JP3673746B2 - Eyeglass lens processing method and apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡レンズの外周部端面等に部品取付用の穴や切り欠きや溝等を形成する眼鏡レンズ加工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、視野の広さや軽量性等の利点から縁無しタイプの眼鏡(リムレス眼鏡)が注目されている。このような縁無しタイプの眼鏡としては、ナイロールと呼ばれるレンズ下部周囲をナイロン糸で吊るタイプと、レンズにビス用穴を貫通形成し、この穴に貫通させるビスで止めるツーポイントまたはスリーピースと呼ばれるタイプ、加えてレンズ縁面に不貫通の穴を設け、これに眼鏡レンズ保持部材のピン状の突起部を差込固定しているいわゆるピンフィールタイプがある。
【0003】
上述の各タイプのリムレス眼鏡は、それぞれに特色があったが、様々な厚さや様々な材質のレンズに対して、有効視野の広さ、耐久性、美観、軽量化等を十分に確保するための設計が必ずしも容易でないと共に、加工コスト等の観点からも必ずしも十分に満足できるものではなかった。
【0004】
そこで、近年、眼鏡レンズの縁部に切欠部等を設けてこの切欠部等に取付部材をはめ込んで取り付けるようにしたタイプのリムレス眼鏡が提案されている。このタイプの眼鏡としては、例えば、特許2997438号公報(特開平10−228000号)に記載のものや、実用新案登録第2602605号公報(実開平7-32620号公報)の記載のもの、あるいは、特開2000−147435号公報記載のもの等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、眼鏡レンズは、通常、個々の装用者毎に度数が異なると共に、レンズの形状も装用者が選択したフレーム形状に依存する。このため、厚さや形状が個々に異なるのが一般的である。それゆえ、上述の提案にかかるリムレス眼鏡用のレンズを数値制御の加工装置等で加工する際には、形状や厚さに応じて1個1個毎に繁雑な位置決作業をする必要あり、加工効率が著しく悪いという問題があった。
【0006】
本発明は上述の背景のもとでなされたものであり、多種多様な玉型のレンズに対してレンズ外周部端面等に部品取付用の穴や切り欠きや溝等を形成する加工を簡易な操作でもって正確かつ再現性よく行なうことを可能にする眼鏡レンズ加工方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
上述の課題を解決するための手段として第1の手段は、所定形状の眼鏡レンズを加工装置によって加工する眼鏡レンズ加工方法において、前記眼鏡レンズの所定位置に、眼鏡レンズ保持治具を取り付ける眼鏡レンズ保持治具取付工程と、
前記加工装置の加工位置の近傍に設けられているとともに前記眼鏡レンズ保持治具を固定する固定部を備え、前記眼鏡レンズ保持治具を前記固定部に装着し、その上下左右方向位置を調節して位置決めする眼鏡レンズ固定装置の前記固定部に、前記眼鏡レンズ保持治具を装着することによって前記眼鏡レンズを前記固定部に対して所定の位置関係になるように前記固定装置に固定する眼鏡レンズ固定工程と、前記加工装置の近傍に設けられた左右基準面と上下基準面を有する位置決基準プレートであって、この位置決基準プレートの前記左右基準面と前記上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置を接触させると、前記眼鏡レンズの加工部が前記加工装置の加工基準位置と一定の位置関係になるように構成された位置決基準プレートの前記左右基準面と前記上下基準面に、前記眼鏡レンズ固定装置の上下左右方向位置を調節することによって前記眼鏡レンズの所定位置を接触させて眼鏡レンズの上下左右方向の位置決めをする位置決工程と、前記位置決工程によって位置決した眼鏡レンズを前記加工装置によって加工する加工工程とを有することを特徴とする眼鏡レンズ加工方法である。第2の手段は、前記眼鏡レンズ保持治具として、眼鏡レンズを眼鏡フレーム形状に合うように加工する眼鏡レンズ玉摺り加工の前に、眼鏡レンズを玉摺り加工装置に固定するための治具としてあらかじめ眼鏡レンズの加工基準位置に取り付けられる眼鏡レンズ保持治具を用い、前記眼鏡レンズ保持治具取付工程は、前記眼鏡レンズ玉摺り加工の前に行うことを特徴とする第1の手段にかかる眼鏡レンズ加工方法である。第3の手段は、前記玉摺り加工を行った後の眼鏡レンズを加工する加工装置が、数値制御による切削加工装置であることを特徴とする第1又は第2の手段にかかる眼鏡レンズ加工方法である。第4の手段は、眼鏡レンズを加工する加工装置と、前記加工装置の加工位置の近傍に設けられる眼鏡レンズ固定装置であって、前記玉摺り加工の際に眼鏡レンズを玉摺り加工装置に固定するための治具としてあらかじめ眼鏡レンズの加工基準位置に取り付けられてある眼鏡レンズ保持治具を固定する固定部を有し、前記眼鏡レンズ保持治具を前記固定部に固定することによって前記眼鏡レンズを前記固定部に対して所定の位置関係で固定するとともに、前記固定した眼鏡レンズの前記加工装置に対する上下左右方向位置を調節して位置決めする位置調節機構部を有する眼鏡レンズ固定装置と、前記加工装置の加工位置の近傍に設けられた左右基準面と上下基準面を有する位置決基準プレートであって、この位置決基準プレートの左右基準面と上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置を接触させると、前記眼鏡レンズの加工部が前記加工装置の加工基準位置と一定の位置関係になるように構成された位置決基準プレートとを有し、前記眼鏡レンズ固定装置によって前記眼鏡レンズの上下左右方向位置を調節して前記位置基準プレートの前記左右基準面と前記上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置を接触させることによって、前記眼鏡レンズの上下左右方向の位置決めを行い、前記加工装置によって前記眼鏡レンズを加工することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置である。
【0008】
