JP3449755B2 - Adhesive set - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は生体硬組織、特に歯牙エ
ナメル質および象牙質にアクリル系接着剤で接着操作を
行う際に使用される、接着力を増強する目的で、被着体
である生体硬組織に前処理を施すためのプライマー組成
物と、特定のアクリル系接着剤とを組み合わせてなる接
着剤セットに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、歯科治療において歯牙の部分的欠
損をコンポジットレジン、歯科用合金、陶材等の修復材
料で補綴する場合、アクリル系の歯科用接着剤がしばし
ば利用される。この種の接着剤の歯牙に対する接着性は
過去20年間の品質改良により飛躍的に向上したが、未
だ完壁なレベルには到達していない。即ち、歯牙と修復
物の接着界面に隙間が発生し、その隙間からバクテリア
が侵入して2次カリエスや歯髄炎を惹起すること、修復
物の維持を接着に頼った場合、修復物自身が脱落する場
合があることが報告されている。こうしたトラブルをで
きるだけ減らそうとする努力が続けられ、接着操作の前
に歯牙表面にある種のプライマーを塗布しておくと歯牙
/接着剤間の接着力が増強されることが近年明らかにさ
れた。
【0003】例えば、Journal of Dent
al Research Vol.63,P1087−
1089(1984年)にはグルタルアルデヒド/2−
ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)/水から
なるプライマー組成物が象牙質との接着増強効果を示す
ことが記載されている。ただし、この技術では、プライ
マーを塗布する前にエチレンジアミン四酢酸三ナトリウ
ム塩水溶液で象牙質表面のスメア層(切削屑層)をクリ
ーニング(脱灰除去)しておかないと接着増強効果が表
れないという弱点が存在した。その後、このクリーニン
グを不要とするプライマーが開発された。例えば特開昭
62−223289にはHEMA水溶液にマレイン酸、
トリブロモ酢酸、塩酸などの酸を添加したプライマーは
クリーニングなしのエナメル質、象牙質への接着力を顕
著に向上させることが記載されている。歯科材料・器機
第9巻,65−73頁(1990年)にはHEMA水溶
液にN−メタクリロイルアラニンやN−アクリロイルア
ラニンのような酸性基を有するモノマーを添加したプラ
イマーはクリーニングなしのエナメル質、象牙質への接
着力を顕著に向上させることが記載されている。さら
に、特開平4−8368には、(i)水0.5〜90重
量%、(ii)水酸基を有する重合性化合物5〜90重量
%、(iii)酸性基を有する重合性化合物0.1〜90
重量%,および(iv)酸性基を有するアミノ化合物0.
01〜30重量%を含有するプライマー組成物が開示さ
れている。該特許はHEMA水溶液に酸性基を有するモ
ノマーを添加したプライマーに比し、更にそれへ酸性基
を有するアミノ化合物を適量添加することにより、象牙
質への接着性が飛躍的に向上すると主張している。
【0004】これらのプライマーは、なるほど各々の特
許が主張する使用法においては接着効果が認められる
が、実用上は未だはなはだ不完全な物であると言わざる
をえない。例えば、特開昭62−223289のプライ
マーは光重合型の歯科用接着剤を組み合せて使用すれば
顕著な接着増強効果が現われるが、化学重合型接着剤と
の組み合せではその効果は、わずかである。加うるに、
プライマーに配合されている非重合性の酸成分が溶出
し、歯髄に為害性を及ぼすことが指摘されている。歯科
材料・器機第9巻、65−73頁(1990年)記載の
プライマーは化学重合型接着剤との組み合せにおいて、
接着増強効果を示すがその程度は牛エナメル質に対して
103kg/cm2、牛象牙質に対して80kg/cm2
であり、2次カリエス、修復物の脱落、歯髄炎などの接
着不足に由来する問題を完全に解決するには未だ不十分
である。特開平4−8368に開示されたプライマー組
成物は、光重合型の接着剤との組み合せにおいて優れた
接着増強効果を示すが化学重合型接着剤との組み合せで
は、その効果は低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、アクリル系歯科用接着剤の重合方式に関係
なくエナメル質、象牙質の双方への接着性を著しく向上
させることのできる、生体硬組織用プライマーとアクリ
ル系接着剤とを組み合わせてなる接着剤セットを提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成すべく、鋭意検討を重ねた結果、下記の如く特定成
分を限定された組成比にて調合したプライマー組成物と
アクリル系接着剤とを組み合わせることにより課題を達
成しうることを見い出し、本発明に到達した。即ち、本
発明は、(a)酸性基を有するビニル化合物5〜30重
量%、(b)水酸基を有する水溶性ビニル化合物10〜
50重量%、(c)水35〜75重量%、(d)芳香族
スルフィン酸塩2〜15重量%および(e)芳香族第2
または/および第3級アミン2〜15重量%を含有して
なるプライマー組成物と、(i)酸性基を有するアクリ
ル系モノマー、(ii)酸性基を持たないアクリル系モノ
マー、および(iii)重合開始剤からなるアクリル系接
着剤とを組み合わせてなる接着剤セットに関する。
【0007】以下に本発明をさらに具体的に説明する。
本発明において使用する酸性基を有するビニル化合物の
酸性基とはリン酸モノエステル基、リン酸ジエステル
基、ホスホン酸基、ホスホン酸モノエステル基、ホスフ
ィン酸基などのリン酸誘導体、カルボキシル基、スルホ
ン酸基である。こうした酸性基を有するビニル化合物と
しては2−(メタ)アクリロイルオキシエチルジハイド
ロジエンホスフェート、6−(メタ)アクリロイルオキ
シヘキシルジハイドロジエンホスフェート、10−(メ
タ)アクリロイルオキシデシルジハイドロジエンホスフ
ェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニ
ルハイドロジエンホスフェート、ビス(2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチル)ハイドロジエンホスフェー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルハイドロジ
エンフェニルホスホネート、6−(メタ)アクリロイル
オキシヘキシルホスフィネート、N−(10−ホスホノ
デシル)(メタ)アクリルアミド、4−ビニルベンゼン
ホスホン酸、4−ビニルベンジルホンホン酸などのリン
酸誘導体、(メタ)アクリル酸、コハク酸モノ(2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル)、イソフタル酸
(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)、4−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルトリメリット酸、11,
11−ジカルボキシウンデシル(メタ)アクリレート、
N−(メタ)アクリロイルアラニン、N−(メタ)アク
リロイル−5−アミノサリチル酸、4−ビニル安息香酸
などのカルボン酸化合物、2−(メタ)アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸
などのスルホン酸化合物を挙げることができる。
【0008】これらの化合物のなかでもとりわけ接着増
強効果の大きい化合物群はリン酸誘導体であり、10−
(メタ)アクリロイルオキシデシルジハイドロジエンホ
スフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフ
ェニルハイドロジエンホスフェートや2−(メタ)アク
リロイルオキシエチルハイドロジエンフェニルホスホネ
ートが代表例である。酸性基を有するビニル化合物は1
種類のみならず複数を適宜併用してもよい。それらの好
ましい濃度は5〜30重量%であり、この範囲から逸脱
