JP3491620B2 - 四輪駆動車両 - Google Patents

四輪駆動車両

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JP3491620B2
JP3491620B2 JP2001069697A JP2001069697A JP3491620B2 JP 3491620 B2 JP3491620 B2 JP 3491620B2 JP 2001069697 A JP2001069697 A JP 2001069697A JP 2001069697 A JP2001069697 A JP 2001069697A JP 3491620 B2 JP3491620 B2 JP 3491620B2
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動輪を内燃機関
(エンジン)で駆動し、内燃機関の出力トルクが伝達さ
れない従動輪を電動機(電動モータ)で駆動するなど、
駆動輪と従動輪とを別の駆動源で駆動する四輪駆動車両
に関するものである。なお、駆動輪の数及び従動輪の数
は、それぞれ2輪に限定されない。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特願平6−327438号
公報に記載のように、前輪をエンジンで駆動し、後輪を
電動モータで駆動する四輪駆動車両が知られている。ま
た、上記電動モータから後輪へのトルク伝達経路の途中
には、通常、減速機及びクラッチが配置されている。
【0003】そして、上記特願平6−327438号公
報に記載の車両においては、雪道などの滑りやすい路面
での発進アシストにのみ上記モータを作動して四輪駆動
モード状態とし、その他の場合、例えば通常の路面を走
行している限りは、二輪駆動モード状態で車両の発進及
び走行を行うように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後輪駆
動を必要としない二輪駆動モード状態が長期に亘って続
くと、上記減速機が長期に亘って停止した状態となり、
当該減速機を構成するギヤや軸受で潤滑油の油膜切れが
起こるおそれがある。このような事態が発生すると、当
該ギヤ等に錆が発生するおそれがあったり、車両走行時
の振動などによってギヤ歯面の局所摩耗が促進するおそ
れがあるといった問題がある。
【0005】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、長期に亘って二輪駆動モード状態が継
続しても、減速機の劣化を防止可能な四輪駆動車両を提
供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、第1の駆
動源の出力トルクが駆動輪に伝達可能であり、第1の駆
動源の出力トルクが伝達されない従動輪への第2の駆動
源の出力トルクが減速機を介して伝達可能であると共
に、駆動輪及び従動輪の両方に駆動トルクを伝達する四
輪駆動モードと駆動輪だけに駆動トルクを伝達する二輪
駆動モードとの両モードが可能な四輪駆動車両におい
て、上記減速機から従動輪へのトルク伝達経路に介装さ
れるクラッチと、二輪駆動モード時に作動して第1の駆
動源から駆動輪へのトルク伝達経路に介装される変速機
が走行位置か否かに基づいて減速機の駆動開始の要否を
判断する駆動開始判断手段と、該駆動開始判断手段が駆
動開始要と判断した場合に上記減速機を駆動状態とし、
第1の駆動源の車輪速、及び車体速の少なくとも一つの
値に基づいて決定される駆動停止条件に合致するか所定
時間経過後に当該減速機の駆動を停止する減速機駆動手
段とを備え、上記第2の駆動源は電動機からなり、上記
減速機駆動手段は、車両走行状態のときにのみ作動し
て、上記第2の駆動源が界磁ゼロの非駆動状態で且つ上
記二輪駆動モード時にのみ上記クラッチを接続状態にす
ることで、従動輪の回転トルクが減速機に伝達されて該
減速機を駆動させることを特徴とするものである。
に、請求項2に記載の発明は、第1の駆動源の出力トル
クが駆動輪に伝達可能であり、第1の駆動源の出力トル
クが伝達されない従動輪への第2の駆動源の出力トルク
が減速機を介して伝達可能であると共に、駆動輪及び従
動輪の両方に駆動トルクを伝達する四輪駆動モードと駆
動輪だけに駆動トルクを伝達する二輪駆動モードとの両
モードが可能な四輪駆動車両において、上記減速機から
従動輪へのトルク伝達経路に介装されるクラッチと、二
輪駆動モード時に作動して第1の駆動源の出力トルク、
車輪速、及び車体速の少なくとも一つの値に基づいて減
速機の駆動開始の要否を判断する駆動開始判断手段と、
該駆動開始判断手段が駆動開始要と判断した場合に上記
減速機を駆動状態とし、第1の駆動源の出力トルク、車
輪速、及び車体速の少なくとも一つの値に基づいて決定
される駆動停止条件に合致するか所定時間経過後に当該
減速機の駆動を停止する減速機駆動手段とを備え、上記
減速機駆動手段は、上記クラッチが非接続状態で上記二
輪駆動モード時にのみ上記減速機を駆動状態とし、上記
第2の駆動源を作動することで減速機を駆動することを
特徴とするものである。
【0007】 ここで、上記出力トルクは、例えばアク
セルペダルの操作量(アクセル開度)やスロットル開度
などによって検出可能である
【0008】
【0009】 次に、請求項に記載した発明は、請求
に記載した構成に対し、上記駆動開始判断手段は、
第1の駆動源の出力トルクが所定トルク値以上と判定し
た場合に駆動開始と判断することを特徴とするものであ
る。ここで、上記所定トルク値とは、例えば減速機を駆
動しても第1の駆動源が過負荷とならない値である。
【0010】 次に、請求項に記載した発明は、請求
に記載した構成に対し、上記減速機駆動手段は、車
輪速若しくは車体速が上記所定車速値を越えたと判定し
たら減速機の駆動を中止することを特徴とするものであ
る。ここで、上記所定車速値とは、第2の駆動源の出力
軸が所要以上に回転するのを制限可能な値である。
【0011】 次に、請求項に記載した発明は、請求
に記載した構成に対し、上記駆動開始判断手段は、
車輪速若しくは車体速が所定車速値以上になったと判定
した場合に駆動開始と判断することを特徴とするもので
ある。ここで、上記所定車速値とは、例えば車両に発生
している暗騒音が、減速機を駆動する際の音が目立たな
くなる程度となる車速である。
【0012】 次に、請求項に記載した発明は、請求
に記載した構成に対し、上記減速機駆動手段は、車
輪速若しくは車体速が上記所定車速値よりも大きな第2
の所定車速値を越えたと判定したら減速機の駆動を中止
することを特徴とするものである。ここで、上記第2の
所定車速値とは、第2の駆動源の出力軸が所要以上に回
転するのを制限可能な値である。
【0013】 次に、請求項に記載した発明は、請求
2に記載した構成に対し、上記駆動開始判断手段は、
車輪速若しくは車体速が所定車速値以上で、かつ、車体
の減速度若しくは車体への制動力が所定値以上と判定し
た場合に、駆動開始と判断することを特徴とするもので
ある。ここで、上記所定車速値とは、例えば車両に発生
している暗騒音が、減速機を駆動する際の音が目立たな
くなる程度となる車速である。
【0014】 また、上記制動力は、例えばブレーキ装
置のブレーキ圧やブレーキペダルのペダルストローク量
などから判定可能である。次に、請求項に記載した発
明は、請求項1に記載した構成に対し、上記駆動開始判
断手段は、第1の駆動源は内燃機関であり、その第1の
駆動源の回転数が所定回転数値以上であり、かつ、車体
加速指示の操作がされていないと判定した場合に、駆動
開始と判断することを特徴とするものである。
【0015】ここで、所定回転数値とは、例えば車両に
発生している暗騒音が、減速機を駆動する際の音が目立
たなくなる程度となる回転数または減速機を駆動しても
第1の駆動源が過負荷とならないトルクとなる回転数で
ある。また、車体加速指示の操作がされていないとは、
例えば、車体加速指示のために操作されるアクセルペダ
ルについて、踏み込みがない状態(アクセルスイッチが
オフなどの状態)である。
【0016】 次に、請求項9に記載した発明は、請求
項1〜請求項8のいずれかに記載した構成に対し、上記
第1の駆動源は内燃機関であり、第2の駆動源は電動機
であることを特徴とするものである。次に、請求項1
に記載した発明は、請求項1〜請求項のいずれかに記
載した構成に対し、上記減速機駆動手段は、第1の駆動
源が停止状態から作動状態となり再び停止状態となる間
に一回だけ作動することを特徴とするものである。次
に、請求項1に記載した発明は、請求項1〜請求項1
のいずれかに記載した構成に対し、上記第1の駆動源
の温度を検出する温度センサを備え、上記減速機駆動手
段は、上記温度センサの検出値に基づき上記第1の駆動
源の温度が所定温度以上と判定した場合に、作動を中止
若しくは禁止することを特徴とするものである。
【0017】
【発明の効果】請求項1又は請求項2に係る発明によれ
ば、二輪駆動モード状態が継続しても、減速機が所定の
タイミングで駆動されることで、つまり減速機のギヤや
軸受が回転することで当該ギヤ等での潤滑油の油膜切れ
が抑えられる。この結果、減速機のギヤや軸受に対し油
膜切れによる錆や局所摩耗の発生が抑えられる。
【0018】 たとえば、請求項1に係る発明を採用す
ると、走行中に所定のタイミングでクラッチを接続する
ことで従動輪の回転トルクが減速機に伝達されて当該減
速機が作動し、その結果、上記の効果を得る。すなわ