上述の第1、2、4の手段によれば、眼鏡レンズの所定位置に眼鏡レンズ保持治具を取り付け、この保持治具を固定装置に固定し、位置決基準プレートの所定位置に眼鏡レンズの所定位置を接触させることによって、眼鏡レンズの加工部が前記加工装置の加工基準位置と一定の位置関係になるように位置決することができる。これにより、レンズの厚さや形状が異なってもレンズの加工部を簡単に迅速に加工位置に固定することができる。第3の手段によれば数値制御による切削加工を効率的行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例にかかる眼鏡レンズ加工方法の手順を示すフロー図、図2は本発明の実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置の構成を示す図、図3は図2の拡大図、図4は眼鏡レンズ保持治具の構成を示す図、図5は溝加工例を示す図、図6は溝加工後にヨロイやブリッジを取り付けた眼鏡の例を示す図である。以下、これらの図面を参照にしながらまず本発明の実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置を説明し、次に本発明の実施例にかかる眼鏡レンズ加工方法を説明する。
【0010】
図2において、この実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置は、縁摺り加工した左右の眼鏡レンズ100の縁部に数値制御の切削加工装置200によって、溝加工を施すものである。すなわち、眼鏡レンズ100の加工部位が加工装置200の加工基準位置、例えば、切削刃201の位置と一定の位置関係になるように、位置決基準プレート300及び固定装置400によって位置決め固定してから、加工する。
【0011】
切削加工装置200は、図示しないコンピュータ等からの加工指令信号によって、切削刃201を回転させつつ溝加工や穴加工等の所定の加工を行う。
【0012】
図3に示されるように、位置決基準プレート300は、断面が略台形をなした金属ブロックであり、切削刃201の側を向く面を上面301とすると、この上面とほぼ平行な下面302、前面303(後面は図示せず)、並びに、左右の面である左右基準面305、306を有する。左右基準面305、306は傾斜面(傾斜角度が上下面に垂直な面に対して、15〜45°)になっており、これらの面が左右方向の位置を規制する面とされる。また、この左右基準面305、306下端部には、上下方向の位置を規制する上下基準面307、308が設けられている。
【0013】
上下基準面307、308も傾斜面であり、上下面301、302に対して それぞれ10〜30°傾斜させた面である。上記左右基準面305、306に対して眼鏡レンズ100の所定の位置、例えば、加工部位の端面を接触させ、上下基準面307、308に対しては、上記眼鏡レンズ100の加工部位の光学面の一方の縁部を接触させるように、眼鏡レンズ100の位置を定めると、必然的に上記眼鏡レンズ100の加工部位の位置が上記切削加工装置200の切削刃201の基準位置と特定の位置関係になるように構成されている。
【0014】
位置決基準プレート300は、下面302に支持軸310が取り付けられ、この支持軸310が退避機構部320に退避自在に取り付けられており、この退避機構部320が前後移動台330に取り付けられている。そして、上記前後移動台330が前後移動機構部340に前後移動自在に取り付けられ、この前後移動機構部340が固定台350に固定されている。前後移動台330は、前後位置調整つまみ341を回転調整することにより、位置基準プレート300の前後位置を正確に指定の位置に調整することができるようになっている。
【0015】
位置決め操作時の状態にセットすると、必然的に上記位置決基準プレート300の上下左右の位置が上記加工装置200の加工基準位置に対して特定の位置関係になるように構成されており、前後位置のみが上記前後移動台330によって変えることができるようになっている。前後移動台330の前後位置は、後述するように、眼鏡レンズの玉型形状データ、コバ厚データ及び加工位置データ等から決まるので、それらの値から前後移動台330の位置を求めるプログラムを有するコンピュータによって算出し、その値に基づいて、前後位置調整つまみ341を回転調整して設定する。こうして位置決基準プレート300の位置を定めた後に、この位置決基準プレート300の上述した基準面に眼鏡レンズ固定装置400に保持した眼鏡レンズの端面等を接触させることによって、眼鏡レンズ100の位置決めがなされる。
【0016】
なお、加工時には、上記位置決基準プレート300は、退避機構部320によって、切削刃201による眼鏡レンズ100の加工に邪魔にならない位置まで退避させる。すなわち、支持軸310は、クランプピン321がガイド溝322に案内される方向に移動され、切削刃201の加工軌跡の領域外に配置される。
【0017】
眼鏡レンズ固定装置400は、眼鏡レンズ100を保持して位置調整し、この眼鏡レンズ100の端面等を上述の位置決基準プレート300の基準面に接触させることにより、眼鏡レンズ100の加工時の位置を定めて固定するものである。
すなわち、眼鏡レンズ100は、図4に示されるように、縁摺り加工の際に眼鏡レンズ保持治具110が所定の位置に取り付けられている。眼鏡レンズ固定装置400は、この眼鏡レンズ保持治具110が取り付けられたままの状態で、この眼鏡レンズ保持治具110を装着する眼鏡レンズ装着部410を有する。
【0018】
眼鏡レンズ装着部410は、装着孔411を有し、この装着孔411内に回転止具412を介して眼鏡レンズ保持治具110を装着する。すなわち、回転止具412は、図示しないが装着孔411内に回転方向には固定した状態ではめ込まれるようになっている。また、この回転止具412の上部には回転止突起412aが形成されている。したがって、眼鏡レンズ保持治具110を、装着孔411内に挿入すると、この回転止突起412aが眼鏡レンズ保持治具110に設けられている軸受溝11にはめ込まれた状態で上記装着孔411内に装着される。この場合、眼鏡レンズ保持治具110は、その中心が、眼鏡レンズ100の特定の位置、通常は、加工中心に位置するように取り付けられているとともに、軸受溝111の方向も特定の方向に定められているので、上記装着部410に取り付けられた状態で、眼鏡レンズの少なくとも1つの位置が特定されれば、レンズ形状データ等により、各位置も特定できるようになっている。
【0019】