すると接着増強効果が著しく減退する。
【0009】次に、本発明において使用する水酸基を有
する水溶性ビニル化合物について説明する。水酸基はア
ルコール性水酸基を意味し、カルボン酸、フェノール類
は含まない。水溶性とは常温において10重量%以上の
溶解性を意味する。具体例としては2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、プロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリ
レート、エリトリトールモノ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリトリトールジ(メタ)アクリレート、N−メチ
ロール(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(ヒドロキシエチ
ル)(メタ)アクリルアミドを挙げることができる。
【0010】これらの化合物の中でも接着増強効果の点
で特に好ましいものは2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、エ
リトリトールモノ(メタ)アクリレートに代表されるポ
リオールモノ(メタ)アクリレートである。これらは1
種のみならず複数を適宜併用してもよく、その好ましい
濃度は10〜50重量%である。この範囲から逸脱する
と接着増強効果が著しく減退するので好ましくない。
【0011】次に、本発明において使用する水はその目
的からして微生物および有害成分を含んではならず、蒸
留または/および膜濾過法で精製されたものが好適に用
いられる。水の配合量は35〜75重量%、より好まし
くは50〜65重量%である。この範囲を逸脱すると接
着増強効果に悪影響が現われる。
【0012】本発明では、上記主要3成分即ち、(a)
酸性基を有するビニル化合物、(b)水酸基を有する水
溶性ビニル化合物、および(c)水の他に(d)芳香族
スルフィン酸塩と(e)芳香族第2級アミンまたは/お
よび第3級アミンを重合開始剤または促進剤として配合
する。芳香族スルフィン酸塩が酸性基を有するビニル化
合物と接触すると芳香族スルフィン酸が生成し、芳香族
酸スルフィン酸/芳香族第2級または第3級アミンの組
み合せになると常温重合が始まる。更に本プライマー組
成物が常温硬化型歯科用アクリル系接着剤と接触すると
接着剤中に通常配合されている有機過酸化物がプライマ
ー側へ移行し、該スルフィン酸/該アミン/有機過酸化
物の系が形成され、重合反応はより急激に進行すること
になる。
【0013】本発明に使用される芳香族スルフィン酸塩
としてはベンゼンスルフィン酸、p−トルエンスルフィ
ン酸、o−トリエンスルフィン酸、エチルベンゼンスル
フィン酸、デシルベンゼンスルフィン酸、ドデシルベン
ゼンスルフィン酸、2,4,6−トリメチルベンゼンス
ルフィン酸、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンス
ルフィン酸、クロルベンゼンスルフィン酸、ナフタリン
スルフィン酸などのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウ
ム塩、ルビジウム塩、セシウム塩、マグネシウム塩、カ
ルシウム塩、ストロンチウム塩、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、
アンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム塩、テトラ
エチルアンモニウム塩を挙げることができる。これらは
1種類のみならず複数を適宜併用してもよい。好ましい
濃度は2〜15重量%であり、この範囲から逸脱すると
接着増強効果が大きく低下する。
【0014】次に本発明に使用される芳香族第2級およ
び第3級アミンとしては、N−メチルアニリン、N−メ
チル−p−トルイジン、N−メチル−m−トルイジン、
N−メチル−o−トルイジン、N−エタノール−p−ト
ルイジン、N−エタノール−m−トルイジン、N−エタ
ノール−o−トルイジン、p−メチルアミノ安息香酸エ
チル、m−メチルアミノ安息香酸エチル、o−メチルア
ミノ安息香酸エチル、p−メチルアミノアニソール、m
−メチルアミノアニソール、o−メチルアミノアニソー
ル、1−メチルアミノナフタレン、2−メチルアミノナ
フタレン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチ
ル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−m−トルイジ
ン、N,N−ジメチル−o−トルイジン、N,N−ジエ
タノール−p−トルイジン、N,N−ジエタノール−m
−トルイジン、N,N−ジエタノール−o−トルイジ
ン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、m−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、o−ジメチルアミノ安息香酸エ
チル、p−ジメチルアミノアニソール、m−ジメチルア
ミノアニソール、o−ジメチルアミノアニソール、1−
ジメチルアミノナフタレン、2−ジメチルアミノナフタ
レンなどを挙げることができる。これらは1種類のみな
らず複数を適宜併用してもよい。好ましい濃度は2〜1
5重量%の範囲内であり、この範囲から逸脱すると接着
増強効果が大きく低下する。
【0015】本発明のプライマー組成物には、既述の必
須成分の他に必要に応じて揮発性の水溶性有機溶剤を加
えることがある。具体的にはエチルアルコール、プロピ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトンなど
を挙げることができる。これらはプライマー組成物
[(a)+(b)+(c)+(d)+(e)]100重
量部に対して0〜500重量部の割合で添加して用いら
れる。500重量部を越える添加は接着増強効果を弱め
ることになる。
【0016】本発明のプライマー組成物には上記成分以
外に必要に応じて、光重合開始剤、重合禁止剤、顔料、
香料、フィラーなどの添加剤を所望により加えることも
できる。光重合開始剤としては紫外または/および可視
光を有効波長とするものが好ましく、例えばカンファー
キノン/4−ジメチルアミノ安息香酸エステル系、カン
ファーキノン/4−ジメチルアミノベンゾフェノン系、
カンファーキノン/芳香族スルフィン酸塩系、カンファ
ーキノン/2−メルカプトベンゾキサゾール系、カンフ
ァーキノン/5−アルキルバルビツール酸系、ベンゾイ
ンアルキルエーテル、ベンジルジアルキルケタール、ク
ロロチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイドなどが好適に用いら
れる。
【0017】本発明のプライマー組成物を構成する
(a)酸性基を有するビニル化合物と(d)芳香族スル
フィン酸塩を同一溶液中に混合すると貯蔵安定性が著し
く低下するので、プライマーの調合から使用までの期間
が長い場合には両成分は必らず別々の容器の貯蔵される
よう2分割包装形態に採る必要がある。(a)成分は
(d)成分以外のすべての成分と共存可能であり、また
(d)成分は(a)成分以外のすべての成分と共存可能
であるので、全成分の2分割の組み合せは多数あるが代
表例としては[(a)+(b)]/[(c)+(d)+
(e)]、[(a)+(b)+(c)]/[(c)+
(d)+(e)]、[(a)+(b)+(c)+
(e)]/[(c)+(d)+(e)]、[(a)+
(c)+(e)]/[(b)+(d)+(e)]などを
挙げることができる。
【0018】本発明のプライマー組成物は以下の手順に
従って生体硬組織の接着に用いられる。(1)プライマ
ー組成物を被着体即ち、歯牙エナメル質、歯牙象牙質、
または骨の表面に塗布する(2)10秒〜10分間放置
してプライマー組成物を被着体に浸透させる(3)余剰
のプライマーをエアブローにて除去する(4)アクリル
系の歯科用または整形外科用接着剤をプライマーを塗布
した面上に塗布し、もう一方の被着体(歯科用コンポジ
ットレジン、金属、セラミックス、樹脂、生体硬組織)
