JP3532575B2 - 個々に包装される吸収性物品 - Google Patents

個々に包装される吸収性物品

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、本体部に接合された一対のフラップを具備
し、前記の主要な本体部の長手方向のエッジを越えた外
側の横手方向に延長して成り、前記フラップのそれぞれ
の衣類面は1つのフラップファスナーを具備し、また前
記フラップが前記フラップファスナーを表面化して露出
する為に前記主要本体部の身体面に折られるような吸収
性物品であり、また(b)前記吸収性物品のための1つ
の包袋(ラッパー)を具備し、前記包袋は前記主要包袋
シートと前記主要包袋シートに接合された1つのフラッ
プファスナーを具備して成り、前述の如き主なる衛生ナ
プキンはウイング又はフラップを有して、文献中に開示
されると共に商品市場にて実施可能なものである。
通常、このような吸収性物品のフラップは、中央の吸
収手段から横に延びており、そして股の部分における装
着者の肌着の下側エッジの周りに折り込まれるためのも
のである。このように、使用に際しては、装着者の肌着
の股部分のエッジとその装着者自身との間に露出され
る。普通これらのフラップは、装着者の肌着の下側にフ
ラップを付着するための取付け(アタッチメント)手段
が備えられている。これらフラップは少なくとも次の2
つの目的を与えるものである。まず第1に、このフラッ
プは装着者の肌着のエッジを汚す滲出物がそのように汚
損することを防ぐ。第2に、このフラップはナプキンが
装着者により選択された位置でシフトして安定すること
を助ける。そしてこれは、肌着の下側に添付されたフラ
ップの場合には特にそのように働く。
衛生ナプキンは、種々なタイプのフラップを有し、そ
れらは例えば、1987 8/18にVan Tilburgに付与された米
国特許4,687,478号の"Shaped Sanitary Napkin With Fl
aps"や、1986 5/20にVan Tilburgに付与された米国特許
B1 4,589,876号の"Sanitary Napkin"や、1995 2/14にLa
vash et al.に付与された米国特許5,389,094号の"Absor
bent Article Having Flaps and Zones of Differentia
l Extensibility"等に開示されている。
しかしながら、吸収性物品の詳しい構造的な特徴にお
いては様々に多くのものが存在するにも係わらず、それ
らは同様にして消費者に逐次供与されている。この種の
吸収性物品は必然的にその詳しい構造的な特徴に係わり
なく使用され、1つのボックスまたはバッグ中にパッケ
ージされており、消費者は必要な際にその使用準備品が
引き出す。仮に、消費者が後でも使うためにその物品1
つだけを必要とする場合は、この消費者は、その物品が
使用されまでに汚れ又は損傷から保護するためのボック
スまたはバッグからその物品パッケージを注意して取り
出さなければならない。これは月経パッドに関しての顕
著な問題点である。例えば、一人の婦人が家を遠く離れ
て1個の月経パッドを携帯したいとすると、彼女が財布
かポケット内にそのパッドを入れて持ち歩く間に汚れた
り損傷を受けないことに用心深く配慮しなけらばならな
いであろう。
個々の吸収性物品の保護は従来技術に既に存在してい
る。被覆形態は例えば、通常個々にパッケージされ、そ
して適当な数の個々にパッケージされた物品を保持する
ための容器(コンテナ)の中に詰められて販売される。
同様に月経パッドは、個々にパッケージされ、便利な数
だけ保持する容器で消費者に販売されている。1956 6/1
2にJ.B.Pickensに付与された米国特許2,750,033号の"Na
pkin Packaging"や、1976 8/10にS.S.Srinivasan et a
l.に付与された米国特許3,973,567号の"Wrapped Sanita
ry Napkin"には、個々にパッケージされた衛生ナプキン
の例が開示されている。しかしこれら内包された包装
は、衛生ナプキンを保護してはいるが、それが完全に開
けられ露出されたときに、各ナプキンの全表面を確実に
カバーするような包装素材の量が要求される。
他に存在する個々の吸収性物品の保護における例とし
ては、1985 12/3にSwanson et al.に付与された米国特
許4,556,146号の"Individually Packed Disposable Abs
orbent Article"および、1992 2/18にGaurに付与された
米国特許5,088,993号の"Sanitary Napkin with Individ
ual Self Wrapping Means"などに、個々にパッケージさ
れた月経パッドの例が開示され、それは、1つの主要な
表面(即ち本体が面する側又は肌着の面する側)のみを
カバーするための包装素材を必要とするものであり、折
られた部分においてその衛生ナプキンの保護を許容する
ためのこの1つの主要な表面の各エッジを越えた距離に
延長するためには充分な素材である。しかしながら、こ
れらの文献は、フラップを有した吸収性物品のための配
置構造については開示していない。
このような衛生ナプキンのフラップは、パッケージン
グ(包装・梱包)期間中、即ち衛生ナプキンの製造から
装着者によって使用されようとするまでの期間におい
て、ある空間(スペース)を維持するように折られても
よい。装着者による最初の使用時においては、それらフ
ラップは、衛生ナプキンがこの装着者の衣類の中に装着
され易くするために、折られていない状態になってい
る。この結果、装着者の衣類の中にこの衛生ナプキンを
装着するときは、通常その装着者に対しトップシート
(上面シート)が対面し、この間に装着者はそれらのフ
ラップを手で操作し、そして保護的な吸収カバー(又は
リリース帯)を組み合わせる。これらフラップを操作す
ることは時として不便であり、フラップがバックシート
(背面シート)の周りに折られるときに、このバックシ
ートの周りに折られたフラップは後ろ側にあり、またこ
の衛生ナプキンによって隠され、装着者が肌着にその衛
生ナプキンを装着しようとするまではそのフラップが見
えないようになっている。勿論、そのバックシートの周
りに折られたフラップは、離れずにそのバックシート上
に粘着するファスナーのような性質をもっていてもよ
い。さらに、このような構成は、その本体の面を汚染に
対して開放して対面させておく。
吸収性物品のフラップの取付け(アタッチメント)手
段、例えば保護帯を保護するための伝統的な手段には種
々の問題がある。これらの問題としては、フラップが偶
然にでも互いに接着されないように、特にこれらの保護
