JP3482735B2 - 感熱記録体 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無色ないし淡色の塩基性
染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関
し、耐水性に優れた感熱記録体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、無色または淡色の塩基性染料と呈
色剤との発色反応を利用して熱により両発色物質を接触
せしめて発色画像を得るようにした感熱記録体はよく知
られている。このような感熱記録体は、記録装置がコン
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測器の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用などの各種プリンター、プロッ
ターの出力媒体として広く利用されている。その結果、
水性インキペン、油性インキペン、蛍光ペン、ジアゾ現
像液あるいは接着剤、糊などに対する耐薬品性や耐水性
などが要求されてきた。耐水性については、例えばハン
デイーターミナル用途など、戸外で使用される場合も増
え、水滴などが記録表面にかかり、擦れることによって
記録面側が剥がれる(耐水擦れ強度の不足)、あるいは
濡れた記録面側を内側にして折ると乾燥した後記録面側
同士が貼り付きを起こす(耐水ブロッキング性の不足)
などの問題点があり、記録層或いは保護層の耐水性の改
善についても強く要望されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の問題を解消すると共に、特に耐水ブロッキング性を改
善した感熱記録体を提供しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者などは、支持体
上に、分散剤を用いて水分散された無色ないし淡色の塩
基性染料と呈色剤、および接着剤を含有する記録層用塗
液を塗布乾燥して記録層を設けた感熱記録体において、
記録層中の接着剤が疎水性高分子エマルジョンであり、
記録層中の接着剤が記録層の全固形量に対して8〜20
重量%であり、記録層中の無色ないし淡色の塩基性染料
および呈色剤の分散剤がスチレン−無水マレイン酸共重
合体のアンモニウム塩であり、かつ感熱記録体1m2当
たり25℃の水10リットルに1時間浸積させた際、感
熱記録体から溶出する水溶性成分が1.0g以下にする
ことにより、上記の課題が解決されることを見出し、本
発明を完成するに至った。 【0005】 【作用】感熱記録体の記録層あるいは保護層に使用する
接着剤としてアクリル系エマルジョン、ウレタン系エマ
ルジョン、スチレン−ブタジエン系ラテックスなどの疎
水性高分子エマルジョンなど用いることにより、記録層
あるいは保護層の耐水擦れ強度は改良されるが、しかし
耐水ブロッキング性については記録層あるいは保護層な
どの最上層に接着剤として水性高分子エマルジョンを用
いても感熱記録体全体に含まれる水溶性成分が耐水ブロ
ッキング性を悪化さることを新たに見出した。即ち、濡
れた記録面を合わせて乾燥させる過程で、記録体中に含
まれる水溶性成分が溶出し、それが糊の役割をして記録
体をブロッキングさせると考えられる。 【0006】従って、耐水ブロッキング性を改善するに
は記録層の接着剤を耐水性のものにするだけでなく、記
録層に使用する染料や呈色剤の分散剤も耐水性のものを
使用することが望ましい。また、必要により支持体と記
録層との間に設ける下塗り層中の水溶性成分、あるいは
支持体として紙を用いた場合、紙中に含まれるサイズ剤
などの水溶性成分も少なくすることが必要である。 【0007】このように感熱記録体を構成する全ての層
について、各層に含まれる水溶性成分を極力少なく抑え
て、感熱記録体1m2 当たり1.0g以下となるように
することによってはじめて、耐水ブロッキング性を改善
できることがわかった。 【0008】感熱記録体の水溶性成分量(溶出量)の測
定方法としては、感熱記録体1m2当たりの20℃、6
5%RH条件下における重さ(W)を測定する。次に、
感熱記録体を25℃の水10リットルに1時間浸積させ
た後、水溶液が透明な場合は感熱記録体を取り出し、4
0〜80℃の温風乾燥機で乾燥後、20℃、65%RH
条件下における感熱記録体の重さ(S)とすると、
(W)から(S)を引けば求まる。勿論、100cm2
の感熱記録体の場合は水100mlに1時間浸積して溶
出する水溶性成分を求めてもよい。また、水溶液が濁っ
ている場合は、水溶液を濾紙(3C)を用いて濾過し、
一定量の濾液を蒸発乾固することにより、感熱記録体の
溶出量が求まる。 【0009】記録層の接着剤としては、乾燥後に耐水性
が発現するものが好ましく、スチレン−ブタジエン系ラ
テックス、アクリル系ラテックス、ウレタン系ラテック
ス、塩化ビニル−酢酸ビニル系ラテックスなどの疎水性
高分子エマルジョン、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、デンプン誘導体、カルボ
キシメチルセルロースその他のセルロース誘導体、カゼ
イン、ゼラチン、ポリアミド、ラムザンガム、キサンテ
ンガム、スチレン−アクリル酸共重合体塩、スチレン−
無水マレイン酸共重合体塩、イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体塩、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重
合体塩などの水溶性高分子化合物が挙げられる。但し、
接着剤として水溶性高分子化合物を使用する場合はホル
マリン、グリオキザール、グルタールアルデヒド、ジア
ルデヒドデンプン、ホウ酸、ホウ砂、多価金属塩などの
耐水化剤を併用する必要がある。接着剤の使用量として
は記録層の全固形量に対して5〜30重量%、好ましく
は8〜20重量%の範囲で調節される。 【0010】以下に本発明をさらに詳しく説明する。本
発明の記録層を構成する無色ないし淡色の塩基性染料と
しては、各種公知のものが使用でき、具体的には下記が
例示される。 (1)トリアリールメタン系化合物として、例えば3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3,−ビス−(9−エチルカルバゾール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス−(2−フ
ェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフ
タリドなど。 (2)ジフェニルメタン系化合物として、4,4’−ビ
ス−ジメチルアミノベンズヒドリンベンジルエーテル、
N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミ
ン、N−ハロフェニルロイコオーラミンなど。 (3)キサンテン系化合物として、例えばローダミンB
−アニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ブチ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−エチル−ト
リルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−シクロヘキシル−メチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−(β−エトキシエチル)アミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピ
ル)アミノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−エチル−イ
ソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−クロロアニリノ
フルオランなど。 (4)チアジン系化合物として、例えばベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルーなど。 (5)スピロ系化合物として、例えば3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メ
チルナフト−(3−メトキシ−ベンゾ)−スピロピラン
など。 これらの塩基性染料は、単独、または2種以上を併用し
て用いることができ、感熱記録体の用途及び希望する特
性により適宜選択使用される。 【0011】更に、本発明の記録層の構成成分である呈
色剤としては、各種公知のものが使用でき、具体例とし
ては、例えばp−オクチルフェノール、p−tert−ブチ
ルフェノール、p−フェニルフェノール、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、ジヒドロキシジフェニルエーテル、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアミ
ノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニ
ルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−p−ト
リスルホンなどのフェノール誘導体、p−クロロ安息香
酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛、4
−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サ
リチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プ
ロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛などの芳香族カルボン酸
の亜鉛塩、その他N−(o−トルオイル)−p−トルエ
ンスルホアミド、N−(p−トルエンスルホニル)−カ
ルバミン酸−p−ベンジルオキシフェニルエステル、N
−(p−トルエンスルホニル)−N’−フェニル尿素、
N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(p−トリ
ル)尿素、および4,4’−ビス(N−p−トルエンス
ルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンな
どが挙げられる。 勿論、これらの呈色剤に限定される
ものではなく、また必要に応じて二種以上を併用するこ
ともできる。 【0012】塩基性染料と呈色剤との配合割合について
は必ずしも限定されないが、一般的には塩基染料1重量
部に対して1〜10重量部、好ましくは1.5〜5重量
部の呈色剤が使用される。 【0013】本発明では感熱記録体の感度を向上させる
ために増感剤を用いることができ、かる具体例として
は、例えばp−ベンジルビフェニル、ジベンジルテレフ
タレート、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、
シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ−p−クロルベンジ
ル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、テレフタル酸ジ
ブチル、テレフタル酸ジベンジル、アジピン酸ジ−o−
クロルベンジル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2
−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1−フェノキシ
−2−(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス
(3,4−ジメチルフェニル)エタン、p−キシレング
リコールビス(p−トリルオキシメチル)エーテル、
1,4−ビス(p−トリルオキシ)ベンゼン、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、3−フェニル−
1,1’−ビフェニル、ジフェニルスルホン、炭酸ジフ
ェニルなど、また脂肪酸アミドとしてはステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチロールベ
ヘニン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミ
ドなどの脂肪酸アミドなどが挙げられる。 【0014】更に必要に応じて、本発明の記録層には上
記成分の他に、紫外線吸収剤、保存性向上剤、蛍光染
料、着色染料などを添加してもよい。特に、保存性向上
剤は記録画像の消色を防止するために添加することが望
ましい。保存性向上剤としては、例えば1,3,5−ト
リス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ
メチルベンジル)イソシアヌル酸、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert
−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−(1−フェニル
エチリデン)ビスフェノール、4,4’−[1,4−フ
ェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノー
ル、4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチル
エチリデン)]ビスフェノールなどのフェノール系の化
合物、4−ベンジルオキシ−4’−(2,3−グリシジ
ルオキシ)ジフェニルスルホン、4−(2−メチル−
1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4−
