JP3515910B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

使い捨て着用物品

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JP3515910B2
JP3515910B2 JP28170298A JP28170298A JP3515910B2 JP 3515910 B2 JP3515910 B2 JP 3515910B2 JP 28170298 A JP28170298 A JP 28170298A JP 28170298 A JP28170298 A JP 28170298A JP 3515910 B2 JP3515910 B2 JP 3515910B2
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哲嗣 篠原
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Uni Charm Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨てのおむ
つ、失禁パンツ、トレーニングパンツ等の着用物品に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開昭58−54005号公報に開示の
使い捨ておむつカバーは、カバー本体の両側部に股下域
の前後方向へ互いに離間して幅方向内側へ延びる一対の
切込みを形成し、切込みの間において両側縁部をカバー
本体の内側へ折返して、折返し部の両端縁部近傍をカバ
ー本体内面に接合している。カバー本体内面の股下域に
は、おむつの側縁部を挿抜するためのポケットが形成さ
れている。
【0003】特開昭62−250201号公報に開示の
使い捨ておむつでは、透液性内面シートと不透液性外面
シートとの間に介在する吸液性コアの側縁それぞれから
幅方向外側へ延出するサイドフラップに弾性部材が取り
付けられている。弾性部材の内側では、サイドフラップ
の上面から分岐する第2フラップがおむつの内側へ向か
って倒伏し、第2フラップの長手方向両端部がおむつの
内面に接合している。第2フラップの自由縁には、第2
の弾性部材が取り付けられ、第2の弾性部材で第2フラ
ップはその分岐縁から起き上がることが可能である。サ
イドフラップは、着用者の大腿に圧接し、第2フラップ
は、中央部の自由縁が着用者の大腿付根に当接すること
が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭58−5400
5号公報に開示の使い捨ておむつのポケットは、両端縁
部の間の寸法が、ポケットの開口から奥へ向って次第に
小さくなるもので、このポケットに流入した排泄物の流
出を防ぐことが難しい。
【0005】特開昭62−250201号公報に開示の
使い捨ておむつでは、第2フラップとしての別部材を用
意して、これををおむつ本体のサイドフラップ上面に接
合しなければならないという手間がかかる。
【0006】本発明の課題は、使い捨て着用物品におい
て、流入した排泄物の流出を防ぐことができるポケット
を比較的簡易な手段によって形成することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、本発明が前提とするところは、透液性トップシ
ートと、不透液性バックシートと、これら両シートの間
に介在する吸液性コアとから構成され、前後胴周り域お
よび股下域と、長手方向および幅方向とを有し、少なく
とも前記股下域における前記コアの両側縁それぞれから
前記幅方向外側へ延出し、前記長手方向に弾性伸縮性部
材が取り付けられたサイドフラップを有する使い捨て着
用物品である。
【0008】かかる前提において、本発明の第1の特徴
は、前記サイドフラップが、前記物品の内側へ折曲され
て、第1部分と、前記第1部分の上方に位置する第2部
分とに画成され、前記第1部分と前記第2部分とが、前
記長手方向において対向離間し、前記物品の内側から外
側へ向かって対抗間隔が次第に拡大するように傾斜する
一対のシール部において互いに接合され、前記第1部分
と前記第2部分とには、前記弾性部材として前記長手方
向へ延びる第1および第2弾性部材が伸長状態で取り付
けられていることにある。
【0009】かかる前提において、本発明の第2の特徴
は、前記サイドフラップが、前記物品の内側へ折曲され
