JP3363430B2 - 溝掘り装置 - Google Patents
溝掘り装置Info
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- JP3363430B2 JP3363430B2 JP2000126919A JP2000126919A JP3363430B2 JP 3363430 B2 JP3363430 B2 JP 3363430B2 JP 2000126919 A JP2000126919 A JP 2000126919A JP 2000126919 A JP2000126919 A JP 2000126919A JP 3363430 B2 JP3363430 B2 JP 3363430B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地表に溝を連続的
に掘削する溝掘り装置に係り、特にスクリューオーガー
を使用する方式の溝掘り装置に関する。パイプやケーブ
ルなどを埋設するために地表に溝を掘ったり、果樹菜園
やゴルフ場などにおいて地表に溝を掘る装置として、ト
レンチャーやバックホーのほかに、回転軸にスクリュー
ブレードを設けたスクリューオーガーを使用する方式の
ものがある。
に掘削する溝掘り装置に係り、特にスクリューオーガー
を使用する方式の溝掘り装置に関する。パイプやケーブ
ルなどを埋設するために地表に溝を掘ったり、果樹菜園
やゴルフ場などにおいて地表に溝を掘る装置として、ト
レンチャーやバックホーのほかに、回転軸にスクリュー
ブレードを設けたスクリューオーガーを使用する方式の
ものがある。
【0002】
【従来の技術】スクリューオーガーを使用する方式の溝
掘り装置は、例えば特開平9-316919号公報に開示されて
いる。この溝掘り装置は、地上を走行可能な大形の走行
車両に付設されたブームに、前面が開放された略半円筒
状の支持体を連結し、該支持体に前半部が露出された状
態でスクリューオーガーを収容するとともに、スクリュ
ーオーガーの回転軸をブームおよび/または支持体によ
り回転自在に軸支し、スクリューブレードの外周縁に掻
き取り部を設けておく。このような構成により、スクリ
ューオーガーを回転させた状態で走行車両を走行させ、
掻き取り部で土砂を掻き取り、掻き取った土砂をスクリ
ューオーガーを介して上方に持ち上げて排出するもので
あり、スクリューブレードの外径に相当する比較的広幅
の溝を略一定深さで連続的に掘削することができる。
掘り装置は、例えば特開平9-316919号公報に開示されて
いる。この溝掘り装置は、地上を走行可能な大形の走行
車両に付設されたブームに、前面が開放された略半円筒
状の支持体を連結し、該支持体に前半部が露出された状
態でスクリューオーガーを収容するとともに、スクリュ
ーオーガーの回転軸をブームおよび/または支持体によ
り回転自在に軸支し、スクリューブレードの外周縁に掻
き取り部を設けておく。このような構成により、スクリ
ューオーガーを回転させた状態で走行車両を走行させ、
掻き取り部で土砂を掻き取り、掻き取った土砂をスクリ
ューオーガーを介して上方に持ち上げて排出するもので
あり、スクリューブレードの外径に相当する比較的広幅
の溝を略一定深さで連続的に掘削することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のスク
リューオーガーを使用する方式の溝掘り装置はつぎの問
題がある。 (1) スクリューオーガーの幅よりも走行車両の幅がかな
り広く、走行車両が走行可能な幅より狭い場所では溝を
掘ることができない。したがって、例えば隣接する家屋
間の狭い場所に下水管を埋設するために溝を掘ったり、
庭園で庭木や築山や泉水(小池)の間隙を縫って狭い場
所に溝を掘ったりすることはできず、また、果樹菜園や
ゴルフ場で樹木や施設の間隙を縫って狭い場所に溝を掘
ったりすることはできない。 (2) 幅が60cm程度以下の狭い場所での溝掘りは、従
来の溝掘り装置の使用は困難かつ危険であり、人力によ
って行っていた。この場合、掘り出した土は溝の周辺に
広く散乱し、作業現場を汚すことになる。
リューオーガーを使用する方式の溝掘り装置はつぎの問
題がある。 (1) スクリューオーガーの幅よりも走行車両の幅がかな
り広く、走行車両が走行可能な幅より狭い場所では溝を
掘ることができない。したがって、例えば隣接する家屋
間の狭い場所に下水管を埋設するために溝を掘ったり、
庭園で庭木や築山や泉水(小池)の間隙を縫って狭い場
所に溝を掘ったりすることはできず、また、果樹菜園や
ゴルフ場で樹木や施設の間隙を縫って狭い場所に溝を掘
ったりすることはできない。 (2) 幅が60cm程度以下の狭い場所での溝掘りは、従
来の溝掘り装置の使用は困難かつ危険であり、人力によ
って行っていた。この場合、掘り出した土は溝の周辺に
広く散乱し、作業現場を汚すことになる。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、スクリューオ
ーガーの幅と同程度(例えば30cm)の幅の狭い場所
でもスクリューオーガーの外径に相当する幅の溝を略一
定深さあるいは所望の勾配を持たせて連続的に掘削する
ことのできる溝掘り装置を提供することを目的とする。
ーガーの幅と同程度(例えば30cm)の幅の狭い場所
でもスクリューオーガーの外径に相当する幅の溝を略一
定深さあるいは所望の勾配を持たせて連続的に掘削する
ことのできる溝掘り装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の溝掘り
装置は、走行台車と、該走行台車の進行方向後部に設け
られた支持体と、該支持体に対して前記走行台車の後方
で昇降自在に設けられ、進行方向前面が開放された略半
円筒状部分を有するスクリューケーシングと、スクリュ
ー軸にスクリューブレードを設けてなり、前記スクリュ
ーケーシングにより囲まれた略半円筒状の空間から略前
半部が露出した状態で略垂直状態に保持されたスクリュ
ーオーガーと、該スクリューオーガーのスクリュー軸を
回転駆動するスクリュー軸駆動装置と、前記スクリュー
ケーシングの昇降動作を制御するケーシング昇降装置と
を具備しており、前記走行台車の幅が前記スクリューケ
ーシングの略半円筒状部分の外径と略同程度であること
を特徴とする。請求項2の発明の溝掘り装置は、請求項
1の発明において、前記走行台車は、溝掘り予定領域の
両側に沿って設置されたガイドレール上を走行すること
を特徴とする。請求項3の発明の溝掘り装置は、請求項
2の発明において、前記走行台車は、車輪の外周面に外