と接着する。
【0019】本発明のプライマー組成物と組み合せて使
用するアクリル系接着剤は、(i)酸性基を有するアク
リル系モノマー、(ii)酸性基を持たないアクリル系モ
ノマー、および(iii)重合開始剤からなる。更に必要
に応じて(iv)フィラーが添加されたものが好適に用い
られる。
【0020】酸性基を有するアクリル系モノマーとして
は、10−(メタ)アクリロイルオキシデシルジハイド
ロジエンホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルフェニルハイドロジエンホスフェート、ビス
[2−(メタ)アクリロイルオキシエチル]ハイドロジ
エンホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシエ
チルトリメリット酸、11,11−カルボキシウンデシ
ル(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
【0021】酸性基を持たないアクリル系モノマーとし
てはメチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−(ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレー
ト、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ランなどのモノ(メタ)アクリレートの他、トリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグ
リコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジ
オールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、2,2´−ビス[((メ
タ)アクリロイルオキシポリエトキシ)フェニル]プロ
パン、2,2´−ビス[4−(3−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]プロ
パン(Bis−GMAと称する)、トリメチロールエタ
ントリ(メタ)アクリレート、ジ−2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジカーバメイトなどが挙げられる。
【0022】重合開始剤としてはベンゾイルパーオキサ
イド/芳香族スルフィン酸塩/芳香族第2級または/お
よび第3級アミン系、部分酸化トリブチルボラン、バル
ビツル酸/銅塩系などの化学重合型開始剤の他、カンフ
ァーキノン/4−ジメチルアミノ安息香酸エチル系、カ
ンファーキノン/4−ジメチルアミノベンゾフェノン
系、カンファーキノン/芳香族スルフィン酸塩系、カン
ファーキノン/2−メルカプトベンゾキサゾール系、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキサイドなどの光重合型の開始剤が好適に用いられ
る。
【0023】フィラーとしては、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリエチルメタクリレート、有機無機複合フィラ
ー、シリカ、アルミナ、バリウムガラス、ランタンガラ
ス、ジルコニアガラスなどが好適に用いられる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0025】実施例1〜7
酸性基を有するビニル化合物として6−メタクリロイル
オキシヘキシルジハイドロジエンホスフェート、水酸基
を有する水溶性ビニル化合物として2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、蒸留水、芳香族スルフィン酸塩とし
てベンゼンスルフィン酸ナトリウム、芳香族第3級アミ
ンとしてN,N−ジエタノール−p−トルイジンを使用
して、それらの組成比を本発明の範囲内で変化させた7
種類のプライマー(表1に組成を記載)を調製した。
【0026】
【表1】【0027】他方、人の前歯を20mmφ×15mmの
金属製リングに樹脂包埋し、歯軸に平行方向に研磨して
エナメル質平面試料を得た。同様に人の臼歯を包埋し、
歯軸と平行方向に研磨して象牙質平面試料を得た。それ
ぞれの試料は使用直前まで水中に保存した。
【0028】エナメル質平面および象牙質平面は使用直
前に1000番のシリコン・カーバイド研磨紙にし湿式
研磨してから水洗し、表面の水分を歯科用エアシリンジ
にて軽く吹き飛した。これらの表面に調製直後のプライ
マー(実施例1から7のうちの1つ)を筆で塗布し、そ
のまま60秒放置してからエアシリンジで軽く乾燥し
た。続いて、市販の歯科用接着剤「パナビアEX」
((株)クラレ製、酸性基を有するアクリル系モノマ
ー、酸性基を持たないアクリル系モノマー、重合開始剤
およびフィラーを構成成分としている)を用いて4mm
φ×4mmの円柱状ステンレスチップをエナメル質およ
び象牙質平面に接着した。接着から15分経過した時点
で37℃水中へ接着試料を浸漬し、24時間後に剪断接
着強度を測定した(クロスヘッドスピード=0.5mm
/分)。1条件7個の試料を測定し、それらの平均値を
表1の下段に記載した。実施例1から7のすべてにおい
て、エナメル質接着強度は201kg/cm2以上であ
り、象牙質接着強度は130kg/cm2以上であっ
た。また両方の和は359kg/cm2以上であった。
【0029】ちなみに、プライマーを使わずにパナビア
EXのみで接着した場合のエナメル質接着強度は137
kg/cm2、象牙質接着強度は81kg/cm2であっ
た。また両方の和は218kg/cm2であった。
【0030】比較例1〜11
実施例1〜7と同一の成分を用いながら組成比は本発明
の範囲を逸脱するように調合した11種類のプライマー
(比較例1〜11)を用いて実施例1〜7と同様の接着
実験を行った。結果は表2の下段に示した。比較例1か
ら11のすべてにおいて、エナメル質接着強度は192
kg/cm2以下であり、象牙質接着強度は113kg
/cm2以下であった。また両方の和は299kg/c
m2以下であった。
【0031】
【表2】【0032】実施例8〜14
酸性基を有するビニル化合物(a)として表3記載のM
Dp、フェニル−p、4−MET、4−AET、11−
DCUMの5種、水酸基を有する水溶性ビニル化合物
(b)としてHEMA、EMの2種、蒸留水(c)芳香
族スルフィン酸塩(d)としてBSS、PTSKの2
種、芳香族第2級または第3級アミン(e)としてDE
PT、EPTの2種を用い成分(a),(b),
(c),(d),(e)の組成比は10:30:50:
5:5に固定して、表3に示す実施例8から14までの
7種類のプライマーを調製した。
【0033】これらのプライマーを用いて、実施例1〜
7までの方法に従ってエナメル質および象牙質接着強度
を求め、その結果を表3の下段に示した。エナメル質接
着強度は228kg/cm2以上、象牙質接着強度は1
31kg/cm2以上であり、かつ両方の和は361k
g/cm2以上であった。酸性基を有するビニル化合物
(a)がリン酸の誘導体、即ちMDPとフェニル−Pの
場合に、他の酸性基を有するビニル化合物、即ち4−M
ET、4−AET、および11−DCUMより有意に優
れた接着強度が得られていることは表3から明らかであ
る。
【0034】
【表3】【0035】実施例15
下記のA液、B液からなる2液型のプライマー組成物
「プライマー(I)」を調製した。
一方、下記のAペースト、Bペーストからなる2ペース
ト型(化学重合型)のアクリル系接着剤「接着剤DP」
を調製した。
Aペースト: MDP 5重量%
Bis−GMA 15
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 4.5
シラン処理したシリカ粉末 75
ベンゾイルパーオキサイド 0.5
Bペースト: Bis−GMA 15重量%
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 9.4
シラン処理したシリカ粉末 75
DEPT 0.3
