JP3423055B2 - 錠剤検査システム - Google Patents
錠剤検査システムInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬袋内に封入された錠
剤の個数を検出する錠剤検査システムに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、病院や薬局における錠剤包装業務
を自動化するべく、図8に示す如き錠剤包装装置(1)が
開発されている。該錠剤包装装置(1)は、複数種類の錠
剤が種類別に収納された錠剤供給ユニット(11)を具え、
該錠剤供給ユニット(11)から排出される各種の錠剤(9)
を、ベルトコンベア(12)(13)を経て透明の分包紙(14)内
へ自動的に投入し、分包機構(17)によって分包紙(14)を
一人分毎に封止するものである。又、分包紙(14)の搬送
路には、分包紙(14)の表面に患者名や用法等を自動的に
印字するための印字機構(図示省略)が配備される。この
様にして得られた分包紙(14)を封止部にて一人分毎に切
り離すことによって、図2に示す患者別の薬袋(15)が得
られる。該薬袋(15)は、患者名や用法等の印刷部(16)を
有し、その中には患者が一度に服用すべき複数種類の錠
剤(9)が必要数だけ封入されているので、便利であり、
服用に間違いが生じる虞れもない。 【0003】しかし、上記錠剤包装装置を用いた従来の
包装作業においては、1包化すべき複数の錠剤が正確に
1つの薬袋内に封入されたことを、検査員が目視によっ
て確認しており、この煩雑な検査作業によって包装作業
全体の能率が低下する問題があった。 【0004】そこで出願人は、薬袋の画像を対象とする
画像認識によって、薬袋内に封入された錠剤の個数を自
動的に検出することが出来る錠剤検査システムを提案し
ている(特願平5−334727号)。 【0005】該錠剤検査システムにおいて、図8の如く
錠剤包装装置(1)から排出される分包紙(14)は更に水平
方向に搬送され、該搬送路の上方位置に、薬袋(15)の表
面を撮影するカメラ(2)が配置されている。又、該搬送
路の下方位置には、薬袋(15)の裏面を照明する平面型の
照明具(21)が配置されている。尚、カメラ(2)は41万
画素を有する白黒のCCDカメラである。 【0006】CCDカメラ(2)から得られる画像信号は
マイクロコンピュータ等から構成される画像認識処理装
置(3)へ送られて、2値画像に変換された後、該2値画
像に基づいて画像認識処理が実行される。この結果、薬
袋(15)に封入されている錠剤(9)の個数が検出される。
又、画像認識処理装置(3)にはモニター(4)が接続され
ており、画像処理の過程が映し出される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記錠剤検査システム
によれば、錠剤どうしがその一部で互いに重なっている
場合でも、これらの錠剤の画像を互いに分離することに
よって、錠剤の数量を認識することが出来る。しかしな
がら、図4(a)の如くある錠剤が他の錠剤の上に完全に
乗り上げて、図4(b)に示す2値画像においては他の錠
剤の画像内に全体が埋没してしまう場合があり、この場
合には、乗り上げた錠剤の画像を識別することが出来
ず、錠剤の数量を正確に検出することが出来ない虞れが
あった。そこで本発明は、薬袋内の錠剤どうしの重なり
状態に拘わらず、錠剤の個数を正確に検出することが出
来る錠剤検査システムを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決する為の手段】本発明に係る錠剤検査シス
テムは、検査位置の薬袋の裏面全体を照明する第1照明
手段と、該薬袋の表面へ向けてスリット光を照射する第
2照明手段と、該薬袋の表面を撮影する撮像手段と、撮
像手段から得られる画像を処理して薬袋内の錠剤の個数
をカウントする画像処理手段とを具えている。該画像処
理手段は、第1照明手段のみによる照明の下で撮像手段
から得られる画像を2値化して2値画像を得る手段と、
該2値画像を反転してマスク画像を生成する手段と、第
2照明手段による照明の下で撮像手段から得られる画像
に対して前記マスク画像によるマスク処理を施す手段
と、マスク処理を経た画像中の縞模様の不連続点を検出