周方向に間欠的に突起が設けられており、前記ガイドレ
ールは、その上面に前記走行台車の車輪外周面の突起に
係合可能なサイズの丸孔あるいは長孔が台車走行方向に
間欠的に設けられていることを特徴とする。請求項4の
発明の溝掘り装置は、請求項1の発明において、前記ス
クリュー軸駆動装置は、スクリュー軸駆動モータの回転
出力が減速伝達機構を介して前記スクリュー軸の上端部
に伝達され、前記スクリューオーガーは、スクリュー軸
の上端が前記減速伝達機構に対して着脱自在に取り付け
られていることを特徴とする。請求項5の発明の溝掘り
装置は、請求項1の発明において、前記ケーシング昇降
装置は、前記走行台車上に配設された昇降用ハンドル
と、前記昇降用ハンドルの回転位置を前記スクリューケ
ーシングの昇降位置に転換して伝達する歯車機構とを具
備することを特徴とする。請求項6の発明の溝掘り装置
は、請求項1の発明において、前記走行台車および支持
体と、ケーシング昇降装置と、スクリューケーシングお
よびスクリューオーガーと、スクリュー軸駆動装置の各
ブロックは、分解/組み立てが可能であることを特徴と
する。請求項7の発明の溝掘り装置は、請求項1の発明
において、前記走行台車の進行方向前部に乗用台が連結
可能であることを特徴とする。請求項8の発明の溝掘り
装置は、請求項1の発明において、前記昇降用ハンドル
は前記スクリューオーガーの高さが所望の位置となるよ
うに遠隔操作が可能であることを特徴とする。
装置は、走行台車と、該走行台車の進行方向後部に設け
られた支持体と、該支持体に対して前記走行台車の後方
で昇降自在に設けられ、進行方向前面が開放された略半
円筒状部分を有するスクリューケーシングと、スクリュ
ー軸にスクリューブレードを設けてなり、前記スクリュ
ーケーシングにより囲まれた略半円筒状の空間から略前
半部が露出した状態で略垂直状態に保持されたスクリュ
ーオーガーと、該スクリューオーガーのスクリュー軸を
回転駆動するスクリュー軸駆動装置と、前記スクリュー
ケーシングの昇降動作を制御するケーシング昇降装置と
を具備しており、前記走行台車の幅が前記スクリューケ
ーシングの略半円筒状部分の外径と略同程度であること
を特徴とする。請求項2の発明の溝掘り装置は、請求項
1の発明において、前記走行台車は、溝掘り予定領域の
両側に沿って設置されたガイドレール上を走行すること
を特徴とする。請求項3の発明の溝掘り装置は、請求項
2の発明において、前記走行台車は、車輪の外周面に外
周方向に間欠的に突起が設けられており、前記ガイドレ
ールは、その上面に前記走行台車の車輪外周面の突起に
係合可能なサイズの丸孔あるいは長孔が台車走行方向に
間欠的に設けられていることを特徴とする。請求項4の
発明の溝掘り装置は、請求項1の発明において、前記ス
クリュー軸駆動装置は、スクリュー軸駆動モータの回転
出力が減速伝達機構を介して前記スクリュー軸の上端部
に伝達され、前記スクリューオーガーは、スクリュー軸
の上端が前記減速伝達機構に対して着脱自在に取り付け
られていることを特徴とする。請求項5の発明の溝掘り
装置は、請求項1の発明において、前記ケーシング昇降
装置は、前記走行台車上に配設された昇降用ハンドル
と、前記昇降用ハンドルの回転位置を前記スクリューケ
ーシングの昇降位置に転換して伝達する歯車機構とを具
備することを特徴とする。請求項6の発明の溝掘り装置
は、請求項1の発明において、前記走行台車および支持
体と、ケーシング昇降装置と、スクリューケーシングお
よびスクリューオーガーと、スクリュー軸駆動装置の各
ブロックは、分解/組み立てが可能であることを特徴と
する。請求項7の発明の溝掘り装置は、請求項1の発明
において、前記走行台車の進行方向前部に乗用台が連結
可能であることを特徴とする。請求項8の発明の溝掘り
装置は、請求項1の発明において、前記昇降用ハンドル
は前記スクリューオーガーの高さが所望の位置となるよ
うに遠隔操作が可能であることを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、走行台車を進行
させながら、スクリュー軸駆動モータによりスクリュー
オーガーを回転させ、掻き取り部で土砂を掻き取り、掻
き取った土砂をスクリューオーガーにより上方に持ち上
げて排出させることにより、溝を連続的に掘り進むこと
が可能である。この際、ケーシング昇降装置によりスク
リューケーシングひいてはスクリューオーガーの昇降動
作を行わせることにより、溝の深さを設定可能であり、
溝の深さとして例えば下水パイプ敷設に必要な所望の勾
配をを持たせることができる。また、走行台車の幅がス
クリューケーシングの略半円筒状部分の外径と略同程度
(例えば30cm程度)に小型に構成されているので、
30cm程度の幅の狭い場所でも溝を連続的に掘り進む
ことが可能である。請求項2の発明によれば、溝掘り予
定領域の両側に沿って設置されたガイドレール上を走行
台車が走行するので、溝掘り位置を正確に設定すること
ができる。この際、溝掘り予定領域に曲線部が含まれて
いてもそれに対応して直線状のガイドレールと曲線状の
ガイドレールとを連結しておくことにより、曲線部を含
む溝を正確に掘ることができる。請求項3の発明によれ
ば、走行台車は、車輪外周面に間欠的に設けられている
突起がガイドレールの長孔あるいは丸孔に係合しながら
ガイドレール上を走行するので、左右の揺れが少なく、
曲線状のガイドレールでもレールに沿って進行方向を変
更し易く、安定に走行することが可能である。請求項4
の発明によれば、スクリューオーガーは、スクリューケ
ーシングに対して着脱自在であるので、スクリューブレ
ードの屈曲や掻き取り部の欠損や摩耗などが発生した場
合などに、必要に応じてスクリューオーガーを交換する
ことが可能である。請求項5の発明によれば、ケーシン
グ昇降装置は、走行台車上に配設された昇降用ハンドル
の回転位置をスクリューケーシングの昇降位置に転換し
て伝達するので、昇降用ハンドルの操作により溝を掘る
深さを簡単に調節することが可能である。請求項6の発
明によれば、溝堀り装置を少なくとも4ブロックに分解
/組み立てが可能であるので、溝堀り作業前に溝堀り装
置を4ブロックに分解して軽量化した個別部品を溝堀り
現場に搬入して組み立て、溝堀り作業後に再び溝堀り装
置を4ブロックに分解して軽量化した個別部品を溝堀り
現場から搬出(撤去)することが可能であり、溝堀り作
業にかかわる人員を削減し、溝堀り作業を少人数で実行
することが可能である。請求項7の発明によれば、走行
台車の進行方向前部に乗用台が連結可能であるので、乗
