JP3721652B2 - Keyboard instrument - Google Patents

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JP3721652B2
JP3721652B2 JP24346896A JP24346896A JP3721652B2 JP 3721652 B2 JP3721652 B2 JP 3721652B2 JP 24346896 A JP24346896 A JP 24346896A JP 24346896 A JP24346896 A JP 24346896A JP 3721652 B2 JP3721652 B2 JP 3721652B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リアルな鍵タッチ感を得ることができるようにした練習用ピアノまたは電子ピアノなどの鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような鍵盤楽器としては、例えば特公昭60−44665号公報に提案された練習用ピアノが知られている。この鍵盤楽器は、鍵盤と、鍵が押下されることにより回動して被打撃体を打撃するハンマと、押下された鍵の動作をハンマに伝達するアクションとを備えており、打撃されたときの被打撃体の振動をセンサで電気信号に変換してアンプで増幅するようになっている。したがって、演奏者は、アコーステックピアノと同等の鍵タッチ感を得ながら演奏をして、演奏をスピーカやヘッドホンによって聞くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記鍵盤楽器のハンマは、ハンマシャンクとハンマヘッドとで構成され、ハンマヘッドは、ハンマウッドの外周部にゴムやフェルト等の弾性材料を設けて構成されている。つまり、ハンマヘッドがアコーステックピアノのハンマヘッドと同等に構成されているため、製造コストが割高になるという欠点がある。
また、ハンマシャンクの回動軌跡を含む面に対してハンマヘッドが平行に取り付けられていないと、被打撃体を打撃したときにハンマシャンクにねじりモーメントが作用し、ハンマアッセンブリの支持構造等を破損する危険性がある。このため、ハンマの取付および調整作業にかなりの注意を必要とするため、その作業に時間がかかるという欠点がある。
【0004】
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、製造コストを大幅に低減することができる鍵盤楽器を提供することを目的としている。また、この発明は、ハンマの取付に際しての調整がほとんど不要となる鍵盤楽器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る鍵盤楽器は、鍵と、鍵が押下されることにより回動して被打撃体を打撃するハンマと、押下された鍵の動作を上記ハンマに伝達するアクション機構と、鍵が押下されたことを検出するセンサと、このセンサの検出結果に基づいて楽音信号を発生する楽音信号発生手段とを備えた鍵盤楽器において、上記ハンマをハンマシャンクとハンマヘッドにより構成し、上記ハンマヘッドを金属、樹脂またはゴムにより形するとともに、上記ハンマヘッドを上記ハンマシャンクの軸線に直交する断面形状が円形となるように形成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態である練習用ピアノについて図1および図2を参照しながら説明する。これらの図に示す練習用ピアノは、複数の鍵11等からなる鍵盤アッセンブリ10と、鍵11が押下されることにより駆動されるアクション(アクション機構)20と、このアクション20の動作により回動させられるハンマアッセンブリ40と、ダンパー機構50とから概略構成されており、これら各部はアップライトピアノのものと同等の構成とされている。また、この練習用ピアノでは、ハンマアッセンブリ40によって打撃されるのは、弦を有していない被打撃部60とされている。以下、練習用ピアノの各部の構成について説明する。
【0008】
A.鍵盤部の構成
図1において符号1は練習用ピアノの下部フレームを構成する棚板である。棚板1の上面には、練習用ピアノの全幅に亘って延在する筬後2、筬中3および筬前4が図中左側からこの順番で取り付けられている。筬中3の上面には鍵11を上下方向に貫通するバランスピン5が取り付けられており、これによって、鍵11は、筬中3の上面で上下方向へ向けて回動自在に支持されている。また、筬後2と筬前4の上面には、鍵11が当接するクッション材6,7がそれぞれ取り付けられ、筬前4には、鍵11の左右方向への回動を規制するオーバルピン8が取り付けられている。そして、押鍵することにより鍵11の後端部(図1において左端部)が上昇し、そこに取り付けたキャプスタン9が以下に説明するアクション20を押し上げるようになっている。
【0009】