ち、クラッチの作動だけで減速機の駆動ができるので、
二輪駆動モード時における減速機を駆動するための消費
エネルギーを小さく抑えられる。
【0019】 また、請求項に係る発明を採用する
と、所定のタイミングで蓄電池や発電機などにより第2
の駆動源を作動させることで、二輪駆動モード時でも減
速機が駆動されて上記請求項1の効果を得る。また、請
求項に係る発明によれば、第1の駆動源が所定以上の
出力トルクを発生している状態のとき、つまり暗騒音が
大きいときに減速機を駆動することで、減速機が駆動す
る際に発生する音が目立たなくなる。この結果、二輪駆
動モード時に減速機を駆動しても車室にいる運転者等に
不快感を与えることを防止できる。
【0020】 また、例えば、第2の駆動源が第1の駆
動源で発電した電力で駆動される電動モータであれば、
第1の駆動源の出力トルクに対し過負荷とならない状態
のとき、減速機を駆動することで、第1の駆動源の過負
荷を防止できる。また、請求項に係る発明によれば、
二輪駆動モード時における第2の駆動源の回転速度が制
限されて、必要以上に第2の駆動源を作動させる必要が
ない。例えば第2の駆動源が電動モータであれば、当該
モータの回しすぎを防止できる。なお、クラッチの接続
によって減速機を駆動する場合であっても、減速機と第
2の駆動源とは連結されているので、減速機が駆動され
ると従動輪の回転速度に応じた速度で第2の駆動源の出
力軸も回転する。
【0021】 また、請求項に係る発明によれば、車
両が所定以上の速度で走行している状態のとき、つまり
暗騒音が大きいときに減速機を駆動することで、減速機
が駆動する際に発生する音が目立たなくなる。この結
果、二輪駆動モード時に減速機を駆動しても車室にいる
運転者等に不快感を与えることを防止できる。また、例
えば、第2の駆動源が第1の駆動源で発電した電力で駆
動される電動モータであれば、第1の駆動源の出力トル
クに対し過負荷とならない状態のとき、減速機を駆動す
ることで、第1の駆動源の過負荷を防止できる。
【0022】 また、請求項に係る発明によれば、車
両が所定の速度以上であって、所定の速度範囲である場
合にだけ減速機を駆動するので、無駄に減速機駆動手段
を作動、例えばクラッチや電動機を作動させることが防
止されて、無駄なエネルギー消費が抑えられる。また、
二輪駆動モード時における第2の駆動源の回転速度が制
限されて、必要以上に第2の駆動源を作動させる必要が
ない。例えば第2の駆動源が電動モータであれば、当該
モータの回しすぎを防止できる。
【0023】 また、請求項に係る発明によれば、車
両が所定以上の速度で走行している状態のとき、つまり
暗騒音が大きいときに減速機を駆動することで、減速機
が駆動する際に発生する音が目立たなくなる。また、所
定以上の減速度状態若しくは所定以上の制動力となって
いるとき、つまり、微妙な制動力を掛けていないときに
(微妙な制動操作(制動制御)がなされていないと
き)、減速機を作動させるので、加速時や定常走行時に
比べると、減速機を駆動する際に速度変化が生じてもド
ライバーが違和感を感じにくいという効果がある。
【0024】さらに、例えば、第1の駆動源が内燃機関
であり、且つ第2の駆動源が第1の駆動源で発電した電
力で駆動される電動モータであれば、減速時の過剰なエ
ンジン回転から発電することで、つまり回生エネルギー
によって発電することで、余分に燃料を使用することな
く、燃費の悪化を防止でき、すなわち、車両としてのエ
ネルギー効率が向上する。
【0025】 以上の結果、二輪駆動モード時に減速機
を駆動しても車室にいる運転者等に不快感を与えること
を防止できる。また、請求項に係る発明によれば、内
燃機関が所定回転数以上で駆動しているとき、つまり暗
騒音の大きいときに減速機を駆動することで、減速機が
駆動する際に発生する音が目立たなくなることや、減速
機を駆動しても第1の駆動源が過負荷となることを防ぐ
ことができる。また、車体加速指示の操作がされていな
い状態、つまり機関制動状態のときに減速機を駆動する
ことで、加速時や定常走行時に比べると、減速機を駆動
する際に速度変化が生じてもドライバーが違和感を感じ
難いという効果がある。
【0026】さらに、例えば、第1の駆動源が内燃機関
であり、且つ第2の駆動源が第1の駆動源で発電した電
力で駆動される電動モータであれば、機関制動時の過剰
なエンジン回転から発電することで、つまり回生エネル
ギーによって発電することで、余分に燃料を使用するこ
となく、燃費の悪化を防止でき、すなわち、車両として
のエネルギー効率が向上する。
【0027】 以上の結果、二輪駆動モード時に減速機
を駆動しても車室にいる運転者等に不快感を与えること
を防止できる。また、請求項1に係る発明によれば、
第1の駆動源の一回の作動中には、1回しか減速機が駆
動されない、つまり、必要以上に減速機駆動手段を作動
させることが防止されて、無駄なエネルギー消費が防止
される。
【0028】 ここで、「第1の駆動源が停止状態から
作動状態となり再び停止状態となる間に一回だけ作動」
は、第1の駆動源が内燃機関であれば、例えばイグニシ
ョンスイッチがオンとなるたびに1回だけ作動させるよ
うにすることで、実現される。また、請求項1の発明
を採用しても、営業車のように、内燃機関などの第1の
駆動源の停止と作動が頻繁に繰り返されると必要以上に
減速機が駆動してしまう。これに対し、請求項1に係
る発明を採用すると、第1の駆動源の停止と作動が頻繁
に繰り返されても、第1の駆動源の温度が低いときにの
み減速機が駆動し、第1の駆動源が暖まっている状態で
は、すでに減速機の駆動がされたとみなされて減速機の
再駆動が中止・禁止されることから、必要以上に減速機
駆動手段を作動させることが防止されて、無駄な消費エ
ネルギーが削減されたり、減速機を駆動する際の音の発
生頻度が下がる。
【0029】また、第1の駆動源の一回の作動中に減速
機駆動手段が複数回作動可能であっても、いったん第1
の駆動源が暖まったら減速機駆動手段の作動が禁止され
て、無駄な消費エネルギーが削減されたり、減速機を駆
動する際の音の発生頻度が下がる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態
に係る四輪駆動車両のシステム概要を示す図である。す
なわち、本実施形態では、左右前輪1L、1Rを駆動輪
とし該前輪1L、1Rを内燃機関(第1の駆動源)であ
るエンジン2で駆動し、また、左右後輪3L、3Rを従
動輪とし該後輪3L、3Rを電動機4(第2の駆動源)
で駆動する形式の四輪駆動可能な車両を例にして説明す
る。
【0031】まず、構成について説明すると、図1に示
すように、エンジン2の出力トルクが、トランスミッシ
ョン及びディファレンスギア5を通じて左右前輪1L、
1Rに伝達されるようになっている。また、エンジン2
の回転トルクの一部は、無端ベルト6を介して発電機7
に伝達可能となっている。上記発電機7は、エンジン2
の回転数にプーリ比を乗じた回転数で回転し、4WDコ
ントローラ8によって調整される界磁電流に応じて、エ
ンジン2に対し負荷となり、その負荷トルクに応じた電
力を発電する。その発電機7が発電した電力は、電線2
1を介して電動機4に供給可能となっている。上記電動
機4の駆動トルクは、減速機9及びクラッチ10を介し
て後輪3L、3Rに伝達可能となっている。符号11は
デフを表す。また、符号20はジャンクションボックス
を示す。
【0032】上記エンジン2の吸気管路12(例えばイ
ンテークマニホールド)には、スロットルバルブ13が
介装されている。スロットルバルブ13は、アクセルペ
ダル14の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整
制御されるアクセルバイワイヤー方式である。すなわ
ち、上記スロットルバルブ13は、ステップ電動機15
をアクチュエータとし、そのステップ電動機15のステ
ップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。そ
のステップ電動機15の回転角は、エンジンコントロー
ラ16からの開度信号によって調整制御される。
【0033】また、アクセルペダル14の踏み込み量を
検出するアクセルセンサ17を有し、該アクセルセンサ
17は、検出した踏込み量に応じた検出信号を、エンジ
ンコントローラ16及び4WDコントローラ8に出力し
ている。また、エンジン2の回転数を検出するエンジン
回転数検出センサ18を備え、エンジン回転数検出セン
サ18は、検出した信号をエンジンコントローラ16及
び4WDコントローラ8に出力する。
【0034】上記エンジン2の出力トルクはエンジンコ
ントローラ16によって制御される。エンジンコントロ
ーラ16は、エンジン回転数検出センサ18の検出した
エンジン回転数の情報、スロットルセンサからのスロッ
トルバルブ13の開度の情報、アクセルセンサ17から
アクセルペダル14の踏み込み量の情報のなどを入力
し、アクセルペダル14の踏み込み量等に応じたエンジ
ン出力となるように、スロットルバルブ13の開度等を
調整制御する。
【0035】また、上記発電機7は、出力電圧を調整す
るための電圧調整器19(レギュレータ)を備え、4W
Dコントローラ8によって界磁電流が調整されること
で、エンジン2に対する発電負荷トルク及び発電する電
圧が制御される。電圧調整器19は、4WDコントロー
ラ8から発電機制御指令(界磁電流値)を入力し、その
発電機制御指令に応じた値に発電機7の界磁電流を調整
すると共に、発電機7の出力電圧を検出して4WDコン
トローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の
回転数は、エンジン2の回転数からプーリ比に基づき演
算することができる。
【0036】また、上記ジャンクションボックス20内
には電流センサが設けられ、該電流センサは、発電機7
から電動機4に供給される電力の電流値を検出し、当該
検出した電機子電流信号を4WDコントローラ8に出力
する。また、電線21を流れる電圧値(電動機4の電
圧)が4WDコントローラ8で検出される。そのジャン
クションボックス20内にはリレーがあり、該リレー
は、4WDコントローラ8から指令によって電動機4に
供給される電力(電流)の遮断及び接続が制御される。
【0037】また、電動機4は、4WDコントローラ8
からの指令によって界磁電流が制御され、その界磁電流
の調整によって駆動トルクが調整される。またさらに、
上記電動機4の出力軸の回転数を検出する電動機用回転
数センサを備え、該電動機用回転数センサは、検出した
電動機4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力す
る。
【0038】また、上記クラッチ10は、油圧クラッチ
や電磁クラッチから構成され、4WDコントローラ8か
らのクラッチ制御指令に応じたトルク伝達率でトルクの
伝達を行う。また、各車輪1L、1R、3L、3Rに
は、それぞれ車輪速センサ22FL、22FR、23R
L、23RRが設けられている。各車輪速センサ22F
L、22FR、23RL、23RRは、対応する車輪1
L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を
車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
【0039】また、シフトレバーのシフト位置を検出す
るシフトポジション検出器24が設けられ、該検出器2
4は検出信号を4WDコントローラ8に出力する。ま
た、運転者の操作によって二輪駆動モードか四輪駆動モ
ードかを選択(切換)するモード切換器25が設けら
れ、当該切換器25は、切換信号を4WDコントローラ
8に出力する。さらに、イグニッション・スイッチ26
が設けられ、イグニッション・スイッチ26がオンにさ
れると、そのオン信号が4WDコントローラ8に出力さ
れる。
【0040】4WDコントローラ8は、図2に示すよう
に、発電機制御部8A、リレー制御部8B、電動機制御
部8C、クラッチ制御部8D、駆動モード制御部8E、
減速機制御部8Fを備える。リレー制御部8Bは、リレ
ーを通して、発電機7から電動機4への電力供給の遮断
・接続を制御する。
【0041】駆動モード制御部8Eでは、モード切換器
25からの信号を入力し、四輪駆動モードと判定した場
合には、発電機制御部8A及び電動機制御部8Cに駆動
指令を出力し、二輪駆動モードと判定した場合には、発
電機制御部8A及び電動機制御部8Cに解除指令を供給
する。また、減速機制御部8Fは、所定のサンプリング
時間毎に、入力した各信号に基づき、図3に示すように
処理が行われる。
【0042】まず、イグニッション・スイッチ26がオ
ンとなったという信号を入力、つまりエンジン2が停止
状態から始動状態に移行することを検知すると、ステッ
プS100において、車両初発進フラグS−FLG及び
モータ駆動カウンタM−CNTをゼロに初期化して、ス
テップS110に移行する。なお、ステップS100
は、イグニッション・スイッチ26がオンとなったとい
う信号を入力した場合、つまりエンジン2の始動開始時
にのみ作動する。
【0043】ステップS110では、エンジン2の始動
完了か否かを判定し、始動完了と判定した場合にはステ
ップS120に移行し、始動完了でないと判定した場合
にはステップS300に移行する。始動完了か否かの判
定は、エンジン回転数検出センサ18からの信号に基づ
き、エンジン回転数が、例えば400rpm以上になっ
たらエンジン2が始動完了と判定する。
【0044】ステップS120では、モータ駆動カウン
タM−CNTがゼロ以外か否かを判定し、モータ駆動カ
ウンタM−CNTがゼロの場合には、ステップS130
に移行し、モータ駆動カウンタM−CNTがゼロ以外の
場合、つまり減速機9が駆動状態の場合には、ステップ
S180に移行する。ステップS130では、モード切
替器25からの信号に基づき二輪駆動モード状態か否か
を判定し、二輪駆動モード状態と判定した場合にはステ
ップS140に移行し、二輪駆動モードでない、つまり
四輪駆動モード状態と判定した場合にはステップS30
0に移行する。
【0045】ステップS140では、車両初発進フラグ
S−FLGがゼロか否かを判定し、車両初発進フラグS
−FLGがゼロと判定した場合、つまりエンジン2が始
動を開始してから一度も減速機9が駆動されていない場
合には、ステップS150に移行し、車両初発進フラグ
S−FLGがゼロでないと判定した場合には、復帰す
る。
【0046】ステップS150では、シフトポジション
検出器24からの信号に基づき、ギヤポジションが走行
位置(DやLなど)か否かを判定し、走行位置と判定し
た場合にはステップS160に移行し、走行位置でない
と判定した場合には、ステップS300に移行する。ス
テップS160では、アクスルセンサ17からの信号に
基づきアクスル開度が所定値以上か否かを判定し、アク
スル開度が所定値以上、つまりエンジン2の出力が所定
値以上と判定した場合には、ステップS170に移行
し、そうでなければステップS300に移行する。
【0047】ここで、エンジン2の出力の判定は、アク
スル開度に限定されず、スロットル開度や、エンジン2
の回転数や、エンジンへの燃料噴射量などから判定して
も良い。ステップS170では、モータ駆動カウンタM
−CNTに値Xをセットして、つまり減速機9の駆動開
始状態として、ステップS300に移行する。Xの値
は、例えば10〜100程度とする。このように設定す
ると、制御サイクルが10m秒の場合に、減速機9の駆
動時間を100m秒〜1000m秒程度に設定される。
【0048】一方、ステップS120で、モータ駆動カ
ウンタM−CNTがゼロ以外の場合、つまり減速機9が
駆動状態と判定されると、ステップ180に移行する
が、当該ステップS180では、アクセル開度が所定値
以上か否かを判定し、アクセル開度が所定値以上と判定
した場合、つまりエンジン出力が過負荷とならない程度
以上の出力値と判定するとステップS190に移行す
る。一方、アクセル開度が所定値未満と判定した場合に
は、減速機9の駆動を停止すべくステップS210に移
行する。
【0049】ステップS190では、後輪3L、3Rの
車速が所定車速値以下か否かを判定し、後輪3L、3R
の車速が所定車速値以下、例えば40km/h以下であ
れば、ステップS200に移行し、後輪3L、3Rの車
速が所定車速値、例えば40km/hより大きければ、
電動機4の回転が過剰となって当該電動機4の劣化を防
止するために、減速機9の駆動を停止すべくステップS
210に移行する。
【0050】ステップS200では、モータ駆動カウン
タM−CNTを1だけ減算してステップS220に移行
する。一方、ステップS210では、モータ駆動カウン
タM−CNTをゼロに初期化してステップS220に移
行する。ステップS220では、モータ駆動カウンタM
−CNTがゼロか否かを判定し、モータ駆動カウンタM
−CNTがゼロであれば、ステップS230に移行し、
一方、モータ駆動カウンタM−CNTがゼロでなけれ
ば、減速機9の駆動中としてステップS300に移行す
る。
【0051】ステップS230では、減速機9の駆動が
終了したとして車両初発進フラグS−FLGを1にセッ
トしてステップS300に移行する。ステップS300
では、モータ駆動カウンタM−CNTがゼロか否かを判
定する。モータ駆動カウンタM−CNTがゼロでないと
判定、つまり減速機9を駆動すると判定した場合には、
ステップS310に移行し、一方、モータ駆動カウンタ
M−CNTがゼロと判定した場合には、ステップS32
0に移行する。
【0052】ステップS310では、発電機制御部8A
及び電動機制御部8Cに作動指令を供給してステップS
110に移行する。一方、ステップS320では、発電
機制御部8A及び電動機制御部8Cに解除指令を供給し
てステップS110に移行する。ここで、ステップS1
00〜ステップS170は、駆動開始判断手段を構成す
る。また、ステップS180〜ステップS320は、減
速機駆動手段を構成する。又、発電機制御部8A及び電
動機制御部8Cも減速機駆動手段を兼ねる。
【0053】上記発電機制御部8Aは、上記駆動モード
制御部8Eからの指令により四輪駆動モードと判定した
場合には、電圧調整器19を通じて、発電機7の発電電
圧をモニターしながら、当該発電機7の界磁電流を調整
することで、発電機7の発電電圧を所要の電圧に調整す
る。一方、二輪駆動モードと判定した場合には、当該発
電機7の界磁電流をゼロとして発電を停止状態とする。
但し、二輪駆動モードであっても上記減速機制御部8F
から作動指令を入力すると、界磁電流を調整して発電を
開始する。また、減速機制御部8Fから作動指令を入力
した後に当該減速機制御部8Fから解除指令を入力する
と、発電機7の界磁電流をゼロとして発電を停止状態と
する。
【0054】上記電動機制御部8Cは、上記駆動モード
制御部8Eからの指令により四輪駆動モードと判定した
場合には、電圧や電流値などをモニターしながら、当該
電動機4の界磁電流を調整することで、電動機4の駆動
