JP3617224B2 - High frequency heating device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁波による被加熱物の誘電加熱分布を変更可能な放射アンテナを備えた高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
代表的な高周波加熱装置である電子レンジの、従来例は図42〜図50に示すような構成であった。
【0003】
図42の電子レンジはターンテーブル163を用いた一般的な構成である。ここでは電磁波発生手段としてのマグネトロン10から出た電磁波は、導波管13を介して伝送され、加熱室1形状と電磁波が放射される開口部164の位置で決まる定在波となって加熱室1内に分布する。そして被加熱物である食品3の各部位に与えられる電磁波の電界成分と、各部位の誘電損失に応じて発熱する。食品の単位体積当たり吸収される電力P[W/m3]は、加えられる電界の強さE[V/m]、周波数f[Hz]、および食品3の比誘電率εr、誘電正接tanδにより(1)式として表される。この従来例では、食品3の加熱分布は概ね電磁波の定在波分布によって決まるため、加熱分布のむらを抑えるためにターンテーブル163を回転駆動して同心円上の加熱分布の均一化を図っている。
【0004】
P=(5/9)εr・tanδ・f・E2×10−10[W/m3] (1)
また、特開平7−198147号公報のように、複数の開口部を切替て加熱分布を変えるものがある。図43、図44は加熱室の底面外部に20個の導波管13をマトリクス状に配置し、それぞれの導波管13への給電を選択的に制御するものである。どの導波管へ給電するかは、加熱室1内の局所的な温度を検出する温度検出手段165により制御するもので、各々の開口部164の鉛直上方向に20個のミラー166を有し、5組の凹面ミラー167を介して5組の温度検出手段165に赤外線を導いている。また、図45、図46は、開口部164を回転軸168を中心に回転可動にして加熱点を移動する構成で、ターンテーブル163と組み合わせて局所的に加熱するものである。開口部164の位置を制御してターンテーブル163の半径方向の加熱部位を任意に変化させ、ターンテーブル163の回転を制御して周方向の加熱部位を任意に変化させている。
【0005】
さらに、特開平7−161469号公報のように、回転位置を検出しながら開口部を回転させるものがある。本従来例では図47〜図50のように、環状矩形導波管169、回転により位置の変化する開口部164、モータ170、171、回転軸172、173および回転角検出器(アブソリュート・ロータリー・エンコーダ)174を有し、回転角すなわち開口部164の回転位置が検出できる構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、導波管と加熱室を接続して電磁波を加熱室内に入れる場合、食品の材質や形状ごとに加熱分布を均一にする適切な開口部の位置が異なり、一つの開口部ですべての食品を均一に加熱することはできないという問題があった。
【0007】
例えば従来の電子レンジで平らな食品を加熱すると、縁のほうから加熱が進み中心は冷たいままという顕著な加熱むらが起こることが一般に知られている。一例として、図51のように平らで5×5ますに区切ったアクリル製の容器175に水を入れ、従来の電子レンジ(開口部の位置は後ろ)で加熱したときのそれぞれのますの温度上昇を示すと、図52(a)となる。容器175の形状は加熱室に丁度入る程度の大きさで回転できないため、ターンテーブルよりもわずかに高い位置に容器を固定して加熱した。開口部の位置が後ろなので、後ろ側のますでの温度上昇が高くなることがわかる。また図52(b)は、図52(a)のデータを加工したもので、中央のますを中心として対象位置(中心から等距離)にあるますの温度上昇を平均化しており、ターンテーブルの回転による平均化を想定したものである。この結果から、前述の通り、縁のほうから加熱が進み中心は冷たい加熱むらが生じることがわかる。
【0008】
また開口部の位置による特徴として、加熱室底面の中央に開口部を設ける場合、食品の底面が加熱され、対流のある液体状の食品ならば均一に加熱できるが、対流のない固体状の食品は底面ばかり温度が上がるという問題があった。この時ターンテーブルを用いると、同心円上の加熱分布の均一化は図れるが、いくらターンテーブルを回転させたとしても、回転中心から見た半径方向の分布や上下方向の分布は改善されない。
【0009】
一方、図43、図44のように、定在波よりも放射に重点を置き、食品に近い下方からの電磁波の放射位置を制御するものは、放射位置に近い食品の部位を局所的に加熱することができる。しかしながら多数の導波管13がマトリクス状に必要で、すべての導波管13への給電を切替る方法も必要なため、構成が極めて複雑になるという問題があった。
【0010】
また、図45〜図50のように、環状矩形導波管169や環状の導波管176により開口部164の位置を変える場合は、連続的に放射位置を変えることができる。しかしながら図46の環状の導波管176が大きなスペースを有し、その外側にターンテーブル163の駆動軸を構成しなければならない。よって加熱室内の水平面のうちターンテーブル163の占める面積の割合が少ないので、食品を置けるスペースが限定されるという問題があった。またターンテーブルを一定回転で駆動すると、駆動軸を中心とした同心円上の部位が連続的に加熱されるので、同じ同心円上の位置の中での局所加熱はできないという問題があった。
【0011】
また図45〜図47では、食品の汁や水などを加熱室内でこぼした場合、環状の導波管176や環状矩形導波管169や内に入り込んで電界の集中を引き起こしたり、駆動部分を詰まらせて駆動停止しかねないという問題があった。
【0012】
さらに、図48、図50では、回転角検出器174により開口部164の回転位置が検出でき、精度よく開口部164位置を制御できる。しかし側方の開口部164から励振するので、電磁波が食品3に到達するまでには距離があり、電磁波が拡散してしまうのである。この拡散の度合いは、食品3の置き方による開口部164から食品3までの距離の変化によっても大きく変化し、加熱される部分が特定できないので、狙ったところだけを加熱するという事はできない。よって回転角検出器174で精度よく開口部164位置を制御しても効果が少ないという問題があった。その上、電磁波が拡散すると、食品以外のいろいろな部分(加熱室壁面など加熱すべきでない部分)と衝突して損失が生じるため、加熱効率を悪くするという問題もあった。その他にも、異種の複数の食品を入れると、いずれかのみを選択して加熱することはできず全てのものに電磁波が衝突し、軽いものや密度の小さいものや誘電損(比誘電率と誘電正接の積)の大きなものが先に温度上昇してしまうという問題があった。
【0013】
本発明は上記課題を解決するもので、簡単かつ信頼性の高い構成で、狙ったところを局所的に加熱することにより、特定の部位の選択的な加熱、食品全体の均一な加熱、効率的な加熱ができるようにするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、被加熱物の下方から電磁波を放射する移動自在の複数の放射アンテナと、この複数の放射アンテナから電磁波の放射の有無を選択して切替るとともに、放射アンテナの位置を制御するものである。
【0015】
本発明によれば、被加熱物の下方の複数の放射アンテナからの電磁波を放射させたい放射アンテナを選択し、さらに放射アンテナの位置に制御するので、被加熱物の底面側より狙ったところを選択的に加熱することができ、所望の仕上がり状態にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、加熱室と、前記加熱室内で被加熱物を載置する載置台と、マグネトロンにより電磁波を放射して、前記載置台の下方から前記被加熱物を加熱する複数の放射アンテナと、前記複数の放射アンテナへの電磁波の伝送の有無を選択して切替る伝送切替手段と、前記伝送切替手段を制御する切替制御手段と、前記放射アンテナの位置を制御する位置制御手段を備えたものである。
【0017】
そして、被加熱物の下方の複数の放射アンテナから電磁波を放射させたい放射アンテナを選択し、さらに所望の位置に制御するので、被加熱物の底面側より狙ったところを選択的に加熱することができ、所望の仕上がり状態にすることができる。
【0018】
また、電磁波発生手段と、前記電磁波発生手段が発生した電磁波を放射アンテナに伝送する伝送手段を備え、伝送切替手段は、前記伝送手段内で電磁波の伝送状態を変更するものである。
【0019】
そして、伝送切替手段により伝送手段内で電磁波の伝送状態を変更するので、電磁波を放射させたい放射アンテナにのみ電磁波を伝送する事ができ、容易に放射アンテナを選択できる。
【0020】
また、加熱室と、前記加熱室内で被加熱物を載置する載置台と、マグネトロンにより電磁波を放射して、前記載置台の下方から前記被加熱物を加熱する複数の放射アンテナと、前記複数の放射アンテナに対応する複数の電磁波発生手段と、前記複数の電磁波発生手段の電磁波の発生の有無を選択して切替制御する電磁波発生制御手段と、前記放射アンテナの位置を制御する位置制御手段を備えたものである。
【0021】
そして、電磁波発生制御手段により電磁波発生手段の電磁波の発生の有無を選択して切替るので、電磁波を放射させたい放射アンテナにのみ電磁波を伝送する事ができ、容易に放射アンテナを選択できる。
【0022】
また、電磁波発生手段と伝送手段は、載置台よりも下方に位置しているものである。
【0023】
そして、加熱室の側方かつ載置台の上方には、電磁波発生手段や伝送手段の設置スペースを不要とすることができる。
【0024】
放射アンテナを駆動する駆動手段を備え、位置制御手段は、前記駆動手段を制御することにより前記放射アンテナの位置を制御するものである。
【0025】
そして、駆動手段を制御するので、容易に放射アンテナの位置を制御できる。
【0026】
また、複数の放射アンテナの軌跡が互いに重ならないようにしたものである。
【0027】
また、複数の放射アンテナを、前後、左右または上下の少なくとも一方に距離を離して構成し、軌跡が互いに重ならないようにしたものである。
【0028】
また、少なくとも1つの放射アンテナの駆動範囲を限定する限定手段を有し、前記限定手段により、軌跡が互いに重ならないようにしたものである。
【0029】
また、複数の放射アンテナは、軌跡の少なくとも一部が他の放射アンテナの軌跡と重なる重複部を有するが、前記重複部においても互いに接触しないようにしたものである。
【0030】
また、位置制御手段は、第1の放射アンテナが軌跡の重複部に位置するときは他の放射アンテナを軌跡の重複部とは異なる位置に制御するものである。
【0031】
そして、複数の放射アンテナを、接触することなく所望の位置に制御することができる。
【0032】
また、複数の放射アンテナは、それぞれの軌跡の中心が載置台の中心から見て等距離になるようにしたものである。
【0033】
そして、複数の放射アンテナを、載置台の中心に位置する被加熱物に対して対称に構成でき、複数の放射手段の加熱効率を同等にすることができる。
【0034】
また、複数の放射アンテナは、載置台とのそれぞれの鉛直距離が等距離になるようにしたものである。
【0035】
そして、複数の放射アンテナにとって、真上の被加熱物に対する加熱効率を同等にすることができる。
【0036】
また、載置台の上方で被加熱物を載置する焦げ目付皿と、前記焦げ目付皿は、電磁波を遮蔽する遮蔽板と、前記遮蔽板の下面に放射アンテナからの電磁波を吸収して発熱する発熱体とを有するものである。
【0037】
そして、下方の放射アンテナからの電磁波で発熱体の所望の部分に給電できるので、焦げ目付皿を効果的に昇温させることができ、所望の焼き方ができる。
【0038】
また、被加熱物の温度分布を検出する温度分布検出手段を有し、温度分布検出手段が検出した温度変化により、検出位置が食品であるか否かを判定し、被加熱物抽出手段が食品であると判定した検出位置の中で最も検出温度の低い検出位置を加熱するように放射アンテナおよび伝送切替手段を制御するものである。
【0039】
そして、被加熱物の温度分布に応じて、適切な放射アンテナを選択し、放射アンテナを適切な位置に制御できるので、被加熱物を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0040】
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0041】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1の高周波加熱装置のブロック図である。
【0042】
図1において、加熱室1内で載置台2上の被加熱物3を所望の仕上がり状態に加熱するために、被加熱物3の下方より電磁波4を放射できる複数の放射アンテナ5と、複数の放射アンテナ5の中で実際に電磁波を放射する放射アンテナ5を選択して切替る伝送切替手段6と、伝送切替手段6を制御する切替制御手段7と、放射アンテナ5の位置を所望の加熱分布にとって適切な位置に制御する位置制御手段8を有している。
【0043】
また、制御手段9は、高周波加熱装置の制御全体を司るもので、切替制御手段7、位置制御手段8による制御シーケンスを決定している。たとえば、位置制御手段8が放射アンテナ5を適切な位置に制御した直後に、切替制御手段7が伝送切替手段6により実際に電磁波を放射する放射アンテナを選択して切替るなどのシーケンスを設定できる。このときは、制御手段9が、切替制御手段7と位置制御手段8を連動してシーケンス制御できるので、放射の不要な位置で電磁波を放射したり、位置制御が終わってるのに放射の開始が遅れるというようなことがない。
【0044】
本実施例では、切替制御手段7が、被加熱物3の下方の複数の放射アンテナ5から電磁波4を放射させたい放射アンテナ5を伝送切替手段6により選択し、位置制御手段8が、所望の位置に制御するので、被加熱物3の底面側より狙ったところを局所的に加熱することができ、簡単な構成で、被加熱物を均一加熱したり、局所加熱したり、選択加熱したり、効率よく所望の仕上がり状態にすることができる。
【0045】
ここで載置台2は、比較的誘電損失が小さく電磁波4が透過しやすい材質(代表的にはガラスやセラミック)で構成し、放射アンテナ5からの電磁波4で被加熱物3をより効率的に加熱できるようにしている。
【0046】
なお、放射アンテナ5、伝送切替手段6は、加熱室1内、加熱室1外に限定するものではなく、電磁波4の放射方向が切替られる構成であればよい。
【0047】
なお、制御手段9は、切替制御手段7と位置制御手段8を順次または同時に制御してもよいし、一方だけを制御してもよい。
【0048】
(実施例2)
本実施例は、1つの電磁波発生手段からの電磁波を、複数の放射アンテナの中で実際に電磁波を放射する放射アンテナを選択して切替える構成を示すものである。
【0049】
図2は、本発明の実施例2の代表的な高周波加熱装置である電子レンジの断面構成図である。
【0050】
図2において、代表的な電磁波発生手段であるマグネトロン10から出た電磁波11が、代表的な伝送手段12を構成する導波管13および導波管13と同軸結合する結合部14a、14bを介して、放射アンテナ15a、15bにより加熱室1内に放射され、代表的な被加熱物である食品3を加熱するものである。ここで放射アンテナ15a、15bは、導体に電界をたてることで電磁波を放射する構成である。
【0051】
また結合部14a、14bと勘合し、結合部14a、14bおよび放射アンテナ15a、15bを回転駆動させる代表的な駆動手段であるステッピングモータ16a、16bを構成している。
【0052】
また導波管13内に代表的な伝送切替手段である遮蔽板17a、17bを構成し、位置により導波管13内の電磁波11の伝送状態を切替ている。図2の場合、遮蔽板17aは電磁波11を結合部14aにまで伝送させるので、放射アンテナ15aから電磁波4aを放射することができる。一方、遮蔽板17bは電磁波11を遮蔽し、結合部14bにまで伝送させないので、放射アンテナ15bから電磁波4bの放射を停止させた状態である。
【0053】
よって本実施例では、実施例1の効果に加えて、遮蔽板17a、17b(伝送切替手段)により、導波管13、結合部14a、14bからなる伝送手段12内で電磁波の伝送状態を変更するので、電磁波を放射させたい放射アンテナ15a、15bのいずれかにのみまたは両方の放射アンテナ15a、15bに電磁波を伝送など、容易に選択できる。
【0054】
特に、本実施例では、複数の放射アンテナ15a、15bへの電磁波の伝送の有無を選択して切替るのに、1つのマグネトロン10(電磁波発生手段)だけで実現できる。
【0055】
また、マグネトロン10(電磁波発生手段)と導波管13、結合部14a、14bからなる伝送手段12が載置台よりも下方に位置するので、加熱室1の側方かつ載置台2の上方に電磁波発生手段や伝送手段の設置スペースが不要であり、加熱室1の幅と奥行きを広くすることができる。よって高周波加熱装置全体の外観が同じでも、複数の被加熱物を同時に載置台に置いたり、より大きな皿を出し入れすることができる。同様に、マグネトロン10(電磁波発生手段)と伝送手段12が載置台2よりも下方に位置するので、重心が低くなり、安定性を増すことができる効果がある。
【0056】
また、ステッピングモータ16a、16b(駆動手段)により放射アンテナ15a、15bの位置を容易にかつ精度良く制御できる。
【0057】
また、複数の放射アンテナ15a、15bと載置台2との鉛直距離が等距離なので、それぞれの放射アンテナ15a、15bの真上にある被加熱物である食品3に対して、加熱効率を同等にすることができるので加熱シーケンスが共用化できて制御が容易となる。
【0058】
また加熱室1の外部には、代表的な物理量検出手段であり食品3の温度分布を検出する温度分布検出手段18、使用者が設定入力する設定手段19および制御手段9を構成している。
【0059】
ここで設定手段19は、使用者が、食品3の名称に関する情報(たとえば牛乳、酒など)、食品3の種類に関する情報(たとえば根菜、葉菜など)、加熱前の状態に関する情報(たとえば初期温度や保存状態など)、加熱方法(たとえば強、弱など)または加熱仕上がり状態(たとえば解凍、あたためなど)を入力するか選択するかにより設定するものである。
【0060】
また制御手段9は、ステッピングモータ16a、16bを制御して放射アンテナ15a、15bの回転や停止を制御する位置制御手段8と、モータ20a、20bを制御して遮蔽板17a、17bの位置により電磁波を放射する放射アンテナ15a、15bを切替るよう制御する切替制御手段7とを有し、温度分布検出手段18および設定手段19などにより制御している。また、マグネトロン10からの電磁波の発生や出力の大きさを制御している。
【0061】
本実施例では、制御手段9は、温度分布検出手段18が検出した被加熱物の温度分布に応じて、切替制御手段7により遮蔽板17a、17b(伝送切替手段)を制御するので、適切な放射アンテナ15a、15bを選択して、被加熱物である食品3を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0062】
また、制御手段9は、使用者が設定した設定手段19の内容に応じて、切替制御手段7により遮蔽板17a、17b(伝送切替手段)を制御するので、所望の放射アンテナ15a、15bを選択して、食品3を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0063】
