JP3660210B2 - Stabilized power supply device and electronic device including the same - Google Patents
Stabilized power supply device and electronic device including the same Download PDFInfo
- Publication number
- JP3660210B2 JP3660210B2 JP2000202785A JP2000202785A JP3660210B2 JP 3660210 B2 JP3660210 B2 JP 3660210B2 JP 2000202785 A JP2000202785 A JP 2000202785A JP 2000202785 A JP2000202785 A JP 2000202785A JP 3660210 B2 JP3660210 B2 JP 3660210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- voltage
- stabilized power
- transistor
- stabilized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
- Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各電源電圧の起動順序を内部で自ら能動的に制御する安定化電源装置及びそれを備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器を構成するLSI等の素子は、非常に種類が多く、これらを動作させるための電源電圧は一定ではなく、複雑を極めている。
【0003】
例えば、24V、12V、9V、5V、3.3V、2.5V、1.8V等で動作する素子がある。このような電子機器を安定に動作させるためには、各電子機器に所要の電圧を印加する以外に、各素子に対して電圧を供給する順序およびタイミングがある。
【0004】
例えば、3.3Vと2.5Vの電圧を供給する必要のあるLSIに対し、先に、3.3Vを供給した後に2.5Vを供給しないと、LSIを含めた電子機器全体が誤動作してしまう場合がある。
【0005】
また、3.3Vと2.5Vの電圧を供給する必要のあるLSIにおいて、一方の電圧のみ供給された状態が所定時間以上継続すると、素子が破壊する場合もある。
【0006】
更に、一部のメモリ素子等においては、12Vと5Vの2種類の電圧が供給されることが必要であり、この場合、先に5Vを供給してから12Vを供給しないと、素子が破壊する場合がある。
【0007】
従来、どのようにして複数の電源電圧の立ち上げを行っていたかについて、図11および図12を参照しながら、以下に説明する。
【0008】
図11は、従来の電源起動シーケンス例を示す説明図である。図11の電源起動シーケンスによれば、まず、5Vの電源が立ち上げられる。それから、所定時間Td1後に3.3Vの電源が立ち上げられる。さらに、所定時間Td2後に2.5Vの電源が立ち上げられる。このように、複数の電源を所定の順序で立ち上げることによって、電子機器が正常に動作する。
【0009】
図12は、図11に示す電源起動シーケンスを実現するための回路構成例を示す。図12の構成例によれば、3.3Vの電圧を供給する第2電源52、及び2.5Vの電圧を供給する第3電源53の2つの電源の立ち上げタイミングをマイクロコンピュータ(以下、単に、マイコンと称す。)51が制御し、これにより、図11の電源起動シーケンスにしたがって、各電圧が供給先であるCPU54に供給されるようになっている。なお、上記マイコン51は、電源監視機能を有している。
【0010】
つまり、図12の構成例によれば、5Vの電圧を供給する第1電源50が立ち上がると、この5Vの電圧が、上記マイコン51、第2及び第3電源52及び53に動作電圧として供給され、それぞれ動作可能状態になる。この時点では、未だ、マイコン51からは、オフ指令が第2及び第3電源52及び53にそれぞれ供給されているので、これらの電源からは電圧は出力されない。
【0011】
第1電源50が立ち上がってから、時間Td1が経過すると、上記マイコン51は上記第2電源52に対してオン指令が供給される(このとき、第3電源53に対しては、オフ指令が供給されたままである。)。このオン指令を受領すると、上記第2電源52は、3.3Vの電圧を上記CPU54に供給する。
【0012】
それから、更に、時間Td2が経過すると、上記マイコン51は上記第3電源53に対してオン指令が供給される(このとき、第2電源53に対しても、オン指令が供給されたままである。)。このオン指令を受領すると、上記第3電源53は、2.5Vの電圧を上記CPU54に供給する。
【0013】
以上のように、図12の構成例によれば、図11の電源起動シーケンスが実現でき、第1電源50が立ち上がってから、時間(Td1+Td2)が経過した時点で、3.3V、及び2.5Vの2種類の電圧が共に上記CPU54に供給されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術は、次のような問題点を有している。すなわち、前述のように、電子機器を構成するLSI等の素子の電源電圧は複雑を極めており、電子機器を安定に動作させるためには、各電子機器に所要電圧を供給する以外に、各素子に所要電圧を所要のタイミングで供給しないと、正常に動作しない。
【0015】
したがって、システムを制御するマイコンに要求される電源監視機能は複雑化しており、その結果、上記マイコンはコストアップを招来している。
【0016】
しかも、システムを制御する上記マイコンを使用して電源監視機能を果たす限り、必ず、最初に、このマイコン自体を起動する必要があり、そのために、上記マイコン用の電源を別途用意する必要がある(図12の場合、第1電源50を別途用意する必要がある。)。
【0017】
例えば、システムを制御するマイコンの動作電圧を5Vとし、このマイコンを含む電子機器には5Vで動作する他の負荷があるとする。さらに、この電子機器の安定動作のためには、5Vよりも先に他の電源電圧を立ち上げる必要があるとする。このような場合、上記他の負荷と区別して、上記マイコン用の5Vの電源電圧を別途用意する必要があり、これは大きなコストアップの要因となる。
【0018】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、各電源電圧の起動順序を内部で自ら能動的に制御する安定化電源装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る安定化電源装置は、上記課題を解決するために、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置であって、上記入力電圧をパワートランジスタを用いて上記出力電圧に変換し、上記出力電圧をフィードバックしてコンパレータにより基準電圧と比較し、上記コンパレータを含むフィードバック制御系で、上記コンパレータの比較結果に基づいて上記パワートランジスタを制御することにより上記出力電圧を安定化させる安定化電源装置において、内部に、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段を備え、該確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記フィ ードバック制御系に電源を供給せずに上記パワートランジスタをOFFとして上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0020】
本発明に係る安定化電源装置は、上記課題を解決するために、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置であって、上記入力電圧をパワートランジスタを用いて上記出力電圧に変換し、上記出力電圧をフィードバックしてコンパレータにより基準電圧と比較し、上記コンパレータを含むフィードバック制御系で、上記コンパレータの比較結果に基づいて上記パワートランジスタを制御することにより上記出力電圧を安定化させる安定化電源装置において、内部に、他系統の電源電圧を受け、この電源電圧を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段とを備え、上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記フィードバック制御系に電源を供給せずに上記パワートランジスタをOFFとして上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0021】
本発明に係る安定化電源装置は、上記課題を解決するために、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置において、以下の措置を講じたことを特徴としている。
【0022】
即ち、上記安定化電源装置は、内部に、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段を備え、該確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0023】
上記の発明によれば、入力電圧が所要の電圧に変換され、これが出力電圧として負荷に供給される。
【0024】
従来は、安定化電源装置外に設けられ、システムを制御するマイコンによって、他系統の電源が監視され、各素子に所要電圧が所要のタイミングで供給されていた。そのためには、必ず、最初に、このマイコン自体を起動する必要があり、上記マイコン用の電源を別途用意する必要があった。これは、安定化電源装置のコスト高を招来する。
【0025】
そこで、上記の発明によれば、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段が安定化電源装置の内部に設けられており、この確認手段によって他系統の電源が起動されたことが確認されるまでは、出力電圧が負荷に供給されないようになっている。
【0026】
つまり、従来のように、安定化電源装置の外部に設けられたシステム制御用のマイコンが安定化電源装置のオン及びオフを制御するのではなくて、安定化電源装置が、自ら、内部で、確認手段を介して他系統の電源が起動されたか否かを確認しているので、システム制御用のマイコンの負担を増加することなく、しかも、従来上記マイコン用に別途設けることが必要であった電源が不要となるので、コストアップを招来することもなく、各電源電圧の起動順序を内部で自ら能動的に制御することが可能となる。
【0027】
なお、供給された他系統の電源電圧が所定の電圧値未満(供給先の素子が正常に動作する動作電圧の許容範囲外の電圧)であれば、出力電圧が負荷に供給されない。これにより、信頼性の高い安定化電源装置を提供できる。
【0028】
上記確認手段は、上記他系統の電源電圧が基準電圧値より大きいか否かを比較する比較手段を有し、該比較手段による比較の結果、基準電圧値よりも大きい場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認することが好ましい。
【0029】
この場合、基準電圧値を適当に決めることによって、他系統の電源電圧の起動の確認に幅を持たせることができる。したがって、多種多様な用途に適用でき、汎用性に優れた安定化電源装置を提供できる。
【0030】
本発明に係る他の安定化電源装置は、上記課題を解決するために、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置において、以下の措置を講じたことを特徴としている。
【0031】
即ち、上記安定化電源装置は、内部に、他系統の電源電圧を受け、この電源電圧を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段とを備え、上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0032】
上記の発明によれば、安定化電源装置の内部に遅延手段と確認手段とが設けられている。この遅延手段は、他系統の電源電圧を入力すると、これを所定時間だけ遅延させて出力する。確認手段は、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する。
【0033】
本安定化電源装置によれば、他系統の電源電圧が、入力されてから所定時間が経過し、且つ、そのときの電圧値が所定値以上に達しているときに、確認手段によって他系統の電源が起動されたことが確認される。この確認がなされるまでは、出力電圧が負荷に供給されないようになっている。これにより、他系統の電源電圧が何らかの原因で所定時間内(上記遅延手段による遅延時間)に所定電圧値まで上昇しない場合には、負荷に出力電圧が供給されないので、非常に信頼性の高い安定化電源装置を供給できる。
【0034】
以上より、従来のように、安定化電源装置の外部に設けられたシステム制御用のマイコンが安定化電源装置のオン及びオフを制御するのではなくて、安定化電源装置が、自ら、内部で、確認手段を介して他系統の電源が起動されたか否かを確認しているので、システム制御用のマイコンの負担を増加することなく、しかも、従来上記マイコン用に別途設けることが必要であった電源が不要となるので、コストアップを招来することもなく、各電源電圧の起動順序を内部で自ら能動的に制御することが可能となる。
【0035】
上記確認手段は、上記遅延手段の出力電圧が基準電圧値より大きいか否かを比較する比較手段を有し、該比較手段による比較の結果、基準電圧値よりも大きい場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認することが好ましい。
【0036】
この場合、基準電圧値を適当に決めることによって、他系統の電源電圧の起動の確認に幅を持たせることができる。したがって、多種多様な用途に適用でき、汎用性に優れた安定化電源装置を提供できる。
【0037】
上記確認手段は、上記出力電圧を負荷に出力する指令が外部から更に入力された場合に、上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認することが好ましい。
【0038】
この場合、上述の各起動確認の条件を満足するだけでは、出力電圧が負荷に供給されることはなく、更に、出力電圧を負荷に出力する指令が外部から供給されるという条件を満足して、はじめて安定化電源装置が立ち上がる。これにより、緊急の場合、上記外部からの上記指令をオフすることによって、安定化電源装置を確実にオフ(遮断)することができ、出力電圧の上記負荷への不要な供給を回避できる。それゆえ、信頼性が著しく向上する。この場合、上記遅延機能は動作しない。したがって、上記緊急遮断の後、再度、出力電圧を負荷に出力する指令が外部から安定化電源装置に入力されると、遅滞なく(遅延機能を経ることなく)、該安定化電源装置が再起動される。
【0039】
上記遅延手段は、時定数に応じて充電されるコンデンサを有し、上記他系統の電源電圧の供給停止時に上記コンデンサを放電する放電手段が更に設けられていることが好ましい。
【0040】
この場合、安定化電源装置の再起動や、起動指令のオフ期間が短い場合にも、確実に必要な遅延時間を確保し、信頼性を著しく向上することが可能となる。
【0041】
安定化電源装置を再起動する場合、コンデンサに電荷が残存していないときは、問題なく再起動が可能である。しかし、コンデンサに電荷が残存している場合、その分だけ、安定化電源装置が起動されるまでの時間が短くなってしまう(遅延手段の遅延時間が短くなってしまう)。これは、安定化電源装置を頻繁にオン、オフする際、起動指令のオフ期間が短い場合にもあてはまる。
