JP3606399B2 - Deposited film forming equipment - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半導体デバイスとしての電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、光起電力デバイスなどに有用な結晶質、非単結晶質の機能性堆積膜を良好に形成し得るプラズマCVD装置、半導体デバイスや、光学素子としての絶縁膜、金属配線などを好適に形成し得るスパッタ装置、或は半導体デバイスなどのエッチング装置などのプラズマ処理による堆積膜形成装置に関し、更に詳しくは、特にプラズマを励起源として用い基体の処理を行うプラズマ処理装置であって、特に20MHz以上、450MHz以下の高周波を好適に使用可能なプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体などで使用されているプラズマ処理装置はそれぞれの用途に応じてさまざまな方法がある。
例えば成膜などではプラズマCVD装置やプラズマCVD法を用いた酸化膜、窒化膜の形成やアモルファスシリコン系の半導体膜、又スパッタリング装置やスパッタリング法を用いた金属配線膜、エッチング装置や方法を用いた微細加工技術などさまざまにその特徴を生かす装置、方法が使用されている。
更に、近年膜質及び処理能力向上に対する要望も強くなっており、さまざまな工夫も検討されている。
特に高周波電力を用いたプラズマプロセスは放電の安定性が高く、酸化膜や窒化膜などの絶緑性の材料形成にも使用出来るなど、さまざまな利点より使用されている。
従来、プラズマCVDなどのプラズマプロセスに用いられている放電用高周波電源の発振周波数は一般的に13.56MHzが用いられている。この従来の堆積膜形成に一般的に多く用いられているプラズマCVD装置の一例を図6に示す。図6に示されるプラズマCVD装置は円筒状の電子写真感光体用基体上にアモルファスシリコン膜(以下、[a−Si膜」と記す)を形成する場合に好適な成膜装置である。
【0003】
以下、この装置を用いたa−Si膜の形成方法を説明する。
減圧可能な堆積室600内にカソード電極601及び対向電極として円筒状基体602が配置されている。円筒状基体602には補助基体603が取りつけられており、電極の一部を成している。円筒状基体602は内部の基体加熱ヒーター604により内側より加熱される。高周波電源610は整合回路609を介してカソード電極601に1ケ所接続されている。611は排気口、607は原料ガス導入口である。
堆積室600内に円筒状基体を設置し、排気口611を介して不図示の排気装置で堆積室600を一旦排気する。その後不図示の原料ガス導入口を開し、不活性ガスを導入し、所定の圧力になるように流量及び排気速度を調整する。駆動モーター608により円筒状基体を周方向に回転させながら基体加熱用ヒーター604に通電し、円筒状基体を100〜400℃の所望の温度に加熱する。
その後、原料ガス導入口607を介して成膜用の原料ガス、例えばシランガス、ジシランガス、メタンガス、エタンガスなどの材料ガスを、またジボランガス、ホスフィンガスなどのドーピングガスを不図示のミキシングパネルで混合した後に導入し、数10mTorrから数Torrの圧力に維持するよう排気速度を調整する。
高周波電源610より13.56MHzの高周波電力を整合回路609を介してカソード電極601の一ケ所に供給して、円筒状基体602との間にプラズマ放電を発生させ原料ガスを分解することにより、円筒状基体602上にa−Si膜を堆積する。この間、円筒状基体は基体加熱ヒーター604により100〜400℃程度に維持されており、又、円筒状基体も周方向に回転している。
【0004】
上記の手順で複写機用の円筒状基体にa−Si膜を堆積させる場合、図6に示した同軸型の成膜装置においても周方向の均一性を向上させるために円筒状基体の周方向に回転させながら成膜することが望ましい。
又、複数の円筒状基体を同心円状に設置し、これらの円筒状基体に囲まれた内部に電極を設置して放電を発生させる図7のような装置においては基体の全周に膜を堆積させるために回転が必須である。図中、700は堆積室であり、真空気密化構造となっている。そして排気口711を介して不図示の排気装置に接続されている。701はカソード電極であり、整合器709を介して高周波電源710に接続されている。
707は原料ガス導入口であり、不図示のガス供給源に接続されている。堆積室700内には円筒状基体702が設置されている。そして円筒状基体702には、補助基体703が取り付けられており電極の一部を成している。基体加熱用ヒーター704は同心円上に配置した回転軸705に設置されている。回転軸705は基体駆動用モーター708によって回転可能になっている。以下、成膜方法については図6を用いた場合と同様である。
同時に、一般にプラズマCVD装置においては成膜時の基体温度を100〜400℃に維持する必要があるため基体を加熱するヒーターが必須である。このヒーターの容量は熱の伝わりにくい真空中で基体を加熱する必要性から容量が0.5〜5kWと大きく基体を回転せしめる回転軸内部に内蔵させることは電源供給が難しく困難である。このため、装置構造の簡略化、コスト低減、メンテナンスの容易さから基体加熱用ヒーターは堆積室内に固定するのが一般である。
このため、回転軸は基体加熱用ヒーター内を通るように設置され、この回転軸で円筒状基体上部を支持することによって円筒状基体の加熱と回転を可能にしている。
【0005】
この成膜方法で電気写真用感光体の性能を満足するa−Si膜を得るための堆積速度は、例えば1時間当たり0.5〜6μm程度の堆積速度であり、それ以上に堆積速度を上げると感光体としての特性を得ることが出来ない場合がある。又、一般に電子写真用感光体としてa−Si膜を利用する場合、帯電能を得るために少なくとも20〜30μmの膜厚が必要であり、電子写真用感光体を製造するためには長時間を要していた。このため、感光体としての特性を落とさずに製造時間を短縮する技術が切望されていた。
ところで近年、平行平板型のプラズマCVD装置を用い20MHz以上の高周波電源を用いたプラズマCVD法の報告があり(Plasma Chemistry and Plasma Processing,vol.7,No.3,(1987)p267−273)、放電周波数を従来の13.56MHzより高くすることで堆積膜の性能を落とさずに堆積速度を向上させることが出来る可能性が示されており、注目されている。又この放電周波数を高くする報告はスパッタリングなどでもなされ、近年広くその優位性が検討されている。
そこで、堆積速度向上のために放電周波数を従来の13.56MHzより高い周波数の高周波電力に替え、成膜手順は従来と同様の方法で成膜を行ったところ確かに従来より高い堆積速度で作製できることが確認できた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では13.56MHzの放電周波数では問題にならなかった以下のような問題が新たに発生する場合があることが判明した。
基体加熱ヒーターが堆積室内に固定され、その内部を回転軸が通る構成の場合、円筒状基体は回転軸と接触することにより1ケ所からアースに接続されることになる。この構成で20MHz〜450MHzという高い周波数の電力を用いて成膜を行うと、13.56MHzといった低い周波数では問題にならなかった膜厚分布が発生するという弊害が発生するようになった。つまりアースを取っている側の膜厚が厚くなり、反対側で薄くなるという現象である。
このことは長手方向の堆積膜の膜質に関しても変化を来し、電子写真感光体においては濃度ムラ、感度ムラ、画像のがさつきといった弊害が発生しやすくなる。又、回転軸によりアースされている側と反対側を例えばアース電極のようなものを擦りつけることにより強制的に接地すると、今度は金属同士が擦られることにより発生するダストのために、例えば電子写真用感光体の場合には画像欠陥が非常に悪化し、実用に耐えなくなってしまう。
更には、アースを取っている側と反対側ではプラズマ状態も異なり不安定な状態なため、特性の再現性にも問題があった。
以上のように、20MHz以上の高い周波数の高周波電力による成膜では、円筒状基体のアースを上下から取ることが困雑であり、このために基体の軸方向に膜厚ムラ、膜質ムラが発生し、例えば電子写真用感光体に供する場合には濃度ムラ、感度ムラ、がさつきなどの画像ムラが発生し、画像欠陥が悪化する場合があり、更には特性の再現性にも問題があった。
上記のような問題は電子写真用感光体のみならす、画像入力用ラインセンサー、撮像デバイス、光起電力デバイスなどに有用な結晶質、又は非単結晶質の機能性堆積膜を形成する場合にも大きな問題となる。又ドライエッチング、スパッタなどのほかのプラズマプロセスにおいても、放電周波数を上げた場合に同様な問題が生じ、このままでは実用上大きな問題になってくる。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題を解決し、高い周波数、特に、20MHz〜450MHzによる高周波電力による成膜において、画像欠陥を増加させることなく軸方向の膜厚ムラの低減を可能にし、濃度ムラ、感度ムラ、画像のがさつきが無く、特性の再現性が良好で、高速の処理速度で比較的大面積の膜形成を、製造時間が短く低コストで行うことのできる堆積膜の形成装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、反応容器に回転可能に配置された円筒状基体の母線方向のいずれか一方の端部を、前記基体の回転軸により接地させ、その他方の端部は前記円筒状基体又は前記補助基体側から順に誘電体及びアース電極を配置して構成した該端部と非接触のコンデンサを介し接地させることにより、上記した膜厚分布の発生の弊害を防止したものである。
すなわち、本発明は排気手段と原料ガス供給手段を有する真空気密可能な反応容器を備え、前記反応容器の放電空間内に回転軸により回転可能な一方の電極を兼ねた円筒状基体又は補助基体を取り付けた円筒状基体を設置し、該一方の電極と別に設けられたカソード電極との間に20MHz〜450MHzの高周波電力を印加し、前記円筒状基体上に堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、前記円筒状基体の母線方向の一方の端部は前記回転軸との接触により接地させ、その他方の端部は前記円筒状基体又は前記補助基体側から順に誘電体及びアース電極を配置して構成した該端部と非接触のコンデンサを介し接地させたことを特徴とするものである。
本発明は、この構成により、20MHz〜450MHzという従来の13.56MHzより高い周波数のもとにおいても良好な結果を達成することができる。
本発明における前記コンデンサの配設位置は、前記円筒状基体又は前記補助基体における外周全体或いは外周の一部乃至は内周全体或は内周の一部に設けることができる。
そして、そのアースは、前記円筒状基体を前記反応容器の放電空間内に鉛直に配置した場合には、該円筒状基体の母線方向上部を前記回転軸により保持及び接地させ、下部を前記コンデンサにより接地させるか、または、該円筒状基体の母線方向下部を前記回転軸により保持及び接地させ、上部を前記コンデンサにより接地させることにより行うことができる。
また、本発明においては、前記円筒状基体を前記反応容器の放電空間内に複数同心円状に配置してもよく、その場合には該円筒状基体に囲まれた空間の内部にカソード電極を設置する。
本発明において、前記誘電体は、アルミナセラミックス、テフロン、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスの中の少なくとも一つ、または、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素の元素酸化物の中の少なくとも一つの元素酸化物を主成分とするものにより構成することができる。
本発明においては、前記コンデンサの容量C(ファラッド)は、高周波電力の周波数をf(ヘルツ)、前記回転軸のインダクタンスをL(ヘンリー)とした時、0.1(4πL)−1≦C≦10(4πL)−1
を満たすようにすることが好ましい。
更には、それを、0.5(4πL)−1≦C≦5(4πL)−1
を満たすようにすることがより好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、上記したように、反応容器に回転可能に配置された円筒状基体の母線方向のいずれか一方の端部を、前記基体の回転軸により接地させ、その他方の端部はこれと非接触のコンデンサを介し接地させることにより、上記した膜厚分布の弊害を防止したものである。
これを、さらに説明すると、既に述べたとおり、従来のように複写機用の円筒状基体のような長い基体のアースを一ケ所から取る方法は従来の13.56MHzといった低い周波数で成膜を行う場合にはなんら問題はなかった。
しかし、20MHz〜450MHzという高い周波数の電力を用いて成膜を行う場合には、基体自体が持つインピーダンスの影響が無視出来なくなる。このため基体の長手方向においてアースを取っている側と取っていない値でプラズマ状態が異なって膜厚分布が発生するという弊害が起こる。
つまリアースを取っている側ではアースまでのインピーダンスが低いためプラズマ密度が高くなり堆積速度が高まって膜厚が厚くなるが、反対側は円筒状基体自体のインピーダンスのためにあるセルフバイアスが発生し、このためにプラズマ密度が減少し、膜厚も薄くなる。更に、長手方向の堆積膜の膜質に関してもプラズマ密度、堆積速度が変わることから当然変化を来し、電子写真感光体においては濃度ムラ、画像のがさつき、感度ムラの発生原因となり、更には特性の再現性にも問題が生じる。
【0010】
本発明者は、この問題の最も根本的な解決方法としてダストの発生を覚悟して回転軸に支えられている側とは反対側の円筒状基体を接地したブラシ状電極で擦ることによりアースに落とし、円筒状基体のアースの状態を見かけ上対称にする実験を行った。
しかし、意外なことにこの実験では逆に回転軸でアースしている側で薄く、接地電極側が厚くなってしまった。この理由としては、回転軸でアースしている側は確かにアースされてはいるが、高周波的に見ると回転軸という長いパスを介して接地されているためにこのパスのインピーダンスの方がブラシ状電極を介してアースした側のインピーダンスより遥かに大きくなるためプラズマ状態も異なり膜厚分布が発生してしまうのだと考えられる。
よって、回転軸で支えられている側と反対側を接地したブラシ状電極で擦る方法はダストの発生のみならず、膜厚分布を低減する、特性の再現性を良くするという意味でも効果がないことが判明した。
以上の結果を踏まえ、ダストの発生もなく、かつ円筒状基体の軸方向ムラを無くし、特性の再現性も良くするためには円筒状基体と非接触で、かつ高周波的にある程度の抵抗を持ってアースに落とすことが必要であるとの結論に達した。そして、このような機能を持った構造としてコンデンサを考えた。