眼鏡レンズ装着部410は、上下調整軸413に取り付けられ、この上下調整軸413は軸受ボックス420に上下(Z軸方向)移動自在に取り付けられている。また、この軸受ボックス420は左右移動機構430に左右(X軸方向)移動自在に取り付けられている。そして、この左右移動機構430が基台500に取り付けられている。軸受ボックス420には上下調整軸413の移動をロックするロックつまみ421が設けられ、また、左右移動機構430には左右の移動をロックするロックつまみ431が設けられている。なお、上記軸受ボックス420は、垂直方向に対して所定の角度(0〜30°)傾斜するように左右移動機構430に取り付けられている。この取り付け角度は、レンズのベースカーブに応じて適切な値にすることが好ましいので、この実施例ではこの取り付け角度を固定した例を掲げたが、必要に応じて角度調整機構を設けてもよい。
【0020】
また、上記上下調整軸413には固定クランプバー440が取り付けられ、この固定クランプバー440には移動クランプバー441が上下移動自在に取り付けられ、この移動クランプバー441の先端は、上記眼鏡レンズ装着部410の上方まで延長され、その先端部の眼鏡レンズ装着部410側にクランプヘッド442が取り付けられている。移動クランプバー441は、固定クランプバー440に下端が固定された2本のガイドポール443が貫通して上下方向に移動自在になっている。また、固定クランプバー440に一方の側がねじ込まれたねじ棒444の他方の側が移動クランプバー441に回転自在に固定されている。したがって、ねじ棒444の上記他方の側の端部に形成されたつまみを445を回転することによって移動クランプバー441を移動させ、クランプヘッド442を眼鏡レンズ装着部410に装着された眼鏡レンズ100に押し付けてこれを固定する。
【0021】
上記眼鏡レンズ固定装置400は、眼鏡レンズ100を固定した状態で、この眼鏡レンズ100の回転方向(周方向)の位置及び前後方向(Y軸方向)の位置は一義的に定まるようになっているが、上下方向(Z軸方向)及び左右方向(X軸方向)の位置については調整できるようになっている。この上下方向(Z軸方向)及び左右方向(X軸方向)の位置を、位置決基準プレート300によって位置決めするものである。
【0022】
すなわち、上記眼鏡レンズ固定装置400に眼鏡レンズ100を固定した状態で、眼鏡レンズ装着部410並びに固定クランプバー440及び移動クランプバー441等が取り付けられた上下調整軸413を移動すると同時に、左右移動機構430によって上記上下調整軸413を軸受ボックス420ごと左右に移動し、位置決基準プレート300の上述した各基準面に眼鏡レンズ100の端面等を接触させることによって、眼鏡レンズ100の位置決めを行う。これにより、眼鏡レンズ100の特定の位置、例えば、加工部位が、加工装置200の加工基準位置と特定の関係になる。したがって、加工装置200に所定の加工指令信号を送ることによって、所定の加工ができる。
【0023】
図2に示される例は、左右のレンズを同時に位置決めしてヨロイ取り付け溝とブリッジの取り付け溝との加工を行う場合の例である。すなわち、ヨロイ取り付け溝とは、図5及び図6に示されるように、縁摺り加工後の眼鏡レンズ100の耳側の端部にヨロイ150をはめ込んで接着固定する溝101を意味する。また、ブリッジ取り付け溝とは、ブリッジ160の両端部をはめ込むための溝を意味する。
【0024】
この加工は、上述の位置決め後、位置決基準プレート300を退避させ、例えば、図の左側のレンズを切削刃201で切削してヨロイ取り付け用の溝加工をする。次に、切削刃201を移動して右側のレンズを加工する。この加工が終了したら、次に、左右のレンズを交換して同様にしてブリッジ取り付け用の溝加工をする。この場合、加工データは上述のように、図示しないコンピュータから送出される。
【0025】
次に、図1を参照にしながら実施例にかかる眼鏡レンズ加工方法を説明する。図1において、レンズは未加工の丸レンズを意味する。この未加工の丸レンズは、眼鏡装用者の眼の処方その他必要な処方や眼鏡フレームの形状データ等から所定の度数や大きさを有するものが選定される。
【0026】
レイアウト
上記丸レンズ選定の前提として、まず、レンズレイアウトがなされる。レンズレイアウトとは、フレーム形状に合わせて丸レンズを縁摺り加工してフレームに嵌め、そのフレームを眼鏡装用者が装用した場合、装用者の瞳孔中心がレンズの光学中心に一致するように、縁摺り形状(=玉型形状=幾何学的形状)における光学中心の位置を配置することである。すなわち、一般に、フレームの形状やサイズと装用者の顔面サイズとの相違によって、眼鏡フレームを装用した場合、瞳孔位置がフレームの幾何学的形状(レンズ玉型形状)の中心位置と一致するのはまれであるから、瞳孔位置をレンズの幾何中心に一致させると光学中心からずれてしまうので、それを補正する配置を行う必要がある。換言すると、玉型形状における幾何学的中心と光学中心とのずれ量を求め、丸レンズの光学中心からそのずれ量だけ幾何中心をずらし、その幾何中心を縁摺り加工目的たる形状の中心とする。
【0027】
ブロッキング
次に、上記レイアウトの結果に基づいて、ブロッキングを行う。このブロッキングとは、縁摺り加工機で縁摺り加工する際に、縁摺り加工機のレンズ固定軸にレンズを固定するための眼鏡レンズ保持治具110(図4参照)を眼鏡レンズの所定位置、例えば、レンズの光学中心、あるいは幾何中心位置に取り付けることである。
【0028】
取り付けは、眼鏡レンズ100と眼鏡レンズの保持治具110との間に、強力で、できるだけ薄い両面テープを介在させて眼鏡レンズの100に眼鏡レンズ保持治具110を貼り付けるようにする。また、その場合、眼鏡レンズは切削水をかけながらカットされるため、上記両面テープは耐水性に富むことが必要で、さらには、レンズカット時や横溝加工時にレンズがぶれたりずれたりすることを避けるため、その厚さは0.5ミリ以下のものがよい。眼鏡レンズ100に眼鏡レンズ保持治具110を貼り付ける手法としては、他の方法でもよい。取り付ける面は、レンズ凸面側でも凹面側であってもよい。
【0029】
玉型カット
玉型カットとは、丸レンズをフレーム形状に合わせて縁摺り加工することであり、上記眼鏡レンズ100に取り付けた眼鏡レンズ保持治具110を縁摺り加工機のレンズ固定軸に取り付け、回転させながら形状倣い研削等の方法によっ加工する。
【0030】
レンズクランプ
