JP3587024B2 - Ignition coil for internal combustion engine - Google Patents
Ignition coil for internal combustion engine Download PDFInfo
- Publication number
- JP3587024B2 JP3587024B2 JP21494197A JP21494197A JP3587024B2 JP 3587024 B2 JP3587024 B2 JP 3587024B2 JP 21494197 A JP21494197 A JP 21494197A JP 21494197 A JP21494197 A JP 21494197A JP 3587024 B2 JP3587024 B2 JP 3587024B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core portion
- ignition coil
- central core
- combustion engine
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用点火コイルに関し、特にプラグホールに直接搭載するスティック状の内燃機関用点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスティック状の内燃機関用点火コイル(以下、「内燃機関用点火コイル」を点火コイルという)として、棒状のコア本体を有する中心コア部を軸中心に配設し、その外周に一次コイルおよび二次コイルを巻回した樹脂製のスプールを配設し、点火コイルのハウジング内に部材間の絶縁材として樹脂を充填するものが知られている。ハウジング内に充填する樹脂は絶縁材としてだけではなく、コイルの線材間に浸透しコイルの巻線崩れを防ぐ役割を果たしている。また、コア本体の軸方向両端の少なくともいずれか一方に永久磁石を配設して中心コア部を構成し、点火コイルで発生する電圧を高める構成の点火コイルも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、樹脂絶縁材だけでなく、中心コア部の外周を取り囲むスプール等のケース部材が直接中心コア部と接した状態において、膨張率の異なる中心コア部と樹脂絶縁材やケース部材とが温度変化により膨張および収縮を繰り返すと、中心コア部と接している樹脂絶縁材やケース部材、特に中心コア部の軸方向の端部角部と接する樹脂絶縁材やケース部材に絶縁欠損部であるクラック(crack)が発生することがある。中心コア部周囲の樹脂絶縁材やケース部材にクラックが発生すると、高電圧部である二次コイルや高圧ターミナルと低電圧部である中心コア部との間でクラックを通って放電する恐れがある。高電圧部と中心コア部との間で放電が発生すると、高電圧部と中心コア部との間の絶縁が破壊されて二次コイルに発生する電圧が低下するので点火プラグに所望の高電圧を印加できなくなる。
【0004】
また、中心コア部と樹脂絶縁材やケース部材とが温度変化により膨張および収縮を繰り返すと、膨張率の差により樹脂絶縁材やケース部材から径方向および軸方向に中心コア部が荷重を受ける。特に軸方向に中心コア部が荷重を受けると、コア本体の透磁率が低下する(以下、「中心コア部が荷重を受けて透磁率が低下すること」を磁歪という)ことがあり、点火コイルの発生電圧が低下するという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、中心コア部の軸方向の両端角部近傍にクラックが発生することを防止し、所望の高電圧を発生する点火コイルを提供することにある。
本発明の他の目的は、温度変化に伴い中心コア部に加わる荷重を低減し、所望の高電圧を発生する点火コイルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1及び2記載の点火コイルによると、棒状のコア本体あるいは、棒状のコア本体およびコア本体の軸方向両端の少なくともいずれか一方に配設された永久磁石からなる中心コア部の軸方向の両端角部を緩衝部材で覆っている。したがって、中心コア部の外周を取り囲むスプール等のケース部材や樹脂絶縁材が中心コア部の軸方向の両端角部と直接接することを防止するとともに、中心コア部と樹脂絶縁材やケース部材との膨張率の差を第1の緩衝部材が吸収するので、中心コア部とともに中心コア部と膨張率の異なる樹脂絶縁材やケース部材が温度変化に伴い膨張および収縮を繰り返しても、第1の緩衝部材で覆われた中心コア部の軸方向の両端角部付近の樹脂絶縁材およびケース部材に絶縁欠損部としてのクラックが発生することを防止できる。これにより、高電圧部としての二次コイルや高圧ターミナル等と低電圧部としての中心コア部との間で放電することを防止し、高電圧部と中心コア部との間の絶縁破壊を防止できるので、二次コイルに発生する電圧が低下することを防止し所望の高電圧を点火プラグに印加できる。
【0008】
本発明の請求項4記載の点火コイルによると、緩衝部材を袋状に成形するので緩衝部材を一体成形できる。これにより部品点数が減少し、組付工数が低減する。さらに、中心コア部の径よりも小さい径を有する孔を緩衝部材の軸方向両端の少なくともいずれか一方に設けているので、一体成形した緩衝部材の孔からコア本体や永久磁石を緩衝部材内に挿入できる。
【0009】
本発明の請求項5記載の点火コイルによると、緩衝部材を複数の部材から構成することにより、緩衝部材の製造が容易になる。
本発明の請求項6、7または8記載の点火コイルによると、中心コア部と緩衝部材とが一体成形されているので、組付時に緩衝部材が中心コア部から脱落せず、組付けが容易になる。ここで一体成形とは、中心コア部に形成した緩衝部材が脱着不能であり、中心コア部の外周に緩衝部材を形成した状態で全体として一部品を構成していることを意味する。
【0010】
本発明の請求項9記載の点火コイルによると、緩衝部材が中心コア部の全表面を覆うことにより、中心コア部は樹脂絶縁材やケース部材と接することがない。したがって、中心コア部周囲の樹脂絶縁材やケース部材にクラックが発生することを防止できる。