用台を連結した状態において昇降用ハンドルを操作する
オペレータが乗用台上に搭乗することにより進行方向後
部との重量バランスをとることが可能である。あるい
は、乗用台を連結した状態において乗用台上にオペレー
タ以外の荷重をかけることにより進行方向後部との重量
バランスをとることが可能である。請求項8の発明によ
れば、昇降用ハンドルはスクリューオーガーの高さが所
望の位置となるように遠隔操作が可能であるので、溝堀
り装置の近傍でレーザー光を用いてスクリューオーガー
の高さ位置を測定することによって溝の深さを測定する
深さ測定装置を設けておき、この深さ測定装置による正
確な測定結果をモニターしながらスクリューオーガーの
高さが正確に所望の位置となるように昇降用ハンドルを
遠隔操作により自動操縦し、溝の深さを所望の値に調節
するように変更することも可能である。さらに、走行台
車の走行用モータのオン/オフ、スクリュー軸駆動モー
タのオン/オフも遠隔操作するように構成しておくこと
により、オペレータ1人により溝堀り作業を実行制御す
ることが可能になる。
させながら、スクリュー軸駆動モータによりスクリュー
オーガーを回転させ、掻き取り部で土砂を掻き取り、掻
き取った土砂をスクリューオーガーにより上方に持ち上
げて排出させることにより、溝を連続的に掘り進むこと
が可能である。この際、ケーシング昇降装置によりスク
リューケーシングひいてはスクリューオーガーの昇降動
作を行わせることにより、溝の深さを設定可能であり、
溝の深さとして例えば下水パイプ敷設に必要な所望の勾
配をを持たせることができる。また、走行台車の幅がス
クリューケーシングの略半円筒状部分の外径と略同程度
(例えば30cm程度)に小型に構成されているので、
30cm程度の幅の狭い場所でも溝を連続的に掘り進む
ことが可能である。請求項2の発明によれば、溝掘り予
定領域の両側に沿って設置されたガイドレール上を走行
台車が走行するので、溝掘り位置を正確に設定すること
ができる。この際、溝掘り予定領域に曲線部が含まれて
いてもそれに対応して直線状のガイドレールと曲線状の
ガイドレールとを連結しておくことにより、曲線部を含
む溝を正確に掘ることができる。請求項3の発明によれ
ば、走行台車は、車輪外周面に間欠的に設けられている
突起がガイドレールの長孔あるいは丸孔に係合しながら
ガイドレール上を走行するので、左右の揺れが少なく、
曲線状のガイドレールでもレールに沿って進行方向を変
更し易く、安定に走行することが可能である。請求項4
の発明によれば、スクリューオーガーは、スクリューケ
ーシングに対して着脱自在であるので、スクリューブレ
ードの屈曲や掻き取り部の欠損や摩耗などが発生した場
合などに、必要に応じてスクリューオーガーを交換する
ことが可能である。請求項5の発明によれば、ケーシン
グ昇降装置は、走行台車上に配設された昇降用ハンドル
の回転位置をスクリューケーシングの昇降位置に転換し
て伝達するので、昇降用ハンドルの操作により溝を掘る
深さを簡単に調節することが可能である。請求項6の発
明によれば、溝堀り装置を少なくとも4ブロックに分解
/組み立てが可能であるので、溝堀り作業前に溝堀り装
置を4ブロックに分解して軽量化した個別部品を溝堀り
現場に搬入して組み立て、溝堀り作業後に再び溝堀り装
置を4ブロックに分解して軽量化した個別部品を溝堀り
現場から搬出(撤去)することが可能であり、溝堀り作
業にかかわる人員を削減し、溝堀り作業を少人数で実行
することが可能である。請求項7の発明によれば、走行
台車の進行方向前部に乗用台が連結可能であるので、乗
用台を連結した状態において昇降用ハンドルを操作する
オペレータが乗用台上に搭乗することにより進行方向後
部との重量バランスをとることが可能である。あるい
は、乗用台を連結した状態において乗用台上にオペレー
タ以外の荷重をかけることにより進行方向後部との重量
バランスをとることが可能である。請求項8の発明によ
れば、昇降用ハンドルはスクリューオーガーの高さが所
望の位置となるように遠隔操作が可能であるので、溝堀
り装置の近傍でレーザー光を用いてスクリューオーガー
の高さ位置を測定することによって溝の深さを測定する
深さ測定装置を設けておき、この深さ測定装置による正
確な測定結果をモニターしながらスクリューオーガーの
高さが正確に所望の位置となるように昇降用ハンドルを
遠隔操作により自動操縦し、溝の深さを所望の値に調節
するように変更することも可能である。さらに、走行台
車の走行用モータのオン/オフ、スクリュー軸駆動モー
タのオン/オフも遠隔操作するように構成しておくこと
により、オペレータ1人により溝堀り作業を実行制御す
ることが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
溝掘り装置の一部を取り出して概略的に示す上面図であ
る。図2は本発明の一実施形態に係る溝掘り装置の全体
構成および使用状態について一部を切り欠いて断面を概
略的に示す側面図である。図3は図2の溝掘り装置の一
部を取り出して断面を概略的に示す正面図である。図4
(a)、(b)、(c)は図1中のスクリューケーシン
グ13を取り出して概略的に示す上面図、側面図および正
面図である。図5(a)、(b)は図1中のスクリュー
オーガー15を取り出して示す上面図および正面図であ
る。図6は図1中のガイドレール10の一部を概略的に示
す斜視図である。図7は図1中の乗用台20を取り出して
一部を切り欠いて断面を概略的に示す側面図である。
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
溝掘り装置の一部を取り出して概略的に示す上面図であ
る。図2は本発明の一実施形態に係る溝掘り装置の全体
構成および使用状態について一部を切り欠いて断面を概
略的に示す側面図である。図3は図2の溝掘り装置の一
部を取り出して断面を概略的に示す正面図である。図4
(a)、(b)、(c)は図1中のスクリューケーシン
グ13を取り出して概略的に示す上面図、側面図および正
面図である。図5(a)、(b)は図1中のスクリュー
オーガー15を取り出して示す上面図および正面図であ
る。図6は図1中のガイドレール10の一部を概略的に示
す斜視図である。図7は図1中の乗用台20を取り出して
一部を切り欠いて断面を概略的に示す側面図である。
【0008】図1〜図3において、10は地上で溝掘り予
定領域の両側に沿って設置されたガイドレール、11は該
ガイドレール10上を走行可能な走行台車であり、走行動
力源(例えば走行用モーター)を搭載している。12は該