(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−メチル−グリシジル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−エチル−グリシジル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−ブチル−グリシジル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−メチル−1,2−グリシジルオキ
シ)ジフェニルスルホン、4−(2−メチル−グリシジ
ルオキシ)−4’−クロロジフェニルスルホン、4−
(2−メチル−グリシジルオキシ)−4’−ブロモジフ
ェニルスルホン、4−(2−メチル−グリシジルオキ
シ)−4’−メチルジフェニルスルホン、4−(2−メ
チル−グリシジルオキシ)−4’−(p−メトキシベン
ジルオキシ)ジフェニルスルホンなどのジフェニルスル
ホン誘導体が挙げられる。 【0015】これらの物質を含む記録層用塗料は、一般
に水を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、サン
ドミルなどの攪拌・粉砕機により塩基性染料、呈色剤お
よび増感剤などを一緒にまたは別々に微分散して調製さ
れる。 【0016】本発明において、他に記録層を構成する材
料としては無機または有機顔料、ワックス類、金属石鹸
類などを用いることができる。無機顔料の具体例として
は、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、タル
ク、ロウ石、ケイソウ土、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、炭酸マグネシウム、マグネシア、二酸化チタン、炭
酸バリウム、硫酸バリウム、微粉珪酸、珪酸カルシウ
ム、珪酸アルミニウムなどが、また有機顔料としては、
尿素、フェノール、エポキシ、スチレン、ナイロン、ポ
リエチレン、メラミン、ベンゾグアナミン樹脂など、ワ
ックス類の具体例としては、パラフィンワックス、カル
ナバロウワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポ
リエチレンワックス、高級脂肪酸エステルワックスな
ど、金属石鹸類の具体例としては、高級脂肪酸多価金属
塩すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛などが挙
げられる。 【0017】本発明の感熱記録体は、記録層上に必要に
より保護層を設けるもので、保護層用塗液は、一般に水
を分散媒体とし、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ポリビニルア
ルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセ
トアセチル基変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリ
ビニルアルコールなどの水溶性接着剤およびスチレン−
ブタジエン系ラテックス、アクリル系ラテックス、ウレ
タン系ラテックス、塩化ビニル−酢酸ビニル系ラテック
スなどの疎水性高分子エマルジョンと、カオリン、軽質
炭酸カルシウム、微粒子シリカなどの顔料、グリオキザ
ール、グルタールアルデヒド、ホウ砂、ホウ酸、ジアル
デヒドデンプン、エポキシ系化合物などの耐水化剤など
を混合、攪拌して調製される。 【0018】更に、保護層用塗液中には、必要に応じて
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチ
レンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エ
ステルワックスなどの滑剤や消泡剤などを併用すること
もできる。 【0019】記録層および保護層の形成方法については
特に限定されず、例えばエアーナイフコーティング、バ
リバーブレードコーティング、ピュアーブレードコーテ
ィング、ロッドブレードコーティング、ショートドウェ
ルコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティ
ングなどの適当な塗布方法により記録層用塗液を支持体
上に塗布・乾燥した後、更に保護層用塗液を記録層上に
塗布・乾燥するなどの方法で形成される。なお、支持体
としては、紙、プラスチックフィルム、合成紙、不織
布、金属蒸着物などのうちから適宜選択して使用され
る。また、記録層用塗液の塗布量は乾燥重量で2〜12
g/m2 、好ましくは3〜10g/m2 程度、保護層用
塗液の塗布量は乾燥重量で0.5〜15g/m2 、好ま
しくは1.0〜8g/m2 程度の範囲で調節される。 【0020】なお、必要に応じて感熱記録体の裏面側に
も保護層を設け、一層保存性を高めたり、電離放射線硬
化樹脂を含有する層を最上層に設け、強光沢を持たせる
ことも可能である。更に、支持体と記録層との間に下塗
層を設けたり、各層塗抹後にスーパーカレンダー掛けな
どの平滑化処理を施したり、あるいは記録体裏面に粘着
剤処理を施して粘着ラベルに加工したり、再湿接着剤層
を設けたり、磁気記録層や印刷用塗被層さらには熱転写
記録層を設けるなど、感熱記録体製造分野における各種
の公知技術が必要に応じて付加し得るものである。 【0021】 【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、これらに限定されるものではない。ま
た、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を
示す。 【0022】〔実施例1〕 A液の調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン40部、スチレン−無水マレイン酸共重合
体のアンモニウム塩(商品名:WR−300D、荒川化
学社製)の20%水溶液20部、および水50部からな
る組成物を縦型サンドミル(アイメックス社製、サンド
グラインダー)を用いて平均粒子径が0.7μmになる
まで粉砕した。粒径測定は、島津製作所製SALD−2
000型粒径分布測定機を用いた。 【0023】 B液の調製 4,4’−ビス(N−p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)ジフェニルメタン20部、シュウ酸ジ
−p−メチルベンジルエステル20部、スチレン−無水
マレイン酸共重合体のアンモニウム塩(商品名:WR−
300D、荒川化学社製)の20%水溶液20部、およ
び水50部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメッ
クス社製、サンドグラインダー)を用いて平均粒子径が
1.0μmになるまで粉砕した。 【0024】 C液の調製 水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH42、昭
和電工社製)60部、ポリカルボン酸型高分子界面活性
剤(商品名:キャリボンL400、三洋化成社製)0.