力を所要のトルクに調整する。一方、二輪駆動モードと
判定した場合には、界磁電流をゼロとして作動を停止状
態とする。但し、上記減速機制御部8Fから作動指令を
入力すると、界磁電流を調整して電動機4を作動状態と
する。また、減速機制御部8Fから作動指令を入力した
後に当該減速機制御部8Fから解除指令を入力すると、
界磁電流をゼロとして作動を停止する。
【0055】また、クラッチ制御部8Dでは、二輪駆動
モード状態の信号を入力すると、クラッチ10に解除指
令を出力し、四輪駆動モードの場合には、所要のトルク
伝達率状態で接続した状態となるようにクラッチ10に
接続指令を出力する。次に、上記構成の車両における動
作や作用について説明する。上記車両にあっては、二輪
駆動モードと判定されると電動機4が非作動状態となる
と共にクラッチ10が解除されて後輪3L、3Rが無負
荷状態となる。
【0056】この二輪駆動モード状態のときに、エンジ
ン2の始動開始後であって実際の走行中に、初めてアク
セル開度が所定値以上となると、モータ駆動カウンタM
−CNTに値Xがセットされ、減速機制御部8Fからの
作動指令によって発電機7及び電動機4が作動して減速
機9が駆動され、当該減速機9のギヤや軸受が回転す
る。
【0057】さらに、モータ駆動カウンタM−CNTが
ゼロまで減算されるか、若しくは後輪3L、3R車速が
所定速度より大きくなると、その時点でモータ駆動カウ
ンタM−CNTがゼロとなり、減速機制御部8Fからの
解除指令によって発電機7及び電動機4が非作動状態と
なって減速機9の駆動が停止する。このように、二輪駆
動モードが長期に亘って継続しても、車両走行中にアク
セル開度が所定値以上、つまりエンジン2の出力トルク
が所定値以上になると所定時間だけ減速機9が駆動され
る。すなわち、二輪駆動モードが長期に亘って継続して
も、減速機9が所定のタイミングで駆動されることで、
減速機9のギヤが軸受が回転し、もって当該ギヤ等の潤
滑油の油膜切れが抑えられ、油膜切れによる錆や局所摩
耗の発生が抑えられる。
【0058】また、所定のアクセル開度以上、つまり車
両が所定の加速状態となって暗騒音が増加したときに減
速機9を駆動することで、当該減速機9を駆動する際の
減速機9の騒音や電動機4の作動音が目立たなくなり、
二輪駆動モード時に減速機9を駆動しても、運転者など
の車室にいる者に不快感を与えることが防止される。ま
た、エンジン過負荷とならない程度以上のエンジン出力
状態のときに減速機9を駆動することで、発電負荷によ
るエンジン2への過負荷が防止される。
【0059】 また、減速機9の駆動時間は、最大でも
モータ駆動カウンタM−CNTがゼロまで減算される時
間、例えば100m秒〜1000m秒程度と短く設定し
ているので、クラッチ10の作動のために無駄な消費電
力を使用することが防止される
【0060】また、イグニッション・スイッチ26がオ
ンになるたびに1回しか減速機9を作動させないので、
更に無駄な電力消費の発生が抑えられる。ここで、上記
実施形態では、ステップS160及びステップS180
においてアクセル開度が所定値以上となったときに減速
機9を駆動するようにしているが、アクセル開度の代わ
りに後輪3L、3Rの車輪速が所定速度以上例えば15
km/hとなったときに減速機9を駆動するようにして
も良い。作用・効果は上記と同様である。
【0061】なお、後輪3L、3Rの車輪速ではなく、
前輪1L、1Rの車輪速を利用しても良い。本実施形態
で前輪1L、1Rの車輪速ではなく後輪3L、3Rの車
輪速を使用しているのは、前輪1L、1Rではスリップ
が発生するおそれがあり、電動機4の回転数の判定が若
干悪くなるためである。また車輪速の代わりに車体速を
使用しても良い。
【0062】また、エンジン2自体の温度若しくはエン
ジン冷却水の温度を温度センサによってエンジン2の温
度を検出し、上記温度センサの検出値が所定温度以上例
えば70℃以上の場合には、減速機9の駆動を停止及び
禁止するように制御しても良い。この判定は、例えばス
テップS190とステップS200との間で行えば良
い。
【0063】このようにエンジン2の温度が高い場合に
減速機9の駆動を停止するようにすると、営業車のよう
にエンジン2の停止と作動が一日の間でも頻繁に繰り返
されるような場合であっても、エンジン2が暖まってい
ない所定温度未満の状態のときにのみ減速機9が駆動
し、エンジン2が暖まっている場合、つまり、一回エン
ジン2を駆動して停止した後にすぐに再びエンジン2を
始動した場合には、すでに減速機9が駆動された判断し
て減速機9の駆動が禁止されることから、必要以上に減
速機制御部8Fを作動させることが防止されて、無駄な
消費エネルギーが削減される。またこのように減速機9
の駆動が少なくなることで、当該減速機9が駆動される
際の音の発生頻度を抑えることができる。
【0064】なお、エンジン温度によって減速機9の駆
動回数を制限する場合には、上記イグニッション・スイ
ッチがオン毎の減速機9の駆動回数の制限を行わなくて
も良い。また、上記実施形態では、電動機4が発電機7
で駆動される場合を例に説明しているが、電動機4を蓄
電池で作動する場合であっても適用される。
【0065】また、上記実施形態では、四輪駆動モード
と二輪駆動モードの一方のモードを、運転者が選択して
切り替える場合を例に説明しているが、路面状態などに
基づいて四輪駆動モード若しくは二輪駆動モードに自動
的に切り替わる車両であっても適用可能である。なお、
本発明は、四輪の駆動車に限らず、二輪以上の車輪を備
えた駆動車、例えば六輪の車両を備え、二輪がエンジン
2で駆動、二輪が電動機4で駆動、残りの二輪が無駆動
であるような車両であっても適用できる。
【0066】次に、第2の実施形態について図面を参照
しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同様な装置
や部品などは同一の符号を付して説明する。本実施形態
の基本構成は、上記第1の実施形態と同様であり、二輪
駆動モードでの減速機9の駆動制御の部分、つまり4W
Dコントローラ8の処理の一部が異なる。
【0067】以下、本実施形態での4WDコントローラ
8について説明する。4WDコントローラ8は、第1実
施形態と同様に、発電機制御部8A、リレー制御部8
B、電動機制御部8C、クラッチ制御部8D、減速機制
御部8F、駆動モード制御部8Eを備える。リレー制御
部8Bは、発電機7から電動機4への電力供給の遮断・
接続を制御する。
【0068】駆動モード制御部8Eでは、モード切換器
25からの信号を入力し、四輪駆動モードと判定した場
合には、発電機制御部8A及び電動機制御部8Cに駆動
指令を出力し、二輪駆動モードと判定した場合には、発
電機制御部8A及び電動機制御部8Cに解除指令を供給
する。また、減速機制御部8Fは、所定のサンプリング
時間毎に、入力した各信号に基づき、図4に示すように
処理が行われる。
【0069】まず、イグニッション・スイッチ26がオ
ンとなったという信号を入力、つまりエンジン2が停止
状態から始動状態に移行することを検知すると、ステッ
プS500において、車両初発進フラグS−FLG及び
クラッチカウンタK−CNTをゼロに初期化して、ステ
ップS510に移行する。なお、ステップS500は、
イグニッション・スイッチ26がオンとなったという信
号を入力した場合、エンジン2の始動開始時にのみ作動
する。
【0070】ステップS510では、エンジン2の始動
完了か否かを判定し、始動中と判定した場合にはステッ
プS520に移行し、始動完了でないと判定した場合に
はステップS700に移行する。始動完了か否かの判定
は、エンジン回転数検出センサ18からの信号に基づ
き、エンジン回転数が、例えば400rpm以上になっ
たらエンジン2の始動完了と判定する。
【0071】ステップS520では、クラッチカウンタ
K−CNTがゼロ以外か否かを判定し、クラッチカウン
タK−CNTがゼロの場合には、ステップS530に移
行し、クラッチカウンタK−CNTがゼロ以外の場合、
つまり減速機9が駆動状態の場合には、ステップS57
0に移行する。ステップS530では、モード切替器2
5からの信号に基づき二輪駆動モード状態か否かを判定
し、二輪駆動モード状態と判定した場合にはステップS
540に移行し、二輪駆動モードでない、つまり四輪駆
動モード状態と判定した場合にはステップS700に移
行する。
【0072】ステップS540では、車両初発進フラグ
S−FLGがゼロか否かを判定し、車両初発進フラグS
−FLGがゼロと判定した場合、つまりエンジン2が始
動を開始してから一度も減速機9が駆動されていない場
合には、ステップS550に移行し、車両初発進フラグ
S−FLGがゼロでないと判定した場合には、復帰す
る。
【0073】ステップS550では、シフトポジション
検出器24からの信号に基づき、ギヤポジションが走行
位置(DやLなど)か否かを判定し、走行位置と判定し
た場合にはステップS560に移行し、走行位置でない
と判定した場合には、ステップS700に移行する。ス
テップS560では、クラッチカウンタK−CNTに値
Xをセットして、つまり減速機9の駆動開始状態とし
て、ステップS700に移行する。値Xの値は、例えば
10〜100程度とする。このように設定すると、制御
サイクルが10m秒の場合に、減速機9の駆動時間を1
00m秒〜1000m秒程度に設定される。
【0074】一方、ステップS520で、クラッチカウ
ンタK−CNTがゼロ以外の場合、つまり減速機9が駆