縁摺り加工が終了した眼鏡レンズ100を、上記眼鏡レンズ保持治具を取り付けたままで、上述の眼鏡レンズ装着部410に装着し、移動クランプバー441を下げてクランプヘッド442を眼鏡レンズ100に押し付けて眼鏡レンズ100を固定する。なお、眼鏡レンズ100の固定方法は、上記実施例に限られることはなく、ネジ式クランプ以外にも、エアー方式、油圧あるいは電動モーター方式でもよい。
【0031】
基準プレートのセット(ブリッジ側)
眼鏡レンズ100の固定がなされたら、位置決基準プレート300をセットする。すなわち、位置決基準プレート300の前後位置を、前後位置調整つまみ341を回転調整することにより、正確に指定の位置に調整する。この位置は玉型やサイズごとに異なり、本実施例では作業者が作業指示書をコンピュータに読みとらせることによって自動的にそのセット位置がコンピュータのディスプレーに表示されるようにしている。作業者はその値に合わせて位置決基準プレート300の位置をセットすることになる。なお、この調整は、手動ではなく、コンピュータに直結した自動調節機構を用いてもよい。
【0032】
位置決め(ブリッジ側)
次に、上記クランプした眼鏡レンズ100を上記位置決基準プレート300の基準面に接触させて位置決する。位置決基準プレート300の位置は、基準点として3次元空間上でNC加工機が正確に捉えており、この位置決基準プレートの位置を基準としてそれぞれのアイテムにあわせて切削刃201が移動するようにプログラミングがなされている。このため、位置決基準プレートにあわせてセットされたレンズは、所定の位置に所定の形状の加工をおこなうことができる。
【0033】
なお、位置決基準プレートの突き当て部分は1点でレンズに接するように尖っているが、この尖りで、レンズに若干の傷がついても、この部分は次工程の切削でカットされる部分であり特に問題はない。位置決基準プレート300の基準面307、308は、水平面に対し、この実施例では、約20度の角度で逃げている。このため、レンズの凸面形状のほとんどのレンズカーブについてはレンズエッジと基準面とは1点で接することになる。
【0034】
基準プレートオフセット
上記位置決めが終了したら、位置決基準プレート300を、切削刃201の加工軌跡の領域外に退避させる。なお、本実施例では位置決基準プレート300を下に押し下げたあと、直角に回転されることにより固定する方法を示した。しかしながら、その方法は特に限定されるものではない。その結果として位置決基準プレート300が加工時に切削刃と干渉しない位置にずらすことができればどの様な方法でもさしつかえない。
【0035】
ブリッジ側NC切削
次に、加工装置200により、数値制御にて、切削刃201を位置決基準プレート300の接触位置よりZ軸方向に決まった位置に移動し、X軸方向に定距離切削する。本実施例では、その切削方向はデータムラインに平行なX軸方向だけの移動をさせているが、その加工方向は特に限定されない。XY平面上でななめに動かしてもいいし、事前にきめられた形状に(例えばオーバル形状に)動かしてもよい。また、XY平面だけでなくZ方向もあわせて移動させてもよい。こうすることによって、1本のカッターでいろいろな形状の溝をレンズに設けることが可能になる。
【0036】
切削刃201の回転数は本実施例では1,000〜3,000r.p.m.としているが、加工する硝種やカッタの形状によって特に限定されるものではない。切削時は加工熱によるレンズの溶け出しを防ぐため、エアーや切削水による冷却をすることが望ましい。
【0037】
レンズアンクランプ
レンズを固定しているクランプを緩めて、レンズをはずす。
レンズ左右の交換
レンズ固定装置400に固定した左右のレンズを互いに交換する。その場合、上下方向を変えないようにセットする。
レンズクランプ
交換したレンズを上記と同様にして固定する。
基準プレートオンセット
退避していた位置決基準プレート300をセット位置に戻す。
基準プレート位置セット(ヨロイ側)
位置決基準プレート300をよろいがつく位置にセットする。作業者は、コンピュータのディスプレイに表示されているよろい側のセット値に合わせて、位置決基準プレート300の位置をセットすることになる。
【0038】
位置決め(ヨロイ側)
上記と同様にして、位置決基準プレート300の基準面に眼鏡レンズ100を接触させることによって眼鏡レンズを所定の位置に固定する。
基準プレートオフセット
上記と同様にして位置決基準面にプレート300を退避させる。
ヨロイ側NC切削
上記と同様に、数値制御にて、切削刃201位置決基準プレート300の接触位置よりZ軸方向に決まった位置に移動し、X軸方向に定距離切削する。
レンズ取り外し
眼鏡レンズ100のクランプをゆるめてレンズを外す。
【0039】
上述の実施例によれば、玉摺り加工が終わったレンズに固定されている眼鏡レンズ保持治具を取り外さないで、その治具か固定されたままの状態で、溝加工治具の位置決めと固定を行うことができる。これにより、眼鏡レンズの端面からレンズ内方に向かう溝を加工するための溝加工を、多種多様な玉型のレンズに対して、単純な操作でもって、正確かつ再現性良く加工することができる。さらに、素材レンズの玉摺り加工から溝加工までの一連の作業を効率化させることもできるという効果が得られる。
【0040】
図7は本発明の他の実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置の構成を示す図である。図7に示す眼鏡レンズ加工装置は、眼鏡レンズ100を、その凸面側を上方に向けて保持し、切削刃201を上記レンズの凸面側から当てて切削加工するようにした装置の例である。すなわち、上述の実施例では、レンズ100の凸面が下方を向くように保持し、凹面側から加工するようにした例を掲げたものであるが、以下説明する実施例は、レンズ100の面を上述の実施例の場合と逆にして保持して加工するようにした装置の例である。
【0041】
この実施例は、レンズ面を上述の実施例と逆にして保持するだけであるので、その構造も同一の部分や細部の構造は異なるが機能的はほぼ同一である部分から構成されている。そこで、以下の説明では、構造も同一の部分には上述の実施例の場合と同一の符号を付し、また、細部の構造は異なるが機能的に同一の部分には、上述の実施例の場合の符号の数値に1000を加算した符号を付し、重複すると思われる説明は適宜省略して説明する。
【0042】