て、第1部分と、前記第1部分の上方に位置する第2部
分とに画成され、前記股下域における前記第1部分と前
記第2部分とが、前記長手方向において対向離間し、前
記物品の内側から外側へ向かって対抗間隔が次第に拡大
するように傾斜する一対のシール部において互いに接合
され、前記第1部分と前記第2部分との少なくとも一方
には、前記弾性部材が伸長状態で取り付けられているこ
とにある。
【0010】かかる前提において、本発明の第3の特徴
は、前記サイドフラップが、前記物品の内側へ折曲さ
れ、さらに、前記物品の外側へ折曲されて、第1部分
と、前記第1部分の上方に位置する第2部分と、前記第
2部分の上方に位置する第3部分とに画成され、前記第
1部分と前記第2部分とが、前記長手方向において対向
離間し、前記物品の内側から外側へ向かって対抗間隔が
次第に拡大するように傾斜する一対の第1シール部にお
いて互いに接合され、前記第2部分と前記第3部分と
が、前記第1シール部の間に位置する第2シール部にお
いて互いに接合され、前記第1部分には、前記弾性部材
として前記長手方向へ延びる第1弾性部材が伸長状態で
取り付けられ、前記第2部分と前記第3部分との少なく
とも一方には、前記弾性部材として前記長手方向へ延び
る第2弾性部材が伸長状態で取り付けられていることに
ある。
【0011】第1の特徴を有する本発明の実施の形態の
一例としては、前記弾性部材それぞれの伸長状態を解除
してこれら弾性部材が前記第1部分と前記第2部分とに
おいて収縮したときに、前記第2部分に位置する前記第
2弾性部材の収縮する寸法が、前記第1部分に位置する
前記第1弾性部材のそれよりも大きい。
【0012】第3の特徴を有する本発明の実施の形態の
一例としては、前記弾性部材それぞれの伸長状態を解除
してこれら弾性部材が前記第1部分と前記第2,3部分
とにおいて収縮したときに、前記第2部分と前記第3部
分との少なくとも一方に位置する前記第2弾性部材の収
縮する寸法が、前記第1部分に位置する前記第1弾性部
材のそれよりも大きい。
【0013】第1〜3の特徴を有する本発明の実施の形
態の一例としては、前記サイドフラップが、前記コアの
両側縁それぞれから前記幅方向外側へ延出する前記トッ
プシートと前記バックシートとのうちの少なくとも一方
で形成されている。
【0014】第1〜3の特徴を有する本発明の実施の形
態の他の一例としては、前記サイドフラップが、前記コ
アの両側縁それぞれの近傍で前記トップシートの上面に
接合されて前記側縁それぞれから前記幅方向外側へ延び
る液抵抗性シートと、前記液抵抗性シートと重なり合っ
て互いに接合された前記バックシートとにより形成され
ている。
【0015】第1〜3の特徴を有する本発明の実施の形
態の他の一例としては、前記コアが、前記股下域におい
て、側縁と、前記長手方向に対向離間し前記物品の内側
から外側へ向かって次第に対抗間隔が拡大するように傾
斜する一対の端縁とによって凹欠部を形成されたほぼ砂
時計型を有し、前記端縁に前記シール部が並行する。
【0016】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、本発明に
係る使い捨て着用物品の詳細を使い捨ておむつを例にと
り説明すると、以下のとおりである。
【0017】図1,2は、使い捨ておむつ1の部分破断
平面図と、サイドフラップ5を折曲する前の状態を示す
おむつ1の平面図であり、図1では、図2において、コ
ア4の両側縁4aそれぞれから幅方向外側へ延出してい
るサイドフラップ5が、第1折曲線30で矢印で示す方
向へ折曲されている。使い捨ておむつ1は、透液性トッ
プシート2と、不透液性バックシート3と、トップシー
ト2とバックシート3との間に介在し、これらシート
2,3のうちの少なくとも一方の内面に接合した吸液性
コア4とで構成され、第1折曲部30でおむつ1の内側
へ折曲されたサイドフラップ5と、幅方向と交差する長
手方向に前胴周り域20と、後胴周り域22と、これら
前後胴周り域20,22の間に位置する股下域21とを
有する。
【0018】コア4は、股下域21において、側縁4a
と、コア4の長手方向へ互いに対向離間し、おむつ1の
内側から外側へ向かって次第に対向間隔が拡大する一対
の端縁4bとによって、凹欠部が形成されたほぼ砂時計
型を有する。
【0019】サイドフラップ5は、コア4の両側縁4a
それぞれから幅方向外側へ延出するトップシート2とバ