2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスル 0.3
フィン酸ナトリウム
ただし、Bis−GMAは2,2´−ビス[4−(3−
メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フ
ェニル]プロパン。
【0036】プライマー(I)および接着剤DPからな
る接着剤セットの歯牙に対する接着力を評価するために
以下の実験を行った。まず、プライマー(I)のA液と
B液を0.1gづつ混ぜ合せた溶液を実施例1〜7にお
いて準備した人のエナメル質平面試料に塗布し、そのま
ま60秒間放置してから歯科用エアシリンジで軽く乾燥
した。続いて、接着剤DPのAペーストとBペーストを
0.2gづつ練り合せてから、これを4mmφ×4mm
の円柱状ステンレスチップに塗布し、エナメル質平面に
圧接した。同様に、人の象牙質平面に対してもプライマ
ー(I)と接着剤DPを用いてステンレスチップを接着
した。接着から15分経過した時点で37℃水中へ接着
試料を浸漬し、24時間後に剪断接着強度を測定した
(クロスヘッドスピード=0.5mm/分)。
【0037】1条件7個の試料の測定値の平均は、エナ
メル質接着強度=295kg/cm2、象牙質接着強度
=216kg/cm2であった。両方の和は511kg
/cm2である。ちなみに、プライマー(I)を使用せ
ずに接着剤DPのみで接着した場合のエナメル接着強度
は145kg/cm2、象牙質接着強度は92kg/c
m2であった。
【0038】実施例16
下記の1ペーストからなる光重合型のアクリル系接着剤
「接着剤MP」を調製した。
接着剤MP: MDP 2.5重量部
Bis−GMA 15
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート 6.9
シラン処理されたシリカ粉末 75
カンファーキノン 0.3
4−ジメチルアミノ安息香酸エチル 0.3
【0039】実施例15のプライマー(I)を被着体
(人のエナメル質平面、象牙質平面)に塗布し、次いで
接着剤MPを用いて4mmφ×4mmの円柱状歯科用コ
ンポジットレジン「クリアフィルフォトコア」(クラレ
製)硬化体を、その上に圧接した。硬化体のななめ横、
4方向から歯科用光照射器「ライテル−II」(群馬牛尾
電機製)にて20秒づつ4回光照射した。接着から15
分経過した時点で37℃水中へ接着試料を浸漬し、24
時間後に剪断接着強度を測定した。
【0040】エナメル質接着強度は273kg/cm2
(η=7)、象牙質接着強度は231kg/cm2であ
った。両方の和は504kg/cm2である。ちなみに
プライマー(I)を用いずに接着剤のMPのみで接着し
た場合のエナメル接着強度は132kg/cm2、象牙
質接着強度は101kg/cm2であった。
【0041】実施例15,16から本発明のプライマー
は組み合せるアクリル系接着剤の重合方式に関係なく、
エナメル質、象牙質双方に対する接着を著しく増強する
効果を有することが明らかである。
【0042】比較例12,13
光重合開始剤であるカンファーキノン/4−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル系を含む下記の1液型プライマー組
成物「プライマー(II)」を調製した。
プライマー(II): MDP 15重量%
HEMA 25
水 59
カンファーキノン 0.5
4−ジメチルアミノ安息香酸エチル 0.5
【0043】プライマー(II)と接着剤DPの組み合せ
(比較例12)で実施例15に準じて接着試験を行った
ところ、エナメル質接着強度は165kg/cm2、象
牙質接着強度は83kg/cm2であった。両方の和は
248kg/cm2である。
【0044】一方、プライマー(II)と接着剤MPの組
合せ(比較例13)で実施例16に準じて接着試験を行
ったところ、エナメル質接着強度は240kg/c
m2、象牙質接着強度は156kg/cm2であった。両
方の和は396kg/cm2である。
【0045】比較例12,13からプライマー(II)で
は組み合せる接着剤の重合方式の違いにより接着増強効
果に大きな差が生ずることが明らかである。
【0046】実施例17
下記に示す1液型の光重合性アクリル系接着剤「接着剤
ML」を調製した。
接着剤ML: MDP 15
HEMA 30
Bis−GMA 51
カンファーキノン 2
4−ジメチルアミノ安息香酸エチル 2
【0047】実施例15のプライマー(I)を被着体
(人のエナメル質平面、象牙質平面)に塗布し60秒間
放置した後、歯科用エアシリンジで軽くエアブローして
余剰のプライマーを吹き飛した。その上へ接着剤MLを
塗布し、更にその上に4mmφの穴を明けた厚さ2mm
のテフロン製割型を置き、穴の内部の接着剤MLに向け
て歯科用光照射器で20秒間照射した。次いでこの穴の
内部へ歯科用コンポジットレジン「フォトクリアフィル
A」(クラレ製)を充填し、その上から再度光照射を4
0秒間行った。最後の光照射から15分経過した時点で
37℃水中に接着試料を浸漬し、24時間後に剪断接着
強度を測定した。
【0048】エナメル質接着強度は312kg/c
m2、象牙質接着強度は226kg/cm2であった。両
方の和は538kg/cm2である。
【0049】
【発明の効果】本発明の接着剤セットを構成するプライ
マー組成物をあらかじめ、生体硬組織、特に歯牙エナメ
ル質および象牙質に塗布してから、本発明の接着剤セッ
トを構成するアクリル系接着剤にて接着することによ
り、該接着剤の接着力が著しく増強される。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to hard tissue of a living body,
Adhesion operation to acrylic and dentin with dentin
When doingUsed forFor the purpose of enhancing adhesion
Composition for pretreatment of living hard tissue
objectAnd a specific acrylic adhesive
Adhesive setAbout.
[0002]
2. Description of the Related Art In today's dental treatment, there is a partial lack of teeth.
Restoration materials such as composite resin, dental alloy, and porcelain
Acrylic prosthesis is often used when prosthetic
If used. The adhesion of this type of adhesive to teeth
Dramatically improved by quality improvement over the past 20 years,
But it has not reached the perfect level. That is, tooth and restoration
A gap is created at the adhesive interface of the object, and bacteria
Invading and causing secondary caries and pulpitis, repair
If the restoration relies on gluing, the restoration itself may fall off
Have been reported to be possible. Such troubles
Efforts to reduce as much as possible continue before the bonding operation
Apply some kind of primer on the tooth surface
/ Adhesive strength has been enhanced recently
Was.