走行台車11の進行方向後部に設けられた支持体であり、
走行台車11の後方でスクリューケーシング13を昇降自在
にガイドするために断面コ字形の一対の垂直ガイド部材
121 を後方に突設して構成されている。
定領域の両側に沿って設置されたガイドレール、11は該
ガイドレール10上を走行可能な走行台車であり、走行動
力源(例えば走行用モーター)を搭載している。12は該
走行台車11の進行方向後部に設けられた支持体であり、
走行台車11の後方でスクリューケーシング13を昇降自在
にガイドするために断面コ字形の一対の垂直ガイド部材
121 を後方に突設して構成されている。
【0009】本実施形態のスクリューケーシング13は、
図4(a)〜(c)に示すように、上部が円筒状であっ
て下部は前面が開放された略半円筒状であるが、上部か
ら下部まで略半円筒状であってもよい。そして、スクリ
ューケーシング13の上部全面部から一対の支持板131 が
突設され、この一対の支持板131 により垂直方向の2列
の配列で複数のローラ132 が回転自在に支持されてい
る。そして、この複数のローラ132が前記支持体12から
突設された断面コ字形の一対の垂直ガイド121 の溝内を
垂直方向に摺動可能になっている。さらに、スクリュー
ケーシング13の上部の外周面には、スクリューケーシン
グ13を取付け取外すための取手14が溶着されている。
図4(a)〜(c)に示すように、上部が円筒状であっ
て下部は前面が開放された略半円筒状であるが、上部か
ら下部まで略半円筒状であってもよい。そして、スクリ
ューケーシング13の上部全面部から一対の支持板131 が
突設され、この一対の支持板131 により垂直方向の2列
の配列で複数のローラ132 が回転自在に支持されてい
る。そして、この複数のローラ132が前記支持体12から
突設された断面コ字形の一対の垂直ガイド121 の溝内を
垂直方向に摺動可能になっている。さらに、スクリュー
ケーシング13の上部の外周面には、スクリューケーシン
グ13を取付け取外すための取手14が溶着されている。
【0010】一方、スクリューオーガー15は、図5
(a)、(b)に示すように、回転軸(スクリュー軸)
151 の外周面にスクリューブレード152 が溶着されたも
のであり、スクリュー軸151 の上端外周部にリング状の
フランジ153 が設けられている。このスクリューオーガ
ー15は、スクリューケーシング13により囲まれた円筒状
および半円筒状の空間に収容され、スクリュー軸151 上
端外周部のフランジ153 が後述するように保持され、ス
クリューオーガー15の前半部が露出した状態で略垂直状
態に吊されており、スクリュー軸151 の下端はスクリュ
ーケーシング13より下方へ突出している。
(a)、(b)に示すように、回転軸(スクリュー軸)
151 の外周面にスクリューブレード152 が溶着されたも
のであり、スクリュー軸151 の上端外周部にリング状の
フランジ153 が設けられている。このスクリューオーガ
ー15は、スクリューケーシング13により囲まれた円筒状
および半円筒状の空間に収容され、スクリュー軸151 上
端外周部のフランジ153 が後述するように保持され、ス
クリューオーガー15の前半部が露出した状態で略垂直状
態に吊されており、スクリュー軸151 の下端はスクリュ
ーケーシング13より下方へ突出している。
【0011】スクリュー軸駆動装置16は、前記スクリュ
ーオーガー15のスクリュー軸151 を回転駆動するための
ものであり、本実施形態では駆動モータ16が用いられて
いる。この駆動モータ16は、スクリュー15の上端に連結
された連結軸170 に対しカサ歯車161 でトルク伝達でき
るようになっている。そして、スクリュー15のスクリュ
ー軸151 の上端のフランジ153 には連結軸170 のフラン
ジ171 がボルト172 により連結されており、スクリュー
ブレード152 の屈曲や掻き取り部の欠損や摩耗などが発
生した場合などに必要に応じてスクリューオーガー15を
交換可能になっている。なお、モータ16を図示のごとく
横置きにするか、あるいは縦置きにするかは任意であ
り、また、カサ歯車161 の代りに適当な減速機を用いて
もよい。
ーオーガー15のスクリュー軸151 を回転駆動するための
ものであり、本実施形態では駆動モータ16が用いられて
いる。この駆動モータ16は、スクリュー15の上端に連結
された連結軸170 に対しカサ歯車161 でトルク伝達でき
るようになっている。そして、スクリュー15のスクリュ
ー軸151 の上端のフランジ153 には連結軸170 のフラン
ジ171 がボルト172 により連結されており、スクリュー
ブレード152 の屈曲や掻き取り部の欠損や摩耗などが発
生した場合などに必要に応じてスクリューオーガー15を
交換可能になっている。なお、モータ16を図示のごとく
横置きにするか、あるいは縦置きにするかは任意であ
り、また、カサ歯車161 の代りに適当な減速機を用いて
もよい。
【0012】さらに、スクリューケーシング13の昇降位
置を制御し、昇降動作させるためのケーシング昇降装置
18が設けられている。このケーシング昇降装置18は、本
実施形態では、走行台車11上に配設された手動の昇降用
ハンドル181 と、この昇降用ハンドル181 の回転位置を
スクリューケーシング13の昇降位置に転換して伝達する
ラック・ピニオン機構とからなる。このラック・ピニオ
ン機構のピニオン182は、前記昇降用ハンドル181 に連
結された歯車伝動機構の先に設けられ、ラック183 は前
記スクリューケーシング13の上部前面部において、前記
したように垂直方向の2列の配列で突設された複数のロ
ーラ132 の列間に固定されている。そして、ピニオン18
2 とラック183 は互いに噛み合っている。なお、このよ
うなラック・ピニオン機構でなくても、スクリューケー
シング13を昇降させることができれば、どのような昇降
機構を用いてもよい。
置を制御し、昇降動作させるためのケーシング昇降装置
18が設けられている。このケーシング昇降装置18は、本
実施形態では、走行台車11上に配設された手動の昇降用
ハンドル181 と、この昇降用ハンドル181 の回転位置を
スクリューケーシング13の昇降位置に転換して伝達する
ラック・ピニオン機構とからなる。このラック・ピニオ
ン機構のピニオン182は、前記昇降用ハンドル181 に連
結された歯車伝動機構の先に設けられ、ラック183 は前
記スクリューケーシング13の上部前面部において、前記
したように垂直方向の2列の配列で突設された複数のロ
ーラ132 の列間に固定されている。そして、ピニオン18