する手段と、検出された複数の不連続点を縞の長手方向
とは交差する方向に繋いで、連続した境界線を得る手段
と、前記2値画像を前記境界線によって切り離す手段
と、これによって得られた2値画像に含まれる連結成分
の個数を検出する手段とを具えている。 【0009】 【作用】先ず、第1照明手段によって、検査位置の薬袋
を裏面から照明し、撮像手段によって薬袋の画像を取り
込み、これを2値化する。該2値画像においては、例え
ば薬袋内の錠剤の画像部分が“1”、それ以外の画像部
分が“0”となる(図4(b)参照)。更に該2値画像を反
転して、白黒が逆のマスク画像を得る。該マスク画像に
おいては、錠剤の画像部分が“0”、それ以外の画像部
分が“1”となる(図4(c)参照)。 【0010】次に、第2照明手段によって、薬袋を表面
から照明し、撮像手段によって薬袋の画像を取り込む。
該画像においては、全面領域にスリット光による縞模様
が形成されており、特に錠剤の表面部分では、縞模様が
湾曲する。ここで、錠剤の輪郭線部分と、複数の錠剤の
重なり部分では、上下の段差に起因して、縞模様が不連
続となる(図4(d)参照)。 【0011】続いて、前記縞模様の生じた画像に対して
前記マスク画像によるマスク処理を施して、錠剤の画像
部分のみを抽出する。この抽出された画像においては、
錠剤の画像部分のみに縞模様が存在することになる(図
5(a)参照)。そして、マスク処理を経た画像中の縞模
様の不連続点を検出する。ここで、不連続点の検出は周
知の画像認識によって容易に行なうことが出来る(図5
(b)参照)。不連続点は前述の如く錠剤どうしの重なり
部分で生じているので、これらの不連続点を縞の長手方
向とは交差する方向に繋げば、上に乗っている錠剤の輪
郭、即ち該錠剤と他の錠剤の輪郭線が描かれることにな
る(図5(c)参照)。 【0012】そこで、前記2値画像を前記境界線によっ
て切り離せば、錠剤の画像が1個の錠剤毎に分断される
(図5(d)参照)。従って、分断された2値画像に含まれ
る連結成分の個数を検出すれば、錠剤の個数を知ること
が出来るのである。 【0013】 【発明の効果】本発明に係る錠剤検査システムによれ
ば、複数の錠剤の相互の重なり状態に拘わらず、薬袋内
の錠剤個数を正確に検出することが出来る。 【0014】 【実施例】以下、本発明を図8の錠剤検査システムに実
施した一例につき、図面に沿って詳述する。図1に示す
如くCCDカメラ(2)は画像処理装置(5)に接続されて
おり、該装置によって後述の画像処理が実行される。 【0015】CCDカメラ(2)と照明具(21)の間に挟ま
れた薬袋検査位置の斜め上方には、略45度の角度で薬
袋の表面を照射すべき第2の照明具(6)が配置されると
共に、該照明具(6)の前方にはスリット板(7)が設置さ
れ、スリット板(7)を経たスリット光が薬袋表面に照射
される。 【0016】図3は、画像処理装置(5)による画像処理
の手順を表わし、図4(a)〜(d)及び図5(a)〜(d)
は、具体的な画像についての画像処理の進行を表わして
いる。先ず図3のステップS11にて、前記第1の照明
具による下方照明の下で、CCDカメラからの画像を取
り込んで、原画像を得る。 【0017】次にステップS12にて原画像を所定のス
レッショルドレベルで2値化して、図4(b)の如き2値
画像を得る。該2値画像においては、例えば薬袋内の錠
剤の画像部分が“1”、それ以外の画像部分が“0”と
なる。この際、必要に応じて収縮及び膨張からなるノイ
ズ除去処理(例えば「画像処理の基本技法」技術評論社
発行、53〜56頁参照)を施し、画像中のノイズを消
去する。更に、ステップS13では2値画像を反転し
て、図4(c)の如く錠剤の画像部分が“0”、それ以外
の画像部分が“1”で表わされた白黒逆のマスク画像を
生成する。 【0018】次に、ステップS14にて、前記第2の照
明具によるスリット光の照明の下で、CCDカメラから
の画像を取り込んで、これを2値化する。該2値画像に
おいては、図4(d)の如く画面の全領域にスリット光に
よる縞模様が形成されており、特に錠剤の表面部分で
は、錠剤の立体形状に応じて縞模様が湾曲することにな
る。ここで、錠剤の輪郭線部分と、複数の錠剤の重なり
部分では、図6に示す様に上下の段差に起因して、縞模
様が不連続となる。 【0019】続いて、図3のステップS15にて、縞模