帯が取り除かれるときには注意されるべきである。した
がって利用者は、これらの保護帯を取り除く際には、そ
の吸収性物品を注意深く取り扱わなければならない。さ
らにこれに加え、その保護帯で周囲が散らからないよう
に、種々の保護帯の適宜な配置処理がされなけらばなら
ない。
他に、例えば、1987 10/20にGlaug et al.に付与され
た米国特許4,701,178号の"Sanitary Napkin with Flap
s"などのようなフラップのアタッチメント手段を保護す
るためのものも存在し、装着者が肌着にその衛生ナプキ
ンを装着しようとするときに装着者の肌着にしっかりと
その衛生ナプキンを取り付けるための粘着物を被覆(カ
バー)するために使われた保護帯を有するものである。
この構造にも複数の問題があり、衛生ナプキンから保護
帯を除去する際にはそのフラップにダメージを与えない
ように注意したり、又はその保護帯を破らないように注
意しなければならない。更に、前述した如くバックシー
トの面する方向においてフラップを有することにおける
問題点はこの構造で経験されている。
したがって、本発明の主な目的は、ファスナーをその
上に有したフラップを有する個々の包袋(ラッパー)を
提供することにあり、この包袋は、吸収性物品の1つの
主要な表面だけを重畳すると共にその吸収性物品のフラ
ップ上をカバーするものである。
本発明のその他の目的は、ファスナーをその上に有し
たフラップを具備して成る個々の吸収性物品のための包
袋を提供することにあり、吸収性物品のファスナーのた
めの保護要素の全ての機能がその包袋に組み込まれたも
のである。
本発明のその他の目的は、ファスナーをその上に有し
たフラップを具備して成る個々の吸収性物品のための包
袋を提供することにあり、この包袋は、単一のピースか
ら構成されているものである。
また本発明のその他の目的は、その上にファスナーを
有したフラップを有して成る個々の吸収性物品のための
包袋を提供することにあり、この包袋は、中央パッド吸
収要素が装着者の肌着に取付けられ得るときに、その吸
収性物品のトップシートに面するその本体の周りに折ら
れて成るフラップアタッチメント手段を施すために構成
されているものである。
さらに本発明のその他の目的は、アタッチメント手段
を採用するフラップを有する個々の吸収性物品のための
包袋を提供することにあり、この包袋およびその保護要
素のずべては、その吸収性物品からワンモーション、即
ち一動作で取り除かれ得るものである。
これら及び他の目的は、これに続く記述を考慮すると
共に添付の図面を参照することにより更に明らかになる
であろう。
発明の概要 本願の請求の範囲の請求項1に記載の発明に従った、
個々に包装される吸収性物品は: (a)一対の長手方向側エッジと、一対の終端部と、1
つの衣類面と、1つの身体面と、を有している1つの主
要本体部を具備していて、上記主要本体部の上記衣類面
が装着者の肌着内に載置され得る、吸収性物品であり、
上記吸収性物品は上記主要本体部に接合されていて上記
主要本体部の長手方向側のエッジを越えて横手方向の外
側に延長している一対のフラップを備えていて、上記フ
ラップの夫々の衣類面は1つのフラップファスナーを備
えていて、上記フラップは上記主要本体部の上記身体面
上に折り畳まれて上記フラップファスナーを露出させ
る、吸収性物品と;そして、 (b)上記吸収性物品の為の1つの包袋であって、リリ
ースコーティングを有している単一シート材料である1
つの主要包袋シートと、上記主要包袋シートに接合され
ていて上記主要包袋シートからの分離要素である1つの
フラップファスナーカバーと、を備えている1つの包袋
と; を備えていて、 上記主要包袋シートは上記主要本体部の上記衣類面に
隣接して設けられていて、上記フラップファスナーカバ
ーは上記フラップファスナーにリリース可能に付着され
ていて、そして、上記主要包袋シートと上記吸収性物品
の上記主要本体部とは少なくとも1つの横手方向軸の回
りに折り曲げられている。
本願の請求の範囲の請求項9に記載の発明に従った、
個々に包装される吸収性物品は: (a)一対の長手方向側エッジと、一対の終端部と、1
つの衣類面と、1つの身体面と、そして上記衣類面上に
設けられている中央パッド接着剤を有している1つの主
要本体部を具備していて、上記主要本体部の上記衣類面
が上記中央パッド接着剤を介して装着者の肌着内に載置
され得る、吸収性物品であり、上記吸収性物品は上記主
要本体部に接合されていて上記主要本体部の長手方向側
エッジを越えて横手方向の外側に延長している一対のフ
ラップを備えていて、上記フラップの夫々の衣類面は1
つのフラップファスナーを備えていて、上記フラップは
上記主要本体部の上記身体面上に折り畳まれて上記フラ
ップファスナーを露出させる、吸収性物品と;そして、 (b)上記吸収性物品の為の1つの包袋であって、単一
シート材料である1つの主要包袋シートと、上記主要包
袋シートに接合されていて上記主要包袋シートからの分
離要素であるフラップファスナーカバーと、を備えてい
る1つの包袋と; を備えていて、 上記主要包袋シートは、上記主要本体部の上記衣類面
に隣接して設けられていて、上記主要包袋シートは、上
記中央パッド接着剤に実質的に接触するようになる上記
主要包袋シートの領域にリリースコーティングを有して
いて、上記フラップファスナーカバーは上記フラップフ
ァスナーにリリース可能に付着されていて、そして、上
記主要包袋シートと上記吸収性物品の上記主要本体部と
は少なくとも1つの横手方向軸の回りに折り曲げられて
いる。
図面の簡単な説明 本発明の好適な実施例については、次の添付する図面
を参照することで説明される。すなわち、 図1は、露出された1つの好適な衛生ナプキンの開か
れた位置関係と、その衛生ナプキンのフラップを外側に
広げた処の本発明の包袋の1つの好適実施例を示す上部
平面図である。
図2は、図1に示した本発明の衛生ナプキンに付いて
いるフラップをトップシートの周りに折った処を示す包
袋上部も平面図である。
図2Aは、図2中の中央線Tに沿った断面図である。
図2Bは、対応するトップシート保護部位における衛生
ナプキンのフラップの1つの対応実施例を示す断面図で
ある。
図3は、本発明の好適な包袋を示す斜視図である。
図3Aは、主要な包袋から取り除かれるフラップリリー
ス要素の自由端部をもつ図3に示された包袋の断片的な
斜視図である。
図3Bは、本発明の包袋の対応実施例を示す断片的な斜
視図である。
図4は、折って配置された衛生ナプキンの本発明の好
適なフラップの一実施例を示す包袋の(長手方向の中央
線に沿った)断面図である。
図5は、フラップリリース要素のみによる衛生ナプキ
ンに取り付けられた本発明の好適実施例を示す包袋の