B.アクションの構成
図において符号16はセンターレールであり、センターレール16はこの練習用ピアノの全幅に亘って延在している。センターレール16の両端部および中間部の複数位置にはアクションブラケット15が配置され、アクションブラケット15どうしの間で、各鍵11毎に設けられたアクション20がセンターレール16によって支持されている。センターレール16の下端部には、各鍵11について1個づつウイペンフレンジ22が取り付けられている。ウイペンフレンジ22の下端部には、長手方向を練習用ピアノの前後方向へ向けたウイペン23の一端部がピン22aによって回動自在に支持されている。ウイペン23は板状をなし、その他端部の下面にはウイペンヒールクロス24が取り付けられている。ウイペンヒールクロス24は、その下面がキャプスタン9に支持されることにより、押鍵されない状態(以下、このときの各部材の位置をレスト位置という)でウイペン23を略水平に保っている。
【0010】
また、ウイペン23には、上方へ向けて突出するジャックフレンジ25が取り付けられ、ジャックフレンジ25の上端部には、略L字状をなすジャック26がその屈曲部近傍においてピン26cによって回動自在に支持されている。ジャック26は、斜め上方に向けて延在するジャック大26aと、このジャック大26aに対してほぼ直交するジャック小26bとから構成されている。そして、ウイペン23に取り付けたジャックスプリング27によってジャック小26bが押し上げられることにより、ジャック26は反時計方向に付勢されている。また、センターレール16には、レギュレーティングブラケット28を介してレギュレーティングレール32が取り付けられ、このレギュレーティングレール32に貼り付けられたジャックストップフェルト29によって、ジャック26の回動範囲が規制されている。
【0011】
また、レギュレーティングブラケット28には、練習用ピアノの全幅に亘って延在するレギュレーティングレール32が取り付けられ、レギュレーティングレール32には、スクリュウ33により上下方向の位置が調整可能とされたレギュレーティングボタン34が取り付けられている。レギュレーティングボタン34の下端面には、ウイペン23が所定位置まで回動したときにジャック小26bの先端部が当接するようになっている。
【0012】
C.ハンマアッセンブリの構成
次に、図中符号41はハンマアッセンブリ40の基部を構成するバットである。バット41は、センターレール16に取り付けたバットフレンジ42にセンターピン42aを介して回動自在に取り付けられている。バット41には、斜め上方へ向けて延在するハンマ43が取り付けられている。図2(A)はハンマ43の構成を示す図であり、この図に示すように、円柱状をなすハンマヘッド43bの一端面に穴43cが形成され、この穴43cにハンマシャンク43を差し込んで固定することによりハンマ43が形成されている。このようにして、ハンマシャンク43aの軸線と直交するハンマヘッド43bの断面は円形とされている。
【0013】
ハンマヘッド43bは、鉄などの金属を鋳造または鍛造することにより、あるいは樹脂またはゴムを成形することによって一体的に形成されている。ここで用いられる樹脂としては、合成樹脂、天然樹脂のいずれであってもよく、合成樹脂のうち熱可塑性樹脂であるか熱硬化性樹脂であるかを問わない。また、ゴムとしては、合成ゴム、天然ゴムのいずれであってもよい。ハンマヘッド43bの材料として使用するには、次のいずれかの特性を有することが必要である。
▲1▼ 演奏時に起こりうる最大速度でハンマ43が動作しても、ハンマヘッド43bが、被打撃部60を打撃した場合に、ハンマヘッド43bのその時の変形が全くないか、極めて微小であること。すなわち剛性が十分大きいこと。
▲2▼ 同様に最大速度のハンマ43が被打撃部60を打撃したときに、ハンマヘッド43bが変形したとしても、除荷すると元の形に復元すること。すなわちハンマヘッド43bが十分な弾性を有すること。
以上の特性が必要なのは、ハンマヘッド43bの塑性変形が大きいと、打撃をするたびに、ハンマ43の回動ストロークが大きくなってゆき、鍵タッチ感が異なってゆくからである。なお、鍵タッチ感を長期にわたって一定にするためには、経時的な劣化が少ないことも必要である。
【0014】
また、ハンマヘッド43bの重量は、その外径や長さを変えることにより、実際のアコーステックピアノのハンマヘッドと同様に、低音側から高音側へ移るに従って漸次軽くなるように設定されている。なお、ハンマヘッド43bの材質(比重)を変えることによって、上記のような重量の傾斜を設定することもできる。あるいは、ハンマヘッド43bの表面に機械加工を施すことによって、各ハンマヘッド43bの重量を変えることもできる。たとえば、ハンマヘッド43bを紡錘状とし、その形状を変えて重量を変えるようにすることもでき、あるいは、全周に溝を形成して重量を変えることもできる。また、各ハンマヘッド43b毎に重量を変えるのではなくて、鍵盤アッセンブリ10の低音域、中高音域および高音域で3段階の重量を設定しても良い。