図7において、この実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置は、例えば、縁摺り加工した左右の眼鏡レンズ100の縁部に数値制御の切削加工装置200によって、図7の点線の円内に図示したような、凸面側に開口部分を有する溝加工等を行う場合に用いる。
【0043】
位置決基準プレート1300は、上述の実施例(図2、図3参照)における位置決基準プレート300を逆さまにして支持軸310に取付けられたもので、それ以外の構造は上述の実施例の場合と同一である。したがって、図7において、上述の実施例の規準面307に相当する部位が規準面1307であり、図において、レンズ100の端面が接触されている部位に上述の実施例の基準面308に相当する基準面が形成されており、この基準面にレンズ100の加工部位を接触させることによって位置決めが行われる。また、この支持軸310が取付けられる退避機構部320、前後移動台330、前後移動機構部340及び固定台350等は、上述の実施例と同一である。
【0044】
眼鏡レンズ固定装置1400は、以下の構成を有する。すなわち、基台500に左右移動機構1430が固定されている。この左右移動機構1430に、取り付け用のL字型金具によって軸受ボックス420が固定されている。この軸受ボックス420に上下(Z軸方向)移動自在に上下調整軸1413が取り付けられている。軸受ボックス1420には上下調整軸1413の移動をロックするロックつまみ1421が設けられ、また、左右移動機構1430には左右の移動をロックするロックつまみ1431が設けられている。なお、上記軸受ボックス1420は、垂直方向に対して所定の角度(0〜30°)傾斜するように左右移動機構1430に取り付けられている。この取り付け角度は、レンズのベースカーブに応じて適切な値にすることが好ましいので、この実施例ではこの取り付け角度を固定した例を掲げたが、必要に応じて角度調整機構を設けてもよい。
【0045】
また、上記上下調整軸413には、固定用金具1414によって固定クランプバー1440が取り付けられ、この固定クランプバー1440には移動クランプバー1441が上下移動自在に取り付けられている。すなわち、移動クランプバー1441には、固定クランプバー1440に下端が固定された2本のガイドポール1443が貫通されて設けられており、上下方向に移動自在になっている。また、移動クランプバー1441に一方の側がねじ込まれたねじ棒1444の他方の側が固定クランプバー1440に回転自在に固定されており、このねじ棒1444の上記他方の側の端部に形成されたつまみ1445を回転することによって移動クランプバー1441を上下移動させるようになっている。
【0046】
また、固定クランプバー1440の先端部には、眼鏡レンズ装着部410が装着して固定されている。さらに、移動クランプバー1441の先端には、クランプヘッド1442が固定されている。したがって、ねじ棒1444のつまみ1445を回転することによって移動クランプバー1441を移動させ、クランプヘッド1442を眼鏡レンズ装着部410に装着された眼鏡レンズ100に押し付けてこれを固定する。
【0047】
上記眼鏡レンズ固定装置1400は、眼鏡レンズ100を固定した状態で、この眼鏡レンズ100の回転方向(周方向)の位置及び前後方向(Y軸方向)の位置は一義的に定まるようになっているが、上下方向(Z軸方向)及び左右方向(X軸方向)の位置については調整できるようになっている。この上下方向(Z軸方向)及び左右方向(X軸方向)の位置を、位置決基準プレート1300によって位置決めするものである。この実施例によれば、レンズ100の凸面を上方に向けた状態での位置決めができ、図7の点線円形内に示したような加工を効率よく行うことが可能になる。
【0048】
なお、上述の実施例にあっては、位置決基準プレートの所定位置に眼鏡レンズの所定位置を接触させることによって位置決めを行っているが、位置決基準プレートを用いる代わりに、眼鏡レンズの所定位置が特定の位置になったときにその位置を検知できる接触式又は非接触式の位置検知手段を用いてもよい。すなわち、例えば、位置検知プローブを有し、そのプローブに物体が接触したときに、その接触点の位置情報を送る位置検知プローブを有する位置検知手段を用いてもよい。また、この接触式の位置検知プローブの変わりに電磁波等を用いて非接触で位置検知を行うものを用いた位置検知手段を用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明は、眼鏡レンズ保持治具を取り付けた眼鏡レンズを固定してその位置を調整できる眼鏡レンズ固定装置によって、位置決基準プレートの基準面に眼鏡レンズの所定位置を調整して接触させることによって、眼鏡レンズの加工部が加工装置の加工基準位置と一定の位置関係になるように位置決するようにしたもので、これにより、多種多様な玉型のレンズに対してレンズ外周部端面等に部品取付用の穴や溝等を形成する加工を簡易な操作でもって正確かつ再現性行なうことを可能にする眼鏡レンズ加工方法及び装置を得ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる眼鏡レンズ加工方法の手順を示すフロー図である。
【図2】本発明の実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置の構成を示す図である。
【図3】図2の拡大図である。
【図4】眼鏡レンズ保持治具の構成を示す図である。
【図5】溝加工例を示す図である。
【図6】溝加工後にヨロイやブリッジを取り付けた眼鏡の例を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施例にかかる眼鏡レンズ加工装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
100…眼鏡レンズ、200…加工装置、300…位置決基準プレート、400…眼鏡レンズ固定装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a spectacle lens processing method and apparatus for forming a hole, a notch, a groove or the like for mounting a part on an outer peripheral end face of a spectacle lens.