ックシート3とで形成され、コア4の側縁4aに沿う基
側部5dと、基側部5dに並行する対向側部5eとを有
する。サイドフラップ5の基側部5dと対向側部5eと
の中間には、おむつ1の長手方向へ第1折曲線30が延
びている。
【0020】図3は、図1のA−A線切断面を示す図で
ある。サイドフラップ5は、幅方向において基側部5d
と第1折曲線30との間でおむつ1の幅方向外側へ延び
る第1部分5aと、第1部分5aの上方に位置し、第1
折曲線30と対向側部5eとの間でおむつ1の幅方向内
側へ延びる第2部分5bとに画成されている。
【0021】サイドフラップ5の第1部分5aと第2部
分5bとは、おむつ1の長手方向を二分する中心線Xを
挟んで対向離間し、おむつ1の長手方向と交差する方向
へ延びる一対の第1シール部6aで互いに接合してい
る。第1シール部6aは、おむつ1の内側から外側へ向
って中心線Xから次第に遠ざかるように傾斜し、コア4
の端縁4bと並行して延びている。
【0022】サイドフラップ5の第1部分5aには、お
むつ1の長手方向へ延びる3本の弾性伸縮性部材8を、
トップシート2とバックシート3との間に介在させ、こ
れらシート2,3のうちの少なくとも一方の内面に伸長
状態で接合している。サイドフラップ5の対向側部5e
には、おむつ1の長手方向へ延びる2本の弾性伸縮性部
材7を、トップシート2とバックシート3との間に介在
させ、これらシート2,3のうちの少なくとも一方の内
面に伸長状態で接合している。これら弾性部材7,8
は、第1シール部6aの間に延びている。
【0023】弾性部材7,8の伸長状態を解除して、弾
性部材7,8が第1部分5aと第2部分5bとにおいて
収縮したときの第2部分5bに位置する弾性部材7の収
縮する寸法は、第1部分5aに位置する弾性部材8のそ
れよりも大きい。弾性部材7の収縮する寸法を弾性部材
8のそれよりも大きくするには、弾性部材7を弾性部材
8よりも高伸長状態で第2部分5bに接合すればよい。
【0024】前後胴周り域20,22には、前後胴周り
域20,22の端縁に沿って、おむつ1の幅方向へ延び
るフィルム状の弾性伸縮性部材9,10を、トップシー
ト2とバックシート3との間に介在させ、これらシート
2,3のうちの少なくとも一方の内面に伸長状態で接合
している。後胴周り域22の両側縁部には、おむつ1の
幅方向内側へ延出する一対のテープファスナ11の基端
部を、トップシート2とバックシート3との間に介在さ
せ、これらシート2,3に剥離不能に接合している。テ
ープファスナ11の自由端部には、メカニカルファスナ
12のうちのフック部材またはループ部材のいずれか一
方の部材を取り付けている。
【0025】サイドフラップ5は、図3に仮想線で示す
ように、おむつ1の長手方向が下方へ向って湾曲したと
きに、サイドフラップ5の第2部分5bが、第1シール
部6aの間において、弾性部材7の収縮力で上方へ起立
する性向を示し、第1シール部6aの間では、サイドフ
ラップ5の第1部分5aと第2部分5bとが、おむつ1
の内側へ向って開口するポケット25を形成する。第2
部分5bに位置する弾性部材7は、第1部分5aに位置
する弾性部材8よりも大きく収縮するので、第1部分5
aの弾性部材8が収縮しても第2部分5bの弾性部材7
の緊張状態は維持され、起立した第2部分5bが倒伏す
ることはない。
【0026】図4は、図3とは異なる構成のサイドフラ
ップ5の切断面を示す図である。サイドフラップ5は、
コア4の両側縁4aそれぞれの近傍でトップシート2の
上面に接合して、コア4の両側縁4aから幅方向外側へ
延びる液抵抗性シート9と、コア4の両側縁4aから幅
方向外側へ延びるバックシート3とにより形成されてい
る。サイドフラップ5は、第1折曲線でおむつ1の内側
へ折曲されている。トップシート2の側縁へ滲出した排
泄物は、液抵抗性シート9が障壁となるので、サイドフ
ラップ5から外側へ漏れ出すことがない。
【0027】図5は、おむつ1の斜視図であり、後胴周
り域22のテープファスナ11を前胴周り域20に係合
させた状態を示す。前胴周り域20には、メカニカルフ
ァスナのうちの他方の部材からなるターゲットテープ1
3を取り付けてある。おむつ1は、前後胴周り域20,
22の両側縁部に位置するサイドフラップ5を拡開させ
て、テープファスナ11をターゲットテープ13に係合
させると、胴周り開口25と一対の脚周り開口26とが
形成される。おむつ1の股下域21には、サイドフラッ