また、制御手段9は、温度分布検出手段18が検出した被加熱物3の温度分布に応じて、位置制御手段8により放射アンテナ15a、15bを適切な位置に制御するので、食品3を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0064】
また、制御手段9は、使用者が設定した設定手段19の内容に応じて、位置制御手段8により放射アンテナ15a、15bを所望の位置に制御するので、食品3を所望の仕上がり状態にすることができる。
【0065】
さて、温度分布検出手段18は、食品の温度を検出し、加熱分布を検出しているが、温度分布検出手段18自身の構成について説明を加える。非接触で温度を検出する一般的な温度分布検出手段18としては、食品3から放射される赤外線量を電気信号に変換する赤外線センサがある。赤外線センサとしては、内部に熱接点と冷接点を有するサーモパイル型や、チョッパを有する焦電型などがあり、本発明ではどちらを採用してもよい。
【0066】
なお、放射アンテナ15a、15bは、位置により電磁波の放射の指向性が変化するものであればよい。
【0067】
なお、他の放射駆動手段として、ステッピングモータ以外にも様々なモータで実現可能である。たとえば、モータの種類に関わらず、放射手段を停止させたい位置の数だけスイッチを設け、押されたスイッチにより位置を決定する方法がある。この場合、モータをステッピングモータにしなくても低価格の汎用品で実現できる。
【0068】
なお、他の放射駆動手段として、磁石などの磁力を利用し電気的に磁界の強さや向きを制御して、放射アンテナを駆動してもよい。
【0069】
また、他の放射駆動手段として、バネやゴムなどの弾性を利用して放射アンテナを駆動する方法でもよい。
【0070】
なお、他の放射駆動手段として、形状記憶合金に見られるような温度による変形を利用して放射アンテナを駆動する方法もある。
【0071】
なお、駆動の方向としては回転に限定するものではなく、上下動、往復運動など放射手段の位置を変えるものであればよい。
【0072】
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3の高周波加熱装置の要部ブロック図である。伝送切替手段6は複数の電磁波発生手段79を有し、それぞれの電磁波発生手段79が発生した電磁波80を、対応する伝送手段81を介して、対応する放射アンテナ82に伝送するもので、切替制御手段7が有する電磁波発生制御手段83により電磁波発生手段79を切替ることで、実際に電磁波を放射する放射アンテナ82を切替るものである。
【0073】
本実施例では、電磁波発生制御手段83により複数の電磁波発生手段79の電磁波の発生の有無を選択して切替えるので、電磁波を放射させたい放射アンテナ82にのみ確実に電磁波を伝送する事ができ、容易に電磁波を放射する放射アンテナ82を選択できる。
【0074】
また本実施例では、複数の放射アンテナ82に1対1に対応する電磁波発生手段79を有しており、いくつかの放射アンテナから同時に電磁波を放射したい場合に、いずれの放射アンテナ82の出力の低下がない。さらにそれぞれの電磁波発生手段79からの出力を独立して制御できるので、こまやかな制御ができる。
【0075】
(実施例4)
本実施例は、複数の電磁波発生手段を切替ることで、複数の放射アンテナからの電磁波の放射の有無を切替る構成を示すものである。
【0076】
図4は、本発明の実施例4の電子レンジの断面構成図である。
【0077】
図4において、放射アンテナ15a、15bそれぞれに独立して電磁波を供給できる構成で、マグネトロン21a、21b、導波管13a、13bを有し、電磁波発生制御手段22によりマグネトロン21a、21bの電磁波の発生を制御している。
【0078】
また位置制御手段8は、1つのステッピングモータ16cを制御することで放射アンテナ15a、15bの回転や停止を制御するもので、歯車23、24により結合部14a、14bに動力を伝達している。
【0079】
また制御手段9の位置制御手段8と電磁波発生制御手段22は、温度分布検出手段18および設定手段19などにより、マグネトロン21a、21bの電磁波の発生とステッピングモータ16cの動作を制御している。
【0080】
本実施例は、実施例3の効果に加えて、複数の放射アンテナ15a、15bと載置台2との鉛直距離が等距離なので、それぞれの放射アンテナの真上にある被加熱物である食品3に対して、加熱効率を同等にすることができるので加熱シーケンスが共用化できて制御しやすくなる。
【0081】
また、制御手段9は、温度分布検出手段18が検出した被加熱物の温度分布に応じて、電磁波発生制御手段22によりマグネトロン21a、21b(電磁波発生手段)を制御するので、結果として適切な放射アンテナ15a、15bを選択して、食品3を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0082】
また、制御手段9は、使用者が設定した設定手段19の内容に応じて、電磁波発生制御手段22によりマグネトロン21a、21b(電磁波発生手段)を制御するので、結果として所望の放射アンテナ15a、15bを選択して、食品3を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0083】
また、制御手段9は、温度分布検出手段18が検出した被加熱物3の温度分布に応じて、位置制御手段8により放射アンテナ15a、15bを適切な位置に制御するので、食品3を適切な仕上がり状態にすることができる。
【0084】
また、制御手段9は、使用者が設定した設定手段19の内容に応じて、位置制御手段8により放射アンテナ15a、15bを所望の位置に制御するので、食品3を所望の仕上がり状態にすることができる。
【0085】
(実施例5)
図5は、本発明の実施例5の高周波加熱装置の要部構成図である。載置台2に対する2つの放射アンテナ15a、15bの軌跡を破線で示している。放射アンテナ15aの回転駆動による軌跡25aと、放射アンテナ15bの回転駆動による軌跡25bは、左右に距離が離れているので重ならない構成である。よって互いに自在に回転及び停止ができ、正確な位置制御ができる。また、回転中心(軌跡の中心)を26a、26bで示している。
【0086】
本実施例は、放射アンテナ15aと15bを左右に離して構成するので、軌跡が互いに重ならず、接触しないので、安全かつ正確に放射アンテナ15a、15bを位置制御することができる効果がある。
また、複数の放射アンテナ15a、15bの軌跡の中心26a、26bが載置台2の中心から見て等距離なので、載置台2の中心に位置する被加熱物(一般的に被加熱物は中心に置くことが多い)に対して複数の放射アンテナ15a、15bを対称に構成できる。よって複数の放射アンテナ15a、15bを同形状にすれば、どちらの放射アンテナ15a、15bからも被加熱物に対する加熱効率を同等にすることができ、加熱シーケンスが共用化できるため制御が容易であるとか、部品の共用化を図ることができる。
【0087】
また、加熱室内を2分割した領域を選択して加熱することができる。まず、加熱室全域に被加熱物が配置されたとき、放射アンテナ15a、15bからの電磁波の放射を組み合わせることで、均一に加熱することができる。
【0088】
また、加熱室全域に被加熱物が配置されたとしても、左(右)側の部分を局所的に加熱したいときは、放射アンテナ15a(15b)のみで加熱すれば局所加熱ができる。
【0089】
また、加熱したい被加熱物を左(右)側に置き、加熱したくないものを右(左)側に置いたとき、左(右)側の被加熱物のみを選択加熱することができる。
【0090】
また、被加熱物が左(右)側に置かれたら、放射アンテナ15a(15b)のみで加熱すれば、電磁波が加熱室内に拡散する前に近接した位置からの加熱ができるので、効率的に加熱できる。
【0091】
(実施例6)
図6は、本発明の実施例6の高周波加熱装置の要部構成図である。載置台2に対する4つの放射アンテナ(図示なし)の軌跡を破線25a、25b、25c、25d、回転中心を26a、26b、26c、26dで示している。互いの軌跡は、前後、左右に距離が離れているので重ならない構成である。
【0092】
本実施例では、実施例5の効果に加えて、加熱室内を4分割した領域を最小単位として加熱することができる。よって選択性が広がるとともに、加熱室を正方形に構成できるので、大きな皿なども使用できる。
【0093】
(実施例7)
図7は、本発明の実施例7の高周波加熱装置の要部構成図である。載置台2に対する9つの放射アンテナ(図示なし)の軌跡を破線25a、25b、25c、25d、25e、25f、25g、25h、25i、回転中心を26a、26b、26c、26d、26e、26f、26g、26h、26iで示している。互いの軌跡は、前後、左右に距離が離れているので重ならない構成である。
【0094】
本実施例では、実施例5、6の効果に加えて、加熱室内を9分割した領域を最小単位として加熱することができる。よって選択性をさらに広げることができる。
【0095】
(実施例8)
図8は、本発明の実施例8の高周波加熱装置の要部構成図で、図8(a)は上面から見た図、図8(b)は側面図である。放射アンテナ27a、27b、それぞれの軌跡28a、28b、それぞれの回転中心(軌跡の中心)29a、29b、結合部30a、30bである。
【0096】
本実施例では、結合部30a、30bの長さの違いにより放射アンテナ27a、27bが上下にずれているため、軌跡が互いに重ならず、接触しないので、安全かつ正確に放射アンテナ27a、27bを位置制御することができる。
【0097】
また本実施例では、結合部30a、30bを近接させて構成しているので、複数の放射アンテナ27a、27bも近接し、電磁波をより局所的に集中させることができる。
【0098】
また結合部を近接させられるので、電磁波発生手段などの部品の配置に自由度が増し、構成しやすくなる。
【0099】
(実施例9)
図9は、本発明の実施例9の高周波加熱装置の要部構成図で、図9(a)は上面図、図9(b)は側面図である。放射アンテナ27c、27d、それぞれの軌跡28c、28d、それぞれの回転中心(軌跡の中心)29c、29d、結合部30c、30dである。結合部30c、30dの長さは同じであるが、放射アンテナの先端部31c、31dが逆方向に曲がっているため、互いの軌跡は重ならない構成である。
【0100】
本実施例では、実施例8の効果に加えて、結合部30c、30dの長さの同一化、放射アンテナ27c、27dを同形状で構成して上下逆に取り付けるようにできるなど、部品の共用化を図ることができる。
【0101】
なお、複数の放射アンテナ27c、27dの両者を曲げなくても、一方だけを曲げても良い。この場合、曲げない放射アンテナについては、曲げる工程を少なくできる。
【0102】
(実施例10)
図10は、本発明の実施例10の高周波加熱装置の要部構成図で、図10(a)は上面図、図10(b)は側面図である。放射アンテナ27e、27f、それぞれの軌跡28e、28f、それぞれの回転中心(軌跡の中心)29e、29f、結合部30e、30fである。結合部30e、30fの長さは同じであり、放射アンテナの先端も平らであるが、結合部30e、30fの角度が傾斜しているため、互いの軌跡は重ならない構成である。
【0103】
本実施例では、実施例9の効果に加えて、放射アンテナ27e、27fの先端をまったく曲げなくてもよいので、より曲げる工程を少なくできる。
【0104】
なお、複数の結合部30e、30fの両者を傾斜させなくても、一方だけを傾斜させても良い。
【0105】
(実施例11)
図11は、本発明の実施例11の高周波加熱装置の要部構成図である。放射アンテナ27g、27h、それぞれの軌跡28g、28h、それぞれの回転中心(軌跡の中心)29g、29hである。放射アンテナ27g、27hの駆動範囲を限定する代表的な限定手段であるストッパ(図示なし)を設け、それ以上には駆動できない構成としている。よって回転駆動ではあるが一回転させないため、軌跡28g、28hは円にはならず、互いの軌跡は重ならない構成である。
【0106】
本実施例では、放射アンテナ27g、27hの駆動範囲を限定することにより、軌跡が互いに重ならず、接触しないので、安全かつ正確に放射アンテナ27g、27hを位置制御することができる。
【0107】
なお、限定手段は、ストッパの代わりにスイッチや各種の位置検出センサで構成しても良い。
【0108】
なお、放射アンテナ27g、27hの両者とも駆動範囲を限定しなくても、一方だけを限定しても良い。
【0109】
(実施例12)
図12は、本発明の実施例12の高周波加熱装置の要部構成図で、図12(a)は上面図、図12(b)は側面図である。放射アンテナ27i、27j、それぞれの軌跡28i、28j、それぞれの回転中心(軌跡の中心)29i、29j、結合部30i、30j、導波管32i、32j、歯車33i、33j、ステッピングモータ34、軌跡の重複部35aである。本実施例は、重複部35aで軌跡が重複しているが、常に放射アンテナ27iと27jが接触しないよう以下の構成としている。
【0110】
放射アンテナ27i、27jは、1つのステッピングモータ34で歯数の等しい歯車33i、33jを介して駆動されており、両者は常に同じ速度で反対方向に回転するものである。よって最初の位置関係で接触するか接触しないかは決まり、一回転させてみて接触しなければ常に接触しない構成となる。図12の場合、放射アンテナ27i、27jの一方が重複部35aに位置するとき、他方は重複部35aに位置しない配置としているため常に接触しない構成である。
【0111】
本実施例では、放射アンテナ27i、27jの軌跡の一部が重複するが、同時には重複部35aに存在しないので、互いに接触せず、安全かつ正確に放射アンテナ27i、27jを位置制御することができる。
【0112】
なお、複数の放射アンテナが同時に重複部に位置しても接触しない構成としてもよい。図12の場合、A−A´に対して放射アンテナ27i、27jが線対称な配置であれば接触するが、線対称より少しずらせば同時に重複部35aに位置しても接触しない構成が実現できる。
【0113】
(実施例13)
図13(a)、(b)は、本発明の実施例13の高周波加熱装置の要部構成図で、図13(a)は放射アンテナとその軌跡を示し、図13(b)は放射アンテナと連動して動作するカムとスイッチを示す。放射アンテナ27k、27ι、それぞれの軌跡28k、28ι、それぞれの回転中心(軌跡の中心)29k、29ι、放射アンテナと連動して動作するカム36k、36ι、スイッチ37a、37b、37c、37d、軌跡の重複部35b、放射アンテナとカムの回転方向は実矢線38k、38ιとする。本実施例は、位置制御手段(図示なし)により放射アンテナ27k、27ιが別々に制御されるものであり、以下のような制御を行う。
【0114】
図13(a)、(b)の状態、すなわちカム36ιがスイッチ37cを押してからスイッチ37dを押すまでの期間は、放射アンテナ27ιが重複部35b内に位置すると判断し、カム36kがスイッチ37aを押した時点で放射アンテナ27kを停止させるように制御する。その後、カム36ιがスイッチ37dを押したら、再び放射アンテナ27kを駆動する。この方法により、放射アンテナ27k、27ιは接触しない。また放射アンテナ27kが重複部35b内に位置する場合や、回転方向が異なる場合でも、同様の考え方で接触を避けることができる。
【0115】
本実施例では、放射アンテナ27k、27ιの軌跡の一部が重複するが、同時には重複部35bに存在しないよう制御するので、互いに接触せず、安全かつ正確に放射アンテナ27k、27ιを位置制御することができる。
【0116】
なお、回転方向が常に決まっており、回転速度が一定であるならば、スイッチは1つづつで良い。
【0117】
なお、スイッチでなくても、他の位置検出センサを用いても良い。
【0118】
(実施例14)
図14は、本発明の実施例14の高周波加熱装置の要部構成図である。4つの放射アンテナ(図示なし)のそれぞれの軌跡39a、39b、39c、39d、それぞれの回転中心(軌跡の中心)40a、40b、40c、40d、載置台2の中心41とする。また本実施例では、それぞれの軌跡の中心40a、40b、40c、40dと中心41との距離である破線の矢線42a、42b、42c、42dを等距離としている。一般に、図14のように、被加熱物である食品3は載置台2の中心41上に置くことがほとんどであると考えると、42a、42b、42c、42dを等距離とすることで、それぞれの放射アンテナと食品3との距離を同じにすることができる。よって、食品3に対して複数の放射アンテナが対称関係になり、同形状の放射アンテナを使って加熱効率を同等レベルにすることができる。このため部品の共用化が図れるとか、それぞれの放射アンテナで加熱するときの加熱シーケンスを共用化できる。
【0119】
なお、前述の図5、図6も本実施例と同様に、各放射アンテナの軌跡の中心が載置台の中心と等距離に構成している。
【0120】
(実施例15)
図15は、本発明の実施例15の高周波加熱装置の要部構成図で、図15(a)は上面図、図15(b)は側面図である。6つの放射アンテナ43の軌跡44、回転中心(軌跡の中心)45とし、それぞれの放射アンテナ43の上面と載置台2の上面との鉛直距離46を等距離としている。このとき、図15のように、食品3がそれぞれの軌跡の中心45の真上に置かれた場合、それぞれの放射アンテナ43は、真上にある食品3に対して等距離となり加熱効率を同等にすることができる。たとえば、すべての放射アンテナ43で真上の食品3を同時に加熱開始し、同時に終了させると、すべての食品2のできばえを同じにできる。
【0121】
なお、前述の図2、図4、図12も本実施例と同様に、各放射アンテナと載置台との鉛直距離を等距離に構成している。
【0122】
(実施例16)
図16は、本発明の実施例16の高周波加熱装置の構成図で、図16(a)は断面図、図16(b)上面図である。マグネトロン47、導波管48、結合部49、放射アンテナ50は、載置台2より下方に構成している。制御手段9は、ステッピングモータ51を制御することにより、放射アンテナ50を回転および位置制御(回転中心は52で軌跡は53)し、同時にマグネトロン47からの電磁波54の発生を制御することにより、放射アンテナ50からの電磁波54を制御するものである。また制御手段9は、マグネトロン47を冷却するファン56の動作も制御している。
【0123】
本実施例では、代表的な電磁波発生手段であるマグネトロン47と、伝送手段である導波管48、結合部49が載置台2よりも下方に位置するので、加熱室1の側方または載置台2の上方に電磁波発生手段用と伝送手段用のスペースが不要なため、加熱室1の幅と奥行きを広くできる効果がある。また、重心が低くなり安定性が増す。
【0124】
(実施例17)
図17は、本発明の実施例17の高周波加熱装置の要部構成図である。T字型に分岐した導波管62により、マグネトロン63のアンテナ64から放射された電磁波65は二手に分かれて進み、2つの結合部66a、66bに接続された2つの放射アンテナ(図示なし)に伝送される。しかし導波管62の分岐部に電磁波を反射する反射板67を構成し、実矢線68の範囲で基準点69を中心に駆動することで、電磁波の伝送状態を変更できるものである。図17の状態では、電磁波65のほとんどが結合部66aに進み、結合部66bには伝送されない。よって結合部66aに接続された放射アンテナからのみ電磁波を放射することになる。もちろん、反射板67を移動させて、結合部66bに接続された放射アンテナからのみ電磁波を放射するように切替ることが可能である。つまり反射板67は、伝送切替手段の機能を有する。