(長手方向の中央線に沿った)断面図である。
図6は、図2の如くの実質的に同等な配置構成の本発
明の衛生ナプキンの吸収性物品に対応する一実施例を示
す包袋の上部平面図である。
図7は、図2の如くの実質的に同等な配置構成の本発
明の衛生ナプキンの吸収性物品に対応するその他の実施
例を示す包袋の上部平面図である。
好適実施例の詳細な記述 これより図面を参照すると、好ましい形態にて本発明
が表わされているが、本発明はこれに限定されるもので
はない。図1、図2および図2Aに示される如く本発明
は、使い捨て可能な吸収性物品、特に衛生ナプキン20の
ための包袋78を具備するものである。
この衛生ナプキン20は、膣の排出物、例えばメンスお
よびシン出液を集めて装着者の衣類が汚れるのを防ぐも
のである。図2Aに示す如く、この衛生ナプキンは主要本
体部22と2つのフラップ24を基本的に具備している。
この衛生ナプキン20の主要本体部22は、1つのファス
ナーを有していてもよく、これは例えば、装着者の肌着
上でファースニングするために設けられる圧力感応型の
接着剤ファスナ74でもよい。フラップ24は、好ましくは
それらの上にそれぞれ例えば圧力感応型の接着剤ファス
ナ76などの様なファスナーを有し、装着者の肌着上の股
部分のエッジ周囲に折り廻す配置にして、その衛生ナプ
キン20のフラップ24の取着・貼付け状態を確実なものに
するためのものである。本発明の包袋78は、そのフラッ
プファスナー76のカバー(被覆)および保護を与えるも
のであり、その主要な本体ファスナーは(仮に1つ在る
として)、それが衛生ナプキン20の周りに折られて、こ
の衛生ナプキン20の為の1つの独立したパッケージを提
供する。更に詳しくこの包袋78の特徴を見る前に、ここ
で衛生ナプキン20の特性を簡単に述べる。
この衛生ナプキン20(及びその主要な本体部22)は二
面を有し、その1つの液体浸透性の体表接触面または
「身体面」20Aは装着者の身体に対して隣接して装着さ
れるようなものであり、その他の面は、液体非浸透性の
衣類面20Bである。図1に示す衛生ナプキン20は、その
身体面20Aから観察して図示されたものである。衛生ナ
プキン20は2つの中央線を有し、その1つは長手方向の
中央線Lであり、もう1つは横手方向の中央線Tであ
る。ここで言う用語「長手方向」とは、衛生ナプキン20
の平面における1本の線、軸又は方向を参照するもので
あり、これは通常その衛生ナプキン20が装着されている
ときに、その装着者が立った状態で身体の右半分と左半
分にそれぞれ二等分する1つの鉛直面に沿って整列(例
えば平行に近似)して成る方向である。また、ここで用
いられる用語「横手方向」、「側面」又は「幅」とはそ
れぞれに代わって使われ得る用語であり、衛生ナプキン
20の平面内に横たわる1本の線、軸又は方向を参照する
ものであり、これは通常その長手方向と直交するもので
ある。
図1は衛生ナプキン20の主要な本体部22を示し、この
部位はフラップ24の無い衛生ナプキンの部分を具備す
る。また主要な本体部22は、2つの分離された長手方向
のエッジ26と、2つの分離された横手方向の終端エッジ
(又は単に「エッジ」)28とを有して成り、これらは互
いに本体部の周縁部(外辺部)30を形成している。また
この主要本体部22は2つのエッジ部分を有し、これらは
第1終端部32および第2終端部34を表わしている。そし
て中央部36はこれら第1および第2終端部の間に露出さ
れている。これらの第1および第2終端部は、その中央
部36のエッジから長手方向に外側におよそその主要本体
の長さの約1/8〜約1/3だけ延長されている。この中央部
および2つの終端部の詳しい特徴については、1987 12/
1にHigginsに付与された米国特許4,690,680号の"Sanita
ry Napkin with Individual Self Wrapping Means"に含
まれている。
衛生ナプキン20の主要本体部22は如何なる厚さでもよ
く、例えば、中間的な厚さ、比較的厚い厚さあるいは非
常に薄い厚さ(又は「極薄」)であってもよい。Osborn
に付与された米国特許4,950,264号および5,009,653号に
記述されている如く、好適には約3ミリメートルよりも
薄い1枚のキャリパー(紙厚)を有することが望まし
い。なお、図示された衛生ナプキン20の実施例は、中間
的な厚さの衛生ナプキンを一例とするものである。また
この衛生ナプキン20の主要本体部22は、その装着者が快
適に装着できるように比較的フレキシブルであり柔軟な
ものであってよい。なお、ここでは1つの実施例を示し
て本発明の包袋を説明しているが、図示された吸収性物
品のタイプまたは詳しい配置構成をもって用いられる本
発明の包袋は決してこれに限定されるものではないこと
は理解されるべきである。
図2Aは、衛生ナプキン20の主要本体部22の個々の構成
要素を示している。この衛生ナプキン20の主要本体部22
は、好ましくは少なくとも3つの主要な構成要素を具備
している。これらは、液体浸透性のトップシート38およ
び液体非浸透性のバックシート40、そして、これらトッ
プシート38とバックシート40の間に位置する吸収体コア
42を含んでいる。このトップシート38とバックシート40
および吸収体コア42は、従来技術(即ち、積層構造また
は「サンドイッチ」構造および、包装されるか又は「チ
ューブ」構造を含む技術)において知られた配置構造の
態様に組み立てられていてもよい。
主要本体部22の構成のために適当な材料および、この
ような種々の配置構造に組み立てられるその構成要素に
ついては、1982 3/30にAhrに付与された米国特許4,321,
924号の"Bordered Disposable Absorbent Article"や、
1984 1/10にDesMsraisに付与された米国特許4,425,130
号の"Compound Sanitary Napkin"や、1990 10/21にOsbo
rnに付与された米国特許4,950,264号の"Thin Flexible
Sanitary Napkin"や、1994 5/3にSneller,et al.に付与
された米国特許5,308,346号の"Elastic Sanitary Napki
n"および、1995 2/14にLavash,et al.に付与された米国
特許5,389,094号の"Absorbent Article Having Flaps a
nd Zone of Differential Extensibility"などに開示さ
れている。また、この衛生ナプキンの主要本体部22は、
例えば、1992 7/23に共にOsborn,et al.に付与された米
国アプリケーション・シリアルNo.07/915,133およびNo.