【0042】
そこで、上記の構成によれば、他系統の電源電圧の供給が停止されると、コンデンサの充電電荷が増加することはない。このとき、このコンデンサが放電手段によって放電されるので、コンデンサに残存する電荷は存在しなくなり、初期の状態になるので、通常の再起動が高精度に行われる。
【0043】
なお、安定化電源装置の起動時及び起動中は、コンデンサは放電手段によって放電されないので、安定化電源装置の動作に影響を与えることはない。
【0044】
以上のように、他系統の電源電圧が一旦オフした後、再起動されたり、起動指令のオフ期間が短い場合に再起動されても、コンデンサの残存電荷が放電手段を介して放電されるので、通常の起動が安定且つ高精度に実施できる。しかも、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0045】
上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことの確認を保持する起動確認保持手段を更に備えることが好ましい。
【0046】
この場合、確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことの確認が起動確認保持手段によって保持されるので、安定化電源装置の起動後、他系統の電源電圧が何らかの原因によってダウン或いは許容値以下に低下しても、安定化電源装置からは安定して目標の出力電圧が負荷に対して供給されることになる。
【0047】
以上のように、安定化電源装置の動作中に他系統の電源電圧がダウン又は低下しても、起動確認保持手段は、他系統の電源電圧が起動されたことの確認を保持するので、安定化電源装置に影響を与えることを未然に回避できる。しかも、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0048】
上記比較手段は、ヒステリシス特性を備えていることが好ましい。この場合、他系統の電源電圧の上昇時の閾値と、下降時の閾値とを異ならせることが可能となる。
【0049】
つまり、比較手段は、他系統の電源電圧が下降する際、上昇時の閾値よりも低下しても、その出力は変化せず、下降時の閾値よりも低くなったときに、その出力は変化する。この状態から、他系統の電源電圧が上昇する際、下降時の閾値に達しても、その出力は変化せず、上昇時の閾値以上になったときに、その出力は変化する。このように、2つの閾値付近のレベルで他系統の電源電圧が変動(例えば、ノイズによる変動)しても、その変動に伴って逐一ヒステリシス特性を備えた比較手段の出力が変化しないので、安定化電源装置の出力は著しく安定する。
【0050】
上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されると、その起動確認信号を生成して外部へ出力する起動確認信号生成手段を更に備えていることが好ましい。
【0051】
この場合、他系統の電源電圧が立ち上がったことを確認した後、安定化電源装置の起動が行われるので、信頼性が著しく向上する。加えて、安定化電源装置が起動したことを示す起動確認信号を外部へ出力することができ、外部回路はこの起動確認信号に同期して所望の動作(例えば、外部機器のリセット動作等)を行うことが可能となる。
【0052】
以上のように、本発明に係る安定化電源装置は、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置において、内部で、他系統の電源が起動したことを確認した後、上記出力電圧を上記負荷に供給することを特徴としている。このような特徴を備えた安定化電源装置を電子機器に組み込めば、その信頼性が著しく向上することになる。
【0053】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0054】
本実施の形態に係る安定化電源装置は、図1に示すように、入力電源1から入力電圧Vinが入力されると、出力トランジスタ9を介して、出力電圧Voutを負荷15に供給する。この出力トランジスタ9は、負荷15の状態に応じて、オン又はオフする。これにより、安定した出力電圧Voutが上記負荷15に供給される。なお、コンデンサ14は、出力電圧Voutを安定化するために設けられたものである。
【0055】
上記出力トランジスタ9のオン又はオフは、次のように制御される。すなわち、負荷15の両端の電圧(以下、負荷電圧と称す。)は、抵抗12と抵抗13とで分圧されてコンパレータ10のマイナス入力端子に印加される。このコンパレータ10のプラス入力端子には、基準電圧Vref1が印加される。この基準電圧Vref1は、基準電圧発生回路11によって生成される。上記コンパレータ10及び上記基準電圧発生回路11は、トランジスタ6を介して、動作電圧として上記入力電圧Vinが供給されることによって、それぞれ動作を開始する。
【0056】
例えば、負荷電圧が目標の出力電圧Voutよりも小さい場合、それに伴って、上記コンパレータ10のマイナス入力端子に印加される電圧は小さくなる。この電圧が上記基準電圧Vref1よりも小さくなり、コンパレータ10の出力はほぼ入力電圧Vinとなる。これに伴って、コンパレータ10の出力端子に接続されているトランジスタ8はオンするので、出力トランジスタ9がオンする。これにより、負荷電圧が大きくなる。
【0057】
これに対して、負荷電圧が目標の出力電圧Voutよりも大きい場合、それに伴って、上記コンパレータ10のマイナス入力端子に印加される電圧は大きくなる。この電圧が上記基準電圧Vref1よりも大きくなり、コンパレータ10の出力はほぼグランドレベルとなる。これに伴って、トランジスタ8はオフするので、出力トランジスタ9もオフする。これにより、負荷電圧が低下する。
【0058】
以上のように、出力トランジスタ9のオン、オフにより、目標の出力電圧Voutが負荷15に供給されることになる。
【0059】
ここで、他系統の電源電圧2が起動されたことを確認した後に本安定化電源装置が起動されることについて、図1を参照しながら以下に説明する。
【0060】
この場合、他系統の電源電圧2が本安定化電源装置に供給される。この他系統の電源電圧2は、抵抗3及び4の両端に供給される。その結果、抵抗3及び4によって分圧された電圧がトランジスタ7のベースに供給される。抵抗3及び4の抵抗値は、他系統の電源電圧2(定格値)が供給された場合に、上記の分圧電圧がトランジスタ7のベース−エミッタ間の電圧よりも大きくなるように設定されている。それゆえ、上記他系統の電源電圧2が上記抵抗3及び4を介してベースに供給された場合に、トランジスタ7はオンする。トランジスタ7がオンすることによって、他系統の電源電圧2が起動されたことが確認される。
【0061】
なお、供給された他系統の電源電圧2が所定の電圧値未満(供給先の素子が正常に動作する動作電圧の許容範囲外の電圧)であれば、抵抗3及び4によって分圧された電圧はトランジスタ7をオンさせないように抵抗3及び4の抵抗値が設定されており、これにより、信頼性の高い安定化電源装置を提供できる。
【0062】
トランジスタ7がオンすると、このトランジスタ7に接続されたトランジスタ5がオンする。これは、トランジスタ5のベースに入力電圧Vinが供給されていると共に、コレクタ及びベースがトランジスタ7のコレクタに接続されているからである。
【0063】
このように、トランジスタ5のオンに伴って、ベース同士接続されているトランジスタ6もオンする。これにより、入力電圧Vinが、トランジスタ6を介して上記コンパレータ10及び上記基準電圧発生回路11の動作電圧として供給され、これらが動作を開始する。そして、前述のように、出力電圧Voutの安定化が行われる。
【0064】
以上のように、トランジスタ7がオンすることによって、他系統の電源電圧2が起動されたことを確認し、その後、トランジスタ6がオンすることによって、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作し、これにより、安定化電源装置が起動する。なお、他系統の電源電圧2が起動されない限り、たとえ入力電圧Vinが供給されていても、出力電圧Voutは出力されることはない。これは、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作しておらず、したがって、出力トランジスタ9がオフしたままであるからである。
【0065】
このように、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0066】
ここで、図2を参照しながら、本発明の他の安定化電源装置について説明する。図1と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0067】
図2に示す安定化電源装置は、他系統の電源電圧2が供給された後、所定時間経過したことが確認された場合に安定化電源装置を起動させる例である。図2においては、図1の抵抗3及び4の代わりに、定電流源16及びコンデンサ17が設けられ、その接続点がトランジスタ7のベースに接続されている。この点で、図1の構成と異なっている。
【0068】
この場合、他系統の電源電圧2が本安定化電源装置に供給される。この他系統の電源電圧2は、定電流源16及びコンデンサ17を直列接続したものに対して供給される。その結果、定電流源16が定電流をコンデンサ17に向かって流す。これに伴って、コンデンサ17の両端の電圧が上昇し、トランジスタ7のベース−エミッタ間電圧よりも大きくなると、トランジスタ7はオンする。つまり、他系統の電源電圧2が供給されてから所定時間経過後にトランジスタ7がオンすることになる。
【0069】
このように、トランジスタ7がオンすることによって、他系統の電源電圧2が起動されたことが確認される。トランジスタ7がオンすると、このトランジスタ7に接続されたトランジスタ5がオンする。これは、トランジスタ5のベースに入力電圧Vinが供給されていると共に、コレクタ及びベースがトランジスタ7のコレクタに接続されているからである。
【0070】
このように、トランジスタ5のオンに伴って、ベース同士接続されているトランジスタ6もオンする。これにより、入力電圧Vinが、トランジスタ6を介して上記コンパレータ10及び上記基準電圧発生回路11の動作電圧として供給され、これらが動作を開始する。そして、前述のように、出力電圧Voutの安定化が行われる。
【0071】
以上のように、他系統の電源電圧2が供給されたから所定時間経過後にトランジスタ7がオンすることによって、他系統の電源電圧2が起動されたことを確認し、それからトランジスタ6がオンすることによって、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作する。これにより、安定化電源装置が起動する。
【0072】
なお、他系統の電源電圧2が起動されない限り、たとえ入力電圧Vinが供給されていても、出力電圧Voutは出力されることはない。これは、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作しておらず、したがって、出力トランジスタ9がオフしたままであるからである。
【0073】
このように、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0074】
ここで、図3を参照しながら、本発明の他の安定化電源装置について説明する。図1と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0075】
図3に示す安定化電源装置は、他系統の電源電圧2が供給され、その電圧値が所定値に達したことを確認した後、安定化電源装置を起動させる例である。図3においては、図1の抵抗3及び4の接続点と、トランジスタ7のベースとの間に判定回路40が設けられている。この点で、図1の構成と異なっている。
【0076】
この判定回路40は、共に入力電源1の入力電圧Vinが供給されている、基準電圧発生回路18及びコンパレータ19から構成されている。上記コンパレータ19において、プラス入力端子には抵抗3及び4の接続点の電圧が印加されており、マイナス入力端子には基準電圧発生回路18からの基準電圧Vref2が印加されている。上記接続点の電圧が基準電圧Vref2よりも大きい場合にトランジスタ7はオンする一方、上記接続点の電圧が基準電圧Vref2以下の場合にトランジスタ7はオフする。
【0077】
この場合、入力電圧Vinが基準電圧発生回路18及びコンパレータ19に供給されているので、これらは動作可能状態にある。この状態で、他系統の電源電圧2が供給される。他系統の電源電圧2は、所定電圧(供給先の素子を正常に動作させ得る電圧)であればよいが、何らかの理由で、定格電圧より小さい電圧の場合もあるし、直ぐに所定電圧まで立ち上がるのではなくて、遅延を伴って立ち上がる場合もある。
【0078】
そこで、他系統の電源電圧2が所定電圧値に立ち上がったことを確認した後、安定化電源装置の起動を行えば、信頼性が著しく向上する。そのために、図3の構成によれば、他系統の電源電圧2は抵抗3及び4に印加され、その接続点の電圧が基準電圧Vref2以上であるときに、コンパレータ19の出力がほぼ入力電圧Vinに変化するので、トランジスタ7がオンする。これにより、供給された他系統の電源電圧2が所定電圧値に立ち上がったことが確認される。
【0079】
トランジスタ7がオンすると、このトランジスタ7に接続されたトランジスタ5がオンする。これは、トランジスタ5のベースに入力電圧Vinが供給されていると共に、コレクタ及びベースがトランジスタ7のコレクタに接続されているからである。
【0080】
このように、トランジスタ5のオンに伴って、ベース同士接続されているトランジスタ6もオンする。これにより、入力電圧Vinが、トランジスタ6を介して上記コンパレータ10及び上記基準電圧発生回路11の動作電圧として供給され、これらが動作を開始する。そして、前述のように、出力電圧Voutの安定化が行われる。
【0081】
以上のように、トランジスタ7がオンすることによって、供給された他系統の電源電圧2が所定電圧値に立ち上がったことを確認し、その後、トランジスタ6がオンすることによって、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作し、これにより、安定化電源装置が起動する。
【0082】
なお、他系統の電源電圧2が供給されない限り、たとえ入力電圧Vinが供給されていても、出力電圧Voutは出力されることはない。これは、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作しておらず、したがって、出力トランジスタ9がオフしたままであるからである。
【0083】
このように、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。また、基準電圧値Vref2を適当に決めることによって、他系統の電源電圧2の起動の確認に幅を持たせることができる。したがって、多種多様な用途に適用でき、汎用性に優れた安定化電源装置を提供できる。
【0084】
ここで、図4を参照しながら、本発明の他の安定化電源装置について説明する。図3と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0085】
図4に示す安定化電源装置は、他系統の電源電圧2が供給されてから所定時間経過後であって、定電流源16及びコンデンサ17の接続点の電圧が所定値に達したことを確認した後に、安定化電源装置を起動させる例である。図4においては、図3の抵抗3及び4の代わりに、定電流源16及びコンデンサ17が設けられ、その接続点がコンパレータ19のプラス入力端子に接続されている。この点で、図3の構成と異なっている。