【0125】
よって本実施例では、実施例2同様、反射板67(伝送切替手段)により、導波管62、結合部66a、66bからなる伝送手段内で電磁波の伝送状態を変更するので、電磁波を放射させたい放射アンテナ(図示なし)にのみ電磁波を伝送する事ができ、容易に放射アンテナを選択できる。
【0126】
また実施例2では2つの伝送切替手段(遮蔽板17a、17b)で2つの放射アンテナを切替ていたが、本実施例では1つの伝送切替手段(反射板67)で2つの放射アンテナからの電磁波の放射の有無を切替えることができる。
【0127】
(実施例18)
図18は、本発明の実施例18の高周波加熱装置の要部構成図である。本実施例は、実施例17と類似した構成であるが、反射板67が回転板70に接続され、導波管62の分岐部にへこみ部分71を形成している。
【0128】
本実施例では、実施例17の効果に加えて、反射板67を回転駆動する際に余分に回転させても導波管62壁面に衝突しないので、より安全な構成にできる効果がある。
【0129】
また実施例17では反射板67を往復運動させるため、どこかで運動の向きを反転しなければならなかったが、本実施例では回転運動のため、反転させる必要はなくそのための別部品(ストッパーなど)が不要で構成をより簡単にできる。
【0130】
(実施例19)
図19は、本発明の実施例19の高周波加熱装置の要部構成図である。本実施例は、実施例17、実施例18と目的は同じであるが、導波管62内での電磁波の伝送状態を変更するために、2つの反射板72a、72bを有している。反射板72a、72bは、副導波管73a、73b内を実矢線74a、74bの範囲で駆動するように制御しており、高周波回路のインピーダンス反転の考え方を採用している。図19の状態では、導波管壁面75a、76aを結ぶラインと、反射板72aの位置が一致しており、電磁波65が結合部66aに進むことに関する妨げはない。一方、導波管壁面75b、76bを結ぶラインと、反射板72bの位置との距離77は、波長の1/4の長さ(2.45GHzの周波数の場合、約30mm)の奇数倍に選んでいる。このため電磁波65が結合部66bに進もうとしても、反射板72bのインピーダンス0が、領域78で反転してインピーダンス無限大(=1/0)となり、伝送を妨げる作用をする。よって図19の状態では、電磁波65のほとんどが結合部66aに進み、結合部66bには伝送されない。よって結合部66aに接続された放射アンテナ(図示なし)からのみ電磁波を放射することになる。もちろん、反射板72a、72bを移動させて正反対の位置関係にすれば、結合部66bに接続された放射アンテナ(図示なし)からのみ電磁波を放射するように切替ることが可能である。つまり反射板72a、72bは、伝送切替手段の機能を有する。
【0131】
よって本実施例では、実施例2、17、18同様、反射板72a、72b(伝送切替手段)により、導波管62、結合部66a、66bからなる伝送手段内で電磁波の伝送状態を変更するので、電磁波を放射させたい放射アンテナ(図示なし)にのみ電磁波を伝送する事ができ、容易に放射アンテナを選択できる。
【0132】
なお、導波管内のインピーダンスを変える方法としてスタブチューナーなどのいわゆる整合素子で構成しても良い。この場合は、反射板72a、72bを動かすのに比べコンパクトな構成にできる。
【0133】
なお、導波管の分岐の方向は、図17ないし図19にとらわれることはなく、いろいろな方向に分岐させて実現することができる。
【0134】
なお、導波管を分岐させなくても、図2のようにマグネトロンを中心に反対方向に延ばしても良い。この場合、導波管を分岐させないので、構成が簡単にできる。
【0135】
(実施例20)
図20は、本発明の実施例20の高周波加熱装置の断面構成図である。本実施例では、載置台2の下方の複数の放射アンテナ15a、15bに加えて、加熱室1の上方に他の電磁波放射手段84を有している。他の電磁波放射手段84は、マグネトロン21cが発生した電磁波を、伝送手段を構成する導波管13cおよび導波管13cと同軸結合する結合部14cを介して、放射手段である放射アンテナ15cから電磁波4cとして加熱室1内に放射して、食品3を加熱するものである。また結合部14cと勘合し、結合部14cおよび放射アンテナ15cを回転駆動させる駆動手段であるステッピングモータ16dや、電磁波が透過しやすい材質からなるカバー85を構成している。
【0136】
また制御手段9は、他の電磁波放射手段84にまつわる制御として、マグネトロン21cからの電磁波の発生や出力の大きさを制御したり、ステッピングモータ16dを制御して放射アンテナ15cの回転や停止を制御したり、温度分布検出手段18の検出信号および設定手段19の設定内容などに基づいて制御している。
【0137】
さて、特に食品3の大きさが大きい(厚みが厚い)場合、載置台2の下方からの加熱だけでは、上下方向の加熱むらが生じる。しかし、本実施例では、下方からの加熱だけでなく上方からの加熱ができるので、上下方向の加熱むらを無くしたり、目的によっては上面だけを加熱したりすることが可能となる。図20の場合、傾向としては、放射アンテナ15aからの電磁波4aで食品3の部位86aが加熱でき、放射アンテナ15bからの電磁波4bで部位86bが加熱でき、放射アンテナ15cからの電磁波4cで部位86cが加熱できる。
【0138】
また、温度分布検出手段18やその他の物理量検出手段により、上下方向の加熱むらを検出し、それに応じた適切な制御(加熱不足の部位だけを加熱するように制御する選択加熱)ができるし、設定手段19の設定内容によって所望の部位だけを加熱することができるなど、より自在に加熱分布を変更することができる。
【0139】
なお、上方からの電磁波放射手段84は、図20の構成(導体に電界をのせることで電磁波を放射する構成)に限定されるものではなく他にも閉空間内に閉じこめた電磁波を移動可能な開口より放出する構成、電磁波を撹拌するスタラーなど、電磁波の放射の指向性が変化するものでよい。
【0140】
なお、下方からの電磁波放射手段による加熱をわずかに補うだけでよいという場合には、上方からの電磁波の放射の指向性が変化しなくてもよく単に、上方に固定の電磁波を放射する開口があるとか、マグネトロンを直接加熱室天面に取り付ける構成でもよい。
【0141】
(実施例21)
図21は、本発明の実施例21の高周波加熱装置の断面構成図である。本実施例では、載置台2の下方の複数の放射アンテナ15a、15b、15cに加えて、載置台2よりも上方に焦げ目付皿87を有している。焦げ目付皿87は、電磁波を遮蔽する材料(たとえば鉄、アルミ、ステンレスなどの導体)からなる遮蔽板88と、遮蔽板の下面に電磁波を吸収して発熱する材料(たとえばフェライトなど)からなる発熱体89とを有している。そして下方からの電磁波4a、4b、4cを照射された部位の発熱体89が発熱し、熱伝導により遮蔽板88を昇温させ、遮蔽板88の上に置かれた被加熱物である食品3を焼いて焦げ目を付ける構成としている。焦げ目付皿87は、加熱室1の壁面のレール90に沿って着脱可能であり、焦げ目を付けたい場合にのみ使用すればよい。この構成により、電磁波による誘電加熱と、焦げ目付皿による焦げ目付けとを目的に応じて使い分けることができる。
【0142】
また、放射アンテナは、電磁波発生手段(図示なし)が発生した電磁波を、伝送手段を構成する導波管13a、13b、13cおよび同軸結合する結合部14a、14b、14cを介して、放射アンテナ15a、15b、15cから電磁波4a、4b、4cとして加熱室1内の発熱体89に放射するものである。さらに結合部14a、14b、14cと勘合し、結合部14a、14b、14cおよび放射アンテナ15a、15b、15cを回転駆動させる放射駆動手段であるステッピングモータ16a、16b、16c、加熱室1の上方より被加熱物である食品3を焼くためのヒータ91などを備えている。
【0143】
また制御手段9は、切替制御手段7が有する電磁波発生制御手段83で電磁波発生手段であるマグネトロン(図示なし)からの電磁波の発生や出力の大きさを制御したり、位置制御手段8でステッピングモータ16a、16b、16cを制御して放射アンテナ15a、15b、15cの回転や停止位置を制御したり、ヒータ制御手段92でヒータ91を制御するなど、温度分布検出手段18の検出信号および設定手段19の設定内容などに基づいて最適な制御を行う。
【0144】
特に焦げ目付皿87を使用する場合、遮蔽板88や発熱体89の構成にもよるが、マグネトロン(図示なし)からの電磁波の発生や出力の大きさ、および放射アンテナ15a、15b、15cの位置により、発熱体89を局所的に発熱させたり、均一に発熱させたりすることができ、遮蔽板88上の温度分布をコントロールする事が可能である。よって焦げ目の付け方(焼き方)の分布や、焼くスピードを自在に変更することができる。また、食品3が小さい場合、必要な部分の発熱体89のみに給電すれば、無駄な加熱をせず効率的に加熱することができる。
【0145】
(実施例22)
図22〜図27は、本発明の実施例22の高周波加熱装置の要部構成および特性を示す。
【0146】
図22(a)は要部の上面から見た図で、導電性を有する板体からなる放射アンテナ93と、誘電損失の少ない誘電材料から成り、放射アンテナ93を支える支持部94とを示す。図22(b)は図22(a)のB−B´断面図で、導波管13内の電磁波を放射アンテナ93に伝送する導電性を有する結合部95、結合部95と回転軸96により勘合して回転駆動するステッピングモータ97を示す。支持部94は、放射アンテナ93と結合部95とを導波管13に対して位置規制しており、回転駆動の際のがたつきが起こりにくい構成である。図22(c)は放射アンテナ93と結合部95の側面図である。
【0147】
図23は、図22の放射アンテナの特性図で、横軸に位置x、縦軸に放射アンテナの上方に放射される電界E、または電界Eによる放射アンテナの上方に載置された水負荷の温度上昇△Tを特性aとして示す。特性aでもっとも電界E(温度上昇△T)が大きいのは結合部95の中心の位置すなわち回転中心(軌跡の中心)の位置x1であり、次に大きいのは放射アンテナ93の先端の位置x2である。
【0148】
図24は同特性図で、図23の放射アンテナ93の特性aと、放射アンテナ93を180度回転した特性bと、両者を加算した時の特性cを示す。つまり単に放射アンテナ93を回転駆動すると、位置x1に対して極めて高い指向性が得られることがわかる。
【0149】
図25は、図23の放射アンテナ93と、同等の特性を有する放射アンテナ98を相対する位置に構成したときの特性図で、放射アンテナ98の特性d、特性aと特性dとを加算した時の特性eを示す。特性eでもっとも電界E(温度上昇△T)が大きいのは放射アンテナ93、98の先端が向き合う位置x2となり、次に大きいのは位置x1と位置x3である。よって複数の放射アンテナの組み合わせ方によって、指向性を変更できることがわかる。
【0150】
図26は、図23〜図25の特性をもとに構成した高周波加熱装置の加熱分布を示す特性図である。載置台2上の被加熱物である食品3に対して、2つの放射アンテナ(図示なし)のそれぞれの回転中心(軌跡の中心)99a、99b、それぞれの軌跡100a、100bである。まず、回転中心99aの放射アンテナのみ電磁波を放射しながら連続的に回転させると、回転中心99aの真上の部位101の領域が集中的に加熱される。逆に、回転中心99bの放射アンテナのみ電磁波を放射しながら連続的に回転させると、回転中心99bの真上の部位102の領域が集中的に加熱される。さらに、2つの放射アンテナを互いに向き合わせて両者から電磁波を放射すると、2つの放射アンテナの先端が向き合う位置の真上の部位103が集中的に加熱される。結局、図23のような特性を持つnケの放射アンテナを1列に並べた場合、1つの放射アンテナから電磁波を出して回転させる場合と、隣り合う2つの放射アンテナを向かい合わせて電磁波を出す場合の組み合わせだけを考えると、2n−1箇所を局所的に選択して加熱することができる。
【0151】
以上述べた、単純な3パターンの動作を組み合わせるだけでも被加熱物の加熱分布をコントロールできることがわかる。
【0152】
図27は、図26の構成で、被加熱物を変えた場合を示す。被加熱物104aを回転中心99aの真上、被加熱物104bを回転中心99bの真上、被加熱物104cを両者の中間の位置に置けば、3つの被加熱物を前述の3パターンにより選択加熱することができる。すなわち、回転中心99aの放射アンテナのみ電磁波を放射しながら連続的に回転させると、回転中心99aの真上の被加熱物104aの部位101の領域を局所的に加熱できる。回転中心99bの放射アンテナのみ電磁波を放射しながら連続的に回転させると、回転中心99bの真上の被加熱物104bの部位102の領域を局所的に加熱できる。さらに、2つの放射アンテナを互いに向き合う位置で停止させて両者から電磁波を放射すると、放射アンテナの先端が向き合う位置の真上の被加熱物104cの部位103を局所的に加熱できる。
【0153】
なお、被加熱物104a、104b、104cのどれか1つだけが置かれた場合や、2つだけ置かれた場合もいずれかのパターンで加熱すれば適切な加熱ができる。これは、加熱分布をコントロールできるだけでなく、無駄なところに電磁波を放射しないようにして、加熱の効率化を図ることもできる。
【0154】
なお、上記のパターン以外にも、複数の放射アンテナの位置と電磁波の放射を制御すれば、いろいろな加熱分布が得られることは容易に考えられる。
【0155】
ただし、本実施例で述べたことは、物理量(被加熱物の温度分布、被加熱物の配置、被加熱物の有無など)を検出する手段や、いろいろな情報(加熱すべき場所、加熱終了させるべきできばえなど)を設定できる設定手段と組み合わせることで大きな効果を発揮するものである。
【0156】
(実施例23)
図28〜図30は、本発明の実施例23の高周波加熱装置の要部構成および特性を示す。
【0157】
図28は、高周波加熱装置の要部構成図で、載置台2および、実施例22と同様の特性を持つ4つの放射アンテナ105a、105b、105c、105d、を回転中心(軌跡の中心)106a、106b、106c、106dで駆動した軌跡107a、107b、107c、107dを示す。ここでそれぞれの回転中心(軌跡の中心)106a、106b、106c、106dは、載置台2の中心108と4つのコーナー109a、109b、109c、109dのおおよそ中間に位置している。
【0158】
図29は、図28の高周波加熱装置の加熱分布を示す特性図である。載置台2上の被加熱物3に対して、まず、それぞれの放射アンテナを電磁波を放射しながら連続的に回転させると、回転中心106a、106b、106c、106dの真上の部位110a、110b、110c、110dの領域が局所的に加熱される。また、4つの放射アンテナのうち2つの放射アンテナを互いに向き合わせて両者から電磁波を放射すると、2つの放射アンテナの先端が向き合う位置の真上の部位111a、111b、111c、111dが局所的に加熱される。さらに、4つの放射アンテナをすべて中心108に向けて電磁波を放射すると、中心108の真上の部位112をもある程度加熱することができる。よって4つの放射アンテナを2×2のマトリクスに配置して、放射アンテナの位置と電磁波の放射を制御することで、9カ所の部位を任意に局所的に選択して加熱する事ができる。
【0159】
結局、実施例22と同様の特性を持つ放射アンテナをm×nのマトリクスに配置すると、(2m−1)×(2n−1)箇所を集中的に加熱することができる。
【0160】
図30は、代表的な被加熱物3として、幕の内弁当のように1つの器にいろいろな食品を配置したものを想定して加熱した時の加熱分布の特性図である。幕の内弁当の中には加熱したくないもの(刺身、漬け物、生野菜、その他冷製のもの)が含まれる場合が多い。たとえば一例として位置113が刺身で位置114が漬け物とすれば、位置113、114には加熱部位を形成しないようにする。つまり、図29で示した9つの加熱部位のうち、110b、111bには加熱部位を形成しないように制御する。そのために、第1に回転中心106aと回転中心106cの2つの放射アンテナを互いに向き合わせて両者から電磁波を放射するようなことはしない。第2に回転中心106bの放射アンテナは電磁波を放射しながら連続的に回転させることをしない。
【0161】
なお、常に同じ配置で同じ材質の被加熱物3を加熱する場合は、あらかじめ制御プログラムを組んでおけばよい。
なお、被加熱物の配置や材質が特定できない場合は、物理量(被加熱物の温度分布、被加熱物の配置、被加熱物の有無など)を検出する手段や、いろいろな情報(加熱すべき場所、加熱終了させるべきできばえなど)を設定できる設定手段と組み合わせることで必要な加熱分布に対応することができる。
【0162】
(実施例24)
図31は、本発明の実施例24の高周波加熱装置の要部構成図で、放射アンテナ93と結合部95の構成を示す。図31(a)は上面図、図31(b)は側面図である。放射アンテナ93の先端に曲げ部115を形成し、上下方向に関して先端部116が被加熱物に近くなる構成としている。曲げ部115に電界が集中しやすく、先端部116の真上の被加熱物に加熱部位を形成しやすいので、実施例22の構成と比較して先端側に指向性が高い構成となり、より局所的な加熱がしやすい。
【0163】
(実施例25)
図32は、本発明の実施例25の高周波加熱装置の要部構成図で、放射アンテナ93と結合部95の構成を示す。図32(a)は上面図、図32(b)は側面図である。放射アンテナ93の先端側に曲げ部115を形成し、実施例24と同様、上下方向に関して先端部116が被加熱物に近くなる構成としている。よって実施例22の構成と比較して先端側に指向性の高い構成となり、より局所的な加熱がしやすい効果がある。
【0164】
また実施例24の構成と比較して、放射アンテナ93が簡単に曲げられるので、作りやすく、製造コストを安くできる。
【0165】
(実施例26)
図33、図34は、本発明の実施例26の高周波加熱装置の要部構成および特性を示す。
【0166】
図33(a)は上面図で、同軸状の放射アンテナ117を構成し、同軸線路から成る同軸部118と、実際に電磁波を放射する心線露出部119を有している。図33(b)は図33(a)のC−C′断面図で、導波管13内の電磁波を同軸状の放射アンテナ117に伝送する結合部95、結合部95と回軸96により勘合して回転駆動するステッピングモータ97を示す。支持部94は、同軸状の放射アンテナ117と結合部95とを導波管13に対して位置規制している。ここで同軸部118は、同軸線路を形成する内導体120と外導体121を有し、この内導体120と外導体121は電気絶縁物を介して固定されておりステッピングモータ97により回転駆動される。結合部95より同軸部118内に伝送された電磁波は、外導体121より外部には漏れにくい構成である。また心線露出部119は、内導体120と一体に形成されるかあるいは接続され、同軸部118内に伝送された電磁波のほとんどを放射する目的で構成されている。実施例24、25と同様に、曲げ部115のために上下方向に関して先端部116が被加熱物に近くなる構成としている。さらに本実施例では、先端部116が鍵型の曲線をなし、中央位置122を囲むような形状である。この形状により、電磁波が広範囲に分散するのを防ぎ、中央位置122近傍の狭い領域に電磁波を集中させるものである。図33(c)は同軸状の放射アンテナ117と結合部95の側面図である。
