JP3535976B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3535976B2
JP3535976B2 JP23741698A JP23741698A JP3535976B2 JP 3535976 B2 JP3535976 B2 JP 3535976B2 JP 23741698 A JP23741698 A JP 23741698A JP 23741698 A JP23741698 A JP 23741698A JP 3535976 B2 JP3535976 B2 JP 3535976B2
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尚之 小武
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧、水圧、空圧
および真空などによる各種流体機器で流体継手として用
いられる管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、適宜施錠手段によって着脱自在に
連結されるソケットとプラグとからなり、ソケットとプ
ラグの連結により流体の流通を可能とする管継手が数多
く製造され、多方面で使用されている。この種管継手に
は、開閉用のバルブを装着していないバルブ無しタイプ
と、ソケット側にバルブを内蔵して開閉機構を備えたバ
ルブ付きの一体型管継手がある。このバルブ付きタイプ
の管継手の場合、ソケットにプラグを挿入して連結する
と、そのプラグの先端でソケット内のバルブが押し開か
れ、流体が流通可能な状態になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、バルブ有・無の2つのタイプの管継手を用途に応じ
て使い分けているため、品種が増えることで製造的にも
在庫面でも不都合がある。
【0004】したがって、本発明の目的は、バルブ無し
タイプを基本形態として構成した管継手にあって、必要
に応じて簡便に開閉バルブを装着可能としたバルブ有・
無タイプ両用管継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1に
記載の管継手は、適宜施錠手段によって着脱自在に連結
されるソケットとプラグとからなり、ソケットとプラグ
の連結により流体が流通可能となる構造を基本としたも
のにおいて、開閉方向へ移動可能な弁体を有し、必要に
応じて前記ソケットの内部に後端から挿入して所定位置
に装着されるバルブユニットと、このバルブユニットを
前記ソケット内の所定位置に固定するための位置決め手
段と、前記プラグの先端に装着可能となっており、前記
ソケットへの前記バルブユニットの装着に対応して前記
プラグの先端に装着され、このプラグの前記ソケットへ
の挿入により、前記ソケット内に装着された前記バルブ
ユニットの弁体を開方向へ押圧するためのバルブ開き駒
と、を備えて構成されている。
【0006】以上の構成によって、ソケット内にバルブ
ユニットを簡便に組み込み、それに対応してプラグ側に
も先端にバルブ開き駒を簡便に取り付けることで、それ
までのバルブ無しタイプの管継手をバルブ付き一体型の
管継手として便利に使用できる。
【0007】また、請求項2に記載の管継手は、前記位
置決め手段が、前記バルブユニットの装着後に前記ソケ
ットの後端に連結される流体管であり、この流体管の連
結側前端面を前記バルブユニットの後端に当接させて前
記所定位置に固定することを特徴としている。
【0008】この場合、バルブユニットを組込後のソケ
ットに同じ方向の後端から流体管を連結することで、こ
の流体管の先端部を利用してバルブユニットの後端に突
き当てて固定する。連結される流体管を利用するから、
バルブユニットを位置決めするための特別な位置決め手
段を要しない利点がある。
【0009】また、請求項3に記載の管継手は、前記位
置決め手段が、前記ソケット内に後付けして嵌着される
環状のストップリングであり、このストップリングを前
記バルブユニットの後端に当接させて前記所定位置に固
定することを特徴とする。
【0010】位置決め手段にストップリングを用いた構
造であり、この場合は上記請求項2でいう流体管の先端
部を利用しないだけ、ソケット内の任意の位置でストッ
プリングによりバルブユニットを位置決めするのに有効
である。
【0011】また、請求項4に記載の管継手において
は、前記バルブユニットを、前記位置決め手段によって
前記ソケット内の所定位置に位置決めされる弁座部材
と、付勢力によって閉じている状態からプラグ挿入時の
前記バルブ開き駒の当接によってその付勢力に抗して開