【0086】
判定回路40は、共に入力電源1の入力電圧Vinが供給されている、基準電圧発生回路18及びコンパレータ19から構成されている。上記コンパレータ19において、プラス入力端子には定電流源16及びコンデンサ17の接続点の電圧が印加されており、マイナス入力端子には基準電圧発生回路18からの基準電圧Vref2が印加されている。他系統の電源電圧2の供給とともに上記接続点の電圧が上昇していき、基準電圧Vref2以上に大きくなった場合にトランジスタ7はオンする一方、上記接続点の電圧が基準電圧Vref2より小さい場合にトランジスタ7はオフする。
【0087】
この場合、入力電圧Vinが基準電圧発生回路18及びコンパレータ19に供給されているので、これらは動作可能状態にある。この状態で、他系統の電源電圧2が供給される。安定化電源装置は、供給先の素子の都合で、他系統の電源電圧2が瞬時に供給されてもらっては困る場合もある。
【0088】
そこで、他系統の電源電圧2の供給から所定時間経過後に所定電圧値に立ち上がったことを確認した後、安定化電源装置の起動を行えば、上記のような素子に対しても対応でき、信頼性が著しく向上する。
【0089】
そのために、図4の構成によれば、他系統の電源電圧2は定電流源16及びコンデンサ17に印加され、その接続点はその時定数に基づいて変化する。上記接続点の電圧が基準電圧Vref2より小さい場合には、コンパレータ19の出力はグランドレベルとなり、トランジスタ7はオフ状態にあるので、安定化電源装置は起動されない。これに対して、上記接続点の電圧が基準電圧Vref2以上の場合には、コンパレータ19の出力はほぼ入力電圧Vinに変化するので、トランジスタ7がオンする。これにより、供給された他系統の電源電圧2が所定時間経過後に所定電圧値に立ち上がったことが確認される。
【0090】
トランジスタ7がオンすると、このトランジスタ7に接続されたトランジスタ5がオンする。これは、トランジスタ5のベースに入力電圧Vinが供給されていると共に、コレクタ及びベースがトランジスタ7のコレクタに接続されているからである。
【0091】
このように、トランジスタ5のオンに伴って、ベース同士接続されているトランジスタ6もオンする。これにより、入力電圧Vinが、上記コンパレータ10及び上記基準電圧発生回路11の動作電圧として供給され、これらが動作を開始する。そして、前述のように、出力電圧Voutの安定化が行われる。
【0092】
以上のように、トランジスタ7がオンすることによって、供給された他系統の電源電圧2が所定時間経過後に所定電圧値に立ち上がったことを確認し、その後、トランジスタ6がオンすることによって、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作し、これにより、安定化電源装置が起動する。
【0093】
このように、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0094】
ここで、図5を参照しながら、本発明の他の安定化電源装置について説明する。図4と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0095】
図5に示す安定化電源装置は、外部端子21を介して外部から安定化電源装置の起動指令が入力されたこと、且つ、他系統の電源電圧2が起動されから所定時間経過後であって、定電流源16及びコンデンサ17の接続点の電圧が所定値に達したことを確認した後に、安定化電源装置を起動させる例である。つまり、外部からの起動指令に基づいて安定化電源装置を起動させる場合であっても、他系統電源の監視が可能となる。
【0096】
図5においては、図4のトランジスタ6と入力電圧Vinのラインとの間にトランジスタ20が更に設けられており、このトランジスタ20のベースが上記外部端子21に引き出されている。この点で、図4の構成と異なっている。
【0097】
判定回路40は、共に入力電源1の入力電圧Vinが供給されている、基準電圧発生回路18及びコンパレータ19から構成されている。上記コンパレータ19において、プラス入力端子には定電流源16及びコンデンサ17の接続点の電圧が印加されており、マイナス入力端子には基準電圧発生回路18からの基準電圧Vref2が印加されている。他系統の電源電圧2の供給とともに上記接続点の電圧が上昇していき、基準電圧Vref2以上に大きくなった場合にトランジスタ7はオンする一方、上記接続点の電圧が基準電圧Vref2より小さい場合にトランジスタ7はオフする。
【0098】
この場合、入力電圧Vinが基準電圧発生回路18及びコンパレータ19に供給されているので、これらは動作可能状態にある。この状態で、他系統の電源電圧2が供給される。安定化電源装置の起動は、上記他系統の電源電圧2が、供給先の素子の都合で、所定時間経過後に所定電圧に達しているだけ、或いは外部からの起動指令だけでは不十分で、外部の所定の条件が整うことが必要な場合もある。
【0099】
そこで、他系統の電源電圧2の供給から所定時間経過後に所定電圧値に立ち上がったこと、及び外部から起動指令を受領したことの双方を確認した後、安定化電源装置の起動を行えば、上記のような素子に対しても対応でき、信頼性が著しく向上する。
【0100】
そのために、図5の構成によれば、他系統の電源電圧2は定電流源16及びコンデンサ17に印加され、その接続点はその時定数に基づいて変化する。上記接続点の電圧が基準電圧Vref2より小さい場合には、コンパレータ19の出力はグランドレベルとなり、トランジスタ7はオフ状態にあるので、安定化電源装置は起動されない。これに対して、上記接続点の電圧が基準電圧Vref2以上の場合には、コンパレータ19の出力はほぼ入力電圧Vinに変化するので、トランジスタ7がオンする。これに伴って、トランジスタ5・6はオン状態になるが、起動指令を受領しない限りトランジスタ20はオンすることはない。したがって、図5の構成では、トランジスタ6及び20がオンしたときに、安定化電源装置の起動条件の全てが整ったことが確認される。
【0101】
このように、トランジスタ6及び20のオンに伴って、入力電圧Vinが、上記コンパレータ10及び上記基準電圧発生回路11の動作電圧として供給され、これらが動作を開始する。そして、前述のように、出力電圧Voutの安定化が行われる。
【0102】
以上のように、トランジスタ6及び20がオンすることによって、全ての起動条件が整ったことを確認し、その後、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11に入力電圧Vinが動作電圧として供給され、上記フィードバック系が動作し、これにより、安定化電源装置が起動する。
【0103】
このように、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0104】
図5の上記構成において、トランジスタ6と入力電圧Vinのラインとの間にトランジスタ20を設ける以外に、図6に示すように、トランジスタ5と入力電圧Vinのラインとの間にトランジスタ30を設ける構成であっても、図5と同様の作用、効果を奏する。
【0105】
つまり、他系統の電源電圧2が供給されてから所定時間経過後に、定電流源16及びコンデンサ17の接続点の電圧が所定値に達していた場合、コンパレータ19の出力はほぼ入力電圧Vinに変化するが、トランジスタ30がオンしない限り、トランジスタ5はオンすることはない。これ以外の動作は、図5の説明と重複するので、ここでは、説明を省略する。
【0106】
以上のように、図5及び図6の構成によれば、上述の各起動確認の条件を満足するだけでは、出力電圧Voutが負荷15に供給されることはなく、更に、出力電圧を負荷に出力する指令が外部端子21から供給されるという条件を満足して、はじめて安定化電源装置が立ち上がる。
【0107】
これにより、緊急の場合、上記外部端子21からの上記指令をオフすることによって、安定化電源装置を確実にオフ(遮断)することができ、出力電圧Voutの上記負荷15への不要な供給を回避できる。それゆえ、信頼性が著しく向上する。この場合、上記定電流源16及びコンデンサ17に係る遅延機能は動作しない。したがって、上記緊急遮断の後、再度、上記外部端子21を介して、外部から安定化電源装置の起動指令が入力されると、遅滞なく(遅延機能を経ることなく)、該安定化電源装置が再起動される。
【0108】
ここで、図7を参照しながら、本発明の他の安定化電源装置について説明する。図6と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0109】
図7に示す安定化電源装置は、コンデンサ17に蓄積された電荷を放電する機能を更に備え、これにより、安定化電源装置の再起動や、起動指令のオフ期間が短い場合にも、確実に必要な遅延時間を確保し、信頼性を著しく向上するものである。
【0110】
図7においては、他系統の電源電圧2とグランドラインとの間に抵抗23及び24をこの順に直列に接続したものが設けられていると共に、定電流源16及びコンデンサ17の接続点と、抵抗23及び24の接続点との間にダイオード22が設けられている。この点で、図6の構成と異なっている。
【0111】
図5や図6の構成においては、一旦オフ(他系統の電源電圧2もオフされる。)した後、安定化電源装置を再起動する場合、コンデンサ17に電荷が残存していないときは、問題なく再起動が可能である。しかし、コンデンサ17に電荷が残存している場合、その分だけ、安定化電源装置が起動されるまでの時間が短くなってしまう(遅延時間が短くなってしまう)。これは、安定化電源装置を頻繁にオン、オフする際、起動指令のオフ期間が短い場合にもあてはまる。
【0112】
そこで、図7の構成によれば、他系統の電源電圧2及び安定化電源装置がオフされると、定電流源16からは電流が出力されなくなるので、コンデンサ17の蓄積電荷は増加することはない。このとき、抵抗23及び24の接続点の電圧も0になるので、ダイオード22が導通し、上記オフ直前までに蓄積された電荷は、ダイオード22、及び抵抗24を介して放電される。その結果、コンデンサの蓄積電荷は存在しなくなり、初期の状態になるので、通常の再起動が高精度に行われる。
【0113】
なお、安定化電源装置の起動時及び起動中には、抵抗23及び24の接続点の電圧がコンデンサ17の両端の電圧よりも大きくなるように、上記抵抗23及び24の抵抗値が設定されている。その結果、ダイオード22は非導通状態となり、コンデンサ17から抵抗24に向かって電荷は移動しない。それゆえ、抵抗23及び24、並びにダイオード22は、起動時及び起動中の安定化電源装置に影響を与えることはない。
【0114】
以上のように、安定化電源装置及び他系統の電源電圧2が一旦オフした後、再起動されたり、起動指令のオフ期間が短い場合に再起動されても、コンデンサ17の残存電荷がダイオード22及び抵抗24を介して放電されるので、通常の起動が安定且つ高精度に実施される。しかも、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0115】
上記例示した安定化電源装置は、何れも、動作中は他系統の電源電圧2が供給されていることが前提であり、この他系統の電源電圧2が動作途中において、オフされると、コンパレータ19の出力がグランドレベルになるので、入力電圧Vinを供給しているトランジスタ6がオフしてしまい、これにより、基準電圧発生回路11やコンパレータ10に電源電圧が供給されなくなり、安定化電源装置の出力はオフ状態になってしまう。この不具合を解決する安定化電源装置について、図8を参照しながら、以下に説明する。なお、図7の構成と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0116】
図8の構成によれば、図7のトランジスタ5・30の代わりに、セットリセット型のフリップフロップ25が設けられ、セット入力端子はトランジスタ7のコレクタに接続されている(このフリップフロップ25の電源電圧は、入力電源1から供給されている。)。
【0117】
他系統の電源電圧2が供給されると、定電流源16はコンデンサ17を充電し、コンデンサ17の両端の電圧は上昇する。この電圧が基準電圧Vref2より小さい場合は、コンパレータ19の出力はグランドレベルであるので、トランジスタ7はオフ状態となり、フリップフロップ25のセット入力端子にはローレベルが入力されない。
【0118】
これに対して、コンデンサ17の両端の電圧が基準電圧Vref以上に大きくなると、コンパレータ19の出力はグランドレベルから入力電圧Vinに変化するので、トランジスタ7がオンする。これに伴って、フリップフロップ25のセット入力端子には、トランジスタ7を介してローレベル(グランドレベル)が供給され、フリップフロップ25の出力端子Qからはハイレベル(入力電圧Vin)が出力される。この状態は、フリップフロップ25のリセット入力端子にローレベルの信号が入力されないので、維持される。
【0119】
フリップフロップ25の出力端子Qからハイレベルの信号が出力されると、トランジスタ6がオンする。このとき、外部入力端子21を介して外部から起動指令が入力されていれば、トランジスタ20がオンするので、入力電圧Vinがトランジスタ20及び6を介して、基準電圧発生回路11及びコンパレータ10に供給される。以降は、前述と同様な動作が行われ、負荷15に目標の出力電圧Voutが安定的に印加される。
【0120】
なお、外部入力端子21を介して外部から起動指令が入力されていなければ、トランジスタ20はオフ状態になるので、たとえトランジスタ6がオン状態にあっても、入力電圧Vinが基準電圧発生回路11及びコンパレータ10に供給されることはない。
【0121】
安定化電源装置の起動後、他系統の電源電圧2が何らかの原因によってダウン或いは許容値以下に低下したとする。このとき、定電流源16はコンデンサ17に対して充電しなくなり、コンパレータ19の出力が変化することがあるが、このような場合であっても、フリップフロップ25の出力端子Qはハイレベルに維持されるので、安定化電源装置からは安定して目標の出力電圧Voutが負荷15に対して出力されることになる。
【0122】
なお、外部端子21を介して起動解除の指令が入力されると、トランジスタ6はオン状態が維持されるが、トランジスタ20はオフ状態になるので、基準電圧発生回路11及びコンパレータ10に入力電圧Vinが供給されなくなり、安定化電源装置の出力はオフされる。
【0123】
以上のように、安定化電源装置の動作中に他系統の電源電圧2がダウン又は低下しても、上記フリップフロップ25の出力は維持されるので、安定化電源装置に影響を与えることを未然に回避できる。しかも、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御することを可能としている。
【0124】
ここで、他系統の電源電圧2が低下(ダウンも含む)したり復帰したりした場合について図9を参照しながら、以下に説明する。
【0125】
図9の構成は、図3の構成においてコンパレータ19の代わりにヒステリシス機能を備えたヒステリシスコンパレータ26を設けた点において異なっている。このようにヒステリシスコンパレータ26を設けることによって、他系統の電源電圧2の上昇時の閾値と、下降時の閾値とを異ならせることが可能となる。
【0126】
つまり、ヒステリシスコンパレータ26は、他系統の電源電圧2が下降する際、上昇時の閾値よりも低下しても、その出力は変化せず、下降時の閾値よりも低くなったときに、その出力は変化する。この状態から、他系統の電源電圧2が上昇する際、下降時の閾値に達しても、その出力は変化せず、上昇時の閾値以上になったときに、その出力は変化する。このように、2つの閾値付近のレベルで他系統の電源電圧2が変動(例えば、ノイズによる変動)しても、その変動に伴って逐一ヒステリシスコンパレータ26の出力が変化しないので、安定化電源装置の出力は著しく安定する。