【0167】
図34は、図33の同軸状の放射アンテナ117の特性図で、横軸に位置x、縦軸に同軸状の放射アンテナ117の上方に放射される電界E、または電界Eによる同軸状の放射アンテナ117の上方に載置された水負荷の温度上昇△Tを特性fとして示す。特性fでもっとも電界E(温度上昇△T)が大きいのは、中央位置122の位置x4であり、結合部95の中心の位置すなわち回転中心(軌跡の中心)の位置x1ではない。これは、実施例22の図23とは全く異なるものであり、先端側に極めて指向性の高い特性を有し、より局所的な加熱がしやすい。
【0168】
(実施例27)
図35〜図36は、本発明の実施例27の高周波加熱装置の要部構成および特性を示す。
【0169】
図35は、高周波加熱装置の要部構成図で、載置台2および、実施例26と同様の特性を持つ2つの同軸状の放射アンテナ123a、123bを回転中心(軌跡の中心)124a、124bで駆動した軌跡125a、125bを示す。ここで鍵型の中央位置126a、126bが相手の回転中心124a、124b上を通る構成としている。
【0170】
図36は、図35の高周波加熱装置の加熱分布を示す特性図である。載置台2上の全域にわたる大きさの食品3を考える。2つの同軸状の放射アンテナ123a、123b(図示なし)のそれぞれの回転中心(軌跡の中心)124a、124bにおいて、まず、回転中心124aの同軸状の放射アンテナのみ電磁波を放射しながら連続的に回転させると、鍵型の通る真上の部位126aの領域がドーナツ状に集中的に加熱される。逆に、回転中心124bの同軸状の放射アンテナのみ電磁波を放射しながら連続的に回転させると、部位126bの領域がドーナツ状に集中的に加熱される。よって両者を組み合わせることで、ほとんど全域を局所的に加熱することができる。ただし図36において、両者を一定出力かつ一定速度で制御すると、部位126a、126bの交差する部位127が加熱しすぎになる。よって、部位127を加熱しているときの、どちらかの出力を低下させるとか、移動速度を早くするとかの工夫により、全体を均一に加熱することができる。
【0171】
(実施例28)
図37〜図39において、本発明の実施例28の電子レンジの温度分布検出手段18と、温度分布検出手段18による制御手段9の動作について説明する。
【0172】
図37は、電子レンジの温度分布検出手段の断面構成図を示している。加熱室1の壁面に開口128を設け、2種の板金129aと129bで電磁波を妨げるチョーク構造を構成している。129aは光路を形成するもので壁面に広がりを持った筒状の金属部品で壁面に密接している。129bは小孔130を持った箱状の金属部品で壁面に密接している。このチョーク構造129a、129bにより加熱室1内から赤外線は小孔130より外部に出るが、加熱室1内の電磁波は遮断され外部にはほとんど漏れない。図37において寸法Lを電磁波の波長をλとしてλ/4に設計する、即ち周波数が2.45GHzであれば約30mmにすることで、小孔130でのインピーダンスが無限大となり電磁波の遮断効果は最も大きい。
【0173】
図37において、131は焦電型の赤外線検出素子で、入光する赤外線量、即ち視野となる加熱室1内の位置の温度に相関を持った出力をするものである。赤外線検出素子131は固定部材132内部に固定し、固定部材132に取り付けたレンズ133を通して視野を絞って狭い範囲の温度を検出している。レンズ133はフレネルレンズで赤外線の透過する材料で構成している。134はステッピングモータであり、135を第1の回転軸として小歯車136とチョッパ137を回転する。
【0174】
チョッパ137はスリットを形成していて赤外線検出素子131に至る光路を開閉しながら回転する。小歯車136は大歯車138と接し大歯車138には第2の回転軸139を取り付け、第2の回転軸139は受け部140により回転自在に取り付けている。また、第2の回転軸139にはプリント基板141を取り付け、プリント基板141には赤外線検出素子131の他、増幅回路等の電子回路(図示せず)を取り付けている。これらは赤外線の光路となる位置に小孔142を持った金属ケース143に収納され金属蓋144で覆い金属蓋49でチョーク構造34bに固定している。
【0175】
この構成でステッピングモータ134は赤外線検出素子131を図37の手前から奥に首振りし、同時にチョッパ137による光路の開閉の両方を行っている。この赤外線検出素子131の首振りの周期はモータ134の回転周期の整数分の1に設定、即ちモータ134の回転周期を赤外線検出素子131の回転周期の整数倍としていて、モータ134の回転ごとに同じ位置の温度を検出できる構成としている。
【0176】
以上により、載置台上の温度分布を一方向(一次元)に検出できることになる。しかし載置台上の全体の温度分布を平面的にとらえるには、少なくとも二方向(二次元)に検出する必要があり、その時は、温度分布検出手段を異なる方向にも首振りさせるとか、温度分布検出手段を複数個設けるとか、いろいろな構成が考えられる。ただし、ターンテーブルのように食品を駆動させる機構を有する場合は、上記構成の温度分布検出手段で充分である。
【0177】
次に制御手段9の制御動作について図38のブロック図により説明する。制御手段9は、温度分布検出手段18で検出した温度分布により、伝送切替手段6で複数の放射アンテナ145のうち適切な放射アンテナ145を選び出し、また駆動手段146を制御することで選び出した放射アンテナ145を適切な位置に制御するのであるが、まず検出した温度が食品3の温度なのか、または載置台や皿や加熱室の壁面の温度であるのかを各検出位置ごとに区別するのが被加熱物抽出手段147である。加熱初期には食品3がどのような大きさのものであるか、どの位置に置かれているかなどわからないので、まず均一加熱制御手段148で、伝送切替手段6と駆動手段146により均一加熱用の放射アンテナ145を制御する。均一加熱制御手段148は、モータ134の回転周期に比べて十分早い周期で駆動手段146により放射アンテナ5を往復させる、あるいはランダムに駆動するなど連続的に制御して、加熱室1内に下方からの電磁波を撹拌しおおよそ均一に分布させる。また、この均一加熱制御手段148で駆動手段146により放射アンテナ145を制御している間に各検出位置ごとの温度上昇により食品3であるかそうでないかを区別する。
【0178】
図39に均一加熱制御手段148で駆動手段146により放射アンテナ145を制御しているときの食品3の表面温度変化と載置台、皿など食品3ではない部分の温度変化の特性図を示す。横軸は加熱開始からの経過時間、縦軸は加熱開始からの温度変化であり、斜線で示したgの領域が載置台や皿など食品3でない部分の温度変化を示し、hの領域が食品3の温度変化を示している。このように載置台や皿は食品3に比べて誘電損失が小さいので電磁波が吸収されにくくほとんど温度上昇しないので明確に区別ができる。温度変化演算手段149は例えばモータ134の駆動開始から1周目の各検出位置に対応した温度を記憶しておき、それからt1時間経過後の各検出位置に対応した温度から1周目の温度との温度差ΔTを演算する。温度変化比較手段150は温度変化演算手段149の演算結果である温度差ΔTが予め定めた判定曲線iの所定値ΔT1より大きければ食品3、小さければ載置台や皿として区別するのである。
【0179】
被加熱物抽出手段147で各検出位置が食品3であるか、載置台や皿であるかの区別ができれば加熱モード切替手段151a、151bにより放射アンテナ145の制御を均一加熱制御手段148から局所加熱制御手段152に切替る。局所加熱制御手段152は、適切な放射アンテナ145を選び、適当な位置で止めながら電磁波の集中する箇所を制御するものである。153は低温部分抽出手段であり、被加熱物抽出手段147で食品3と判定した検出位置の中から温度の低い箇所を抽出する。局所加熱制御手段152は、低温部分抽出手段153で抽出された温度の低い箇所に電磁波が放射されるように、適切な放射アンテナ145を選び、その位置を制御するのである。また、局所加熱制御手段152で食品3の低温部分に電磁波を放射することで食品3から低温部分がなくなり全体が均一温度になれば、再度均一加熱制御手段148で均一加熱用の放射アンテナ145を制御しても良い。
【0180】
低温部分抽出手段153は赤外線検出素子131の首振り1往復の間で被加熱物抽出手段147が食品3と判定した検出位置の中で最も検出温度の低い検出位置を加熱位置として記憶しておく。モータ134の1回転の間に赤外線検出素子131の首振りの往復は繰り返されるが、それぞれの首振り1往復における加熱位置を記憶する。そして局所加熱制御手段152が、加熱位置に適した放射アンテナ5に切替、その放射アンテナ5の位置を調節し、加熱位置、即ち食品3の中での低温部分を加熱するのである。この制御を繰り返すことで食品3から低温部分がなくなり全体に均一に加熱されることになる。
【0181】
以上のように、本実施例では、温度分布検出手段18で食品3の温度分布(特に低温部分)を精度良く検出し、低温部分に向けて放射アンテナ145の位置を調節するので、全体に均一に加熱できる。
【0182】
なお、本実施例の均一加熱制御手段148の均一という意味は、局所加熱に対して広域加熱を表現しているものであり、万遍にムラなく加熱することを条件とするものではない。
【0183】
また、上記実施例の説明では温度分布検出手段18を物理量検出手段として用いていたが、本発明はこれに限定するものではない。例えば食品の形状や色を認識できるCCDイメージセンサと呼ばれる固体撮像素子を使っても可能である。この場合には加熱の進行に従って変化する色とその分布を基に、制御手段が適切な放射アンテナに切替て適切な位置に制御すればよく、例えば肉であれば赤から薄茶を経て白っぽく変化する色に合わせ全体が薄茶の色に仕上がるように制御する。また形状の変化を基に制御してもよく、例えば餅であれば柔らかくなり膨らむ変化があるので全体が同じように膨らみかけるように制御する。複数の発光素子と受光素子を使って光路の遮断パターンから形状認識しても同様の効果が得られる。また形状に合わせて最適な放射アンテナの切替と位置制御パターンを予め記憶しておけば、固体撮像素子や複数の発光素子と受光素子で認識できる初期の形状認識で制御手段が制御することも可能である。またメニューと重量に合わせて最適な放射アンテナの制御パターンを予め記憶しておけば重量検出手段により制御することも可能である。
【0184】
以上、さまざまな物理量を検出することによって、局所的な選択加熱、均一な加熱などを実現することができる。
【0185】
(実施例29)
図40において、本発明の実施例29の電子レンジの設定手段19による制御手段9の動作について説明する。
【0186】
図40は電子レンジの制御手段のブロック図で、図22の放射アンテナ(図示なし)と、図33の同軸状の放射アンテナ(図示なし)とを有し、それぞれを回転中心154a、154bで一定回転駆動すると、部位155a(円形の領域)、部位155b(ドーナツ型の領域)を加熱することができる構成である。またこの電子レンジにおいては、常に食品(図示せず)を載置台2の中央に置くものとする。また、設定手段19は、少なくとも、食品の名称に関するキーとして牛乳、酒のかんのキーと、種類に関するキーとして根菜のキーと、加熱前の状態に関するキーとして初期温度を設定できるキーと、加熱方法に関するキーとして弱のキーと、加熱仕上がり状態に関するキーとして解凍のキーとを有し、使用者が入力あるいは選択できる構成である。
【0187】
まず、使用者が、設定手段19の牛乳、酒のかんのキーを押した場合について説明する。牛乳や酒はカップやとっくりに入れられることが多く、高さが高い形状となるということと、両者とも液体であり、対流が起こる食品であるということから、全体に均一に電磁波を放射すると、対流により上部が熱く下部が冷たいむらが生じる。よってできばえを均一にするには、下部を重点的に加熱する方が良いことがわかっている。設定手段19の牛乳、酒のかんのキーが押されると、制御手段9は、いろいろな加熱制御パターンを決定する加熱制御手段156により中央加熱制御手段157で載置台2の中央下方より電磁波を放射して加熱することを決定する。中央加熱制御手段157により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、放射アンテナ(図示なし)のみから電磁波を放射するよう制御する。また中央加熱制御手段157により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、放射アンテナを回転駆動するよう制御する。よって、載置台2の中央下方から電磁波を放射して部位155a(円形の領域)に位置する牛乳または酒の下部を集中的に加熱できるので、できばえを均一にすることができる。
【0188】
次に、使用者が根菜のキーを押した場合は、じゃがいもなどの根菜は固体でかつある程度高さがあるので、下方より電磁波を放射すると、下部が熱く上部が冷たいむらが生じる。よってできばえを均一にするには、下部からの加熱を避けて周囲から加熱する方が良いことがわかっている。設定手段19の根菜のキーが押されると、制御手段9は、加熱制御手段156により周囲加熱制御手段158で載置台2のなるべく周囲より電磁波を放射して加熱することを決定する。周囲加熱制御手段158により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、同軸状の放射アンテナ(図示なし)のみから電磁波を放射するよう制御する。また周囲加熱制御手段158により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、同軸状の放射アンテナを回転駆動するよう制御する。よって、載置台2の周囲から電磁波を放射して部位155b(ドーナツ型の領域)を集中的に加熱するように、つまり中央下部を加熱しないようにできるので、できばえをある程度均一にすることができる。
【0189】
さらに、使用者が、初期温度を0℃以下に設定したり、弱のキーを押したり、解凍のキーを押した場合について説明する。初期温度0℃以下に設定される食品、あるいは解凍キーを押すときの食品は、冷凍食品であり、平らな形状をしていることが多い。また加熱出力の弱は、加熱出力を小さくすることを意味し、大部分は冷凍食品の解凍のために(例外的には長時間の煮込み料理のために)使用する。よって平らな冷凍食品の解凍をむらなく実現するためには、平面的に均一に加熱できることが重要となる。つまり、下部の中央からと周囲からとを同等に加熱する方が良いことがわかっている。設定手段19のキーが押されると、制御手段9は、加熱制御手段156により均一加熱制御手段159で載置台2の中央と周囲より同等に電磁波を放射して加熱することを決定する。均一加熱制御手段159により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、放射アンテナ(図示なし)と同軸状の放射アンテナ(図示なし)の両方から電磁波を放射するよう制御する。また均一加熱制御手段159により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、放射アンテナと同軸状の放射アンテナを回転駆動するよう制御する。よって、載置台2の中央と周囲から電磁波を放射して部位155a(円形の領域)から155b(ドーナツ型の領域)にかけて全体的に広域に加熱するようにできるので、できばえをある程度均一にすることができる。
【0190】
以上の様に、本実施例では、設定手段19により電磁波を放射する放射アンテナを切替て位置を制御することで、中央に置かれた食品の所望の部位を局所的に加熱でき、目的に応じた均一な加熱分布が得られる。
【0191】
なお放射アンテナと同軸状の放射アンテナとより電磁波を同時に放射しても良いし、交互に放射しても良い。
【0192】
(実施例30)
図41において、本発明の実施例30の電子レンジの設定手段19と位置検出手段160による制御手段9の動作について説明する。
【0193】
図41は電子レンジの制御手段のブロック図で、図28と同様の4つの放射アンテナを用いた構成であり、それぞれの回転中心106a、106b、106c、106d、軌跡107a、107b、107c、107dである。またこの電子レンジにおいては、食品(図示せず)が載置台2のどこに置かれたか位置検出手段160で検出する構成とする。また、設定手段19は、実施例30に記載したものと同等のキーを有し、使用者が入力あるいは選択できる構成であるとする。
【0194】
まず、使用者が、牛乳を載置台の中央位置108上に置き、設定手段19の牛乳キーを押した場合について説明する。前述の通り、できばえを均一にするには、下部を重点的に加熱する方が良いことがわかっている。設定手段19の牛乳キーが押され、位置検出手段160で牛乳が位置108上にあることを検出すると、制御手段9は、加熱制御手段156により真下加熱制御手段161で牛乳の真下(すなわち位置108の真下)より電磁波を放射して加熱することを決定する。真下加熱制御手段161により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、4つの放射アンテナ(図示なし)のすべてから電磁波を放射するよう制御する。また真下加熱制御手段161により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、4つの放射アンテナが載置台2の中央(位置108)を向いて停止するよう制御する。よって、載置台2の中央下方から電磁波を放射して牛乳の下部を集中的に加熱できるので、できばえを均一にすることができる。
【0195】
次に、使用者が、牛乳を回転中心106aの真上に置き、設定手段19の牛乳キーを押した場合について説明する。設定手段19の牛乳キーが押され、位置検出手段160で牛乳が回転中心106a上にあることを検出すると、制御手段9は、加熱制御手段156により真下加熱制御手段161で牛乳の真下(すなわち回転中心106a)より電磁波を放射して加熱することを決定する。真下加熱制御手段161により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、回転中心106aの放射アンテナ(図示なし)のみから電磁波を放射するよう制御する。また真下加熱制御手段161により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、回転中心106aの放射アンテナが回転するよう制御する。よって、回転中心106aから電磁波を放射して牛乳の下部を集中的に加熱できるので、できばえを均一にすることができる。
【0196】
次に、使用者が、じゃがいもを載置台の中央位置108上に置き、根菜のキーを押した場合は、前述の通り下部からの加熱を避けて周囲から加熱する方が良いことがわかっている。設定手段19の根菜のキーが押され、位置検出手段160でじゃがいもが位置108上にあることを検出すると、制御手段9は、加熱制御手段156により真下加熱抑制制御手段162でじゃがいもの真下より電磁波を放射しない(加熱しない)ことを決定する。真下加熱抑制制御手段162により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、4つの放射アンテナ(図示なし)のすべてから電磁波を放射するよう制御する。また真下加熱抑制制御手段162により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、4つの放射アンテナのそれぞれがなるべく中央を向かないよう(図29で言えば加熱部位112が発生しないように)制御する。よって、載置台2の中央下方からは電磁波を放射しないようにできるので、できばえをある程度均一にすることができる。