1部、および水40部からなる組成物を高速撹拌機にて
分散した。 【0025】 感熱記録体の製造 A液25部、B液80部、C液50部、ステアリン酸亜
鉛の30%分散液13部、パラフィンワックス30%分
散液27部、および接着剤としてアクリル系樹脂エマル
ジョン(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃
度50%)24部、水70部からなる記録層用塗液を調
製し、この塗布液を50g/m2 の上質紙の片面上に乾
燥後の塗布量が6.0g/m2 となるように塗布乾燥し
て記録層を形成後、スーパーカレンダーで王研式平滑度
(J.TAPPINo.5)が1000秒となるように
平滑化処理を施して感熱記録体を得た。 【0026】〔実施例2〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりにコロイダルシリカ含有アクリルエ
マルジョン(商品名:LX825−D2、ヘキスト合成
社製、濃度44%)27部を用いた以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。 【0027】〔実施例3〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに、同アクリル系樹脂エマルジョン
16部と酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品名:ペトロコ
ートC−8、日澱化学社製)の25%水溶液12部を用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 【0028】〔実施例4〕 下塗り層塗液の調製 焼成クレー(商品名:アンシレックス、EMC社製、給
油量:110ml/100g)100部、SBRラテッ
クス(商品名:L−1571、旭化成社製、濃度48
%)20部、酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品名:ペト
ロコートC−8、日澱化学社製)の25%水溶液50
部、炭酸ジルコニウムアンモン系耐水化剤(商品名:ベ
イコート20、日本軽金属社製、濃度45%)7部およ
び水150部からなる組成物を混合撹拌して下塗り層用
の塗液を得た。 【0029】 感熱記録体の製造 50g/m2 の上質紙の片面上に、下塗り層塗液を乾燥
後の塗布量が7g/m 2 となるように塗布乾燥して下塗
り層を形成した後、その上に実施例1と同様にして記録
層設けた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 【0030】〔実施例5〕 保護層塗液の調製 アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールの10%水
溶液195部、カオリン〔商品名:UW−90、EMC
社製〕40部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液16
部、グリオキザールの40%水溶液1部および水100
部からなる組成物を混合攪拌して得られた保護層用塗液
を得た。 【0031】 感熱記録体の製造 実施例1で得られた感熱記録体の記録層上に保護層塗液
を乾燥後の塗布量が3.0g/m2 となるように塗布乾
燥して保護層を形成した後、スーパーカレンダーで王研
式平滑度(J.TAPPINo.5)が1200秒とな
るように平滑化処理を施して感熱記録体を得た。 【0032】〔比較例1〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品
名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)の25%水溶
液50部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。 【0033】〔比較例2〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに同アクリル樹脂エマルジョン14
部と酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品名:ペトロコート
C−8、日澱化学社製)の25%水溶液20部を用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 【0034】〔比較例3〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品
名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)の25%水溶
液40部を用い、更に耐水化剤としてジエチレンイミン
化合物の25%水分散液(商品名:ケミタイトDZ、日
本触媒社製)8部を加えた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。 【0035】〔比較例4〕B液の調製において、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩(商品
名:WR−300D、荒川化学社製)の20%水溶液2
0部の代わりに、ポリビニルアルコール(商品名:ゴー
セランL−3266、日本合成化学工業社製)の20%
水溶液20部を用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。 【0036】〔比較例5〕実施例4の下塗り層塗液 の調製において、炭酸ジルコニ
ウムアンモン系耐水化剤(商品名:ベイコート20、日
本軽金属社製、濃度45%)7部を除いた以外は、実施
例4と同様にして感熱記録体を得た。 【0037】以上のようにして得られた各感熱記録体に
ついて、以下の試験を行って品質を評価し、結果を表1
に示した。 【0038】(a)発色濃度 感熱記録体評価機(大倉電機社、TH−PMD)を用い
て、印加エネルギー0.4mJ/dotにて感熱記録体
上に記録画像を発色させ、発色濃度をマクベス濃度計
(マクベス社、RD−914)でビジュアルモードにて
測定した。 【0039】(b)溶出量 20cm×20cmの感熱記録体の25℃、65%RH
条件下における重さ(W)を測定してから、25℃の水
に400ミリリットルに1時間浸積し、水から取り出
し、60℃の温風乾燥機で乾燥後、20℃、65%RH
条件下における感熱記録体の重さ(S)を測定する。次
に、(W)から(S)を引いた値を25倍して、感熱記
録体1m2 当たりの溶出量を求めた。本発明の実施例お
よび比較例において使用した50g/m2 の上質紙の溶
出量は0.04g/m2 であった。 【0040】(c)耐水性 擦れ強度 感熱記録体の表面に水滴を1滴垂らした後、指で10回
擦って記録面の剥がれ度合いを目視判定し、下記基準で
評価した。 <擦れ強度評価> ○:記録面の剥がれがない △:記録面の剥がれが少しある ×:記録面の剥がれが多い 【0041】 ブロッキング性 感熱記録体を水に漬けた後、記録面どうしを張り合わせ
て乾燥させる。その時の記録面の貼り付き度合いを下記