【0127】
コンパレータ19の代わりにヒステリシスコンパレータ26を設けることは、図3の場合に限らず、図4乃至図8、及び後述する図10においても、コンパレータ19の代わりにヒステリシスコンパレータ26を設けてもよい。
【0128】
ここで、図3の機能に加えて、リセット信号発生機能を備えた構成例を図10を参照しながら、以下に説明する。なお、図3と同じ機能を有する部材については同じ参照符号を付記し、詳細な説明を省略する。
【0129】
図10に示す安定化電源装置は、他系統の電源電圧2が起動され、その電圧値が所定値に達したことを確認した後、安定化電源装置を起動させると共に、リセット信号(安定化電源装置が起動したことを示す信号)を生成する例である。 図10においては、図3の構成において、トランジスタ27及び28が更に設けられている。このトランジスタ27は、ベースにコンパレータ19の出力が供給され、エミッタはグランドに接続され、コレクタには他系統の電源電圧2が供給されている。また、上記トランジスタ28は、ベースに他系統の電源電圧2が供給され、コレクタはグランドに接続され、エミッタは外部端子29に接続されている。
【0130】
コンパレータ19において、プラス入力端子には抵抗3及び4の接続点の電圧が印加されており、マイナス入力端子には基準電圧発生回路18からの基準電圧Vref2が印加されている。上記接続点の電圧が基準電圧Vref2よりも大きい場合にトランジスタ27はオンし、これに伴って、トランジスタ28がオンする。このトランジスタ28がオンすることによって、外部端子を介して、ローレベルのリセット信号が外部へ出力される。一方、上記接続点の電圧が基準電圧Vref2以下の場合にトランジスタ27・28はオフし、上記リセット信号は外部へ出力されることはない。
【0131】
図10の構成によれば、トランジスタ7がオンすることによって、供給された他系統の電源電圧2が所定電圧値に立ち上がったことを確認し、その後、トランジスタ6がオンすることによって、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作し、これにより、安定化電源装置が起動する。なお、他系統の電源電圧2が起動されない限り、たとえ入力電圧Vinが供給されていても、出力電圧Voutは出力されることはない。これは、コンパレータ10及び基準電圧発生回路11等のフィードバック系が動作しておらず、したがって、出力トランジスタ9がオフしたままであるからである。
【0132】
つまり、他系統の電源電圧2が所定電圧値に立ち上がったことを確認した後、安定化電源装置の起動が行われるので、信頼性が著しく向上する。加えて、安定化電源装置が起動したことを示すリセット信号を外部へ出力することができ、外部回路はこのリセット信号に同期して所望の動作を行うことが可能となる。
【0133】
以上のように、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御すると共に、外部へリセット信号を供給することを可能としている。
【0134】
上記説明において、図5、図6乃至図8に外部端子21を設けた構成例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの図面以外の図面で示す構成においても、上記外部端子21を設けてもよい。
【0135】
また、上記基準電圧発生回路18及びコンパレータ19は、動作電圧として入力電圧Vinが供給される場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの動作電圧として他系統の電源電圧2が供給される構成でもよい。
【0136】
なお、上記安定化電源装置においては、出力トランジスタ9としてPNPトランジスタを使用した場合を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、NPNトランジスタを使用した場合にも本発明は適用できる。また、本発明は、スイッチング方式の安定化電源装置にも適用できる。
【0137】
本発明に係る第1安定化電源装置は、以上のように、入力電圧を所要の電圧に変換し、その出力電圧を負荷に供給する安定化電源装置において、他の電源が起動したことを確認した後にその出力電圧を供給することを特徴としている。
【0138】
本発明に係る第2安定化電源装置は、上記第1安定化電源装置において、起動したことを確認した後、一定期間の遅延の後に出力電圧を供給することを特徴としている。
【0139】
本発明に係る第3安定化電源装置は、上記第1安定化電源装置において、他の電源が所定の電圧になったことを確認した後、その出力電圧を供給することを特徴としている。
【0140】
本発明に係る第4安定化電源装置、上記第1安定化電源装置において、他の電源が所定の電圧になったことを確認した後に、一定期間の遅延の後に出力電圧を供給することを特徴としている。
【0141】
本発明に係る第5安定化電源装置は、上記第1乃至第4安定化電源装置のいずれか一つにおいて、外部からの制御信号による出力電圧のオン/オフ機能を備えたことを特徴としている。
【0142】
本発明に係る第6安定化電源装置は、上記第5安定化電源装置において、外部からの制御信号による出力電圧のオン/オフ機能を備え、その外部からの制御信号によるオン/オフの場合には、遅延機能を動作させないことを特徴としている。
【0143】
本発明に係る第7安定化電源装置は、上記第1、第2、又は6安定化電源装置において、停止時に遅延時間を設定するコンデンサを放電することを特徴としている。
【0144】
本発明に係る第8安定化電源装置は、上記第3又は第4安定化電源装置において、他系統の電源の電圧低下時には、出力電圧がオフしないことを特徴としている。
【0145】
本発明に係る第9安定化電源装置は、上記第3又は第4安定化電源装置において、他系統の電源の電圧上昇時の出力電圧がオンする閾値と、他系統の電源の電圧低下時の出力電圧がオフする閾値とが異なることを特徴としている。
【0146】
本発明に係る第10安定化電源装置は、上記第3又は第4安定化電源装置において、電圧検出機能とリセット信号発生機能を兼ね備えたことを特徴としている。
【0147】
本発明に係る電子機器は、上記第1乃至第10安定化電源装置の何れかひとつを備えたことを特徴としている。
【0148】
上記の安定化電源装置によれば、他系統の電源電圧の起動を監視して、能動的に起動することができ、システムコントロールマイコンの簡素化、若しくはシステムコントロールマイコンを設けることが不要となり、コストダウン効果が非常に高い。
【0149】
又、上記の安定化電源装置によれば、遅延機能や、オン/オフ機能、リセット信号出力機能の集約で非常に効果の高い安定化電源装置の提供が可能となる。
【0150】
【発明の効果】
本発明に係る安定化電源装置は、以上のように、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置であって、上記入力電圧をパワートランジスタを用いて上記出力電圧に変換し、上記出力電圧をフィードバックしてコンパレータにより基準電圧と比較し、上記コンパレータを含むフィードバック制御系で、上記コンパレータの比較結果に基づいて上記パワートランジスタを制御することにより上記出力電圧を安定化させる安定化電源装置において、内部に、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段を備え、該確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記フィードバック制御系に電源を供給せずに上記パワートランジスタをOFFとして上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0151】
本発明に係る安定化電源装置は、以上のように、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置であって、上記入力電圧をパワートランジスタを用いて上記出力電圧に変換し、上記出力電圧をフィードバックしてコンパレータにより基準電圧と比較し、上記コンパレータを含むフィードバック制御系で、上記コンパレータの比較結果に基づいて上記パワートランジスタを制御することにより上記出力電圧を安定化させる安定化電源装置において、内部に、他系統の電源電圧を受け、この電源電圧を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段とを備え、上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記フィードバック制御系に電源を供給せずに上記パワートランジスタをOFFとして上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0152】
本発明に係る安定化電源装置は、以上のように、内部に、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段を備え、該確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0153】
従来は、安定化電源装置外に設けられ、システムを制御するマイコンによって、他系統の電源が監視され、各素子に所要電圧が所要のタイミングで供給されていた。そのためには、必ず、最初に、このマイコン自体を起動する必要があり、上記マイコン用の電源を別途用意する必要があった。これは、安定化電源装置のコスト高を招来する。
【0154】
そこで、上記の発明によれば、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段が安定化電源装置の内部に設けられており、この確認手段によって他系統の電源が起動されたことが確認されるまでは、出力電圧が負荷に供給されないようになっている。
【0155】
つまり、従来のように、安定化電源装置の外部に設けられたシステム制御用のマイコンが安定化電源装置のオン及びオフを制御するのではなくて、安定化電源装置が、自ら、内部で、確認手段を介して他系統の電源が起動されたか否かを確認しているので、システム制御用のマイコンの負担を増加することなく、しかも、従来上記マイコン用に別途設けることが必要であった電源が不要となるので、コストアップを招来することもなく、各電源電圧の起動順序を内部で自ら能動的に制御することが可能となる。
【0156】
供給された他系統の電源電圧が所定の電圧値未満(供給先の素子が正常に動作する動作電圧の許容範囲外の電圧)であれば、出力電圧が負荷に供給されない。これにより、信頼性の高い安定化電源装置を提供できるという効果を併せて奏する。
【0157】
上記確認手段は、上記他系統の電源電圧が基準電圧値より大きいか否かを比較する比較手段を有し、該比較手段による比較の結果、基準電圧値よりも大きい場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認することが好ましい。
【0158】
この場合、基準電圧値を適当に決めることによって、他系統の電源電圧の起動の確認に幅を持たせることができる。したがって、多種多様な用途に適用でき、汎用性に優れた安定化電源装置を提供できるという効果を併せて奏する。
【0159】
本発明に係る他の安定化電源装置は、以上のように、内部に、他系統の電源電圧を受け、この電源電圧を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段とを備え、上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴としている。
【0160】
上記の発明によれば、安定化電源装置の内部に遅延手段と確認手段とが設けられている。この遅延手段は、他系統の電源電圧を入力すると、これを所定時間だけ遅延させて出力する。確認手段は、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する。
【0161】
したがって、他系統の電源電圧が、入力されてから所定時間が 経過し、且つ、そのときの電圧値が所定値以上に達しているときに、確認手段によって他系統の電源が起動されたことが確認される。この確認がなされるまでは、出力電圧が負荷に供給されないようになっている。これにより、他系統の電源電圧が何らかの原因で所定時間内(上記遅延手段による遅延時間)に所定電圧値まで上昇しない場合には、負荷に出力電圧が供給されないので、非常に信頼性の高い安定化電源装置を供給できる。
【0162】
以上より、従来のように、安定化電源装置の外部に設けられたシステム制御用のマイコンが安定化電源装置のオン及びオフを制御するのではなくて、安定化電源装置が、自ら、内部で、確認手段を介して他系統の電源が起動されたか否かを確認しているので、システム制御用のマイコンの負担を増加することなく、しかも、従来上記マイコン用に別途設けることが必要であった電源が不要となるので、コストアップを招来することもなく、各電源電圧の起動順序を内部で自ら能動的に制御することが可能となるという効果を併せて奏する。
【0163】
上記確認手段は、上記遅延手段の出力電圧が基準電圧値より大きいか否かを比較する比較手段を有し、該比較手段による比較の結果、基準電圧値よりも大きい場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認することが好ましい。
【0164】
この場合、基準電圧値を適当に決めることによって、他系統の電源電圧の起動の確認に幅を持たせることができる。したがって、多種多様な用途に適用でき、汎用性に優れた安定化電源装置を提供できるという効果を併せて奏する。
【0165】
上記確認手段は、上記出力電圧を負荷に出力する指令が外部から更に入力された場合に、上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認することが好ましい。
【0166】
この場合、上述の各起動確認の条件を満足するだけでは、出力電圧が負荷に供給されることはなく、更に、出力電圧を負荷に出力する指令が外部から供給されるという条件を満足して、はじめて安定化電源装置が立ち上がる。これにより、緊急の場合、上記外部からの上記指令をオフすることによって、安定化電源装置を確実にオフ(遮断)することができ、出力電圧の上記負荷への不要な供給を回避できる。それゆえ、信頼性が著しく向上する。この場合、上記遅延機能は動作しない。したがって、上記緊急遮断の後、再度、出力電圧を負荷に出力する指令が外部から安定化電源装置に入力されると、遅滞なく(遅延機能を経ることなく)、該安定化電源装置を再起動できるという効果を併せて奏する。
【0167】
上記遅延手段は、時定数に応じて充電されるコンデンサを有し、上記他系統の電源電圧の供給停止時に上記コンデンサを放電する放電手段が更に設けられていることが好ましい。
【0168】
この場合、安定化電源装置の再起動や、起動指令のオフ期間が短い場合にも、確実に必要な遅延時間を確保し、信頼性を著しく向上することが可能となる。
【0169】
安定化電源装置を再起動する場合、コンデンサに電荷が残存していないときは、問題なく再起動が可能である。しかし、コンデンサに電荷が残存している場合、その分だけ、安定化電源装置が起動されるまでの時間が短くなってしまう(遅延手段の遅延時間が短くなってしまう)。これは、安定化電源装置を頻繁にオン、オフする際、起動指令のオフ期間が短い場合にもあてはまる。
【0170】
そこで、上記の構成によれば、他系統の電源電圧の供給が停止されると、コンデンサの充電電荷が増加することはない。このとき、このコンデンサが放電手段によって放電されるので、コンデンサに残存する電荷は存在しなくなり、初期の状態になるので、通常の再起動を高精度に行うことが可能となる。