【0197】
さらに、使用者が、初期温度を0℃以下に設定したり、弱のキーを押したり、解凍のキーを押した場合、冷凍食品を載置台2上のどこに置くかに関わらず、下部の全域から同等に加熱する方が良いことがわかっている。設定手段19のキーが押されると、位置検出手段160からの信号によらず、制御手段9は、加熱制御手段156により均一加熱制御手段159で載置台2の全域から同等に電磁波を放射して加熱することを決定する。均一加熱制御手段159により、切替制御手段7は、伝送切替手段6を制御して、4つの放射アンテナ(図示なし)から電磁波を放射するよう制御する。また均一加熱制御手段159により、位置制御手段8は、駆動手段146を制御して、4つの放射アンテナを位置制御する。このとき、たとえば図29の9カ所の部位110a、110b、110c、110d、111a、111b、111c、111d、112が過不足無く同等に加熱が進むよう、適切に位置制御しなければならない。4つの放射アンテナを一定回転させるだけでは部位110a、110b、110c、110dの加熱が早く進むので、隣り合う2つの放射アンテナを向かい合わせて停止させる時間(部位111a、111b、111c、111dの加熱が進む時間)や、4つの放射アンテナを中央に向けて停止させる時間(部位112の加熱が進む時間)を適切に配分するべきである。またこの配分は放射アンテナの特性によって最適化が必要と考えられる。以上により、全体的に広域に加熱するようにできるので、できばえをある程度均一にすることができる。
【0198】
以上の様に、本実施例では、設定手段19と位置検出手段160により電磁波を放射する放射アンテナを切替て位置を制御することで、あらゆる位置に置かれた食品の所望の部位を局所的に加熱でき、目的に応じた均一な加熱分布が得られる。
【0199】
なお、位置検出手段は、光センサ(発光素子と受光素子)、荷重による判別、温度による判別など、食品の位置が検出できればよい。
【0200】
なお、設定手段は、位置検出手段以外にも、食品の材質(液体かどうか)や温度(冷凍かどうか)、形状などの状態を検出する手段と組み合わせることで、同様のことが実現できる。
【0201】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の高周波加熱装置によれば以下の効果がある。
【0202】
被加熱物の下方の複数の放射アンテナから電磁波を放射させたい放射アンテナを選択し、所望の位置に制御するので、被加熱物の底面側より狙ったところを選択的に加熱することができ、簡単な構成で、被加熱物を所望の仕上がり状態にすることができる。
【0203】
また、伝送切替手段により伝送手段内で電磁波の伝送状態を変更したり、電磁波発生制御手段により電磁波発生手段を切替るので、電磁波を放射させたい放射アンテナにのみ電磁波を伝送する事ができ、容易に放射アンテナを選択できる。
【0204】
また、電磁波発生手段と伝送手段が載置台よりも下方に位置するので、加熱室の側方かつ載置台の上方に電磁波発生手段や伝送手段の設置スペースが不要であり、加熱室の幅と奥行き(面積)を広くすることができる。よって高周波加熱装置全体の外観が同じでも、複数の被加熱物を同時に載置台に置いたり、より大きな皿を出し入れすることができる。同様に、電磁波発生手段と伝送手段が載置台よりも下方に位置するので、重心が低くなり、安定性を増すことができる。
【0205】
また、駆動手段により放射アンテナを制御するので、容易に放射アンテナの位置を制御できる。
【0206】
また、複数の放射アンテナの軌跡が互いに重ならないか、または、一部で軌跡が重なる重複部を有するが互いに接触しないので、安全かつ正確に放射アンテナを位置制御することができる。
【0207】
また、複数の放射アンテナの軌跡の中心が載置台の中心から見て等距離なので、載置台の中心に位置する被加熱物に対して複数の放射アンテナを対称に構成できる。よって複数の放射アンテナを同形状にすれば、どの放射アンテナからの加熱効率をも同等にすることができ、加熱シーケンスが共用化できるため制御が容易であるとか、部品の共用化が図れる。
【0208】
また、複数の放射アンテナと載置台との鉛直距離が等距離なので、それぞれの放射アンテナの真上にある被加熱物に対して、加熱効率を同等にすることができるので加熱シーケンスが共用化できて制御しやすい。
【0209】
また、載置台の上方で被加熱物を載置する焦げ目付皿は、遮蔽板の下面に電磁波を吸収して発熱する発熱体を有するので、所望の放射アンテナからの電磁波で発熱体の所望の部分に給電できる。よって放射アンテナの位置により発熱体の所望の部分のみを昇温させ、遮蔽板を介して被加熱物を局部的に焼くなど所望の焼き方ができる。同様に、放射アンテナの位置により発熱体の所望の部分のみを昇温させることができるので、無駄な加熱をせず、効率的に加熱することができる。
【0210】
さらに、被加熱物の温度分布に応じて、適切な放射アンテナを選択し、放射アンテナを適切な位置に制御できるので、被加熱物を適切な仕上がり状態にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の高周波加熱装置のブロック図
【図2】本発明の実施例2の電子レンジの断面構成図
【図3】本発明の実施例3の高周波加熱装置の要部ブロック図
【図4】本発明の実施例4の電子レンジの断面構成図
【図5】本発明の実施例5の高周波加熱装置の要部構成図
【図6】本発明の実施例6の高周波加熱装置の要部構成図
【図7】本発明の実施例7の高周波加熱装置の要部構成図
【図8】(a)本発明の実施例8の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同高周波加熱装置の要部側面構成図
【図9】(a)本発明の実施例9の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同高周波加熱装置の要部側面構成図
【図10】(a)本発明の実施例10の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同高周波加熱装置の要部側面構成図
【図11】本発明の実施例11の高周波加熱装置の要部構成図
【図12】(a)本発明の実施例12の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同高周波加熱装置の要部側面構成図
【図13】(a)本発明の実施例13の高周波加熱装置の要部構成図
(b)同高周波加熱装置の要部構成図
【図14】本発明の実施例14の高周波加熱装置の要部構成図
【図15】(a)本発明の実施例15の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同高周波加熱装置の要部側面構成図
【図16】(a)本発明の実施例16の高周波加熱装置の断面構成図
(b)同高周波加熱装置の上面構成図
【図17】本発明の実施例17の高周波加熱装置の要部構成図
【図18】本発明の実施例18の高周波加熱装置の要部構成図
【図19】本発明の実施例19の高周波加熱装置の要部構成図
【図20】本発明の実施例20の高周波加熱装置の断面構成図
【図21】本発明の実施例21の高周波加熱装置の断面構成図
【図22】(a)本発明の実施例22の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同要部断面構成図
(c)同要部側面構成図
【図23】同放射アンテナの特性図
【図24】同放射アンテナの特性図
【図25】同放射アンテナの特性図
【図26】同高周波加熱装置の特性図
【図27】同高周波加熱装置の特性図
【図28】本発明の実施例23の高周波加熱装置の要部構成図
【図29】同高周波加熱装置の特性図
【図30】同高周波加熱装置の特性図
【図31】(a)本発明の実施例24の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同要部側面構成図
【図32】(a)本発明の実施例25の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同要部側面構成図
【図33】(a)本発明の実施例26の高周波加熱装置の要部上面構成図
(b)同要部断面構成図
(c)同要部側面構成図
【図34】同放射アンテナの特性図
【図35】本発明の実施例27の高周波加熱装置の要部構成図
【図36】同高周波加熱装置の特性図
【図37】本発明の実施例28の電子レンジの温度分布検出手段の断面構成図
【図38】同電子レンジの制御手段のブロック図
【図39】同電子レンジの特性図
【図40】本発明の実施例29の電子レンジの制御手段のブロック図
【図41】本発明の実施例30の電子レンジの制御手段のブロック図
【図42】従来の高周波加熱装置の断面構成図
【図43】従来の他の高周波加熱装置の構成図
【図44】同高周波加熱装置の断面構成図
【図45】従来の他の高周波加熱装置の要部構成図
【図46】同高周波加熱装置の要部構成図
【図47】従来の他の高周波加熱装置の断面構成図
【図48】従来の他の高周波加熱装置の断面構成図
【図49】同高周波加熱装置の要部構成図
【図50】同高周波加熱装置の要部断面構成図
【図51】容器の構成図
【図52】(a)従来の他の高周波加熱装置の特性図
(b)同特性図
【符号の説明】
1 加熱室
2 載置台
3、104a、104b、104 食品(被加熱物)
5、15a、15b、15c、27a、27b、27c、27d、27e、27f、27g、27c、27j、27k、27ι、43、50、82、93、98、105a、105b、105c、105d、117、123a、123b、145 放射アンテナ
6 伝送切替手段
7 切替制御手段
8 位置制御手段
10、21a、21b、21c、47、63、79 マグネトロン(電磁波発生手段)
12、81 伝送手段
16a、16b、16c、16d、34、51、97、146 ステッピングモータ(駆動手段)
17a、17b 遮蔽板(伝送切替手段)
18 温度分布検出手段(物理量検出手段)
19 設定手段
22、83 電磁波発生制御手段
35a、35b 重複部
67、72a、72b 反射板(伝送切替手段)
84 他の電磁波放射手段
87 焦げ目付皿
88 遮蔽板
89 発熱体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a high-frequency heating apparatus including a radiation antenna that can change a dielectric heating distribution of an object to be heated by electromagnetic waves.
[0002]
[Prior art]
A conventional example of a microwave oven as a typical high-frequency heating device has a configuration as shown in FIGS.
[0003]
The microwave oven in FIG. 42 has a general configuration using a
[0004]
P = (5/9) εr · tan δ · f · E2 × 10 −10 [W / m 3] (1)
In addition, there is a technique that changes a heating distribution by switching a plurality of openings as disclosed in JP-A-7-1981147. 43 and 44, 20
[0005]
Further, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-161469, there is one that rotates the opening while detecting the rotational position. In this conventional example, as shown in FIGS. 47 to 50, an annular
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional configuration, when an electromagnetic wave is introduced into the heating chamber by connecting the waveguide and the heating chamber, the position of the appropriate opening that makes the heating distribution uniform differs depending on the material and shape of the food, and one opening There was a problem that it was not possible to heat all foods uniformly.
[0007]
For example, it is generally known that when a flat food is heated in a conventional microwave oven, remarkable heating unevenness occurs in which the heating proceeds from the edge and the center remains cold. As an example, as shown in Fig. 51, when water is put into an
[0008]
Also, as a feature of the position of the opening, when the opening is provided at the center of the bottom of the heating chamber, the bottom of the food can be heated and heated evenly if it is liquid food with convection, but solid food without convection Had the problem that the temperature rose only on the bottom. If the turntable is used at this time, the heating distribution on the concentric circles can be made uniform, but no matter how much the turntable is rotated, the radial distribution and the vertical distribution viewed from the center of rotation are not improved.
[0009]
On the other hand, as shown in FIG. 43 and FIG. 44, those that place emphasis on radiation rather than standing waves and control the radiation position of the electromagnetic wave from the lower side close to the food locally heat the part of the food near the radiation position. can do. However, since a large number of
[0010]
Also, as shown in FIGS. 45 to 50, when the position of the
[0011]
In FIGS. 45 to 47, when food juice or water is spilled in the heating chamber, it enters the
[0012]
Further, in FIGS. 48 and 50, the rotational position of the
[0013]
The present invention solves the above-mentioned problems, and with a simple and reliable configuration, by locally heating the target, selective heating of a specific part, uniform heating of the whole food, efficient It makes it possible to perform proper heating.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention selects and switches a plurality of movable radiation antennas that radiate electromagnetic waves from below the object to be heated, and whether or not to radiate electromagnetic waves from the plurality of radiation antennas. It controls the position of the antenna.
[0015]
According to the present invention, a radiation antenna to be radiated from a plurality of radiation antennas below the object to be heated is selected, and Radiating antenna Therefore, the target portion can be selectively heated from the bottom surface side of the object to be heated, and a desired finished state can be obtained.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention includes a heating chamber, a mounting table on which an object to be heated is mounted in the heating chamber, Magnetron Radiate more electromagnetic waves From the bottom of the table above A plurality of radiating antennas for heating the object to be heated; transmission switching means for selecting and switching presence / absence of transmission of electromagnetic waves to the plurality of radiating antennas; switching control means for controlling the transmission switching means; Position control means for controlling the position of the antenna is provided.
