JP3448716B2 - 渦流式空気分級機 - Google Patents
渦流式空気分級機Info
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- JP3448716B2 JP3448716B2 JP33649293A JP33649293A JP3448716B2 JP 3448716 B2 JP3448716 B2 JP 3448716B2 JP 33649293 A JP33649293 A JP 33649293A JP 33649293 A JP33649293 A JP 33649293A JP 3448716 B2 JP3448716 B2 JP 3448716B2
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- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
シウム、セラミックス等の粉粒体原料の分級に用いる渦
流式空気分級機に関するもある。
は上部から供給され、分散板で分散されながら分級空間
に入る。一方、分級に必要な空気は、分級機の全周に固
定.配列されたガイドベーンを通して分級機後方のファ
ンにより吸引される。この時、分級空気は、このガイド
ベーンによって均一な渦運動を開始し、さらにロータブ
レードによって分級に必要な速度まで加速される。
との間の空間を分級空間と定義すると、そこでの気流は
二次元の渦気流と見なすことができる。分級空間に供給
された粒子は、この渦気流とともに渦運動を開始し、そ
のとき粒子に働く遠心力と抗力のバランスによって分級
される。その結果、前記両力のバランスによって定まる
分離粒径より小さい粒子はロータの内部に入り、出口ダ
クトを経由して排出・捕集される。
中を繰り返し分級作用を受けながら重力によって落下
し、粗粉排出口から排出される。なお、分離粒径のコン
トロールは、ロータの回転数または分級空気流量、すな
わち、粒子に与えられる遠心力または抗力によって行な
われる。
は粉体粒子に強い遠心力を与える必要があるが、そのた
めにはロータブレードの回転速度を大きくしなければな
らない。
のために必要な空気の旋回と乱流のために該空気分級機
の圧力損失が大きくなるので、空気を吸引するためのフ
ァンの容量を大きくすることが必要となる。そのため、
設備及び投資が過大となり、資源エネルギの節減上大き
な問題となる。
疇に入るが、その中でも比較的粗い分級である。このた
め、圧力損失は比較的低いが、このような粉体では生産
量が極めて多く、粉体価格に対するエネルギ費の比率の
割り合いも多く、少しの圧力低減であってもその影響は
大きい。
にどこで生じているのかをつきとめるため、分級機全体
の圧力損失とロータブレード外周より外側だけの圧力損
失とを測定したところ、図1に示す結果を得た。
損失、曲線Bはロータブレード外周より外側だけの圧力
損失、をそれぞれ示すが、この曲線Bはロータブレード
外周部での動圧と静圧を測定し、その和即ち全圧と分級
機入口の全圧との差を調べたものである。
タ内部、即ち、ロータ室内で生じていることがわかっ
た。そこで、該圧力損失の発生原因を究明すると共に、
ロータ室内の圧力損失の低減方法を研究した。
旋回による遠心力と、(B)隣合う流体粒子間の速度差
などに基ずく流体摩擦損失と、(C)分級機内壁面と流
体の摩擦と、によるものと考えられる。この(A)及び
(B)の原因を最小にするためには、ロータブレードの
部分で空気速度の周方向成分がロータブレードのそれと
同じになっていることを考慮すると、ロータブレード内
側での旋回は隣合う流体粒子間の剪断応力即ち流体間摩
擦損失の最も少なく、現実的に可能な遠心力の最も少な
い、ロータ半径位置で回転角速度が一定な強制渦にする
ことが望まれる。
入する空気は、ロータブレードと同一の周速度をもちな
