JP3577402B2 - Polymer electrolyte fuel cell - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロトン導電性を有するイオン交換膜を電解質として用いた固体高分子型燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来の固体高分子型燃料電池の構成を示す概略図である。この固体高分子型燃料電池は、図3に示すようにプロトン導電性を有するイオン交換膜1を電解質として用い、このイオン交換膜1を挟んでアノード電極2とカソード電極3とを備えて構成されている。
【0003】
イオン交換膜1には、通常、Nafion(デュポン社製),Flemion(旭硝子株式会社製),Aciplex(旭化成工業株式会社製),Dow(ダウ ケミカル社製)などが使用されており、それぞれの電極2,3は、触媒層4と、この触媒層4を支持する支持層5とからなり、各触媒層4がイオン交換膜1に接するように構成されている。そして、アノード電極2に水素を含む燃料ガスを供給する一方、カソード電極3に空気を含む酸化剤ガスを供給することにより発電を行う。
【0004】
燃料ガス中に含まれる水素(Η2 )は、アノード電極2にて、
【化1】
H2 →2H+ +2e− ……(反応1)
なる反応により酸化される。H+ (プロトン)はイオン交換膜1中を移動する一方、e− (電子)は外部負荷8を通り電気的な仕事をして、それぞれカソード電極3に達する。このカソード電極3では酸化剤ガス中の酸素(Ο2 )がH+ およびe− と、
【化2】
なる反応によって還元される。燃料ガスと酸化剤ガスが供給される限り、上記の酸化・還元反応が継続して進行し、電池は発電し続ける。一個の電池の出力は小さいため、実際の固体高分子型燃料電池は図3に示す電池をセパレータを介して複数個積層して用いられることがほとんどである。このため一個の電池のことを単位電池と称する。
【0005】
イオン交換膜1は、水を含むことによって有用なプロトン導電性を示す。したがって、固体高分子型燃料電池が実用性能を発揮するためには、膜は常に水を含んだ状態、すなわち含水していることが必要である。しかし、固体高分子型燃料電池には、イオン交換膜1の含水量が変動する要因が以下のようにいくつか存在する。
【0006】
(1)アノード電極2からカソード電極3へイオン交換膜1中を移動するH+ (プロトン)は、いくらかの水分子(H2 O)を伴って移動する。
(2)カソード電極3では、酸素の還元により水が生成する。
(3)上記(1),(2)の水の一部(H2 O)は、カソード電極3からアノード電極2へ拡散する。
(4)燃料ガスによってイオン交換膜1のアノード電極2側から水が電池外へ取り去られる。
(5)酸化剤ガスによってイオン交換膜1のカソード電極3側から水が電池外へ取り去られる。
【0007】
この中で(1)と(2)は電池の反応速度に依存し、膜のカソード電極3側の含水量が増す要因である。(3)は(1)と(2)との一部であるから、膜のアノード電極2側の含水量は減る傾向にある。
【0008】
(4),(5)は共に膜の含水量が減る要因である。含水量が増す要因もあるものの、実際の電池では流量にもよるが、(4)および(5)の影響が大きく、膜は短時間で乾燥し、結果として電池の特性は低下する。このような現象を解決するために、何等かの方法で予め燃料ガス、あるいは燃料ガスと酸化剤ガスの両方に水分を含ませて、すなわち加湿を行い、電極を通してイオン交換膜1に水分を供給する手段が既に採用されている。
【0009】
燃料ガスを加湿することにより(1)と(4)によるアノード側のイオン交換膜1の乾燥を防止することができる。酸化剤ガスの加湿は必ずしも必要でないが、(1)と(2)と加えたものよりも大きい(5)の場合は酸化剤ガスの加湿を行うことにより、カソード電極3側のイオン交換膜1の乾燥を防止することができる。
【0010】
このように反応ガスを加湿することにより、イオン交換膜1の乾燥を防止することが可能であるが、加湿された反応ガスが電極を通りイオン交換膜1に達するため、電極の構造も固体高分子型電池の特性を左右する要因となる。
【0011】
触媒層4は、アノード電極2,カソード電極3でそれぞれ上記反応1、反応2を促進するための触媒を含んだ層である。触媒は単に白金黒を用いる場合もあるが、通常はアセチレンブラック,ファーネスブラックなどの高い比表面積を有するカーボン表面に、触媒作用を有する白金あるいは白金と他の金属との合金(白金合金)の微粒子を分散担持したもの(カーボン担持白金触媒)を使用する。
【0012】