様の生じた図4(d)の2値画像に対して図4(c)のマス
ク画像によるマスク処理を施して、図5(a)の如く錠剤
の画像部分のみを抽出する。図5(a)の2値画像におい
ては、錠剤の画像部分のみに縞模様が存在し、他の縞模
様は消去されている。 【0020】そして、ステップS16にて、マスク処理
を経た図5(a)の画像を対象として、図5(b)の如く該
画像中の縞模様の不連続点Aを検出する。これらの不連
続点は、図6に示す様に段差部分で生じる不連続部を画
像認識することによって検出出来、例えば図示の如く不
連続部における縞の角度αを検知することが一つの方法
である。次にステップS17にて、図5(b)に示す複数
の不連続点Aを図5(c)の如く縞の長手方向とは交差す
る方向に繋いで、上に乗り上げている錠剤と下の錠剤と
の境界線Bを抽出する。 【0021】その後、ステップS18にて、図4(b)に
示す2値画像から図5(c)の境界線の画像を減算して、
図5(d)の如く錠剤の画像を1個の錠剤毎に分断する。
尚、図5(d)においては、“1”を白、“0”を黒とし
て描いている。最後に、図5(d)の2値画像に含まれる
連結成分の個数をカウントして、錠剤の個数を検出す
る。 【0022】連結成分の個数のカウントに際しては、2
値画像を対象としてラベリング処理(例えば「画像処理
の基本技法」技術評論社発行、45〜49頁参照)を施
した後、ラベル数をカウントして、錠剤の数量を認識す
る。ここで、錠剤の面積や円形度等の特徴を抽出して、
錠剤の種類を判別することも可能である。そして、認識
された錠剤の数量が所期の数量と一致しているかどうか
を判断し、不一致の場合は不良としてその旨を報知し、
或いは該薬袋を自動的に排除する。 【0023】上述の如く本発明に係る錠剤検査システム
においては、複数の錠剤が互いに重なっている場合で
も、スリット光の照明を利用して錠剤の重なり部分が検
出され、錠剤の画像が個々に分断されるから、薬袋内の
錠剤個数を正確に検出することが出来る。 【0024】他の実施例 図7に示す実施例は、前記スリット板(7)の前方(又は
後方)に、第1偏向板(8)を配置すると共に、CCDカ
メラ(2)の下方に、前記第1偏向板(8)とは偏向の向き
が直交する第2偏向板(81)を設置して、薬袋表面での反
射光に起因する誤動作を防止するものである。該実施例
においては、薬袋表面では光が鏡面反射し、錠剤の表面
では光が乱反射するから、第2偏向板(81)によって袋表
面の反射光がカットされて、錠剤の画像が正確にCCD
カメラに取り込まれるのである。 【0025】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
剤の個数を検出する錠剤検査システムに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、病院や薬局における錠剤包装業務
を自動化するべく、図8に示す如き錠剤包装装置(1)が
開発されている。該錠剤包装装置(1)は、複数種類の錠
剤が種類別に収納された錠剤供給ユニット(11)を具え、
該錠剤供給ユニット(11)から排出される各種の錠剤(9)
を、ベルトコンベア(12)(13)を経て透明の分包紙(14)内
へ自動的に投入し、分包機構(17)によって分包紙(14)を
一人分毎に封止するものである。又、分包紙(14)の搬送
路には、分包紙(14)の表面に患者名や用法等を自動的に
印字するための印字機構(図示省略)が配備される。この
様にして得られた分包紙(14)を封止部にて一人分毎に切
り離すことによって、図2に示す患者別の薬袋(15)が得
られる。該薬袋(15)は、患者名や用法等の印刷部(16)を
有し、その中には患者が一度に服用すべき複数種類の錠
剤(9)が必要数だけ封入されているので、便利であり、
服用に間違いが生じる虞れもない。 【0003】しかし、上記錠剤包装装置を用いた従来の
包装作業においては、1包化すべき複数の錠剤が正確に
1つの薬袋内に封入されたことを、検査員が目視によっ
て確認しており、この煩雑な検査作業によって包装作業
全体の能率が低下する問題があった。 【0004】そこで出願人は、薬袋の画像を対象とする
画像認識によって、薬袋内に封入された錠剤の個数を自
動的に検出することが出来る錠剤検査システムを提案し