プ5の第2部分5bがおむつ1の内側へ向って延びてい
る。弾性部材7,8,9,10それぞれが収縮すると、
胴周り開口25と脚周り開口26とには、ギャザーが形
成される。
【0028】図6,7は、図1とは異なる態様の使い捨
ておむつ1の部分破断平面図と、図6のB−B線切断面
を示す図である。サイドフラップ5の基側部5dと対向
側部5eとの間には、基側部5d寄りにおむつ1の長手
方向へ第1折曲線30が延び、対向側部5e寄りにおむ
つ1の長手方向へ第2折曲線が延びている。サイドフラ
ップ5は、第1折曲線30によりおむつ1の内側へ折曲
されるとともに、第2折曲線31によりおむつ1の外側
へ折曲されている。
【0029】サイドフラップ5は、幅方向において基側
部5dと第1折曲線30との間でおむつ1の幅方向外側
へ延びる第1部分5aと、第1部分5aの上方に位置
し、第1折曲線30と第2折曲線31との間でおむつ1
の幅方向内側へ延びる第2部分5bと、第2部分5bの
上方に位置し、第2折曲線31と対向側部5eとの間で
おむつ1の幅方向外側へ延びる第3部分5cとに画成さ
れている。
【0030】サイドフラップ5の第1部分5aと第2部
分5bとは、おむつ1の長手方向を二分する中心線Xを
挟んで対向離間し、おむつ1の長手方向と交差する方向
へ延びる一対の第1シール部6aで互いに接合してい
る。第1シール部6aは、おむつ1の内側から外側へ向
って中心線Xから次第に遠ざかるように傾斜して延びて
いる。サイドフラップ5の第2部分5bと第3部分5c
とは、第1折曲線30に沿って第1シール部6aの間で
おむつ1の長手方向へ延びる第2シール部6bで互いに
接合している。
【0031】サイドフラップ5の第1部分5aには、サ
イドフラップ5の長手方向へ延びる3本の弾性部材8
を、トップシート2とバックシート3との間に介在さ
せ、これらシート2,3のうちの少なくとも一方の内面
に伸長状態で接合している。第2折曲線の近傍には、サ
イドフラップ5の長手方向へ延びる2本の弾性部材7
を、第2部分5bと第3部分5cとの間に介在させ、バ
ックシート3の外面に伸長状態で接合している。これら
弾性部材7,8は、第1シール部6aの間に延びてい
る。弾性部材7は、トップシート2とバックシート3と
の間に介在し、これらシート2,3のうちの少なくとも
一方の内面に伸長状態で接合してもよい。第2部分5b
と第3部分5cとの間に位置する弾性部材7の収縮する
寸法は、第1部分5aに位置する弾性部材8のそれより
も大きい。
【0032】サイドフラップ5は、図7に仮想線で示す
ように、おむつ1の長手方向が下方へ向って湾曲したと
きに、サイドフラップ5の第2部分5bと第3部分5c
とが、第1シール部6aの間において、弾性部材7の収
縮力で上方へ起立する性向を示し、第1シール部6aの
間では、サイドフラップ5の第1部分5aと第2部分5
bとがおむつ1の内側へ向って開口するポケット25を
形成する。サイドフラップ5は、図3と同様に液抵抗性
シート9とバックシート3とにより形成されていてもよ
い。
【0033】図8は、図6のC−C線切断面を示す図で
ある。サイドフラップ5の第1部分5aと第2部分5b
とは、第1シール部6aにおいて接合されており、第2
部分5bと第3部分5cとは、第1シール部6aにおい
て非接合状態にある。第1シール部6aでは、接合部位
の剛性が他の部位と比較して高くなり、身体に当接する
と堅い感触を与える。第1シール部6aを第3部分5c
で被覆しているので、第1シール部6aが直接身体に当
接することがない。
【0034】おむつ1は、別部材をサイドフラップ5の
上面に接合することなく、ポケット25を形成し、排泄
物の横漏れを防止することができる。前後胴周り域2
0,22の両側縁部では、折曲されているサイドフラッ
プ5を拡開させることで、幅方向外側へ延出する翼部を
形成することができるので、股下域21を裁断すること
なく、おむつ1に凹欠部を形成することができる。
【0035】図6に示すおむつ1は、サイドフラップ5
を折曲したときの幅方向の寸法を、図1のおむつ1のそ
れよりも小さくすることができるので、サイドフラップ
5がおむつ1の内側へ倒れた場合でもトップシート2を
広く覆うことがなく、コア4の吸収性の妨げにならな
い。
【0036】トップシート2には、疎水性不織布を親水
化剤で処理したものや親水化剤を練り込んだ繊維で形成
した親水性不織布が用いられる。これら不織布に代えて