ハンマシャンク43aとハンマヘッド43bとの固定方法については、溶接、接着剤による接着、圧入あるいは焼嵌めなど種々の方法を採ることができる。また、ハンマヘッド43bの穴43cの内周面とハンマシャンク43aの先端外周にネジを形成し、両者をネジ止めにすることもできる。このようにネジ止めにすることにより、ハンマシャンク43aの軸線方向におけるハンマヘッド43bの位置調整を容易に行うことができる。
【0015】
次に、バット41には、ハンマシャンク43と略直交するキャッチャシャンク45が取り付けられ、キャッチャシャンク45の先端部にはキャッチャ46が取り付けられている。また、バット41の左上端部には、これを反時計方向へ付勢するバットスプリング47が取り付けられている。さらに、バット41の下面には、バットアンダーフェルト41aとこれを覆うバットアンダースキン41bとが取り付けられ、バットアンダースキン41bにはジャック大26aの上端面が当接している。
【0016】
次に、アクションブラケット15には、練習用ピアノの全幅にわたって延在するハンマレール36が取り付けられ、ハンマレール36には、ハンマシャンク43aを受けて跳返りを防止するハンマパッド37が取り付けられている。そして、レスト位置においてハンマアッセンブリ40は、バットスプリング47の付勢力により、ハンマシャンク43をハンマパッド37に当接させた状態で保持されている。
【0017】
また、ウイペン23の自由端には、レスト位置へ回動復帰するハンマアッセンブリ40のキャッチャ46を弾性的に受けとめるバックチェック38が取り付けられている。さらに、バックチェック38の隣には、ブライドルワイヤ39aが取り付けられ、ブライドルワイヤ39aの上端部とキャッチャ46とはブライドルテープ39bで連結されている。ブライドルテープ39bは、ハンマアッセンブリ40の回動復帰をウイペン23の回動復帰に追従させることにより、ハンマアッセンブリ40の跳ね返りに起因する被打撃部60の二度打ちを防止するためのものである。
【0018】
D.ダンパー機構の構成
この練習用ピアノでは、弦がないためにダンパー機構は不要であるが、鍵タッチ感をアコーステックピアノと同等にするために、押鍵に連動するダンパー機構50を設けている。図中符号51はダンパーレバーであり、ダンパーレバー51は、センターレール16に取り付けられたダンパーレバーフレンジ52によって回動自在に支持されている。また、ダンパーレバー51は、ダンパーレバーフレンジ52に取り付けたダンパーレバースプリング54によって反時計方向へ付勢されている。また、ウイペン23の端部には、上端部をダンパーレバー51の下端部に接触させたダンパースプーン55が取り付けられており、押鍵するとダンパースプーン55がダンパーレバー51をダンパーレバースプリング54の付勢力に抗して時計方向に回動させるようになっている。
また、図中符号56はダンパーロッドであり、ラウドペダル(図示略)と連結されている。ダンパーロッド56は、演奏者がラウドペダルを踏むことにより回動させられ、各鍵11毎に設けられたダンパーレバー51を全て図中時計方向へ回動させる。そして、レバー57を時計方向へ回動させた状態では、押鍵してもダンパースプーン55はダンパーレバー51に達しないようになっている。
【0019】
E.被打撃部の構成
次に、被打撃部60の構成について説明する。図1に示すように、アクションブラケット1には、練習用ピアノの全幅に亘って延在するブラケット61が取り付けられている。ブラケット61は、例えば鋳鉄などの減衰性の高い材料で構成してもよい。ブラケット61の一方の面には、ゴムやウレタンなどの合成樹脂で構成された減衰材62が取り付けられ、減衰材62の表面には、ゴム、合成樹脂、皮革、クロス、フェルトなどで構成された緩衝材63が取り付けられている。緩衝材63の表面には、ハンマヘッド43bで打撃されたときに打撃力に対応する電気信号を発生する圧電素子(センサ、図示略)が取り付けられている。
【0020】
なお、圧電素子の出力信号は、図示は省略するが楽音波形発生回路(楽音信号発生手段)に出力され、楽音波形発生回路は、当該圧電素子に割り当てられた音色および音高を有する楽音波形をスピーカやヘッドホンに出力するようなっている。その際に楽音波形発生回路は、圧電素子から出力される出力信号の強弱によって音量を設定するようになっている。
【0021】
F.実施の形態の動作
次に、上記構成の練習用ピアノの動作について説明する。
まず、押鍵が行われるとキャプスタン9がウイペン23を突き上げ、これをピン22aを中心として反時計方向に回動させる。これにより、ジャック大26aがバット41を突き上げてハンマアッセンブリ40を反時計回りに回動させ、ハンマ43が被打撃部60を打撃する。その際、押鍵された鍵11に対応する圧電素子がハンマ43で打撃されることにより、その鍵11に対応する音色および音高、並びに打撃強度に対応する音量を有する楽音がスピーカやヘッドホンから発せられる。