[0017]
And, select the radiation antenna that wants to radiate electromagnetic waves from the plurality of radiation antennas below the object to be heated, and further control to the desired position, so that the target area is selectively heated from the bottom side of the object to be heated And a desired finished state can be obtained.
[0018]
In addition, an electromagnetic wave generation unit and a transmission unit that transmits the electromagnetic wave generated by the electromagnetic wave generation unit to a radiation antenna are provided, and the transmission switching unit changes a transmission state of the electromagnetic wave in the transmission unit.
[0019]
And since the transmission state of electromagnetic waves is changed in the transmission means by the transmission switching means, the electromagnetic waves can be transmitted only to the radiation antenna to which the electromagnetic waves are desired to be emitted, and the radiation antenna can be easily selected.
[0020]
A heating chamber; a mounting table on which an object to be heated is mounted in the heating chamber; Magnetron Radiate more electromagnetic waves From the bottom of the table above A plurality of radiation antennas for heating the object to be heated, a plurality of electromagnetic wave generation means corresponding to the plurality of radiation antennas, and an electromagnetic wave generation control for selectively controlling whether or not the electromagnetic waves are generated by the plurality of electromagnetic wave generation means And position control means for controlling the position of the radiation antenna.
[0021]
Since the electromagnetic wave generation control means selects and switches whether the electromagnetic wave generation means generates the electromagnetic wave, the electromagnetic wave can be transmitted only to the radiating antenna to which the electromagnetic wave is radiated, and the radiating antenna can be easily selected.
[0022]
The electromagnetic wave generation means and the transmission means are located below the mounting table.
[0023]
And the installation space of an electromagnetic wave generation means or a transmission means can be made unnecessary to the side of a heating chamber and above a mounting table.
[0024]
Drive means for driving the radiation antenna is provided, and the position control means controls the position of the radiation antenna by controlling the drive means.
[0025]
And since a drive means is controlled, the position of a radiation antenna can be controlled easily.
[0026]
Further, the trajectories of the plurality of radiating antennas are not overlapped with each other.
[0027]
Further, the plurality of radiating antennas are configured to be separated from each other at least one of front and rear, left and right, and top and bottom so that the trajectories do not overlap each other.
[0028]
Further, there is limiting means for limiting the driving range of at least one radiation antenna, and the limiting means prevents the tracks from overlapping each other.
[0029]
The plurality of radiating antennas have an overlapping portion where at least a part of the locus overlaps with the locus of the other radiating antenna, but the overlapping portions are also configured not to contact each other.
[0030]
The position control means controls the other radiating antenna to a position different from the overlapping portion of the trajectory when the first radiating antenna is located at the overlapping portion of the trajectory.
[0031]
And a several radiation antenna can be controlled to a desired position, without contacting.
[0032]
The plurality of radiating antennas are such that the center of each locus is equidistant when viewed from the center of the mounting table.
[0033]
And a several radiation antenna can be comprised symmetrically with respect to the to-be-heated object located in the center of a mounting base, and the heating efficiency of several radiation means can be made equivalent.
[0034]
Further, the plurality of radiating antennas are set such that the vertical distances from the mounting table are equal.
[0035]
And the heating efficiency with respect to the to-be-heated object just above for several radiation antennas can be made equivalent.
[0036]
Also, the scorched pan on which the object to be heated is placed above the mounting table, the scorched pan, the shield plate that shields electromagnetic waves, and the bottom surface of the shield plate absorbs electromagnetic waves from the radiation antenna and generates heat. A heating element.
[0037]
And since the desired part of a heat generating body can be electrically fed with the electromagnetic waves from a lower radiation antenna, the temperature of the burnt pan can be increased effectively, and a desired baking method can be achieved.
[0038]
Also, the heated object Temperature distribution Detect Temperature distribution Having detection means; Temperature distribution Detected by detection means Temperature change By Determining whether the detection position is food, and setting the radiation antenna and the transmission switching means so as to heat the detection position with the lowest detection temperature among the detection positions determined by the heated object extraction means as food. It is something to control.
[0039]
And according to the temperature distribution of a to-be-heated material, a suitable radiation antenna can be selected and a radiation antenna can be controlled to a suitable position, Therefore A to-be-heated material can be made into a suitable finish state.
[0040]
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0041]
(Example 1)
1 is a block diagram of a high-frequency heating device according to a first embodiment of the present invention.
[0042]
In FIG. 1, in order to heat the
[0043]
The control means 9 governs the overall control of the high-frequency heating apparatus, and determines the control sequence by the switching control means 7 and the position control means 8. For example, immediately after the position control means 8 controls the
[0044]
In this embodiment, the switching control means 7 selects the radiating
[0045]
Here, the mounting table 2 is made of a material (typically glass or ceramic) that has a relatively low dielectric loss and easily transmits the
[0046]
The
[0047]
The control means 9 may control the switching control means 7 and the position control means 8 sequentially or simultaneously, or may control only one of them.
[0048]
(Example 2)
The present embodiment shows a configuration in which an electromagnetic wave from one electromagnetic wave generating means is selected and switched from among a plurality of radiating antennas, which radiating antenna actually radiates the electromagnetic wave.
[0049]
FIG. 2 is a cross-sectional configuration diagram of a microwave oven that is a typical high-frequency heating device according to the second embodiment of the present invention.
[0050]
In FIG. 2, an electromagnetic wave 11 emitted from a
[0051]
Further, stepping
[0052]
Further, shielding plates 17a and 17b, which are typical transmission switching means, are formed in the
[0053]
Therefore, in this embodiment, in addition to the effects of the first embodiment, the transmission state of the electromagnetic wave is changed in the transmission means 12 including the
[0054]
In particular, in this embodiment, only one magnetron 10 (electromagnetic wave generating means) can be used to select and switch the presence / absence of transmission of electromagnetic waves to the plurality of
[0055]
Further, since the transmission means 12 including the magnetron 10 (electromagnetic wave generation means), the
[0056]
Further, the positions of the
[0057]
In addition, since the vertical distances between the plurality of
[0058]
Further, outside the
[0059]
Here, the setting means 19 indicates that the user has information on the name of the food 3 (for example, milk, liquor, etc.), information on the type of the food 3 (for example, root vegetables, leafy vegetables, etc.), information on the state before heating (for example, initial temperature). Or a storage state), a heating method (for example, strong, weak, etc.), or a heating finish state (for example, thawing, warming, etc.) is set or selected.