がらロータブレード間を乱流状態で通過して内側に入
る。そのため、該空気は、その慣性モーメントのために
ロータ軸中心に向かうに従い、ある半径位置迄は周方向
速度成分は大きくなり、そこから強制渦になるBurg
ersの渦を形成するが、その強制渦になる半径位置は
一般にロータ室の出口の半径近くにある。そこで、ロー
タブレードの内径をロータ室の排気口の半径程度迄伸ば
すことにより、Burgersの渦を形成することなく
強制渦にすることが可能となることがわかった。
減を図ることを目的とする。
のように構成し前記目的を達成しようとするものであ
る。入口と排気口とを有するロータ室と、該ロータ室の
入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数設けられ
たロータブレードと、該ロータ室の入口の外周に設けら
れた分級室と、を備えた渦流式空気分級機において;前
記ロータブレードが、ロータの半径方向に間隔をおいて
複数列配設されており、前記ロータブレードのロータ半
径方向長さが、ロータブレード外周半径とロータ室の排
気口の半径の差の0.7〜1.0倍であることを特徴と
する渦流式空気分級機。
ロータブレードに接触しながらその内部を通りロータ室
の排気口から機外に排出される。この時、ロータ室内の
流体はBurgersの渦を形成する事なく強制渦とな
るので、圧力損失が激減する。
明する。円筒状のケーシング1の下部に円錐状のホッパ
2を設け、該ホッパ2の下部を粗粉排出口3に連通せし
める。
されたロータ5が配設されている。このロータ5の直径
はDであり、又その高さはHである。
ド6が取付けられているが、その取付ピッチpは、実験
により求めた次の式(1)、又は、式(2)により決定
される。(特願平5ー74670号参照)。 p≦1.04×Dp(th)0.365 (1)
2700kg/m3 の石灰石を分級する場合のピッチp
について説明する。ロータの直径D=2.1m、ロータ
の高さH=0.3m、温度20°C、1気圧の空気中に
おける空気密度ρf =1.20kg/m3 、空気粘性係
数μ=1.81×10-5 (Pa.s)。
th)を達成するために必要なロータブレードの取付ピッ
チpは表1の通りである。このピッチpの値は、前記式
(1)から分級機に適用する最小分離粒径、例えば3μ
mまでの分級に適用する分級機として定めても良い。
ータブレード先端での周速(m/s)、をそれぞれ示
す。
を介して角度調整可能なガイドベーン8が配設されてい
る。このガイドベーン8の取付角度θG、即ち、ガイド
ベーン8の接線Lに対する傾斜角度は次式により求めら
れる。
ある図4に基ずき特願平5ー305599号に開示され
ている。この式(3)及び図4において、R1はロータ
ブレード6の外接円BCの半径、R2はガイドベーン8
の内接円GCの半径、ω1はロータブレード6の角速
度、ω2は分級空間へ入る気流の角速度、Urは空気速
度の分級機半径方向速度成分、ρpは粒子の密度、Sは
分級室7の幅、Oは分級機の中心、をそれぞれ示す。
にしないと、空気速度に対する遅れが生じ、ロータブレ
ードの摩耗やエネルギ消費の過大が起きる。そこで、取
付角度θGを前記式により求め、例えば、取付角度θGを
15度にする。
重要であり、接線方向流速分布の速度勾配が急峻である
程この部分にある凝集体に気流の速度差による剪断力が
強く働いて分級が促進される。しかしながら、該幅Sが
狭すぎると、渦流が乱れる。その結果、粒子が所定の速
度にならず正常な分級ができなくなるのである。
渦を形成できず、また、凝集粒は、1次粒子に分散され
る事なく分級室7を出ることになるので、分級効果が悪
くなる。
るため種々の実験を行なったところ次の式を得ることが
できた。但し、pはロータブレードのピッチであり、
又、係数K=5〜20(m1/2)である。 S=K√p
も重要である。この厚さTとピッチpの比T/pを0.