く方向へ動作する弁体と、を備えて構成している。すな
わち、バルブユニットを上記のように構成することによ
り、弁座部材の後端に流体管の先端を突き当てて位置決
め固定することもできるし、またストップリングを弁座
部材の後端に止着して位置決め固定でき、対応しやすく
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による管継手の実施
の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】まず、図1〜図3において、本発明を構成
するための基本構造であるバルブ無しタイプの管継手に
ついて示す。管継手は、連結分離可能な一方側のソケッ
ト2と相手他方側のプラグ3に大別でき、それぞれの後
部口端に上流側と下流側の両流体管4、5をつないで連
通させ、流体の流通が可能な状態にする。
【0014】図1において、ソケット2は、内外周嵌合
によって一体的に結合された筒状のソケット本体20お
よびアダプタ30からなっている。ソケット本体20の
外周面には、筒状のスリーブ40が継手軸線C−C上を
手動操作により進退動可能となっている。
【0015】ソケット本体20は、図の右側端がプラグ
3の挿入連結に臨む前端21となっている。このソケッ
ト本体20の前端21から少し後方位置で周方向に複数
の孔22が設けられている。各孔22には、施錠子とし
て円弧形状のロック爪10が出没可能にはめ込んであ
る。施錠子は、本例ではロック爪10が用いられている
が、これに限定されるものではなく、ロックボールまた
はロックピンの類であってもよい。そうしたロック爪1
0は、内側からソケット本体20内に配置した環状の可
動支持リング11でもって支持されている。
【0016】可動支持リング11は、ロック爪10を支
持した状態を示す図1の定常位置から、スプリング12
に抗してソケット本体20内を図の左後退方向へ摺動可
能である。すなわち、アダプタ30の前端に設けた段部
31との間にスプリング12が装着され、可動支持リン
グ11を定常位置に戻す図の右前進方向へ復帰付勢して
いる。また、そうした可動支持リング11にリング厚さ
方向へ漸次縮径したテーパ面11aを設けてある。それ
は、プラグ3が挿入初期に可動支持リング11に係合し
て挿通する際、テーパ面11aでプラグ3を案内して継
手軸線C−C上に向心しやすくし、ソケット本体20に
適合させるためである。
【0017】次に、ソケット本体20の外周で進退可能
な上記スリーブ40は、その前端の内周一円に環状凹部
41が設けられて複数のロック爪10を外側から抱き込
んでいる。それによって、スリーブ40はロック爪10
が孔22から外部に抜脱するのを抑止している。スリー
ブ40の主機能は、右方向への前進操作によってロック
爪10を孔22に押し込み、ソケット本体20内に突出
させて上記プラグ3の動きを封じてロックすることであ
る。ロック爪10の孔22内への押し込みを円滑化する
ため、環状凹部41の内側に押圧テーパ面41aと抑止
面41bが連続して形成されている。
【0018】また、スリーブ40およびソケット本体2
0間の閉塞空所42にスプリング43が装着され、スリ
ーブ40を前進付勢している。この前進付勢状態のスリ
ーブ40の前進動作を規制する手段として、ソケット本
体20に設けた孔22の前側に近い外周に凸形のストッ
パ23が設けられている。
【0019】スリーブ40およびソケット本体20間に
は、さらに両部材の相対動作に連係させる全体C字形状
に形成されたストッパリング14が装着されている。こ
のストッパリング14は、ソケット本体20の外周に設
けた環状凹溝24の溝と、スリーブ40の内周に設けた
環状凹部44とにそれぞれ係合し、C字形によって拡径
および縮径する方向に弾性変形可能となっている。スト
ッパリング14の一部にストッパ段部14aが設けら
れ、このストッパ段部14aにスリーブ40の後端部4
5を突き当てて、スリーブ40の後退を抑止するように
なっている。
【0020】また、上記アダプタ30の前端内周には、
シール部材のOリング15やパッキン16が装着され、
挿入後のプラグ3の外周面に弾性圧接して密着すること
で、部材間の所要の気密性や液密性を確保している。
【0021】一方、バルブ無しタイプ管継手に対応する
プラグ3の基本構造は、図2に示すように、その先端部
外周面に環状のロック溝3aが形成され、ソケット本体
20への挿入時にロック爪10がロック溝3aにはまり
込んで係合可能となっている。それにより、挿入後のプ
ラグ3がソケット2から抜脱するのを防止し、つまりプ
ラグ3の前後動を封止してロック可能となっている。
【0022】以上のようなバルブ無しタイプの管継手に