ている(特願平5−334727号)。 【0005】該錠剤検査システムにおいて、図8の如く
錠剤包装装置(1)から排出される分包紙(14)は更に水平
方向に搬送され、該搬送路の上方位置に、薬袋(15)の表
面を撮影するカメラ(2)が配置されている。又、該搬送
路の下方位置には、薬袋(15)の裏面を照明する平面型の
照明具(21)が配置されている。尚、カメラ(2)は41万
画素を有する白黒のCCDカメラである。 【0006】CCDカメラ(2)から得られる画像信号は
マイクロコンピュータ等から構成される画像認識処理装
置(3)へ送られて、2値画像に変換された後、該2値画
像に基づいて画像認識処理が実行される。この結果、薬
袋(15)に封入されている錠剤(9)の個数が検出される。
又、画像認識処理装置(3)にはモニター(4)が接続され
ており、画像処理の過程が映し出される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記錠剤検査システム
によれば、錠剤どうしがその一部で互いに重なっている
場合でも、これらの錠剤の画像を互いに分離することに
よって、錠剤の数量を認識することが出来る。しかしな
がら、図4(a)の如くある錠剤が他の錠剤の上に完全に
乗り上げて、図4(b)に示す2値画像においては他の錠
剤の画像内に全体が埋没してしまう場合があり、この場
合には、乗り上げた錠剤の画像を識別することが出来
ず、錠剤の数量を正確に検出することが出来ない虞れが
あった。そこで本発明は、薬袋内の錠剤どうしの重なり
状態に拘わらず、錠剤の個数を正確に検出することが出
来る錠剤検査システムを提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決する為の手段】本発明に係る錠剤検査シス
テムは、検査位置の薬袋の裏面全体を照明する第1照明
手段と、該薬袋の表面へ向けてスリット光を照射する第
2照明手段と、該薬袋の表面を撮影する撮像手段と、撮
像手段から得られる画像を処理して薬袋内の錠剤の個数
をカウントする画像処理手段とを具えている。該画像処
理手段は、第1照明手段のみによる照明の下で撮像手段
から得られる画像を2値化して2値画像を得る手段と、
該2値画像を反転してマスク画像を生成する手段と、第
2照明手段による照明の下で撮像手段から得られる画像
に対して前記マスク画像によるマスク処理を施す手段
と、マスク処理を経た画像中の縞模様の不連続点を検出
する手段と、検出された複数の不連続点を縞の長手方向
とは交差する方向に繋いで、連続した境界線を得る手段
と、前記2値画像を前記境界線によって切り離す手段
と、これによって得られた2値画像に含まれる連結成分
の個数を検出する手段とを具えている。 【0009】 【作用】先ず、第1照明手段によって、検査位置の薬袋
を裏面から照明し、撮像手段によって薬袋の画像を取り
込み、これを2値化する。該2値画像においては、例え
ば薬袋内の錠剤の画像部分が“1”、それ以外の画像部
分が“0”となる(図4(b)参照)。更に該2値画像を反
転して、白黒が逆のマスク画像を得る。該マスク画像に
おいては、錠剤の画像部分が“0”、それ以外の画像部
分が“1”となる(図4(c)参照)。 【0010】次に、第2照明手段によって、薬袋を表面
から照明し、撮像手段によって薬袋の画像を取り込む。
該画像においては、全面領域にスリット光による縞模様
が形成されており、特に錠剤の表面部分では、縞模様が
湾曲する。ここで、錠剤の輪郭線部分と、複数の錠剤の
重なり部分では、上下の段差に起因して、縞模様が不連
続となる(図4(d)参照)。 【0011】続いて、前記縞模様の生じた画像に対して
前記マスク画像によるマスク処理を施して、錠剤の画像
部分のみを抽出する。この抽出された画像においては、
錠剤の画像部分のみに縞模様が存在することになる(図
5(a)参照)。そして、マスク処理を経た画像中の縞模
様の不連続点を検出する。ここで、不連続点の検出は周
知の画像認識によって容易に行なうことが出来る(図5
(b)参照)。不連続点は前述の如く錠剤どうしの重なり
部分で生じているので、これらの不連続点を縞の長手方
向とは交差する方向に繋げば、上に乗っている錠剤の輪
郭、即ち該錠剤と他の錠剤の輪郭線が描かれることにな