[0002]
[Prior art]
In recent years, rimless spectacles (rimless spectacles) have attracted attention due to advantages such as a wide field of view and light weight. As for such edgeless type glasses, a type called nyroll is hung around the lower part of the lens with a nylon thread, and a type called a two-point or three-piece type that is formed by penetrating a screw hole in the lens and stopping with a screw that penetrates the hole. In addition, there is a so-called pin-feel type in which a non-through hole is provided in the lens edge surface, and a pin-like protrusion of the spectacle lens holding member is inserted and fixed thereto.
[0003]
Each type of rimless eyeglasses mentioned above had its own characteristics, but in order to ensure sufficient effective field of view, durability, aesthetics, weight reduction, etc., for lenses of various thicknesses and materials. However, it was not always easy to design, and it was not always satisfactory from the viewpoint of processing cost.
[0004]
Therefore, in recent years, there has been proposed a rimless spectacle of a type in which a notch or the like is provided at the edge of the spectacle lens and an attachment member is fitted into the notch or the like. As this type of spectacles, for example, those described in Japanese Patent No. 2997438 (Japanese Patent Laid-Open No. 10-228000), those described in Utility Model Registration No. 2602605 (Japanese Utility Model Publication No. 7-32620), or The thing of Unexamined-Japanese-Patent No. 2000-147435 etc. are known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the spectacle lens usually has a different frequency for each wearer, and the shape of the lens also depends on the frame shape selected by the wearer. For this reason, it is common that thickness and a shape differ individually. Therefore, when processing a lens for rimless glasses according to the above-mentioned proposal with a numerically controlled processing device or the like, it is necessary to perform complicated positioning work for each one according to the shape and thickness, There was a problem that processing efficiency was remarkably bad.
[0006]
The present invention has been made under the above-described background, and it is easy to form a hole for mounting a part, a notch, a groove, or the like on the lens outer peripheral end face or the like for a wide variety of lens-shaped lenses. It is an object of the present invention to provide a spectacle lens processing method and apparatus that can be accurately and reproducibly operated.
[0007]
As a means to solve the above problemsThe first means isIn a spectacle lens processing method of processing a spectacle lens of a predetermined shape by a processing device, a spectacle lens holding jig attaching step of attaching a spectacle lens holding jig to a predetermined position of the spectacle lens;
The eyeglass lens holding jig is provided near the processing position of the processing device.The eyeglass lens holding jig is mounted on the fixing portion, and the eyeglass lens holding jig is attached to the fixing portion, and the eyeglass lens holding device is positioned by adjusting the vertical and horizontal positions thereof. By doing so, the spectacle lens is fixed to the fixing device so as to have a predetermined positional relationship with the fixing portion.A positioning reference plate having a left and right reference plane and an upper and lower reference plane provided in the vicinity of the processing apparatus, and the glasses on the left and right reference planes and the upper and lower reference planes of the positioning reference plate; When the predetermined position of the lens is brought into contact with the left and right reference planes and the upper and lower reference planes of the positioning reference plate configured so that the processing portion of the spectacle lens has a certain positional relationship with the processing reference position of the processing apparatus. A positioning step of positioning the spectacle lens in the vertical and horizontal directions by adjusting a vertical and horizontal position of the spectacle lens fixing device, and the spectacles positioned by the positioning step And a processing step of processing the lens by the processing device.The second means isAs the spectacle lens holding jig, the spectacle lens processing standard is used in advance as a jig for fixing the spectacle lens to the glazing processing apparatus before the spectacle lens glazing process for processing the spectacle lens to match the spectacle frame shape. A spectacle lens holding jig attached to a position is used, and the spectacle lens holding jig attaching step is performed before the spectacle lens glazing process.Take the first meansThis is a spectacle lens processing method.The third means isThe processing device for processing the spectacle lens after performing the lashing processing is a numerically controlled cutting device.1st or 2nd meansThis is a spectacle lens processing method.The fourth means isA processing device for processing a spectacle lens, and a spectacle lens fixing device provided in the vicinity of a processing position of the processing device, as a jig for fixing the spectacle lens to the lash processing device during the lashing processing A fixing portion for fixing a spectacle lens holding jig that is attached in advance to a processing reference position of the spectacle lens, and fixing the spectacle lens holding jig to the fixing portion;For the fixed partAn eyeglass lens fixing device having a position adjusting mechanism for fixing the eyeglass lens in a predetermined positional relationship and adjusting the position of the fixed eyeglass lens in the vertical and horizontal directions with respect to the processing device, and in the vicinity of the processing position of the processing device A positioning reference plate having a provided left and right reference plane and an upper and lower reference plane, and when the predetermined position of the spectacle lens is brought into contact with the left and right reference plane and the upper and lower reference plane of the positioning reference plate, the processing of the spectacle lens A positioning reference plate configured to have a fixed positional relationship with a processing reference position of the processing apparatus, and the position of the spectacle lens is adjusted by adjusting the vertical and horizontal position of the spectacle lens by the spectacle lens fixing device. By bringing a predetermined position of the spectacle lens into contact with the left and right reference planes and the upper and lower reference planes of a reference plate, the spectacle lens is vertically and horizontally Positioning is performed, a eyeglass lens processing apparatus characterized by processing the eyeglass lens by the processing device.
[0008]
According to the above first, second and fourth means,By attaching a spectacle lens holding jig to a predetermined position of the spectacle lens, fixing the holding jig to the fixing device, and bringing the predetermined position of the spectacle lens into contact with the predetermined position of the positioning reference plate, the processing unit of the spectacle lens is The position can be determined so as to have a certain positional relationship with the processing reference position of the processing apparatus. Thereby, even if the thickness and shape of the lens are different, the processing portion of the lens can be easily and quickly fixed at the processing position.Third meansAccording to this, cutting by numerical control can be performed efficiently.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 is a flowchart showing a procedure of a spectacle lens processing method according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a diagram showing a configuration of a spectacle lens processing apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 3 is an enlarged view of FIG. FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a spectacle lens holding jig, FIG. 5 is a diagram showing an example of groove processing, and FIG. 6 is a diagram showing an example of eyeglasses to which an armor or a bridge is attached after the groove processing. Hereinafter, an eyeglass lens processing apparatus according to an embodiment of the present invention will be described first with reference to these drawings, and then a spectacle lens processing method according to an embodiment of the present invention will be described.