動状態と判定されると、ステップ570に移行するが、
当該ステップS570では、後輪3L、3Rの車速が所
定車速値以下か否かを判定し、後輪3L、3Rの車速が
所定車速値以下であれば、ステップS580に移行し、
後輪3L、3Rの車速が所定車速値より大きければ、電
動機4の回転が過剰となって当該電動機4の劣化を防止
するために、減速機9の駆動を停止すべくステップS5
90に移行する。
【0075】ステップS580では、クラッチカウンタ
K−CNTを1だけ減算してステップS600に移行す
る。一方、ステップS590では、クラッチカウンタK
−CNTをゼロに初期化してステップS600に移行す
る。ステップS600では、クラッチカウンタK−CN
Tがゼロか否かを判定し、クラッチカウンタK−CNT
がゼロであれば、ステップS610に移行し、一方、ク
ラッチカウンタK−CNTがゼロでなければ、減速機9
の駆動中としてステップS700に移行する。
【0076】ステップS610では、減速機9の駆動が
終了したとして車両初発進フラグS−FLGを1にセッ
トしてステップS700に移行する。ステップS700
では、クラッチカウンタK−CNTがゼロか否かを判定
する。クラッチカウンタK−CNTがゼロでないと判
定、つまり減速機9を駆動すると判定した場合には、ス
テップS710に移行し、一方、クラッチカウンタK−
CNTがゼロと判定した場合には、ステップS720に
移行する。
【0077】ステップS710では、クラッチ制御部8
Dに作動指令を供給してステップS510に移行する。
一方、ステップS720では、クラッチ制御部8Dに解
除指令を供給してステップS510に移行する。ここ
で、ステップS500〜ステップS560は、駆動開始
判断手段を構成する。また、ステップS570〜ステッ
プS720は、減速機駆動手段を構成する。又、クラッ
チ制御部8Dも減速機駆動手段を兼ねる。
【0078】上記発電機制御部8Aは、上記駆動モード
制御部8Eからの指令により四輪駆動モードと判定した
場合には、電圧調整器19を通じて、発電機7の発電電
圧をモニターしながら、当該発電機7の界磁電流を調整
することで、発電機7の発電電圧を所要の電圧に調整す
る。一方、二輪駆動モードと判定した場合には、当該発
電機7の界磁電流をゼロとして発電を停止状態とする。
【0079】上記電動機制御部8Cは、上記駆動モード
制御部8Eからの指令により四輪駆動モードと判定した
場合には、電圧や電流値などをモニターしながら、当該
電動機4の界磁電流を調整することで、電動機4の駆動
力を所要のトルクに調整する。一方、二輪駆動モードと
判定した場合には、界磁電流をゼロとして作動を停止状
態とする。
【0080】また、クラッチ制御部8Dでは、二輪駆動
モード状態の信号を入力すると、クラッチ10に解除指
令を出力し、四輪駆動モードの場合には、所要のトルク
伝達率状態で接続した状態となるようにクラッチ10に
接続指令を出力する。但し、上記減速機制御部8Fから
作動指令を入力すると、クラッチ10に接続指令を出力
する。また、減速機制御部8Fから作動指令を入力した
後に当該減速機制御部8Fから解除指令を入力すると、
クラッチ10に解除指令を出力する。
【0081】次に、上記構成の車両における動作や作用
について説明する。上記車両にあっては、二輪駆動モー
ドと判定されると電動機4が非作動状態となると共にク
ラッチ10が解除されて後輪3L、3Rが無負荷状態と
なる。この二輪駆動モード状態のときに、エンジン2の
始動開始後であって実際に走行中に、初めてアクセル開
度が所定値以上となると、クラッチカウンタK−CNT
に値Xがセットされ、減速機制御部8Fからの作動指令
によってクラッチ10が接続され、後輪3L、3Rの回
転がクラッチ10を通じて減速機9に伝達されることで
該減速機9が駆動され、当該減速機9のギヤや軸受が回
転する。
【0082】さらに、クラッチカウンタK−CNTがゼ
ロまで減算されるか、若しくは後輪3L、3Rの車速が
所定速度より大きくなると、その時点でクラッチカウン
タK−CNTがゼロとなり、減速機制御部8Fからの解
除指令によって発電機7及び電動機4が非作動状態とな
って減速機9の駆動が停止する。このように、二輪駆動
モードが長期に亘って継続しても、車両走行中に所定時
間だけ減速機9が駆動される。すなわち、二輪駆動モー
ドが長期に亘って継続しても、減速機9が所定のタイミ
ングで駆動されることで、減速機9のギヤが軸受が回転
し、もって当該ギヤ等の潤滑油の油膜切れが抑えられ、
油膜切れによる錆や局所摩耗の発生が抑えられる。
【0083】また、本実施形態では、クラッチ10を制
御することによって減速機9を駆動しているので、第1
実施形態と異なり減速機9を駆動してもエンジン2の負
荷にならないため、車速が小さい段階で減速機9を駆動
するようにしている。なお、上記第2実施形態では、車
速が小さい段階で減速機9の駆動を行っているが、車速
が所定値(例えば30km/h)以上つまり車両の暗騒
音が増加したときに減速機9を駆動するように制御して
も良い。この判定は、例えばステップS550とステッ
プS560との間で実施すればよい。このように所定車
速以上となった状態で減速機9を駆動するようにする
と、当該減速機9を駆動する際の減速機9の騒音や電動
機4の作動音が目立たなくなり、二輪駆動モード時に減
速機9を駆動しても、運転者などの車室にいる者に不快
感を与えることが防止される。
【0084】また、減速機9の駆動時間は、最大でもク
ラッチカウンタK−CNTがゼロまで減算される時間、
例えば100m秒〜1000m秒程度と短く設定してい
るので、クラッチ10の作動のために無駄な消費電力を
使用することが防止される。また、車速が所定速度より
も大きくなると減速機9の作動を停止することで、二輪
駆動モード時に所要以上の回転数で電動機4を回転させ
ることが防止されて電動機4の劣化が防止される。な
お、減速機9と電動機4の出力軸とは連結されているの
で、減速機9が駆動されると、後輪3L、3Rの回転数
に応じた速度で電動機4の出力軸も回転する。
【0085】なお、後輪3L、3Rの車輪速ではなく、
前輪1L、1Rの車輪速を利用しても良い。本実施形態
で前輪1L、1Rの車輪速ではなく後輪3L、3Rの車
輪速を使用しているのは、前輪1L、1Rではスリップ
が発生するおそれがあり、電動機4の回転数の判定が若
干悪くなるためである。また車輪速の代わりに車体速を
使用しても良い。
【0086】また、イグニッション・スイッチ26がオ
ンになるたびに1回しか減速機9を作動させないので、
更に無駄な電力消費の発生が抑えられる。また、二輪駆
動モード時における減速機9の駆動をクラッチ10の作
動で制御するので、二輪駆動モード時における減速機9
を駆動するための消費エネルギーを小さく抑えられる。
【0087】なお、第2実施形態のようにクラッチ10
で減速機9の駆動を制御する場合と比較して、第1実施
形態では電動機4がブラシ付きDC電動機であった場合
に、二輪駆動モード中であっても減速機9を駆動するた
めにブラシに通電する分だけブラシの寿命低下に繋が
る。ここで、エンジン2の温度若しくはエンジン冷却水
の温度を温度センサによって検出し、その温度センサの
測定値が所定温度(例えば70℃)以上の場合には、減
速機9の駆動を停止及び禁止するように制御しても良
い。この判定は、例えばステップS580の処理の後で
行えば良い。
【0088】このようにエンジン2の温度が高い場合に
減速機9の駆動を停止するようにすると、営業車のよう
にエンジン2の停止と作動が一日の間でも頻繁に繰り返
されるような場合であっても、エンジン2が暖まってい
ない所定温度未満の状態のときにのみ減速機9が駆動
し、エンジン2が暖まっている場合、つまり、一回エン
ジン2を駆動して停止した後にすぐに再びエンジン2を
始動した場合には、すでに減速機9の駆動された判断し
て減速機9の駆動が禁止されることから、必要以上に減
速機制御部8Fを作動させることが防止されて、無駄な
消費エネルギーが削減される。またこのように減速機9
の駆動が少なくなることで、当該減速機9が駆動される
際の音の発生頻度を抑えることができる。
【0089】次に、本発明に係る第3の実施形態につい
て図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1の実施形
態と同様な装置や部品などは同一の符号を付して説明す
る。本実施形態に基本構成は、上記第1の実施形態と同
様である。ただし、二輪駆動モードでの減速機9の駆動
制御の部分、つまり4WDコントローラ8の処理におけ
る減速機制御部8Fの処理が異なる。
【0090】その第3実施形態における減速機制御部8
Fの処理について、図5を参照しつつ説明する。減速機
制御部8Fは、所定のサンプリング時間毎に、入力した
各信号に基づき、次に示すように処理が行われる。ま
ず、イグニッション・スイッチ26がオンとなったとい
う信号を入力、つまりエンジン2が停止状態から始動状
態に移行することを検知すると、ステップS1100に
おいて、車両初発進フラグS−FLG及びモータ駆動カ
ウンタM−CNTをゼロに初期化して、ステップS11
05に移行する。なお、ステップS1100は、イグニ
ッション・スイッチ26がオンとなったという信号を入
力した場合、つまりエンジン2の始動開始時にのみ作動
する。
【0091】ステップS1105では、エンジン冷却水
の温度を温度センサによって検出し、その温度センサの
測定値が所定温度(本実施形態では70℃)以下か否か
を判定し、所定温度以下と判定したら、ステップS11