その際、最初に考えられるのが、例えば上部を回転軸で支持された円筒状基体の場合、円筒状基体の下側の近傍に堆積室に接地されたアース電極を、基体の回転を妨げないように設置することが挙げられる。つまり、こうすることで円筒状基体と接地されたアース電極は一種のコンデンサを形成する。従来の低い周波数を用いたプラズマCVD装置ではこのように形成されたコンデンサでは容量が小さすぎて電流が流れることはないが、本発明のように20〜450MHzといった高い周波数を用いる場合にはこのような低容量のコンデンサでも充分に電流を流すことが出来アースに落とすことが可能となる。
【0011】
それから更に鋭意検討を行った結果、アース電極と円筒状基体の間にプラズマが流れ込んでアース電極と円筒状基体との間で形成されるコンデンサの容量が変化することを改善し特性の再現性を安定にする手段として、回転軸によりアースされている側の反対側の円筒状基体端部とアース電極間に誘電体を設置することを考えた。こうすることで、同容量のコンデンサでは、回転軸によりアースされている側の反対側の円筒状基体端部とアース電極間の空間は誘電体が無い場合よりも小さくなるので、プラズマの流れ込みも少なくなり特性の再現性も安定すると考え実験を行った。その結果、従来の堆積膜形成装置を用いた場合よりも良好な堆積膜が得られ、特性の再現性も良くなることが分かった。そして、従来の堆積膜形成装置で20〜450MHzといった高周波電力を用いて成膜を行った場合よりも堆積速度が向上することが分かった。この理由は定かではないが、アースを上下2ケ所から取ることによって円筒状基体全体のインピーダンスが下がり、より効率的に高周波パワーが印加出来るようになったためではないかと考えている。
以上の様に、円筒状基体の母線方向の片方の端は円筒状基体を回転せしめる回転軸により接地し、他端は円筒状基体と接触せずに隣接した状態で円筒状基体から順に設置された誘電体及びアース電極との間でコンデンサを形成することにより非接触で接地することで本発明の効果は初めて得られる。
【0012】
円筒状基体と直接Cカップリングを形成せしめるには円筒状基体の外側或は内側に接触せずに隣接した状態で円筒状基体から順に誘電体及びアース電極を設ければ良い。
又、円筒状基体の上下に補助基体を取りつけて成膜を行う場合にはその補助基体の外側或は内側に接触せずに隣接した状態で円筒状基体から順に誘電体及びアース電極を設ければ良い。円筒状基体から順に設置された誘電体及びアース電極は円筒状基体或いは補助基体の周方向全周にわたって設けても良いし、周方向一部のみに設けてももちろん良い。
【0013】
ある周波数f(Hz)の高周波電力によって成膜を行う堆積膜形成装置において、回転軸のインダクタンスがL(H)であれば本発明のCカップリングの容量C(F)は次式で求まる。
C=(4πL)−1
回転軸のインダクタンスは形状が複雑な場合には計算が困難になるが、大ざっぱに円柱状の棒として近似した値を使えば本発明の効果は充分に得ることが出来るのであまり注意を払う必要はない。又、LCRメーター等を用いて実際に測定から求めてももちろん良い。又、計算から得られたCの値を厳密に実現する必要はなく、0.1倍からl0倍の間に入る程度に設計をすれば本発明の効果は充分実用上問題ないレベルまで改善出来る。上式から得られたCの値から具体的にCカップリングを設計するには、
C=ε1ε2S/{ε1d2+ε2(d1+d3)}
を満たすように設置された誘電体及びアース電極を取りつければ良い。但しここでε1は円筒状基体と誘電体間及び誘電体とアース電極間の誘電率、ε2は誘電体の誘電率、d1は円筒状基体と誘電体間の距離、d2は誘電体の幅、d3は誘電体とアース電極間の距離及びSは誘電体、アース電極及び円筒状基体の重なり合った面積である。ε1は厳密には堆積室に導入されている原料ガスの種類、圧力により値が異なるが、大ざっぱに真空中の誘電率を用いても本発明の効果は充分に得ることが出来る。
尚、本発明の堆積膜形成装置ではいずれも円筒状基体を回転可能な構成になっているが、本発明の効果が円筒状基体を回転させなければ得られないというものでは当然なく、静止状態で成膜を行っても本発明の効果は得られる。又、円筒状基体の保持機構が本件と同様の円筒状基体の上部又は下部を保持する機構であれば回転可能でなくても本件の効果は得られる。
【0014】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の方法を行うための装置の一例を模式的に示したものであり、電子写真用感光体のような円筒状の基体の堆積膜の作成に好適なものである。図1において100は堆積膜を形成するための堆積室であり、排気口111によって不図示の排気装置に接続されている。107は原料ガスを堆積室に導入するための原料ガス導入口であり、不図示のガス供給系から原料ガスを堆積室内に導入する。102は円筒状基体であり、補助基体103にセットされて回転軸105に取りつけられている。回転軸105は堆積室に回転可能に取りつけられている。円筒状基体102及び補助基体103は上部を回転軸105によってアースに接続されている。104は円筒状基体を所定の温度に加熱するための基体加熱用ヒーターであり、堆積室内に固定されている。又、円筒状基体102は、回転軸105を介して駆動モーター108により回転され、周方向の膜厚の均一化を図る。110は20MHz〜450MHzの高周波を発生する高周波電源であり、高周波出力は109の整合回路を介してカソード電極101に印加されるように配線されている。図に示したようにカソード電極101は堆積室100の内壁を兼ねていてももちろん良い。
【0015】
106および112がそれぞれ本発明によるところのアース電極および誘電体であり、補助基体103に接触しないように近接してアース電極106、誘電体112、補助基体103の順に設置されており、互いに重なり合っている領域でコンデンサを形成している。このコンデンサの容量はアース電極106及び誘電体112の高さ、誘電体112、アース電極106及び補助基体103のそれぞれの距離を変えることにより任意に設定することが出来る。この装置構成では円筒状基体102の上部は回転軸105を介して堆積室に設置されているが、20MHz〜450MHzといった高い周波数では回転軸のインダクタンスが無視出来ないため、アースに落ちるまでにある程度抵抗を持つ。このインダクタンスによる抵抗と同じ程度の抵抗を持つようにアース電極106と補助基体103の間で形成されるコンデンサの容量を調整する。具体的には、
C=(4πL)−1
によって計算されるCの値になるように構成を設定すればよい。
【0016】
図2は本発明の方法を行うための装置の他の一例を模式的に示したものであり、電子写真用感光体のような円筒状の基体の堆積膜の作成に好適なものである。この装置では円筒状基体202及び補助基体203を堆積室上部から吊り下げるように支持している。アース電極206及び誘電体212はこの装置では補助基体の内側に設置されている。その他の構成部分は図1と同様である。
図3は本発明の方法を行うための装置の更にもう1つの例を模式的に示したものである。この装置では基体加熱ヒーター304は堆積室上部に取りつけられ、円筒状基体302は堆積室下部に取りつけられた回転軸305に乗せられる形で設置されている。この例では補助基体が用いられておらず円筒状基体302の外側にアース電極306を設けると膜厚分布にムラが出来るため、円筒状基体302の内側に設置されている。その他の構成部分は図1と同様である。
図4は本発明の誘電体412、アース電極406及び補助基体403の形状の他の一例を模式的に示したものであるが、このように誘電体412、アース電極406及び補助基体403につばを出すことによってコンデンサを形成してももちろん良い。
【0017】
図5は本発明の更に別の一例を模式的に示したものである。円筒状基体502の下部のアースを取るコンデンサー部分は図1と同様であるが、この例では円筒状基体が6本同心円状に並んでおり、その中央にカソード電極501が設置され、円筒状基体502に囲まれた空間で放電が起こるようになっている。
【0018】
アース電極106、206、306、406、506に用いる材料は、熱に強く、導電性が高いものなら何でも使用出来る。又、アース電極106、206、306、406、506自体のインダクタンスを出来るだけ小さくするという目的から用いる材料は透磁率の小さいものが好ましい。又、高周波は表皮効果によって導体最表面のみを伝導することから表面積が出来るだけ大きい形状が好ましい。
一般的には平板状の形状が用いられる。具体的なアース電極106、206、306、406、506の材料としては、銅、アルミニューム、金、銀、白金は導電性が高く透磁率も小さいので好適である。鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステンレスも熱に強いので適している。或はこれらの材料の中の2種以上の複合材料なども好ましい。
誘電体112、212、312、412、512に用いる材料としてはアルミナセラミックス、テフロン、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、或は酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素の元素酸化物の中の単数または複数の元素酸化物を主成分とするもの等の熱に強い絶縁性材料であれば特に規定はない。
使用される高周波電源110、210、310、410、510は、発振周波数が20MHzから450MHzであれば何でも使用することが出来る。又、出力は10Wから5000W以上まで、装置に適した電力を発生することが出来ればいかなる出力のものでも好適に使用出来る。更に、高周波電源の出力変動率はいかなる値であっても本発明の効果を得ることが出来る。
【0019】
使用される整合器l09、209、309、409、509は高周波電源と負荷の整合を取ることができるものであればいかなる構成のものでも好適に使用出来る。
又、整合を取る方法としては、自動的に調整されるものが製造時の煩雑さを避けるために好適であるが、手動で調整されるものであっても本発明の効果に全く影響はなく、かつコストが安い点で望ましい。又、整合器が配置される位置に関しては整合が取れる範囲においてどこに設置してもなんら問題はないが、整合器からカソード間の配線のインダクタンスを出来るだけ小さくするような配置とした方が広い負荷条件で整合を取ることが可能になるため望ましい。
カソード電極101、201、301、401、501の材質としては銅、アルミニューム、金、銀、白金、鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステンレスなどが熱伝導が良く、電気伝導も良いので好適である。
これらの材料の中の2種以上の複合材料なども好適に用いられる。又、加工の容易さから形状は円筒形状が好ましいが、必要に応じて楕円形、多角形形状を用いても良い。カソード電極101、201、301、401、501は必要に応じて冷却手段を設けても良い。具体的な冷却手段としては、水、空気、液体チッ素、ペルチェ素子などによる冷却が必要に応じて用いられる。
本発明の円筒状基体102、202、302、402、502及び補助基体103、203、303、403、503は、使用目的に応じた材質を有するものであれば良い。材質においては銅、アルミニューム、金、銀、白金、鉛、ニッケル、コバルト、鉄、クロム、モリブデン、チタン、ステンレスが電気伝導が良好のため好適である。さらにこれらの材料の中の2種以上の複合材料も耐熱性が向上するために望ましい。更にはポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ガラス、セラミックス、紙などの絶縁材料に導電性材料を被覆したものはコストが低減出来るため望ましい。
【0020】
図1に示した装置において本発明の堆積膜の形成方法の一例は次の手順のように行われる。
尚、この手順は図2〜図5の装置においても同様に適用出来る。
まず、例えば表面を旋盤を用いて鏡面加工を施した円筒状基体102を補助基体103に取りつけ、堆積室100内の基体加熱用ヒーター104を包含するように回転軸105に取りつける。
次に、不図示の原料ガス導入バルブを閉とし、排気口111を介して不図示の排気装置により堆積室内を一旦排気した後、不図示の原料ガス導入バルブを開として加熱用の不活性ガス、一例としてアルゴンを原料ガス導入口107より堆積室内に導入し、堆積室内が所望の圧力になるように排気装置の排気速度及び加熱用ガスの流量を調整する。
その後、駆動用モーター108により円筒状基体102を回転させながら不図示の温度コントローラーを作動させて円筒状基体102を基体加熱用ヒーター104により加熱する。
円筒状基体102が所望の温度に加熱されたところで不図示の原料ガス導入バルブを閉じ、堆積室内へのガス流入を止める。
堆積膜の形成は不図示の原料ガス導入バルブを開として原料ガス導入口107から所定の原料ガス、例えばシランガス、ジシランガス、メタンガス、エタンガスなどの材料ガスを、またジボランガス、ホスフィンガスなどのドーピングガスを不図示のミキシングパネルにより混合した後に堆積室100内に導入し、数mTorrから数Torrの圧力に維持するよう排気速度を調整する。圧力が安定した後、高周波電源110の電源を入れて周波数20MHz〜450MHzの電力を供給し、グロー放電を生起させる。このとき整合回路109を調整し、反射波が最小となるように調整する。高周波の入射電力から反射電力を差し引いた値を所望の値に調整し、所望の膜厚を形成したところでグロー放電を止め、原料ガスの堆積室100への流入を止めて堆積室内を一旦高真空に引き上げた後に層の形成を終える。この間、周方向の膜厚均等化のために円筒状基体は回転させながら成膜を行うことが望ましい。種々の機能を有する堆積膜を積層する場合には、上記のような操作が繰り返し行われる。
【0021】
以下本発明の効果を実証するための具体例を説明するが、本発明は具体例によって何等限定されるものではない。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施について説明するが、本発明はこれらよって何等限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示した堆積膜形成装置において発振周波数105MHzの高周波電源110を設置し、アルミニューム製の円筒状基体102にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。本堆積膜形成装置の回転軸を円柱と近似して計算によりインダクタンスLを計算したところ0.15μHであった。そこでC=(4πL)−1に当てはめてCを計算したところ本実施例では15.3pFとなった。よって、真空中で補助基体103と誘電体112、アース電極106で構成するコンデンサがこの値になるように誘電体112としてアルミナセラミックス、アース電極106としてアルミニュームを用いて大きさと間隔を設定した。本実施例では、アース電極106及び誘電体112は円筒状とし、補助基体103の周方向全周に渡って設置した。