[0010]
In FIG. 2, the spectacle lens processing apparatus according to this embodiment performs grooving on the edge portions of the left and
[0011]
The
[0012]
As shown in FIG. 3, the
[0013]
The upper and
[0014]
In the
[0015]
When set to the state at the time of the positioning operation, the
[0016]
At the time of processing, the
[0017]
The spectacle
That is, as shown in FIG. 4, the eyeglass
[0018]
The spectacle
[0019]
The spectacle
[0020]
Further, a fixed
[0021]
In the eyeglass
[0022]
That is, while the
[0023]
The example shown in FIG. 2 is an example in which the left and right lenses are simultaneously positioned to process the armor mounting groove and the bridge mounting groove. That is, as shown in FIG. 5 and FIG. 6, the armor mounting groove means a
[0024]
In this process, after the positioning described above, the
[0025]
Next, the spectacle lens processing method according to the embodiment will be described with reference to FIG. In FIG. 1, a lens means a raw round lens. The unprocessed round lens having a predetermined power and size is selected based on the prescription of the eye of the spectacle wearer, other necessary prescriptions, and shape data of the spectacle frame.
[0026]
The layout
As a premise for selecting the round lens, first, a lens layout is made. The lens layout means that the round lens is trimmed to fit the frame shape and fitted into the frame, and when the spectacle wearer wears the frame, the wearer's pupil center matches the optical center of the lens. This is to arrange the position of the optical center in the sliding shape (= lens shape = geometric shape). That is, in general, when the spectacle frame is worn due to the difference between the shape and size of the frame and the face size of the wearer, the pupil position matches the center position of the frame geometric shape (lens lens shape). Since it is rare, if the pupil position is made coincident with the geometric center of the lens, it will be displaced from the optical center, so an arrangement for correcting it must be made. In other words, the amount of deviation between the geometric center and the optical center in the target lens shape is obtained, the geometric center is displaced from the optical center of the round lens by the amount of deviation, and the geometric center is set as the center of the shape intended for edge processing. .
[0027]
blocking
Next, blocking is performed based on the result of the layout. This blocking refers to a spectacle lens holding jig 110 (see FIG. 4) for fixing a lens to a lens fixing shaft of the edging machine when the edging process is performed at a predetermined position of the spectacle lens. For example, it is attached to the optical center or geometric center position of the lens.
[0028]
The eyeglass
[0029]
Oval cutting
The lens shape cut is a process of edging a round lens in accordance with the frame shape. The eyeglass
[0030]
Lens clamp
With the eyeglass lens holding jig attached, the
[0031]
Reference plate set (bridge side)
When the
[0032]
Positioning (bridge side)
Next, the clamped
[0033]
Note that the abutting part of the positioning reference plate is pointed so that it touches the lens at one point, but even if the lens is slightly scratched by this point, this part is cut by the next process cutting. There is no particular problem. The reference planes 307 and 308 of the
[0034]
Reference plate offset
When the positioning is completed, the
[0035]
NC cutting on bridge side
Next, the
[0036]
In this embodiment, the rotational speed of the
[0037]
Lens unclamp
Loosen the clamp that holds the lens and remove the lens.
Lens left and right exchange
The left and right lenses fixed to the
Lens clamp
Fix the replaced lens in the same manner as above.
Reference plate on set
The retracted
Reference plate position set (Yoroi side)
The
[0038]
Positioning (Yoroi side)
In the same manner as described above, the spectacle lens is fixed at a predetermined position by bringing the
Reference plate offset
In the same manner as described above, the
NC side cutting
Similarly to the above, by numerical control, it moves from the contact position of the
Lens removal
Loosen the clamp of the
[0039]
According to the above-described embodiment, the grooving jig is positioned and fixed without removing the spectacle lens holding jig fixed to the lens where the lashing process is finished, while the jig remains fixed. It can be performed. As a result, the groove processing for processing the groove from the end face of the spectacle lens toward the inside of the lens can be processed accurately and with good reproducibility by simple operation on a wide variety of lens lenses. . Furthermore, it is possible to improve the efficiency of a series of operations from the balling process to the groove process of the material lens.
[0040]
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of an eyeglass lens processing apparatus according to another embodiment of the present invention. The spectacle lens processing apparatus shown in FIG. 7 is an example of an apparatus in which the
[0041]
In this embodiment, since the lens surface is merely held in the opposite direction to the above-described embodiment, the structure is also composed of the same parts and the parts that are functionally substantially the same although the structures of the details are different. Therefore, in the following description, the same reference numerals are assigned to the same parts as those in the above-described embodiment, and the functionally same parts are different in the structure of the details but are the same as those in the above-described embodiments. In the following description, a numerical value of 1000 is added to the numerical value of the case code, and description that seems to overlap is omitted as appropriate.
[0042]
In FIG. 7, the spectacle lens processing apparatus according to this embodiment is shown in a circle indicated by a dotted line in FIG. 7 by a numerically controlled cutting
[0043]
The
[0044]
The spectacle
[0045]
A fixed
[0046]
In addition, a spectacle
[0047]
The spectacle
[0048]
In the above-described embodiment, positioning is performed by bringing a predetermined position of the spectacle lens into contact with a predetermined position of the positioning reference plate, but instead of using the positioning reference plate, a predetermined position of the spectacle lens is used. You may use the contact-type or non-contact-type position detection means which can detect the position when becomes a specific position. That is, for example, a position detection means having a position detection probe that sends position information of a contact point when an object comes into contact with the probe may be used. Further, instead of the contact-type position detection probe, position detection means using a non-contact position detection using electromagnetic waves or the like may be used.