2 とラック183 は互いに噛み合っている。なお、このよ
うなラック・ピニオン機構でなくても、スクリューケー
シング13を昇降させることができれば、どのような昇降
機構を用いてもよい。
【0013】本実施形態において、スクリュー軸駆動モ
ータ16の回転出力がスクリュー軸151 の上端部に伝達さ
れてスクリューオーガー15が回転すると、スクリュー軸
151の下端近傍のスクリューブレード152 が下方の土砂
を掻き取り、溝の底に堆積した土砂を上方に持ち上げる
とともに、溝の進行方向の端部の土砂や岩石を各スクリ
ューブレード152 の掻き取り部で掻き落とし、掻き取っ
た土砂や岩石をスクリューブレード152 上に取り込み、
上方に持ち上げて排出することが可能になっている。こ
の場合、スクリューケーシング13の下端はスクリュー軸
151 の下端より上方に位置しているので、スクリューケ
ーシング13の下端が地盤に直接接して土砂を掻き削るこ
とは防止される。また、スクリューケーシング13とスク
リューオーガー15のスクリューブレード152 の外周縁と
の対向距離は3〜5mmであり、掻き取り部で掻き取っ
た土砂を上方に持ち上げて排出する際に、土砂内の3〜
5mm以上の小石が詰まることはない。
ータ16の回転出力がスクリュー軸151 の上端部に伝達さ
れてスクリューオーガー15が回転すると、スクリュー軸
151の下端近傍のスクリューブレード152 が下方の土砂
を掻き取り、溝の底に堆積した土砂を上方に持ち上げる
とともに、溝の進行方向の端部の土砂や岩石を各スクリ
ューブレード152 の掻き取り部で掻き落とし、掻き取っ
た土砂や岩石をスクリューブレード152 上に取り込み、
上方に持ち上げて排出することが可能になっている。こ
の場合、スクリューケーシング13の下端はスクリュー軸
151 の下端より上方に位置しているので、スクリューケ
ーシング13の下端が地盤に直接接して土砂を掻き削るこ
とは防止される。また、スクリューケーシング13とスク
リューオーガー15のスクリューブレード152 の外周縁と
の対向距離は3〜5mmであり、掻き取り部で掻き取っ
た土砂を上方に持ち上げて排出する際に、土砂内の3〜
5mm以上の小石が詰まることはない。
【0014】さらに、前記スクリューオーガー15により
地面に押し出された土砂を走行台車の前進に伴って溝の
端縁から外方に押し退けるための排土ガイド板19が、支
持体12または走行台車11の両脇から側方に突出するよう
に設けられている。この排土ガイド板19は、ゴムやプラ
スチックあるいは金属などからなり、前縁が地面近傍に
位置するとともに後方縁が高くなるように傾斜し、さら
に、前縁の溝寄りが前方に位置し、前縁の他端が後方に
位置するように構成されている。また、この排土ガイド
板19は、ボルトなどの着脱自在な固着具により支持体12
または走行台車11に取り付けられており、広がり角度が
異なる排土ガイド板と交換可能になっている。
地面に押し出された土砂を走行台車の前進に伴って溝の
端縁から外方に押し退けるための排土ガイド板19が、支
持体12または走行台車11の両脇から側方に突出するよう
に設けられている。この排土ガイド板19は、ゴムやプラ
スチックあるいは金属などからなり、前縁が地面近傍に
位置するとともに後方縁が高くなるように傾斜し、さら
に、前縁の溝寄りが前方に位置し、前縁の他端が後方に
位置するように構成されている。また、この排土ガイド
板19は、ボルトなどの着脱自在な固着具により支持体12
または走行台車11に取り付けられており、広がり角度が
異なる排土ガイド板と交換可能になっている。
【0015】なお、走行台車11の車輪11の外周面には外
周方向に間欠的に突起112 が設けられており、ガイドレ
ール10は、図6に示すように、断面方形の管体が(ある
いは断面コ字形の管体が下向きに)設置され、その上面
には、走行台車11の前記突起112 に係合可能なサイズの
長孔101 (あるいは丸孔でもよい)が台車走行方向に間
欠的に設けられており、ガイドレール10の両端は杭102
で地盤に固定される。本実施形態では、走行台車11の突
起112 として、ガイドレール10の長孔101 に係合するサ
イズのボルト(例えば内六角、外形円柱状の頭部を有す
るもの)が車輪外周面に取り付けられている。
周方向に間欠的に突起112 が設けられており、ガイドレ
ール10は、図6に示すように、断面方形の管体が(ある
いは断面コ字形の管体が下向きに)設置され、その上面
には、走行台車11の前記突起112 に係合可能なサイズの
長孔101 (あるいは丸孔でもよい)が台車走行方向に間
欠的に設けられており、ガイドレール10の両端は杭102
で地盤に固定される。本実施形態では、走行台車11の突
起112 として、ガイドレール10の長孔101 に係合するサ
イズのボルト(例えば内六角、外形円柱状の頭部を有す
るもの)が車輪外周面に取り付けられている。
【0016】本実施形態のようにガイドレール10を設置
し、走行台車11がガイドレール10上を走行することによ
り、溝掘り位置を正確に設定することができ、また、直
線状のガイドレールと曲線状のガイドレールとを連結す
ることにより曲線部を含む溝を連続的に掘ることができ
る。この際、走行台車11は、車輪外周面に間欠的に設け
られている突起112 がガイドレール10の長孔101 (ある
いは丸孔)に係合しながらガイドレール10上を走行する
ので、左右の揺れが少なく、曲線状のガイドレールでも
レールに沿って進行方向を変更し易く、安定に走行する
ことが可能である。
し、走行台車11がガイドレール10上を走行することによ
り、溝掘り位置を正確に設定することができ、また、直
線状のガイドレールと曲線状のガイドレールとを連結す
ることにより曲線部を含む溝を連続的に掘ることができ
る。この際、走行台車11は、車輪外周面に間欠的に設け
られている突起112 がガイドレール10の長孔101 (ある
いは丸孔)に係合しながらガイドレール10上を走行する
ので、左右の揺れが少なく、曲線状のガイドレールでも
レールに沿って進行方向を変更し易く、安定に走行する
ことが可能である。
【0017】また、走行台車11の進行方向前部は、乗用
台20が連結可能に構成されており、乗用台20を連結して
その上に昇降用ハンドル181 を操作するためのオペレー
タが搭乗することにより、進行方向後部のスクリューオ
ーガー15などとの重量バランスをとることが可能になっ
ている。この乗用台20は、図7に示すように、一端部に
U字状の連結部材201 およびストッパ部材202 が設けら