成膜条件として、表1に示された製造条件に従って成膜を行った。
【0023】
(比較例1)
図6に示した従来の堆積膜形成装置において発振周波数105MHzの高周波電源610を設置し、アルミニューム製の円筒状基体602にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
成膜条件として、実施例1と同様に表1に示された製造条件に従って成膜を行った。
【0024】
(比較例2)
図6に示した従来の堆積膜形成装置で補助基体603の下部をアースに落とした金属製ブラシで擦ることにより強制的にアースに落とした。本比較例では発振周波数105MHzの高周波電源610を設置し、アルミニューム製の円筒状基体602にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作成した。
成膜条件として、実施例1と同様に表1に示された製造条件に従って成膜を行った。
【0025】
実施例1、比較例1、2で作製した電子写真感光体は次の方法で評価した。
▲1▼膜厚分布、堆積速度評価
各々の感光体について軸方向16ケ所の膜厚を渦電流式膜厚計(Kett科学研究所製)により測定し、最大の膜厚と最小の膜厚の差を平均の膜厚で割ることにより膜厚分布の比を定義し、次のランクに区分した。
◎ 非常に良好
○ 良好
△ 実用上問題無し
× 実用上問題有り
同時にトータル膜厚を成膜時間で割ることにより堆積速度を求め、評価を行った。堆積速度の評価基準は比較例1の装置を基準とし、次のようにランク分けした。
◎ 比較例1より20%以上早い
○ 比較例1より10〜20%早い
△ 比較例1と同程度
× 比較例1より遅い
▲2▼電子写真特性
各々の感光体について電子写真装置(キヤノン社製NP6060を実験用に改造したもの)にセットして、初期の帯電能、残留電位等の電子写真特性を次のように評価した.
帯電ムラ………電子写真感光体を実験装置に設置し、帯電器に+6kVの高電圧を印加しコロナ帯電を行ない、表面電位計により電子写真感光体の暗部表面電位を現像位置で測定する。電子写真用感光体の軸方向に5点測定し、このときの電位ムラを評価する。
感度ムラ……電子写真感光体を、―定の暗部表面電位に帯電させる。そして直ちにフィルターを用いて550nm以下の波長域の光を除いたハロゲンランプ光を照射し、電子写真感光体の明部表面電位が所定の値になるように光量を調整する。このときに必要な光量をハロゲンランプ光源の点灯電圧から換算する。この手順で電子写真用感光体の軸方向に5点感度を測定し、このときの感度ムラを評価する。
それぞれについて、
◎ 非常に良好
○ 良好
△ 実用上問題無し
× 実用上問題有り
画像のガサツキ…ハーフトーンチャートをコピーし、得られたハーフトーン画像を詳細に観察し、限度見本と比較し、評価した。
◎ ガサツキが全く見られず、非常に良好である
○ ややガサツキがわずかに見られるが良好である
△ ガサツキがやや多いが、従来レベルである
× ガサツキが多く、実用上問題あり
白ポチ………キヤノン製全面黒チャート(部品番号:FY9−9073)を原稿台に置きコピーしたときに得られたコピー画像の同一面積内にある直径0.2mm以上の白ポチについて評価した。評価区分は次のとおり。
◎ 非常に良好
○ 良好
△ 白ポチはあるが、従来レベルで実用上問題無し
× 白ポチが多く、実用上問題有り
を用いて評価した。
▲3▼特性の再現性
▲2▼の電子写真特性の帯電ムラの測定を10回行いその時の再現性を比較例1で作製した時の電子写真感光体の場合と比較し、
◎ 比較例1より非常に良好
○ 比較例1より良好
△ 比較例1と同等
× 比較例1より悪化
を用いて評価を行った。
以上の結果を表2にまとめて示す。本発明の堆積膜形成装置による電子写真感光体はムラは無く特性の再現性も良く非常に優れているが、従来の堆積膜形成装置ではムラは改善されない。又、補助基体下部をアースに落とした金属ブラシで強制的にアースしてもムラは改善されないばかりか白ポチレベルが悪化し、実用に耐えなくなってしまう。尚、比較例1に比較して実施例1では堆積速度の向上が見られる。この理由は定かではないが、アースを上下2ケ所から取ることによって円筒状基体全体のインピーダンスが下がり、より効率的に高周波パワーが印加出来るようになったためではないかと考えている。
以上の実施例より、本発明の堆積膜形成装置により画像欠陥を悪化させずにムラ及び特性の再現性を改善することが出来、かつ堆積速度の向上も図れることが判明した。
【0026】
【表1】

Figure 0003606399
【0027】
【表2】
Figure 0003606399
[実施例2]
実施例1において誘電体112の材料として、テフロン、石英ガラス、テフロンホウケイ酸ガラス、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素、酸化アルミニウムと酸化マグネシウムをモル比で1:1含むもの、酸化アルミニウムと酸化珪素をモル比で1:1含むもの、酸化マグネシウムと酸化珪素をモル比で1:1含むもの、酸化アルミニウムと酸化珪素と酸化マグネシウムをモル比で1:1:1含むものをそれぞれ用いて真空中で補助基体103と誘電体112、アース電極106で構成するコンデンサが15.3pFになるようにそれぞれ大きさと間隔を設定した以外は実施例1と同様な条件でアルミニューム製の円筒状基体102にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
実施例2で作製した電子写真感光体を実施例1と同様の手順で膜厚ムラ、堆積速度、帯電ムラ、感度ムラ、ガサツキ、白ポチ、特性の再現性について評価した結果、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
以上の結果より、誘電体を変化させても本発明の堆積膜形成装置を用いることにより良好な堆積膜が得られることが分かった。
【0028】
[実施例3]
図5に示した堆積膜形成装置において発振周波数105MHzの高周波電源510を設置し、アルミニューム製の円筒状基体501にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。本堆積膜形成装置の回転軸を円柱と近似して計算によりインダクタンスLを計算したところ0.15μHであった。そこでC=(4πL)−1に当てはめてCを計算したところ本実施例では15.3pFとなった。よって、真空中で補助基体503と誘電体512、アース電極506で構成するコンデンサがこの値になるように誘電体512としてアルミナセラミックス、アース電極506としてアルミニュームを用いて大きさと間隔を設定した。本実施例では、アース電極506及び誘電体512は円筒状とし、補助基体503の周方向全周に渡って設置した。
成膜条件として、表1に示された製造条件に従って成膜を行った。
【0029】
(比較例3)
図7に示した従来の堆積膜形成装置において発振周波数105MHzの高周波電源710を設置し、アルミニューム製の円筒状基体702にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
成膜条件として、表1に示された製造条件に従って成膜を行った。
実施例3、比較例3で作製した電子写真感光体は実施例1と同様の手順で膜厚ムラ、堆積速度、帯電ムラ、感度ムラ、ガサツキ、白ポチ、特性の再現性について評価した。その結果を表3に示すが、本発明の堆積膜形成装置では画像欠陥は悪化せず膜厚、特性ムラ、特性の再現性が改善し、やはり堆積速度も向上している。
【0030】
【表3】
Figure 0003606399
[実施例4]
図2に示した堆積膜形成装置において発振周波数60MHzの高周波電源210を設置し、アルミニューム製の円筒状基体202にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。本堆積膜形成装置の回転軸を円柱と近似して計算によりインダクタンスLを計算したところ0.07μHであった。そこでC=(4πL)−1に当てはめてCを計算したところ本実施例では100pFとなった。本実施例では本発明のコンデンサの値を0.1C、C、5C、10C(C=100pF)に変化させて本発明の効果を調べた。本実施例では、真空中で補助基体503と誘電体512、アース電極506で構成するコンデンサが上記の値になるように誘電体112としてアルミナセラミックス、アース電極106としてアルミニュームを用いてそれぞれ大きさと間隔を設定した。本実施例では、アース電極506及び誘電体512は円筒状とし、補助基体503の周方向全周に渡って設置した。
【0031】
成膜条件として、表1に示された製造条件に従って成膜を行った。
【0032】
(比較例4)
実施例4において本発明のコンデンサの値を0.05C、15C(C=100pF)とした以外は実施例4と同様な条件でアルミニューム製の円筒状基体202にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。
実施例4、比較例4で作成した電子写真感光体は実施例1と同様の手順で膜厚ムラ、堆積速度、帯電ムラ、感度ムラ、ガサツキ、白ポチ、特性の再現性について評価した。その結果を表4に示す。本発明のコンデンサの値が0.1Cから10Cでは本発明の効果が得られているが、0.05C、15Cまで値がずれると効果が薄れることが明確になった。
又、堆積速度についてもコンデンサの容量が0.1C以上で改善が見られる。
【0033】
【表4】
Figure 0003606399
[実施例5]
図4に示した堆積膜形成装置においてアルミニューム製の円筒状基体402にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。本堆積膜形成装置の回転軸を円柱と近似して計算によりインダクタンスLを計算し本発明のコンデンサの値を求めて誘電体412としてアルミナセラミックス、アース電極406としてアルミニュームを用いてそれぞれ大きさと間隔を設定した。本実施例では、アース電極406及び誘電体412は円盤状とし、補助基体403の周方向全周に渡って設置した。本実施例では、高周波電源410の周波数を20MHz、50MHz、300MHz、450MHzとし、成膜条件として、表5に示された製造条件に従って成膜を行った。
【0034】
(比較例5)
図4に示した堆積膜形成装置において実施例5と同様にアルミニューム製の円筒状基体402にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。但し、本比較例では高周波電源410の周波数を13.56MHz、500MHzとした。但し、周波数13.56MHzでは電荷輸送層、電荷発生層、表面保護層の内圧をそれぞれ200mTorr、300mTorr、350mTorrにした。実施例5、比較例5で作製した電子写真感光体は実施例1と同様の手順で膜厚ムラ、堆積速度、帯電ムラ、感度ムラ、ガサツキ、白ポチ、特性の再現性について評価を行った。
その結果を表6に示す。高周波電源の周波数が20MHz〜450MHzでは本発明の効果が得られており、かつ成膜時間の短縮が図れるが、13.56MHzでは成膜時間の短縮は図れず、また500MHzになると軸方向で更に別のムラが発生し、本発明の効果が得られなくなることが分かる。
【0035】
[実施例6]
図5に示した複数の円筒状基体を同時に成膜出来る堆積膜形成装置において発振周波数105MHzの高周波電源510を設置し、アルミニューム製の円筒状基体502にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。本堆積膜形成装置の回転軸を円柱と近似して計算によりインダクタンスLを計算したところ0.2μHであった。そこで、C=(4πL)−1に当てはめてCを計算したところ本実施例では11.5pFとなった。よって、真空中で補助基体503と誘電体512、アース電極506で構成するコンデンサが上記の値になるように誘電体112としてアルミナセラミックス、アース電極106としてアルミニュームを用いてそれぞれ大きさと間隔を設定した。本実施例では、アース電極506及び誘電体512は円筒状とし、補助基体503の周方向半周にのみ面するように設置した。成膜条件として、表5に示された製造条件に従って成膜を行った。実施例6で作製した感光体の評価を実施例1と同様に膜厚ムラ、堆積速度、帯電ムラ、感度ムラ、ガサツキ、白ポチ、特性の再現性について行ったところ、いずれの感光体も実施例1と同様の良好な結果が得られた。
更に得られた感光体をキヤノン製複写機NP−6650に設置し画像を出したところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像が得られた。更に文字原稿を複写したところ、黒濃度が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写においても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることが出来た。
【0036】
[実施例7]
図3に示した堆積膜形成装置において発振周波数60MHzの高周波電源310を設置し、アルミニューム製の円筒状基体302にa−Si膜を形成し、電子写真用感光体を作製した。本実施例ではアース電極306としてアルミニューム、誘電体312としてアルミナセラミックスを用い円筒状基体の周方向1/6周のみと面する形状のものを設置した。アース電極306、誘電体312の大きさと間隔は本堆積膜形成装置の回転軸を円柱と近似して計算によりインダクタンスLを計算し本発明のコンデンサの値を求めて設定した。
成膜条件として、表5に示された製造条件に従って成膜を行った。
実施例7で作製した感光体の評価を実施例1と同様に膜厚ムラ、堆積速度、帯電ムラ、感度ムラ、ガサツキ、白ポチ、特性の再現性について行ったところ、いずれの感光体も実施例1と同様の良好な結果が得られた。
更に得られた感光体をキヤノン製複写機NP−6650に設置し画像を出したところ、ハーフトーン画像にムラはなく、均一な画像が得られた。更に文字原稿を複写したところ、黒濃度が高く鮮明な画像が得られた。また写真原稿の複写においても原稿に忠実で鮮明な画像を得ることができた。
【0037】
【表5】
Figure 0003606399
【0038】
【表6】
Figure 0003606399
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上のように反応容器に回転可能に配置された円筒状基体の母線方向のいずれか一方の端部を、前記基体の回転軸により接地させ、その他方の端部はこれと非接触のコンデンサを介し接地させることにより、高い周波数による成膜において、膜厚分布の発生を無くすことができる。