[0003] For example, Journal of Dent
al Research Vol. 63, P1087-
1089 (1984) describes glutaraldehyde / 2-
From hydroxyethyl methacrylate (HEMA) / water
Primer composition shows adhesion enhancing effect with dentin
It is described. However, this technology does not
Triammonium ethylenediaminetetraacetate
Clear the smear layer (cutting chip layer) on the dentin surface with aqueous salt solution.
Without adhesion (demineralization removal), the adhesion enhancement effect
There was a weakness that was not. Then this cleanin
Primers have been developed that eliminate the need for tagging. For example,
62-223289 has a maleic acid,
Primers to which acids such as tribromoacetic acid and hydrochloric acid are added
Clear adhesion to enamel and dentin without cleaning
It is described that it is significantly improved. Dental materials and instruments
Vol. 9, pp. 65-73 (1990) describes HEMA aqueous solution.
Add N-methacryloylalanine or N-acryloyl
Plastic with monomer containing acidic group such as lanin
Immers have no access to enamel and dentin without cleaning
It is described that the adhesion is significantly improved. Further
In addition, JP-A-4-8368 discloses that (i) water is 0.5 to 90 weights.
%, (Ii) 5-90 weight parts of a polymerizable compound having a hydroxyl group.
%, (Iii) a polymerizable compound having an acidic group 0.1 to 90
% By weight, and (iv) an amino compound having an acidic group.
A primer composition containing from 0.01 to 30% by weight is disclosed.
Have been. The patent discloses a model having an acidic group in an aqueous HEMA solution.
Compared to the primer to which nomer was added,
By adding an appropriate amount of an amino compound having
It claims to dramatically improve adhesion to quality.
[0004] These primers are each
Adhesive effect is observed in the usage claimed by Hu
But, in practice, it's still incomplete
I can't get it. For example, the ply of Japanese Patent Application Laid-Open No.
When using a combination of light-cured dental adhesives,
A remarkable adhesion enhancement effect appears, but with a chemically polymerized adhesive
The effect is slight with the combination of. In addition,
Non-polymerizable acid components contained in the primer elute
However, it has been pointed out that it causes harm to the dental pulp. Dentistry
Materials and Instruments, Vol. 9, pages 65-73 (1990)
The primer is in combination with the chemical polymerization type adhesive,
Demonstrates adhesion-enhancing effect, but to a degree relative to bovine enamel
103kg / cmTwo80 kg / cm for bovine dentinTwo
Secondary caries, restoration loss, pulpitis, etc.
Insufficient to completely solve the problem caused by lack of clothing
It is. Primer set disclosed in JP-A-4-8368
The product is excellent in combination with a photopolymerizable adhesive
Shows adhesion enhancing effect, but in combination with chemical polymerization type adhesive
Is less effective.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention
In relation to the current situation, it is related to the polymerization method of acrylic dental adhesive
Significantly improved adhesion to both enamel and dentin
Primer for living hard tissueAnd Acri
Adhesive set made by combiningProvide
It is intended to be.
[0006]
Means for Solving the Problems The present inventors have solved the above problems.
As a result of intensive studies to achieve this,
Primer composition prepared with a limited composition ratioWhen
By combining with acrylic adhesiveReach the challenge
The inventors have found what can be achieved, and have reached the present invention. That is, the book
The invention is,(A) 5 to 30 vinyl compounds having an acidic group
%, (B) a water-soluble vinyl compound having a hydroxyl group
50% by weight,(C) 35-75% by weight of water,(D) aromatic
2 to 15% by weight of a sulfinate and (e) an aromatic second
Or / and containing 2-15% by weight of a tertiary amine
Primer compositionAnd (i) an acrylic having an acidic group
Monomer, (ii) Acrylic monomer without acid group
And an acrylic adhesive comprising (iii) a polymerization initiator
Adhesive set made by combining with adhesiveAbout.
Hereinafter, the present invention will be described more specifically.
The vinyl compound having an acidic group used in the present invention
Acidic groups are monoester phosphate and diester phosphate
Group, phosphonic acid group, phosphonic acid monoester group, phosphine
Phosphoric acid derivatives such as diacid groups, carboxyl groups, sulfo
Acid group. Vinyl compounds having such acidic groups and
Is 2- (meth) acryloyloxyethyldihydride
Lodien phosphate, 6- (meth) acryloyl oxy
Sihexyl dihydrogen phosphate, 10- (meth
T) Acryloyloxydecyldihydrodienephosph
Ethyl, 2- (meth) acryloyloxyethylphenyl
Lehydrodiene phosphate, bis (2- (meth) a
(Cryloyloxyethyl) hydrogen phosphate
G, 2- (meth) acryloyloxyethyl hydrogen
Enphenylphosphonate, 6- (meth) acryloyl
Oxyhexyl phosphinate, N- (10-phosphono
(Decyl) (meth) acrylamide, 4-vinylbenzene
Phosphoric acid, phosphorus such as 4-vinylbenzyl phonic acid
Acid derivatives, (meth) acrylic acid, succinic mono (2-
(Meth) acryloyloxyethyl), isophthalic acid
(2- (meth) acryloyloxyethyl), 4- (meth)
T) acryloyloxyethyl trimellitic acid, 11,
11-dicarboxyundecyl (meth) acrylate,
N- (meth) acryloylalanine, N- (meth) acyl
Liloyl-5-aminosalicylic acid, 4-vinylbenzoic acid
Carboxylic acid compounds such as 2- (meth) acrylamide
-2-methylpropanesulfonic acid, styrenesulfonic acid
And the like.
[0008] Among these compounds, adhesion is particularly increased.
A group of compounds having a strong effect are phosphoric acid derivatives,
(Meth) acryloyloxydecyl dihydrodieneho
Sulfate, 2- (meth) acryloyloxyethyl ester
Phenylhydrogen phosphate or 2- (meth)
Liloyloxyethyl hydrogendiene phenyl phosphone
Is a typical example. The vinyl compound having an acidic group is 1
Not only the kinds but also a plurality of them may be appropriately used. Those good
The preferred concentration is 5 to 30% by weight and deviates from this range.
Then, the adhesion enhancing effect is remarkably reduced.
Next, the hydroxyl group used in the present invention has
The water-soluble vinyl compound will be described. Hydroxyl group
Means hydroxyl group of alcohol, carboxylic acid, phenols
Is not included. Water solubility is 10% by weight or more at room temperature
Means solubility. A specific example is 2-hydroxyethyl.
(Meth) acrylate, propylene glycol mono
(Meth) acrylate, glycerin mono (meth) acryl
Rate, erythritol mono (meth) acrylate,
N-erythritol di (meth) acrylate, N-methyl
Roll (meth) acrylamide, N-hydroxyethyl
(Meth) acrylamide, N, N-di (hydroxyethyl
(Meth) acrylamide.