おいて、ソケット2側のアダプタ20の内部に、必要に
応じて要部材であるバルブユニット50を簡便に組み込
み、それに対応してプラグ3側にも図2のように簡便に
バルブ開き駒3bを装着することができる。そうするこ
とにより、バルブ無しタイプの管継手を簡便にバルブ付
き一体型管継手とすることができる。
【0023】したがって、再び図1〜図3において、上
記バルブ無しタイプ管継手に対してバルブユニット50
を組み込むことにより、バルブ付きの一体型管継手とす
る場合の第1実施の形態を示す。
【0024】バルブユニット50は、短い筒形状の弁座
部材51を有し、この筒内をスライド可能な有底筒形状
の弁体52を有してなっている。弁座部材51は、図2
および図3に示すように、アダプタ30への組込後、流
体管4を連結することによって位置決め固定される部材
である。アダプタ30の後部口端の内周に雌ねじ32が
形成してあり、この雌ねじ32に流体管4の先端部をね
じ連結する。連結された流体管4は、この先端部内周に
段差加工したストッパ段部4aが弁座部材51の後部端
51aに突き当たるようになっており、弁座部材51を
アダプタ30側の突き当て壁33(図1参照)との間で
前後動不可に位置決め固定するようになっている。
【0025】図1において明らかなように、弁座部材5
1は内周端部にテーパ面からなる弁座51bを有し、外
周面には流体管4の内周面との間のシール性を確保する
Oリング54が装着されている。また、弁体52の有底
側外周にはOリング55が装着され、このOリング55
と隣接した位置に内側と連通する連通孔52aが設けら
れている。さらに、開口側に寄った外周には、スプリン
グ53の一端を係止するフランジが設けられている。
【0026】このようにスプリング53を装着して構成
された弁体52を、有底側から弁座部材51の筒内に挿
通させ、スプリング53の付勢力に抗して弁座51b側
端から突出させた状態で有底側の外周にOリング55が
装着される。そこで、付勢力を解除してスプリング53
によって弁座部材51と弁体52とを相対的に移動さ
せ、弁座51bにOリング55を当接させて流体管4側
からの流体の流れを止めるとともに、弁座部材51と弁
体52を一体化してバルブユニット50が構成される。
【0027】次に、以上の構成による第1実施の形態の
バルブ付き一体型管継手について、その組立動作および
使用時の作用を説明する。
【0028】レイアウト配管作業に臨んで、まず図1に
示すようにソケット2側のアダプタ30にバルブユニッ
ト50が組み込まれる。その際、前もって座金形状の弾
性パッキン17がアダプタ30内に装着される。弾性パ
ッキン17はバルブユニット50の弁座部材51側に予
め取り付けた状態にしてあってもよい。
【0029】続いて、そうしたアダプタ30に後部口端
からバルブユニット50がその弁体52を先頭にして組
み込まれる。弁座部材51がアダプタ30内の突き当て
壁33に密着した弾性パッキン17に突き当たり、それ
以上の前進移動を規制して位置決めされる。
【0030】バルブユニット組込後、図2に示すよう
に、アダプタ30の後部口端に流体管4がねじ込みによ
って連結される。流体管4のねじ込みによって、この流
体管4のストッパ段部4aが組込済みの弁座部材51の
後部端51aに背後から突き当たる。弁座部材51は、
弾性パッキン17を介して前方のアダプタ30の突き当
て壁33と後方の流体管4のストッパ段部4aとの間に
挟まれ、進退不可に位置決め固定される。このとき、弾
性パッキン17によって流体管4とアダプタ30とのね
じ連結部におけるシール性を確保する。
【0031】ここで、図2に示すように、プラグ3にあ
っては、バルブ付き一体型管継手に対応させるために、
予め前端内周に環状のバルブ開き駒3bが嵌合などによ
って装着され、ソケット2側への挿入に備える。こうし
たプラグ3は、図3に示すように、相手他方の流体管5
の先端に連結され、この状態でソケット本体20に前端
21から挿入される。プラグ3の外周のテーパ部3cが
ソケット本体21内部の可動支持リング11のテーパ面
11aに当接する。さらに、プラグ3を挿入すると、可
動支持リング11がスプリング12に抗して定常位置か
ら内方へ押し込まれる。可動支持リング11が押し込ま
れて後退すると、ロック爪10に対する内側からの支持
が解除される。ロック爪10の支持解除にほぼ同期し
て、そのロック爪10の内側が挿入中のプラグ3の環状
ロック溝3aに合致する。
【0032】その際、スリーブ40はスプリング43に
よって常時前進方向に付勢されているから、そうした付
勢力によるスリーブ40側の環状凹溝41のテーパ面4
1aの斜面分力がロック爪10に働く。その力でロック