07/915,284、(PCTパプリケーションNo.WO 93/01785お
よびNo.93/01786、共に1993 2/4に発行)のような衛生
ナプキンとしての延長可能な1つ又はそれ以上の構成部
材を具備していてもよい。
図1〜図2Aは衛生ナプキンの好適実施例を示し、トッ
プシート38とバックシート40がその吸収体コア42の長さ
及び幅よりも通常大きな寸法をもつ構成要素でサンドイ
ッチ構造に組み立てられている。これらトップシート38
およびバックシート40は、周縁部30の部分を形成するた
めにその吸収体コア42のエッジを越えて延びている。こ
のトップシート38は、好ましくはその吸収体コア42の体
面側に接合され、一方、バックシート40は、好ましくは
その吸収体コア42の衣類面側に接合されている。またこ
れらトップシート38およびバックシート40は、例えば接
着剤のオープンパターンによるなどして、その目的の
為、従来の公知技術における如何なる適宜な形態にもそ
の吸収体コア42に対して接合し得る。その吸収体コアの
エッジを越えて延びて広がるこれらトップシート38およ
びバックシート40の部分もまた、好ましくは互いに接合
しあっている。トップシート38およびバックシート40も
また同様に、従来技術の如何なる適宜な形態にも互いに
接合し得る。好ましくは、実施例に示すこれらトップシ
ート38およびバックシート40は、実質的に全体に接着剤
を用いて吸収体コア42のエッジを越えた部分全部に接合
されており、そしてこの主要本体部22の周縁部30の周り
をシールするクリンプシール(両端の押し合せ)は、圧
力又は、熱と圧力の両方の応用によって緻密にされてい
る。
図1〜図2Aに示された衛生ナプキン20は、前述したよ
うに主要本体部22に接合する一組のフラップ24を具備し
ている。これらフラップ24は、主要本体部22の長手方向
の側端エッジ26を越えて、それらの隣接エッジ44からそ
れらの遠端エッジ(又は「自由端」)46に横手方向に延
びている。フラップ24は、主要本体部22の少なくとも中
央部36から外側に延びている。図1に示す如く、これら
フラップ24のそれぞれは中央線T1によって前半分50と後
ろ半分52に二分割されている。このフラップの中央線T1
はその衛生ナプキンの横手方向の主要な中央線Tと一致
してもよいが、しかしこれは絶対に求められる要件では
ない。
フラップ24は、如何様にでも適宜にその本体部22と接
合され得る。ここで言う用語「接合」とは、ある構成要
素と他の構成要素との直接的な貼り合わせ等によって、
1つの構成要素が他の構成要素にしっかりと個々につな
がることを含んだ配置構造を表わし、そしてある構成要
素が他の構成要素と全体を成して構成されることであ
る。すなわち、1つの要素はその他の要素の必須な部分
である。好ましくは、図1〜図2Aに示された実施例にお
いて、フラップ24は主要本体部22と総体を成している。
(即ち、フラップ24がトップシート38およびバックシー
ト40の全体的な展開延長部分を具備している)。
他の対応する実施例においては、フラップ24は主要本
体部22の衣類面側に接合された1つ又はそれ以上に分離
された要素を具備している。好ましくは、この様な場合
によっては、フラップ24が主要本体部22の衣類面側に接
合された1つの分離された要素を具備している。このよ
うな対応実施例においては、これらフラップ24が、主要
本体部とこの主要本体部の長手方向側のエッジ26とに取
り付けられた二点間において、その衛生ナプキン20の主
要本体部22の衣類面側に接合されている。なお、これら
の後の実施例におけるフラップ24は、如何なる適宜なア
タッチメント機構によっても、その主要本体部22の衣類
面に接合され得る。ただしこの適宜なアタッチメント手
段は、接着剤に限らずこれに類するものを含んでいる。
フラップ24がこの主要本体部22(又は延長された部
位)に接合される所の衛生ナプキン20上の位置又は部分
は、ここでは「接合点/つなぎ目」として参照されてい
る。これらの部分は、通常は長手方向を向いた(又は
「長軸方向の」)例えば接合点48の線などのつなぎ目で
ある。また、これらの部分は屈曲したり真っ直ぐであっ
てもよいが、それらは線状であることには限定されな
い。よって、これらつなぎ目は、縁、帯、間欠線およ
び、これらに類するものを具備し得る。
フラップ24は所望する如何なる配置構造でもよく、例
えば図1に示されたような1つの配置構造であってもよ
い。図1は、それぞれのフラップ24の前半分50と後半分
52において拡張ゾーン(又は「特異な形態に広がった領
域」)56を伴なうフラップ24を示している。それらの拡
張ゾーン56はそれら自体によってストレス(圧力)を軽
減し、このストレスで生じるフラップ24のしわ(波形)
を除去する。好ましくは、図1に示された実施例におい
て、その拡張ゾーン56はあらかじめ波形が施されている
か、所謂「リングロール」されたフラップ24の部位を具
備し、その中の波形58は、主要な長手方向の中央線Lと
の間で所定の角度を成してその尾根線および谷線を規定
している。拡張ゾーン56を伴なうフラップ24を提供する
ための適宜な構造については主に、Lavash,et al.に付
与された米国特許5,389,094号および1995 1/30にSue A.