【0022】
ここで、ジャック大26aがハンマアッセンブリ40を回動させている間に、ジャック小26bがレギュレーティングボタン34に当接する。これにより、ジャック26は、レギュレーティングボタン34との当接部を作用点としてピン26cを中心に時計方向へ回動し、これにより、ジャック大26aの上端面がバット41の下面から図中右方向へ逃げ、バット41との非当接位置に移動する。そして、ハンマ43が被打撃部60を打弦した後のハンマアッセンブリ40の回動復帰の動作は、キャッチャ46がバックチェック38に当接することにより一時的に停止する。そして、ジャック26は鍵11の復帰動作に伴うウイペン23の回動復帰に連動し、ジャック大26aの上端部が再びバット41の下部に入り込んで次の打撃動作を可能にする。
【0023】
このように鍵11を押下すると、ジャック26がバット41から抜けるように離脱するアコーステックピアノと同等の鍵タッチ感を得ることができる。また、ウイペン23が反時計方向に回動すると、ダンパースプーン55がダンパーレバー51をダンパーレバースプリング54の付勢力に抗して時計方向に回動させるから、その付勢力が演奏者に伝わってさらにリアルな鍵タッチ感を得ることができる。
【0024】
上記構成の練習用ピアノでは、ハンマヘッド43b以外の構成は従来のアコーステックピアノと同じであり、また、ハンマヘッド43bも従来のアコーステックピアノのものと同じ重量としたので、従来のアコーステックピアノと同等の鍵タッチ感が得られる。また、ハンマヘッド43bを金属、樹脂またはゴムにより一つの部品で構成しているから、ハンマ43の製造コストを低減することができる。
特に、上記実施の形態においては、ハンマヘッド43bをハンマシャンク43aの軸線に直交する断面形状が円形となるように形成しているから、バット41にハンマ43を取り付ける際にその軸線回りの位置は考慮しなくても良い。したがって、その取付作業が極めて簡単であり短時間で終了することができるばかりでなく、ハンマヘッド43bの製造およびこれとハンマシャンク43aの組付けも簡単であるから製造コストをさらに低減することができる。
【0025】
G.変形例
(1)ハンマシャンク43aとハンマヘッド43bとを一体的に構成することができ、それらに加えてバット41さらにはキャッチャ46も一体的に構成することができる。
(2)ハンマヘッド43bの形状は上記のものに限らず任意である。たとえば、図2(B)に示すように、ハンマヘッド43dを円筒状に形成し、中空部分にハンマシャンク43aを差し込んで固定することもできる。また、図2(C)に示すように、ハンマヘッド43eを球状に形成し、ハンマシャンク43aをねじ込んで固定することもできる。さらに、ハンマヘッドを板状に形成することもできる。
(3)鍵盤アッセンブリ10の下側に押鍵を検出するセンサを配置し、センサの出力信号を楽音波形発生回路に供給するように構成しても良い。この場合のセンサは、鍵11によって打撃される圧電素子でも良く、フォトインタラプタ等の光センサを棚板1の上面に配置し、光センサの光軸を遮光するシャッタを鍵11の下面に取り付けて構成しても良い。なお、光センサを用いる場合には、シャッタが光軸を遮光した後に受光状態にするまでの時間から押鍵速度を計測し、発生する楽音の音量を計測した押鍵速度に対応させるようにしても良い。
(4)上記実施の形態では、アクション20等の構成をアップライトピアノのものと同等としたが、グランドピアノと同等の構成としても同様の作用効果を得ることができる。また、本発明は、ピアノ以外の鍵盤楽器、例えば、チェンバロ、チェレスタ、オルガンなどあらゆる鍵盤楽器およびそれらの練習用楽器に適用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明の鍵盤楽器においては、ハンマヘッドを金属、樹脂またはゴムにより形するとともに、ハンマヘッドをハンマシャンクの軸線に直交する断面形状が円形となるように形成しているので、ハンマを取り付ける際にその軸線回りの位置は考慮しなくても良く、したがって、その取付作業が極めて簡単であり短時間で終了することができるばかりでなく、ハンマヘッドの製造も簡単であるから製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る練習用ピアノを示す側断面図である。
【図2】 ハンマの例を示す図である。
【符号の説明】
11…鍵、20…アクション(アクション機構)、43…ハンマ、43a…ハンマシャンク、43b…ハンマヘッド。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a keyboard instrument such as a practice piano or an electronic piano that can provide a realistic key touch feeling.