[0060]
The control means 9 controls the
[0061]
In this embodiment, the control means 9 controls the shielding plates 17a and 17b (transmission switching means) by the switching control means 7 in accordance with the temperature distribution of the object to be heated detected by the temperature
[0062]
Further, the control means 9 controls the shielding plates 17a and 17b (transmission switching means) by the switching control means 7 in accordance with the contents of the setting means 19 set by the user, so that the desired
[0063]
Moreover, since the control means 9 controls the
[0064]
Moreover, since the control means 9 controls the
[0065]
Now, the temperature
[0066]
The
[0067]
As other radiation driving means, various motors other than the stepping motor can be realized. For example, there is a method in which switches are provided as many as the number of positions where radiation means are to be stopped regardless of the type of motor, and the positions are determined by the pressed switches. In this case, even if the motor is not a stepping motor, it can be realized with a low-cost general-purpose product.
[0068]
As another radiation driving means, the radiation antenna may be driven by using a magnetic force such as a magnet to electrically control the strength and direction of the magnetic field.
[0069]
Further, as another radiation driving means, a method of driving the radiation antenna using elasticity such as a spring or rubber may be used.
[0070]
As another radiation driving means, there is a method of driving the radiation antenna by utilizing deformation due to temperature as seen in the shape memory alloy.
[0071]
Note that the direction of driving is not limited to rotation, but may be anything that changes the position of the radiating means such as vertical movement and reciprocation.
[0072]
(Example 3)
FIG. 3 is a main part block diagram of the high-frequency heating device according to the third embodiment of the present invention. The transmission switching means 6 has a plurality of electromagnetic wave generating means 79, and transmits the
[0073]
In this embodiment, since the electromagnetic wave generation control means 83 selects and switches the presence / absence of the generation of electromagnetic waves of the plurality of electromagnetic wave generation means 79, the electromagnetic waves can be reliably transmitted only to the
[0074]
In this embodiment, the plurality of radiating
[0075]
(Example 4)
The present embodiment shows a configuration in which the presence or absence of radiation of electromagnetic waves from a plurality of radiation antennas is switched by switching a plurality of electromagnetic wave generation means.
[0076]
FIG. 4 is a cross-sectional configuration diagram of a microwave oven according to
[0077]
In FIG. 4, the electromagnetic waves can be independently supplied to the radiating
[0078]
The position control means 8 controls the rotation and stop of the
[0079]
Further, the position control means 8 and the electromagnetic wave generation control means 22 of the control means 9 control the generation of electromagnetic waves of the magnetrons 21a and 21b and the operation of the stepping
[0080]
In the present embodiment, in addition to the effects of the third embodiment, the vertical distances between the plurality of
[0081]
Further, the control means 9 controls the magnetrons 21a and 21b (electromagnetic wave generation means) by the electromagnetic wave generation control means 22 in accordance with the temperature distribution of the heated object detected by the temperature distribution detection means 18, and as a result, appropriate radiation By selecting the
[0082]
Further, since the control means 9 controls the magnetrons 21a and 21b (electromagnetic wave generation means) by the electromagnetic wave generation control means 22 in accordance with the contents of the setting means 19 set by the user, as a result, the desired
[0083]
Moreover, since the control means 9 controls the
[0084]
Moreover, since the control means 9 controls the
[0085]
(Example 5)
FIG. 5 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a fifth embodiment of the present invention. The trajectories of the two
[0086]
In the present embodiment, since the
Further, since the centers 26a and 26b of the trajectories of the plurality of
[0087]
In addition, the heating chamber can be heated by selecting a region divided into two. First, when an object to be heated is arranged in the entire heating chamber, it can be heated uniformly by combining electromagnetic radiation from the
[0088]
Even if an object to be heated is arranged in the entire heating chamber, if it is desired to locally heat the left (right) side portion, local heating can be performed by heating only with the radiating
[0089]
In addition, when the object to be heated is placed on the left (right) side and the object not to be heated is placed on the right (left) side, only the object to be heated on the left (right) side can be selectively heated.
[0090]
In addition, when the object to be heated is placed on the left (right) side, heating from only the
[0091]
(Example 6)
FIG. 6 is a configuration diagram of a main part of the high-frequency heating device according to the sixth embodiment of the present invention. The trajectories of four radiation antennas (not shown) with respect to the mounting table 2 are indicated by
[0092]
In the present embodiment, in addition to the effects of the fifth embodiment, the heating chamber can be heated with a region divided into four as a minimum unit. Therefore, the selectivity is widened, and the heating chamber can be configured in a square, so that a large dish can be used.
[0093]
(Example 7)
FIG. 7 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a seventh embodiment of the present invention. Trajectories of nine radiating antennas (not shown) with respect to the mounting table 2 are
[0094]
In the present embodiment, in addition to the effects of the fifth and sixth embodiments, the heating chamber can be heated with a region divided into nine as a minimum unit. Therefore, the selectivity can be further expanded.
[0095]
(Example 8)
FIG. 8: is a principal part block diagram of the high frequency heating apparatus of Example 8 of this invention, Fig.8 (a) is the figure seen from the upper surface, FIG.8 (b) is a side view. The
[0096]
In the present embodiment, since the
[0097]
In this embodiment, since the
[0098]
Further, since the coupling portion can be brought close, the degree of freedom increases in the arrangement of components such as the electromagnetic wave generating means, and the configuration becomes easy.
[0099]
Example 9
9A and 9B are main part configuration diagrams of the high-frequency heating device according to the ninth embodiment of the present invention, in which FIG. 9A is a top view and FIG. 9B is a side view. The
[0100]
In this embodiment, in addition to the effects of the eighth embodiment, the lengths of the
[0101]
Note that it is not necessary to bend both of the plurality of
[0102]
(Example 10)
FIG. 10: is a principal part block diagram of the high frequency heating apparatus of Example 10 of this invention, Fig.10 (a) is a top view, FIG.10 (b) is a side view. The
[0103]
In the present embodiment, in addition to the effects of the ninth embodiment, it is not necessary to bend the tips of the
[0104]
In addition, it is not necessary to incline both the some coupling | bond part 30e and 30f, and you may incline only one side.
[0105]
(Example 11)
FIG. 11: is a principal part block diagram of the high frequency heating apparatus of Example 11 of this invention. The
[0106]
In this embodiment, by limiting the driving range of the
[0107]
The limiting means may be constituted by a switch or various position detection sensors instead of the stopper.
[0108]
It should be noted that both the
[0109]
(Example 12)
12A and 12B are main part configuration diagrams of the high-frequency heating device according to Example 12 of the present invention, in which FIG. 12A is a top view and FIG. 12B is a side view. Radiating antennas 27i, 27j, respective trajectories 28i, 28j, respective rotation centers (centers of trajectories) 29i, 29j, coupling portions 30i, 30j, waveguides 32i, 32j, gears 33i, 33j, stepping
[0110]
The radiating antennas 27i and 27j are driven by gears 33i and 33j having the same number of teeth by one stepping
[0111]
In the present embodiment, a part of the trajectories of the radiation antennas 27i and 27j overlaps, but at the same time, since they do not exist in the overlapping part 35a, the positions of the radiation antennas 27i and 27j can be controlled safely and accurately without contacting each other. it can.
[0112]
In addition, it is good also as a structure which does not contact even if a some radiation antenna is simultaneously located in an overlap part. In the case of FIG. 12, if the radiation antennas 27i and 27j are arranged in line symmetry with respect to A-A ′, they are brought into contact with each other. .
[0113]
(Example 13)
FIGS. 13A and 13B are main part configuration diagrams of the high-frequency heating device according to Example 13 of the present invention. FIG. 13A shows a radiating antenna and its locus, and FIG. 13B shows a radiating antenna. Shows cams and switches that operate in conjunction with. Radiating
[0114]
In the state shown in FIGS. 13A and 13B, that is, the period from when the cam 36ι pushes the
[0115]
In the present embodiment, a part of the trajectories of the radiating
[0116]
If the rotation direction is always determined and the rotation speed is constant, one switch is sufficient.
[0117]
Note that other position detection sensors may be used instead of the switches.
[0118]
(Example 14)
FIG. 14: is a principal part block diagram of the high frequency heating apparatus of Example 14 of this invention. The
[0119]
5 and 6 described above are configured such that the center of the locus of each radiating antenna is equidistant from the center of the mounting table, as in this embodiment.
[0120]
(Example 15)
FIG. 15: is a principal part block diagram of the high frequency heating apparatus of Example 15 of this invention, Fig.15 (a) is a top view, FIG.15 (b) is a side view. The
[0121]
2, 4, and 12 described above are configured so that the vertical distances between the radiation antennas and the mounting table are equal to each other as in the present embodiment.
[0122]
(Example 16)
FIG. 16 is a configuration diagram of a high-frequency heating device according to Example 16 of the present invention, in which FIG. 16 (a) is a cross-sectional view and FIG. 16 (b) is a top view. The
[0123]
In this embodiment, a
[0124]
(Example 17)
FIG. 17 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to Example 17 of the present invention. The
[0125]
Therefore, in the present embodiment, as in the second embodiment, the transmission state of the electromagnetic wave is changed in the transmission means including the
[0126]
In the second embodiment, two transmission antennas are switched by two transmission switching means (shielding plates 17a and 17b). In this embodiment, electromagnetic waves from two radiation antennas are transmitted by one transmission switching means (reflecting plate 67). The presence or absence of radiation can be switched.
[0127]
(Example 18)
FIG. 18 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to
[0128]
In the present embodiment, in addition to the effect of the seventeenth embodiment, there is an effect that a safer configuration can be achieved because the
[0129]
Further, in Example 17, since the reflecting
[0130]
(Example 19)
FIG. 19 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to
[0131]
Therefore, in the present embodiment, the transmission state of the electromagnetic wave is changed in the transmission means including the
[0132]
As a method for changing the impedance in the waveguide, a so-called matching element such as a stub tuner may be used. In this case, the structure can be made more compact than when the reflecting
[0133]
The branching direction of the waveguide is not limited to FIGS. 17 to 19 and can be realized by branching in various directions.
[0134]
Even if the waveguide is not branched, it may be extended in the opposite direction around the magnetron as shown in FIG. In this case, since the waveguide is not branched, the configuration can be simplified.
[0135]
(Example 20)
FIG. 20 is a cross-sectional configuration diagram of a high-frequency heating device according to
[0136]
The control means 9 controls the generation and output of the electromagnetic wave from the
[0137]
Now, especially when the size of the
[0138]
Further, the temperature
[0139]
The electromagnetic wave radiating means 84 from above is not limited to the configuration shown in FIG. 20 (configuration in which an electromagnetic field is radiated by placing an electric field on a conductor), and can move electromagnetic waves confined in a closed space. The directivity of radiation of electromagnetic waves may be changed, such as a structure that emits from a simple opening or a stirrer that stirs electromagnetic waves.
[0140]
When heating by the electromagnetic wave emission means from the lower side only needs to be slightly supplemented, the directivity of the electromagnetic wave emission from the upper side does not have to be changed, and an opening for emitting the fixed electromagnetic wave is merely provided above. There may be a configuration in which the magnetron is directly attached to the top surface of the heating chamber.
[0141]
(Example 21)
FIG. 21 is a cross-sectional configuration diagram of the high-frequency heating device according to
[0142]
In addition, the radiating antenna includes the radiating
[0143]
The control means 9 controls the generation and output magnitude of an electromagnetic wave from a magnetron (not shown) which is an electromagnetic wave generation means with an electromagnetic wave generation control means 83 included in the switching control means 7, or a stepping motor with a position control means 8. 16a, 16b and 16c are controlled to control the rotation and stop positions of the
[0144]
In particular, when the burnt
[0145]
(Example 22)
22 to 27 show the main configuration and characteristics of the high-frequency heating device of Example 22 of the present invention.
[0146]
FIG. 22A is a view as seen from the upper surface of the main part, and shows a radiating
[0147]
FIG. 23 is a characteristic diagram of the radiation antenna of FIG. 22, where the horizontal axis represents the position x, the vertical axis represents the electric field E radiated above the radiation antenna, or the water load placed above the radiation antenna by the electric field E. The temperature rise ΔT is shown as characteristic a. In the characteristic a, the electric field E (temperature rise ΔT) has the largest position at the center of the
[0148]
FIG. 24 is a characteristic diagram showing a characteristic a of the
[0149]
FIG. 25 is a characteristic diagram when the radiating
[0150]
FIG. 26 is a characteristic diagram showing the heating distribution of the high-frequency heating apparatus configured based on the characteristics shown in FIGS. With respect to the
[0151]
It can be seen that the heating distribution of the object to be heated can be controlled only by combining the operations of the three simple patterns described above.
[0152]
FIG. 27 shows a case where the object to be heated is changed in the configuration of FIG. If the object to be heated 104a is placed directly above the center of rotation 99a, the object to be heated 104b is located directly above the center of
[0153]
In addition, even when only one of the objects to be heated 104a, 104b, and 104c is placed, or when only two are placed, appropriate heating can be performed by heating in any pattern. This not only can control the heating distribution, but also can improve the efficiency of heating by not emitting electromagnetic waves in useless places.
[0154]
In addition to the above pattern, it is easily considered that various heating distributions can be obtained by controlling the positions of a plurality of radiation antennas and the radiation of electromagnetic waves.
[0155]
However, what is described in this embodiment is that a physical quantity (temperature distribution of the object to be heated, arrangement of the object to be heated, presence / absence of the object to be heated, etc.) and various information (location to be heated, heating end) Combined with a setting means that can set a quality that should be made), a great effect is exhibited.
[0156]
(Example 23)
FIGS. 28-30 shows the principal part structure and characteristic of the high frequency heating apparatus of Example 23 of this invention.
[0157]
FIG. 28 is a configuration diagram of a main part of the high-frequency heating device. The mounting table 2 and four radiating
[0158]
FIG. 29 is a characteristic diagram showing a heating distribution of the high-frequency heating device of FIG. First, when the respective radiation antennas are continuously rotated while radiating electromagnetic waves with respect to the object to be heated 3 on the mounting table 2, the
[0159]
Eventually, when radiating antennas having the same characteristics as in Example 22 are arranged in an m × n matrix, (2m−1) × (2n−1) locations can be intensively heated.
[0160]
FIG. 30 is a characteristic diagram of a heating distribution when heating is performed assuming that a variety of foods are arranged in one bowl, such as an inner lunch box of a curtain, as a typical
[0161]
In addition, what is necessary is just to assemble a control program beforehand, when heating the to-
If the arrangement and material of the object to be heated cannot be specified, there are means for detecting physical quantities (temperature distribution of the object to be heated, arrangement of the object to be heated, presence / absence of the object to be heated, etc.) and various information (to be heated) By combining with setting means that can set the location, the finish to be heated, etc., it is possible to cope with the necessary heating distribution.
[0162]
(Example 24)
FIG. 31 is a main part configuration diagram of the high-frequency heating device according to the twenty-fourth embodiment of the present invention, and shows the configurations of the
[0163]
(Example 25)
FIG. 32 is a main part configuration diagram of the high-frequency heating device according to the twenty-fifth embodiment of the present invention, and shows the configurations of the
[0164]
Further, since the
[0165]
(Example 26)
33 and 34 show the configuration and characteristics of the main part of the high-frequency heating device of Example 26 of the present invention.
[0166]
FIG. 33A is a top view, which forms a
[0167]
FIG. 34 is a characteristic diagram of the
[0168]
(Example 27)
FIGS. 35-36 shows the principal part structure and characteristic of the high frequency heating apparatus of Example 27 of this invention.