Mills,et al.によってファイルされた米国特許アプリケ
ーション・シリアルNo.08/380,769の"Absorbent Articl
e Having Flaps With Gathered Portions"に記載されて
いる。
また衛生ナプキン20は、好ましくは、この衛生ナプキ
ン20を装着者の肌着に確実に装着するためのファスナー
を有している。図1および図2は、そのファスナーの好
適配置例を示しており、このファスナーは、例えば中央
パッド接着剤74などの主要本体部(又は中央パッド)フ
ァスナーと、例えばフラップ接着剤76などのフラップフ
ァスナーを具備している。なお、衛生ナプキン20に用い
られるこれらファスナーは、接着剤のファスナーに限定
されない。従来技術の如何なる適宜なタイプのものであ
ってもこの目的のために利用され得る。ただし、例えば
機械的なVELCROのようなファスナーまたは、接着剤と
機械的なファスナーの組合せにより、装着者の肌着に装
着され得る。しかしここでは、簡単のためにこれらを
「接着剤ファスナー」という用語で表現しており、これ
らファスナーは望ましくは圧力感応型の接着剤ファスナ
ーである。この適宜な圧力感応型ファスナーは、米国特
許4,917,697号に詳しく開示されている。
中央パッド接着剤74およびフラップ接着剤76は、如何
なる適宜な配置構成にも設けられることができる。図示
された好適実施例においては、中央パッド接着剤74が接
着剤の帯に長手方向に指向して形成され、これは主要な
長手方向の中央線Lに対してほぼ中央に設けられてい
る。またフラップ接着剤パッチ76は、それぞれのフラッ
プ24上に設けられた通常は矩形を成す接着剤のパッチの
形態で設けられるものである。中央パッド接着剤74は、
装着者のパンティの股の部分にその衛生ナプキンの主要
本体部22をしっかりと取り付けるために、通常は接着剤
のアタッチメント手段を設けたものである。フラップ接
着剤76はそれらがパンティの股の部分のエッジの周りに
巻かれた後に、フラップ24をその位置に維持しておくた
めの補助として用いられる。それらフラップ24は、その
フラップ24の肌着への取付け、または反対側のフラップ
への取付けによって位置的に維持され得る。
図1〜図2Aは、本発明の包袋78の1つの好適なバージ
ョンを示している。図1に示す如くこの包袋は通常、参
照番号"78"により特定される幾つかの構成要素を具備し
ている。これらの要素は、1つだけの部材または物品の
集合した部分を具備するか又は、それらが1つの部材あ
るいは物品に接合された別個の要素を具備している。そ
の構成要素は、1つの主要包袋シート80と、この主要包
袋シート80の一側面に露出された例えばリリースペーパ
ー(又はリリースコーティング)82などのリリース要素
と、例えば接着剤カバー84などのフラップファスナーカ
バーとを含んだ包袋78を具備している。
主要包袋シート80(又は「包袋シート」)は、この包
袋78の一部であり、そこは衛生ナプキン20の周りに折ら
れてその衛生ナプキン20の為の1つの独立したパッケー
ジを提供する。主要包袋シート80は、好ましくは物品を
カバーし、そして中央パッドファスナー74にリリース可
能に取り付けられている。またこの主要包袋シート80
は、好ましくは衛生ナプキン20の主要本体部22の各部寸
法よりもやや大きい寸法を有している。好ましくは、図
1及び図2に示す如く主要包袋シート80は、衛生ナプキ
ン20の主要本体部22の長手方向エッジ26を越えて延びる
長手方向の端部80Dを有する。この主要包袋シート80は
また、第1終端部80Aと第2終端部80Bとを有し、これら
はその衛生ナプキン20の主要本体部22の終端部28を越し
て延びている。しかしながら、衛生ナプキン20の満足で
きる保護性は、その衛生ナプキン20の主要本体部22より
も大きくない1つの包袋によって与えられるものである
ことが理解できる。
主要包袋シート80は如何なる適宜な素材からでも作れ
る。この主要包袋シート80は、好ましくは薄い一枚のフ
レキシブルな素材から製造されるものであり、それは包
装(ラッピング)に適し、そして使用済みの衛生ナプキ
ン20の廃棄にも適するような液体非浸透性をもった素材
から成る。例えば、ポリエチレンフィルムが良好である
ことが解っている。
主要包袋シート80は、例えばリリースペーパー(又は
リリースコーティング)82などの付属のリリース要素を
伴なって供給されることができ、そして装着者がこの包
袋78から衛生ナプキン20をとりはずす際に、この主要包
袋シート80が中央パッドファスナー74からリリースする
ようになっている。もし分離したリリースペーパーが使
用されるとすれば、それは、例えばコーティングされた
紙などの如何なる公知の従来技術の適宜な材料を具備す
ることもできる。そのための適当なリリースペーパーに
ついては、米国特許4,917,697号に詳しく開示されてい
る。この様なリリースペーパーは、主要包袋シート80の
内表面にラミネートされ得る。もし1つのリリースコー
ティングが使われるとすると、そのコーティングは主要
包袋シート80の内表面に直接的に設けられ得る。このよ
うなコーティングは、如何なる公知技術上の適宜な材料
をこの目的のために具備することができ、例えばシリコ
ンコーティングが好ましい。もし1つのコーティングが
用いられるならば、コーティング82はその主要包袋シー
ト80のゾーン(領域)のみに施されることにより提供さ
れ得る。そしてこれは実質的に中央パッド接着剤76に接
触する。したがって、主要包袋シート80の内側全体がコ
ーティングされてもよい。包袋の内側全体のコーティン
グについては、1993 1/26にQuick et al.に付与された
米国特許5,181,610号の"Flexible Container with Nons
tick Interior"に開示されている。
フラップ接着剤カバー(又は「フラップリリース
帯」)84は、そのフラップ接着剤76をカバーしそして保
護して、パッキング用のトップシートの周りに折られた
位置において、そのフラップ24を維持する。図1及び図
2に示された好適実施例において、フラップ接着剤カバ
ー84は、主要包袋シート80の第1終端部80Aから延びて
いる。このフラップ接着剤カバー84は好ましくはその主
要包袋シート80と接合し、そして図1及び図2に示され
た配置構造にそれが維持するように、その主要包袋シー
ト80に向かって片寄って偏向する。図1に示すように、
フラップ接着剤カバー84は、固定端部84Cにおいて主要
包袋シート80に接合される。フラップ接着剤カバー84の
遠端部84Dは、この主要包袋シート80の中央部80Cに向か
って延びており、そして衛生ナプキン20の中央部36に向
かっている。この包袋78が図1に示された平面配置にあ
るとき、フラップ接着剤カバー84はこの衛生ナプキン20
の第1終端部32の上に横たわっている。このフラップ接
着剤カバー84は適宜な如何なるサイズおよび形状でもよ
い。しかし図面上では、その1つのフラップ接着剤カバ
ー84はそのフラップ接着剤76をカバーし保護する為に充
分な幅(横手方向の中央線Tに平行に測られたその寸