【0171】
安定化電源装置の起動時及び起動中は、コンデンサは放電手段によって放電されないので、安定化電源装置の動作に影響を与えることはない。
【0172】
以上のように、他系統の電源電圧が一旦オフした後、再起動されたり、起動指令のオフ期間が短い場合に再起動されても、コンデンサの残存電荷が放電手段を介して放電されるので、通常の起動が安定且つ高精度に実施できる。しかも、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御できるという効果を併せて奏する。
【0173】
上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことの確認を保持する起動確認保持手段を更に備えることが好ましい。
【0174】
この場合、確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことの確認が起動確認保持手段によって保持されるので、安定化電源装置の起動後、他系統の電源電圧が何らかの原因によってダウン或いは許容値以下に低下しても、安定化電源装置からは安定して目標の出力電圧が負荷に対して供給されることになる。
【0175】
以上のように、安定化電源装置の動作中に他系統の電源電圧がダウン又は低下しても、起動確認保持手段は、他系統の電源電圧が起動されたことの確認を保持するので、安定化電源装置に影響を与えることを未然に回避できる。しかも、上記安定化電源装置は、システムを制御するマイコンの負担を増加することなく、しかも、コストアップを招来することもなく、内部で自ら起動順序を能動的に制御できるという効果を併せて奏する。
【0176】
上記比較手段は、ヒステリシス特性を備えていることが好ましい。この場合、他系統の電源電圧の上昇時の閾値と、下降時の閾値とを異ならせることが可能となる。
【0177】
つまり、比較手段は、他系統の電源電圧が下降する際、上昇時の閾値よりも低下しても、その出力は変化せず、下降時の閾値よりも低くなったときに、その出力は変化する。この状態から、他系統の電源電圧が上昇する際、下降時の閾値に達しても、その出力は変化せず、上昇時の閾値以上になったときに、その出力は変化する。このように、2つの閾値付近のレベルで他系統の電源電圧が変動(例えば、ノイズによる変動)しても、その変動に伴って逐一ヒステリシス特性を備えた比較手段の出力が変化しないので、安定化電源装置の出力を著しく安定化できるという効果を併せて奏する。
【0178】
上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されると、その起動確認信号を生成して外部へ出力する起動確認信号生成手段を更に備えていることが好ましい。
【0179】
この場合、他系統の電源電圧が立ち上がったことを確認した後、安定化電源装置の起動が行われるので、信頼性が著しく向上する。加えて、安定化電源装置が起動したことを示す起動確認信号を外部へ出力することができ、外部回路はこの起動確認信号に同期して所望の動作(例えば、外部機器のリセット動作等)を行うことが可能となるという効果を併せて奏する。
【0180】
以上のように、本発明に係る安定化電源装置は、入力電圧を所要の電圧に変換し、これを出力電圧として負荷に供給する安定化電源装置において、内部で、他系統の電源が起動したことを確認した後、上記出力電圧を上記負荷に供給することを特徴としている。このような特徴を備えた安定化電源装置を電子機器に組み込めば、その信頼性が著しく向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図2】 図1の構成に遅延機能を持たせた場合の安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図3】 図1の構成に電圧比較機能を持たせた場合の安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図4】 図2の構成に電圧比較機能を持たせた場合の安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図5】 図4の構成に外部起動機能を持たせた場合の安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図6】 図4の構成に外部起動機能を持たせた場合の安定化電源装置の他の構成例を示す回路図である。
【図7】 安定化電源装置の再起動や、起動指令のオフ期間が短い場合にも、確実に必要な遅延時間を確保し得る安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図8】 動作中に他系統の電源電圧がダウン又は低下しても、出力が維持できる安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図9】 他系統の電源電圧が変動しても、これに影響を受けない安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図10】 図3の機能に加えて、リセット信号発生機能を備えた安定化電源装置の構成例を示す回路図である。
【図11】 従来の電源起動シーケンス例を示す説明図である。
【図12】 図11に示す電源起動シーケンスを実現するための構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 入力電源
2 他系統の電源電圧
5 トランジスタ(確認手段)
6 トランジスタ(確認手段)
7 トランジスタ(確認手段)
10 コンパレータ
11 基準電圧発生回路
15 負荷
16 定電流源
18 基準電圧発生回路
19 コンパレータ(比較手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a stabilized power supply apparatus that actively controls the startup sequence of each power supply voltage internally and an electronic apparatus including the stabilized power supply apparatus.
[0002]
[Prior art]
In recent years, there are many types of elements such as LSIs constituting electronic devices, and the power supply voltage for operating these elements is not constant and is extremely complicated.
[0003]
For example, there are elements that operate at 24V, 12V, 9V, 5V, 3.3V, 2.5V, 1.8V, and the like. In order to stably operate such an electronic device, there is an order and timing for supplying a voltage to each element in addition to applying a required voltage to each electronic device.
[0004]
For example, if you do not supply 2.5V after supplying 3.3V to an LSI that needs to supply 3.3V and 2.5V, the entire electronic device including the LSI will malfunction. May end up.
[0005]
Further, in an LSI that needs to supply voltages of 3.3 V and 2.5 V, if the state in which only one voltage is supplied continues for a predetermined time or more, the element may be destroyed.
[0006]
Furthermore, in some memory elements and the like, it is necessary to supply two types of voltages, 12V and 5V. In this case, if 5V is supplied first and then 12V is not supplied, the element is destroyed. There is a case.
[0007]
How the plurality of power supply voltages have been raised in the past will be described below with reference to FIGS. 11 and 12. FIG.
[0008]
FIG. 11 is an explanatory diagram showing an example of a conventional power supply startup sequence. According to the power supply startup sequence of FIG. 11, first, a 5V power supply is started. Then, the power supply of 3.3 V is turned on after a predetermined time Td1. Furthermore, the power supply of 2.5V is turned on after a predetermined time Td2. In this way, the electronic device operates normally by starting up a plurality of power supplies in a predetermined order.
[0009]
FIG. 12 shows a circuit configuration example for realizing the power supply startup sequence shown in FIG. According to the configuration example of FIG. 12, the start-up timings of the two power sources, the
[0010]
That is, according to the configuration example of FIG. 12, when the first power supply 50 that supplies a voltage of 5V is started up, the 5V voltage is supplied to the
[0011]
When the time Td1 elapses after the first power supply 50 is started, the
[0012]
Then, when the time Td2 further elapses, the
[0013]
As described above, according to the configuration example of FIG. 12, the power supply startup sequence of FIG. 11 can be realized, and 3.3 V and 2.3 are obtained when the time (Td1 + Td2) elapses after the first power supply 50 is started. Two types of voltages of 5V are supplied to the
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above conventional technique has the following problems. That is, as described above, the power supply voltage of an element such as an LSI that constitutes an electronic device is extremely complicated, and in order to stably operate the electronic device, each element is not only supplied with a required voltage. If the required voltage is not supplied at the required timing, it will not operate normally.
[0015]
Therefore, the power supply monitoring function required for the microcomputer for controlling the system has become complicated, and as a result, the microcomputer has caused an increase in cost.
[0016]
In addition, as long as the microcomputer for controlling the system is used to perform the power monitoring function, it is necessary to first start the microcomputer itself, and for that purpose, it is necessary to prepare a power supply for the microcomputer separately ( In the case of FIG. 12, it is necessary to prepare the first power supply 50 separately.)
[0017]
For example, it is assumed that the operating voltage of a microcomputer that controls the system is 5 V, and that an electronic device including the microcomputer has another load that operates at 5 V. Furthermore, for stable operation of the electronic device, it is necessary to raise another power supply voltage before 5V. In such a case, it is necessary to separately prepare a power supply voltage of 5V for the microcomputer, which is distinguished from the other loads, which causes a significant increase in cost.