爪10はソケット本体20の孔22に押し込まれる。ロ
ック爪10の押し込みに同期して、さらにスリーブ40
がスプリング43によって前進し、スリーブ40の内周
の抑止面41bがロック爪10の真上に移動して遠心方
向への移動を抑止されることで、ロック爪10は係合し
ているプラグ3のロック溝3aから離脱しない。このよ
うにロック爪10を介してプラグ3の継手軸線C−C上
での動きを封止し、ソケット2にプラグ3をロック状態
で連結する。
【0033】同じく図3において、プラグ3の前部に取
り付けたバルブ開き駒3bによって、アダプタ30内の
バルブユニット40ではその弁体52がスプリング53
に抗して後退する。固定状態の弁座部材51に対して弁
体52が後退することにより、Oリング55が弁座51
aからずれて移動し、それまでの閉塞状態から開放され
る。
【0034】この弁体52の開放によって両側の流体管
4、5同士が連通し、矢印で示す流体が一方側の流体管
4から連通孔52aを通って他方側の流体管5へ流通可
能となる。
【0035】逆に、ソケット2とプラグ3の分離は以下
のように行われる。図3に示すように、上記連結時は、
C字形状のストッパリング14が拡径し、そのストッパ
段部14aが飛び出した状態でスリーブ40の後端部4
5に当接して、スリーブ40の後退を阻止している。
【0036】その状態から、ストッパリング14を押し
縮め操作して縮径させる。ストッパリング14のストッ
パ段部14aがソケット本体20の外周の環状凹溝24
とスリーブ40の内周の環状凹溝44内に押し込まれる
と、スリーブ40を後退させることが可能となる。スリ
ーブ40の後退動作によって、この内周面の抑止面41
bによるロック爪10の上方からの抑止が解除される。
ロック爪10に対してロックを解除すると、ロック解除
されたそのロック爪10を押し上げるようにしてプラグ
3をソケット本体20から抜き外すことができる。
【0037】このとき、スプリング12の付勢力によっ
て可動支持リング11が前進してロック爪10を遠心方
向へ押し出し、スリーブ40の前端の環状凹溝41に係
合することで、そのスリーブ40の前進を抑止する。
【0038】以上の第1実施の形態から理解されるよう
に、バルブユニット50が組み込まれていない状態のバ
ルブ無しタイプ管継手として使用できることはもちろ
ん、必要に応じて簡便にバルブユニット50を組み込む
ことで、バルブ付き一体型管継手として使用することが
できる。
【0039】次に、図4以下の各図は、本発明による第
2、第3および第4実施の形態を示している。これら各
実施の形態にあっても、上記第1実施の形態と同様、バ
ルブ無しタイプを基本構造とする管継手にバルブユニッ
トを簡便に装着することで、いずれもバルブ付き一体型
管継手として使用できる。
【0040】はじめに、図4および図5に示す第2実施
の形態において、ソケット2側の部材構成は上記第1実
施の形態を基本にしてほぼ同一であり、プラグとバルブ
ユニットについて変形例としたものである。対応する部
材には同一符号を付してある。
【0041】この場合、プラグ3の前端内周に装着され
るバルブ開き駒は図4(a)に示す嵌め込み形状の3d
でもよく、あるいは同図4(b)に示すようにバルブ開
き駒3eをプラグ3の前端内周に対して雌雄ねじによっ
てねじ連結する構造も可能である。
【0042】バルブユニット60は、各部材の形状や大
きさに若干の変形が見られるだけで、部材の構成数につ
いては基本的に第1実施の形態のバルブユニット50と
同一である。この場合、第1実施の形態のように、流体
管4の連結時の突き当てでもって弁座部材61を位置決
め固定する構造となっておらず、流体管4と弁座部材6
1の双方に直接的な関連性をもたせていない。
【0043】すなわち、この第2実施の形態では、バル
ブユニット60の位置決め手段として、流体管4を用い
る代わりにストップリング66が用いられている。スト
ップリング66は、アダプタ30の内周面に止着して弁
座部材61の後部端に当接させている。このストップリ
ング66で位置決め固定された弁座部材61に対して、
図5に示すように、プラグ3の前部に取り付けたバルブ
開き駒3dまたは3eによって、アダプタ30内のバル
ブユニット60ではその弁体62がスプリング63に抗
して後退する。固定状態の弁座部材61に対して弁体6
2が後退することにより、Oリング65が弁座61aか
らずれて移動し、それまでの閉塞状態から開放される。
この弁体62の開放によって両側の流体管同士が連通
し、矢印で示す流体が一方側の流体管から連通孔62a
を通って他方側の流体管へ流通可能となる。ストップリ
ング66を使用すれば、アダプタ30内の任意の位置で