れており、連結時には、連結部材201 が走行台車11の前
端部の連結軸に対して係合し、ストッパ部材202が走行
台車11の前端部に対して対接した状態で安定する。
台20が連結可能に構成されており、乗用台20を連結して
その上に昇降用ハンドル181 を操作するためのオペレー
タが搭乗することにより、進行方向後部のスクリューオ
ーガー15などとの重量バランスをとることが可能になっ
ている。この乗用台20は、図7に示すように、一端部に
U字状の連結部材201 およびストッパ部材202 が設けら
れており、連結時には、連結部材201 が走行台車11の前
端部の連結軸に対して係合し、ストッパ部材202が走行
台車11の前端部に対して対接した状態で安定する。
【0018】しかも、前記走行台車11および支持体12
と、スクリューケーシング13およびスクリューオーガー
15および排土ガイド板19と、スクリュー軸駆動モータ16
および減速機構17、ケーシング昇降装置18、乗用台20の
各ブロックは、分解/組み立てが可能なように例えばボ
ルトにより結合されている。これにより、溝堀り作業前
に溝堀り装置を個々のブロックに分解して軽量化した個
別部品を溝堀り現場に搬入して組み立て、溝堀り作業後
に溝堀り装置を再び個々のブロックに分解して軽量化し
た個別部品を溝堀り現場から搬出(撤去)することが可
能であり、溝堀り作業にかかわる人員を削減し、溝堀り
作業を少人数(本実施形態では1人)で実行することが
可能になっている。
と、スクリューケーシング13およびスクリューオーガー
15および排土ガイド板19と、スクリュー軸駆動モータ16
および減速機構17、ケーシング昇降装置18、乗用台20の
各ブロックは、分解/組み立てが可能なように例えばボ
ルトにより結合されている。これにより、溝堀り作業前
に溝堀り装置を個々のブロックに分解して軽量化した個
別部品を溝堀り現場に搬入して組み立て、溝堀り作業後
に溝堀り装置を再び個々のブロックに分解して軽量化し
た個別部品を溝堀り現場から搬出(撤去)することが可
能であり、溝堀り作業にかかわる人員を削減し、溝堀り
作業を少人数(本実施形態では1人)で実行することが
可能になっている。
【0019】次に、図1〜図7の構成の溝堀り装置の動
作について説明する。図2および図3に示すように、溝
掘り予定領域の両側に沿って設置されたガイドレール10
上を走行台車11を進行させながら、スクリュー軸駆動モ
ータ16によりスクリューオーガー15を回転させる。これ
により、スクリューオーガー15の掻き取り部で土砂を掻
き取り、掻き取った土砂をスクリューブレード152 上に
載せて上方に持ち上げ、スクリューオーガー15の外径に
相当する幅の溝21を連続的に掘り進むことが可能であ
る。
作について説明する。図2および図3に示すように、溝
掘り予定領域の両側に沿って設置されたガイドレール10
上を走行台車11を進行させながら、スクリュー軸駆動モ
ータ16によりスクリューオーガー15を回転させる。これ
により、スクリューオーガー15の掻き取り部で土砂を掻
き取り、掻き取った土砂をスクリューブレード152 上に
載せて上方に持ち上げ、スクリューオーガー15の外径に
相当する幅の溝21を連続的に掘り進むことが可能であ
る。
【0020】本実施形態では、走行台車11の幅は2本の
ガイドレール10の外寸より狭く、スクリューオーガー15
の外径は2本のガイドレール10の内寸と略同程度(例え
ば30cm程度)に構成し、全体として小型化すること
が可能であるので、30cm程度の狭い場所でもスクリ
ューオーガー15の内寸に相当する幅の溝21を連続的に掘
り進むことが可能である。
ガイドレール10の外寸より狭く、スクリューオーガー15
の外径は2本のガイドレール10の内寸と略同程度(例え
ば30cm程度)に構成し、全体として小型化すること
が可能であるので、30cm程度の狭い場所でもスクリ
ューオーガー15の内寸に相当する幅の溝21を連続的に掘
り進むことが可能である。
【0021】また、上方に排出された土砂22は、まず、
溝21の先端部の前方の地面上に小山状に堆積し、走行台
車11の進行に伴って排土ガイド板19によって側方に押し
やられ、溝21の両側方に連峰状に堆積することになる。
このように排出された土砂22は、溝21の近傍の狭い範囲
のみに堆積するので、排出された土砂22が広い範囲にわ
たって散乱して周囲の環境を汚すことはない。そして、
溝21の内部にパイプ(図示せず)などを敷設した後に土
砂22を埋め戻すが、畑や砂地などの石を含まない土質の
場合や、溝21内のパイプなどを損傷するおそれがない場
合には、溝21の近傍に堆積している土砂22をそのまま埋
め戻すことが可能であり、埋め戻し作業を確実に、か
つ、簡単に行うことができる。
溝21の先端部の前方の地面上に小山状に堆積し、走行台
車11の進行に伴って排土ガイド板19によって側方に押し
やられ、溝21の両側方に連峰状に堆積することになる。
このように排出された土砂22は、溝21の近傍の狭い範囲
のみに堆積するので、排出された土砂22が広い範囲にわ
たって散乱して周囲の環境を汚すことはない。そして、
溝21の内部にパイプ(図示せず)などを敷設した後に土
砂22を埋め戻すが、畑や砂地などの石を含まない土質の
場合や、溝21内のパイプなどを損傷するおそれがない場
合には、溝21の近傍に堆積している土砂22をそのまま埋
め戻すことが可能であり、埋め戻し作業を確実に、か
つ、簡単に行うことができる。
【0022】また、乗用台20上にオペレータ(図示せ
ず)が搭乗し、例えば支持体12の全面に設けた目盛りを
見ながら昇降用ハンドル181 の操作により溝21を掘る深
さを所望の値に調節することにより、例えば下水パイプ
敷設に必要な所望の勾配を持たせることが可能である。
ず)が搭乗し、例えば支持体12の全面に設けた目盛りを
見ながら昇降用ハンドル181 の操作により溝21を掘る深
さを所望の値に調節することにより、例えば下水パイプ
敷設に必要な所望の勾配を持たせることが可能である。
【0023】さらに、溝堀り装置の近傍でレーザー光を
用いてスクリューオーガーの高さ位置を測定することに
よって溝の深さを測定する深さ測定装置(図示せず)を
設けておき、この深さ測定装置による正確な測定結果を
モニターしながらスクリューオーガー15の高さが正確に
所望の位置となるように昇降用ハンドル181 を遠隔操作
により自動操縦し、溝21の深さを所望の値に調節するよ
うに変更することも可能である。この際、乗用台20上に
例えば水タンク(図示せず)を載置して荷重をかけるこ
とにより、進行方向後部のスクリューオーガー15などと