[0010] Among these compounds, the point of the adhesion enhancing effect is given.
Particularly preferred is 2-hydroxyethyl (meth) a
Acrylate, glycerin mono (meth) acrylate,
PO represented by rititol mono (meth) acrylate
Riol mono (meth) acrylate. These are 1
Not only the species but also a plurality of them may be used in combination as appropriate,
The concentration is between 10 and 50% by weight. Deviate from this range
And the adhesion enhancing effect is undesirably reduced.
Next, the water used in the present invention is
It must not contain microorganisms and harmful components,
Preferably purified by distillation or / and membrane filtration
Can be. Water content is 35-75% by weight, more preferable
Or 50 to 65% by weight. If you deviate from this range,
This has an adverse effect on the wear enhancement effect.
In the present invention, the above three main components, ie, (a)
Vinyl compound having an acidic group, (b) water having a hydroxyl group
(D) an aromatic compound in addition to a soluble vinyl compound and (c) water
A sulfinic acid salt and (e) an aromatic secondary amine and / or
And tertiary amine as polymerization initiator or accelerator
I do. Vinylation of aromatic sulfinates with acidic groups
Aromatic sulfinic acid is formed on contact with
Acid sulfinic acid / aromatic secondary or tertiary amine pairs
Room temperature polymerization starts when combined. Furthermore, this primer set
When the product comes in contact with cold-setting dental acrylic adhesive
The organic peroxide normally contained in the adhesive is a primer
To the sulfinic acid / amine / organic peroxide
Product system is formed and the polymerization reaction proceeds more rapidly
become.
The aromatic sulfinate used in the present invention
Benzenesulfinic acid, p-toluenesulfur
Acid, o-trienesulfinic acid, ethylbenzenesulfur
Finic acid, decylbenzenesulfinic acid, dodecylben
Zensulfinic acid, 2,4,6-trimethylbenzenes
Ruphinic acid, 2,4,6-triisopropylbenzenes
Rufinic acid, chlorobenzenesulfinic acid, naphthalene
Lithium salts such as sulfinic acid, sodium salts, potassium
Salt, rubidium salt, cesium salt, magnesium salt,
Lucium salt, strontium salt, iron salt, copper salt, zinc salt,
Ammonium salt, tetramethylammonium salt, tetra
Ethyl ammonium salts can be mentioned. They are
Not only one kind but also plural kinds may be used in combination. preferable
The concentration is 2 to 15% by weight,
The adhesion enhancing effect is greatly reduced.
Next, the aromatic secondary and tertiary compounds used in the present invention are used.
And tertiary amines such as N-methylaniline,
Chill-p-toluidine, N-methyl-m-toluidine,
N-methyl-o-toluidine, N-ethanol-port
Luisin, N-ethanol-m-toluidine, N-eta
Nor-o-toluidine, p-methylaminobenzoic acid
Chill, ethyl m-methylaminobenzoate, o-methyla
Ethyl minobenzoate, p-methylaminoanisole, m
-Methylaminoanisole, o-methylaminoanisole
1-methylaminonaphthalene, 2-methylaminona
Phthalene, N, N-dimethylaniline, N, N-dimethyl
Lep-toluidine, N, N-dimethyl-m-toluidine
N, N-dimethyl-o-toluidine, N, N-die
Tanol-p-toluidine, N, N-diethanol-m
-Toluidine, N, N-diethanol-o-toluidine
, Ethyl p-dimethylaminobenzoate, m-dimethyl
Ethyl aminobenzoate, o-dimethylaminobenzoic acid
Chill, p-dimethylaminoanisole, m-dimethyla
Minoanisole, o-dimethylaminoanisole, 1-
Dimethylaminonaphthalene, 2-dimethylaminonaphthalene
Len and the like can be mentioned. These are just one kind of
Alternatively, a plurality of them may be appropriately used. Preferred concentrations are 2-1
Within the range of 5% by weight.
The enhancement effect is greatly reduced.
The primer composition of the present invention contains
Add volatile water-soluble organic solvents as necessary in addition to
May be obtained. Specifically, ethyl alcohol, propylene
Alcohol, isopropyl alcohol, acetone, etc.
Can be mentioned. These are primer compositions
[(A) + (b) + (c) + (d) + (e)] 100 weights
0 to 500 parts by weight with respect to parts by weight
It is. Addition exceeding 500 parts by weight weakens the adhesion enhancing effect
Will be.
The primer composition of the present invention comprises
Outside if necessary, photopolymerization initiator, polymerization inhibitor, pigment,
Additives such as fragrances and fillers can be added if desired.
it can. UV or / and visible as photopolymerization initiator
Effective wavelength of lightWhenIs preferable, for example, camphor
Quinone / 4-dimethylaminobenzoic acid ester, can
Furquinone / 4-dimethylaminobenzophenone type,
MosquitoNFerquinone / aromatic sulfinate salt, mosquitoNFa
-Quinone / 2-mercaptobenzoxazole,NH
Quinone / 5-alkylbarbituric acid, benzoy
Alkyl ether, benzyl dialkyl ketal,
Lorothioxanthone, 2,4,6-trimethylbenzoy
Ludiphenylphosphine oxide is preferably used.
It is.
Constituting the primer composition of the present invention
(A) a vinyl compound having an acidic group and (d) an aromatic sulfone
When finates are mixed in the same solution, storage stability is remarkable.
The time between primer preparation and use
If the length is long, both components are necessarily stored in separate containers
It is necessary to adopt a two-part packaging form. The component (a)
(D) can coexist with all components except the component, and
Component (d) can coexist with all components except component (a)
Therefore, although there are many combinations of two divisions of all components,
[(A) + (b)] / [(c) + (d) +
(E)], [(a) + (b) + (c)] / [(c) +
(D) + (e)], [(a) + (b) + (c) +
(E)] / [(c) + (d) + (e)], [(a) +
(C) + (e)] / [(b) + (d) + (e)]
Can be mentioned.
The primer composition of the present invention is prepared by the following procedure.
Therefore, it is used for adhesion of a living hard tissue. (1) Primer
-The composition as an adherend, ie tooth enamel, tooth dentin,
Or apply to the surface of bone (2) Leave for 10 seconds to 10 minutes
To allow the primer composition to penetrate the adherend (3) Surplus
(4) Acrylic that removes primer by air blow
Primer based dental or orthopedic adhesive
And apply it to the other adherend (dentalNPositive
Resin, metal, ceramics, resin, biological hard tissue)
And glue it.
When used in combination with the primer composition of the present invention.