本発明の請求項10記載の点火コイルによると、中心コア部の端部角部が面取りされているので、中心コア部の端部角部と接する緩衝部材に亀裂が発生することを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例について図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例による点火コイルを図1〜図4に示す。
【0015】
図1に示す点火コイル10は、図示しないエンジンブロックの上部に気筒毎に形成されたプラグホール内に収容され、図示しない点火プラグと図1の下側で電気的に接続している。
点火コイル10は樹脂材料からなる円筒状のハウジング11を備えており、このハウジング11内に形成された収容室11aに、中心コア部12、二次スプール20、二次コイル21、一次スプール23、一次コイル24、外周コア25等が収容されている。中心コア部12は、コア本体13と、コア本体13の両端に配設された永久磁石14、15とからなる。収容室11aに充填されたエポキシ樹脂26は点火コイル10内の各部材間に浸透し、樹脂絶縁材として部材間の電気絶縁を確実なものとしている。
【0016】
円柱棒状のコア本体13は薄い珪素鋼板を横断面がほぼ円形となるように径方向に積層して組立てられている。永久磁石14、15は、コイルにより励磁されて発生する磁束の方向とは逆方向の極性を有している。また、コア本体13の外周を緩衝部材としてのゴム製の筒部材17が覆っている。さらに、筒部材17で覆われた永久磁石14に貫通孔を有するキャップ19が嵌合している。キャップ19および二次スプール20は中心コア部12の外周を取り囲むケース部材を構成している。
【0017】
筒部材17は図2に示すように円筒袋状に一体成形されている。筒部材17は、円筒部17aと、円筒部17aの軸方向両端に設けられ中央に貫通孔18を形成した環状部17b、17cと、円筒部17aと環状部17b、17cとの間にそれぞれ位置する角部17dとからなる。図3および図4に示すように、円筒部17aは中心コア部12の外周側面を覆い、環状部17b、17cは中心コア部12の軸方向両端面の一部を覆い、角部17dは中心コア部12の両端角部である永久磁石14、15の端部角部を覆っている。環状部17b、17cは円筒部17aよりも厚くなるように成形されており、緩衝部材の一部を構成している。貫通孔18の径は永久磁石14、15の径よりも小さいので、コア本体13、永久磁石14、15は、貫通孔18を広げながら筒部材17内に挿入される。
【0018】
図1に示すように、二次スプール20は筒部材17の外周に配設されており、永久磁石15側が閉塞した有底筒状に樹脂材料で成形されている。二次コイル21は二次スプール20の外周に巻回されており、二次コイル20の高電圧側にさらにダミーコイル22が一重巻き程度に巻回されている。ダミーコイル22は二次コイル21とターミナルプレート40とを電気的に接続している。単線ではなくダミーコイル22で二次コイル21とターミナルプレート40とを電気的に接続することにより、二次コイル21とターミナルプレート40との電気的接続部の表面積を大きくし、電気的接続部への電界集中を避けている。
【0019】
一次スプール23は二次コイル21の外周に配設されており、樹脂材料で成形されている。一次コイル24は一次スプール23の外周に巻回されている。一次コイル24へ制御信号を供給するスイッチング回路は点火コイル10の外部に設けられており、コネクタ30にインサート成形されたターミナルを介して一次コイル24と図示しないスイッチング回路とが電気的に接続されている。
【0020】
外周コア25は一次コイル24のさらに外側に装着されている。外周コア25は、薄い珪素鋼板を筒状に巻回し巻回開始端と巻回終了端とを接続していないので軸方向に隙間を形成している。外周コア25は永久磁石14の外周位置から石15の外周位置にわたる軸方向長さを有する。
高圧ターミナル41はハウジング11の下方にインサート成形されている。ターミナルプレート40の中央部は高圧ターミナル41を挿入する方向に折り曲げられた爪部を構成している。この爪部に高圧ターミナル41の先端が挿入することにより、高圧ターミナル41はターミナルプレート40と電気的に接続している。ダミーコイル22の高電圧端の線材は、フュージングまたははんだ付け等でターミナルプレート40に電気的に接続されている。スプリング42は高圧ターミナル41と電気的に接続するとともにプラグホールに点火コイル10を挿入した際に点火プラグと電気的に接続する。ハウジング11の高電圧側開口端にゴムからなるプラグキャップ43が装着されており、このプラグキャップ43に点火プラグを挿入する。スイッチング回路から一次コイル24に制御信号を供給すると二次コイル21に高電圧が発生し、この高電圧がダミーコイル22、ターミナルプレート40、高圧ターミナル41、スプリング42を介して点火プラグに印加される。
【0021】
次に、温度変化に伴う点火コイル10の作動について説明する。
中心コア部12の外周を取り囲む二次スプール20やエポキシ樹脂26の膨張率は中心コア部12を構成するコア本体13、永久磁石14、15の膨張率と異なっている。通常二次スプール20やエポキシ樹脂26の膨張率の方が中心コア部12の膨張率よりも大きい。したがって、中心コア部12が筒部材17で覆われておらず、二次スプール20やエポキシ樹脂26が中心コア部12と直接接していると、温度変化により中心コア部12と二次スプール20やエポキシ樹脂26とが膨張および収縮を繰り返すことにより中心コア部12と接する二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生することがある。特に永久磁石14、15の端部角部と接する二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生し易い。永久磁石14、15の端部角部と接する二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生すると、高電圧部である二次コイル21の高電圧側、ダミーコイル22、ターミナルプレート40または高圧ターミナル41と、低電圧部である中心コア部12との間でクラックを通って放電することがある。高電圧部と中心コア部12との間で放電すると、高電圧部と中心コア部12との間の絶縁が破壊され二次コイルに発生する電圧が低下するので点火プラグに所望の高電圧を印加できなくなる。