[0002]
[Prior art]
As such a keyboard instrument, for example, a practice piano proposed in Japanese Patent Publication No. 60-44665 is known. This keyboard instrument has a keyboard, a hammer that rotates when the key is pressed and hits the hit object, and an action that transmits the operation of the pressed key to the hammer. The vibration of the hit object is converted into an electric signal by a sensor and amplified by an amplifier. Therefore, the performer can perform the performance while obtaining a key touch feeling equivalent to that of an acoustic piano, and can listen to the performance through a speaker or headphones.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the hammer of the keyboard musical instrument is composed of a hammer shank and a hammer head, and the hammer head is configured by providing an elastic material such as rubber or felt on the outer periphery of the hammer wood. In other words, since the hammer head is configured in the same way as the hammer head of an acoustic piano, there is a disadvantage that the manufacturing cost is high.
Also, if the hammer head is not mounted in parallel to the surface including the rotation trajectory of the hammer shank, a torsional moment will act on the hammer shank when the hit object is hit, damaging the support structure of the hammer assembly, etc. There is a risk of doing. For this reason, since considerable attention is required for the mounting and adjustment work of the hammer, there is a drawback that it takes time.
[0004]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a keyboard instrument that can greatly reduce the manufacturing cost. Another object of the present invention is to provide a keyboard instrument that requires almost no adjustment when the hammer is attached.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The keyboard instrument according to the present invention includes a key, a hammer that rotates when the key is pressed and hits the hit object, an action mechanism that transmits the operation of the pressed key to the hammer, and a key that is pressed In a keyboard instrument comprising a sensor for detecting the occurrence of a sound and a musical tone signal generating means for generating a musical tone signal based on the detection result of the sensor, the hammer is constituted by a hammer shank and a hammer head, and the hammer head is metal, as well as Rikatachi formed by the resin or rubber, cross-sectional shape orthogonal to the hammer head to the axis of the hammer shank, characterized in that was formed to have a circular shape.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a practice piano according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2. The practice piano shown in these drawings is rotated by a keyboard assembly 10 composed of a plurality of keys 11, an action (action mechanism) 20 that is driven when the key 11 is pressed, and the action 20. The hammer assembly 40 and the damper mechanism 50 are roughly configured, and each of these parts has a configuration equivalent to that of the upright piano. In this practice piano, the hammer assembly 40 strikes the hit portion 60 that does not have strings. The configuration of each part of the practice piano will be described below.
[0008]
A. 1 is a shelf board constituting a lower frame of a practice piano. On the top surface of the shelf board 1, the rear 2, the middle 3 and the front 4 extending over the entire width of the practice piano are attached in this order from the left side in the drawing. A balance pin 5 penetrating the key 11 in the vertical direction is attached to the upper surface of the collar 3, so that the key 11 is supported on the upper surface of the collar 3 so as to be rotatable in the vertical direction. . Further, cushion members 6 and 7 with which the key 11 abuts are attached to the upper surfaces of the back 2 and the front 4, respectively. Is attached. When the key is depressed, the rear end portion (left end portion in FIG. 1) of the key 11 is raised, and the capstan 9 attached thereto pushes up the action 20 described below.
[0009]
B. In the configuration diagram of the action, reference numeral 16 denotes a center rail, and the center rail 16 extends over the entire width of the practice piano. Action brackets 15 are disposed at a plurality of positions at both ends and an intermediate portion of the center rail 16, and the action 20 provided for each key 11 is supported by the center rail 16 between the action brackets 15. At the lower end of the center rail 16, one pen pencil range 22 is attached to each key 11. At the lower end portion of the uipen frenzy 22, one end portion of the wipen 23 whose longitudinal direction is directed in the front-rear direction of the practice piano is rotatably supported by a pin 22a. The wiper 23 has a plate shape, and a wiper heel cross 24 is attached to the lower surface of the other end. Since the lower surface of the wipen heel cross 24 is supported by the capstan 9, the wipen 23 is kept substantially horizontal in a state where the key is not depressed (hereinafter, the position of each member at this time is referred to as a rest position).