開孔を有する熱可塑性合成樹脂フィルムを用いることも
できる。
【0037】バックシート3と液抵抗性シート9とに
は、合成樹脂フィルムまたは合成樹脂フィルムと疎水性
不織布とのラミネートシート等が用いられる。コア4
は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物
であり、所要の厚みに圧縮され、全体がティシュペーパ
等の透水シートによって被覆されている。これら部材の
接合には、ホットメルト接着剤等の接着剤や粘着材、各
部材に対する熱溶着の技術を利用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明に係る使い捨て着用物品によれ
ば、別部材をサイドフラップの上面に接合することな
く、物品の内側へ向って開口するポケットを簡単に形成
することができる。第1シール部は、物品の長手方向に
対向離間し、物品の内側から外側へ向って次第に対向間
隔が拡大するように傾斜して延びていて、排泄物の流入
口が狭く、内部が広くなっているので、ポケットに流入
した排泄物の流出を防止することができる。
【0039】また、第1シール部が、コアの端縁と並行
するように傾斜しているので、サイドフラップの長手方
向両端部を外側へ拡開して翼部を形成するときの拡開限
界を規制するとともに、着用者の大腿に自然な状態で斜
めに当接する。
【図面の簡単な説明】
【図1】使い捨ておむつの部分破断平面図。
【図2】サイドフラップを折曲する前の状態を示すおむ
つの平面図。
【図3】図1のA−A線切断面を示す図。
【図4】図3とは異なる構成のサイドフラップの切断面
を示す図。
【図5】テープファスナを前胴周り域に係合させた状態
を示すおむつの斜視図。
【図6】図1とは異なる態様のおむつの部分破断平面
図。
【図7】図6のB−B線切断面を示す図。
【図8】図6のC−C線切断面を示す図。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 2 透液性トップシート 3 不透液性バックシート 4 吸液性コア 4a 側縁 4b 端縁 5 サイドフラップ 5a 第1部分 5b 第2部分 5c 第3部分 5d 基側部 5e 対向側部 6a 第1シール部 6b 第2シール部 7 弾性伸縮性部材 8 弾性伸縮性部材 9 液抵抗性シート 30 第1折曲線 31 第2折曲線 X 中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−199807(JP,A) 特開 平2−191452(JP,A) 特開 平2−152452(JP,A) 特開 平4−200543(JP,A) 特開 昭62−250201(JP,A) 特開 平8−215239(JP,A) 特開 平7−112003(JP,A) 実開 平2−58425(JP,U) 実開 平6−9625(JP,U) 特表 平10−511275(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 13/15 - 13/84

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透液性トップシートと、不透液性バック
    シートと、これら両シートの間に介在する吸液性コアと
    から構成され、前後胴周り域および股下域と、長手方向
    および幅方向とを有し、少なくとも前記股下域における
    前記コアの両側縁それぞれから前記幅方向外側へ延出
    し、前記長手方向に弾性伸縮性部材が取り付けられたサ
    イドフラップを有する使い捨て着用物品において、 前記サイドフラップが、前記物品の内側へ折曲されて、
    第1部分と、前記第1部分の上方に位置する第2部分と
    に画成され、 前記第1部分と前記第2部分とが、前記長手方向におい
    て対向離間し、前記物品の内側から外側へ向かって対抗
    間隔が次第に拡大するように傾斜する一対のシール部に
    おいて互いに接合され、 前記第1部分と前記第2部分とには、前記弾性部材とし
    て前記長手方向へ延びる第1および第2弾性部材が伸長
    状態で取り付けられていることを特徴とする前記着用物
    品。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材それぞれの伸長状態を解除
    してこれら弾性部材が前記第1部分と前記第2部分とに