【0022】
しかしながら第1実施例では、中心コア部12の外周側面、ならびに永久磁石14、15の端部角部を弾性材である筒部材17が覆い、中心コア部12の外周側面、ならびに永久磁石14、15の端部角部と二次スプール20やエポキシ樹脂26とが直接接することを防止している。さらに、温度変化に伴い膨張率の異なる中心コア部12と二次スプール20やエポキシ樹脂26とが膨張および収縮を繰り返しても、筒部材17が弾性変形することにより膨張率の差を吸収することができる。したがって、中心コア部12の外周側面の周囲、ならびに特にクラックの発生し易い中心コア部12の両端角部付近の二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生することを防止するので、高電圧部と中心コア部12との間で放電することを防止できる。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
【0023】
また、キャップ19、二次スプール20およびエポキシ樹脂26の膨張率は、コア本体13、永久磁石14、15からなる中心コア部12の膨張率と異なり大きいので、温度が低下すると、キャップ19、二次スプール20およびエポキシ樹脂26の収縮により中心コア部12を径方向および軸方向に収縮させようとする力が働く。特に中心コア部12の軸方向に力が加わると、コア本体13の透磁率が低下する磁歪が発生し、二次コイル21に発生する電圧が低下する恐れがある。しかしながら、中心コア部12の外周側面を円筒部17aが覆い、軸方向両端の一部を円筒部17よりも厚い環状部17b、17cが覆っているので、筒部材17が弾性変形することにより中心コア部12が径方向および軸方向に受ける力は緩和され、コア本体13に磁歪が発生しない。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
【0024】
第1実施例では、コア本体13の両端に永久磁石14、15を配設したが、コア本体13の一端にだけ永久磁石を配設してもよい。
(第2実施例)
本発明の第2実施例による点火コイルを図5に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0025】
第2実施例では、コア本体27の両端に永久磁石を配設せず、コア本体27単体で中心コア部を構成している。コア本体27の外周側面、両端角部および両端面の一部を筒部材17が覆っている。
したがって、第2実施例においても、コア本体27の外周側面の周囲、ならびに特にクラックの発生し易いコア本体27の両端角部付近の二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生することを防止するので、高電圧部と中心コア部12との間で放電することを防止できる。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
【0026】
さらに、筒部材17が弾性変形することによりコア本体27が径方向および軸方向に受ける力は緩和され、コア本体27に磁歪が発生しない。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
(第3実施例)
本発明の第3実施例による点火コイルを図6および図7に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0027】
ゴム製の筒部材50は、円筒部50a、角部50bおよび円板部50cからなり、永久磁石15側が閉塞した有底の円筒袋状に成形されている。円筒部50aが中心コア部12の外周側面を覆い、環状の角部50bが永久磁石15の端部角部を覆い、円板部50cが永久磁石15の端面を覆っている。筒部材50は、永久磁石14側に永久磁石14の端面よりも延びて成形されている。ゴム製の板部材51は筒部材50と別体に円形状に成形されており、永久磁石14よりも径が大きい。ゴム製の筒部材50およびゴム製の板部材51は緩衝部材を構成している。永久磁石14の端部角部は筒部材50および板部材51に覆われており、永久磁石14の端面は板部材51により覆われている。さらに、板部材51はケース部材としてのキャップ19と永久磁石14との間をシールしているので、中心コア部12にエポキシ樹脂26が進入してこない。
【0028】
第3実施例においても、中心コア部12の外周側面の周囲、ならびに特にクラックの発生し易い中心コア部12の両端角部付近の二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生することを防止するので、高電圧部と中心コア部12との間で放電することを防止できる。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
【0029】
さらに、筒部材50および板部材51が弾性変形することにより中心コア部12が径方向および軸方向に受ける力は緩和され、中心コア部12に磁歪が発生しない。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
緩衝部材は筒部材50および板部材51の二つの部材で構成され、筒部材50は軸方向の一端に端面をもたない有底筒状に成形されているので、緩衝部材の製造が容易である。
【0030】
(第4実施例)
本発明の第4実施例による点火コイルを図8および図9に示す。第3実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
ゴム製の筒部材52は、円筒部52a、角部52bおよび環状部52cからなり、円筒袋状に成形されている。円筒部52aが中心コア部12の外周側面を覆い、環状の角部52bが永久磁石15の端部角部を覆い、環状部52cが永久磁石15の端面の一部を覆っている。円筒部52aは永久磁石14側に延びているが、その端部は永久磁石14の端面に達していない。