35以下にし、ロータ5の開口面積Mを65%以上に形
成する。
方向の厚さTがこの範囲を越えて厚くなると前記分級室
7の幅S及びロータブレード6の取付ピッチPが上記範
囲内にあっても該ロータブレード6の近傍における渦流
が乱れ、分離粒径以上の粗粉部分の飛び込みが多くな
り、シャープな微粉分級ができなくなる場合がある。
厚さTが異常に薄くなり強度及び施工上の問題がある
が、前記問題が発生しない程度にできるだけ薄いものが
望ましい。
35以下が望ましいが、現状の技術力からすれば、シャ
ープな微粉分級、例えば3μmカット、を行うときに
は、厚さTはT/Pが0.1であれば充分であることが
わかっている。
微粉分級の両面からできるだけ大きい方が分級機内の圧
力損失も少なくなるので、65%以上が望ましい。
するためにはロータブレード6のロータ半径方向長さB
w即ちロータブレード外周半径R1からロータブレード
内周半径R3を引いた長さ、は実験によると、ロータブ
レード外周半径R3とロータ室RTの排気口30の半径
R0との差の0.7〜1.0倍の範囲内が最適であるこ
とがわかった。
空気を分級空気供給路11からガイドベ−ン8を介して
分級室7に送り、回転軸4を回してロータブレード6を
回転させ該分級室7内に渦流を形成する。
がらロータ室RTの入口INのロータブレード6の間を
通って上向きに流れ方向を変えられ排気口30を通り排
出ダクト12から機外に排出される。この状態におい
て、原料入口13から被分級材料Y、例えば炭酸カルシ
ウムを投入すると、該被分級材料Yは分散板14に衝突
して外周方向に飛散しながら分級室7内に落下する。
れ分級室内を旋回する。この時渦流の持つせん断力とそ
れによる粒子同志の衝突摩擦で粒子は分級されながら遠
心力と抗力とのバランスによって定まる分離粒径以下の
粒子はロータブレード外周部に達する。
下の粒径は、ロ−タ室RT内を通り上昇気流に乗り排出
ダクト12に流入するとともに、図示しない空気濾過機
に入り回収される。
ersの渦を形成することなく強制渦になるので、ロー
タ室内における圧力損失は激減する。
ホッパ2中を落下し、粗粉排出口3から排出される。
る。この実施例の特徴はロータブレードをロータ半径方
向に分割してロータブレード6a、6bを配設し、強制
渦がくずれない程度に両ブレード6a、6bの間隔Fを
あけたことである。この実施例では、ロータブレード6
a、6bの表面と流体との摩擦による圧力損失を更に減
少することができる。
る。この実施例の特徴はロータブレード6a、6b、6
cの周方向の枚数が多くピッチpが小さい場合に、強制
渦がくずれない程度に分割されたロータブレード6a、
6b、6cの枚数をロータ中心Oに向かうに従って均一
に減らすことである。この実施例では、ロータブレード
表面と流体との摩耗による圧力損失を更に減少するとと
もに、ロータブレードの機械製作が容易となり、更に、
重量及び製作コストの低減を図ることができる。
る。この実施例の特徴はロータ室RTのロータ5の底面
5aに内側のロータブレード6bの内接円半径R3から
盛り上がる隆起状体50を形成したことである。この隆
起状体50は円錐状に形成されるが、この隆起状体50
の斜面(母線)50aの底面5aに対する角度、即ち、
立ち上がり角度θは、大き過ぎても、又、小さ過ぎても
いけない。そこで、実験の結果、ロータ5の高さHとの
関係で次式により求められる角度θが最適値であること
がわかった。
している空気Arはロータブレード6a、6bを通り隆
起状体50に案内されながら方向変換しロータ室RTの
排気口30を通り排出ダクト12に排出される。そのた
め、空気Arは、ロータ内下部に淀みを生じることなく
円滑に流れるため、圧力損失は少なくなる。
る。この実施例の特徴はロータ室RTの排気口30の半
径R0をロータブレード6外周半径R1の0.4〜0.8
倍まで大きくしたことである。この実施例ではロータ中
心軸付近まで行く空気の率を少なくできるので、圧力損
失を低減することができる。
施例の特徴はロータ5の回転軸4をロータブレード外周
半径R1の0.2〜0.4倍まで太く形成することであ
る。この実施例では、ロータ中心軸付近まで行く空気の
率を少なくできるので、圧力損失を低減することができ
る。
施例の特徴は前記第1実施〜第6実施例を適宜組み合わ
せたことである。例えば、図7の第4実施例と図5の第
2実施例、図6の第3実施例、又は、第6実施例との組
み合わせたり、更には、第6実施例と図5の第2実施例
又は図6の第3実施例との組み合わせたりすることであ
る。このように適宜各実施例を組み合わせると、より圧
力損失の少ない分級機を得ることができる。
ではなく、例えば、渦流式空気分級機のロータ室の排気
口を該分級機の上方に設ける代わりに、その下方に設け
たり、又、原料入口を分級機の上部中央に設け、ロータ