    おいて収縮したときに、前記第2部分に位置する前記第
    2弾性部材の収縮する寸法が、前記第1部分に位置する
    前記第1弾性部材のそれよりも大きい請求項1記載の着
    用物品。
  3. 【請求項3】 透液性トップシートと、不透液性バック
    シートと、これら両シートの間に介在する吸液性コアと
    から構成され、前後胴周り域および股下域と、長手方向
    および幅方向とを有し、前記コアの両側縁およびこれら
    の前記長手方向への仮想延長線それぞれから前記幅方向
    外側へ延出し、前記長手方向に弾性伸縮性部材が取り付
    けられたサイドフラップを有する使い捨て着用物品にお
    いて、 前記サイドフラップが、前記物品の内側へ折曲されて、
    第1部分と、前記第1部分の上方に位置する第2部分と
    に画成され、 前記股下域における前記第1部分と前記第2部分とが、
    前記長手方向において対向離間し、前記物品の内側から
    外側へ向かって対抗間隔が次第に拡大するように傾斜す
    る一対のシール部において互いに接合され、 前記第1部分と前記第2部分との少なくとも一方には、
    前記弾性部材が伸長状態で取り付けられていることを特
    徴とする前記着用物品。
  4. 【請求項4】 透液性トップシートと、不透液性バック
    シートと、これら両シートの間に介在する吸液性コアと
    から構成され、前後胴周り域および股下域と、長手方向
    および幅方向とを有し、少なくとも前記股下域における
    前記コアの両側縁それぞれから前記幅方向外側へ延出
    し、前記長手方向に弾性伸縮性部材が取り付けられたサ
    イドフラップを有する使い捨て着用物品において、 前記サイドフラップが、前記物品の内側へ折曲され、さ
    らに、前記物品の外側へ折曲されて、第1部分と、前記
    第1部分の上方に位置する第2部分と、前記第2部分の
    上方に位置する第3部分とに画成され、 前記第1部分と前記第2部分とが、前記長手方向におい
    て対向離間し、前記物品の内側から外側へ向かって対抗
    間隔が次第に拡大するように傾斜する一対の第1シール
    部において互いに接合され、 前記第2部分と前記第3部分とが、前記第1シール部の
    間に位置する第2シール部において互いに接合され、 前記第1部分には、前記弾性部材として前記長手方向へ
    延びる第1弾性部材が伸長状態で取り付けられ、前記第
    2部分と前記第3部分との少なくとも一方には、前記弾
    性部材として前記長手方向へ延びる第2弾性部材が伸長
    状態で取り付けられていることを特徴とする前記着用物
    品。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材それぞれの伸長状態を解除
    してこれら弾性部材が前記第1部分と前記第2,3部分
    とにおいて収縮したときに、前記第2部分と前記第3部
    分との少なくとも一方に位置する前記第2弾性部材の収
    縮する寸法が、前記第1部分に位置する前記第1弾性部
    材のそれよりも大きい請求項4記載の着用物品。
  6. 【請求項6】 前記サイドフラップが、前記コアの両側
    縁それぞれから前記幅方向外側へ延出する前記トップシ
    ートと前記バックシートとのうちの少なくとも一方で形
    成されている請求項1ないし請求項5いずれかに記載の
    着用物品。
  7. 【請求項7】 前記サイドフラップが、前記コアの両側
    縁それぞれの近傍で前記トップシートの上面に接合され
    て前記側縁それぞれから前記幅方向外側へ延びる液抵抗
    性シートと、前記液抵抗性シートと重なり合って互いに
    接合された前記バックシートとにより形成されている請
    求項1ないし請求項5いずれかに記載の着用物品。
  8. 【請求項8】 前記コアが、前記股下域において、側縁
    と、前記長手方向に対向離間し前記物品の内側から外側
    へ向かって次第に対抗間隔が拡大するように傾斜する一
    対の端縁とによって凹欠部を形成されたほぼ砂時計型を
    有し、前記端縁に前記シール部が並行する請求項1ない
    し請求項7いずれかに記載の着用物品。
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