基準で評価した。 <ブロッキング性評価> ○:記録面どうしの貼り付きがなく、簡単に開ける △:記録面どうしが僅かに貼り付く ×:記録面どうしが貼り付き、無理に剥すと記録層が取
れる 【0042】 【表1】 【0043】 【発明の効果】表1に示されているように、本発明の感
熱記録体は耐水ブロッキング性に優れたものである。
染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関
し、耐水性に優れた感熱記録体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、無色または淡色の塩基性染料と呈
色剤との発色反応を利用して熱により両発色物質を接触
せしめて発色画像を得るようにした感熱記録体はよく知
られている。このような感熱記録体は、記録装置がコン
パクトでしかも安価であり、かつ保守が容易であること
などの利点を有し、ファクシミリや自動券売機、科学計
測器の記録用媒体としてだけでなく、POSラベル、C
AD、CRT医療画像用などの各種プリンター、プロッ
ターの出力媒体として広く利用されている。その結果、
水性インキペン、油性インキペン、蛍光ペン、ジアゾ現
像液あるいは接着剤、糊などに対する耐薬品性や耐水性
などが要求されてきた。耐水性については、例えばハン
デイーターミナル用途など、戸外で使用される場合も増
え、水滴などが記録表面にかかり、擦れることによって
記録面側が剥がれる(耐水擦れ強度の不足)、あるいは
濡れた記録面側を内側にして折ると乾燥した後記録面側
同士が貼り付きを起こす(耐水ブロッキング性の不足)
などの問題点があり、記録層或いは保護層の耐水性の改
善についても強く要望されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
の問題を解消すると共に、特に耐水ブロッキング性を改
善した感熱記録体を提供しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者などは、支持体
上に、分散剤を用いて水分散された無色ないし淡色の塩
基性染料と呈色剤、および接着剤を含有する記録層用塗
液を塗布乾燥して記録層を設けた感熱記録体において、
記録層中の接着剤が疎水性高分子エマルジョンであり、
記録層中の接着剤が記録層の全固形量に対して8〜20
重量%であり、記録層中の無色ないし淡色の塩基性染料
および呈色剤の分散剤がスチレン−無水マレイン酸共重
合体のアンモニウム塩であり、かつ感熱記録体1m2当
たり25℃の水10リットルに1時間浸積させた際、感
熱記録体から溶出する水溶性成分が1.0g以下にする
ことにより、上記の課題が解決されることを見出し、本
発明を完成するに至った。 【0005】 【作用】感熱記録体の記録層あるいは保護層に使用する
接着剤としてアクリル系エマルジョン、ウレタン系エマ
ルジョン、スチレン−ブタジエン系ラテックスなどの疎
水性高分子エマルジョンなど用いることにより、記録層
あるいは保護層の耐水擦れ強度は改良されるが、しかし
耐水ブロッキング性については記録層あるいは保護層な
どの最上層に接着剤として水性高分子エマルジョンを用
いても感熱記録体全体に含まれる水溶性成分が耐水ブロ
ッキング性を悪化さることを新たに見出した。即ち、濡
れた記録面を合わせて乾燥させる過程で、記録体中に含
まれる水溶性成分が溶出し、それが糊の役割をして記録
体をブロッキングさせると考えられる。 【0006】従って、耐水ブロッキング性を改善するに
は記録層の接着剤を耐水性のものにするだけでなく、記
録層に使用する染料や呈色剤の分散剤も耐水性のものを
使用することが望ましい。また、必要により支持体と記
録層との間に設ける下塗り層中の水溶性成分、あるいは
支持体として紙を用いた場合、紙中に含まれるサイズ剤
などの水溶性成分も少なくすることが必要である。 【0007】このように感熱記録体を構成する全ての層
について、各層に含まれる水溶性成分を極力少なく抑え
て、感熱記録体1m2 当たり1.0g以下となるように
することによってはじめて、耐水ブロッキング性を改善
できることがわかった。 【0008】感熱記録体の水溶性成分量(溶出量)の測
定方法としては、感熱記録体1m2当たりの20℃、6
5%RH条件下における重さ(W)を測定する。次に、
感熱記録体を25℃の水10リットルに1時間浸積させ
た後、水溶液が透明な場合は感熱記録体を取り出し、4
0〜80℃の温風乾燥機で乾燥後、20℃、65%RH
条件下における感熱記録体の重さ(S)とすると、
(W)から(S)を引けば求まる。勿論、100cm2
の感熱記録体の場合は水100mlに1時間浸積して溶
出する水溶性成分を求めてもよい。また、水溶液が濁っ
ている場合は、水溶液を濾紙(3C)を用いて濾過し、
一定量の濾液を蒸発乾固することにより、感熱記録体の
溶出量が求まる。 【0009】記録層の接着剤としては、乾燥後に耐水性
が発現するものが好ましく、スチレン−ブタジエン系ラ
テックス、アクリル系ラテックス、ウレタン系ラテック
ス、塩化ビニル−酢酸ビニル系ラテックスなどの疎水性
高分子エマルジョン、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、デンプン、デンプン誘導体、カルボ
キシメチルセルロースその他のセルロース誘導体、カゼ
イン、ゼラチン、ポリアミド、ラムザンガム、キサンテ
ンガム、スチレン−アクリル酸共重合体塩、スチレン−
無水マレイン酸共重合体塩、イソブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体塩、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重
合体塩などの水溶性高分子化合物が挙げられる。但し、
接着剤として水溶性高分子化合物を使用する場合はホル
マリン、グリオキザール、グルタールアルデヒド、ジア
ルデヒドデンプン、ホウ酸、ホウ砂、多価金属塩などの
耐水化剤を併用する必要がある。接着剤の使用量として
は記録層の全固形量に対して5〜30重量%、好ましく
は8〜20重量%の範囲で調節される。 【0010】以下に本発明をさらに詳しく説明する。本
発明の記録層を構成する無色ないし淡色の塩基性染料と
しては、各種公知のものが使用でき、具体的には下記が
例示される。 (1)トリアリールメタン系化合物として、例えば3,
3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノ
フェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2−フェニルインドール−3−イル)フタリド、3,
3,−ビス−(9−エチルカルバゾール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス−(2−フ
ェニルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフ
タリドなど。 (2)ジフェニルメタン系化合物として、4,4’−ビ
ス−ジメチルアミノベンズヒドリンベンジルエーテル、
N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミ
ン、N−ハロフェニルロイコオーラミンなど。 (3)キサンテン系化合物として、例えばローダミンB
−アニリノラクタム、3−ジエチルアミノ−7−ジベン
ジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ブチ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−エチル−ト
リルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−シクロヘキシル−メチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−(β−エトキシエチル)アミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピ
ル)アミノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−エチル−イ
ソアミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−クロロアニリノ
フルオランなど。 (4)チアジン系化合物として、例えばベンゾイルロイ
コメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレ
ンブルーなど。 (5)スピロ系化合物として、例えば3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メ
チルナフト−(3−メトキシ−ベンゾ)−スピロピラン
など。 これらの塩基性染料は、単独、または2種以上を併用し
て用いることができ、感熱記録体の用途及び希望する特
性により適宜選択使用される。 【0011】更に、本発明の記録層の構成成分である呈
色剤としては、各種公知のものが使用でき、具体例とし
ては、例えばp−オクチルフェノール、p−tert−ブチ
ルフェノール、p−フェニルフェノール、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,1−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、ジヒドロキシジフェニルエーテル、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアミ
ノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−
ヒドロキシ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニ
ルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−p−ト
リスルホンなどのフェノール誘導体、p−クロロ安息香
酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸亜鉛、4
−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サ
リチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プ
ロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛などの芳香族カルボン酸
の亜鉛塩、その他N−(o−トルオイル)−p−トルエ
ンスルホアミド、N−(p−トルエンスルホニル)−カ
ルバミン酸−p−ベンジルオキシフェニルエステル、N
−(p−トルエンスルホニル)−N’−フェニル尿素、
N−(p−トルエンスルホニル)−N’−(p−トリ
ル)尿素、および4,4’−ビス(N−p−トルエンス
ルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンな
どが挙げられる。 勿論、これらの呈色剤に限定される
ものではなく、また必要に応じて二種以上を併用するこ
ともできる。 【0012】塩基性染料と呈色剤との配合割合について
は必ずしも限定されないが、一般的には塩基染料1重量
部に対して1〜10重量部、好ましくは1.5〜5重量
部の呈色剤が使用される。 【0013】本発明では感熱記録体の感度を向上させる
ために増感剤を用いることができ、かる具体例として
は、例えばp−ベンジルビフェニル、ジベンジルテレフ
タレート、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、
シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ−p−クロルベンジ
ル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、テレフタル酸ジ
ブチル、テレフタル酸ジベンジル、アジピン酸ジ−o−
クロルベンジル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2
−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1−フェノキシ
−2−(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス
(3,4−ジメチルフェニル)エタン、p−キシレング
リコールビス(p−トリルオキシメチル)エーテル、
1,4−ビス(p−トリルオキシ)ベンゼン、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、3−フェニル−
1,1’−ビフェニル、ジフェニルスルホン、炭酸ジフ
ェニルなど、また脂肪酸アミドとしてはステアリン酸ア
ミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチロールベ
ヘニン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミ
ドなどの脂肪酸アミドなどが挙げられる。 【0014】更に必要に応じて、本発明の記録層には上
記成分の他に、紫外線吸収剤、保存性向上剤、蛍光染
料、着色染料などを添加してもよい。特に、保存性向上
剤は記録画像の消色を防止するために添加することが望
ましい。保存性向上剤としては、例えば1,3,5−ト
リス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジ
メチルベンジル)イソシアヌル酸、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェ
ニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert
−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−(1−フェニル
エチリデン)ビスフェノール、4,4’−[1,4−フ
ェニレンビス(1−メチルエチリデン)]ビスフェノー
ル、4,4’−[1,3−フェニレンビス(1−メチル
エチリデン)]ビスフェノールなどのフェノール系の化
合物、4−ベンジルオキシ−4’−(2,3−グリシジ