【0031】
ゴム製の板部材53、54は筒部材52と別体に円形状に成形されている。ゴム製の筒部材52およびゴム製の板部材53、54は緩衝部材を構成している。板部材53、54は永久磁石14、15よりも径が小さく、それぞれ永久磁石14、15の端面に当接している。
図8に示すように、永久磁石14の端部角部は空間部100に面し、どの部材とも非接触である。さらに、板部材53はケース部材としてのキャップ19と永久磁石14との間をシールしているので、中心コア部12にエポキシ樹脂26が進入してこない。
【0032】
第4実施例では、永久磁石14の端部角部が空間部100に面し、永久磁石15の端部角部が筒部材52で覆われているので、中心コア部12の軸方向の両端角部が二次スプール20やエポキシ樹脂26と接していない。さらに、中心コア部12の外周側面を円筒部52aが覆っているので、温度変化にともない中心コア部12、二次スプール20およびエポキシ樹脂26が膨張および収縮を繰り返しても、中心コア部12の外周側面の周囲、ならびに特にクラックの発生し易い中心コア部12の両端角部付近の二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生することを防止するので、高電圧部と中心コア部12との間で放電することを防止できる。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。
【0033】
さらに、板部材53、54が弾性変形することにより中心コア部12が径方向および軸方向に受ける力は緩和され、中心コア部12に磁歪が発生しない。これにより、点火プラグに所望の高電圧を印加することができる。また、緩衝部材である板部材53は永久磁石14の端面とキャップ19との間のシール部材を兼ねているので、部品点数が減少し組付け工数が低減する。
【0034】
第4実施例では、永久磁石14側の端部角部が空間部100に面し、他部材と非接触にしたが、永久磁石15の端部角部が空間部に面するようにしてもよいし、永久磁石14、15の両方の端部角部が空間部に面するようにしてもよい。
以上説明した本発明の上記複数の実施例では、中心コア部の外周側面および軸方向の両端角部の少なくとも一方を緩衝部材である筒部材で覆い、他方を筒部材で覆うか、空間部に面するようにしている。したがって、中心コア部と膨張率の異なる二次スプール20やエポキシ樹脂26等が中心コア部の外周側面および両端角部と接触することを防止するとともに、緩衝部材が弾性変形することにより膨張率の差を吸収している。したがって、温度変化に伴い中心コア部、二次スプール20やエポキシ樹脂26が膨張および収縮を繰り返しても、中心コア部の外周側面の周囲、ならびに特にクラックの発生しやすい中心コア部の軸方向の両端角部付近において二次スプール20やエポキシ樹脂26にクラックが発生することを防止できる。これにより、点火コイル内の高電圧部と低電圧部である中心コア部との間でクラックに沿って放電が発生することを防止できるので、所望の高電圧を点火プラグに印加することができる。
【0035】
さらに、中心コア部の外周側面を筒部材が覆い、中心コア部の軸方向両端面を筒部材または緩衝部材の一部としての板部材が覆っているので、温度変化にともない中心コア部とともに中心コア部と膨張率の異なる二次スプール20やエポキシ樹脂26が膨張および収縮しても、筒部材または板部材が弾性変形することにより、中心コア部が径方向および軸方向に受ける力が緩和される。したがって、中心コア部に磁歪が発生せず所望の高電圧を点火プラグに印加することができる。
【0036】
上記複数の実施例では、緩衝部材を構成する筒部材は、中心コア部の軸方向に延び、中心コア部の少なくとも一方の端部角部、ならびに外周側面を覆うように成形されているが、緩衝部材を複数の部材で構成し、緩衝部材が中心コア部の端部角部だけを覆うようにしてもよい。
また本発明の上記複数の実施例では、筒部材および板部材をゴムで成形したが、筒部材および板部材をエラストマー樹脂で成形し、筒部材に中心コア部をインサート成形することもできる。また、エラストマー樹脂で成形した筒部材に中心コア部を挿入してもよい。
【0037】
また、射出成形、焼き付けまたはディップ(dipping)による一体成形によりエラストマー樹脂やゴム等の弾性部材が中心コア部12の表面を覆って緩衝部材を形成してもよい。この場合、緩衝部材は中心コア部12の全表面を覆ってもよいし、中心コア部12の端部を識別するために一方の端部に小さい貫通孔を設けてもよい。中心コア部12と緩衝部材とを一体成形することにより組付け時に緩衝部材が中心コア部12から脱落しないので、組付けが容易になる。
【0038】
また、予めコア本体13に永久磁石14、15を装着して中心コア部12を構成し、中心コア部12に熱収縮チューブを被せて熱収縮チューブを熱収縮させることにより緩衝部材を形成してもよい。
また、中心コア部12の端部角部、つまり永久磁石14、15の端部角部に研磨またはボール通し等の処理を施して面取りすることにより、中心コア部12の端部角部に接する緩衝部材が損傷することを防止してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による点火コイルを示す断面図である。
【図2】第1実施例の筒部材を示す断面図である。
【図3】図1のIII 線部分の拡大図である。
【図4】図1のIV線部分の拡大図である。
【図5】本発明の第2実施例による点火コイルを示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による点火コイルの一方の端部を示す断面図である。
【図7】第3実施例による点火コイルの他方の端部を示す断面図である。
【図8】本発明の第4実施例による点火コイルの一方の端部を示す断面図である。
【図9】第4実施例による点火コイルの他方の端部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 点火コイル