[0010]
Further, a jack flange 25 protruding upward is attached to the pen pen 23, and a jack 26 having a substantially L-shape is rotatable at the upper end of the jack flange 25 by a pin 26c in the vicinity of the bent portion. It is supported. The jack 26 includes a large jack 26a that extends obliquely upward, and a small jack 26b that is substantially orthogonal to the large jack 26a. The jack 26 is pushed up by the jack spring 27 attached to the wiper 23, whereby the jack 26 is urged counterclockwise. Further, a regulating rail 32 is attached to the center rail 16 via a regulating bracket 28, and the rotation range of the jack 26 is regulated by a jack stop felt 29 attached to the regulating rail 32. .
[0011]
In addition, a regulating rail 32 extending over the entire width of the practice piano is attached to the regulating bracket 28, and the regulating rail 32 can be adjusted in the vertical direction by a screw 33. A button 34 is attached. The lower end surface of the regulating button 34 is in contact with the tip of the small jack 26b when the wiper 23 is rotated to a predetermined position.
[0012]
C. Configuration of Hammer Assembly Next, reference numeral 41 in the drawing is a bat that forms the base of the hammer assembly 40. The butt 41 is rotatably attached to a butt flange 42 attached to the center rail 16 via a center pin 42a. A hammer 43 extending obliquely upward is attached to the bat 41. 2 (A) is a diagram showing the configuration of the hammer 43, as shown in this figure, the hole 43c is formed on one end surface of the hammer head 43b forming a cylindrical, plug the hammer shanks 43 a in the hole 43c The hammer 43 is formed by fixing with. Thus, the cross section of the hammer head 43b orthogonal to the axis of the hammer shank 43a is circular.
[0013]
The hammer head 43b is integrally formed by casting or forging a metal such as iron or by molding a resin or rubber. The resin used here may be either a synthetic resin or a natural resin, regardless of whether the resin is a thermoplastic resin or a thermosetting resin. The rubber may be either synthetic rubber or natural rubber. In order to use as a material for the hammerhead 43b, it is necessary to have one of the following characteristics.
(1) Even if the hammer 43 is operated at the maximum speed that can occur during performance, when the hammer head 43b hits the hit portion 60, the hammer head 43b is not deformed at that time or is extremely minute. . That is, the rigidity is sufficiently large.
(2) Similarly, even when the hammer head 43b is deformed when the hammer 43 having the maximum speed hits the hit portion 60, the hammer 43 is restored to its original shape when unloaded. That is, the hammer head 43b has sufficient elasticity.
The above characteristics are necessary because if the hammer head 43b is greatly plastically deformed, the hammer 43 will have a larger rotational stroke each time it is hit, and the key touch feeling will be different. In order to make the key touch feeling constant over a long period of time, it is also necessary that there is little deterioration over time.
[0014]
Further, the weight of the hammer head 43b is set so as to gradually become lighter as it moves from the bass side to the treble side by changing the outer diameter and length of the hammer head 43b in the same manner as the hammer head of an actual acoustic piano. It should be noted that the weight gradient as described above can be set by changing the material (specific gravity) of the hammer head 43b. Alternatively, the weight of each hammer head 43b can be changed by machining the surface of the hammer head 43b. For example, the hammer head 43b can be shaped like a spindle and the shape can be changed to change the weight, or the weight can be changed by forming a groove on the entire circumference. Further, instead of changing the weight for each hammer head 43b, three stages of weights may be set in the low, middle and high sound ranges of the keyboard assembly 10.
As a method for fixing the hammer shank 43a and the hammer head 43b, various methods such as welding, bonding with an adhesive, press-fitting, or shrink fitting can be employed. It is also possible to form a screw on the inner peripheral surface of the hole 43c of the hammer head 43b and the outer periphery of the tip of the hammer shank 43a and to fix both of them. By screwing in this way, the position of the hammer head 43b in the axial direction of the hammer shank 43a can be easily adjusted.
[0015]
Next, a catcher shank 45 that is substantially orthogonal to the hammer shank 43 is attached to the bat 41, and a catcher 46 is attached to the tip of the catcher shank 45. A butt spring 47 is attached to the upper left end of the bat 41 to urge it counterclockwise. Further, a butt under felt 41a and a butt under skin 41b covering the butt under felt 41a are attached to the lower surface of the bat 41, and the upper end surface of the large jack 26a is in contact with the butt under skin 41b.