[0018]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and its purpose is to increase the order of activation of each power supply voltage without increasing the burden on the microcomputer controlling the system and without increasing the cost. It is an object of the present invention to provide a stabilized power supply device that actively controls itself internally.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, a stabilized power supply according to the present invention is a stabilized power supply that converts an input voltage into a required voltage and supplies the converted voltage as an output voltage to a load. The output voltage is converted using a transistor, the output voltage is fed back and compared with a reference voltage by a comparator, and the power transistor is controlled based on the comparison result of the comparator in a feedback control system including the comparator. In the stabilized power supply device that stabilizes the output voltage according to the above, the power supply voltage of the other system is input inside, and confirmation means for confirming that the power supply voltage of the other system is started based on this voltage value, Until the confirmation means confirms that the power supply voltage of the other system has been activated, The power transistor is turned off without supplying power to the feedback control system, and the output voltage is not supplied to the load.
[0020]
In order to solve the above-described problems, a stabilized power supply according to the present invention is a stabilized power supply that converts an input voltage into a required voltage and supplies the converted voltage as an output voltage to a load. The output voltage is converted using a transistor, the output voltage is fed back and compared with a reference voltage by a comparator, and the power transistor is controlled based on the comparison result of the comparator in a feedback control system including the comparator. In the stabilized power supply apparatus that stabilizes the output voltage according to the above, when the power supply voltage of another system is received inside, the delay means for delaying the power supply voltage for a predetermined time, and the output voltage of the delay means is a predetermined value or more Confirmation means for confirming that the power supply voltage of the other system has been activated, and the power supply of the other system by the confirmation means. Until that voltage is started it is confirmed that the output voltage is turned OFF the power transistor without supplying power to the feedback control system is characterized by not supplied to the load.
[0021]
In order to solve the above problems, the stabilized power supply according to the present invention converts the input voltage into a required voltage and takes the following measures in the stabilized power supply that supplies this to the load as an output voltage. It is characterized by.
[0022]
That is, the stabilized power supply apparatus includes a confirmation unit that inputs a power supply voltage of another system therein and confirms that the power supply voltage of the other system is activated based on the voltage value. The output voltage is not supplied to the load until it is confirmed that the power supply voltage of another system is activated.
[0023]
According to the above invention, the input voltage is converted into a required voltage, which is supplied as an output voltage to the load.
[0024]
Conventionally, a power supply of another system is monitored by a microcomputer provided outside the stabilized power supply device and controlling the system, and a required voltage is supplied to each element at a required timing. For this purpose, it is necessary to first start up the microcomputer itself, and it is necessary to prepare a power source for the microcomputer. This leads to high cost of the stabilized power supply device.
[0025]
Therefore, according to the above-described invention, a confirmation means for inputting the power supply voltage of the other system and confirming that the power supply voltage of the other system is activated based on this voltage value is provided inside the stabilized power supply apparatus. The output voltage is not supplied to the load until it is confirmed by this confirmation means that the power supply of another system is activated.
[0026]
That is, unlike the conventional case, the microcomputer for system control provided outside the stabilized power supply device does not control the turning on and off of the stabilized power supply device, but the stabilized power supply device itself, Since it is confirmed whether or not the power supply of another system has been activated via the confirmation means, it has been necessary to provide a separate system for the microcomputer without increasing the burden on the system control microcomputer. Since no power supply is required, it is possible to actively control the startup sequence of each power supply voltage internally without incurring a cost increase.
[0027]
Note that if the supplied power supply voltage of the other system is less than a predetermined voltage value (a voltage outside the allowable range of the operating voltage at which the element to be supplied normally operates), the output voltage is not supplied to the load. Thereby, a highly reliable stabilized power supply device can be provided.
[0028]
The confirmation means has a comparison means for comparing whether or not the power supply voltage of the other system is greater than a reference voltage value, and if the result of comparison by the comparison means is greater than the reference voltage value, the power supply of the other system It is preferable to confirm that the voltage has been activated.
[0029]
In this case, by appropriately determining the reference voltage value, it is possible to give a wide range to confirmation of activation of the power supply voltage of the other system. Therefore, it is possible to provide a stabilized power supply device that can be applied to a wide variety of uses and has excellent versatility.
[0030]
In order to solve the above problems, another stabilized power supply according to the present invention takes the following measures in a stabilized power supply that converts an input voltage into a required voltage and supplies it to a load as an output voltage. It is characterized by that.
[0031]
That is, the stabilized power supply device internally receives a power supply voltage of another system, delays the power supply voltage for a predetermined time, and when the output voltage of the delay means is a predetermined value or more, Confirmation means for confirming that the power supply voltage has been activated, and the output voltage is not supplied to the load until the confirmation means confirms that the power supply voltage of the other system has been activated. Yes.
[0032]
According to the above invention, the delay means and the confirmation means are provided inside the stabilized power supply apparatus. When the power supply voltage of another system is inputted, the delay means delays the power supply voltage for a predetermined time and outputs it. The confirmation unit confirms that the power supply voltage of the other system is activated when the output voltage of the delay unit is equal to or higher than a predetermined value.
[0033]
According to the present stabilized power supply apparatus, when a predetermined time has passed since the power supply voltage of another system is input and the voltage value at that time has reached a predetermined value or more, the confirmation means causes the other system to It is confirmed that the power supply has been started. Until this confirmation is made, the output voltage is not supplied to the load. As a result, if the power supply voltage of the other system does not rise to the predetermined voltage value within a predetermined time (delay time by the delay means) for some reason, the output voltage is not supplied to the load, so that it is very reliable and stable. Power supply can be supplied.
[0034]
As described above, unlike the conventional system, the microcomputer for system control provided outside the stabilized power supply device does not control the turning on and off of the stabilized power supply device. Since it is confirmed whether or not the power supply of the other system has been activated via the confirmation means, it has been necessary to provide a separate system for the microcomputer without increasing the burden on the system control microcomputer. Therefore, it is possible to actively control the starting sequence of each power supply voltage internally without incurring an increase in cost.
[0035]
The confirmation means has a comparison means for comparing whether or not the output voltage of the delay means is larger than a reference voltage value, and if the comparison result by the comparison means is larger than the reference voltage value, the power supply of the other system It is preferable to confirm that the voltage has been activated.
[0036]
In this case, by appropriately determining the reference voltage value, it is possible to give a wide range to confirmation of activation of the power supply voltage of the other system. Therefore, it is possible to provide a stabilized power supply device that can be applied to a wide variety of uses and has excellent versatility.
[0037]
Preferably, the confirmation means confirms that the power supply voltage of the other system is activated when a command for outputting the output voltage to the load is further input from the outside.
[0038]
In this case, satisfying the condition that the output voltage is not supplied to the load only by satisfying the above-described start confirmation conditions, and further, the command for outputting the output voltage to the load is supplied from the outside. For the first time, a stabilized power supply unit is launched. Thus, in an emergency, the stabilized power supply can be reliably turned off (cut off) by turning off the external command, and unnecessary supply of output voltage to the load can be avoided. Therefore, the reliability is remarkably improved. In this case, the delay function does not operate. Therefore, after the emergency shutdown, when the command to output the output voltage to the load is input to the stabilized power supply device from the outside, the stabilized power supply device restarts without delay (without passing through the delay function). Is done.
[0039]
It is preferable that the delay means includes a capacitor charged according to a time constant, and further provided with discharge means for discharging the capacitor when the supply of the power supply voltage of the other system is stopped.
[0040]
In this case, even when the stabilized power supply is restarted or the start-up command is off for a short period, the necessary delay time can be ensured and reliability can be significantly improved.
[0041]
When the stabilized power supply device is restarted, if there is no charge remaining in the capacitor, it can be restarted without any problem. However, when the electric charge remains in the capacitor, the time until the stabilized power supply device is activated is shortened accordingly (the delay time of the delay means is shortened). This is true even when the stabilization power supply apparatus is frequently turned on and off and the off period of the activation command is short.
[0042]
Therefore, according to the above configuration, when the supply of the power supply voltage of the other system is stopped, the charging charge of the capacitor does not increase. At this time, since this capacitor is discharged by the discharging means, there is no electric charge remaining in the capacitor and the initial state is reached, so that normal restart is performed with high accuracy.
[0043]
It should be noted that the capacitor is not discharged by the discharging means during and during startup of the stabilized power supply device, so that the operation of the stabilized power supply device is not affected.
[0044]
As described above, even if the power supply voltage of the other system is once turned off and then restarted or when the start-up command is off for a short time, the remaining charge of the capacitor is discharged through the discharging means. Normal startup can be performed stably and with high accuracy. In addition, the stabilized power supply apparatus can control the activation order internally without increasing the burden on the microcomputer controlling the system and without increasing the cost.
[0045]
It is preferable to further include an activation confirmation holding means for holding confirmation that the power supply voltage of the other system has been activated by the confirmation means.
[0046]
In this case, since the confirmation that the power supply voltage of the other system has been activated by the confirmation means is retained by the activation confirmation holding means, the power supply voltage of the other system is reduced or allowed for some reason after the stabilization power supply is activated. Even if the voltage drops below the value, the target output voltage is stably supplied from the stabilized power supply to the load.
[0047]
As described above, even if the power supply voltage of the other system goes down or drops during the operation of the stabilized power supply device, the startup confirmation holding means holds the confirmation that the power supply voltage of the other system has been started. It is possible to avoid the influence on the power supply apparatus. In addition, the above stabilized power supply device can actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost.
[0048]
The comparison means preferably has a hysteresis characteristic. In this case, it is possible to make the threshold value when the power supply voltage of the other system rises different from the threshold value when it falls.
[0049]
In other words, when the power supply voltage of the other system drops, the comparison means does not change its output even if it falls below the rising threshold value, and its output changes when it falls below the falling threshold value. To do. From this state, when the power supply voltage of the other system rises, the output does not change even if the threshold value at the time of reduction is reached, and the output changes when the value exceeds the threshold value at the time of increase. In this way, even if the power supply voltage of another system fluctuates (for example, fluctuation due to noise) at a level near the two thresholds, the output of the comparison means having a hysteresis characteristic does not change with the fluctuation, so that it is stable. The output of the power generator is extremely stable.
[0050]
When it is confirmed by the confirmation means that the power supply voltage of the other system is activated, it is preferable to further comprise a start confirmation signal generation means for generating the start confirmation signal and outputting it to the outside.
[0051]
In this case, after confirming that the power supply voltage of the other system has risen, the stabilized power supply device is started, so that the reliability is remarkably improved. In addition, a startup confirmation signal indicating that the stabilized power supply has started can be output to the outside, and the external circuit performs a desired operation (for example, reset operation of an external device, etc.) in synchronization with this startup confirmation signal. Can be done.
[0052]
As described above, the stabilized power supply according to the present invention converts the input voltage into a required voltage, and in the stabilized power supply that supplies this to the load as an output voltage, the power supply of another system is activated internally. After confirming this, the output voltage is supplied to the load. If a stabilized power supply device having such characteristics is incorporated into an electronic device, its reliability will be significantly improved.
[0053]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIG.
[0054]
As shown in FIG. 1, the stabilized power supply according to the present embodiment supplies the output voltage Vout to the
[0055]
The on / off of the output transistor 9 is controlled as follows. That is, the voltage across the load 15 (hereinafter referred to as the load voltage) is divided by the
[0056]
For example, when the load voltage is smaller than the target output voltage Vout, the voltage applied to the negative input terminal of the
[0057]
On the other hand, when the load voltage is higher than the target output voltage Vout, the voltage applied to the negative input terminal of the
[0058]
As described above, the target output voltage Vout is supplied to the
[0059]
Here, it will be described below with reference to FIG. 1 that the stabilized power supply is started after confirming that the
[0060]
In this case, the
[0061]
If the supplied
[0062]
When the
[0063]
Thus, as the
[0064]
As described above, when the
[0065]
In this way, the above-described stabilized power supply device can actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. Yes.