10に移行する。一方、所定温度を超えていると判定し
たらステップS1300に移行する。なお、エンジン冷
却水の代わりにエンジンの温度自体を測定し、所定温度
以下か否かを判定するようにしても良い。
【0092】ステップS1110では、エンジン2の始
動完了か否かを判定し、始動完了と判定した場合にはス
テップS1120に移行し、始動完了でないと判定した
場合にはステップS1300に移行する。始動完了か否
かの判定は、エンジン回転数検出センサ18からの信号
に基づき、エンジン回転数が、例えば400rpm以上
になったらエンジン2が始動完了と判定する。
【0093】ステップS1120では、モータ駆動カウ
ンタM−CNTがゼロ以外か否かを判定し、モータ駆動
カウンタM−CNTがゼロの場合には、ステップS11
30に移行し、モータ駆動カウンタM−CNTがゼロ以
外の場合、つまり減速機9が駆動状態の場合には、ステ
ップS1190に移行する。ステップS1130では、
モード切替器25からの信号に基づき二輪駆動モード状
態か否かを判定し、二輪駆動モード状態と判定した場合
にはステップS1140に移行し、二輪駆動モードでな
い、つまり四輪駆動モード状態と判定した場合にはステ
ップS1300に移行する。
【0094】ステップS1140では、車両初発進フラ
グS−FLGがゼロか否かを判定し、車両初発進フラグ
S−FLGがゼロと判定した場合、つまりエンジン2が
始動を開始してから一度も減速機9が駆動されていない
場合には、ステップS1150に移行し、車両初発進フ
ラグS−FLGがゼロでないと判定した場合には、復帰
する。
【0095】ステップS1150では、シフトポジショ
ン検出器24からの信号に基づき、ギヤポジションが走
行位置(DやLなど)か否かを判定し、走行位置と判定
した場合にはステップS1160に移行し、走行位置で
ないと判定した場合には、ステップS1300に移行す
る。ステップS1160では、車輪速センサからの信号
に基づき車速が第1の所定車速値以上か(本実施形態で
は30km/時以上)か否かを判定し、第1の所定車速
値以上と判定した場合には、ステップS1165に移行
し、所定車速値未満と判定した場合には、ステップS1
300に移行する。
【0096】ここで、車速の判定は、車輪速に限定され
ず車体速に基づき判定しても良い。ステップS1165
では、加速度センサや車輪速を基に推定する車体速の減
速度などからの信号に基づき、減速度が所定値以上(本
実施形態では0.2G以上)か否かを判定し、所定値以
上と判定した場合には、ステップS1170に移行し、
所定値未満と判定した場合にはステップS1300に移
行する。
【0097】ここで、減速度に基づき所定以上の制動状
態となったか否かを判定しているが、制動力が所定以上
か否かで所定以上の制動状態となったか否かを判定する
ようにしても良い。制動力は、ブレーキ圧やブレーキペ
ダルの踏力やブレーキペダルのストローク量などから判
定可能である。ステップS1170では、モータ駆動カ
ウンタM−CNTに値Xをセットして、つまり減速機9
の駆動開始状態として、ステップS1300に移行す
る。Xの値は、例えば10〜100程度とする。このよ
うに設定すると、制御サイクルが10m秒の場合に、減
速機9の駆動時間を100m秒〜1000m秒程度に設
定される。
【0098】一方、ステップS1120で、モータ駆動
カウンタM−CNTがゼロ以外の場合、つまり減速機9
が駆動状態と判定されると、ステップ1190に移行す
るが、当該ステップS1190では、後輪3L、3Rの
車速が第2の所定車速値以下か否かを判定し、後輪3
L、3Rの車速が第2の所定車速値以下、例えば40k
m/h以下であれば、ステップS1200に移行し、後
輪3L、3Rの車速が第2の所定車速値、例えば40k
m/hより大きければ、電動機4の回転が過剰となって
当該電動機4の劣化を防止するために、減速機9の駆動
を停止すべくステップS1210に移行する。
【0099】ステップS1200では、モータ駆動カウ
ンタM−CNTを1だけ減算してステップS1220に
移行する。一方、ステップS1210では、モータ駆動
カウンタM−CNTをゼロに初期化してステップS12
20に移行する。ステップS1220では、モータ駆動
カウンタM−CNTがゼロか否かを判定し、モータ駆動
カウンタM−CNTがゼロであれば、ステップS123
0に移行し、一方、モータ駆動カウンタM−CNTがゼ
ロでなければ、減速機9の駆動中としてステップS13
00に移行する。
【0100】ステップS1230では、減速機9の駆動
が終了したとして車両初発進フラグS−FLGを1にセ
ットしてステップS1300に移行する。ステップS1
300では、モータ駆動カウンタM−CNTがゼロか否
かを判定する。モータ駆動カウンタM−CNTがゼロで
ないと判定、つまり減速機9を駆動すると判定した場合
には、ステップS1310に移行し、一方、モータ駆動
カウンタM−CNTがゼロと判定した場合には、ステッ
プS1320に移行する。
【0101】ステップS1310では、発電機制御部8
A及び電動機制御部8Cに作動指令を供給してステップ
S1105に移行する。一方、ステップS1320で
は、発電機制御部8A及び電動機制御部8Cに解除指令
を供給してステップS1105に移行する。ここで、ス
テップS1100〜ステップS1170は、駆動開始判
断手段を構成する。また、ステップS1180〜ステッ
プS1320は、減速機駆動手段を構成する。又、発電
機制御部8A及び電動機制御部8Cも減速機駆動手段を
兼ねる。
【0102】次に、上記構成の車両における動作や作用
について説明する。上記車両にあっては、二輪駆動モー
ドと判定されると電動機4が非作動状態となると共にク
ラッチ10が解除されて後輪3L、3Rが無負荷状態と
なる。この二輪駆動モード状態のときに、エンジン2の
始動開始後であって実際の走行中に、エンジンの温度が
所定温度以下であって、第1の所定車速以上で且つ所定
以上の大きさの制動状態となったと判定されると、モー
タ駆動カウンタM−CNTに値Xがセットされ、減速機
制御部8Fからの作動指令によって発電機7及び電動機
4が作動して減速機9が駆動され、当該減速機9のギヤ
や軸受が回転する。
【0103】さらに、モータ駆動カウンタM−CNTが
ゼロまで減算されるか、若しくは後輪3L、3Rの車速
が第2の所定速度より大きくなると、その時点でモータ
駆動カウンタM−CNTがゼロとなり、減速機制御部8
Fからの解除指令によって発電機7及び電動機4が非作
動状態となって減速機9の駆動が停止する。このよう
に、二輪駆動モードが長期に亘って継続しても、第1の
所定車速以上になると共に所定以上の減速状態になる
と、所定時間だけ減速機9が駆動される。すなわち、二
輪駆動モードが長期に亘って継続しても、減速機9が所
定のタイミングで駆動されることで、減速機9のギヤが
軸受が回転し、もって当該ギヤ等の潤滑油の油膜切れが
抑えられ、油膜切れによる錆や局所摩耗の発生が抑えら
れる。
【0104】また、車両が所定以上の車速で走行中、つ
まり暗騒音が増加したときに減速機9を駆動すること
で、当該減速機9を駆動する際の減速機9の騒音や電動
機4の作動音が目立たなくなり、二輪駆動モード時に減
速機9を駆動しても、運転者などの車室にいる者に不快
感を与えることが防止される。また、所定以上の減速度
状態若しくは所定以上の制動力つまり、制動を微妙に操
作(制御)していない場合に減速機9を作動させるの
で、加速時や地上走行時に比べると、減速機9の作動の
ために速度変化が生じてもドライバーが違和感を感じに
くい。
【0105】さらに、減速時の過剰なエンジン回転から
発電することで、つまり回生エネルギーによって発電す
ることで、減速機9の作動にために余分に燃料を使用す
ることなく、燃費の悪化を防止でき、すなわち、車両と
してのエネルギー効率が向上する。また、減速機9の駆
動時間は、最大でもモータ駆動カウンタM−CNTがゼ
ロまで減算される時間、例えば100m秒〜1000m
秒程度と短く設定しているので、クラッチ10の作動の
ために無駄な消費電力を使用することが防止される。
【0106】また、車速が第2の所定速度よりも大きく
なると電動機4の作動を停止することで、二輪駆動モー
ド時に所要以上の回転数で電動機4を回転させることが
防止されて電動機4の劣化が防止される。また、イグニ
ッション・スイッチ26がオンになるたびに1回しか減
速機9を作動させないので、更に無駄な電力消費の発生
が抑えられる。
【0107】さらに、エンジン2自体の温度若しくはエ
ンジン冷却水の温度を温度センサによってエンジン2の
温度を検出し、上記温度センサの検出値が所定温度以上
例えば70℃以上の場合には、減速機9の駆動を停止及
び禁止するように制御している結果、エンジン2の温度
が高い場合には減速機9の駆動が禁止される。これによ
って、営業車のようにエンジン2の停止と作動が一日の
間でも頻繁に繰り返されるような場合であっても、エン
ジン2が暖まっていない所定温度未満の状態のときにの
み減速機9が駆動し、エンジン2が暖まっている場合、
つまり、一回エンジン2を駆動して停止した後にすぐに
再びエンジン2を始動した場合には、すでに減速機9が
駆動された判断して減速機9の駆動が禁止されることか
ら、必要以上に減速機制御部8Fを作動させることが防
止されて、無駄な消費エネルギーが削減される。またこ
のように減速機9の駆動が少なくなることで、当該減速
機9が駆動される際の音の発生頻度を抑えることができ
る。