法)のものだけとして例示している。フラップ接着剤カ
バー84は、その幅が主要包袋シート80の幅に等しいか又
は、その間の幅が如何なる寸法であってもここでは想定
され得る。
フラップ接着剤カバー84は二表面を有し、その1つ
は、ノンスティック表面(又はリリース可能な表面)84
Aであり、これはフラップファスナーを伴なってリリー
ス可能に取り付けられ得るものである。好ましくは、図
3に示す如く、主要包袋シート80から取り去られたフラ
ップ接着剤カバー84のノンスティック表面84Aであり、
この衛生ナプキン20と包袋78が以下に述べる如くに折り
畳まれた配置構造にあるときには、それはフラップ接着
剤76に対してリリース可能である。このフラップファス
ナー76が接着剤ファスナーを具備する場合は、ノンステ
ィック表面84Aは分離したリリースペーパーまたは、例
えばフラップ接着剤カバー84の全体又は一部分を取り扱
うことで、ノンスティック素材で扱われたフラップ接着
剤カバーに対する要素の取付けにより与えられ得る。し
たがって、もし仮にそのフラップが例えばVELCROファ
スナーのような機械的ファスナーを具備すると、そのノ
ンスティック表面は、リリース可能に機械的ファスナー
用素材と合わせられる織物素材によって供給されてもよ
い。フラップ接着剤カバー84の反対側84Bはその上にリ
リースコーティングは必要なく、また好ましくは有して
いない。この反対側84Bがリリースコーティングを必要
としない理由は、衛生ナプキン20が包袋78上に露出され
そして折り畳まれた配置構造に置かれた場合において
は、この衛生ナプキン20の第1終端部32においては、そ
れが、トップシート38とコンタクトされるだけであるこ
とに起因する。
図3Bは、先の図面に示されたフラップ接着剤カバー84
の1つのバリエーションを示している。図3Bに例示され
た実施例においては、主要包袋シート80の1つの構成要
素の代わりに、フラップ接着剤カバー84がその主要包袋
シート80の1つの総体部分を成している。
また包袋78は、好ましくはこの包袋および衛生ナプキ
ンを折ることにより形成されたパッケージを、その本来
の折り畳まれた配置構造に維持するための予備的なパッ
ケージファスナー86を具備している。このパッケージフ
ァスナー86は、好ましくはそのパッケージにリリース可
能に取り付けられると共に、再閉じ可能(リシーラブ
ル)に設けられている。このパッケージファスナー86
は、リリース可能に取着可能および剥離可能な例えば接
着剤のスポット又は、パッチ、テープ及び機械的ファス
ナーなどの如何なる従来の公知技術で構成されていても
よい。なお、圧力感応型の接着剤を伴なうテープタブを
その上に設けることで良好に働くことは判っている。パ
ッケージファスナー86は、包袋78上の如何なる場所にお
いても露出されて設けられ得る。図1および図2に示さ
れた実施例においては、パッケージファスナー86は、好
ましくは主要包袋シート80の第2終端部80Bに設けられ
る。
衛生ナプキン20の包袋78内への初期のパッケージング
のためには、その主要本体部22の衣類面20Bがこの主要
包袋シート80のトップに載置される。この衛生ナプキン
20は、その中央本体ファスナー74がこの主要包袋シート
80のリリースペーパー又はリリースコーティング82の上
に横たわるように位置される。そして次にフラップ24
が、好ましくはトップシート38の上に折られ、それらフ
ラップ24が図2及び図2Aに示された配置構造のようにな
る。図2及び図2Aに示される如くの配置構造における折
られたフラップ24は、そのフラップ24の衣類面側に設け
られた接着剤76のパッチを露出し、そして、そのフラッ
プ24がトップシート38の少なくとも一部分をカバーする
ようにする。したがって、このトップシート38上に折ら
れたフラップ24は、そのトップシート38が使用後に汚れ
ることを防止するための保護用に提供されることを考慮
され得るものである。他の対応実施例においては、フラ
ップ24の1つ又は2つの両方が、より大きなスパン(即
ち、横手方向に測定した寸法)を有しており、フラップ
24をトップシート38上に折り曲げることができ、フラッ
プ24の1つを少なくとも部分的に図2Bに示される如くに
横たわらせることができる。また第2のフラップ24は、
その第1のフラップ24のフラップ取付け手段に重なり、
接してこれを保護する。次にフラップ接着剤カバー84は
横たわってその第2のフラップ24のフラップファスナー
76に重なって接し、そしてこれを保護する。
トップシート38上にフラップ24を折り曲げた後は、衛
生ナプキン20および主要包袋シート80は次に、好ましく
は図2に示されるような折り軸F1及びF2で定義された3
つの区域(セクション)内に折り曲げられる。これらの
折り軸F1及びF2は、その衛生ナプキン20と主要包袋シー
ト80の両方を2つに分離するものである。図2に示され
る如く、衛生ナプキン20の第1及び第2終端部32,34は
折り軸F1及びF2の外の長手方向に横たわる。また衛生ナ
プキン20の中央部36は、このましくはこれら折り軸F1及
びF2の間に横たわる。主要包袋シート80の第1終端部80
Aおよび第2終端部80Bは、折り軸F1及びF2において、こ
の主要包袋シート80の中央部80Cにより分離される。
図4は、包袋78と衛生ナプキン20を折ることによって
形成される処の商品発送、販売および装着者による便利
な携帯のための1つの好適な配置構造の衛生ナプキンの
パッケージを例示している。図4に示す如く、衛生ナプ
キン20の第1終端部32に沿った主要包袋80の第1終端部
80Aおよびフラップ接着剤カバー84は、衛生ナプキン20
の中央部36上の第1の折り軸F1に関して折られている。
衛生ナプキン20および包袋78がこの様に折られたときに
は、フラップ接着剤カバー84のノンスティック面84A
は、フラップファスナー76の上に載置され、それぞれの
接着剤パッチ76に対してリリース可能に取り付けられ
る。さらに加えて、フラップ接着剤カバー84は、それぞ
れのフラップ24の間の1つの接合関係(コネクション)
を提供し、これらフラップ24を結び付ける。これは、主
要包袋シート80の第1終端部80Aのトップにこれら構成
要素を置き、それにより、フラップ接着剤カバー84が取
り去られるまでそれらフラップ24を所望するポジション
に維持する。次に、衛生ナプキン20の第2終端部34に沿
った主要包袋シート80の第2終端部80Bおよびテープタ
ブ86は、第2の折り軸F2に関して折られる。これは、主
要包袋シート80の第1終端部80Aのトップおよび衛生ナ
プキン20の第1終端部32にこれらの構成要素を配置す
る。図4に示された位置において、テープタブ86を包袋
78の上に押し当てることで、衛生ナプキン20のそのフラ
ップ24および包袋78は図示した配置構造に維持される。
好ましくは、衛生ナプキン20の独立したパッケージを
本発明の包袋78内に完成するためには、衛生ナプキン20
および包袋78が図4に示された配置構造に折り畳まれた
後に、主要包袋シート80の長手方向側エッジ80Dのそれ
ぞれが壊れやすく密封(シーリング)される。この主要