の重量バランスをとることが可能である。さらに、走行
台車11の走行用モータのオン/オフ、スクリュー軸駆動
モータのオン/オフも遠隔操作が可能となるように構成
しておくことにより、溝堀り装置の近傍でオペレータ1
人により溝堀り作業を実行制御することが可能になる。
用いてスクリューオーガーの高さ位置を測定することに
よって溝の深さを測定する深さ測定装置(図示せず)を
設けておき、この深さ測定装置による正確な測定結果を
モニターしながらスクリューオーガー15の高さが正確に
所望の位置となるように昇降用ハンドル181 を遠隔操作
により自動操縦し、溝21の深さを所望の値に調節するよ
うに変更することも可能である。この際、乗用台20上に
例えば水タンク(図示せず)を載置して荷重をかけるこ
とにより、進行方向後部のスクリューオーガー15などと
の重量バランスをとることが可能である。さらに、走行
台車11の走行用モータのオン/オフ、スクリュー軸駆動
モータのオン/オフも遠隔操作が可能となるように構成
しておくことにより、溝堀り装置の近傍でオペレータ1
人により溝堀り作業を実行制御することが可能になる。
【0024】なお、走行台車11は、通常は走行動力源に
より駆動される駆動輪と従動輪を有するものであり、必
ずしもガイドレール10上を走行するものに限らず、溝掘
り予定領域の両側に沿って地上を走行するクローラ式あ
るいはホイール式のものであってもよく、車輪はゴムタ
イヤでもよい。
より駆動される駆動輪と従動輪を有するものであり、必
ずしもガイドレール10上を走行するものに限らず、溝掘
り予定領域の両側に沿って地上を走行するクローラ式あ
るいはホイール式のものであってもよく、車輪はゴムタ
イヤでもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1の溝掘り装置によれば、スクリ
ューオーガーの外径に相当する幅の溝を連続的に掘り進
むことが可能である。この際、溝の深さを設定可能であ
り、溝の深さとして例えば下水パイプ敷設に必要な所望
の勾配を持たせることができる。また、走行台車の幅が
スクリューケーシングの外径と略同程度(例えば30c
m程度)に小型に構成されているので、30cm程度の
幅の狭い場所でも溝を連続的に掘り進むことができる。
請求項2の溝掘り装置によれば、溝掘り予定領域の両側
に沿って設置されたガイドレール上を走行台車が走行す
るので、溝掘り位置を正確に設定することができる。こ
の際、直線状のガイドレールと曲線状のガイドレールと
を連結しておくことにより、曲線部を含む溝を正確に掘
ることができる。請求項3の溝掘り装置によれば、走行
台車は、左右の揺れが少なく、曲線状のガイドレールで
もレールに沿って進行方向を変更し易く、安定に走行す
ることができる。請求項4の溝掘り装置によれば、スク
リューブレードの屈曲や掻き取り部の欠損や摩耗などが
発生した場合などに、必要に応じてスクリューオーガー
を交換することが可能である。請求項5の溝掘り装置に
よれば、ケーシング昇降装置の昇降用ハンドルの操作に
より溝を掘る深さを簡単に調節することが可能である。
請求項6の溝掘り装置によれば、少なくとも4ブロック
に分解/組み立てが可能であるので、溝堀り作業にかか
わる人員を削減し、溝堀り作業を少人数で実行すること
が可能である。請求項7の溝掘り装置によれば、乗用台
を連結した状態において昇降用ハンドルを操作するオペ
レータが乗用台上に搭乗することにより進行方向後部と
の重量バランスをとることが可能である。あるいは、乗
用台を連結した状態において乗用台上にオペレータ以外
の荷重をかけることにより進行方向後部との重量バラン
スをとることが可能である。請求項8の溝掘り装置によ
れば、スクリューオーガーの高さが所望の位置となるよ
うに遠隔操作が可能であるので、さらに走行台車の走行
用モータのオン/オフ、スクリュー軸駆動モータのオン
/オフも遠隔操作するように構成しておくことにより、
オペレータ1人により溝堀り作業を実行制御することが
できる。
ューオーガーの外径に相当する幅の溝を連続的に掘り進
むことが可能である。この際、溝の深さを設定可能であ
り、溝の深さとして例えば下水パイプ敷設に必要な所望
の勾配を持たせることができる。また、走行台車の幅が
スクリューケーシングの外径と略同程度(例えば30c
m程度)に小型に構成されているので、30cm程度の
幅の狭い場所でも溝を連続的に掘り進むことができる。
請求項2の溝掘り装置によれば、溝掘り予定領域の両側
に沿って設置されたガイドレール上を走行台車が走行す
るので、溝掘り位置を正確に設定することができる。こ
の際、直線状のガイドレールと曲線状のガイドレールと
を連結しておくことにより、曲線部を含む溝を正確に掘
ることができる。請求項3の溝掘り装置によれば、走行
台車は、左右の揺れが少なく、曲線状のガイドレールで
もレールに沿って進行方向を変更し易く、安定に走行す
ることができる。請求項4の溝掘り装置によれば、スク
リューブレードの屈曲や掻き取り部の欠損や摩耗などが
発生した場合などに、必要に応じてスクリューオーガー
を交換することが可能である。請求項5の溝掘り装置に
よれば、ケーシング昇降装置の昇降用ハンドルの操作に
より溝を掘る深さを簡単に調節することが可能である。
請求項6の溝掘り装置によれば、少なくとも4ブロック
に分解/組み立てが可能であるので、溝堀り作業にかか
わる人員を削減し、溝堀り作業を少人数で実行すること
が可能である。請求項7の溝掘り装置によれば、乗用台
を連結した状態において昇降用ハンドルを操作するオペ
レータが乗用台上に搭乗することにより進行方向後部と
の重量バランスをとることが可能である。あるいは、乗
用台を連結した状態において乗用台上にオペレータ以外
の荷重をかけることにより進行方向後部との重量バラン
スをとることが可能である。請求項8の溝掘り装置によ
れば、スクリューオーガーの高さが所望の位置となるよ
うに遠隔操作が可能であるので、さらに走行台車の走行
用モータのオン/オフ、スクリュー軸駆動モータのオン
/オフも遠隔操作するように構成しておくことにより、
オペレータ1人により溝堀り作業を実行制御することが
できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る溝掘り装置の一部を
取り出して概略的に示す上面図である。
取り出して概略的に示す上面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る溝掘り装置の全体構
成および使用状態について一部を切り欠いて断面を概略