【0108】なお、エンジン温度によって減速機9の駆
動回数を制限しているので、上記イグニッション・スイ
ッチがオン毎の減速機9の駆動回数の制限を行わなくて
も良い。他の構成や作用・効果は、上記第1実施形態と
同様である。次に、本発明に係る第4実施形態について
図面を参照しつつ説明する。なお、上記第2実施形態と
同様な装置や部品などは同一の符号を付して説明する。
【0109】本実施形態の基本構成は、上記第2の実施
形態と同様である。ただし、二輪駆動モードでの減速機
9の駆動制御の部分、つまり4WDコントローラ8の処
理の減速機制御部8Fの処理が異なる。その第4実施形
態における減速機制御部8Fの処理について、図6を参
照しつつ説明する。
【0110】減速機制御部8Fは、所定のサンプリング
時間毎に、入力した各信号に基づき、次に示すように処
理が行われる。まず、イグニッション・スイッチ26が
オンとなったという信号を入力、つまりエンジン2が停
止状態から始動状態に移行することを検知すると、ステ
ップS1500において、車両初発進フラグS−FLG
及びモータ駆動カウンタM−CNTをゼロに初期化し
て、ステップS1505に移行する。なお、ステップS
1500は、イグニッション・スイッチ26がオンとな
ったという信号を入力した場合、つまりエンジン2の始
動開始時にのみ作動する。
【0111】ステップS1505では、エンジン冷却水
の温度を温度センサによって検出し、その温度センサの
測定値が所定温度(本実施形態では70℃)以下か否か
を判定し、所定温度以下と判定したら、ステップS15
10に移行する。一方、所定温度を超えていると判定し
たらステップS1700に移行する。なお、エンジン冷
却水の代わりにエンジンの温度自体を測定し、所定温度
以下か否かを判定するようにしても良い。
【0112】ステップS1510では、エンジン2の始
動完了か否かを判定し、始動中と判定した場合にはステ
ップS1520に移行し、始動完了でないと判定した場
合にはステップS1700に移行する。始動完了か否か
の判定は、エンジン回転数検出センサ18からの信号に
基づき、エンジン回転数が、例えば400rpm以上に
なったらエンジン2の始動完了と判定する。
【0113】ステップS1520では、クラッチカウン
タK−CNTがゼロ以外か否かを判定し、クラッチカウ
ンタK−CNTがゼロの場合には、ステップS1530
に移行し、クラッチカウンタK−CNTがゼロ以外の場
合、つまり減速機9が駆動状態の場合には、ステップS
1570に移行する。ステップS1530では、モード
切替器25からの信号に基づき二輪駆動モード状態か否
かを判定し、二輪駆動モード状態と判定した場合にはス
テップS1540に移行し、二輪駆動モードでない、つ
まり四輪駆動モード状態と判定した場合にはステップS
1700に移行する。
【0114】ステップS1540では、車両初発進フラ
グS−FLGがゼロか否かを判定し、車両初発進フラグ
S−FLGがゼロと判定した場合、つまりエンジン2が
始動を開始してから一度も減速機9が駆動されていない
場合には、ステップS1550に移行し、車両初発進フ
ラグS−FLGがゼロでないと判定した場合には、復帰
する。
【0115】ステップS1550では、たとえばシフト
ポジション検出器24からの信号に基づき、ギヤポジシ
ョンが走行位置(DやLなど)か否かを判定し、走行位
置と判定した場合にはステップS1553に移行し、走
行位置でないと判定した場合には、ステップS1700
に移行する。ステップS1553では、エンジン回転数
が2500rpm以上か否かを判定する。2500rp
m以上と判定すればステップS1557に移行し、25
00rpm未満と判定すればステップS1700に移行
する。
【0116】ステップS1557では、アクセルペダル
がストロークしている(操作されている)か否かを判定
する。判定は、アクセルスイッチがオンか否か、または
アクセルセンサ17の出力信号で判定すれば良い。アク
セル操作がなされていないと判定した場合にはステップ
S1560に移行し、アクセル操作がされていると判定
した場合にはステップS1700に移行する。
【0117】ステップS1560では、クラッチカウン
タK−CNTに値Xをセットして、つまり減速機9の駆
動開始状態として、ステップS1700に移行する。X
の値は、例えば10〜100程度とする。このように設
定すると、制御サイクルが10m秒の場合に、減速機9
の駆動時間を100m秒〜1000m秒程度に設定され
る。
【0118】一方、ステップS1520で、クラッチカ
ウンタK−CNTがゼロ以外の場合、つまり減速機9が
駆動状態と判定されると、ステップ1570に移行する
が、当該ステップS1570では、後輪3L、3Rの車
速が所定車速値以下か否かを判定し、後輪3L、3Rの
車速が所定車速値以下であれば、ステップS1580に
移行し、後輪3L、3Rの車速が所定車速値より大きけ
れば、電動機4の回転が過剰となって当該電動機4の低
下を防止するために、減速機9の駆動を停止すべくステ
ップS1590に移行する。
【0119】ステップS1580では、クラッチカウン
タK−CNTを1だけ減算してステップS1600に移
行する。一方、ステップS1590では、クラッチカウ
ンタK−CNTをゼロに初期化してステップS1600
に移行する。ステップS1600では、クラッチカウン
タK−CNTがゼロか否かを判定し、クラッチカウンタ
K−CNTがゼロであれば、ステップS1610に移行
し、一方、クラッチカウンタK−CNTがゼロでなけれ
ば、減速機9の駆動中としてステップS1700に移行
する。
【0120】ステップS1610では、減速機9の駆動
が終了したとして車両初発進フラグS−FLGを1にセ
ットしてステップS1700に移行する。ステップS1
700では、クラッチカウンタK−CNTがゼロか否か
を判定する。クラッチカウンタK−CNTがゼロでない
と判定、つまり減速機9を駆動すると判定した場合に
は、ステップS1710に移行し、一方、クラッチカウ
ンタK−CNTがゼロと判定した場合には、ステップS
1720に移行する。
【0121】ステップS1710では、クラッチ制御部
8Dに作動指令を供給してステップS510に移行す
る。一方、ステップS1720では、クラッチ制御部8
Dに解除指令を供給してステップS1505に移行す
る。ここで、ステップS1500〜ステップS1560
は、駆動開始判断手段を構成する。また、ステップS1
570〜ステップS1720は、減速機駆動手段を構成
する。又、クラッチ制御部8Dも減速機駆動手段を兼ね
る。
【0122】次に、上記構成の車両における動作や作用
について説明する。上記車両にあっては、二輪駆動モー
ドと判定されると電動機4が非作動状態となると共にク
ラッチ10が解除されて後輪3L、3Rが無負荷状態と
なる。この二輪駆動モード状態のときに、エンジン2の
始動開始後であって実際に走行中に、エンジン回転数が
所定回転数以上であってアクセル操作がされていない場
合に、クラッチカウンタK−CNTに値Xがセットさ
れ、減速機制御部8Fからの作動指令によってクラッチ
10が接続され、後輪3L、3Rの回転がクラッチ10
を通じて減速機9に伝達されることで該減速機9が駆動
され、当該減速機9のギヤや軸受が回転する。
【0123】さらに、クラッチカウンタK−CNTがゼ
ロまで減算されるか、若しくは後輪3L、3Rの車速が
所定速度より大きくなると、その時点でクラッチカウン
タK−CNTがゼロとなり、減速機制御部8Fからの解
除指令によって発電機7及び電動機4が非作動状態とな
って減速機9の駆動が停止する。このように、二輪駆動
モードが長期に亘って継続しても、車両走行中に所定時
間だけ減速機9が駆動される。すなわち、二輪駆動モー
ドが長期に亘って継続しても、減速機9が所定のタイミ
ングで駆動されることで、減速機9のギヤが軸受が回転
し、もって当該ギヤ等の潤滑油の油膜切れが抑えられ、
油膜切れによる錆や局所摩耗の発生が抑えられる。
【0124】また、本実施形態では、クラッチ10を制
御することによって減速機9を駆動しているので、第1
や第3の実施形態と異なり減速機9を駆動してもエンジ
ン2の負荷にならない。また、エンジン回転数が高回転
となって、暗騒音が大きい状態のときに減速機9を駆動
するようにしているので、当該減速機9を駆動する際の
減速機9の騒音や電動機4の作動音が目立たなくなり、
二輪駆動モード時に減速機9を駆動しても、運転者など
の車室にいる者に不快感を与えることが防止される。
【0125】特に、アクセル操作がされないで、エンジ
ンブレーキが掛かっているときに減速機を作動させるの
で、加速時や定常走行時に比べると、減速機9の作動に
伴って速度変化が生じてもドライバーが違和感を感じ難
いという効果がある。なお、上記実施形態では、クラッ
チ10を制御して減速機9を作動させる制御例で説明し
ているが、第1実施形態のように発電機7及び電動機4
を駆動することで減速機9を作動させるように制御して
も良い。この発電機7を使用した制御構成の場合には、
エンジンブレーキ時の過剰なエンジン回転によって電動
機4のための発電が行われるので、余分な燃料を使用す
ることなく減速機9を作動できて、燃費の悪化を防止で
き。その結果、車両としてのエネルギー効率が向上す
る。
【0126】また、減速機9の駆動時間は、最大でもク
ラッチカウンタK−CNTがゼロまで減算される時間、
例えば100m秒〜1000m秒程度と短く設定してい
るので、クラッチ10の作動のために無駄な消費電力を
使用することが防止される。また、車速が所定速度より