このカーボン担持白金触媒は、白金の比表面積を増加させることにより、白金の使用量を低減するための工夫であるが、低密度のカーボンを含むため嵩高であり、また触媒層4はカーボンの細孔構造を反映した多孔質構造となる。
【0013】
この多孔質構造は以下のようにいくつかの電池特性の低下要因を含む。(a)細孔内に存在するためイオン交換膜1に接することができない、すなわちプロトンの供給がなされない白金、あるいは白金合金の割合が増し、電池の触媒活性が低下する。(b)ガスに含まれ膜に供給される水や電池反応の生成水が細孔内に滞留し、ガスの移動を阻害して電池のガス拡散性が低下する。
【0014】
(a)は固体であるイオン交換膜1が触媒層4の細孔内に入り込めないことから生じる問題であるが、これに対して、イオン交換膜1と同組成の高分子の分散溶液を触媒と混合して触媒層4を形成することにより、白金あるいは白金合金の利用率を上げる手段が既に採用されている。(b)の問題は、撥水性を有する微粒子を触媒層4に混合することで回避されることが多い。
【0015】
ここで、撥水性を有する微粒子とは、テフロン(デュポン社製:四フッ化エチレン樹脂)を初めとするフッ素樹脂粒子,カーボンとフッ素樹脂の混合物を焼結した後、粉砕したカーボン/フッ素樹脂粒子,カーボンあるいはピッチの表面をフッ素化したフッ化カーボン、フッ化ピッチなどである。これらの撥水性微粒子を触媒層4に混合することにより、膜への水の供給や、電池反応による生成水の取り出しがスムースに行われるようになる。
【0016】
触媒層4は200μm以下と薄く、かつ脆い。また膜も比較的柔らかいため、共に単層では取扱いが困難な場合が多い。このため、これらの層を補強する支持層5が用いられる。この支持層5に必要な機能は、電池の取扱いを容易にし、かつ積層に耐え得る強度,電気伝導性,ガス拡散性などであり、多孔質構造を有するカーボン材料に撥水処理を行ったものが使用されることが多い。
【0017】
具体的には、ΤGΡ(東レ株式会社製)などのカーボンペーパーにフッ素樹脂で撥水処理を行ったものや、カーボンとフッ素樹脂との混合物を板状に焼き固めたものが使用されている。いずれもフッ素樹脂を何等かの方法により含んでいるのは、触媒層4での問題(b)と同様に細孔内での水の滞留を防止するためである。
【0018】
なお、場合によっては、図3に示す触媒層4のみを電極と称し、支持層5を単独で取り扱うものもあるが、その場合の単位電池での電極と支持層の構成が図3の触媒層4と支持層5の構成と同一であれば、その単位電池は呼称が異なるだけで本発明の従来技術の電池に含まれる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような構成の従来の固体高分子型燃料電池では、イオン交換膜1は常に高い含水状態であるように反応ガスを加湿して水を供給しなければならない一方、反応ガスの通り道でもある電極内には水が滞留しにくい、すなわち水は電池内に入り易く、かつ出やすい構造となっているため、供給した水が、電池反応で生成した水も含めて、基本的に全てが、未反応の燃料ガスと酸化剤ガスによって電池外に取り出されることになり、大量の電池排水が生じるという問題がある。勿論、この排水を再び循環して電池に供給することも可能であるが、この場合でも、電池プラント内に大量の水を保持していなければならい問題に変わりはない。
【0020】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、イオン交換膜の含水量を従来と同等とし、電池特性を低下させることなく、電池排水の量を低減する固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1は、触媒層および支持層によりそれぞれ構成されるアノード電極およびカソード電極と、このアノード電極とカソード電極との間に挟まれ、かつプロトン導電性を有するイオン交換膜とを備えた固体高分子型燃料電池において、前記イオン交換膜を除いて最も親水性の材料を含んだ層をカソード電極の触媒層と支持層との間に設け、前記親水性の材料を、SiO 2 ,SnO 2 ,Al 2 O 3 のうち、少なくともいずれか一種の金属酸化物を選択するとともに、前記親水性の材料を含んだ層が前記触媒層および前記支持層よりも薄く形成する構成にしたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1は本発明に係る固体高分子型燃料電池の一実施形態を示す概略図である。なお、従来の構成と同一または対応する部分には、図3と同一の符号を用いて説明する。
【0027】