[0049]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, the present invention provides a predetermined spectacle lens on the reference plane of the positioning reference plate by the spectacle lens fixing device that can fix and adjust the position of the spectacle lens to which the spectacle lens holding jig is attached. By adjusting the position and making contact, the processing part of the spectacle lens is positioned so as to have a certain positional relationship with the processing reference position of the processing device. On the other hand, a spectacle lens processing method and apparatus that enable accurate and reproducible processing for forming parts mounting holes and grooves on the lens outer peripheral end face and the like with a simple operation have been obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing a procedure of a spectacle lens processing method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of an eyeglass lens processing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged view of FIG. 2;
FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a spectacle lens holding jig.
FIG. 5 is a diagram showing an example of groove processing.
FIG. 6 is a view showing an example of eyeglasses to which an alloy or a bridge is attached after grooving.
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of an eyeglass lens processing apparatus according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記眼鏡レンズの所定位置に、眼鏡レンズ保持治具を取り付ける眼鏡レンズ保持治具取付工程と、
前記加工装置の加工位置の近傍に設けられているとともに前記眼鏡レンズ保持治具を固定する固定部を備え、前記眼鏡レンズ保持治具を前記固定部に装着し、その上下左右方向位置を調節して位置決めする眼鏡レンズ固定装置の前記固定部に、前記眼鏡レンズ保持治具を装着することによって前記眼鏡レンズを前記固定部に対して所定の位置関係になるように前記固定装置に固定する眼鏡レンズ固定工程と、
前記加工装置の近傍に設けられた左右基準面と上下基準面を有する位置決基準プレートであって、この位置決基準プレートの前記左右基準面と前記上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置を接触させると、前記眼鏡レンズの加工部が前記加工装置の加工基準位置と一定の位置関係になるように構成された位置決基準プレートの前記左右基準面と前記上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置が接触するように前記眼鏡レンズ固定装置により眼鏡レンズの上下左右方向の位置を調節して眼鏡レンズの上下左右方向の位置決めをする位置決工程と、
前記位置決工程によって位置決した眼鏡レンズを前記加工装置によって加工する加工工程とを有することを特徴とする眼鏡レンズ加工方法。In a spectacle lens processing method for processing a spectacle lens of a predetermined shape by a processing device,
A spectacle lens holding jig mounting step for mounting a spectacle lens holding jig at a predetermined position of the spectacle lens;
The fixing device is provided in the vicinity of the processing position of the processing apparatus and fixes the spectacle lens holding jig. The spectacle lens holding jig is attached to the fixing portion, and the vertical and horizontal direction positions thereof are adjusted. A spectacle lens for fixing the spectacle lens to the fixing device so as to have a predetermined positional relationship with the fixing portion by attaching the spectacle lens holding jig to the fixing portion of the spectacle lens fixing device to be positioned Fixing process;
A positioning reference plate having a left and right reference surface and an upper and lower reference surface provided in the vicinity of the processing device, wherein the predetermined position of the spectacle lens is in contact with the left and right reference surfaces of the positioning reference plate and the upper and lower reference surfaces Then, a predetermined position of the spectacle lens on the left and right reference planes and the upper and lower reference planes of a positioning reference plate configured so that a processing portion of the spectacle lens has a fixed positional relationship with a processing reference position of the processing apparatus. Positioning step of adjusting the vertical and horizontal directions of the spectacle lens by the spectacle lens fixing device so that the eyeglass lens contacts ,
A spectacle lens processing method comprising: processing a spectacle lens positioned by the positioning step by the processing device.
前記加工装置の加工位置の近傍に設けられる眼鏡レンズ固定装置であって、前記玉摺り加工の際に眼鏡レンズを玉摺り加工装置に固定するための治具としてあらかじめ眼鏡レンズの加工基準位置に取り付けられてある眼鏡レンズ保持治具を固定する固定部を有し、前記眼鏡レンズ保持治具を前記固定部に固定することによって前記眼鏡レンズを前記固定部に対して所定の位置関係で固定するとともに、前記固定した眼鏡レンズの前記加工装置に対する上下左右方向位置を調節して位置決めする位置調節機構部を有する眼鏡レンズ固定装置と、
前記加工装置の加工位置の近傍に設けられた左右基準面と上下基準面を有する位置決基準プレートであって、この位置決基準プレートの左右基準面と上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置を接触させると、前記眼鏡レンズの加工部が前記加工装置の加工基準位置と一定の位置関係になるように構成された位置決基準プレートとを有し、
前記眼鏡レンズ固定装置によって前記眼鏡レンズの上下左右方向位置を調節して前記位置基準プレートの前記左右基準面と前記上下基準面に前記眼鏡レンズの所定位置を接触させることによって、前記眼鏡レンズの上下左右方向の位置決めを行い、前記加工装置によって前記眼鏡レンズを加工することを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。A processing device for processing eyeglass lenses;
A spectacle lens fixing device provided in the vicinity of a processing position of the processing device, which is attached in advance to a processing reference position of the spectacle lens as a jig for fixing the spectacle lens to the lash processing device during the lashing processing. A fixing portion for fixing the spectacle lens holding jig, and fixing the spectacle lens to the fixing portion in a predetermined positional relationship by fixing the spectacle lens holding jig to the fixing portion. An eyeglass lens fixing device having a position adjusting mechanism for adjusting the position of the fixed eyeglass lens relative to the processing device in the vertical and horizontal directions;
A positioning reference plate having a left and right reference surface and an upper and lower reference surface provided in the vicinity of a processing position of the processing device, wherein the predetermined position of the spectacle lens is set on the left and right reference surfaces and the upper and lower reference surfaces of the positioning reference plate. A positioning reference plate configured so that the processing part of the spectacle lens is in a fixed positional relationship with the processing reference position of the processing device when brought into contact;
By adjusting the vertical and horizontal positions of the spectacle lens by the spectacle lens fixing device and bringing the predetermined position of the spectacle lens into contact with the left and right reference planes and the vertical reference plane of the position reference plate, A spectacle lens processing apparatus that performs positioning in the left-right direction and processes the spectacle lens by the processing apparatus.
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