ルオキシ)ジフェニルスルホン、4−(2−メチル−
1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、4−
(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−メチル−グリシジル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−エチル−グリシジル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−ブチル−グリシジル)ジフェニルス
ルホン、4−(2−メチル−1,2−グリシジルオキ
シ)ジフェニルスルホン、4−(2−メチル−グリシジ
ルオキシ)−4’−クロロジフェニルスルホン、4−
(2−メチル−グリシジルオキシ)−4’−ブロモジフ
ェニルスルホン、4−(2−メチル−グリシジルオキ
シ)−4’−メチルジフェニルスルホン、4−(2−メ
チル−グリシジルオキシ)−4’−(p−メトキシベン
ジルオキシ)ジフェニルスルホンなどのジフェニルスル
ホン誘導体が挙げられる。 【0015】これらの物質を含む記録層用塗料は、一般
に水を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、サン
ドミルなどの攪拌・粉砕機により塩基性染料、呈色剤お
よび増感剤などを一緒にまたは別々に微分散して調製さ
れる。 【0016】本発明において、他に記録層を構成する材
料としては無機または有機顔料、ワックス類、金属石鹸
類などを用いることができる。無機顔料の具体例として
は、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、タル
ク、ロウ石、ケイソウ土、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、炭酸マグネシウム、マグネシア、二酸化チタン、炭
酸バリウム、硫酸バリウム、微粉珪酸、珪酸カルシウ
ム、珪酸アルミニウムなどが、また有機顔料としては、
尿素、フェノール、エポキシ、スチレン、ナイロン、ポ
リエチレン、メラミン、ベンゾグアナミン樹脂など、ワ
ックス類の具体例としては、パラフィンワックス、カル
ナバロウワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポ
リエチレンワックス、高級脂肪酸エステルワックスな
ど、金属石鹸類の具体例としては、高級脂肪酸多価金属
塩すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛などが挙
げられる。 【0017】本発明の感熱記録体は、記録層上に必要に
より保護層を設けるもので、保護層用塗液は、一般に水
を分散媒体とし、デンプン類、ヒドロキシエチルセルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、ポリビニルア
ルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセ
トアセチル基変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリ
ビニルアルコールなどの水溶性接着剤およびスチレン−
ブタジエン系ラテックス、アクリル系ラテックス、ウレ
タン系ラテックス、塩化ビニル−酢酸ビニル系ラテック
スなどの疎水性高分子エマルジョンと、カオリン、軽質
炭酸カルシウム、微粒子シリカなどの顔料、グリオキザ
ール、グルタールアルデヒド、ホウ砂、ホウ酸、ジアル
デヒドデンプン、エポキシ系化合物などの耐水化剤など
を混合、攪拌して調製される。 【0018】更に、保護層用塗液中には、必要に応じて
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチ
レンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エ
ステルワックスなどの滑剤や消泡剤などを併用すること
もできる。 【0019】記録層および保護層の形成方法については
特に限定されず、例えばエアーナイフコーティング、バ
リバーブレードコーティング、ピュアーブレードコーテ
ィング、ロッドブレードコーティング、ショートドウェ
ルコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティ
ングなどの適当な塗布方法により記録層用塗液を支持体
上に塗布・乾燥した後、更に保護層用塗液を記録層上に
塗布・乾燥するなどの方法で形成される。なお、支持体
としては、紙、プラスチックフィルム、合成紙、不織
布、金属蒸着物などのうちから適宜選択して使用され
る。また、記録層用塗液の塗布量は乾燥重量で2〜12
g/m2 、好ましくは3〜10g/m2 程度、保護層用
塗液の塗布量は乾燥重量で0.5〜15g/m2 、好ま
しくは1.0〜8g/m2 程度の範囲で調節される。 【0020】なお、必要に応じて感熱記録体の裏面側に
も保護層を設け、一層保存性を高めたり、電離放射線硬
化樹脂を含有する層を最上層に設け、強光沢を持たせる
ことも可能である。更に、支持体と記録層との間に下塗
層を設けたり、各層塗抹後にスーパーカレンダー掛けな
どの平滑化処理を施したり、あるいは記録体裏面に粘着
剤処理を施して粘着ラベルに加工したり、再湿接着剤層
を設けたり、磁気記録層や印刷用塗被層さらには熱転写
記録層を設けるなど、感熱記録体製造分野における各種
の公知技術が必要に応じて付加し得るものである。 【0021】 【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに具体的
に説明するが、これらに限定されるものではない。ま
た、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を
示す。 【0022】〔実施例1〕 A液の調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン40部、スチレン−無水マレイン酸共重合
体のアンモニウム塩(商品名:WR−300D、荒川化
学社製)の20%水溶液20部、および水50部からな
る組成物を縦型サンドミル(アイメックス社製、サンド
グラインダー)を用いて平均粒子径が0.7μmになる
まで粉砕した。粒径測定は、島津製作所製SALD−2
000型粒径分布測定機を用いた。 【0023】 B液の調製 4,4’−ビス(N−p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)ジフェニルメタン20部、シュウ酸ジ
−p−メチルベンジルエステル20部、スチレン−無水
マレイン酸共重合体のアンモニウム塩(商品名:WR−
300D、荒川化学社製)の20%水溶液20部、およ
び水50部からなる組成物を縦型サンドミル(アイメッ
クス社製、サンドグラインダー)を用いて平均粒子径が
1.0μmになるまで粉砕した。 【0024】 C液の調製 水酸化アルミニウム(商品名:ハイジライトH42、昭
和電工社製)60部、ポリカルボン酸型高分子界面活性
剤(商品名:キャリボンL400、三洋化成社製)0.