室の排気口を下方に設けたり、さらに原料入口を分級装
置の側方または下方の分級空気と共に導入する等、各種
のロータ型分級機に適用できるものである。
ータ室内において大きな圧力損失を生じることが無い。
そのため、従来例に比し分級機全体の圧力損失が大幅に
低減する。
気を吸引するファンの比率は高くフアンに要するエネル
ギは圧力損失に比例するため、従来例に比しファンの動
力は数十%低減できる。
Lのそれとをそれぞれ図9、図10に示すように構成
し、圧力損失の実験を行ったところ図8の結果を得た。
この図8から明らかなように、圧力損失は本発明Mでは
従来例Lの65%前後となり、ロータ回転速度が速くな
るに従い、両者L、M間の差は大きくなった。
mの排気口の半径、bは205mmのロータブレードの
外周半径、cは189mmのロータブレードの内周半
径、dは195mmの外側のロータブレード6の内周半
径、eは165mmの内側のロータブレード6の外周半
径、fは150mmの内側のロータブレードの内周半
径、をそれぞれ示す。勿論、分級空気流量は両実験例に
おいて同じである。
ードの外側における圧力損失を示す図である。
部断面図である。
る。
示す図である。
を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、を備えた渦流式空気分級機におい
て;前記ロータブレードが、ロータの半径方向に間隔をおい
て複数列配設されており、 前記ロータブレードのロータ半径方向長さが、ロータブ
レード外周半径とロータ室の排気口の半径の差の0.7
〜1.0倍であることを特徴とする渦流式空気分級機。 - 【請求項2】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、を備えた渦流式空気分級機におい
て;前記ロータブレードが、ロータの半径方向に間隔をおい
て複数列配設されており、 前記ロータブレードのロータ半径方向長さが、ロータブ
レード外周半径とロータ室の排気口の半径の差の0.7
〜1.0倍であり、 又、ロータの回転軸の半径がロータブレード外周半径の
0.2〜0.4倍であることを特徴とする渦流式空気分
級機。 - 【請求項3】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、を備えた渦流式空気分級機におい
て;前記ロータブレードが、ロータの半径方向に間隔をおい
て複数列配設されており、 前記ロータブレードのロータ半径方向長さが、ロータブ
レード外周半径とロータ室の排気口の半径の差の0.7
〜1.0倍であり、 又、ロータの底面に気流を規制する隆起状体を配設した
ことを特徴とする渦流式空気分級機。 - 【請求項4】入口と排気口とを有するロータ室と、該ロ
ータ室の入口に、ロータの円周方向に間隔をおいて複数
設けられたロータブレードと、該ロータ室の入口の外周
に設けた分級室と、を備えた渦流式空気分級機におい
て;前記ロータブレードが、ロータの半径方向に間隔をおい
て複数列配設されており、 前記ロータブレードのロータ半径方向長さが、ロータブ
レード外周半径とロータ室の排気口の半径の差の0.7
〜1.0倍であり、 又、ロータの回転軸の半径がロータブレード外周半径の
0.2〜0.4倍であり、 更に、ロータの底面に気流を規制する隆起状体を配設し
たことを特徴とする渦流式空気分級機。 - 【請求項5】前記ロータブレードの間隔が、互いに等し
いことを特徴とする請求項1、2、3、又は、4記載の
渦流式空気分級機。 - 【請求項6】ロータ中心側のロータブレードの枚数が、
均一に間引きされてロータ外側のロータブレードの枚数
よりも少なく配設されていることを特徴とする請求項
1,2,3,又は、4記載の渦流式空気分級機。 - 【請求項7】ロータ室の排気口の半径が、ロータブレー
ド外周半径の0.4〜0.8倍であることを特徴とする
請求項1、2、3、又は、4記載の渦流式空気分級機。 - 【請求項8】隆起状体が、ロータブレード内周円からロ
ータの回転軸に向かって円錐状に盛り上がっている円錐
状体であることを特徴とする請求項3又は4記載の渦流
式空気分級機。 - 【請求項9】円錐状体の斜面の底面に対する角度θが、
ロータの高さH、ロータブレード内径R3との関係から
次式で求められることを特徴とする請求項8記載の渦流
式空気分級機。θ=tan -1 {(0.3〜0.6)H/R 3 }
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1993
- 1993-12-28 JP JP33649293A patent/JP3448716B2/ja not_active Expired - Lifetime
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