特に、20MHz〜450MHzの高周波電力による成膜において、画像欠陥を増加させることなく軸方向の膜厚ムラの低減を図ることができ、濃度ムラ、感度ムラ、画像のがさつきが無く、特性の再現性が良好で、高速の処理速度で比較的大面積の膜形成が可能な堆積膜の形成装置を実現することができ、とりわけ短時間のもとで低コストの電子写真用感光体の製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1本の円筒状基体を成膜するのに供される本発明の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】1本の円筒状基体を成膜するのに供される本発明の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図3】1本の円筒状基体を成膜するのに供される本発明の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図4】1本の円筒状基体を成膜するのに供される本発明の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図5】複数本の円筒状基体を成膜するのに供される本発明の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図6】本発明外の従来の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【図7】複数本の円筒状基体を成膜するのに供される本発明外の堆積膜形成装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600、700…堆積室
101、201、301、401、501、601、701…カソード電極
102、202、302、402、502、602、702…円筒状基体
103、203、403、503、603、703…補助基体
104、204、304、404、504、604、704
…基体加熱用ヒーター
105、205、305、405、505、605、705…回転軸
106、206、306、406、506…アース電極
107、207、307、407、507、607、707…原料ガス導入口
108、208、308、408、508、608、708
…基体駆動用モーター
109、209、309、409、509、609、709…整合器
110、210、310、410、510、610、710…高周波電源
111、211、311、411、511、611、711…排気口
112、212、312、412、512、・・・誘導体[0001]
[Industrial application fields]
The present invention is a plasma capable of satisfactorily forming crystalline and non-single crystalline functional deposition films useful for electrophotographic photoreceptor devices as semiconductor devices, image input line sensors, imaging devices, photovoltaic devices and the like. A CVD apparatus, a semiconductor device, a sputtering apparatus capable of suitably forming an insulating film as an optical element, a metal wiring, etc., or a deposited film forming apparatus by plasma processing such as an etching apparatus for a semiconductor device, and more particularly, The present invention relates to a plasma processing apparatus for processing a substrate using plasma as an excitation source, and more particularly to a plasma processing apparatus that can suitably use a high frequency of 20 MHz to 450 MHz.
[0002]
[Prior art]
There are various methods for plasma processing apparatuses used in semiconductors and the like depending on their applications.
For example, in the film formation, an oxide film or a nitride film formed using a plasma CVD apparatus or a plasma CVD method, an amorphous silicon semiconductor film, a metal wiring film using a sputtering apparatus or a sputtering method, an etching apparatus or a method is used. Devices and methods that make use of various features such as microfabrication technology are used.
Furthermore, in recent years, demands for improving film quality and processing capacity have increased, and various ideas have been studied.
In particular, a plasma process using high-frequency power has a high discharge stability and is used for various advantages such as being able to be used for forming a green material such as an oxide film or a nitride film.
Conventionally, 13.56 MHz is generally used as the oscillation frequency of a discharge high-frequency power source used in a plasma process such as plasma CVD. FIG. 6 shows an example of a plasma CVD apparatus generally used for the conventional deposition film formation. The plasma CVD apparatus shown in FIG. 6 is a film forming apparatus suitable for forming an amorphous silicon film (hereinafter referred to as “a-Si film”) on a cylindrical electrophotographic photosensitive member substrate.
[0003]
Hereinafter, a method for forming an a-Si film using this apparatus will be described.
A cathode substrate 601 and a cylindrical substrate 602 as a counter electrode are disposed in a deposition chamber 600 that can be depressurized. An auxiliary base 603 is attached to the cylindrical base 602 and forms a part of the electrode. The cylindrical substrate 602 is heated from the inside by an internal substrate heater 604. The high frequency power supply 610 is connected to the cathode electrode 601 at one location via the matching circuit 609. Reference numeral 611 denotes an exhaust port, and 607 denotes a raw material gas introduction port.
A cylindrical base is installed in the deposition chamber 600, and the deposition chamber 600 is once exhausted by an exhaust device (not shown) through the exhaust port 611. Thereafter, a raw material gas introduction port (not shown) is opened, an inert gas is introduced, and the flow rate and the exhaust speed are adjusted so that a predetermined pressure is obtained. The substrate heating heater 604 is energized while rotating the cylindrical substrate in the circumferential direction by the drive motor 608 to heat the cylindrical substrate to a desired temperature of 100 to 400 ° C.
Thereafter, a raw material gas for film formation, for example, a material gas such as silane gas, disilane gas, methane gas, and ethane gas, and a doping gas such as diborane gas and phosphine gas are mixed through a raw material gas inlet 607 with a mixing panel (not shown). Then, the exhaust speed is adjusted so that the pressure is maintained from several tens of mTorr to several Torr.
A high frequency power of 13.56 MHz is supplied from a high frequency power source 610 to one location of the cathode electrode 601 through the matching circuit 609, and plasma discharge is generated between the cylindrical base 602 and the source gas is decomposed, thereby generating a cylindrical shape. An a-Si film is deposited on the substrate 602. During this time, the cylindrical substrate is maintained at about 100 to 400 ° C. by the substrate heater 604, and the cylindrical substrate is also rotated in the circumferential direction.
[0004]
When an a-Si film is deposited on a cylindrical substrate for a copying machine according to the above procedure, the circumferential direction of the cylindrical substrate is also improved in order to improve circumferential uniformity in the coaxial film forming apparatus shown in FIG. It is desirable to form the film while rotating the film.
In addition, in a device as shown in FIG. 7 in which a plurality of cylindrical substrates are installed concentrically and an electrode is installed inside the cylindrical substrates to generate discharge, a film is deposited on the entire circumference of the substrate. Rotation is essential to make it happen. In the figure, reference numeral 700 denotes a deposition chamber, which has a vacuum-tight structure. And it is connected to an exhaust device (not shown) through an exhaust port 711. Reference numeral 701 denotes a cathode electrode which is connected to a high frequency power source 710 via a matching unit 709.
Reference numeral 707 denotes a raw material gas inlet, which is connected to a gas supply source (not shown). A cylindrical substrate 702 is installed in the deposition chamber 700. An auxiliary base 703 is attached to the cylindrical base 702 and forms a part of the electrode. The substrate heating heater 704 is installed on a rotating shaft 705 arranged concentrically. The rotating shaft 705 can be rotated by a substrate driving motor 708. Hereinafter, the film forming method is the same as in the case of using FIG.
At the same time, in general, in a plasma CVD apparatus, since it is necessary to maintain the substrate temperature during film formation at 100 to 400 ° C., a heater for heating the substrate is essential. The capacity of this heater is as large as 0.5 to 5 kW because it is necessary to heat the substrate in a vacuum where heat is not easily transmitted, and it is difficult and difficult to supply power in a rotating shaft that rotates the substrate. For this reason, the substrate heating heater is generally fixed in the deposition chamber in order to simplify the structure of the apparatus, reduce costs, and facilitate maintenance.
For this reason, the rotating shaft is installed so as to pass through the heater for heating the substrate, and the cylindrical substrate is heated and rotated by supporting the upper portion of the cylindrical substrate with this rotating shaft.
[0005]
The deposition rate for obtaining an a-Si film satisfying the performance of the electrophotographic photoreceptor by this film forming method is, for example, about 0.5 to 6 μm per hour, and the deposition rate is further increased. In some cases, characteristics as a photoconductor cannot be obtained. In general, when an a-Si film is used as an electrophotographic photoreceptor, a film thickness of at least 20 to 30 μm is necessary to obtain charging ability, and a long time is required to produce an electrophotographic photoreceptor. It was necessary. For this reason, a technique for shortening the manufacturing time without deteriorating the characteristics as a photoreceptor has been desired.
Recently, there has been a report of a plasma CVD method using a parallel plate type plasma CVD apparatus and a high frequency power source of 20 MHz or more (Plasma Chemistry and Plasma Processing, vol. 7, No. 3, (1987) p267-273), The possibility that the deposition rate can be improved without degrading the performance of the deposited film by increasing the discharge frequency from the conventional 13.56 MHz has been shown and is attracting attention. Moreover, the report which raises this discharge frequency is made | formed also by sputtering etc., and the superiority is examined widely in recent years.
Therefore, in order to improve the deposition rate, the discharge frequency was changed to high-frequency power with a frequency higher than the conventional 13.56 MHz, and the film formation procedure was performed by the same method as the conventional method. I was able to confirm that it was possible.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, it has been found that the following problems may be newly generated which did not become a problem at the discharge frequency of 13.56 MHz in the conventional example.
When the substrate heater is fixed in the deposition chamber and the rotation shaft passes through the inside of the deposition chamber, the cylindrical substrate is connected to the ground from one place by contacting the rotation shaft. When film formation is performed using power of a high frequency of 20 MHz to 450 MHz with this configuration, there is an adverse effect that a film thickness distribution that is not a problem at a low frequency of 13.56 MHz occurs. In other words, this is a phenomenon in which the film thickness on the grounding side becomes thicker and becomes thinner on the opposite side.
This also changes the film quality of the deposited film in the longitudinal direction, and the electrophotographic photosensitive member is liable to cause adverse effects such as density unevenness, sensitivity unevenness, and image roughness. Further, if the opposite side to the side grounded by the rotating shaft is forcibly grounded by rubbing, for example, an earth electrode, the dust is generated due to the rubbing of the metals, for example, an electron. In the case of a photographic photosensitive member, the image defect is very deteriorated and cannot be practically used.
Furthermore, there is a problem in the reproducibility of characteristics because the plasma state is different and unstable on the opposite side to the grounded side.
As described above, in film formation using high-frequency power with a high frequency of 20 MHz or more, it is difficult to ground the cylindrical substrate from above and below, and this causes uneven film thickness and uneven film quality in the axial direction of the substrate. However, for example, when used for an electrophotographic photoreceptor, image unevenness such as density unevenness, sensitivity unevenness, and roughness may occur, image defects may be deteriorated, and there is also a problem in reproducibility of characteristics. .
The above-mentioned problems can occur when forming a crystalline or non-single crystalline functional deposition film that is useful only for electrophotographic photoreceptors, line sensors for image input, imaging devices, photovoltaic devices, etc. It becomes a big problem. Also, in other plasma processes such as dry etching and sputtering, the same problem occurs when the discharge frequency is increased, and this is a serious problem in practice.
[0007]
Therefore, the present invention solves the above problem, and enables film thickness unevenness in the axial direction to be reduced without increasing image defects in film formation with high frequency, particularly high frequency power of 20 MHz to 450 MHz. Providing deposition film forming equipment that has low sensitivity and image roughness, good reproducibility of characteristics, and enables relatively large area film formation at a high processing speed with a short manufacturing time and low cost. It is intended to do.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention grounds one end in the generatrix direction of a cylindrical substrate rotatably arranged in the reaction vessel by the rotation axis of the substrate, and the other end is By preventing the adverse effect of the above-mentioned film thickness distribution by grounding through a non-contact capacitor with the end portion configured by arranging a dielectric and a ground electrode in order from the cylindrical base or the auxiliary base. It is.
That is, the present invention includes a vacuum-tight reaction vessel having exhaust means and source gas supply means, and a cylindrical substrate or auxiliary substrate that also serves as one electrode that can be rotated by a rotating shaft in the discharge space of the reaction vessel. In a deposited film forming apparatus in which an attached cylindrical substrate is installed, high frequency power of 20 MHz to 450 MHz is applied between the one electrode and a separately provided cathode electrode, and a deposited film is formed on the cylindrical substrate. One end of the cylindrical base in the generatrix direction is grounded by contact with the rotating shaft, and the other end is provided with a dielectric and a ground electrode in order from the cylindrical base or the auxiliary base. It is characterized in that it is grounded through a non-contact capacitor with the constructed end portion.
With this configuration, the present invention can achieve good results even at a frequency higher than the conventional 13.56 MHz of 20 MHz to 450 MHz.
In the present invention, the capacitor may be disposed at the entire outer periphery, a part of the outer periphery, the entire inner periphery, or a part of the inner periphery of the cylindrical substrate or the auxiliary substrate.
And, when the cylindrical substrate is arranged vertically in the discharge space of the reaction vessel, the ground is held and grounded by the rotating shaft at the upper part of the cylindrical substrate in the generatrix and the lower part by the capacitor. It can be carried out by grounding, or by holding and grounding the lower part of the cylindrical base in the generatrix direction by the rotating shaft and grounding the upper part by the capacitor.
In the present invention, a plurality of the cylindrical substrates may be arranged concentrically in the discharge space of the reaction vessel, and in that case, a cathode electrode is provided in the space surrounded by the cylindrical substrates. To do.
In the present invention, the dielectric is at least one of alumina ceramics, Teflon, quartz glass, and borosilicate glass, or at least one element oxide of aluminum oxide, magnesium oxide, and silicon oxide. Can be comprised by what has as a main component.
In the present invention, the capacitance C (farad) of the capacitor is 0.1 (4π) when the frequency of the high frequency power is f (hertz) and the inductance of the rotating shaft is L (Henry).2f2L)-1≦ C ≦ 10 (4π2f2L)-1
It is preferable to satisfy.
Furthermore, 0.5 (4π2f2L)-1≦ C ≦ 5 (4π2f2L)-1
It is more preferable to satisfy the above condition.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, as described above, one end of the cylindrical substrate rotatably arranged in the reaction vessel is grounded by the rotation axis of the substrate, and the other end is connected to this. By grounding via a non-contact capacitor, the above-described adverse effects of the film thickness distribution are prevented.
This will be further explained. As already described, the conventional method of grounding a long substrate such as a cylindrical substrate for a copying machine from a single place is to form a film at a low frequency of 13.56 MHz. There was no problem in that case.
However, when film formation is performed using high frequency power of 20 MHz to 450 MHz, the influence of the impedance of the substrate itself cannot be ignored. For this reason, in the longitudinal direction of the substrate, there is an adverse effect that the plasma state is different between the grounded side and the ungrounded value and the film thickness distribution is generated.
In other words, on the side where the ground is taken, the impedance to the ground is low, so the plasma density increases, the deposition rate increases, and the film thickness increases. On the other side, a self-bias is generated due to the impedance of the cylindrical substrate itself. For this reason, the plasma density is reduced and the film thickness is also reduced. Further, the film quality of the deposited film in the longitudinal direction naturally changes because the plasma density and deposition rate change, and in electrophotographic photoreceptors, it causes density unevenness, image blurring, sensitivity unevenness, and characteristics. There is also a problem with the reproducibility.
[0010]
As the most fundamental solution to this problem, the present inventor prepared for the generation of dust and grounded the cylindrical substrate opposite to the side supported by the rotating shaft with a grounded brush electrode. An experiment was conducted in which the ground state of the cylindrical substrate was apparently symmetrical.
Surprisingly, however, in this experiment, the grounding side on the rotating shaft was thin and the grounding electrode side was thick. The reason for this is that the grounded side of the rotating shaft is certainly grounded, but when viewed from a high frequency, it is grounded via a long path called the rotating shaft, so the impedance of this path is the brush. It is considered that the film thickness distribution is generated because the plasma state is different because the impedance is far larger than the impedance on the side grounded via the electrode.
Therefore, the method of rubbing with a brush-like electrode grounded on the side opposite to the side supported by the rotating shaft is not effective in terms of not only generating dust but also reducing the film thickness distribution and improving the reproducibility of characteristics. It has been found.
Based on the above results, in order to eliminate the generation of dust, to eliminate the axial unevenness of the cylindrical substrate, and to improve the reproducibility of the characteristics, there is a certain degree of resistance in high frequency without contact with the cylindrical substrate. I came to the conclusion that it was necessary to drop to earth. Then, a capacitor was considered as a structure having such a function.
In this case, for example, in the case of a cylindrical substrate whose upper part is supported by a rotating shaft, an earth electrode grounded to the deposition chamber in the vicinity of the lower side of the cylindrical substrate does not hinder the rotation of the substrate. It is mentioned that it is installed. That is, in this way, the cylindrical base and the earth electrode grounded form a kind of capacitor. In a conventional plasma CVD apparatus using a low frequency, the capacitor formed in this way has a capacity that is too small to cause a current to flow. However, when a high frequency such as 20 to 450 MHz is used as in the present invention, this is the case. Even with a low-capacitance capacitor, a sufficient amount of current can flow and it can be grounded.
[0011]
As a result of further intensive studies, it was found that the plasma flowed between the ground electrode and the cylindrical substrate and the capacitance of the capacitor formed between the ground electrode and the cylindrical substrate changed, and the reproducibility of the characteristics was improved. As a means for stabilizing, it was considered to install a dielectric between the end of the cylindrical substrate opposite to the side grounded by the rotating shaft and the ground electrode. In this way, in a capacitor of the same capacity, the space between the end of the cylindrical substrate opposite to the side grounded by the rotating shaft and the ground electrode is smaller than in the case where there is no dielectric, so that plasma can flow in. Experiments were conducted on the assumption that the reproducibility of the characteristics was reduced and the characteristics were stable. As a result, it was found that a better deposited film can be obtained and the reproducibility of the characteristics can be improved as compared with the case where the conventional deposited film forming apparatus is used. And it turned out that a deposition rate improves rather than the case where it forms into a film using high frequency electric power of 20-450 MHz with the conventional deposited film formation apparatus. The reason for this is not clear, but it is thought that the impedance of the whole cylindrical substrate is lowered by taking the ground from the upper and lower two places, and the high frequency power can be applied more efficiently.
As described above, one end of the cylindrical base in the generatrix direction is grounded by the rotating shaft that rotates the cylindrical base, and the other end is installed in order from the cylindrical base in a state of being adjacent to each other without contacting the cylindrical base. The effect of the present invention can be obtained for the first time by forming a capacitor between the dielectric and the earth electrode and grounding it without contact.
[0012]
In order to form the C coupling directly with the cylindrical substrate, a dielectric and a ground electrode may be provided in order from the cylindrical substrate in an adjacent state without contacting the outside or the inside of the cylindrical substrate.
In addition, when film formation is performed by attaching auxiliary substrates above and below the cylindrical substrate, a dielectric and a ground electrode are provided in order from the cylindrical substrate in an adjacent state without contacting the outside or the inside of the auxiliary substrate. It ’s fine. The dielectric and the ground electrode installed in this order from the cylindrical substrate may be provided over the entire circumference of the cylindrical substrate or the auxiliary substrate, or may be provided only in a part of the circumferential direction.
[0013]
In a deposited film forming apparatus that forms a film with high frequency power of a certain frequency f (Hz), if the inductance of the rotating shaft is L (H), the C coupling capacitance C (F) of the present invention can be obtained by the following equation.
C = (4π2f2L)-1
The inductance of the rotating shaft is difficult to calculate when the shape is complicated, but if you use a value approximated as a roughly cylindrical bar, the effect of the present invention can be obtained sufficiently, so you need to pay less attention Absent. Of course, it may be obtained from actual measurement using an LCR meter or the like. Further, it is not necessary to strictly realize the value of C obtained from the calculation, and if the design is made so that it falls between 0.1 times and 10 times, the effect of the present invention can be improved to a level where there is no practical problem. . To specifically design the C coupling from the value of C obtained from the above equation,
C = ε1ε2S / {ε1d2 + ε2 (d1 + d3)}
What is necessary is just to attach the dielectric material and earth electrode which were installed so that it might satisfy | fill. Where ε1 is the dielectric constant between the cylindrical substrate and the dielectric and between the dielectric and the ground electrode, ε2 is the dielectric constant of the dielectric, d1 is the distance between the cylindrical substrate and the dielectric, d2 is the width of the dielectric, d3 is the distance between the dielectric and the ground electrode, and S is the overlapping area of the dielectric, the ground electrode and the cylindrical substrate. Strictly speaking, the value of ε1 varies depending on the type and pressure of the raw material gas introduced into the deposition chamber, but the effect of the present invention can be sufficiently obtained even if the dielectric constant in vacuum is roughly used.
In the deposited film forming apparatus of the present invention, the cylindrical substrate can be rotated. However, the effect of the present invention cannot be obtained unless the cylindrical substrate is rotated. The effect of the present invention can be obtained even if film formation is performed. Further, if the cylindrical substrate holding mechanism is a mechanism for holding the upper or lower portion of the cylindrical substrate similar to the present case, the effect of the present case can be obtained even if it is not rotatable.
[0014]
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 schematically shows an example of an apparatus for carrying out the method of the present invention, which is suitable for producing a deposited film on a cylindrical substrate such as an electrophotographic photoreceptor. In FIG. 1, reference numeral 100 denotes a deposition chamber for forming a deposited film, which is connected to an exhaust device (not shown) through an exhaust port 111. Reference numeral 107 denotes a raw material gas inlet for introducing the raw material gas into the deposition chamber. The raw material gas is introduced into the deposition chamber from a gas supply system (not shown). Reference numeral 102 denotes a cylindrical base, which is set on the auxiliary base 103 and attached to the rotary shaft 105. The rotating shaft 105 is rotatably attached to the deposition chamber. The upper portion of the cylindrical base body 102 and the auxiliary base body 103 is connected to the ground by a rotating shaft 105. Reference numeral 104 denotes a substrate heating heater for heating the cylindrical substrate to a predetermined temperature, and is fixed in the deposition chamber. Further, the cylindrical base 102 is rotated by a drive motor 108 via a rotating shaft 105 to achieve a uniform film thickness in the circumferential direction. Reference numeral 110 denotes a high frequency power source that generates a high frequency of 20 MHz to 450 MHz, and the high frequency output is wired so as to be applied to the cathode electrode 101 via a matching circuit 109. Of course, the cathode electrode 101 may also serve as the inner wall of the deposition chamber 100 as shown in the figure.
[0015]
106 and 112 are a ground electrode and a dielectric according to the present invention, respectively, and the ground electrode 106, the dielectric 112, and the auxiliary base 103 are arranged in this order so as not to contact the auxiliary base 103, and overlap each other. The capacitor is formed in the area where The capacitance of the capacitor can be arbitrarily set by changing the height of the ground electrode 106 and the dielectric 112 and the distance between the dielectric 112, the ground electrode 106 and the auxiliary base 103. In this apparatus configuration, the upper portion of the cylindrical substrate 102 is installed in the deposition chamber via the rotation shaft 105. However, since the inductance of the rotation shaft cannot be ignored at a high frequency such as 20 MHz to 450 MHz, a certain amount of resistance is required before falling to the ground. have. The capacitance of the capacitor formed between the ground electrode 106 and the auxiliary base 103 is adjusted so as to have the same resistance as that due to the inductance. In particular,
C = (4π2f2L)-1
The configuration may be set so that the value of C calculated by
[0016]
FIG. 2 schematically shows another example of an apparatus for carrying out the method of the present invention, which is suitable for producing a deposited film on a cylindrical substrate such as an electrophotographic photoreceptor. In this apparatus, the cylindrical substrate 202 and the auxiliary substrate 203 are supported so as to be suspended from the upper part of the deposition chamber. In this apparatus, the ground electrode 206 and the dielectric 212 are installed inside the auxiliary substrate. Other components are the same as those in FIG.
FIG. 3 schematically shows yet another example of an apparatus for carrying out the method of the present invention. In this apparatus, the substrate heater 304 is attached to the upper portion of the deposition chamber, and the cylindrical substrate 302 is installed on the rotating shaft 305 attached to the lower portion of the deposition chamber. In this example, the auxiliary substrate is not used, and if the ground electrode 306 is provided outside the cylindrical substrate 302, the film thickness distribution is uneven, and therefore, the auxiliary substrate is installed inside the cylindrical substrate 302. Other components are the same as those in FIG.
FIG. 4 schematically shows another example of the shapes of the dielectric 412, the ground electrode 406, and the auxiliary base 403 according to the present invention. Of course, a capacitor may be formed by providing
[0017]
FIG. 5 schematically shows still another example of the present invention. The capacitor portion for grounding the lower portion of the cylindrical substrate 502 is the same as that shown in FIG. 1, but in this example, six cylindrical substrates are arranged concentrically, a cathode electrode 501 is installed at the center, and the cylindrical substrate is arranged. Discharge occurs in a space surrounded by 502.
[0018]
Any material can be used for the ground electrodes 106, 206, 306, 406, and 506 as long as it is resistant to heat and has high conductivity. In addition, it is preferable that the material used for the purpose of minimizing the inductance of the ground electrodes 106, 206, 306, 406, and 506 itself has a low magnetic permeability. Further, since the high frequency wave is conducted only on the outermost surface of the conductor by the skin effect, a shape having a surface area as large as possible is preferable.
In general, a flat plate shape is used. As specific materials for the ground electrodes 106, 206, 306, 406, and 506, copper, aluminum, gold, silver, and platinum are preferable because they have high conductivity and low magnetic permeability. Lead, nickel, cobalt, iron, chromium, molybdenum, titanium, and stainless steel are also suitable because they are resistant to heat. Or the composite material of 2 or more types in these materials is also preferable.
Materials used for the dielectrics 112, 212, 312, 412, and 512 include one or more elements of alumina ceramics, Teflon, quartz glass, borosilicate glass, or element oxides of aluminum oxide, magnesium oxide, and silicon oxide. There is no particular limitation as long as it is an insulating material resistant to heat, such as an oxide-based component.
As the high frequency power supply 110, 210, 310, 410, 510 used, any oscillation frequency of 20 MHz to 450 MHz can be used. Further, any output having an output of 10 W to 5000 W or more can be suitably used as long as it can generate electric power suitable for the apparatus. Furthermore, the effect of the present invention can be obtained regardless of the value of the output fluctuation rate of the high-frequency power source.
[0019]
The matching devices 1009, 209, 309, 409, and 509 used can be suitably used in any configuration as long as the matching between the high-frequency power source and the load can be achieved.
In addition, as a method for obtaining the alignment, an automatically adjusted method is preferable in order to avoid the complexity at the time of manufacture, but even the manually adjusted method has no influence on the effect of the present invention. And it is desirable in terms of low cost. In addition, as for the position where the matching unit is placed, there is no problem if it is installed anywhere within the range where matching can be achieved, but it is better to place it so that the inductance of the wiring between the matching unit and the cathode is as small as possible. This is desirable because it makes it possible to match the conditions.
As the material of the cathode electrodes 101, 201, 301, 401, 501, copper, aluminum, gold, silver, platinum, lead, nickel, cobalt, iron, chromium, molybdenum, titanium, stainless steel, etc. have good heat conduction and electric conduction. Is also preferable.
Two or more kinds of composite materials among these materials are also preferably used. In addition, a cylindrical shape is preferable for ease of processing, but an elliptical shape or a polygonal shape may be used as necessary. The cathode electrodes 101, 201, 301, 401, and 501 may be provided with cooling means as necessary. As specific cooling means, cooling by water, air, liquid nitrogen, Peltier element or the like is used as necessary.
The cylindrical bases 102, 202, 302, 402, and 502 and the auxiliary bases 103, 203, 303, 403, and 503 of the present invention may be any material that has a material suitable for the intended use. As the material, copper, aluminum, gold, silver, platinum, lead, nickel, cobalt, iron, chromium, molybdenum, titanium, and stainless steel are preferable because of good electrical conduction. Further, two or more composite materials among these materials are also desirable for improving heat resistance. Furthermore, an insulating material such as polyester, polyethylene, polycarbonate, cellulose acetate, polypropylene, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, polystyrene, glass, ceramics, or paper coated with a conductive material is desirable because the cost can be reduced.
[0020]
In the apparatus shown in FIG. 1, an example of the deposited film forming method of the present invention is performed as follows.
This procedure can be similarly applied to the apparatus shown in FIGS.
First, for example, the cylindrical substrate 102 whose surface is mirror-finished using a lathe is attached to the auxiliary substrate 103 and attached to the rotating shaft 105 so as to include the substrate heating heater 104 in the deposition chamber 100.
Next, the source gas introduction valve (not shown) is closed, the deposition chamber is once exhausted by an exhaust device (not shown) through the exhaust port 111, and then the source gas introduction valve (not shown) is opened to heat the inert gas for heating. As an example, argon is introduced into the deposition chamber from the source gas inlet 107, and the exhaust speed of the exhaust device and the flow rate of the heating gas are adjusted so that the deposition chamber has a desired pressure.
Thereafter, a temperature controller (not shown) is operated while rotating the cylindrical substrate 102 by the driving motor 108 to heat the cylindrical substrate 102 by the substrate heating heater 104.
When the cylindrical substrate 102 is heated to a desired temperature, a raw material gas introduction valve (not shown) is closed to stop the gas flow into the deposition chamber.
The deposited film is formed by opening a source gas introduction valve (not shown) and supplying a predetermined source gas, for example, a source gas such as silane gas, disilane gas, methane gas, and ethane gas, and a doping gas such as diborane gas and phosphine gas from the source gas inlet 107. After mixing by a mixing panel (not shown), the mixture is introduced into the deposition chamber 100, and the exhaust speed is adjusted so as to maintain the pressure from several mTorr to several Torr. After the pressure is stabilized, the high-frequency power supply 110 is turned on to supply power with a frequency of 20 MHz to 450 MHz to cause glow discharge. At this time, the matching circuit 109 is adjusted so that the reflected wave is minimized. The value obtained by subtracting the reflected power from the high-frequency incident power is adjusted to a desired value. When a desired film thickness is formed, the glow discharge is stopped, the flow of the source gas into the deposition chamber 100 is stopped, and the deposition chamber is once subjected to high vacuum. After the layer is pulled up, the formation of the layer is finished. During this time, it is desirable to perform film formation while rotating the cylindrical substrate in order to equalize the film thickness in the circumferential direction. When stacking deposited films having various functions, the above operation is repeated.
[0021]
Specific examples for demonstrating the effects of the present invention will be described below, but the present invention is not limited to the specific examples.
[0022]
【Example】
Hereinafter, although implementation of the present invention is explained, the present invention is not limited at all by these.
[Example 1]
In the deposited film forming apparatus shown in FIG. 1, a high frequency power source 110 having an oscillation frequency of 105 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 102 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was produced. The inductance L was calculated by approximating the rotation axis of the deposited film forming apparatus to a cylinder and found to be 0.15 μH. So C = (4π2f2L)-1When C was calculated by applying to the above, it was 15.3 pF in this example. Therefore, the size and the interval are set using alumina ceramics as the dielectric 112 and aluminum as the ground electrode 106 so that the capacitor composed of the auxiliary base 103, the dielectric 112, and the ground electrode 106 has this value in vacuum. In this embodiment, the ground electrode 106 and the dielectric 112 are cylindrical and installed over the entire circumference of the auxiliary base 103.
Film formation was performed according to the manufacturing conditions shown in Table 1.
[0023]
(Comparative Example 1)
In the conventional deposited film forming apparatus shown in FIG. 6, a high frequency power source 610 having an oscillation frequency of 105 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 602 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was produced.
As film formation conditions, film formation was performed according to the manufacturing conditions shown in Table 1 in the same manner as in Example 1.
[0024]
(Comparative Example 2)
In the conventional deposited film forming apparatus shown in FIG. 6, the lower portion of the auxiliary substrate 603 was forcibly grounded by rubbing with a metal brush that had been grounded. In this comparative example, a high frequency power source 610 having an oscillation frequency of 105 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 602 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was prepared.
As film formation conditions, film formation was performed in accordance with the manufacturing conditions shown in Table 1 as in Example 1.
[0025]
The electrophotographic photoreceptors prepared in Example 1 and Comparative Examples 1 and 2 were evaluated by the following methods.
(1) Evaluation of film thickness distribution and deposition rate
For each photoconductor, the film thickness at 16 positions in the axial direction was measured by an eddy current film thickness meter (manufactured by Kett Science Laboratory), and the difference between the maximum film thickness and the minimum film thickness was divided by the average film thickness. The ratio of film thickness distribution was defined and divided into the following ranks.
◎ Very good
○ Good
△ No problem in practical use
× Practical problems
At the same time, the deposition rate was determined by dividing the total film thickness by the deposition time and evaluated. The evaluation criteria for the deposition rate were based on the apparatus of Comparative Example 1 and ranked as follows.
◎ 20% faster than Comparative Example 1
○ 10-20% faster than Comparative Example 1
△ Same as Comparative Example 1
× Slower than Comparative Example 1
(2) Electrophotographic characteristics
Each photoconductor was set in an electrophotographic apparatus (an Canon NP6060 modified for experiment), and the electrophotographic characteristics such as initial charging ability and residual potential were evaluated as follows.
Charging unevenness: An electrophotographic photosensitive member is set in an experimental apparatus, a high voltage of +6 kV is applied to the charger to perform corona charging, and the surface potential of the dark part of the electrophotographic photosensitive member is measured at the development position with a surface potential meter. Five points are measured in the axial direction of the electrophotographic photosensitive member, and potential unevenness at this time is evaluated.
Uneven sensitivity …… Charge the electrophotographic photoreceptor to a constant dark surface potential. Immediately using a filter, a halogen lamp light excluding light having a wavelength region of 550 nm or less is irradiated, and the light amount is adjusted so that the bright portion surface potential of the electrophotographic photosensitive member becomes a predetermined value. The amount of light required at this time is converted from the lighting voltage of the halogen lamp light source. In this procedure, the five-point sensitivity is measured in the axial direction of the electrophotographic photosensitive member, and the sensitivity unevenness at this time is evaluated.
For each
◎ Very good
○ Good
△ No problem in practical use
× Practical problems
Image roughness: A halftone chart was copied, and the obtained halftone image was observed in detail, compared with a limit sample, and evaluated.
◎ There is no rust and it is very good
○ Slight rustling is seen but good
△ Slightly rough, but at a conventional level
× There are many rustlings and there are practical problems
White spot: A white spot with a diameter of 0.2 mm or more within the same area of a copy image obtained by copying a full black chart (part number: FY9-9073) made by Canon on a document table was evaluated. The evaluation categories are as follows.
◎ Very good
○ Good
△ There are white spots, but there is no practical problem at the conventional level.
× Many white spots and practical problems
Was used to evaluate.
(3) Reproducibility of characteristics
The measurement of uneven charging of electrophotographic characteristics of (2) was performed 10 times, and the reproducibility at that time was compared with the electrophotographic photosensitive member produced in Comparative Example 1,
◎ much better than Comparative Example 1
○ Better than Comparative Example 1
△ Equivalent to Comparative Example 1
× worse than Comparative Example 1
Evaluation was carried out using.
The above results are summarized in Table 2. The electrophotographic photosensitive member using the deposited film forming apparatus of the present invention has no unevenness and excellent reproducibility of the characteristics and is very excellent. However, the conventional deposited film forming apparatus does not improve the unevenness. Further, forcibly grounding with a metal brush with the lower part of the auxiliary substrate grounded will not improve unevenness but also deteriorate the white spot level, making it unusable for practical use. In addition, compared with the comparative example 1, in Example 1, the improvement of the deposition rate is seen. The reason for this is not clear, but it is thought that the impedance of the whole cylindrical substrate is lowered by taking the ground from the upper and lower two places, and the high frequency power can be applied more efficiently.
From the above examples, it has been found that the deposited film forming apparatus of the present invention can improve the reproducibility of unevenness and characteristics without deteriorating image defects, and can improve the deposition rate.
[0026]
[Table 1]
Figure 0003606399
[0027]
[Table 2]
Figure 0003606399
[Example 2]
In Example 1, as a material of the dielectric 112, Teflon, quartz glass, Teflon borosilicate glass, aluminum oxide, magnesium oxide, silicon oxide, a material containing aluminum oxide and magnesium oxide at a molar ratio of 1: 1, aluminum oxide and silicon oxide In a vacuum using those containing 1: 1 by mole, magnesium oxide and silicon oxide containing 1: 1, and those containing aluminum oxide, silicon oxide and magnesium oxide 1: 1: 1 by mole. The cylindrical substrate 102 made of aluminum is formed under the same conditions as in Example 1 except that the size and the interval are set so that the capacitor constituted by the auxiliary substrate 103, the dielectric 112, and the ground electrode 106 is 15.3 pF. An a-Si film was formed to produce an electrophotographic photoreceptor.
The electrophotographic photosensitive member produced in Example 2 was evaluated for film thickness unevenness, deposition rate, charging unevenness, sensitivity unevenness, roughness, white spots, and reproducibility of characteristics in the same procedure as in Example 1. Good results were obtained as well.
From the above results, it was found that a good deposited film can be obtained by using the deposited film forming apparatus of the present invention even when the dielectric is changed.
[0028]
[Example 3]
In the deposited film forming apparatus shown in FIG. 5, a high frequency power supply 510 with an oscillation frequency of 105 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 501 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was produced. The inductance L was calculated by approximating the rotation axis of the deposited film forming apparatus to a cylinder and found to be 0.15 μH. So C = (4π2f2L)-1When C was calculated by applying the above, it was 15.3 pF in this example. Therefore, the size and interval are set using alumina ceramics as the dielectric 512 and aluminum as the ground electrode 506 so that the capacitor composed of the auxiliary base 503, the dielectric 512, and the ground electrode 506 has this value in vacuum. In this embodiment, the ground electrode 506 and the dielectric 512 are cylindrical and installed over the entire circumference of the auxiliary base 503 in the circumferential direction.
Film formation was performed according to the manufacturing conditions shown in Table 1.
[0029]
(Comparative Example 3)
In the conventional deposited film forming apparatus shown in FIG. 7, a high frequency power source 710 having an oscillation frequency of 105 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 702 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was produced.
Film formation was performed according to the manufacturing conditions shown in Table 1.
The electrophotographic photoreceptors prepared in Example 3 and Comparative Example 3 were evaluated for film thickness unevenness, deposition rate, charging unevenness, sensitivity unevenness, roughness, white spots, and property reproducibility in the same procedure as in Example 1. The results are shown in Table 3. In the deposited film forming apparatus of the present invention, the image defects are not deteriorated, the film thickness, the characteristic unevenness, the reproducibility of the characteristics are improved, and the deposition rate is also improved.
[0030]
[Table 3]
Figure 0003606399
[Example 4]
In the deposited film forming apparatus shown in FIG. 2, a high frequency power supply 210 with an oscillation frequency of 60 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 202 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was produced. The inductance L was calculated by approximating the rotation axis of the deposited film forming apparatus to a cylinder and found to be 0.07 μH. So C = (4π2f2L)-1C was calculated by applying the above to 100 pF in this example. In this example, the effect of the present invention was examined by changing the value of the capacitor of the present invention to 0.1 C, C, 5 C, and 10 C (C = 100 pF). In the present embodiment, alumina ceramic is used as the dielectric 112 and aluminum is used as the ground electrode 106 so that the capacitor constituted by the auxiliary base 503, the dielectric 512, and the ground electrode 506 in the vacuum has the above values. An interval was set. In this embodiment, the ground electrode 506 and the dielectric 512 are cylindrical and installed over the entire circumference of the auxiliary base 503 in the circumferential direction.
[0031]
Film formation was performed according to the manufacturing conditions shown in Table 1.
[0032]
(Comparative Example 4)
In Example 4, an a-Si film was formed on an aluminum cylindrical substrate 202 under the same conditions as in Example 4 except that the value of the capacitor of the present invention was set to 0.05C and 15C (C = 100 pF). An electrophotographic photoreceptor was prepared.
The electrophotographic photoreceptors prepared in Example 4 and Comparative Example 4 were evaluated for film thickness unevenness, deposition rate, charging unevenness, sensitivity unevenness, roughness, white spots, and property reproducibility in the same procedure as in Example 1. The results are shown in Table 4. The effect of the present invention is obtained when the value of the capacitor of the present invention is 0.1 C to 10 C. However, it became clear that the effect diminishes when the value is deviated to 0.05 C and 15 C.
Also, the deposition rate is improved when the capacitance of the capacitor is 0.1 C or more.
[0033]
[Table 4]
Figure 0003606399
[Example 5]
In the deposited film forming apparatus shown in FIG. 4, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 402 made of aluminum to produce an electrophotographic photoreceptor. By approximating the rotation axis of the deposited film forming apparatus to a cylinder, the inductance L is calculated by calculation, and the value of the capacitor of the present invention is obtained. It was set. In this embodiment, the ground electrode 406 and the dielectric 412 are disk-shaped and installed over the entire circumference of the auxiliary base 403 in the circumferential direction. In this example, the frequency of the high frequency power supply 410 was set to 20 MHz, 50 MHz, 300 MHz, and 450 MHz, and film formation was performed according to the manufacturing conditions shown in Table 5 as film formation conditions.
[0034]
(Comparative Example 5)
In the deposited film forming apparatus shown in FIG. 4, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 402 made of aluminum in the same manner as in Example 5 to produce an electrophotographic photoreceptor. However, in this comparative example, the frequency of the high frequency power supply 410 was set to 13.56 MHz and 500 MHz. However, at a frequency of 13.56 MHz, the internal pressures of the charge transport layer, the charge generation layer, and the surface protective layer were 200 mTorr, 300 mTorr, and 350 mTorr, respectively. The electrophotographic photoreceptors prepared in Example 5 and Comparative Example 5 were evaluated for film thickness unevenness, deposition rate, charging unevenness, sensitivity unevenness, roughness, white spots, and property reproducibility in the same procedure as in Example 1. .
The results are shown in Table 6. The effect of the present invention can be obtained when the frequency of the high frequency power source is 20 MHz to 450 MHz, and the film formation time can be shortened. It can be seen that another unevenness occurs and the effect of the present invention cannot be obtained.
[0035]
[Example 6]
In the deposited film forming apparatus capable of forming a plurality of cylindrical substrates shown in FIG. 5 at the same time, a high-frequency power source 510 with an oscillation frequency of 105 MHz is installed, an a-Si film is formed on the cylindrical substrate 502 made of aluminum, and electrophotography A photoconductor was prepared. The inductance L was calculated by approximating the rotation axis of the deposited film forming apparatus to a cylinder and found to be 0.2 μH. Therefore, C = (4π2f2L)-1C was calculated by applying the above to 11.5 pF in this example. Therefore, the size and interval are set using alumina ceramics as the dielectric 112 and aluminum as the ground electrode 106 so that the capacitor composed of the auxiliary substrate 503, the dielectric 512, and the ground electrode 506 in the vacuum has the above values. did. In this embodiment, the ground electrode 506 and the dielectric 512 are cylindrical and installed so as to face only the half circumference of the auxiliary base 503 in the circumferential direction. Film formation was performed in accordance with the manufacturing conditions shown in Table 5. Evaluation of the photoconductor produced in Example 6 was performed in the same manner as in Example 1 in terms of film thickness unevenness, deposition rate, charging unevenness, sensitivity unevenness, roughness, white spots, and characteristic reproducibility. Good results similar to Example 1 were obtained.
Further, when the obtained photoreceptor was installed in a Canon copier NP-6650 and an image was taken out, there was no unevenness in the halftone image, and a uniform image was obtained. Further, when a character document was copied, a clear image with high black density was obtained. In copying a photographic manuscript, it was possible to obtain a clear image faithful to the manuscript.
[0036]
[Example 7]
In the deposited film forming apparatus shown in FIG. 3, a high frequency power source 310 with an oscillation frequency of 60 MHz was installed, an a-Si film was formed on a cylindrical substrate 302 made of aluminum, and an electrophotographic photoreceptor was produced. In this embodiment, the ground electrode 306 is made of aluminum, the dielectric 312 is made of alumina ceramics, and the one having a shape facing only 1/6 of the circumferential direction of the cylindrical substrate is installed. The sizes and intervals of the ground electrode 306 and the dielectric 312 were set by approximating the rotation axis of the deposited film forming apparatus to a cylinder and calculating the inductance L by calculation to obtain the value of the capacitor of the present invention.
Film formation was performed in accordance with the manufacturing conditions shown in Table 5.
Evaluation of the photoconductor produced in Example 7 was performed in the same manner as in Example 1 for film thickness unevenness, deposition rate, charging unevenness, sensitivity unevenness, roughness, white spots, and characteristic reproducibility. Good results similar to Example 1 were obtained.
Further, when the obtained photoreceptor was installed in a Canon copier NP-6650 and an image was taken out, there was no unevenness in the halftone image, and a uniform image was obtained. Further, when a character document was copied, a clear image with high black density was obtained. In copying a photographic manuscript, it was possible to obtain a clear image faithful to the manuscript.
[0037]
[Table 5]
Figure 0003606399
[0038]
[Table 6]
Figure 0003606399
[0039]
【The invention's effect】
In the present invention, as described above, one end of the cylindrical substrate disposed rotatably in the reaction vessel is grounded by the rotation axis of the substrate, and the other end is not in contact with this. By grounding through a contact capacitor, it is possible to eliminate the occurrence of film thickness distribution in film formation at a high frequency.
In particular, in film formation with high frequency power of 20 MHz to 450 MHz, it is possible to reduce the film thickness unevenness in the axial direction without increasing image defects, and there is no density unevenness, sensitivity unevenness, or image roughness, and the reproduction of characteristics. It is possible to realize a deposited film forming apparatus that can form a film with a relatively large area at a high processing speed, and can produce a low-cost electrophotographic photoreceptor in a short time. It becomes possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing an example of a deposited film forming apparatus of the present invention used for forming a single cylindrical substrate.
FIG. 2 is a schematic diagram showing an example of a deposited film forming apparatus of the present invention that is used to form a single cylindrical substrate.
FIG. 3 is a schematic diagram showing an example of a deposited film forming apparatus of the present invention used for forming a single cylindrical substrate.
FIG. 4 is a schematic view showing an example of a deposited film forming apparatus of the present invention used for forming a single cylindrical substrate.
FIG. 5 is a schematic view showing an example of a deposited film forming apparatus of the present invention provided for forming a plurality of cylindrical substrates.
FIG. 6 is a schematic view showing an example of a conventional deposited film forming apparatus outside the present invention.
FIG. 7 is a schematic view showing an example of a deposited film forming apparatus outside the present invention used for forming a plurality of cylindrical substrates.
[Explanation of symbols]
100, 200, 300, 400, 500, 600, 700 ... deposition chamber
101, 201, 301, 401, 501, 601, 701 ... cathode electrode
102, 202, 302, 402, 502, 602, 702 ... cylindrical base
103, 203, 403, 503, 603, 703 ... auxiliary substrate
104, 204, 304, 404, 504, 604, 704
... Heater for substrate heating
105, 205, 305, 405, 505, 605, 705 ... rotation axis
106, 206, 306, 406, 506 ... Earth electrode
107, 207, 307, 407, 507, 607, 707 ... Raw material gas inlet
108, 208, 308, 408, 508, 608, 708
... Substrate drive motor
109,209,309,409,509,609,709 ... matching device
110, 210, 310, 410, 510, 610, 710 ... high frequency power supply
111, 211, 311, 411, 511, 611, 711 ... exhaust port
112, 212, 312, 412, 512, ... derivatives

Claims (10)

排気手段と原料ガス供給手段を有する真空気密可能な反応容器を備え、前記反応容器の放電空間内に回転軸により回転可能な一方の電極を兼ねた円筒状基体又は補助基体を取り付けた円筒状基体を設置し、該一方の電極と別に設けられたカソード電極との間に20MHz〜450MHzの高周波電力を印加し、前記円筒状基体上に堆積膜を形成する堆積膜形成装置において、前記円筒状基体の母線方向の一方の端部は前記回転軸との接触により接地させ、その他方の端部は前記円筒状基体又は前記補助基体側から順に誘電体及びアース電極を配置して構成した該端部と非接触のコンデンサを介し接地させたことを特徴とする堆積膜形成装置。A cylindrical substrate provided with a vacuum-tight reaction vessel having an evacuation unit and a raw material gas supply unit, and a cylindrical substrate or an auxiliary substrate that also serves as one electrode that can be rotated by a rotating shaft in the discharge space of the reaction vessel In the deposited film forming apparatus for forming a deposited film on the cylindrical substrate by applying a high frequency power of 20 MHz to 450 MHz between the one electrode and a separately provided cathode electrode, the cylindrical substrate One end of the bus in the direction of the bus is grounded by contact with the rotating shaft, and the other end is configured by arranging a dielectric and a ground electrode in order from the cylindrical base or the auxiliary base. A deposited film forming apparatus characterized by being grounded via a non-contact capacitor. 前記コンデンサが、前記円筒状基体又は前記補助基体の外周全体或いは外周の一部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の堆積膜形成装置。2. The deposited film forming apparatus according to claim 1, wherein the capacitor is provided on the entire outer periphery or a part of the outer periphery of the cylindrical substrate or the auxiliary substrate. 前記コンデンサが、前記円筒状基体又は前記補助基体の内周全体或は内周の一部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の堆積膜形成装置。2. The deposited film forming apparatus according to claim 1, wherein the capacitor is provided on the entire inner periphery or a part of the inner periphery of the cylindrical substrate or the auxiliary substrate. 前記円筒状基体を、前記反応容器の放電空間内に鉛直に配置し、該円筒状基体の母線方向上部を前記回転軸により保持及び接地させ、下部を前記コンデンサにより接地させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。The cylindrical substrate is vertically arranged in the discharge space of the reaction vessel, and the upper part of the cylindrical substrate in the generatrix direction is held and grounded by the rotating shaft, and the lower part is grounded by the capacitor. The deposited film formation apparatus of any one of Claims 1-3. 前記円筒状基体を、前記反応容器の放電空間内に鉛直に配置し、該円筒状基体の母線方向下部を前記回転軸により保持及び接地させ、上部を前記コンデンサにより接地させたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。The cylindrical substrate is arranged vertically in the discharge space of the reaction vessel, the lower part of the cylindrical substrate in the bus-bar direction is held and grounded by the rotating shaft, and the upper part is grounded by the capacitor. The deposited film formation apparatus of any one of Claims 1-4. 前記円筒状基体は、前記反応容器の放電空間内に複数の円筒状基体が同心円状に配置され、該円筒状基体に囲まれた空間の内部にはカソード電極が設置されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。The cylindrical substrate is characterized in that a plurality of cylindrical substrates are arranged concentrically in the discharge space of the reaction vessel, and a cathode electrode is installed in the space surrounded by the cylindrical substrate. The deposited film forming apparatus according to any one of claims 1 to 5. 前記誘電体は、アルミナセラミックス、テフロン、石英ガラス、ホウケイ酸ガラスの中の少なくとも一つからなることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜形成装置。The deposited film forming apparatus according to claim 1, wherein the dielectric is made of at least one of alumina ceramics, Teflon, quartz glass, and borosilicate glass. 前記誘電体は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化珪素の元素酸化物の中の少なくとも一つの元素酸化物を主成分とするものからなることを特徴とする請求項1に記載の堆積膜形成装置。2. The deposited film forming apparatus according to claim 1, wherein the dielectric is composed mainly of at least one element oxide of element oxides of aluminum oxide, magnesium oxide, and silicon oxide. 前記コンデンサの容量C(ファラッド)が、高周波電力の周波数をf(ヘルツ)、前記回転軸のインダクタンスをL(ヘンリー)とした時、0.1(4πL)−1≦C≦10(4πL)−1
を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。
The capacitance C (farad) of the capacitor is 0.1 (4π 2 f 2 L) −1 ≦ C ≦ 10, where f (hertz) is the frequency of the high frequency power and L (Henry) is the inductance of the rotating shaft. (4π 2 f 2 L) −1
The deposited film forming apparatus according to claim 1, wherein:
前記コンデンサの容量C(ファラッド)が、高周波電力の周波数をf(ヘルツ)、前記回転軸のインダクタンスをL(ヘンリー)とした時、
0.5(4πL)−1≦C≦5(4πL)−1
を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の堆積膜形成装置。
When the capacitance C (farad) of the capacitor is f (hertz) as the frequency of the high frequency power and L (Henry) is the inductance of the rotating shaft,
0.5 (4π 2 f 2 L) −1 ≦ C ≦ 5 (4π 2 f 2 L) −1
The deposited film forming apparatus according to claim 1, wherein:
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