11 ハウジング
12 中心コア部
13 コア本体(中心コア部)
14、15 永久磁石(中心コア部)
17 筒部材(緩衝部材)
17b、17c 環状部(緩衝部材)
17d 角部(緩衝部材)
18 貫通孔
19 キャップ(ケース部材)
20 二次スプール(ケース部材)
21 二次コイル
23 一次スプール
24 一次コイル
25 外周コア
26 エポキシ樹脂(樹脂絶縁材)
27 コア本体(中心コア部)
50 筒部材(緩衝部材)
50c 円板部(緩衝部材)
51 板部材(緩衝部材)
52 筒部材(緩衝部材)
53、54 板部材(緩衝部材)
100 空間部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ignition coil for an internal combustion engine, and more particularly to a stick-shaped ignition coil for an internal combustion engine that is directly mounted on a plug hole.
[0002]
[Prior art]
As a conventional stick-shaped ignition coil for an internal combustion engine (hereinafter, an “ignition coil for an internal combustion engine” is referred to as an ignition coil), a central core portion having a rod-shaped core body is disposed around an axis, and a primary coil and 2. Description of the Related Art It is known that a resin spool around which a secondary coil is wound is provided, and a resin is filled in a housing of the ignition coil as an insulating material between members. The resin filling the housing not only serves as an insulating material but also permeates between the wire members of the coil and plays a role in preventing winding collapse of the coil. There is also known an ignition coil in which a permanent magnet is provided on at least one of both ends in the axial direction of a core body to form a central core portion and increase a voltage generated by the ignition coil.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in a state where not only the resin insulating material but also a case member such as a spool surrounding the outer periphery of the central core portion is in direct contact with the central core portion, the temperature changes between the central core portion having a different expansion coefficient and the resin insulating material or the case member. When the expansion and contraction are repeated, the resin insulating material and the case member in contact with the central core portion, particularly the resin insulating material and the case member in contact with the axial end corners of the central core portion are cracks (insulation deficient portions). crack) may occur. If a crack occurs in the resin insulating material or the case member around the central core, there is a risk of discharging through the crack between the secondary coil or the high voltage terminal as the high voltage part and the central core as the low voltage part. . When a discharge occurs between the high-voltage part and the central core, the insulation between the high-voltage part and the central core is broken, and the voltage generated in the secondary coil decreases. Cannot be applied.