Acrylic adhesive usedAgent, (I) an acid having an acidic group
(Ii) an acrylic monomer having no acidic group
And (iii) a polymerization initiator.You.More needed
(Iv) those to which fillers are added according to
Can be
As an acrylic monomer having an acidic group
Is 10- (meth) acryloyloxydecyl dihydride
Lodien phosphate, 2- (meth) acryloyl oxy
Siethylphenyl hydrogen phosphate, bis
[2- (meth) acryloyloxyethyl] hydrogen
Enphosphate, 4- (meth) acryloyloxye
Tiltrimellitic acid, 11,11-carboxyundeci
(Meth) acrylate and the like.
An acrylic monomer having no acidic group is used.
Methyl (meth) acrylate, butyl (meth)
Relate, 2-hydroxyethyl (meth) acrylate
G, 2- (dimethylamino) ethyl (meth) acrelay
G, γ-methacryloyloxypropyl trimethoxy
In addition to mono (meth) acrylates such as orchids, triethylene
Glycol di (meth) acrylate, neopentyl
Recall di (meth) acrylate, 1,6-hexanedi
Alldi (meth) acrylate, 1,10-decandio
Diol (meth) acrylate, 2,2′-bis [((me
TA) acryloyloxypolyethoxy) phenyl] pro
Bread, 2,2'-bis [4- (3- (meth) acryloyl
Ruoxy-2-hydroxypropoxy) phenyl] pro
Bread (referred to as Bis-GMA), trimethylol eta
Tri (meth) acrylate, di-2- (meth) acryl
Loyloxyethyl, 2,2,4-trimethylhexame
Chillend carbamate and the like.
Benzoylperoxa is used as a polymerization initiator.
Id / aromatic sulfinate / aromatic secondary or /
And tertiary amines, partially oxidized tributylborane, bal
In addition to chemical polymerization initiators such as bituric acid / copper salts,
Erquinone / 4-dimethylaminobenzoic acid ethyl ester
Furfurquinone / 4-dimethylaminobenzophenone
System, camphorquinone / aromatic sulfinate system, can
Furquinone / 2-mercaptobenzoxazole,
2,4,6-trimethylbenzoyldiphenyl phosphite
Photopolymerization initiators such as oxides are preferably used.
You.
As the filler, polymethyl methacrylate
, Polyethyl methacrylate, organic-inorganic composite filler
ー, silica, alumina, barium glass, lantern
And zirconia glass are preferably used.
[0024]
EXAMPLES The present invention will be described below with reference to examples.
The invention is not limited to these examples.
Examples 1 to 7
6-methacryloyl as a vinyl compound having an acidic group
Oxyhexyl dihydrogen phosphate, hydroxyl group
2-hydroxyethyl as a water-soluble vinyl compound having
Methacrylate, distilled water, aromatic sulfinate
Sodium benzenesulfinate, tertiary aromatic amine
N, N-diethanol-p-toluidine
Then, their composition ratio was changed within the range of the present invention.
Various types of primers (compositions are listed in Table 1) were prepared.
[0026]
[Table 1]On the other hand, the human front teeth are
Embed resin in a metal ring and polish in the direction parallel to the tooth axis
An enamel flat sample was obtained. Embed human molars in the same way,
Polishing was performed in the direction parallel to the tooth axis to obtain a dentin plane sample. It
Each sample was stored in water until immediately before use.
The enamel plane and the dentin plane are directly used.
No. 1000 silicon carbide abrasive paper before wet
Polish and rinse with water to remove surface moisture with a dental air syringe.
Blew off lightly. A ply immediately after preparation on these surfaces
(One of Examples 1 to 7) with a brush
Leave for 60 seconds and dry lightly with an air syringe
Was. Next, a commercially available dental adhesive “Panavia EX”
(Acrylic monomer with acid group, manufactured by Kuraray Co., Ltd.)
ー 、 Acrylic monomer without acid group 、 Polymerization initiator
And filler as a constituent component)
φ φ4mm cylindrical stainless steel tip
And dentin. 15 minutes after bonding
The adhesive sample is immersed in water at 37 ° C and sheared after 24 hours.
The wearing strength was measured (crosshead speed = 0.5 mm
/ Min). One condition measures seven samples, and averages them.
It is described in the lower part of Table 1. Smell in all of Examples 1 to 7
And the enamel adhesive strength is 201 kg / cmTwoIs over
And dentin adhesive strength is 130kg / cmTwoThat's all
Was. The sum of both is 359 kg / cmTwoThat was all.
By the way, without using primers, Panavia
The enamel bond strength when bonded only with EX is 137
kg / cmTwo, Dentin adhesive strength is 81kg / cmTwoSo
Was. The sum of both is 218 kg / cmTwoMet.
Comparative Examples 1 to 11
The composition ratio of the present invention was determined while using the same components as in Examples 1 to 7.
11 types of primers prepared to deviate from the range of
Adhesion similar to Examples 1 to 7 using (Comparative Examples 1 to 11)
An experiment was performed. The results are shown in the lower part of Table 2. Comparative Example 1
In all 11 cases, the enamel bond strength was 192.
kg / cmTwoBelow, dentin adhesive strength is 113 kg
/ CmTwoIt was below. The sum of both is 299 kg / c
mTwoIt was below.
[0031]
[Table 2]Examples 8 to 14
As the vinyl compound (a) having an acidic group, M shown in Table 3
Dp, phenyl-p, 4-MET, 4-AET, 11-
Five kinds of DCUM, water-soluble vinyl compounds having a hydroxyl group
(B) two types of HEMA and EM, distilled water (c) aroma
BSS and PTSK as aliphatic sulfinates (d)
DE as a seed, aromatic secondary or tertiary amine (e)
Component (a), (b), using two kinds of PT and EPT
The composition ratio of (c), (d) and (e) is 10:30:50:
5: 5, and fixed to Examples 8 to 14 shown in Table 3.
Seven types of primers were prepared.
Using these primers, Examples 1 to
Enamel and dentin adhesive strength according to the method up to 7
And the results are shown in the lower part of Table 3. Enamel contact
The wearing strength is 228kg / cmTwoAs described above, the dentin adhesive strength is 1
31kg / cmTwoAnd the sum of both is 361k
g / cmTwoThat was all. Vinyl compound having acidic group
(A) is a derivative of phosphoric acid, that is, MDP and phenyl-P
In some cases, a vinyl compound having another acidic group, ie, 4-M
Significantly better than ET, 4-AET, and 11-DCUM
It is clear from Table 3 that the obtained adhesive strength was obtained.
You.
[0034]
[Table 3]Embodiment 15
A two-component primer composition comprising the following solution A and solution B
"Primer (I)" was prepared.
On the other hand, two paces consisting of the following A paste and B paste
(Chemical polymerization type) acrylic adhesive "Adhesive DP"
Was prepared.