包袋シート80の長手方向側エッジ80Dにおける壊れやす
いシーリングは、如何なる他の適宜な密封技術によって
も達成され得るものである。例としてのみの一方法によ
れば、その長手方向側エッジ80Dは、熱封止(ヒートシ
ール)、接着または超音波接合される。それらの方法に
よって衛生ナプキン20は開封されるまで保護される。な
お、壊れやすい適宜なシーリングについての方法は、Sw
ansonの米国特許4,556,146号に詳しく開示されている。
この他にも本発明の種々の対応実施例は可能である。
例えば、図6に示される実施例においては、衛生ナプキ
ンの第1終端部32にのみまで延びる部分の代わりに、フ
ラップ接着カバー84が主要包袋シート80の長手方向終端
の1つからそれが延びるように構成し、その衛生ナプキ
ンの中央部36の上に横たわって、包袋78と衛生ナプキン
20とが折られない状態のときにはそれがフラップ接着剤
76をカバーするようになっている。この実施例において
は、フラップ接着剤カバー84のノンスティック面84Aの
側が主要包袋シート80の内側に対面し、そして包袋78と
衛生ナプキン20とがその後に折られることに係わりな
く、この発明の目的は達成される。結果的には、個々に
包装された本発明の吸収性物品を提供するために、これ
ら包袋78および衛生ナプキン20が中央線Tに関してそれ
らの上に折り重ねられるか又はそのほかの形態になる。
この他にも、好適ではないが図7に示された対応実施
例においては、主要包袋シート80の終端部(エッジ)の
1つに隣接して接合される代わりに、フラップ接着剤カ
バー84がその主要包袋シート80の長手方向のエッジの1
つに沿って接合されるようにすることもできる。この実
施例において、フラップ接着剤カバー84は、主要包袋シ
ート80に沿った同一面のノンスティック面84Aを伴ない
この衛生ナプキン20を越えて横手方向に広がっている。
そしてこのフラップ接着剤カバー84は、フラップファス
ナー76にリリース可能に取り付けてある。またこの実施
例においても、包袋78と衛生ナプキン20とがその後に折
り曲げられることに係わりなく、この発明の目的は達成
されるであろう。
ここに記載された包袋78の種々の実施例は、その他に
如何様にも変形実施することができる。例えば、フラッ
プ接着剤カバー84は主要包袋シート又は従来技術の如何
なる接着剤カバー用素材としてのような同一材料で作ら
れていてもよい。このフラップ接着剤カバー84がもし1
つの分離された構成要素であれば、個々に包装された本
発明の衛生ナプキン20の製造期間中の工程の如何なると
きにも、その主要包袋シート80に対して接合され得る。
好ましくは、製造する場合においては、このフラップ接
着剤カバー84は主要包袋シート80の上に既に載置されて
いる後に、この主要包袋シート80に対して接合され得
る。また、主要包袋シート80上に衛生ナプキン20が置か
れることを許容するためには、これは、フラップ接着剤
カバー84を図3Aに示す如くに折り返す必要を無くするで
あろう。主要包袋シート80上のリリースペーパー又はリ
リースコーティング82、およびフラップ接着剤カバー84
上のノンスティック面84Aは、フラップ接着剤カバー84
がこの主要包袋シート80に接合される以前または以後の
いずれにおいて供給され得る。好ましくは、製造のため
には、そのフラップ接着剤カバー84が主要包袋シート80
に接合される前に、これらのアイテムは供給されること
が望ましい。
消費者は通常、図4に示された形態で個々に包装され
た本発明の衛生ナプキンを携帯する。このような個々に
包装された図4に示す如くの本発明の衛生ナプキンは、
その包袋78からテープタブ86を剥離(ピール)し、そし
て主要包袋シート80の長手方向の側端部(サイドエッ
ジ)に沿った壊れやすいシールを破ることにより開封さ
れる。また主要包袋シート80は次に、中央パッドファス
ナー74から主要包袋シート80を剥離することで、その衛
生ナプキン20上の中央パッドファスナー74から除去され
てもよい。消費者は上述したように包袋78をピールする
ことができると共に、図5に示すように、フラップファ
スナー76によりフラップ24のそれぞれに接合されたフラ
ップ接着剤カバー84をそのまま残しておくこともでき
る。もしこれを消費者が行うと、そのナプキンは装着者
の肌着の股部分に載置され、そしてフラップ24がトップ
シート38の周りに折られている期間は、そこにしっかり
とその衛生ナプキンを維持してくれる。さらに詳しく
は、消費者は、その衛生ナプキン20から、中央パッド接
着剤ファスナー74およびフラップ接着剤76を含むすべて
の包袋78を単一動作で剥ぎ取ることができる。これは消
費者がテープタブ86をピールして開けた後に達成され
る。またこれは、消費者に対して、衛生ナプキン20の第
2終端部34におけるその終端エッジ28にアクセスするこ
とを与える。次に消費者はこの衛生ナプキン20の第2終
端部34における終端エッジ28を保持し、そしてこの衛生
ナプキン20およびそのフラップ24から包袋78のすべてを
単一動作で引き抜いてもよい。
一旦、その衛生ナプキン20が包袋78から除去されて装
着者のパンティ内に装着されると、次にこの消費者はそ
の包袋78を折り曲げ、そしてリリース可能なテープタブ
86を再び働かせることによって包袋78を折る方向にその
包袋78をしっかりと留める。続いてこの消費者は使用済
みの衛生ナプキンの再包装およびその投棄のために、そ
の折られた包袋78を収納する。この装着者は、緩んだフ
ラップ接着剤リリース帯の収集およびその処置について
は、以前に求められたようなことには何ら配慮する必要
がなくなる。この理由は、全てのリリース帯がその包袋
78に取着されるか又は全体の一部となっていることに起
因する。したがって、装着者に対して本発明は、簡単に
取り付け(インストール)される清潔な衛生ナプキン20
を提供すると共に、収集されなければならない余分な残
片を生ずること無しに吸収性物品を提供できる。
全ての特許、特許アプリケーション(及びそれらに付
与された如何なる特許のみならず、外国の特許アプリケ
ーションに対応する如何なる文献)と、この記述を通し
て提示した文献は、ここで参照された技術に関連するも
のである。ただし、この参照により教示または本発明の
開示による処の如何なる記録・文献も、本発明の要旨と
は関係しないことは明らかである。
なお、以上のように詳しく記述された本発明の好適実
施例は、単に図面に示した方法で与えられたにすぎず、
当業者は本発明の要旨から逸脱しない範囲で種々の変形
および応用することもできることは明らかである。よっ
て、本発明の要旨は添付されている請求項を参照するこ
とによって規定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−10257(JP,A) 特開 平9−285486(JP,A) 実開 平7−39820(JP,U) 実開 平6−75446(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一対の長手方向側エッジと、一対の
    終端部と、1つの衣類面と、1つの身体面と、を有して