1部、および水40部からなる組成物を高速撹拌機にて
分散した。 【0025】 感熱記録体の製造 A液25部、B液80部、C液50部、ステアリン酸亜
鉛の30%分散液13部、パラフィンワックス30%分
散液27部、および接着剤としてアクリル系樹脂エマル
ジョン(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃
度50%)24部、水70部からなる記録層用塗液を調
製し、この塗布液を50g/m2 の上質紙の片面上に乾
燥後の塗布量が6.0g/m2 となるように塗布乾燥し
て記録層を形成後、スーパーカレンダーで王研式平滑度
(J.TAPPINo.5)が1000秒となるように
平滑化処理を施して感熱記録体を得た。 【0026】〔実施例2〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりにコロイダルシリカ含有アクリルエ
マルジョン(商品名:LX825−D2、ヘキスト合成
社製、濃度44%)27部を用いた以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。 【0027】〔実施例3〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに、同アクリル系樹脂エマルジョン
16部と酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品名:ペトロコ
ートC−8、日澱化学社製)の25%水溶液12部を用
いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 【0028】〔実施例4〕 下塗り層塗液の調製 焼成クレー(商品名:アンシレックス、EMC社製、給
油量:110ml/100g)100部、SBRラテッ
クス(商品名:L−1571、旭化成社製、濃度48
%)20部、酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品名:ペト
ロコートC−8、日澱化学社製)の25%水溶液50
部、炭酸ジルコニウムアンモン系耐水化剤(商品名:ベ
イコート20、日本軽金属社製、濃度45%)7部およ
び水150部からなる組成物を混合撹拌して下塗り層用
の塗液を得た。 【0029】 感熱記録体の製造 50g/m2 の上質紙の片面上に、下塗り層塗液を乾燥
後の塗布量が7g/m 2 となるように塗布乾燥して下塗
り層を形成した後、その上に実施例1と同様にして記録
層設けた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 【0030】〔実施例5〕 保護層塗液の調製 アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールの10%水
溶液195部、カオリン〔商品名:UW−90、EMC
社製〕40部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液16
部、グリオキザールの40%水溶液1部および水100
部からなる組成物を混合攪拌して得られた保護層用塗液
を得た。 【0031】 感熱記録体の製造 実施例1で得られた感熱記録体の記録層上に保護層塗液
を乾燥後の塗布量が3.0g/m2 となるように塗布乾
燥して保護層を形成した後、スーパーカレンダーで王研
式平滑度(J.TAPPINo.5)が1200秒とな
るように平滑化処理を施して感熱記録体を得た。 【0032】〔比較例1〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品
名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)の25%水溶
液50部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。 【0033】〔比較例2〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに同アクリル樹脂エマルジョン14
部と酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品名:ペトロコート
C−8、日澱化学社製)の25%水溶液20部を用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 【0034】〔比較例3〕実施例1の感熱記録体の製造
において、接着剤としてアクリル系樹脂エマルジョン
(商品名:OLY1350、昭和高分子社製、濃度50
%)24部の代わりに酢酸ビニルグラフト化澱粉(商品
名:ペトロコートC−8、日澱化学社製)の25%水溶
液40部を用い、更に耐水化剤としてジエチレンイミン
化合物の25%水分散液(商品名:ケミタイトDZ、日
本触媒社製)8部を加えた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。 【0035】〔比較例4〕B液の調製において、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩(商品
名:WR−300D、荒川化学社製)の20%水溶液2
0部の代わりに、ポリビニルアルコール(商品名:ゴー
セランL−3266、日本合成化学工業社製)の20%
水溶液20部を用いた以外は、実施例1と同様にして感
熱記録体を得た。 【0036】〔比較例5〕実施例4の下塗り層塗液 の調製において、炭酸ジルコニ
ウムアンモン系耐水化剤(商品名:ベイコート20、日
本軽金属社製、濃度45%)7部を除いた以外は、実施
例4と同様にして感熱記録体を得た。 【0037】以上のようにして得られた各感熱記録体に
ついて、以下の試験を行って品質を評価し、結果を表1
に示した。 【0038】(a)発色濃度 感熱記録体評価機(大倉電機社、TH−PMD)を用い
て、印加エネルギー0.4mJ/dotにて感熱記録体
上に記録画像を発色させ、発色濃度をマクベス濃度計
(マクベス社、RD−914)でビジュアルモードにて
測定した。 【0039】(b)溶出量 20cm×20cmの感熱記録体の25℃、65%RH
条件下における重さ(W)を測定してから、25℃の水
に400ミリリットルに1時間浸積し、水から取り出
し、60℃の温風乾燥機で乾燥後、20℃、65%RH
条件下における感熱記録体の重さ(S)を測定する。次
に、(W)から(S)を引いた値を25倍して、感熱記
録体1m2 当たりの溶出量を求めた。本発明の実施例お
よび比較例において使用した50g/m2 の上質紙の溶
出量は0.04g/m2 であった。 【0040】(c)耐水性 擦れ強度 感熱記録体の表面に水滴を1滴垂らした後、指で10回
擦って記録面の剥がれ度合いを目視判定し、下記基準で
評価した。 <擦れ強度評価> ○:記録面の剥がれがない △:記録面の剥がれが少しある ×:記録面の剥がれが多い 【0041】 ブロッキング性 感熱記録体を水に漬けた後、記録面どうしを張り合わせ
て乾燥させる。その時の記録面の貼り付き度合いを下記
基準で評価した。 <ブロッキング性評価> ○:記録面どうしの貼り付きがなく、簡単に開ける △:記録面どうしが僅かに貼り付く ×:記録面どうしが貼り付き、無理に剥すと記録層が取
れる 【0042】 【表1】 【0043】 【発明の効果】表1に示されているように、本発明の感
熱記録体は耐水ブロッキング性に優れたものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭53−33637(JP,A)
特開 平7−117354(JP,A)
特開 平5−69665(JP,A)
特開 昭61−199984(JP,A)
特開 平7−266709(JP,A)
特開 平8−11436(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41M 5/28 - 5/34
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】支持体上に、分散剤を用いて水分散された
無色ないし淡色の塩基性染料と呈色剤、および接着剤を
含有する記録層用塗液を塗布乾燥して記録層を設けた感
熱記録体において、記録層中の接着剤が疎水性高分子エ
マルジョンであり、記録層中の接着剤が記録層の全固形
量に対して8〜20重量%であり、記録層中の無色ない
し淡色の塩基性染料および呈色剤の分散剤がスチレン−
無水マレイン酸共重合体のアンモニウム塩であり、かつ
感熱記録体1m2当たり25℃の水10リットルに1時
間浸積させた際、感熱記録体から溶出する水溶性成分が
1.0g以下であることを特徴とする感熱記録体。
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1995
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