JP3463495B2 - 動力舵取装置 - Google Patents
動力舵取装置Info
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- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
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Description
油を導入する導入通路中に設けられたゴムホースとこの
作動油をパワーシリンダへ導く制御弁との間に逆止弁を
設けた動力舵取装置に関するものである。
から吐出される作動油による脈動を減衰させるため導入
通路中にゴムホースが設けられている。しかし凹凸路面
を走行している場合などは、操向車輪からの逆入力(い
わゆるキックバック)による作動油の逆流をゴムホース
が膨張して許容してしまう。そのためキックバックの入
力によりパワーシリンダが作動してしまい、いわゆるハ
ンドルとられが発生してしまう。
平1−33419号公報や実公平2−533号公報に示
すものが案出されている。これらのものは、プレッシャ
ポートに逆止弁を設けて作動油の逆流を防止している。
のものでは、例えば縁石に乗り上げた時などのようにキ
ックバック入力が大きい場合、それに伴いパワーシリン
ダ及び制御弁内の油圧が過度に上昇し、ひいては逆止弁
の上流側にあるポンプの油圧がレリーフ設定圧まで上昇
してしまう恐れがあった。また、この油圧上昇に耐える
ためにシール部品のシール性能を高める必要があった。
らの作動油を導入する導入通路中に設けられたゴムホー
スと、ハンドルの操舵により前記ポンプからの作動油を
パワーシリンダに導く制御弁と、前記ゴムホースと前記
制御弁との間に設けられた逆止弁とを備えた動力舵取装
置において、前記逆止弁はボールと、このボールが入る
カップ形状の筒状体と、この筒状体に圧入されるととも
に前記ボールが着座するボール当たり面が形成されるシ
ートユニオンとから構成され、前記逆止弁が作用する時
に作動油の一部を逃がすとともに前記逆止弁に並列に設
けられた圧力逃がし手段であって、前記圧力逃がし手段
は前記ボールと前記シートユニオンとの当たり面に形成
された溝もしくは前記シートユニオンを貫通する貫通孔
であることを特徴とする。
いて説明する。第1の実施の形態を図1乃至図5に示
す。図1及び図2により動力舵取装置の全体の構成を説
明する。ポンプ1から吐出される作動油は、導入通路中
に配設されたゴムホース6を通過してギヤハウジング1
0に形成されたプレッシャポート10aへ流入する。こ
のプレッシャポート10aに流入した作動油は、図略の
ハンドルによって操作される制御弁3によりパワーシリ
ンダ4の各シリンダ室に導入される。
材3bとから構成され、インナ部材3aは図略のハンド
ルにつながり、アウタ部材3bはピニオン11を介して
ラック軸12につながっている。このラック軸12は前
記パワーシリンダ4を貫通して設けられており、ラック
軸12上に設けられたピストン7によりパワーシリンダ
4は左右各室に区画されている。
とによりインナ部材3aとアウタ部材3bとが相対回転
する。この時、ポンプ1から吐出される作動油がパワー
シリンダ4の一方の室へ導入され、他方の室がリザーバ
5につながることにより、図略の操向車輪につながれた
ラック軸12を移動させる。これらの作用により操舵力
がアシストされる。
0a内には逆止弁2が設けられているとともに、この逆
止弁2に並列に圧力逃がし手段16aが設けられてい
る。この逆止弁2及び圧力逃がし手段16aの拡大図を
図3乃至図5に示す。図3は通常走行時、図4及び図5
はキックバックが入力された時の状態をそれぞれ示して
いる。
ール13と、このボール13がその内部に入るカップ形
状の筒状体14と、この筒状体14の開放端に圧入され
るシートユニオン15とから構成される。筒状体14
は、内径がボール13の直径よりも大きくなっていると
ともに、側面に孔14a及び底面に孔14bが設けられ
ている。またシートユニオン15の内径はボール13の
直径よりも小さくなっており、その端面にボール13が