図1に示すように、本実施形態の固体高分子型燃料電池は、プロトン導電性を有するイオン交換膜1を電解質として用い、このイオン交換膜1を挟んでアノード電極2とカソード電極3とを備えている。それぞれの電極2,3は、触媒層4と、この触媒層4を支持する支持層5とからなり、各触媒層4がイオン交換膜1に接するように構成されている。
【0028】
ここで、カソード電極3には、イオン交換膜1を除いて最も親水性の材料が含まれ、具体的には触媒層4と支持層5との間に、これら触媒層4および支持層5よりも薄く形成された親水性の材料を含んだ親水層6が設けられている。そして、親水性の材料としては、SiO2 ,SnO2 ,Al2 O3 などの金属酸化物が用いられる。
【0029】
このようにして構成された単位電池は電池治具7に組み込まれ、燃料ガス入口7aからアノード電極2に加湿した水素を含む燃料ガスを供給する一方、酸化剤ガス入口7cからカソード電極3に加湿した空気を含む酸化剤ガスを供給することにより発電を行う。そして、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、それぞれ燃料ガス出口7bおよび酸化剤ガス出口7dから排出される。
【0030】
次に、本実施形態の固体高分子型燃料電池を具体的に説明する。
【0031】
まず、厚さ300μmのカーボンペーパーに四フッ化エチレン樹脂の分散溶液を含浸させた後、炉で350℃で20分間熱処理して支持層5を作製した。次に、カーボンと金属酸化物であるAl2 O3 粉末を6:4の割合でアルコールを溶媒として混合してインクを合成し、このインクを支持層5に塗布し、乾燥して親水層6を形成した。
【0032】
そして、カーボン担持白金触媒とNafion5%溶液を1:3の割合で混合しインクを合成して親水層6に塗布し、乾燥して触媒層4を形成し、カソード電極3を作製した。アノード電極2は、親水層6を形成する工程を省略し、支持層5に直接触媒層4を形成して作製した。触媒層4の厚さはアノード電極2、カソード電極3ともに約100μmであった。イオン交換膜1としてNafion膜を使用して、作製したアノード電極2、カソード電極3をNafion膜にプレスして単位電池を作製した。この時、親水層6のインク塗布量を調整して、親水層6の厚さが50μm、150μmの、2種の単位電池を作製した。また、カソード電極3に親水層6が設けられていない従来の電池も併せて作製した。
【0033】
この3種の単位電池を、それぞれ電池治具7に組み込み、燃料ガス入口7aから加湿した水素を、酸化剤ガス入口7cから加湿した空気をそれぞれ供給して発電を行った。水素,空気の加湿量は、それぞれの電池特性が最も良くなるように調節した。発電は100時間行い、その間、燃料ガス出口7bまたは酸化剤ガス出口7dから排出された水量を測定したところ、従来の電池が約650mlであったのに対し、親水層6が50μm,150μmの電池の水量は、それぞれ約300ml,200mlであった。また、電池抵抗を測定すると、いずれの電池も約3mΩと変わらなかった。
【0034】
さらに、100時間運転後の電池特性を図2に示す。図2によれば、親水層50μmの電池と従来の電池の特性はほとんど変わらないが、親水層150μmの電池は高電流域での電圧が従来電池より低くなった。また、親水性の材料としてSiO2 ,SnO2 を使用した電池もAl2 O3 と同様の結果を示した。
【0035】
親水層150μmの電池の低特性は、水を保持した親水層6が空気の拡散を阻害しているためと考えられる。親水層6は電池排水低減に貢献するものの、カソード電極3が含む触媒層4や支持層5の厚さを越えると、撥水処理を行わない、あるいは親水処理を行った触媒層4や支持層5と変わりがなく、水の滞留による反応ガス拡散阻害の要因となる。このことを逆に考えると、触媒層4や支持層5が水を保持しても反応ガスの拡散を阻害しなければ、これらの層のいずれかに親水処理をすることによって親水層6の機能を兼ね備えることが可能である。
【0036】
しかし、既にある機能を有する触媒層4や支持層5に、親水性という新たな機能を付け加えた場合、親水性の度合の調整が困難であったり、触媒層4や支持層5の本来の機能を損なう可能性もある。これに対して、親水層6を独立して形成することは、材料の組成や量を変更することも容易で、既存の電極に設計変更を行うことなく適用できるという利点もある。
【0037】
また、本実施形態の親水層6の親水性は、イオン交換膜1を除いた電池内での相対的な親水性であり、換言すれば、イオン交換膜1を除いて最も疎水性でない層のことである。したがって、触媒層4と支持層5がフッ素樹脂などで撥水処理を行っている場合、何等処理を行っていないカーボンのみで親水層6を構成することも可能であり、前述の親水層6と同様の作用を有する。
【0038】