的に示す側面図である。
成および使用状態について一部を切り欠いて断面を概略
的に示す側面図である。
【図3】図2の溝掘り装置の一部を取り出して断面を概
略的に示す正面図である。
略的に示す正面図である。
【図4】図1中のスクリューケーシング13を取り出して
概略的に示す上面図、側面図および正面図である。
概略的に示す上面図、側面図および正面図である。
【図5】図1中のスクリューオーガー15を取り出して示
す上面図および正面図である。
す上面図および正面図である。
【図6】図1中のガイドレール10の一部を概略的に示す
斜視図である。
斜視図である。
【図7】図1中の乗用台20を取り出して一部を切り欠い
て断面を概略的に示す側面図である。
て断面を概略的に示す側面図である。
10 ガイドレール
101 長孔(あるいは丸孔)
11 走行台車
111 車輪
112 車輪外周面の突起
12 支持体
121 一対の垂直ガイド部材
13 スクリューケーシング
131 一対の支持板
132 複数のローラ
15 スクリューオーガー
151 スクリュー軸
152 スクリューブレード
153 リング状の鍔
16 スクリュー軸駆動装置(スクリュー軸駆動モータ)
161 スクリュー軸駆動モータの回転出力軸
17 減速伝達機構
171 保持板
172 ボルト
18 ケーシング昇降装置
181 昇降用ハンドル
182 ラック
19 排土ガイド板
20 乗用台
201 連結部材
202 ストッパ部材
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭55−145556(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E02F 5/02 - 5/04
Claims (8)
- 【請求項1】走行台車と、 該走行台車の進行方向後部に設けられた支持体と、 該支持体に対して前記走行台車の後方で昇降自在に設け
られ、進行方向前面が開放された略半円筒状部分を有す
るスクリューケーシングと、 スクリュー軸にスクリューブレードを設けてなり、前記
スクリューケーシングにより囲まれた略半円筒状の空間
から略前半部が露出した状態で略垂直状態に保持された
スクリューオーガーと、 該スクリューオーガーのスクリュー軸を回転駆動するス
クリュー軸駆動装置と、前記スクリューケーシングの昇
降動作を制御するケーシング昇降装置とを具備してお
り、 前記走行台車の幅が前記スクリューケーシングの略半円
筒状部分の外径と略同程度である ことを特徴とする溝掘
り装置。 - 【請求項2】前記走行台車は、溝掘り予定領域の両側に
沿って設置されたガイドレール上を走行することを特徴
とする請求項1記載の溝掘り装置。 - 【請求項3】前記走行台車は、車輪の外周面に外周方向
に間欠的に突起が設けられており、前記ガイドレール
は、その上面に前記走行台車の車輪外周面の突起に係合
可能なサイズの丸孔あるいは長孔が台車走行方向に間欠
的に設けられていることを特徴とする請求項2記載の溝
掘り装置。 - 【請求項4】前記スクリュー軸駆動装置は、スクリュー
軸駆動モータの回転出力が減速伝達機構を介して前記ス
クリュー軸の上端部に伝達され、 前記スクリューオーガーは、スクリュー軸の上端が前記
減速伝達機構に対して着脱自在に取り付けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の溝掘り装置。 - 【請求項5】前記ケーシング昇降装置は、前記走行台車
上に配設された昇降用ハンドルと、前記昇降用ハンドル
の回転位置を前記スクリューケーシングの昇降位置に転
換して伝達する歯車機構とを具備することを特徴とする
請求項1記載の溝掘り装置。 - 【請求項6】前記走行台車および支持体と、ケーシング
昇降装置と、スクリューケーシングおよびスクリューオ
ーガーと、スクリュー軸駆動装置の各ブロックは、分解
/組み立てが可能であることを特徴とする請求項1記載
の溝掘り装置。 - 【請求項7】前記走行台車の進行方向前部に乗用台が連
結可能であることを特徴とする請求項1記載の溝掘り装
置。 - 【請求項8】前記昇降用ハンドルは前記スクリューオー
ガーの高さが所望の位置となるように遠隔操作が可能で
あることを特徴とする請求項1記載の溝掘り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000126919A JP3363430B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 溝掘り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000126919A JP3363430B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 溝掘り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001311177A JP2001311177A (ja) | 2001-11-09 |
JP3363430B2 true JP3363430B2 (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=18636605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000126919A Expired - Fee Related JP3363430B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 溝掘り装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3363430B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2477792B (en) * | 2010-02-15 | 2012-02-15 | Hesco Bastion Ltd | Auger and method |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000126919A patent/JP3363430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001311177A (ja) | 2001-11-09 |
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