着座する当たり面16が形成されている。更に図4を拡
大した図5に示すように、このシートユニオン15のボ
ール当たり面16には圧力逃がし手段として溝16aが
形成されている。
を締めつけることによりプレッシャポート10a内に固
設される。この固設された状態では図3及び図4に示す
ように、筒状体14とプレッシャポート10aの孔との
間に空間が形成される。ここで逆止弁2及び溝16aの
作動を説明する。通常走行時は図3に示すように、ポン
プ1から吐出される作動油は、ボール13と筒状体14
との間を通って孔14bを通過するとともに、孔14a
を通って筒状体14とプレッシャポート10aの孔との
間の空間を通過して制御弁3へと流れる。
を図4乃至図6にて説明する。図6に示すように、キッ
クバックの入力により図略の操向車輪につながれたラッ
ク軸12が強制的に一方に移動させられ、このラック軸
12上に設けられたピストン7がパワーシリンダ4内を
移動する。またラック軸12の移動により、ピニオン1
1を介してラック軸12につながれた制御弁3のアウタ
部材3bが回転するため、パワーシリンダ4とプレッシ
ャポート10aとが連通する。この時ピストン7の移動
によりパワーシリンダ4内の作動油が圧縮されるため、
図4に示すように、逆止弁2はボール12がシートユニ
オン15のボール当たり面16に当接して作動油の逆流
を防止する。
ンダ4内の油圧が高圧となってピストン7(ラック軸1
2)の移動、即ちキックバックを抑える訳であるが、図
5に示すように、当たり面16に形成された溝16aに
よって絞られた作動油の一部が逆流するようになってい
る。なお、この作動油の一部逆流はゴムホース6が膨張
することにより許容される。
り、例えば縁石に乗り上げた時などのようにキックバッ
クの入力が大きい場合には、パワーシリンダ4及び制御
弁3内の油圧が過度に上昇することを防止し、ひいては
ポンプ1の油圧がレリーフ設定圧まで上昇することを防
止している。次に第2の実施の形態を図7に示す。第2
の実施の形態では、圧力逃がし手段としてシートユニオ
ン15と筒状体14とを貫通する貫通孔18を形成して
いる。
施の形態では、圧力逃がし手段としてのレリーフ弁8を
制御弁3のインナ部材3aのプレッシャポート10aに
対向する位置に設けている。上記の構成によれば、キッ
クバックが入力された場合、逆止弁2により作動油の逆
流が防止されるが、このキックバックの入力が大きい場
合はレリーフ弁8が開いて作動油の一部がリザーバ5に
還流される。
施の形態では、圧力逃がし手段としてのレリーフ弁9
a,9bをピストン7内に設けている。上記の構成によ
れば、キックバックが入力された場合、逆止弁2により
作動油の逆流が防止されるが、このキックバックの入力
が大きい場合はパワーシリンダ4の高圧側の室に対向す
るレリーフ弁9aまたは9bが開いて作動油の一部が低
圧側の室に流れリザーバ5に還流される。
す。第5の実施の形態では、逆止弁2は大径孔部15a
と小径孔部15bとを有するシートユニオン15とボー
ル13とから構成される。逆止弁2はボール13を大径
孔部15aに組み込んだ後にその開口部をかしめてな
る。シートユニオン15には大径孔部15aに相当する
部分に、小径孔部15bよりに厚肉部15cが、開口部
よりに薄肉部15dがそれぞれ形成されており、その外
周面には段差部が形成されている。この段差部には、作
動油が通過するように1個または複数個の径方向孔15
eが設けられている。またシートユニオン15には、大
径孔部15aと小径孔部15bとを連通する1個または
複数個の連通孔15fが形成されるとともに、この連通
孔15fを塞ぐようにリング19が圧入されている。こ
のリング19は、所定の圧力がボール13に作用する
と、このボール13に押圧されてシートユニオン15内
を移動するようになっている。なお図10乃至図12に
おいて、フレアナット17は省略されている。
バックが入力された場合(この時の逆止弁2を図11に
示す)には作動油は逆流できず、ハンドルとられを完全
に抑えることができる。また大きなキックバックが入力
された場合(この時の逆止弁2を図12に示す)には、
リング19が図12において右方へ移動することによ
り、それまで塞がれていた連通孔15fが開き、作動油
が逆流するようになっている。そのため、この動力舵取
装置の耐圧限界を超えるようなことはない。
15に示す。一旦大きなキックバックが入力された後
は、第5の実施の形態では連通孔15fが連通状態とな
るが、第6乃至第8の実施の形態では元の状態に復帰す
ることができるようになっている。なお、第6乃至第8
の実施の形態では逆止弁2のみを図示する。第6の実施
の形態では図13に示すように、第6の実施の形態にお
けるリング19に代えて、スプリング20とこのスプリ
ング20にシートユニオン15内を摺動可能に付勢され
るリング部材21とこのリング部材20を連通孔15f
を塞ぐように位置させるサークリップ22とからなる。
うに、第6の実施の形態におけるスプリング20に代え
て、樹脂等の弾性材料からなる蛇腹体23からなる。ま
た第8の実施の形態では図15に示すように、第5の実
施の形態におけるリング19に代えて、連通孔15fを
塞ぐようにゴムあるいは樹脂等の弾性材料からなるリン
グ部材24からなる。
なキックバックが入力された場合にのみ連通孔15fが
連通して作動油が逆流するようになっており、比較的小
さなキックバックが入力された場合には作動油は逆流で
きないためハンドルとられを完全に抑えることができ
る。そのため、この動力舵取装置の耐圧限界を超えるよ
うなことはない。また、一旦大きなキックバックが入力
された後にも逆止弁2は元の状態に復帰することができ
る。
たが、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
本発明の実施の形態では逆止弁(及び圧力逃がし手段)
をシートユニオン型の管継手内に設けたが、例えばアイ
ユニオン型の管継手内に設けてもよい。また逆止弁(及
び圧力逃がし手段)を管継手内ではなく、ゴムホースと
管継手との間に設けられた金属パイプ内に設けてもよ
い。
ックバックによるハンドルとられを抑えることができ
る。また、圧力逃がし手段の設置により、例えば縁石に
乗り上げた時などのようにキックバックの入力が大きい
場合には、パワーシリンダ及び制御弁内の油圧が過度に
上昇することを防止し、ひいてはポンプの油圧がレリー
フ設定圧まで上昇することを防止することができる。こ
れにより、制御弁やパワーシリンダ等のシール部品のシ
ール性能をそれほど高める必要もない。
る。
す図である。
ある。
ある。
示す図である。
る。
る。
示す図である。
示す図である。
示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポンプと、前記ポンプからの作動油を導
入する導入通路中に設けられたゴムホースと、ハンドル
の操舵により前記ポンプからの作動油をパワーシリンダ
に導く制御弁と、前記ゴムホースと前記制御弁との間に
設けられた逆止弁とを備えた動力舵取装置において、前記逆止弁はボールと、このボールが入るカップ形状の
筒状体と、この筒状体に圧入されるとともに前記ボール
が着座するボール当たり面が形成されるシートユニオン
とから構成され、 前記逆止弁が作用する時に作動油の一部を逃がすととも
に前記逆止弁に並列に設けられた圧力逃がし手段であっ
て、前記圧力逃がし手段は前記ボールと前記シートユニ
オンとの当たり面に形成された溝であることを特徴とす
る動力舵取装置。 - 【請求項2】 ポンプと、前記ポンプからの作動油を導
入する導入通路中に設けられたゴムホースと、ハンドル
の操舵により前記ポンプからの作動油をパワーシリンダ
に導く制御弁と、前記ゴムホースと前記制御弁との間に
設けられた逆止弁とを備えた動力舵取装置において、 前記逆止弁はボールと、このボールが入るカップ形状の
筒状体と、この筒状体に圧入されるとともに前記ボール
が着座するボール当たり面が形成されるシートユニオン
とから構成され、 前記逆止弁が作用する時に作動油の一部を逃がすととも
に前記逆止弁に並列に設けられた圧力逃がし手段であっ
て、前記圧力逃がし手段は前記シートユニオンを貫通す
る貫通孔であることを特徴とする動力舵取装置。
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