このように本実施形態によれば、イオン交換膜1を除いて最も親水性の材料が、カソード電極3に含まれることにより、H+ (プロトン)と共に移動した水と電池反応による生成水とが、この親水性の材料に捉えられ、イオン交換膜1の乾燥が抑制されるため、加湿する水の量を低減することができる。
【0039】
また、親水性の材料を含んだ親水層6を触媒層4と支持層5との間に設けたことにより、H+ (プロトン)と共に移動した水と電池反応による生成水とが、イオン交換膜1に近い位置で保持されることとなり、イオン交換膜1の含水量低減が強く抑制され、イオン交換膜1が乾燥せず、かつ支持層5への水の流出が抑制されることにより、支持層5への水の滞留が防止され、支持層5での反応ガスの拡散が阻害されることがなくなる。
【0040】
さらに、親水性の材料がSiO2 ,SnO2 ,Al2 O3 などの金属酸化物であることから、H+ (プロトン)と共に移動した水と電池反応による生成水とがSiO2 ,SnO2 ,Al2 O3 などの金属酸化物に捉えられ、イオン交換膜1の乾燥が抑制されるため、加湿する水の量を低減することができる。
【0041】
さらにまた、触媒層4と支持層5との間の親水性の材料を含んだ親水層6が、触媒層4および支持層5よりも薄く形成されたことにより、親水層6が水を保持した場合でも、反応ガスの拡散を阻害することがなくなる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、イオン交換膜を除いて最も親水性の材料を含んだ層をカソード電極の触媒層と支持層との間に設け、前記親水性の材料を、SiO 2 ,SnO 2 ,Al 2 O 3 のうち、少なくともいずれか一種の金属酸化物を選択するとともに、前記親水性の材料を含んだ層が前記触媒層および前記支持層よりも薄く形成する構成にしたので、支持層への水の滞留が防止され、支持層での反応ガスの拡散が阻害されることがなくなるとともに、電池特性を低下させることなく、電池排水の量を低減する固体高分子型燃料電池を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体高分子型燃料電池の一実施形態を示す概略図。
【図2】本実施形態の電池と従来の電池の電池特性を示す図。
【図3】従来の固体高分子型燃料電池の構成を示す概略図。
【符号の説明】
1 イオン交換膜
2 アノード電極
3 カソード電極
4 触媒層
5 支持層
6 親水層
7 電池治具
7a 燃料ガス入口
7b 燃料ガス出口
7c 酸化剤ガス入口
7d 酸化剤ガス出口
8 外部負荷[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a polymer electrolyte fuel cell using an ion exchange membrane having proton conductivity as an electrolyte.
[0002]
[Prior art]
FIG. 3 is a schematic diagram showing a configuration of a conventional polymer electrolyte fuel cell. As shown in FIG. 3, this polymer electrolyte fuel cell uses an
[0003]
For the
[0004]
Hydrogen (Η 2 ) contained in the fuel gas is
Embedded image
H 2 → 2H + + 2e − (Reaction 1)
It is oxidized by the following reaction. H + (proton) moves in the
Embedded image
Is reduced by the following reaction. As long as the fuel gas and the oxidizing gas are supplied, the above oxidation / reduction reactions continue to proceed, and the battery continues to generate power. Since the output of one cell is small, an actual polymer electrolyte fuel cell is often used by laminating a plurality of cells shown in FIG. 3 via a separator. For this reason, one battery is called a unit battery.
[0005]
The
[0006]
(1) H + (proton) moving in the
(2) At the
(3) Part of the water (H 2 O) in the above (1) and (2) diffuses from the
(4) Water is removed from the battery from the
(5) Water is removed from the battery from the
[0007]
Among them, (1) and (2) depend on the reaction speed of the battery and are factors that increase the water content of the membrane on the
[0008]
Both (4) and (5) are factors that reduce the water content of the membrane. Although there is a factor of increasing the water content, in an actual battery, although depending on the flow rate, the effects of (4) and (5) are large, and the membrane dries in a short time, and as a result, the characteristics of the battery deteriorate. In order to solve such a phenomenon, the fuel gas or both the fuel gas and the oxidizing gas are preliminarily moistened by some method, that is, humidification is performed, and the water is supplied to the
[0009]
By humidifying the fuel gas, drying of the
[0010]
By humidifying the reaction gas in this way, it is possible to prevent the
[0011]
The
[0012]
This carbon-supported platinum catalyst is designed to reduce the amount of platinum used by increasing the specific surface area of platinum, but is bulky because it contains low-density carbon, and the
[0013]
This porous structure includes several factors that degrade battery characteristics as follows. (A) Since it is present in the pores, it cannot be in contact with the
[0014]
(A) is a problem caused by the fact that the solid ion-
[0015]
Here, the fine particles having water repellency include fluorocarbon resin particles such as Teflon (manufactured by DuPont: ethylene tetrafluoride resin), and carbon / fluorocarbon resin particles obtained by sintering a mixture of carbon and fluorocarbon resin and then pulverizing the mixture. , Carbon fluoride or carbon fluoride in which the surface of pitch is fluorinated, pitch fluoride, or the like. By mixing these water-repellent fine particles with the
[0016]
The
[0017]
Specifically, carbon paper such as {G} (manufactured by Toray Industries, Inc.) that has been subjected to a water-repellent treatment with a fluororesin, or a mixture obtained by baking a mixture of carbon and a fluororesin into a plate shape is used. The reason for containing the fluororesin by any method is to prevent water from staying in the pores as in the case of the problem (b) in the
[0018]
In some cases, only the
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional polymer electrolyte fuel cell having the above configuration, the
[0020]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and provides a polymer electrolyte fuel cell in which the water content of an ion exchange membrane is equivalent to the conventional one and the amount of battery drainage is reduced without lowering the battery characteristics. The purpose is to do.
[0021]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem,
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0026]
FIG. 1 is a schematic view showing one embodiment of a polymer electrolyte fuel cell according to the present invention. Parts that are the same as or correspond to the conventional configuration will be described using the same reference numerals as in FIG.
[0027]
As shown in FIG. 1, the polymer electrolyte fuel cell according to the present embodiment uses an
[0028]
Here, the
[0029]
The unit battery thus configured is incorporated in the
[0030]
Next, the polymer electrolyte fuel cell of the present embodiment will be specifically described.
[0031]
First, a carbon paper having a thickness of 300 μm was impregnated with a dispersion solution of a tetrafluoroethylene resin, and then heat-treated at 350 ° C. for 20 minutes in a furnace to form a
[0032]
Then, a carbon-supported platinum catalyst and a 5% Nafion solution were mixed at a ratio of 1: 3 to synthesize an ink, applied to the
[0033]
These three types of unit batteries were respectively incorporated into a
[0034]
FIG. 2 shows the battery characteristics after 100 hours of operation. According to FIG. 2, the characteristics of the battery having the hydrophilic layer of 50 μm and the conventional battery were almost the same, but the voltage of the battery having the hydrophilic layer of 150 μm in the high current region was lower than that of the conventional battery. In addition, a battery using SiO 2 or SnO 2 as a hydrophilic material also showed the same result as Al 2 O 3 .
[0035]
It is considered that the low characteristics of the battery having a hydrophilic layer of 150 μm are due to the
[0036]
However, when a new function of hydrophilicity is added to the
[0037]
Further, the hydrophilicity of the
[0038]
As described above, according to the present embodiment, since the most hydrophilic material except for the
[0039]
Further, since the
[0040]
Furthermore, since the hydrophilic material is a metal oxide such as SiO 2 , SnO 2 , and Al 2 O 3 , the water that has moved with H + (proton) and the water generated by the battery reaction are different from SiO 2 , SnO 2 , Since it is captured by a metal oxide such as Al 2 O 3 and the drying of the
[0041]
Furthermore, since the
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing one embodiment of a polymer electrolyte fuel cell according to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing battery characteristics of the battery of the present embodiment and a conventional battery.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a configuration of a conventional polymer electrolyte fuel cell.
[Explanation of symbols]
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