[0066]
Here, another stabilized power supply device of the present invention will be described with reference to FIG. Members having the same functions as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0067]
The stabilized power supply device shown in FIG. 2 is an example in which the stabilized power supply device is activated when it is confirmed that a predetermined time has elapsed after the
[0068]
In this case, the
[0069]
In this way, it is confirmed that the
[0070]
Thus, as the
[0071]
As described above, it is confirmed that the
[0072]
As long as the
[0073]
In this way, the above-described stabilized power supply device can actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. Yes.
[0074]
Here, another stabilized power supply device of the present invention will be described with reference to FIG. The members having the same functions as those in FIG.
[0075]
The stabilized power supply device shown in FIG. 3 is an example in which the stabilized power supply device is activated after confirming that the
[0076]
The
[0077]
In this case, since the input voltage Vin is supplied to the reference
[0078]
Therefore, if it is confirmed that the
[0079]
When the
[0080]
Thus, as the
[0081]
As described above, when the
[0082]
Note that the output voltage Vout is not output even if the input voltage Vin is supplied unless the
[0083]
In this way, the above-described stabilized power supply device can actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. Yes. Further, by appropriately determining the reference voltage value Vref2, it is possible to give a wide range of confirmation of the activation of the
[0084]
Here, another stabilized power supply device of the present invention will be described with reference to FIG. The members having the same functions as those in FIG.
[0085]
4 confirms that the voltage at the connection point between the constant
[0086]
The
[0087]
In this case, since the input voltage Vin is supplied to the reference
[0088]
Therefore, if it is confirmed that the voltage has risen to a predetermined voltage value after a lapse of a predetermined time from the supply of the
[0089]
Therefore, according to the configuration of FIG. 4, the
[0090]
When the
[0091]
Thus, as the
[0092]
As described above, when the
[0093]
In this way, the above-described stabilized power supply device can actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. Yes.
[0094]
Here, another stabilized power supply device of the present invention will be described with reference to FIG. Members having the same functions as those in FIG. 4 are given the same reference numerals, and detailed descriptions thereof are omitted.
[0095]
The stabilized power supply device shown in FIG. 5 is after the start-up command of the stabilized power supply device is input from the outside via the
[0096]
In FIG. 5, a
[0097]
The
[0098]
In this case, since the input voltage Vin is supplied to the reference
[0099]
Therefore, after confirming both that the voltage has risen to the predetermined voltage value after a predetermined time has elapsed from the supply of the
[0100]
Therefore, according to the configuration of FIG. 5, the
[0101]
As described above, when the
[0102]
As described above, when the
[0103]
In this way, the above-described stabilized power supply device can actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. Yes.
[0104]
5, in addition to providing the
[0105]
That is, when the voltage at the connection point between the constant
[0106]
As described above, according to the configuration of FIG. 5 and FIG. 6, the output voltage Vout is not supplied to the
[0107]
Thus, in an emergency, the stabilized power supply can be reliably turned off (shut off) by turning off the command from the
[0108]
Here, another stabilized power supply device of the present invention will be described with reference to FIG. Members having the same functions as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0109]
The stabilized power supply device shown in FIG. 7 further has a function of discharging the electric charge accumulated in the
[0110]
In FIG. 7, a
[0111]
In the configuration of FIG. 5 or FIG. 6, when the stabilized power supply is restarted after being turned off once (the
[0112]
Therefore, according to the configuration of FIG. 7, when the
[0113]
Note that the resistance values of the
[0114]
As described above, even if the stabilized power supply and the
[0115]
Any of the above-described stabilized power supply devices is premised on that the
[0116]
8, the set-reset type flip-
[0117]
When the
[0118]
On the other hand, when the voltage across the
[0119]
When a high level signal is output from the output terminal Q of the flip-
[0120]
Note that if no start command is input from the outside via the
[0121]
It is assumed that the
[0122]
Note that when a start cancellation command is input via the
[0123]
As described above, the output of the flip-
[0124]
Here, the case where the
[0125]
The configuration of FIG. 9 is different in that a
[0126]
In other words, when the
[0127]
The provision of the
[0128]
Here, a configuration example having a reset signal generation function in addition to the function of FIG. 3 will be described below with reference to FIG. Note that members having the same functions as those in FIG. 3 are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
[0129]
The stabilized power supply device shown in FIG. 10 activates the stabilized power supply device after confirming that the
[0130]
In the
[0131]
According to the configuration of FIG. 10, it is confirmed that the supplied
[0132]
That is, since it is confirmed that the
[0133]
As described above, the stabilized power supply device does not increase the burden on the microcomputer that controls the system, and does not increase the cost. It is possible to supply a reset signal.
[0134]
In the above description, the configuration example in which the
[0135]
In addition, the reference
[0136]
In the above-described stabilized power supply device, the case where a PNP transistor is used as the output transistor 9 is illustrated. However, the present invention is not limited to this, and the present invention is also applied when an NPN transistor is used. Applicable. The present invention can also be applied to a switching-type stabilized power supply device.
[0137]
As described above, the first stabilized power supply according to the present invention confirms that another power supply has been started in the stabilized power supply that converts the input voltage into the required voltage and supplies the output voltage to the load. After that, the output voltage is supplied.
[0138]
The second stabilized power supply according to the present invention is characterized in that, in the first stabilized power supply, the output voltage is supplied after a delay of a certain period after confirming that it has started.
[0139]
A third stabilized power supply according to the present invention is characterized in that in the first stabilized power supply, the output voltage is supplied after confirming that another power supply has reached a predetermined voltage.
[0140]
In the fourth stabilized power supply according to the present invention and the first stabilized power supply, the output voltage is supplied after a certain period of delay after confirming that the other power supply has reached a predetermined voltage. It is said.
[0141]
A fifth stabilized power supply according to the present invention is characterized in that in any one of the first to fourth stabilized power supplies, an output voltage on / off function is provided by a control signal from the outside. .
[0142]
A sixth stabilized power supply according to the present invention is the above-described fifth stabilized power supply, provided with an on / off function of an output voltage by an external control signal, and when turned on / off by an external control signal. Is characterized by not operating the delay function.
[0143]
A seventh stabilized power supply according to the present invention is characterized in that, in the first, second, or sixth stabilized power supply, a capacitor for setting a delay time is discharged when stopped.
[0144]
The eighth stabilized power supply according to the present invention is characterized in that, in the third or fourth stabilized power supply, the output voltage is not turned off when the voltage of the power supply of another system is lowered.
[0145]
The ninth stabilized power supply according to the present invention is the above-described third or fourth stabilized power supply, wherein the output voltage when the voltage of the power supply of the other system rises is turned on, and the voltage of the power supply of the other system falls It is characterized in that the output voltage is different from the threshold value for turning off.
[0146]
A tenth stabilized power supply device according to the present invention is characterized in that the third or fourth stabilized power supply device has both a voltage detection function and a reset signal generation function.
[0147]
An electronic apparatus according to the present invention includes any one of the first to tenth stabilized power supply devices.
[0148]
According to the above-mentioned stabilized power supply device, it is possible to monitor the activation of the power supply voltage of another system and to activate it actively, and it becomes unnecessary to simplify the system control microcomputer or provide the system control microcomputer. The down effect is very high.
[0149]
In addition, according to the above-described stabilized power supply device, it is possible to provide a stabilized power supply device that is very effective by integrating delay functions, on / off functions, and reset signal output functions.
[0150]
【The invention's effect】
As described above, the stabilized power supply device according to the present invention is a stabilized power supply device that converts an input voltage into a required voltage and supplies it to a load as an output voltage, and uses the power transistor for the input voltage. The output voltage is converted to the output voltage, the output voltage is fed back and compared with a reference voltage by a comparator, and the output is controlled by controlling the power transistor based on the comparison result of the comparator in a feedback control system including the comparator. In the stabilized power supply apparatus for stabilizing the voltage, the power supply voltage of the other system is inputted therein, and confirmation means for confirming that the power supply voltage of the other system is activated based on this voltage value is provided, and the confirmation means Until it is confirmed that the power supply voltage of the other system has been activated, without supplying power to the feedback control system. The output voltage over the transistor is turned OFF is characterized by not supplied to the load.
[0151]
As described above, the stabilized power supply device according to the present invention is a stabilized power supply device that converts an input voltage into a required voltage and supplies it to a load as an output voltage, and uses the power transistor for the input voltage. The output voltage is converted to the output voltage, the output voltage is fed back and compared with a reference voltage by a comparator, and the output is controlled by controlling the power transistor based on the comparison result of the comparator in a feedback control system including the comparator. In a stabilized power supply apparatus that stabilizes the voltage, a delay unit that internally receives a power supply voltage of another system and delays the power supply voltage for a predetermined time, and when the output voltage of the delay unit exceeds a predetermined value, the other Confirmation means for confirming that the power supply voltage of the system is activated, and the power supply voltage of the other system is activated by the confirmation means. Until that was is confirmed that the output voltage is turned OFF the power transistor without supplying power to the feedback control system is characterized by not supplied to the load.
[0152]
As described above, the stabilized power supply according to the present invention includes a confirmation unit that inputs the power supply voltage of another system and confirms that the power supply voltage of the other system is activated based on this voltage value. The output voltage is not supplied to the load until it is confirmed by the confirmation means that the power supply voltage of the other system is activated.
[0153]
Conventionally, a power supply of another system is monitored by a microcomputer provided outside the stabilized power supply device and controlling the system, and a required voltage is supplied to each element at a required timing. For this purpose, it is necessary to first start up the microcomputer itself, and it is necessary to prepare a power source for the microcomputer. This leads to high cost of the stabilized power supply device.
[0154]
Therefore, according to the above-described invention, a confirmation means for inputting the power supply voltage of the other system and confirming that the power supply voltage of the other system is activated based on this voltage value is provided inside the stabilized power supply apparatus. The output voltage is not supplied to the load until it is confirmed by this confirmation means that the power supply of another system is activated.
[0155]
That is, unlike the conventional case, the microcomputer for system control provided outside the stabilized power supply device does not control the turning on and off of the stabilized power supply device, but the stabilized power supply device itself, Since it is confirmed whether or not the power supply of another system has been activated via the confirmation means, it has been necessary to provide a separate system for the microcomputer without increasing the burden on the system control microcomputer. Since no power supply is required, it is possible to actively control the startup sequence of each power supply voltage internally without incurring a cost increase.
[0156]
If the supplied power supply voltage of the other system is less than a predetermined voltage value (a voltage outside the allowable range of the operating voltage at which the supply destination element operates normally), the output voltage is not supplied to the load. This also brings about the effect that a highly reliable stabilized power supply device can be provided.
[0157]
The confirmation means has a comparison means for comparing whether or not the power supply voltage of the other system is greater than a reference voltage value, and if the result of comparison by the comparison means is greater than the reference voltage value, the power supply of the other system It is preferable to confirm that the voltage has been activated.
[0158]
In this case, by appropriately determining the reference voltage value, it is possible to give a wide range to confirmation of activation of the power supply voltage of the other system. Accordingly, it is possible to provide a stabilized power supply apparatus that can be applied to various uses and has excellent versatility.
[0159]
As described above, another stabilized power supply according to the present invention internally receives a power supply voltage of another system and delays the power supply voltage for a predetermined time, and the output voltage of the delay means is a predetermined value. Confirmation means for confirming that the power supply voltage of the other system has been activated in the above case, and until the confirmation means confirms that the power supply voltage of the other system has been activated, It is characterized by not supplying the load.
[0160]
According to the above invention, the delay means and the confirmation means are provided inside the stabilized power supply apparatus. When the power supply voltage of another system is inputted, the delay means delays the power supply voltage for a predetermined time and outputs it. The confirmation unit confirms that the power supply voltage of the other system is activated when the output voltage of the delay unit is equal to or higher than a predetermined value.
[0161]
Therefore, when the predetermined time has elapsed since the power supply voltage of the other system was input and the voltage value at that time has reached a predetermined value or more, the power supply of the other system has been activated by the confirmation means. It is confirmed. Until this confirmation is made, the output voltage is not supplied to the load. As a result, if the power supply voltage of the other system does not rise to the predetermined voltage value within a predetermined time (delay time by the delay means) for some reason, the output voltage is not supplied to the load, so that it is very reliable and stable. Power supply can be supplied.