る(図5(c)参照)。 【0012】そこで、前記2値画像を前記境界線によっ
て切り離せば、錠剤の画像が1個の錠剤毎に分断される
(図5(d)参照)。従って、分断された2値画像に含まれ
る連結成分の個数を検出すれば、錠剤の個数を知ること
が出来るのである。 【0013】 【発明の効果】本発明に係る錠剤検査システムによれ
ば、複数の錠剤の相互の重なり状態に拘わらず、薬袋内
の錠剤個数を正確に検出することが出来る。 【0014】 【実施例】以下、本発明を図8の錠剤検査システムに実
施した一例につき、図面に沿って詳述する。図1に示す
如くCCDカメラ(2)は画像処理装置(5)に接続されて
おり、該装置によって後述の画像処理が実行される。 【0015】CCDカメラ(2)と照明具(21)の間に挟ま
れた薬袋検査位置の斜め上方には、略45度の角度で薬
袋の表面を照射すべき第2の照明具(6)が配置されると
共に、該照明具(6)の前方にはスリット板(7)が設置さ
れ、スリット板(7)を経たスリット光が薬袋表面に照射
される。 【0016】図3は、画像処理装置(5)による画像処理
の手順を表わし、図4(a)〜(d)及び図5(a)〜(d)
は、具体的な画像についての画像処理の進行を表わして
いる。先ず図3のステップS11にて、前記第1の照明
具による下方照明の下で、CCDカメラからの画像を取
り込んで、原画像を得る。 【0017】次にステップS12にて原画像を所定のス
レッショルドレベルで2値化して、図4(b)の如き2値
画像を得る。該2値画像においては、例えば薬袋内の錠
剤の画像部分が“1”、それ以外の画像部分が“0”と
なる。この際、必要に応じて収縮及び膨張からなるノイ
ズ除去処理(例えば「画像処理の基本技法」技術評論社
発行、53〜56頁参照)を施し、画像中のノイズを消
去する。更に、ステップS13では2値画像を反転し
て、図4(c)の如く錠剤の画像部分が“0”、それ以外
の画像部分が“1”で表わされた白黒逆のマスク画像を
生成する。 【0018】次に、ステップS14にて、前記第2の照
明具によるスリット光の照明の下で、CCDカメラから
の画像を取り込んで、これを2値化する。該2値画像に
おいては、図4(d)の如く画面の全領域にスリット光に
よる縞模様が形成されており、特に錠剤の表面部分で
は、錠剤の立体形状に応じて縞模様が湾曲することにな
る。ここで、錠剤の輪郭線部分と、複数の錠剤の重なり
部分では、図6に示す様に上下の段差に起因して、縞模
様が不連続となる。 【0019】続いて、図3のステップS15にて、縞模
様の生じた図4(d)の2値画像に対して図4(c)のマス
ク画像によるマスク処理を施して、図5(a)の如く錠剤
の画像部分のみを抽出する。図5(a)の2値画像におい
ては、錠剤の画像部分のみに縞模様が存在し、他の縞模
様は消去されている。 【0020】そして、ステップS16にて、マスク処理
を経た図5(a)の画像を対象として、図5(b)の如く該
画像中の縞模様の不連続点Aを検出する。これらの不連
続点は、図6に示す様に段差部分で生じる不連続部を画
像認識することによって検出出来、例えば図示の如く不
連続部における縞の角度αを検知することが一つの方法
である。次にステップS17にて、図5(b)に示す複数
の不連続点Aを図5(c)の如く縞の長手方向とは交差す
る方向に繋いで、上に乗り上げている錠剤と下の錠剤と
の境界線Bを抽出する。 【0021】その後、ステップS18にて、図4(b)に
示す2値画像から図5(c)の境界線の画像を減算して、
図5(d)の如く錠剤の画像を1個の錠剤毎に分断する。
尚、図5(d)においては、“1”を白、“0”を黒とし
て描いている。最後に、図5(d)の2値画像に含まれる
連結成分の個数をカウントして、錠剤の個数を検出す
る。 【0022】連結成分の個数のカウントに際しては、2
値画像を対象としてラベリング処理(例えば「画像処理
の基本技法」技術評論社発行、45〜49頁参照)を施
した後、ラベル数をカウントして、錠剤の数量を認識す
る。ここで、錠剤の面積や円形度等の特徴を抽出して、
錠剤の種類を判別することも可能である。そして、認識
された錠剤の数量が所期の数量と一致しているかどうか
を判断し、不一致の場合は不良としてその旨を報知し、
或いは該薬袋を自動的に排除する。 【0023】上述の如く本発明に係る錠剤検査システム
においては、複数の錠剤が互いに重なっている場合で
も、スリット光の照明を利用して錠剤の重なり部分が検
出され、錠剤の画像が個々に分断されるから、薬袋内の
錠剤個数を正確に検出することが出来る。 【0024】他の実施例 図7に示す実施例は、前記スリット板(7)の前方(又は
後方)に、第1偏向板(8)を配置すると共に、CCDカ
メラ(2)の下方に、前記第1偏向板(8)とは偏向の向き
が直交する第2偏向板(81)を設置して、薬袋表面での反
射光に起因する誤動作を防止するものである。該実施例
においては、薬袋表面では光が鏡面反射し、錠剤の表面
では光が乱反射するから、第2偏向板(81)によって袋表
面の反射光がカットされて、錠剤の画像が正確にCCD
カメラに取り込まれるのである。 【0025】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る錠剤検査システムを構成を示すブ
ロック図である。 【図2】複数の錠剤が封入された薬袋の斜視図である。 【図3】画像処理装置による画像処理を表わすフローチ
ャートである。 【図4】具体的な画像についての画像処理の前半を表わ
す工程図である。 【図5】同上の後半を表わす工程図である。 【図6】段差部分における縞模様の不連続部を表わす図
である。 【図7】他の実施例を示すブロック図である。 【図8】出願人の先願に係る錠剤検査システムの構成を
示す斜視図である。 【符号の説明】 (2) CCDカメラ (5) 画像処理装置 (6) 照明具 (7) スリット板 (9) 錠剤 (15) 薬袋
ロック図である。 【図2】複数の錠剤が封入された薬袋の斜視図である。 【図3】画像処理装置による画像処理を表わすフローチ
ャートである。 【図4】具体的な画像についての画像処理の前半を表わ
す工程図である。 【図5】同上の後半を表わす工程図である。 【図6】段差部分における縞模様の不連続部を表わす図
である。 【図7】他の実施例を示すブロック図である。 【図8】出願人の先願に係る錠剤検査システムの構成を
示す斜視図である。 【符号の説明】 (2) CCDカメラ (5) 画像処理装置 (6) 照明具 (7) スリット板 (9) 錠剤 (15) 薬袋
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭50−145258(JP,A)
特開 平2−95374(JP,A)
特開 平5−87546(JP,A)
特開 昭59−102145(JP,A)
特開 平5−149883(JP,A)
特開 昭55−32573(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61J 3/00 310
G01N 21/85
G06M 7/00 341
G06M 11/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 光透過性の薬袋内に封入された複数の錠
剤の個数を検出する錠剤検査システムであって、検査位
置の薬袋の裏面全体を照明する第1照明手段と、該薬袋
の表面へ向けてスリット光を照射する第2照明手段と、
該薬袋の表面を撮影する撮像手段と、撮像手段から得ら
れる画像を処理して薬袋内の錠剤の個数をカウントする
画像処理手段とを具え、該画像処理手段は、第1照明手
段のみによる照明の下で撮像手段から得られる画像を2
値化して2値画像を得る手段と、該2値画像を反転して
マスク画像を生成する手段と、第2照明手段による照明
の下で撮像手段から得られる画像に対して前記マスク画
像によるマスク処理を施す手段と、マスク処理を経た画
像中の縞模様の不連続点を検出する手段と、検出された
複数の不連続点を繋いで、連続した境界線を得る手段
と、錠剤の画像を前記境界線によって切り離す手段と、
これによって得られた2値画像に含まれる連結成分の個
数を検出する手段とを具えている錠剤検査システム。
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- 1994-01-24 JP JP00557994A patent/JP3423055B2/ja not_active Expired - Fee Related
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