A paste: MDP 5% by weight
Bis-GMA 15
1,6-hexanediol dimethacrylate 4.5
Silane-treated silica powder 75
Benzoyl peroxide 0.5
B paste: Bis-GMA 15% by weight
1,6-hexanediol dimethacrylate 9.4
Silane-treated silica powder 75
DEPT 0.3
2,4,6-triisopropylbenzenesulfur 0.3
Sodium finate
However, Bis-GMA is 2,2'-bis [4- (3-
Methacryloyloxy-2-hydroxypropoxy)
Enyl] propane.
The primer (I) and the adhesive DP
To evaluate the adhesive strength of the adhesive set to the teeth
The following experiment was performed. First, with the solution A of the primer (I)
The solution obtained by mixing 0.1 g of Solution B was used in Examples 1 to 7.
And apply it to the prepared enamel flat sample.
Leave it for 60 seconds before dentalDDry lightly with an syringe
did. Then, paste A and paste B of adhesive DP
After kneading 0.2g each, this is 4mmφ × 4mm
Apply to a cylindrical stainless steel tip
We pressed. Similarly, primers can be applied to human dentin planes.
-Adhesion of stainless steel chip using (I) and adhesive DP
did. Adhesion into water at 37 ° C 15 minutes after adhesion
The sample was immersed and the shear bond strength was measured after 24 hours.
(Crosshead speed = 0.5 mm / min).
The average of the measured values of seven samples under one condition is
Melt adhesive strength = 295 kg / cmTwo, Dentin adhesive strength
= 216kg / cmTwoMet. The sum of both is 511kg
/ CmTwoIt is. By the way, use primer (I)
Adhesive strength when bonding only with adhesive DP without using
Is 145kg / cmTwo, Dentin adhesive strength is 92kg / c
mTwoMet.
Embodiment 16
Photopolymerizable acrylic adhesive consisting of the following 1 paste
"Adhesive MP" was prepared.
Adhesive MP: 2.5 parts by weight of MDP
Bis-GMA 15
1,6-hexanediol dimethacrylate 6.9
Silane-treated silica powder 75
Camphorquinone 0.3
Ethyl 4-dimethylaminobenzoate 0.3
The primer (I) of Example 15 was adhered
(Human enamel plane, dentin plane)
4mmφ × 4mm cylindrical dental coping using adhesive MP
Composite resin "Clear fill photo core" (Kuraray
Manufactured) was pressed on it. Sliding side of the cured body,
Dental light irradiator "Lightel-II" from 4 directions (Gunma Ushio
(Made by Denki) four times for 20 seconds. 15 from bonding
After a lapse of minutes, the adhesive sample was immersed in water at 37 ° C. for 24 hours.
After a time, the shear bond strength was measured.
The enamel adhesive strength is 273 kg / cmTwo
(Η = 7), dentin adhesive strength is 231 kg / cmTwoIn
Was. The sum of both is 504 kg / cmTwoIt is. By the way
Glue only with adhesive MP without using primer (I)
Is 132 kg / cmTwo,ivory
Quality adhesive strength is 101kg / cmTwoMet.
From Examples 15 and 16, the primer of the present invention
Regardless of the polymerization method of the acrylic adhesive to be combined,
Significantly enhances adhesion to both enamel and dentin
It is clear that it has an effect.
Comparative Examples 12 and 13
Camphorquinone / 4-dimethyla which is a photopolymerization initiator
The following one-pack primer set containing ethyl minobenzoate
The product "Primer (II)" was prepared.
Primer (II): MDP 15% by weight
HEMA 25
Water 59
Camphor quinone 0.5
Ethyl 4-dimethylaminobenzoate 0.5
Combination of primer (II) and adhesive DP
In Comparative Example 12, an adhesion test was performed according to Example 15.
However, the enamel adhesive strength is 165 kg / cmTwo,elephant
Dentin bond strength is 83kg / cmTwoMet. Both sums are
248kg / cmTwoIt is.
On the other hand, a combination of the primer (II) and the adhesive MP
An adhesion test was performed in accordance with Example 16 by combining (Comparative Example 13).
As a result, the enamel adhesive strength was 240 kg / c.
mTwo, Dentin adhesive strength is 156kg / cmTwoMet. Both
396 kg / cmTwoIt is.
From Comparative Examples 12 and 13 using primer (II)
Is effective in enhancing adhesion due to the difference in the polymerization method of the adhesive to be combined
It is clear that there is a big difference in the fruits.
Embodiment 17
One-part photopolymerizable acrylic adhesive shown below
ML "was prepared.
Adhesive ML: MDP 15
HEMA 30
Bis-GMA 51
Camphor quinone 2
Ethyl 4-dimethylaminobenzoate 2
The primer (I) of Example 15 was adhered
(Human enamel plane, dentin plane) for 60 seconds
After leaving it, air blow it lightly with a dental air syringe.
Excess primer was blown off. Add the adhesive ML on it
2mm thick with 4mmφ hole drilled on it
Place the Teflon split mold and face the adhesive ML inside the hole
And irradiated with a dental light irradiator for 20 seconds. Then in this hole
Dental composite resin "Photo Clear Fill
A "(made by Kuraray), and then re-irradiate with light from above.
Performed for 0 seconds. 15 minutes after the last light irradiation
Immerse the adhesive sample in water at 37 ° C and shear it after 24 hours
The strength was measured.
The enamel adhesive strength is 312 kg / c
mTwo, Dentin adhesive strength is 226kg / cmTwoMet. Both
Is 538kg / cmTwoIt is.
[0049]
According to the present invention,Make up the adhesive setply
The mer composition is prepared in advance from living hard tissue, especially tooth enamel.
And dentinThe adhesive set of the present invention
ConfigureBy bonding with acrylic adhesive
Thus, the adhesive strength of the adhesive is significantly enhanced.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 6/00 C09J 4/02 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (58) Field surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) A61K 6/00 C09J 4/02
Claims (1)
30重量%、(b)水酸基を有する水溶性ビニル化合物
10〜50重量%、(c)水35〜75重量%、(d)
芳香族スルフィン酸塩2〜15重量%、および(e)芳
香族第2級または/および第3級アミン2〜15重量%
を含有してなるプライマー組成物と、(i)酸性基を有
するアクリル系モノマー、(ii)酸性基を持たないアク
リル系モノマー、および(iii)重合開始剤からなるア
クリル系接着剤とを組み合わせてなる接着剤セット。 (57) [Claims 1] (a) Vinyl compound 5 having an acidic group
30% by weight, (b) 10 to 50% by weight of a water-soluble vinyl compound having a hydroxyl group, (c) 35 to 75% by weight of water, (d)
2 to 15% by weight of an aromatic sulfinate, and (e) 2 to 15% by weight of an aromatic secondary and / or tertiary amine
Yes and Help primer composition containing, the (i) an acidic group and
Acrylic monomer, (ii)
An acryl-based monomer, and (iii) an initiator comprising a polymerization initiator.
Adhesive set combining krill adhesive.
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