も大きくなると減速機9の作動を停止することで、二輪
駆動モード時に所要以上の回転数で電動機4を回転させ
ることが防止されて電動機4の劣化が防止される。な
お、減速機9と電動機4の出力軸とは連結されているの
で、減速機9が駆動されると、後輪3L、3Rの回転数
に応じた速度で電動機4の出力軸が回転する。
【0127】また、イグニッション・スイッチ26がオ
ンになるたびに1回しか減速機9を作動させないので、
更に無駄な電力消費の発生が抑えられる。また、二輪駆
動モード時における減速機9の駆動をクラッチ10の作
動で制御するので、二輪駆動モード時における減速機9
を駆動するための消費エネルギーを小さく抑えられる。
【0128】また、エンジン2の温度若しくはエンジン
冷却水の温度が所定温度(例えば70℃)以上の場合に
は、減速機9の駆動を停止及び禁止するように制御して
いるため、つまり、エンジン2の温度が高い場合に減速
機9の駆動を停止するようにしているので、営業車のよ
うにエンジン2の停止と作動が一日の間でも頻繁に繰り
返されるような場合であっても、エンジン2が暖まって
いない所定温度未満の状態のときにのみ減速機9が駆動
し、エンジン2が暖まっている場合、つまり、一回エン
ジン2を駆動して停止した後にすぐに再びエンジン2を
始動した場合には、すでに減速機9の駆動された判断し
て減速機9の駆動が禁止されることから、必要以上に減
速機制御部8Fを作動させることが防止されて、無駄な
消費エネルギーが削減される。またこのように減速機9
の駆動が少なくなることで、当該減速機9が駆動される
際の音の発生頻度を抑えることができる。
【0129】その他の構成や作用・効果は上記第2実施
形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1実施形態に係る概略車両構
成図である。
【図2】本発明に基づく第1実施形態に係る4WDコン
トローラの構成図である。
【図3】本発明に基づく第1実施形態に係る減速機制御
部の処理を示す図である。
【図4】本発明に基づく第2実施形態に係る減速機制御
部の処理を示す図である。
【図5】本発明に基づく第3実施形態に係る減速機制御
部の処理を示す図である。
【図6】本発明に基づく第4実施形態に係る減速機制御
部の処理を示す図である。
【符号の説明】
M−CNT モータ駆動カウンタ K−CNT クラッチカウンタ S−FLG 車両発発進フラグ 1L、1R 前輪(駆動輪) 2 エンジン(第1の駆動源) 3L、3R 後輪(従動輪) 4 電動機(第2の駆動源) 6 ベルト 7 発電機 8 4WDコントローラ 8A 発電機制御部 8B リレー制御部 8C 電動機制御部 8D クラッチ制御部 8E 駆動モード制御部 8F 減速機制御部 9 減速機 10 クラッチ 13 スロットルバルブ 14 アクセルペダル 16 エンジンコントローラ 17 アクセルセンサ 18 エンジン回転数検出センサ 19 電圧調整器 20 ジャンクションボックス 21 電線 22FL、22FR、23RL、23RR 車輪速センサ 24 シフトポジション検出器 25 モード切換器 26 イグニッション・スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60K 6/04 710 B60K 6/04 710 17/356 ZHV 17/356 ZHVB B60L 11/14 B60L 11/14 15/20 15/20 K (56)参考文献 特開 平8−175210(JP,A) 特開 平11−243604(JP,A) 特開 平10−272948(JP,A) 特開 平11−189065(JP,A) 特開 平6−319206(JP,A) 特開2000−289481(JP,A) 特開 平11−291774(JP,A) 実開 平4−76527(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 6/02 - 6/06 B60L 1/00 - 15/42 B60K 23/00 - 23/08 B60K 17/28 - 17/36

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の駆動源の出力トルクが駆動輪に伝
    達可能であり、第1の駆動源の出力トルクが伝達されな
    い従動輪への第2の駆動源の出力トルクが減速機を介し
    て伝達可能であると共に、駆動輪及び従動輪の両方に駆
    動トルクを伝達する四輪駆動モードと駆動輪だけに駆動
    トルクを伝達する二輪駆動モードとの両モードが可能な
    四輪駆動車両において、 上記減速機から従動輪へのトルク伝達経路に介装される
    クラッチと、二輪駆動モード時に作動して第1の駆動源
    から駆動輪へのトルク伝達経路に介装される変速機が走
    行位置か否かに基づいて減速機の駆動開始の要否を判断
    る駆動開始判断手段と、 該駆動開始判断手段が駆動開始要と判断した場合に上記
    減速機を駆動状態とし、第1の駆動源の車輪速、及び車
    体速の少なくとも一つの値に基づいて決定される駆動停
    止条件に合致するか所定時間経過後に当該減速機の駆動
    を停止する減速機駆動手段とを備え 上記第2の駆動源は電動機からなり、 上記減速機駆動手段は、車両走行状態のときにのみ作動
    して、上記第2の駆動源が界磁ゼロの非駆動状態で且つ
    上記二輪駆動モード時にのみ上記クラッチを接続状態に
    することで、従動輪の回転トルクが減速機に伝達されて
    該減速機を駆動させる ことを特徴とする四輪駆動車両。
  2. 【請求項2】 第1の駆動源の出力トルクが駆動輪に伝
    達可能であり、第1の駆動源の出力トルクが伝達されな
    い従動輪への第2の駆動源の出力トルクが減速機を介し
    て伝達可能であると共に、駆動輪及び従動輪の両方に駆
    動トルクを伝達する四輪駆動モードと駆動輪だけに駆動
    トルクを伝達する二輪駆動モードとの両モードが可能な
    四輪駆動車両において、 上記減速機から従動輪へのトルク伝達経路に介装される
    クラッチと、 二輪駆動モード時に作動して第1の駆動源の出力トル
    ク、車輪速、及び車体速の少なくとも一つの値に基づい
    て減速機の駆動開始の要否を判断する駆動開始判断手段
    と、 該駆動開始判断手段が駆動開始要と判断した場合に上記
    減速機を駆動状態とし、第1の駆動源の出力トルク、車
    輪速、及び車体速の少なくとも一つの値に基づいて決定
    される駆動停止条件に合致するか所定時間経過後に当該
    減速機の駆動を停止する減速機駆動手段とを備え、 上記減速機駆動手段は、上記クラッチが非接続状態で上
    記二輪駆動モード時にのみ上記減速機を駆動状態とし、
    上記第2の駆動源を作動することで減速機を駆動するこ
    とを特徴とする四輪駆動車両。
  3. 【請求項3】 上記駆動開始判断手段は、第1の駆動源
    の出力トルクが所定トルク値以上と判定した場合に駆動
    開始と判断することを特徴とする請求項2に記載した四
    輪駆動車両。
  4. 【請求項4】 上記減速機駆動手段は、車輪速若しくは
    車体速が上記所定車速値を越えたと判定したら減速機の
    駆動を中止することを特徴とする請求項に記載した四
    輪駆動車両。
  5. 【請求項5】 上記駆動開始判断手段は、車輪速若しく
    は車体速が所定車速値以上になったと判定した場合に駆
    動開始と判断することを特徴とする請求項2に記載した
    四輪駆動車両。
  6. 【請求項6】 上記減速機駆動手段は、車輪速若しくは
    車体速が上記所定車速値よりも大きな第2の所定車速値
    を越えたと判定したら減速機の駆動を中止することを特
    徴とする請求項に記載した四輪駆動車両。
  7. 【請求項7】 上記駆動開始判断手段は、車輪速若しく
    は車体速が所定車速値以上で、かつ、車体の減速度若し
    くは車体への制動力が所定値以上と判定した場合に、駆
    動開始と判断することを特徴とする請求項2に記載した
    四輪駆動車両。
  8. 【請求項8】 上記駆動開始判断手段は、第1の駆動源
    は内燃機関であり、その第1の駆動源の回転数が所定回
    転数値以上であり、かつ、車体加速指示の操作がされて
    いないと判定した場合に、駆動開始と判断することを特
    徴とする請求項1に記載した四輪駆動車両。
  9. 【請求項9】 上記第1の駆動源は内燃機関であり、第
    2の駆動源は電動機であることを特徴とする請求項1〜
    請求項8のいずれかに記載した四輪駆動車両。
  10. 【請求項10】 上記減速機駆動手段は、第1の駆動源
    が停止状態から作動状態となり再び停止状態となる間に
    一回だけ作動することを特徴とする請求項1〜請求項
    のいずれかに記載した四輪駆動車両。
  11. 【請求項11】 上記第1の駆動源の温度を検出する温
    度センサを備え、上記減速機駆動手段は、上記温度セン
    サの検出値に基づき上記第1の駆動源の温度が所定温度
    以上と判定した場合に、作動を中止若しくは禁止するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項1のいずれかに記載
    した四輪駆動車両。
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