[0016]
Next, a hammer rail 36 that extends over the entire width of the practice piano is attached to the action bracket 15, and a hammer pad 37 that receives the hammer shank 43 a and prevents rebound is attached to the hammer rail 36. . At the rest position, the hammer assembly 40 is held in a state where the hammer shank 43 is in contact with the hammer pad 37 by the urging force of the butt spring 47.
[0017]
Further, a back check 38 that elastically receives the catcher 46 of the hammer assembly 40 that returns to the rest position is attached to the free end of the wiper 23. Further, a bridle wire 39a is attached next to the back check 38, and the upper end portion of the bridle wire 39a and the catcher 46 are connected by a bridle tape 39b. The bridle tape 39b is for preventing double hitting of the hit portion 60 caused by the bounce of the hammer assembly 40 by causing the rotation return of the hammer assembly 40 to follow the rotation return of the wiper 23.
[0018]
D. Configuration of Damper Mechanism This practice piano does not require a damper mechanism because there is no string, but a damper mechanism 50 that interlocks with key depression is provided in order to make the key touch feel equivalent to an acoustic piano. In the figure, reference numeral 51 denotes a damper lever, and the damper lever 51 is rotatably supported by a damper lever flange 52 attached to the center rail 16. The damper lever 51 is urged counterclockwise by a damper lever spring 54 attached to the damper lever flange 52. A damper spoon 55 having an upper end in contact with the lower end of the damper lever 51 is attached to the end of the wiper 23. When the key is depressed, the damper spoon 55 pushes the damper lever 51 into the biasing force of the damper lever spring 54. It is designed to rotate clockwise against this.
Reference numeral 56 in the figure denotes a damper rod, which is connected to a loud pedal (not shown). The damper rod 56 is rotated when the performer depresses the loud pedal, and all the damper levers 51 provided for the respective keys 11 are rotated clockwise in the figure. When the lever 57 is rotated clockwise, the damper spoon 55 does not reach the damper lever 51 even if the key is pressed.
[0019]
E. Next, the configuration of the hit portion 60 will be described. As shown in FIG. 1, the action bracket 1 5, the bracket 61 which extends over the entire width of the practice piano is attached. The bracket 61 may be made of a highly attenuating material such as cast iron. A damping member 62 made of synthetic resin such as rubber or urethane is attached to one surface of the bracket 61, and the surface of the damping member 62 is made of rubber, synthetic resin, leather, cloth, felt, or the like. A cushioning material 63 is attached. A piezoelectric element (sensor, not shown) that generates an electrical signal corresponding to the striking force when hit with the hammer head 43b is attached to the surface of the cushioning material 63.
[0020]
The output signal of the piezoelectric element is output to a musical tone waveform generating circuit (musical tone signal generating means), not shown, and the musical tone waveform generating circuit generates a musical tone waveform having a tone color and a pitch assigned to the piezoelectric element. Output to speakers and headphones. At that time, the musical sound waveform generating circuit sets the volume according to the strength of the output signal output from the piezoelectric element.
[0021]
F. Next, the operation of the practice piano having the above-described configuration will be described.
First, when the key is depressed, the capstan 9 pushes up the wiper 23 and rotates it counterclockwise around the pin 22a. As a result, the large jack 26 a pushes up the bat 41 to rotate the hammer assembly 40 counterclockwise, and the hammer 43 strikes the hit portion 60. At that time, the piezoelectric element corresponding to the depressed key 11 is struck by the hammer 43, so that a musical tone having a tone color and pitch corresponding to the key 11 and a volume corresponding to the striking strength is output from the speaker or the headphones. Be emitted.
[0022]
Here, while the large jack 26 a rotates the hammer assembly 40, the small jack 26 b comes into contact with the regulating button 34. As a result, the jack 26 pivots clockwise around the pin 26c with the contact portion with the regulating button 34 as the operating point, so that the upper end surface of the large jack 26a extends from the lower surface of the bat 41 to the right in the figure. Escape in the direction and move to a non-contact position with the bat 41. Then, the operation of rotating the return of the hammer assembly 40 after the hammer 43 has string-striking the struck portion 60, catcher 4 6 is temporarily stopped by coming into contact with the back check 38. Then, the jack 26 is interlocked with the rotation return of the wiper 23 accompanying the return operation of the key 11, and the upper end portion of the large jack 26a enters the lower portion of the bat 41 again to enable the next hitting operation.