[0162]
As described above, unlike the conventional system, the microcomputer for system control provided outside the stabilized power supply device does not control the turning on and off of the stabilized power supply device. Since it is confirmed whether or not the power supply of the other system has been activated via the confirmation means, it has been necessary to provide a separate system for the microcomputer without increasing the burden on the system control microcomputer. This eliminates the need for an additional power supply, and also brings about the effect that the startup sequence of each power supply voltage can be actively controlled internally without incurring a cost increase.
[0163]
The confirmation means has a comparison means for comparing whether or not the output voltage of the delay means is larger than a reference voltage value, and if the comparison result by the comparison means is larger than the reference voltage value, the power supply of the other system It is preferable to confirm that the voltage has been activated.
[0164]
In this case, by appropriately determining the reference voltage value, it is possible to give a wide range to confirmation of activation of the power supply voltage of the other system. Accordingly, it is possible to provide a stabilized power supply apparatus that can be applied to various uses and has excellent versatility.
[0165]
Preferably, the confirmation means confirms that the power supply voltage of the other system is activated when a command for outputting the output voltage to the load is further input from the outside.
[0166]
In this case, satisfying the condition that the output voltage is not supplied to the load only by satisfying the above-described start confirmation conditions, and further, the command for outputting the output voltage to the load is supplied from the outside. For the first time, a stabilized power supply unit is launched. Thus, in an emergency, the stabilized power supply can be reliably turned off (cut off) by turning off the external command, and unnecessary supply of output voltage to the load can be avoided. Therefore, the reliability is remarkably improved. In this case, the delay function does not operate. Therefore, after the emergency shutdown, when the command to output the output voltage to the load is input to the stabilized power supply device from the outside, the stabilized power supply device is restarted without delay (without passing through the delay function). It also has the effect of being able to.
[0167]
It is preferable that the delay means includes a capacitor charged according to a time constant, and further provided with discharge means for discharging the capacitor when the supply of the power supply voltage of the other system is stopped.
[0168]
In this case, even when the stabilized power supply is restarted or the start-up command is off for a short period, the necessary delay time can be ensured and reliability can be significantly improved.
[0169]
When the stabilized power supply device is restarted, if there is no charge remaining in the capacitor, it can be restarted without any problem. However, when the electric charge remains in the capacitor, the time until the stabilized power supply device is activated is shortened accordingly (the delay time of the delay means is shortened). This is true even when the stabilization power supply apparatus is frequently turned on and off and the off period of the activation command is short.
[0170]
Therefore, according to the above configuration, when the supply of the power supply voltage of the other system is stopped, the charging charge of the capacitor does not increase. At this time, since this capacitor is discharged by the discharging means, there is no electric charge remaining in the capacitor and the initial state is reached, so that normal restart can be performed with high accuracy.
[0171]
Since the capacitor is not discharged by the discharging means during and during startup of the stabilized power supply device, the operation of the stabilized power supply device is not affected.
[0172]
As described above, even if the power supply voltage of the other system is once turned off and then restarted or when the start-up command is off for a short time, the remaining charge of the capacitor is discharged through the discharging means. Normal startup can be performed stably and with high accuracy. In addition, the stabilized power supply device also has the effect of being able to actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. .
[0173]
It is preferable to further include an activation confirmation holding means for holding confirmation that the power supply voltage of the other system has been activated by the confirmation means.
[0174]
In this case, since the confirmation that the power supply voltage of the other system has been activated by the confirmation means is retained by the activation confirmation holding means, the power supply voltage of the other system is reduced or allowed for some reason after the stabilization power supply is activated. Even if the voltage drops below the value, the target output voltage is stably supplied from the stabilized power supply to the load.
[0175]
As described above, even if the power supply voltage of the other system goes down or drops during the operation of the stabilized power supply device, the startup confirmation holding means holds the confirmation that the power supply voltage of the other system has been started. It is possible to avoid the influence on the power supply apparatus. In addition, the stabilized power supply device also has the effect of being able to actively control the startup sequence by itself without increasing the burden on the microcomputer that controls the system and without increasing the cost. .
[0176]
The comparison means preferably has a hysteresis characteristic. In this case, it is possible to make the threshold value when the power supply voltage of the other system rises different from the threshold value when it falls.
[0177]
In other words, when the power supply voltage of the other system drops, the comparison means does not change its output even if it falls below the rising threshold value, and its output changes when it falls below the falling threshold value. To do. From this state, when the power supply voltage of the other system rises, the output does not change even if the threshold value at the time of reduction is reached, and the output changes when the value exceeds the threshold value at the time of increase. In this way, even if the power supply voltage of other systems fluctuates (for example, fluctuation due to noise) at levels near the two thresholds, the output of the comparison means having hysteresis characteristics does not change with the fluctuation. This also has the effect of significantly stabilizing the output of the power generator.
[0178]
When it is confirmed by the confirmation means that the power supply voltage of the other system is activated, it is preferable to further comprise a start confirmation signal generation means for generating the start confirmation signal and outputting it to the outside.
[0179]
In this case, after confirming that the power supply voltage of the other system has risen, the stabilized power supply device is started, so that the reliability is remarkably improved. In addition, a startup confirmation signal indicating that the stabilized power supply has started can be output to the outside, and the external circuit performs a desired operation (for example, reset operation of an external device, etc.) in synchronization with this startup confirmation signal. It also has the effect that it can be performed.
[0180]
As described above, the stabilized power supply according to the present invention converts the input voltage into a required voltage, and in the stabilized power supply that supplies this to the load as an output voltage, the power supply of another system is activated internally. After confirming this, the output voltage is supplied to the load. If a stabilized power supply device having such characteristics is incorporated into an electronic device, its reliability will be significantly improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply device according to the present invention.
2 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply apparatus in the case where a delay function is added to the configuration of FIG.
3 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply apparatus when a voltage comparison function is provided in the configuration of FIG. 1;
4 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply apparatus when a voltage comparison function is provided in the configuration of FIG. 2;
FIG. 5 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply apparatus when an external activation function is provided in the configuration of FIG. 4;
6 is a circuit diagram showing another configuration example of the stabilized power supply apparatus when the configuration of FIG. 4 is provided with an external activation function.
FIG. 7 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply device that can ensure a necessary delay time even when the stabilized power supply device is restarted or the start-up command is off for a short period.
FIG. 8 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply device that can maintain an output even when a power supply voltage of another system goes down or drops during operation.
FIG. 9 is a circuit diagram showing a configuration example of a stabilized power supply apparatus that is not affected by fluctuations in power supply voltages of other systems.
10 is a circuit diagram illustrating a configuration example of a stabilized power supply device having a reset signal generation function in addition to the functions of FIG. 3;
FIG. 11 is an explanatory diagram showing an example of a conventional power activation sequence.
12 is a circuit diagram showing a configuration example for realizing the power supply startup sequence shown in FIG. 11;
[Explanation of symbols]
1 Input power
2 Power supply voltage of other systems
5 Transistor (confirmation means)
6 Transistor (confirmation means)
7 Transistor (confirmation means)
10 Comparator
11 Reference voltage generator
15 Load
16 Constant current source
18 Reference voltage generation circuit
19 Comparator (comparison means)
Claims (10)
内部に、他系統の電源電圧を入力し、この電圧値に基づいて他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段を備え、該確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記フィードバック制御系に電源を供給せずに上記パワートランジスタをOFFとして上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴とする安定化電源装置。A stabilized power supply device that converts an input voltage into a required voltage and supplies it to a load as an output voltage , wherein the input voltage is converted into the output voltage using a power transistor, and the output voltage is fed back. In a stabilized power supply apparatus that stabilizes the output voltage by controlling the power transistor based on a comparison result of the comparator in a feedback control system including the comparator, compared with a reference voltage by a comparator ,
A power supply voltage of the other system is input therein, and confirmation means for confirming that the power supply voltage of the other system is activated based on the voltage value is provided. The power supply voltage of the other system is activated by the confirmation means. Until this is confirmed , the power supply is not supplied to the feedback control system, and the power transistor is turned off and the output voltage is not supplied to the load.
内部に、他系統の電源電圧を受け、この電源電圧を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、この遅延手段の出力電圧が所定値以上の場合に上記他系統の電源電圧が起動されたことを確認する確認手段とを備え、
上記確認手段により上記他系統の電源電圧が起動されたことが確認されるまでは上記フィードバック制御系に電源を供給せずに上記パワートランジスタをOFFとして上記出力電圧を上記負荷に供給しないことを特徴とする安定化電源装置。A stabilized power supply device that converts an input voltage into a required voltage and supplies it to a load as an output voltage , wherein the input voltage is converted into the output voltage using a power transistor, and the output voltage is fed back. In a stabilized power supply apparatus that stabilizes the output voltage by controlling the power transistor based on a comparison result of the comparator in a feedback control system including the comparator, compared with a reference voltage by a comparator ,
Internally receives the power supply voltage of the other system and delays the power supply voltage for a predetermined time, and confirms that the power supply voltage of the other system is activated when the output voltage of the delay means exceeds a predetermined value. And confirmation means for
The power transistor is turned off and the output voltage is not supplied to the load without supplying power to the feedback control system until the confirmation means confirms that the power supply voltage of the other system has been activated. Stabilized power supply.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202785A JP3660210B2 (en) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | Stabilized power supply device and electronic device including the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202785A JP3660210B2 (en) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | Stabilized power supply device and electronic device including the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002023865A JP2002023865A (en) | 2002-01-25 |
JP3660210B2 true JP3660210B2 (en) | 2005-06-15 |
Family
ID=18700260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202785A Expired - Fee Related JP3660210B2 (en) | 2000-07-04 | 2000-07-04 | Stabilized power supply device and electronic device including the same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3660210B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3696588B2 (en) | 2002-10-18 | 2005-09-21 | 株式会社日立製作所 | Power supply |
JP2008059141A (en) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Seiko Epson Corp | Complex type system power source circuit |
JP5062184B2 (en) * | 2009-01-09 | 2012-10-31 | 株式会社デンソー | Power circuit equipment |
US8188719B2 (en) | 2010-05-28 | 2012-05-29 | Seiko Instruments Inc. | Voltage regulator |
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000202785A patent/JP3660210B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002023865A (en) | 2002-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3818231B2 (en) | Power circuit | |
JP4550336B2 (en) | Circuit arrangement of the control device for monitoring the voltage | |
CN114365064B (en) | Electronic control device | |
JP4793226B2 (en) | Switching boost power supply circuit | |
US7157892B1 (en) | Robust ramp controlled enable for voltage regulator | |
US20050127984A1 (en) | Power supply circuit having a plurality of voltage conversion circuits | |
EP2804285B1 (en) | Power arbitration method and apparatus having a control logic circuit for assessing and selecting power supplies | |
JP3660210B2 (en) | Stabilized power supply device and electronic device including the same | |
JP6778142B2 (en) | Electronic devices and their power circuits | |
US10141925B1 (en) | Circuits and methods for strengthening load transient response compensation | |
JP6405948B2 (en) | Semiconductor integrated circuit for regulator | |
JP2010246295A (en) | Power supply circuit | |
JP4882938B2 (en) | Power circuit | |
JP2003223229A (en) | Stabilized power supply and electronic device using the same | |
KR20150101775A (en) | Power reduction device and method thereof | |
JP4522738B2 (en) | Power-on reset device and electronic device | |
JP2007193458A (en) | Power supply circuit | |
JP4039770B2 (en) | Electronic equipment power supply circuit | |
JP6896352B2 (en) | In-vehicle power control device | |
JP2020202640A (en) | Cut-off circuit | |
JPS5931084B2 (en) | Auto clear device | |
JP5130898B2 (en) | Protection detection circuit | |
JP2013038464A (en) | Reset circuit | |
JP2010028883A (en) | Dc power supply for backup, and method of controlling the same | |
US10139883B2 (en) | Reset signal generation circuit |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050218 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050316 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |