JP3458073B2 - 内視鏡用モニタ撮影装置 - Google Patents

内視鏡用モニタ撮影装置

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JP3458073B2 JP16868099A JP16868099A JP3458073B2 JP 3458073 B2 JP3458073 B2 JP 3458073B2 JP 16868099 A JP16868099 A JP 16868099A JP 16868099 A JP16868099 A JP 16868099A JP 3458073 B2 JP3458073 B2 JP 3458073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば先端部側に
CCD等の固体撮像素子を有した電子内視鏡と組み合わ
せ、前記電子内視鏡の固体撮像素子で観察対象部位を撮
像し信号処理して得た映像信号を入力して、内蔵する内
部表示手段で画像を表示し、その表示した画像を撮影す
る内視鏡用モニタ撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は、医療用分野及び工業用
分野で広く用いられるようになった。また、挿入部の先
端側にCCD等の固体撮像素子を内蔵した電子内視鏡も
普及している。電子内視鏡の場合には、撮像された撮像
信号をビデオプロセッサ等の信号処理装置で映像信号に
変換してCRT等の表示手段に入力し、画像表示面に表
示される内視鏡画像を観察することになる。
【0003】特に、医療用分野の場合には、表示手段に
表示された内視鏡画像のハードコピーのニーズが高く、
このために表示手段に表示された内視鏡画像を写真撮影
する内視鏡用モニタ撮影装置は、内視鏡使用時に体腔内
の画像を記録する手段として用いられる場合が多くなっ
ている。
【0004】しかし、電子内視鏡による画像は、観察対
象部位の構造、照明光の当たり方、映像信号の平均輝度
が異なるものがある。このような画像で撮影したフィル
ム上では、一定の明るさになっていないと、正しい画像
診断を行うことが困難である。そこで、このような内視
鏡使用時に用いられる内視鏡用モニタ撮影装置は、例え
ば白黒CRT画面に出力された画像をカメラで撮影する
ようになっている。
【0005】例えば図6に示すようにこのような内視鏡
用モニタ撮影装置を備えた内視鏡装置60は、固体撮像
素子(不図示)を内蔵した電子内視鏡61と、この電子
内視鏡61に照明光を供給する光源装置62と、前記電
子内視鏡61の固体撮像素子の撮像信号を信号処理して
映像信号を出力するビデオプロセッサ63と、このビデ
オプロセッサ63からの映像信号を入力して画像を表示
する外部表示手段としての外部モニタ64と、このビデ
オプロセッサ63の映像信号出力端と接続され、カラー
画像の写真撮影を行う内視鏡用モニタ撮影装置65とか
ら構成される。
【0006】この内視鏡用モニタ撮影装置65は、入力
される映像信号を面順次の色成分画像として表示する内
部表示手段としての撮影用モニタ66を備えた装置本体
67と、この撮影用モニタ66の表示領域に表示される
色成分画像をフィルム68に多重露光してカラー画像の
写真撮影を行う撮影手段としてのカメラ69とから構成
される。尚、前記カメラ69は、前記装置本体67に着
脱自在に取り付け可能である。
【0007】前記電子内視鏡61は、図示しないライト
ガイドを有し、このライトガイドの手元側側面には前記
光源装置62から照明光が供給され、この照明光を伝送
して図示しない挿入部の先端側端面から患部などの観察
対象部位を照明する。照明された観察対象部位は、図示
しない先端部の観察窓に取り付けた対物レンズによりそ
の結像位置に配置された固体撮像素子に光学像が結ば
れ、光電変換される。この固体撮像素子には、前記ビデ
オプロセッサ63からの撮像素子ドライブ信号が印加さ
れ、撮像された内視鏡画像に対応する撮像信号がビデオ
プロセッサ63内の信号処理回路に入力され、映像信号
に変換されるようになっている。そして、ビデオプロセ
ッサ63から観察用映像信号が入力され、前記外部モニ
タ64に内視鏡画像が表示されるようになっている。前
記ビデオプロセッサ63は、前記内視鏡用モニタ撮影装
置65にも接続され、前記ビデオプロセッサ63からレ
リーズ・データ通信信号入出力部71を介してデータ通
信や図示しないレリーズ操作手段の操作によってレリー
ズ信号の通信を行うと共に、映像信号入力部72を介し
て映像信号が送信される。
【0008】このような構成された内視鏡装置60を用
いて、内視鏡操作部を把持して体腔内の観察対象部位を
外部モニタ64で観察している際に、図示しないレリー
ズ操作手段の操作によってビデオプロセッサ63から内
視鏡用モニタ撮影装置65にレリーズ信号が送信される
と、装置本体67内のCPU73がこれを受信し、カメ
ラ69内のカメラ制御部74と通信して例えば、フィル
ム巻き上げや絞り調整等の制御や、カメラの識別、フィ
ルムの識別、カメラの状態の検出等を行うと共に、前記
装置本体67内のメモリコントローラ75に対して、初
期アドレスの設定等の画像取り込みの指示をするように
なっている。
【0009】この画像取り込みの指示を受けた画像メモ
リ76は、前処理部としてのアナログ前処理回路77で
A/D変換等の必要な処理をされて、A/D変換された
画像データを撮影に必要なサイズだけ書き込まれる。
尚、この内視鏡用モニタ撮影装置60では、多重露光を
行うため、R,G,Bの各色毎に画像メモリ76を持
ち、各色の画像データをそれぞれの画像メモリ76に書
き込むようになっている。そして、一旦画像メモリ76
に書き込まれた画像データは、撮影の順番が来るとR,
G,B,の各色毎に順番に読み出され、後処理部として
のアナログ後処理回路78により、D/A変換等の必要
な処理が行われ、前記撮影用モニタ66にR,G,Bの
各色毎の画像が順次表示される。この撮影用モニタ66
と対向して設けられたカメラとの間には図示しないR,
G,Bの光学的フィルタが設けられ、撮影用モニタ66
に表示される画像に応じて各フィルタが光路上に入り、
レンズ79によってカメラ69内のフィルム68上にカ
ラー画像が結像されて撮影される。この撮影されたフィ
ルム68を現像することで、観察等を行うようにしてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな内視鏡用モニタ撮影装置65で内視鏡画像を撮影し
た場合、フィルム68の現像が必要なため、実際の画像
を見るまでに時間がかかっていた。このため、検査を受
けた患者に説明するには、別の日に説明するか、図示し
ないビデオプリンタ等で説明を行うため、患者に負担が
かかったり、ビデオプリンタの印刷に関わるコストがか
かっていた。また、図示しない電子ファイリング装置等
を使用すると、その装置との接続や、その装置の使用が
煩雑になっていた。また、再生可能な画像の枚数を増や
すために大容量の画像メモリを使用するとコストの面で
問題があり、比較的容量の小さい画像メモリを多数使用
すると、基板上での実装面積が大きくなり、基板、装置
の小型化という点で問題があった。
【0011】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、電子ファイリング装置等を用いることな
く、検査直後でも撮影した画像をすぐに再生、観察でき
ると共に、フィルム1本分の画像メモリで、フィルム2
本分の静止画再生を可能とする内視鏡用モニタ撮影装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係わる本発明は、入力された映像信号を信号
処理してA/D変換する前処理部と、この前処理部でA
/D変換された画像データを、R,G,Bの色成分毎の
画像を表示するために1時的に記憶可能な画像メモリ
と、この画像メモリに記憶された画像データをD/A変
換して信号処理する後処理部と、この後処理部からの映
像信号を入力してR,G,Bの色成分毎に画像を表示す
る内部表示手段と、この内部表示手段に表示された画像
を撮影する撮影手段と、を有する内視鏡用モニタ撮影装
置において、写真撮影のために画像メモリに記憶された
画像データを前記後処理部から外部へ出力する外部出力
部を設け、この外部出力部からの映像信号をスチル再生
画像として外部表示手段に表示可能にしたことを特徴と
している。また、請求項2に記載の本発明の内視鏡用モ
ニタ撮影装置は、前記画像メモリに記憶された既に撮影
済みの画像データの片フィールド分の記憶領域に、別の
撮影用の画像データの片フィールド分を上書き可能と
し、写真撮影時にはフレーム画像で再生し、前記外部表
示装置に表示する際にはフィールド画像で再生するよう
にしたことを特徴としている。この構成により、電子フ
ァイリング装置等を用いることなく、検査直後でも撮影
した画像をすぐに再生、観察できると共に、フィルム1
本分の画像メモリで、フィルム2本分の静止画再生を可
能とする内視鏡用モニタ撮影装置を実現する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の1
実施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の1実
施の形態に係り、図1は本発明の1実施の形態の内視鏡
用モニタ撮影装置を備えた内視鏡装置を示す説明図、図
2は図1の画像メモリの写真撮影時及びスチル画像再生
時における書き込み、読み出しの概念を示す説明図、図
3は画像メモリ内の書き込み領域の状態を模式的に表し
た説明図であり、図3(a)はレリーズ操作が繰り返さ
れ、フィルム20こま分まで書き込まれた画像メモリの
状態を表した説明図、図3(b)は同図(a)の状態か
ら更に20こま分の撮影が済み、フィルム交換後、フィ
ルム20こま分まで書き込まれた画像メモリの撮影済み
の画像の片フィールド分の領域に、2本目のフィルム1
0こま分の画像データがフレームで上書きされた画像メ
モリの状態を表した説明図、図3(c)は同図(b)の
状態から更にレリーズ操作、写真撮影が繰り返され、フ
ィルム2本分の撮影が終了した時点での画像メモリの状
態を表した説明図、図4及び図5は外部モニタに表示す
るスチル再生画像の表示例を示し、図4は外部モニタに
複数こまを表示したインデックス画像の表示例を示す説
明図、図5は外部モニタに1こま分を表示した場合の表
示例を示す説明図である。
【0014】図1に示すように本発明の1実施の形態を
備えた内視鏡装置1は、例えば図6で説明したのと同様
に固体撮像素子(不図示)を内蔵した電子内視鏡2と、
この電子内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、前
記電子内視鏡2の固体撮像素子に対する信号処理を行う
ビデオプロセッサ4と、このビデオプロセッサ4から出
力される観察映像信号を表示する外部表示手段としての
外部モニタ5と、前記ビデオプロセッサ4の映像信号出
力端と接続され、ハードコピーのための映像信号として
撮影用映像信号が出力されてカラー画像の写真撮影を行
う内視鏡用モニタ撮影装置6とから構成される。尚、前
記ビデオプロセッサ4には、図示しないが患者データや
各種情報を入力するためのキーボード等が接続されてい
る。
【0015】前記内視鏡用モニタ撮影装置6は、図6で
説明したのと同様に、入力される映像信号を面順次の色
成分画像として表示する内部表示手段としての撮影用モ
ニタ7を備えた装置本体8と、この撮影用モニタ7の表
示領域に表示される色成分画像を例えば銀塩フィルム
(以下、フィルム)9に多重露光してカラー画像の写真
撮影を行う撮影手段としてのカメラ10とから構成され
る。尚、前記カメラ10は、前記装置本体8に着脱自在
に取り付け可能である。
【0016】前記電子内視鏡2は、図6で説明したと同
様に、前記光源装置3から供給された照明光で患部など
の観察対象部位を照明し、内蔵した固体撮像素子で撮像
して光電変換して得られた撮像信号をビデオプロセッサ
4で信号処理して映像信号に変換して、観察用映像信号
として外部モニタ5に内視鏡画像を表示すると共に、ビ
デオプロセッサ4からハードコピーのための映像信号と
して撮影用映像信号を出力して、映像信号入力部11を
介して内視鏡用モニタ撮影装置6の装置本体8に入力す
るようになっている。
【0017】前記装置本体8は、映像信号入力部11を
介して入力された撮影用映像信号を信号処理した後、A
/D変換するアナログ前処理回路12と、前記アナログ
前処理回路12で変換された画像データを1時的に記憶
可能な画像メモリ13と、前記画像メモリ13を制御す
るための設定を行うメモリコントローラ14と、前記ア
ナログ前処理回路12で変換された画像データに画質を
改善するための処理を行う画質設定回路15と、レリー
ズ・データ通信信号入出力部16を介しレリーズ・デー
タ通信信号を送受信して前記メモリコントローラ14を
制御すると共に、前記画質設定回路15の設定等の変更
及び前記カメラ10内のカメラ制御部10aと通信して
写真撮影するための制御を行うCPU17と、前記画質
設定回路15から出力されたデジタル映像信号をD/A
変換して、所定のアナログ映像信号にするための処理を
行うアナログ後処理回路18と、前記アナログ後処理回
路18から出力されるアナログ映像信号のR,G,Bの
各色毎の画像を順次表示する撮影用モニタ7とから主に
構成される。
【0018】本実施の形態の内視鏡用モニタ撮影装置6
は、写真撮影のために画像メモリ13に記憶された画像
データを前記アナログ後処理回路18から外部に出力す
る外部出力部を設け、この外部出力部からの映像信号を
スチル再生画像として外部モニタ5に表示できるように
すると共に、画像メモリ13の既に撮影済みの画像デー
タの片フィールド分の記憶領域に別の撮影用の画像デー
タの片フィールド分を上書き可能とし、写真撮影時には
フレーム画像で再生し、外部モニタ5に表示する際には
フィールド画像で再生するように構成している。
【0019】前記アナログ前処理回路12は、入力され
た撮影用映像信号を例えばゲインの調整、A/D変換の
ための帯域制限、ペデスタルクランプ等の各種処理を施
した後、A/D変換してデジタル映像信号を出力するよ
うになっている。
【0020】前記画像メモリ13は、前記メモリコント
ローラ14により書き込み・読み出しアドレス等が制御
されて、前記アナログ前処理回路12で変換されたデジ
タル映像信号の画像データを蓄積する。前記メモリコン
トローラ14は、前記画像データの消去、書き込み・読
み出しアドレスの設定や、画像メモリ13のアドレスが
読めるようにCPU17に接続されている。尚、本実施
の形態では、多重露光を行うため、R,G,Bの各色毎
に画像メモリ13を持ち、各色の画像データをそれぞれ
の画像メモリ13に書き込むようになっていて、一旦、
画像メモリ13に書き込まれた画像データは、撮影の順
番が来るとR,G,B,の各色毎に順番に撮影用読み出
し画像として読み出されるようになっている。また、前
記画像メモリ13は、外部表示用の画像メモリと共用し
ている構成となっている。
【0021】前記画質設定回路15は、前記撮影用モニ
タ7に表示される写真撮影時の画像と、前記外部モニタ
5に表示されるスチル再生時の画像とで画質に関する設
定値を切り替え可能で、前記アナログ前処理回路12で
変換されたデジタル映像信号の画像データに対して観察
するのに最適な画質を改善するための処理を行う。尚、
この処理は、例えばガンマ変換手段または、色調変換手
段または、輪郭強調手段または、ペデスタルレベル変更
手段及びこれらの任意の組み合わせである。
【0022】前記CPU17は、前記画質設定回路15
と接続され、この画質設定回路15の設定等の変更を行
うために、前記画質設定回路15で切り替えられる前記
撮影用モニタ7に表示される写真撮影時の画像と、前記
外部モニタ5に表示されるスチル再生時の画像とで画質
に関する設定値のそれぞれのモードに合わせて最適な画
質を得られるように前記画質設定回路15を制御する。
また、前記CPU17は、図6で説明したのと同様に、
カメラ10内のカメラ制御部10aと通信して例えば、
フィルム巻き上げや絞り調整等の制御や、カメラの識
別、フィルムの識別、カメラの状態の検出等を行うと共
に、前記ビデオプロセッサ4と接続されて、レリーズ・
データ通信信号入出力部16を介してレリーズ・データ
通信信号を送受信して、電子内視鏡2からのレリーズ信
号や患者データを受信したり、内視鏡用モニタ撮影装置
6の状態を前記ビデオプロセッサ4に送信する等の制御
を行う。尚、このCPU17は、内視鏡検査の終了、ま
たは、内視鏡検査の開始を検出する検出手段を設け、こ
の検出手段の検出結果に基づいて、以前に行われた内視
鏡検査時の前記画像メモリ内に記憶された画像データを
確実に消去できるように、前記メモリコントローラ14
を制御して、前記画像メモリ13内の画像データを消去
してクリアにするように構成している。その場合は、カ
メラの着脱、電源のON/OFF、患者データの入力等
を検出して自動的に消去したり、検査終了等の操作を検
出して消去するように構成にしても良い。
【0023】前記アナログ後処理回路18は、前記画質
設定回路15から出力されたデジタル映像信号をD/A
変換して、所定のレベルのアナログ映像信号にするため
の各種処理を行い、RGBのアナログ映像信号を前記撮
影用モニタ7に出力すると共に、外部出力として設けら
れた外部出力部19を介して、R,G,Bのスチル再生
映像信号を外部モニタ5に出力するようになっている。
【0024】前記撮影用モニタ7は、前記アナログ後処
理回路18から出力されるアナログ映像信号のR,G,
Bの各色毎の画像を順次表示するようになっており、こ
の撮影用モニタ7と対向して設けられたカメラ10との
間には図示しないR,G,Bの光学的フィルタが設けら
れていて、撮影用モニタ7に表示される画像に応じて各
フィルタが光路上に入り、レンズ10bによってカメラ
10内のフィルム9上にカラー画像が結像されて撮影さ
れるようになっている。
【0025】このように構成された内視鏡用モニタ撮影
装置6による写真撮影及び外部モニタにスチル再生画像
を表示する際の方法を図2及び図3を参照して説明す
る。先ず、内視鏡操作部を把持して内視鏡操作を行い、
体腔内の観察対象部位を外部モニタで観察している際
に、図示しないレリーズ操作手段を操作すると、ビデオ
プロセッサ4から内視鏡用モニタ撮影装置6にレリーズ
信号が送られる。そして、このレリーズ信号を装置本体
8内のCPU17が受信すると、カメラ10内のカメラ
制御部10aと通信して撮影の準備を行うと共に、メモ
リコントローラ14に対し、アドレスの設定、書き込み
等の画像取り込みの指示が行われる。
【0026】メモリコントローラ14からの画像取り込
みの指示を受けた画像メモリ13は、アナログ前処理回
路12で必要な処理をされてA/D変換された画像デー
タを図2に示すように画像メモリ用書き込み画像21と
して、奇数フィールド21aと偶数フィールド21bと
を合わせたフレーム単位で撮影に必要なサイズだけ書き
込まれる。
【0027】一般に、内視鏡専用のフィルム9の撮影枚
数は20こまであるため、図示しないレリーズ操作手段
によるレリーズが繰り返されて、図3(a)に示すよう
にフィルム20こま分まで画像メモリ13に書き込まれ
ると、フィルム1本分の画像が画像メモリ13に取り込
まれた状態となる。即ち、具体的にはフィルム1本分の
画像データが1こま〜20こままでの奇数フィールド1
3aと偶数フィールド13bとを合わせたフレーム単位
で順次画像メモリ13に書き込まれる。
【0028】この画像メモリ13に書き込まれた画像デ
ータは、撮影の順番が来るとR,G,B,の各色毎に順
番に図2の撮影用読み出し画像22として奇数フィール
ド22aと偶数フィールド22bとを合わせたフレーム
単位で読み出され、画質設定回路15により撮影される
画像及び使用するフィルムに最適な処理がされる。尚、
フィルムに関する情報は、カメラ10内のカメラ制御部
10aからのカメラ通信信号によって、CPU17に送
信され、CPU17は画質設定回路15を使用するフィ
ルム9に最適な設定にする。
【0029】そして、画質設定回路15により画像及び
フィルムに最適な処理がされた画像データは、アナログ
後処理回路18により、D/A変換等の必要な処理をさ
れ、R,G,Bの各色毎の画像が撮影用モニタ7に順次
表示される。撮影用モニタ7に順次表示される画像に応
じて、カメラ10内のフィルム9上にカラー画像が結像
され露光されることで内視鏡画像がフィルム9上に撮影
される。
【0030】更に20こま分の撮影が済み、フィルム9
の交換後、図3(b)に示すようにフィルム20こま分
まで書き込まれた画像メモリ13は、既に撮影済みの画
像の片フィールド分の領域例えば、1こま〜20こまま
での偶数フィールド13bが書き込まれた領域に、2本
目のフィルム10こま分(21こま〜30こま)の画像
データが奇数フィールド13cと偶数フィールド13d
とを合わせたフレーム単位で上書きされる。
【0031】更にこの状態からレリーズ操作、撮影操作
が繰り返され、フィルム2本分の撮影が終了した時点
で、図3(c)に示すように画像メモリ13は、2本目
の残りのフィルム10こま分(31こま〜40こま)の
画像データが前記偶数フィールド13dの領域に例えば
奇数フィールド13eで上書きされて、撮影用20こま
分の画像メモリ13に40こま分のスチル再生画像が記
憶される。尚、本実施の形態では、フィルムのこま数を
20こま、スチル再生用画像を40こまとしたが、コス
ト、実装面積等の諸条件に合わせて任意に変更しても何
ら問題ない。また、スチル再生画像を40こま分必要と
せず、20こま分で良い場合には、20こま分をフレー
ムで再生するというモードを設けてもよい。更に、図3
に示す画像メモリ13では、奇数フィールドを残して、
他の画像データを上書きしているが、偶数フィールドを
残すように構成しても良い。
【0032】そして、画像メモリ13に40こま分のス
チル再生画像が記憶された状態で、例えば外部モ二夕5
にスチル再生画像を表示させたい場合には、ビデオプロ
セッサ4に接続された図示しないキーボードや、内視鏡
用モニタ撮影装置6に設けられた図示しない操作パネル
から、スチル再生のための操作を行う。すると、この信
号を受けたCPU17が、メモリコントローラ14に再
生する画像のアドレス情報や再生方法(複数こま表示あ
るいは1こま表示か等)を指示し、これを受けたメモリ
コントローラ14が指示された方法により画像メモリ1
3から画像データを読み出す。尚、画像メモリ13に記
憶されている画像データは1フィールド分のため、これ
を1フレームとするために同じフィールドを2回読み出
す。
【0033】画像メモリ13からは、R,G,B,の各
色毎に同時に図2のスチル再生用読み出し画像23とし
て奇数フィールドまたは偶数フィールド(本実施の形態
の場合、奇数フィールド)が読み出され、画質設定回路
15により、外部モニタ5で観察するのに最適な処理が
行われた後、アナログ後処理回路18によってD/A変
換等の処理が行われて、外部出力部19を介してスチル
再生用映像信号が外部モ二夕5に出力される。そして、
図4や図5に示すように外部モ二夕5にスチル再生画像
が表示される。
【0034】図4では、複数こまを表示した、所謂イン
デックス画像24を表示しており、画像メモリ13の画
像データを高速のクロックで全画像データ読み出し、画
像データを間引いて読み出し等で実現可能である。一
方、図5では、1こま分の内視鏡画像25を表示してお
り、撮影時と同じクロックで読み出すことで実現可能で
ある。尚、前記ビデオプロセッサ4に接続された図示し
ないキーボードや、内視鏡用モニタ撮影装置6に設けら
れた図示しない操作パネルから、順次再生、任意画像の
再生等の操作をすることで、前記CPU17、メモリコ
ントローラ14、画像メモリ13が指示された方法によ
りスチル再生の動作を行うことができる。
【0035】この結果、フィルムの現像に要する時間を
待たずに、撮影用に記憶した画像(スチル再生画像)を
その場ですぐに見ることができるため、患者への説明等
に画像を使用することができる。また、スチル再生用の
画像メモリ13を撮影用の画像メモリと兼用し、スチル
再生画像をフィールド再生することで、従来撮影用に有
していた画像メモリ13をそのまま使用でき、画像メモ
リ13の数を増やすことによるコストアップ、実装面積
の拡大をすることなく、フィルム1本分の画像メモリ1
3で、フィルム2本分の静止画再生を可能にすることが
できる。
【0036】尚、本実施の形態による内視鏡装置1で
は、図示しない内視鏡挿入部に固体撮像素子(不図示)
を内蔵した電子内視鏡2で観察対象部位を撮像し、ビデ
オプロセッサ4で前記固体撮像素子の撮像信号を信号処
理して得た内視鏡画像を本発明の内視鏡用モニタ撮影装
置6で写真撮影するように構成しているが、本発明はこ
れに限定されず、内視鏡挿入部に挿通したイメージガイ
ドにより観察対象部位の光学像を導光して接眼部で観察
する光学内視鏡を用い、この光学内視鏡に着脱自在に取
り付けた撮像装置で観察対象部位を撮像して得た内視鏡
画像を本発明の内視鏡用モニタ撮影装置6で写真撮影す
ると共に、外部モニタ5にスチル再生画像を表示できる
ように構成しても構わない。
【0037】また、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0038】[付記] (付記項1) 入力された映像信号を信号処理してA/
D変換する前処理部と、この前処理部でA/D変換され
た画像データを、R,G,Bの色成分毎の画像を表示す
るために1時的に記憶可能な画像メモリと、この画像メ
モリに記憶された画像データをD/A変換して信号処理
する後処理部と、この後処理部からの映像信号を入力し
てR,G,Bの色成分毎に画像を表示する内部表示手段
と、この内部表示手段に表示された画像を撮影する撮影
手段と、を有する内視鏡用モニタ撮影装置において、写
真撮影のために画像メモリに記憶された画像データを前
記後処理部から外部へ出力する外部出力部を設け、この
外部出力部からの映像信号をスチル再生画像として外部
表示手段に表示可能にしたことを特徴とする内視鏡用モ
ニタ撮影装置。
【0039】(付記項2) 前記画像メモリに記憶され
た既に撮影済みの画像データの片フィールド分の記憶領
域に、別の撮影用の画像データの片フィールド分を上書
き可能とし、写真撮影時にはフレーム画像で再生し、前
記外部表示装置に表示する際にはフィールド画像で再生
するようにしたことを特徴とする付記項1に記載の内視
鏡用モニタ撮影装置。
【0040】(付記項3) 内視鏡検査の終了、また
は、内視鏡検査の開始を検出する検出手段を設け、この
検出手段の検出結果に基づいて、以前に行われた内視鏡
検査時の前記画像メモリ内に記憶された画像データを確
実に消去できるようにしたことを特徴とする付記項1ま
たは2に記載の内視鏡用モニタ撮影装置。
【0041】(付記項4) 前記内部表示手段に表示さ
れる写真撮影時の画像と、前記外部表示手段に表示され
るスチル再生時の画像とで画質に関する設定値を切り替
え可能な画質設定手段を設け、それぞれのモードに合わ
せて最適な画質を得られるように前記画質設定手段を制
御する制御手段を具備したことを特徴とする付記項1〜
3に記載の内視鏡用モニタ撮影装置。
【0042】(付記項5) 前記内視鏡検査の終了、ま
たは、内視鏡検査の開始を検出する検出手段は、患者I
Dの入力または、カメラの着脱を検知する手段を具備す
ることを特徴とする付記項3に記載の内視鏡用モニタ撮
影装置。
【0043】(付記項6) 前記画像メモリを前記内部
表示手段に表示するための内部表示用とすると共に、前
記外部表示手段に表示するための外部表示用の画像メモ
リとして共用することを特徴とする付記項4に記載の内
視鏡用モニタ撮影装置。
【0044】(付記項7) 前記画質設定手段は、ガン
マ変換手段または、色調変換手段または、輪郭強調手段
または、ペデスタルレベル変更手段及びこれらの任意の
組み合わせであることを特徴とする付記項4に記載の内
視鏡用モニタ撮影装置。
【0045】(付記項8) 前記外部表示手段に表示す
る画像は、前記画像メモリ内の全画像のインデックス画
像と各画像データ毎の画像とから構成されることを特徴
とする付記項1〜4に記載の内視鏡用モニタ撮影装置。
【0046】(付記項9) 前記画像メモリに画像を取
り込む際には、レリーズ操作手段によって、1フレーム
単位の画像を取り込み、フレーム単位で画像メモリに書
き込むと共に、既に撮影の終わった画像データは1フレ
ームのうち、片方のフィールドを残し、他の片フィール
ドが記録されている領域には、別のタイミングで取り込
まれた1フレーム分の画像データの片フィールドのデー
タを上書きするようにし、写真撮影時にはフレーム画像
を再生し、メモリ内の画像を外部表示手段に表示する際
には、フィールド画像を表示するようにし、写真撮影時
はフレームで再生し、画像メモリ内の画像を外部表示装
置に表示する際には、フィールド画像を表示するように
したことを特徴とする付記項1〜4に記載の内視鏡用モ
ニタ撮影装置。
【0047】(付記項10) 前記1フレームのうち、
奇数フィールドまたは、偶数フィールドを残すようにし
たことを特徴とする付記項9に記載の内視鏡用モニタ撮
影装置。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルムの現像に要する時間を待つことなく、患者への説
明等に画像を使用することができると共に、フィルム1
本分の画像メモリで、フィルム2本分の静止画再生を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の1実施の形態に係
り、図1は本発明の1実施の形態の内視鏡用モニタ撮影
装置を備えた内視鏡装置を示す説明図。
【図2】図1における画像メモリの写真撮影時及びスチ
ル画像再生時における書き込み、読み出しの概念を示す
説明図。
【図3】画像メモリ内の書き込み領域の状態を模式的に
表した説明図であり、図3(a)はレリーズ操作が繰り
返され、フィルム20こま分まで書き込まれた画像メモ
リの状態を表した説明図、図3(b)は同図(a)の状
態から更に20こま分の撮影が済み、フィルム交換後、
フィルム20こま分まで書き込まれた画像メモリの撮影
済みの画像の片フィールド分の領域に、2本目のフィル
ム10こま分の画像データがフレームで上書きされた画
像メモリの状態を表した説明図、図3(c)は同図
(b)の状態から更にレリーズ操作、写真撮影が繰り返
され、フィルム2本分の撮影が終了した時点での画像メ
モリの状態を表した説明図。
【図4】図4及び図5は外部モニタに表示するスチル再
生画像の表示例を示し、図4は外部モニタに複数こまを
表示したインデックス画像の表示例を示す説明図。
【図5】外部モニタに1こま分を表示した場合の表示例
を示す説明図。
【図6】従来における内視鏡用モニタ撮影装置を備えた
内視鏡装置を示す説明図。
【符号の説明】
1,60 …内視鏡装置 2,61 …電子内視鏡 4,63 …ビデオプロセッサ 5,64 …外部モニタ(外部表示手段) 6,65 …内視鏡用モニタ撮影装置 7,66 …撮影用モニタ(内部表示手段) 10,69…カメラ(撮影手段) 12,77…アナログ前処理回路(前処理部) 13,76…画像メモリ 14,75…メモリコントローラ 15 …画質設定回路(画質設定手段) 17,73…CPU(制御手段) 18,78…アナログ後処理回路(後処理部) 19 …外部出力部 21 …画像メモリ用書き込み画像 22 …撮影用読み出し画像 23 …スチル再生用読み出し画像 24 …インデックス画像 25 …内視鏡画像

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像信号を信号処理してA/
    D変換する前処理部と、この前処理部でA/D変換され
    た画像データを、R,G,Bの色成分毎の画像を表示す
    るために1時的に記憶可能な画像メモリと、この画像メ
    モリに記憶された画像データをD/A変換して信号処理
    する後処理部と、この後処理部からの映像信号を入力し
    てR,G,Bの色成分毎に画像を表示する内部表示手段
    と、この内部表示手段に表示された画像を撮影する撮影
    手段と、を有する内視鏡用モニタ撮影装置において、 写真撮影のために前記画像メモリに記憶された画像デー
    タを前記後処理部から外部へ出力する外部出力部を設
    け、この外部出力部からの映像信号をスチル再生画像と
    して外部表示手段に表示可能にしたことを特徴とする内
    視鏡用モニタ撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記画像メモリに記憶された既に撮影済
    みの画像データの片フィールド分の記憶領域に、別の撮
    影用の画像データの片フィールド分を上書き可能とし、
    写真撮影時にはフレーム画像で再生し、前記外部表示装
    置に表示する際にはフィールド画像で再生するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用モニタ撮
    影装置。
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