[0169]
FIG. 35 is a configuration diagram of a main part of the high-frequency heating device, and the two radiating
[0170]
FIG. 36 is a characteristic diagram showing the heating distribution of the high-frequency heating device of FIG. Consider a
[0171]
(Example 28)
37 to 39, the temperature distribution detection means 18 of the microwave oven according to the twenty-eighth embodiment of the present invention and the operation of the control means 9 by the temperature distribution detection means 18 will be described.
[0172]
FIG. 37 shows a cross-sectional configuration diagram of the temperature distribution detecting means of the microwave oven. An
[0173]
In FIG. 37,
[0174]
The
[0175]
In this configuration, the stepping
[0176]
As described above, the temperature distribution on the mounting table can be detected in one direction (one-dimensional). However, in order to grasp the entire temperature distribution on the mounting table in a plane, it is necessary to detect in at least two directions (two dimensions). At that time, the temperature distribution detection means can be swung in different directions, Various configurations such as providing a plurality of detection means are conceivable. However, when a mechanism for driving food such as a turntable is provided, the temperature distribution detecting means having the above configuration is sufficient.
[0177]
Next, the control operation of the control means 9 will be described with reference to the block diagram of FIG. Based on the temperature distribution detected by the temperature
[0178]
FIG. 39 shows a characteristic diagram of the surface temperature change of the
[0179]
If the object to be heated extracting
[0180]
The low temperature partial extraction means 153 stores the detection position having the lowest detection temperature among the detection positions determined by the heated object extraction means 147 as
[0181]
As described above, in this embodiment, the temperature distribution detection means 18 accurately detects the temperature distribution (especially the low temperature portion) of the
[0182]
In addition, the meaning of the uniform heating control means 148 of the present embodiment expresses wide-area heating with respect to local heating, and does not require uniform heating without unevenness.
[0183]
In the description of the above embodiment, the temperature distribution detection means 18 is used as the physical quantity detection means, but the present invention is not limited to this. For example, a solid-state imaging device called a CCD image sensor that can recognize the shape and color of food can be used. In this case, based on the color and its distribution that change with the progress of heating, the control means may switch to an appropriate radiation antenna and control it to an appropriate position. For example, if it is meat, it changes from red to whitish to whitish. The entire color is controlled to light brown according to the color. Also, the control may be performed based on a change in shape. For example, if there is a wrinkle, there is a change that softens and swells, so that the whole is controlled to swell in the same manner. The same effect can be obtained by recognizing the shape from the light path blocking pattern using a plurality of light emitting elements and light receiving elements. In addition, if the optimal radiation antenna switching and position control pattern are stored in advance according to the shape, the control means can be controlled by the initial shape recognition that can be recognized by a solid-state image sensor, multiple light-emitting elements, and light-receiving elements. It is. Further, if a control pattern of the optimum radiation antenna is stored in advance according to the menu and weight, it can be controlled by the weight detection means.
[0184]
As described above, local selective heating, uniform heating, and the like can be realized by detecting various physical quantities.
[0185]
(Example 29)
40, the operation of the control means 9 by the microwave oven setting means 19 according to the
[0186]
40 is a block diagram of the control means of the microwave oven, which has the radiation antenna (not shown) of FIG. 22 and the coaxial radiation antenna (not shown) of FIG. 33, each of which is fixed at the
[0187]
First, a case where the user presses the milk and sake can key of the setting means 19 will be described. Milk and liquor are often placed just like cups and have a high shape, and both are liquid and convection-producing food. Convection causes unevenness in which the upper part is hot and the lower part is cold. Therefore, it has been found that it is better to heat the lower part intensively in order to make the finish uniform. When the milk or liquor key of the setting means 19 is pressed, the control means 9 emits electromagnetic waves from below the center of the mounting table 2 by the central heating control means 157 by the heating control means 156 for determining various heating control patterns. And decide to heat. By means of the central heating control means 157, the switching control means 7 controls the transmission switching means 6 so as to radiate electromagnetic waves only from the radiation antenna (not shown). Further, the central heating control means 157 causes the position control means 8 to control the driving means 146 so as to rotationally drive the radiation antenna. Therefore, since the lower part of the milk or sake located in the
[0188]
Next, when the user presses a root vegetable key, root vegetables such as potatoes are solid and have a certain height, and when electromagnetic waves are radiated from below, unevenness occurs in which the lower part is hot and the upper part is cold. Therefore, it has been found that in order to make the finish uniform, it is better to heat from the surroundings while avoiding heating from the lower part. When the root vegetable key of the setting means 19 is pressed, the control means 9 determines that the surrounding heating control means 158 radiates and heats the mounting table 2 from electromagnetic waves as much as possible by the heating control means 156. By the ambient heating control means 158, the switching control means 7 controls the transmission switching means 6 so as to radiate electromagnetic waves only from a coaxial radiation antenna (not shown). Further, by the ambient heating control means 158, the position control means 8 controls the driving means 146 so as to rotate the coaxial radiation antenna. Therefore, it is possible to radiate electromagnetic waves from the periphery of the mounting table 2 to heat the
[0189]
Further, a case where the user sets the initial temperature to 0 ° C. or lower, presses a weak key, or presses a thawing key will be described. The food set to an initial temperature of 0 ° C. or lower or the food when the thawing key is pressed is a frozen food and often has a flat shape. Moreover, the weak heating output means that the heating output is reduced, and the majority is used for thawing frozen foods (exceptionally for long-time stewed dishes). Therefore, in order to achieve thawing of flat frozen foods uniformly, it is important to be able to heat uniformly in a plane. In other words, it has been found that it is better to heat from the center at the bottom and from the periphery equally. When the key of the setting means 19 is pressed, the control means 9 determines that the heating control means 156 radiates and heats the electromagnetic wave equally from the center and the periphery of the mounting table 2 by the uniform heating control means 159. By the uniform heating control means 159, the switching control means 7 controls the transmission switching means 6 so as to radiate electromagnetic waves from both the radiation antenna (not shown) and the coaxial radiation antenna (not shown). Further, the uniform heating control means 159 causes the position control means 8 to control the driving means 146 so as to rotationally drive the radiation antenna coaxial with the radiation antenna. Therefore, it is possible to radiate electromagnetic waves from the center and the periphery of the mounting table 2 and to heat the entire area from the
[0190]
As described above, in this embodiment, the setting
[0191]
Note that electromagnetic waves may be simultaneously emitted from the radiation antenna and the coaxial radiation antenna, or may be alternately emitted.
[0192]
(Example 30)
In FIG. 41, the operation of the
[0193]
FIG. 41 is a block diagram of the control means of the microwave oven, and is a configuration using four radiating antennas similar to those in FIG. 28. At the
[0194]
First, a case where the user places milk on the
[0195]
Next, a case where the user places milk directly above the
[0196]
Next, when the user puts the potato on the
[0197]
Furthermore, when the user sets the initial temperature to 0 ° C. or lower, presses a weak key, or presses a thawing key, the entire area below the bottom regardless of where the frozen food is placed on the mounting table 2 It is known that it is better to heat equally. When the key of the setting means 19 is pressed, regardless of the signal from the position detection means 160, the control means 9 radiates electromagnetic waves equally from the entire area of the mounting table 2 by the uniform heating control means 159 by the heating control means 156. Decide to heat. By the uniform heating control means 159, the switching control means 7 controls the transmission switching means 6 so as to radiate electromagnetic waves from four radiating antennas (not shown). Further, the uniform heating control means 159 causes the position control means 8 to control the driving means 146 to control the positions of the four radiation antennas. At this time, for example, the positions of the nine
[0198]
As described above, in this embodiment, the setting
[0199]
Note that the position detection means only needs to be able to detect the position of the food, such as an optical sensor (light emitting element and light receiving element), determination by load, determination by temperature, and the like.
[0200]
In addition to the position detection means, the setting means can be realized in combination with means for detecting the state of the food material (whether it is liquid), temperature (whether it is frozen), shape, or the like.
[0201]
【The invention's effect】
As described above, the high-frequency heating device of the present invention has the following effects.
[0202]
Select the radiation antenna that wants to radiate electromagnetic waves from the multiple radiation antennas below the object to be heated, and control it to the desired position, so you can selectively heat the target from the bottom side of the object to be heated, With a simple configuration, the object to be heated can be in a desired finished state.
[0203]
Moreover, since the transmission state of the electromagnetic wave is changed in the transmission means by the transmission switching means, or the electromagnetic wave generation means is switched by the electromagnetic wave generation control means, the electromagnetic waves can be transmitted only to the radiation antenna to which the electromagnetic waves are radiated. A radiating antenna can be selected.
[0204]
Also, since the electromagnetic wave generating means and the transmission means are located below the mounting table, no installation space for the electromagnetic wave generating means and the transmitting means is required on the side of the heating chamber and above the mounting table, and the width and depth of the heating chamber. (Area) can be increased. Therefore, even if the overall appearance of the high-frequency heating apparatus is the same, a plurality of objects to be heated can be placed on the mounting table at the same time, or a larger dish can be taken in and out. Similarly, since the electromagnetic wave generation means and the transmission means are located below the mounting table, the center of gravity is lowered and the stability can be increased.
[0205]
Further, since the radiation antenna is controlled by the driving means, the position of the radiation antenna can be easily controlled.
[0206]
In addition, since the trajectories of the plurality of radiation antennas do not overlap each other or have overlapping portions where the trajectories partially overlap but do not contact each other, the position of the radiation antenna can be controlled safely and accurately.
[0207]
Further, since the centers of the trajectories of the plurality of radiation antennas are equidistant when viewed from the center of the mounting table, the plurality of radiation antennas can be configured symmetrically with respect to the object to be heated located at the center of the mounting table. Therefore, if the plurality of radiating antennas have the same shape, the heating efficiency from any radiating antenna can be made equal, and the heating sequence can be shared, so that control is easy or parts can be shared.
[0208]
In addition, since the vertical distance between the plurality of radiation antennas and the mounting table is equal, the heating efficiency can be made equal for the object to be heated directly above each radiation antenna, so the heating sequence can be shared. Easy to control.
[0209]
In addition, the scorched pan on which the object to be heated is placed above the mounting table has a heating element that generates heat by absorbing electromagnetic waves on the lower surface of the shielding plate. Power can be supplied to the part. Therefore, a desired baking method such as heating only a desired portion of the heating element depending on the position of the radiation antenna and locally baking the object to be heated through the shielding plate can be performed. Similarly, since only a desired portion of the heating element can be heated according to the position of the radiation antenna, it can be efficiently heated without wasteful heating.
[0210]
Furthermore, since an appropriate radiation antenna can be selected and the radiation antenna can be controlled to an appropriate position according to the temperature distribution of the object to be heated, the object to be heated can be brought into an appropriate finished state.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a high-frequency heating device according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional configuration diagram of a microwave oven according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of main parts of a high-frequency heating device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a sectional configuration diagram of a microwave oven according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a sixth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 8A is a top view of a main part of a high-frequency heating device according to an eighth embodiment of the present invention.
(B) Side view of the main part of the high-frequency heating device
FIG. 9 (a) is a top structural view of the main part of the high-frequency heating device according to
(B) Side view of the main part of the high-frequency heating device
FIG. 10 (a) is a top structural view of the main part of the high-frequency heating device according to
(B) Side view of the main part of the high-frequency heating device
FIG. 11 is a configuration diagram of the main part of a high-frequency heating device according to an eleventh embodiment of the present invention.
12 (a) is a top structural view of the main part of the high-frequency heating device according to
(B) Side view of the main part of the high-frequency heating device
FIG. 13A is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to
(B) Main part configuration diagram of the high-frequency heating device
FIG. 14 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a fourteenth embodiment of the present invention.
FIG. 15 (a) is a top view of a principal part of a high-frequency heating device according to
(B) Side view of the main part of the high-frequency heating device
FIG. 16 (a) is a cross-sectional configuration diagram of a high-frequency heating device according to
(B) Top view of the high-frequency heating device
FIG. 17 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a seventeenth embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to an eighteenth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to a nineteenth embodiment of the present invention.
20 is a cross-sectional configuration diagram of a high-frequency heating device according to
FIG. 21 is a cross-sectional configuration diagram of a high-frequency heating device according to
FIG. 22 (a) is a top structural view of the main part of the high-frequency heating device according to
(B) Cross-sectional configuration diagram of relevant parts
(C) Side view of the main part
FIG. 23 is a characteristic diagram of the radiation antenna.
FIG. 24 is a characteristic diagram of the radiation antenna.
FIG. 25 is a characteristic diagram of the radiation antenna.
FIG. 26 is a characteristic diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 27 is a characteristic diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 28 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to
FIG. 29 is a characteristic diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 30 is a characteristic diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 31 (a) is a top view of the essential part of the high-frequency heating device according to
(B) Side view of the relevant part
FIG. 32 (a) is a top structural view of the main part of the high-frequency heating device according to
(B) Side view of the relevant part
FIG. 33 (a) is a top structural view of the main part of the high-frequency heating device according to
(B) Cross-sectional configuration diagram of relevant parts
(C) Side view of the main part
FIG. 34 is a characteristic diagram of the radiation antenna.
FIG. 35 is a main part configuration diagram of a high-frequency heating device according to
FIG. 36 is a characteristic diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 37 is a cross-sectional configuration diagram of the temperature distribution detecting means of the microwave oven according to the twenty-eighth embodiment of the present invention.
FIG. 38 is a block diagram of the control means of the microwave oven
FIG. 39 is a characteristic diagram of the microwave oven.
FIG. 40 is a block diagram of control means for a microwave oven according to
FIG. 41 is a block diagram of control means for a microwave oven according to a thirtieth embodiment of the present invention.
FIG. 42 is a cross-sectional configuration diagram of a conventional high-frequency heating device.
FIG. 43 is a configuration diagram of another conventional high-frequency heating device.
FIG. 44 is a sectional configuration diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 45 is a block diagram of the main part of another conventional high-frequency heating device.
FIG. 46 is a main part configuration diagram of the high-frequency heating device.
FIG. 47 is a cross-sectional configuration diagram of another conventional high-frequency heating device.
FIG. 48 is a cross-sectional configuration diagram of another conventional high-frequency heating device.
FIG. 49 is a block diagram of the main part of the high-frequency heating device.
FIG. 50 is a cross-sectional configuration diagram of the main part of the high-frequency heating device.
FIG. 51 is a structural diagram of a container.
FIG. 52A is a characteristic diagram of another conventional high-frequency heating device.
(B) Characteristics chart
[Explanation of symbols]
1 Heating chamber
2 mounting table
3, 104a, 104b, 104 Food (object to be heated)
5, 15a, 15b, 15c, 27a, 27b, 27c, 27d, 27e, 27f, 27g, 27c, 27j, 27k, 27ι, 43, 50, 82, 93, 98, 105a, 105b, 105c, 105d, 117, 123a, 123b, 145 Radiating antenna
6 Transmission switching means
7 Switching control means
8 Position control means
10, 21a, 21b, 21c, 47, 63, 79 Magnetron (electromagnetic wave generating means)
12, 81 Transmission means
16a, 16b, 16c, 16d, 34, 51, 97, 146 Stepping motor (drive means)
17a, 17b Shield plate (transmission switching means)
18 Temperature distribution detection means (physical quantity detection means)
19 Setting means
22, 83 Electromagnetic wave generation control means
35a, 35b Overlapping part
67, 72a, 72b Reflector (transmission switching means)
84 Other electromagnetic radiation means
87 Burnt dishes
88 Shielding plate
89 Heating element
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