[0004]
Further, when the center core and the resin insulating material or the case member repeatedly expand and contract due to a temperature change, the center core portion receives a load in the radial direction and the axial direction from the resin insulating material and the case member due to a difference in expansion rate. In particular, when a load is applied to the central core portion in the axial direction, the magnetic permeability of the core body may decrease (hereinafter, “permeability decreases due to the load on the central core portion” is referred to as magnetostriction), and the ignition coil There is a problem that the generated voltage decreases.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide an ignition coil that prevents a crack from being generated in the vicinity of both end corners in the axial direction of a central core portion and generates a desired high voltage.
It is another object of the present invention to provide an ignition coil that reduces a load applied to a central core portion due to a temperature change and generates a desired high voltage.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to the ignition coil according to the first and second aspects of the present invention, the central core portion composed of a rod-shaped core body or a permanent magnet disposed on at least one of both ends of the rod-shaped core body and the core body in the axial direction is provided. Both end corners in the axial direction are covered with cushioning members. Accordingly, it is possible to prevent a case member such as a spool surrounding the outer periphery of the central core portion or a resin insulating material from directly contacting both end corners in the axial direction of the central core portion, and to prevent a contact between the central core portion and the resin insulating material or the case member. Since the first cushioning member absorbs the difference in the expansion coefficient, the first cushioning member can be expanded even if the center core portion and the resin insulating material and the case member having different expansion ratios from the center core portion repeatedly expand and contract with the temperature change. It is possible to prevent the resin insulating material and the case member near the two corners in the axial direction of the central core portion covered with the member from being cracked as an insulating defect. This prevents discharge between the secondary coil or high-voltage terminal as the high-voltage part and the central core as the low-voltage part, and prevents dielectric breakdown between the high-voltage part and the central core. Therefore, it is possible to prevent the voltage generated in the secondary coil from lowering and apply a desired high voltage to the spark plug.
[0008]
According to the ignition coil according to claim 4 of the present invention, it can be integrally molded cushioning member so shaping the cushioning member into a bag shape. As a result, the number of parts is reduced and the number of assembling steps is reduced. Further, since the provided at least on one of both axial ends of the bore of the buffer member having a smaller diameter than the diameter of the central core portion, the core body and the permanent magnets in the buffer member from the pores of the integral molded cushioning member Can be inserted.
[0009]
According to the ignition coil according to the fifth aspect of the present invention, since the buffer member is composed of a plurality of members, the manufacture of the buffer member is facilitated.
According to the ignition coil according to the sixth, seventh or eighth aspect of the present invention, the central core portion and the cushioning member are integrally formed, so that the cushioning member does not fall off the central core portion at the time of assembling, and the assembling is easy. become. Here, the integral molding means that the cushioning member formed on the central core portion is not detachable and forms a part as a whole with the cushioning member formed on the outer periphery of the central core portion.
[0010]
According to the ignition coil according to the ninth aspect of the present invention, since the cushioning member covers the entire surface of the central core, the central core does not come into contact with the resin insulating material or the case member. Therefore, generation of cracks in the resin insulating material and the case member around the central core portion can be prevented.
According to the ignition coil according to the tenth aspect of the present invention, since the end corners of the center core are chamfered, it is possible to prevent cracks from being generated in the buffer member in contact with the end corners of the center core.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a plurality of examples showing embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First embodiment)
1 to 4 show an ignition coil according to a first embodiment of the present invention.
[0015]
The
The
[0016]
The cylindrical rod-
[0017]
The
[0018]
As shown in FIG. 1, the
[0019]
The
[0020]
The
The high-
[0021]
Next, the operation of the
The expansion coefficients of the
[0022]
However, in the first embodiment, the outer peripheral side surface of the
[0023]
Also, since the expansion coefficient of the
[0024]
In the first embodiment, the
(Second embodiment)
FIG. 5 shows an ignition coil according to a second embodiment of the present invention. Components substantially the same as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0025]
In the second embodiment, a permanent core is not disposed at both ends of the core
Accordingly, also in the second embodiment, cracks are prevented from being generated around the outer peripheral side surface of the core
[0026]
Further, since the
(Third embodiment)
6 and 7 show an ignition coil according to a third embodiment of the present invention. Components substantially the same as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0027]
The
[0028]
Also in the third embodiment, cracks are prevented from being generated around the outer peripheral side surface of the
[0029]
Furthermore, since the
The cushioning member is composed of two members, a
[0030]
(Fourth embodiment)
FIGS. 8 and 9 show an ignition coil according to a fourth embodiment of the present invention. Components substantially the same as those of the third embodiment are denoted by the same reference numerals.
The
[0031]
The
As shown in FIG. 8, the end corner of the
[0032]
In the fourth embodiment, since the end corners of the
[0033]
Further, the elastic deformation of the
[0034]
In the fourth embodiment, the end corner of the
In the above-described plurality of embodiments of the present invention, at least one of the outer peripheral side surface of the central core portion and the both end corners in the axial direction is covered with a cylindrical member which is a buffer member , and the other is covered with a cylindrical member or in a space portion. Face to face. Therefore, it is possible to prevent the
[0035]
Furthermore, the outer peripheral side surface of the central core portion is covered by the cylindrical member, and both end surfaces in the axial direction of the central core portion are covered by the plate member as a part of the cylindrical member or the cushioning member. Even if the
[0036]
In the above plurality of embodiments, the cylindrical member constituting the cushioning member extends in the axial direction of the central core portion, and is formed so as to cover at least one end corner of the central core portion, as well as the outer peripheral side surface, The buffer member may be composed of a plurality of members, and the buffer member may cover only the end corners of the central core portion.
In the above embodiments of the present invention, the cylindrical member and the plate member are formed of rubber. However, the cylindrical member and the plate member may be formed of an elastomer resin, and the center core portion may be insert-molded in the cylindrical member. Further, the center core may be inserted into a cylindrical member formed of an elastomer resin.
[0037]
Further, an elastic member such as an elastomer resin or rubber may cover the surface of the
[0038]
Also, the
In addition, the corners of the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an ignition coil according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view showing a cylindrical member of the first embodiment.
FIG. 3 is an enlarged view of a portion taken along line III of FIG. 1;
FIG. 4 is an enlarged view of a portion taken along a line IV in FIG. 1;
FIG. 5 is a sectional view showing an ignition coil according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a sectional view showing one end of an ignition coil according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a sectional view showing the other end of the ignition coil according to the third embodiment.
FIG. 8 is a sectional view showing one end of an ignition coil according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view showing the other end of the ignition coil according to the fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
14, 15 permanent magnet (center core)
17 Tube member ( buffer member )
17b, 17c Annular part ( buffer )
17d corner ( buffer )
18 Through
20 Secondary spool (case member)
21
27 core body (center core)
50 Tube member ( buffer member )
50c disk ( buffer )
51 Board member ( buffer member )
52 Tube member ( buffer member )
53, 54 Plate member ( buffer member )
100 space
Claims (10)
棒状のコア本体からなる中心コア部と、
前記中心コア部の外周に配設された一次スプールおよび二次スプールと、
前記一次スプールに巻回された一次コイル、および前記二次スプールに巻回された二次コイルと、
前記中心コア部、前記一次スプール、前記二次スプール、前記一次コイル及び前記二次コイルを収容する収容室を形成するハウジングと、該ハウジングの前記収容室内に充填された樹脂絶縁材とからなる点火コイルであって、
前記中心コア部の軸方向の両端角部を覆い、中心コア部の軸方向端面における厚みが、前記中心コア部の外周側面における厚みよりも厚い緩衝部材と、
を備えることを特徴とする内燃機関用点火コイル。An internal combustion engine ignition coil that generates a high voltage applied to an internal combustion engine ignition device,
A central core portion composed of a rod-shaped core body,
A primary spool and a secondary spool disposed on the outer periphery of the center core,
A primary coil wound on the primary spool, and a secondary coil wound on the secondary spool,
An ignition comprising a housing forming a housing chamber for housing the center core portion, the primary spool, the secondary spool, the primary coil and the secondary coil, and a resin insulating material filled in the housing chamber of the housing. A coil,
A cushioning member that covers both end corners in the axial direction of the central core portion, and has a thickness at an axial end surface of the central core portion larger than a thickness at an outer peripheral side surface of the central core portion,
An ignition coil for an internal combustion engine, comprising:
Priority Applications (22)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21494197A JP3587024B2 (en) | 1997-06-30 | 1997-08-08 | Ignition coil for internal combustion engine |
US09/023,613 US6208231B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
EP98102541A EP0859383B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
DE69836987T DE69836987T2 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Pin-shaped ignition coil with improved structure to prevent cracking or dielectric discharge |
ES02015927T ES2275785T3 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | IGNITION COIL OF THE BAR TYPE THAT HAS AN IMPROVED STRUCTURE TO AVOID FISURES OR ELECTRIC SHOCK. |
EP02015928A EP1255259B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
DE69836926T DE69836926T2 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Pin-shaped ignition coil with improved structure to prevent cracking or dielectric discharge |
ES02015928T ES2275786T3 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | VARILLA TYPE IGNITION COIL, WITH IMPROVED STRUCTURE AGAINST FISURES OR DIELECTRIC DOWNLOADS. |
DE69824215T DE69824215T8 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Pin-shaped ignition coil with improved structure to prevent cracking or dielectric discharge |
DE69836567T DE69836567T2 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Pin-shaped ignition coil with improved structure to prevent cracking or dielectric discharge |
ES02015929T ES2280458T3 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | IGNITION COIL OF THE BAR TYPE THAT HAS AN IMPROVED STRUCTURE TO AVOID FISURES OR ELECTRIC SHOCK. |
EP02015929A EP1255260B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
EP04003282A EP1426985B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
EP02015927A EP1253606B1 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
ES04003282T ES2375560T3 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | IGNITION COIL OF THE BAR TYPE THAT HAS AN IMPROVED STRUCTURE TO AVOID FISURES OR DIELECTRIC DOWNLOADS. |
ES98102541T ES2221085T3 (en) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | IGNITION COIL OF THE BAR TYPE THAT HAS AN IMPROVED STRUCTURE TO AVOID FISURES OR ELECTRIC SHOCK. |
US09/635,137 US6525636B1 (en) | 1997-02-14 | 2000-08-09 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
US09/635,138 US6977574B1 (en) | 1997-02-14 | 2000-08-09 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
US10/320,368 US7071804B2 (en) | 1997-02-14 | 2002-12-17 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
US10/625,683 US7068135B1 (en) | 1997-02-14 | 2003-07-24 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
US10/625,697 US6930583B2 (en) | 1997-02-14 | 2003-07-24 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
US11/137,559 US6995644B2 (en) | 1997-02-14 | 2005-05-26 | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-173947 | 1997-06-30 | ||
JP17394797 | 1997-06-30 | ||
JP21494197A JP3587024B2 (en) | 1997-06-30 | 1997-08-08 | Ignition coil for internal combustion engine |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004153514A Division JP3705289B2 (en) | 1997-06-30 | 2004-05-24 | Ignition coil for internal combustion engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174139A JPH1174139A (en) | 1999-03-16 |
JP3587024B2 true JP3587024B2 (en) | 2004-11-10 |
Family
ID=26495727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21494197A Expired - Lifetime JP3587024B2 (en) | 1997-02-14 | 1997-08-08 | Ignition coil for internal combustion engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3587024B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3550643B2 (en) | 1998-12-14 | 2004-08-04 | 株式会社デンソー | Ignition coil for internal combustion engine |
JP2003017341A (en) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | Ignition coil for internal combustion engine |
DE102004012482B4 (en) * | 2004-03-15 | 2005-12-29 | Era Ag | Transformation device for generating an ignition voltage for internal combustion engines |
JP2006278424A (en) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Diamond Electric Mfg Co Ltd | Ignition coil for internal combustion engine, and automobile |
-
1997
- 1997-08-08 JP JP21494197A patent/JP3587024B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1174139A (en) | 1999-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1255260B1 (en) | Stick-type ignition coil having improved structure against crack or dielectric discharge | |
US6011457A (en) | Engine igniting coil device | |
US6747540B1 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP4329510B2 (en) | Ignition coil | |
US6836203B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP3550643B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP3587024B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP3705289B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
US6192873B1 (en) | Ignition coil having spring for connecting the same to spark plug | |
KR100222461B1 (en) | Engine igniting coil device | |
JPH0917662A (en) | Ignition device for internal-combustion engine | |
JP3629983B2 (en) | Ignition coil | |
JP4032692B2 (en) | Ignition coil | |
JP3783957B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP2002021695A (en) | Method for manufacturing ignition device for internal combustion engine | |
JP4042041B2 (en) | Ignition coil | |
JP2000208346A (en) | Ignition coil for internal combustion engine and manufacture of the same | |
JP7559637B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JPH1167563A (en) | Ignition coil in internal combustion engine | |
JP3709934B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JPH11111547A (en) | Stick-type ignition coil | |
JP4452435B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP3795639B2 (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JP2002319513A (en) | Ignition coil for internal combustion engine | |
JPH11204357A (en) | Ignition coil for internal combustion engine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040303 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040326 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040524 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040628 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040720 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040802 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |