態について比較して説明する。尚、図10では、走査線側引き出し配線401が通されたシール領域を画素領域と比較するが、図8(1)及び(2)に示したように、データ線側引き出し配線301が通されたシール領域の場合にも、同様である。
【0104】
先ず、図10(1)に示すように、従来はシール領域下に、主にデータ線6aを構成するAl膜並びに主に走査線3a及び容量線3bを構成するポリシリコン膜とから冗長構造を持つ引き出し配線401を設け、第1遮光膜11aと同一工程で形成される導電膜を設けず、且つ引き出し配線401を層間絶縁膜の凹状の窪みに埋め込まない場合を考える。この場合、シール領域の表面は、画素領域の表面と比較して、Al膜及びポリシリコン膜の分だけ高くなり且つ画素電極9aを構成するITO膜の分だけ低くなるので、シール領域における基板間ギャップL1は、画素領域における基板間ギャップL3よりも(例えば、600〜800nm程度)小さくなる。他方、この場合、シール領域の表面は、TFT形成領域と比較して、第1遮光膜11a、半導体層1a及び絶縁薄膜2の分だけ低くなるので、シール領域における基板間ギャップL1は、TFT形成領域における基板間ギャップL2よりも大きくなる(L2<L1<L3)。
【0105】
次に、図10(2)に示すように、本実施形態ではシール領域下に、Al膜及びポリシリコン膜とから冗長構造を持つ引き出し配線401を設け、第1遮光膜と同一工程で形成される導電膜を設けず、且つ引き出し配線401を層間絶縁膜の凹状の窪みに埋め込んだ場合を考える。この場合、シール領域の表面は、図10(1)の場合と比べて、凹状の窪みの深さの分だけ低くなるので、シール領域における基板間ギャップL1は、画素領域における基板間ギャップL3と等しくなる。そして、シール領域における基板間ギャップL1は、TFT形成領域における基板間ギャップL2よりも大きくなる(L2<L1=L3)。
【0106】
次に、図10(3)に示すように、更に本実施形態ではシール領域下に、Al膜及びポリシリコン膜とから冗長構造を持つ引き出し配線401を設け、第1遮光膜11aと同一工程で形成される導電膜403を設け、且つ引き出し配線401を層間絶縁膜の凹状の窪みに埋め込んだ場合を考える。この場合、シール領域の表面は、図10(2)の場合と比べて、導電膜403の分だけ高くなるが、その分だけ凹状の窪みの深さを深くしてあるので、シール領域における基板間ギャップL1は、画素領域における基板間ギャップL3と等しくなる。そして、シール領域における基板間ギャップL1は、TFT形成領域における基板間ギャップL2ともほぼ等しくなる(L1=L2=L3)。
【0107】
以上図10(2)、(3)に示したように、本実施形態では、層間絶縁膜に形成した凹状の窪みにデータ線側引き出し配線301及び走査線側引き出し配線401を埋め込むことにより、画素領域とシール領域とにおける基板間ギャップをほぼ等しく出来るので、図10(1)に示す従来例のように、画素領域における基板間ギャップよりも1μm程度小さい径を持つギャップ材を使用する必要が無くなり、画素領域における基板間ギャップと同程度の径を持つギャップ材300を使用することが可能となる。このことは、前述のように、画素の微細化による液晶の配向不良を防ぐべく基板間ギャップを狭める場合に、大きな効果が期待できる。即ち、基板間ギャップを4μmから3μm或いは2μmに狭めた場合に、従来のように、シール領域の表面が平坦化されていない場合には、2μm或いは1μmの径を持つ非常に微少なギャップ材が必要となり、精度の高いギャップ制御は実際上極めて困難となるが、本実施形態のように、シール領域の表面が平坦化されていれば、基板間ギャップに等しい3μm或いは2μm程度の径を持つギャップ材で足りる。従って、比較的大きい径のギャップ材を用いて、精度の高いギャップ制御を行える。また、ギャップが狭まると、シール材に含有される光硬化性樹脂の接着力が著しく低下し、信頼性の低下を招くが、本実施形態では、シール領域下でも同程度のギャップが確保できるため、液晶装置の基板間の接着強度に支障をきたすことがない。
【0108】
尚、この観点からは、図11に示すように、第1層間絶縁膜12’において、データ線側引き出し配線301に対向する部分に加えてデータ線側引き出し配線301に対向しない部分をも含めてシール領域全体を凹状に窪めて形成してもよい。このように構成しても、シール領域の表面の高さ(即ち、全体として凹状に窪んだシール領域内で複数のデータ線側引き出し配線301上に各々位置し、凸状に突出した部分の表面の高さ)と画素領域の高さの差は小さくなるので、基板間ギャップ(L3)と同程度の径(L1)を持つギャップ材300を用いて、精度の高いギャップ制御を行える。
【0109】
次に図12を参照して、以上の実施形態における定電位線と第1遮光膜との電気接続について説明を加える。尚、図12は、定電位線と第1遮光膜との接続の一例を示すTFTアレイ基板上における配線の平面図である。
【0110】
図12に示すように本例では、走査線駆動回路104は画像表示領域の両側に設けられており、例えば定電位の負電源VSSYが外部電源装置から外部回路接続端子及び定電位線500を介して供給される。定電位線500は、例えばデータ線6aと同じAl膜から形成されており、特に額縁53としての第3遮光膜下において第3遮光膜53に沿って配線された部分を含む。他方、第1遮光膜11aは、前述のように画像表示領域内において走査線3a、容量線3b及びデータ線6aに沿って引き回されており、第3遮光膜53下において定電位線500とコンタクトホール502を介して接続されている。このように、第3遮光膜53下のデッドスペースを有効に使うことにより、他の配線(データ線6a、走査線3a等)を妨害しないように、定電位線500と第1遮光膜11aとを第3遮光膜53下でコンタクトホール502を介して接続することができる。尚、定電位線500は、データ線駆動回路101の定電位の電源等を使用しても、何ら問題の無いことは言うまでもない。
【0111】
尚、以上の実施形態において、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わりに、例えばTAB(Tape Automated Bonding)基板上に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。
【0112】
また、図1から図11には示されていないが、対向基板20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TN(ツイステッドネマティック)モード、 STN(スーパーTN)モード、D−STN(ダブル−STN)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
【0113】
次に以上のように構成された本実施形態の動作について図1及び図4を参照して説明する。
【0114】
先ず、制御回路から画像信号を受けたデータ線駆動回路101は、この画像信号に応じたタイミング及び大きさで信号電圧をデータ線6aに印加し、これと並行して、走査線駆動回路104は、所定タイミングで走査線3aにゲート電圧をパルス的に順次印加し、TFT30は駆動される。これにより、ゲート電圧がオンとされた時点でソース電圧が印加されたTFT30においては、高濃度ソース領域1d及び低濃度ソース領域1b、半導体層1aに形成されたチャネル領域1a’並びに低濃度ドレイン領域1c及び高濃度ドレイン領域1eを介して画素電極9aに電圧が印加される。そして、この画素電極9aの電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも例えば3桁も長い時間だけ蓄積容量70(図5参照)により保持される。以上のように、画素電極9aに電圧が印加されると、液晶層50におけるこの画素電極9aと対向電極21とに挟まれた部分における液晶の配向状態が変化し、ノーマリーホワイトモードであれば、印加された電圧に応じて投射光がこの液晶部分を通過不可能とされ、ノーマリーブラックモードであれば、印加された電圧に応じて投射光がこの液晶部分を通過可能とされ、全体として液晶装置100からは画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。
【0115】
特に本実施形態では、第1層間絶縁膜12’はTFT30や各種配線に対向する位置において凹状に窪んで形成されているので、液晶の配向不良が低減されている。そして、第1層間絶縁膜12’はシール領域内のデータ線側引き出し配線301及び走査線側引き出し配線401に対向する位置においても、凹状に窪んで形成されているので、精度の良い基板間ギャップ制御により、液晶の配向不良が低減されている。これらの結果、最終的には、液晶装置100により、高解像度且つ高コントラストで高画質の画像を表示することが可能となる。
【0116】
以上説明した液晶装置100は、カラー液晶プロジェクタに適用されるため、3つの液晶装置100がRGB用のライトバルブとして各々用いられ、各ライトバルブには各々RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになる。従って、各実施形態では、対向基板20に、カラーフィルタは設けられていない。しかしながら、液晶装置100においても第2遮光膜23の形成されていない画素電極9aに対向する所定領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜と共に、対向基板20上に形成してもよい。このようにすれば、液晶プロジェクタ以外の直視型や反射型のカラー液晶テレビなどのカラー液晶装置に本実施形態の液晶装置を適用できる。更に、対向基板20上に1画素1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよい。このようにすれば、入射光の集光効率を向上することで、明るい液晶装置が実現できる。更にまた、対向基板20上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を形成することで、光の干渉を利用して、RGB色を作り出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明るいカラー液晶装置が実現できる。
【0117】
液晶装置100では、従来と同様に投射光を対向基板20の側から入射することとしたが、第1遮光膜11aが存在するので、TFTアレイ基板10の側から投射光を入射し、対向基板20の側から出射するようにしても良い。即ち、このように液晶装置100を液晶プロジェクタに取り付けても、半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cに光が入射することを防ぐことが出来、高画質の画像を表示することが可能である。ここで、従来は、TFTアレイ基板10の裏面側での反射を防止するために、反射防止用のAR(Anti Reflection)被膜された偏光板を別途配置したり、ARフィルムを貼り付ける必要があった。しかし、本実施形態では、TFTアレイ基板10の表面と半導体層1aの少なくともチャネル領域1a’及び低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cとの間に第1遮光膜11aが形成されているため、このようなAR被膜された偏光板やARフィルムを用いたり、TFTアレイ基板10そのものをAR処理した基板を使用する必要が無くなる。従って、本実施形態によれば、材料コストを削減でき、また偏光板貼り付け時に、ごみ、傷等により、歩留まりを落とすことがなく大変有利である。また、耐光性が優れているため、明るい光源を使用したり、偏光ビームスプリッタにより偏光変換して、光利用効率を向上させても、光によるクロストーク等の画質劣化を生じない。
【0118】
尚、液晶装置100において、TFTアレイ基板10側における液晶分子の配向不良を更に抑制するために、第3層間絶縁膜7の上に更に平坦化膜をスピンコート等で塗布してもよく、又はCMP処理を施してもよい。或いは、第3層間絶縁膜7を平坦化膜で形成してもよい。本実施形態では、図8から図10等に示したように、第1層間絶縁膜12’の凹状の窪みによりTFT30や各種配線が形成された部分とそれ以外の部分とが殆ど同じ高さとされるため、このような平坦化処理は一般に必要でないが、より高品位の画像を表示するために、このように最上層部において更なる平坦化を行う場合にも、平坦化膜を非常に薄くできたり、平坦化処理を僅かに加えるだけで済むので本実施形態は、大変有利である。尚、TFTアレイ基板10に溝を形成し、TFT30や各種配線を溝の中に形成しても同様の効果を得られる。
【0119】
また、液晶装置100の各画素のスイッチング素子は、正スタガ型又はコプラナー型のポリシリコンTFTであるとして説明したが、逆スタガ型のTFTやアモルファスシリコンTFT等の他の形式のTFTに対しても、本実施形態は有効である。
【0120】
更に、液晶装置100の各画素のスイッチング素子として、TFTに変えて、TFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子等の2端子型非線形素子を用いてもよい。この場合には、走査線及びデータ線のうちの一方を対向基板に設けてストライプ状の対向電極とし、他方を素子アレイ基板に設けて、各TFD素子等を介して各画素電極に接続するように構成すればよい。或いは、液晶装置100の各画素にスイッチング素子を設けることなく、パッシブマトリクス型の液晶装置として構成してもよい。あるいは、液晶装置に限らず、エレクトロルミネッセンス等さまざまな電気光学装置として構成してもよい。これらの場合にも、シール領域下における引き出し配線部を平坦化する構成を採れば、配線不良を防ぐことができると共に基板間ギャップを精度良く制御できる。
【0121】
更に、液晶装置100においては、一例として液晶層50をネマティック液晶から構成したが、液晶を高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、配向膜19及び22、並びに前述の偏光フィルム、偏光板等が不要となり、光利用効率が高まることによる液晶装置の高輝度化や低消費電力化の利点が得られる。更に、画素電極9aをAl等の反射率の高い金属膜から構成することにより、液晶装置100を反射型液晶装置に適用する場合には、電圧無印加状態で液晶分子がほぼ垂直配向されたSH(スーパーホメオトロピック)型液晶などを用いても良い。更にまた、液晶装置100においては、液晶層50に対し垂直な電界(縦電界)を印加するように対向基板20の側に対向電極21を設けているが、液晶層50に平行な電界(横電界)を印加するように一対の横電界発生用の電極から画素電極9aを各々構成する(即ち、対向基板20の側には縦電界発生用の電極を設けることなく、TFTアレイ基板10の側に横電界発生用の電極を設ける)ことも可能である。このように横電界を用いると、縦電界を用いた場合よりも視野角を広げる上で有利である。その他、各種の液晶材料(液晶相)、動作モード、液晶配列、駆動方法等に本実施形態を適用することが可能である。
【0122】
(液晶装置の製造プロセス)
次に、以上のような構成を持つ液晶装置100の製造プロセスについて図13から図19を参照して説明する。尚、図13から図16は各工程におけるTFTアレイ基板10側の各層を図4のA−A’断面に対応させて示す工程図であり、図17から図19は各工程におけるシール領域下のデータ線側引き出し配線301に積層される各層を示す工程図である。そして、両図に記された工程(1)〜工程(17)は、TFTアレイ基板10上の相異なる部分における同一の工程として各々一括して行われるものである。
【0123】
先ず、図13から図16を参照して、図4のA−A’断面に対応するTFT30を含む部分の製造プロセスについて説明する。
【0124】
図13の工程(1)に示すように、石英基板、ハードガラス等のTFTアレイ基板10を用意する。ここで、好ましくはN(窒素)等の不活性ガス雰囲気且つ約900〜1300℃の高温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスにおけるTFTアレイ基板10に生じる歪みが少なくなるように前処理しておく。即ち、製造プロセスにおける最高温で高温処理される温度に合わせて、事前にTFTアレイ基板10を同じ温度かそれ以上の温度で熱処理しておくと良い。
【0125】
このように処理されたTFTアレイ基板10の全面に、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPb等の金属や金属シリサイド等の金属合金膜を、スパッタリングにより、100〜500nm程度の膜厚、好ましくは約200nmの膜厚の遮光膜11を形成する。
【0126】
続いて、工程(2)に示すように、該形成された遮光膜11にフォトリソグラフィ及びエッチングを行うことにより、第1遮光膜11aを形成する。
【0127】
次に工程(3)に示すように、第1遮光膜11aの上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレート)ガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第1絶縁膜12(2層の第1層間絶縁膜12’の下層)を形成する。この第1絶縁膜12の膜厚は、例えば、約800〜1200nmとする。
【0128】
次に工程(4)に示すように、TFT30、データ線6a、走査線3a及び容量線3bを上方に形成する予定の領域に対して、エッチングを行い、この領域における第1絶縁膜12を除去する。ここで、エッチングを反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングで処理した場合、フォトリソグラフィにより形成したレジストマスクとほぼ同じサイズで異方的に第1層間絶縁膜12が除去できるため、設計寸法通りに容易に制御できる利点がある。一方、少なくもとウエットエッチングを用いた場合には、等方性のため、第1層間絶縁膜12の開孔領域が広がるが、開孔部の側壁面をテーパ状に形成できるため、後工程の例えば走査線3aを形成するためのポリシリコン膜やレジストが、開孔部の側壁周囲にエッチングや剥離されずに残ってしまうことがなく、歩留まりの低下を招かない。尚、第1層間絶縁膜12の開孔部の即壁面をテーパ状に形成する方法としては、ドライエッチングで一度エッチングしてから、レジストマスクを後退させて、再度ドライエッチングを行ってもよい。
【0129】
また、TFT30、データ線6a、走査線3a及び容量線3bのうちの全部でなく一部(例えば、容量線3b部分)のみを凹状に窪んだ部分に埋め込むのであれば、当該埋め込む配線等に対応するマスクを用いて第1絶縁膜12に対してエッチングを行うようにする。
【0130】
次に工程(5)に示すように、第1遮光膜11a及び第1絶縁膜12の上に、第1絶縁膜12と同様に、シリケートガラス膜、又は窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2絶縁膜13(2層の第1層間絶縁膜12’の上層)を形成する。この第2絶縁膜13の膜厚は、例えば、約100〜200nmとする。第2絶縁膜13に対し、約900℃のアニール処理を施すことにより、汚染を防ぐと共に平坦化してもよい。
【0131】
本実施形態では特に、第1層間絶縁膜を形成する第1絶縁膜12及び第2絶縁膜13の膜厚は、後に画素電極9aが形成される前に画素領域がほぼ平坦になるように設定される。
【0132】
次に工程(6)に示すように、第2絶縁膜13の上に、約450〜550℃、好ましくは約500℃の比較的低温環境中で、流量約400〜600cc/minのモノシランガス、ジシランガス等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40PaのCVD)により、アモルファスシリコン膜を形成する。その後、窒素雰囲気中で、約600〜700℃にて約1〜10時間、好ましくは、4〜6時間のアニール処理を施することにより、ポリシリコン膜1を約50〜200nmの厚さ、好ましくは約1000オングストロームの厚さとなるまで固相成長させる。この際、nチャネル型のTFT30を作成する場合には、Sb(アンチモン)、As(砒素)、P(リン)などのV族元素の不純物イオンを僅かにイオン注入等によりドープしても良い。また、TFT30をpチャネル型とする場合には、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)などのIII族元素の不純物イオンを僅かにイオン注入等によりドープしても良い。尚、アモルファスシリコン膜を経ないで、減圧CVD法等によりポリシリコン膜1を直接形成しても良い。或いは、減圧CVD法等により形成したポリシリコン膜にシリコンイオンを打ち込んで一旦非晶質化(アモルファス化)し、その後アニール処理等により再結晶化させてポリシリコン膜1を形成しても良い。
【0133】
次に図14の工程(7)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図8に示した如き所定パターンの半導体層1aを形成する。
【0134】
次に工程(8)に示すように、半導体層1aを約900〜1300℃の温度、好ましくは約1000℃の温度により熱酸化することにより、約30nmの比較的薄い厚さの熱酸化膜を形成し、更に減圧CVD法等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜を約50nmの比較的薄い厚さに形成し、多層構造を持つ絶縁薄膜2を形成する。この結果、半導体層1aの厚さは、約30〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜50nmの厚さとなり、絶縁薄膜2の厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。このように高温熱酸化時間を短くすることにより、特に8インチ程度の大型基板を使用する場合に熱によるそりを防止することができる。但し、ポリシリコン膜1を熱酸化することのみにより、単一層構造を持つ絶縁薄膜2を形成してもよい。
【0135】
次に工程(9)に示すように、減圧CVD法等によりポリシリコン膜3を形成した後、Pを熱拡散し、ポリシリコン膜3を導電化する。又は、Pイオンをポリシリコン膜3の成膜と同時に導入したドープトシリコン膜を用いてもよい。
【0136】
工程(10)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図8に示した如き所定パターンの走査線3a及び容量線3bを形成する。走査線3a及び容量線3bの膜厚は、例えば、約350nmとされる。
【0137】
但し、走査線3a及び容量線3bを、ポリシリコン膜ではなく、WやMo等の高融点金属膜又は金属シリサイド膜から形成してもよいし、若しくはこれらの金属膜又は金属シリサイド膜とポリシリコン膜を組み合わせて多層に形成してもよい。この場合、走査線3aを、第2遮光膜23が覆う領域の一部又は全部に対応する遮光膜として配置すれば、金属膜や金属シリサイド膜の持つ遮光性により、第2遮光膜23の一部或いは全部を省略することも可能となる。この場合特に、対向基板20とTFTアレイ基板10との貼り合わせずれによる画素開口率の低下を防ぐことが出来る利点がある。
【0138】
次に工程(11)に示すように、TFT30をLDD構造を持つnチャネル型のTFTとする場合、p型の半導体層1aに、先ず低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成するために、走査線3aを拡散マスクとして、PなどのV族元素の不純物イオン200を低濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1013/cmのドーズ量にて)ドープする。これにより走査線3a下の半導体層1aはチャネル領域1a’となる。
【0139】
続いて、図15の工程(12)に示すように、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aの一部からなるゲート電極よりも幅の広いマスクでレジスト層202を走査線3a上に形成した後、同じくPなどのV族元素の不純物イオン201を高濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1015/cmのドーズ量にて)ドープする。また、TFT30をpチャネル型とする場合、n型の半導体層1aに、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、BなどのIII族元素の不純物イオンを用いてドープする。このようにLDD構造とした場合、ショートチャネル効果を低減できる利点が得られる。尚、例えば、低濃度のドープを行わずに、オフセット構造のTFTとしてもよく、走査線3aの一部からなるゲート電極をマスクとして、Pイオン、Bイオン等を用いたイオン注入技術によりセルフアライン型のTFTとしてもよい。
【0140】
これらの工程と並行して、nチャネル型ポリシリコンTFT及びpチャネル型ポリシリコンTFTから構成される相補型構造を持つデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路104をTFTアレイ基板10上の周辺部に形成する。このように、TFT30を構成する半導体層1aをポリシリコン膜で形成すれば、TFT30の形成時に同一工程で、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104を形成することができ、製造上有利である。
【0141】
次に工程(13)に示すように、走査線3aを覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2層間絶縁膜4を形成する。第2層間絶縁膜4の膜厚は、約500〜1500nmが好ましい。
【0142】
次に工程(14)に示すように、半導体層1aを活性化するために約1000℃のアニール処理を20分程度行った後、データ線6aに対するコンタクトホール5aを、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。この際、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッチングにより、コンタクトホール5aを開孔した方が、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点がある。但し、ドライエッチングとウエットエッチングとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール5aをテーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止できるという利点が得られる。また、走査線3aを図示しない配線と接続するためのコンタクトホールも、コンタクトホール5aと同一の工程により第2層間絶縁膜4に開ける。
【0143】
次に工程(15)に示すように、第2層間絶縁膜4の上に、スパッタリング等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属シリサイド等を金属膜6として、約100〜500nmの厚さ、好ましくは約300nmに形成し、更に工程(16)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線6aを形成する。
【0144】
次に図16の工程(17)に示すように、データ線6a上を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第3層間絶縁膜7の膜厚は、約500〜1500nmが好ましい。
【0145】
本実施形態では、特に図13の工程(4)及び(5)により、TFT30や各種配線部分において、第1層間絶縁膜が凹状に窪んで形成されているため、この工程(17)を終えた段階で、画素領域の表面はほぼ平坦となる。尚、より平坦にするためには、第3層間絶縁膜7を構成するシリケートガラス膜に代えて又は重ねて、有機膜やSOG(Spin On Glass)をスピンコートして、若しくは又はCMP処理を施して、平坦な膜を形成してもよい。
【0146】
次に工程(18)に示すように、画素電極9aと高濃度ドレイン領域1eとを電気接続するためのコンタクトホール8を、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。この際、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッチングにより、コンタクトホール8を開孔した方が、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点が得られる。但し、ドライエッチングとウエットエッチングとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール8をテーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止できるという利点が得られる。
【0147】
次に工程(19)に示すように、第3層間絶縁膜7の上に、スパッタリング等により、ITO膜等の透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに形成し、更に工程(20)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、画素電極9aを形成する。尚、当該液晶装置100を反射型の液晶装置に用いる場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から画素電極9aを形成してもよい。
【0148】
続いて、画素電極9aの上にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により、図4に示した配向膜19が形成される。
【0149】
他方、図4に示した対向基板20については、ガラス基板等が先ず用意され、第2遮光膜23及び額縁としての第3遮光膜53が、例えば金属クロムをスパッタリングした後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を経て形成される。尚、第2遮光膜23及び第3遮光膜53は、Cr、Ni、Alなどの金属材料の他、カーボンやTiをフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどの材料から形成してもよい。
【0150】
また、第3層間絶縁膜7上に高融点金属等からなる遮光膜を形成し、前記第2遮光膜23及び第3遮光膜53をTFTアレイ基板10上に設けてもよい。このような構成を採れば、TFTアレイ基板10上で開口領域が規定されるため、TFTアレイ基板10と対向基板20との貼り合わせ精度を無視することができる。従って、液晶装置の透過率がばらつかないため、歩留まりの低下を招かない。
【0151】
その後、対向基板20の全面にスパッタリング等により、ITO等の透明導電性薄膜を、約50〜200nmの厚さに形成することにより、対向電極21を形成する。更に、対向電極21の全面にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により、配向膜22が形成される。
【0152】
最後に、上述のように各層が形成されたTFTアレイ基板10と対向基板20とは、配向膜19及び22が対面するように、所定径(例えば、3μm程度の径)を持つグラスファイバ又はガラスビーズ等からなるギャップ材300が所定量だけ混入されたシール材52により貼り合わされ、真空吸引等により、両基板間の空間に、例えば複数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶が吸引されて、所定層厚の液晶層50が形成される。
【0153】
次に、図17から図19を参照して、シール領域下のデータ線側引き出し配線301に積層される各層(図8(3)参照)の製造プロセスについて説明する。尚、走査線側引き出し配線401は、データ線側引き出し配線301と同様に構成されており、従って以下に説明する製造プロセスと同様の製造プロセスにより製造される。
【0154】
図17の工程(1)から図19の工程(17)は、前述した図13の工程(1)から図16の工程(17)と同一の製造プロセスとして行われる。
【0155】
即ち、図17の工程(1)に示すように、TFTアレイ基板10の全面に遮光膜11を形成した後、工程(2)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により遮光配線303を形成する。
【0156】
次に工程(3)に示すように、遮光配線303の上に、第1絶縁膜12(2層の第1層間絶縁膜12’の下層)を形成し、工程(4)に示すように、データ線側引き出し配線301を上方に形成する予定の領域に対して、エッチングを行い、この領域における第1絶縁膜12を除去する。ここで、前記エッチングを反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングで処理した場合、フォトリソグラフィにより形成したレジストマスクとほぼ同じサイズで異方的に第1絶縁膜12が除去できるため、設計寸法通りに容易に制御できる利点がある。一方、少なくもとウエットエッチングを用いた場合には、等方性のため、第1絶縁膜12の開孔領域が広がるが、開孔部の側壁面をテーパー状に形成できるため、後工程の例えば走査線3aを形成するためのポリシリコン膜3やレジストが、開孔部の側壁周囲にエッチングや剥離されずに残ってしまうことがなく、歩留まりの低下を招かない。尚、第1絶縁膜12の開孔部の側壁面をテーパー状に形成する方法としては、ドライエッチングで一度エッチングしてから、レジストマスクを後退させて、再度ドライエッチングを行ってもよい。また、ドライエッチングとウェットエッチングを組み合わせてもよいことは言うまでもない。
【0157】
その後、工程(5)に示すように、遮光配線303及び第1絶縁膜12の上に、第2絶縁膜13(2層の第1層間絶縁膜12’の上層)を形成する。
【0158】
次に工程(6)に示すように、薄膜トランジスタを生成するために第2絶縁膜13上にアモルファスシリコン膜を形成した後、ポリシリコン膜1を固相成長させるが、このシール領域には、半導体層1aは不要であるので、図17の工程(7)に示すように、エッチング工程等により、ポリシリコン膜1はこのシール領域では全て除去される。尚、上記工程(5)から(7)の間に、遮光配線303を、データ線側引き出し配線301用の冗長配線とする場合には、遮光配線303の上方においてコンタクトホールを第2絶縁膜13に開ける。尚、引き出し配線301をデータ線6aから延設したAl膜等から直接形成してもよい。
【0159】
次に、画素部に対する工程(8)の熱酸化が終了するのを待って、工程(9)に示すように、ポリシリコン膜3を形成した後、工程(10)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、所定パターンのダミー配線302を走査線3aと同一層から形成する。従って、ダミー配線302の膜厚は、走査線3aと同じく、例えば、約350nmとされる。
【0160】
次に図17の工程(11)及び図18の工程(12)に示すように、不純物イオンをドープしてダミー配線302を低抵抗化する。
【0161】
次に工程(13)に示すように、ダミー配線302を覆うように、第2層間絶縁膜4を形成する。尚、工程(14)のエッチング工程においては、ダミー配線302を、データ線側引き出し配線301用の冗長配線とする場合には、ダミー配線302の上方においてコンタクトホールを第2層間絶縁膜4に開孔する。
【0162】
次に工程(15)に示すように、第2層間絶縁膜4の上に、スパッタリング等により、Al等を金属膜6として形成した後に、工程(16)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線側引き出し配線301を形成する。
【0163】
次に工程(17)に示すように、データ線側引き出し配線301上を覆うように、第3層間絶縁膜7を形成する。
【0164】
本実施形態では、特に図16の工程(4)及び(5)により、データ線側引き出し配線301部分において、第1層間絶縁膜が凹状に窪んで形成されているため、この工程(17)を終えた段階で、画素領域の表面はほぼ平坦となる。
【0165】
尚、以上の本実施形態における液晶装置の製造方法によれば、第1遮光膜11aと定電位線とを接続するためのコンタクトホールとして、第1遮光膜11aに至るまで第2層間絶縁膜4及び第1絶縁膜13(第1層間絶縁膜の上層)が開孔され、同時に、TFT30とデータ線6aとを接続するためのコンタクトホール5aとして、半導体層1aに至るまで第2層間絶縁膜4が開孔される。従って、これら2種類のコンタクトホールを一括して開孔できるので、製造上有利である。例えば、選択比を適当な値に設定してのウエットエッチングにより、このような2種類のコンタクトホールを各々所定の深さとなるように一括して開孔することが可能となる。特に、第1層間絶縁膜の凹状に窪んだ部分の深さに応じて、これらのコンタクトホールを開孔する工程が容易となる。第1遮光膜11aと定電位線500を接続するためのコンタクトホール開孔工程(フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等)が削除できるので、工程増による製造コストの増大や歩留まりの低下を招かない。
【0166】
以上説明したように本実施形態における製造プロセスによれば、凹状に窪んだ部分における第1層間絶縁膜12’の膜厚を、第2絶縁膜13の膜厚の管理により、比較的容易にして確実且つ高精度に制御できる。従って、この凹状に窪んだ部分における第1層間絶縁膜12’の膜厚を非常に薄くすることも可能となる。
【0167】
尚、第1層間絶縁膜を単層から構成する場合には、図13及び図17に各々示した工程(3)、(4)及び(5)に若干の変更を加えて、各工程を行えばよい。即ち、工程(3)において、第1遮光膜11a或いは遮光配線303の上に、例えば、約1000〜1500nmといったように若干厚めの単層の第1層間絶縁膜を形成し、工程(4)において、TFT30、データ線6a、走査線3a及び容量線3b並びにデータ線側引き出し配線301を上方に形成する予定の領域に対して、エッチングを行い、この領域における第1層間絶縁膜を100〜200nm程度の厚みを残すようにする。そして、工程(5)を省略する。このように第1層間絶縁膜12’を単層から構成すれば、従来の場合と比較しても層の数を増加させる必要が無く、凹状に窪んだ部分とそうでない部分との膜厚をエッチング時間管理により制御すれば平坦化を図れるので便利である。
【0168】
(電子機器)
次に、上記に説明した実施形態の電気光学装置を備えた電子機器の実施形態について図20から図23を参照して説明する。
【0169】
先ず図20には、上述の液晶装置100を備えた電子機器の概略構成を示す。
【0170】
図20において、電子機器は、表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1004、液晶装置100、クロック発生回路1008並びに電源回路1010を備えて構成されている。表示情報出力源1000は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、光ディスク装置などのメモリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路1008からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの表示情報を表示情報処理回路1002に出力する。表示情報処理回路1002は、増幅・極性反転回路、シリアル−パラレル変換回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種処理回路を含んで構成されており、クロック信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKと共に駆動回路1004に出力する。駆動回路1004は、液晶装置100を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所定電源を供給する。尚、液晶装置100を構成するTFTアレイ基板の上に、駆動回路1004を搭載してもよく、これに加えて表示情報処理回路1002を搭載してもよい。
【0171】
次に図21から図23に、このように構成された電子機器の具体例を各々示す。
【0172】
図21において、電子機器の一例たる液晶プロジェクタ1100は、上述した駆動回路1004がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置100を含む液晶表示モジュールを3個用意し、各々RGB用のライトバルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bに各々導かれる。この際特にB光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bにより各々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投射される。
【0173】
本実施形態では特に、遮光膜がTFTの下側にも設けられているため、当該液晶装置100からの投射光に基づく液晶プロジェクタ内の投射光学系による反射光、投射光が通過する際のTFTアレイ基板の表面からの反射光、他の液晶装置から出射した後にダイクロイックプリズム1112を突き抜けてくる投射光の一部等が、戻り光としてTFTアレイ基板の側から入射しても、画素電極のスイッチング用のTFT等のチャネル領域に対する遮光を十分に行うことができる。このため、小型化に適したプリズムを投射光学系に用いても、各液晶装置のTFTアレイ基板とプリズムとの間において、戻り光防止用のARフィルムを貼り付けたり、偏光板にAR被膜処理を施したりすることが不要となるので、構成を小型且つ簡易化する上で大変有利である。
【0174】
図22において、電子機器の他の例たるマルチメディア対応のラップトップ型のパーソナルコンピュータ(PC)1200は、上述した液晶装置100がトップカバーケース内に備えられており、更にCPU、メモリ、モデム等を収容すると共にキーボード1202が組み込まれた本体1204を備えている。
【0175】
また図23に示すように、駆動回路1004や表示情報処理回路1002を搭載しない液晶装置100の場合には、駆動回路1004や表示情報処理回路1002を含むIC1324がポリイミドテープ1322上に実装されたTCP(Tape Carrier Package)1320に、TFTアレイ基板10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して物理的且つ電気的に接続して、液晶装置として、生産、販売、使用等することも可能である。
【0176】
以上図21から図23を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、エンジニアリング・ワークステーション(EWS)、携帯電話、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが図20に示した電子機器の例として挙げられる。
【0177】
以上説明したように、本実施形態によれば、製造効率が高く高品位の画像表示が可能な液晶装置100を備えた各種の電子機器を実現できる。
【0178】
【発明の効果】
本発明の電気光学装置によれば、シール領域の表面が平坦化されているので、シール材に混入したギャップ材による引き出し配線の断線やショートなどの配線不良を低減できる。しかも、シール領域の表面と画素領域の表面との間でも平坦化が図られているので、比較的大きいギャップ材をシール材に混入して基板間ギャップの制御を高精度で行える。これらの結果、画素や配線の微細化及び画素の高開口率化を図りつつ、信頼性が高く、しかも液晶の配向状態が良好で高品位の画像表示を行える電気光学装置を実現できる。
【0179】
本発明の電子機器によれば、電子機器は、上述した本願発明の電気光学装置を備えているので、信頼性が高いと共に液晶の配向状態が良く、高品位の画像表示が可能な液晶プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、ページャ等の様々な電子機器を実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による液晶装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】 図1のH−H’断面図である。
【図3】 本発明による液晶装置の実施形態に備えられる、データ線、走査線、画素電極、遮光膜等が形成されたTFTアレイ基板上の隣接する画素群の平面図である。
【図4】 図1のA−A’断面を対向基板等と共に示す液晶装置の実施形態の断面図である。
【図5】 図1のC−C’断面を対向基板等と共に示す液晶装置の断面図である。
【図6】 シール領域に形成されたデータ線及び走査線側引き出し配線部分を拡大して示す拡大平面図である。
【図7】 シール領域に形成されたデータ線側引き出し配線部分を更に拡大して示す拡大平面図である。
【図8】 シール領域下に形成された引き出し配線部における液晶装置のTFTアレイ基板側の断面図である。
【図9】 図7のD−D’断面におけるサンプリング回路駆動信号線用の中継配線の各種態様を示す断面図である。
【図10】 シール領域と画素領域における基板間ギャップを各種の層構造の場合について比較する、液晶装置のシール領域及び画素領域における断面図である。
【図11】 本実施形態の変形例でのシール領域と画素領域における基板間ギャップを比較する、液晶装置のシール領域及び画素領域における断面図である。
【図12】 本実施形態の定電位線と第1遮光膜との接続の一例を示すTFTアレイ基板上における配線の平面図である。
【図13】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図4に示した部分について順を追って示す工程図(その1)である。
【図14】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図4に示した部分について順を追って示す工程図(その2)である。
【図15】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図4に示した部分について順を追って示す工程図(その3)である。
【図16】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図4に示した部分について順を追って示す工程図(その4)である。
【図17】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図8(3)に示した部分について順を追って示す工程図(その1)である。
【図18】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図8(3)に示した部分について順を追って示す工程図(その2)である。
【図19】 液晶装置の実施形態の製造プロセスを図8(3)に示した部分について順を追って示す工程図(その3)である。
【図20】 本発明による電子機器の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図21】 電子機器の一例としての液晶プロジェクタを示す断面図である。
【図22】 電子機器の他の例としてのパーソナルコンピュータを示す正面図である。
【図23】 電子機器の一例としてのTCPを用いた液晶装置を示す斜視図である。
【図24】 ギャップ材(グラスファイバ)による、従来の基板間ギャップの制御を示す液晶装置のシール領域の平面図及び断面図である。
【図25】 ギャップ材(ガラスビーズ)による、従来の基板間ギャップの制御を示す液晶装置のシール領域の平面図及び断面図である。
【符号の説明】
1a…半導体層
3a…走査線
3b…容量線
4…第2層間絶縁膜
5a…コンタクトホール
6a…データ線
7…第3層間絶縁膜
8…コンタクトホール
9a…画素電極
10…TFTアレイ基板
11a…第1遮光膜
12’…第1層間絶縁膜
19…配向膜
20…対向基板
21…対向電極
22…配向膜
23…第2遮光膜
30…TFT
50…液晶層
52…シール材
53…第3遮光膜
70…蓄積容量
100…液晶装置
101…データ線駆動回路
103…サンプリング回路
104…走査線駆動回路
116…中継配線
300…ギャップ材
301…データ線側引き出し配線
302…ダミー配線
402…ダミー配線
401…走査線側引き出し配線
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electro-optical device such as an active matrix driving method or a passive matrix driving method liquid crystal device driven by a thin film transistor (hereinafter referred to as TFT) or a thin film diode (hereinafter referred to as TFD) or the like, and its manufacture. It belongs to the technical field of methods and electronic devices using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in this type of electro-optical device, an electro-optical material is sealed between a pair of substrates, and a plurality of scanning lines and data lines are arranged on the substrate so as to cross each other. For example, in the case of an active matrix driving method by TFT driving, a plurality of TFTs and a plurality of pixel electrodes are provided on one substrate corresponding to the intersections of these scanning lines and data lines, and the scanning lines are TFTs. Connected to the gate electrode, the data line is connected to the source electrode of the TFT, and the pixel electrode is connected to the drain electrode of the TFT. A counter electrode (common electrode) is formed on the entire surface of the other substrate.
[0003]
Thus, between the substrates on which the scanning lines, the data lines, the pixel electrodes, the counter electrodes, and the like are formed, an electro-optical material, for example, liquid crystal is sealed in a space surrounded by a sealing material, thereby forming a liquid crystal layer. The sealing material is an adhesive made of, for example, a photocurable resin or a thermosetting resin, for bonding the two substrates around them. The electro-optical material enclosed here is, for example, a mixture of one or several types of nematic liquid crystals, and takes an alignment state twisted by a predetermined angle such as 90 degrees between alignment films formed on both substrate surfaces. If the thickness of the liquid crystal is not within an appropriate value range set in advance according to the properties of the electro-optic material, it is impossible to stably take an alignment state twisted by a predetermined angle. This is the cause of image quality degradation. Therefore, controlling the gap between substrates that defines the thickness of an electro-optical material such as liquid crystal is an important issue in manufacturing an electro-optical device.
[0004]
Therefore, conventionally, the inter-substrate gap is controlled as follows.
[0005]
First, for example, in the case of a relatively large electro-optical device of about 10 inches for a direct-view type liquid crystal display, the image displayed in the image display area is visually recognized as it is. Even if a very small amount of impurities is mixed, it does not cause visible white spots due to poor alignment of the liquid crystal. For this reason, a gap material (spacer) such as glass fiber or glass bead having a predetermined diameter of about several μm is put in the liquid crystal to control the gap between the substrates.
[0006]
Further, for example, in the case of a relatively small electro-optical device of about 1 inch for a liquid crystal light valve used in a liquid crystal projector, an image is enlarged and projected. Therefore, if a gap material is put in the liquid crystal as described above, a misaligned portion of the liquid crystal due to the gap material is also enlarged and projected as a white spot on the enlarged display screen. For this reason, the gap between substrates is controlled by inserting a gap material in the above-described sealing material rather than in the liquid crystal. On the other hand, with such a small electro-optical device, if the gap between the substrates is controlled in a region bonded by a sealing material located around the image display region (hereinafter referred to as “seal region”), the image display is performed. It is also possible to control the inter-substrate gap in the region.
[0007]
By the way, the scanning line driving circuit for supplying scanning signals to the scanning lines and the data line driving circuit for supplying image signals to the data lines are generally provided outside the liquid crystal sealing region surrounded by the sealing material. is there. Therefore, under the seal region, lead-out wirings arranged in the extending direction of the scanning lines and data lines are passed. More specifically, a lead-out wiring made of a metal film such as Al (aluminum) or a low-resistance polysilicon film is provided on the substrate under the seal region or on the interlayer insulating film.
[0008]
Therefore, under the seal region, the portion through which each lead-out wiring protrudes in a convex shape on the surface of the uppermost layer in contact with the seal material (for example, the surface of the third interlayer insulating film for forming the pixel electrode or the surface of the alignment film). Yes. Further, the surface of the seal region is higher than the surface of the uppermost layer (for example, the surface of the alignment film) in contact with the liquid crystal in each pixel region depending on the thickness of the lead-out wiring. A step is generated between the surface of each pixel region. For example, a data line made of an Al film or the like has a thickness of about 300 to 400 nm, and a scanning line made of a polysilicon film or the like also has a thickness of about 300 to 400 nm. The difference is mainly in that there is an ITO (Indium Tin Oxide) film that constitutes the pixel electrode, so that the level difference is about 600 to 800 nm, which is the total thickness of these wirings.
[0009]
As a result, when the gap material is mixed in the sealing material as described above, in order to make the gap between the substrates about 4 μm, for example, the diameter of the gap material needs to be about 3 μm, which is smaller than the step. There is.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In the electro-optical device, the pixel aperture ratio (in the image display area) is reduced while miniaturizing the wiring on the substrate and narrowing the interval between adjacent pixel electrodes so as to meet the general demand for high image quality and miniaturization. It is desired to increase the ratio of the area where an image is effectively displayed to the entire area.
[0011]
However, as the wiring becomes finer in this way, the mechanical strength of each lead-out wiring decreases. However, the gap material for controlling the gap between the substrates is in the form of a fiber or a bead as described above, and the force to keep both the substrates together by the sealing material is equally applied to the entire substrate surface under the sealing region. Instead, the stress due to the gap material is concentrated on the linear region (in the case of a fiber) or the dotted region (in the case of a bead).
[0012]
More specifically, FIG. 24A shows a plan view of the wiring 301 in the seal region, and FIG. 24B shows a cylindrical shape as shown in the AA ′ cross-sectional view of FIG. It is assumed that the gap control is performed by mixing a fiber-shaped gap material 300 such as a rod-shaped glass fiber into the sealing material 52 between the TFT array substrate 10 and the counter substrate 20. In this case, the gap member 300 having the width L2 (where L2> L1) is placed on the lead-out wiring 301 having the width L1 as described above via the interlayer insulating film. Then, depending on how each gap material 300 is placed, as shown in FIG. 24B, the gap material 300 may straddle one lead wiring 301 or be in a state close to this. Then, stress concentration occurs in the linear region along the side line of the gap member 300, so that the lead-out wiring 301 is disconnected relatively easily.
[0013]
As another example, FIG. 25A shows a plan view of the lead-out wiring 301 in the seal region, and FIG. 25B shows a spherical glass as shown in the BB ′ cross-sectional view of FIG. It is assumed that the gap control is performed by mixing a bead-like gap material 300 ′ made of beads or silica balls into the sealing material 52. In this case, the spherical gap member 300 ′ is placed on the lead-out wiring 301 which is miniaturized as described above and has the width L1 via the interlayer insulating film. Then, as shown in FIG. 25B, stress concentration occurs in the dotted region at the contact point of the gap member 300 ′, so that the lead-out wiring 301 is relatively easily pierced or an insulating film is formed below the lead-out wiring 301 in particular. For example, when there is another lead-out wiring, there is a high possibility that the insulating film will be locally broken and short-circuited without disconnection.
[0014]
As described above, along with the miniaturization of the wiring, the lead-out wiring portion that forms a projecting shape under the seal region cannot withstand the stress concentration caused by the fiber-like or bead-like gap material placed thereon. There is a problem that the possibility of causing wiring failures such as disconnection and short circuit is increased.
[0015]
On the other hand, when the interval between adjacent pixel electrodes becomes narrow, liquid crystal alignment failure (disclination) due to an increase in a lateral electric field (an electric field in a direction along the surface of the substrate) occurs. In order to prevent this, it is only necessary to narrow the gap between the substrates and relatively strengthen the vertical electric field (electric field in the direction perpendicular to the substrate surface). However, it is necessary to reduce the diameter of the gap material from about 3 μm to about 2 μm in order to narrow the inter-substrate gap in the pixel region, for example, from about 4 μm to about 3 μm due to the step between the seal region and each pixel region. Occurs. However, it is extremely difficult in the present technical field to accurately produce a gap material having such a small diameter. Further, when the gap is narrowed, the adhesive force of the photocurable resin contained in the sealing material is reduced. As a result, if the gap between the substrates is narrowed in this way, it becomes difficult to control the gap and causes problems that the cost of the gap material is increased and the adhesive strength is lowered. Further, when the inter-substrate gap in the pixel region is reduced from, for example, about 4 μm to about 1 μm, it is necessary to reduce the diameter of the gap material from about 3 μm to about 0 μm, that is, the technology itself for mixing the gap material into the sealing material. There also arises a problem that is no longer true.
[0016]
The present invention has been made in view of the above-described problems. An electro-optical device that can reduce wiring defects under a seal region and can accurately control a gap between substrates, a manufacturing method thereof, and an electronic device including the electro-optical device. It is an object to provide a device.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an electro-optical device of the present invention includes a plurality of data lines in which an electro-optical material is sealed between a pair of substrates and arranged crossing the side of the substrate facing the electro-optical material. A plurality of scanning lines, a sealing material mixed with a gap material for bonding the substrates to each other, and a plurality of lead wirings arranged in the extending direction of at least one of the data lines and the scanning lines in the formation region of the sealing material And an interlayer insulating film having a concavely recessed region disposed between the substrate and the lead-out wiring, and each of the plurality of lead-out wirings has the interlayer insulation in the sealing material formation region. It is characterized by being formed in a concave region of the film.
[0018]
According to the electro-optical device of the present invention, the pair of substrates are bonded to each other, and the gap between the substrates is controlled by the gap material mixed in the sealing material. Accordingly, an electro-optic device of an active matrix drive type such as TFT drive or TFD drive or an electro-optic device of a passive matrix drive type, which is provided with an electro-optic material having a predetermined layer thickness that is matrix-driven by data lines and scanning lines. Is done. Here, the interlayer insulating film is formed such that a portion facing the lead-out wiring in the seal region is recessed in a concave shape. Therefore, in the sealing region on the substrate side where the data lines and the scanning lines are formed, the surface of the uppermost layer such as an interlayer insulating film in contact with the sealing material (hereinafter simply referred to as “the surface of the sealing region”) is formed on the lead wiring. The height of the convex protrusion due to the thickness of the lead-out wiring is lowered according to the depth of the concave portion. That is, the surface of the seal region is flattened. Therefore, the stress is uniformly distributed on the surface through the gap material mixed in the seal material on the flattened seal region. Therefore, the possibility that the lead wiring as shown in FIGS. 24 and 25 is disconnected or short-circuited is greatly reduced. In addition, if the height difference on the surface of the seal area is made substantially small without making it substantially zero, the possibility that the lead-out wiring is disconnected or short-circuited is reduced somewhat by the same action. Is done.
[0019]
Further, the surface of the uppermost layer such as an alignment film (hereinafter simply referred to as the “surface of the pixel region”) in contact with the electro-optical material in each pixel region on the substrate side where the data lines and the scanning lines are formed is as described above. Since the surface of the seal area has almost the same height as that of the portion not located on the lead-out wiring, when the surface of the seal area is flattened in this way, the difference in height between the surface of the pixel area and the surface of the seal area is also increased. Get smaller. For this reason, it is not necessary to use a gap material having a diameter smaller than the inter-substrate gap by about 1 μm as in the prior art, and it becomes possible to use a gap material having the same diameter as the inter-substrate gap. As described above, this can be expected to have a great effect when the gap between the substrates is narrowed in order to prevent liquid crystal alignment defects due to pixel miniaturization.
[0020]
In the present invention, the plurality of data lines and the plurality of scanning lines are provided on one of the substrates, and are connected to the data lines and the scanning lines on the one substrate. A thin-film transistor, a pixel electrode connected to the thin-film transistor, a light-shielding film provided at a position where at least a channel region of the thin-film transistor overlaps when viewed from the one substrate side, And a capacitor line for applying a predetermined capacitance to each pixel electrode, and the interlayer insulating film is formed on the light shielding film and in the region where the light shielding film is formed on the one substrate. Is provided on the one substrate and is opposed to at least one of the thin film transistor, the data line, the scanning line, and the capacitor line. The first interlayer insulating film includes a first interlayer insulating film formed in a concave shape when viewed from the other side of the substrate, and the first interlayer insulating film has a concave portion facing the lead-out wiring in the seal region It is good to be formed in a hollow.
[0021]
According to this configuration, the light shielding film is provided on one substrate at a position that covers at least the channel region of the plurality of TFTs when viewed from the one substrate side. Therefore, it is possible to prevent the return light from one substrate side from entering the channel region, and the TFT characteristics are not deteriorated by the generation of the photocurrent. The first interlayer insulating film is provided above one substrate and the light shielding film. Accordingly, the TFT and the like can be electrically insulated from the light shielding film, and the situation where the light shielding film contaminates the TFT and the like can be prevented. In particular, the first interlayer insulating film is formed so that a portion facing at least one of the TFT, the data line, the scanning line, and the capacitor line is recessed in a concave shape when viewed from the other substrate side. Compared with the case where the first interlayer insulating film is formed flat and these TFTs are formed thereon, the regions where these TFTs are formed according to the depth of the recessed portion. And the difference in the total film thickness between the non-formed regions and the planarization in the pixel portion is promoted. That is, as in the past, steps such as application of a planarizing film in the pixel region by spin coating, formation of a planarized insulating film, and the like can be omitted or simplified.
[0022]
Further, according to the present invention, in the seal region, the conductive polysilicon film forming the scanning line and the conductive film are formed on the metal film forming the data line side lead wiring arranged in the extending direction of the data line. At least one of the light-shielding films is stacked with the interlayer insulating film interposed therebetween, and the polysilicon film forming the scanning line side lead wiring arranged in the extending direction of the scanning line is It is preferable that at least one of the metal film and the light shielding film is formed to be laminated via the interlayer insulating film.
[0023]
According to this configuration, in the seal region, the data line side lead wiring arranged in the extending direction of the data line is made of a metal film such as Al (aluminum), for example, and extends in the extending direction of the scanning line. The arranged scanning line side lead wiring is made of a conductive polysilicon film, and the light shielding film is made of a refractory metal film such as W (tungsten). Here, in the seal region, the data line side lead wiring is generally drawn from the upper and lower sides along the extending direction of the data line in the image display region, and the scan line side lead wiring is generally scanned in the image display region. It is pulled out from the left and right sides along the extending direction of the line. Therefore, if the thickness of the metal film forming the data line side extraction wiring and the thickness of the polysilicon film forming the scanning line side extraction wiring are different, the height of the surface of the seal area on the upper and lower sides of the image display area and the left and right sides Since the height of the surface of the sealing region in the substrate is different, the control of the gap between the substrates by the gap material mixed in the entire sealing material becomes unstable. Therefore, in the present invention, a conductive polysilicon film forming the scanning line side is laminated on the data line side extraction wiring, while a metal film forming the data line is formed on the scanning line side extraction wiring. Laminate. Then, since the height of the surface of the seal area on the upper and lower sides of the image display area matches the height of the surface of the seal area on the left and right sides, the gap between the substrates can be controlled by the gap material mixed in the entire seal material. It will be stable.
[0024]
Furthermore, in the present invention, the lead-out wiring extended from the light shielding film is provided in a form laminated on the scanning line or the data line-side lead-out wiring under the seal area in the left and right sides or the top and bottom sides of the image display area. In this case, the light shielding film is also laminated under the side seal region where the lead wiring of the light shielding film is not provided. Then, even when there is a lead-out line for the light shielding film, the height of the surface of the seal area on the upper and lower sides of the image display area matches the height of the surface of the seal area on the left and right sides, so that the entire seal material is mixed. Control of the gap between the substrates by the gap material to be made becomes stable.
[0025]
According to the present invention, the metal film constituting the data line side lead wiring arranged in the extending direction of the data line is connected to at least one of the stacked polysilicon film and the light shielding film via a contact hole. It is preferable that at least a part of the data line lead-out wiring has a redundant structure including at least one of the polysilicon film and the light shielding film together with the metal film.
[0026]
According to this configuration, at least one of the conductive polysilicon film and the light shielding film stacked on the metal film forming the data line side lead-out wiring is electrically connected to the data line side lead-out wiring through the contact hole. The data line has a redundant structure composed of two or three conductive films stacked. Therefore, for example, even if the wiring is disconnected under stress due to the gap material under the seal region, or one conductive film breaks the interlayer insulating film in the direction perpendicular to the substrate and shorts to the other conductive film. The possibility of wiring failure is very low.
[0027]
Further, in the present invention, the polysilicon film forming the scanning line side lead-out wiring is electrically connected to at least one of the metal film and the conductive light shielding film formed in a stacked manner through a contact hole, It is preferable that at least a part of the scanning line side extraction wiring has a redundant structure including at least one of the metal film and the light shielding film together with the polysilicon film.
[0028]
According to this configuration, at least one of the metal film laminated on the conductive polysilicon film forming the scanning line side lead wiring and the light shielding film is electrically connected to the scanning line side lead wiring through the contact hole. The scanning line has a redundant structure composed of two or three conductive films stacked.
[0029]
Further, according to the present invention, at least one of the polysilicon film and the light shielding film stacked on the metal film forming the data line side lead-out line is light incident through the substrate in the seal region. Is provided with a mesh-like or stripe-like planar pattern so as to be permeable to the sealing material, and at least of the metal film and the light-shielding film laminated on the polysilicon film forming the scanning line side lead-out wiring On the other hand, it is preferable that a net-like or stripe-like plane pattern is provided so that light incident through the substrate can be transmitted through the sealing material in the sealing region.
[0030]
According to this configuration, in the seal region, at least one of the conductive polysilicon film and the light shielding film laminated on the data line side lead-out wiring has a mesh-like or stripe-like plane pattern. In the manufacturing process of the electro-optical device, when a sealing material made of a photocurable material such as a photocurable resin is used, if light is incident through the substrate, it is between the meshes or stripes in this laminated structure. It is possible to irradiate the sealing material with light. Therefore, the sealing material made of a photocurable resin or the like can be photocured satisfactorily.
[0031]
In the invention, it is preferable that the light shielding film is connected to a constant potential source.
[0032]
According to this configuration, since the light shielding film is connected to the constant potential source, the light shielding film is set to a constant potential. Therefore, the potential fluctuation of the light shielding film does not have an adverse effect on the TFT arranged opposite to the light shielding film.
[0033]
In the present invention, the interlayer insulating film is preferably composed of a single layer.
[0034]
According to this configuration, since the interlayer insulating film may be composed of a single layer, there is no need to increase the number of layers as compared with the conventional case, and the film thickness between the recessed portion and the portion that is not recessed If this is controlled, the interlayer insulating film can be obtained.
[0035]
According to the present invention, the interlayer insulating film is composed of a single layer portion and a multilayer portion, the single layer portion is a portion recessed in the concave shape, and the multilayer portion is recessed in the concave shape. It is good that it is not part.
[0036]
According to this configuration, since the single layer portion is a recessed portion, the film thickness of the interlayer insulating film in the recessed portion is relatively easy and reliable as the film thickness of the single layer portion. It can be controlled with high accuracy. Therefore, the film thickness of the interlayer insulating film in the recessed portion can be made very thin.
[0037]
In the present invention, the interlayer insulating film is preferably composed of a silicon oxide film or a silicon nitride film.
[0038]
According to this configuration, the interlayer insulating film made of the silicon oxide film or the silicon nitride film can electrically insulate the TFT and the like from the light shielding film and prevent contamination from the light shielding film. In addition, the interlayer insulating film configured in this manner is suitable for the base film of the TFT.
[0039]
In the present invention, the light shielding film may include at least one of Ti (titanium), Cr (chromium), W (tungsten), Ta (tantalum), Mo (molybdenum), and Pb (lead). .
[0040]
According to this configuration, the light-shielding film includes at least one of Ti, Cr, W, Ta, Mo, and Pb, which are opaque high melting point metals, and is composed of, for example, a simple metal, an alloy, a metal silicide, or the like. Therefore, the light shielding film can be prevented from being destroyed or melted by the high temperature treatment in the TFT forming process performed after the light shielding film forming process on the TFT array substrate.
[0041]
In the present invention, it is preferable that the gap material is made of any one of a glass fiber and a glass bead having a predetermined diameter corresponding to the gap between the substrates.
[0042]
According to this configuration, since the glass fiber or the glass bead is mixed in the sealing material as the gap material, stress concentration in the linear region or the dotted region occurs on the surface of the sealing region. However, the convex protrusion due to the thickness of the lead-out wiring on the surface of the seal region is flattened according to the depth of the concave portion of the interlayer insulating film. For this reason, the possibility that the lead-out wiring is disconnected or short-circuited due to the stress concentration is reduced.
[0043]
In the present invention, the concave side wall portion of the interlayer insulating film is preferably tapered.
[0044]
According to this configuration, the recessed side wall portion of the interlayer insulating film is formed in a taper shape. Therefore, in the electro-optical device manufacturing process, the lead-out wiring is inserted into the recessed portion in the photolithography process and etching. When an additional film such as an insulating film or a conductive film is formed thereon by a process or the like and further laminated thereon, it is possible to reduce post-etching residues such as electrode residues remaining in the recessed portion. . For this reason, the lead-out wiring of a predetermined pattern can be accurately formed in the recessed portion.
[0045]
The method of manufacturing the electro-optical device of the present invention includes a step of forming the light shielding film in a predetermined region on the one substrate, a step of forming an insulating film on the one substrate and the light shielding film, and the insulation. A step of forming a resist pattern corresponding to the recessed portion in the film by photolithography, and a step of performing etching for a predetermined time through the resist pattern to form the recessed portion may be provided.
[0046]
According to this configuration, first, a light shielding film is formed in a predetermined region on one substrate, and an insulating film is formed on one substrate and the light shielding film. Next, a resist pattern corresponding to a concave portion in the insulating film is formed by photolithography, and then dry etching or wet etching is performed for a predetermined time through the resist pattern to form a concave shape. The part is formed. Therefore, the depth and film thickness of the recessed portion can be controlled by dry etching or wet etching time management. In particular, when wet etching is performed, it is convenient because a tapered shape can be provided in the recessed side wall portion.
[0047]
Further, the electro-optical device manufacturing method of the present invention includes a step of forming the light shielding film in a predetermined region on the one substrate, a step of forming a first insulating film on the one substrate and the light shielding film, Forming a resist pattern corresponding to the recessed portion in the first insulating film by photolithography, and etching the first resist film corresponding to the recessed portion by etching through the resist pattern; A step of removing and a step of forming a second insulating film on the one substrate and the first insulating film may be provided.
[0048]
According to this configuration, first, a light shielding film is formed in a predetermined region on one substrate, and a first insulating film is formed on one substrate and the light shielding film. Next, a resist pattern corresponding to the recessed portion is formed on the first insulating film by photolithography, and then dry etching or wet etching is performed through the resist pattern to form the recessed portion. The first insulating film corresponding to the portion is removed. Thereafter, a second insulating film is formed on one substrate and the first insulating film. As a result, the film thickness of the first interlayer insulating film in the recessed portion can be controlled relatively easily, reliably and with high accuracy by managing the film thickness of the second insulating film. Also in this case, if wet etching is performed, it is convenient because a taper can be provided in the recessed portion.
[0049]
In addition, an electronic apparatus according to the present invention may include the electro-optical device.
[0050]
According to this configuration, the electronic apparatus includes the above-described electro-optical device according to the invention of the present application. High-quality is achieved by the highly reliable electro-optical device in which wiring defects are reduced and the gap control between the substrates is accurately performed. Image display is possible.
[0051]
Such an operation and other advantages of the present invention will become apparent from the embodiments described below.
[0052]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the embodiment of the present invention, a liquid crystal device will be described as an example of an electro-optical device.
[0053]
(Liquid crystal device)
The configuration and operation of the embodiment of the liquid crystal device according to the present invention will be described with reference to FIGS.
[0054]
First, the overall configuration of the liquid crystal device will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a plan view of the TFT array substrate viewed from the side of the counter substrate together with the components formed thereon, and FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line HH ′ of FIG. 1 including the counter substrate. FIG.
[0055]
In FIG. 1, a sealing material 52 is provided on the TFT array substrate 10 along the edge of the counter substrate 20, and a third light-shielding film as a light-shielding frame 53 is provided in parallel to the inside thereof. It has been. The counter substrate 20 is fixed to the TFT array substrate 10 with a sealing material 52. A data line driving circuit 101 and an external circuit connection terminal 102 are provided along one side of the TFT array substrate 10 in a region outside the sealing material 52, and the scanning line driving circuit 104 has two sides adjacent to the one side. It is provided along. Further, on the remaining side of the TFT array substrate 10, a plurality of wirings 105 are provided for connecting between the scanning line driving circuits 104 provided on both sides of the image display area. Note that the scanning line driver circuit 104 may be formed on only one side in the case where a signal delay of a scanning line, which will be described later, does not matter. It goes without saying that the data line driving circuit 101 may be provided on both sides of the image display area. In addition, at least one corner of the counter substrate 20 is provided with a vertical conductive material 106 for electrically conducting between the TFT array substrate 10 and the counter substrate 20.
[0056]
The data line driving circuit 101 and the scanning line driving circuit 104 are electrically connected to data lines and scanning lines described later by wiring. The data line driving circuit 101 receives an image signal converted into a form that can be displayed immediately from a control circuit (not shown), and the scanning line driving circuit 104 sequentially sends the gate voltage to the scanning lines in a pulse manner. The data line driving circuit 101 sends a signal voltage corresponding to the image signal to the data line. Each pixel portion corresponding to the intersection of the data line and the scanning line is provided with a pixel switching TFT 30. Since the TFT 30 is a polysilicon (p-Si) type TFT, it is possible to form the data line driving circuit 101 and the scanning line driving circuit 104 in the same process when forming the TFT 30, which is advantageous in manufacturing. .
[0057]
In FIG. 2, a liquid crystal layer 50 as an electro-optical material is made of, for example, a liquid crystal in which one kind or several kinds of nematic liquid crystals are mixed. The sealing material 52 is an adhesive made of, for example, a photocurable resin or a thermosetting resin for bonding the TFT array substrate 10 and the counter substrate 20 around them, and a distance between the two substrates (inter-substrate gap). A gap material (spacer) such as glass fiber or glass bead is mixed. A second light shielding film 23 such as a black matrix is provided on the side of the counter substrate 20 facing the liquid crystal layer 50.
[0058]
Next, a configuration in the pixel region of the liquid crystal device will be described with reference to FIGS. FIG. 3 is a plan view of adjacent pixel groups on the TFT array substrate on which data lines, scanning lines, pixel electrodes, light shielding films, and the like are formed. 4 is a cross-sectional view of an embodiment of the liquid crystal device showing the AA ′ cross section of FIG. 3 together with the counter substrate, and FIG. 5 is a liquid crystal device showing the CC ′ cross section of FIG. FIG. In FIGS. 4 and 5, the scales of the respective layers and members are different from each other in order to make each layer and each member large enough to be recognized on the drawings.
[0059]
In FIG. 3, on the TFT array substrate of the liquid crystal device, a plurality of transparent pixel electrodes 9a (outlined by dotted line portions 9a ′) are provided in a matrix, and the vertical and horizontal boundaries of the pixel electrodes 9a are provided. A data line 6a, a scanning line 3a, and a capacitor line 3b are provided along each line. The data line 6a is electrically connected to a later-described source region of the semiconductor layer 1a via the contact hole 5a, and the pixel electrode 9a is electrically connected to a later-described drain region of the semiconductor layer 1a via the contact hole 8. Has been. In addition, the scanning line 3a is disposed so as to face a channel region 1a ′ (a hatched region in the right-downward direction in the drawing) of the semiconductor layer 1a. A first light-shielding film 11a in the pixel portion is provided in a region indicated by a diagonal line rising to the right in the drawing. That is, the first light shielding film 11a is provided in the pixel portion at a position where the TFT including the channel region 1a ′ of the semiconductor layer 1a, the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacitor line 3b overlap each other when viewed from the TFT array substrate side. ing.
[0060]
In FIG. 3, in particular, in a mesh region surrounded by a thick line including the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacitor line 3b, a first interlayer insulating film described later is formed in a concave shape, In a region substantially corresponding to the pixel electrode 9a, the first interlayer insulating film is formed in a relatively convex shape. The first interlayer insulating film is formed in a concave shape so as to include at least a part of the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacitance line 3b, or the entire region.
[0061]
As shown in FIGS. 4 and 5, the liquid crystal device 100 includes a TFT array substrate 10 that constitutes an example of one transparent substrate and a counter substrate 20 that constitutes an example of the other transparent substrate disposed opposite thereto. And. The TFT array substrate 10 is made of, for example, a quartz substrate, and the counter substrate 20 is made of, for example, a glass substrate or a quartz substrate. The TFT array substrate 10 is provided with a pixel electrode 9a, and an alignment film 19 on which a predetermined alignment process such as a rubbing process has been performed is provided above the pixel electrode 9a. The pixel electrode 9a is made of, for example, a transparent conductive thin film such as an ITO (Indium Tin Oxide) film. The alignment film 19 is made of an organic thin film such as a polyimide thin film.
[0062]
On the other hand, a counter electrode 21 is provided over the entire surface of the counter substrate 20, and an alignment film 22 subjected to a predetermined alignment process such as a rubbing process is provided below the counter electrode 21. The counter electrode 21 is made of a transparent conductive thin film such as an ITO film. The alignment film 22 is made of an organic thin film such as a polyimide thin film.
[0063]
As shown in FIG. 4, the TFT array substrate 10 is provided with a TFT 30 that controls switching of each pixel electrode 9a at a position adjacent to each pixel electrode 9a.
[0064]
As shown in FIGS. 3 and 4, the counter substrate 20 is further provided with a second light-shielding film 23 in a region other than the opening region of each pixel. Therefore, projection light from the side of the counter substrate 20 enters the channel region 1a ′ of the semiconductor layer 1a of the TFT 30, the source side LDD (Lightly Doped Drain) (low concentration source) region 1b, and the drain side LDD (low concentration drain) region 1c. There is no invasion. Furthermore, the second light-shielding film 23 has functions such as improving contrast and preventing color mixture of color materials. The second light shielding film 23 may be formed not on the counter substrate 20 side but on the TFT array substrate 10.
[0065]
The TFT array substrate 10 and the counter substrate 20 that are configured as described above and are arranged so that the pixel electrode 9a and the counter electrode 21 face each other are surrounded by a sealing material 52 (see FIGS. 1 and 2). Liquid crystal is sealed in the space, and the liquid crystal layer 50 is formed. The liquid crystal layer 50 takes a predetermined alignment state by the alignment films 19 and 22 in a state where an electric field from the pixel electrode 9a is not applied.
[0066]
As shown in FIG. 4, a first light shielding film 11 a is provided between the TFT array substrate 10 and each TFT 30 at a position facing each TFT 30. The first light-shielding film 11a is preferably made of a single metal, an alloy, a metal silicide, or the like containing at least one of Ti, Cr, W, Ta, Mo, and Pb, which are preferably opaque high melting point metals. If comprised from such a material, the 1st light shielding film 11a can be prevented from being destroyed or melt | dissolved by the high temperature process in the formation process of TFT30 performed after the formation process of the 1st light shielding film 11a on the TFT array substrate 10. . Since the first light-shielding film 11a is formed, a situation in which return light or the like from the TFT array substrate 10 side enters the channel region 1a ′, the low-concentration source LDD region 1b, and the low-concentration drain region 1c of the TFT 30 in advance. The characteristics of the TFT 30 are not deteriorated by the generation of photocurrent.
[0067]
Further, a first interlayer insulating film 12 ′ composed of the first insulating film 12 and the second insulating film 13 is provided between the first light shielding film 11 a and the plurality of TFTs 30. The first interlayer insulating film 12 ′ is provided for electrically insulating the semiconductor layer 1a constituting the TFT 30 from the first light shielding film 11a. Furthermore, the first interlayer insulating film 12 ′ has a function as a base film for the TFT 30 by being formed on the entire surface of the TFT array substrate 10. That is, the TFT 30 has a function of preventing deterioration of the characteristics of the TFT 30 due to roughness during polishing of the surface of the TFT array substrate 10 and dirt remaining after cleaning.
[0068]
In particular, as shown in FIGS. 3 and 4, the first interlayer insulating film 12 'is formed on the first light shielding film 11a in the region where the first light shielding film 11a is formed on the TFT array substrate. In addition, the region where the first light shielding film 11a is not formed is provided on the TFT array substrate 10. And the part which opposes TFT30, the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacity | capacitance line 3b is depressed and formed in the concave shape seeing from the counter substrate 20 side.
[0069]
In the present embodiment, in particular, the first interlayer insulating film 12 ′ is composed of a single layer portion and a two-layer portion, and the single layer portion of the second insulating film 13 is thinned and formed as a recessed portion. In addition, the two-layer portion of the first insulating film 12 and the second insulating film 13 is thick and is not a concave portion. As described above, when the first interlayer insulating film 12 ′ is configured, the film thickness of the first interlayer insulating film 12 ′ in the recessed portion is relatively easily set as the second insulating film 13. It can be controlled with high accuracy. Therefore, the film thickness of the first interlayer insulating film 12 ′ (that is, the film thickness of the second insulating film 13) in the recessed portion can be made very thin.
[0070]
The first interlayer insulating film 12 ′ configured as described above can electrically insulate the TFT 30 and the like from the first light shielding film 11a and prevent the first light shielding film 11a from contaminating the TFT 30 and the like. Here, in particular, the first interlayer insulating film 12 ′ is formed so that the portions facing the TFT 30, the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacitor line 3b are concavely depressed. Compared with the case where 12 'is formed flat and these TFTs and the like are formed thereon, the regions where these TFTs and the like are formed are formed according to the depth of the recessed portion. And the difference in total film thickness is reduced, and flattening in the pixel portion is promoted.
[0071]
For example, if the depth of the recessed portion is set so that the difference in total film thickness is substantially zero, the subsequent planarization process can be omitted. Alternatively, if the depth of the concave portion is set so as to reduce the difference in the total film thickness, the burden of the subsequent flattening process can be reduced. More preferably, the first interlayer insulating film 12 ′ is formed in a concave shape with a depth corresponding to the total film thickness of the first light shielding film 11a, the semiconductor layer 1a, the capacitor line 3b, and the data line 3a. If the first interlayer insulating film 12 ′ is configured in this manner, the upper surface of the data line 6a and the upper surface of the second interlayer insulating film 4 adjacent to the data line 6a can be substantially matched, and the pixel before the pixel electrode 9a is formed. Flattening at the part is promoted.
[0072]
However, the first interlayer insulating film 12 ′ may be formed in a concave shape with a depth corresponding to the total film thickness of the first light shielding film 11a, the semiconductor layer 1a, and the capacitor line 3b. If the first interlayer insulating film 12 ′ is configured in this way, the upper surface of the second interlayer insulating film 4 can be made substantially flat, and the flattening in the pixel portion before the pixel electrode 9a is formed is promoted. Alternatively, the first interlayer insulating film 12 ′ may be formed by recessing only a region facing one or two of the first light-shielding film 11a, the semiconductor layer 1a, and the capacitor line 3b. Various flattening methods can be employed.
[0073]
The first interlayer insulating film 12 ′ may be formed of a single layer instead of being formed of two layers. In this way, it is not necessary to increase the number of layers as compared with the conventional case. If the film thicknesses of the concavely recessed portion and the non-recessed portion are controlled by, for example, etching time management as described later in the manufacturing process, such a first interlayer insulating film consisting of a single layer can be obtained. .
[0074]
In FIG. 4 again, the first interlayer insulating film 12 ′ is made of a highly insulating material such as NSG (non-doped silicate glass), PSG (phosphorus silicate glass), BSG (boron silicate glass), BPSG (boron phosphorus silicate glass), and the like. It is made of glass, a silicon oxide film, a silicon nitride film, or the like.
[0075]
In the present embodiment, as shown in FIG. 3, the high concentration drain region 1e of the semiconductor layer 1a extends along the data line 6a, and the first light shielding film 11a is also provided below the data line 6a. Therefore, a capacitor is formed through the second insulating film 13 between the first storage capacitor electrode 1f extending along the data line 6a and the first light shielding film 11a. As a result, the storage capacity of the pixel electrode 9a can be increased by effectively using the space outside the opening area under the data line 6a.
[0076]
In this embodiment, as shown in FIGS. 3 and 5, the first interlayer insulating film 12 ′ is formed so that the portion facing the second storage capacitor electrode which is a part of the capacitor line 3 b is also recessed in a concave shape. Even if the capacitor line 3b is wired above the first interlayer insulating film 12 ', the region where the capacitor line 3b is wired can be flattened. The film thickness of the first interlayer insulating film 12 ′ in the portion facing the capacitor line 3 b is very thin (for example, about 100 to 200 nm), and the first light shielding film 11 a is formed of the capacitor line 3 b. Since it is also provided below, it extends from the first light-shielding film 11a opposed to the high-concentration drain region 1e of the semiconductor layer 1a via the second insulating film 13 without increasing the surface area of the capacitance line 3b. The capacitance between the first storage capacitor electrode 1f can be increased. That is, the storage capacity of the pixel electrode 9a can be increased as a whole. As described above, the storage capacity can be increased so as not to narrow the opening area of each pixel particularly in a limited area in the image display area, which is very advantageous.
[0077]
In the present embodiment, the first light-shielding film 11a is preferably electrically connected to a constant potential line and set to a constant potential. Therefore, the potential fluctuation of the first light shielding film 11a does not adversely affect the TFT 30 disposed to face the first light shielding film 11a. In this case, the constant potential of the constant potential line may be equal to the ground potential or may be equal to the potential of the counter electrode 21. The constant potential line is connected to a constant potential source such as a negative power source or a positive power source of a peripheral driving circuit (the data line driving circuit 101, the scanning line driving circuit 104, etc. in FIG. 1) for driving the liquid crystal device 100. Also good.
[0078]
4 again, the TFT 30 has an LDD structure, and the scanning line 3a, the channel region 1a ′ of the semiconductor layer 1a in which the channel is formed by the electric field from the scanning line 3a, the scanning line 3a and the semiconductor layer 1a, Insulating thin film 2 including a gate insulating film that insulates, low concentration source region (source side LDD region) 1b of semiconductor layer 1a, data line 6a, low concentration drain region (drain side LDD region) 1c of semiconductor layer 1a, semiconductor layer 1a high concentration source region 1d and high concentration drain region 1e. A corresponding one of the plurality of pixel electrodes 9a is connected to the high concentration drain region 1e. The low concentration source region 1b and the high concentration source region 1d and the low concentration drain region 1c and the high concentration drain region 1e are predetermined according to whether an n-type or p-type channel is formed in the semiconductor layer 1a, as will be described later. It is formed by doping n-type or p-type impurity ions at a concentration. An n-type channel TFT has an advantage of high operating speed, and is often used as a TFT 30 which is a pixel switching element. In this embodiment, in particular, the data line 6a is composed of a light-shielding thin film such as a metal film such as Al or an alloy film such as metal silicide. A second contact hole 5a leading to the high concentration source region 1d and a contact hole 8 leading to the high concentration drain region 1e are formed on the scanning line 3a, the insulating thin film 2 and the first interlayer insulating film 12 '. An interlayer insulating film 4 is formed. The data line 6a is electrically connected to the high concentration source region 1d through the contact hole 5a to the high concentration source region 1d. Furthermore, on the data line 6a and the second interlayer insulating film 4, a third interlayer insulating film 7 in which a contact hole 8 to the high concentration drain region 1e is formed is formed. The pixel electrode 9a is electrically connected to the high concentration drain region 1e through the contact hole 8 to the high concentration drain region 1e. The above-described pixel electrode 9a is provided on the upper surface of the third interlayer insulating film 7 thus configured.
[0079]
The TFT 30 preferably has an LDD structure as described above, but may have an offset structure in which impurity ions are not implanted into the low-concentration source region 1b and the low-concentration drain region 1c, or consists of a part of the scanning line 3a. A self-aligned TFT in which impurity ions are implanted at a high concentration using the gate electrode as a mask to form high concentration source and drain regions in a self-aligning manner may be used.
[0080]
Further, in the structure of the TFT 30 shown in FIG. 4, a part of the scanning line 3a to which the same scanning signal is supplied via the insulating thin film 2 between the high concentration source region 1d and the high concentration drain region 1e of the TFT 30. It is possible to provide a dual gate TFT by providing the two gate electrodes as series resistors. Thereby, the leakage current of the TFT 30 can be reduced. Further, if the dual gate TFT has the above-mentioned LDD structure or offset structure, the leakage current of the TFT 30 can be further reduced and a high contrast ratio can be realized. Further, the dual gate structure can provide redundancy, greatly reduce pixel defects, and can realize high contrast ratio image quality because of low leakage current even at high temperature operation. Needless to say, there may be three or more gate electrodes formed of a part of the scanning line 3 a provided between the high concentration source region 1 d and the high concentration drain region 1 e of the TFT 30.
[0081]
Here, generally, when light is incident on the channel region 1a ′, the low concentration source region 1b, the low concentration drain region 1c, and the like of the semiconductor layer 1a, a photocurrent is generated due to a photoelectric conversion effect, and the transistor characteristics of the TFT 30 deteriorate. However, in this embodiment, since the data line 6a is formed of a light-shielding metal thin film such as Al so as to cover the scanning line 3a from above, at least the channel region 1a ′ and the low concentration source region of the semiconductor layer 1a. 1b, light incident on the low-concentration drain region 1c can be effectively prevented. Further, as described above, since the first light shielding film 11a is provided on the lower side of the TFT 30, at least the return to the channel region 1a ′ of the semiconductor layer 1a, the low concentration drain region 1b, and the low concentration drain region 1c. Incidence of light (that is, light from below in FIG. 4) can be effectively prevented.
[0082]
Further, as shown in FIG. 5, each of the pixel electrodes 9a is provided with a storage capacitor 70. More specifically, the storage capacitor 70 is a dielectric formed by the same process as the first storage capacitor electrode 1f made of a polysilicon film and the insulating thin film 2 extending from the high concentration drain region 1e of the semiconductor layer 1a. Capacitance through the film 2 ′, the capacitor line 3 b formed in the same process as the scanning line 3 a, the second interlayer insulating film 4 and the third interlayer insulating film 7, and the second interlayer insulating film 4 and the third interlayer insulating film 7 It consists of a part of the pixel electrode 9a facing the line 3b. Since the storage capacitor 70 is provided in this way, high-definition display is possible even when the duty ratio is small. As shown in FIG. 3, the capacitor line 3b is provided on the surface of the TFT array substrate 10 in parallel with the scanning line 3a. Furthermore, in this embodiment, since the first interlayer insulating film 12 ′ under the first storage capacitor electrode 1f can be thinned, the storage capacitor can be increased and a liquid crystal device with high image quality can be realized.
[0083]
As shown in FIG. 5, the first light shielding film 11 a can be used as the wiring of the storage capacitor 70. In this case, the first storage capacitor electrode 1f is sandwiched from above and below via the insulating film between the second storage capacitor electrode formed of a part of the capacitor line 3b and the third storage capacitor electrode formed of a part of the first light shielding film 11a. With the structure, it is possible to efficiently add a capacity with a small area.
[0084]
Next, the configuration in the seal region of the liquid crystal device will be described with reference to FIGS. 6 is a plan view of the TFT array substrate in the seal region where the lead wiring is provided, FIG. 7 is an enlarged plan view showing the lead wiring portion of FIG. 6 in an enlarged manner, and FIG. 8 is a lead wiring portion. FIG. FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line DD ′ of FIG. 8, and is a cross-sectional view of various relay wiring portions formed across the image signal line. Note that the various relay wirings in FIG. 9 are formed in a recessed portion.
[0085]
In FIG. 6, a scanning line driving signal line 105 a is wired to the scanning line driving circuit 104 from the external circuit connection terminal 102 provided in the peripheral portion of the TFT substrate array substrate 10. A plurality of image signal lines 115 are wired in the X direction in a region between the two. Under the seal region on the extended line of the data line 6a, a lead-out line (hereinafter referred to as “a lead-out line” consisting of a lead-out line 301a from the data line drive circuit 101 and a lead-out line 301b from the image signal line 115 is provided. 301 ”(referred to as“ data line side extraction wiring ”). On the other hand, a scanning line side extraction wiring 401a from the scanning line driving circuit 104 is provided under the seal region on the extension line of the scanning line 3a. Further, a lead wiring 401b extending from the capacitor line 3b may be provided. When the capacitor line 3b is connected to a constant potential source such as a negative power source or a positive power source of the scanning line driving circuit 104 via the lead-out wiring 401b, it is advantageous to provide a dedicated constant potential line. These counter wirings 401 (hereinafter referred to as “scanning line side leading wirings”) may be arranged side by side and a counter electrode (common electrode) potential wiring 112 may be provided at the end thereof. The counter electrode potential wiring 112 is connected to the counter electrode 21 (see FIGS. 4 and 5) formed on the counter substrate 20 via the vertical conduction terminal 106 a and the vertical conduction material 106. An inspection terminal 111 for inputting a predetermined inspection signal to the data line driving circuit 101 is provided adjacent to the data line driving circuit 101.
[0086]
In FIG. 6, on the TFT array substrate 10, a sampling circuit 103 for applying an image signal to the data line 6a at a predetermined timing is provided. The sampling circuit 103 includes a plurality of switching elements (for example, TFTs) provided for each data line 6 a, and a plurality of serial-parallel converted image signals are extracted from the plurality of image signal lines 115 through the relay wiring 116 and the lead-out line 116. When each is input via the wiring 301b, this is sampled by each switching element at the timing of the sampling circuit driving signal supplied from the data line driving circuit 101 via the sampling circuit driving signal line 114 and the lead wiring 301a, It is configured to apply to each data line 6a. Further, at the portion where the sampling circuit drive signal line 114 and the image signal line 115 intersect via the interlayer insulating film, the sampling circuit drive signal line 114 and the lead-out wiring 301a are electrically connected using the relay wiring 116. In addition to the sampling circuit 103, a precharge circuit for supplying a precharge signal of a predetermined voltage level to the plurality of data lines 6a in advance of the image signal on the TFT array substrate 10, in the middle of manufacturing or at the time of shipment. An inspection circuit for inspecting the quality, defects, etc. of the liquid crystal device may be formed.
[0087]
As shown in FIG. 7, each of the data line side extraction wirings 301 extends in the Y direction, has a width L, and adjacent wirings are arranged with an interval S therebetween. The data line side lead wiring 301 is made of the same Al film as the data line 6a. As shown in FIG. 8A, the data line side lead wiring 301 has the same poly as the scanning line 3a below the data line side lead wiring 301. A dummy wiring 302 made of a silicon film is provided.
[0088]
6 and 7, dummy pixels having the same configuration as the pixels constituting the image display area are formed under the third light shielding film as the frame 53. Although it is not necessary to form a display pixel under the third light-shielding film 53 as a frame provided so as to hide a liquid crystal misalignment region or the like, in order to stabilize the characteristics of pixels near the edge of the image display region In this way, dummy pixels having a predetermined width are provided outside the edge of the image display area.
[0089]
On the other hand, each of the scanning line side extraction wirings 401 shown in FIG. 6 extends in the X direction, and adjacent wirings are arranged at intervals. The scanning line side lead-out wiring 401 is made of the same polysilicon film as the scanning line 3a. As shown in FIG. 8B, the same as the data line 6a is formed on the scanning line side lead-out wiring 401. A dummy wiring 402 made of an Al film is provided.
[0090]
As shown in FIGS. 8A and 8B, in the present embodiment, the first interlayer insulating film 12 ′ particularly faces the data line side extraction wiring 301 and the scanning line side extraction wiring 401 in the seal region. The portion is formed in a concave shape. Therefore, the height of the convex protrusion formed on the data line side extraction wiring 301 and the scanning line side extraction wiring 401 on the surface of the third interlayer insulating film 7 in contact with the sealing material 52 in the sealing region on the TFT array substrate side is as follows. The surface of the third interlayer insulating film 7 is made almost flat as shown in FIG. As a result, in the seal region, the stress applied through the gap material 300 such as glass fiber or glass bead mixed in the seal material 52 is uniformly distributed on the surface of the third interlayer insulating film 7. Therefore, as shown in FIG. 24 and FIG. 25 described above, the gap material 300 greatly reduces the possibility that each lead-out wiring is disconnected or short-circuited.
[0091]
Further, the difference in height between the surface of the pixel region facing the liquid crystal layer 50 and the surface of the seal region facing the sealing material 52 is also reduced. For this reason, it is not necessary to use a gap material having a diameter smaller by about 1 μm than the gap between substrates as in the prior art, and it becomes possible to use a gap material 300 having a diameter comparable to the gap between substrates. As described above, this can be expected to have a great effect when the gap between the substrates is narrowed in order to prevent alignment failure of the liquid crystal layer 50 due to pixel miniaturization.
[0092]
In this embodiment, in particular, in the seal region, dummy wirings 302 made of a polysilicon film are stacked with the second interlayer insulating film 4 interposed between the data line side extraction wirings 301. On the other hand, a dummy wiring 402 made of an Al film is laminated on the scanning line side extraction wiring 401 via the second interlayer insulating film 4. Accordingly, the height of the surface of the third interlayer insulating film 7 in the seal region on the upper and lower sides of the image display region and the height of the surface of the third interlayer insulating film 7 on the left and right sides of the image display region coincide with each other. Control of the gap between the substrates by the gap material 300 mixed in the entire material 52 becomes stable.
[0093]
Here, the dummy wiring 302 for adjusting the total film thickness in the seal region may be electrically connected to the data line side extraction wiring 301. Similarly, the dummy wiring 402 may be electrically connected to the scanning line side extraction wiring 401. By adopting such a configuration, wiring redundancy is possible. Moreover, there is no problem even if it is electrically floating, and a conductive film formed in the same process as the first light shielding film 11a may be used as a lead-out wiring.
[0094]
In the present embodiment, as shown in FIG. 7, the dummy wiring 302 is further connected to the data line through the contact hole 305 opened in the second interlayer insulating film 4 (see FIGS. 8A and 8B). The side lead wiring 301 is electrically connected. Similarly, the dummy wiring 402 is electrically connected to the scanning line side lead wiring 401. As a result, the data line side extraction wiring 301 and the scanning line side extraction wiring 401 each have a redundant structure composed of two conductive films (Al film and polysilicon film). Therefore, for example, even if the data line side extraction wiring 301 or the scanning line side extraction wiring 401 is disconnected due to stress due to the gap material 300 under the seal region, or the Al film conducts in a direction perpendicular to the TFT array substrate 10. Even if the layer breaks the second interlayer insulating film 4 and is short-circuited to the polysilicon film, it is advantageous because it does not cause a wiring defect.
[0095]
Further, as shown in FIG. 8 (3), in addition to the configuration of FIG. 8 (1), a light shielding film wiring 303 made of W (tungsten) or the like, which is the same as the first light shielding film 11a, is provided below the dummy wiring 302. A stacked layer may be formed. Also in this case, if the light shielding film wiring 303 is electrically connected to the dummy wiring 302 and the data line side lead wiring 301 through the contact hole provided in the first interlayer insulating film 12 ', the redundant film composed of three conductive films is formed. A structure is obtained and the possibility of wiring failure is further reduced. At the same time, the light shielding film wiring 303 can be used to adjust the difference in surface height between the seal area and the pixel area. Therefore, the light shielding film wiring 303 may be electrically floated exclusively as a film for adjusting the film thickness, not as a redundant wiring for the data line side extraction wiring 301, or may be used for the capacitor line 3b other than the data line 6a or the first light shielding film. It can also be used as a wiring for the film 11a. Needless to say, the scanning line-side lead-out wiring 401 can be formed in the same structure.
[0096]
In the present embodiment, as shown in FIGS. 8A and 8B, the first interlayer insulating film 12 ′ in which the concave depression is formed is formed in the same manner as in the case of forming the concave depression in the pixel region. May be composed of a single layer. Alternatively, as shown in FIG. 8 (3), the first interlayer insulating film 12 ′ may be composed of a single layer portion including only the first insulating film 12 and a multilayer portion including the first and second insulating films 13. Good.
[0097]
In the present embodiment, as shown in FIG. 7, in the seal region, the data line side extraction wiring 301 and the dummy wiring 302 stacked thereon are provided with a stripe-like planar pattern between adjacent wirings. A light transmission gap corresponding to the wiring interval S is provided. Accordingly, in the manufacturing process of the liquid crystal device 100 to be described later, when light is incident through the TFT array substrate 10 when the sealing material 52 made of a photocurable resin is used, a light transmission gap in this stacked structure is formed. It is possible to sufficiently irradiate the sealing material 52 with light. Therefore, the sealing material 52 made of a photocurable resin can be photocured satisfactorily by the light from both sides. In particular, if it can be photocured in this way, it is not necessary to give extra heat to the liquid crystal device 100 as compared with the case of thermosetting. This is advantageous because it can prevent generation. In addition, since the time for light irradiation can be reduced, the alignment film is not damaged. Therefore, since the tilt angle of the liquid crystal is maintained high, it is possible to prevent image quality deterioration due to liquid crystal alignment failure (disclination).
[0098]
In FIG. 6, since the image signal line 115 is composed of an Al film formed on the second interlayer insulating film 4, the sampling circuit driving from the data line driving circuit 101 intersecting with this to the extraction wiring 301a is driven. The signal line 114 cannot be composed of an Al film. Therefore, a three-dimensional relay wiring 116 as shown in FIG. 9 passing through the lower layer or the upper layer of the image signal line 115 is required. Further, the relay wiring 116 needs to be devised to reduce the time constant as much as possible. Therefore, the following method can be considered. 9 (1) to 9 (4) are DD ′ cross-sectional views of FIG.
[0099]
In FIG. 9 (1), the first conductive film 116 a is made of the same polysilicon film as the scanning line 3 a and passes under the second interlayer insulating film 4 so as to intersect the image signal line 115. Yes. The sampling circuit drive signal line 114 and the lead-out wiring 301a are electrically connected to each other through contact holes formed in the second interlayer insulating film 4 on both sides of the image signal line 115.
[0100]
In FIG. 9B, the second conductive film 116b is composed of the same high melting point metal film such as W (tungsten) or alloy film as the first light shielding film 11a, and intersects the image signal line 115. Is passed under the first interlayer insulating film 12 '. The sampling circuit drive signal line 114 and the lead-out wiring 301a are electrically connected to each other through the contact holes opened in the first interlayer insulating film 12 ′ and the second interlayer insulating film 4 on both sides of the image signal line 115. It is configured as follows. By adopting such a configuration, the relay wiring 116 can be formed of a low-resistance refractory metal or the like, so that the wiring resistance can be lowered and the sampling circuit drive signal is not delayed. Therefore, since a sufficient amount of image signals can be written in the sampling circuit, a liquid crystal device with high image quality can be realized. In addition, a high-definition liquid crystal device can be realized because an image signal can be written at high speed even when the sampling period is shortened.
[0101]
In FIG. 9 (3), the relay wiring 116 is a first conductive film 116a made of the same polysilicon film as the scanning line 3a, and a first refractory metal film made of W (tungsten) or the like that is the same as the first light shielding film 11a. The second conductive film 116b passes through the second interlayer insulating film 4 and the first interlayer insulating film 12 ′ so as to intersect the image signal line 115. Then, the sampling circuit drive signal line 114 and the lead-out wiring 301a are electrically connected to each other through the contact holes opened in the first interlayer insulating film 12 ′ and the second interlayer insulating film 4 on both sides of the image signal line 115, respectively. Is configured to do. With such a configuration, the first conductive film 116a and the second conductive film 116b are formed on the upper and lower layers of the image signal line 115 via the first interlayer insulating film 12 ′ and the second interlayer insulating film 4, A redundant structure can be realized. Further, since the second conductive film 116b is made of a low-resistance refractory metal, the wiring resistance can be lowered and the signal delay of the sampling circuit drive signal is not caused. Although the first conductive film 116a and the second conductive film 116b are directly electrically connected, the second conductive film 116b and the sampling circuit drive signal line 114 or the lead wiring 301a are directly electrically connected. Also good.
[0102]
In FIG. 9 (4), the relay wiring 116 is made of refractory metal or the like for defining at least a part of the pixel opening region on the third interlayer insulating film 7 in addition to the configuration of FIG. 9 (3). A third conductive film 116 c made of a conductive light shielding film is passed through the image signal line 115, and a fourth interlayer insulating film 117 is formed thereon. Then, the sampling circuit drive signal line 114 and the lead-out wiring 301a are electrically connected together with the first conductive film 116a through the contact holes formed in the third interlayer insulating film 7 on both sides of the image signal line 115. It is configured. With such a configuration, the relay wiring 116 is connected to the first conductive film 116 a via the first interlayer insulating film 12 ′, the second interlayer insulating film 4, and the third interlayer insulating film 7 above and below the image signal line 115. Further, since it is formed by three layers including the second conductive film 116b and the third conductive film 116c, a further redundant structure can be realized. Further, since the second conductive film 116b and the third conductive film 116c are made of a low-resistance refractory metal, the wiring resistance can be further reduced, and the signal delay of the sampling circuit drive signal is not caused. In the case where a plurality of image signal lines 115 are provided as shown in FIG. 7, it is necessary to provide the relay wiring 116 for connecting the image signal lines 115 and the lead-out wiring 301b. Specifically, the image signal line 115 and the relay wiring 116 are electrically connected by a contact hole 305, and the contact hole 305 is connected to the lead-out wiring 301b so that the formation region of the other image signal line 115 intersects with an interlayer insulating film. Electrical connection with As described above, the relay wiring 116 from the image signal line 115 is configured in the same manner as the relay wiring 116 of the sampling circuit driving signal line 114 described above, whereby the delay of the image signal can be minimized.
[0103]
Next, referring to FIG. 10, the inter-substrate gap (that is, the thickness of the sealing material 52) in the seal region shown in FIGS. 6 to 9 and the inter-substrate gap (in the pixel region shown in FIGS. That is, the thickness of the liquid crystal layer 50 will be described by comparing various forms. In FIG. 10, the seal area through which the scanning line side extraction wiring 401 is passed is compared with the pixel area. However, as shown in FIGS. 8A and 8B, the data line side extraction wiring 301 is passed through. The same applies to the sealed area.
[0104]
First, as shown in FIG. 10 (1), conventionally, a redundant structure is mainly formed of an Al film mainly constituting the data line 6a and a polysilicon film mainly constituting the scanning line 3a and the capacitor line 3b under the seal region. Consider a case where the lead wiring 401 is provided, the conductive film formed in the same process as the first light-shielding film 11a is not provided, and the lead wiring 401 is not embedded in the concave depression of the interlayer insulating film. In this case, the surface of the seal region is higher than the surface of the pixel region by the amount of the Al film and the polysilicon film and lower by the amount of the ITO film constituting the pixel electrode 9a. The gap L1 is smaller than the inter-substrate gap L3 in the pixel region (for example, about 600 to 800 nm). On the other hand, in this case, the surface of the seal region is lower than the TFT formation region by the amount of the first light shielding film 11a, the semiconductor layer 1a, and the insulating thin film 2, so that the inter-substrate gap L1 in the seal region is the TFT formation It becomes larger than the inter-substrate gap L2 in the region (L2 <L1 <L3).
[0105]
Next, as shown in FIG. 10B, in the present embodiment, a lead-out wiring 401 having a redundant structure is provided under the seal region from the Al film and the polysilicon film, and is formed in the same process as the first light shielding film. A case is considered in which the conductive film to be provided is not provided and the lead-out wiring 401 is embedded in the concave depression of the interlayer insulating film. In this case, since the surface of the seal region is lower than the case of FIG. 10A by the depth of the concave depression, the inter-substrate gap L1 in the seal region is equal to the inter-substrate gap L3 in the pixel region. Will be equal. The inter-substrate gap L1 in the seal region is larger than the inter-substrate gap L2 in the TFT formation region (L2 <L1 = L3).
[0106]
Next, as shown in FIG. 10 (3), in the present embodiment, a lead-out wiring 401 having a redundant structure is provided from the Al film and the polysilicon film under the seal region, and in the same process as the first light shielding film 11a. Consider a case where the conductive film 403 to be formed is provided and the lead-out wiring 401 is embedded in a concave depression in the interlayer insulating film. In this case, the surface of the seal region is higher by the amount of the conductive film 403 than in the case of FIG. 10 (2), but since the depth of the concave recess is increased by that amount, the substrate in the seal region is increased. The inter-gap L1 is equal to the inter-substrate gap L3 in the pixel region. The inter-substrate gap L1 in the seal region is substantially equal to the inter-substrate gap L2 in the TFT formation region (L1 = L2 = L3).
[0107]
As shown in FIGS. 10 (2) and 10 (3), in the present embodiment, the data line side extraction wiring 301 and the scanning line side extraction wiring 401 are embedded in the concave recess formed in the interlayer insulating film, so that the pixel Since the gap between the substrates in the region and the seal region can be made substantially equal, it is not necessary to use a gap material having a diameter smaller by about 1 μm than the gap between the substrates in the pixel region as in the conventional example shown in FIG. It is possible to use a gap material 300 having a diameter approximately the same as the inter-substrate gap in the pixel region. As described above, this can be expected to have a great effect when the gap between the substrates is narrowed in order to prevent liquid crystal alignment defects due to pixel miniaturization. That is, when the gap between the substrates is narrowed from 4 μm to 3 μm or 2 μm, if the surface of the seal region is not flattened as in the prior art, a very small gap material having a diameter of 2 μm or 1 μm is formed. However, if the surface of the seal region is flattened as in this embodiment, a gap having a diameter of about 3 μm or 2 μm, which is equal to the inter-substrate gap, is necessary. The material is enough. Therefore, the gap control with high accuracy can be performed using the gap material having a relatively large diameter. In addition, when the gap is narrowed, the adhesive strength of the photocurable resin contained in the sealing material is remarkably lowered, leading to a decrease in reliability. However, in this embodiment, the same gap can be secured even under the seal region. The adhesive strength between the substrates of the liquid crystal device is not hindered.
[0108]
From this point of view, as shown in FIG. 11, the first interlayer insulating film 12 ′ includes not only the portion facing the data line side extraction wiring 301 but also the portion not facing the data line side extraction wiring 301. The entire sealing region may be formed in a concave shape. Even in this configuration, the height of the surface of the seal region (that is, the surface of the portion protruding on the plurality of data line side extraction wirings 301 within the seal region that is recessed as a whole and projecting in a convex shape. Since the difference between the height of the pixel region and the height of the pixel region is small, high-precision gap control can be performed using the gap material 300 having the same diameter (L1) as the inter-substrate gap (L3).
[0109]
Next, with reference to FIG. 12, the electrical connection between the constant potential line and the first light shielding film in the above embodiment will be described. FIG. 12 is a plan view of wiring on the TFT array substrate showing an example of connection between the constant potential line and the first light shielding film.
[0110]
As shown in FIG. 12, in this example, the scanning line driving circuits 104 are provided on both sides of the image display area. For example, a constant potential negative power supply VSSY is supplied from an external power supply device via an external circuit connection terminal and a constant potential line 500. Supplied. The constant potential line 500 is formed of, for example, the same Al film as that of the data line 6 a, and particularly includes a portion wired along the third light shielding film 53 below the third light shielding film as the frame 53. On the other hand, the first light shielding film 11a is routed along the scanning line 3a, the capacitor line 3b, and the data line 6a in the image display region as described above, and is connected to the constant potential line 500 below the third light shielding film 53. They are connected via contact holes 502. As described above, by effectively using the dead space under the third light shielding film 53, the constant potential line 500 and the first light shielding film 11a can be prevented from interfering with other wirings (data line 6a, scanning line 3a, etc.). Can be connected through the contact hole 502 under the third light shielding film 53. Needless to say, the constant potential line 500 has no problem even if a constant potential power source of the data line driving circuit 101 is used.
[0111]
In the above embodiment, instead of providing the data line driving circuit 101 and the scanning line driving circuit 104 on the TFT array substrate 10, for example, the driving LSI mounted on the TAB (Tape Automated Bonding) substrate is connected to the TFT. You may make it connect electrically and mechanically via the anisotropic conductive film provided in the peripheral part of the array board | substrate 10. FIG.
[0112]
Although not shown in FIGS. 1 to 11, for example, a TN (twisted nematic) mode, respectively, is provided on the side on which the projection light of the counter substrate 20 enters and the side on which the emission light of the TFT array substrate 10 exits. Depending on the operation mode such as STN (super TN) mode, D-STN (double-STN) mode, and normally white mode / normally black mode, the polarizing film, retardation film, polarizing plate, etc. are in a predetermined direction. It is arranged with.
[0113]
Next, the operation of the present embodiment configured as described above will be described with reference to FIGS.
[0114]
First, the data line driving circuit 101 that has received an image signal from the control circuit applies a signal voltage to the data line 6a at a timing and magnitude according to the image signal, and in parallel, the scanning line driving circuit 104 The gate voltage is sequentially applied to the scanning line 3a in a pulsed manner at a predetermined timing, and the TFT 30 is driven. Thereby, in the TFT 30 to which the source voltage is applied when the gate voltage is turned on, the high concentration source region 1d and the low concentration source region 1b, the channel region 1a ′ formed in the semiconductor layer 1a, and the low concentration drain region. A voltage is applied to the pixel electrode 9a through 1c and the high concentration drain region 1e. The voltage of the pixel electrode 9a is held by the storage capacitor 70 (see FIG. 5) for a time that is, for example, three orders of magnitude longer than the time when the source voltage is applied. As described above, when a voltage is applied to the pixel electrode 9a, the alignment state of the liquid crystal in the portion of the liquid crystal layer 50 sandwiched between the pixel electrode 9a and the counter electrode 21 changes. The projection light cannot pass through the liquid crystal part according to the applied voltage, and in the normally black mode, the projection light can pass through the liquid crystal part according to the applied voltage. The liquid crystal device 100 emits light having contrast according to the image signal.
[0115]
In particular, in the present embodiment, the first interlayer insulating film 12 ′ is formed in a concave shape at a position facing the TFT 30 and various wirings, so that alignment defects of the liquid crystal are reduced. The first interlayer insulating film 12 ′ is formed in a concave shape even at a position facing the data line side extraction wiring 301 and the scanning line side extraction wiring 401 in the seal region. By the control, alignment defects of the liquid crystal are reduced. As a result, finally, the liquid crystal device 100 can display a high-resolution image with high resolution and high contrast.
[0116]
Since the liquid crystal device 100 described above is applied to a color liquid crystal projector, the three liquid crystal devices 100 are respectively used as RGB light valves, and each light valve is decomposed via a dichroic mirror for RGB color separation. The light of each color thus entered is incident as projection light. Therefore, in each embodiment, the counter substrate 20 is not provided with a color filter. However, in the liquid crystal device 100 as well, an RGB color filter may be formed on the counter substrate 20 together with the protective film in a predetermined region facing the pixel electrode 9a where the second light shielding film 23 is not formed. In this way, the liquid crystal device of this embodiment can be applied to a color liquid crystal device such as a direct-view type or a reflective type color liquid crystal television other than the liquid crystal projector. Furthermore, a microlens may be formed on the counter substrate 20 so as to correspond to one pixel. In this way, a bright liquid crystal device can be realized by improving the collection efficiency of incident light. Furthermore, a dichroic filter that creates RGB colors by using interference of light may be formed by forming multiple layers of interference layers having different refractive indexes on the counter substrate 20. According to this counter substrate with a dichroic filter, a brighter color liquid crystal device can be realized.
[0117]
In the liquid crystal device 100, the projection light is incident from the counter substrate 20 side as in the conventional case, but since the first light shielding film 11a is present, the projection light is incident from the TFT array substrate 10 side, The light may be emitted from the 20 side. That is, even when the liquid crystal device 100 is attached to the liquid crystal projector as described above, it is possible to prevent light from entering the channel region 1a ′, the low concentration source region 1b, and the low concentration drain region 1c of the semiconductor layer 1a. Images can be displayed. Here, conventionally, in order to prevent reflection on the back surface side of the TFT array substrate 10, it is necessary to separately arrange an AR (Anti Reflection) -coated polarizing plate for antireflection or to attach an AR film. It was. However, in the present embodiment, the first light shielding film 11a is formed between the surface of the TFT array substrate 10 and at least the channel region 1a ′ and the low concentration source region 1b and the low concentration drain region 1c of the semiconductor layer 1a. There is no need to use such an AR-coated polarizing plate or AR film, or to use a substrate in which the TFT array substrate 10 itself is subjected to AR treatment. Therefore, according to the present embodiment, the material cost can be reduced, and it is very advantageous that the yield is not lowered due to dust, scratches, etc. when the polarizing plate is attached. In addition, since the light resistance is excellent, even when a bright light source is used or polarization conversion is performed by a polarization beam splitter to improve light use efficiency, image quality degradation such as crosstalk due to light does not occur.
[0118]
In the liquid crystal device 100, a flattening film may be further applied on the third interlayer insulating film 7 by spin coating or the like in order to further suppress alignment defects of liquid crystal molecules on the TFT array substrate 10 side, or A CMP process may be performed. Alternatively, the third interlayer insulating film 7 may be formed of a planarizing film. In this embodiment, as shown in FIGS. 8 to 10 and the like, the portion where the TFT 30 and various wirings are formed by the concave depression of the first interlayer insulating film 12 ′ and the other portions are almost the same height. Therefore, in general, such a planarization process is not necessary. However, in order to display a higher quality image, even when performing further planarization in the uppermost layer portion in this way, the planarization film is very thin. This embodiment is very advantageous because it can be made or only a slight flattening process is required. The same effect can be obtained by forming a groove in the TFT array substrate 10 and forming the TFT 30 and various wirings in the groove.
[0119]
In addition, the switching element of each pixel of the liquid crystal device 100 has been described as being a normal staggered type or coplanar type polysilicon TFT, but it may be applied to other types of TFTs such as an inverted staggered type TFT or an amorphous silicon TFT. This embodiment is effective.
[0120]
Further, as a switching element of each pixel of the liquid crystal device 100, a two-terminal nonlinear element such as a TFD (Thin Film Diode) element may be used instead of the TFT. In this case, one of the scanning line and the data line is provided on the counter substrate to form a striped counter electrode, and the other is provided on the element array substrate so as to be connected to each pixel electrode via each TFD element or the like. What is necessary is just to comprise. Alternatively, each pixel of the liquid crystal device 100 may be configured as a passive matrix liquid crystal device without providing a switching element. Or you may comprise as various electro-optical apparatuses, such as not only a liquid crystal device but electroluminescence. Also in these cases, if the structure of flattening the lead-out wiring portion under the seal region is adopted, wiring defects can be prevented and the inter-substrate gap can be controlled with high accuracy.
[0121]
Further, in the liquid crystal device 100, the liquid crystal layer 50 is composed of nematic liquid crystal as an example. However, if polymer dispersed liquid crystal in which liquid crystal is dispersed as fine particles in a polymer is used, the alignment films 19 and 22 and the above-described liquid crystal layer 50 are used. This eliminates the need for a polarizing film, a polarizing plate, and the like, and provides the advantages of high brightness and low power consumption of the liquid crystal device due to increased light utilization efficiency. Furthermore, when the liquid crystal device 100 is applied to a reflective liquid crystal device by forming the pixel electrode 9a from a metal film having a high reflectance such as Al, SH in which liquid crystal molecules are substantially vertically aligned in the absence of voltage application. (Super homeotropic) type liquid crystal may be used. Furthermore, in the liquid crystal device 100, the counter electrode 21 is provided on the counter substrate 20 side so as to apply an electric field (vertical electric field) perpendicular to the liquid crystal layer 50, but an electric field (horizontal) parallel to the liquid crystal layer 50 is provided. The pixel electrode 9a is composed of a pair of electrodes for generating a horizontal electric field so that an electric field is applied (that is, the TFT array substrate 10 side without providing a vertical electric field generating electrode on the counter substrate 20 side). It is also possible to provide a lateral electric field generating electrode. Using a horizontal electric field in this way is more advantageous in widening the viewing angle than using a vertical electric field. In addition, the present embodiment can be applied to various liquid crystal materials (liquid crystal phases), operation modes, liquid crystal alignments, driving methods, and the like.
[0122]
(Liquid crystal device manufacturing process)
Next, a manufacturing process of the liquid crystal device 100 having the above configuration will be described with reference to FIGS. FIGS. 13 to 16 are process diagrams showing the respective layers on the TFT array substrate 10 side in each process corresponding to the AA ′ cross section of FIG. 4, and FIGS. 17 to 19 are diagrams under the seal region in each process. FIG. 11 is a process diagram showing each layer stacked on a data line side extraction wiring 301. The steps (1) to (17) shown in both figures are performed collectively as the same step in different portions on the TFT array substrate 10.
[0123]
First, a manufacturing process of a portion including the TFT 30 corresponding to the section AA ′ in FIG. 4 will be described with reference to FIGS.
[0124]
As shown in step (1) of FIG. 13, a TFT array substrate 10 such as a quartz substrate or hard glass is prepared. Where preferably N 2 Annealing is performed in an inert gas atmosphere such as (nitrogen) and at a high temperature of about 900 to 1300 ° C., and pretreatment is performed so as to reduce distortion generated in the TFT array substrate 10 in a high-temperature process to be performed later. That is, the TFT array substrate 10 is preferably heat-treated in advance at the same temperature or higher in accordance with the temperature at which the high temperature treatment is performed at the maximum temperature in the manufacturing process.
[0125]
A metal alloy film such as a metal such as Ti, Cr, W, Ta, Mo, and Pb or a metal silicide is sputtered on the entire surface of the TFT array substrate 10 thus processed, and the thickness is preferably about 100 to 500 nm. Forms a light-shielding film 11 having a thickness of about 200 nm.
[0126]
Subsequently, as shown in the step (2), the first light shielding film 11a is formed by performing photolithography and etching on the formed light shielding film 11.
[0127]
Next, as shown in step (3), TEOS (tetra-ethyl ortho-silicate) gas, TEB (tetra-ethyl boat rate) is formed on the first light-shielding film 11a by, for example, normal pressure or low pressure CVD. ) Gas, TMOP (tetra-methyl-oxy-phosphate) gas, etc., and a first insulating film 12 (2) made of silicate glass film such as NSG, PSG, BSG, BPSG, silicon nitride film, silicon oxide film, or the like. A lower layer of the first interlayer insulating film 12 ′). The film thickness of the first insulating film 12 is, for example, about 800 to 1200 nm.
[0128]
Next, as shown in step (4), the region where the TFT 30, the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacitor line 3b are to be formed is etched, and the first insulating film 12 in this region is removed. To do. Here, when the etching is performed by dry etching such as reactive ion etching or reactive ion beam etching, the first interlayer insulating film 12 can be removed anisotropically with almost the same size as a resist mask formed by photolithography. There is an advantage that it can be easily controlled according to the design dimensions. On the other hand, when wet etching is used at least, the opening region of the first interlayer insulating film 12 is widened due to isotropic properties, but the side wall surface of the opening portion can be formed in a taper shape. For example, the polysilicon film or resist for forming the scanning line 3a does not remain around the side wall of the opening without being etched or peeled off, and the yield is not reduced. As a method of forming the immediate wall surface of the opening portion of the first interlayer insulating film 12 in a tapered shape, the resist mask may be retracted after dry etching and then dry etching may be performed again.
[0129]
Further, if only a part (for example, the capacitor line 3b portion) of the TFT 30, the data line 6a, the scanning line 3a, and the capacitor line 3b is embedded in the recessed portion, it corresponds to the embedded wiring or the like. Etching is performed on the first insulating film 12 using a mask to be used.
[0130]
Next, as shown in step (5), a silicate glass film, a silicon nitride film, a silicon oxide film, or the like is formed on the first light shielding film 11a and the first insulating film 12 in the same manner as the first insulating film 12. A second insulating film 13 (an upper layer of the two first interlayer insulating films 12 ′) is formed. The film thickness of the second insulating film 13 is, for example, about 100 to 200 nm. The second insulating film 13 may be planarized by performing an annealing process at about 900 ° C. to prevent contamination.
[0131]
Particularly in the present embodiment, the film thicknesses of the first insulating film 12 and the second insulating film 13 that form the first interlayer insulating film are set so that the pixel region becomes substantially flat before the pixel electrode 9a is formed later. Is done.
[0132]
Next, as shown in step (6), a monosilane gas and a disilane gas having a flow rate of about 400 to 600 cc / min on the second insulating film 13 in a relatively low temperature environment of about 450 to 550 ° C., preferably about 500 ° C. An amorphous silicon film is formed by low-pressure CVD using, for example, CVD at a pressure of about 20 to 40 Pa. Thereafter, an annealing process is performed in a nitrogen atmosphere at about 600 to 700 ° C. for about 1 to 10 hours, preferably 4 to 6 hours, so that the polysilicon film 1 has a thickness of about 50 to 200 nm, preferably Is solid-phase grown to a thickness of about 1000 angstroms. At this time, when an n-channel TFT 30 is formed, impurity ions of group V elements such as Sb (antimony), As (arsenic), and P (phosphorus) may be slightly doped by ion implantation or the like. When the TFT 30 is a p-channel type, a group III element impurity ion such as B (boron), Ga (gallium), or In (indium) may be slightly doped by ion implantation or the like. Note that the polysilicon film 1 may be directly formed by a low pressure CVD method or the like without going through an amorphous silicon film. Alternatively, the polysilicon film 1 may be formed by implanting silicon ions into a polysilicon film formed by a low pressure CVD method or the like to make it amorphous (amorphized) and then recrystallizing it by annealing or the like.
[0133]
Next, as shown in step (7) of FIG. 14, the semiconductor layer 1a having a predetermined pattern as shown in FIG. 8 is formed by a photolithography process, an etching process, or the like.
[0134]
Next, as shown in step (8), the semiconductor layer 1a is thermally oxidized at a temperature of about 900 to 1300 ° C., preferably about 1000 ° C., so that a thermal oxide film having a relatively thin thickness of about 30 nm is formed. Further, a high-temperature silicon oxide film (HTO film) or silicon nitride film is formed to a relatively thin thickness of about 50 nm by a low pressure CVD method or the like to form the insulating thin film 2 having a multilayer structure. As a result, the semiconductor layer 1a has a thickness of about 30 to 150 nm, preferably about 35 to 50 nm, and the insulating thin film 2 has a thickness of about 20 to 150 nm, preferably about 30. The thickness is ˜100 nm. By shortening the high-temperature thermal oxidation time in this way, it is possible to prevent warpage due to heat, particularly when a large substrate of about 8 inches is used. However, the insulating thin film 2 having a single layer structure may be formed only by thermally oxidizing the polysilicon film 1.
[0135]
Next, as shown in step (9), after the polysilicon film 3 is formed by a low pressure CVD method or the like, P is thermally diffused to make the polysilicon film 3 conductive. Alternatively, a doped silicon film in which P ions are introduced simultaneously with the formation of the polysilicon film 3 may be used.
[0136]
As shown in step (10), scanning lines 3a and capacitor lines 3b having a predetermined pattern as shown in FIG. 8 are formed by a photolithography process, an etching process, and the like. The film thickness of the scanning line 3a and the capacitor line 3b is, for example, about 350 nm.
[0137]
However, the scanning line 3a and the capacitor line 3b may be formed of a refractory metal film such as W or Mo or a metal silicide film instead of the polysilicon film, or these metal film or metal silicide film and polysilicon. Multiple layers may be formed by combining films. In this case, if the scanning line 3a is arranged as a light-shielding film corresponding to a part or all of the region covered by the second light-shielding film 23, due to the light-shielding property of the metal film or the metal silicide film, It is also possible to omit some or all of them. In this case, in particular, there is an advantage that it is possible to prevent a decrease in the pixel aperture ratio due to a bonding deviation between the counter substrate 20 and the TFT array substrate 10.
[0138]
Next, as shown in step (11), when the TFT 30 is an n-channel TFT having an LDD structure, first, the low concentration source region 1b and the low concentration drain region 1c are formed in the p type semiconductor layer 1a. Further, using the scanning line 3a as a diffusion mask, impurity ions 200 of a V group element such as P are formed at a low concentration (for example, P ions are added to 1 to 3 × 10 6. 13 / Cm 2 Dope). As a result, the semiconductor layer 1a under the scanning line 3a becomes a channel region 1a ′.
[0139]
Subsequently, as shown in step (12) of FIG. 15, in order to form the high-concentration source region 1d and the high-concentration drain region 1e, a resist with a mask wider than the gate electrode formed of a part of the scanning line 3a is used. After the layer 202 is formed on the scanning line 3a, the impurity ions 201 of a V group element such as P are similarly formed at a high concentration (for example, P ions are added to 1 to 3 × 10 6. 15 / Cm 2 Dope). When the TFT 30 is a p-channel type, B or the like is used to form the low concentration source region 1b and the low concentration drain region 1c, the high concentration source region 1d and the high concentration drain region 1e in the n type semiconductor layer 1a. Doping is performed using impurity ions of group III elements. When the LDD structure is used as described above, there is an advantage that the short channel effect can be reduced. For example, an TFT having an offset structure may be used without performing low concentration doping, and self-alignment is performed by an ion implantation technique using P ions, B ions, or the like, using a gate electrode formed of a part of the scanning line 3a as a mask. It may be a type TFT.
[0140]
In parallel with these steps, the data line driving circuit 101 and the scanning line driving circuit 104 having a complementary structure composed of an n-channel polysilicon TFT and a p-channel polysilicon TFT are arranged on the peripheral portion of the TFT array substrate 10. To form. As described above, if the semiconductor layer 1a constituting the TFT 30 is formed of a polysilicon film, the data line driving circuit 101 and the scanning line driving circuit 104 can be formed in the same process when the TFT 30 is formed, which is advantageous in manufacturing. is there.
[0141]
Next, as shown in step (13), a silicate glass film such as NSG, PSG, BSG, BPSG, silicon nitride, or the like is used so as to cover the scanning line 3a using, for example, atmospheric pressure or reduced pressure CVD or TEOS gas. A second interlayer insulating film 4 made of a film, a silicon oxide film or the like is formed. The film thickness of the second interlayer insulating film 4 is preferably about 500 to 1500 nm.
[0142]
Next, as shown in step (14), after annealing at about 1000 ° C. for about 20 minutes in order to activate the semiconductor layer 1a, the contact hole 5a for the data line 6a is formed by reactive ion etching, reactivity. It is formed by dry etching such as ion beam etching. At this time, opening the contact hole 5a by anisotropic etching such as reactive ion etching or reactive ion beam etching has an advantage that the opening shape can be made substantially the same as the mask shape. However, if the hole is formed by combining dry etching and wet etching, the contact hole 5a can be tapered, so that the advantage of preventing disconnection during wiring connection can be obtained. Further, a contact hole for connecting the scanning line 3a to a wiring (not shown) is also opened in the second interlayer insulating film 4 by the same process as the contact hole 5a.
[0143]
Next, as shown in step (15), a thickness of about 100 to 500 nm is formed on the second interlayer insulating film 4 by sputtering or the like as a metal film 6 using a low-resistance metal such as light-shielding Al or metal silicide. Preferably, the data line 6a is formed to about 300 nm, and further, as shown in the step (16), the data line 6a is formed by a photolithography process, an etching process or the like.
[0144]
Next, as shown in step (17) of FIG. 16, a silicate glass such as NSG, PSG, BSG, or BPSG is used so as to cover the data line 6a by using, for example, atmospheric pressure or reduced pressure CVD method or TEOS gas. A third interlayer insulating film 7 made of a film, a silicon nitride film, a silicon oxide film or the like is formed. The thickness of the third interlayer insulating film 7 is preferably about 500 to 1500 nm.
[0145]
In this embodiment, since the first interlayer insulating film is formed in a concave shape in the TFT 30 and various wiring portions, in particular, in the steps (4) and (5) of FIG. 13, this step (17) is finished. At the stage, the surface of the pixel region becomes substantially flat. In order to make it flatter, an organic film or SOG (Spin On Glass) is spin-coated instead of or overlaid on the silicate glass film constituting the third interlayer insulating film 7, or CMP processing is performed. Thus, a flat film may be formed.
[0146]
Next, as shown in step (18), a contact hole 8 for electrically connecting the pixel electrode 9a and the high concentration drain region 1e is formed by dry etching such as reactive ion etching or reactive ion beam etching. At this time, when the contact hole 8 is opened by anisotropic etching such as reactive ion etching or reactive ion beam etching, there is an advantage that the opening shape can be made substantially the same as the mask shape. However, if the hole is formed by combining dry etching and wet etching, the contact hole 8 can be tapered, so that an advantage of preventing disconnection at the time of wiring connection can be obtained.
[0147]
Next, as shown in step (19), a transparent conductive thin film 9 such as an ITO film is formed on the third interlayer insulating film 7 by sputtering or the like to a thickness of about 50 to 200 nm. 20), the pixel electrode 9a is formed by a photolithography process, an etching process, or the like. When the liquid crystal device 100 is used for a reflective liquid crystal device, the pixel electrode 9a may be formed from an opaque material having a high reflectance such as Al.
[0148]
Subsequently, after applying a polyimide-based alignment film coating solution on the pixel electrode 9a, the alignment film 19 shown in FIG. 4 is subjected to a rubbing process so as to have a predetermined pretilt angle and in a predetermined direction. Is formed.
[0149]
On the other hand, for the counter substrate 20 shown in FIG. 4, a glass substrate or the like is first prepared, and the second light-shielding film 23 and the third light-shielding film 53 as the frame are sputtered with, for example, metal chromium, and then are subjected to a photolithography process and etching. It is formed through a process. The second light-shielding film 23 and the third light-shielding film 53 may be formed of a material such as resin black in which carbon or Ti is dispersed in a photoresist in addition to a metal material such as Cr, Ni, or Al.
[0150]
Further, a light shielding film made of a refractory metal or the like may be formed on the third interlayer insulating film 7, and the second light shielding film 23 and the third light shielding film 53 may be provided on the TFT array substrate 10. If such a configuration is adopted, an opening area is defined on the TFT array substrate 10, and thus the bonding accuracy between the TFT array substrate 10 and the counter substrate 20 can be ignored. Accordingly, the transmittance of the liquid crystal device does not vary, so that the yield is not reduced.
[0151]
Thereafter, the counter electrode 21 is formed by forming a transparent conductive thin film such as ITO on the entire surface of the counter substrate 20 by sputtering or the like to a thickness of about 50 to 200 nm. Further, the alignment film 22 is formed by applying a polyimide-based alignment film coating solution over the entire surface of the counter electrode 21 and then performing a rubbing process in a predetermined direction so as to have a predetermined pretilt angle.
[0152]
Finally, the glass substrate or glass having a predetermined diameter (for example, a diameter of about 3 μm) is provided between the TFT array substrate 10 and the counter substrate 20 on which the respective layers are formed as described above so that the alignment films 19 and 22 face each other. A gap material 300 made of beads or the like is pasted together by a sealing material 52 mixed in a predetermined amount, and a liquid crystal formed by mixing, for example, a plurality of types of nematic liquid crystals is sucked into the space between both substrates by vacuum suction or the like. A liquid crystal layer 50 having a predetermined layer thickness is formed.
[0153]
Next, with reference to FIGS. 17 to 19, a manufacturing process of each layer (see FIG. 8 (3)) stacked on the data line side extraction wiring 301 under the seal region will be described. Note that the scanning line side extraction wiring 401 is configured in the same manner as the data line side extraction wiring 301, and is thus manufactured by a manufacturing process similar to the manufacturing process described below.
[0154]
Steps (1) to 19 in FIG. 17 are performed as the same manufacturing process as steps (1) to (17) in FIG. 13 described above.
[0155]
That is, as shown in step (1) in FIG. 17, after the light shielding film 11 is formed on the entire surface of the TFT array substrate 10, the light shielding wiring 303 is formed by a photolithography process, an etching process or the like as shown in process (2). Form.
[0156]
Next, as shown in step (3), the first insulating film 12 (the lower layer of the two first interlayer insulating films 12 ′) is formed on the light shielding wiring 303, and as shown in step (4), Etching is performed on a region where the data line side lead wiring 301 is to be formed upward, and the first insulating film 12 in this region is removed. Here, when the etching is performed by dry etching such as reactive ion etching or reactive ion beam etching, the first insulating film 12 can be removed anisotropically with almost the same size as a resist mask formed by photolithography. There is an advantage that it can be easily controlled according to the design dimensions. On the other hand, when wet etching is used at least, the opening region of the first insulating film 12 is widened due to isotropic properties, but the side wall surface of the opening portion can be formed in a tapered shape. For example, the polysilicon film 3 and the resist for forming the scanning line 3a are not left around the side wall of the opening without being etched or peeled off, and the yield is not reduced. As a method of forming the side wall surface of the opening portion of the first insulating film 12 in a tapered shape, the resist mask may be retracted after dry etching and then dry etching may be performed again. Needless to say, dry etching and wet etching may be combined.
[0157]
Thereafter, as shown in step (5), the second insulating film 13 (the upper layer of the two layers of the first interlayer insulating film 12 ′) is formed on the light shielding wiring 303 and the first insulating film 12.
[0158]
Next, as shown in step (6), after forming an amorphous silicon film on the second insulating film 13 in order to produce a thin film transistor, the polysilicon film 1 is solid-phase grown. Since the layer 1a is unnecessary, as shown in the step (7) of FIG. 17, the polysilicon film 1 is completely removed in this seal region by an etching step or the like. When the light shielding wiring 303 is a redundant wiring for the data line side extraction wiring 301 between the steps (5) to (7), the contact hole is formed above the light shielding wiring 303 in the second insulating film 13. Open to. The lead wiring 301 may be formed directly from an Al film or the like extending from the data line 6a.
[0159]
Next, after the thermal oxidation in the step (8) for the pixel portion is completed, the polysilicon film 3 is formed as shown in the step (9), and then, as shown in the step (10), photolithography is performed. A dummy wiring 302 having a predetermined pattern is formed from the same layer as the scanning line 3a by a process, an etching process, or the like. Therefore, the film thickness of the dummy wiring 302 is set to, for example, about 350 nm, similarly to the scanning line 3a.
[0160]
Next, as shown in step (11) in FIG. 17 and step (12) in FIG. 18, impurity ions are doped to reduce the resistance of the dummy wiring 302.
[0161]
Next, as shown in step (13), the second interlayer insulating film 4 is formed so as to cover the dummy wiring 302. In the etching step (14), when the dummy wiring 302 is used as a redundant wiring for the data line side extraction wiring 301, a contact hole is opened in the second interlayer insulating film 4 above the dummy wiring 302. Make a hole.
[0162]
Next, as shown in step (15), after forming Al or the like as the metal film 6 on the second interlayer insulating film 4 by sputtering or the like, as shown in step (16), a photolithography step or etching is performed. The data line side extraction wiring 301 is formed by a process or the like.
[0163]
Next, as shown in step (17), the third interlayer insulating film 7 is formed so as to cover the data line side lead wiring 301.
[0164]
In the present embodiment, since the first interlayer insulating film is formed in a concave shape in the data line side extraction wiring 301 portion particularly by the steps (4) and (5) of FIG. 16, this step (17) is performed. At the finished stage, the surface of the pixel region becomes almost flat.
[0165]
Note that, according to the manufacturing method of the liquid crystal device in the present embodiment described above, the second interlayer insulating film 4 reaches the first light shielding film 11a as a contact hole for connecting the first light shielding film 11a and the constant potential line. The first insulating film 13 (upper layer of the first interlayer insulating film) is opened, and at the same time, the second interlayer insulating film 4 reaches the semiconductor layer 1a as a contact hole 5a for connecting the TFT 30 and the data line 6a. Is opened. Therefore, these two types of contact holes can be opened at a time, which is advantageous in manufacturing. For example, by wet etching with the selection ratio set to an appropriate value, it is possible to open such two types of contact holes all together so as to have a predetermined depth. In particular, the process of opening these contact holes is facilitated according to the depth of the concave portion of the first interlayer insulating film. Since a contact hole opening process (such as a photolithography process and an etching process) for connecting the first light-shielding film 11a and the constant potential line 500 can be eliminated, an increase in manufacturing cost and a decrease in yield due to an increase in processes are not caused.
[0166]
As described above, according to the manufacturing process of the present embodiment, the film thickness of the first interlayer insulating film 12 ′ in the recessed portion is made relatively easy by managing the film thickness of the second insulating film 13. It can be reliably and accurately controlled. Accordingly, it is possible to make the film thickness of the first interlayer insulating film 12 ′ in the concave portion very thin.
[0167]
When the first interlayer insulating film is composed of a single layer, the steps (3), (4), and (5) shown in FIGS. 13 and 17 are slightly modified to perform each step. Just do it. That is, in the step (3), a slightly thick single-layer first interlayer insulating film is formed on the first light shielding film 11a or the light shielding wiring 303, for example, about 1000 to 1500 nm, and in the step (4). The TFT 30, the data line 6 a, the scanning line 3 a, the capacitor line 3 b, and the data line side extraction wiring 301 are to be etched upward, and the first interlayer insulating film in this region is about 100 to 200 nm. Leave the thickness of. Then, step (5) is omitted. Thus, if the first interlayer insulating film 12 ′ is composed of a single layer, it is not necessary to increase the number of layers as compared with the conventional case, and the film thicknesses of the recessed portion and the recessed portion can be reduced. Control by etching time management is convenient because planarization can be achieved.
[0168]
(Electronics)
Next, an embodiment of an electronic apparatus including the electro-optical device according to the embodiment described above will be described with reference to FIGS.
[0169]
First, FIG. 20 shows a schematic configuration of an electronic apparatus including the liquid crystal device 100 described above.
[0170]
In FIG. 20, the electronic apparatus includes a display information output source 1000, a display information processing circuit 1002, a drive circuit 1004, a liquid crystal device 100, a clock generation circuit 1008, and a power supply circuit 1010. The display information output source 1000 includes a ROM (Read Only Memory), a RAM (Random Access Memory), a memory such as an optical disk device, a tuning circuit that tunes and outputs an image signal, and the like. Based on this, display information such as an image signal in a predetermined format is output to the display information processing circuit 1002. The display information processing circuit 1002 includes various known processing circuits such as an amplification / polarity inversion circuit, a serial-parallel conversion circuit, a rotation circuit, a gamma correction circuit, and a clamp circuit, and is input based on a clock signal. Digital signals are sequentially generated from the displayed information and output to the drive circuit 1004 together with the clock signal CLK. The drive circuit 1004 drives the liquid crystal device 100. The power supply circuit 1010 supplies predetermined power to the above-described circuits. Note that the drive circuit 1004 may be mounted on the TFT array substrate constituting the liquid crystal device 100, and in addition to this, the display information processing circuit 1002 may be mounted.
[0171]
Next, specific examples of the electronic apparatus configured as described above are shown in FIGS.
[0172]
In FIG. 21, a liquid crystal projector 1100 as an example of an electronic device prepares three liquid crystal display modules including the liquid crystal device 100 in which the drive circuit 1004 described above is mounted on a TFT array substrate. It is configured as a projector used as 100G and 100B. In the liquid crystal projector 1100, when projection light is emitted from a lamp unit 1102 of a white light source such as a metal halide lamp, light components R, G, and R corresponding to the three primary colors of RGB are obtained by three mirrors 1106 and two dichroic mirrors 1108. The light is divided into B and led to the light valves 100R, 100G, and 100B corresponding to the respective colors. At this time, in particular, the B light is guided through a relay lens system 1121 including an incident lens 1122, a relay lens 1123, and an exit lens 1124 in order to prevent light loss due to a long optical path. The light components corresponding to the three primary colors modulated by the light valves 100R, 100G, and 100B are synthesized again by the dichroic prism 1112 and then projected as a color image on the screen 1120 via the projection lens 1114.
[0173]
Particularly in the present embodiment, since the light shielding film is also provided on the lower side of the TFT, the reflected light by the projection optical system in the liquid crystal projector based on the projection light from the liquid crystal device 100 and the TFT when the projection light passes therethrough. Even if a part of the reflected light from the surface of the array substrate or a part of the projection light that penetrates the dichroic prism 1112 after being emitted from another liquid crystal device enters from the TFT array substrate side as return light, the pixel electrode is switched. The channel region such as a TFT for use can be sufficiently shielded from light. For this reason, even if a prism suitable for miniaturization is used in the projection optical system, an AR film for preventing return light is attached between the TFT array substrate of each liquid crystal device and the prism, or an AR film treatment is applied to the polarizing plate. It is very advantageous to make the configuration small and simple.
[0174]
In FIG. 22, a laptop personal computer (PC) 1200 corresponding to another example of an electronic device includes the above-described liquid crystal device 100 in a top cover case, and further includes a CPU, a memory, a modem, and the like. And a main body 1204 in which a keyboard 1202 is incorporated.
[0175]
As shown in FIG. 23, in the case of the liquid crystal device 100 in which the driving circuit 1004 and the display information processing circuit 1002 are not mounted, an IC 1324 including the driving circuit 1004 and the display information processing circuit 1002 is mounted on the polyimide tape 1322. (Tape Carrier Package) 1320 can be physically and electrically connected to the periphery of the TFT array substrate 10 via an anisotropic conductive film to produce, sell, use, etc. as a liquid crystal device Is possible.
[0176]
In addition to the electronic devices described above with reference to FIGS. 21 to 23, a liquid crystal television, a viewfinder type or a monitor direct view type video tape recorder, a car navigation device, an electronic notebook, a calculator, a word processor, an engineering workstation ( EWS), a mobile phone, a video phone, a POS terminal, a device equipped with a touch panel, and the like are examples of the electronic device shown in FIG.
[0177]
As described above, according to the present embodiment, various electronic devices including the liquid crystal device 100 capable of displaying a high-quality image with high manufacturing efficiency can be realized.
[0178]
【The invention's effect】
According to the electro-optical device of the present invention, since the surface of the seal region is flattened, it is possible to reduce wiring defects such as disconnection or short-circuit of the lead-out wiring due to the gap material mixed in the seal material. In addition, since flattening is also achieved between the surface of the seal region and the surface of the pixel region, a relatively large gap material can be mixed into the seal material to control the inter-substrate gap with high accuracy. As a result, it is possible to realize an electro-optical device that can display a high-quality image with high reliability and good liquid crystal orientation while miniaturizing pixels and wiring and increasing the aperture ratio of the pixels.
[0179]
According to the electronic apparatus of the present invention, since the electronic apparatus includes the above-described electro-optical device of the present invention, a liquid crystal projector that has high reliability and good alignment state of the liquid crystal and can display a high-quality image, Various electronic devices such as a personal computer and a pager can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an overall configuration of a liquid crystal device according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line HH ′ of FIG.
FIG. 3 is a plan view of adjacent pixel groups on a TFT array substrate on which data lines, scanning lines, pixel electrodes, light shielding films and the like are provided in an embodiment of a liquid crystal device according to the present invention.
4 is a cross-sectional view of an embodiment of a liquid crystal device showing a cross-section AA ′ of FIG. 1 together with a counter substrate and the like.
FIG. 5 is a cross-sectional view of a liquid crystal device showing a cross-section CC ′ of FIG. 1 together with a counter substrate and the like.
FIG. 6 is an enlarged plan view showing a data line and a scanning line side lead wiring portion formed in a seal region in an enlarged manner.
FIG. 7 is an enlarged plan view showing the data line side lead wiring portion formed in the seal region in a further enlarged manner.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the liquid crystal device on the TFT array substrate side in the lead-out wiring portion formed under the seal region.
9 is a cross-sectional view showing various aspects of the relay wiring for the sampling circuit drive signal line in the DD ′ cross section of FIG. 7;
FIG. 10 is a cross-sectional view of a seal region and a pixel region of a liquid crystal device, in which gaps between substrates in a seal region and a pixel region are compared for various layer structures.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a seal region and a pixel region of a liquid crystal device for comparing a gap between substrates in a seal region and a pixel region according to a modification of the embodiment.
FIG. 12 is a plan view of wiring on the TFT array substrate showing an example of connection between the constant potential line and the first light shielding film of the present embodiment.
FIG. 13 is a process chart (part 1) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device step by step for the part illustrated in FIG. 4;
FIG. 14 is a process diagram (part 2) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device step by step with respect to the part illustrated in FIG. 4;
FIG. 15 is a process diagram (part 3) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device in order for the part illustrated in FIG. 4;
FIG. 16 is a process diagram (part 4) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device step by step for the part illustrated in FIG. 4;
FIG. 17 is a process diagram (part 1) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device in order for the part illustrated in FIG.
FIG. 18 is a process diagram (part 2) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device in order for the part illustrated in FIG.
FIG. 19 is a process diagram (part 3) illustrating the manufacturing process of the embodiment of the liquid crystal device in order for the part illustrated in FIG. 8 (3).
FIG. 20 is a block diagram showing a schematic configuration of an embodiment of an electronic apparatus according to the invention.
FIG. 21 is a cross-sectional view showing a liquid crystal projector as an example of an electronic apparatus.
FIG. 22 is a front view showing a personal computer as another example of the electronic apparatus.
FIG. 23 is a perspective view illustrating a liquid crystal device using TCP as an example of an electronic apparatus.
FIGS. 24A and 24B are a plan view and a cross-sectional view of a sealing region of a liquid crystal device showing conventional control of a gap between substrates by a gap material (glass fiber).
FIGS. 25A and 25B are a plan view and a cross-sectional view of a seal region of a liquid crystal device showing conventional control of a gap between substrates by a gap material (glass beads). FIGS.
[Explanation of symbols]
1a ... Semiconductor layer
3a ... scan line
3b ... Capacity line
4. Second interlayer insulating film
5a ... Contact hole
6a ... Data line
7 ... Third interlayer insulating film
8 ... Contact hole
9a: Pixel electrode
10 ... TFT array substrate
11a ... 1st light shielding film
12 '... 1st interlayer insulation film
19 ... Alignment film
20 ... Counter substrate
21 ... Counter electrode
22 ... Alignment film
23. Second light shielding film
30 ... TFT
50 ... Liquid crystal layer
52 ... Sealing material
53. Third light shielding film
70 ... Storage capacity
100 ... Liquid crystal device
101: Data line driving circuit
103. Sampling circuit
104: Scanning line driving circuit
116: Relay wiring
300 ... Gap material
301 ... Data line side lead wiring
302 ... dummy wiring
402: Dummy wiring
401... Scanning line side lead wiring

Claims (15)

一対の基板間に電気光学物質が封入され、該基板の該電気光学物質に面する側に相交差して配列された複数のデータ線及び複数の走査線と、前記基板を相互に接着するギャップ材混入のシール材と、前記シール材の形成領域において、前記データ線及び走査線の少なくとも一方の延設方向に配置された複数の引き出し配線と、前記基板と前記引き出し配線との間に配置された凹状に窪んだ領域を有する層間絶縁膜とを備えており、
前記複数の引き出し配線の各々は、前記シール材の形成領域において前記層間絶縁膜の凹状に窪んだ領域に形成されていることを特徴とする電気光学装置。
An electro-optical material is sealed between a pair of substrates, and a plurality of data lines and a plurality of scanning lines arranged crossing each other on the side of the substrate facing the electro-optical material, and a gap material for bonding the substrates to each other And a plurality of lead wires arranged in the extending direction of at least one of the data line and the scan line, and between the substrate and the lead wire in the formation region of the mixed seal material and the seal material And an interlayer insulating film having a recessed region.
Each of the plurality of lead-out wirings is formed in a recessed region of the interlayer insulating film in the sealing material formation region.
前記複数のデータ線及び複数の走査線は、前記基板のうちの一方に設けられており、該一方の基板上に、
前記各データ線及び前記各走査線に対応して設けられた薄膜トランジスタと、
該薄膜トランジスタに対応して設けられた画素電極と、
前記薄膜トランジスタの少なくともチャネル領域を前記一方の基板の側から見て各々重なる位置に設けられた遮光膜と、
前記走査線に平行に配設され前記画素電極に所定容量を付与する容量線と
を更に備えており、
前記層間絶縁膜は、前記一方の基板上の前記遮光膜が形成されている領域においては前記遮光膜上に且つ前記遮光膜が形成されていない領域においては前記一方の基板上に設けられており、前記薄膜トランジスタ、前記データ線、前記走査線及び前記容量線のうち少なくとも一つに対向する部分が前記基板のうちの他方の側から見て凹状に窪んで形成された第1層間絶縁膜を含み、該第1層間絶縁膜は、前記シール領域において前記引き出し配線に対向する部分が凹状に窪んで形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
The plurality of data lines and the plurality of scanning lines are provided on one of the substrates, and on the one substrate,
Thin film transistors provided corresponding to the data lines and the scanning lines,
A pixel electrode provided corresponding to the thin film transistor;
A light shielding film provided at a position where at least a channel region of the thin film transistor overlaps each other when viewed from the one substrate side;
A capacitor line disposed in parallel to the scan line and providing a predetermined capacity to the pixel electrode;
The interlayer insulating film is provided on the light shielding film in the region where the light shielding film is formed on the one substrate and on the one substrate in the region where the light shielding film is not formed. A portion of the thin film transistor, the data line, the scanning line, and the capacitor line facing the at least one portion includes a first interlayer insulating film formed in a concave shape when viewed from the other side of the substrate. 2. The electro-optical device according to claim 1, wherein the first interlayer insulating film is formed such that a portion facing the lead-out wiring is recessed in the seal region.
前記シール領域において、前記データ線の延設方向に配置されたデータ線側引き出し配線をなす金属膜に対しては、前記走査線をなす導電性のポリシリコン膜及び導電性の前記遮光膜の少なくとも一方が前記層間絶縁膜を介して積層形成されていると共に、前記走査線の延設方向に配置された走査線側引き出し配線をなす前記ポリシリコン膜に対しては、前記金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方が前記層間絶縁膜を介して積層形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。In the seal region, at least one of the conductive polysilicon film forming the scanning line and the conductive light shielding film is used for the metal film forming the data line side lead wiring arranged in the extending direction of the data line. The metal film and the light-shielding film are formed on one side of the interlayer insulating film and the polysilicon film that forms the scanning line side lead wiring arranged in the extending direction of the scanning line. 3. The electro-optical device according to claim 2, wherein at least one of the layers is laminated with the interlayer insulating film interposed therebetween. 前記データ線の延設方向に配置された前記データ線側引き出し配線をなす前記金属膜は、積層形成された前記ポリシリコン膜及び前記遮光膜の少なくとも一方とコンタクトホールを介して電気接続されており、前記データ線側引き出し配線の少なくとも一部は、前記金属膜と共に前記ポリシリコン膜及び前記遮光膜の少なくとも一方からなる冗長構造を有することを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。The metal film constituting the data line side lead wiring arranged in the extending direction of the data line is electrically connected to at least one of the stacked polysilicon film and the light shielding film through a contact hole. 4. The electro-optical device according to claim 3, wherein at least a part of the data line side extraction wiring has a redundant structure including at least one of the polysilicon film and the light shielding film together with the metal film. 前記走査線側引き出し配線をなす前記ポリシリコン膜は、積層形成された前記金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方とコンタクトホールを介して電気接続されており、前記走査線側引き出し配線の少なくとも一部は、前記ポリシリコン膜と共に前記金属膜及び遮光膜の少なくとも一方からなる冗長構造を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の電気光学装置。The polysilicon film constituting the scanning line side lead wiring is electrically connected to at least one of the stacked metal film and the light shielding film via a contact hole, and at least a part of the scanning line side lead wiring 5. The electro-optical device according to claim 3, wherein the electro-optical device has a redundant structure including at least one of the metal film and the light shielding film together with the polysilicon film. 前記データ線側引き出し配線をなす前記金属膜に対して積層形成された前記ポリシリコン膜及び前記遮光膜の少なくとも一方は、前記シール領域において前記基板を介して入射される光がシール材に透過可能なように網目状又はストライプ状の平面パターンを備えており、前記走査線側引き出し配線をなす前記ポリシリコン膜に対して積層形成された前記金属膜及び前記遮光膜の少なくとも一方は、前記シール領域において前記基板を介して入射される光がシール材に透過可能なように網目状又はストライプ状の平面パターンを備えたことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。At least one of the polysilicon film and the light shielding film stacked on the metal film forming the data line side lead-out wiring can transmit light incident through the substrate in the sealing region to the sealing material. In this way, at least one of the metal film and the light-shielding film that are laminated with respect to the polysilicon film forming the scanning line side lead wiring is provided in the seal region 6. The electro-optic according to claim 3, further comprising a mesh-like or stripe-like planar pattern so that light incident through the substrate can be transmitted through the sealing material. apparatus. 前記遮光膜は、定電位源に接続されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の電気光学装置。The electro-optical device according to claim 2, wherein the light shielding film is connected to a constant potential source. 前記層間絶縁膜は、単層から構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置。The electro-optical device according to claim 1, wherein the interlayer insulating film includes a single layer. 前記層間絶縁膜は、単層部分と多層部分とから構成されており、
前記単層部分が前記凹状に窪んだ部分とされており、前記多層部分が前記凹状に窪んでいない部分とされていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置。
The interlayer insulating film is composed of a single layer portion and a multilayer portion,
The electricity according to any one of claims 1 to 6, wherein the single-layer portion is a portion that is recessed in the concave shape, and the multi-layer portion is a portion that is not recessed in the concave shape. Optical device.
前記層間絶縁膜は、酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜から構成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の電気光学装置。The electro-optical device according to claim 1, wherein the interlayer insulating film is formed of a silicon oxide film or a silicon nitride film. 前記ギャップ材は、前記基板間のギャップに対応する所定径を持つグラスファイバ及びガラスビーズのいずれか一方からなることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の電気光学装置。11. The electro-optical device according to claim 1, wherein the gap member is made of any one of a glass fiber and a glass bead having a predetermined diameter corresponding to a gap between the substrates. 前記層間絶縁膜の凹状に窪んだ側壁部分はテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の電気光学装置。The electro-optical device according to claim 1, wherein a side wall portion of the interlayer insulating film that is recessed in a concave shape is formed in a tapered shape. 請求項8に記載の電気光学装置の製造方法であって、
前記一方の基板上の所定領域に前記遮光膜を形成する工程と、
前記一方の基板及び遮光膜上に絶縁膜を形成する工程と、
該絶縁膜に前記凹状に窪んだ部分に対応するレジストパターンをフォトリソグラフィで形成する工程と、
該レジストパターンを介して所定時間のエッチングを行い前記凹状に窪んだ部分を形成する工程と
を備えたことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
A method for manufacturing an electro-optical device according to claim 8,
Forming the light shielding film in a predetermined region on the one substrate;
Forming an insulating film on the one substrate and the light shielding film;
Forming a resist pattern corresponding to the recessed portion in the insulating film by photolithography; and
And a step of performing etching for a predetermined time through the resist pattern to form the recessed portion.
請求項9に記載の電気光学装置の製造方法であって、
前記一方の基板上の所定領域に前記遮光膜を形成する工程と、
前記一方の基板及び遮光膜上に第1絶縁膜を形成する工程と、
該第1絶縁膜に前記凹状に窪んだ部分に対応するレジストパターンをフォトリソグラフィで形成する工程と、
該レジストパターンを介してエッチングを行い前記凹状に窪んだ部分に対応する前記第1絶縁膜を除去する工程と、
前記一方の基板及び第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と
を備えたことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
A method of manufacturing the electro-optical device according to claim 9,
Forming the light shielding film in a predetermined region on the one substrate;
Forming a first insulating film on the one substrate and the light shielding film;
Forming a resist pattern corresponding to the recessed portion in the first insulating film by photolithography;
Etching through the resist pattern to remove the first insulating film corresponding to the recessed portion;
And a step of forming a second insulating film on the one substrate and the first insulating film.
請求項1から12のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。An electronic apparatus comprising the electro-optical device according to claim 1.
JP2500999A 1998-01-30 1999-02-02 ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE Expired - Lifetime JP3731368B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2500999A JP3731368B2 (en) 1998-01-30 1999-02-02 ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000298 1998-01-30
JP10-20002 1998-01-30
JP27211998 1998-09-25
JP10-272119 1998-09-25
JP2500999A JP3731368B2 (en) 1998-01-30 1999-02-02 ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003207361A Division JP3664170B2 (en) 1998-01-30 2003-08-12 Electro-optical device and electronic apparatus

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2000162635A JP2000162635A (en) 2000-06-16
JP2000162635A5 JP2000162635A5 (en) 2004-08-26
JP3731368B2 true JP3731368B2 (en) 2006-01-05

Family

ID=27282853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2500999A Expired - Lifetime JP3731368B2 (en) 1998-01-30 1999-02-02 ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3731368B2 (en)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102667897A (en) * 2009-11-18 2012-09-12 夏普株式会社 Wiring board and display apparatus

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4651922B2 (en) * 2002-08-09 2011-03-16 株式会社半導体エネルギー研究所 EL display device
KR100500147B1 (en) 2002-12-31 2005-07-07 엘지.필립스 엘시디 주식회사 The organic electro-luminescence device and method for fabricating of the same
US20050170551A1 (en) * 2004-02-04 2005-08-04 Strip David R. Manufacture of flat panel light emitting devices
JP2006030502A (en) * 2004-07-15 2006-02-02 Sony Corp Display apparatus and method of manufacturing display apparatus
JP5217469B2 (en) * 2008-02-04 2013-06-19 ソニー株式会社 Display device
CN103217843B (en) * 2013-03-25 2016-02-17 京东方科技集团股份有限公司 Array base palte and manufacture method thereof and liquid crystal panel

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102667897A (en) * 2009-11-18 2012-09-12 夏普株式会社 Wiring board and display apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000162635A (en) 2000-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6850292B1 (en) Electric-optic device, method of fabricating the same, and electronic apparatus
US6611301B2 (en) Electro-optical apparatus having faces holding electro-optical material in between flattened by using concave recess, manufacturing method thereof, and electronic device using same
KR100469109B1 (en) Electro-optical device and production method thereof and electronic equipment
JP3684578B2 (en) Liquid crystal device and electronic device
JP3786515B2 (en) Liquid crystal device, method for manufacturing the same, and electronic device
JP3711781B2 (en) Electro-optical device and manufacturing method thereof
JP4206518B2 (en) Electro-optical device, manufacturing method thereof, and electronic apparatus
JP2000081636A (en) Electrooptical device and its manufacture and electronic instrument
JP3731368B2 (en) ELECTRO-OPTICAL DEVICE, MANUFACTURING METHOD THEREOF, AND ELECTRONIC DEVICE
JP4139530B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3904371B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3664170B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3991567B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3642326B2 (en) Liquid crystal panel, electronic device, and TFT array substrate
JP3855976B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3674274B2 (en) Liquid crystal panel, TFT array substrate for liquid crystal panel and electronic device
JP3788086B2 (en) Electro-optical device and display device using the same
JP3867027B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP4522666B2 (en) TFT array substrate, liquid crystal panel, and liquid crystal projector
JP3736230B2 (en) Electro-optical device, manufacturing method thereof, and electronic apparatus
JP3867026B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP2006053572A (en) Electro-optic device and display apparatus using the same
JP2001075504A (en) Electro-optic device, production of electro-optic device and electronic apparatus
JP3733970B6 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP3733970B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131021

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term