弁座部材61を位置決めすることができる。
【0044】また、図6および図7は、本発明による第
3実施の形態を示している。この場合も第1実施の形態
に対応する部材には同一符号を付してある。
【0045】バルブユニット70は、筒形状の弁座部材
71の前端内周にテーパ面による弁座71aが形成さ
れ、この弁座71aに接離する先端円錐台形状の弁体7
2を主体に構成されている。アダプタ30内にバルブユ
ニット70を位置決めする手段は、この第3実施の形態
の場合、流体管4が利用されている。流体管4の先端部
内周の適宜位置にストッパ段部4bが設けられ、このス
トッパ段部4bを弁座部材71の筒後部端71bに突き
当てて位置決め固定するようになっている。
【0046】弁座部材71の内部で進退動作する弁体7
2は、先端部の円錐台形状部にパッキン72aが設けら
れ、このパッキン72aが上記テーパ弁座71aに接離
させる。弁体72はパッキン72aが弁座71aに密接
する図の右前進方向へスプリング73によって付勢され
ている。
【0047】弁座部材71内においては、弁体72が支
持爪74を介してこの中心に挿通する形で進退動作可能
に支持されている。支持爪74の三方に伸びた脚74a
を弁座部材71の内周面に食い込ませて固定されてい
る。
【0048】この第3実施の形態の場合、プラグ3の前
端内周に装着されたバルブ開き駒3fは、図6に示すよ
うに、その先端部3gが弁体72の先端形状に対応させ
て流体の通り抜けが可能な円錐台形状に形成されてい
る。したがって、流体管4の突き当てにより位置決め固
定された弁座部材71に対して、図7に示すように、プ
ラグ3のバルブ開き駒3fの先端部3gを弁体72の先
端に当接させると、弁体72がスプリング73に抗して
後退する。固定状態の弁座部材71に対して弁体72が
後退することにより、パッキン72aが弁座71aから
ずれて移動し、それまでの閉塞状態から両部材間に空隙
75が生じることで開放される。この弁体62の開放に
よって両側の流体管同士が連通し、矢印で示す流体が一
方側の流体管4から弁座部材71の筒内を通り、バルブ
空隙75を経てプラグ3側のバルブ開き駒3fを通り抜
け、プラグ3から他方側の流体管へ流通可能となる。
【0049】また、図8および図9は、本発明による第
4実施の形態を示している。この場合も第1実施の形態
の対応する部材には同一符号を付してある。
【0050】バルブユニット80は、上記第3実施の形
態のバルブユニット70の部材構成とほぼ同一である。
バルブユニット80をアダプタ30内に位置決めする手
段として、この場合は上記第2実施の形態で用いられた
ものとほぼ同形状の環状ストップリング86が用いられ
ている。すなわち、ストップリング86をアダプタ30
の内周面に止着して弁座部材81の後部端に当接させる
ことにより、弁座部材82をアダプタ30内の所定位置
に固定している。
【0051】この場合、図8(a)に示すように、プラ
グ3の前端内周に装着されるバルブ開き駒3hは、上記
図6の第3実施の形態で示されたバルブ開き駒3fを基
本にした形状とし、プラグ3の前端内周に嵌め込むなど
して装着したものとすることができる。また、図8
(b)に示すバルブ開き駒3iのように、プラグ3の前
端内周に対して雌雄ねじによって装着する構造のもので
あってもよい。
【0052】そこで、ストップリング86で位置決め固
定された弁座部材81に対して、図9に示すように、プ
ラグ3のバルブ開き駒3hまたは3iの先端部を弁体7
2の先端に当接させると、弁体82がスプリング83に
抗して後退する。固定状態の弁座部材81に対して弁体
82が後退することにより、パッキン82aが弁座81
aからずれて移動し、それまでの閉塞状態から両部材間
に空隙85が生じることで開放される。この弁体82の
開放によって両側の流体管同士が連通し、矢印で示す流
体が一方側の流体管4から弁座部材81の筒内を通り、
空隙85を経てプラグ3側のバルブ開き駒3hまたは3
iを通り抜け、プラグ3から他方側の流体管へ流通可能
となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の管継手
は、バルブ無しタイプが基本構造となっていて、必要に
応じてソケット側にはバルブユニットを、またプラグ側
にはバルブユニットの弁体を開くためのバルブ開き駒を
それぞれ簡便に装着するだけで、バルブ付き一体型管継
手とすることができ、バルブ有無タイプに両用できるこ
とで品種の増加を抑えるのに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施の形態の管継手におい
て、バルブユニットをソケット側に組み込む態様を示す