    いる1つの主要本体部を具備していて、上記主要本体部
    の上記衣類面が装着者の肌着内に載置され得る、吸収性
    物品であり、上記吸収性物品は上記主要本体部に接合さ
    れていて上記主要本体部の長手方向側のエッジを越えて
    横手方向の外側に延長している一対のフラップを備えて
    いて、上記フラップの夫々の衣類面は1つのフラップフ
    ァスナーを備えていて、上記フラップは上記主要本体部
    の上記身体面上に折り畳まれて上記フラップファスナー
    を露出させる、吸収性物品と;そして、 (b)上記吸収性物品の為の1つの包袋であって、リリ
    ースコーティングを有している単一シート材料である1
    つの主要包袋シートと、上記主要包袋シートに接合され
    ていて上記主要包袋シートからの分離要素である1つの
    フラップファスナーカバーと、を備えている1つの包袋
    と; を備えていて、 上記主要包袋シートは上記主要本体部の上記衣類面に隣
    接して設けられていて、上記フラップファスナーカバー
    は上記フラップファスナーにリリース可能に付着されて
    いて、そして、上記主要包袋シートと上記吸収性物品の
    上記主要本体部とは少なくとも1つの横手方向軸の回り
    に折り曲げられている、 個々に包装される吸収性物品。
  2. 【請求項2】上記フラップファスナーは接着剤であり、
    上記フラップファスナーカバーには上記露出されたフラ
    ップファスナーに隣接するノンスティック面が施されて
    いる、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】上記吸収性物品の上記主要本体部は、長手
    方向側と、第1終端領域と、第2終端領域と、上記第1
    終端領域と第2終端領域との間に配設されている中央領
    域と、を備えており; 上記主要包袋シートは、上記吸収性物品の上記主要本体
    部の長手方向側を越えて延びている長手方向エッジ部
    と、上記主要本体部の上記第1終端領域に隣接して設け
    られた第1終端部と、上記主要本体部の上記第2終端領
    域に隣接して設けられた第2終端部と、を備えていて、
    上記主要包袋シートの少なくとも上記第1終端部が上記
    吸収性物品の上記主要本体部の上記第1終端領域を越え
    て延びており;そして、 上記フラップファスナーカバーは、上記主要包袋シート
    の上記第1終端部に接合され、そこから長手方向に延び
    て上記主要本体部の上記第1終端領域中で上記吸収性物
    品の上記本体面に隣接して横たわる、 請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】上記フラップファスナーカバーは、上記吸
    収性物品の上記主要本体部の上記第1終端領域のみをカ
    バーし、そして、 上記吸収性物品の上記主要本体部の上記第1終端領域
    は、上記フラップファスナーカバーが上記フラップファ
    スナーをリリース可能にカバーするように、上記吸収性
    物品の上記中央領域上に折り畳まれている、 請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 【請求項5】上記フラップファスナーカバーは上記フラ
    ップファスナーをリリース可能にカバーし、そしてま
    た、上記吸収性物品の上記中央領域の上記身体面の少な
    くとも一部上に延びカバーする、請求項3に記載の吸収
    性物品。
  6. 【請求項6】上記主要包袋シートの上記長手方向エッジ
    部は壊れ易いように互いにシールドされている、請求項
    1に記載の吸収性物品。
  7. 【請求項7】上記吸収性物品の上記主要本体部は、長手
    方向側と、第1終端領域と、第2終端領域と、そして上
    記第1終端領域と上記第2終端領域との間に配設されて
    いる中央領域と、を備えており; 上記主要包袋シートは、上記吸収性物品の上記主要本体
    部の上記長手方向側を越えて延びている長手方向エッジ
    部と、上記主要本体部の上記第1終端領域に隣接して設
    けられた第1終端部と、上記主要本体部の上記第2終端
    領域に隣接して設けられた第2終端部と、上記主要本体
    部の上記中央領域に隣接して設けられた中央部と、を備
    えていて、上記主要包袋シートの少なくとも上記第1終
    端部が上記吸収性物品の上記主要本体部の上記第1終端
    領域を越えて延びており;そして、 上記フラップファスナーカバーは上記長手方向エッジ部
    の1つに隣接して上記主要包袋シートの上記中央部に接
    合されていて、そこから横手方向に延びて上記フラップ
    ファスナーの上に横たわり上記フラップファスナーをリ
    リース可能にカバーしている; 請求項1に記載の吸収性物品。
  8. 【請求項8】上記1つの包袋が、上記吸収性物品の上記
    主要本体部と上記フラップの両方から単一動作で除去さ
    れ得る、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の吸収性
    物品。
  9. 【請求項9】(a)一対の長手方向側エッジと、一対の
    終端部と、1つの衣類面と、1つの身体面と、そして上
    記衣類面上に設けられている中央パッド接着剤を有して
    いる1つの主要本体部を具備していて、上記主要本体部
    の上記衣類面が上記中央パッド接着剤を介して装着者の
    肌着内に載置され得る、吸収性物品であり、上記吸収性
    物品は上記主要本体部に接合されていて上記主要本体部
    の長手方向側エッジを越えて横手方向の外側に延長して
    いる一対のフラップを備えていて、上記フラップの夫々
    の衣類面は1つのフラップファスナーを備えていて、上
    記フラップは上記主要本体部の上記身体面上に折り畳ま
    れて上記フラップファスナーを露出させる、吸収性物品
    と;そして、 (b)上記吸収性物品の為の1つの包袋であって、単一
    シート材料である1つの主要包袋シートと、上記主要包
    袋シートに接合されていて上記主要包袋シートからの分
    離要素であるフラップファスナーカバーと、を備えてい
    る1つの包袋と; を備えていて、 上記主要包袋シートは、上記主要本体部の上記衣類面に
    隣接して設けられていて、上記主要包袋シートは、上記
    中央パッド接着剤に実質的に接触するようになる上記主
    要包袋シートの領域にリリースコーティングを有してい
    て、上記フラップファスナーカバーは上記フラップファ
    スナーにリリース可能に付着されていて、そして、上記
    主要包袋シートと上記吸収性物品の上記主要本体部とは
    少なくとも1つの横手方向軸の回りに折り曲げられてい
    る、 個々に包装される吸収性物品。
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