[0023]
When the key 11 is pressed in this way, it is possible to obtain a key touch feeling equivalent to that of an acoustic piano that separates so that the jack 26 comes out of the bat 41. When the wiper 23 rotates counterclockwise, the damper spoon 55 rotates the damper lever 51 in the clockwise direction against the urging force of the damper lever spring 54, so that the urging force is transmitted to the performer. Realistic key touch feeling can be obtained.
[0024]
In the practice piano having the above configuration, the configuration other than the hammer head 43b is the same as that of the conventional acoustic piano, and the hammer head 43b has the same weight as that of the conventional acoustic piano. The key touch feeling equivalent to can be obtained. Further, since the hammer head 43b is made of a single component of metal, resin or rubber, the manufacturing cost of the hammer 43 can be reduced.
In particular, in the above embodiment, the hammer head 43b is formed so that the cross-sectional shape perpendicular to the axis of the hammer shank 43a is circular. Therefore, when the hammer 43 is attached to the bat 41, the position around the axis is There is no need to consider it. Therefore, not only the mounting operation is extremely simple and can be completed in a short time, but also the manufacturing cost can be further reduced because the manufacturing of the hammer head 43b and the assembly of the hammer head 43a are also simple. .
[0025]
G. Modified example
(1) and a hammer shank 43a and the hammer head 43b can be integrally formed, in addition to them butt 41 further can catcher 4 6 also integrally constructed.
(2) The shape of the hammer head 43b is not limited to the above, and is arbitrary. For example, as shown in FIG. 2B, the hammer head 43d can be formed in a cylindrical shape, and the hammer shank 43a can be inserted and fixed in the hollow portion. Further, as shown in FIG. 2C, the hammer head 43e can be formed in a spherical shape, and the hammer shank 43a can be screwed and fixed. Further, the hammer head can be formed in a plate shape.
(3) A sensor for detecting a key press may be arranged below the keyboard assembly 10 and an output signal of the sensor may be supplied to the musical tone waveform generating circuit. The sensor in this case may be a piezoelectric element that is struck by the key 11. An optical sensor such as a photo interrupter is disposed on the upper surface of the shelf 1, and a shutter that shields the optical axis of the optical sensor is attached to the lower surface of the key 11. It may be configured. In the case of using an optical sensor, the key pressing speed is measured from the time until the shutter enters the light receiving state after blocking the optical axis, and the volume of the generated musical sound is made to correspond to the measured key pressing speed. Also good.
(4) In the above embodiment, the configuration of the action 20 and the like is equivalent to that of the upright piano, but the same effect can be obtained even when the configuration is equivalent to that of the grand piano. Further, the present invention can be applied to any keyboard instrument other than the piano, for example, any keyboard instrument such as a harpsichord, Celesta, and organ, and their practice instruments.
[0026]
【The invention's effect】
In keyboard instruments of the invention, as described above, the hammer head metal, while Rikatachi formed by the resin or rubber, cross-sectional shape orthogonal to the hammer head to the axis of the hammer shanks are formed to have a circular because there, the position of its axis when mounting the hammer may not be considered, therefore, not only can the mounting operation is completed and in a short time very simple, the manufacture of the hammer head be easy can be reduced the production costs low because there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a practice piano according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating an example of a hammer.
[Explanation of symbols]
11 ... key, 20 ... action (action mechanism), 43 ... hammer, 43a ... hammer shank, 43b ... hammer head.

Claims (1)

鍵と、鍵が押下されることにより回動して被打撃体を打撃するハンマと、押下された鍵の動作を上記ハンマに伝達するアクション機構と、鍵が押下されたことを検出するセンサと、このセンサの検出結果に基づいて楽音信号を発生する楽音信号発生手段とを備えた鍵盤楽器において、
上記ハンマをハンマシャンクとハンマヘッドにより構成し、上記ハンマヘッドを金属、樹脂またはゴムにより形するとともに、上記ハンマヘッドを上記ハンマシャンクの軸線に直交する断面形状が円形となるように形成したことを特徴とする鍵盤楽器。
A key, a hammer that rotates when the key is pressed to hit the hit object, an action mechanism that transmits the operation of the pressed key to the hammer, and a sensor that detects that the key is pressed In a keyboard instrument comprising a tone signal generating means for generating a tone signal based on the detection result of the sensor,
The hammer is constituted by hammer shank and a hammer head, formed such that the metal of the hammer head, while Rikatachi formed by the resin or rubber, cross-sectional shape orthogonal to the hammer head to the axis of the hammer shank is circular A keyboard instrument characterized by that.
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