側面断面図である。
【図2】第1実施の形態においてバルブユニット組込後
のソケットにプラグを挿入連結する態様を示す側面断面
図である。
【図3】第1実施の形態でソケットとプラグの連結よる
流体管連通の態様を示す組立側面断面図である。
【図4】同図(a)は、本発明による第2実施の形態の
管継手において、バルブユニット組込後のソケットにプ
ラグを挿入連結する態様を示す側面断面図、同図(b)
は別種のプラグを挿入連結する態様を示す側面断面図で
ある。
【図5】第2実施の形態でソケットとプラグの連結よる
流体管連通の態様を示す組立側面断面図である。
【図6】本発明による第3実施の形態の管継手におい
て、バルブユニット組込後のソケットにプラグを挿入連
結する態様を示す側面断面図である。
【図7】第3実施の形態でソケットとプラグの連結よる
流体管連通の態様を示す組立側面断面図である。
【図8】同図(a)は、本発明による第4実施の形態の
管継手において、バルブユニット組込後のソケットにプ
ラグを挿入連結する態様を示す側面断面図、同図(b)
は別種のプラグを挿入連結する態様を示す側面断面図で
ある。
【図9】第4実施の形態でソケットとプラグの連結よる
流体管連通の態様を示す組立側面断面図である。
【符号の説明】
1 管継手 2 ソケット 3 プラグ 3a 環状ロック溝 3b バルブ開き駒 4、5 流体管 4a 弁座部材に突き当てるストッパ段部 10 ロック爪(施錠子) 11 可動支持リング 12 スプリング 14 ストッパリング 15 Oリング 16 パッキン 17 座金状の弾性パッキン 20 ソケット本体 22 孔 23 スリーブのストッパ 30 アダプタ 33 流体管の突き当て壁 40 スリーブ 41 環状凹部 41b ボール抑止面 50 バルブユニット 51 弁座部材 51b 弁座 52 弁体 52a 連通孔 53 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−71674(JP,A) 特開 平7−293772(JP,A) 特開 平7−260077(JP,A) 特開 平8−200583(JP,A) 実開 平3−88088(JP,U) 実開 平2−53593(JP,U) 実開 平3−112191(JP,U) 実開 昭58−177687(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/28 F16L 37/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜施錠手段によって着脱自在に連結さ
    れるソケットとプラグとからなり、ソケットとプラグの
    連結により流体が流通可能となる構造を基本とした管継
    手であって、 開閉方向へ移動可能な弁体を有し、必要に応じて前記ソ
    ケットの内部に後端から挿入して所定位置に装着される
    バルブユニットと、 このバルブユニットを前記ソケット内の所定位置に固定
    するための位置決め手段と、 前記プラグの先端に装着可能となっており、前記ソケッ
    トへの前記バルブユニットの装着に対応して前記プラグ
    の先端に装着され、このプラグの前記ソケットへの挿入
    により、前記ソケット内に装着された前記バルブユニッ
    トの弁体を開方向へ押圧するためのバルブ開き駒と、を
    備えてなっていることを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段が、前記バルブユニッ
    トの装着後に前記ソケットの後端に連結される流体管で
    あり、この流体管の連結側前端面を前記バルブユニット
    の後端に当接させて前記所定位置に固定することを特徴
    とする請求項1に記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記位置決め手段が、前記ソケット内に
    後付けして嵌着される環状のストップリングであり、こ
    のストップリングを前記バルブユニットの後端に当接さ
    せて前記所定位置に固定することを特徴とする請求項1
    に記載の管継手。
  4. 【請求項4】 前記バルブユニットは、 前記位置決め手段によって前記ソケット内の所定位置に
    位置決めされる弁座部材と、 付勢力によって閉じている状態からプラグ挿入時の前記
    バルブ開き駒の当接によってその付勢力に抗して開く方
    向へ動作する弁体と、 を備えてなっていることを特徴とする請求項2または3
    に記載の管継手。
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